JP2014006155A - 酵素電極 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱耐性の向上した酵素電極の提供。
【解決手段】酵素電極は、電極と、前記電極と接触し、酵素と、導電性ポリマーを含む検知層と、を含み、前記検知層における直接電子移動によって前記酵素と前記電極間で電子授受が行われることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】酵素電極は、電極と、前記電極と接触し、酵素と、導電性ポリマーを含む検知層と、を含み、前記検知層における直接電子移動によって前記酵素と前記電極間で電子授受が行われることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、酵素電極に関する。
電極と、電極上に形成された酵素を含む検知層とを備えた酵素電極がある。酵素電極は、酵素反応により生じた電子を電極から取り出す構造を有する。
一般的に、酵素電極の検知層に含まれた酵素が不活状態となると、酵素電極としての機能が損なわれる。酵素の不括化要因の一つには、熱による劣化がある。例えば、保管や輸送時における環境下で、酵素電極に不括化の要因となる熱が加わる可能性がある。また、酵素電極の使用中においても、熱が加わる可能性がある。酵素電極が好適な熱耐性を示すことは、酵素電極の寿命を延ばす意味において好ましい。
本発明の一側面は、熱耐性の向上した酵素電極を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、上述した目的を達成するために、以下の構成を採用する。すなわち、本発明の一側面は、電極と、前記電極と接触し、酵素と、導電性ポリマーを含む検知層と、
を含み、前記検知層における直接電子移動によって前記酵素と前記電極間で電子授受が行われることを特徴とする。上記導電性ポリマーは、例えば、ポリピロール、ポリアニリン、ポリスチレンスルホネート、ポリチオフェン、ポリイソチアナフテン、ポリエチレンジオキシチオフェンの中から少なくとも1つが選択される、また、上記導電性ポリマーの官能基は、水酸基またはスルホ基を含む。また、前記酵素は、酸化還元酵素である。
を含み、前記検知層における直接電子移動によって前記酵素と前記電極間で電子授受が行われることを特徴とする。上記導電性ポリマーは、例えば、ポリピロール、ポリアニリン、ポリスチレンスルホネート、ポリチオフェン、ポリイソチアナフテン、ポリエチレンジオキシチオフェンの中から少なくとも1つが選択される、また、上記導電性ポリマーの官能基は、水酸基またはスルホ基を含む。また、前記酵素は、酸化還元酵素である。
また、本発明の一側面における、上記電極と上記検知層との少なくとも一方は、導電性粒子を含むのが好ましい。
また、本発明の一側面に係る酵素電極は、熱耐性が向上したことを特徴とする。
本発明の他の側面の一つは、電極と、前記電極と接触し、酵素と、導電性ポリマーを含む検知層とを含み、前記検知層における直接電子移動によって前記酵素と前記電極間で電子授受が行われる酵素電極を備えたバイオセンサである。
また、本発明の他の側面の一つは、上記バイオセンサを含む電子機器である。
また、本発明の他の側面の一つは、電極と、前記電極と接触し、酵素と、導電性ポリマーを含む検知層とを含み、前記検知層における直接電子移動によって前記酵素と前記電極間で電子授受が行われを含む酵素電極と、前記酵素電極での酵素反応によって生じた電流を負荷に供給する供給部とを含む装置である。また本発明の他の側面の一つは、上記装置を含む電子機器である。
また、本発明の他の側面の一つは、電極上に、酵素と、水溶性の導電性ポリマーを含む、直接電子移動によって前記酵素と前記電極間で電子授受を行う検知層を形成する、ことを含む酵素電極の製造方法である。
また、本発明の他の側面の一つは、酵素と、導電性ポリマーと、を含み、熱耐性を向上させたことを特徴とする試薬である。
本発明の一側面によれば、熱耐性の向上した酵素電極を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態としての酵素電極について図面を参照して説明する。以下に挙げる実施形態はそれぞれ例示であり、本発明は以下の実施形態の構成に限定されない。
(酵素電極の構成)
図1は、実施形態に係る酵素電極の側面を模式的に示した図である。図1において、酵素電極10は、電極1と、電極1の表面(図1では上面)に形成された検知層2とを備える。
図1は、実施形態に係る酵素電極の側面を模式的に示した図である。図1において、酵素電極10は、電極1と、電極1の表面(図1では上面)に形成された検知層2とを備える。
(電極)
電極1は、金(Au),白金(Pt),銀(Ag),パラジウムのような金属材料、或いはカーボンのような炭素材料を用いて形成される。電極1は、例えば、図1に示すような絶縁性基板3上に形成される。絶縁性基板3は、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)のような熱可塑性樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂のような各種の樹脂(プラスチック)、ガラス、セラミック、紙のような絶縁性材料で形成される。電極1をなす電極材料,及び絶縁性基板3の材料は、公知のあらゆる材料を適用することができる。電極1及び絶縁性基板3の大きさ、厚さは適宜設定可能である。以下、絶縁性基板3と電極1との組合せを「基材」と呼ぶこともある。
電極1は、金(Au),白金(Pt),銀(Ag),パラジウムのような金属材料、或いはカーボンのような炭素材料を用いて形成される。電極1は、例えば、図1に示すような絶縁性基板3上に形成される。絶縁性基板3は、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)のような熱可塑性樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂のような各種の樹脂(プラスチック)、ガラス、セラミック、紙のような絶縁性材料で形成される。電極1をなす電極材料,及び絶縁性基板3の材料は、公知のあらゆる材料を適用することができる。電極1及び絶縁性基板3の大きさ、厚さは適宜設定可能である。以下、絶縁性基板3と電極1との組合せを「基材」と呼ぶこともある。
(検知層)
図2は、図1に示した検知層2内の状態を模式的に示す。図2に示すように、検知層2は、電極1と接触し、酵素5と、導電性ポリマー6を含んでおり、電子メディエータを含んでいない。
図2は、図1に示した検知層2内の状態を模式的に示す。図2に示すように、検知層2は、電極1と接触し、酵素5と、導電性ポリマー6を含んでおり、電子メディエータを含んでいない。
図2に示すように、検知層2内において、酵素5の分子は、導電性ポリマー6と複雑に絡み合った構造を有している。酵素反応により生じた電子は、直接的に、または、導電性を有する導電性ポリマー6を伝って電極1に移動することができる。すなわち、実施形態に係る酵素電極10は、検知層2における直接電子移動によって酵素5と電極1との間で電子授受が行われる。
このように、酵素電極10は、直接電子移動型の酵素電極である。“直接電子移動型の酵素電極”とは、検知層で酵素反応により生じた電子が電子メディエータを介して電極に伝達されるのではなく、検知層で酵素の反応により生じた電子が直接電子移動によって電極に伝達されるタイプの酵素電極である。
また、“直接電子移動型の酵素電極”は、酵素としてグルコースオキシダーゼ(GOD)が適用された場合における、酵素反応により生じた過酸化水素(H2O2)から生じた電子が電極に伝達されるような、酵素反応により生じた物質から生じた電子が電極に伝達されるタイプの酵素電極からも区別される。
なお、生理学的反応系において直接電子移動が起こる限界距離は10−20Åと云われており、電極と生体分子(酵素)から構成される電気化学的な反応系における電子授受においてもこれより長い距離では、酵素やメディエータの移動(例えば拡散による移動)を伴わない限りは電極上での電子授受の検知が困難となる。
酵素電極10によれば、検知層2において、酵素5の分子と導電性ポリマー6とが絡み合うことで、外部からの熱エネルギーが酵素5に及ぼす作用(酵素分子の構造変化)を和らげるように作用するものと考えられる。
また、検知層2内では。酵素5の活性部位(酵素反応により電子を生じる部位)と、導電性ポリマー6の導電性部位とが電子移動に好適な距離関係、すなわち、好適な電子移動が起こる程度に導電性部位が活性部位と近い状態となっている。また、導電性ポリマー6を介して、酵素5から電極1への複数の好適な複数の電子伝達経路が形成された状態となっていると考えられる。このため、外部からの熱エネルギーにより、酵素5に対する作用が起こったとしても、複数の好適な電子伝達経路が確保されていることにより、酵素5から電極1への電子移動が大きく、或いは急激に妨げられることが緩和されるものと考えられる。よって、実施形態に係る酵素電極10は、好適な熱耐性を有することができる。
(酵素)
酵素5は、例えば、酸化還元酵素である。例えば、酸化還元酵素が挙げられる。例えばグルコースオキシダーゼ(GOD)、ガラクトースオキシダーゼ、ビリルビンオキシダーゼ、ピルビン酸オキシダーゼ、D−又はL−アミノ酸オキシダーゼ、アミンオキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ、コリンオキシダーゼ、キサンチンオキシダーゼ、サルコシンオキシダーゼ、L−乳酸オキシダーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼ、チトクロムオキシダーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ、コレステロールデヒドロゲナーゼ、アルデヒドデヒドロゲナーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)、フルクトースデヒドロゲナーゼ、ソルビトールデヒドロゲナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、グリセロールデヒドロゲナーゼ、17Bヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ、エストラジオール17Bデヒドロゲナーゼ、アミノ酸デヒドロゲナーゼ、グリセルアルデヒド3−リン酸デヒドロゲナーゼ、3−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ、ジアホラーゼ、チトクロムオキシドレダクターゼ、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ、グルタチオンレダクターゼ等が挙げられる。中でも、糖類の酸化還元酵素であることが好ましく、糖類の酸化還元酵素の例としては、例えば、グルコースオキシダーゼ(GOD)、ガラクトースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)、フルクトースデヒドロゲナーゼ、ソルビトールデヒドロゲナーゼを挙げることができる。
酵素5は、例えば、酸化還元酵素である。例えば、酸化還元酵素が挙げられる。例えばグルコースオキシダーゼ(GOD)、ガラクトースオキシダーゼ、ビリルビンオキシダーゼ、ピルビン酸オキシダーゼ、D−又はL−アミノ酸オキシダーゼ、アミンオキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ、コリンオキシダーゼ、キサンチンオキシダーゼ、サルコシンオキシダーゼ、L−乳酸オキシダーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼ、チトクロムオキシダーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ、コレステロールデヒドロゲナーゼ、アルデヒドデヒドロゲナーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)、フルクトースデヒドロゲナーゼ、ソルビトールデヒドロゲナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、グリセロールデヒドロゲナーゼ、17Bヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ、エストラジオール17Bデヒドロゲナーゼ、アミノ酸デヒドロゲナーゼ、グリセルアルデヒド3−リン酸デヒドロゲナーゼ、3−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ、ジアホラーゼ、チトクロムオキシドレダクターゼ、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ、グルタチオンレダクターゼ等が挙げられる。中でも、糖類の酸化還元酵素であることが好ましく、糖類の酸化還元酵素の例としては、例えば、グルコースオキシダーゼ(GOD)、ガラクトースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)、フルクトースデヒドロゲナーゼ、ソルビトールデヒドロゲナーゼを挙げることができる。
(導電性ポリマー)
導電性ポリマー6として、ポリピロール、ポリアニリン、ポリスチレンスルホネート、ポリチオフェン、ポリイソチアナフテン、ポリエチレンジオキシチオフェン(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)ポリ(スチレンスルホネート))、又はこれらの組み合わせ等が挙げられる。これらの市販品として、例えば、ポリピロールとして、例えば、「SSPY」(3−メチル−4−ピロールカルボン酸エチル)(化研産業株式会社製)等がある。また、ポリアニリンとして、例えば「AquaPASS 01−x」(ティーエーケミカル社製)等がある。また、ポリスチレンスルホネートとして、例えば「ポリナス」(東ソー有機化学株式会社製)等がある。ポリチオフェンとして、例えば「エスペイサー100」(ティーエーケミカル社製)等がある。ポリイソチアナフテンとして、例えば「エスペイサー300」(ティーエーケミカル社製)等がある。ポリエチレンジオキシチオフェン(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)ポリ(スチレンスルホネート))として、例えば、「PEDOT−PSS」(Polyscience
Inc.,)等がある。
また、様々な属性(例えば、水溶性)を有する導電性ポリマーを適用することができる。
導電性ポリマー6の官能基は、水酸基又はスルホ基を有することが好ましい。
導電性ポリマー6として、ポリピロール、ポリアニリン、ポリスチレンスルホネート、ポリチオフェン、ポリイソチアナフテン、ポリエチレンジオキシチオフェン(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)ポリ(スチレンスルホネート))、又はこれらの組み合わせ等が挙げられる。これらの市販品として、例えば、ポリピロールとして、例えば、「SSPY」(3−メチル−4−ピロールカルボン酸エチル)(化研産業株式会社製)等がある。また、ポリアニリンとして、例えば「AquaPASS 01−x」(ティーエーケミカル社製)等がある。また、ポリスチレンスルホネートとして、例えば「ポリナス」(東ソー有機化学株式会社製)等がある。ポリチオフェンとして、例えば「エスペイサー100」(ティーエーケミカル社製)等がある。ポリイソチアナフテンとして、例えば「エスペイサー300」(ティーエーケミカル社製)等がある。ポリエチレンジオキシチオフェン(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)ポリ(スチレンスルホネート))として、例えば、「PEDOT−PSS」(Polyscience
Inc.,)等がある。
また、様々な属性(例えば、水溶性)を有する導電性ポリマーを適用することができる。
導電性ポリマー6の官能基は、水酸基又はスルホ基を有することが好ましい。
(導電性粒子)
導電性粒子6は、金、白金、銀、パラジウムのような金属製粒子、或いは、炭素を材料とした高次構造体を適用することができる。高次構造体は、例えば、導電性カーボンブラック,ケッチェンブラック(登録商標)、カーボンナノチューブ(CNT)、フラーレンから選択される微粒子(炭素微粒子)の1種以上を含有することができる。導電性粒子6は、上記のような金属及び炭素の一方を選択することができる。
導電性粒子6は、金、白金、銀、パラジウムのような金属製粒子、或いは、炭素を材料とした高次構造体を適用することができる。高次構造体は、例えば、導電性カーボンブラック,ケッチェンブラック(登録商標)、カーボンナノチューブ(CNT)、フラーレンから選択される微粒子(炭素微粒子)の1種以上を含有することができる。導電性粒子6は、上記のような金属及び炭素の一方を選択することができる。
なお、検知層2の表面は、セルロースアセテートのような外層膜によって被覆されてもよい。外層膜の原料としては、その他、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン等が挙げられる。
(酵素電極の作製方法)
上記した酵素電極10は、例えば、以下のようにして作製される。すなわち、絶縁性基板3の片面に、電極1として機能する金属層を形成する。例えば、所定の厚さ(例えば100μm程度)のフィルム状の絶縁性基板3の片面に、金属材料を物理蒸着(PVD,例えばスパッタリング)、或いは化学蒸着(CVD)によって成膜することによって、所望の厚さ(例えば30nm程度)を有する金属層が形成される。金属層の代わりに、炭素材料で形成された電極層を形成することもできる。
次に、電極1上に検知層2が形成される。すなわち、酵素5,導電性ポリマー6を含有する溶液(試薬)が調整される。溶液(試薬)は、電極1の表面に滴下される。溶液(試薬)が電極1上で乾燥により固化することで、電極1上に検知層2が形成された酵素電極10を得ることができる。
上記した酵素電極10は、例えば、以下のようにして作製される。すなわち、絶縁性基板3の片面に、電極1として機能する金属層を形成する。例えば、所定の厚さ(例えば100μm程度)のフィルム状の絶縁性基板3の片面に、金属材料を物理蒸着(PVD,例えばスパッタリング)、或いは化学蒸着(CVD)によって成膜することによって、所望の厚さ(例えば30nm程度)を有する金属層が形成される。金属層の代わりに、炭素材料で形成された電極層を形成することもできる。
次に、電極1上に検知層2が形成される。すなわち、酵素5,導電性ポリマー6を含有する溶液(試薬)が調整される。溶液(試薬)は、電極1の表面に滴下される。溶液(試薬)が電極1上で乾燥により固化することで、電極1上に検知層2が形成された酵素電極10を得ることができる。
以下、酵素電極の実施例について説明する。
(試験1)
(試薬溶液の調製)
最初に、以下のような実施例1、比較例に係る2種類の試薬溶液を調製した。
(実施例1)
カーボンブラック(三菱カーボンブラック製) 0.9%
3−メチル−4−ピロールカルボン酸エチルと3−メチル−4−ピロールカルボン酸ブチルとの共重合体(商品名SSPY) (以下“SSPY”と表記)) 0.45%
酵素(GDH) 0.65%
安定化剤(トレハロース) 0.4%
トリス塩酸緩衝液(pH7.0) 14mM
また、ドーパントとして、2,3,6,7−テトラシアノ−1,4,5,8−テトラアザナフタレン(商品名TCNA)(化研産業株式会社製)を使用した。
なお、“%”は、試薬溶液中に含まれる試薬の重量%濃度を示す。
(試薬溶液の調製)
最初に、以下のような実施例1、比較例に係る2種類の試薬溶液を調製した。
(実施例1)
カーボンブラック(三菱カーボンブラック製) 0.9%
3−メチル−4−ピロールカルボン酸エチルと3−メチル−4−ピロールカルボン酸ブチルとの共重合体(商品名SSPY) (以下“SSPY”と表記)) 0.45%
酵素(GDH) 0.65%
安定化剤(トレハロース) 0.4%
トリス塩酸緩衝液(pH7.0) 14mM
また、ドーパントとして、2,3,6,7−テトラシアノ−1,4,5,8−テトラアザナフタレン(商品名TCNA)(化研産業株式会社製)を使用した。
なお、“%”は、試薬溶液中に含まれる試薬の重量%濃度を示す。
(比較例)
カーボンブラック(三菱カーボンブラック製) 0.9%
酵素(GDH) 0.65%
安定化剤(トレハロース) 0.4%
トリス塩酸緩衝液(pH7.0) 14mM
なお、“%”は、試薬溶液中に含まれる試薬の重量%濃度を示す。このように、比較例の試薬溶液は、実施例1の試薬溶液からSSPYが除かれたものである。
カーボンブラック(三菱カーボンブラック製) 0.9%
酵素(GDH) 0.65%
安定化剤(トレハロース) 0.4%
トリス塩酸緩衝液(pH7.0) 14mM
なお、“%”は、試薬溶液中に含まれる試薬の重量%濃度を示す。このように、比較例の試薬溶液は、実施例1の試薬溶液からSSPYが除かれたものである。
(酵素電極(試料)の作製)
次に、片面に金蒸着によって電極(電極層)が形成された複数の絶縁性基板(基材)を用意し、各絶縁性基板に実施例1、比較例に係る試薬溶液を夫々分注し、低湿度乾燥炉で30分間放置し、乾燥させた。このようにして、試薬が電極上で固化することにより検知層が形成された実施例1に係る酵素電極(試料)と、比較例に係る酵素電極(試料)とを得た。
次に、片面に金蒸着によって電極(電極層)が形成された複数の絶縁性基板(基材)を用意し、各絶縁性基板に実施例1、比較例に係る試薬溶液を夫々分注し、低湿度乾燥炉で30分間放置し、乾燥させた。このようにして、試薬が電極上で固化することにより検知層が形成された実施例1に係る酵素電極(試料)と、比較例に係る酵素電極(試料)とを得た。
このとき、実施例1、比較例の夫々について、30℃,80℃,100℃,120℃の各炉内温度(乾燥温度)で乾燥させた4種類(合計8種類)の試料を得た。
(グルコース濃度の測定)
次に、熱処理後の水溶液に溶解したグルコース100mg/dlに対する応答電流値の測定を行った。グルコース測定は、上記水溶液に試料を浸漬し、24℃に加温したリン酸バッファ(pH7.4)中で行い、対極に白金線、参照極に銀/塩化銀電極を用い、作用極への印加電圧を+0.6V(vs.Ag/AgCl)で測定を行った。
次に、熱処理後の水溶液に溶解したグルコース100mg/dlに対する応答電流値の測定を行った。グルコース測定は、上記水溶液に試料を浸漬し、24℃に加温したリン酸バッファ(pH7.4)中で行い、対極に白金線、参照極に銀/塩化銀電極を用い、作用極への印加電圧を+0.6V(vs.Ag/AgCl)で測定を行った。
(測定結果の評価)
図3は、試験1の結果、すなわち上記した8種類の試料に対する応答電流値(μA)と乾燥温度(℃)との関係を示すグラフである。図3において、実施例1に係る試料の結果は白の棒グラフで示し、比較例に係る試料の結果は黒の棒グラフで示す。なお、測定は、種類毎に、2つの試料を用いて行い、図4に示す結果は、二つの測定結果の平均を示す。
図3に示す試験結果によれば、SSPYが添加された試料(実施例1)は、乾燥温度が上昇するに伴い、応答感度が上昇する傾向が認められた。これに対し、SSPYが無添加の試料(比較例)は、乾燥温度の上昇に伴い、応答感度が低下する傾向が認められた。このように、SSPYが添加された試料は、熱耐性の向上だけでなく、応答感度向上も図られていることが分かる。
図3は、試験1の結果、すなわち上記した8種類の試料に対する応答電流値(μA)と乾燥温度(℃)との関係を示すグラフである。図3において、実施例1に係る試料の結果は白の棒グラフで示し、比較例に係る試料の結果は黒の棒グラフで示す。なお、測定は、種類毎に、2つの試料を用いて行い、図4に示す結果は、二つの測定結果の平均を示す。
図3に示す試験結果によれば、SSPYが添加された試料(実施例1)は、乾燥温度が上昇するに伴い、応答感度が上昇する傾向が認められた。これに対し、SSPYが無添加の試料(比較例)は、乾燥温度の上昇に伴い、応答感度が低下する傾向が認められた。このように、SSPYが添加された試料は、熱耐性の向上だけでなく、応答感度向上も図られていることが分かる。
(試験2)
上記した試験1と同様の手法で、実施例1及び比較例に係る8種類の試薬溶液を調製するとともに、試験1で用いた基材と同様の基材における電極上に、各試薬溶液を分注した。その後、低湿度乾燥炉(乾燥温度100℃)で、試薬溶液を乾燥させて、酵素電極(試料)を得た。但し、試験2では、炉内での乾燥時間(熱処理時間)を、10分,30分,60分,120分と変化させて、実施例1、比較例の夫々について4種類(合計8種類)の酵素電極(試料)を得た。その後、試験1と同様の手法(測定手法及び測定条件)で、グルコースに対する応答電流値の測定を行った。
上記した試験1と同様の手法で、実施例1及び比較例に係る8種類の試薬溶液を調製するとともに、試験1で用いた基材と同様の基材における電極上に、各試薬溶液を分注した。その後、低湿度乾燥炉(乾燥温度100℃)で、試薬溶液を乾燥させて、酵素電極(試料)を得た。但し、試験2では、炉内での乾燥時間(熱処理時間)を、10分,30分,60分,120分と変化させて、実施例1、比較例の夫々について4種類(合計8種類)の酵素電極(試料)を得た。その後、試験1と同様の手法(測定手法及び測定条件)で、グルコースに対する応答電流値の測定を行った。
図4は、試験2の結果、すなわち上記した8種類の試料に対する応答電流値(μA)と乾燥時間(min)との関係を示すグラフである。図4において、実施例1に係る試料の結果は白の棒グラフで示し、比較例に係る試料の結果は黒の棒グラフで示す。なお、測定は、種類毎に、2つの試料を用いて行い、図4に示す結果は、二つの測定結果の平均を示す。
図4に示す試験結果によれば、SSPYが添加された試料(実施例1)は、乾燥時間の変化(長期化)に拘らず、好適な応答感度を維持する傾向が認められた。これに対し、SSPYが無添加の試料(比較例)は、乾燥時間の長期化に伴い、応答感度が低下する傾向が認められた。このように、SSPYが添加された試料は、長時間に亘って好適な熱耐性を具備し得ることが分かる。
(試験3)
次に、SSPYの濃度を変えた4種類の試薬溶液を調製した。SSPYの濃度(重量%)は、0%(比較例),0.25%,0.45%(実施例1),1%とした。なお、SSPYを除く試薬溶液中の成分は、実施例1と同じ内容で調製した。
このようにして得た4種類の試薬溶液について、試験1と同様の手法で、電極上に試薬溶液を分注し、30℃,80℃,100℃,120℃(乾燥温度は何れも30分)の各乾燥温度で乾燥させた12種類の酵素電極(試料)を得た。そして、試験1と同様の手法で、グルコースに対する応答電流値の測定を行った。
次に、SSPYの濃度を変えた4種類の試薬溶液を調製した。SSPYの濃度(重量%)は、0%(比較例),0.25%,0.45%(実施例1),1%とした。なお、SSPYを除く試薬溶液中の成分は、実施例1と同じ内容で調製した。
このようにして得た4種類の試薬溶液について、試験1と同様の手法で、電極上に試薬溶液を分注し、30℃,80℃,100℃,120℃(乾燥温度は何れも30分)の各乾燥温度で乾燥させた12種類の酵素電極(試料)を得た。そして、試験1と同様の手法で、グルコースに対する応答電流値の測定を行った。
(試験4)
また、試験3で調製した4種類の試薬溶液について、試験2と同様の手法で、電極上に試薬を分注し、10分,30分,60分,120分(乾燥温度は何れも100℃)の各乾燥時間で乾燥させた12種類の酵素電極(試料)を得た。そして、試験2と同様の手法で、グルコースに対する応答電流値の測定を行った。
また、試験3で調製した4種類の試薬溶液について、試験2と同様の手法で、電極上に試薬を分注し、10分,30分,60分,120分(乾燥温度は何れも100℃)の各乾燥時間で乾燥させた12種類の酵素電極(試料)を得た。そして、試験2と同様の手法で、グルコースに対する応答電流値の測定を行った。
(試験3及び試験4の結果)
図5は、試験3の結果、すなわち、各試料に係る応答電流値(μA)と乾燥温度(℃)との関係を示すグラフである。図5において、各温度に対し、4つの棒グラフが示されている。4つの棒グラフは、左から順に、濃度0%,0.25%,0.45%,1%の応答電流値(応答感度)を示す。
図5は、試験3の結果、すなわち、各試料に係る応答電流値(μA)と乾燥温度(℃)との関係を示すグラフである。図5において、各温度に対し、4つの棒グラフが示されている。4つの棒グラフは、左から順に、濃度0%,0.25%,0.45%,1%の応答電流値(応答感度)を示す。
図6は、試験4の結果、すなわち、各試料に係る応答電流値(μA)と乾燥温度(℃)との関係を示すグラフである。図5において、各乾燥温度に対し、4つの棒グラフが示されている。4つの棒グラフは、左から順に、濃度0%,0.25%,0.45%,1%の応答電流値(応答感度)を示す。
なお、試験3及び試験4の夫々において、1種類の試料に対する測定は、同種類の二つの試料を用いて2回行った。図5及び図6に示す結果は、2回の測定結果の平均値を示す。
図5および図6に示す結果より、酵素電極が好適な熱耐性を得るための導電性ポリマーの上限濃度は、5%以下であり、好ましくは1%以下である。また、好適な熱耐性を得るための下限濃度としては、0.01%以上であり、好ましくは0.2%以上、さらに好ましくは0.45%以上である。
図5および図6に示す結果より、酵素電極が好適な熱耐性を得るための導電性ポリマーの上限濃度は、5%以下であり、好ましくは1%以下である。また、好適な熱耐性を得るための下限濃度としては、0.01%以上であり、好ましくは0.2%以上、さらに好ましくは0.45%以上である。
(実施形態の作用効果)
上述した酵素電極10によれば、電極1上に酵素5及び導電性ポリマー6を含む検知層2を形成することで、好適な熱耐性を得ることができる。これによって、熱による酵素ないし試薬の機能低下、或いは機能損失を抑えることができる。このように、酵素電極10がその運搬、保管、使用時の夫々において、好適な熱耐性を発揮することで、酵素電極10の寿命を延ばすことができる。
上述した酵素電極10によれば、電極1上に酵素5及び導電性ポリマー6を含む検知層2を形成することで、好適な熱耐性を得ることができる。これによって、熱による酵素ないし試薬の機能低下、或いは機能損失を抑えることができる。このように、酵素電極10がその運搬、保管、使用時の夫々において、好適な熱耐性を発揮することで、酵素電極10の寿命を延ばすことができる。
なお、酵素電極10は、例えば、上記したようなグルコース測定に適用されるバイオセンサや電子機器(例えば、測定装置)に適用することができる。或いは、酵素反応により生じた応答電流(電極へ伝達された電子による電流)を、電極と負荷とを結ぶ供給部を介し、負荷に電力として供給する電源装置の一部としての適用も考えられる。電子機器は、実施形態に係る酵素電極が適用されたバイオセンサを含んだ電子機器、実施形態に係る酵素電極が適用された上記装置(電源装置)を含んだ電子機器を含むことができる。
1・・・電極
2・・・検知層
3・・・絶縁性基板
5・・・酵素
6・・・導電性ポリマー
10・・・酵素電極
2・・・検知層
3・・・絶縁性基板
5・・・酵素
6・・・導電性ポリマー
10・・・酵素電極
Claims (12)
- 電極と、
前記電極と接触し、酵素と、導電性ポリマーを含む検知層と、
を含み、前記検知層における直接電子移動によって前記酵素と前記電極間で電子授受が行われることを特徴とする、酵素電極。 - 前記導電性ポリマーは、ポリピロール、ポリアニリン、ポリスチレンスルホネート、ポリチオフェン、ポリイソチアナフテン、ポリエチレンジオキシチオフェンの中から少なくとも1つが選択される、請求項1に記載の酵素電極。
- 前記酵素は、酸化還元酵素である、請求項1〜2のいずれか1項に記載の酵素電極。
- 前記導電性ポリマーの官能基は、水酸基又はスルホ基を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の酵素電極。
- 前記電極と前記検知層との少なくとも一方は、導電性粒子を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の酵素電極。
- 前記酵素電極において、熱耐性が向上したことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の酵素電極
- 電極と、前記電極と接触し、酵素と、導電性ポリマーを含む検知層とを含み、前記検知層における直接電子移動によって前記酵素と前記電極間で電子授受が行われる酵素電極を備えたバイオセンサ。
- 請求項7に記載のバイオセンサを含む電子機器。
- 電極と、前記電極と接触し、酵素と、導電性ポリマーを含む検知層とを含み、前記検知層における直接電子移動によって前記酵素と前記電極間で電子授受が行われを含む酵素電極と、前記酵素電極での酵素反応によって生じた電流を負荷に供給する供給部と、を含む装置。
- 請求項9に記載の装置を含む電子機器。
- 電極上に、酵素と、導電性ポリマーを含む、直接電子移動によって前記酵素と前記電極間で電子授受を行う検知層を形成する、ことを含む酵素電極の製造方法。
- 酵素と、導電性ポリマーとを含み、熱耐性を向上させたことを特徴とする試薬。
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JP2017075942A (ja) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | アークレイ株式会社 | バイオセンサ |
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-
2012
- 2012-06-25 JP JP2012142069A patent/JP2014006155A/ja active Pending
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JPWO2014002999A1 (ja) * | 2012-06-25 | 2016-06-02 | 合同会社バイオエンジニアリング研究所 | 酵素電極 |
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