JP2014002635A - 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズの除去処理を施した画像における画質を向上させる。
【解決手段】ノイズ除去画像生成部は、入力画像と、前記入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像とに基づいて入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成する。補正画像生成部は、所定の倍率による縮小での帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域の前記ノイズ除去画像の周波数成分を主成分とする高周波成分画像をノイズ除去画像から生成し、ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてエッジ補正画像を生成する。
【選択図】図2

Description

本技術は、画像処理装置に関する。詳しくは、ノイズを補正する画像処理装置、撮像装置および画像処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
近年、人物等の被写体を撮像して撮像画像を生成し、この生成された撮像画像を記録するデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ(例えば、カメラ一体型レコーダ)等の撮像装置が普及している。このようなデジタルの撮像装置により撮像された撮像画像には、一般的にノイズが含まれている。
この撮像画像のノイズには、少ない画素でランダムに出現し、少ないタップ数のフィルタで除去できるノイズ(高周波ノイズ)と、広い範囲の画素に出現し、大きいタップ数のフィルタでないと除去できないノイズ(低周波ノイズ)とが含まれている。
低周波ノイズは、大きいタップ数のフィルタで処理を行うと除去することができる。しかしながら、大きいタップ数のフィルタによる処理は重い。このため、低周波ノイズを簡便に除去するための方法が提案されている。例えば、入力画像の縮小画像と入力画像とに基づいて低周波ノイズを除去する画像処理方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この画像処理方法では、所定の範囲の平均値と入力画像における画素値とを比較することでノイズと有意信号の分離を行い、ノイズが多い画素値を縮小画像から生成した置換データに置換することにより、入力画像における低周波ノイズを除去する。
特開2004−295361号公報
上述の従来技術では、縮小画像から置換データを生成することにより、入力画像における低周波ノイズを除去することができる。しかしながら、縮小画像から生成した置換データは、高周波成分が少なく解像度が低い像であるため、エッジやエッジ付近において置換が行われた場合には解像度が低下してしまうおそれがある。そこで、画像における解像度を損なわないようにノイズを除去することが重要である。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、ノイズの除去処理を施した画像における画質を向上させることを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、入力画像と、上記入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像とに基づいて上記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成部と、上記所定の倍率による縮小での帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域の上記ノイズ除去画像の周波数成分を主成分とする高周波成分画像を上記ノイズ除去画像から生成し、上記ノイズ除去画像と上記高周波成分画像とに基づいてエッジ補正画像を生成する補正画像生成部とを具備する画像処理装置、画像処理方法、および、プログラムである。これにより、入力画像と縮小画像とに基づいて生成されたノイズ除去画像に対して、縮小画像を生成する際の帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域のノイズ除去画像の周波数成分を用いてエッジ補正を行わせるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記補正画像生成部は、上記帯域制限により除去されない周波数成分を主成分とする低周波成分画像と上記ノイズ除去画像との間で画素ごとに行う減算処理により上記高周波成分画像を生成するようにしてもよい。これにより、帯域制限により除去されない周波数成分を主成分とする低周波成分画像とノイズ除去画像との間で画素ごとに行う減算処理により高周波成分画像が生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ノイズ除去画像生成部は、上記縮小画像におけるノイズが除去された画像を上記所定の倍率で拡大した第2ノイズ除去画像を生成した後に、画素ごとに設定された加算割合に応じて上記第2ノイズ除去画像と上記入力画像との間で画素ごとに行う加算処理により上記ノイズ除去画像を生成し、上記補正画像生成部は、上記第2ノイズ除去画像を上記低周波成分画像として用いて上記高周波成分画像を生成するようにしてもよい。これにより、縮小画像におけるノイズが除去された画像を所定の倍率で拡大した第2ノイズ除去画像を用いて高周波成分画像が生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記補正画像生成部は、上記ノイズ除去画像を上記所定の倍率で縮小した後に上記所定の倍率で拡大した画像を上記低周波成分画像として用いて上記高周波成分画像を生成するようにしてもよい。これにより、ノイズ除去画像を所定の倍率で縮小した後に所定の倍率で拡大した画像を用いて高周波成分画像が生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記補正画像生成部は、上記縮小画像を上記所定の倍率で縮小した後に上記所定の倍率で拡大した画像を上記低周波成分画像として用いて上記エッジ補正画像を生成するようにしてもよい。これにより、縮小画像を所定の倍率で縮小した後に所定の倍率で拡大した画像を用いて高周波成分画像が生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記補正画像生成部は、上記ノイズ除去画像と上記高周波成分画像とに基づいてアンシャープマスク処理により上記エッジ補正画像を生成するようにしてもよい。これにより、アンシャープマスク処理によりエッジ補正が行われるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像を生成する縮小画像生成部と、上記入力画像に対してエッジ強調を行う場合には、上記入力画像と、上記縮小画像とに基づいて上記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成部と、上記エッジ強調を行う場合には、上記生成された縮小画像と上記ノイズ除去画像とに基づいて高周波成分画像を生成し、上記ノイズ除去画像と上記高周波成分画像とに基づいてアンシャープマスク処理によりエッジ補正画像を生成する補正画像生成部とを具備する画像処理装置である。これにより、エッジ強調を行う場合には、入力画像と縮小画像とに基づいて生成されたノイズ除去画像に対して、縮小画像を生成する際の帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域のノイズ除去画像の周波数成分を用いてエッジ補正を行わせるという作用をもたらす。
また、この第2の側面において、上記補正画像生成部は、上記入力画像に対してコントラスト強調を行う場合には、上記縮小画像と上記入力画像とに基づいて第2高周波成分画像を生成し、上記入力画像と上記第2高周波成分画像とに基づいて上記アンシャープマスク処理によりコントラスト強調画像を生成し、上記ノイズ除去画像生成部は、上記コントラスト強調を行う場合には、上記縮小画像と上記コントラスト強調画像とに基づいて上記コントラスト強調画像におけるノイズを除去した画像を生成するようにしてもよい。これにより、コントラスト強調を行う場合には、アンシャープマスク処理によりコントラスト強調を行わせた後に、縮小画像を用いたノイズ除去が行われるという作用をもたらす。
また、本技術の第3の側面は、被写体光を集光するレンズ部と、上記被写体光を電気信号に変換する撮像素子と、上記撮像素子から出力された電気信号を所定の入力画像に変換する信号処理部と、上記入力画像と、上記入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像とに基づいて上記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成部と、上記所定の倍率による縮小での帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域の上記ノイズ除去画像の周波数成分を主成分とする高周波成分画像を上記ノイズ除去画像から生成し、上記ノイズ除去画像と上記高周波成分画像とに基づいてエッジ補正画像を生成する補正画像生成部と、上記生成されたエッジ補正画像を圧縮符号化して記録用データを生成して記録する記録処理部とを具備する撮像装置である。これにより、入力画像と縮小画像とに基づいて生成されたノイズ除去画像に対して、縮小画像を生成する際の帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域のノイズ除去画像の周波数成分を用いてエッジ補正を行わせ、このエッジ補正が行われた画像を記録させるという作用をもたらす。
本技術によれば、ノイズの除去処理を施した画像における画質を向上させることができるという優れた効果を奏し得る。
本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態のNR部200の機能構成例を模式的に示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態において、NR部200における画像処理を説明する際に用いられるエッジ、エッジ付近、および、平坦部を説明するための図である。 本技術の第1の実施の形態のNR部200による縮小NR処理およびアンシャープマスク処理の際の画素値の遷移を模式的に示す図である。 本技術の第1の実施の形態のNR部200における画像処理を説明するために、画像の周波数成分と画像処理との関係を模式的に示す図である。 本技術の第1の実施の形態のNR部200におけるアンシャープマスク処理において用いられる差分画像の周波数成分と、縮小NR後画像の周波数成分との関係を模式的に示す図である。 本技術の第1の実施の形態のNR部200におけるアンシャープマスク処理の内容を模式的に示す図である 本技術の第1の実施の形態のNR部200において縮小NR処理とアンシャープマスク処理とで同じ帯域制限を用いる効果を説明するための図である。 本技術の第1の実施の形態におけるNR部200により画像処理が行われる際の処理手順例を示すフローチャートである。 本技術の第2の実施の形態におけるNR部600の機能構成の一例を示すブロック図である。 本技術の第2の実施の形態におけるNR部600により画像処理が行われる際の処理手順例を示すフローチャートである。 本技術の第1の実施の形態の変形例として、縮小NR後画像を縮小した画像を用いて差分を算出するNR部(NR部700)の機能構成の一例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態の変形例として、画像縮小部221が生成した縮小画像を用いて縮小NR処理とエッジ付近の強調とを行うNR部(NR部750)の機能構成の一例を示すブロック図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(画像処理制御:同じ縮小率を用いて縮小NR処理およびアンシャープマスク処理を行う例)
2.第2の実施の形態(画像処理制御:画像全体のコントラスト強調と縮小NR処理とを行う例)
3.変形例
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の機能構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。
撮像装置100は、被写体を撮像して画像データ(撮像画像)を生成し、生成された画像データを画像コンテンツ(静止画コンテンツまたは動画コンテンツ)として記録する撮像装置(例えば、コンパクトデジタルカメラ)である。
撮像装置100は、レンズ部110と、撮像素子120と、前処理部130と、YC変換部140と、NR(Noise Reduction)部200と、サイズ変換部150とを備える。また、撮像装置100は、記録処理部161と、記録部162と、表示処理部171と、表示部172と、バス181と、メモリ182とを備える。
バス181は、撮像装置100においてデータのやりとりを行うためのバスである。例えば、画像処理が行われる際には、一時的に格納が必要なデータがバス181を介してメモリ182に格納される。
メモリ182は、撮像装置100においてデータを一時的に保持するものである。このメモリ182は、例えば、撮像装置100における各信号処理の作業領域として用いられる。メモリ182は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)により実現される。
レンズ部110は、被写体からの光(被写体光)を集光するためのものである。なお、図1では、撮像光学系に配置される各部材(フォーカスレンズやズームレンズなどの各種レンズ、光学フィルタ、および、絞りなど)を、レンズ部110としてまとめて示す。レンズ部110により集光された被写体光は、撮像素子120の露光面に結像される。
撮像素子120は、被写体光を電気信号に光電変換するものであり、被写体光を受光して電気信号を生成するものである。また、撮像素子120は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ、または、CCD(Charge Coupled Device)センサなどの固体撮像素子により実現される。この撮像素子120は、生成した電気信号を、画像信号(RAW信号)として前処理部130に供給する。
前処理部130は、撮像素子120から供給された画像信号(RAW信号)に、各種の信号処理を施すものである。この前処理部130は、例えば、ノイズ除去、ホワイトバランス調整、色補正、エッジ強調、ガンマ補正、解像度変換などの画像信号処理を実行する。前処理部130は、各種の信号処理を施した画像信号を、YC変換部140に供給する。
YC変換部140は、前処理部130から供給された画像信号をYC信号に変換するものである。ここで、YC信号は、輝度成分(Y)、および赤/青の色差成分(Cr/Cb)を含む画像信号である。YC変換部140は、生成したYC信号を、信号線209を介してNR部200に供給する。なお、YC変換部140および前処理部130は、特許請求の範囲に記載の信号処理部の一例である。
NR部200は、YC変換部140からYC信号として供給された画像に含まれているノイズを除去するものである。このNR部200は、縮小画像を用いるノイズ除去処理をするとともに、ノイズ除去処理の際に低下した解像度を復元するためのアンシャープマスク処理を行う。これにより、NR部200は、低周波ノイズが減少された画像であって、エッジおよびエッジ付近における解像度が良好な画像を生成する。なお、本技術の第1の実施の形態では、説明の便宜上、画像を、エッジと、エッジ付近と、平坦部とに分けて説明する。なお、エッジ、エッジ付近、および平坦部については、図3において説明するため、ここでの説明を省略する。
また、NR部200の内部構成については、図2を参照して説明するため、ここでのNR部200の詳細な説明を省略する。NR部200は、ノイズ除去処理およびアンシャープマスク処理を施した画像(以降はNR画像と称する)を、信号線201を介してサイズ変換部150に供給する。
サイズ変換部150は、NR部200から供給されたNR画像のサイズを、記録用の画像のサイズまたは表示用の画像のサイズに変換するものである。サイズ変換部150は、生成した記録用の画像(記録画像)を、記録処理部161に供給する。また、サイズ変換部150は、生成した表示用の画像(表示画像)を、表示処理部171に供給する。
記録処理部161は、サイズ変換部150から供給された画像を圧縮符号化して記録用のデータを生成するものである。この記録処理部161は、静止画を記録する場合には、静止画の圧縮に用いられる符号化様式(例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式)を用いて画像を圧縮し、この圧縮された画像のデータ(静止画コンテンツ)を記録部162に供給する。また、記録処理部161は、動画を記録する場合には、動画の圧縮に用いられる符号化様式(例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式)を用いて画像を圧縮し、この圧縮された画像のデータ(動画コンテンツ)を記録部162に供給する。
また、記録処理部161は、記録部162に記録されている画像を再生する場合には、その画像の圧縮符号化様式により画像を復元し、この復元した画像信号を表示処理部171に供給する。
記録部162は、記録処理部161から供給される記録用のデータ(静止画コンテンツまたは動画コンテンツ)を記録するものである。この記録部162は、例えば、半導体メモリ(メモリカード等)や、光ディスク(BD(Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)等)や、ハードディスクなどの記録媒体(1または複数の記録媒体)により実現される。なお、これらの記録媒体は、撮像装置100に内蔵するようにしてもよく、撮像装置100から着脱可能とするようにしてもよい。
表示処理部171は、サイズ変換部150から供給された画像を、表示部172で表示するための信号に変換するものである。この表示処理部171は、例えば、サイズ変換部150から供給された画像を、NTSC(National Television System Committee)方式の標準カラー映像信号に変換し、この変換した標準カラー映像信号を表示部172に供給する。また、表示処理部171は、記録部162に記録されている画像を再生する場合には、記録処理部161から供給された画像を標準カラー映像信号に変換し、この変換した標準カラー映像信号を表示部172に供給する。
表示部172は、表示処理部171から供給された画像を表示するものである。表示部172は、例えば、モニタ画像(ライブビュー画像)、撮像装置100の各種機能の設定画面、再生画像などを表示する。この表示部172は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)などのカラー液晶パネルにより実現される。
なお、この機能構成で示した前処理部130、YC変換部140、NR部200、サイズ変換部150、記録処理部161、および、表示処理部171は、例えば、撮像装置100に設けられる画像処理用のDSP(Digital Signal Processor)により実現される。
なお、図1以降では、NR部200が撮像装置に設けられることを想定し、撮像画像を処理する例について説明する。しかしながら、NR部200は、外部から入力された動画コンテンツを記録または表示させる映像視聴装置(例えば、ハードディスク内蔵型レコーダー)などに設けることも可能である。映像視聴装置にNR部200を設ける場合には、記録媒体に記録された記録データから画像を生成するための画像処理用のDSPにNR部200が設けられる。そして、記録データから表示画像を生成する際に、ノイズ除去処理およびアンシャープマスク処理が施される。
次に、NR部200の内部構成について、図2を参照して説明する。
[NR部の機能構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態のNR部200の機能構成例を模式的に示すブロック図である。
なお、図2以降では、NR部200が処理する信号を画素値と称して説明する。例えば、NR部200が輝度成分(Y)に対して補正処理を行う場合には、輝度成分(Y)の値が画素値に対応する。
NR部200は、高周波ノイズ除去部210と、縮小NR部220と、エッジ復元部230とを備える。
高周波ノイズ除去部210は、信号線209を介して供給された画像に含まれるノイズのうち高周波ノイズを除去するものである。ここで、高周波ノイズとは、ノイズを除去する際に行うフィルタ処理において、タップ数を小さく設定して除去することができるノイズである。この高周波ノイズは、1ピクセルや2ピクセルなどのピクセル単位で発生しているようなノイズである。
高周波ノイズ除去部210は、例えば、小さなタップ数のεフィルタを用いて高周波ノイズを除去する。高周波ノイズ除去部210は、高周波ノイズを除去した画像を、縮小NR部220に信号線241を介して供給する。なお、これ以降では、高周波ノイズ除去部210により高周波ノイズが除去された画像を、高周波ノイズ除去画像と称することとする。
縮小NR部220は、高周波ノイズ除去部210から供給された画像における低周波ノイズを、この画像の縮小画像を用いて除去するものである。ここで、低周波ノイズとは、隣接する複数の画素(広範囲)に現れる斑状のノイズであり、小さいタップ数のフィルタでは除去できないノイズである。この低周波ノイズは、高周波ノイズ除去部210で除去されなかったノイズであり、例えば、暗い被写体を高感度で撮像した場合によく出現する。
縮小NR部220は、画像縮小部221と、低周波ノイズ除去部222と、画像拡大部223と、加算判定部224と、加算画像生成部225とを備える。縮小NR部220は、低周波ノイズを除去した画像と、縮小画像とをエッジ復元部230に供給する。なお、縮小NR部220は、特許請求の範囲に記載のノイズ除去画像生成部の一例である。
画像縮小部221は、信号線241を介して供給された画像のサイズを1/N倍に縮小した縮小画像を生成するものである。この画像縮小部221は、例えば、供給された画像を1/4のサイズに縮小して縮小画像を生成する。なお、縮小率(N)は、エッジ付近で多い周波数成分の区間で帯域制限の基準(境界)となる周波数(この周波数以上の周波数成分がカットされる周波数)が設定されるような値が用いられる。画像縮小部221は、生成した縮小画像を、低周波ノイズ除去部222へ供給する。
低周波ノイズ除去部222は、画像縮小部221から供給された縮小画像に含まれるノイズを除去するものである。なお、高周波ノイズ除去部210において高周波ノイズが除去されているため、低周波ノイズ除去部222によるノイズ除去によって、画像に含まれている低周波ノイズが除去される。ノイズの除去方法としては種々の方法が考えられ、例えば、低周波ノイズ除去部222は、高周波ノイズ除去部210と同様にεフィルタを用いてノイズを除去する。なお、ノイズ除去処理を行う画像が縮小画像であるため、低周波ノイズの発生範囲(画素数)が縮小前よりも少なくなっている(1/4になっている)。このため、縮小画像のフィルタ処理により、少ないタップ数のフィルタで低周波ノイズを除去することができる。低周波ノイズ除去部222は、低周波ノイズを除去した縮小画像を、画像拡大部223に供給する。
画像拡大部223は、低周波ノイズ除去部222から供給された縮小画像をN倍に拡大して、元のサイズの画像に変換するものである。例えば、画像縮小部221において1/4倍のサイズに縮小された場合には、画像拡大部223は、縮小画像のサイズを4倍に拡大する。なお、これ以降では、低周波ノイズ除去部222により低周波ノイズが除去された後に画像拡大部223により拡大された画像を、低周波ノイズ除去画像と称することとする。画像拡大部223は、生成した画像(以降は、低周波ノイズ除去画像と称する)を、加算判定部224と、加算画像生成部225と、エッジ復元部230とに信号線242を介して供給する。
加算判定部224は、高周波ノイズ除去部210から信号線241を介して供給された高周波ノイズ除去画像と、画像拡大部223から信号線242を介して供給された低周波ノイズ除去画像とのブレンド割合(加算割合)を画素値ごと(画素ごと)に判定するものである。このブレンド割合の算出方法は、種々の方法が考えられる。例えば、高周波ノイズ除去画像や低周波ノイズ除去画像を用いて画素ごとに決定する方法、外部情報(肌色鮮明モードで撮像などの撮像条件)から決定する方法などが考えられる。また、高周波ノイズ除去画像や低周波ノイズ除去画像を用いて画素ごとに決定するとともに、外部情報を用いて値を変調させる方法なども考えられる。ここでは、一例として、高周波ノイズ除去画像と低周波ノイズ除去画像とを用いて画素ごとに算出することを想定して説明する。
加算判定部224は、加算割合Sを、「0≦S≦1」となるように算出する。加算判定部224は、例えば、次の式1を用いて加算割合Sを画素ごとに算出する。
S=|(PIN−PLOW)×f| ・・・式1
ここで、PINは、高周波ノイズ除去画像における画素値である。また、PLOWは、低周波ノイズ除去画像における画素値である。また、fは、変換係数である。
なお、上述の式1を用いた加算割合Sの算出において、左辺の計算結果が「1.0」より大きくなる場合があるような変換係数fを設定する場合には、1.0で飽和処理をする。上述の式1を用いての加算割合Sを算出すると、加算割合Sは、画像におけるエッジでは「1」に近い値となり、平坦部では「0」に近い値となり、エッジ付近では「0<S<1」となる。
加算判定部224は、元のサイズの画像(高周波ノイズ除去画像)を構成する全ての画素値に対して加算割合をそれぞれ算出し、算出した加算割合を加算画像生成部225へ供給する。
加算画像生成部225は、高周波ノイズ除去画像と、低周波ノイズ除去画像とを加算割合に応じて加算して、ノイズが除去された画像(縮小NR後画像)を生成するものである。加算画像生成部225は、例えば、次の式2を用いて縮小NR後画像における画素値(PNR)を画素ごとに算出する。
NR=S×PIN+(1−S)×PLOW ・・・式2
この上述の式2により、加算割合Sが「1」の場合には、高周波ノイズ除去画像における画素値がそのまま縮小NR後画像の画素値として出力される。また、加算割合Sが「0」の場合には、低周波ノイズ除去画像における画素値がそのまま縮小NR後画像の画素値として出力される。
すなわち、上述の式2により、加算割合Sが「1」に近い値となるエッジにおける画素値は、高周波ノイズ除去画像における画素値の割合が高くなる。また、加算割合Sが「0」に近い値となる平坦部における画素値は、低周波ノイズ除去画像における画素値の割合が高くなる。また、加算割合Sが「0<S<1」となるエッジ周辺部は、高周波ノイズ除去画像における画素値と低周波ノイズ除去画像における画素値とが加算割合Sに応じてブレンドされた画素値になる。このように、加算割合Sは、エッジの度合いを示し、度合いが高いほど、高周波ノイズ除去画像由来の割合が高くなる。
加算画像生成部225は、加算して生成した画像(縮小NR後画像)を、信号線243を介してエッジ復元部230に供給する。
エッジ復元部230は、縮小NR後画像におけるエッジおよびエッジ付近の解像度を復元するものである。縮小NR後画像は、高周波ノイズ除去画像と低周波ノイズ除去画像とがブレンドされて生成されたため、高周波ノイズおよび低周波ノイズが軽減されているものの、低周波ノイズ除去画像の画素値の割合が高いほど解像度(高周波成分)が低下している。そこで、エッジ復元部230は、エッジおよびエッジ付近の解像度をアンシャープマスク処理により復元させる。
エッジ復元部230は、減算器231と、ゲイン設定部232と、差分調整部233と、加算器234とを備える。なお、エッジ復元部230は、特許請求の範囲に記載の補正画像生成部の一例である。
減算器231は、加算画像生成部225から信号線243を介して供給された縮小NR後画像と、画像拡大部223から信号線242を介して供給された低周波ノイズ除去画像とで減算を行って、アンシャープマスク処理のための差分値を画素ごとに算出するものである。この減算器231は、算出した差分値を、差分調整部233に信号線244を介して供給する。
ゲイン設定部232は、差分値を調整する値(ゲイン)を画素ごとに判定するものである。このゲインの算出方法については種々の方法が考えられ、例えば、縮小NR後画像や低周波ノイズ除去画像を用いて画素ごとに決定する方法、レンズ特性などの外部情報から決定する方法などが考えられる。また、縮小NR後画像や低周波ノイズ除去画像を用いて画素ごとにゲインを決定するとともに、外部情報を用いてゲインを変調させる方法なども考えられる。
ここでは、一例として、縮小NR後画像と低周波ノイズ除去画像との差分の値の正負別および値の大きさに基づいてゲインが決定されることを想定する。このようにゲインを決定することにより、例えば、差分が正となる画素値ではアンシャープマスク処理による強調の度合いを小さくし、差分が負となる画素値ではアンシャープマスク処理による強調の度合いを大きくするなどの調整を行うことができる(図7参照)。ゲイン設定部232は、設定した画素ごとのゲインを差分調整部233に供給する。
差分調整部233は、減算器231から信号線244を介して供給された差分値を、ゲイン設定部232から供給されたゲインに基づいて調整するものである。なお、差分調整部233は、例えば、次の式3を用いてゲイン調整が行われた差分値Eを画素値ごとに算出する。
E=D×G ・・・式3
ここで、Dは差分値であり、PNR−PLOWを減算器231が算出した結果の値である。また、Gは、ゲイン設定部232により設定されたゲインである。
差分調整部233は、上述の式3を用いて画素ごとの差分値をゲイン調整し、ゲイン調整を行った差分値を加算器234に供給する。
加算器234は、加算画像生成部225から信号線243を介して供給された縮小NR後画像と、差分調整部233から供給されたゲイン調整後の差分値とに基づいて、エッジが復元された画像を生成するものである。この差分調整部233は、例えば、次の式4を用いて画素値Poutを算出し、エッジが復元された画像(NR画像)を生成する。
out=PNR+E ・・・式4
このように、ゲイン調整が行われた差分値が縮小NR後画像の画素値に加算されることでアンシャープマスク処理が施され、エッジおよびエッジ付近における解像度が復元される。加算器234は、加算した画素値から構成される画像(NR画像)を、信号線201を介してNR部200から出力する。
次に、画像におけるエッジと、エッジ周辺と、平坦部とについて、図3を参照して説明する。
[エッジ、エッジ周辺、および、平坦部を示す画像の例]
図3は、本技術の第1の実施の形態において、NR部200における画像処理を説明する際に用いられるエッジ、エッジ付近、および、平坦部を説明するための図である。
図3aには、エッジ、エッジ付近、および、平坦部を説明するための画像(画像310)と、この画像における画素値の分布波形(分布波形314)とが示されている。なお、分布波形314は、縦軸方向が画素値の強度を示し、横軸方向が画像310における画素位置を示す。
画像310には、白地の画像に黒線が描かれており、白地は平坦部(平坦部311)に対応し、黒線はエッジ(エッジ313)に対応し、白地と黒線の境目の細かい点が付された領域はエッジ付近(エッジ付近312)に対応する。分布波形314に示すように、平坦部311では、周辺の画素との間における画素値の強度の違いがほとんどない。また、分布波形314に示すように、エッジ313では、平坦部311の画素との間における画素値の強度の違いが大きく、エッジ付近312では、エッジ313と平坦部311との間の画素値の差をつなぐように画素値が遷移する。
図3bには、エッジ、エッジ付近、および、平坦部の説明を行うために、ビルおよび空が撮像された写真(写真320および321)が示されている。なお、ここでは、ビルと空との間の境界に着目し、この境界を利用して、エッジ、エッジ付近、および、平坦部を説明する。
写真320は、ビルと空との間の境界におけるエッジやエッジ付近を示すための印を付加していない写真であり、写真321は、エッジやエッジ付近を示すための印を付加した写真である。ビルと空との間の境界において、エッジは、ビルと空との間の境界に対応する。また、このエッジの周辺がエッジ付近に対応し、平坦部は、空の領域(写真321の平坦部331)に対応する。写真321において、黒の実線(エッジ333)によりエッジが示され、点線を付した領域(エッジ付近332)によりエッジ付近が示されている。
このように、撮像画像には、エッジと、エッジ付近と、平坦部とが含まれている。エッジおよびエッジ付近には高周波成分が含まれており、縮小画像を用いて低周波ノイズを除去する際に縮小画像に置換してしまうと、高周波成分が除去されてしまいボヤけた像になってしまう。このため、エッジおよびエッジ付近における高周波成分の再現が重要となる。
次に、NR部200による縮小NR処理およびアンシャープマスク処理について、画像における画素値の遷移を模式的に示す図4を参照して説明する。
[画素値の遷移の例]
図4は、本技術の第1の実施の形態のNR部200による縮小NR処理およびアンシャープマスク処理の際の画素値の遷移を模式的に示す図である。
なお、図4において示すグラフは、横軸が画素位置を示す軸であり、縦軸が画素値を示す軸である。
図4aに示すグラフ411には、高周波ノイズ除去画像における画素値を模式的に示す実線が示されている。図4では、このような画素値がNR部200により縮小NR処理およびアンシャープマスク処理される例を想定して説明する。なお、このグラフ411に示す実線では、画素値が急激に変化している2箇所の位置がエッジであり、このエッジに近接する左右の位置がエッジ付近であり、実線の左右の両端が平坦部に対応する。
図4bに示すグラフ412には、低周波ノイズ除去画像における画素値を模式的に示す実線が示されている。グラフ412に示すように、縮小して低周波ノイズを除去した後にサイズを元に戻した画像では、エッジおよびエッジ付近における像がボケてしまう。
図4cに示すグラフ413には、縮小NR後画像における画素値を模式的に示す実線が示されている。グラフ413に示すように、高周波ノイズ除去画像と低周波ノイズ除去画像とをブレンドして生成した縮小NR後画像では、エッジ付近において、画素値が大幅に変化してしまう。特に、グラフ413において領域R1およびR2で示すように、低い画素値において、高い画素値の方(図の上側)へ画素値が変わり、画素値が浮き上がったようになる。
図4dに示すグラフ414には、減算器231による差分算出を模式的に示すために、縮小NR後画像の画素値が破線で示され、低周波ノイズ除去画像の画素値が実線で示されている。減算器231では、縮小NR後画像と低周波ノイズ除去画像との差分が算出され、図4eに示すグラフ415のような差分値が生成される。
図4eに示すグラフ415には、減算器231により生成された差分画像における画素値(差分値)を模式的に示す実線が示されている。グラフ415に示すように、エッジでは差分が最も大きくなり(「0」の値から大きく乖離)、平坦部では差分が最も小さくなる(ほぼ「0」の値)。そして、エッジ付近では、エッジの差分と、平坦部の差分との中間になる。
図4fに示すグラフ416には、差分調整部233によりゲイン調整された差分画像における画素値(差分値)を模式的に示す実線が示されている。このグラフ416に示すように、差分調整部233によるゲイン調整では、差分の値が正の位置では加算される画素値が小さくなり、差分の値が負の位置では減算(負の値の加算)される画素値が大きくなるようにゲイン調整が行われる。
図4gに示すグラフ417には、NR画像における画素値を模式的に示す実線と、縮小NR後画像における画素値を模式的に示す破線とが示されている。このグラフ417に示すように、縮小NR後画像をアンシャープマスク処理することにより、画素値の差が拡大され、コントラスト感が出るようになる。なお、このアンシャープマスク処理は、一般的に、画像全体のコントラストを強調する場合や、輪郭(エッジ)を強調する強調する場合に用いられる。本技術の第1の実施の形態では、低周波ノイズ除去画像を縮小NR部220の加算で用いるとともに、低周波ノイズ除去画像をアンシャープマスク処理で用いることで、エッジ付近の判定基準を、縮小NR処理とアンシャープマスク処理とで均一にしている。これにより、縮小NR処理で平坦部と判断された画素値では、アンシャープマスク処理がかからないため強調されない。また、縮小NR処理でエッジやエッジ付近と判断された画素値では、その判断の度合い(加算割合)が差分値に反映され、縮小NR処理での判断の度合いに応じたアンシャープマスク処理により強調される。
次に、NR部200における画像処理(縮小NR処理およびアンシャープマスク処理)について、画像の周波数成分に着目し、図5および図6を参照して説明する。
[周波数成分と画像処理の関係例]
図5は、本技術の第1の実施の形態のNR部200における画像処理を説明するために、画像の周波数成分と画像処理との関係を模式的に示す図である。
なお、図5では、横軸を波長とし、縦軸を強度とするグラフにおいて、周波数成分を複数の区間に分類することで各画像処理を説明する。図5では区間に着目するため、各波長における信号強度を示す波形の図示は省略する。
図5aには、周波数成分と、画像における各撮像領域(エッジ、エッジ付近および平坦部)との関係が示されている。この図5aに示すグラフには、平坦部で多い周波数成分の区間(区間W1)と、エッジ付近で多い周波数成分の区間(区間W2)と、エッジで多い周波数成分の区間(区間W3)とが示されている。図5aに示すように、平坦部では低周波成分が多く、エッジでは高周波成分が多い。そして、エッジ付近では、平坦部で多い周波数とエッジで多い周波数との間の周波数における周波数成分が多い。
図5bには、縮小NR後に拡大した画像(低周波ノイズ除去画像)の周波数成分と、縮小による帯域制限との関係が示されている。高周波ノイズ除去画像を1/Nに縮小すると、周波数成分が1/Nに帯域制限される。すなわち、画像縮小部221が高周波ノイズ除去画像を1/Nに縮小することにより、所定の周波数(図5bのグラフの1/Nfs)より高い周波数成分(1/Nfsの右側)がカット(除去)される。
この画像を用いてノイズ除去が行われると、1/Nfsより低い周波数成分(区間W11)においてノイズが除去される。ノイズが除去された後に、画像拡大部223で画像を元のサイズに戻しても、1/Nfsより高い周波数成分(区間W12)はカットされたままである。これにより、低周波ノイズ除去画像の周波数成分は、1/Nfsより低い周波数成分(区間11)だけで構成され、1/Nfsより高い周波数成分(区間W12)は無い。
図5cには、高周波ノイズ除去画像と低周波ノイズ除去画像とをブレンドして生成される縮小NR後画像の周波数成分と、高周波ノイズ除去画像および低周波ノイズ除去画像との関係が示されている。ブレンドされる低周波ノイズ除去画像には、図5bに示すように、1/Nfsより低周波の周波数成分(図5bの区間W11)のみが含まれる。一方、ブレンドされる高周波ノイズ除去画像は、1/Nfsより低周波の周波数成分も1/Nfsより高周波の周波数成分も両方ともに含まれる。
この2つの画像を加算割合Sに応じて加算(ブレンド)すると、1/Nfsより低周波の周波数成分(図5cの区間W21)では、低周波ノイズ除去画像の周波数成分と高周波ノイズ除去画像の周波数成分とがブレンドされた周波数成分になる。一方、1/Nfsより高周波の周波数成分(図5cの区間W22)では、高周波ノイズ除去画像の1/Nfsより高周波の周波数成分に加算割合が反映された周波数成分になる。すなわち、区間W22は、高周波ノイズ除去画像由来の成分のみで構成される周波数成分となる。
図5dには、減算器231により行われる減算動作と、この減算により生成された画像(差分画像)の周波数成分との関係が示されている。減算器231では、低周波ノイズ除去画像と縮小NR後画像との間で減算が行われる。低周波ノイズ除去画像には1/Nfsより低周波の周波数成分のみが含まれているため、1/Nfsより低周波の周波数成分では、周波数成分の引き算が行われる。すなわち、区間W31が示す周波数成分は、差分画像を生成する際に差引が行われる周波数成分である。
一方、1/Nfsより高周波の周波数成分(図5dの区間W32)では、1/Nfsより高周波の周波数成分が低周波ノイズ除去画像に含まれていないため、周波数成分の引き算が行われない。このため、差分画像は、1/Nfsより高周波の縮小NR後画像の周波数成分が反映されたものになる。
次に、画像の3つの領域(平坦部、エッジ付近、エッジ)と画像処理との関係について、図6を参照して説明する。
[差分画像における周波数成分の一例]
図6は、本技術の第1の実施の形態のNR部200におけるアンシャープマスク処理において用いられる差分画像の周波数成分と、縮小NR後画像の周波数成分との関係を模式的に示す図である。
なお、図6では、帯域制限がかかる周波数(図5の1/Nfs)に着目し、1/Nfsより高い周波数成分の有無を、細かい点を少なく付した領域により示す。また、1/Nfsより低い周波数成分の有無を、細かい点を多く付した領域により示す。なお、区間W1乃至区間W3は、図5において示したものと同様のものであるため、ここでの説明を省略する。
図6aには、平坦部における周波数成分が示され、図6bにはエッジ付近における周波数成分が示され、図6cにはエッジにおける周波数成分が示されている。
図6aに示すように、縮小NR後画像の平坦部では、平坦部で多い周波数成分の区間(区間W1)における周波数成分から主に構成される。この区間W1は帯域制限の周波数(1/Nfs)より低い周波数成分である。また、各画素の画素値が上述の式2を用いて生成されている。このため、この区間W1における周波数成分は、縮小NR後画像と低周波ノイズ除去画像とで大きな違いがない。このため、図6aの差分画像のグラフに示すように、差分画像の平坦部における周波数成分は、ほとんどなくなる。
次に、エッジ付近を説明する。図6bに示すように、縮小NR後画像のエッジ付近では、エッジ付近で多い周波数成分の区間(区間W2)における周波数成分から主に構成される。なお、帯域制限の基準(境界)の周波数(1/Nfs)が区間W2内であるため、1/Nfsより高い周波数成分は、高周波ノイズ除去画像からの成分となり、1/Nfsより低い周波数成分は、高周波ノイズ除去画像と低周波ノイズ除去画像とをフレンドした成分になる。なお、上述の式2を用いてブレンドされるため、1/Nfsより低い周波数成分は、縮小NR後画像と低周波ノイズ除去画像との間でかなり類似する。すなわち、差分画像のエッジ付近における1/Nfsより低い周波数成分(図6bの領域R3)は、大部分が差し引かれる。
一方、差分画像のエッジ付近における1/Nfsより高い周波数成分では、縮小NR後画像には1/Nfsより高い周波数成分が無いため、高周波ノイズ除去画像からの成分が差分画像に残る。なお、縮小NR後画像を生成する際には加算割合を用いてブレンドしているため、残った成分に対応する差分画像の画素値には、加算割合(エッジの度合い)が反映されている。
次に、エッジを説明する。図6cに示すように、縮小NR後画像のエッジでは、エッジで多い周波数成分の区間(区間W3)における周波数成分から主に構成される。なお、1/Nfsより高い周波数成分で区間W3が構成されるため、縮小NR後画像の1/Nfsより高い周波数成分がそのまま残って差分画像の周波数成分となる。なお、縮小NR後画像には1/Nfsより高い周波数成分が無いため、高周波ノイズ除去画像からの成分が差分画像にそのまま残る。なお、縮小NR後画像を生成する際には加算割合を用いてブレンドしているため、残った成分に対応する差分画像の画素値には、エッジ付近と同様に、(エッジの度合い)が反映されている。
このように、低周波ノイズ除去画像を生成する際の帯域制限(縮小率)と、差分画像を生成する際の帯域制限(縮小率)とを合わせる(図6では1/Nfs)ことにより、縮小NR処理を行う際のエッジ判断の基準と、アンシャープマスク処理を行う際のエッジ判断の基準とを容易に一致させることができる。
[アンシャープマスク処理の内容の一例]
図7は、本技術の第1の実施の形態のNR部200におけるアンシャープマスク処理の内容を模式的に示す図である。
図7aには、平坦部と、エッジ付近とエッジとのそれぞれの位置におけるアンシャープマスク処理の内容を示す表が示されている。図7aに示すように、平坦部では、差分値がほとんど0となるため、アンシャープマスク処理がかからない。そして、エッジ付近では、低周波ノイズ除去画像由来の画素値が除去され、高周波ノイズ除去画像由来の画素値(元画像の高周波情報が保持されている成分)が主成分とされた差分値に基づいてアンシャープマスク処理が行われる。また、エッジでは、高周波ノイズ除去画像由来の画素値(元画像の高周波情報が保持されている成分)のみの差分値に基づいてアンシャープマスク処理が行われる。
このようにアンシャープマスク処理を行うことにより、エッジ付近およびエッジでのみ適切な強調(輪郭強調)が行われる。すなわち、縮小NR処理で低下したエッジ付近の解像度を復元することができる。
図7bには、差分画像における差分値と、縮小NR部220の加算判定部224により算出された加算割合との関係の一例を表すグラフが示されている。
この図7bに示すグラフは、横軸を差分値の大きさを示す軸とし、縦軸を加算割合を示す軸として、差分値と加算割合との間の関係が太い実線により示されている。加算割合は、上述の式2(図2参照)に示すように、ブレンドの割合を示す値であり、1の値を最大値とし、0の値を最小値とする。そして、加算割合は、ブレンドして縮小NR画像を生成する際のエッジ判定の結果を示す値である。この加算割合に応じて高周波ノイズ除去画像と低周波ノイズ除去画像とがブレンドされるため、高周波ノイズ除去画像由来の成分が大部分の差分値を算出することにより、縮小NR部220でのエッジ判定(加算割合)が反映された差分値を算出することができる。そして、縮小NR部220でのエッジ判定が反映された差分値を用いてアンシャープマスク処理を行うことにより、縮小NR部220でのエッジ判定の結果をアンシャープマスク処理に反映することができる。
このように、縮小NR処理でのエッジ判定の度合いと、アンシャープマスク処理でのエッジ判定の度合いとを同じにすることができ、これにより、エッジ付近およびエッジでの適切な強調を行うことができる。
[縮小NR処理とアンシャープマスク処理とで同じ帯域制限を用いる効果例]
図8は、本技術の第1の実施の形態のNR部200において縮小NR処理とアンシャープマスク処理とで同じ帯域制限を用いる効果を説明するための図である。
図8aおよび図8bには、縮小NR処理を行う際に必要となる縮小画像の縮小率(N)と、縮小NR後に行うアンシャープマスク処理においてボケ画像を生成するための縮小画像の縮小率(M)とが異なる場合の例が示されている。なお、図8aには、N>Mの場合が示され、図8bには、N<Mの場合の例が示されている。
また、図8cには、図5および図6において示したNR部200の場合が示されている。また、図8a乃至cにおいて示す各区間(区間W21、W22、W31、W32)は、図5において示した各区間に対応するため、ここでの詳細な説明を省略する。
図8aに示すように、N>Mの場合には、縮小NR処理の帯域制限の基準(境界)の周波数(1/Nfs)よりも、アンシャープマスク処理での帯域制限の基準(境界)の周波数(1/Mfs)の方が高周波になる。すなわち、差分画像を生成する際に差引かれる周波数成分(区間W31)と、縮小NR後画像における高周波ノイズ除去画像由来の成分のみで構成される周波数成分(区間W22)とで重複する領域(図8aの斜線を付した領域)が発生する。これにより、差分値となる周波数成分が減少するため、図7で説明したようなアンシャープマスク処理にならない。
また、図8bに示すように、N<Mの場合には、縮小NR処理の帯域制限の基準(境界)の周波数(1/Nfs)よりも、アンシャープマスク処理での帯域制限の基準(境界)の周波数(1/Mfs)の方が低周波になる。すなわち、差分画像を生成する際に差引かれない周波数成分(区間W32)と、縮小NR後画像の生成においてブレンドされた周波数成分(区間W21)とで重複する領域(図8bの斜線を付した領域)が発生する。これにより、差分値となる周波数成分が増加するため、図7で説明したようなアンシャープマスク処理にならない。
図8dには、図8aに示したN>Mの場合と、図8bに示したN<Mの場合と、縮小NR処理とアンシャープマスク処理とで同じ帯域制限を用いる場合(NR部200の場合)とでのそれぞれのアンシャープマスク処理の内容を示す表が示されている。
図8dに示すように、N>Mの場合には、差分値に含まれる高周波成分が減少するため、エッジ付近におけるアンシャープマスク処理の強度が弱くなる。また、N<Mの場合には、低周波ノイズ除去画像由来の画素値も差分値に含まれるため、平坦部についてもアンシャープマスク処理がかかってしまう(強調される)。また、N>MやN<Mの場合には、図7bに示すような加算割合と差分値との関係が存在しない。このため、ゲイン設定部232において設定されるゲインを調整しても、縮小NR処理でのエッジ判定の度合いと、アンシャープマスク処理でのエッジ判定の度合いとを同じにすることが難しく、エッジ付近およびエッジでの適切な強調が難しい。
[NR部の動作例]
次に、本技術の第1の実施の形態におけるNR部200の動作について図面を参照して説明する。
図9は、本技術の第1の実施の形態におけるNR部200により画像処理が行われる際の処理手順例を示すフローチャートである。
まず、画像処理を開始するか否かが判断され(ステップS901)、開始しないと判断された場合には、開始するまで待機する。
一方、開始すると判断された場合には(ステップS901)、高周波ノイズを除去した画像(高周波ノイズ除去画像)の生成が、高周波ノイズ除去部210により行われる(ステップS902)。例えば、処理対象の画像データが供給された場合には、画像処理を開始すると判断され、そして、高周波ノイズ除去画像の生成が高周波ノイズ除去部210により行われる。
次に、高周波ノイズ除去画像を縮小(×1/N)した画像(縮小画像)が、画像縮小部221により生成される(ステップS903)。その後、縮小画像における低周波ノイズが、低周波ノイズ除去部222により除去される(ステップS904)。続いて、低周波ノイズを除去した縮小画像を拡大(×N)した画像(低周波ノイズ除去画像)が、画像拡大部223により生成される(ステップS905)。なお、ステップS904は、特許請求の範囲に記載のノイズ除去画像生成手順の一例である。
そして、加算割合が、加算判定部224により算出される(ステップS906)。その後、高周波ノイズ除去画像と低周波ノイズ除去画像とを加算割合に基づいてブレンドした画像(縮小NR後画像)が、加算画像生成部225により生成される(ステップS907)。
続いて、低周波ノイズ除去画像と縮小NR後画像との差分(差分画像)が、減算器231により算出される(ステップS908)。その後、アンシャープマスク処理で加算するために差分値を調整する値(ゲイン)が、ゲイン設定部232により設定される(ステップS909)。続いて、設定されたゲインに基づいて、差分調整部233により差分値が調整される(ステップS910)。そして、調整された差分値と縮小NR後画像とが加算された画像(出力画像)が加算器234により生成され(ステップS911)、NR部200による画像処理の処理手順は終了する。なお、ステップS908乃至S911は、特許請求の範囲に記載の補正画像生成手順の一例である。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、縮小NR処理およびアンシャープマスク処理において用いられる縮小画像の縮小率を同じに設定することにより、低周波ノイズを除去するとともにエッジおよびエッジ付近を適切に強調することができる。すなわち、本技術の第1の実施の形態によれば、ノイズの除去処理を施した画像における画質を向上させることができる。
<2.第2の実施の形態>
本技術の第1の実施の形態では、縮小NR処理およびアンシャープマスク処理において用いられる縮小画像の縮小率を同じにすることにより、2つの処理におけるエッジ判定の度合いを同一にする例について説明した。これにより、アンシャープマスク処理において、エッジおよびエッジ付近だけで強調することが可能となる。
なお、撮像画像の画質によっては、アンシャープマスク処理で画像全体のコントラストを強調したい場合などもある。しかしながら、本技術の第1の実施の形態の方法では、画像全体のコントラストを強調することができない。
そこで、本技術の第2の実施の形態では、画像全体のコントラストを強調するとともに縮小NR処理で低周波ノイズを除去する例について図10および図11を参照して説明する。
[NR部の機能構成例]
図10は、本技術の第2の実施の形態におけるNR部600の機能構成の一例を示すブロック図である。
なお、NR部600は、図2において示したNR部200の変形例である。そこで、図2のNR部200と同じ構成については、同一の符号を付してここでの説明を省略する。
NR部600は、図2のNR部200と比較して、縮小NR処理とアンシャープマスク処理との処理順序が逆になる。すなわち、NR部600では、高周波ノイズ除去部210により高周波ノイズが除去された後に、アンシャープマスク処理が施され、その後、縮小NR処理が施される。
なお、NR部600におけるアンシャープマスク処理を行う構成であるエッジ復元部630は、図2のエッジ復元部230の各構成に加えて、画像縮小部221から供給された縮小画像を拡大する画像拡大部236を備える。この画像拡大部236は、縮小NR部220の画像拡大部223と同様のものであり、縮小画像をN倍に拡大して、元のサイズの画像に変換する。
また、縮小NR部220の構成として図2で示されている画像縮小部221は、NR部600においては縮小NR部620の構成を示す破線の枠の外に示されている。この画像縮小部221が高周波ノイズ除去画像から生成した縮小画像は、エッジ復元部630の画像拡大部236と、縮小NR部620の低周波ノイズ除去部222に供給される。
図10に示すように、縮小NR処理を行う前にアンシャープマスク処理を行うことにより、画像全体のコントラストを強調することができる。なお、高周波ノイズの除去後にアンシャープマスク処理を行うことにより、アンシャープマスク処理で高周波ノイズがエッジとして判別されて強調されるのを防ぐことができる。
[NR部の動作例]
次に、本技術の第2の実施の形態におけるNR部600の動作について図面を参照して説明する。
図11は、本技術の第2の実施の形態におけるNR部600により画像処理が行われる際の処理手順例を示すフローチャートである。
まず、画像処理を開始するか否かが判断され(ステップS931)、開始しないと判断された場合には、開始するまで待機する。
一方、開始すると判断された場合には(ステップS931)、高周波ノイズを除去した画像(高周波ノイズ除去画像)の生成が、高周波ノイズ除去部210により行われる(ステップS932)。
次に、高周波ノイズ除去画像を縮小(×1/N)した画像(縮小画像)が、画像縮小部221により生成される(ステップS933)。続いて、縮小画像を拡大(×N)した画像(拡大画像)が、画像拡大部236により生成される(ステップS934)。そして、高周波ノイズ除去画像と拡大画像との(差分画像)が、減算器231により算出される(ステップS935)。
その後、アンシャープマスク処理で加算するために差分値を調整する値(ゲイン)が、ゲイン設定部232により設定される(ステップS936)。続いて、設定されたゲインに基づいて、差分調整部233により差分値が調整される(ステップS937)。そして、調整された差分値と縮小NR後画像とが加算された画像(コントラスト強調画像)が加算器234により生成される(ステップS938)。
続いて、縮小画像における低周波ノイズが、低周波ノイズ除去部222により除去される(ステップS939)。そして、低周波ノイズを除去した縮小画像を拡大(×N)した画像(低周波ノイズ除去画像)が、画像拡大部223により生成される(ステップS940)。
そして、加算割合が、加算判定部224により算出される(ステップS941)。その後、コントラスト強調画像と低周波ノイズ除去画像とを加算割合に基づいてブレンドした画像(出力画像)が、加算画像生成部225により生成され(ステップS942)NR部200による画像処理の処理手順は終了する。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、アンシャープマスク処理で画像全体のコントラストを強調するとともに、低周波ノイズを除去することができる。すなわち、本技術の第2の実施の形態によれば、ノイズの除去処理を施した画像における画質を向上させることができる。
なお、図10では、縮小率を同じにする例について説明したが、画像全体のコントラストを強調する場合には、エッジ判定の結果を共有する必要がないため、別々に設定するようにする場合も考えられる。しかしながら、図10に示すように、画像縮小部221が生成した縮小画像を共有させることにより、回路規模を削減することができる。
また、図10に示すように、画像縮小部221が生成した縮小画像を両方の処理で用いることで、エッジおよびエッジ付近の強調と、画像全体のコントラスト強調とを1つのNR部で行うことができる。すなわち、図10のNR部600における縮小NR部600とエッジ復元部630との順序を逆にする。なお、この順序を逆にした場合については、変形例として図13において説明するものと同様であるため、ここでの説明を省略する。これにより、図2のように、高周波ノイズ除去画像が縮小NR部に供給され、縮小NR後画像がエッジ復元部に供給されて、本技術の第1の実施のように、エッジ付近およびエッジでのみの強調を行うことができる。このように、画像縮小部221が生成した縮小画像を用いて縮小NR処理およびアンシャープマスク処理を行うことにより、画像全体のコントラスト強調と、エッジおよびエッジ付近のみの強調とを1つのNR部で切り替えて行うことができ、回路規模を削減することができる。
<3.変形例>
本技術の第1および第2の実施の形態で示したように、縮小NR処理とアンシャープマスク処理とで帯域制限が同じであれば、エッジおよびエッジ付近のみを強調させることができる。この帯域制限を同じにするための方法は、本技術の第1および第2の実施の形態において示したものの他にも考えることができる。
そこで、図12では、本技術の第1の実施の形態の変形例として、縮小NR後画像を縮小した画像を用いて差分を算出する例について説明する。また、図13では、本技術の第1の実施の形態の変形例として、画像縮小部221が生成した縮小画像を用いてエッジおよびエッジ付近を強調する例について説明する。
図12は、本技術の第1の実施の形態の変形例として、縮小NR後画像を縮小した画像を用いて差分を算出するNR部(NR部700)の機能構成の一例を示すブロック図である。
なお、NR部700は、図2において示したNR部200の変形例であり、縮小NR後画像を縮小および拡大する構成がエッジ復元部730に備えられる点のみが異なる。そこで、図2のNR部200と同じ構成については、同一の符号を付してここでの説明を省略する。
エッジ復元部730には、図2のエッジ復元部230の構成に加えて、縮小NR後画像を1/N倍に縮小する画像縮小部731と、この縮小された縮小NR後画像をN倍に拡大する画像拡大部732とを備える。画像拡大部732が拡大した画像は、減算器231に供給され、この画像と縮小NR後画像との間で差分値が算出される。
図12に示すように、縮小NR後画像を縮小して差分値を算出する場合にも、縮小NR処理と同じ縮小率を用いることにより、エッジおよびエッジ付近を適切に強調し、この位置における解像度を復元することができる。
図13は、本技術の第1の実施の形態の変形例として、画像縮小部221が生成した縮小画像を用いて縮小NR処理とエッジ付近の強調とを行うNR部(NR部750)の機能構成の一例を示すブロック図である。
なお、NR部750は、図2において示したNR部200の変形例であり、エッジ復元部770は、図2のエッジ復元部230の各構成に加えて、画像縮小部221から供給された縮小画像を拡大する画像拡大部236を備える。また、画像縮小部221が縮小NR部760の構成を示す破線の枠の外に示されている。すなわち、本技術の第2の実施の形態のNR部600と、縮小NR処理およびアンシャープマスク処理の順序が逆になっている。
このNR部750では、同じ縮小率の縮小画像を用いて、縮小NR処理の後にアンシャープマスク処理が行われるため、本技術の第1の実施の形態と同様に、エッジおよびエッジ付近を適切に強調することができる。
なお、図12および図13に示す変形例の他にも、種々の変形例が考えられる。例えば、図10に示すNR部600により画像全体のコントラストを強調した画像においてエッジ周辺の解像度劣化が問題になる場合は、この画像に対してエッジおよびエッジ付近のみの強調をさらに行う。すなわち、画像全体のコントラストが強調された画像に対して、縮小NR処理と同じ縮小率の画像を用いてアンシャープマスク処理を行う。これにより、画像全体のコントラストが強調された画像に対して、エッジおよびエッジ付近のみを強調することができる。
なお、本技術の実施の形態では、YC変換を行った画像に対して処理を行う例について説明したが、これに限定されるものではなく、RGB画像をそのまま用いて、RGB信号に基づいてNR処理するようにしてもよい。また、YC変換後の輝度成分(Y)に対して補正処理を行う例について説明したが、これに限定されるものではなく、色差信号(Cr、Cb)に基づいてNR処理するようにしてもよい。
このように本技術の実施の形態によれば、縮小NR処理およびアンシャープマスク処理において用いられる縮小画像の縮小率を同じに設定することにより、ノイズの除去処理を施した画像における画質を向上させることができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、ハードディスク、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1) 入力画像と、前記入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像とに基づいて前記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成部と、
前記所定の倍率による縮小での帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域の前記ノイズ除去画像の周波数成分を主成分とする高周波成分画像を前記ノイズ除去画像から生成し、前記ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてエッジ補正画像を生成する補正画像生成部と
を具備する画像処理装置。
(2) 前記補正画像生成部は、前記帯域制限により除去されない周波数成分を主成分とする低周波成分画像と前記ノイズ除去画像との間で画素ごとに行う減算処理により前記高周波成分画像を生成する前記(1)に記載の画像処理装置。
(3) 前記ノイズ除去画像生成部は、前記縮小画像におけるノイズが除去された画像を前記所定の倍率で拡大した第2ノイズ除去画像を生成した後に、画素ごとに設定された加算割合に応じて前記第2ノイズ除去画像と前記入力画像との間で画素ごとに行う加算処理により前記ノイズ除去画像を生成し、
前記補正画像生成部は、前記第2ノイズ除去画像を前記低周波成分画像として用いて前記高周波成分画像を生成する前記(2)に記載の画像処理装置。
(4) 前記補正画像生成部は、前記ノイズ除去画像を前記所定の倍率で縮小した後に前記所定の倍率で拡大した画像を前記低周波成分画像として用いて前記高周波成分画像を生成する前記(2)に記載の画像処理装置。
(5) 前記補正画像生成部は、前記縮小画像を前記所定の倍率で縮小した後に前記所定の倍率で拡大した画像を前記低周波成分画像として用いて前記高周波成分画像を生成する前記(2)に記載の画像処理装置。
(6) 前記補正画像生成部は、前記ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてアンシャープマスク処理により前記エッジ補正画像を生成する前記(1)に記載の画像処理装置。
(7) 入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像を生成する縮小画像生成部と、
前記入力画像に対してエッジ強調を行う場合には、前記入力画像と、前記縮小画像とに基づいて前記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成部と、
前記エッジ強調を行う場合には、前記生成された縮小画像と前記ノイズ除去画像とに基づいて高周波成分画像を生成し、前記ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてアンシャープマスク処理によりエッジ補正画像を生成する補正画像生成部と
を具備する画像処理装置。
(8) 前記補正画像生成部は、前記入力画像に対してコントラスト強調を行う場合には、前記縮小画像と前記入力画像とに基づいて第2高周波成分画像を生成し、前記入力画像と前記第2高周波成分画像とに基づいて前記アンシャープマスク処理によりコントラスト強調画像を生成し、
前記ノイズ除去画像生成部は、前記コントラスト強調を行う場合には、前記縮小画像と前記コントラスト強調画像とに基づいて前記コントラスト強調画像におけるノイズを除去した画像を生成する
前記(7)に記載の画像処理装置。
(9) 被写体光を集光するレンズ部と、
前記被写体光を電気信号に変換する撮像素子と、
前記撮像素子から出力された電気信号を所定の入力画像に変換する信号処理部と、
前記入力画像と、前記入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像とに基づいて前記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成部と、
前記所定の倍率による縮小での帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域の前記ノイズ除去画像の周波数成分を主成分とする高周波成分画像を前記ノイズ除去画像から生成し、前記ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてエッジ補正画像を生成する補正画像生成部と、
前記生成されたエッジ補正画像を圧縮符号化して記録用データを生成して記録する記録処理部と
を具備する撮像装置。
(10) 入力画像と、前記入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像とに基づいて前記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成手順と、
前記所定の倍率による縮小での帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域の前記ノイズ除去画像の周波数成分を主成分とする高周波成分画像を前記ノイズ除去画像から生成し、前記ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてエッジ補正画像を生成する補正画像生成手順と
を具備する画像処理方法。
(11) 入力画像と、前記入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像とに基づいて前記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成手順と、
前記所定の倍率による縮小での帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域の前記ノイズ除去画像の周波数成分を主成分とする高周波成分画像を前記ノイズ除去画像から生成し、前記ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてエッジ補正画像を生成する補正画像生成手順と
をコンピュータに実行させるプログラム。
100 撮像装置
110 レンズ部
120 撮像素子
130 前処理部
140 YC変換部
150 サイズ変換部
161 記録処理部
162 記録部
171 表示処理部
172 表示部
181 バス
182 メモリ
200 NR部
210 高周波ノイズ除去部
220 縮小NR部
221 画像縮小部
222 低周波ノイズ除去部
223 画像拡大部
224 加算判定部
225 加算画像生成部
230 エッジ復元部
231 減算器
232 ゲイン設定部
233 差分調整部
234 加算器
236 画像拡大部

Claims (11)

  1. 入力画像と、前記入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像とに基づいて前記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成部と、
    前記所定の倍率による縮小での帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域の前記ノイズ除去画像の周波数成分を主成分とする高周波成分画像を前記ノイズ除去画像から生成し、前記ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてエッジ補正画像を生成する補正画像生成部と
    を具備する画像処理装置。
  2. 前記補正画像生成部は、前記帯域制限により除去されない周波数成分を主成分とする低周波成分画像と前記ノイズ除去画像との間で画素ごとに行う減算処理により前記高周波成分画像を生成する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記ノイズ除去画像生成部は、前記縮小画像におけるノイズが除去された画像を前記所定の倍率で拡大した第2ノイズ除去画像を生成した後に、画素ごとに設定された加算割合に応じて前記第2ノイズ除去画像と前記入力画像との間で画素ごとに行う加算処理により前記ノイズ除去画像を生成し、
    前記補正画像生成部は、前記第2ノイズ除去画像を前記低周波成分画像として用いて前記高周波成分画像を生成する
    請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記補正画像生成部は、前記ノイズ除去画像を前記所定の倍率で縮小した後に前記所定の倍率で拡大した画像を前記低周波成分画像として用いて前記高周波成分画像を生成する請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記補正画像生成部は、前記縮小画像を前記所定の倍率で縮小した後に前記所定の倍率で拡大した画像を前記低周波成分画像として用いて前記エッジ補正画像を生成する請求項2記載の画像処理装置。
  6. 前記補正画像生成部は、前記ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてアンシャープマスク処理により前記エッジ補正画像を生成する請求項1記載の画像処理装置。
  7. 入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像を生成する縮小画像生成部と、
    前記入力画像に対してエッジ強調を行う場合には、前記入力画像と、前記縮小画像とに基づいて前記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成部と、
    前記エッジ強調を行う場合には、前記生成された縮小画像と前記ノイズ除去画像とに基づいて高周波成分画像を生成し、前記ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてアンシャープマスク処理によりエッジ補正画像を生成する補正画像生成部と
    を具備する画像処理装置。
  8. 前記補正画像生成部は、前記入力画像に対してコントラスト強調を行う場合には、前記縮小画像と前記入力画像とに基づいて第2高周波成分画像を生成し、前記入力画像と前記第2高周波成分画像とに基づいて前記アンシャープマスク処理によりコントラスト強調画像を生成し、
    前記ノイズ除去画像生成部は、前記コントラスト強調を行う場合には、前記縮小画像と前記コントラスト強調画像とに基づいて前記コントラスト強調画像におけるノイズを除去した画像を生成する
    請求項7記載の画像処理装置。
  9. 被写体光を集光するレンズ部と、
    前記被写体光を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記撮像素子から出力された電気信号を所定の入力画像に変換する信号処理部と、
    前記入力画像と、前記入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像とに基づいて前記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成部と、
    前記所定の倍率による縮小での帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域の前記ノイズ除去画像の周波数成分を主成分とする高周波成分画像を前記ノイズ除去画像から生成し、前記ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてエッジ補正画像を生成する補正画像生成部と、
    前記生成されたエッジ補正画像を圧縮符号化して記録用データを生成して記録する記録処理部と
    を具備する撮像装置。
  10. 入力画像と、前記入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像とに基づいて前記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成手順と、
    前記所定の倍率による縮小での帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域の前記ノイズ除去画像の周波数成分を主成分とする高周波成分画像を前記ノイズ除去画像から生成し、前記ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてエッジ補正画像を生成する補正画像生成手順と
    を具備する画像処理方法。
  11. 入力画像と、前記入力画像を所定の倍率で縮小した縮小画像とに基づいて前記入力画像におけるノイズを除去したノイズ除去画像を生成するノイズ除去画像生成手順と、
    前記所定の倍率による縮小での帯域制限により除去される周波数成分と同じ帯域の前記ノイズ除去画像の周波数成分を主成分とする高周波成分画像を前記ノイズ除去画像から生成し、前記ノイズ除去画像と前記高周波成分画像とに基づいてエッジ補正画像を生成する補正画像生成手順と
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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