JP2014003426A - 観察装置及び表示装置 - Google Patents

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Tetsuyuki Sakamoto
哲幸 坂本
Koichi Takahashi
浩一 高橋
Takashi Miyoshi
貴史 三由
Ryohei Sugihara
良平 杉原
Ryosuke Uemura
亮介 植村
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Abstract

【課題】 消費電力を低減し、装着時に装着者に不快感を与えることを抑止する観察装置及び表示装置等を提供すること。
【解決手段】 観察装置は、観察者の部位に装着され、観察装置を保持する第1の保持部(頭部固定帯21等)と、電子機器11の表示部に表示される表示画像を、観察者の眼球に拡大投影する凹面鏡12と、凹面鏡12及び前記電子機器11を保持する第2の保持部(端末ホルダ23等)を含み、凹面鏡12は、観察者の眼球に対して凹面を向けて保持され、凹面鏡12及び電子機器11は、観察者の眼球側から耳側に向かうに従って、電子機器11の表示部から凹面鏡12までの距離が小さくなるように保持される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、観察装置及び表示装置等に関する。
近年、表示デバイスとしてHMD(Head Mounted Display、頭部装着型表示装置)等の、ユーザの部位に装着される装置が用いられるようになっている。
例えば特許文献1には、電話回線設備がない場所においても情報送受信装置にアクセスでき、しかも機器を手で持たなくても必要な情報をディスプレイに表示する情報伝達装置が開示されている。特許文献1では、携帯電話機に送信された画像情報は、アイシェードに設けられた液晶ディスプレイと反射レンズからなるデータ表示手段によって観察者が観察する構成となっている。
また、特許文献2には、片手で通話などできるとともに頭部又は顔面に保持することができる携帯端末器が開示されている。特許文献2では、二つの携帯端末および光学部が眼鏡フレームのような枠に固定されて、鼻当て部と耳掛けによって観察者の顔面に保持される構成となっている。
特開平8−317318号公報 特開2009−232133号公報
特許文献1に開示された情報伝達装置では、液晶ディスプレイと電子機器(具体的には表示映像を取得する携帯電話)が電気的に接続する為、通常の使用用途に比べ携帯電話機が多くの電力を消費してしまう。現在広く普及しているスマートフォンでは消費電力が課題となっており、このような形態は好ましくない。
また、特許文献2に開示された携帯端末器では、特許文献1と同様に消費電力の問題がある他、二つの携帯端末と光学部が鼻当て部直近に配置されているため、顔面に装着した場合には端末機自体の重量が観察者の鼻に作用することになり、装着時に観察者が不快に感じる場合がある。
本発明の幾つかの態様によれば、消費電力を低減し、装着時に装着者に不快感を与えることを抑止する観察装置及び表示装置等を提供することができる。
本発明の一態様は、電子機器の表示部を観察する観察装置であって、観察者の部位に装着され、前記観察装置を保持する第1の保持部と、前記電子機器の前記表示部に表示される表示画像を、前記観察者の眼球に拡大投影する凹面鏡と、前記第1の保持部に取り付けられ、前記凹面鏡及び前記電子機器を保持する第2の保持部と、を含み、前記凹面鏡は、前記観察者の前記眼球に対して凹面を向けて保持され、前記凹面鏡及び前記電子機器は、前記観察者の前記眼球側から耳側に向かうに従って、前記電子機器の前記表示部から前記凹面鏡までの距離が小さくなるように保持される観察装置に関係する。
本発明の一態様では、第1の保持部及び第2の保持部により、電子機器及び凹面鏡が、観察者に対して所与の条件を満たすような相対的な位置関係により配置される。これにより、電子機器の表示部に表示された画像等を凹面鏡により拡大観察することが可能になるため、別途ディスプレイ等を設ける手法に比べて消費電力を低減すること等が可能になる。また、第1の保持部により観察者の部位に対して観察装置が装着されるため、手で把持する場合等に比べて観察者の負担を軽減すること等も可能になる。
また、本発明の一態様では、前記観察者が正面を向いている状態の眼球の瞳孔中心を原点とし、前記眼球の前記瞳孔中心を通り前記電子機器の前記表示部の中心に到る光線を軸上主光線とし、前記瞳孔中心から前記凹面鏡の前記凹面に向かう前記軸上主光線の方向をZ軸とし、前記Z軸に直交し光学系の偏心方向をY軸とし、前記Y軸及び前記Z軸に直交する軸をX軸とした場合に、前記電子機器の前記表示部上の点P1から、前記凹面鏡までの距離をL1とし、前記電子機器の前記表示部上の点P2から、前記凹面鏡までの距離をL2とし、点P1が点P2に比べてY軸上での前記原点からの距離が離れた点である場合に、L1<L2となってもよい。
これにより、電子機器と凹面鏡の位置関係を適切に設定することが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記電子機器の前記表示部の表示面と前記Z軸のなす角度のうち、前記表示面側から前記Z軸までの角度Bが、0°<B<90°であってもよい。
これにより、電子機器或いは凹面鏡と、観察者との衝突を抑止しつつ、適切な観察を行うこと等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記電子機器の前記表示部の前記表示面と前記Z軸のなす角度のうち、前記表示面側から前記Z軸までの前記角度Bが、20°<B<80°であってもよい。
これにより、角度Bについてより望ましい角度を設定することが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の保持部への、前記第2の保持部の取り付け位置及び取り付け角度の少なくとも一方を調整する調整機構を備え、前記調整機構に基づいて、前記角度Bが調整されてもよい。
これにより、角度Bを適切に調整することが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記電子機器の前記表示部から前記凹面鏡の前記凹面への、前記軸上主光線の入射角度Aが、0°<A<90°であってもよい。
これにより、電子機器或いは凹面鏡と、観察者との衝突の抑止、或いは偏心収差等による歪みの程度の制御を行いつつ、適切な観察を行うこと等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記電子機器の前記表示部から前記凹面鏡の前記凹面への、前記軸上主光線の前記入射角度Aが、10°<A<60°であってもよい。
これにより、角度Aについてより望ましい角度を設定することが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第2の保持部は、前記電子機器と前記凹面鏡との相対的な位置関係を調整する調整機構を備え、前記調整機構に基づいて、前記角度Aが調整されてもよい。
これにより、角度Aを適切に調整することが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記Y軸及び前記Z軸により規定される平面における前記凹面鏡の中心部のZ座標であるZ1が、15mm<Z1<150mmであってもよい。
これにより、電子機器或いは凹面鏡と、観察者との衝突の抑止、或いは観察される画像等の画角の制御を行いつつ、適切な観察を行うこと等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の保持部は、前記観察者の前記部位である頭部に装着されてもよい。
これにより、第1の保持部として頭部装着型の保持部材を用いることが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の保持部は、前記観察者の額部と後頭部を含む頭囲に沿って装着されてもよい。
これにより、第1の保持部である頭部装着型の保持部材を具体的に実現すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の保持部は、前記観察者の頭頂部から側頭部に沿って装着されてもよい。
これにより、第1の保持部である頭部装着型の保持部材を具体的に実現すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の保持部は、前記観察者の側頭部から後頭部に沿って装着されてもよい。
これにより、第1の保持部である頭部装着型の保持部材を具体的に実現すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の保持部は、前記観察者の耳部に装着されてもよい。
これにより、耳掛け部等を併用することができるため、安定性を向上させること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の保持部に取り付けられ、前記観察者への前記観察装置の装着時に、所定軸まわりでのモーメントの発生を抑止するバランサーを含んでもよい。
これにより、装着した観察装置がずれること等を抑止できるため、安定性を向上させること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の保持部は、前記観察者の前記耳に装着されるヘッドホンを備えてもよい。
これにより、視覚的な情報だけでなく、聴覚的な情報も観察者に提供すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の保持部は、前記観察者の首に装着される首掛け部と、前記首掛け部に接続され、前記第2の保持部が取り付けられる腕部とを備えてもよい。
これにより、第1の保持部として首部に装着される保持部材を用いることが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記第1の保持部は、前記観察者の肩及び脇の少なくとも一方に沿って装着される固定部と、前記固定部に接続され、前記第2の保持部が取り付けられる腕部とを備えてもよい。
これにより、第1の保持部として肩部或いは脇部に装着される保持部材を用いることが可能になる。
本発明の他の態様は、上記の観察装置と、前記電子機器と、を含む表示装置に関係する。
観察者、電子機器、凹面鏡の配置例、及び観察状態での光路を示した図。 観察装置を手で把持する場合の使用例。 設定される座標系、及び電子機器等の配置に関係するパラメータの説明図。 第1の保持部として頭部固定帯を用いる例。 本実施形態の観察装置を細分化した図。 第1の保持部として頭部固定帯を用いた場合の装着例。 第1の保持部として頭部固定帽を用いた場合の装着例。 第1の保持部としてヘッドホン型の頭部固定部材を用いる例。 第1の保持部としてヘッドホン型の頭部固定部材を用いた場合の装着例。 第1の保持部としてテンプル後ろ型の頭部固定部材を用いる例。 第1の保持部としてテンプル後ろ型の頭部固定部材を用いた場合の装着例。 第1の保持部として耳掛け部を有する頭部固定部材を用いる例。 第1の保持部として耳掛け部を有する頭部固定部材を用いた場合の装着例。 質量付加部材を備える観察装置の例。 ヘッドホンを備える観察装置の例。 ヘッドホンを備える観察装置の装着例。 第1の保持部として首部に装着される部材を用いる例。 第1の保持部として首部に装着される部材を用いた場合の装着例。 第1の保持部として肩部及び脇部に装着される部材を用いる例。 第1の保持部として肩部及び脇部に装着される部材を用いた場合の装着例。 所与のサイズの表示部を用いた場合の光路を示した図。 所与のサイズの表示部を用いた場合の光路を示した図。 所与のサイズの表示部を用いた場合の光路を示した図。 所与のサイズの表示部を用いた場合の光路を示した図。 図25(A),図25(B)は表示部上の点とその点から凹面鏡までの距離を用いて、観察者、電子機器、凹面鏡の配置例を説明する図。 図26(A)〜図26(C)は角度Bが条件を満たさない場合に、観察が困難となることを説明する図。 図27(A)〜図27(C)は角度Bの調整手法の説明図。 図28(A)、図28(B)は角度Aの調整手法の説明図。 図29(A)、図29(B)はZ1の変化による画角変化の説明図。 図30(A)、図30(B)はバランサーの配置例。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.本実施形態の手法
まず本実施形態の手法について説明する。近年、HMDのように装着型の表示装置が広く用いられている。このような装置では、映像視聴の際の臨場感を高めたり(特に非透過型のHMD等で用いられる)、外界に重畳させた画像表示(AR、Augmented Reality等に利用され、透過型HMD等で用いられる)を行うことなどが可能になる。その際、ユーザ(観察者)により観察される画像は、表示装置自身が記憶、或いは取得(例えばネットワークを介して取得)するものに限定されず、既存の端末により取得されるものであってもよい。
例えば特許文献1等では、携帯電話等の電子機器により画像等の表示対象を取得し、取得した画像等をディスプレイに表示している。このようにすれば、携帯電話等の既存のデバイスを利用することができる。よって例えば、携帯電話の通信機能を用いることで、表示装置自身が通信機能を有していなかったとしても、ネットワークを介して画像等を取得し表示することが可能になる。
しかし、特許文献1等では、携帯電話が取得した画像を再生するディスプレイが、携帯電話のディスプレイとは別個に設けられており、消費電力の点で問題が残る。特に、表示機能に用いる電力を携帯電話から供給するような場合には、携帯電話はバッテリー容量等が限定されることから、消費電力の問題を無視することができない。
このような消費電力等の問題に対しては、電気的に動作するディスプレイを別途設けるのではなく、光学系(ミラーやレンズ等)を用いた構成により、電子機器の表示部に表示された画像をユーザに視聴させる手法が考えられる。例えば、図1に示したように、観察者の眼球の前方にミラーを配置し、当該ミラーにより反射された電子機器の表示部の映像(具体的にはその虚像)を観察者に視聴させる構成を用いればよい。
図1では、電子機器11(ここでは携帯電話を想定している)が端末ホルダ23(アタッチメント)に取り付けられており、端末ホルダ23にはヒンジ23aを介して凹面鏡12が取り付けられている。電子機器11の表示部11aからの映像光は、A1に示したように凹面鏡12により反射されて観察者の眼球13aに入射される。これにより、観察者からはA3に示すように、表示画像の虚像を観察することが可能になる。なお、A2に示したように、凹面鏡12が外界からの光を透過するように構成されていれば、A1からの画像光及びA2からの外界光により、表示画像が外界に重畳された映像を観察することができ、いわゆるAR(拡張現実)等が可能になる。このようにすれば、電子機器の表示部以外にディスプレイを設けなくてもよいため、特許文献1等の手法に比べて消費電力を低減することが可能になる。
しかし、図1のような装置を用いる場合には、観察者に対して、電子機器11(狭義には表示部11a)及び凹面鏡12が所与の位置関係(例えば図1に示した位置関係)に配置されるように装置を保持する必要がある。具体的には、図2に示したように、装置全体が顔の前の所与の位置にくるように手で把持しておくことが考えられる。よって、長時間の視聴はユーザの腕部等に負担を与えることになり、さらには手ぶれ等の要因により装置等の相対位置が変化してしまうと、再度位置の調整を行う必要がある。つまり、観察者の利便性の点で好ましくない場合がある。
そこで本出願人は、図1に示した装置(以下、第2の保持部と表記する)の他に、観察者に装着され前記第2の保持部が取り付けられる第1の保持部を含む観察装置を提案する。例えば、図4に示したように、第1の保持部は頭部に巻かれるバンド(頭部固定帯21)であり、第2の保持部は当該バンドに取り付けられる。
このようにすれば、特許文献1等の手法に比べて消費電力を低減しつつ、手による把持等を行う必要がなくなるため、観察者の利便性を向上させることも可能になる。
以下、本実施形態の具体的な手法について説明する。まず、観察者と電子機器、ミラー(具体的には凹面鏡)の相対的な位置関係について説明する。本実施形態では、中間像の形成等を行わないシンプルな構成の光学系を用いることで、装置全体の小型化等を図るため、任意の配置が許容されるわけではないためである。その後、第1の保持部の具体的な構成について、図面を用いて説明する。
2.観察者、電子機器及び凹面鏡の相対位置関係
次に、観察者、電子機器及び凹面鏡の相対位置関係について説明する。以下の説明において用いる座標系を図3に示す。図3のように観察者が正面を向いている状態の眼球13aの瞳中心を原点として、眼球13aの瞳中心を通り、電子機器11(携帯情報端末)の原画像の表示中心に到る光線を軸上主光線とし、瞳中心から反射面に向かう軸上主光線の方向をZ軸方向、Z軸に直交し光学系の偏心方向をY軸方向、Y軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸をX軸とする。
本実施形態では、観察者の頭部右側には電子機器11があり、後述する保持方法において所与の位置に保持されている。観察者の視線前方にはハーフミラー面を有する凹面鏡12が配置され、電子機器11に表示する原画像を観察者の眼球に拡大投影する。また、図3では原画像を観察者の右目に拡大投影する場合を示しているが、左目に投影する場合には図3のY軸の符号を逆にとればよい。
ここで、YZ面内における凹面鏡12の反射面の中心のZ座標をZ1とし、前記電子機器11から前記反射面への入射角度をA,観察者視軸(ここではZ軸と一致する)と前記原画像の表示面のなす角度をBとすると、A,B及びZ1は所与の条件を満たす必要がある。A,B及びZ1は電子機器11の表示部の大きさや、凹面鏡12の光学的な特性等に依存して決定されるものであるが、一例としてはAが30°前後、Bが45°前後、Z1が35mm前後に設定されることで、観察に適した配置を実現することが可能になる。
上述したように、A,B及びZ1は種々の要因により好適な値が変動するものであるが、ある程度好ましい範囲を設定することは可能である。例えば、Z1が小さすぎると、観察者と凹面鏡12が衝突するおそれがあり、さらには凹面鏡12の付近に配置される電子機器11と観察者との衝突のおそれもある。また、本実施形態のように虚像を投影するような光学系では、眼球13aから光学系までの距離をある程度とることが望ましい。よってここでは、Z1は15mmよりも大きいという条件を満たすように設定する。
また、Z1が大きくなりすぎると、観察者の瞳から光学系(凹面鏡12)までの距離が大きくなるため、焦点距離も大きくなる。焦点距離が大きくなった場合、本実施形態では中間像を形成して倍率を調整する等の複雑な光学系を想定していないことから、観察者が観察できる像のサイズも小さくなってしまう。つまり、Z1が大きすぎると観察される画像の画角が小さくなってしまうことになり好ましくない。よって本実施形態ではZ1は150mmよりも小さいという条件を満たすように設定する。つまり、Z1について下式(1)を満たすように凹面鏡12が配置されることになる。なお、画角の大きさを考慮してZ1<100mmのように、Z1により厳しい条件を設けてもよい。
15mm<Z1<150mm ・・・・・(1)
また、Z軸と電子機器11の表示面のなす角度Bについても所与の条件を設定する。例えば、Bを0°に近くする(Z軸と表示面が並行に近づく)と、表示面からの光線が適切に眼球に入射するように設定した場合に、凹面鏡12と観察者が衝突する可能性が高く、逆に凹面鏡12と観察者が衝突しないように配置すると、観察者が像を観察することが困難になる。同様に、Bを90°に近くした(Z軸と表示面が直交に近くなる)場合にも、観察者と凹面鏡12(或いは観察者と電子機器11)の衝突を回避しつつ、適切な像を観察できる配置とすることは困難である。つまり、Bは0°<B<90°を満たす必要がある。ただし、Bがこの範囲にあっても0°付近、或いは90°付近では上記問題による影響を受けうる。よって望ましくは、Bについて下式(2)を満たすように電子機器11が配置されるとよい。
20°<B<80° ・・・・・(2)
また、Aについても任意の角度が許容されるものではなく、衝突の回避或いは像の観察の可否等を考慮して条件が設定される。具体的には、Aについても0°<A<90°を満たす必要がある。そして、Aについてもより望ましい範囲が設定可能であり、具体的には下式(3)を満たすように電子機器11及び凹面鏡12が配置されることになる。
10°<A<60° ・・・・・(3)
また、本実施形態では、小型軽量化等の観点から図3に示したようなシンプルな構成の光学系を用いることを想定しているため、通常の光学系では実現が難しく、例えば物体面、光学系、像面に意図的にずれを生じさせる(具体的には、光軸に対してレンズ構成面が傾斜する)偏心光学系が採用されることになる。偏心光学系では偏心収差による像の歪みを補正する必要があるが、偏心の程度を大きくすると偏心収差も大きくなり補正が困難になる。つまり、偏心の程度が限定されることになり、当該限定は物体面(電子機器11の表示面に相当)、光学系(凹面鏡12に相当)、像面(観察者の眼球13aに相当)の関係に制約を与えることになる。つまり、上式(1)〜(3)については(特にAの条件である上式(3)については)、偏心収差に対する補正の可否等に基づいて、望ましい範囲が決定されることも想定される。
なお、電子機器11の表示部のサイズ(ディスプレイサイズ)によっても、電子機器11や凹面鏡12の配置等の条件を変更する必要がある。この場合、所与のディスプレイサイズに特化した観察装置を用いるものとし、ディスプレイサイズの異なる電子機器11を利用する場合には、観察装置自体を当該ディスプレイサイズに特化した異なるものに変更するようにしてもよい。或いは、複数のディスプレイサイズに対応可能な1つの観察装置を用いてもよい。
図21〜図24は複数のディスプレイサイズに対応可能な1つの観察装置の具体例である。電子機器11のディスプレイサイズは、図21が2.5インチ、図22が3インチ、図23が3.5インチ、図24が4インチを想定している。このような観察装置では、凹面鏡12としてある程度の大きさを有したものを用意しておく。そして、ディスプレイサイズに応じて凹面鏡12のどの領域を使用するかを選択すればよい。このような観察装置を用いることで、上述したA,B,Z1を柔軟に設定することができるため、1つの観察装置により異なるディスプレイサイズの電子機器11に対応することが可能になる。
3.第1の保持部の具体例
観察者に対して上述した相対的な位置関係(具体的には上式(1)〜(3))を満たすように、電子機器11及び凹面鏡12を配置、保持する手法について説明する。具体的には、第2の保持部を保持する第1の保持部の具体例について述べる。
3.1 頭部装着型
第1の保持部を頭部に装着する例について述べる。
3.1.1 ヘッドバンド型
例えば、図4に示すように第1の保持部は頭部固定帯21により実現されてもよい。図5は図4の各部を細分化したものであり、電子機器11は端末ホルダ23に保持され、連結部材22を介して頭部固定帯21に固定される。また、凹面鏡12は端末ホルダ23に設けられたヒンジ23aを支点として回動可能に取り付けられる。この場合、第1の保持部は頭部固定帯21に相当し、第2の保持部は端末ホルダ23及びヒンジ23aに相当する。なお、頭部固定帯21と端末ホルダ23を連結する連結部材22及びヒンジ22aについては、第1の保持部に含まれるものとしてもよいし、第2の保持部に含まれるものとしてもよいし、そのどちらにも含まれないと解釈してもよい。また、本実施形態では連結部材22と端末ホルダ23を別部材としているが、一体的に形成してもよい(この場合、一体形成された部材が第2の保持部に相当する)。或いは頭部固定帯21と一体化してもよい(この場合、一体形成された部材が第1の保持部に相当する)。
図6は上記観察装置20を観察者13が頭部に装着した状態を示す斜視図である。図6に示すとおり、観察者13は額を含む頭囲に頭部固定帯21を装着するが、頭部固定帯21を例えばゴムや繊維等の伸縮可能な素材とすることで観察者13の頭部に容易に装着することが可能である。また、連結部材22に設けられたヒンジ22a、端末ホルダ23に設けられたヒンジ23aにより、前述の角度A,Bを調整することが可能である。また図示しないが、連結部材22、端末ホルダ23に案内機構を設けることにより、角度A,Bを維持したまま、前述のZ1等(広義には観察者13に対する凹面鏡等の相対位置)を調整することも可能である。
このようにすることで、観察者13は凹面鏡12によって、電子機器11に表示する原画像を観察することが可能になる。また、凹面鏡12がハーフミラー面を有するものであれば、ハーフミラー面を通して外界像を観察することが可能であり、上述したようにAR等に利用することもできる。また、本実施形態の観察装置は、保持部材、すなわち頭部固定帯21、連結部材22、端末ホルダ23によって観察者の頭部に容易に装着することが可能であり、また鼻当てを不要としていることから、観察者が長時間装着しても負担となることはない。
3.1.2 ヘルメット型
また本実施形態においては、図7のように第1の保持部は頭部固定帽31により実現されてもよい。すなわち図7の観察装置30は頭部固定帽31を有し、観察者は頭部固定帽31を被り顎紐等で適宜固定することで、より確実に観察装置30を装着することが可能である。ヘルメット、帽子等で頭部を保護する必要のある作業現場等においては、図7に示したような構成とすることが望ましい。
3.1.3 ヘッドホン型
また本実施形態においては、図8のように第1の保持部はヘッドホン型の頭部保持部材41により実現されてもよい。電子機器11、凹面鏡12およびそれらを保持する端末ホルダ23、連結部材22は上述の例と同様の構成とする。図8に示すように、頭部保持部材41は湾曲した形状をしており弾性を有している。この頭部保持部材41の端部に連結部材22が連結される。図9は観察装置40を観察者が装着した状態を示している。図9に示したように、観察者は頭部保持部材41を側頭部から頭頂部にかけて装着し、表示画像を観察することが可能である。
このような構成においても上述したヘッドバンド型の例等と同様の効果が得られる。
3.1.4 テンプル後ろ型
また本実施形態においては、図10のように第1の保持部は観察者13の後頭部に沿って配置される頭部保持部材51により実現されてもよい。電子機器11、凹面鏡12およびそれらを保持する端末ホルダ23、連結部材22は上述の例と同様の構成とする。図10に示すように、頭部保持部材51は湾曲した形状をしており弾性を有している。この頭部保持部材51の端部に連結部材22が連結される。図11は観察装置50を観察者が装着した状態を示している。図11に示したように、観察者は頭部保持部材51を側頭部から後頭部にかけて装着し、表示画像を観察することが可能である。
このような構成においても上述したヘッドバンド型の例等と同様の効果が得られ、特に頭頂部や額に保持部材が配置されないため観察者が装着した際の負担が少ない。
3.1.5 耳掛け部追加型
また、第1の保持部は耳掛け部を備える構成でもよい。図12に耳掛け部61aを備える観察装置60を示す。電子機器11、凹面鏡12およびそれらを保持する端末ホルダ23、連結部材22は上述の例と同様の構成とする。本実施形態はテンプル後ろ型の頭部保持部材に耳掛け部を設けたことを特徴とする。すなわち湾曲した形状で弾性を有して頭部保持部材61の両端部付近に耳掛け部61aが設けられている。この頭部保持部材61の端部に連結部材22が連結される。図13は観察装置60を観察者が装着した状態を示しており、観察者は頭部保持部材61を側頭部から後頭部にかけて装着するとともに耳掛け部61aを両耳に掛けて装着している。
このような構成においても上述したテンプル後ろ型の例と同様の効果が得られるが、耳掛け部61aを設けたことでさらに装着安定性が増す。また、耳掛け部61aはヘッドバンド型、ヘッドホン型の頭部保持部材に対して設けてられてもよい。
3.1.6 バランサー追加型
また、観察装置は当該観察装置全体の重量バランスを調整するバランサー(質量付加部材)を備えてもよい。図14に質量付加部材91を含む観察装置90を示す。電子機器11、凹面鏡12およびそれらを保持する端末ホルダ23、連結部材22、頭部保持部材41はヘッドホン型の例と同様の構成とする。本実施形態においては図14に示すように、頭部保持部材41に質量付加部材91を設けたことを特徴とする。質量付加部材91は電子機器11、凹面鏡12およびそれらを保持する端末ホルダ23、連結部材22を合わせた重量によるZ軸まわりのモーメント発生を抑止するように、その質量と取り付け位置が設定されている。すなわち、観察装置90の重心が、装着される観察者の頭部左右の中心に位置するように設定されている。したがって、観察者が装着した際に、頭部に対して位置ずれが少なく、より装着安定性が増す効果が得られる。
なお、質量付加部材91は頭部保持部材41と一体的に構成されてもよい。またZ軸に加えてY軸まわりのモーメントを打ち消すように質量と位置が設定されてもよく、その場合装着安定性のさらなる向上が可能となる。
3.1.7 ヘッドホンスピーカー追加型
また、観察装置は音声、音楽等を再生するヘッドホンスピーカーを備えてもよい。図15にヘッドホンスピーカー101を含む観察装置100を示す。電子機器11、凹面鏡12およびそれらを保持する端末ホルダ23、連結部材22、頭部保持部材41はヘッドホン型の例と同様の構成とする。本実施形態においては図15に示すように、頭部保持部材41にヘッドホンスピーカー101を設けたことを特徴とする。図16は観察装置100を観察者が装着した状態を示している。図16に示したように、観察者は観察装置を装着した状態でヘッドホンスピーカー101で音声を聞くことが可能である。ヘッドホンスピーカー101は電子機器11と電気的に接続され、電子機器11の表示部に表示され観察者13により観察される映像に対応した音声等を再生することが想定されるが、外部機器の音声を再生することを妨げるものではない。
3.2 首掛け型
また、第1の保持部が装着される部位は頭部に限定されない。図17に首掛け部71を備える観察装置70を示す。電子機器11、凹面鏡12およびそれらを保持する端末ホルダ23、連結部材22は上述の例と同様の構成とする。本実施形態においては図17に示すとおり湾曲した首掛け部71に腕部71a(連結腕)と押さえ部71bが設けられ、腕部71aの端部に連結部材22が固定された構造となっている。図18は観察装置70を観察者が装着した状態を示しており、観察者13は首掛け部71を首に掛け、押さえ部71bを胸部上部に当てて装着する。この押さえ部71bを設けたことでより装着安定性が増す。腕部71aは自在に湾曲可能かつ任意の形状で保持可能なフレキシブルチューブ等で構成することにより、観察者13が観察装置70を装着して、腕部71aの湾曲形状を変更することにより、観察者13が凹面鏡12による投影像を観察できるような位置に電子機器11および凹面鏡12が配置されるように調整することが可能である。なお腕部71aはフレキシブルチューブでなくともよい。その場合には連結部材22または端末ホルダ23にスライドガイドやヒンジ等の位置調整機構を設けることで、位置等の調整を可能にすればよい。また、首掛け部71と腕部71aは、別体として形成された上で連結されるものに限定されず、一体として形成されてもよい。
本実施形態においても頭部装着型の観察装置と同様の効果が得られるが、観察装置70の重量を首部で受けることにより装着時の負担が軽減される。
3.3 肩又は脇装着型
また、第1の保持部が装着される部位は肩又は腕であってもよい。図19に肩保持部材81及び脇固定腕81bを備える観察装置80を示す。電子機器11、凹面鏡12およびそれらを保持する端末ホルダ23、連結部材22は上述の例と同様の構成とする。本実施形態においては図19に示すとおり肩保持部材81に腕部81aと脇固定腕81bが設けられ、腕部81aの端部に連結部材22が固定された構造となっている。図20は観察装置80を観察者13が装着した状態を示しており、観察者13は肩保持部材81を肩上部に当て、脇固定腕81bを肩から脇下部に装着する。脇固定腕81bは弾性を有しているので肩保持部材81を観察者の肩部に安定して保持することが可能である。腕部81aは首掛け型の例と同様な構造としている。また、肩保持部材81或いは脇固定腕81bと、腕部81aは、別体として形成された上で連結されるものに限定されず、一体として形成されてもよい。
本実施形態においても首掛け型の例と同様に、観察装置70の重量を肩部で受けることにより装着時の負担が軽減される。
なお、肩保持部材81と脇固定腕81bは観察装置の安定保持という観点からは両方が備えられることが望ましいが、どちらか一方を省略する構成であってもよい。
以上の本実施形態では、観察装置とは電子機器11の表示部を観察する観察装置であって、観察者の部位に装着され、観察装置を保持する第1の保持部と、電子機器11の表示部に表示される表示画像を、観察者の眼球に拡大投影する凹面鏡12と、第1の保持部に取り付けられ、凹面鏡及び電子機器を保持する第2の保持部を含む。そして、凹面鏡12は、観察者の眼球に対して凹面を向けて保持される。また、凹面鏡12及び電子機器11は、観察者の眼球側から耳側に向かうに従って、電子機器11の表示部から凹面鏡12までの距離が小さくなるように保持される。
なお、ここでの耳側とは、観察者が装置を装着する側の耳のことであり、図1に示したように観察者の右目により観察が行われる場合には、右耳側(図1において右側)を表す。図1に示すように、観察者は凹面鏡12から眼球13aへ向かうの光線を逆方向へ延長した位置(A3)に像を観察することになることから、凹面鏡12は眼球13aの正面(或いはそれに類する位置)に配置されることが想定される。その際、観察者自身、或いは電子機器11自身(及びそれに取り付けられる端末ホルダ23等)が光線を遮る障害物にならず、且つ観察装置全体がコンパクトになること(装着の際の不快感低減等につながる)を条件に考えれば、電子機器11の一端は凹面鏡12までの距離があってもよいが、他端は凹面鏡12までの距離が小さいことが望ましい。結果的に観察装置の配置は図1に示したようになる。
ここで、第1の保持部は種々の実施形態が考えられるが、例えば図8に示したヘッドホン型の頭部保持部材41等により実現される。また、第2の保持部は電子機器11及び凹面鏡12を保持するものであり、例えば図5に示したように、電子機器11を保持する端末ホルダ23と、凹面鏡12を保持し、端末ホルダ23と当該凹面鏡との角度調節等を行うヒンジ23aにより実現される。また、観察者の眼球側から耳側に向かうに従って、電子機器11の表示部から凹面鏡12までの距離が小さくなるとは、図3に示したように、眼球から離れる方向において、電子機器11と凹面鏡12の間の距離が詰まっていく配置を表したものであり、これは図5に示したように、電子機器11(厳密には電子機器11を保持する端末ホルダ23)と凹面鏡12がヒンジ23aにより接続される構成により実現可能である。
これにより、電子機器11の原画像を凹面鏡12で反射して拡大投影する構造をとれるため、液晶ディスプレイなどの新たな表示素子を必要とせず、特許文献1等の手法に比べて消費電力を少なくすることが可能である。また、保持部材が、観察者の部位(具体的には頭部、首部、肩部等)に装着されるため、装置の重量が観察者の顔に作用することがなく、装着による不快感が軽減できる。
また、本実施形態での座標系を図3に示したように、観察者が正面を向いている状態の眼球の瞳孔中心を原点とし、眼球の瞳孔中心を通り電子機器11の表示部の中心に到る光線を軸上主光線とし、瞳孔中心から凹面鏡12の凹面に向かう軸上主光線の方向をZ軸、Z軸に直交し光学系の偏心方向をY軸、Y軸及びZ軸に直交する軸をX軸として設定する。この場合、電子機器11の表示部上の点P1から、凹面鏡12までの距離をL1とし、電子機器11の表示部上の点P2から、凹面鏡12までの距離をL2とし、点P1が点P2に比べてY軸上での原点からの距離が離れた点である場合に、L1<L2となるように電子機器11及び凹面鏡12が配置される。
ここで、P1及びP2の例を図25(A)に示す。P1はP2に比べて、Y軸上での原点からの距離が離れているということであるから、P1に対応するY座標値をY1、P2に対応するY座標値をY2とした場合に、|Y1|>|Y2|を満たすことになる(図25(A)の例では、Y軸正方向及び原点との関係からY1及びY2は負となるためY1<Y2となる)。また、P1から凹面鏡12までの距離L1をどのようにとるかは種々考えられるが、例えば点と面の最短距離を考え、当該最短距離を距離L1とすればよい。或いは、図25(A)に示したように、P1からの光が眼球13aに入射する光路を考えた場合に、当該光路上でのP1から凹面鏡12までの長さをL1としてもよい。
これにより、観察者の眼球側から耳側に向かうに従って、電子機器11の表示部から凹面鏡12までの距離が小さくなるという条件を具体的に設定することが可能になる。眼球側から耳側に向かうとは、表示面上の点に対応するY座標値が小さくなる(Y2→Y1への変化等に相当)ことに対応し、電子機器11の表示部から凹面鏡12までの距離が小さくなるとはL2に比べてL1の値が小さくなることに対応する。なお、左目に観察装置を装着する場合の例を図25(B)に示す。左目に観察装置を装着する場合には、上述したように右目に観察装置を装着する場合に対してY軸正方向を反転させるため、右目の場合と同様に考えることが可能である。
また、図3に示したように、電子機器11の表示部の表示面とZ軸のなす角度のうち、表示面側からZ軸までの角度をBとすると、角度Bは0°<B<90°を満たす必要があり、より望ましくは角度Bは20°<B<80°を満たす。
これにより、観察者と電子機器11との相対的な位置関係を適切に設定することが可能になる。具体的には、上式(2)の下限値20゜を超えてBが小さくなると、観察者に対する電子機器11及び凹面鏡12の配置は、一例としては図26(A)のようになると考えられる。図26(A)の場合には、表示部11aからの光線は、C1に示したように凹面鏡12により反射されることで眼球13aに到達しうるため、観察者は凹面鏡12により拡大された像を観察できる可能性はある。図26(A)の例であれば、観察者の正面方向に対して左にずれた方向に像が見えることになる。ただし、観察者の眼球13aと電子機器11の表示部11aとの位置関係を考えれば、凹面鏡12による反射を介さずに、直接に眼球13aに到達する光もある(図26(A)のC2)。つまりBが20°以下になると、表示部11aからの光が、C1とC2の2つの経路により眼球13aに到達するため、観察者にとっては、表示部11aに表示された画像の光が観察者視野内に認識されることになり、接眼光学系を介した観察がしづらいものとなる。一方、Bが上限値80゜を超えて大きくなると、電子機器11と観察者の顔面が干渉するため配置が困難となる。具体的には、Bが80°以上の場合には、観察者の眼球13aよりも前方(Z軸正方向)に電子機器11を配置すると電子機器11自身が光路を遮ることになってしまう可能性が高い。例えば、図26(B)のように、凹面鏡12による反射光が電子機器11により遮られ、眼球13aに到達しない。よって、図26(C)に示すように眼球13aに対して側方に電子機器11を配置することになるが、表示部11aからの光線はD1に示したようにZ軸と平行(B=90°の場合)、或いはZ軸から離れる方向に向かう。そのため、凹面鏡12により光線D1を眼球13aに入射させたとしても、それにより観察される像はD3のような位置となる。よって、観察者は視界の端にしか像を捉えられず、観察に適している状態にあるとは言えない。つまり、条件を満たしたBを設定することで適切な観察が可能になる。
また、観察装置は第1の保持部への、第2の保持部の取り付け位置及び取り付け角度の一方を調整する調整機構を備えてもよい。そして、当該調整機構に基づいて、角度Bを調整する。
ここで調整機構とは、図5の連結部材22やヒンジ22aに相当する。具体例を図27(A)〜図27(C)に示す。図27(A)〜図27(C)は図4に示した観察装置を頭部に装着した状態を上から見た図である。例えば、図27(A)に示したように、頭部固定帯21の所与の位置に、連結部材22を取り付け、当該連結部材22に対して所与の角度でヒンジ22aが固定されることで、角度Bを決定できる。これに対して、図27(B)に示したように、連結部材22に対するヒンジ22aの角度を変更することで角度Bを調整してもよい。この場合は、ヒンジ22aの角度を変えることで、角度Bの値を小さくしている。なお、図27(B)では連結部材22が取り付けられる頭部固定帯21上の位置は、図27(A)と同様としている。また、図27(C)に示すように、連結部材22が取り付けられる頭部固定帯21上の位置を変更することで、角度Bを調整してもよい。図27(C)では、図27(A)に比べて連結部材22の位置を前方に移している。頭部固定帯21は観察者の頭部に装着されることで、円形状に近い形状となることから、連結部材22の取り付け位置を変えることでも、角度Bを調整可能である。なお、図27(C)では連結部材22とヒンジ22aの角度は、図27(A)と同様としている。
これにより、Bの値をユーザ自身により調整することが可能になる。上述してきたように本実施形態の観察装置を用いて適切に画像等を観察するためには、電子機器11の配置を考慮する必要がある。よって、その配置を調整可能にすることは観察を適切に行う上で有用である。
また、図3に示したように、電子機器11の表示部から凹面鏡12の凹面への、軸上主光線の入射角度をAとすると、角度Aは0°<A<90°を満たす必要があり、より望ましくは角度Aは10°<A<60°を満たす。
これにより、観察者と電子機器11との相対的な位置関係を適切に設定することが可能になる。具体的には、上式(3)の下限値10゜を超えてAが小さくなると、電子機器11と観察者の顔面が干渉するため配置することが困難となる。一方、上限値60゜を超えてAが大きくなると、接眼光学系で発生する偏心収差が補正しきれないほど大きくなり、鮮明な観察像を呈示することが困難となる。ここで収差とは、光学系による結像時に色づきが発生したり、像にボケや歪みが生じることを言い、偏心収差とは偏心光学系(光軸に対して光学構成面がチルトまたはシフトする光学系)を用いることで発生する収差のことである。偏心収差には、通常の光学系(共軸光学系)では発生しない、台形になる非対称な歪曲収差や軸上のコマ収差、非対称な像面の倒れを含む像面湾曲等も含まれることになるため、解析及び当該解析に基づく補正は非常に難しいものとなる。本実施形態では、自由曲面等を用いることで偏心収差の良好な補正を実現するものとするが、それでも偏心収差が大きい場合に対応が困難であることには変わりがない。つまり、条件を満たしたAを設定することで適切な観察が可能になる。
また、第2の保持部は、電子機器11と凹面鏡12との相対的な位置関係を調整する調整機構を備えてもよい。そして、当該調整機構に基づいて、角度Aを調整する。
ここで調整機構とは、図5のヒンジ23aに相当する。具体例を図28(A)〜図28(B)に示す。ヒンジ23aを調整することで、図28(A)に示したように角度Aを所与の値に設定できる。また、ヒンジ23aを調整し、電子機器11と凹面鏡12のなす角度(開き具合)を調整することで、角度Aを変更することができる。例えば、図28(B)に示したように、開き具合を狭くすることで、図28(A)の状態に比べて角度Aの値を小さくすることができる。
これにより、Aの値をユーザ自身により調整することが可能になる。調整が可能となる利点については上述したBの場合と同様である。
また、図3に示したように、Y軸及びZ軸により規定される平面における凹面鏡12と観察者視軸の交点のZ座標をZ1とすると、Z1は15mm<Z1<150mmを満たす。
これにより、観察者と凹面鏡12との相対的な位置関係を適切に設定することが可能になる。具体的には、上式(1)の下限値15mmを超えてZ1が小さくなると、凹面鏡12が観察者の顔面に干渉して配置が困難となる。一方、上限値150mmを越えてZ1が大きくなると、所望の観察画角を満たすためには、電子機器11が巨大になり、それに伴って、凹面鏡も巨大になり、実現が困難となる。あるいは、観察画角が小さくなるため、拡大投影する効果が低減するという問題がある。具体例を図29(A)、図29(B)に示す。図29(A)は図1と同様の図であり、Z1が所与の値の場合に観察される像A3を表している。A3の幅が観察画角に相当する。それに対して、Z1の値を大きくした例を図29(B)に示す。図29(B)から明らかなように、Z1が大きくなると、観察画角(図29(B)におけるB3の幅に相当)が小さくなる。画角が小さい状態(通常の表示装置であればディスプレイサイズが小さい場合に相当)では、表示される画像、文字等がつぶれてしまい観察に適さない。つまり、条件を満たしたZ1を設定することで適切な観察が可能になる。
また、第1の保持部は、観察者の部位である頭部に装着されてもよい。具体的には第1の保持部は、図4に示したように観察者の額部と後頭部を含む頭囲に沿って装着される頭部固定帯21であってもよいし、図8に示したように観察者の頭頂部から側頭部に沿って装着されるヘッドホン型の頭部保持部材41であってもよいし、図10に示したように観察者の側頭部から後頭部に沿って装着されるテンプル後ろ型の頭部保持部材51であってもよい。
これにより、観察者が凹面鏡12によって、電子機器11に表示する原画像を観察する場合にも、装置を手に把持する必要がなくなり、且つ特許文献2の例のように狭い部分に重量が集中することもないため、観察者の負担を軽減することが可能になる。
また、第1の保持部は、図13に示したように観察者の耳部に装着されてもよい。具体的には、図12に示したように耳掛け部61aを含んでもよい。
これにより、観察装置を観察者が装着する際に、安定性を向上させることが可能になり、より快適な観察ができる。
また、観察装置は、図14に示したように、第1の保持部に取り付けられ、観察者への観察装置の装着時に、所定軸まわりでのモーメントの発生を抑止するバランサー(質量付加部材91)を含んでもよい。
これにより、観察装置を観察者が装着する際に、安定性を向上させることが可能になり、より快適な観察ができる。具体的には、図14の例では、端末ホルダ23、電子機器11及び凹面鏡12の部分が、観察装置の他の部分に比べて相対的に重いことが想定されるため、右側部分が下に落ちる(Z軸まわりに回転する)可能性がある。また、前方と後方を比較した場合に、前方が重く端末ホルダ23等が下に落ちる(Y軸まわりに回転する)可能性も考えられる。よってY軸まわり或いはZ軸まわりのモーメントの発生を抑止するようにバランサーを配置することで、装着時の観察者への負担を軽減することが可能になる。具体例を図30(A)、図30(B)に示す。図30(A)、図30(B)は図14に示した観察装置を上から見た図である。ここで、観察者の頭部中心を基準点とすると(瞳中心である座標系の原点とは異なる)、電子機器11や凹面鏡12を保持しているため、観察装置の重心は基準点の右側(Y軸負側)に偏っている。よってそのままでは、Z軸まわりの回転(具体的には、ヘッドホンの右側が下がり、左側が上がる回転)が生じうるため、安定性に問題が残る。よって、基準点の左側にバランサーを配置することで、この方向での回転を押さえるとよい。具体的には、バランサーを含めた観察装置全体の重心が、基準点を通りZ軸に平行な直線状(或いはその近傍)に位置するようバランサーの位置及び質量を調整する。同様に、前後方向でのバランスを考えた場合にも、電子機器11等の影響により、基準点の前方(Z軸正方向)に重心は偏っているはずである。よってそのままでは、Y軸まわりの回転(具体的には、頭部保持部材41が前方にずれて落ちる回転)が生じうるため、安定性に問題が残る。よって、基準点の後側にバランサーを配置することで、この方向での回転を押さえてもよい。具体的には、バランサーを含めた観察装置全体の重心が、基準点を通りY軸に平行な直線状(或いはその近傍)に位置するようバランサーの位置及び質量を調整する。つまり、Z軸まわり、Y軸まわり両方のモーメント発生を抑止するのであれば、バランサーを含めた観察装置全体の重心が基準点(或いはその近傍)に位置するようにすればよい。
また、第1の保持部は、図15、図16に示したように、観察者の前記耳に装着されるヘッドホン(スピーカー)を備えてもよい。
これにより、映像による視覚的な効果だけでなく、音声等による聴覚的な効果を得ることが可能になる。ヘッドホン101は電子機器11からの信号に基づいて、電子機器11の表示部で表示されている映像に対応した音を発生させることが想定されるが、映像と対応しない信号を取得してもよい。その際には、信号を電子機器11以外の機器(例えば外部機器)から取得してもよい。
また、第1の保持部は、図17,図18に示したように、観察者の首に装着される首掛け部71と、首掛け部71に接続され、第2の保持部が取り付けられる腕部71aとを備えてもよい。また、第1の保持部は、図19,図20に示したように、観察者の肩及び脇の少なくとも一方に沿って装着される固定部(肩保持部材81及び脇固定腕81bの少なくとも一方に対応)と、固定部に接続され、第2の保持部が取り付けられる腕部81aとを備えてもよい。
これにより、第1の保持部が頭部以外にも、観察者の首や肩、脇等に装着される構成の観察装置を実現することが可能になる。装置の安定性については、頭部装着型と同様の効果が期待できる他、頭頂部や額に保持部材が配置されないことから、頭部装着型の実施例以上に観察者の負担軽減が可能であると考えられる。
また、以上の本実施形態は上述した観察装置と、電子機器11とを含む表示装置にも適応できる。
この場合、本実施形態の電子機器11として単体でも利用可能な機器を想定していることに鑑みれば、上述してきたように第2の保持部と電子機器11とが着脱可能である構成とすることが想定される。しかし、製造時等に第2の保持部と電子機器11とが一体となるように構成してもよい。第2の保持部と電子機器11が一体形成される場合には、用いられる電子機器11に特化した構造とすることができるため、電子機器11を保持する際の安定性向上や、調整(上記A,B,Z1等の調整)の容易性向上等が期待できる。
なお、以上のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また観察装置、表示装置の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
11 電子機器、11a 表示部、12 凹面鏡、13 観察者、13a 眼球、
20,30,40,50,60,70,80,90,100 観察装置、
21 頭部固定帯、22 連結部材、22a ヒンジ、23 端末ホルダ、
23a ヒンジ、31 頭部固定帽、41,51,61 頭部保持部材、
61a 耳掛け部、71 首掛け部、71a 腕部、71b 押さえ部、
81 肩保持部材、81a 腕部、81b 脇固定腕、91 質量付加部材、
101 ヘッドホン

Claims (19)

  1. 電子機器の表示部を観察する観察装置であって、
    観察者の部位に装着され、前記観察装置を保持する第1の保持部と、
    前記電子機器の前記表示部に表示される表示画像を、前記観察者の眼球に拡大投影する凹面鏡と、
    前記第1の保持部に取り付けられ、前記凹面鏡及び前記電子機器を保持する第2の保持部と、
    を含み、
    前記凹面鏡は、
    前記観察者の前記眼球に対して凹面を向けて保持され、
    前記凹面鏡及び前記電子機器は、
    前記観察者の前記眼球側から耳側に向かうに従って、前記電子機器の前記表示部から前記凹面鏡までの距離が小さくなるように保持されることを特徴とする観察装置。
  2. 請求項1において、
    前記観察者が正面を向いている状態の眼球の瞳孔中心を原点とし、
    前記眼球の前記瞳孔中心を通り前記電子機器の前記表示部の中心に到る光線を軸上主光線とし、前記瞳孔中心から前記凹面鏡の前記凹面に向かう前記軸上主光線の方向をZ軸とし、前記Z軸に直交し光学系の偏心方向をY軸とし、前記Y軸及び前記Z軸に直交する軸をX軸とした場合に、
    前記電子機器の前記表示部上の点P1から、前記凹面鏡までの距離をL1とし、前記電子機器の前記表示部上の点P2から、前記凹面鏡までの距離をL2とし、点P1が点P2に比べてY軸上での前記原点からの距離が離れた点である場合に、
    L1<L2となることを特徴とする観察装置。
  3. 請求項2において、
    前記電子機器の前記表示部の表示面と前記Z軸のなす角度のうち、前記表示面側から前記Z軸までの角度Bが、
    0°<B<90°であることを特徴とする観察装置。
  4. 請求項3において、
    前記電子機器の前記表示部の前記表示面と前記Z軸のなす角度のうち、前記表示面側から前記Z軸までの前記角度Bが、
    20°<B<80°であることを特徴とする観察装置。
  5. 請求項3又は4において、
    前記第1の保持部への、前記第2の保持部の取り付け位置及び取り付け角度の少なくとも一方を調整する調整機構を備え、前記調整機構に基づいて、前記角度Bが調整されることを特徴とする観察装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれかにおいて、
    前記電子機器の前記表示部から前記凹面鏡の前記凹面への、前記軸上主光線の入射角度Aが、
    0°<A<90°であることを特徴とする観察装置。
  7. 請求項6において、
    前記電子機器の前記表示部から前記凹面鏡の前記凹面への、前記軸上主光線の前記入射角度Aが、
    10°<A<60°であることを特徴とする観察装置。
  8. 請求項6又は7において、
    前記第2の保持部は、
    前記電子機器と前記凹面鏡との相対的な位置関係を調整する調整機構を備え、前記調整機構に基づいて、前記角度Aが調整されることを特徴とする観察装置。
  9. 請求項2乃至8のいずれかにおいて、
    前記Y軸及び前記Z軸により規定される平面における前記凹面鏡の中心部のZ座標であるZ1が、
    15mm<Z1<150mmであることを特徴とする観察装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記第1の保持部は、
    前記観察者の前記部位である頭部に装着されることを特徴とする観察装置。
  11. 請求項10において、
    前記第1の保持部は、
    前記観察者の額部と後頭部を含む頭囲に沿って装着されることを特徴とする観察装置。
  12. 請求項10において、
    前記第1の保持部は、
    前記観察者の頭頂部から側頭部に沿って装着されることを特徴とする観察装置。
  13. 請求項10において、
    前記第1の保持部は、
    前記観察者の側頭部から後頭部に沿って装着されることを特徴とする観察装置。
  14. 請求項10乃至13のいずれかにおいて、
    前記第1の保持部は、
    前記観察者の耳部に装着されることを特徴とする観察装置。
  15. 請求項10乃至12のいずれかにおいて、
    前記第1の保持部に取り付けられ、前記観察者への前記観察装置の装着時に、所定軸まわりでのモーメントの発生を抑止するバランサーを含むことを特徴とする観察装置。
  16. 請求項10乃至15のいずれかにおいて、
    前記第1の保持部は、
    前記観察者の前記耳に装着されるヘッドホンを備えることを特徴とする観察装置。
  17. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記第1の保持部は、
    前記観察者の首に装着される首掛け部と、
    前記首掛け部に接続され、前記第2の保持部が取り付けられる腕部とを備えることを特徴とする観察装置。
  18. 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    前記第1の保持部は、
    前記観察者の肩及び脇の少なくとも一方に沿って装着される固定部と、
    前記固定部に接続され、前記第2の保持部が取り付けられる腕部とを備えることを特徴とする観察装置。
  19. 請求項1乃至18のいずれかに記載の観察装置と、
    前記電子機器と、
    を含むことを特徴とする表示装置。
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