JP2014001875A - 冷却コンプレッサ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シングル冷却式の冷凍冷蔵庫について、冷蔵室及び冷凍室の双方の庫内温度を好適に制御させ得る冷却コンプレッサ制御装置を提供する。
【解決手段】本実施の形態に係る制御装置19によると、冷凍室110及び冷蔵室120の庫内温度が共に高くなれば、コンプレッサモータの回転数が高く設定される。このため、冷凍室110及び冷蔵室120では、速やかな冷却が実施され、冷凍室にあっては貯蔵物の良好な保存状態が保たれ、冷蔵室にあっては貯蔵物の鮮度維持が図られる。
【選択図】図3

Description

本発明は、シングル冷却式冷凍冷蔵庫の定常運転制御に関し、特に、インバータ制御方式を採用した冷却コンプレッサ制御装置に用いて好適のものである。
近年、ヒートポンプを用いた冷却技術では、消費電力の低減に関する取組として、コンプレッサのモータ制御にインバータ技術が導入されている。インバータ制御方式では、モータ回転数を適宜に制御できるので、冷却対象の温度状況に応じて最適な回転数でヒートポンプ装置を駆動させることが可能となる。
また、新興国では、生活水準の向上に伴い、シングル冷却タイプ(エバポレータを一つしか持たないタイプ)の冷凍冷蔵庫の普及が拡大しつつある。このような情勢を受けて、冷凍冷蔵庫に係る技術分野では、シングル冷却タイプの装置を再検討し、これにインバータ制御方式を導入させた従来稀有なる冷凍冷蔵庫の検討が行われている。
特開H10−185394号公報(特許文献1)では、インバータ制御方式を採用したシングル冷却タイプの冷凍冷蔵庫が紹介されている。かかる冷凍冷蔵庫では、以下の条件でコンプレッサモータの回転数が設定される。
条件1:冷凍室の庫内温度がカットオフ温度より低いとき、コンプレッサモータの運転を停止する。
条件2:冷凍室の庫内温度がカットオン温度より高いとき、コンプレッサモータの運転を開始する。
条件3:条件2を満たしている場合、且つ、送風ファン(庫内ファン)が運転状態の場合、コンプレッサモータの回転数を通常回転数(例えば、1800rpm)に設定する。
条件4:条件2を満たしている場合、且つ、送風ファン(庫内ファン)が停止状態の場合、コンプレッサモータの回転数を低速回転数(例えば、1500rpm)に設定する。
このように、特許文献1の技術では、冷凍室の庫内温度Tfがカットオン温度Tth−f1又はカットオフ温度Tth−f2へ到達したか否かによって、コンプレッサモータの運転開始・運転停止が規定される。また、コンプレッサモータを運転開始させる場合、庫内ファンのモータが駆動しているか否かによって、コンプレッサモータの回転数設定が行われる。
特開H10−185394号公報
しかし、特許文献1に係る技術では、冷凍室の庫内温度に基づいてコンプレッサモータのオンオフ制御が実施される為、当該オンオフ制御について冷蔵室の庫内温度が影響することは無い。従って、コンプレッサモータは、冷蔵室を十分に冷却させる前であっても、冷凍室の庫内温度がカットオフ温度へ達した時点で、当該モータを運転停止してしまう(所謂、熱のショートサーキット現象)。
このため、冷蔵室では、庫内温度Trが上昇してしまうので、庫内の貯蔵物の鮮度を低下させるとの不具合を招く。一方、冷凍室では、冷蔵室から予定以上の熱量を受け、結果として、庫内温度Tfを上昇させる事態を招いてしまう。
本発明は上記課題に鑑み、シングル冷却式冷凍冷蔵庫について冷蔵室及び冷凍室の双方の庫内温度を好適に制御させ得る冷却コンプレッサ制御装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では次のようなシングル冷却式冷凍冷蔵庫用の冷却コンプレッサ制御装置の構成とする。即ち、コンプレッサモータの回転数を規定する出力信号を生成し、ヒステリシス変動に伴う庫内温度の運転サイクルを制御させる冷却コンプレッサ制御装置において、
冷凍室の庫内温度が第1の閾値温度を上回っているか否かを判定する第1の温度判定処理と、
前記冷凍室の庫内温度が第1の閾値温度を上回っている場合、冷蔵室の庫内温度が第2の閾値温度を上回っているか否かを判定する第2の温度判定処理と、
前記冷蔵室の庫内温度が前記第2の閾値温度を上回っている旨の判定結果が前記第2の温度判定処理で得られた場合、前記コンプレッサモータの回転数を第1の回転数に設定させ、且つ、前記冷蔵室の庫内温度が前記第2の閾値温度を下回っている旨の判定結果が前記第2の温度判定処理で得られた場合、前記コンプレッサモータの回転数を前記第1の回転数よりも低い第2の回転数に設定させるモータ回転数設定処理と、を機能させることとする。
好ましくは、冷凍室の庫内温度が第1の閾値温度を下回っている場合、前記冷蔵室の庫内温度が前記第2の閾値温度よりも低く設定された第3の閾値温度を下回っているか否かを判定する第3の温度判定処理、を機能させ、
前記モータ回転数設定処理は、前記冷蔵室の庫内温度が第3の閾値温度を下回っている旨の判定結果が得られた場合、前記コンプレッサモータを停止させることとする。
加えて、前記モータ回転数設定処理は、前記冷蔵室の庫内温度が第3の閾値温度を上回っている旨の判定結果が得られた場合、前記コンプレッサモータの回転数を維持させると良い。
より好ましくは、前記モータ回転数設定処理は、前記コンプレッサモータの回転数を設定変更させる条件が整うと、庫内ファンの運転状態に関わらず当該設定変更を実施させることとする。
本発明に係る冷却コンプレッサ制御装置によると、冷凍室及び冷蔵室での温度状況に応じて、各々での運転サイクルが制御され、庫内温度Tf,Trの各々が目標温度をヒステリシス変動するよう制御される。また、コンプレッサモータの回転数は、冷蔵室の庫内温度に基づいて選択されることとなる。従って、冷凍室が運転サイクルに応じて温度制御されることは勿論のこと、冷蔵室では、当該冷蔵室の庫内温度に応じて冷却速度が調整され、冷却能力不足に起因する温度上昇を防ぐことが可能となる。このため、同冷却コンプレッサ制御装置では、冷凍室及び冷蔵室の双方について、各々の庫内温度を好適に制御させることが可能となる。
シングル冷却式冷凍冷蔵庫の機能構成を示す図。 シングル冷却式冷凍冷蔵庫の断面構造を示す図。 実施の形態に係る回転数設定ルーチンを説明する図。 実施の形態に係る庫内温度のタイミングチャート。
以下、本発明に係る実施の形態につき図面を参照して具体的に説明する。図1は、シングル冷却方式を採用した冷凍冷蔵庫の触媒回路10(冷凍回路)が示されている。ここでシングル冷却方式とは、冷凍室又は冷蔵室の何れか一方にエバポレータを配備させた装置形態を指し、本実施の形態にあっては、冷凍室側にエバポレータが配置されている。
図示の如く、冷凍冷蔵庫に形成される触媒回路10は、冷却コンプレッサ11,凝縮器13,キャピラリーチューブ15,エバポレータ16が設けられ、各々が冷媒チューブ18によってループ状に接続されている。チューブ内には冷媒が封入されており、この冷媒は、冷却コンプレッサ11に応動して冷媒回路を循環する。
更に、冷凍冷蔵庫には、ドライブ回路12と送風ファン14及び庫内ファン17が適宜に配備されている。これらは、冷却コンプレッサ制御装置19へ電気的に接続され、冷却コンプレッサ制御装置19から与えられた信号によって制御される。以下、冷却コンプレッサ制御装置19を、単に制御装置19と呼ぶこととする。
ドライブ回路12は、複数のパワートランジスタから成るインバータ回路であって、PWM信号によって制御される。当該インバータ回路は、PWM信号の周波数に応じて三相交流電流を生成し、冷却コンプレッサへ内蔵されるコンプレッサモータ(図示なし)の回転数を制御する。このPWM信号は、特許請求の範囲における出力信号の一形態であって、コンプレッサモータの各運転を規定するものである。具体的に説明すると、PWM信号は、サイン波形を表現するためにパルス幅変調させているパルス部分が当該モータの駆動動作を規定している。また、DUTYが一定値とされているパルス部分が当該モータの停止動作を規定している。また、パルス変調の表現する周波数が当該モータの指令回転数を規定することとなる。このように、PWM信号は、コンプレッサモータの様々な運転動作を規定している。
コンプレッサモータは、上述したPWM信号によって制御され、冷却コンプレッサの羽根車を駆動・停止・回転数調整させる。そして、駆動開始した羽根車は、冷媒を入力側(低圧)から出力側(高圧)へと送り込み、冷媒が封入された冷媒回路へ作用する。即ち、この羽根車は、制御モータの回転数に応じて冷媒循環量〔qmr〕を増減させることとなる。
送風ファン14は、冷却コンプレッサ11によって高圧高温化された冷媒温度を低下させる。また、庫内ファン17は、庫内の熱量と冷媒の熱量との熱交換を促す役割を担う。これらの送風ファン14,庫内ファン17は、ドライブ回路及びファンモータが内蔵されており、制御装置19からの指令信号によってファンモータの回転数が各々制御される。
更に、冷凍冷蔵庫は、冷凍室に庫内温度計21を配備させ、冷蔵室に庫内温度計22を配備させている。これら庫内温度計は、貯蔵庫内の温度を計測し、計測結果を電気信号に変換し出力する。制御装置19は、信号ラインを介して各々の庫内温度計21,22に接続されており、庫内温度の計測結果が電気信号として入力される。制御装置19では、各庫内温度の情報に基づいて、熱負荷の状態を判別する。本実施の形態の場合、熱負荷とは、庫内の貯蔵物の熱量に限らず、庫内からの熱リーク量等を含む概念とする。
冷媒回路10において、これを循環する冷媒は、気相状態で冷却コンプレッサ11へ投入され、冷却コンプレッサ11を通過する際に高圧高温化され、凝縮器13を通過する際にこれが冷却され液相状態となる。その後、液相状態の冷媒は、キャピラリーチューブ15で減圧され、エバポレータ16では、其の冷媒が気化されることで、庫内温度を吸収(冷却)する。かかる冷媒は、気相の状態で冷却コンプレッサ11へ再投入され、冷却サイクルが繰り返されることとなる。ヒートポンプ式の冷却サイクルでは、冷媒循環量〔qmr〕に応じて庫内の冷却速度が調整される。即ち、庫内の冷却速度は、コンプレッサ用の制御モータの回転数によって制御されることとなり、言換えると、制御装置19の生成するPWM信号によって制御されることを意味する。
制御装置19は、上述したPWM信号を生成し、これをドライブ回路12へ出力することで、コンプレッサモータを制御する。また、本実施の形態に係る制御装置19は、送風ファン14・庫内ファン17の指令信号を生成出力し、送風ファン14,庫内ファン17を各々制御する。かかる制御装置19は、CPU,メモリ回路,AD変換回路,クロック回路等のハードウェア資源と、メモリ回路等に格納された制御プログラム及びマップ情報といったソフトウェア資源とから成る装置である。そして、制御装置19は、これらハードウェア資源とソフトウェア資源とが協働することで、適宜の機能的装置を構築させる。
こうして、制御装置19では、温度検出処理,温度判定処理,コンプレッサモータの回転数設定処理といった様々な処理を構築させる。また、制御装置19では、冷凍庫の庫内温度Tfに対して、カットオン温度Tth−f1(第1の閾値温度)を設定し、冷蔵庫の庫内温度Trに対して、回転数切換温度Tth−r1(第2の閾値温度),カットオフ温度Tth−r2(第3の閾値温度)を各々設定する。そして、本実施の形態に係る冷凍冷蔵庫では、目標温度を前後するよう庫内温度がヒステリシス変動しつつ調整され、コンプレッサモータの運転期間及び停止期間から成る運転サイクルが制御される。尚、制御装置19で構築される様々な機能については、追って詳述することとする。
図2は、本実施の形態に係る冷凍冷蔵庫の断面構造が示されている。図示の如く、冷凍冷蔵庫100は、本体部110に間仕切り部130が設けられることで、冷凍室110と冷蔵室120とを形成させている。この冷凍室110及び冷蔵室120には、防熱ドアー111,121が開閉自在に取り付けられている。これら、本体部110,間仕切り部130,防熱ドアーは、内部に断熱材を充填させた保冷性の高い部材が用いられる。また、防熱ドアー111,121は、パッキン111a,121aが設けられ、冷気のリークを防止させている。
冷凍室110は、化粧壁112が設けられ、冷凍貯蔵室110aと冷却機収容室110bとに分けられる。このうち、冷凍貯蔵室110aには、冷凍庫内温度計21が配備され、冷却機収容室110bには、エバポレータ16と庫内ファン17とが配備されている。上述した化粧壁112は、スリット112aが形成され、エバポレータ16の冷気を直接取り込ませている。また、冷蔵室120は、冷蔵庫内温度計22と、スリット122aを設けた冷気吐出口122とが設けられている。
間仕切り部130は、流入口131a及び132aが設けられ、各々に形成された連通路131b,132bは、途中で合流され、流出口130cへと繋げられている。このうち、流入口131aは冷凍貯蔵室110aに臨むよう、流入口132aは冷蔵室120に臨むよう、流出口130cは冷却機収容室110bに臨む位置へ配される。また、冷凍室110と冷蔵室120との間には、冷気ダクト140が設けられ、自然流下によって冷気が冷蔵室に送り込まれる。
かかる構成を具備する冷凍冷蔵庫100では、エバポレータ16→スリット112a→冷凍貯蔵室110a→間仕切り部130の連通路,という経路によって、冷凍室110の冷気Afが循環する。一方、冷蔵室の冷気Arは、エバポレータ16→冷気ダクト140→スリット122a→冷蔵室120→間仕切り部130の連通路,という経路を循環することとなる。
図3は、コンプレッサモータ制御プログラムのフローチャートが示されている。かかる制御プログラムは、所定の処理タイミング(例えば、数sec〜数十sec毎)で、定期的に起動されるものである。
当該処理タイミングが到来すると、先ず、冷凍室110の庫内温度Tfと冷蔵室120の庫内温度Trとを検出する(S110)。処理S110では、庫内温度計から送られた信号をAD変換回路でデータ作成させ、これをCPUのデータレジスタ等へ格納させる。
処理S110が完了すると、冷凍室の庫内温度Tfについて温度判定処理(第1の温度判定処理)を実行させる(S111)。処理S111では、庫内温度Tfに対してカットオン温度Tth-f1(第1の閾値温度)が設定されており、庫内温度Tfがカットオン温度Tth−f1を上回っているか否かを判定する。そして、処理S111では、この判定結果に基づいて、コンプレッサモータの運転を再開させるか、停止又は運転持続させるか、の何れかを選択することとなる。
処理S111で庫内温度Tfがカットオン温度Tth−f1より高いと判定された場合、冷蔵室の庫内温度Trについて温度判定処理(第2の温度判定処理)が実施される(S112)。処理S112では、庫内温度Trに対して回転数切換温度Tth−r1(第2の閾値温度)が設定されており、庫内温度Trが回転数切換温度Tth−r1を上回っているか否かを判定する。かかる処理S112は、冷蔵室120での運転サイクルが好適に制御されるよう、冷蔵室120の温度状況を監視している。
そして、庫内温度Trが回転数切換温度Tth−r1を下回っている旨の判定結果を得た場合、十分な冷却速度を維持している為、コンプレッサモータの回転数を1500(rpm/低速回転)に設定させる(S113)。一方、庫内温度Trが回転数切換温度Tth−r1を上回っている旨の判定結果を得た場合、冷却能力の不足が判明した為、コンプレッサモータの回転数を1800(rpm)に設定させる(S114)。尚、これらの処理S113,S114は、特許請求の範囲におけるモータ回転数設定処理に属する。また、処理S114で設定される回転数は、「特許請求の範囲における第1の回転数」に相当し、処理S113で設定される回転数は、「特許請求の範囲における第2の回転数」に相当する。
上述の如く、本実施の形態に係る制御装置19は、冷蔵室120の庫内温度Trに基づいてコンプレッサモータの回転数設定が実施される。従って、冷蔵室120では、当該冷蔵室の庫内温度Trに応じて冷却速度が調整され、冷却能力不足に起因する温度上昇を防ぐことが可能となる。
処理S111に戻り、庫内温度Tfがカットオン温度Tth−f1より低いと判定された場合について説明する。この場合、庫内温度Trに係るもう一つの温度判定処理(第3の温度判定処理)が実施される(S115)。処理S115では、庫内温度Trに対してカットオフ温度Tth−r2(第3の閾値温度)が設定されており、庫内温度Trがカットオフ温度Tth−r2を上回っているか否かを判定する。かかる処理S115は、冷蔵室の庫内温度Trを監視することによって、コンプレッサモータの停止タイミングを定めている。ここで設定されるカットオフ温度Tth−r2は、回転数切換温度Tth−r1よりも低く設定された基準値であって、庫内温度Tr,Tfが各目標温度を推移できるよう適宜に設定されている。
そして、処理S115で庫内温度Trがカットオフ温度Tth−r2を下回っているとされた場合、冷凍室110も冷蔵室120も十分冷却されているとして、コンプレッサモータを停止させる(S116)。また、処理S115で庫内温度Trがカットオフ温度Tth−r2を上回っているとされた場合、コンプレッサモータの現時点の設定回転数が適切であるとして、コンプレッサモータの回転数を維持させる(S117)。尚、これらの処理S116,S117は、特許請求の範囲におけるモータ回転数設定処理に属する。
このように、冷凍室110では、庫内温度Tfの上限がカットオン温度Tth−f1によって規定され、一方、冷蔵室120では、庫内温度Trの下限がカットオフ温度Tth−r2によって規定される。また、このカットオフタイミング又はカットオンタイミング以外の場面では、コンプレッサの運転が其のまま持続される。従って、庫内温度Tfの下限は、コンプレッサモータの運転期間と設定回転数に依存するところ、設定回転数が庫内温度Trによって設定されるので、冷蔵室120の庫内温度Trにも影響されることとなる。また、庫内温度Trの上限は、コンプレッサモータの停止期間に依存するところ、この停止期間の終期を規定するのがカットオンタイミングなので、冷凍室110の庫内温度Tfに影響され制御されることとなる。
上述の如く、本実施の形態に係る制御装置19によると、冷凍室110及び冷蔵室120での温度状況に応じて、各々での運転サイクルが制御され、庫内温度Tf,Trの各々が目標温度をヒステリシス変動するよう制御される。また、コンプレッサモータの回転数は、冷蔵室の庫内温度Trに基づいて選択されることとなる。従って、冷凍室が運転サイクルに応じて温度制御されることは勿論のこと、冷蔵室では、当該冷蔵室の庫内温度に応じて冷却速度が調整され、冷却能力不足に起因する温度上昇を防ぐことが可能となる。このため、同冷却コンプレッサ制御装置では、冷凍室及び冷蔵室の双方について、各々の庫内温度を好適に制御させることが可能となる。
図4は、本実施の形態に係る制御装置で実施された庫内温度の推移である。同図にあっては、回転数切換温度Tth−r1が「4℃」であるとし、カットオフ温度Tth−r2は「1.5℃」であるとし、カットオン温度Tth−f1は「−14℃」に設定されているものとする。尚、同図下段では、コンプレッサモータの回転数設定値が示されている。また、t1〜t5は、処理タイミングを指すものであって、このタイミング毎にコンプレッサモータ制御プログラムが起動される。尚、同図は、プルダウン冷却が行われた後の定常運転制御を示すものである。
先ず、コンプレッサモータが1800(rpm)の回転数で運転されていたとする。ここで、処理タイミングt1に達すると、冷蔵室の庫内温度Trはカットオフ温度「1.5℃」より低くなっているので、コンプレッサモータの運転が停止される。
そうすると、冷却作用が低下するため、冷凍室及び冷蔵室での庫内温度が上昇し始める。同図を参照すると、処理タイミングt2では、冷凍室の庫内温度Tfがカットオン温度「−14℃」より高くなっている。これを受け、温度判定処理S112では、冷蔵室の庫内温度Trの温度状態を判定する。図示の如く、処理タイミングt2では、庫内温度Trが「4℃」以下とされているので、冷蔵室120について見れば、冷蔵に資する好適な温度状態である。従って、この場面では、過剰な冷却を行わないよう、コンプレッサモータの回転数が1500(rpm)に設定される。
コンプレッサモータが運転されると、庫内温度の冷却が再開される。そして、処理タイミングt3では、再び、冷蔵室の庫内温度Trがカットオフ温度「1.5℃」より低くなり、コンプレッサモータの運転が停止される。この動作は、当然の如く、冷凍室の庫内温度Tfにも影響する。このように、冷凍室の庫内温度Trは、冷蔵室の温度状態に基づき制御され、想定温度T-f2が凡その目安として守られる。
その後、庫内温度が上昇し、処理タイミングt4では、冷凍室の庫内温度Tfが再びカットオン温度「−14℃」に達する。但し、この場面では、処理タイミングt2の場面と異なり、冷蔵室の庫内温度Trが回転数切換温度「4℃」を上回っている。温度判定処理S112では、冷蔵室の庫内温度Trを監視していることから、この違いを検知することとなる。従って、処理S112では、コンプレッサモータの回転数を1800(rpm)に引き上げることとなる。
このように、本実施の形態に係る制御装置19によると、冷凍室110及び冷蔵室120の庫内温度が共に高くなれば、コンプレッサモータの回転数が一段高く設定される。このため、冷凍室110及び冷蔵室120では、速やかな冷却が実施され、冷凍室にあっては貯蔵物の好適な保存状態が保たれ、冷蔵室にあっては貯蔵物の鮮度維持が図られる。
また、本実施の形態によると、運転サイクルにおける停止期間及び運転期間の割合が整えられるので、当該運転サイクルでの停止期間が十分に確保され、デフロスト効果の悪化を招くこともなくなる。
更に、本実施の形態では、冷蔵室の庫内温度Tfに基づいてコンプレッサモータの回転数が設定されるので、当該冷蔵室で必要な冷却能力とコンプレッサモータの設定回転数とのミスマッチを生じさせる余地がない。このため、冷蔵室における「熱のショートサーキット現象」といった不具合が現れることもなく、冷凍室にあっても、冷蔵室から設計予定値以上の熱量を受けることもない。
尚、本実施の形態に係る制御装置19は、モータ回転数設定処理S113〜S114において、温度条件が整えさえすれば、コンプレッサモータの回転数が切換えられるといった利点もある。
これに伴い、本実施の形態に係る制御装置19は、庫内ファン17が常に一定回転数で駆動されるような装置であっても適用可能となり、また、冷凍室110及び冷蔵室120のレイアウトが異なる装置であっても適用の余地が生じる。即ち、本実施の形態では、庫内ファン17の運転状態に関わらずコンプレッサモータの回転数を切換えることができる為、技術上の適用範囲が格段に広くなる。従って、シングル冷却タイプに係る冷凍冷蔵庫の技術開発が進められる中、本実施の形態に係る制御装置19は、様々な制御設計案が提案されたとしても、これに制約されることのない汎用性の高さを発揮する。
11 冷却コンプレッサ, 16 エバポレータ, 17 庫内ファン, 19 冷却コンプレッサ制御装置, 21 冷凍庫内温度計, 22 冷蔵庫内温度計, 100 シングル冷却式冷凍冷蔵庫, 110 冷凍室, 120 冷蔵室, Tf 冷凍室の庫内温度, Tr 冷蔵室の庫内温度, Tth−f1 第1の閾値温度, Tth−r1 第2の閾値温度, Tth−r2 第3の閾値温度, S111 第1の温度判定処理, S112 第2の温度判定処理, S115 第3の温度判定処理, S113〜S114 モータ回転数設定処理, S116〜S117 モータ回転数設定処理。

Claims (4)

  1. コンプレッサモータの回転数を規定する出力信号を生成し、ヒステリシス変動に伴う庫内温度の運転サイクルを制御させるシングル冷却式冷凍冷蔵庫用の冷却コンプレッサ制御装置において、
    冷凍室の庫内温度が第1の閾値温度を上回っているか否かを判定する第1の温度判定処理と、
    前記冷凍室の庫内温度が第1の閾値温度を上回っている場合、冷蔵室の庫内温度が第2の閾値温度を上回っているか否かを判定する第2の温度判定処理と、
    前記冷蔵室の庫内温度が前記第2の閾値温度を上回っている旨の判定結果が前記第2の温度判定処理で得られた場合、前記コンプレッサモータの回転数を第1の回転数に設定させ、且つ、前記冷蔵室の庫内温度が前記第2の閾値温度を下回っている旨の判定結果が前記第2の温度判定処理で得られた場合、前記コンプレッサモータの回転数を前記第1の回転数よりも低い第2の回転数に設定させるモータ回転数設定処理と、
    を機能させることを特徴とする冷却コンプレッサ制御装置。
  2. 前記冷凍室の庫内温度が前記第1の閾値温度を下回っている場合、前記冷蔵室の庫内温度が前記第2の閾値温度よりも低く設定された第3の閾値温度を下回っているか否かを判定する第3の温度判定処理、を機能させ、
    前記モータ回転数設定処理は、前記冷蔵室の庫内温度が前記第3の閾値温度を下回っている旨の判定結果が得られた場合、前記コンプレッサモータを停止させることを特徴とする請求項1に記載の冷却コンプレッサ制御装置。
  3. 前記モータ回転数設定処理は、前記冷蔵室の庫内温度が前記第3の閾値温度を上回っている旨の判定結果が得られた場合、前記コンプレッサモータの回転数を維持させることを特徴とする請求項2に記載の冷却コンプレッサ制御装置。
  4. 前記モータ回転数設定処理は、前記コンプレッサモータの回転数を設定変更させる条件が整うと、庫内ファンの運転状態に関わらず当該設定変更を実施させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の冷却コンプレッサ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020034266A (ja) * 2018-08-27 2020-03-05 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 冷凍サイクル制御装置、冷凍サイクル装置、冷蔵庫及び冷凍サイクル装置の制御方法

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JP2020034266A (ja) * 2018-08-27 2020-03-05 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 冷凍サイクル制御装置、冷凍サイクル装置、冷蔵庫及び冷凍サイクル装置の制御方法

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