JP2014005949A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高段側圧縮機構及び低段側圧縮機構を備え、熱源ユニットに対して第1利用ユニット及び第2利用ユニットが並列に接続された冷凍装置において、エネルギー消費量を低減する。
【解決手段】制御部4は、第1利用ユニット2における冷却運転及び第2利用ユニット2cにおける冷却運転を共に行う第1運転モードから、第2利用ユニット2cにおける冷却運転を行う一方で第1利用ユニット2における冷却運転を停止する第2運転モードに変更する場合に、低段側圧縮機構81における圧縮比と高段側圧縮機構31における圧縮比との差が第1運転モードに比べて小さくなるように、第1目標温度を第3目標温度に変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高段側圧縮機構及び低段側圧縮機構を備え、熱源ユニットに対して第1利用ユニット及び第2利用ユニットが並列に接続された冷凍装置に関する。
従来、高段側圧縮機構及び低段側圧縮機構を備えた冷凍装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この冷凍装置では、熱源ユニットに対して複数の利用ユニットが並列に接続されている。各利用ユニットは、利用側熱交換器を備えている。これらの利用ユニットは、例えば冷凍用途と冷蔵用途などのように異なる用途に用いられる場合には、利用側熱交換器における目標蒸発温度が互いに異なる値に設定される。
特開2009−281680号公報
上記したような従来の冷凍装置では種々の省エネルギー対策が施されているが、近年、エネルギーの消費量をさらに低減することが望まれている。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高段側圧縮機構及び低段側圧縮機構を備え、熱源ユニットに対して第1利用ユニット及び第2利用ユニットが並列に接続された冷凍装置において、エネルギー消費量を低減することである。
本発明の冷凍装置は、熱源ユニット(3)と、第1利用ユニット(2)と、第2利用ユニット(2c)と、制御部(4)とを備えている。前記熱源ユニット(3)は、運転容量可変の高段側圧縮機構(31)と熱源側熱交換器(33)とを含む。前記第1利用ユニット(2)は、第1利用側熱交換器(23)を含む。前記第2利用ユニット(2c)は、第2利用側熱交換器(23c)と前記第2利用側熱交換器(23c)において蒸発した冷媒を圧縮する低段側圧縮機構(81)とを含み、前記熱源ユニット(3)に対して前記第1利用ユニット(2)と互いに並列に接続されている。
前記制御部(4)は、前記第1利用側熱交換器(23)における蒸発温度が第1目標温度となるように前記高段側圧縮機構(31)を制御し、かつ前記第2利用側熱交換器(23c)における蒸発温度が前記第1目標温度よりも低い第2目標温度となるように前記低段側圧縮機構(81)を制御する。前記制御部(4)は、前記第1利用ユニット(2)における冷却運転及び前記第2利用ユニット(2c)における冷却運転を共に行う第1運転モードから、前記第2利用ユニット(2c)における冷却運転を行う一方で前記第1利用ユニット(2)における冷却運転を停止する第2運転モードに変更する場合に、前記低段側圧縮機構(81)における圧縮比と前記高段側圧縮機構(31)における圧縮比との差が前記第1運転モードに比べて小さくなるように、前記第1目標温度を第3目標温度に変更する。
この構成では、制御部(4)は、前記第1運転モードから前記第2運転モードに変更する場合に、前記圧縮比の差が前記第1運転モードに比べて小さくなるように第1目標温度を第3目標温度に変更するので、従来の冷凍装置に比べて第2運転モードにおいてエネルギー消費量を低減することができる。具体的には、次の通りである。なお、圧縮比とは、圧縮機構に吸入される低圧側の冷媒圧力と圧縮機構から吐出される高圧側の冷媒圧力との比(吐出圧力/吸入圧力)をいう。
まず前提として、高段側圧縮機構(31)と低段側圧縮機構(81)とにより2段圧縮を行う場合には、低段側圧縮機構(81)における圧縮比と高段側圧縮機構(31)における圧縮比との差を小さくする方がエネルギー消費量の観点では好ましい。
次に、第1利用ユニット(2)における冷却運転と第2利用ユニット(2c)における冷却運転を共に行う第1運転モードにおいては、第1目標温度は第1利用ユニット(2)の温度調節対象である第1利用空間(例えば冷蔵庫内)の設定温度に基づいて設定されている。同様に、第2目標温度は第2利用ユニット(2c)の温度調節対象である第2利用空間(例えば冷凍庫内)の設定温度に基づいて設定されている。
そして、この第1運転モードでは、第1利用側熱交換器(23)における蒸発温度が第1目標温度となり、第2利用側熱交換器(23c)における蒸発温度が第2目標温度となるように高段側圧縮機構(31)及び低段側圧縮機構(81)が制御される。すなわち、第1運転モードでは、第1利用側熱交換器(23)における蒸発温度を第1目標温度に近づけるとともに第2利用側熱交換器(23c)における蒸発温度を第2目標温度に近づけることが優先されるので、高段側圧縮機構(31)における圧縮比は第1目標温度に制約され、低段側圧縮機構(81)における圧縮比は第2目標温度に制約される。このため、これらの圧縮比には必然的に差が生じる。
ところで、例えば第1利用側熱交換器(23)の除霜をするために第1利用ユニット(2)における冷却運転を一時的に停止する一方で第2利用ユニット(2c)における冷却運転を継続する場合には、第1利用空間の温度を第1目標温度に近づける必要がなくなるので、高段側圧縮機構(31)における圧縮比は、第1目標温度に制約されない。
そこで、本構成では、第1運転モードから第2運転モードに変更される場合には、低段側圧縮機構(81)における圧縮比と高段側圧縮機構(31)における圧縮比との差が第1運転モードに比べて小さくなるように第1目標温度が第3目標温度に変更される。すなわち、この第2運転モードでは、互いに圧縮比の差が第1運転モードに比べて小さくなり、かつ第2利用側熱交換器(23c)における蒸発温度が第2目標温度となるように高段側圧縮機構(31)及び低段側圧縮機構(81)が制御される。これにより、エネルギー消費量が低減される。
また、前記冷凍装置において、前記第2利用ユニット(2c)は、前記熱源側熱交換器(33)において凝縮した液冷媒の一部を用いて前記第2利用側熱交換器(23c)に流入する前の液冷媒を過冷却するために設けられた過冷却熱交換器(100)と、前記過冷却熱交換器(100)における前記液冷媒の過冷却の許否を切り換えるための切換機構(EV1)と、をさらに含み、前記第1運転モードにおいて前記低段側圧縮機構(81)における圧縮比が前記高段側圧縮機構(31)における圧縮比よりも小さい場合に、前記第2運転モードにおいて、前記制御部(4)は、前記過冷却熱交換器(100)における前記液冷媒の過冷却を許さない状態から許す状態に前記切換機構(EV1)が切り換わる条件に相当する温度以下に、前記第3目標温度を設定するのが好ましい。
この構成では、第1運転モードにおいて低段側圧縮機構(81)における圧縮比が高段側圧縮機構(31)における圧縮比よりも小さい場合、制御部(4)は、第1運転モードから第2運転モードに変更するときには、第1目標温度をこれよりも高い第3目標温度に変更する。第1目標温度よりも高い第3目標温度に変更された第2運転モードでは、第1運転モードのときに比べて、低段側圧縮機構(81)にかかる負荷が増加する一方で高段側圧縮機構(31)にかかる負荷が減少し、低段側圧縮機構(81)の圧縮比が大きくなる一方で高段側圧縮機構(31)の圧縮比が小さくなる。これにより、これらの圧縮比の差が小さくなる。
ところで、第2運転モードにおいて低段側圧縮機構(81)にかかる負荷が過度に増加した場合には、第2利用側熱交換器(23c)における蒸発温度を第2目標温度に近づけるために、第2利用ユニット(2c)では過冷却熱交換器(100)によって液冷媒を過冷却する必要が生じる。このような液冷媒の過冷却には熱源側熱交換器(33)において凝縮した液冷媒の一部が用いられるため、エネルギー消費量がかえって増加する場合もある。したがって、エネルギー消費量を低減するという観点では、過冷却熱交換器(100)が用いられない範囲で第3目標温度を設定するのが好ましい。
そこで、この構成では、第2運転モードにおいて、制御部(4)は、過冷却熱交換器(100)における液冷媒の過冷却を許さない状態から許す状態に切換機構(EV1)が切り換わる条件に相当する温度以下に、前記第3目標温度を設定する。これにより、エネルギー消費量の低減効果が維持される。
本発明によれば、冷凍装置において、エネルギー消費量を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 前記冷凍装置における制御例1を示すフローチャートである。 前記冷凍装置における制御例2を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る冷凍装置1について図面を参照して説明する。
<冷凍装置の全体構成>
図1に示すように、冷凍装置1は、熱源ユニット3と、第1利用ユニット2と、第2利用ユニット2cと、制御部4とを備えている。第1利用ユニット2と第2利用ユニット2cは、熱源ユニット3に対して互いに並列に接続されている。
本実施形態では、第1利用ユニット2は、2つの冷蔵ユニット2a,2bを含み、第2利用ユニット2cは、1つの冷凍ユニット2cを含む。冷蔵ユニット2a,2bは、例えば冷蔵ショーケースとして用いられ、冷凍ユニット2cは、例えば冷凍ショーケースとして用いられる場合が挙げられるが、これに限定されない。
冷蔵ユニット2aは、冷蔵ユニット回路20aを備えている。冷蔵ユニット2bは、冷蔵ユニット回路20bを備えている。冷凍ユニット2cは、冷凍ユニット回路20cを備えている。熱源ユニット(コンデンシングユニット)3は、熱源ユニット回路30を備えている。熱源ユニット回路30の一端には閉鎖弁13が設けられており、熱源ユニット回路30の他端には閉鎖弁14が設けられている。冷凍装置1は、熱源ユニット回路30と、冷蔵ユニット回路20a、冷蔵ユニット回路20b及び冷凍ユニット回路20cとが液側連絡配管11及びガス側連絡配管12により接続されて構成される冷媒回路10を備えている。
液側連絡配管11の一端は、閉鎖弁13に接続されている。ガス側連絡配管12の一端は、閉鎖弁14に接続されている。液側連絡配管11は、他端側において分岐して冷蔵ユニット回路20a,20b及び冷凍ユニット回路20cの液側の端部に接続されている。ガス側連絡配管12は、他端側において分岐して冷蔵ユニット回路20a、冷蔵ユニット回路20b及び冷凍ユニット回路20cのガス側の端部に接続されている。具体的には次の通りである。
液側連絡配管11は、分岐管11abと分岐管11cに分岐している。分岐管11abは、さらに分岐管11aと分岐管11bに分岐している。ガス側連絡配管12は、分岐管12abと分岐管12cに分岐している。分岐管12abは、さらに分岐管12aと分岐管12bに分岐している。
冷蔵ユニット回路20aの液側の端部は、分岐管11aに接続されており、冷蔵ユニット回路20aのガス側の端部は、分岐管12aに接続されている。冷蔵ユニット回路20bの液側の端部は、分岐管11bに接続されており、冷蔵ユニット回路20bのガス側の端部は、分岐管12bに接続されている。冷凍ユニット回路20cの液側の端部は、分岐管11cに接続されており、冷凍ユニット回路20cのガス側の端部は、分岐管12cに接続されている。
<熱源ユニット>
熱源ユニット回路30は、高段側圧縮機構31と、熱源側熱交換器33と、レシーバ34と、過冷却熱交換器35と、過冷却用膨張弁36と、膨張弁37とを備えている。
高段側圧縮機構31は、3つ圧縮機31L,31M,31Rを含む。圧縮機31L,31M,31Rとしては、例えば全密閉式高圧ドーム型のスクロール圧縮機を用いることができる。これらの圧縮機31L,31M,31Rは、熱源ユニット回路30において互いに並列に接続されている。圧縮機31Lは、インバータの出力周波数を変化させて電動機の回転数を変化させることによって容量が可変な可変容量圧縮機である。圧縮機31M,31Rは、電動機が常時一定の所定回転数で運転され、容量が変更不能な固定容量圧縮機である。
圧縮機31L,31M,31Rは、吸入管61L,61M,61Rから流入した冷媒を圧縮し、圧縮した高圧の冷媒を吐出管62L,62M,62Rへ吐出する。吐出管62L,62M,62Rには、圧縮機31L,31M,31Rから吐出合流管62に向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁CVがそれぞれ設けられている。吐出合流管62は、熱源側熱交換器33の一端(ガス側の端部)に接続されている。
熱源側熱交換器33としては、例えばクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器を用いることができる。熱源側熱交換器33の近傍には、ファン38が配置されている。このファン38により送られる室外空気と熱源側熱交換器33内を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。熱源側熱交換器33の他端(液側の端部)は、第1液管65を介してレシーバ34の頂部に接続されている。
レシーバ34は、熱交換器33と過冷却熱交換器35との間に配置され、熱交換器33で凝縮した高圧冷媒を一時的に貯留する。レシーバ34と過冷却熱交換器35とは第2液管66により接続されている。
過冷却熱交換器35としては、例えばプレート型熱交換器を用いることができる。過冷却熱交換器35は、高圧側流路35H及び低圧側流路35Lを流れる冷媒同士を熱交換させる。
高圧側流路35Hの流入端は、第2液管66によってレシーバ34の底部に接続されている。高圧側流路35Hの流出端は、第3液管67を介して閉鎖弁13に接続されている。第2液管66には、レシーバ34の底部から高圧側流路35Hの流入端に向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁CVが設けられている。第2液管66には、逆止弁CVとレシーバ34の底部との間から分岐管63が分岐している。分岐管63は、さらに3つの分岐管63a,63b,63cに分岐している。
分岐管63aは、低圧側流路35Lの流入端に接続されている。過冷却用膨張弁36は、分岐管63aに設けられている。過冷却用膨張弁36としては、例えば開度が調整可能な電子膨張弁を用いることができる。低圧側流路35Lの流出端は、インジェクション管68の一端(流入端)に接続されている。
分岐管63bは、インジェクション管68に接続されている。膨張弁37は、分岐管63bに設けられている。分岐管63cは、第3液管67に接続されている。分岐管63cには、第3液管67から分岐管63に向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁CVが設けられている。
インジェクション管68の他端(流出端)は、3つの分岐インジェクション管68L,68M,68Rに分岐している。分岐インジェクション管68L,68M,68Rは、圧縮機31L,31M,31Rの中間圧の圧縮室にそれぞれ接続されている。インジェクション管68,68L,68M,68Rは、過冷却熱交換器35から圧縮機31L,31M,31Rにおける中間圧の圧縮室にガス冷媒を注入する。
可変容量の圧縮機31Lに接続される分岐インジェクション管68Lには、膨張弁EVが設けられている。固定容量の圧縮機31M,31Rに接続される分岐インジェクション管68M,68Rには、逆止弁CV及び電磁弁SVが設けられている。これらの逆止弁CVは、圧縮機31M,31Rに向かう冷媒の流れのみを許容する。
吐出管62L,62M,62Rには、逆止弁CVの上流側に油セパレータ91L,91M,91Rが設けられている。油セパレータ91L,91M,91Rは、圧縮機31L,31M,31Rから吐出された冷媒から冷凍機油を分離させる。油セパレータ91L,91M,91Rには、それぞれ油戻し管92L,92M,92Rが接続されている。
油戻し管92L,92M,92Rは、油戻し合流管92の一端(流入端)に合流している。油戻し合流管92の他端(流出端)は、インジェクション管68に接続されている。したがって、油戻し合流管92は、圧縮機31L,31M,31Rの中間圧の圧縮室に連通している。
油戻し管92Lには、キャピラリチューブCPが設けられている。油戻し管92Mには、油セパレータ91Mから順に、逆止弁CVとキャピラリチューブCPが設けられている。油戻し管92Rには、油セパレータ91Rから順に、逆止弁CVとキャピラリチューブCPが設けられている。油戻し管92M,92Rに設けられた逆止弁CVは、油戻し合流管92へ向かう冷凍機油の流れのみを許容する。
油セパレータ91L,91M,91Rで分離された冷凍機油は、油戻し管92L,92M,92Rを介して油戻し合流管92に合流した後、圧縮機31L,31M,31Rの中間圧の圧縮室に流入する。つまり、油セパレータ91L,91M,91Rからの冷凍機油は、吸入管61L,61M,61Rを介さずに、圧縮機31L,31M,31Rの中間圧の圧縮室へ戻されるため、低圧冷媒で冷却されることによって粘度が上昇することが回避される。
熱源ユニット回路30は、各種センサを備えている。具体的に、吐出管62L,62M,62Rには、それぞれ吐出管62L,62M,62Rの温度を検出する吐出管温度センサTL,TM,TRが設けられている。吸入管61には、吸入管61の温度を検出する吸入管温度センサT6が設けられている。第3液管67には、液冷媒の温度を検出する温度センサT7が設けられている。
ファン38の近傍には、外気温度を検出するための外気温センサToutが設けられている。分岐管63aにおける過冷却用膨張弁36の下流側には、過冷却熱交換器35に流入される冷媒の温度を検出する第1温度センサT1が設けられている。インジェクション管68には、過冷却熱交換器35から流出される冷媒の温度を検出する第2温度センサT2が設けられている。
吸入管61には、圧縮機31L,31M,31Rに分かれて吸入される低圧冷媒の圧力を検出する低圧圧力センサPLが設けられている。吐出管62L,62M,62Rの合流箇所即ち、吐出合流管62の流入端には、圧縮機31L,31M,31Rから吐き出されて合流された高圧冷媒の圧力を検出する高圧圧力センサPHが設けられている。
<第1利用ユニット>
第1利用ユニット2は、冷蔵ユニット2aと冷蔵ユニット2bとを含む。冷蔵ユニット2aの冷蔵ユニット回路20aは、冷蔵用熱交換器(第1利用側熱交換器)23と、利用側膨張弁27と、電磁弁SV1とを備えている。冷蔵用熱交換器23の液側の端部は、液管71を介して分岐管11aに接続されている。冷蔵用熱交換器23のガス側の端部は、ガス管72を介して分岐管11aに接続されている。
冷蔵用熱交換器23としては、例えばクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器を用いることができる。冷蔵用熱交換器23の近傍にはファン28が設けられている。冷蔵用熱交換器23は、ファン28によって送られる室内空気と冷蔵用熱交換器23内に循環される冷媒との間で熱交換を行う。
利用側膨張弁27は、液管71に設けられている。利用側膨張弁27としては、例えば開度が調整可能な電子膨張弁を用いることができる。また、液管71には、利用側膨張弁27よりも上流側に電磁弁SV1が設けられている。
室内ファン28の近傍には、室内の温度を検出する室内温度センサTinが設けられている。ガス管72には、冷媒の蒸発温度を検出する温度センサTe1が設けられている。
冷蔵ユニット2bの冷蔵ユニット回路20bは、冷蔵用熱交換器(第1利用側熱交換器)23と、利用側膨張弁27とを備えている。冷蔵用熱交換器23の液側の端部は、液管71を介して分岐管11bに接続されている。冷蔵用熱交換器23のガス側の端部は、ガス管72を介して分岐管11bに接続されている。それ以外の構成については、冷蔵ユニット2aと同様であるので、説明を省略する。
<第2利用ユニット>
第2利用ユニット2cは、1つの冷凍ユニット2cを含む。冷凍ユニット2cの冷凍ユニット回路20cは、冷凍用熱交換器(第2利用側熱交換器)23cと、利用側膨張弁27と、ブースタユニット2dとを備えている。冷凍ユニット回路20cの液側の端部は、分岐管11cに接続されている。冷凍ユニット回路20cのガス側の端部は、分岐管12cに接続されている。
冷凍用熱交換器23cとしては、冷蔵ユニット2a,2bの冷蔵用熱交換器23,23と同様の熱交換器を用いることができる。冷凍用熱交換器23cの液側の端部には液管76が接続されている。利用側膨張弁27は、液管76に設けられている。また、液管76には、利用側膨張弁27よりも上流側に電磁弁SV2が設けられている。
冷凍用熱交換器23cのガス側の端部にはガス管77が接続されている。ファン28の近傍には、室内の温度を検出する室内温度センサTinが設けられている。ガス管77には、冷媒の蒸発温度を検出する温度センサTe2が設けられている。
(ブースタユニット)
ブースタユニット2dは、ブースタ回路20dを備えている。ブースタ回路20dは、ブースタ圧縮機(低段側圧縮機構)81と、過冷却熱交換器100とを備えている。
ブースタ圧縮機81は、冷凍用熱交換器23cにおいて蒸発した冷媒を圧縮する。ブースタ圧縮機81は、例えばインバータの出力周波数を変化させて電動機の回転数を変化させることによって容量が可変な可変容量圧縮機である。ブースタ圧縮機81は、2段圧縮式の冷凍サイクルにおける低段側圧縮機構を構成している。
ブースタ圧縮機81の吸入側には吸入管78の一端が接続されている。ブースタ圧縮機81の吐出側には吐出管79の一端が接続されている。吸入管78の他端は、ガス管77に接続されている。吐出管79の他端は、閉鎖弁82を介して分岐管12cに接続されている。
吐出管79には、オイルセパレータ84と逆止弁CVとが設けられている。オイルセパレータ84には、冷媒中から分離した冷凍機油をブースタ圧縮機81の吸入側に戻すための油戻し管85が接続されている。油戻し管85には、キャピラリチューブ86が設けられている。
ブースタ回路20dには、吸入管78と吐出管79とを接続するバイパス管87が設けられている。バイパス管87には、逆止弁CVが設けられている。バイパス管87は、ブースタ圧縮機81が故障した際等において、吸入管78の冷媒を、ブースタ圧縮機81をバイパスさせて吐出管79へ送るためのものである。
ブースタ回路20dには、液管74と液管75とがさらに設けられている。液管74の一端は、分岐管11cに接続されている。液管74の他端は、閉鎖弁83を介して後述する過冷却熱交換器100に接続されている。液管74には、この液管74から分岐するインジェクション管93の一端が接続されている。
過冷却熱交換器100は、第1流路101と第2流路102とを有している。第1流路101の一端は、液管74の他端に接続されている。第1流路101の他端は、液管75に接続されている。すなわち、第1流路101は、熱源側熱交換器33で凝縮した後の高圧液冷媒が流れる流路である。
第2流路102の上流側の端部には、第1インジェクション管93の他端が接続されている。第2流路102の下流側の端部には、接続管94の一端が接続されている。接続管94の他端は、吐出管79に接続されている。第1インジェクション管93には膨張弁(電子膨張弁)EV1が設けられている。すなわち、第2流路102は、熱源側熱交換器33で凝縮した後の高圧液冷媒が膨張弁EV1で減圧され、この減圧された冷媒が流れる流路である。
第1インジェクション管93は、膨張弁EV1で減圧した冷媒をブースタ圧縮機81の吐出側に供給するものである。すなわち、第1インジェクション管93は、液管74の液冷媒の一部を、冷凍用熱交換器23cを通過させずにブースタ圧縮機81に接続された吐出管79に供給する。
ブースタ回路20dには、第2インジェクション管95がさらに設けられている。第2インジェクション管95の流入端は、第1インジェクション管93における膨張弁EV1より上流側と接続されている。第2インジェクション管95の流出端は、ガス管78におけるバイパス管87より上流側に接続されている。第2インジェクション管95には、膨張弁(電子膨張弁)EV2が設けられている。
第2インジェクション管95は、膨張弁EV2で減圧した冷媒をブースタ圧縮機81の吸入側へ供給する。第2インジェクション管95は、液管74の液冷媒の一部を、冷凍用熱交換器23cを通過させずにブースタ圧縮機81の吸入側へ供給する。
ブースタ回路20dには、接続管96がさらに設けられている。接続管96は、第1インジェクション管93と吐出管79とを接続している。接続管96には、第1インジェクション管93から吐出管79に向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁CVが設けられている。
ブースタ回路20dには、吸入管78を流れる冷媒の圧力を検知する低圧圧力センサPL2と、吐出管79を流れる冷媒の温度を検知する温度センサT3と、第1インジェクション管93から第2流路102に流入する冷媒の温度を検知する温度センサT4と、第2流路102から接続管94に流出した冷媒の温度を検知する温度センサT5とが設けられている。
<制御部>
制御部4は、例えば中央演算処理装置(CPU)と、ROMやRAM等のメモリとを備えたマイクロコンピュータで構成されている。制御部4には、温度センサT1〜T7,Te1,Te2,TL,TM,TR,Tout,Tin及び圧力センサPL,PL2,PH,Pinの検出値を示す制御信号が入力される。制御部4は、これらの制御信号に基づいて高段側圧縮機構及び低段側圧縮機構の運転制御、各膨張弁の開度制御、各電磁弁の開閉制御などを行う。
<運転動作>
次に、冷凍装置1の運転動作について説明する。本実施形態の冷凍装置1では、冷蔵運転がオフのときに、例えば負荷機器側から冷蔵停止信号や除霜運転の信号を受信したときに、高段側圧縮機構31の目標蒸発温度を変更(例えば上昇)させる制御を行う。これにより省エネルギー化を達成する。具体的には次の通りである。
すなわち、冷凍装置1では、1日のうち、冷凍運転と冷蔵運転の両方を実行する時間帯と、例えば冷蔵運転を停止して冷凍運転のみを実行する時間帯とがある。例えば、ショーケースなどの冷凍装置1においては、1日に数回(例えば4回)の除霜運転が実行される。これらの4回の除霜運転のうち、冷蔵用熱交換器23では、毎回(4回とも)除霜運転が実行され、冷凍用熱交換器23cでは、毎回ではなく例えば4回のうちの2回だけ除霜運転が実行される。したがって、1日に2回は、冷蔵運転だけがオフとされ、冷凍運転はオンの状態の時間帯がある(後述する第2運転モード)。この時間帯においては、除霜中であって温度制御が不要な冷蔵用熱交換器23における目標蒸発温度を、省エネの観点から設定変更する。具体的には、低段側圧縮機構81における圧縮比と高段側圧縮機構31における圧縮比との差が第1運転モードに比べて小さくなるように、第1目標温度を第3目標温度に変更する。以下、詳細に説明する。
この冷凍装置1は、第1運転モード(通常運転モード)と、第2運転モード(除霜運転モード)とを切り換え可能である。第1運転モードでは、冷蔵ユニット2a,2bの冷蔵庫内を冷却し、冷凍ユニット2cの冷凍庫内を冷却する。第2運転モードでは、冷蔵ユニット2a,2bの冷蔵庫内の冷却を中断して冷蔵ユニット2a,2bにおいて除霜を行いつつ、冷凍ユニット2cの冷凍庫内を冷却する。なお、本実施形態では、第1運転モードにおいてブースタ圧縮機81における圧縮比が高段側圧縮機構31における圧縮比よりも小さい場合を例に挙げて説明する。
第1運転モードでは、冷蔵ユニット2a,2bの電磁弁SV1,SV1が開状態とされ、冷凍ユニット2cの電磁弁SV2が開状態とされる。また、第1運転モードでは、冷蔵用熱交換器23,23における蒸発温度が第1目標温度に設定され、冷凍用熱交換器23cにおける蒸発温度が第2目標温度に設定される。具体的に、第1運転モードでは、冷蔵庫内を例えば3℃に冷却する場合、第1目標温度は、例えば−10℃に設定され、冷凍庫内を−25℃に冷却する場合、第2目標温度は、例えば−40℃に設定される。
第2運転モードでは、冷蔵ユニット2a,2bの電磁弁SV1,SV1が閉状態とされ、冷凍ユニット2cの電磁弁SV2は引き続き開状態とされる。また、第2運転モードでは、第1目標温度がこれよりも高い第3目標温度に変更される。冷凍用熱交換器23cにおける蒸発温度の目標温度は、引き続き第2目標温度とされる。具体的に、第2運転モードでは、第2目標温度は、引き続き−40℃とされ、第3目標温度は、例えば0℃に設定される。
以下、第1運転モード及び第2運転モードについて具体的に説明する。第1運転モードでは、制御部4は、高段側圧縮機構の3つの圧縮機31L,31M,31Rのうちの少なくとも1つと、ブースタ圧縮機81とを運転させ、各膨張弁、各電磁弁SV、各ファンなどを冷蔵庫及び冷凍庫の負荷に応じて適宜調節する。これにより、図1における矢印方向に冷媒が循環する。第1運転モードにおける制御の具体的な流れは、以下の通りである。
圧縮機31L,31M,31Rによって圧縮された高圧の冷媒は、吐出管62L,62M,62R及び吐出合流管62を通って熱源側熱交換器33に流入する。
吐出管62L,62M,62Rに設けられた油セパレータ91L,91M,91Rは、吐出管62L,62M,62Rを流れる高圧の冷媒から冷凍機油を分離して貯留する。貯留された冷凍機油は、油戻し管92L,92M,92R及び油戻し合流管92を通ってインジェクション管68に流入する。
熱源側熱交換器33は、流入した高圧冷媒を室外空気に放熱させ、高圧冷媒を凝縮させる。凝縮した冷媒は、第1液管65を通ってレシーバ34に導入され、レシーバ34の底部から第2液管66に流入する。第2液管66に流入した冷媒は、一部が分岐管63に流入し、残りは過冷却熱交換器35の高圧側流路35Hに流入する。
分岐管63に流入した冷媒は、分岐管63a,63bに分流する。分岐管63aに流入した冷媒は、膨張弁36により減圧された後、過冷却熱交換器35の低圧側流路35Lに流入する。分岐管63bに流入した冷媒は、膨張弁37により減圧された後、インジェクション管68に流入する。
過冷却熱交換器35では、高圧側流路35Hを流れる冷媒と低圧側流路35Lを流れる冷媒とが熱交換して、高圧側流路35Hを流れる冷媒が過冷却され、低圧側流路35Lを流れる冷媒が蒸発する。低圧側流路35Lにおいて蒸発したガス冷媒は、インジェクション管68に流入する。
高圧側流路35Hにおいて過冷却された液冷媒は、第3液管67に流入し、一部が分岐管63cに流入して分岐管63に戻り、残りは液側連絡配管11に流入する。
液側連絡配管11に流入した冷媒は、分岐管11abと分岐管11cに分流する。分岐管11abに流入した冷媒は、さらに分岐管11a,11bに分流する。分岐管11aに流入した冷媒は、冷蔵ユニット2aの冷蔵ユニット回路20aに流入し、分岐管11bに流入した冷媒は、冷蔵ユニット2bの冷蔵ユニット回路20bに流入する。分岐管11cに流入した冷媒は、冷凍ユニット2cの冷凍ユニット回路20cに流入する。
冷蔵ユニット回路20a,20bに流入した冷媒は、膨張弁27,27によりそれぞれ減圧された後、冷蔵用熱交換器23,23にそれぞれ流入する。各冷蔵用熱交換器23は、流入した低圧冷媒を冷蔵庫内空気から吸熱させ、低圧冷媒を蒸発させる。これにより、冷蔵庫内空気が冷却される。蒸発した冷媒は、ガス側連絡配管12を通って熱源ユニット回路30に戻る。各冷蔵庫では、庫内温度が上述した設定温度(例えば3℃)に維持される。
冷凍ユニット回路20cに流入した冷媒は、ブースタユニット2dの液管74を流れる。この冷媒は、過冷却熱交換器100の第1流路101を通過した後、液管76を流れ、膨張弁27により減圧された後、冷凍用熱交換器23cに流入する。
冷凍ユニット2cにおいて、過冷却熱交換器100によって液冷媒を過冷却する必要がない場合には、制御部4は、膨張弁EV1が閉状態となるように膨張弁EV1を制御する。一方、過冷却熱交換器100によって液冷媒を過冷却する必要がある場合には、制御部4は、膨張弁EV1の開度を調節して膨張弁EV1が開状態となるように膨張弁EV1を制御する。
膨張弁EV1が閉状態である場合には、第1流路101を通過する冷媒は、過冷却熱交換器100において熱交換されることなく過冷却熱交換器100から液管76に流入する。一方、膨張弁EV1が開状態である場合には、第1流路101を通過する冷媒は、第2流路102を流れる冷媒、すなわち液管74からインジェクション管93に分流して膨張弁EV1により減圧されて第2流路102を流れる冷媒と熱交換することにより過冷却される。第2流路102を通過した冷媒は、吐出管79に合流する。
冷凍用熱交換器23cでは、冷媒が冷凍庫内空気から吸熱して蒸発する。その結果、冷凍庫内空気が冷却される。この冷凍庫では、庫内温度が上述した設定温度(例えば−25℃)に維持される。冷凍用熱交換器23cで蒸発した冷媒は、ガス管77を通ってブースタユニット2dに送られる。
ブースタユニット2dに流入した冷媒は、吸入管78を通ってブースタ圧縮機81に吸入され、ブースタ圧縮機81において圧縮される。圧縮された冷媒は、吐出管79に吐出される。吐出管79に吐出された冷媒は、分岐管12cを通ってガス側連絡配管12に流入する。ガス側連絡配管12では、ブースタ圧縮機81から吐出された冷媒と、上述の冷蔵用熱交換器23,23で蒸発した冷媒とが合流する。合流した冷媒は、熱源ユニット回路30に流入する。
熱源ユニット回路30に流入した冷媒は、吸入管61に流入した後、吸入管61L,61M,61Rに分流する。吸入管61L,61M,61Rに流入した冷媒は、圧縮機31L,31M,31Rに吸入され、圧縮機31L,31M,31Rにおいて圧縮された後、再び吐出管62L,62M,62Rに吐出される。
一方、インジェクション管68に流入したガス冷媒は、油戻し合流管92に流入した冷凍機油とともに、分岐インジェクション管68L,68M,68Rを通って圧縮機31L,31M,31Rにおける中間圧の圧縮室に導入される。ガス冷媒のインジェクション量は、過冷却用膨張弁36の開度によって調整される。冷凍装置1の第1運転モードでは、冷媒が冷媒回路10を上記のように循環する。
(制御例1)
図2は、冷凍装置1における制御例1を示すフローチャートである。図2に示すように、第1運転モードでは、上述したように冷蔵ユニット2a,2bの電磁弁SV1,SV1及び冷凍ユニット2cの電磁弁SV2が共に開状態とされ、冷蔵用熱交換器23,23における蒸発温度が第1目標温度に設定され、冷凍用熱交換器23cにおける蒸発温度が第2目標温度に設定される(ステップS1)。
そして、制御部4は、第1運転モードにおいて、冷蔵用熱交換器(第1利用側熱交換器)23,23の除霜が必要か否かを判断する(ステップS2)。除霜要否の判断基準としては、次のような条件が例示できる。
例えば、制御部4は、第1運転モードが所定時間行われると冷蔵用熱交換器23,23の除霜が必要であると判断する。具体的に、制御部4は、例えば1日に数回、所定時間毎に冷蔵用熱交換器23,23の除霜が行われるように制御する。
また、制御部4は、第1運転モードにおいて、例えば温度センサTe1により検出される温度(冷蔵用熱交換器23における冷媒の蒸発温度)が所定の基準値よりも低い状態の積算時間が、所定の基準時間を超えた場合には、冷蔵用熱交換器23,23において着霜が生じたと判断してもよい。
制御部4は、冷蔵用熱交換器23,23の除霜が必要であると判断すると、冷蔵用熱交換器23,23の除霜を開始する。本実施形態では、冷蔵用熱交換器23,23に冷媒を流さずに冷蔵庫内の冷却を中断して除霜するオフサイクルデフロストが実行される。具体的に、冷蔵ユニット2a,2bにおいて電磁弁SV1,SV1が閉じられ、ファン28により冷蔵用熱交換器23,23に外気が送られることによって冷蔵用熱交換器23,23が除霜される。冷蔵用熱交換器23,23の除霜中も冷凍ユニット2cの電磁弁SV2は、開状態が維持される(ステップS3)。
制御部4は、冷蔵ユニット2a,2bの除霜が開始されたことを示す信号を第1利用ユニット2から受けると、第1運転モードから第2運転モードに切り換える制御を実行する。第2運転モードでは、第1目標温度(例えば−10℃)がこれよりも大きな第3目標温度(例えば0℃)に変更される(ステップS4)。また、第2運転モードでは、ブースタ圧縮機81は、冷凍用熱交換器23cにおける蒸発温度が引き続き第2目標温度(例えば−40℃)になるように制御される。なお、制御部4は、冷蔵ユニット2a,2bの除霜が開始されたことを示す信号ではなく、第1利用ユニット2の冷却運転が停止されたことを示す信号(オフ信号)に基づいて第1運転モードから第2運転モードに切り換える制御を実行してもよい。
第2運転モードでは、第3目標温度は、ブースタ圧縮機81における圧縮比と高段側圧縮機構31における圧縮比との差が第1運転モードに比べて小さくなるように設定され、好ましくは、ブースタ圧縮機81における圧縮比と高段側圧縮機構31における圧縮比とが同じになるように設定される。
第2運転モードでは、第1運転モードに比べて、高段側圧縮機構31にかかる負荷は小さくなり、高段側圧縮機構31における圧縮比も小さくなる一方で、ブースタ圧縮機81にかかる負荷は大きくなり、高段側圧縮機構31における圧縮比も大きくなる。具体的に、第2運転モードでは、第1運転モードに比べて、例えば高段側圧縮機構31の圧縮機の回転数を小さくし、ブースタ圧縮機81の回転数を大きくする。これにより、第2運転モードにおける中間圧(圧力センサPLにより検知される冷媒圧力)は、第1運転モードに比べて大きくなる。
次に、制御部4は、冷蔵ユニット回路20a,20bにおける除霜が完了したことを示す信号を受けたとき(ステップS5においてYES)、第2運転モードを終了し、第1運転モードに移行する(ステップS1)。除霜完了の判断条件としては、次のような条件が例示できる。例えば、制御部4は、第2運転モードにおいて、除霜が所定時間行われた場合や、冷蔵用熱交換器23に設けられた図略の温度センサにより検出される温度が予め設定された除霜完了温度になった場合に冷蔵用熱交換器23,23の除霜が完了したと判断する。
(制御例2)
図3は、冷凍装置1における制御例2を示すフローチャートである。図3に示すように、制御例2では、ステップS11〜S15の動作は、制御例1のステップS1〜S5の動作と同様である。制御例2では、第3目標温度を、過冷却熱交換器100における液冷媒の過冷却を許さない状態から許す状態に膨張弁(切換機構)EV1が切り換わる条件、すなわち膨張弁EV1が閉状態から開状態に切り換わる条件に相当する温度以下に設定する。
ステップS15において、制御部4は、除霜が未完の場合(ステップS15においてNO)、膨張弁EV1が閉状態から開状態に切り換わる条件に相当する温度以下に第3目標温度を設定する。
具体的に、第2運転モードにおいて第1目標温度がこれよりも高い第3目標温度に変更されると、第1運転モードのときに比べて、ブースタ圧縮機81にかかる負荷が増加する。そして、第2運転モードにおいてブースタ圧縮機81にかかる負荷が過度に増加した場合(第3目標温度を高く設定しすぎた場合)には、第2利用側熱交換器23cにおける蒸発温度を第2目標温度に近づけるために、第2利用ユニット2cにおいて過冷却熱交換器100によって液冷媒を過冷却する必要が生じる。このような場合、制御部4は、膨張弁EV1の開度を調節して膨張弁EV1が開状態となるように膨張弁EV1を制御する。
膨張弁EV1が開状態になると、第1流路101を通過する冷媒は、第2流路102を流れる冷媒、すなわち液管74からインジェクション管93に分流して膨張弁EV1により減圧されて第2流路102を流れる冷媒と熱交換することにより過冷却される。このような液冷媒の過冷却には、熱源側熱交換器33において凝縮した液冷媒の一部が用いられる。このため、エネルギー消費量の観点では過冷却熱交換器100が用いられない範囲で第3目標温度を設定するのが好ましい。
制御例2では、制御部4は、膨張弁EV1が開状態であるか否かを判断する(ステップS16)。膨張弁EV1が開状態である場合には、制御部4は、第3目標温度を予め定められた値だけ下げる設定変更を実行する(ステップS17)。具体的に、例えば0℃であった第3目標温度は、予め定められた値(例えば2℃)だけ下げられて例えば−2℃に変更される。
制御部4は、上記のようなステップS15,S16の制御を繰り返し、冷蔵ユニット回路20a,20bにおける除霜が完了したことを示す信号を受けたとき(ステップS15においてYES)、第2運転モードを終了し、第1運転モードに移行する(ステップS11)。
以上説明したように、本実施形態では、制御部4は、第1運転モードから第2運転モードに変更する場合に、圧縮比の差が第1運転モードに比べて小さくなるように第1目標温度を第3目標温度に変更するので、従来の冷凍装置に比べて第2運転モードにおいてエネルギー消費量を低減することができる。
また、本実施形態では、第1運転モードにおいてブースタ圧縮機(低段側圧縮機構)81における圧縮比が高段側圧縮機構31における圧縮比よりも小さく、制御部4は、第1運転モードから第2運転モードに変更するときには、第1目標温度をこの第1目標温度よりも高い第3目標温度に変更する。そして、第2運転モードにおいて、制御部4は、膨張弁EV1が閉状態から開状態に切り換わる条件に相当する温度以下に第3目標温度を設定する。これにより、エネルギー消費量の低減効果が維持される。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
例えば、前記実施形態では、第1運転モードにおいて低段側圧縮機構81における圧縮比が高段側圧縮機構31における圧縮比よりも小さい場合を例に挙げ、この場合に、第2運転モードにおいて第1目標温度をこれよりも高い第3目標温度に変更したが、これに限定されない。例えば、第1運転モードにおいて低段側圧縮機構81における圧縮比が高段側圧縮機構31における圧縮比よりも大きい場合には、第2運転モードにおいて第1目標温度をこれよりも低い第3目標温度に変更すればよい。
前記実施形態では、第1利用ユニットが冷蔵ユニットであり、第2利用ユニットが冷凍ユニットである場合を例示したが、これに限定されない。例えば、第1利用ユニット及び第2利用ユニットが共に冷蔵ユニットであってもよく、これらが共に冷凍ユニットであってもよい。また、例えば、第1利用ユニットが空気調和装置の室内機であり、第2利用ユニットが冷蔵ユニット又は冷凍ユニットであってもよい。
前記実施形態では、第1利用側熱交換器において除霜をするために第1利用ユニットにおける冷却運転を停止する場合を例示したが、第1利用ユニットの冷却運転の停止理由はこれに限定されない。他の停止理由としては、例えば第1利用ユニットのメンテナンスなどが例示できる。
前記実施形態では、冷凍装置1が過冷却熱交換器35及び過冷却熱交換器100を備えている場合を例示したが、これらの過冷却熱交換器は、一方又は両方を省略することもできる。また、圧縮機構31への中間インジェクションを省略してもよい。
1 冷凍装置
10 冷媒回路
11 液側連絡配管
12 ガス側連絡配管
2 第1利用ユニット
2a,2b 冷蔵ユニット
2c 冷凍ユニット(第2利用ユニット)
20a,20b 冷蔵ユニット回路
23 冷蔵用熱交換器
23c 冷凍用熱交換器
28 ファン
3 熱源ユニット
30 熱源ユニット回路
31 高段側圧縮機構
31L,31M,31R 圧縮機
33 熱源側熱交換器
4 制御部
81 ブースタ圧縮機(低段側圧縮機構)
100 過冷却熱交換器
EV1 膨張弁
SV1 電磁弁
SV2 電磁弁

Claims (2)

  1. 運転容量可変の高段側圧縮機構(31)と熱源側熱交換器(33)とを含む熱源ユニット(3)と、
    第1利用側熱交換器(23)を含む第1利用ユニット(2)と、
    第2利用側熱交換器(23c)と前記第2利用側熱交換器(23c)において蒸発した冷媒を圧縮する低段側圧縮機構(81)とを含み、前記熱源ユニット(3)に対して前記第1利用ユニット(2)と互いに並列に接続された第2利用ユニット(2c)と、
    前記第1利用側熱交換器(23)における蒸発温度が第1目標温度となるように前記高段側圧縮機構(31)を制御し、かつ前記第2利用側熱交換器(23c)における蒸発温度が前記第1目標温度よりも低い第2目標温度となるように前記低段側圧縮機構(81)を制御する制御部(4)と、を備えた冷凍装置であって、
    制御部(4)は、前記第1利用ユニット(2)における冷却運転及び前記第2利用ユニット(2c)における冷却運転を共に行う第1運転モードから、前記第2利用ユニット(2c)における冷却運転を行う一方で前記第1利用ユニット(2)における冷却運転を停止する第2運転モードに変更する場合に、前記低段側圧縮機構(81)における圧縮比と前記高段側圧縮機構(31)における圧縮比との差が前記第1運転モードに比べて小さくなるように、前記第1目標温度を第3目標温度に変更する、冷凍装置。
  2. 前記第2利用ユニット(2c)は、
    前記熱源側熱交換器(33)において凝縮した液冷媒の一部を用いて前記第2利用側熱交換器(23c)に流入する前の液冷媒を過冷却するために設けられた過冷却熱交換器(100)と、
    前記過冷却熱交換器(100)における前記液冷媒の過冷却の許否を切り換えるための切換機構(EV1)と、をさらに含み、
    前記第1運転モードにおいて前記低段側圧縮機構(81)における圧縮比が前記高段側圧縮機構(31)における圧縮比よりも小さい場合に、前記第2運転モードにおいて、前記制御部(4)は、前記過冷却熱交換器(100)における前記液冷媒の過冷却を許さない状態から許す状態に前記切換機構(EV1)が切り換わる条件に相当する温度以下に、前記第3目標温度を設定する、請求項1に記載の冷凍装置。
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