JP2014003778A - 蓄電池装置制御システム及び蓄電装置制御方法 - Google Patents

蓄電池装置制御システム及び蓄電装置制御方法 Download PDF

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雅也 奥薗
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Abstract

【課題】複数の蓄電池の動作を管理できるようにして、電力効率を高めること。
【解決手段】蓄電池制御装置110は、複数の蓄電装置120をグループとして管理しており、複数の蓄電装置120の設けられる所定の需要家1における電力需要を取得し、所定の需要家1における電力需要に基づいて、複数の蓄電装置120の充放電を制御するために使用可能な所定の制御情報を生成し、所定の制御情報を複数の蓄電装置120に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電装置制御システム及び蓄電装置制御方法に関する。
近年では、電力系統に複数の蓄電池を接続する、いわゆるマイクログリッド等と呼ばれるシステムが提案されている。そのようなシステムとして、蓄電設備と自家発電設備を備えており、電力系統からの潮流を検出する潮流に応じて蓄電池の充電および放電を制御する技術が知られている(特許文献1)。
また、他の従来技術として、太陽光発電装置からの発電を系統側に売電するか、またはエネルギー蓄積装置に蓄積するかを、系統側に過去に発生した電圧抑制の状況に応じて切り替える技術も知られている(特許文献2)。
特開2008−99527号公報 特開2011−172334号公報
複数の蓄電装置が設置されている場合において、一方の蓄電装置での放電と他方の蓄電装置での充電とが、同時に同量だけ発生した場合を検討する。この場合、一方の蓄電装置から他方の蓄電装置に単に電力量が移動するだけのように見えるが、実際には、充電時、送電時、放電時のそれぞれにおいて、電力損失が発生する。例えば、直交変換時の損失、送電時の損失、交直変換時の損失、充電時に蓄電装置の内部抵抗で生じる損失である。これら電力損失の分だけエネルギーが無駄に消費されることになる。
さらに、上述した無駄な充放電は、蓄電装置の性能劣化の原因となり、寿命を縮める可能性がある。
本発明の目的は、電力系統に設けられた複数の蓄電装置間での無駄な充放電を抑制できるようにした蓄電装置制御システムおよび蓄電装置制御方法を提供することにある。本発明のさらなる目的は、グループ管理される複数の蓄電装置の充放電動作をグループ内で統一できるように管理できるようにした蓄電装置制御システムおよび蓄電装置制御方法を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に係る蓄電装置制御システムは、蓄電装置の作動を制御する蓄電装置制御システムであって、電力系統に接続される複数の蓄電装置と、複数の蓄電装置に通信可能に接続される蓄電池制御装置とを備え、蓄電池制御装置は、複数の蓄電装置をグループとして管理しており、複数の蓄電装置の設けられる所定の需要家における電力需要を取得し、所定の需要家における電力需要に基づいて、複数の蓄電装置の充放電を制御するために使用可能な所定の制御情報を生成し、所定の制御情報を複数の蓄電装置に送信する。
蓄電池制御装置は、複数の蓄電装置の充放電電力量を取得し、かつ、所定の需要家と電力系統との連系点における電力潮流データを取得し、充放電電力量と電力潮流データとに基づいて、所定の需要家における電力需要を推定することができる。
蓄電池制御装置は、充放電動作のモードを判別するために予め用意されるモード判別用閾値と、電力需要とを比較することで、複数の蓄電装置毎に充電モードまたは放電モードのいずれで動作すべきかを選択し、充電モードまたは放電モードのうち選択したモードを含む所定の制御情報を生成し、複数の蓄電装置に送信することもできる。
本発明の構成の少なくとも一部は、コンピュータプログラムまたはハードウェア回路として実現できるであろう。コンピュータプログラムは、例えば、インターネットのような通信媒体、ハードディスクまたはフラッシュメモリデバイスのような記録媒体を介して、配布することができる。
図1は、蓄電装置制御システムの全体構成図である。 図2は、蓄電装置の制御に使用する充放電制御情報を生成する処理のフローチャートである。 図3は、蓄電池モジュールの動作を示すフローチャートである。 図4は、第2実施例に係り、充放電動作を管理するためのテーブルの構成例を示す。 図5は、第3実施例に係り、充放電制御情報を生成する処理のフローチャートである。 図6は、第4実施例に係り、充放電制御情報を生成する処理のフローチャートである。 図7は、第5実施例に係り、蓄電池モジュールの動作を示すフローチャートである。 図8は、第6実施例に係り、蓄電装置制御システムの全体構成図である。 図9は、第7実施例に係り、蓄電装置制御システムの全体構成図である。 図10は、第2実施例に係り、電力料金を管理するためのテーブルの構成例を示す。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態の蓄電装置制御システムは、以下に詳述するように、電力系統に接続される複数の蓄電池モジュール120(1)〜120(4)と、複数の蓄電池モジュール120(1)〜120(4)に通信可能に接続される蓄電池制御装置110とを備える。蓄電池制御装置110は、複数の蓄電池モジュール120(1)〜120(4)をグループとして管理している。蓄電池制御装置110は、複数の蓄電池モジュール120(1)〜120(4)の設けられる所定の需要家1における電力需要を取得し、需要家1における電力需要に基づいて、複数の蓄電池モジュール120(1)〜120(4)の充放電を制御するために使用可能な充放電制御情報を生成する。蓄電池制御装置110は、その充放電制御情報を各蓄電池モジュール120(1)〜120(4)に送信する。図中では、蓄電池を「VT」と、制御部を「CTL」と、通信インターフェースを「I/F」と略記する場合がある。
図1〜図3を参照して第1実施例を説明する。図1は、所定の需要家1における低圧系統側の電力制御システムの構成を示す。
例えば、一般個人住宅、集合住宅、商業ビル、オフィスビル、工場などの需要家1は、蓄電池制御システム10と、設備負荷20と、分散電源30とを備える。それら蓄電池制御システム10、設備負荷20および分散電源30は、需要家内配線42を介して低圧側電力系統41に接続される。低圧側電力系統41は、例えば柱上変圧器40のような変圧器に接続されている。
需要家1は、その種類に応じて、少なくとも一つ以上の設備負荷20を有する。例えば、住宅等の場合は、照明装置、空調装置、冷蔵庫、洗濯機、テレビジョン装置、音響装置、温水器などの設備負荷20を有する。工場などの場合は、例えば工作機、電動モータ、ロボット、エレベータなどの設備負荷20を有する。
需要家1は、「自家発電装置」としての分散電源30を有することもできる。分散電源30としては、例えば、太陽光発電装置、燃料電池、コージェネレーションシステム、ディーゼル自家発電装置などを挙げることができる。
需要家1は、蓄電池制御システム10を有する。蓄電池制御システム10は、低圧側系統41に接続される複数の蓄電池モジュール120(1)〜120(4)と、それら蓄電池モジュール120(1)〜120(4)に通信ネットワークCN1を介して接続される蓄電池制御装置110とを備える。
図中では、4個の蓄電池モジュール120(1)〜120(4)を示すが、2個、3個、または5個以上の蓄電池モジュールを需要家1が有する構成でもよい。特に区別しない場合、蓄電池モジュール120(1)〜120(4)を蓄電池モジュール120と呼ぶことにする。各蓄電池モジュール120は、例えば、通信部121と、蓄電池122と、充放電制御部123とを備える。
通信部(図中、I/F)121は、通信ネットワークCN1を介して、蓄電池制御装置110と通信するための回路である。通信ネットワークCN1は、各蓄電池モジュール120と蓄電池制御装置110とが通信するためのネットワークであり、例えば、無線通信ネットワーク、PLC(Power Line Communications)、無線または有線のLAN(Local Area Network),PHS(Personal Handy-phone System)などのように構成される。
通信部121は、蓄電池制御装置110から通信ネットワークCN1を介して、後述の充放電制御情報を受信する。通信部121は、受信した充放電制御情報を充放電制御部123に渡す。さらに、通信部121は、通信ネットワークCN1を介して蓄電池制御装置110に、後述の充電残量(蓄電量)等を送信することもできる。
蓄電池122は、電極及び電解質を有するセルを複数個接続して構成される。蓄電池122は、例えば、リチウムイオン蓄電池、鉛蓄電池、ニッケル・水素蓄電池、ナトリウム・硫黄蓄電池から構成することができる。さらに、蓄電池モジュール120は、蓄電池122のほかに、電気二重槽コンデンサまたはリチウムイオンキャパシタ等の装置を備えてもよい。
充放電制御部123は、蓄電池122への充電、及び、蓄電池122からの放電を制御するための制御回路である。充放電制御部123は、例えば、インバータ回路とマイクロコンピュータ回路等を含んで構成することができる。
充電時に、充放電制御部123は、電力系統41からの交流電力を直流電力に変換して蓄電池122に充電する。放電時に、充放電制御部123は、蓄電池122の直流電力を交流電力に変換して、電力系統41に供給する。
充放電制御部123は、蓄電池制御装置110から受信する充放電制御情報に従って、蓄電池122に充電または放電させる。充放電制御部123は、蓄電池122の蓄電量(現在の電池残量、SoC(State of Charge))を管理している。充放電制御部123は、蓄電量を蓄電池制御装置110に定期的にまたは不定期に送信することができる。
蓄電池制御装置110の構成を説明する。蓄電池制御装置110は、需要家1の実際の電力需要を推定し、その推定した電力需要に基づいて蓄電池モジュール120の充放電動作を選択する。蓄電池制御装置110は、マイクロプロセッサ及びメモリを備えるコンピュータ装置として構成できる。
蓄電池制御装置110は、系統接続点電力計130に接続されている。系統接続点電力計130は、需要家1の配線と電力系統41との接続点の電力値を測定し、蓄電池制御装置110に送信する。系統接続点電力計130として、電力会社が需要家1に設置する電力計(スマートメーターを含む)を用いてもよい。
蓄電池制御部101は、例えば、系統接続点電力受信部112と、蓄電池充放電電力量受信部(以下、充放電電力量受信部)111と、蓄電池充放電情報生成部(以下、充放電制御情報生成部)113とを備える。
系統接続点電力受信部112は、系統接続点電力計106で計測される系統接続点の電力値を取得する機能を持ち、取得した電力値を蓄電池充放電制御情報生成部113に送信する。
充放電電力量受信部111は、各蓄電池モジュール120から送信される、蓄電池122の充放電量をそれぞれ受信し、それらの合計値を計算して充放電制御情報生成部113に送信する。
充放電制御情報生成部113は、系統接続点電力受信部112から、系統連系点で計測された電力値を受信する。また、充放電制御情報生成部113は、充放電電力量受信部111から、各蓄電池モジュール120の蓄電池122の充放電量の合計値を受信する。そして、充放電制御情報生成部113は、それら電力値と充放電量の合計値とに基づいて充放電制御情報を生成し、各蓄電池モジュール120に送信する。
充放電制御情報は、蓄電池モジュール120による充放電制御の判断材料となる参考情報である。各蓄電池モジュール120は、充放電制御情報に従って蓄電池122の充放電動作を制御することができる。充放電制御情報に従って各蓄電池モジュール120を強制的に制御する構成としてもよい。
図2を参照して蓄電池制御装置110の処理を説明する。図2は、蓄電池制御装置110が充放電制御情報を生成して各蓄電池モジュール120に送信する処理を示す。
充放電電力量受信部111は、各蓄電池モジュール120の充放電電力量を取得する(S10)。充放電電力量受信部111は、取得した各蓄電池モジュール120の充放電電力量の値を合計した蓄電池総電力値を、充放電制御情報生成部113に送信する。
なお、各蓄電池モジュール120の充放電電力量は、充電電力をマイナスの値、放電電力をプラスの値として取り扱う。充放電電力量を各蓄電池モジュール120から取得する方法としては、充放電電力量受信部111から、各蓄電池モジュール120に対して充放電電力量データの送信をリクエストする方式、または、蓄電池モジュール120が所定の時間間隔で充放電電力量を送信し、それを充放電電力量受信部111が受信する方式などがある。
系統接続点電力受信部112は、電力計130から系統接続点の電力測定値を取得し、取得した系統接続点電力を、充放電制御情報生成部113に送信する(S11)。
ここで、系統41から需要家1側に電力が供給される、いわゆる順潮流の場合をプラス値とし、これとは逆に、需要家1側から系統41に電力が供給される、いわゆる逆潮流の場合をマイナス値として取り扱う。
充放電制御情報生成部113は、ステップS10で取得した蓄電池総電力値と、ステップS11で取得した系統接続点電力値との合計値を計算する(S12)。この合計値は、需要家1が消費もしくは発電している実際の電力需要の値(電力値)である。
この実際の電力値を、本実施例では推定実需要と呼ぶことにする。推定実需要がプラス値の場合は、需要家1内の電力消費量が発電量を上回っており、電力が不足している状態であることを示す。推定実需要がマイナス値の場合は、需要家1内の発電量が消費量を上回っており、電力が余剰の状態を示す。推定実需要の値がゼロの場合は、需要家1内の電力消費量と発電量とが同量で、電力の需給が一致している状態を示す。
充放電制御情報生成部113は、推定実需要が0より大きいか判定する(S13)。推定実需要が0よりも大きい場合(S13:Yes)、ステップS15に移る。推定実需要が0よりも大きくない場合(S13:No)、ステップS14に遷移する。
推定実需要が0よりも大きい場合は、需要家1内で電力が不足している(負荷がある)状態であるため、「放電モード」を選択する(S15)。これに対し、推定実需要が0よりも大きくない場合は、需要家1内で電力が足りているか、もしくは電力が余っている状態であるため、「充電モード」を選択する(S14)。
ここで放電モードとは、蓄電池122に放電を許可するモードである。充電モードとは、蓄電池122に充電を許可するモードである。さらに詳しくは、放電モードとは、蓄電池122に放電または何もしないことのみを許可し、充電を禁止するモードである。充電モードとは、蓄電池122に充電または何もしないことのみを許可し、放電を禁止するモードである。放電モードとは、充電を禁止するモードであると定義可能であり、充電モードとは、放電を禁止するモードであると定義可能である。
充放電制御情報生成部113は、ステップS15、もしくはステップS14で選択した充放電動作モードの値を含む充放電制御情報を、各蓄電池モジュール120に送信し、本処理を終了する(S16)。
図3は、蓄電池モジュール120の動作を示すフローチャートである。本処理は、蓄電池モジュール120の充放電制御部123により実行されるが、理解の容易のために、動作の主体を蓄電池モジュール120として説明する。
蓄電池モジュール120は、蓄電池制御装置110から充放電制御情報を受信すると(S20)、蓄電池122のSoCを取得する(S21)。
蓄電池モジュール120は、予め記憶している充放電動作管理テーブルT10を参照して、充放電制御情報に指定されたモード値とSoCとに基づいて、蓄電池122の動作を決定する(S22)。
充放電動作管理テーブルT10は、蓄電池122の充放電動作を決定するためのテーブルであり、例えば、モード欄C10と、SoC欄C11と、動作欄C12を備える。モード欄C10は、充放電制御情報に示されているモードの値を記憶する。モード値には、充電モードまたは放電モードがある。SoC欄C11には、蓄電池122のSoCが記憶される。動作欄C12には、蓄電池122の動作が記憶される。蓄電池の動作には、充電、放電、何もしない(何もしない場合は「−」が設定される)がある。
充放電制御情報で充電モードが指定された場合において、SoCが所定値よりも高いならば、蓄電池122は何もしない。この場合、蓄電池122は十分な電気エネルギーを既に蓄えているため、充電する必要はない。また、充電モードが指定されているので、蓄電池122は放電が禁じられている。従って、充電モードが指定された場合において、SoCが所定値よりも高いときは、蓄電池122は充電も放電もしないで待機する。
充放電制御情報で充電モードが指定された場合において、SoCが所定値以下ならば、蓄電池122は充電動作を行う。充電モードでは充電が許可されており、かつ、蓄電池122には、十分な電気エネルギーが蓄積されていないためである。そこで、蓄電池モジュール120は、分散電源30で発電された電力または系統41からの電力を、蓄電池122に蓄える。
充放電制御情報で放電モードが指定された場合において、SoCが所定値よりも高いならば、蓄電池122は放電する。放電モードでは放電が許可されており、かつ、蓄電池122は十分な電気エネルギーを蓄えているためである。蓄電池122から放電された電力は、設備負荷20に供給される。
充放電制御情報で放電モードが指定された場合において、SoCが所定値以下ならば、蓄電池122は充電も放電もしないで待機する。放電モードでは、放電が許可されているが、蓄電池122は十分な電気エネルギーを蓄えていないためである。
本実施例では、以上述べたように、蓄電池制御装置110は、需要家1の実需要を推定し、電力が余っている場合は充電モードを選択し、電力が足りない場合は放電モードを選択するように、充放電制御情報を生成する。そして、蓄電池制御装置110は、需要家1の電力の需給状態に応じて生成された充放電制御情報を、需要家1内の各蓄電池モジュール120に送信する。各蓄電池モジュール120は、蓄電池制御装置110から受信した充放電制御情報のモード値に従って、蓄電池122を作動させることができる。
充放電制御情報が「放電モード」を指定する場合、蓄電池122を充電中の蓄電池モジュール120は充電を停止する。従って、需要家1内には、放電中の蓄電池モジュール120と、充放電どちらもしていない蓄電池モジュール120だけになる。このため、共通の配線42に接続された各蓄電池モジュール120間で、充電と放電とが同時に行われるという事態の発生を抑制できる。
充放電制御情報が「充電モード」を指定する場合、蓄電池122を放電中の蓄電池モジュール120は放電を停止するため、需要家1内には、充電中の蓄電池モジュール120と、充放電どちらもしていない蓄電池モジュール120だけになる。このため、共通の配線42に接続された蓄電池モジュール120間で、充電と放電が同時に行われるという事態の発生を抑制できる。
従って、本実施例によれば、一方の蓄電池モジュール120から放電された電力が他方の蓄電池モジュール120に充電されるという無駄な電力移動の発生を抑制することができ、蓄電池モジュール120を有効に使用することができ、使い勝手が高まる。さらに、本実施例では、無駄な充放電を抑制できるため、蓄電池モジュール120の寿命が低下するのを抑制できる。
なお、本実施例では、充放電制御情報を生成する処理(図2)を、所定の周期で行う場合を説明した。これに代えて、蓄電池制御装置110は、各蓄電池モジュール120のいずれかで充放電電力量の値が変化した場合に、充放電制御情報の生成処理を行う構成としてもよい。
つまり、蓄電池制御装置110は、各蓄電池モジュール120が最後に送信した充放電電力量をメモリに記録しておく。そして、或る一つの蓄電池モジュール120が送信した充放電電力量を受信した場合、その受信をトリガにして、図2の処理を開始する。その処理に際して、或る一つの蓄電池モジュール120から受信した最新の充放電電力量と、それ以外の蓄電池モジュール120の充放電電力量(メモリに記憶された値)との合計値を蓄電池総電力として用いることができる。
このように構成すると、蓄電池モジュール120毎に処理周期が異なる場合でも、充放電制御情報を生成することができる。各蓄電池モジュール120は、それぞれ別々の周期で、充放電電力量を蓄電池制御装置110に送信する可能性がある。従って、各蓄電池モジュール120から受信した最後の充放電電力量を記憶するためのメモリを用い、各蓄電池モジュール120のうちいずれかが最新の充放電電力量を送信してきたタイミングで、充放電制御情報を生成する。
図4,図10を参照して第2実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例は、第1実施例の変形例に相当する。従って、第1実施例との差異を中心に説明する。本実施例では、電力料金も参考にして充放電動作を決定できるようにした。電気料金は、例えば、時間帯または季節などに応じて異なる値に設定される場合がある。本実施例では、説明の便宜上、時間帯毎に料金が設定され、料金が高い場合と、料金が低い場合に評価される例を挙げる。
図10は、本実施例の蓄電池制御装置110で使用される電力料金管理テーブルT100の例である。
電力料金管理テーブルT100は、例えば、時間帯欄C100と、料金欄C110と、評価欄C120を備える。時間帯欄C100は、電力が消費される時間帯を記憶する。料金欄C110は、当該時間帯における電力料金単価を記憶する。評価欄C120には当該電力料金の評価結果を記憶する。
ここで評価結果が、料金が高い場合とは、電力料金が事前に決められた基準料金よりも高い状態である。同様に、料金が低い場合とは、電力料金が事前に決められた基準料金以下である状態である。したがって、C100に示す時間帯料金において、たとえば前記基準料金を15円/kWhとした場合の評価は、C120に示すようになる。
本実施例の蓄電池制御装置110では、充放電制御情報の送信処理(S16)において、電力料金管理テーブルT100を参照して充放電動作を決定する時刻の電力料金の評価を決定し、電力料金評価をモード値に付加して送信する。
以上の料金の評価は一例に過ぎず、高い場合、低い場合の2つの状態に区別する場合を述べたが、3つ以上の状態に区別して管理する構成でもよい。
図4は、本実施例の蓄電池モジュール120で使用される充放電動作管理テーブルT20の例である。蓄電池モジュール120は、充放電制御情報で指定されるモード値と電力料金評価と、蓄電池122のSoCと、に基づいて、蓄電池122の動作を決定することができる。
充放電動作管理テーブルT20は、例えば、モード欄C20と、SoC欄C21と、電気料金欄C22と、動作欄C23を備える。モード欄C20は、充放電制御情報に示されているモードの値を記憶する。モード値には、充電モードまたは放電モードがある。
SoC欄C21には、蓄電池122のSoCが記憶される。本実施例では、SoCを4つの状態に区別して管理する。第1の状態(F)は、蓄電池122に電気エネルギー(電力)が例えば80%以上蓄えられた状態である。第2の状態(H)は、蓄電池122に電気エネルギーが例えば50%以上〜80%未満の範囲で蓄えられた状態である。第3の状態(L)は、蓄電池122に電気エネルギーが例えば50%未満〜20%以上蓄えられた状態である。第4の状態(E)は、蓄電池122に電気エネルギーが例えば20%未満しか蓄えられていない状態である。以上の数値範囲は一例に過ぎず、上記の数値範囲に限定されない。4の状態に区別する場合を述べたが、3つ、または5つ以上の状態に区別して管理する構成でもよい。
電気料金評価欄C22には、対応する料金の評価が記憶される。本実施例では、電気料金が高い場合と、低い場合の2つの状態に評価される。
動作欄C23には、蓄電池122の動作が記憶される。蓄電池の動作には、充電、放電、何もしない(何もしない場合は「−」が設定される)がある。さらに、充電動作の場合、どこまで充電するかを指定することもできる。放電動作の場合も、どこまで放電させるかを指定することができる。図4中の「充電(Fまで)」とは、SoCが現在の状態から第1の状態(F)になるまで充電することを意味する。「放電(Eまで)」とは、SoCが現在の状態から第4の状態(E)まで放電することを意味する。
充電モードが指定された場合であって、SoCが第1の状態(F)の場合は、電気料金の高低を問わずに、蓄電池122は充電も放電もせずに待機する。蓄電池122は、既に十分な電気エネルギーを蓄えているためである。
充電モードが指定された場合であって、SoCが第2の状態(H)であり、かつ、電気料金が高い場合は、蓄電池122は何もせずに待機する。蓄電池122に充電は可能であるが、電気料金が高いため、充電を見送る。
充電モードが指定された場合であって、SoCが第2の状態(H)であり、かつ、電気料金が低い場合は、蓄電池122は第1の状態(F)まで充電する。料金の安い電力をできるだけ多く蓄えておくことで、ユーザの経済的負担を軽減できる。
充電モードが指定された場合であって、SoCが第3の状態(L)であり、かつ、電気料金が高い場合は、蓄電池122は何もせずに待機する。充電しようと思えば可能であるが、電気料金が高いため、充電を見送る。
充電モードが指定された場合であって、SoCが第3の状態(L)であり、かつ、電気料金が安い場合、蓄電池122は、第1の状態(F)となるまで充電する。電気料金が安い電力をできるだけ多く蓄える。
充電モードが指定された場合であって、SoCが第4の状態(E)であり、かつ、電気料金が高い場合は、第3の状態(L)になるまで蓄電池122に充電する。電気料金が高いため、必要最低限の電力だけを蓄える。
充電モードが指定された場合であって、SoCが第4の状態(E)であり、かつ、電気料金が安い場合は、第1の状態(F)になるまで蓄電池122に充電する。電気料金が安い電力を可能な限り蓄えるためである。
放電モードが指定された場合であって、SoCが第1の状態(F)の場合は、電気料金の高低を問わずに、蓄電池122は、第4の状態(E)となるまで放電する。電気料金の高い間にできるだけ放電すれば、ユーザの経済的負担を軽減できる。高い料金の電気を使わずに済むためである。
放電モードが指定された場合であって、SoCが第2の状態(H)であり、かつ、電気料金が高い場合、蓄電池122は、第4の状態(E)となるまで放電する。上記同様、電気料金の高い間は、できるだけ系統から購入する電力量を少なくして、ユーザの経済的負担を軽減するためである。
放電モードが指定された場合であって、SoCが第2の状態(H)であり、かつ、電気料金が低い場合、蓄電池122は、何もせずに待機する。比較的十分な電気エネルギーを蓄えているので放電は可能であるが、電気料金が低いため、放電を見送る。電気料金の高い時間帯で放電する方が、ユーザにとって経済的メリットが高くなる。
放電モードが指定された場合であって、SoCが第3の状態(L)であり、かつ、電気料金が高い場合、蓄電池122は、第4の状態(E)まで放電する。電気料金の高い間にできるだけ放電して、ユーザの経済的負担を軽減するためである。
放電モードが指定された場合であって、SoCが第3の状態(L)であり、かつ、電気料金が安い場合、蓄電池122は、何もしない。上記と同様に、電気料金の安い時間帯に放電するよりも、電気料金の高い時間帯に放電する方がユーザにとって経済的メリットが高いためである。
放電モードが指定された場合であって、SoCが第4の状態(E)である場合、電気料金の高低を問わず、蓄電池122は何もしない。放電モードでは充電動作が禁止されており、かつ、蓄電池122の残量が殆ど残っていないためである。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに、本実施例では、各蓄電池モジュール120は、電気料金も考慮して蓄電池122の動作を決定することができるため、ユーザの使い勝手が向上する。
図5を参照して第3実施例を説明する。本実施例では、充電モードまたは放電モードのいずれかを選択するために使用するモード判別用閾値DPに0以外の値を用いる。
図5は、本実施例による充放電制御情報の生成処理を示すフローチャートである。本処理では、推定実需要をモード判別用閾値DPと比較する。モード判別用閾値DPとして、例えば、需要家1の過去の実績値の移動平均値を用いることができる。
これにより、推定実需要が閾値DPよりも大きい場合(S13A:Yes)、放電モードが選択され(S15)、推定実需要が閾値DPよりも大きくない場合(S13A:No)、充電モードが選択される(S14)。
従って、本実施例によれば、需要家1が分散電源1を備えていない場合であっても、需要家の系統連系点の電力値を閾値DP付近に制御することができる。
第1実施例では、需要家1が分散電源を備えている場合を前提に述べたので、需要家1内の推定実需要が0より大きいか否かによって、モード値を選択している。しかし、分散電源30を備えない需要家の場合は、余剰電力が発生しないため、蓄電池モジュール120は常時放電モードで運用されることになる。
そこで、本実施例では、充電モードと放電モードのいずれを選択するかを判別するための閾値DPに0以外の値を設定することで、対応する。例えば、10kWh等のような、ある閾値を設定すると、蓄電池122の充放電によって、その閾値DPに近い系統連系点電力となるように制御できる。好ましくは、閾値DPとして、推定実需要の過去の実績値の移動平均値を用いれば、系統連系点の電力変動を緩和するような制御が可能である。
図6を参照して第4実施例を説明する。本実施例では、分散電源30の発電量に応じて、モード判別用閾値DPの値を制御する。
図6は、本実施例による充放電制御情報の生成処理を示すフローチャートである。充放電制御情報生成部113は、推定実需要を算出すると(S12)、分散電源30の発電量が発電量閾値Thを超えているか判定する(S17)。図示は省略するが、蓄電池制御装置110は、分散電源30の発電量を直接的または間接的に取得できるように構成されている。
分散電源30の発電量が閾値Thを超えている場合(S17:Yes)、充放電制御情報生成部113は、モード判別用閾値DPの値を0に設定する(S18)。分散電源30の発電量が閾値Thを超えていない場合(S17:No)、充放電制御情報生成部113は、モード判別用閾値DPの値に、所定値W1(>0)を設定する(S19)。
このように構成される本実施例も前記第2実施例と同様の作用効果を奏する。さらに、本実施例では、分散電源30の発電量が閾値Thを超えた場合は、モード判別用閾値DPの値を0に設定し、分散電源30の発電量が閾値Thを超えない場合は、モード判別用閾値DPの値をW1に設定する。
従って、本実施例では、分散電源30が設けられており、かつ、閾値Thを上回る発電をしている場合と、分散電源30が設けられていないか、または、分散電源30が十分に発電できない場合とで、蓄電池モジュール120に指示するモード値を変更できる。例えば、分散電源30が太陽光発電装置または風力発電装置のように、天候に左右されやすい場合でも、適切に複数の蓄電池モジュール120を管理することができる。また、分散電源30が燃料電池、コージェネレーションシステム、ディーゼル自家発電装置の場合でも、燃料切れ、故障などによって発電能力が低下または失われている場合にも、各蓄電池モジュール120を適切に管理することができる。
図7を参照して第5実施例を説明する。本実施例では、蓄電池モジュール120は、蓄電池制御装置110から受信する充放電制御情報に従うと事前に設定されている場合、その指示に従って蓄電池122の充放電動作を制御する。
図7は、蓄電池モジュール120の動作を示すフローチャートである。蓄電池モジュール120は、充放電制御情報を受信し(S20)、蓄電池122のSoCを取得した後(S21)、充放電制御情報に従うことが設定されているか判定する(S23)。
例えば、蓄電池モジュール120に設けられたスイッチを操作したり、コンピュータ端末を介して指示を与えたりすることで、充放電制御情報に従って充放電動作を決定するように設定することができる。
充放電制御情報に従うことが事前に設定されている場合(S23:Yes)、蓄電池モジュール120は、充放電制御情報に従って、蓄電池122の充放電動作を決定する(S22)。そうではない場合(S23:No)、ステップS20に戻る。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の効果を奏する。さらに、本実施例では、充放電制御情報に基づいて各蓄電池モジュール120の充放電動作を決定させることができるため、同一グループに属する複数の蓄電池モジュール120をより一層統一して管理することができる。なお、本実施例は、第1〜第4実施例、および後述する第6、第7実施例のいずれとも組み合わせることができる。
図8を参照して第6実施例を説明する。本実施例では、複数の需要家1A、1Bがそれぞれ有する蓄電池モジュール120A、120Bを同一グループとして管理し、充放電動作を制御できるようにした。
図8では、2つの需要家1A、1Bを示すが、3つ以上の需要家にも対応できる。需要家1Aは、例えば、設備負荷20Aと、分散電源30Aと、蓄電池モジュール120Aと、スマートメータ130Aを有する。スマートメータ130Aとは、ここでは、少なくとも通信機能を備える電力計を意味する。他方の需要家1Bも、一方の需要家1Aと同様に、設備負荷20Bと、分散電源30Bと、蓄電池モジュール120Bと、スマートメータ130Bを有する。
各需要家1A、1Bは、低圧配電系統52を介して柱上トランス51に接続され、柱上トランス51を介して高圧配電系統50に接続される。各需要家1A、1B内の構成は、図1に示す構成と同様である。蓄電池モジュール120A、120Bは、通信ネットワークCN3を介して、蓄電池制御装置60に双方向通信可能に接続されている。スマートメータ130A、130Bは、通信ネットワークCN2を介して、蓄電池制御装置60に接続されている。スマートメータ130A、130Bは、需要家の使用電力量を蓄電池制御装置60に送信する。通信ネットワークCN2、CN3は、例えば、無線LAN、PLC、光通信、インターネット等で構成されてもよい。
蓄電池制御装置60は、例えば、所定の地域の電力需給を管理するための電力管理システムに設けられるもので、蓄電池充放電電力受信部61と、需要家電力受信部62と、蓄電池充放電制御情報生成部63とを備える。
蓄電池充放電電力受信部61は、図1で述べた充放電電力量受信部111と同一の機能を有し、蓄電池総電力を計算し、蓄電池充放電制御情報生成部63に送信する。
需要家電力受信部62は、各需要家1A、1Bに設置されたスマートメータ130A、130Bから送信される、各需要家の使用電力を受信する。需要家電力受信部62は、受信した各需要家の使用電力の合計値である需要家総電力を計算し、その値を蓄電池充放電制御情報生成部63に送信する。
蓄電池充放電制御情報生成部63は、需要家総電力から蓄電池総電力を引いた差分を、推定実需要として充放電制御情報を生成し、各蓄電池モジュール120に送信する。充放電制御情報の生成方法は、例えば第1実施例と同様である。
本実施例は、第1実施例と同様に、異なる需要家に設けられた各蓄電池モジュール120の充放電動作を制御する。これにより、本実施例では、グループ内の需要家間で、複数の蓄電池モジュールを適切に制御できる。
図9を参照して第7実施例を説明する。本実施例は、前記第6実施例と同様に、需要家間に分散する複数の蓄電池モジュール120A、120Bをグループ化して、充放電動作を制御できる。前記第6実施例では、蓄電池制御装置60は、需要家1A、1Bに設けられるスマートメータ130A、130Bから、需要家1A、1Bの使用電力量を取得していた。これに対し、本実施例では、需要家1A、1B内で実需要を算出し、その実需要を蓄電池制御装置70に送信する。
図9と図8を比較すると、需要家1Aからはスマートメータ130Aが取り除かれており、実需要送信部140Aが新たに設けられている。同様に、需要家1Bからもスマートメータ130Bが取り除かれており、実需要送信部140Bが設けられている。
実需要送信部140A、140Bは、通信ネットワークCN3を介して蓄電池制御装置70内の需要家実需要受信部71に、需要家1A、1Bの実需要を送信する。ここで、実需要とは、需要家の使用電力から、該需要家の蓄電池モジュールの蓄電池充放電電力を引いた値である。
実需要送信部140A、140Bは、蓄電池モジュール120A、120Bから蓄電池充放電電力を受信し、さらに電力計PM(需要家1B側にのみ符号を付す)から使用電力を受信する。電力計PMは、各需要家1A、1Bの使用電力を計測して、計測した使用電力を実需要送信部140A、140Bに送信する。
各蓄電池モジュール120A、120Bは、蓄電池充放電電力を、蓄電池制御装置70に送信するのではなく、各需要家1A、1Bに設置された実需要送信部140A、140Bに送信する点が、第6実施例と異なる。
蓄電池制御装置70は、複数の需要家1A、1Bに対して一つまたは複数設けられており、需要家実需要受信部71と、蓄電池充放電制御情報送信部72とを備える。
需要家実需要受信部71は、実需要送信部140A、140Bから送信される各需要家の実需要を受信する。需要家実需要受信部71は、受信した各需要家の実需要を合計した総実需要を、蓄電池充放電制御情報送信部72に送信する。
蓄電池充放電制御情報送信部72は、第1実施例で述べた推定実需要の代わりに、総実需要を使用して、充放電制御情報を生成する。生成された充放電制御情報は、通信ネットワークCN3を介して、各蓄電池モジュール120A、120Bに送信される。
このように構成される本実施例も第6実施例と同様の作用効果を奏する。さらに、本実施例では、需要家1A、1B内に実需要送信部140A、140Bを設けるため、いわゆるスマートメータを備えていない環境下であっても、需要家内の蓄電池モジュールを制御可能である。
また、本実施例では、蓄電池制御装置70は、実需要を各需要家1A、1Bから取得できるため、実需要を推定する必要がない。従って、蓄電池制御装置70の構成および制御処理を簡素化できる。これにより、多数の需要家に分散した蓄電池モジュールであっても、制御することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。
本発明は、例えば、以下のようにコンピュータプログラムの発明として表現することもできる。
「電力系統に接続される複数の蓄電装置の作動をコンピュータを用いて制御するためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータが、
前記複数の蓄電装置をグループとして管理し、
前記複数の蓄電装置の設けられる所定の需要家における電力需要を取得し、
前記所定の需要家における電力需要に基づいて、前記複数の蓄電装置の充放電を制御するために使用可能な所定の制御情報を生成し、
前記所定の制御情報を前記複数の蓄電装置に送信する、
ように動作させるためのコンピュータプログラム。」
1,1A,1B:需要家
10:蓄電池制御システム
20,20A,20B:設備負荷
30,30A,30B:分散電源
60,70,110:蓄電池制御装置
120,120A,120B:蓄電池モジュール

Claims (13)

  1. 蓄電装置の作動を制御する蓄電装置制御システムであって、
    電力系統に接続される複数の蓄電装置と、
    前記複数の蓄電装置に通信可能に接続される蓄電池制御装置とを備え、
    前記蓄電池制御装置は、
    前記複数の蓄電装置をグループとして管理しており、
    前記複数の蓄電装置の設けられる所定の需要家における電力需要を取得し、
    前記所定の需要家における電力需要に基づいて、前記複数の蓄電装置の充放電を制御するために使用可能な所定の制御情報を生成し、
    前記所定の制御情報を前記複数の蓄電装置に送信する、
    蓄電装置制御システム。
  2. 前記蓄電池制御装置は、
    前記複数の蓄電装置の充放電電力量を取得し、かつ、
    前記所定の需要家と前記電力系統との連系点における電力潮流データを取得し、
    前記充放電電力量と前記電力潮流データとに基づいて、前記所定の需要家における前記電力需要を推定する、
    請求項1に記載の蓄電装置制御システム。
  3. 前記蓄電池制御装置は、
    充放電動作のモードを判別するために予め用意されるモード判別用閾値と、前記電力需要とを比較することで、前記複数の蓄電装置毎に充電モードまたは放電モードのいずれで動作すべきかを選択し、
    前記充電モードまたは前記放電モードのうち選択したモードを含む前記所定の制御情報を生成し、前記複数の蓄電装置に送信する、
    請求項2に記載の蓄電装置制御システム。
  4. 前記複数の蓄電装置は、前記蓄電池制御装置と通信するための通信部と、蓄電池と、前記蓄電池の充放電動作を制御するための充放電制御部とをそれぞれ備え、
    前記充放電制御部は、前記蓄電池制御装置から受信する前記所定の制御情報と、前記蓄電池の充電残量とに基づいて、前記蓄電池の充放電動作を制御する、
    請求項3に記載の蓄電装置制御システム。
  5. 前記複数の蓄電装置のうち前記充電モードが選択された蓄電装置では、充電動作が許可されるようになっており、
    前記複数の蓄電装置のうち前記放電モードが選択された蓄電装置では、放電動作が許可される、
    請求項4に記載の蓄電装置制御システム。
  6. 前記蓄電池制御装置は、
    前記充放電電力量と前記電力潮流データとの差分を、前記所定の需要家における前記電力需要として推定し、
    前記モード判別用閾値として、前記所定の需要家における過去の電力需要の実績値から得られる実績関連値を用いる、
    請求項5に記載の蓄電装置制御システム。
  7. 前記所定の需要家は、自家発電装置を備えており、
    前記蓄電池制御装置は、前記自家発電装置の発電量に応じて、前記モード判別用閾値を選択する、
    請求項6に記載の蓄電装置制御システム。
  8. 前記蓄電池制御装置は、
    前記発電量が予め設定される所定の発電量閾値を超えたか否か判定し、
    前記発電量が前記発電量閾値を超えたと判定した場合は、前記モード判別用閾値の値として第1の値を選択し、
    前記発電量が前記発電量閾値を超えていないと判定した場合は、前記第1の値よりも高く設定される前記実績関連値を選択する、
    請求項7に記載の蓄電装置制御システム。
  9. 前記充放電制御部は、前記所定の制御情報に従って前記蓄電池の充放電動作を制御することが予め設定されている場合、前記所定の制御情報と前記蓄電池の充電残量とに基づいて、前記蓄電池の充放電動作を制御する、
    請求項1〜8のいずれかに記載の蓄電装置制御システム。
  10. 前記所定の需要家は複数存在し、
    前記複数の蓄電装置は、それぞれ異なる所定の需要家に設けられている、
    請求項1〜8のいずれかに記載の蓄電装置制御システム。
  11. 前記蓄電池制御装置は、前記複数の蓄電装置のそれぞれから、前記複数の蓄電装置の充放電電力量と前記所定の需要家における電力潮流データとの差分を、前記所定の需要家における前記電力需要として取得する、
    請求項1に記載の蓄電装置制御システム。
  12. 前記充放電制御部は、前記蓄電池制御装置から受信する前記所定の制御情報と、前記蓄電池から取得する充電残量と、前記電力系統の電気料金に関する情報とに基づいて、前記蓄電池の充放電動作を制御する、
    請求項4に記載の蓄電装置制御システム。
  13. 電力系統に接続される複数の蓄電装置の作動を蓄電池制御装置を用いて制御するための蓄電装置制御方法であって、
    前記蓄電池制御装置は、
    前記複数の蓄電装置をグループとして管理しており、
    前記複数の蓄電装置の設けられる所定の需要家における電力需要を取得し、
    前記所定の需要家における電力需要に基づいて、前記複数の蓄電装置の充放電を制御するために使用可能な所定の制御情報を生成し、
    前記所定の制御情報を前記複数の蓄電装置に送信する、
    蓄電装置制御方法。
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