JP2014002512A - 認可システム - Google Patents

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Abstract

【課題】人が実際に時間をかけて行動することで獲得できる信頼を評価し、当該評価結果に基づいてサービスの利用等についての認可を行う認可システムを提供する。
【解決手段】ユーザ30の行動実績を蓄積してサービスの利用についての認可を行う行動実績評価サーバ10とアクセスポイント20とを有し、アクセスポイント20は、携帯端末31との間で近距離無線通信のセッションの確立を行った際および切断された際に、それぞれの事象を行動実績として行動実績評価サーバ10に送信する行動実績取得部21を有し、行動実績評価サーバ10は、ユーザ30毎、アクセスポイント20毎に行動実績の蓄積状況が所定の条件を超えているか否かを評価し、評価結果を評価結果テーブル17に記録する行動実績評価部13と、サービス提供システム40からの認可の要求を受信して、評価結果テーブル17から対応する評価結果を取得して応答する認可部14とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザに対する情報処理サービスの利用等に係る許可や承認等を行う技術に関し、特に、近距離無線通信を行う機器を保有して行動するユーザに対する情報処理サービスの利用等に係る承認や許可等を行う認可システムに適用して有効な技術に関するものである。
情報処理システムを利用した種々のサービスや仕組み等において、例えば、ユーザID/パスワードによる認証や生体認証などを用いたアカウントに対する本人認証の仕組みに加えて、当該ユーザに対して対象のサービスの利用等を所定の条件に基づいて許可・承認したり、優先的な特典を付与したり(以下ではこれらを総称して「認可」と記載する場合がある)といったことが行われる。例えば、ユーザの静的な属性(性別や年齢、職業、居住地等)に基づいてサービス利用の認可を判定するものや、ユーザのネットワーク上での活動状況(例えば、オンラインショッピングでの購買履歴やWebサイトの閲覧履歴等)に基づいてユーザの属性について所定の分類を行い、これに基づいてサービス利用の可否を判断するものなどがある。
例えば、特開2002−163528号公報(特許文献1)には、ユーザが事業者から商品及び/又はサービスを購入した際に送信される少なくとも料金情報を含む購買情報にID情報を付与するID情報付与部と、購買情報に含まれる料金情報を、端末装置からのID情報の入力に応じて検索する検索部と、検索した料金情報を所定のルールに基づいてポイント情報に変換するポイント変換部と、端末装置からネットワーク網を介して送信されるユーザの特典提供要求命令に応じて、所定量のポイント情報を読み出すポイント情報読み出し部と、読み出したポイント情報と引き換えに事業者サーバが端末装置に特典を提供することの許可をする特典提供許可命令を生成する特典提供許可命令生成部とを備えることで、商品及び/又はサービスの購買に応じたポイントサービスを、ユーザに特定のカードを所持させることなく提供する技術が記載されている。
また、SNS(Social Network Service)などでは、サービスの利用自体に対するログイン認証とは別に、現実の生活における人間関係やコミュニティ等の実態を反映させることを可能とする仕組みとして、例えば、コミュニティへの参加申請(友達の申請やフォロー等)とこれに対する手動・自動での承認により、コミュニティへの参加が許可されるような仕組みを有している場合がある。この場合、コミュニティへの参加に対する認可は人間関係やユーザの属性等によって判断され、認可されると即時にコミュニティへの参加が可能となる。
このようなコミュニティへの参加に対する認可等に関連する技術として、例えば、特開2006−330798号公報(特許文献2)には、ネットワーク上の情報コミュニティサービスシステムから提供されるサービスを任意のコミュニティに所属して利用するユーザが、当該コミュニティ外部に存在するユーザから送信された当該コミュニティへの参加伺を承認する手順を行い、また、当該コミュニティ外部に存在するユーザが、当該コミュニティに所属するユーザから送信された当該コミュニティへの参加要請を承認する手順を行うことでコミュニティを形成する技術が記載されている。
特開2002−163528号公報 特開2006−330798号公報
日常生活において、ある人(ユーザ)に対してあるサービスの利用等を認可する際の考慮要素として、いわゆる「一見さんお断り」のように、利用者や紹介者等が過去に長い時間かけて蓄積してきた利用実績を重要視する場合がある。
この点で、例えば、特許文献1に記載されたような技術では、ポイントの蓄積程度によって利用実績を推測することが可能であるが、利用実績を蓄積する(ポイントを得る)ためには利用者が情報処理システムによって提供される当該サービスを能動的に利用する必要がある。ポイントの蓄積ではなく、例えば、利用履歴の情報に基づいて利用頻度の情報を算出して判断するような場合も同様である。
また、例えば、特許文献2に記載されたようなコミュニティへの参加に対する認可の場合、情報処理システムの外の現実の生活で長い時間をかけて醸成されてきた人間関係に基づいて判断される場合もある一方で、ネットワーク上での見知らぬ他人からの申請に対して表面的な情報のみを参考に承認し、即時に当該他人が同じコミュニティの一員となってしまうような場合もある。このような他人との繋がり方が可能であることはネット上でのコミュニケーションの特徴の一つとも言えるが、必ずしもそのように容易・簡便にコミュニティへの参加等が認可されるのは望ましくないという場合もある。
そこで本発明の目的は、人の現実の生活における行動に係る情報を人手を介さずに蓄積し、これに基づいて人が実際に時間をかけて行動することで獲得できる信頼を評価し、当該評価結果に基づいてサービスの利用等についての認可を行う認可システムを提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態による認可システムは、ユーザに対して、サービス提供システムにより提供されるサービスの利用についての認可を行う認可システムであって、以下の特徴を有するものである。すなわち、認可システムは、前記ユーザの現実の行動実績に係る情報を収集および蓄積して、前記行動実績の蓄積の状況に基づいて前記サービスの利用についての認可を行う行動実績評価サーバと、前記行動実績評価サーバとネットワークを介して接続し、前記ユーザに対して近距離無線通信機能により前記ネットワークに対するアクセス機能を提供する、1つ以上のアクセスポイントとを有する。
前記アクセスポイントは、前記アクセスポイントが前記ユーザが保有する携帯端末との間で近距離無線通信のセッションの確立を行った際、および前記セッションが切断された際に、それぞれの事象を、前記ユーザが前記アクセスポイントの通信可能領域を現実に通ったことを示す前記行動実績として前記行動実績評価サーバに送信する行動実績取得部を有する。
また、前記行動実績評価サーバは、前記アクセスポイントの前記行動実績取得部から送信された前記行動実績の情報を行動実績記録手段に記録する行動実績収集部と、前記行動実績記録手段に蓄積された前記行動実績に基づいて、前記ユーザ毎、前記アクセスポイント毎に、前記行動実績の蓄積状況が所定の条件を超えているか否かを評価し、評価結果を、前記ユーザ毎、前記アクセスポイント毎に評価結果記録手段に記録する行動実績評価部と、前記サービス提供システムからの、前記ユーザについての、前記ユーザが保有する前記携帯端末が近距離無線通信を行う前記アクセスポイントの通信可能領域における認可の要求を受信して、前記評価結果記録手段から対応する前記評価結果を取得して応答する認可部とを有する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な実施の形態によれば、人の現実の生活における行動に係る情報を人手を介さずに蓄積し、これに基づいて人が実際に時間をかけて行動することで獲得できる信頼を評価し、当該評価結果に基づいてサービスの利用等についての認可を行うことが可能となる。
本発明の一実施の形態である認可システムの構成例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における行動実績の評価の概念について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態におけるユーザテーブルのデータ構成の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における行動実績テーブルのデータ構成の例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における評価結果テーブルのデータ構成の例について概要を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の一実施の形態である認可システムは、人が現実の生活において実際に時間をかけて行動して蓄積した事実によって獲得できる信頼を評価し、これに基づいてサービスの利用についての認可を行えるようにすることで、いわゆる「一見さんお断り」のような認可を可能とするシステムである。
本実施の形態では、対象の「行動」を、ユーザがある特定の地域やエリア(以下ではこれらを総称して「領域」と記載する場合がある)内を実際に通ることとしている。すなわち、毎日のように対象の領域内を実際に通ることで行動実績が蓄積されることになる。有効な行動実績として判断される条件として、例えば、当該領域を通った曜日や時間帯(例えば、7:00〜9:00の通勤時間帯)等を限定してもよいし、特定の他のユーザ(例えば、友人や家族等)と同時に当該領域内を通ったことを条件としてもよい。
図2は、本実施の形態における行動実績の評価の概念について概要を示した図である。本実施の形態では、図2に示すように、ユーザ30の行動の把握の対象となる領域(ユーザ30が実際に通ったことを把握する領域)を、無線LANなどの近距離無線通信における特定のアクセスポイント20との間で、ユーザ30が保有する携帯端末31が相互に通信可能である範囲、すなわち、当該アクセスポイント20に対する携帯端末31からのアクセス可能領域22として規定する。
従って、アクセスポイント20毎にアクセス可能領域22が観念され、当該アクセス可能領域22内をユーザ30が通ったこと、すなわち、当該ユーザ30が保有する携帯端末31と、当該アクセス可能領域22に対応するアクセスポイント20との間で無線LAN等の近距離無線通信のセッションが確立したことを、「行動」が行われた実績として把握する。図2の例では、ユーザ30a、30bについては「行動」が行われたことになるが、ユーザ30cについては行われていないことを示す。
ここで、一定レベル以上の行動実績が蓄積されている場合(例えば、週5日以上アクセス可能領域22を通ったという状態を半年間継続した等)には、当該アクセス可能領域22に関連するサービスの利用に際して対象のユーザ30は信頼を獲得することができるというものである。図2の例では、ユーザ30aは、アクセス可能領域22内を通っており、週5日以上…という基準を満たしているため、アクセス可能領域22に関連するサービスの利用について認可されることを示している。
一方、図2において、ユーザ30bは、週5日以上…という基準を満たしていないため認可されないことを示している。また、ユーザ30cは、基準は満たしているものの、アクセス可能領域22内にいないためサービスの利用は認可されないことを示している(通常はネットワーク機能が利用できないためサービスの利用自体できない)。この場合、ユーザ30cが他のアクセスポイント20によるアクセス可能領域22内にいてネットワーク機能が利用できる場合は、サービスの利用を認可してもよい。
なお、対象のアクセス可能領域22に関連するサービスとしては、例えば、当該アクセス可能領域22内に存在する実店舗での飲食や購買等に対する支払・精算処理などが挙げられる。当該アクセス可能領域22内を日常的に通ることと対象のサービスを利用することとの間に相関関係がある(例えば、日常的に通る主要道路脇に対象の店舗がある等)ものであれば、当該アクセス可能領域22外で提供されるサービスであってもよい。
ここで、本実施の形態の認可システム1によれば、一定以上の時間をかけて蓄積された行動実績に基づく強い信頼(定常的に当該アクセス可能領域22内を通ること)が認可の基礎となっていることから、例えば、いわゆる「ツケ払い」や電子マネーの「貸越」のような支払・精算処理を許容し、実現することも可能である。
具体的には、例えば、対象のアクセス可能領域22内の実店舗において、支払や精算のサービスを提供するレジ等のシステムとしてサービス提供システム40を有している場合、ユーザ30の支払・精算に際して、サービス提供システム40のサービス提供部41は、行動実績評価サーバ10の認可部14にアクセスして認可の可否について判定を受ける。認可が得られた場合には、代金の支払を受けなくても代金相当額を貸与したものとして記録しておき、後日に貸与額の全額もしくは一部について一括して精算を行うものとすることができる。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施の形態である認可システムの構成例について概要を示した図である。認可システム1は、例えば、インターネット等のネットワーク50に接続された行動実績評価サーバ10と、1つ以上のアクセスポイント20からなる構成を有する。ネットワーク50には、その他に、ユーザ等に対して各種のサービスを提供する1つ以上のサービス提供システム40が接続されている。また、各アクセスポイント20によって形成されるアクセス可能領域22内には、携帯端末31を保有するユーザ30が存在している。
行動実績評価サーバ10は、ユーザ30の現実の生活での行動の実績を収集・蓄積して、蓄積の状況に基づいてサービスの利用等に係る認可を行うサーバシステムである。本実施の形態での「行動」とは、上述したように、ユーザ30がアクセス可能領域22内を通ること、すなわち、ユーザ30が保有する携帯端末31がアクセスポイント20との間で近距離無線通信のセッションが確立したことを指す。
行動実績評価サーバ10は、例えば、ソフトウェアプログラムにより実装されたユーザ管理部11、行動実績収集部12、行動実績評価部13、および認可部14などの各部と、データベースやファイルテーブルなどにより実装されたユーザテーブル15、行動実績テーブル16、および評価結果テーブル17などの各テーブルを有する。
ユーザ管理部11は、ユーザテーブル15に対してユーザ30の情報の登録や更新、削除などの管理を行う機能を有する。本実施の形態の認可システム1を利用して行動実績の蓄積によるサービス利用の認可を受ける機能を利用したいと希望するユーザ30の情報は、管理者等やユーザ30自身によりユーザ管理部11を介してユーザテーブル15に登録する。
行動実績収集部12は、各アクセスポイント20から送信された行動実績の情報を受け付けて行動実績テーブル16に履歴として記録する機能を有する。なお、本実施の形態では、行動実績におけるユーザ30を特定可能な情報として、後述するように、アクセスポイント20において携帯端末31との近距離無線通信のセッション確立等の際に取得した携帯端末31のMACアドレスを記録する。
行動実績評価部13は、行動実績テーブル16に蓄積された行動実績の履歴に基づいて、各ユーザ30について、アクセス可能領域22毎(アクセスポイント20毎)に行動実績の蓄積状況が所定のレベル以上にあるか否かを判定・評価し、評価結果を評価結果テーブル17に記録する。ここでの所定のレベルは、上述したように、例えば、週5日以上対象のアクセス可能領域22を通ったという状態を半年間継続した等、アクセス可能領域22を通った頻度や累積回数、滞在時間などに基づいて、「一見さんお断り」と評価できるようなレベル以上の蓄積状況を基準とする。基準のパラメータ値を設定ファイル等に設定することで容易に変更可能としてもよい。
なお、評価の実施処理は、例えば、日次等のバッチ処理として定期的に行なってもよいし、後述する認可部14においてサービス提供システム40から認可の要求を受けた際に対象のユーザ30およびアクセス可能領域22についてアドホックに行うようにしてもよい。
認可部14は、サービス提供システム40からの、対象のユーザ30についての対象のアクセス可能領域22における認可の要求を受けて、評価結果テーブル17から対応する評価結果の情報を取得して応答する機能を有する。
アクセスポイント20は、無線LANやBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信により相互に通信する携帯端末31に対して、インターネット等のネットワーク50に対するアクセスポイントとしての機能を提供する機器であり、当該機能の他に、例えば、ソフトウェアプログラム等により実装される行動実績取得部21を有する。行動実績取得部21は、アクセスポイント20がアクセス可能領域22内の携帯端末31との間で近距離無線通信のセッションの確立を行った際、およびセッションが切断された際に、各事象を行動実績としてネットワーク50等を介して行動実績評価サーバ10に送信する。この行動実績の情報には、近距離無線通信のセッションを確立した際に取得した携帯端末31のMACアドレスの情報と、アクセスポイント20のID等の情報が含まれる。
携帯端末31は、例えば、ノート型PCや、タブレット型端末、スマートフォン、携帯電話など、アクセスポイント20にアクセス可能な近距離無線通信機能を有する可搬型の情報処理端末である。ユーザ30は、現実の生活での行動を行うに際して携帯端末31を常時携行しているものとする。
サービス提供システム40は、ネットワーク50を介して、もしくは直接に、ユーザ30等に対してサービスを提供する情報処理システムであり、例えば、ソフトウェアプログラムによって実装されるサービス提供部41などを有する。サービス提供部41は、例えば、サービス提供システム40上の図示しないWebサーバプログラム上で稼働するWebアプリケーションプログラムであってもよいし、店舗において支払や精算を行う際のレジシステムなどであってもよい。サービス提供部41は、ユーザ30に対するサービスの提供に際して、ネットワーク50を介して行動実績評価サーバ10の認可部14に対して対象のユーザ30の対象のアクセス可能領域22における認可を要求し、認可された場合にサービスの提供を行う。
<データ構成>
図3は、ユーザテーブル15のデータ構成の例について概要を示した図である。ユーザテーブル15は、本実施の形態の認可システム1を利用して行動実績の蓄積によるサービス利用の認可を受ける機能を利用することが可能なユーザ30の情報を保持するテーブルであり、例えば、ユーザID、ユーザ名、端末等MACアドレス、連絡先情報、および認可機能利用フラグなどの各項目を有する。
ユーザIDおよびユーザ名の項目は、それぞれ、ユーザ30を一意に識別するIDの情報および当該ユーザ30の氏名等の情報を保持する。端末等MACアドレスの項目は、対象のユーザ30が保有する携帯端末31の(もしくはBluetooth(登録商標)における)MACアドレスの情報を保持する。本実施の形態では、携帯端末31を特定するための情報としてアクセスポイント20が取得することができるMACアドレスを用いているがこれに限定されるものではなく、他の識別情報が取得可能であれば適宜これを用いることができる。連絡先情報は、対象のユーザ30の連絡先の電子メールアドレスや電話番号等の情報を保持する。
認可機能利用フラグの項目は、対象のユーザ30が各サービス提供システム40が提供するサービスを利用する際に、認可システム1による行動実績に基づいた認可の機能を利用するか否かを示すフラグ情報を保持する。すなわち、各ユーザ30は、認可システム1によって行動実績テーブル16に収集・蓄積された自身の行動実績に基づく認可の機能を利用するか否かを、例えば、ユーザ管理部11を介した申請により指示することができ、指示した内容がユーザテーブル15にフラグとして登録される。これにより、ユーザ30が希望する場合にのみ当該認可機能を利用するよう制御することができる。なお、ユーザ30が当該認可機能の利用を希望しない場合は、アクセスポイント20から送信された当該ユーザ30に係る行動実績の情報自体を行動実績収集部12が行動実績テーブル16に記録しないようにしてもよい。
なお、ユーザテーブル15のエントリは、例えば、ユーザIDと端末等MACアドレスの項目の対応関係を含めて、管理者等やユーザ30自身が、予め、ユーザ管理部11を介してユーザテーブル15に登録しておく。もしくは、行動実績収集部12が、各アクセスポイント20から行動実績の情報を受信した際に、これに含まれる携帯端末31のMACアドレスの情報に対応するエントリがユーザテーブル15に登録されていない場合に、当該MACアドレスの値を端末等MACアドレスの項目の値とし、他の項目をブランクとしてユーザテーブル15にエントリだけ登録しておき、後に管理者等やユーザ30自身がユーザ管理部11を介して他の項目を追加登録するものとしてもよい。
図4は、行動実績テーブル16のデータ構成の例について概要を示した図である。行動実績テーブル16は、各アクセスポイント20から送信された各ユーザ30の行動実績の情報を履歴として保持するテーブルであり、例えば、端末等MACアドレス、アクセスポイントID、アクセス区分、および行動日時などの各項目を有する。
端末等MACアドレスの項目は、アクセスポイント20から送信された行動実績の情報に含まれる、当該アクセスポイント20が近距離無線通信のセッションを確立した携帯端末31の(もしくはBluetooth(登録商標)における)MACアドレスの情報を保持する。この端末等MACアドレスの項目の値と、ユーザテーブル15の端末等MACアドレスの項目の値とを突合することで、対象の行動実績のエントリに対応するユーザ30の情報を特定することができる。
アクセスポイントIDの項目は、アクセスポイント20から送信された行動実績の情報に含まれる、当該アクセスポイント20を識別するIDや名称の情報を保持する。アクセスポイント20を特定することで対応するアクセス可能領域22を特定することができる。アクセス区分の項目は、対象の行動実績の情報が、ユーザ30(携帯端末31)がアクセス可能領域22に入ってきたことを示すものか、もしくは出ていったことを示すものかを識別する情報を保持する。すなわち、対象の行動実績の情報が、ユーザ30が保有する携帯端末31と対象のアクセスポイント20との間での近距離無線通信のセッションが確立した事象を示すものか、セッションが切断した事象を示すものかを識別するコード値等の情報を保持する。
行動日時の項目は、対象の行動実績の情報がアクセスポイント20において生成されたときの日時の情報を保持する。行動実績テーブル16に当該レコードを記録する際の現在日時等、近傍の取得し易い他の日時の情報で代替してもよい。
図5は、評価結果テーブル17のデータ構成の例について概要を示した図である。評価結果テーブル17は、行動実績テーブル16に蓄積された行動実績の履歴に基づいて、各ユーザ30について行動実績の蓄積状況を判定・評価した評価結果を保持するテーブルであり、例えば、ユーザID、アクセスポイントID、評価結果、および更新日時などの各項目を有する。
ユーザIDの項目は、ユーザテーブル15のユーザIDの項目に対応し、対象のユーザを識別するIDの情報を保持する。アクセスポイントIDの項目は、行動実績テーブル16のアクセスポイントIDの項目に対応し、行動実績の蓄積状況を評価する対象となるアクセス可能領域22に対応するアクセスポイント20のIDや名称の情報を保持する。評価結果の項目は、行動実績テーブル16に蓄積された行動実績の履歴に基づいて、対象のユーザ30についての対象のアクセス可能領域22(アクセスポイント20)における行動実績の蓄積状況が所定のレベル以上にあるか否かを判定・評価した評価結果の情報を保持する。
ここでの所定のレベルは、上述したように、例えば、週5日以上対象のアクセス可能領域22を通ったという状態を半年間継続した等、対象のユーザ30が対象のアクセス可能領域22を通った頻度や累積回数、滞在時間などに基づいて、「一見さんお断り」と評価できるようなレベル以上の蓄積状況を基準とする。評価結果は、例えば、対象のアクセス可能領域22に関連するサービスの利用に関する承認・許可もしくは不承認・不許可として示す。
更新日時の項目は、対象の評価結果の項目の内容を最後に更新・設定したときの日時の情報を保持する。なお、上述の図3〜図5で示した各テーブルのデータ構成(項目)はあくまで一例であり、同様のデータを保持・管理することが可能な構成であれば、他のテーブル構成やデータ構成であってもよい。
以上に説明したように、本発明の一実施の形態である認可システム1によれば、ユーザ30が現実の日常生活での行動を行う過程で行動実績(本実施の形態では、アクセス可能領域22を通ったこと)を自動的に収集・蓄積し、これに基づいて、ユーザ30が一定以上の時間をかけて行った行動により獲得できる信頼を有するか否かを評価することができる。この評価結果に基づいて、対象のアクセス可能領域22に関連するサービスの利用についての認可を行うことで、現実の生活での行動に基づいた、いわゆる「一見さんお断り」のような認可の仕組みを実現することが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記の実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
より具体的には、例えば、上記の実施の形態では、ユーザ30が有する携帯端末31とアクセスポイント20との間の通信を無線LAN等の近距離無線通信により行うものとしているが、これに限られるものではない。例えば、携帯電話と基地局との間や、ETC(登録商標)のゲートと車載器との間、鉄道の駅の自動改札とSuica(登録商標)等のICカードやモバイルSuica(登録商標)等の機能を有する携帯端末31との間など、固定されたアクセスポイント20に相当する機器や装置と、ユーザ30が有する携帯端末31等の機器や装置等との間で無線通信を行い、アクセスポイント20がその状況を取得して記録することが可能な仕組みに対して適用することが可能である。
また、上記の実施の形態では、ユーザ30の行動実績(アクセス可能領域22を通ったこと)の蓄積に対する行動実績評価部13による評価結果を、アクセス可能領域22に関連するサービスの利用についての認可のために用いているが、この情報をアクセス可能領域22に関連するマーケティングのための資料として活用することも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、またはICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、上記の各図において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、必ずしも実装上の全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
本発明は、近距離無線通信を行う機器を保有して行動するユーザに対する情報処理サービスの利用等に係る承認や許可等を行う認可システムに利用可能である。
1…認可システム、
10…行動実績評価サーバ、11…ユーザ管理部、12…行動実績収集部、13…行動実績評価部、14…認可部、15…ユーザテーブル、16…行動実績テーブル、17…評価結果テーブル、
20…アクセスポイント、21…行動実績取得部、22…アクセス可能領域、
30、30a〜c…ユーザ、31、31a〜c…携帯端末、
40…サービス提供システム、41…サービス提供部、
50…ネットワーク。

Claims (5)

  1. ユーザに対して、サービス提供システムにより提供されるサービスの利用についての認可を行う認可システムであって、
    前記ユーザの現実の行動実績に係る情報を収集および蓄積して、前記行動実績の蓄積の状況に基づいて前記サービスの利用についての認可を行う行動実績評価サーバと、
    前記行動実績評価サーバとネットワークを介して接続し、前記ユーザに対して近距離無線通信機能により前記ネットワークに対するアクセス機能を提供する、1つ以上のアクセスポイントとを有し、
    前記アクセスポイントは、
    前記アクセスポイントが前記ユーザが保有する携帯端末との間で近距離無線通信のセッションの確立を行った際、および前記セッションが切断された際に、それぞれの事象を、前記ユーザが前記アクセスポイントの通信可能領域を現実に通ったことを示す前記行動実績として前記行動実績評価サーバに送信する行動実績取得部を有し、
    前記行動実績評価サーバは、
    前記アクセスポイントの前記行動実績取得部から送信された前記行動実績の情報を行動実績記録手段に記録する行動実績収集部と、
    前記行動実績記録手段に蓄積された前記行動実績に基づいて、前記ユーザ毎、前記アクセスポイント毎に、前記行動実績の蓄積状況が所定の条件を超えているか否かを評価し、評価結果を、前記ユーザ毎、前記アクセスポイント毎に評価結果記録手段に記録する行動実績評価部と、
    前記サービス提供システムからの、前記ユーザについての、前記ユーザが保有する前記携帯端末が近距離無線通信を行う前記アクセスポイントの通信可能領域における認可の要求を受信して、前記評価結果記録手段から対応する前記評価結果を取得して応答する認可部とを有することを特徴とする認可システム。
  2. 請求項1に記載の認可システムにおいて、
    前記行動実績評価サーバの前記行動実績評価部は、
    前記ユーザからの指示により、前記行動実績記録手段に蓄積された前記ユーザに係る前記行動実績についての蓄積状況の評価を行わないことが可能であることを特徴とする認可システム。
  3. 請求項1または2に記載の認可システムにおいて、
    前記アクセスポイントの前記行動実績取得部は、
    前記行動実績の情報に対応する前記ユーザを特定するための情報として、前記ユーザが保有する前記携帯端末の識別情報を取得することを特徴とする認可システム。
  4. 請求項3に記載の認可システムにおいて、
    前記行動実績評価サーバは、さらに、前記ユーザと前記ユーザが保有する前記携帯端末の前記識別情報との対応に係る情報をユーザ記録手段に登録するユーザ管理部を有し、
    前記行動実績評価サーバの前記行動実績収集部は、前記アクセスポイントの前記行動実績取得部から送信された前記行動実績の情報に含まれる前記識別情報に対応するエントリが前記ユーザ記録手段に登録されていない場合に、前記行動実績の情報に含まれる前記識別情報に基づいて、前記ユーザ記録手段にエントリを登録し、
    前記ユーザ管理部は、前記識別情報に対応する前記携帯端末を保有する前記ユーザから指定された、当該ユーザに係る情報を含む内容に基づいて、前記ユーザ記録手段に登録された前記エントリを更新登録することを特徴とする認可システム。
  5. 請求項3または4に記載の認可システムにおいて、
    前記携帯端末の前記識別情報はMACアドレスであることを特徴とする認可システム。
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