JP6071501B2 - 中継端末 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、送受信ネットワークシステムにおいてデコイ端末として機能することが可能な中継端末に関する。
従来のシステムとして、DDS:Data Distribution Serviceとよばれる、有線ネットワークにおける、情報配信ソフトを用いたシステムが存在する。このシステムでは、送信者(publisher)から複数の受信者(subscriber)に対して情報配信ができる。
無線ネットワークで情報を配信するシステムも存在する。これらのネットワークで基地局がないと、送信端末から送信したデータを受信端末で良好に受信することができない。
そこで、このようなネットワークシステムでは、同様の構成を有する送受信端末が用いられ、これらの端末はある時は送信端末に、ある時には受信端末になり、またある時には中継端末になるシステムが考えられる。送信端末から送信されたデータは、中継端末が多い方が確実に受信端末に届く。
しかし、中継端末が何らかの理由で、無力化されることがある。本発明はこのような点を考慮してなされたもので、本来の中継機能の他、無力化されてもよいデコイ端末としての機能を併せ持つ中継端末を提供することを目的とする。
特開2007−243452号公報
本発明は、有線あるいは無線のネットワークにおいてデコイ端末の機能を併せ持つ中継端末を提供する。
本発明の一実施形態のデコイ端末機能を有する中継端末は、送信データから得たペイロードパケット及びこのペイロードパケットから得た補償パケットを受信する受信部と、このパケット受信部により受信した前記ペイロードパケット及び前記補償パケットを一旦蓄積する受信バッファと、この受信バッファに蓄積された前記ペイロードパケット及び前記補償パケットを復号化演算する復号化演算部と、この復号化演算された前記ペイロードパケット及び前記補償パケットを一旦蓄積する情報蓄積部と、この情報蓄積部に蓄積された前記ペイロードパケット及び前記補償パケットを符号化演算する符号化演算部と、乱数に基づいて疑似パケットを生成する疑似パケット生成部と、この疑似パケット生成部から出力された疑似パケットと前記符号化演算部により符号化演算された前記ペイロードパケット及び前記補償パケットとのいずれかを選択出力するパケット選択部と、このパケット選択部により選択出力されたパケットを一旦蓄積する送信バッファと、この送信バッファに蓄積された前記パケットを送信するパケット送信部と、を有する。
一実施形態の中継端末を構成する無線送受信端末の構成例を示す図である。 一実施形態において無線ネットワークの状態により補償パケットの扱いを変える例を示す図である。 一実施形態の中継端末を含む無線送受信端末が複数個ある場合のパケットの送受信を説明するための図である。 他の実施形態の中継端末の構成例を示す図である。 更に他の実施形態の中継端末の構成例を示す図である。 一例の中継端末を含む無線送受信端末が属する無線ネットワークシステムの構成例を示す図である。
本発明の一実施形態は、デコイ端末の機能を有する中継端末に関するものである。しかし、同様の構成を有する送受信端末が送信端末、中継端末、受信端末として機能する送受信システムが前提となっており、デコイ端末を有する中継端末の一実施形態を説明する前に、上記送信、受信、中継の機能を有する送受信端末の構成例について述べる。
なお、本発明はこの送受信システムに用いられることがあるが、必ずしも、本発明はこのシステムにおいてでなければ実施できないことを意味するわけでない。
このような無線送受信端末5(送受信端末と略する)の構成例を図1に示す。この送受信端末は、送信データのパケットを送信する機能と、受信したパケットを中継し再び送信する中継機能と、受信したパケットから送信されたデータを復号化する機能を有する。このような機能を有する複数個の送受信端末5により狭帯域の無線ネットワークを構成する。
パケットは、送信データから作成されたペイロードパケットとこのペイロードパケットから前方誤り訂正符号により生成された補償パケットから成る。
上記送受信端末は送信されてきたパケットを受信するが、狭帯域な無線ネットワークにより送受信されるので、送信されてきたパケットすべてが必ずしも受信されるとは限らず、その一部しか受信されない場合も多い。このような場合にも本発明の実施形態では、所定数以上のパケットが得られるならば、送信データが復号化される。
送受信端末5は、ある時は送信端末として機能しある時は受信端末として機能し、またある時は中継端末として機能する。
送信端末はペイロードパケット5個に対して10個の補償パケットをリードソロモン符号化により生成する。送信端末は無線ネットワーク上の中継端末、受信端末に対してパケットをブロードキャスト(フラッディング)で送信する。送信端末、中継端末はネットワークの状況に応じて送信タイミングを変える。
受信端末は、送信端末、中継端末から受け取ったパケットを復号化する。受信端末は、ペイロードと補償パケットの合計(15個)のうちペイロードと同数(5個)のパケットを揃えることで元のパケットを復号化できる。復号方法としては消失訂正を用いる。ペイロードのうち足りない部分をパケット欠落とみなすことで誤り位置を特定し,その後受信した補償パケットにより足りない部分を補う。受信端末は足りないパケットを他の中継端末等に要求できる。中継端末はこの再送要求をしない。
中継端末は送信端末、他の中継端末から受け取ったパケットをフラッディングで他の端末に送信する。中継端末は,受信したパケットがペイロードと同数以上になった場合、送信データ全体を得ることができ、送信順番が遅い補償パケットを優先して送ることで、ネットワーク全体の確達率を向上させることができる。
図1に示すように送受信端末5は、情報蓄積部6と、符号化復号化部7と、バッファリング部8と、外部からのパケットを受信するパケット受信部9rと、パケットを送信するパケット送信部9tとを有する。符号化復号化部7は、送信データを符号化する符号化演算部10eと、受信したパケットから復号化を行う復号化演算部10dと、符号化と復号化の方式を設定する方式設定部11と、演算パラメータ部12とを有する。
符号化演算部10eは、情報蓄積部6から供給される送信データからペイロードパケットを作成するペイロードパケット作成部10pと、このペイロードパケット作成部10pで作成されたペイロードパケットから補償パケットを生成する補償パケット生成部10cを有する。
方式設定部11は、どのような前方誤り訂正方式を用いて補償パケットを生成する符号化、及び逆の復号化を行うかを、符号化演算部10e及び復号化演算部10dに指示するところである。演算パラメータ部12は、その符号化復号化を行うときの演算パラメータを符号化演算部10e及び復号化演算部10dに送るところである。
バッファリング部8は、送信時の送信バッファ13tと、受信時の受信バッファ13rと、パケット検知選択部14と、パケット要求部15と、通信速度を設定する通信速度設定部16と、優先度を設定する優先度設定部17と、この送受信端末が接続される無線ネットワークの帯域幅を入力される帯域幅入力部18と、無線ネットワークの遅延量が入力される遅延量入力部19と、無線ネットワークのエラー率及びエラーの種類を入力されるエラー入力部1」9eとを有する。帯域幅入力部18はこの送受信端末5が接続されている無線ネットワークの帯域幅を、遅延量入力部19はこのネットワークの遅延量を出力し、優先度設定部17に入力される。帯域幅入力部18から出力される帯域幅、遅延量入力部19から出力される遅延量、エラー入力部19eから出力されるエラー率、エラーの種類は別途検知される値であり、時々刻々変化する。
パケット検知選択部14は、受信バッファ13rに一旦蓄積されるパケットを検知し、同じパケットを保持しないようにし不必要なデータを削除する。また、パケット検知選択部14は受信バッファ13rに蓄えられた受信パケットが復号化可能かどうかを調べ、復号化ができないパケットは廃棄すると共にその復号化可能なパケット数を計数するものである。
パケット要求部15は、この端末が復号化を行うときに必要なパケット数に達しないときにパケット要求信号を送信バッファ13tに送るものである。
次にこの送受信端末5が送信端末、中継端末、受信端末として動作するときの各部の働きを説明する。
なお、通常、送受信端末5には中継端末にしかならないものもあり、受信端末は受信パケット数などの受信状況とネットワークの状態により中継端末になる場合がある。
ここでは説明を簡単にするために、送信端末、中継端末、受信端末を固定して説明する。
<送受信端末5が送信端末として動作する場合>
送受信端末5が、送信端末として動作するときには、まず情報蓄積部6から送信データを符号化復号化部7の符号化演算部10eに送る。符号化演算部10eのペイロードパケット作成部10pにおいて、送信データに対応するペイロードパケットを作成する。この作成されたペイロードパケットは、補償パケット生成部10cに送られ、上記ペイロードパケットに対応する補償パケットが生成される。補償パケットの作成方法については後で述べる。
ペイロードパケット作成部10pにおいて作成されたペイロードパケット及び補償パケット生成部10cにおいて生成された補償パケットは、バッファリング部8の送信バッファ13tに送られる。通信速度設定部16は、送信バッファ13tに来たパケットがパケット送信部9tから送信されるときの通信速度を制御するものである。
無線ネットワークの帯域幅、遅延量、エラー率、エラーの種類と、その時の補償パケットの扱い方の例を図2に示す。このような補償パケットの扱い方を優先度設定部17が行う。優先度設定部17に対して、帯域幅は帯域幅入力部18から、遅延量は遅延量入力部19から、各々入力される。エラー率とエラーの種類はエラー入力部19eから優先度設定部17に入力される。
無線ネットワークの状態(S)がa及びbのとき、即ち帯域幅が大のときで遅延量が小のときと、帯域幅及び遅延量が小でエラー率が低でエラーの種類がバーストにときには、先にペイロードを送信し、再送要求があったときに補償パケットを送信する。
また、無線ネットワークの状態(S)がc及びdのとき、即ち遅延量が大でエラーの種類がバーストのときと、帯域幅が小で遅延量が小でエラー率が高でエラーの種類がバーストのときには、先にペイロードパケットを送信し、その後所定時間経ってから補償パケットを送る。
また、状態Sがe及びfのとき、即ち帯域幅が大で遅延量が大でエラーの種類が欠落の時と、帯域幅が小で遅延量が大でエラー率が低でエラーの種類が欠落の時にはペイロードパケットと同時に補償パケットを送る。
状態Sがg及びhのとき、即ち帯域幅が小で遅延量が小で遅延量が小でエラーの種類が欠落のときと、帯域幅が小で遅延量が大でエラー率が高でエラーの種類が欠落のときには、ペイロードパケットを送ってその後順次、補償パケットを送る。優先度設定部17はこのような制御の指示を送信バッファ13tに行い、ペイロードパケットと補償パケットのパケット送信部9tから送出の制御を行う。
このようにして送信バッファ13tに一旦蓄積されたパケットは、パケット送信部9tに送られ、通信速度設定部16により指示された速度で、無線ネットワークを経由して、中継端末として動作する送受信端末に送られる。
<送受信端末5が中継端末として動作する場合>
次に、送受信端末5が、中継端末として動作する場合について述べる。
まず、パケット受信部9rが、ペイロードパケットと補償パケットを受信しバッファリング部8の受信バッファ13rに送る。受信バッファ13rに一旦蓄積されたパケットをパケット検知選択部14が検知し、同じパケットを破棄する。パケット検知選択部14は、パケットをカウントする。パケット数が復号可能なパケット未満の場合には、受信したパケットを受信バッファ13rから送信バッファ13tに送る。
パケット数が復号化可能なパケット数(ペイロードパケット数と補償パケット数の合計)に達している場合には、それらのパケットが復号化演算部10dに送られ、全パケットが復号化される。復号化されたパケットは情報蓄積部6に蓄積される。その後、復号化されたパケットの一部が送信バッファ13tに送られ、パケット送信部9tから送信される。これらの中継端末で一旦受信され再び送信されるペイロードパケット及び補償パケットは転送ペイロードパケット及び転送補償パケットという。以下では単にペイロードパケット、補償パケットという場合もある。
通信速度は通信速度設定部16により制御され、転送ペイロードパケットと転送補償パケットの送信タイミングは、後で述べるようにその時の無線ネットワークの帯域幅、遅延量などにより設定される。
なお、送受信端末5が中継端末又は受信端末して動作しているときに、受信されたパケットを復号化可能なパケット数と比較して、足りない場合にはパケット要求部15はパケット要求信号を送信バッファ13tに送る。送信バッファ13tに送られたパケット要求信号は、パケット送信部9tを介して送信される。
<送受信端末5が受信端末として動作する場合>
次に、この送受信端末5が受信端末として機能する際の動作を述べる。この場合にも、無線ネットワークで送信されてきたペイロードパケット、補償パケット、転送ペイロードパケット、転送補償パケットは、パケット受信部9rで受信され、受信バッファ13rに一旦蓄積される。パケット検知選択部14により検知選択されたパケットは、符号化復号化部7の復号化演算部10dに送られる。
なお、パケットの番号とその合計数はパケット検知選択部14で検知されるが、復号化するために必要な数のパケットがない場合にはその旨のパケット要求信号がパケット要求部15で作成され、受信バッファ13rから送信バッファ13tに送られ、パケット送信部9tから送信元等の送受信端末5に送信される。
復号化演算部10dに送られた、復号化に必要な数以上のパケットが受信されている場合には、これらのパケットに基づいて復号化される。どのような前方誤り訂正方式で符号化されているか、その復号化のための演算パラメータは方式設定部11及び演算パラメータ部12から知らされる。
復号化演算部10dで復号化されたデータは情報蓄積部6に蓄積され、特定の用途、例えばデジタル画像として再生される。
ここで、この実施形態で前方誤り訂正方式の一例として用いているリードソロモンの場合のペイロードパケットと補償パケットの関係、送信データの復号化に最低限必要なパケットの数について説明する。
リードソロモン方式は、ガロア体GF(2)の体系に基づいた訂正方式であり、例えばn4ビットをGF(2)のルールに従って変換する。
通報多項式P(x)は、P(x)=b+bx+b+・・・+b1514、となり、生成多項式G(x)は、G(x)=(x−1)(x-α)(x−α)(x−α)・・・(x−α)(x−α)となる。ここでbは例えば4ビットである。
P(x)/G(x)の余りをR(x)とすると、xP(x)=A(x)G(x)+R(x)となる。ここで送信符号多項式F(x)は、F(x)=xP(x)+R(x)。
P(x)はペイロードパケット分を表し、R(x)は補償パケット分を表す。
ペイロードパケットxP(x)が5個(a1110、a1211、a1312、a1413、a1514)、とすれば、補償パケットR(x)は10個(a、ax、a、a、a、a、a、a、a、a10)となる。
ここで、例えば補償パケットが4個(ax、a、a、a10)、ペイロードパケットが1個(a1211)の合計5個のパケットが受信されたとする。
この場合、受信符号多項式Y(x)は、Y(x)=ax+a+a+a10+a1211となる。ここで、Y(x)=G(x)Q(x)、Y(1)=Y(α)=Y(α)=・・・=Y(α)=0として、Y(x)の連立方程式を解くことができ、受信符号が再現できる。リードソロモンの誤り訂正方式では、エラー箇所の特定は必要であるが、消失したパケットをエラー箇所とみなすことにより位置を特定できる。
この場合、5個のペイロードパケットから10個の補償パケットを生成して送信し、そのうちの少なくとも5個(ペイロードパケットの数)を受信できれば元の送信データを復号化できることになる。
5個より多くのパケットを受信できれば誤り検知ができ、更に多くのパケットを受信できれば誤り訂正を行うことができる。
<送信端末−中継端末−受信端末への伝送の一例>
次に、送信端末から中継端末を経由して受信端末へ伝送する様子の一例を、図3を用いて説明する。図示する、送信端末、中継端末、受信端末は同様な構造を有する送受信端末5であるが、理解を容易にするために、ここでは送信端末、中継端末、受信端末として機能する場合を各々送信端末S、中継端末I1,I2、受信端末R1,R2として説明する。この例では、先に5個のペイロードパケット(P1〜P5)を無線ネットワーク内の全端末に送信(フラッディング)し、その後10個の補償パケット(P6〜P15)のうちのいくつかを全端末に送信する。
まず、送信端末Sから中継端末I1,I2、受信端末R1,R2に、ペイロードパケット5個のフラッディングを行う。送信端末Sから中継端末I1、受信端末R1,R2への確達率を20%とし、中継端末I2への確達率が40%であったとする。この場合、送信端末Sから中継端末I1へは、5個の20%即ち1個例えばパケットP1が到達する。同様に、受信端末R1にはパケットP1が、受信端末R2にはパケットP4が到達したとする。また中継端末I2には、送信端末Sから2個、例えばパケットP2,P3が到達する。
次に、中継端末が先に受信したパケットを全端末にフラッディングする。中継端末では、元のペイロードパケット数以上のパケットを受信した場合には補償パケットも含めて全パケットを復号化可能である。
中継端末I1と中継端末I2との間、中継端末I1と受信端末R1との間、中継端末I2と受信端末R2との間の各確達率は50%、中継端末I1と受信端末R2との間の各確達率を25%とする。この場合には例えば、中継端末I1から中継端末I2、受信端末R1,R2への確達率の合計が125%であるので、中継端末I1から1パケット送信した場合、中継端末I2、受信端末R1,R2にうちの1端末に1パケット届いたとし(25%分は100%に満たないので切り捨てる)、中継端末I1がパケットP1をフラッディングし、中継端末I2にパケットP1が到達しパケットP1,P2,P3を得る。
中継端末I2がパケットP2,P3をフラッディングし、2個の25%即ち0個(1個未満は切り捨て)であるため、受信端末R1には到達せず、50%即ち1個、例えばパケットP3を中継端末が受信し、パケットP1,P3を得てパケットP2を受信端末R2が受信しパケットP2,P4を得る。
次に、送信端末Sから補償パケットP6〜P15のフラッディングを行う。このときの確達率は、送信端末Sから中継端末I1、受信端末R1,R2への確達率を20%とし、中継端末I2への確達率が40%である。この場合、中継端末I1は10個の補償パケットのうちの2個、例えばパケットP6,10を受信する。同様に、受信端末R1,R2は2個ずつ例えば、受信端末R1はパケットP7,P9を、受信端末R2はパケットP8,P15を受け取る。
中継端末I2は、今回の補償パケットのフラッディングでは、10個のうち4個の補償パケットを受け取る。したがって、中継端末I2は、先に2個のペイロードパケットを受け取り今回4個の補償パケットを受け取るから、合計6個パケットを受け取ったことになる。したがって、復号化が可能な5個以上のパケットを受信したことになり、ペイロードパケット5個、補償パケット10個の復号化が可能となる。このように、全パケットを復号化した中継端末は、補償パケットの重複を減らすために、補償パケットをランダムで選択して周囲の端末に送信する。
次に、各中継端末、受信端末は、受信した補償パケットあるいは、復号化した補償パケット、あるいは復号化したペイロードパケットをフラッディングする。
このときの確達率は、中継端末I1と中継端末I2との間、中継端末I1と受信端末R1との間、中継端末I2と受信端末R2との間の各確達率は50%、中継端末I1と受信端末R2との間の各確達率を25%とする。
中継端末I2からは、受信しておらず復号化したパケットをフラッディングするように送信パケットを選択する。中継端末I2が、パケットP7,P8,P10,P13をフラッディングしたとする。
中継端末I1が4個の50%のパケットP7,P10の2個、受信端末R1が4個の25%のパケットP13の1個、受信端末R2が4個の50%のパケットP8,P13の2個を、それぞれ受信する。
このようにして、中継端末I1は5個以上のパケットを受信したので、すべてのパケットを復号化できる。
次に、中継端末I1がパケットP14、p15をフラッディングする。受信端末Rは、2個の50%のパケットP15の1個を受信する。受信端末R1は5個以上のパケットを受信できたので、すべてのパケットを復号化できる。
このようにして、5個のペイロードパケットを送信した後、10個の補償パケットを送信して、受信端末において5個以上のパケットを受信することにより復号化でき、送信データを再生することができる。
ペイロードパケットと補償パケットの送信順序は、図2に示した無線ネットワークの状態に応じて図1に示す優先度設定部17によって変えられる。
上記実施形態では、ペイロードパケットが5個、補償パケットが10個の場合について説明した。しかし、ペイロードパケットの数、補償パケットの数はこれらの数に限られない。
<デコイ端末機能を有する中継端末の一実施形態>
次に本発明の一実施形態である、デコイ端末機能を有する中継端末について説明する。この中継端末の構成例を図4に示す。この中継端末は、上述の中継端末の機能を備えると共に、デコイ端末の機能も併せ持つ。したがって、図1に示した構成を有するほかに、疑似パケットを生成する部分と、この生成された疑似パケットか受信された通常のパケットを選択する部分を有する。
図4において、符号25〜39は、図1における符号5〜19に対応し同様の機能を有する。したがって、これら各部の詳しい説明は省略する。ただし、送受信端末25は、デコイ端末機能を有する送受信端末であり、中継端末としてのみ用いられるので、中継端末25としても表示する。この中継端末25はそのほかに、疑似パケット生成部41を有し、更にこの疑似パケット生成部41において生成された疑似パケットか、受信され転送される通常のパケットを選択するパケット選択部42を有する。
即ち、デコイ端末機能を有する送受信端末25は、情報蓄積部26と、符号化復号化部27と、バッファリング部28と、パケット受信部29rと、パケット送信部29tと、疑似パケット生成部41と、パケット選択部42とを有する。疑似パケット生成部41は、具体的には乱数発生部43であり、この乱数発生部43で発生した乱数データをパケットとしてパケット選択部42に供給する。
符号化復号化部27は、送信データを符号化する符号化演算部30eと、受信したパケットから復号化を行う復号化演算部30dと、符号化と復号化の方式を設定する方式設定部31と、演算パラメータ部32とを有する。
符号化演算部30eは、情報蓄積部26から供給される送信データからペイロードパケットを作成するペイロードパケット作成部30pと、このペイロードパケット作成部30pで作成されたペイロードパケットから補償パケットを生成する補償パケット生成部30cを有する。
方式設定部31は、どのような前方誤り訂正方式を用いて補償パケットを生成する符号化、及び逆の復号化を行うかを、符号化演算部30e及び復号化演算部30dに指示するところである。演算パラメータ部32は、その符号化復号化を行うときの演算パラメータを符号化演算部30e及び復号化演算部30dに送るところである。
バッファリング部28は、送信時の送信バッファ33tと、受信時の受信バッファ33rと、パケット検知選択部34と、パケット要求部35と、通信速度を設定する通信速度設定部36と、優先度を設定する優先度設定部37と、この送受信端末25が接続される無線ネットワークの帯域幅を入力される帯域幅入力部38と、無線ネットワークの遅延量が入力される遅延量入力部39と、無線ネットワークのエラー率及びエラーの種類を入力されるエラー入力部39eとを有する。帯域幅入力部38はこの送受信端末が接続されている無線ネットワークの帯域幅を、遅延量入力部39はこのネットワークの遅延量を出力し、優先度設定部37に入力される。帯域幅入力部38から出力される帯域幅、遅延量入力部39から出力される遅延量、エラー入力部39eから出力されるエラー率、エラーの種類は別途検知される値であり、時々刻々変化する。
パケット検知選択部34は、受信バッファ33rに一旦蓄積されるパケットを検知し、同じパケットを保持しないようにし,不必要なデータを削除する。また、パケット検知選択部34は受信バッファ33rに蓄えられた受信パケットが復号化可能かどうかを調べ、復号化ができないパケットは廃棄すると共にその復号化可能なパケット数を計数するものである。
パケット要求部35は、この端末が復号化を行うときに必要なパケット数に達しないときにパケット要求信号を送信バッファ33tに送るものである。
なお、疑似パケット生成部41から出力された疑似パケットがパケット選択部42を介して送信バッファ33tに送られるときには、通信速度設定部36、優先度設定部37などの設定値は所定の値でよい。
このデコイ機能を併有する送受信端末25は、中継端末としても機能するのであり、この場合は、図3に示す、中継端末I1,I2と置き換えることが可能である。
<デコイ端末機能を有する中継端末の他の実施形態>
図4に示す実施形態は、先に説明した中継端末にデコイ端末機能を付加したものであり、いわばデコイ機能付きの中継端末である。
しかし、本発明は、デコイ端末に通常の中継機能を付加した、いわば中継機能付きデコイ端末の実施形態も含まれる。この種の実施形態構成例を図5に示す。
この実施形態の中継端末は、疑似パケット生成部51と送信バッファ52とパケット送信部53を有するデコイ端末部54に、中継機能部55を付加したものである。
中継機能部55は、パケット受信部56aと、受信バッファ56b、復号化演算部56c、情報蓄積部56d、符号化演算部56e及びパケット選択部56fとを有する。
この図5に示す中継端末では、デコイ端末として機能させるときには、疑似パケット生成部51においてランダムなデータに基づいて生成したパケットを、パケット選択部56fを介して送信バッファ52に一旦溜めておき、パケット送信部53から外部に送信する。
一方、中継端末として機能させるときには、ペイロードパケット及び補償パケットをパケット受信部56aで受信し、この受信パケットを受信バッファ56bに一旦蓄積し、復号化演算部56cで復号化演算を行い、情報蓄積部56dに復号化演算された情報を一旦蓄積する。蓄積された情報は符号化演算部56eで符号化演算を行い、パケット選択部56fを介して送信バッファ52に送り、パケット送信部53から送信する。
このデコイ端末機能を有する中継端末を中継端末として機能させるときは、詳しくは、図1で説明した通りである。
<実施形態の中継端末を含む無線ネットワークの例>
上記実施形態の中継端末を含む無線ネットワークシステムの例を図6に示す。この実施形態では、送信端末61から、無線により電波が送信データとして送信され、複数の中継端末62により受信され送信されて受信端末により受信される。
詳しく述べれば、送信端末61においては、送信データから得たペイロードパケットから、前方誤り訂正方式を用いて補償パケットを生成し、上記ペイロードパケットと上記補償パケットを無線ネットワークにおいて同時にフラッディングにより他の端末に送信する。
中継端末62においては、送信された上記ペイロードパケット及び上記補償パケットのうち受信したパケットを転送ペイロードパケット及び転送補償パケットとしてフラッディングにより他の端末に転送する。中継端末62には、本来の中継機能だけを有する中継端末と、図4あるいは図5により説明したようにデコイ機能を有する中継端末も含まれる。
受信端末63においては、送信端末61から送信された上記ペイロードパケット及び上記補償パケット、及び他の中継端末62により転送された上記転送ペイロードパケット及び上記転送補償パケットのうち受信したパケットの合計数が所定値以上の場合にこれらのパケットを復号化し、前記送信データを再生する。
このように上記中継端末として中継機能のみを有するもの以外に、デコイ端末機能を有するものを加えておけば、送受信システムとしては、中継端末が増加することになり、これらのデコイ端末機能を有する中継端末がないときよりも遅延が少なくなり、あるいは到達確率が高くなる利点がある。
<変形例など>
なお上記中継端末は無線より信号を中継する場合について説明した。しかし本発明は無線によらず、有線でもよく、更に光や音などの通信による端末についても同様に適用可能である。
また、一実施形態の中継端末は、地上、空中、海中などにおいて静止していてもよく、また規則的又は不規則に移動していてもよい。
上記説明では、前方誤り訂正方式を用いる場合について説明したが、本発明ではこの方式を用いることは必ずしも必要ではない。また、フラッディングによりデータを送る場合について述べたが、この方式を使うことも必ずしも必要ではない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したがこれらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
5・・・・送受信端末
6,26・・・・情報蓄積部
7,27・・・・符号化復号化部
8,28・・・・バッファリング部
9t,29t,53・・・・パケット送信部
9r,29r,56a・・・・パケット受信部
10d,30d,56c・・・・復号化演算部
10e,30e,56e・・・・符号化演算部
11,31・・・・方式設定部
12,32・・・・演算パラメータ部
13t,33t,52・・・・送信バッファ
13r,33r,56b・・・・受信バッファ
14,34・・・・パケット検知選択部
15,35・・・・パケット要求部
16,36・・・・通信速度設定部
17,37・・・・優先度設定部
18,38・・・・帯域幅入力部
19,39・・・・遅延量入力部
19e,39e・・・エラー入力部
S・・・・送信端末
I1,I2,25・・・・中継端末
R1,R2・・・・受信端末
41,51・・・・疑似パケット生成部
42・・・・パケット選択部
43・・・・乱数発生部
54・・・・デコイ端末部
55・・・・中継機能部
56f・・・・パケット選択部

Claims (1)

  1. 送信データから得たペイロードパケット及びこのペイロードパケットから得た補償パケットを受信する受信部と、
    このパケット受信部により受信した前記ペイロードパケット及び前記補償パケットを一旦蓄積する受信バッファと、
    この受信バッファに蓄積された前記ペイロードパケット及び前記補償パケットを復号化演算する復号化演算部と、
    この復号化演算された前記ペイロードパケット及び前記補償パケットを一旦蓄積する情報蓄積部と、
    この情報蓄積部に蓄積された前記ペイロードパケット及び前記補償パケットを符号化演算する符号化演算部と、
    乱数に基づいて疑似パケットを生成する疑似パケット生成部と、
    この疑似パケット生成部から出力された疑似パケットと前記符号化演算部により符号化演算された前記ペイロードパケット及び前記補償パケットとのいずれかを選択出力するパケット選択部と、
    このパケット選択部により選択出力されたパケットを一旦蓄積する送信バッファと、
    この送信バッファに蓄積された前記パケットを送信するパケット送信部と、
    を有するデコイ端末機能を有する中継端末。
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