以下に、各発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
なお、以下の営業HP作成登録支援システムの説明は、実施形態ごとに、最初に概要図などを用いて処理全体の概要を記載し、続いて機能ブロック図に沿って各構成要件の詳細な処理内容を記載する。次に、ハードウェア構成図に沿って営業HP作成登録支援システムを計算機によって実現した際のハードウェア資源の詳細な動作内容を記載し、最後にフローチャートに沿って営業HP作成登録支援方法の処理手順や、営業HP作成登録支援システムを計算機によって実現した場合に、その計算機を制御するためのプログラムに定められた処理ステップについて説明する。
<<実施形態1>>
<実施形態1:概要> 本実施形態は、営業情報を発信するためのホームページである営業HPの作成登録支援システムである。テンプレート選択支援のために基本営業情報の全部または一部を用いて基本営業情報に共通性のある既登録営業HPに利用されたテンプレートを抽出する点に特徴を有する。
図1は、本実施形態の営業HP作成登録支援システムの一例を示すものである。本件は、営業情報の発信者による営業HPの作成登録を支援することを目的とするシステムである。本システムはサーバ装置などによって構成され、そのサーバ装置内には、営業HP作成のためのテンプレートを複数蓄積している。本システムは、蓄積されたテンプレートの中から、営業情報発信者に適したテンプレートを提示して紹介することで、営業HPの作成を支援する。また、営業情報発信者が営業HPの作成を完了した場合には、データベース(以下、DB)に営業HPを登録し、さらに、図示していないが、基本営業情報と利用されたテンプレートのテンプレートIDとを関連付けて保持する。ここでは、既にレストランの経営者である利用者Aと、理容店の経営者である利用者Bの営業HPが登録されて保持されている例を示した。
まず、営業情報発信者が本システムにアクセスして、店舗名、業種などの基本営業情報をDBに登録する(図の(1)以下同じ)。ここでは、営業情報発信者は、飲食店の経営者である例を示した。本システムは、登録された基本営業情報の全部または一部を用いて、既にDBに登録済みの営業HP(既登録営業HP)の中で共通性のある基本営業情報を有するものがないか検索処理を実行する(2)。ここでは、検索処理によって、同業で共通性があるとして、レストランの経営者である利用者Aの営業HPがヒットしたものとする。このとき、利用者Aの営業HPに利用されているテンプレートを抽出する(3)。抽出したテンプレートは、営業情報発信者に提示するなどして、レコメンドすることが可能となる。
<実施形態1:機能的構成> 図2は、本実施形態の営業HP作成登録支援システムにおける機能ブロックの一例を示したものである。なお、以下に記載する各機能ブロックは、計算機のハードウェア資源と、メモリ上に展開しハードウェアを制御することでその作用が得られるソフトウェアとの協働で実現しうる。具体的に、計算機のハードウェア資源とは、CPU、メインメモリ、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスク、不揮発メモリ、CDやDVDなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、情報入力に利用される入力デバイス、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部、またその外部周辺装置用のインターフェース、通信用インターフェース、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、ユーザ・インターフェース用アプリケーションなどを含む。
さらに、二次記憶装置から読み出してメインメモリ上に展開したプログラムに従ったCPUの演算処理を行い、入力デバイスやその他インターフェースなどからの入力に応じて、メモリやハードディスク上に保持されているデータなどの加工、蓄積や、上記各ハードウェアやソフトウェアを制御するための命令の生成が実行される。さらに、本システムの機能ブロックは、専用ハードウェアによって実現されてもよい。また、上記汎用計算機や専用ハードウェアを動作させるプログラムは、モジュール化されたプログラムとして実現されてもよいし、2以上のプログラムを組み合わせて1つのプログラムとして実現されてもよい。
また、本実施形態はシステムやそれを構成する装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。加えて、このようなシステムの一部をソフトウェアとして構成することもできる。さらに、そのようなソフトウェアを計算機に実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を固定した記録媒体も、当然にその技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である。)。
図2は、本実施形態における営業HP作成登録支援システムの機能ブロックの一例を示したものである。図2に示す本実施形態の営業HP作成登録支援システム(0200)は、「基本営業情報登録部」(0201)と、「蓄積部」(0202)と、「HP登録部」(0203)と、「関連保持部」(0204)と、「テンプレート抽出部」(0205)と、からなる。また、図示していないが、蓄積部(0202)はさらに、「業種別蓄積手段」を有する場合がある。
「営業HP作成登録支援システム」(0200)は、営業情報を発信するためのホームページである営業HPの作成登録を支援するシステムである。「営業情報」とは、利益を得る目的で営む事業に関する情報をいい、後述する基本営業情報と、その他の付加的な営業情報との双方を包含する情報である。具体的には、基本営業情報としては、店舗/施設に関する基本的情報(店舗/施設の名称、業種、所在地、代表者名を含む情報)が該当し、付加的な営業情報としては、商品・サービスに関する情報(商品・サービスなどのメニューと価格の紹介など)や、店舗利用時の平均予算、店舗施設の詳細情報(駐車場の台数、個室、テラス席、分煙の有無、ベビーチェアの有無など)、関連サイトへのリンク情報などが該当する。これらの営業情報を発信するためのホームページのことを営業HPといい、本システムはテンプレートを提示するなどして、営業情報の発信者による営業HPの作成登録を支援する。
「基本営業情報登録部」(0201)は、営業HPの作成に先立って基本営業情報をDBに登録するための処理を行う。「基本営業情報」とは、事業を成立させるために必要な営業情報のことであり、店舗/施設に関する情報(店舗/施設の名称、業種、所在地、電話番号、代表者名を含む情報)が該当する。基本営業情報の登録処理は、営業情報の発信者がシステムにアクセスをし、入力等することによって、実現できる(矢印(1))。なお、入力は直接的に文字を入力する場合の他に、プルダウンメニューなどから選択することで入力できる場合もある。入力された基本営業情報は、DBに登録するためにHP登録部へ(矢印(2))、テンプレート選択支援のためにテンプレート抽出部(0205)へ(矢印(5))それぞれ渡す(詳細は後述する。)。
「蓄積部」(0202)は、営業HP作成のためのテンプレートを複数蓄積する。テンプレートとは、HPを作成する上での雛形のことであり、営業情報などのデータを流し込むことで、目的の営業HPが完成する。テンプレートは、デザインとレイアウトとの組み合わせからなるものを想定している。デザインは模様と色彩との組み合わせからなるもののことであり、レイアウトは構成要素の配置と割付けのことである。したがって、本システムは、デザインのパターン数と、レイアウトのパターン数を掛け合わせて算出されたパターン数のテンプレートを営業情報発信者に選ばせることができる。蓄積部は、テンプレートと、テンプレートを一意に識別するための識別情報であるテンプレートID(図でTPIDと表記、以下同じ)とを同種の符号を付すなどして関連付けて蓄積する。なおこのとき、蓄積部は、デザインのパターンとレイアウトのパターンを個別に管理してもよく、各デザインとデザインIDとを関連付け、各レイアウトとレイアウトIDとを関連付けておいて、テンプレートIDがデザインIDとレイアウトIDとの組み合わせによって構成されるとしてもよい。
また、図示していないが、蓄積部には業種別識別手段を設ける場合もある。「業種別蓄積手段」は、テンプレートを業種別に蓄積する。業種とは、小売業、飲食業、サービス業、通信販売業などが例示できる。なお、テンプレートを業種別に蓄積する際に、重複が生じる場合もある。テンプレートを業種別に蓄積することで、営業HPの登録が充分でないなど、基本営業情報に共通性のある既登録営業HPがない状況でも、レコメンドするテンプレートを見つけやすくなる。
「HP登録部」(0203)は、選択されたテンプレートに基本営業情報を合わせて営業HPを作成しDBに登録する。テンプレートの選択は、営業情報発信者が選択入力等することによって実行する(矢印(3))。営業HPの作成は、選択したテンプレートに、先に基本営業情報登録部(0201)から渡された基本営業情報(矢印(2))を流し込むことなどを経て完成する。完成した営業HPはDBに登録し、関連保持部に基本営業情報とテンプレートIDを渡して、登録完了通知をする(矢印(4))。
「関連保持部」(0204)は、基本営業情報とこれに対応する営業HPに利用されたテンプレートのテンプレートIDとを関連付けて保持する。先のHP登録部(0203)からの、登録完了通知を受けて(矢印(4))、基本営業情報と、テンプレートIDとの関連付け処理を行う。関連付け処理は、同種の符号を付すなどして実現できる。
「テンプレート抽出部」(0205)は、テンプレート選択支援のために基本営業情報の全部または一部を用いて基本営業情報に共通性のある既登録営業HPに利用されたテンプレートを蓄積部(0202)から抽出する。まず、テンプレート抽出部は、基本営業情報登録部(0201)から渡された基本営業情報(矢印(5))を用いて、関連保持部(0204)に保持されている基本営業情報の検索処理を実行するために、アクセスを行う(矢印(6))。共通性のある基本営業情報がヒットしたとの検索処理結果の場合には、その基本営業情報に関連付けられたテンプレートIDが返され(矢印(7))、受け取ったテンプレートIDは蓄積部(0202)に通知する(矢印(8))。蓄積部からテンプレートIDと対応するテンプレートを抽出し(矢印(9))、抽出したテンプレートは営業情報発信者に提示することができる(矢印(10))。
「基本営業情報の全部または一部」に共通性があるとは、先に例示した、店舗に関する情報や、商品・サービスに関する情報の全てが共通する場合と、一部に共通する要素(例えば、業種のみなど)がある場合の両者を含む意味である。
「共通性がある」とは、完全に合致する場合だけでなく、包含関係(上位概念と下位概念の関係)にある場合や、類似する場合が含まれてもよい。例えば、業種に関して、いずれも「洋食店」であった場合には完全に合致するのに対して、片方が「飲食店」でもう片方が「洋食店」であれば、包含関係にあるといえる。さらに、業種が「洋食店」と「喫茶店」であれば一般的に類似しているといえる。ただし、共通性の範囲については、営業情報発信者が設定、変更することができるとしてもよい。業種に関して例示したが、その他として所在地や、店舗名称などの共通性を計るとしてもよい。
また、抽出したテンプレート(あるいはテンプレートだけでなく登録済みの営業HP自体)は営業情報発信者に提示する場合がある。このとき、提示するものは、最も共通性の高い登録済みの営業HPに利用されたひとつのテンプレート等でもよいし、複数の場合もある。なお、テンプレートの選択時においては、デザインを選んでから、レイアウトを選び、テンプレートを決定するが、このときのそれぞれの選択画面について、参考デザインもしくは参考レイアウトのみを個別に提示するとしてもよいし、デザイン及びレイアウトの組み合わせであるテンプレートを抽出して提示するとしてもよい。
<実施形態1:ハードウェア構成> 図3は本実施形態の営業HP作成登録支援システムのハードウェア構成の一例を示す概略図である。この図を利用して、本システムの各構成要素の処理実行におけるそれぞれのハードウェア構成の働きについて説明する。
図3に示す本実施形態の営業HP作成登録支援システム(0300)は、「CPU(中央演算装置)」(0301)と、「ROM/記憶装置」(0302)と、「RAM/メインメモリ」(0303)と、「HDD」(0304)と、「通信回路」(0305)とを備えている。ROM(0302)はCPU(0301)にて実行される各種プログラムなどを記憶しており、RAM(0303)はROMに記憶されているプログラムを実行するために、そのプログラムを読み出して展開する領域であるワーク領域と、データなどを一時的に格納するデータ領域とを提供する。通信回路(0305)を介して、トリガとなるデータなどを取得すると、RAMにプログラムやデータが読み出される。CPUは読み出された当該プログラムを参照し、ROMやRAMのメモリアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやり取りを行い、プログラムで示される手順に従いデータに対する各種演算処理を実行する。これにより、各部の機能やその他構成要件の演算処理に係る機能が実現される。演算処理等によって得られたデータは、システムバスなどの通信経路によって相互に接続され、データの送受信を行う。なお、HDD(0304)には、営業HPを登録するDBや、テンプレートとそのID、基本営業情報とこれに対応する営業HPに利用されたテンプレートのテンプレートIDとが関連付けて保持されている。以上が各ハードウェア構成の機能である(本明細書において同様である。)。
ここから、本営業HP作成登録支援システム(0300)における、処理についての手順を追って説明する。まず、営業HP作成登録支援システムの立ち上げに伴い、ROMに記憶されているHP登録プログラムと、テンプレート抽出プログラムとをRAMのワーク領域に展開する。続いて、営業情報発信者が入力デバイスを用いるなどして基本営業情報の入力操作を行った場合には、通信回路を介して基本営業情報を取得したことがトリガとなって、CPUがRAMのワーク領域に展開されたテンプレート抽出プログラムを実行する。テンプレート抽出プログラムは、取得した基本営業情報を、一旦RAMのデータ領域などに格納しておいて、HDD内に保持されている基本営業情報の検索処理を実行する。
具体的には、テンプレート抽出プログラムは、RAMから一部の基本営業情報を読み出して、テンプレートIDと関連付けて保持されている基本営業情報に共通するものが存在するか、比較処理を実行する。比較処理は、符号化された基本営業情報同士で差分を求めて、差異がない場合や、あるいは、差異が所定の範囲内である場合に、共通するとの結果を算出することで実現する。このとき、基本営業情報に差異がないものに、所定の範囲に差異があるものも含めることで、完全に一致する場合だけでなく包含関係にある場合や、類似する場合も基本営業情報が共通性を有すると判断できる。所定の範囲は、基本営業情報に所定の定数を増減するなどして、営業情報発信者が自由に設定、変更することができるとしてもよい。一部の基本営業情報を用いた比較処理が完了した場合には、RAMから読み出す基本営業情報を変更して再度比較処理を実行することもでき、最終的に基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行することもできる。
テンプレート抽出プログラムは、検索結果として共通性のある基本営業情報が得られた場合に、この基本営業情報と関連付けられたテンプレートIDを読み出す。テンプレートIDはテンプレートを識別するための情報であり、テンプレートとテンプレートIDとは関連付けて蓄積されている。したがって、先の処理で得られたテンプレートIDに基づいて、このテンプレートIDに対応するテンプレートを読み出し、これを一旦RAMのデータ領域などに格納することで、テンプレートの抽出処理が完了する。図示していないが、抽出されたテンプレートは、通信回路を介して営業情報発信者に送信されるなどして提示されるとしてもよい。
なお、テンプレートの選択時においては、デザインを選んでから、レイアウトを選び、テンプレートを決定するが、このときのそれぞれの選択画面について、参考デザインもしくは参考レイアウトのみを提示するとしてもよい。具体的には、テンプレートIDからテンプレートを構成するデザインIDとレイアウトIDを導き出して、これらに関連付けられて蓄積されたデザインとレイアウトをそれぞれ読み出して提示することで実現できる。また、デザインの選択を受けた後に、そのデザインに対して最も多く組み合わされて選ばれているレイアウトを参考レイアウトとして抽出し、レイアウト選択画面に提示してもよい。
次に、営業情報発信者が入力デバイスを用いるなどしてテンプレートの選択入力操作を行った場合には、通信回路を介してテンプレートIDを取得したことがトリガとなって、CPUがRAMのワーク領域に展開されたHP登録プログラムを実行する。まずHP登録プログラムは、選択入力したテンプレートに、既に入力されて一旦RAMに格納されている基本営業情報を読み出して流し込むなどして営業HPを完成し、DBへ登録する。登録完了後、HP登録プログラムは、基本営業情報とテンプレートIDとを関連付けてHDDなどに保持する。具体的には、選択入力したテンプレートのテンプレートIDと、RAMから読み出した基本営業情報とに、新たに同じ符号を付すなどして関連付けを行う。
<実施形態1:処理の流れ> 図4は、本実施形態の営業HP作成登録支援システムにおけるテンプレートの選択支援処理の流れの一例を、図5は、営業HPの作成登録処理の流れの一例を示したものである。なお、以下に示す処理の流れは、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、またこのプログラムを計算機によって読取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書のその他の処理の流れについても同様である。)
まず、営業情報発信者からの基本営業情報の入力を受け付ける(S0401)。次に、テンプレートの選択支援のために基本営業情報の全部または一部を用いて基本営業情報に共通性のある既登録営業HPに利用されたテンプレートIDで示されるテンプレートを蓄積部から抽出する。具体的には、S0401にて入力された基本営業情報の一部と共通性のある基本営業情報が保持されているか検索処理を実行する(S0402)。検索結果として共通性のある基本営業情報が得られた場合には、これに対応する既登録営業HPに利用されたテンプレートのテンプレートIDを受け取り(S0403)、受け取ったテンプレートIDを蓄積部に通知して、テンプレートIDで示されるテンプレートを抽出する(S0404)。抽出したテンプレートは、営業情報発信者に参考用のテンプレートとして提示することができる。このとき、抽出したテンプレートと共に、選択可能な全テンプレートの一覧を提示するようにしてもよい。
なお、S0402にて、共通性のある基本営業情報が得られなかった場合には、基本営業情報の全部を用いて検索を実行したかの判断を行う(S0405)。S0405にて、基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行していないとの判断結果が得られた場合には、対象の基本営業情報を変更して(S0406)、S0402に戻り、検索処理を繰り返す。S0405にて、基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行したとの判断結果が得られた場合には処理を終了する。図示していないが、S0405にて、基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行したとの判断結果が得られた場合に処理を終了する前に、基本営業情報の共通性とは関係なくレコメンドすべきテンプレートを蓄積部(あるいは業種別蓄積手段)などから取得して提示する処理を行ってもよい。
続いて、図5にて示した営業HPの作成登録処理においては、抽出したテンプレートなどを提示し、営業情報発信者からのテンプレートの選択入力を受け付ける(S0501)。次に、選択されたテンプレートに、先に入力された基本営業情報を合わせて営業HPを作成し、DBに登録する(S0502)。その後、選択されたテンプレートのテンプレートIDを取得し、このテンプレートIDと入力された基本営業情報とを関連付けて保持する(S0503)。
<実施形態1:効果> 本実施形態の営業HP作成登録支援システムは、多数ある営業HP作成のためのテンプレートの中から基本営業情報に共通性のある既登録営業HPに利用されたテンプレートを抽出してレコメンド等することができるため、利用者の選択処理が容易になるという効果を有する。テンプレートの抽出の際に、基本営業情報に共通性のあるもので絞り込むことで、例えば同業者の営業HPを参照し、流行や戦略に沿った営業HPの作成ができる。また、基本営業情報として、業種だけでなく所在地の地域や、店舗名称などで共通性の有無を判定することもできる。前者の所在地の場合には、商圏での差別化を図ることを鑑み、また後者の店舗名称の場合には、例えば、カタカナや英字の名称なら若者の客が多いなど、ターゲットとする顧客層が重複することを考慮して、集客力の高い営業HPが作成できる点が有益である。
<<実施形態2>>
<実施形態2:概要> 本実施形態は、テンプレートを抽出する際に、基本営業情報に共通性のある既登録営業HPの中で直近にテンプレートの変更がされた既登録営業HPの現テンプレートを優先的に抽出することに特徴を有する営業HP作成登録支援システムである。
図6は、本実施形態の営業HP作成登録支援システムの一例を示すものである。実施形態1に付加した部分を重点的に説明する。ここでは、既に飲食店の経営者である利用者Aと、Bの既登録営業HPが保持されている例を示した。
まず、飲食店の経営者である営業情報発信者が本システムにアクセスして、店舗名、業種などの基本営業情報を登録する(1)。次に、本システムは、今登録された基本営業情報の全部または一部を用いて、既に登録されて保持している既登録営業HPの中で共通性のある基本営業情報を有するものがないか検索処理を実行する(2)ところまでは、図1と同様である。本実施形態においては、検索処理によって、同業で共通性があるとして、レストランの経営者である利用者AとBの営業HPがヒットしたものとする。ここで、本実施形態においてはさらに、基本営業情報に共通性のある既登録営業HPの中で直近にテンプレートの変更がされた既登録営業HPの現テンプレートを優先的に抽出することに特徴を有する。つまり、利用者AとBの営業HPのうち、最終の更新日時が最近の方である利用者Aの営業HPの現テンプレートを優先的に抽出する(3)。最後に、利用者Aの既登録営業HPに利用されたテンプレートを提示などして、レコメンドすることが可能となる(4)。
<実施形態2:機能的構成> 図7は、本実施形態の営業HP作成登録支援システムにおける機能ブロックの一例を示したものである。図7に示す本実施形態の営業HP作成登録支援システム(0700)は、「基本営業情報登録部」(0701)と、「蓄積部」(0702)と、「HP登録部」(0703)と、「関連保持部」(0704)と、「テンプレート抽出部」(0705)と、からなり、テンプレート抽出部はさらに、「優先抽出手段」(0706)を有する。また、図示していないが、蓄積部はさらに業種別蓄積手段を有する場合がある。なお、営業HP作成登録支援システム、基本営業情報登録部、蓄積部、HP登録部、関連保持部、テンプレート抽出部の各構成要素については図2と同様なため、説明は省略する。
「優先抽出手段」(0706)は、テンプレートを抽出する際に、基本営業情報に共通性のある既登録営業HPの中で直近にテンプレートの変更がされた既登録営業HPの現テンプレートを優先的に抽出する。直近とは、一般的には現時点から最も近いことをいうが、ひとつのみに限定されるものではなく、最近のものから順に所定数が該当する場合がある。あるいは、所定の期間内(例えば1週間など)に変更があったものを、直近の変更に該当するとしてもよい。また、優先的な抽出とは、条件に外れたものは抽出しない場合の他に、順位付けを行って優先順位の高いものから順に提示する場合もある。
なお、テンプレートの変更とは、新規の登録よりも、既登録のものに変更を加えたものをより優先する意であるが、その理由は、既に登録したものを変更するということは、一般的に改善を図る意図で行われるものであり、変更に至る有用な理由があると推測でき、営業情報発信者に提示する必要が高いと考えられるためである。
優先的な抽出処理を実現するために、直近の変更である場合にはこれを識別するためのフラグを立てるなどの処理を行う。関連保持部(0704)にて、基本営業情報とこれに対応する営業HPに利用されたテンプレートのテンプレートIDとを関連付けて保持する際に、基本営業情報ごとにフラグも設定し、適宜値を更新する。具体的には、テンプレートの変更の際に、これから変更するテンプレートのテンプレートIDに関連付けられたフラグを立て、既に立っているフラグを落とすなどの処理を行う。直近を複数とする場合には、フラグにナンバリングするなどしておいて、古い順にフラグを落とし、入れ替えるなどの処理を行う。あるいは、テンプレートの変更の際にフラグを立て、所定の時間経過後にフラグを落とすとしてもよい。なお、新規登録時にはフラグを立てず、テンプレートの変更時のみに上記のようなフラグの処理を行う。フラグ以外には、後述するテンプレートの利用履歴を保持しておいて、直近の変更であるかどうかをこの利用履歴に基づいて判断する場合もある。
テンプレート抽出部(0705)は、基本営業情報登録部(0701)から渡された基本営業情報を用いて、関連保持部(0704)に保持されている基本営業情報の検索処理を実行するために、アクセスを行う(矢印(6))。共通性のある基本営業情報がヒットしたとの検索処理結果の場合には、この基本営業情報に関連付けられたテンプレートIDとフラグを受け取る(矢印(7))。ここで、優先抽出手段(0706)は、この基本営業情報に共通性のある既登録営業HPの中で直近にテンプレートの変更がされた既登録営業HPの現テンプレートを優先的に抽出する。これは、基本営業情報ごとに設けられ、テンプレートが直近で変更された際に立てられるフラグの有無などで判断を行う。つまり、フラグの立っているテンプレートIDのみを蓄積部(0702)に通知する(矢印(8))。蓄積部からテンプレートIDと対応するテンプレートを抽出し(矢印(9))、営業情報発信者に提示することができる(矢印(10))。
<実施形態2:ハードウェア構成> 本実施形態の営業HP作成登録支援システムのハードウェア構成については、図3を用いて説明する。また、実施形態1に付加した部分を重点的に説明する。
本実施形態においては、ROMにはテンプレート抽出プログラム等に加えて、図示していないが優先抽出プログラムも記憶されており、本営業HP作成登録支援システムの立ち上げに伴い、RAMのワーク領域に展開する。まず、テンプレート抽出プログラムは、HDDに共通性のある基本営業情報が保持されているか、検索処理を実行し、共通性のある基本営業情報が得られたとの検索結果の場合に、これに対応するテンプレートIDをHDDから抽出する。ここまではすでに実施形態1にて記述したが、このときテンプレートIDとともに、基本営業情報に関連付けられているフラグも検索結果として一旦RAMのデータ領域などに格納する。検索結果として、基本営業情報とテンプレートIDとフラグがRAMに格納されたことがトリガとなって、CPUがRAMのワーク領域に展開された優先抽出プログラムを実行する。
優先抽出プログラムは、先の基本営業情報に共通性のある既登録営業HPの中で直近にテンプレートの変更がされた既登録営業HPの現テンプレートを優先的に抽出する。具体的に直近の変更とは、基本営業情報ごとに設けられ、テンプレートが直近で変更された際に立てられるフラグの有無などで判断を行う。優先抽出プログラムは、基本営業情報に関連付けられた直近変更を識別するフラグをRAMから読み出して、そのフラグが立っているかどうかの判定も行う。フラグが1(立っている)であれば、そのテンプレートIDで示されるテンプレートを蓄積部から読み出して、RAMのデータ領域などに格納することで、テンプレートの抽出処理が完了する。図示していないが、抽出されたテンプレートは、通信回路を介して営業情報発信者に送信されるとしてもよい。
また、直近変更を識別するフラグは基本営業情報と関連付けてHDDなどに格納しているが、テンプレートの変更の際に、これから変更するテンプレートに関連付けられたフラグを1とし、既に1のフラグは0に落とす。直近を複数とする場合には、フラグにナンバリングするなどしておいて、古い順にフラグを0にし、入れ替える。あるいは、テンプレートの変更時にフラグを1にして、タイマでカウントして、所定の時間経過後にフラグを0にするとしてもよい。
<実施形態2:処理の流れ> 図8は、本実施形態の営業HP作成登録支援システムにおける処理の流れの一例を示したものである。すでに実施形態1(図4、5)にて説明したものに付加した部分を重点的に説明する。
まず、営業情報発信者からの基本営業情報の入力を受け付ける(S0801)。次に、テンプレート選択支援のために基本営業情報の全部または一部を用いて基本営業情報に共通性のある既登録営業HPに利用されたテンプレートIDで示されるテンプレートを蓄積部から抽出する。つまり、S0801にて入力された基本営業情報の一部と共通性のある基本営業情報が保持されているか検索処理を実行する(S0802)。検索結果として共通性のある基本営業情報が得られた場合には、これに対応する既登録営業HPに利用されたテンプレートのテンプレートIDを受け取る(S0803)。ここまでは、すでに実施形態1にて説明したものと同様である。
続いて、先の基本営業情報に共通性のある既登録営業HPの中で直近にテンプレートの変更がされた既登録営業HPの現テンプレートを優先的に抽出する。具体的に直近の利用とは、テンプレートが直近で変更された際に立てられるフラグの有無などの判断を行う(S0804)。基本営業情報と関連付けられているフラグを読み出し、フラグが0の場合には、S0802に戻り、検索処理を繰り返す。S0804にてフラグが1の場合には、対応するテンプレートIDを蓄積部に通知して、テンプレートIDで示されるテンプレートを抽出し(S0805)、既に立っているフラグを0にする(S0806)。抽出したテンプレートは営業情報発信者に提示することができる。このとき、抽出したテンプレートと共に、選択可能な全テンプレートの一覧を提示するようにしてもよい。
なお、S0802での検索結果として共通性のある基本営業情報が得られなかった場合には、基本営業情報の全部を用いて検索を実行したかの判断を行う(S0807)。S0807にて、基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行していないとの判断結果が得られた場合には、対象の基本営業情報を変更して(S0808)、S0802に戻り、検索処理を繰り返す。S0807にて、基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行したとの判断結果が得られた場合には処理を終了する。図示していないが、S0807にて、基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行したとの判断結果が得られた場合に処理を終了する前に、基本営業情報の共通性とは関係なくレコメンドすべきテンプレートを蓄積部(あるいは業種別蓄積手段)などから取得して提示する処理を行ってもよい。
次に営業HPの作成登録処理としては、テンプレートの選択入力を受け付け(S0809)、選択されたテンプレートに、先に入力された基本営業情報を合わせて営業HPを作成し、DBに登録する(S0810)。その後、選択されたテンプレートのテンプレートIDを取得し、このテンプレートIDと入力された基本営業情報とを関連付けて保持する際に、直近のテンプレートの変更の有無を識別するためのフラグも関連付けて保持する(S0811)。
<実施形態2:効果> 本実施形態の営業HP作成登録支援システムは、基本営業情報に共通性のある既登録営業HPの中で直近にテンプレートの変更がされた既登録営業HPの現テンプレートを優先的に抽出することができるため、めまぐるしく変化する流行に即応したテンプレートの選択が可能となる。また、新規の登録よりも、既登録のものを変更することは、一般的には改善を図る意図で行われるものであり、変更に至る有用な理由があると推測できることを考慮して、直近に変更がされたテンプレートを優先して抽出する。これにより、より有益なテンプレートを営業情報発信者に提示することができる。
<<実施形態3>>
<実施形態3:概要> 本実施形態は、基本営業情報の全部または一部を用いて基本営業情報に共通性のある既登録営業HPにおける営業情報を取得し、営業情報の入力参考情報として提示することで、営業情報を入力させることに特徴を有する営業HP作成登録支援システムである。
図9は、本実施形態の営業HP作成登録支援システムの概要を模式的に示したものである。本実施形態では、営業HPの充実化を図るべく営業情報の入力をさせるために、営業情報発信者に対して、入力参考情報を提示する処理を行う。ここでは、営業情報発信者はレストランの経営者であるとし、基本営業情報の一部である業種に共通性のある利用者Aの既登録営業HPに基づいて、一連の処理を行う例を示した。まず、利用者Aの既登録営業HPにおける営業情報を取得する。ここでは、利用者Aの店舗に関する情報である、店内の写真や、店舗までの地図が営業情報に該当するものとする。営業情報発信者には、先の利用者Aの営業情報を入力参考情報として提示して(図の(1)以下同じ)、営業情報発信者の営業情報の入力を支援できる。このとき、抽出したテンプレートを提示して、テンプレート選択の支援をする場合があるが、その際に、テンプレートを用いて営業情報発信者に対して、営業情報の入力を求める(図の(2))ことができる。営業情報発信者は、利用者Aの営業情報を参考に、テンプレートの各レイアウトにどのような項目を掲載するとより効果的であるかなどを検討し、自身の営業HPをより充実させることができる。
<実施形態3:機能的構成> 図10は、本実施形態の営業HP作成登録支援システムにおける機能ブロックの一例を示したものである。図10に示す本実施形態の営業HP作成登録支援システム(1000)は、「基本営業情報登録部」(1001)と、「蓄積部」(1002)と、「HP登録部」(1003)と、「関連保持部」」(1004)と、「テンプレート抽出部」(1005)と、さらに、「営業情報入力部」(1006)と、「入力参考情報提示部」(1007)とを有する。また、図示していないが、蓄積部は業種別蓄積手段を有する場合があり、さらに、テンプレート抽出部は優先抽出手段を有する場合もある。なお、営業HP作成登録支援システム、基本営業情報登録部、蓄積部、HP登録部、関連保持部、テンプレート抽出部の各構成要素については図2と同様なため、説明は省略する。
「営業情報入力部」(1006)は、蓄積部(1002)に蓄積されたテンプレートを用いて営業情報を入力させるための処理を行う。営業情報とは、基本営業情報と、その他の付加的な営業情報との双方を包含する情報であるが、ここでは主に基本営業情報以外の付加的な営業情報を指すものである。具体的には、サービスに関する情報(商品・サービスなどのメニューと価格の紹介など)、店舗利用時の平均予算、店舗施設の詳細情報(駐車場の台数、個室、テラス席、分煙の有無、ベビーチェアの有無など)、関連サイトへのリンク情報などが該当する。
テンプレートを用いた営業情報を入力させるための処理とは、枠組みだけのテンプレートを提示して、営業情報発信者へ各欄への入力を促すことをいう。提示するテンプレートは、主に基本営業情報に共通性があるという条件でテンプレート抽出部(1005)による抽出処理を経たものを想定しているが、これに限定されるものではなく、蓄積部(1002)に蓄積されたテンプレートを提示する場合もある。入力された営業情報は、HP登録部(1003)に渡して営業HPに組み込まれて、DBに登録する。
「入力参考情報提示部」(1007)は、基本営業情報の全部または一部を用いて基本営業情報に共通性のある既登録営業HPにおける営業情報を取得し営業情報入力部(1006)での営業情報の入力参考情報として提示する。具体的には、基本営業情報登録部(1001)から基本営業情報を受け取り(矢印(1))、関連保持部(1004)に保持されている基本営業情報の検索処理を実行するために、アクセスを行う(矢印(2))。共通性のある基本営業情報がヒットした場合には、これに関連付けられたテンプレートIDを受け取る(矢印(3))。受け取ったテンプレートIDをHP登録部(1003)に通知して(矢印(4))、これを利用している営業HPの営業情報を取得し(矢印(5))、取得した営業情報は入力参考情報として提示する(矢印(6))。
ここで、基本営業情報が共通するテンプレートを利用している営業HPが複数あった場合には、登録済みの営業情報の項目が最も多い営業HP、もしくは営業情報の更新頻度が最も多い営業HPを選択して、その営業情報を入力参考情報としてもよい。これにより、最も充実した内容のHPの情報を参考情報として提示することができる。
<実施形態3:ハードウェア構成> 本実施形態の営業HP作成登録支援システムのハードウェア構成については、図3を用いて説明する。また、実施形態1、2に付加した部分を重点的に説明する。
本実施形態においては、ROMにはテンプレート抽出プログラム等に加えて、図示していないが入力参考情報提示プログラムも記憶されており、本営業HP作成登録支援システムの立ち上げに伴い、RAMのワーク領域に展開する。テンプレート抽出プログラムは、HDDに共通性のある基本営業情報が保持されているか、検索処理を実行し、共通性のある基本営業情報が得られたとの検索結果の場合に、これに対応するテンプレートIDをHDDから抽出する。テンプレートIDを一旦RAMのデータ領域などに格納したことがトリガとなって、CPUがRAMのワーク領域に展開された入力参考情報提示プログラムを実行する。
入力参考情報提示プログラムは、入力参考情報とする営業情報を取得するが、その前提として、DBに登録されている営業HPは、基本営業情報と、テンプレートと、さらに営業情報とから構成されている。入力参考情報提示プログラムは、RAMからテンプレートIDを読み出し、これに対応するテンプレートが構成する営業HPをDB内で検索する。該当する営業HPにおける営業情報を読み出し、その営業情報を一旦RAMのデータ領域などに格納することで、営業情報の取得処理が完了する。取得した営業情報は、入力参考情報として、通信回路を介して営業情報発信者に送信される。
一方、営業情報発信者が入力デバイスを用いるなどして営業情報の入力操作を行った場合には、通信回路を介してこれを取得したことがトリガとなって、CPUがRAMのワーク領域に展開されたHP登録プログラムを実行する。HP登録プログラムは、営業HPをDBに登録するにあたって、基本営業情報とこれに対応する営業HPに利用されたテンプレートと、さらに取得した営業情報とを関連付けて保持する。具体的には、関連保持プログラムは、通信回路を介して取得した営業情報と、既に登録されている営業HPを構成する基本情報と、テンプレートとを読み出して同じ符号を付すなどして関連付けを行う。
<実施形態3:処理の流れ> 図11は、本実施形態の営業HP作成登録支援システムにおける処理の流れの一例を示したものである。実施形態1(図4、5)にて説明した処理の流れに基づいて、付加した部分を重点的に説明する。
テンプレートの選択支援処理は、まず、営業情報発信者からの基本営業情報の入力を受け付ける(S1101)。次に、テンプレート選択支援のために基本営業情報の全部または一部を用いて基本営業情報に共通性のある既登録営業HPに利用されたテンプレートIDで示されるテンプレートを蓄積部から抽出する。つまり、S1101にて入力された基本営業情報の一部と共通性のある基本営業情報が保持されているか検索処理を実行する(S1102)。検索結果として共通性のある基本営業情報が得られた場合には、これに対応する既登録営業HPに利用されたテンプレートのテンプレートIDを受け取り(S1103)、このテンプレートIDを蓄積部に通知して、テンプレートIDで示されるテンプレートを抽出する(S1104)。さらに基本営業情報に共通性のある既登録営業HPにおける営業情報を取得し、入力参考情報として提示する(S1105)。このとき、抽出したテンプレートは営業情報発信者に提示することができ、またテンプレートを用いて営業情報を入力させるために入力参考情報と合わせて提示してもよい。
ここで、抽出したテンプレートについては、デザインの選択画面に、選択可能な全デザインの一覧と共に、抽出したデザインを参考デザインとして構成して提示するようにしてもよい。さらに、デザインの選択入力を受けた後のテンプレートについては、レイアウト選択画面に、選択可能なレイアウトの一覧と共に、抽出したレイアウトを参考レイアウトとして構成して提示するようにしてもよい。また、入力参考情報については、レイアウトの選択入力を受けた後、営業情報入力画面に入力欄と共に提示するようにしてもよい。
なお、S1102での検索結果として共通性のある基本営業情報が得られなかった場合には、基本営業情報の全部を用いて検索を実行したかの判断を行う(S1106)。S1106にて、基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行していないとの判断結果が得られた場合には、対象の基本営業情報を変更して(S1107)、S1102に戻り、検索処理を繰り返す。S1106にて、基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行したとの判断結果が得られた場合には処理を終了する。図示していないが、S1106にて、基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行したとの判断結果が得られた場合に処理を終了する前に、基本営業情報の共通性とは関係なくレコメンドすべきテンプレートを蓄積部(あるいは業種別蓄積手段)などから取得して提示する処理を行ってもよい。
次に、営業HPの作成登録処理は、まず営業情報発信者からのテンプレートの選択入力を受け付け(S1108)、さらに営業情報の入力を受け付ける(S1109)。選択されたテンプレートに、先に入力された基本営業情報と、さらに営業情報を合わせて営業HPを作成し、DBに登録する(S1110)。その後、選択されたテンプレートのテンプレートIDを取得し、このテンプレートIDと入力された基本営業情報とを関連付けて保持する(S1111)。
<実施形態3:効果> 本実施形態の営業HP作成登録支援システムは、基本営業情報の全部または一部を用いて基本営業情報に共通性のある既登録営業HPにおける営業情報を取得し、営業情報を入力参考情報として提示することで、営業情報発信者に営業情報を入力させて営業HPの入力項目を充実させることができる。同業他社の営業HPが提示されることで、営業情報発信者は営業HPにどのような項目/内容を掲載するかの参考にでき、さらには、同業他社との差別化も図ることができる。つまり、エントリー店舗/施設は、入力参考情報を見て、他店の知恵を真似することもできるし、他店と差別化を図ることもできる。また、テンプレートを用いて営業情報を入力させる際には、営業情報発信者が、テンプレートの各レイアウトにどのような項目を掲載すると効果的であるか等、より具体的に検討することができる。
<<実施形態4>>
<実施形態4:概要> 本実施形態は、テンプレートの利用履歴を保持することに特徴を有する営業HP作成登録支援システムである。
<実施形態4:機能的構成> 図12は、本実施形態の営業HP作成登録支援システムにおける機能ブロックの一例を示したものである。図12に示す本実施形態の営業HP作成登録支援システム(1200)は、「基本営業情報登録部」(1201)と、「蓄積部」(1202)と、「HP登録部」(1203)と、「関連保持部」」(1204)と、「テンプレート抽出部」(1205)と、さらに、「利用履歴保持部」(1206)とを有する。また、図示していないが、蓄積部はさらに業種別蓄積手段を有する場合があり、テンプレート抽出部は優先抽出手段を有する場合がある。さらに、営業HP作成登録支援システムは、営業情報入力部と、入力参考情報提示部とを有する場合がある。なお、営業HP作成登録支援システム、基本営業情報登録部、蓄積部、HP登録部、関連保持部、テンプレート抽出部の各構成要素については図2と同様なため、説明は省略する。
「利用履歴保持部」(1206)は、蓄積部(1202)に蓄積されているテンプレートの利用履歴を保持する。テンプレートの利用履歴とは、各営業HPの新規登録時から現在までのテンプレートの利用状況を示す経過のことをいい、営業HPの新規登録もしくは内容変更が実行される度の新規登録日時(選択日時)、変更日時、変更点(変更前のテンプレートのID)、変更者(基本営業情報で特定可能)などが該当する。利用履歴の情報は、HP登録部(1203)における選択、変更等の登録処理に伴って、HP登録部から渡され、選択されたテンプレートのテンプレートIDと関連付けて保持する。また、利用履歴の情報は、要求に応じてテンプレート抽出部(あるいは、優先抽出手段)へ渡す。テンプレート抽出部等では、取得したテンプレートの利用履歴に基づいて、抽出するテンプレートを決定する場合がある。
また、例えば、利用数に応じて各デザイン、各レイアウトにポイントを付与し、そのポイントに応じて順位付けしてもよい。この場合、新規登録時の選択による利用よりも、更新による利用の方にポイントの重みを高く設定することで、変更がされた既登録営業HPの現テンプレートを優先的に提示することができる。
<実施形態4:ハードウェア構成> 本実施形態の営業HP作成登録支援システムのハードウェア構成については、図3を用いて説明する。また、実施形態1に付加した部分を重点的に説明する。
本実施形態においては、ROMにはテンプレート抽出プログラム等に加えて、図示していないが利用履歴保持プログラムも記憶されており、本営業HP作成登録支援システムの立ち上げに伴い、RAMのワーク領域に展開する。まず、営業情報発信者が入力デバイスを用いるなどしてテンプレートの選択入力操作を行った場合には、通信回路を介してテンプレートIDを取得したことがトリガとなって、HP登録プログラムを実行するが、このときCPUがRAMのワーク領域に展開された利用履歴保持プログラムも実行する。
利用履歴保持プログラムは、テンプレートが抽出された日時、新規登録/変更の別、変更の場合には前のテンプレートIDなどの利用履歴情報を、テンプレートIDと関連付けてHDDに記録する。
また、図示していないが、優先抽出プログラムを実行する際には、HDDから利用履歴情報を読み出して、いずれのテンプレートが直近に変更がされたかの判断を行う。具体的には、優先抽出プログラムの実行によって、共通性のある基本営業情報と関連付けられたテンプレートIDを検索結果として得ている段階で、これらのテンプレートIDと関連付けられた利用履歴情報を導き出して、変更日時と現在日時との差分によって、直近に変更された利用履歴情報を特定する。特定した利用履歴情報に関連付けられたテンプレートIDを取得し、これを蓄積部に通知することでテンプレートを抽出する。抽出したテンプレートは、利用履歴に基づいた直近変更のテンプレートとして、営業情報発信者に提示することができる。
<実施形態4:処理の流れ> 図13は、本実施形態の営業HP作成登録支援システムにおける処理の流れの一例を示したものである。すでに実施形態1(図4、5)にて説明したものに付加した部分を重点的に説明する。
まず、営業情報発信者からの基本営業情報の入力を受け付ける(S1301)。次に、テンプレート選択支援のために基本営業情報の全部または一部を用いて基本営業情報に共通性のある既登録営業HPに利用されたテンプレートIDで示されるテンプレートを蓄積部から抽出する。つまり、S1301にて入力された基本営業情報の一部と共通性のある基本営業情報が保持されているか検索処理を実行する(S1302)。検索結果として共通性のある基本営業情報が得られた場合には、これに対応する既登録営業HPに利用されたテンプレートのテンプレートIDを受け取る(S1303)。ここまでは、すでに実施形態1にて説明したものと同様である。
続いて、先の基本営業情報に共通性のある既登録営業HPの中で直近にテンプレートの変更がされた既登録営業HPの現テンプレートを優先的に抽出する。具体的には、直近の変更は、利用履歴に基づいて判断を行う(S1304)。受け取った各テンプレートIDと関連付けられている利用履歴情報を読み出し、現在日時と利用履歴情報の更新日時との差分を算出する。差分が所定の値よりも大きい(あるいは、他よりも大きい)場合には、S1302に戻り、検索処理を繰り返す。S1304にて差分が所定の値よりも小さい(あるいは、他よりも小さい)場合には、対応するテンプレートIDを蓄積部に通知して、テンプレートIDで示されるテンプレートを抽出する(S1305)。
なお、S1302での検索結果として共通性のある基本営業情報が得られなかった場合には、基本営業情報の全部を用いて検索を実行したかの判断を行う(S1306)。S01306にて、基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行していないとの判断結果が得られた場合には、対象の基本営業情報を変更して(S1307)、S1302に戻り、検索処理を繰り返す。S1307にて、基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行したとの判断結果が得られた場合には処理を終了する。図示していないが、S1307にて、基本営業情報の全部を用いて検索処理を実行したとの判断結果が得られた場合に処理を終了する前に、基本営業情報の共通性とは関係なくレコメンドすべきテンプレートを蓄積部(あるいは業種別蓄積手段)などから取得して提示する処理を行ってもよい。
次に営業HPの作成登録処理としては、テンプレートの選択入力を受け付け(S1308)、選択されたテンプレートに、先に入力された基本営業情報を合わせて営業HPを作成し、DBに登録する(S1309)。その後、選択されたテンプレートのテンプレートIDを取得し、このテンプレートIDと入力された基本営業情報とを関連付けて保持し(S1310)、さらにテンプレートの利用履歴を保持する(S1311)。
<実施形態4:効果> 本実施形態の営業HP作成登録支援システムは、テンプレートの利用履歴を保持することで、最近利用が多いテンプレートを把握でき、最新の流行や人気をテンプレートの選択時に取り入れることができる。