JP2014007041A - 遮断器用接点とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遮断器用接点の耐熱性部材(たとえばCu−W材のチップ)の構造を薄いカップ状の構造とし、熱伝導性の高いシャンク部(例えばCu材)と一体化することにより、アーク発生時の熱を効率よく逃がすことができる。薄いカップはシャンク部にタングステンスケルトンを溶射し、そのスケルトンにCuを溶浸させる方法や、カップ部形成用治具にタングステンスケルトンを溶射し、そこにCuを埋設固着と同時に溶浸する方法などで実現する。
【選択図】図2
Description
しかしながら、この構造は直接アークが接触しないチップ部の内部にも耐弧成分を多く含む部分が生じ、タングステンの使用量の削減には効果がない。また、シャンクと近い部分は表面にも殆どシャンク部と変わらない組成が露出するために、チップ部先端以外にも予測できない消耗が起りやすい。さらに、傾斜材料とする構造を示しているが、その構造を実現するための製造手段については記載されていない。
熱伝導率:210(W/m・K)
形状:直径30(mm)、厚さX(mm)のカップ状
シャンク部:材質 純銅
熱伝導率:401(W/M・K)
チップ部への入熱量:1mm2あたり100W
チップ部の厚さX(mm)を変化させ(x軸)、そのときのチップ表面温度T(℃)(y軸)を計算した結果、図7に示すような関係が得られた。
本発明の遮断器用接点は、蒸発量を低減できるために、アークコンタクト、接点自体を従来用いられているものよりも小型化できるという特徴も有する。
チップ部を含む弾丸状のCu−W複合材料を製造し、その複合材料を切削加工してカップ状のチップ部を削りだし、削りだしたチップを埋設固着にてCuのシャンクと一体化する方法を述べる。
得られた遮断器用接点は、遮断時にアークが発生する表層部およびその近傍のみがCu−Wからなる。それ以外の部分は熱伝導の高いCu材料からなるために、Cu−W部分表面の温度上昇が抑制される。そのために、Cu−W部分のアークによる溶融や蒸発が従来の遮断器よりも少なくできた。
遮断器用接点からチップ部形状を欠いたシャンク部の銅をまず製造し、チップに該当する部分に溶射法にてそれぞれ粉末状の50体積%の純銅、50体積%のタングステン、純銅とタングステンの合計質量に対して1質量%のSrB2O4、0.05質量%のCoを溶射してカップ形状を形成し、シャンク部を形成するCuで埋設固着して得る遮断器用接点の製造方法を述べる。
この場合は、溶射後に非酸化雰囲気中で銅の融点以上に昇温することにより、気孔部分に銅が充填し、気孔をなくすことができる。その結果、気孔を有さない遮断器用接点を得られる。
この実施例には、遮断器用接点からチップ部形状を欠いたシャンク部の銅をまず製造し、チップに該当する部分に溶射法にてタングステンを溶射してタングステンスケルトンのカップ形状を形成し、そのタングステンスケルトンにクロム銅を溶浸することにより遮断器用接点を得る方法を示す。
また、この方法は高価なタングステンの使用料が従来の遮断器用電極と比較して極めて少なかった。加工がCuよりも困難であるCu−W複合材料の部分が小さいために、加工費用も削減できた。さらに、炉に投入する回数が1回でよいので、製造時間を短縮できる上に、炉の使用にかかる費用も削減できた。
この実施例には、弾丸状の内面を持つ型にタングステンカーバイド(WC)を溶射してタングステンカーバイドスケルトン層を形成し、タングステンカーバイドスケルトン層に銅を溶浸ながら溶浸余剰の銅でシャンクの形状を鋳造し、最終形状に整形することによる遮断器用接点を得る方法を示す。
2 シャンク部
3 形成用型
8 開閉機構
4 シャンク形成用空隙
5 タングステンスケルトン
6 メインコンタクト
7 Cu−W複合材料
10 遮断器
A 遮断器用接点(第1の接点)
B 遮断器用接点(第2の接点)
Claims (6)
- 遮断器用接点部材であって、
遮断器開閉の際にアークが発生するチップ部と、
チップ部への導電通路でありチップ部を保持するシャンク部を有し、
前記チップ部はCu−W複合材料、Cu−WC複合材料を主とする材料のいずれかからなり、
前記シャンク部は純銅または高銅合金のいずれかからなり、
前記シャンク部の先端に前記チップ部が直接接合しており、
前記チップ部の形状がカップ状または壺状の膜形状を有している遮断器用接点部材。 - 前記カップ状または壺状のチップ部の最大厚さが0.3〜3mmの範囲にある請求項1に記載の遮断器用接点部材。
- 遮断器開閉の際にアークが発生するチップ部と、
チップ部への導電通路でありチップ部を保持するシャンク部を有し、
前記シャンク部の先端に前記チップ部に直接接合しており、
前記チップ部はCu−W複合材料、Cu−WC複合材料を主とする材料のいずれかからなり、
前記シャンク部は純銅または高銅合金のいずれかからなり、
前記シャンク部の先端に前記チップ部が直接接合しており、前記チップ部の形状がカップ状または壺状の膜形状を有する遮断器用接点部材の製造方法であって、
遮断器用接点素材からチップ部形状を欠いたシャンク部を製造する工程と、
シャンク部上にチップ部を溶射法にて、
タングステンまたはタングステンカーバイドと、
純銅または高銅合金を必ず含む純銅、高銅合金、ホウ素、ホウ酸、希土類酸化物、ホウ酸化物、鉄族金属のうち1種または2種以上を
溶射してカップ形状または壺形状を形成する工程
とを含む遮断器用接点部材の製造方法。 - 請求項3の工程後に、
非酸化雰囲気中で銅の融点以上に昇温する工程をさらに有する
請求項3に記載の遮断器用接点部材の製造方法。 - 遮断器開閉の際にアークが発生するチップ部と、
チップ部への導電通路でありチップ部を保持するシャンク部を有し、
前記シャンク部の先端に前記チップ部が直接接合しており、
前記チップ部はCu−W複合材料、Cu−WC複合材料を主とする材料のいずれかからなり、
前記シャンク部は純銅または高銅合金のいずれかからなり、
前記シャンク部の先端に前記チップ部に直接接合しており、前記チップ部の形状がカップ状または壺状の膜形状を有する遮断器用接点部材の製造方法であって、
遮断器用接点からチップ部形状を欠いたシャンク部を製造する工程と、
前記シャンク部上にカップ形状または壺状の多孔質層を
タングステンのみ、
または、タングステンカーバイドのみ、
または、タングステンに加えてホウ素、ホウ酸、希土類酸化物、ホウ酸化物、鉄族金属のいずれか1種以上、
または、タングステンカーバイドに加えてホウ素、ホウ酸、希土類酸化物、ホウ酸化物、鉄族金属のいずれか1種以上を
溶射法にて形成する工程と、
前記多孔質体に銅または高銅合金を溶浸する工程
とを含む遮断器用接点部材の製造方法。 - 遮断器開閉の際にアークが発生するチップ部と、
チップ部への導電通路でありチップ部を保持するシャンク部を有し、
前記シャンク部の先端に前記チップ部が一体的に接合しており、
前記チップ部はCu−W複合材料、Cu−WC複合材料を主とする材料のいずれかからなり、
前記シャンク部は純銅または高銅合金のいずれかからなり、
前記シャンク部の先端に前記チップ部が一体的に直接接合しており、前記チップ部の形状がカップ状または壺状の膜形状を有する遮断器用接点部材の製造方法であって、
遮断器接点用部材形状の内面を持つ成形用型の先端部に
タングステンのみ、またはタングステンカーバイドのみ、
または、タングステンに加えてホウ素、ホウ酸、希土類酸化物、ホウ酸化物、鉄族金属のいずれか1種以上、
または、タングステンカーバイドに加えてホウ素、ホウ酸、希土類酸化物、ホウ酸化物、鉄族金属のいずれか1種以上
を溶射して多孔質層を形成する工程と、
前記多孔質層に純銅または高銅合金を溶浸し、かつ、溶浸残部の純銅または高銅合金でシャンクの形状を鋳造する工程、
とを含む遮断器用接点部材の製造方法。
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