JP2014003535A - 無線送受信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】狭帯域な無線ネットワークにおいて、送受信データの再生が可能な無線送受信端末を提供する。
【解決手段】一例は、送信データから得たペイロードパケットから、前方誤り訂正方式を用いて補償パケットを生成する補償パケット生成手段と、前記ペイロードパケットと前記補償パケットを無線ネットワークにおいて同時にフラッディングにより他の端末に送信するパケット送信手段と、このパケット送信手段により送信された前記ペイロードパケット及び前記補償パケットのうち受信したパケットを転送ペイロードパケット及び転送補償パケットとして前記フラッディングにより他の端末に送信するパケット転送手段と、前記パケット送信手段により送信された前記ペイロードパケット及び前記補償パケット及び前記パケット転送手段により転送された前記転送ペイロードパケット及び前記転送補償パケットのうち受信したパケットの合計数が所定値以上の場合にこれらのパケットを復号化し、前記送信データを再生するデータ復号化手段とを有する無線送受信端末である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、FEC(前方誤り訂正符号)を利用する無線送受信端末に関する。
従来のシステムとして,DDS:Data Distribution Serviceとよばれる,有線ネットワークにおける,情報配信ソフトを用いたシステムが存在する。このシステムでは、送信者(publisher)から複数の受信者(subscriber)に対して,情報配信ができる。しかし、このようなDDSは有線ネットワーク上で動作するソフトであり,無線ネットワークのような狭帯域なネットワークで動作させることは想定されていない。
これまでのメッセージングサービスは,有線ネットワークのような十分に帯域が確保された状況に限られていた。
基地局がなく、しかも狭帯域の無線ネットワークを用いるシステムでは、送信データを良好に受信することができない。
特開2007−243452号公報
本発明は,狭帯域な無線ネットワークにおいて、送受信データの再生が可能な無線送受信端末を提供する。
本発明の一実施形態の無線送受信端末は、送信データから得たペイロードパケットから、前方誤り訂正方式を用いて補償パケットを生成する補償パケット生成手段と、前記ペイロードパケットと前記補償パケットを無線ネットワークにおいて同時にフラッディングにより他の端末に送信するパケット送信手段と、このパケット送信手段により送信された前記ペイロードパケット及び前記補償パケットのうち受信したパケットを転送ペイロードパケット及び転送補償パケットとして前記フラッディングにより他の端末に送信するパケット転送手段と、前記パケット送信手段により送信された前記ペイロードパケット及び前記補償パケット及び前記パケット転送手段により転送された前記転送ペイロードパケット及び前記転送補償パケットのうち受信したパケットの合計数が所定値以上の場合にこれらのパケットを復号化し、前記送信データを再生するデータ復号化手段とを有する。
一実施形態の無線送受信端末の構成例を示す図である。 一実施形態において無線ネットワークの状態により補償パケットの扱いを変える例を示す図である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その1)である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その2)である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その3)である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その4)である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その5)である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その6)である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その7)である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その8)である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その9)である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その10)である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その11)である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その12)である。 一実施形態の無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図(その13)である。 無線送受信端末が属する無線ネットワークの他の形態を説明するための図である。
本発明の一実施形態の無線送受信端末(送受信端末と略する)の構成例を図1に示す。この送受信端末は、送信データのパケットを送信する機能と、受信したパケットを中継し再び送信する中継機能と、受信したパケットから送信されたデータを復号化する機能を有する。このような機能を有する複数個の送受信端末により狭帯域の無線ネットワークを構成する。
送受信端末は移動可能であり、ある時は送信端末として機能し、ある時は受信端末として機能し、またある時は中継端末として機能する。
パケットは、送信データから作成されたペイロードパケットとこのペイロードパケットから前方誤り訂正符号により生成された補償パケットから成る。
上記送受信端末は送信されてきたパケットを受信するが、狭帯域な無線ネットワークにより送受信されるので、送信されてきたパケットすべてが必ずしも受信されるとは限らず、その一部しか受信されない場合も多い。このような場合にも本発明の実施形態では、所定数以上のパケットが得られるならば、送信データが復号化される。
送受信端末は、ある時は送信端末として機能しある時は受信端末として機能し、またある時は中継端末として機能する。
送信端末はペイロードパケット5個に対して10個の補償パケットをリードソロモン符号化により生成する。送信端末は無線ネットワーク上の中継端末,受信端末に対してパケットをブロードキャスト(フラッディング)で送信する。送信端末、中継端末はネットワークの状況に応じて送信タイミングを変える。
受信端末は,送信端末,中継端末から受け取ったパケットを復号化する。受信端末は,ペイロードと補償パケットの合計(15個)のうちペイロードと同数(5個)のパケットを揃えることで元のパケットを復号化できる。復号方法は,消失訂正を用いる。ペイロードのうち足りない部分をパケット欠落とみなすことで,誤り位置を特定し,その後受信した補償パケットにより足りない部分を補う。受信端末は足りないパケットを他の中継端末等に要求できる。中継端末はこの再送要求をしない。
中継端末は送信端末,他の中継端末から受け取ったパケットをフラッディングで他の端末に送信する。中継端末は,受信したパケットがペイロードと同数以上になった場合,送信データ全体を得ることができ,送信順番が遅い補償パケットを優先して送ることで,ネットワーク全体の確達率を向上させることができる。
図1に示すように送受信端末5は、情報蓄積部6と、符号化復号化部7と、バッファリング部8を有する。符号化復号化部7は、送信データを符号化する符号化演算部10eと、受信したパケットから復号化を行う復号化演算部10dと、符号化と復号化の方式を設定する方式設定部11と、演算パラメータ部12と、外部からのパケットを受信するパケット受信部9rと、パケットを送信するパケット送信部9tとを有する。
符号化演算部10eは、情報蓄積部6から供給される送信データからペイロードパケットを作成するペイロードパケット作成部10pと、このペイロードパケット作成部10pで作成されたペイロードパケットから補償パケットを生成する補償パケット生成部10cを有する。
方式設定部11は、どのような前方誤り訂正方式を用いて補償パケットを生成する符号化、及び逆の復号化を行うかを、符号化演算部10e及び復号化演算部10dに指示するところである。演算パラメータ部は、その符号化復号化を行うときの演算パラメータを符号化演算部10e及び復号化演算部10dに送るところである。
バッファリング部8は、送信時の送信バッファ13tと、受信時の受信バッファ13rと、パケット検知選択部14と、パケット要求部15と、通信速度を設定する通信速度設定部16と、優先度を設定する優先度設定部17と、この送受信端末が接続される無線ネットワークの帯域幅を入力される帯域幅入力部18と、無線ネットワークの遅延量が入力される遅延量入力部19と、無線ネットワークのエラー率及びエラーの種類を入力されるエラー入力部9eとを有する。帯域幅入力部18はこの送受信端末が接続されている無線ネットワークの帯域幅を、遅延量入力部19はこのネットワークの遅延量を出力し、優先度設定部17に入力される。帯域幅入力部18から出力される帯域幅、遅延量入力部19から出力される遅延量、エラー入力部19eから出力されるエラー率、エラーの種類は別途検知される値であり、時々刻々変化する。
パケット検知選択部14は、受信バッファに一旦蓄積されるパケットを検知し、同じパケットを保持しないようにし,不必要なデータを削除する。また、パケット検知選択部14は受信バッファ13rに蓄えられた受信パケットが復号化可能かどうかを調べ、復号化ができないパケットは廃棄すると共にその復号化可能なパケット数を計数するものである。
パケット要求部15は、この端末が復号化を行うときに必要なパケット数に達しないときにパケット要求信号を送信バッファ13tに送るものである。
次にこの送受信端末5が送信端末、中継端末、受信端末として動作するときの各部の働きを説明する。
なお、通常、送受信端末5には中継端末にしかならないものもあり、受信端末は受信パケット数などの受信状況とネットワークの状態により中継端末になる場合がある。
ここでは説明を簡単にするために、送信端末、通経端末、受信端末を固定して説明する。
<送受信端末5が送信端末として動作する場合>
送受信端末5が、送信端末として動作するときには、まず情報蓄積部6から送信データを符号化復号化部7の符号化演算部10eに送る。符号化演算部10eのペイロード作成部10pにおいて、送信データに対応するペイロードパケットを作成する。この作成されたペイロードパケットは、補償パケット生成部10cに送られ、上記ペイロードパケットに対応する補償パケットが生成される。補償パケットの作成方法については後で述べる。
ペイロード作成部10pにおいて作成されたペイロードパケット及び補償パケット生成部10cにおいて生成された補償パケットは、バッファリング部8の送信バッファ13tに送られる。通信速度設定部16は、送信バッファに来たパケットがパケット送信部9tから送信されるときの通信速度を制御するものである。
無線ネットワークの帯域幅、遅延量、エラー率、エラーの種類と、その時の補償パケットの扱い方の例を図2に示す。このような補償パケットの扱い方を優先度設定部17が行う。優先度設定部17に対して、帯域幅は帯域幅入力部18から遅延量は遅延量入力部19から入力される。エラー率とエラーの種類はエラー入力部19eから優先度設定部17に入力される。
無線ネットワークの状態(S)がa及びbのとき、即ち帯域幅が大のときで遅延量が小のときと、帯域幅が小でエラー率が低でエラーの種類がバーストにときには、先にペイロードを送信し、再送要求があったときに補償パケットを送信する。
また、無線ネットワークの状態(S)がc及びdのとき、即ち遅延量が大でエラーの種類がバーストのときと、帯域幅が小で遅延量が小でエラー率が高でエラーの種類がバーストのときには、先にペイロードパケットを送信し、その後所定時間経ってから補償パケットを送る。
また、状態Sがe及びfのとき、即ち帯域幅が大で遅延量が大でエラーの種類が欠落の時と、帯域幅が小で遅延量が大でエラー率が低でエラーの種類が欠落の時にはペイロードパケットと同時に補償パケットを送る。
状態Sがg及びhのとき、即ち帯域幅が小で遅延量が小で遅延量が小でエラーの種類が欠落のときと、帯域幅が小で遅延量が大でエラー率が高でエラーの種類が欠落のときには、ペイロードパケットを送ってその後順次、補償パケットを送る。
優先度設定部17はこのような制御の指示を送信バッファ13tに行い、ペイロードパケットと補償パケットのパケット送信部9tから送出の制御を行う。
このようにして送信バッファ13tに一旦蓄積されたパケットは、パケット送信部9tに送られ、通信速度設定部16により指示された速度で、無線ネットワークを経由して、中継端末として動作する送受信端末に送られる。
<送受信端末5が中継端末として動作する場合>
次に、送受信端末5が、中継端末として動作する場合について述べる。
まず、パケット受信部9rが、ペイロードパケットと補償パケットを受信しバッファリング部8の受信バッファ13rに送る。受信バッファ13rに一旦蓄積されたパケットをパケット検知選択部14が検知し、同じパケットを破棄する。パケット検知選択部14は、パケットをカウントする。パケット数が復号可能なパケット未満の場合には、受信したパケットを受信バッファから送信バッファ13tに送る。
パケット数が復号化可能なパケット数(ペイロードパケット数と補償パケット数の合計)に達している場合には、それらのパケットが復号化演算部10dに送られ、全パケットが復号化される。復号化されたパケットは情報蓄積部6に蓄積される。その後、復号化されたパケットの一部が送信バッファ13tに送られ、パケット送信部9tから送信される。これらの中継端末で一旦受信され再び送信されるペイロードパケット及び補償パケットは転送ペイロードパケット及び転送補償パケットという。以下では単にペイロードパケット、補償パケットという場合もある。
通信速度は通信速度設定部16により制御され、転送ペイロードパケットと転送補償パケットの送信タイミングは、後で述べるようにその時の無線ネットワークの帯域幅、遅延量などにより設定される。
なお、送受信端末5が中継端末又は受信端末して動作しているときに、受信されたパケットを復号化可能なパケット数と比較して、足りない場合にはパケット要求部15はパケット要求信号を送信バッファ13tに送る。送信バッファ13tに送られたパケット要求信号は、パケット送信部9tを介して送信される。
<送受信端末5が受信端末として動作する場合>
次に、この送受信端末5が受信端末として機能する際の動作を述べる。この場合にも、無線ネットワークで送信されてきたペイロードパケット、補償パケット、転送ペイロードパケット、転送補償パケットは、パケット受信部9rで受信され、受信バッファに一旦蓄積される。パケット検知選択部14により検知選択されたパケットは、符号化復号化部7の復号化演算部10に送られる。
なお、パケットの番号とその合計数はパケット検知選択部14で検知されるが、復号化するために必要な数のパケットがない場合にはその旨のパケット要求信号がパケット要求部15で作成され、受信バッファ13rから送信バッファ13tに送られ、パケット送信部9tから送信元等の送受信端末に送信される。
復号化演算部10dに送られた、復号化に必要な数以上のパケットが受信されている場合には、これらのパケットに基づいて復号化される。どのような前方誤り訂正方式で符号化されているか、その復号化のための演算パラメータは方式設定部11及び演算パラメータ部12から知らされる。
復号化演算部10dで復号化されたデータは情報蓄積部6に蓄積され、特定の用途、例えばデジタル画像として再生される。
ここで、この実施形態で前方誤り訂正方式の一例として用いているリードソロモンの場合のペイロードパケットと補償パケットの関係、送信データの復号化に最低限必要なパケットの数について説明する。
リードソロモン方式は、ガロア体GF(2)の体系に基づいた訂正方式であり、例えばn4ビットをGF(2)のルールに従って変換する。
通報多項式P(x)は、P(x)=b+bx+b+・・・+b1514、となり、生成多項式G(x)は、G(x)=(x−1)(x-α)(x−α)(x−α)・・・(x−α)(x−α)となる。ここでbは例えば4ビットである。
P(x)/G(x)の余りをR(x)とすると、xP(x)=A(x)G(x)+R(x)となる。ここで送信符号多項式F(x)は、F(x)=xP(x)+R(x)。
P(x)はペイロードパケット分を表し、R(x)は補償パケット分を表す。
ペイロードパケットxP(x)が5個(a1110、a1211、a1312、a1413、a1514)、とすれば、補償パケットR(x)は10個(a、ax、a、a、a、a、a、a、a、a10)となる。
ここで、例えば補償パケットが4個(ax、a、a、a10)、ペイロードパケットが1個(a1211)の合計5個のパケットが受信されたとする。
この場合、受信符号多項式Y(x)は、Y(x)=ax+a+a+a10+a1211となる。ここで、Y(x)=G(x)Q(x)、Y(1)=Y(α)=Y(α)=・・・=Y(α)=0として、Y(x)の連立方程式を解くことができ、受信符号が再現できる。リードソロモンの誤り訂正方式では、エラー箇所の特定は必要であるが、消失したパケットをエラー箇所とみなすことにより位置を特定できる。
この場合、5個のペイロードパケットから10個の補償パケットを生成して送信し、そのうちの少なくとも5個(ペイロードパケットの数)を受信できれば元の送信データを復号化できることになる。
5個より多くのパケットを受信できれば誤り検知ができ、更に多くのパケットを受信できれば誤り訂正を行うことができる。
<送信端末−中継端末−受信端末への伝送の一例>
次に、送信端末から中継端末を経由して受信端末へ伝送する様子の一例を図3A〜図3Mを用いて説明する。図示する、送信端末、中継端末、受信端末は同様な構造を有する送受信端末5であるが、理解を容易にするために、ここでは送信端末、中継端末、受信端末として機能する場合を各々送信端末S、中継端末I1,I2、受信端末R1,R2として説明する。この例では、先に5個のペイロードパケット(P1〜P5)を無線ネットワーク内の全端末に送信(フラッディング)し、その後10個の補償パケット(P6〜P15)のうちのいくつかを全端末に送信する。
まず、図3Aに示すように送信端末Sから中継端末I1,I2、受信端末R1,R2に、ペイロードパケット5個のフラッディングを行う。送信端末Sから中継端末I1、受信端末R1,R2への確達率を20%とし、中継端末I2への確達率が40%であったとする。この場合、図3Bに示すように送信端末Sから中継端末I1へは、5個の20%即ち1個例えばパケットP1が到達する。同様に、受信端末R1にはパケットP1が、受信端末R2にはパケットP4が到達したとする。また中継端末I2には、送信端末Sから2個、例えばパケットP2,P3が到達する。
次に、中継端末が先に受信したパケットを全端末にフラッディングする(図3C)。中継端末では、元のペイロードパケット数以上のパケットを受信した場合には補償パケットも含めて全パケットを復号化可能である。
中継端末I1と中継端末I2との間、中継端末I1と受信端末R1との間、中継端末I2と受信端末R2との間の各確達率は50%、中継端末I1と受信端末R2との間の各確達率を25%とする。この場合には例えば、図3Dに示すように中継端末I1から中継端末I2、受信端末R1,R2への確達率の合計が125%であるので、中継端末I1から1パケット送信した場合、中継端末I2、受信端末R1,R2にうちの1端末に1パケット届いたとし(25%分は100%に満たないので切り捨てる)、中継端末I1がパケットP1をフラッディングし、中継端末I2にパケットP1が到達しパケットP1,P2,P3を得る。
中継端末IがパケットP2,P3をフラッディングし、2個の25%即ち0個(1個未満は切り捨て)であるため、受信端末R1には到達せず、50%即ち1個、例えばパケットP3を中継端末が受信しパケットP1,P3を得てパケットP2を受信端末R2が受信しパケットP2,P4を得る。
次に、送信端末Sから補償パケットP6〜P15のフラッディングを行う(図3E)。このときの確達率は、図3Aの場合と同じように、送信端末Sから中継端末I1、受信端末R1,R2への確達率を20%とし、中継端末I2への確達率が40%である。この場合、図3Fに示すように、中継端末I1は10個の補償パケットのうちの2個、例えばパケットP6,10を受信する。同様に、受信端末R1,R2は2個ずつ例えば、受信端末R1はパケットP7,P9を、受信端末R2はパケットP8,P15を受け取る。
中継端末I2は、今回の補償パケットのフラッディングでは、10個のうち4個の補償パケットを受け取る。したがって、中継端末I2は、先に2個のペイロードパケットを受け取り今回4個の補償パケットを受け取るから、合計6個パケットを受け取ったことになる。したがって、復号化が可能な5個以上のパケットを受信したことになり、ペイロードパケット5個、補償パケット10個の復号化が可能となる(図3G)。このように、全パケットを復号化した中継端末は、補償パケットの重複を減らすために、補償パケットをランダムで選択して周囲の端末に送信する。
次に,各中継端末、受信端末は、受信した補償パケットあるいは、復号化した補償パケット、あるいは復号化したペイロードパケットをフラッディングする(図3H)。
このときの確達率は、図3Cの場合と同じように、中継端末I1と中継端末I2との間、中継端末I1と受信端末R1との間、中継端末I2と受信端末R2との間の各確達率は50%、中継端末I1と受信端末R2との間の各確達率を25%とする。
中継端末I2からは、受信しておらず復号化したパケットをフラッディングするように送信パケットを選択する。中継端末I2が、パケットP7,P8,P10,P13をフラッディングしたとする。
図3Iに示すように、中継端末I1が4個の50%のパケットP7,P10の2個、受信端末R1が4個の25%のパケットP13の1個、受信端末R2が4個の50%のパケットP8,P13の2個を、それぞれ受信する。
このようにして、中継端末I1は5個以上のパケットを受信したので、すべてのパケットを復号化できる(図3J)。
次に、図3Kに示すように、中継端末I1がパケットP14、p15をフラッディングする。受信端末Rは、図3Lに示すように、2個の50%のパケットP15の1個を受信する。受信端末R1は5個以上のパケットを受信できたので、すべてのパケットを復号化できる(図3M)。
このようにして、5個のペイロードパケットを送信した後、10個の補償パケットを送信して、受信端末において5個以上のパケットを受信することにより復号化でき、送信データを再生することができる。
ペイロードパケットと補償パケットの送信順序は、図2に示した無線ネットワークの状態に応じて図1に示す優先度設定部17によって変えられる。
上記実施形態では、ペイロードパケットが5個、補償パケットが10個の場合について説明した。しかし、本発明はこれらの数に限られず、これ以上の場合にも本発明を適用することが可能である。
<一般化した実施形態>
上記実施形態では、送受信端末が5台(送信端末S、中継端末I1,I2、受信端末R1,R2)の場合について説明した。しかし、通常、無線ネットワークにはもっと多くの送受信端末が属しており、中継も複数段にわたって行われる。
このように多くの送受信端末から構成される無線ネットワークの一実施形態を図4に示す。この無線ネットワーク41には、多くの移動可能な送受信端末42が属しており、これらの送受信端末42は、ある時は送信端末になりあるときは受信端末になり、またある時は中継端末になる。
上記実施形態では、リードソロモン訂正方式により補償パケットを生成する場合について説明した。しかし、本発明はこれに限られず、他の前方誤り訂正方式を用いて補償パケットを作成する場合にも適用可能である。
本発明の実施形態では、狭帯域の無線ネットワークにおいて,送信端末においてペイロードパケットから前方誤り訂正方式により補償パケットを生成し,この補償パケットとペイロードパケットを送信し、中継端末を経由して無線ネットワーク全体に分散配信することによって,高い確度で無線ネットワーク内の送受信端末へのパケットの送信が可能となり、送信データの再生が可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したがこれらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
5・・・・送受信端末
6・・・・情報蓄積部
7・・・・符号化復号化部
8・・・・バッファリング部
9t・・・・パケット送信部
9r・・・・パケット受信部
10d・・・・復号化演算部
10e・・・・符号化演算部
11・・・・方式設定部
12・・・・演算パラメータ部
13t・・・・送信バッファ
13r・・・・受信バッファ
14・・・・パケット検知選択部
15・・・・パケット要求部
16・・・・通信速度設定部
17・・・・優先度設定部
18・・・・帯域幅入力部
19・・・・遅延量入力部
19e・・・エラー入力部
S・・・・送信端末
I1,I2・・・・中継端末
R1,R2・・・・受信端末

Claims (6)

  1. 送信データから得たペイロードパケットから、前方誤り訂正方式を用いて補償パケットを生成する補償パケット生成手段と、
    前記ペイロードパケットと前記補償パケットを無線ネットワークにおいて同時にフラッディングにより他の端末に送信するパケット送信手段と、
    このパケット送信手段により送信された前記ペイロードパケット及び前記補償パケットのうち受信したパケットを転送ペイロードパケット及び転送補償パケットとして前記フラッディングにより他の端末に送信するパケット転送手段と、
    前記パケット送信手段により送信された前記ペイロードパケット及び前記補償パケット及び前記パケット転送手段により転送された前記転送ペイロードパケット及び前記転送補償パケットのうち受信したパケットの合計数が所定値以上の場合にこれらのパケットを復号化し、前記送信データを再生するデータ復号化手段とを有する無線送受信端末。
  2. 前記データ復号化手段は、前記受信したパケットの合計数が、所定値に達しないとき、前記ペイロードパケット及び前記補償パケットの送信を要求するパケット要求手段を有する請求項1又は2に記載の無線送受信端末。
  3. 前記前方誤り訂正方式は、リードソロモン方式である請求項1又は2に記載の無線送受信端末。
  4. 前記パケット転送手段は、前記パケット送信手段により送信された前記ペイロードパケット及び前記補償パケットのうち受信したパケットの合計数が所定値以上の場合に、復号化し、復号化されたペイロードパケット又は補償パケットを転送ペイロードパケット又は転送補償パケットとして送信する請求項2又は3に記載の無線送受信端末。
  5. 前記無線ネットワークの状態により、前記ペイロードパケットと前記補償パケットの送信順序を変える請求項1乃至4のいずれかに記載の無線送受信端末。
  6. 前記無線ネットワークの状態は、帯域幅、遅延量、エラー率、エラーの種類の少なくとも1つである請求項5記載の無線送受信端末。
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