JP2014001194A - 植物の病害治療溶液とその生産方法。 - Google Patents
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Abstract
【課題】鹿角霊芝の有する抗菌性物質、免疫増強成分及び再生促進物質を抽出により生産する方法の提供。
【解決手段】破砕鹿角霊芝をアルコール、グリセリン、稀酸、稀アルカリ等と撹拌することにより、活性成分を抽出する。この際、水素ガスによる還元処理、空気及び酸素ガスによるナノバブル処理を行うことにより抽出効率を高めることが出来る。又、還元条件による抗酸化処理で治療溶液の機能性の長期維持技術を確立した。植物の病害における病原に対する治療溶液の効果は、発病後の期間が短いと極めて効果が高いことが判明した。動物の病害における病原に対する治療溶液の効果は、先の抽出液何れも治癒効果があり、動物が自分で嘗める行動を有するので、回数を多く丹念に塗布すれば極めて効果が高いことが判明した。
【選択図】なし
【解決手段】破砕鹿角霊芝をアルコール、グリセリン、稀酸、稀アルカリ等と撹拌することにより、活性成分を抽出する。この際、水素ガスによる還元処理、空気及び酸素ガスによるナノバブル処理を行うことにより抽出効率を高めることが出来る。又、還元条件による抗酸化処理で治療溶液の機能性の長期維持技術を確立した。植物の病害における病原に対する治療溶液の効果は、発病後の期間が短いと極めて効果が高いことが判明した。動物の病害における病原に対する治療溶液の効果は、先の抽出液何れも治癒効果があり、動物が自分で嘗める行動を有するので、回数を多く丹念に塗布すれば極めて効果が高いことが判明した。
【選択図】なし
Description
この発明は、還元処理、ナノバブル処理など循環式界面活性効率化抽出方法を活用し、鹿角霊芝の有する抗菌性物質と再生促進物質の抽出とこれに酸・アルカリの殺菌作用の共存による治療効果の高い植物の病害治療溶液に関する。
作物の病害は一部を除き、一度病気に冒された作物は枯死するか、取り除くかしか方法がなく、抗生物質、化学製剤などの殺菌剤を中心に、主として病害の蔓延防止を目的に使用されてきた。そのため、病気を治療して作物を再生産させるまでの技術ではなかった。
殺菌剤の使用は、薬事法、農薬取締法、食品衛生法等で登録制度があり、無登録の薬剤は売買も使用も禁止されており、違法者には厳しい罰則もある。
一方、長年に亘る抗生物質、化学薬品の使用に伴って、微生物の抗生物質に対する耐性や化学製剤に対する抵抗性が高まり、薬剤が効かない耐性菌が増大している。
従って次々と出される新型薬剤も、新しい耐性菌の発生と鼬ごっこの状態が続いて、現状では、病害に効果のある薬剤が極めて少なくなっている。
また 一方、社会的には、食品や動物飼料の農薬汚染が問題になり、食品安全の立場から、薬剤検査も分析方法が発達し、極めて微量な薬剤や農薬も検出されるようになってきた。
即ち、薬剤の濃度、残効性、慢性毒性などその利用には厳しい制限が生じている。こうした中で、食の安全が重視され、現在は安全な有機農業の推進などが重要視されるに至っている。
しかし、農薬や化学肥料を使用しないで、収益性の高い有機農業を推進するには、有機肥料と自然を活かした人畜無害で殺菌力と免疫増強の機能を有する新しい資材が必要であるが、なかなか効果のあるものは見当たらない。
殺菌剤の使用は、薬事法、農薬取締法、食品衛生法等で登録制度があり、無登録の薬剤は売買も使用も禁止されており、違法者には厳しい罰則もある。
一方、長年に亘る抗生物質、化学薬品の使用に伴って、微生物の抗生物質に対する耐性や化学製剤に対する抵抗性が高まり、薬剤が効かない耐性菌が増大している。
従って次々と出される新型薬剤も、新しい耐性菌の発生と鼬ごっこの状態が続いて、現状では、病害に効果のある薬剤が極めて少なくなっている。
また 一方、社会的には、食品や動物飼料の農薬汚染が問題になり、食品安全の立場から、薬剤検査も分析方法が発達し、極めて微量な薬剤や農薬も検出されるようになってきた。
即ち、薬剤の濃度、残効性、慢性毒性などその利用には厳しい制限が生じている。こうした中で、食の安全が重視され、現在は安全な有機農業の推進などが重要視されるに至っている。
しかし、農薬や化学肥料を使用しないで、収益性の高い有機農業を推進するには、有機肥料と自然を活かした人畜無害で殺菌力と免疫増強の機能を有する新しい資材が必要であるが、なかなか効果のあるものは見当たらない。
霊芝については、ヒト、動物について、近年抗癌性や各種の機能成分が注目され、その有効成分の抽出技術が多く研究開発されている。その機能としては、抽出物の塗布によりヒスタミン増加の抑制によるアトピー性皮膚炎の防止、飲用による成人病、糖尿病、高血圧、癌、リウマチ、アトピー性皮膚炎の防止などがあげられている。
有効成分は、エルゴステロール、βグルカンなどであるが、免疫増強作用、抗酸化作用、抗菌作用、再生促進物質等を有する未知の成分も多く含まれている。
従来、成分抽出は、容器内で熱湯で煮出す方法やアルコール溶液を用いて長期静置して抽出する方法が採られている。これでは、高価な鹿角霊芝の成分を徹底的に抽出することは困難である。
植物は、細胞壁がセルローズ、ヘミセルローズ、リグニンで構成され、薬液の細胞内への浸透が十分ではないので、溶液の浸透性の高さが重要になってくる。
また、霊芝抽出液の抽出に際しても、溶液の浸透性の高さが問題になってくる。
さらに、植物の栽培現場は、土壌、堆肥等の極めて雑菌の多い環境に位置しているので、霊芝の抗菌性や免疫増強作用だけで、病害の治療を行うことは困難であり、抽出溶液に、酸、アルカリ、アルコール等の殺菌作用を有する液剤の使用と抽出液の浸透力を強化する技術の採用が必要である。
有効成分は、エルゴステロール、βグルカンなどであるが、免疫増強作用、抗酸化作用、抗菌作用、再生促進物質等を有する未知の成分も多く含まれている。
従来、成分抽出は、容器内で熱湯で煮出す方法やアルコール溶液を用いて長期静置して抽出する方法が採られている。これでは、高価な鹿角霊芝の成分を徹底的に抽出することは困難である。
植物は、細胞壁がセルローズ、ヘミセルローズ、リグニンで構成され、薬液の細胞内への浸透が十分ではないので、溶液の浸透性の高さが重要になってくる。
また、霊芝抽出液の抽出に際しても、溶液の浸透性の高さが問題になってくる。
さらに、植物の栽培現場は、土壌、堆肥等の極めて雑菌の多い環境に位置しているので、霊芝の抗菌性や免疫増強作用だけで、病害の治療を行うことは困難であり、抽出溶液に、酸、アルカリ、アルコール等の殺菌作用を有する液剤の使用と抽出液の浸透力を強化する技術の採用が必要である。
特許文献1では、霊芝菌体培養物を有効成分とする食細胞機能賦活材は、ヒト等の食細胞を賦活して細菌感染症を治療するのに有用であり、当該霊芝菌糸体培養物はアルコール等の溶媒を用いて15℃から溶媒の沸点までの温度で抽出してもよく、軟膏剤等の剤型として外用経路で投与することができる旨が、記載されている。
本出願は対象が植物であり、植物には食細胞はないので上記治療原理とは相違する。また、特許文献1には本出願における溶液の浸透力強化技術及び酸やアルカリの殺菌作用による共役機能など併用は行われていない。
本出願は対象が植物であり、植物には食細胞はないので上記治療原理とは相違する。また、特許文献1には本出願における溶液の浸透力強化技術及び酸やアルカリの殺菌作用による共役機能など併用は行われていない。
特許文献2では、美白化粧料としてマンネンタケの成分抽出に多価アルコールが使用されている。
本出願における有機溶剤による抽出は、本来抽出液自体が有する浸透性を利用するもので、クロロホルム、メタノール、エーテル、酢酸エチル、ヘキサン又は多価アルコール等は、植物生体にとって有害な溶剤は使用できない。
本出願のエタノール水溶液は、マイクロバブルを添加して溶液の浸透力強化を図っており、本出願と上記文献の有機溶剤の使用方法とは相違する。
本出願における有機溶剤による抽出は、本来抽出液自体が有する浸透性を利用するもので、クロロホルム、メタノール、エーテル、酢酸エチル、ヘキサン又は多価アルコール等は、植物生体にとって有害な溶剤は使用できない。
本出願のエタノール水溶液は、マイクロバブルを添加して溶液の浸透力強化を図っており、本出願と上記文献の有機溶剤の使用方法とは相違する。
特許文献3は、ヒト及び動物の連鎖球菌を病因菌とする各種疾患の治療及び予防に関するマンネンタケ子実体傘部の抽出物による抗菌剤である。抽出は、傘部粉砕物を数時間かけて熱水で最高濃度に抽出した液を乾燥粉末とし、この粉末を純末と考えて蒸留水で溶解する。本出願は、還元水準か抽出、マイクロバブル水循環抽出を行うので、本出願とは相違する。
特許文献4は、マンネンタケ子実体傘部の抽出物によるヒト及び動物のブドウ球菌の抗菌剤である。抽出は、特文献3と同様、傘部粉砕物を数時間かけて熱水で抽出した液を用いる。
本出願の植物の病害に対する治療においては、霊芝の抗菌性だけでは、なかなか効果を発揮することはできない。霊芝の抗菌成分の機能を強化するためには、酸やアルカリの殺菌作用と併用することが必要である。また植物では抽出方法も循環還元抽出や循環マイクロバブル抽出による溶液の浸透力強化技術が必要である。
本出願の植物の病害に対する治療においては、霊芝の抗菌性だけでは、なかなか効果を発揮することはできない。霊芝の抗菌成分の機能を強化するためには、酸やアルカリの殺菌作用と併用することが必要である。また植物では抽出方法も循環還元抽出や循環マイクロバブル抽出による溶液の浸透力強化技術が必要である。
特許文献5では、鹿角霊芝の水ーアルコール抽出物による皮膚炎治療薬開発を行い、これをスプレーすることにより「かゆみ」が止まり、掻くことによる炎症の発生を防止するとされる。しかし、ここでは細菌性の病害に対する抗菌性の発想はなく、対象もヒトや動物であり、抽出方法も循環還元抽出や循環マイクロバブル抽出による溶液の浸透力強化技術も伴っていない。
特許文献6では、鹿角霊芝抽出物活性物質及びそれを含む医薬、健康食品、化粧料の課題で、鹿角霊芝の糖尿病治療、免疫増強作用組成物、癌等の抗腫瘍成分、メラニン生成抑制成分等の生理的活性物質を水、エタノール、高級アルコールで抽出した血糖低下用医薬、癌予防治療医薬、血圧低下用医薬、免疫増強作用、健康食品、化粧料等を主眼としている。
本出願の抗菌成分と免疫増加資材の動物の皮膚病、植物の細菌性病害治療の内容とは相違する上、溶出方法も本願の循環還元抽出方法や循環マイクロバブル抽出法は行われていない。
本出願の抗菌成分と免疫増加資材の動物の皮膚病、植物の細菌性病害治療の内容とは相違する上、溶出方法も本願の循環還元抽出方法や循環マイクロバブル抽出法は行われていない。
特許文献7は、鹿角霊芝から水、低級アルコール、有機溶媒、超臨界流体により、メラニン生成阻害成分を抽出する技術を提案しているが、循環還元抽出方法や循環マイクロバブル抽出法は行われていない。
特許文献8では、霊芝に含まれる水溶性多糖体の高分子成分を利用し、コラーゲン繊維の生成及び人体の皮膚の皺、たるみを改善し、リフテイング効果を高める機能である。この発明でも循環還元抽出方法や循環マイクロバブル抽出法は行われていない。
特許文献9では、茶葉と、水素ガスを添加して気液コロイド溶液とする還元処理を行った熱湯とを、浸漬槽に入れて浸出する工程を含む、茶成分の浸出力を高める茶の還元コロイド浸出法について記載している。
これは、当発明者が出願した発明である。お茶の浸出は強く出過ぎるとタンニンにより苦くなるので、抽出は一回の素通りにしている。本発明では、還元処理水も、マイクロバブル処理水を採用しているが、温度が高い条件下では、還元処理水も、マイクロバブル処理水も長時間機能を維持することが困難なので、循環抽出の方法を採用している。抽出方法は基本的に相違する。
これは、当発明者が出願した発明である。お茶の浸出は強く出過ぎるとタンニンにより苦くなるので、抽出は一回の素通りにしている。本発明では、還元処理水も、マイクロバブル処理水を採用しているが、温度が高い条件下では、還元処理水も、マイクロバブル処理水も長時間機能を維持することが困難なので、循環抽出の方法を採用している。抽出方法は基本的に相違する。
特許文献10は、免疫賦活剤である。鹿角霊芝の抽出液を得る場合において好ましい有機溶媒は、水、極性有機溶媒並びに含水極性有機溶媒であり、より好ましくは水、エタノール、n−ブタノール、メタノール、アセトン、プロピレングリコール、酢酸エチルならびにこれらの含水物であり、最も好ましくは水、エタノールならびに含水エタノールである。
加温して抽出する場合、その方法としては、例えば、加熱還流などの加温抽出法や超臨界抽出法などを挙げている。その基本的抽出は、単に抽出液に浸漬して加熱するだけのものであり、本出願の循環還元抽出方法や循環マイクロバブル抽出は行われていない。
加温して抽出する場合、その方法としては、例えば、加熱還流などの加温抽出法や超臨界抽出法などを挙げている。その基本的抽出は、単に抽出液に浸漬して加熱するだけのものであり、本出願の循環還元抽出方法や循環マイクロバブル抽出は行われていない。
特許文献11では、食酢製造の原料に鹿角霊芝の粉末を投入して醸造し、鹿角霊芝の成分を含む黒酢とその製造法である。この技術は霊芝抽出液をアルコールと混ぜ、醋酸発酵するものである。循環還元抽出方法や循環マイクロバブル抽出は行われていない。
特許文献12では、超臨界流体によるマンネンタケ抽出法により、メラニン生成抑制作用を低下させることなく、マンネンタケ抽出物を美白剤として皮膚外用剤等に応用する。抽出は、温度範囲30〜150℃、圧力範囲42〜100MPaの状態にある流体で抽出することを特徴としている。本出願の循環還元抽出方法や循環マイクロバブル抽出は行われていない。
特許文献13では、白色ないし黄色鹿角霊芝の子実体から人の生理活性を有する成分を熱水抽出し、ヒト正常繊維芽胞の増殖促進作用、チロシナーゼ阻害活性作用、抗酸化作用、抗腫瘍効果を有する化粧品、健康食品の開発であるが、子実体の乾燥物を細かく粉砕し、20倍量の蒸留水を加え、105℃、60分間オートクレーブで処理して熱水抽出を行っている。本出願による循環還元抽出方法や循環マイクロバブル抽出方法は行われていない。
特許文献14及び特許文献15は、本発明者の提案したガス溶存液状媒体の生産システムと水素ガスと酸素ガスの減圧・加圧溶解方式のコロイド溶液による酸化・還元システムとの二つの出願であるが、主要部を本発明の有効成分還元抽出システムに活用している。
特許文献16は、本発明者の提案した鹿角霊芝抽出液による動植物の細菌性病害治療溶液とその生産方法であるが、この発明では動植物の病気治療において、酸、アルカリ及び、熱湯による霊芝抽出物など各々単独では、病気の回復はなく、酸、アルカリと霊芝抽出物の共存する場合にのみ病気回復が起こることを表明していなかった。
農薬耐性菌や薬剤耐性菌の拡大によって、薬剤では治療できない植物の病気の種類が拡大してきた。
本発明では鹿角霊芝の抽出液に抗菌性と再生促進物質があることを見出した。
しかし、抽出液単独では、植物の病害を治癒することは困難であり、前記各文献の動物に対する霊芝抽出液の効果とは異にしている。霊芝の免疫強化機能と酸・アルカリの殺菌機能と共役させれば、治療効果を高め、作物が病害による損傷から早期に回復することを確認した。
この作用は、抗生物質耐性菌や薬剤耐性菌に対しても有効で、病原の霊芝に対する耐性も殆ど発生しないことが判明した。
また、鹿角霊芝は、熱湯で煎じ抽出した場合、冷却後に早期に使用しなければ、含まれる多糖類が雑菌の繁殖により腐敗し、長期効果を発揮することが困難である。これを酸・アルカリの共存によって防止し、さらに鹿角霊芝の殺菌作用と酸・アルカリの殺菌作用が相互に効果を増幅することが判明した。
この鹿角霊芝の植物の病原細菌に対する治療技術については、誰も従来取り上げたことがない。常識的には、植物は一度発病すれば、罹病株を排除するか枯死するかにまかせ、病株を治療して、再度栽培を継続するような方法は殆どできないのが現状である。
また、作物に対する霊芝抽出液の効果は、水や低濃度のアルコール溶液では、散布後雑菌の繁殖により、霊芝成分が腐敗し、効果を示さなくなる現象が見られる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、植物の病害治療に際し、霊芝の抗菌作用と免疫増強作用と殺菌作用のある酸、アルカリ水溶液との共存が霊芝の腐敗防止による治療効果を増幅持続させ、更に殺菌治療効果の相乗効果により植物の難病を治癒させる方法を開発した。
特に、抗菌性成分及び免疫強化成分の抽出に当たり、成分の抽出効率を高めるために水素ガスによる循環還元抽出や空気、酸素ガス、オゾンガスの循環マイクロバブル抽出によって通常の単なる溶剤による抽出より、効率よく徹底的に成分を抽出し、更に酸・アルカリとの共存によって効果を格段に高める技術を開発した。
本発明では鹿角霊芝の抽出液に抗菌性と再生促進物質があることを見出した。
しかし、抽出液単独では、植物の病害を治癒することは困難であり、前記各文献の動物に対する霊芝抽出液の効果とは異にしている。霊芝の免疫強化機能と酸・アルカリの殺菌機能と共役させれば、治療効果を高め、作物が病害による損傷から早期に回復することを確認した。
この作用は、抗生物質耐性菌や薬剤耐性菌に対しても有効で、病原の霊芝に対する耐性も殆ど発生しないことが判明した。
また、鹿角霊芝は、熱湯で煎じ抽出した場合、冷却後に早期に使用しなければ、含まれる多糖類が雑菌の繁殖により腐敗し、長期効果を発揮することが困難である。これを酸・アルカリの共存によって防止し、さらに鹿角霊芝の殺菌作用と酸・アルカリの殺菌作用が相互に効果を増幅することが判明した。
この鹿角霊芝の植物の病原細菌に対する治療技術については、誰も従来取り上げたことがない。常識的には、植物は一度発病すれば、罹病株を排除するか枯死するかにまかせ、病株を治療して、再度栽培を継続するような方法は殆どできないのが現状である。
また、作物に対する霊芝抽出液の効果は、水や低濃度のアルコール溶液では、散布後雑菌の繁殖により、霊芝成分が腐敗し、効果を示さなくなる現象が見られる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、植物の病害治療に際し、霊芝の抗菌作用と免疫増強作用と殺菌作用のある酸、アルカリ水溶液との共存が霊芝の腐敗防止による治療効果を増幅持続させ、更に殺菌治療効果の相乗効果により植物の難病を治癒させる方法を開発した。
特に、抗菌性成分及び免疫強化成分の抽出に当たり、成分の抽出効率を高めるために水素ガスによる循環還元抽出や空気、酸素ガス、オゾンガスの循環マイクロバブル抽出によって通常の単なる溶剤による抽出より、効率よく徹底的に成分を抽出し、更に酸・アルカリとの共存によって効果を格段に高める技術を開発した。
上記課題を解決する手段として、本発明では循環還元抽出又は循環マイクロバブル抽出を有する次の三つの方法で抗菌性成分と免疫強化成分を抽出することを提案した。
即ち、1.還元水循環抽出方法、2.マイクロバブル水循環抽出方法、3.水または、有機溶剤抽出液を冷凍保存後、酸・アルカリとの混合による治療機能の向上技術である。
即ち、1.還元水循環抽出方法、2.マイクロバブル水循環抽出方法、3.水または、有機溶剤抽出液を冷凍保存後、酸・アルカリとの混合による治療機能の向上技術である。
1 抗菌成分の還元処理水循環抽出方法
請求項5に関する技術として、万年茸特に鹿角霊芝の子実体又菌糸体の生体や風乾体及び乾物を細断する。
還元抽出は、第5図に示したとおり、抽出槽1に霊芝4と抽出溶液2を入れ、濾過膜3を通過させて、送液パイプ5から、循環ポンプ6で強制的にパイプ5を使って送液し、還元撹拌槽10で水素ガス供給装置11からガス供給パイプ12で送られ来る水素ガスと混合し、還元処理を行って加温ボイラー7で加温し、加温液パイプ8を使って、抽出槽1へ返送する。抽出時にはこれを継続して循環させる。抽出液の循環方向は、図5の矢印の方向である。
還元処理溶液は、液がマイナスにチャージし、クラスターが小さくなるので浸透力が強く、プラスにチャージした霊芝の抗菌成分や再生促進物質を効率よく溶かす機能がある。
本技術では還元溶液の強い抽出力を利用しようとするものである。抽出液は30%以下の稀酢酸又は稀有機酸水溶液又は30%以下の稀炭酸水素ナトリウム等の稀アルカリ水溶液又はエチルアルコール、グリセリン、プロピレングライコール等の有機溶剤等の溶液を用い抽出する。
抽出は、用途に応じ、抽出槽で摂氏0度〜100度の温度でゆっくり攪拌子ながら抗菌成分と耐病性増強成分を抽出する。
抽出に当たっては還元条件を担保するため、抽出槽と還元処理槽とを連絡し、循環ポンプを用いて抽出液を二つの槽間に循環させ、還元槽で抽出液に水素ガスを溶解させて抽出液がマイナス100ミリボルト以下、望ましくはマイナス600ミリボルトの強還元性を示すように調整する。この技術では、抽出効率と成分の酸化を防止するため、抽出液が常に還元状態で霊芝の抗菌成分を抽出する。
治療効果増強成分として特に稀酢酸、稀炭酸水素ナトリウム水溶液を推奨するのは、現状で特定農薬として認められる殺菌剤であるので、霊芝の有効成分と相互に補完強化することが理由である。
請求項5に関する技術として、万年茸特に鹿角霊芝の子実体又菌糸体の生体や風乾体及び乾物を細断する。
還元抽出は、第5図に示したとおり、抽出槽1に霊芝4と抽出溶液2を入れ、濾過膜3を通過させて、送液パイプ5から、循環ポンプ6で強制的にパイプ5を使って送液し、還元撹拌槽10で水素ガス供給装置11からガス供給パイプ12で送られ来る水素ガスと混合し、還元処理を行って加温ボイラー7で加温し、加温液パイプ8を使って、抽出槽1へ返送する。抽出時にはこれを継続して循環させる。抽出液の循環方向は、図5の矢印の方向である。
還元処理溶液は、液がマイナスにチャージし、クラスターが小さくなるので浸透力が強く、プラスにチャージした霊芝の抗菌成分や再生促進物質を効率よく溶かす機能がある。
本技術では還元溶液の強い抽出力を利用しようとするものである。抽出液は30%以下の稀酢酸又は稀有機酸水溶液又は30%以下の稀炭酸水素ナトリウム等の稀アルカリ水溶液又はエチルアルコール、グリセリン、プロピレングライコール等の有機溶剤等の溶液を用い抽出する。
抽出は、用途に応じ、抽出槽で摂氏0度〜100度の温度でゆっくり攪拌子ながら抗菌成分と耐病性増強成分を抽出する。
抽出に当たっては還元条件を担保するため、抽出槽と還元処理槽とを連絡し、循環ポンプを用いて抽出液を二つの槽間に循環させ、還元槽で抽出液に水素ガスを溶解させて抽出液がマイナス100ミリボルト以下、望ましくはマイナス600ミリボルトの強還元性を示すように調整する。この技術では、抽出効率と成分の酸化を防止するため、抽出液が常に還元状態で霊芝の抗菌成分を抽出する。
治療効果増強成分として特に稀酢酸、稀炭酸水素ナトリウム水溶液を推奨するのは、現状で特定農薬として認められる殺菌剤であるので、霊芝の有効成分と相互に補完強化することが理由である。
2 抗菌成分のマイクロバブル水循環抽出方法
請求項2に関する技術としては、万年茸特に鹿角霊芝の子実体又菌糸体の生体や風乾体及び乾物を細断する。
第3図に示すとおり、抽出槽1に霊芝4と抽出溶液2を入れ、濾過膜3を通過させて送液パイプ5により、循環ポンプ6で強制的に送液し、エジェクター9、とキャビテーション酸化還元装置10でマイクロバブルを発生させる。マイクロバブル処理した抽出液は、加温ボイラー7で加温して加温液パイプ8を使って、マイクロバブルを抽出槽1へ返送する。抽出時にはこれを継続して循環させる。
抽出液の循環方向は、図3の矢印の方向である。マイクロバブルは微細な泡の表面にマイナスチャージのエリアを発生させ、溶液の分子間に作用し、液のクラスターを小さくするので強い浸透力を有し、霊芝の成分抽出を促進する。
マイクロバブル処理溶液は、マイクロバブル表面がマイナスにチャージし、水分子のクラスターが小さくなるので浸透力が強く、プラス及びマイナスにチャージした霊芝の抗菌成分や再生促進物質を効率よく溶かす機能がある。
本技術ではマイクロバブル溶液の強い抽出力を利用しようとするものである。抽出液は30%以下の稀酢酸又は稀有機酸水溶液又は30%以下の稀炭酸水素ナトリウム等の稀アルカリ水溶液又はエチルアルコール等の有機溶剤等の溶液を用い抽出する。
抽出は、用途に応じ、抽出槽で摂氏0度〜100度の温度でマイクロバブルを循環させながら抗菌成分と耐病性増強成分を抽出する。
請求項2に関する技術としては、万年茸特に鹿角霊芝の子実体又菌糸体の生体や風乾体及び乾物を細断する。
第3図に示すとおり、抽出槽1に霊芝4と抽出溶液2を入れ、濾過膜3を通過させて送液パイプ5により、循環ポンプ6で強制的に送液し、エジェクター9、とキャビテーション酸化還元装置10でマイクロバブルを発生させる。マイクロバブル処理した抽出液は、加温ボイラー7で加温して加温液パイプ8を使って、マイクロバブルを抽出槽1へ返送する。抽出時にはこれを継続して循環させる。
抽出液の循環方向は、図3の矢印の方向である。マイクロバブルは微細な泡の表面にマイナスチャージのエリアを発生させ、溶液の分子間に作用し、液のクラスターを小さくするので強い浸透力を有し、霊芝の成分抽出を促進する。
マイクロバブル処理溶液は、マイクロバブル表面がマイナスにチャージし、水分子のクラスターが小さくなるので浸透力が強く、プラス及びマイナスにチャージした霊芝の抗菌成分や再生促進物質を効率よく溶かす機能がある。
本技術ではマイクロバブル溶液の強い抽出力を利用しようとするものである。抽出液は30%以下の稀酢酸又は稀有機酸水溶液又は30%以下の稀炭酸水素ナトリウム等の稀アルカリ水溶液又はエチルアルコール等の有機溶剤等の溶液を用い抽出する。
抽出は、用途に応じ、抽出槽で摂氏0度〜100度の温度でマイクロバブルを循環させながら抗菌成分と耐病性増強成分を抽出する。
3 抗菌成分の還元細断抽出方法
請求項3に関する技術としては、万年茸特に鹿角霊芝の子実体又菌糸体の生体や風乾体の生きている組織を利用し、ブレンダー容器13に生体組織と抽出液を入れる。
抽出液はエチルアルコール又は、植物性油又は、動物性油又は、グリセリン又はプロピレングライコール等の有機溶剤又は木酢液及び竹酢液等である。
殺菌力を強化するためには、30%以下の酢酸等の稀有機酸又は、30%以下の稀炭酸水素ナトリウム等の稀アルカリ液と混合する。
第4図に示すように、抽出液と水素ガスを通気しながらカッターを高速回転し、細断抽出する。還元抽出の酸化還元電位はマイナス100ミリボルト以下で望ましくはマイナス600ミリボルトの強還元性を確保するように調整する。
抽出はブレンダー容器13の器底へ、水素ガス供給ノズル14から、水素ガスを供給しながら、渦発生17に伴う空気の侵入を防止する落とし蓋として、遮断プレート15で外気を遮断して、モーター18を回転し、カッター16で高速裁断し、溶液の酸化還元電位がマイナス100ミリボルト以下の強い還元状態にし、摂氏0度〜70度の温度で、2分〜3時間抗菌成分を抽出する。
抽出に要する水素ガスは、水素額供給装置11から水素ガス少量供給パイプ19を通じて供給する。抽出後水浸抽出液は冷凍保存し、他の抽出液は常温保存する。
請求項3に関する技術としては、万年茸特に鹿角霊芝の子実体又菌糸体の生体や風乾体の生きている組織を利用し、ブレンダー容器13に生体組織と抽出液を入れる。
抽出液はエチルアルコール又は、植物性油又は、動物性油又は、グリセリン又はプロピレングライコール等の有機溶剤又は木酢液及び竹酢液等である。
殺菌力を強化するためには、30%以下の酢酸等の稀有機酸又は、30%以下の稀炭酸水素ナトリウム等の稀アルカリ液と混合する。
第4図に示すように、抽出液と水素ガスを通気しながらカッターを高速回転し、細断抽出する。還元抽出の酸化還元電位はマイナス100ミリボルト以下で望ましくはマイナス600ミリボルトの強還元性を確保するように調整する。
抽出はブレンダー容器13の器底へ、水素ガス供給ノズル14から、水素ガスを供給しながら、渦発生17に伴う空気の侵入を防止する落とし蓋として、遮断プレート15で外気を遮断して、モーター18を回転し、カッター16で高速裁断し、溶液の酸化還元電位がマイナス100ミリボルト以下の強い還元状態にし、摂氏0度〜70度の温度で、2分〜3時間抗菌成分を抽出する。
抽出に要する水素ガスは、水素額供給装置11から水素ガス少量供給パイプ19を通じて供給する。抽出後水浸抽出液は冷凍保存し、他の抽出液は常温保存する。
4 水または、有機溶剤抽出液による植物の細菌性病害治療溶液。
還元水循環抽出方法、マイクロバブル水循環抽出方法により抽出された水浸出及び稀エチルアルコール浸出液は、そのままでは腐敗するので、抽出後速やかに急速冷凍して腐敗防止を行うか、酸、アルカリ溶液との混和によって殺菌効果を高めると共に腐敗を防止する
グリセリン、プロピレングライコール等の有機溶剤等による抽出の場合は、酸、アルカリ溶液との混和によって殺菌効果を高める。
還元水循環抽出方法、マイクロバブル水循環抽出方法により抽出された水浸出及び稀エチルアルコール浸出液は、そのままでは腐敗するので、抽出後速やかに急速冷凍して腐敗防止を行うか、酸、アルカリ溶液との混和によって殺菌効果を高めると共に腐敗を防止する
グリセリン、プロピレングライコール等の有機溶剤等による抽出の場合は、酸、アルカリ溶液との混和によって殺菌効果を高める。
実施例
霊芝抽出液の治療効果を試験するには、治療期間が長期を要するので、抽出液の腐敗防止と殺菌快癒効果の増強技術の基礎的な条件設定が必要である。
霊芝の抽出液の耐腐敗性に関する試験は、霊芝水浸出物、稀アルコール浸出物で放置試験を行った。又、雑菌抑制試験についてはペトリシャーレ試験を行った。
作物の病害治療試験については、難防除土壌病害に罹病した組織に対し、抽出物と酸、アルカリ水溶液との混和水を用い、抗菌性、免疫強化作用及び再生促進物質を有する鹿角霊芝抽出物を、噴霧塗布並びに土中灌注して病害の回復試験を実施した。
霊芝抽出液の治療効果を試験するには、治療期間が長期を要するので、抽出液の腐敗防止と殺菌快癒効果の増強技術の基礎的な条件設定が必要である。
霊芝の抽出液の耐腐敗性に関する試験は、霊芝水浸出物、稀アルコール浸出物で放置試験を行った。又、雑菌抑制試験についてはペトリシャーレ試験を行った。
作物の病害治療試験については、難防除土壌病害に罹病した組織に対し、抽出物と酸、アルカリ水溶液との混和水を用い、抗菌性、免疫強化作用及び再生促進物質を有する鹿角霊芝抽出物を、噴霧塗布並びに土中灌注して病害の回復試験を実施した。
霊芝抽出物の耐腐敗性試験
通常、飲用の霊芝は、霊芝を熱湯で煎じ飲用する場合が多いが、煎じ液をコップに入れ4〜5日程度室内に蓋無しで放置すれば、腐敗が始まり飲用できなくなる。
そこで、これを防ぐ方法として、冷凍保存、10%酢酸溶液保存として、又は、10%重炭酸ナトリウム溶液として保存を行い1ヵ月後に保存状態を調査した。
結果の概要
熱湯抽出後容器に入れ常温保管した区は口に含むと若干腐敗臭を感じた。熱湯抽出後容器に入れ冷凍保存により保管した区は、保存液を融解後の調査で、健全であった。
10%酢酸溶液に溶解した区は、保存1ヵ月後も腐敗せず、その後の調査によっても1ヵ年後も腐敗せず、健全であった。10%重炭酸ソーダを溶解した区も保存1ヵ月後も腐敗せず、その後の調査によっても1ヵ年後も腐敗せず、健全であった。
通常、飲用の霊芝は、霊芝を熱湯で煎じ飲用する場合が多いが、煎じ液をコップに入れ4〜5日程度室内に蓋無しで放置すれば、腐敗が始まり飲用できなくなる。
そこで、これを防ぐ方法として、冷凍保存、10%酢酸溶液保存として、又は、10%重炭酸ナトリウム溶液として保存を行い1ヵ月後に保存状態を調査した。
結果の概要
熱湯抽出後容器に入れ常温保管した区は口に含むと若干腐敗臭を感じた。熱湯抽出後容器に入れ冷凍保存により保管した区は、保存液を融解後の調査で、健全であった。
10%酢酸溶液に溶解した区は、保存1ヵ月後も腐敗せず、その後の調査によっても1ヵ年後も腐敗せず、健全であった。10%重炭酸ソーダを溶解した区も保存1ヵ月後も腐敗せず、その後の調査によっても1ヵ年後も腐敗せず、健全であった。
霊芝抽出物の抗菌性に関する試験
霊芝の抗菌性については、生体内での抗菌性は高く雑菌の侵入は容易には起こらないが、加熱して霊芝が死滅した状態では、雑菌の侵入が容易になる。
そこで、シャーレ実験で抽出液の抗菌性機能の検定を行った。実験は、シャーレに寒天ブイヨン培地を入れ、滅菌して冷温霊芝熱湯抽出液、霊芝酢酸抽出液、霊芝重炭酸ソーダ抽出液をそれぞれ5ml加えて全体を各抽出液で覆い、蓋を外し雑菌に晒した後、蓋をして30℃で培養し、雑菌の繁殖状態を調査した。
結果の概要
霊芝の抗菌性は極めて弱く、シャーレにおける寒天ブイヨン培地の空中暴露後の空間浮遊菌のコロニー成長の試験では、熱湯抽出区が3日後にバクテリア、カビ等のコロニーの斑点を生じた。10%酢酸溶液区及び10%重ソー溶液区では、コロニーの斑点は生じなかった。しかし、10%酢酸溶液区及び10%重ソー溶液区でも1週間後にはバクテリア、カビ等の発生が起こった。
即ち、生体活性のない条件下では、霊芝,10%酢酸及び,10%重ソーいずれの抗菌性も長期持続することはできなかった。
霊芝の抗菌性については、生体内での抗菌性は高く雑菌の侵入は容易には起こらないが、加熱して霊芝が死滅した状態では、雑菌の侵入が容易になる。
そこで、シャーレ実験で抽出液の抗菌性機能の検定を行った。実験は、シャーレに寒天ブイヨン培地を入れ、滅菌して冷温霊芝熱湯抽出液、霊芝酢酸抽出液、霊芝重炭酸ソーダ抽出液をそれぞれ5ml加えて全体を各抽出液で覆い、蓋を外し雑菌に晒した後、蓋をして30℃で培養し、雑菌の繁殖状態を調査した。
結果の概要
霊芝の抗菌性は極めて弱く、シャーレにおける寒天ブイヨン培地の空中暴露後の空間浮遊菌のコロニー成長の試験では、熱湯抽出区が3日後にバクテリア、カビ等のコロニーの斑点を生じた。10%酢酸溶液区及び10%重ソー溶液区では、コロニーの斑点は生じなかった。しかし、10%酢酸溶液区及び10%重ソー溶液区でも1週間後にはバクテリア、カビ等の発生が起こった。
即ち、生体活性のない条件下では、霊芝,10%酢酸及び,10%重ソーいずれの抗菌性も長期持続することはできなかった。
霊芝抽出物の抽出方法別植物病害に対する治療試験
試験は鹿角霊芝100gを熱湯1l抽出後冷却したもの(熱湯抽出区)、鹿角霊芝100gを10%酢酸溶液2lで1週間抽出したもの(10%酢酸溶液区)、鹿角霊芝100gを10%重ソー溶液2lで1週間抽出したもの(10%重ソー溶液区)を用い。これらを200倍に薄め、青枯病に罹っているトマトに対し、1株当たり2lを葉面散布及び土中灌注によって各区5株ずつ治療処理を行った。
結果の概要
青枯病は細菌Ralstoniasolanacearumによるナス、トマトなど主としてナス科の作物の病害である。青枯病は病原が植物の維管束内で増殖し、大量に生産する多糖が維管束の通水を悪化させることから萎凋が起きるという過程をたどる。
青枯病菌は地中深くに何年も生残し、適当な宿主が植えられると再び増殖する厄介な土除病害である。
試験結果に見られるように、霊芝の熱湯抽出区では全株が枯死し、10%酢酸溶液抽出区では5株全株が回復し、10%重ソー溶液抽出区では5株のうち4株が回復した。即ち、成分的には霊芝の抗菌性はそれほど高くはないが、酸、アルカリで成分を抽出した場合は、抗菌性と免疫増加作用が働いて、青枯病罹病株の回復が見られた。通常青枯病に罹患した場合は、殆ど回復は望めないのが常識的である。
試験は鹿角霊芝100gを熱湯1l抽出後冷却したもの(熱湯抽出区)、鹿角霊芝100gを10%酢酸溶液2lで1週間抽出したもの(10%酢酸溶液区)、鹿角霊芝100gを10%重ソー溶液2lで1週間抽出したもの(10%重ソー溶液区)を用い。これらを200倍に薄め、青枯病に罹っているトマトに対し、1株当たり2lを葉面散布及び土中灌注によって各区5株ずつ治療処理を行った。
結果の概要
青枯病は細菌Ralstoniasolanacearumによるナス、トマトなど主としてナス科の作物の病害である。青枯病は病原が植物の維管束内で増殖し、大量に生産する多糖が維管束の通水を悪化させることから萎凋が起きるという過程をたどる。
青枯病菌は地中深くに何年も生残し、適当な宿主が植えられると再び増殖する厄介な土除病害である。
試験結果に見られるように、霊芝の熱湯抽出区では全株が枯死し、10%酢酸溶液抽出区では5株全株が回復し、10%重ソー溶液抽出区では5株のうち4株が回復した。即ち、成分的には霊芝の抗菌性はそれほど高くはないが、酸、アルカリで成分を抽出した場合は、抗菌性と免疫増加作用が働いて、青枯病罹病株の回復が見られた。通常青枯病に罹患した場合は、殆ど回復は望めないのが常識的である。
ナスの青枯病に対する鹿角霊芝アルコール抽出物の噴霧試験
鹿角霊芝抽出物そのものが、植物の病害治療にも効果があることを調べるため、ナスの青枯病に対する鹿角霊芝アルコール抽出物の噴霧試験を実施した。ナスは、組織が堅いので、アルコール抽出原液を噴霧しても組織の脱水が起こらないので、青枯病に罹患している5株を選び、株基部を中心に20%アルコール抽出液を、数回噴霧塗布した。
2週間後に株の状態を調査した。
概要:発病株5株のうち、初期段階の3株については回復した(写真1参照)が、発病後の経過が長い2株については回復しなかった。(写真1及び写真2参照)
従って、ナスの青枯病についても、鹿角霊芝の抗菌性、免疫増強作用による回復は、発病初期のものではアルコール抽出物で大いに効果が認められた。
植物には、動物の捕食細胞はないので、抗菌性を高め免疫性を向上させるメカニズムは動物の場合とは異なり、細胞内で霊芝の効果が起こるものと思われる。
植物病害に対し霊芝の治癒効果が認められたのは、世界的にも初めてである。
鹿角霊芝抽出物そのものが、植物の病害治療にも効果があることを調べるため、ナスの青枯病に対する鹿角霊芝アルコール抽出物の噴霧試験を実施した。ナスは、組織が堅いので、アルコール抽出原液を噴霧しても組織の脱水が起こらないので、青枯病に罹患している5株を選び、株基部を中心に20%アルコール抽出液を、数回噴霧塗布した。
2週間後に株の状態を調査した。
概要:発病株5株のうち、初期段階の3株については回復した(写真1参照)が、発病後の経過が長い2株については回復しなかった。(写真1及び写真2参照)
従って、ナスの青枯病についても、鹿角霊芝の抗菌性、免疫増強作用による回復は、発病初期のものではアルコール抽出物で大いに効果が認められた。
植物には、動物の捕食細胞はないので、抗菌性を高め免疫性を向上させるメカニズムは動物の場合とは異なり、細胞内で霊芝の効果が起こるものと思われる。
植物病害に対し霊芝の治癒効果が認められたのは、世界的にも初めてである。
キューリの立枯病に対する鹿角霊芝10%酢酸抽出物噴霧潅注試験
立枯病は、湿潤状態でピシュームPythium属、乾燥状態でリゾクトニアRhizoctonia属の糸状菌が原因になるが、他にフザリウムFusarium属菌、フィトフソラPhytophthora属菌等立枯性の症状を引き起こす病原菌は多い。菌は担子胞子の状態で土中に潜み、湿潤、乾燥の条件それぞれに、対応した病原が作物を汚染する。
この立ち枯れ病に対し、鹿角霊芝10%酢酸抽出溶液がどの程度病徴を回復させることができるか試験した。
試験は、鹿角霊芝100gを10%酢酸溶液2lで1週間抽出した液を用い、ハウス栽培におけるキューリの収穫期に、発生した青枯病5株に500倍液に薄めた液を1株当たり、2l/1株噴霧潅注した。
概要;の治療に鹿角霊芝
概要発病株5株のうち、初期段階の3株については回復したが、発病後の経過が長い2株については回復しなかった。
従って、キューリの立枯病について、鹿角霊芝の抗菌性、免疫増強作用による回復は、10%酢酸抽出溶液の場合も、酢酸の抗菌作用と共役して、立枯病に対し病徴軽減に大いに効果が認められた。
以上のように、鹿角霊芝の抗菌性はそれ程強くはないが、酸・アルカリ・アルコール等の抗菌作用を加えれば、極めて早期に病徴が回復することは、免疫作用の他に再生促進物質の機能があるものと考えられる。
立枯病は、湿潤状態でピシュームPythium属、乾燥状態でリゾクトニアRhizoctonia属の糸状菌が原因になるが、他にフザリウムFusarium属菌、フィトフソラPhytophthora属菌等立枯性の症状を引き起こす病原菌は多い。菌は担子胞子の状態で土中に潜み、湿潤、乾燥の条件それぞれに、対応した病原が作物を汚染する。
この立ち枯れ病に対し、鹿角霊芝10%酢酸抽出溶液がどの程度病徴を回復させることができるか試験した。
試験は、鹿角霊芝100gを10%酢酸溶液2lで1週間抽出した液を用い、ハウス栽培におけるキューリの収穫期に、発生した青枯病5株に500倍液に薄めた液を1株当たり、2l/1株噴霧潅注した。
概要;の治療に鹿角霊芝
概要発病株5株のうち、初期段階の3株については回復したが、発病後の経過が長い2株については回復しなかった。
従って、キューリの立枯病について、鹿角霊芝の抗菌性、免疫増強作用による回復は、10%酢酸抽出溶液の場合も、酢酸の抗菌作用と共役して、立枯病に対し病徴軽減に大いに効果が認められた。
以上のように、鹿角霊芝の抗菌性はそれ程強くはないが、酸・アルカリ・アルコール等の抗菌作用を加えれば、極めて早期に病徴が回復することは、免疫作用の他に再生促進物質の機能があるものと考えられる。
万年茸、取り分け鹿角霊芝はその抗菌作用と免疫増強作用が、共役して病原を抑え、植物を侵す通常の化学薬品では効果が見られない病気も再生促進物質二より早期に治癒することが可能で、農薬によらずとも病気を快癒させる。
この点、農作物においては、農薬耐性病害の出現が顕在化している現在、難防除病害罹患の作物に対し、農薬散布によらない治療が可能となり、農産物の収穫できる期間を大幅に拡大することも可能となった。
この点、農作物においては、農薬耐性病害の出現が顕在化している現在、難防除病害罹患の作物に対し、農薬散布によらない治療が可能となり、農産物の収穫できる期間を大幅に拡大することも可能となった。
還元処理又はマイクロバブル処理を行うことによって、抽出液のクラスターが小さくなる等、物性の変化により物質への抽出液の侵入速度が高まるので抽出効率が高くなることと、酸・アルカリによる雑菌の繁殖が抑制される機能が働くので、抽出液の変性が防止される。
抽出効率を高めた抽出液は、酸・アルカリの殺菌作用と相乗効果を示し、治療困難な植物の病害の治療を可能とする。
抽出効率を高めた抽出液は、酸・アルカリの殺菌作用と相乗効果を示し、治療困難な植物の病害の治療を可能とする。
各抽出装置に共通の符号である。
1 抽出槽、2 抽出溶液、3 濾過膜、4 細断霊芝、5 抽出液の送液パイプ、6 循環ポンプ、7 加温ボイラー、8 加温液パイプ、9 エジェクター、10 キャビテーション酸化還元処理装置(特許第3829170号)、11 水素ガス供給装置、12 ガス供給パイプ、13 ブレンダー容器、14 水素ガス供給ノズル、15 ブレンダー作動に伴う渦発生の巻き込み空気遮断プレート、16 カッター、17 ブレンダー作動に伴って発生する渦流、18 モーター、19 水素ガス少量供給パイプ
1 抽出槽、2 抽出溶液、3 濾過膜、4 細断霊芝、5 抽出液の送液パイプ、6 循環ポンプ、7 加温ボイラー、8 加温液パイプ、9 エジェクター、10 キャビテーション酸化還元処理装置(特許第3829170号)、11 水素ガス供給装置、12 ガス供給パイプ、13 ブレンダー容器、14 水素ガス供給ノズル、15 ブレンダー作動に伴う渦発生の巻き込み空気遮断プレート、16 カッター、17 ブレンダー作動に伴って発生する渦流、18 モーター、19 水素ガス少量供給パイプ
Claims (6)
- 破砕霊芝を濾し分ける濾過器を内蔵する抽出槽を用い、万年茸特に鹿角霊芝の子実体又は/及び菌糸体の生体及び風乾体を、希酸水溶液又は、希アルカリ水溶液の抽出用液で、摂氏0〜100℃の温度で長時間水素又は酸素又は空気のマイクロバブルを連続循環噴射により効率良く撹拌抽出し、霊芝生体の抗菌成分を抽出後、これを植物の表皮に直接又は、希釈して噴霧又は、塗布することにより、霊芝の抗菌作用と酸又はアルカリの殺菌作用との共存による殺菌効果の増幅により病害細菌を効果的に殺菌し、霊芝の再生促進物質による耐病性強化機能との共役で、病害細菌による傷病の修復を促し、作物の茎葉・根などに発生した細菌性植物病害を治癒することを特徴とする植物の細菌性病害治療溶液。
- 万年茸特に鹿角霊芝の子実体又は、菌糸体の生体及び風乾体又は、乾物を細斷し、破砕霊芝を濾し分ける濾過器を内蔵する抽出槽で、30%以下の希有機酸水溶液又は、30%以下の稀アルカリ水溶液又は、有機溶剤の等の抽出溶液を用いて水素又は、酸素又、は空気のマイクロバブルを発生させながら、抽出槽で摂氏0度〜99度の温度で連続的に循環させ、撹拌をしながら、長時間かけて抗菌成分と再生促進物質を効率良く抽出し、植物の細菌性病害治癒溶液と成すことを特徴とする鹿角霊芝の作物の抗菌成分治療液のマイクロバブルによる連続循環抽出方法。
- 上面の渦発生防止の落とし蓋装置をセットしたカッターミキサー又は、ブレンダー容器に万年茸特に鹿角霊芝の子実体又は、菌糸体の生体や風乾体及び、乾物を入れ、稀有機酸水溶液又は、稀アルカリ水溶液又は、有機溶剤を加え、カッターミキサー又は、ブレンダー容器の器底から水素ガスを供給しながら、落とし蓋で渦による上面空気の侵入を遮断しながら、高速細断し、溶液の酸化還元電位がマイナス100ミリボルト以下の強い還元状態にし、摂氏0〜99度の温度で2分〜3時間、抗菌成分と再生促進物質を抽出することを特徴とする霊芝抗菌成分の還元細断抽出方法。
- 請求項1、請求項2および請求項3において、稀酸水溶液が30%以下の無機酸又は、酢酸等の有機酸であることを特徴とする霊芝抽出液による植物の細菌性病害治療溶液。
- 請求項1、請求項2および請求項3において、稀アルカリ水溶液が30%以下の炭酸水素ナトリウムであることを特徴とする霊芝抽出液による植物の細菌性病害治療溶液。
- 請求項4において、有機溶剤が20%〜90%のアルコール水溶液又は、プロピレングライコール又は、エチレングライコール又は、グリセリン又は、植物性油であることを特徴とする霊芝抽出液の植物の細菌性病害治療溶液。
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---|---|---|---|
JP2012149911A JP2014001194A (ja) | 2012-06-15 | 2012-06-15 | 植物の病害治療溶液とその生産方法。 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104839162A (zh) * | 2015-06-04 | 2015-08-19 | 山东棉花研究中心 | 含氟醚菌酰胺和灵芝多糖防治棉花病害的杀菌剂组合物 |
JP2022042300A (ja) * | 2020-09-02 | 2022-03-14 | Tk製薬株式会社 | エキスの抽出方法 |
CN114849274A (zh) * | 2022-05-13 | 2022-08-05 | 西安交通大学 | 富含易氧化活性成分植物的氢气保护提取方法及装置 |
-
2012
- 2012-06-15 JP JP2012149911A patent/JP2014001194A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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