JP2014000781A - 画像記録装置および補正係数取得方法 - Google Patents

画像記録装置および補正係数取得方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のヘッドのそれぞれにおいて、端部近傍の吐出口からのインクの吐出量を適切に補正し、筋ムラの発生を抑制する。
【解決手段】画像記録装置では、補正用媒体94に補正用パターン群95が記録される。補正用パターン群95は、千鳥状に配置された複数のヘッド32a,32bに対応する複数の補正用パターン961〜966を含み、幅方向に隣接する各2つの補正用パターン961〜966はY方向に関して離間する。そして、これらの補正用パターン961〜966を撮像した複数の補正用パターン画像のそれぞれにおける幅方向の濃度分布に基づいて補正係数が決定され、当該補正係数を利用して、各ヘッド32a,32bの使用吐出口からのインクの吐出量が制御される。これにより、複数のヘッド32a,32bのそれぞれにおいて、端部近傍の使用吐出口からのインクの吐出量を適切に補正し、筋ムラの発生を抑制することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、インクジェット方式にて画像を記録する画像記録装置、および、当該画像記録装置における記録媒体への画像の記録の際に複数の吐出口からのインクの吐出量の補正に使用される補正係数を取得する補正係数取得方法に関する。
従来より、インクの微小な液滴を吐出する複数のノズルが配列された吐出部を記録媒体に対して相対的に移動することにより、記録媒体にインクジェット方式にて画像を記録する画像記録装置が用いられている。このような装置では、ノズルの加工精度や吐出部の取付精度等により、複数のノズルからのインクの吐出量にばらつきが生じ、その結果、記録媒体上において濃度ムラや筋ムラ等が生じてしまうことがある。
特許文献1のインクジェット記録装置では、濃度ムラ測定用の基本パターンを印刷してCCDラインセンサにより撮像し、撮像結果に基づいて各ノズルに補正関数を割り当てることにより、濃度ムラの抑制を図る技術が開示されている。
上述の画像記録装置では、採用される印刷方法として、インクを吐出する吐出部と記録媒体との双方を互いに直交する方向に移動させつつ印刷を行うマルチパス方式や、吐出部および記録媒体の一方を固定して他方を所定の移動方向に移動させつつ印刷を行うシングルパス方式(ラインヘッド方式ともいう。)等が知られている。シングルパス方式は、マルチパス方式に比べて生産性の向上が期待できる。しかしながら、記録媒体上において上記移動方向に延びる帯状の領域に注目した場合、当該領域に対してインクを吐出するノズルの数は、マルチパス方式よりもシングルパス方式の方が少なくなるため、ノズルの加工精度や吐出部の取付精度等があまり高くない場合、これらの精度を補正するための対策が限られてしまう。
シングルパス方式の画像記録装置では、吐出部において記録媒体の全幅に亘る長いヘッドを高精度にて形成することが困難であるため、特許文献2ないし特許文献5のように、複数の比較的短いヘッドを千鳥状に配列して吐出部を構成することが行われている。このように、複数のヘッドで吐出部を構成することにより、ヘッドの一部の損傷や劣化等が生じた場合、吐出部全体を修理、交換する必要がなく、ランニングコストが低減される。
特許文献2では、幅方向において隣接するヘッドの端部同士が重なるように複数のヘッドが千鳥状に配列されており、端部同士が重なる部分である継ぎ目部において筋ムラが発生することが記載されている。特許文献2では、継ぎ目部における筋ムラが画像上において目立ちにくくなるように、画像の向きを変更して記録する技術が開示されている。
特許文献4では、幅方向に互いに隣接するモジュールの間(すなわち、継ぎ目部)において、幅方向に隣接する吐出口(すなわち、2つのモジュールの吐出口)の間の距離を、各モジュールにおける吐出口のピッチよりも小さくすることにより、継ぎ目部における白い筋ムラの発生が抑制される。継ぎ目部では、記録媒体上に形成されるインクのドットの重なる領域が大きくなるため、他の領域に比べて濃度値が局所的に高くなる。そこで、全モジュールの全ノズルからインクを吐出して記録媒体上に所定のチェックパターンを記録し、チェックパターンの濃度分布を測定した後、画像記録に利用されるディザマトリクスを当該濃度分布に基づいて補正することにより、継ぎ目部の濃度値が基準濃度値に近づけられる。
特許文献5のインクジェット印刷システムでは、隣接するヘッドの継ぎ目部において、一方のヘッドの幅方向におけるノズルの位置が、他方のヘッドの幅方向におけるノズルの位置と同じである。特許文献5では、ヘッドの継ぎ目部と中央部とで濃度差が目立つことを抑制するために、まず、記録媒体にテスト印画が行われる。テスト印画では、継ぎ目部の幅方向の位置が同じ2つのノズルから、記録媒体上の1つの記録位置にドットを重ねて記録することがないように制御され、1つの記録位置には、1つのノズルからのドットのみが記録される。そして、継ぎ目部の濃度値と中央部の濃度値とが測定され、継ぎ目部が中央部よりも濃い場合、継ぎ目部におけるドットの形成が間引きされる(数ライン毎に1回、ドットの形成が行われない)。また、継ぎ目部が中央部よりも薄い場合、継ぎ目部において、数ライン毎に1回、1つの記録位置に2つのノズルからのドットが重ねて記録される。
一方、非特許文献1では、基板上に形成された液膜の乾燥が進むにしたがって、液膜内の固形分が液膜の外周側へと偏って集まり、乾燥後に得られる固体膜の形状が、膜外周で厚い状態を示す現象(コーヒーリング現象)について記載されている。
特許第3160318号公報 特開2011−126264号公報 特開2012−930号公報 特開2007−196472号公報 特開2007−185904号公報
日本画像学会編、藤井雅彦監修、「シリーズ「デジタルプリンタ技術」インクジェット」、東京電機大学出版局、2008年、p.246−247
ところで、複数のヘッドが千鳥状に配置されたインクジェット方式の画像記録装置では、隣接する2つのヘッドにおいて、一方のヘッドから吐出されたインクが記録媒体上にてある程度乾燥した後に、他方のヘッドからインクが吐出される。先に吐出されたインクの液膜では、非特許文献1に記載されているコーヒーリング現象が生じ、幅方向の両端部にインク内の固形分(着色材料)が偏って集まる。そして、当該液膜が、他方のヘッドからのインクにより形成された液膜と接触することにより、両液膜の接触部(すなわち、隣接するヘッドの継ぎ目部に対応する部位)近傍に記録媒体の移動方向に延びる筋ムラが発生してしまう。このように、隣接する2つのヘッドの継ぎ目部に対応する部位にて生じる筋ムラは、2つのヘッドのいずれに起因するものかが判別しがたく、上述の特許文献4および特許文献5に記載の補正方法では、補正精度の向上に限界がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、複数のヘッドのそれぞれにおいて、端部近傍の吐出口からのインクの吐出量を適切に補正し、筋ムラの発生を抑制することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、インクジェット方式にて画像を記録する画像記録装置であって、記録媒体に向けてインクの微小液滴を吐出する吐出部と、前記記録媒体を所定の移動方向に前記吐出部に対して相対的に移動する移動機構と、前記吐出部と前記移動機構とを制御することにより、前記記録媒体を前記吐出部に対して1回だけ前記移動方向に相対的に移動させて前記記録媒体に画像を記録する制御部と、撮像部と、前記吐出部からのインクの吐出量の補正に利用される補正係数を記憶する記憶部とを備え、前記吐出部が、前記移動方向に垂直な幅方向に沿って配列された複数のヘッドを備え、前記複数のヘッドがそれぞれ、前記幅方向に関して所定の吐出口ピッチにて前記移動方向と交差する吐出口配列方向に配列されてインクの微小液滴を吐出する複数の吐出口を備え、前記複数のヘッドのうち前記幅方向に隣接する各2つのヘッドにおいて、一方のヘッドの画像の記録に利用される使用吐出口が、他方のヘッドの画像の記録に利用される使用吐出口と前記幅方向に離間しており、前記一方のヘッドの前記使用吐出口のうち前記他方のヘッドに最も近い端部吐出口と、前記他方のヘッドの前記使用吐出口のうち前記一方のヘッドに最も近い端部吐出口との間の前記幅方向の距離が、前記吐出口ピッチに等しく、前記制御部が、前記吐出部と前記移動機構とを制御することにより、前記複数のヘッドに対応する複数の補正用パターンを含み、前記複数の補正用パターンのうち前記幅方向に隣接する各2つの補正用パターンが前記移動方向に関して離間する補正用パターン群を、補正用媒体に記録する補正用パターン記録部と、前記撮像部を制御することにより、前記補正用パターン群を撮像して前記複数の補正用パターンに対応する複数の補正用パターン画像を取得する補正用画像取得部と、前記複数の補正用パターン画像のそれぞれにおける前記幅方向の濃度分布に基づいて、前記複数のヘッドの各使用吐出口の補正係数を決定する補正係数取得部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像記録装置であって、前記複数のヘッドが、前記幅方向に平行に互いに離間して配列される複数の第1ヘッドと、前記移動方向に関して前記複数の第1ヘッドとは異なる位置において前記幅方向に平行に互いに離間して配列される複数の第2ヘッドとを備え、前記複数の第1ヘッドと前記複数の第2ヘッドとが前記幅方向に関して交互に配置される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像記録装置であって、前記一方のヘッドが、前記他方のヘッドの前記端部吐出口と前記幅方向に関して重なるとともに画像の記録に利用されない不使用吐出口を含む、または、前記他方のヘッドが、前記一方のヘッドの前記端部吐出口と前記幅方向に関して重なるとともに画像の記録に利用されない不使用吐出口を含む。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像記録装置であって、前記撮像部が、前記移動方向に交差する素子配列方向に配列されて前記補正用パターン群の撮像に利用される複数の撮像素子を備え、前記複数の撮像素子の個数が、前記複数のヘッドにおいて画像の記録に利用される複数の使用吐出口の個数に等しく、前記複数の撮像素子が、前記複数の使用吐出口にそれぞれ対応する。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像記録装置であって、前記複数の補正用パターンがそれぞれ、所定の目標濃度に対応する矩形状の複数のチント領域と、前記補正用媒体に対するインクの吐出が行われない複数の空白領域とを含み、前記複数のチント領域と前記複数の空白領域とが、前記移動方向に交互に配列され、前記複数のチント領域の前記移動方向の幅が互いに異なる。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像記録装置であって、前記補正用パターン群が、前記複数のヘッドにより記録される他の複数の補正用パターンを含み、前記他の複数の補正用パターンが、前記複数の補正用パターンに対応する目標濃度よりも低い目標濃度に対応し、前記複数の補正用パターンのそれぞれの前記移動方向の幅が、前記他の複数の補正用パターンのそれぞれの前記移動方向の幅よりも大きい。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像記録装置であって、前記補正用パターン群が、前記複数のヘッドにより記録される他の複数の補正用パターンを含み、前記他の複数の補正用パターンが、前記複数の補正用パターンに対応する目標濃度よりも低い目標濃度に対応するとともに前記移動方向の同じ位置に配置される。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像記録装置であって、前記吐出部が、前記幅方向に関して前記複数のヘッドと同じ位置にて前記幅方向に沿って配列された他の複数のヘッドをさらに備え、前記他の複数のヘッドがそれぞれ、前記幅方向に関して前記吐出口ピッチにて前記吐出口配列方向に配列されて前記複数のヘッドとは異なる色のインクの微小液滴を吐出する複数の吐出口を備え、前記他の複数のヘッドのうち前記幅方向に隣接する各2つのヘッドにおいて、一方のヘッドの端部吐出口と他方のヘッドの端部吐出口との間の前記幅方向の距離が前記吐出口ピッチに等しく、前記他の複数のヘッドの前記各2つのヘッドにおける2つの端部吐出口の前記幅方向の位置が、前記複数のヘッドの前記各2つのヘッドにおける2つの端部吐出口の前記幅方向の位置と異なり、前記補正用パターン記録部と前記補正用画像取得部と前記補正係数取得部とにより、前記他の複数のヘッドの各使用吐出口の補正係数が、前記複数のヘッドの各使用吐出口の補正係数と同様に決定される。
請求項9に記載の発明は、記録媒体に向けてインクの微小液滴を吐出する吐出部と、前記記録媒体を所定の移動方向に前記吐出部に対して相対的に移動する移動機構と、前記吐出部と前記移動機構とを制御することにより、前記記録媒体を前記吐出部に対して1回だけ前記移動方向に相対的に移動させて前記記録媒体に画像を記録する制御部と、撮像部と、前記吐出部からのインクの吐出量の補正に利用される補正係数を記憶する記憶部とを備え、前記吐出部が、前記移動方向に垂直な幅方向に沿って配列された複数のヘッドを備え、前記複数のヘッドがそれぞれ、前記幅方向に関して所定の吐出口ピッチにて前記移動方向と交差する吐出口配列方向に配列されてインクの微小液滴を吐出する複数の吐出口を備え、前記複数のヘッドのうち前記幅方向に隣接する各2つのヘッドにおいて、一方のヘッドの画像の記録に利用される使用吐出口が、他方のヘッドの画像の記録に利用される使用吐出口と前記幅方向に離間しており、前記一方のヘッドの前記使用吐出口のうち前記他方のヘッドに最も近い端部吐出口と、前記他方のヘッドの前記使用吐出口のうち前記一方のヘッドに最も近い端部吐出口との間の前記幅方向の距離が、前記吐出口ピッチに等しい、インクジェット方式にて画像を記録する画像記録装置において、前記複数のヘッドの各使用吐出口からのインクの吐出量の補正に使用される補正係数を取得する補正係数取得方法であって、a)前記吐出部および前記移動機構により、前記複数のヘッドに対応する複数の補正用パターンを含み、前記複数の補正用パターンのうち前記幅方向に隣接する各2つの補正用パターンが前記移動方向に関して離間する補正用パターン群を、補正用媒体に記録する工程と、b)前記撮像部により前記補正用パターン群を撮像して前記複数の補正用パターンに対応する複数の補正用パターン画像を取得する工程と、c)前記複数の補正用パターン画像のそれぞれにおける前記幅方向の濃度分布に基づいて、前記複数のヘッドの各使用吐出口の補正係数を決定する工程とを備える。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の補正係数取得方法であって、前記撮像部が、前記移動方向に交差する素子配列方向に配列され、前記b)工程において前記補正用パターン群の撮像に利用される複数の撮像素子を備え、前記複数の撮像素子の個数が、前記複数のヘッドにおいて画像の記録に利用される複数の使用吐出口の個数に等しく、前記複数の撮像素子が、前記複数の使用吐出口にそれぞれ対応する。
請求項11に記載の発明は、請求項9または10に記載の補正係数取得方法であって、前記複数の補正用パターンがそれぞれ、所定の目標濃度に対応する矩形状の複数のチント領域と、前記a)工程において前記補正用媒体に対するインクの吐出が行われない複数の空白領域とを含み、前記複数のチント領域と前記複数の空白領域とが、前記移動方向に交互に配列され、前記複数のチント領域の前記移動方向の幅が互いに異なる。
請求項12に記載の発明は、請求項9または10に記載の補正係数取得方法であって、前記補正用パターン群が、前記a)工程において前記複数のヘッドにより記録される他の複数の補正用パターンを含み、前記他の複数の補正用パターンが、前記複数の補正用パターンに対応する目標濃度よりも低い目標濃度に対応し、前記複数の補正用パターンのそれぞれの前記移動方向の幅が、前記他の複数の補正用パターンのそれぞれの前記移動方向の幅よりも大きい。
請求項13に記載の発明は、請求項9または10に記載の補正係数取得方法であって、前記補正用パターン群が、前記a)工程において前記複数のヘッドにより記録される他の複数の補正用パターンを含み、前記他の複数の補正用パターンが、前記複数の補正用パターンに対応する目標濃度よりも低い目標濃度に対応するとともに前記移動方向の同じ位置に配置される。
請求項14に記載の発明は、請求項9ないし13に記載の補正係数取得方法であって、前記吐出部が、前記幅方向に関して前記複数のヘッドと同じ位置にて前記幅方向に沿って配列された他の複数のヘッドをさらに備え、前記他の複数のヘッドがそれぞれ、前記幅方向に関して前記吐出口ピッチにて前記吐出口配列方向に配列されて前記複数のヘッドとは異なる色のインクの微小液滴を吐出する複数の吐出口を備え、前記他の複数のヘッドのうち前記幅方向に隣接する各2つのヘッドにおいて、一方のヘッドの端部吐出口と他方のヘッドの端部吐出口との間の前記幅方向の距離が前記吐出口ピッチに等しく、前記他の複数のヘッドの前記各2つのヘッドにおける2つの端部吐出口の前記幅方向の位置が、前記複数のヘッドの前記各2つのヘッドにおける2つの端部吐出口の前記幅方向の位置と異なり、前記他の複数のヘッドの各使用吐出口の補正係数が、前記a)工程ないし前記c)工程と同様の手順にて決定される。
本発明では、複数のヘッドのそれぞれにおいて、端部近傍の吐出口からのインクの吐出量を適切に補正し、筋ムラの発生を抑制することができる。
画像記録装置の構成を示す図である。 吐出ユニットを示す底面図である。 インクジェットヘッドを示す底面図である。 ヘッド接続部近傍を拡大して示す底面図である。 ヘッド接続部近傍を拡大して示す底面図である。 撮像部を示す底面図である。 制御ユニットの機能を示すブロック図である。 補正係数の取得の流れを示す図である。 補正用パターン群を示す平面図である。 他の補正用パターン群を示す平面図である。 他の補正用パターン群を示す平面図である。 他の補正用パターン群を示す平面図である。 他のインクジェットヘッドを示す底面図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る画像記録装置1の構成を示す図である。画像記録装置1は、複数の印刷用紙である記録媒体9上に、インクジェット方式にてカラー画像を順次記録する(すなわち、カラー印刷を行う)枚葉式の印刷装置である。
図1に示すように、画像記録装置1は、複数の記録媒体9を図1中の(+Y)方向である移動方向に移動する移動機構2、移動機構2による搬送途上の記録媒体9に向けてインクの微小液滴を吐出する吐出部である吐出ユニット3、移動機構2に記録媒体9を供給する供給部51、印刷終了後の記録媒体9を移動機構2から受け取る排出部52、記録媒体9を撮像する撮像部6、並びに、これらの機構を制御する制御ユニット4を備える。吐出ユニット3および撮像部6は、移動機構2の上方((+Z)側)に配置され、図示省略のフレームに固定される。
移動機構2は、複数のステージ21と、環状のガイド22と、ベルト駆動機構23とを備える。複数のステージ21は、それぞれが1枚のシート状の記録媒体9を吸着保持する。ガイド22は、複数のステージ21が接続されたベルトを内部に備え、複数のステージ21を案内する。ベルト駆動機構23は、ガイド22内のベルトを図1中における反時計回りに移動させることにより、記録媒体9を保持するステージ21を、吐出ユニット3および撮像部6の下方((−Z)側)において(+Y)方向に移動する。
図2は吐出ユニット3を示す底面図である。吐出ユニット3はそれぞれが互いに異なる色のインクを吐出する複数(本実施の形態では、4つ)のインクジェットヘッド31を備え、これらのインクジェットヘッド31は同様の構造を有する。複数のインクジェットヘッド31は、Y方向(すなわち、移動方向)に配列されて吐出ユニット3の取付部30に取り付けられ、互いに異なる色のインクの微小液滴を吐出する。
図2中の最も(−Y)側のインクジェットヘッド31はK(ブラック)の色のインクを吐出し、Kのインクジェットヘッド31の(+Y)側のインクジェットヘッド31はC(シアン)の色のインクを吐出し、Cのインクジェットヘッド31の(+Y)側のインクジェットヘッド31はM(マゼンタ)の色のインクを吐出し、最も(+Y)側のインクジェットヘッド31はY(イエロー)の色のインクを吐出する。なお、吐出ユニット3では、ライトシアン、ライトマゼンタ、ホワイト等の他の色用のインクジェットヘッド等も設けられてよい。
図3は、一のインクジェットヘッド31を示す底面図である。他のインクジェットヘッド31も、図3と同様の構造を有する。図3に示すように、インクジェットヘッド31は、それぞれが同様の構造を有する複数(本実施の形態では、6つ)のヘッドを備える。複数のヘッドは、Y方向に垂直なX方向(以下、「幅方向」ともいう。)に沿って千鳥状に配列される。以下の説明では、センターリブ311の(+Y)側および(−Y)側に配置されるヘッドをそれぞれ「第1ヘッド32a」および「第2ヘッド32b」と呼ぶ。
換言すれば、インクジェットヘッド31の複数のヘッドは、幅方向に平行に互いに離間して配列される複数の第1ヘッド32aと、移動方向に関して複数の第1ヘッド32aとは異なる位置において幅方向に平行に互いに離間して配列される複数の第2ヘッド32bとを備える。複数の第1ヘッド32aと複数の第2ヘッド32bとは、幅方向に関して交互に配置される。本実施の形態では、3つの第1ヘッド32aおよび3つの第2ヘッド32bがインクジェットヘッド31に設けられる。
複数の第1ヘッド32aおよび複数の第2ヘッド32b(以下、まとめて「ヘッド32a,32b」とも呼ぶ。)はそれぞれ、インクの微小液滴を吐出する複数の吐出口33を備える。各ヘッド32a,32bでは、複数の吐出口33は、幅方向に関して所定のピッチ(以下、「吐出口ピッチ」という。)にて吐出口配列方向であるX方向に配列される。なお、吐出口配列方向は、必ずしも移動方向に垂直なX方向である必要はなく、移動方向に交差する方向であればよい。図3では、図示の都合上、吐出口33の個数を実際よりも少なく描いている。
インクジェットヘッド31では、複数のヘッド32a,32bのうち幅方向に隣接する2つのヘッドにおいて、一方のヘッドである第1ヘッド32aの幅方向の端部と、他方のヘッドである第2ヘッド32bの幅方向の端部とが、幅方向に関して重なる。
図4は、第1ヘッド32aの端部と第2ヘッド32bの端部とが幅方向に関して重なる部位(以下、「ヘッド接続部35」という。)近傍を拡大して示す底面図である。図4では、第1ヘッド32aの(+X)側に第2ヘッド32bが隣接する1つのヘッド接続部35を描いているが、以下の説明は、他のヘッド接続部35においても同様である。
図4では、各ヘッド32a,32bにおいて、記録媒体9に対する画像の記録に利用される吐出口である使用吐出口に符号331を付し、画像の記録に利用されない吐出口である不使用吐出口に符号332と平行斜線を付す。また、第1ヘッド32aの複数の使用吐出口331のうち、幅方向に関して第2ヘッド32bの複数の使用吐出口331に最も近いものを「端部吐出口」と呼び、符号331aを付す。第2ヘッド32bの複数の使用吐出口331のうち、幅方向に関して第1ヘッド32aの複数の使用吐出口331に最も近いものも「端部吐出口」と呼び、符号331aを付す。後述する図5においても同様である。
図4に示すように、第1ヘッド32aの複数の使用吐出口331と、第2ヘッド32bの複数の使用吐出口331とは、幅方向に離間している。第1ヘッド32aの端部吐出口331aと第2ヘッド32bの端部吐出口331aとの間の幅方向の距離は、吐出口ピッチに等しい。すなわち、インクジェットヘッド31では、6つのヘッド32a,32bの複数の使用吐出口331が、吐出口ピッチにてX方向に配列される。
第1ヘッド32aの2つの不使用吐出口332は、第2ヘッド32bの複数の使用吐出口331のうち第1ヘッド32aに近い(−X)側の2つの使用吐出口331と、幅方向に関して重なる。また、第2ヘッド32bの1つの不使用吐出口332は、第1ヘッド32aの複数の使用吐出口331のうち第2ヘッド32bに近い(+X)側の1つの使用吐出口331である端部吐出口331aと、幅方向に関して重なる。端部吐出口331aに注目すると、第1ヘッド32aは、第2ヘッド32bの端部吐出口331aと幅方向に関して重なる不使用吐出口332を含み、第2ヘッド32bもまた、第1ヘッド32aの端部吐出口331aと幅方向に関して重なる不使用吐出口332を含む。
上述のように、複数のインクジェットヘッド31は同様の構造を有する。すなわち、他のインクジェットヘッド31も、上記インクジェットヘッド31の複数のヘッド32a,32bと幅方向に関して同じ位置にて幅方向に沿って千鳥状に配置された他の複数のヘッド32a,32bを備える。他の複数のヘッド32a,32bはそれぞれ、上述の複数の吐出口33と幅方向に関して同じ位置に吐出口ピッチにて吐出口配列方向に配列された複数の吐出口33を備える。
図5は、他の複数のヘッド32a,32bのうち幅方向に隣接する第1ヘッド32aおよび第2ヘッド32のヘッド接続部35近傍を拡大して示す底面図である。図5に示すように、第1ヘッド32aの複数の使用吐出口331と、第2ヘッド32bの複数の使用吐出口331とは、幅方向に離間しており、第1ヘッド32aの端部吐出口331aと第2ヘッド32bの端部吐出口331aとの間の幅方向の距離は、吐出口ピッチに等しい。
ただし、各ヘッド32a,32bの複数の使用吐出口331の端部に位置する端部吐出口331aの幅方向の位置は、図4に示す端部吐出口331aの幅方向の位置と異なる。図5では、第1ヘッド32aの(+X)側の1つの吐出口が不使用吐出口332であり、第2ヘッド32の(−X)側の2つの吐出口が不使用吐出口332である。すなわち、図5では、2つの端部吐出口331aの位置が、図4中の2つの端部吐出口331aの位置から吐出口ピッチに等しい距離だけ(+X)側にずれている。
吐出ユニット3では、4つのインクジェットヘッド31において、端部吐出口331aの幅方向の位置が互いに異なる。したがって、本実施の形態では、図4および図5に示すインクジェットヘッド31とは異なる2つのインクジェットヘッド31において、第1ヘッド32aおよび第2ヘッド32bのうち一方のヘッドが、各ヘッド接続部35において3つの不使用吐出口332を含み、他方のヘッドが不使用吐出口332を含まない。換言すれば、第1ヘッド32aまたは第2ヘッド32bの一方のみが、他方の端部吐出口331aと幅方向に関して重なる不使用吐出口332を含む。
図1に示す画像記録装置1では、X方向に関し、各インクジェットヘッド31が記録媒体9上の記録領域の全体に亘って(本実施の形態では、記録媒体9のX方向の全体に亘って)設けられる。そして、出力制御部411(図7参照)により吐出ユニット3と移動機構2とが制御され、記録媒体9が、吐出ユニット3の複数のインクジェットヘッド31(図2参照)に対向する位置を1回だけ通過することにより(すなわち、記録媒体9が、吐出ユニット3に対して移動方向に1回だけ相対的に移動することにより)、記録媒体9への画像の記録が完了する。換言すれば、画像記録装置1では、記録媒体9に対するシングルパス印刷が行われる。なお、記録媒体9に画像が記録される際には、各インクジェットヘッド31の使用吐出口331のみからインクの微小液滴が吐出され、不使用吐出口332からのインクの吐出は行われない。
図6は、撮像部6を示す底面図である。図6に示すように、撮像部6は、X方向に配列される複数の撮像素子61を有するラインセンサであり、複数の撮像素子61は、後述する補正用パターン群の撮像に利用されるCCD(Charge Coupled Device)素子である。複数の撮像素子61が配列されるX方向を「素子配列方向」と呼ぶと、本実施の形態では、素子配列方向は幅方向および吐出口配列方向に一致し、移動方向に垂直である。なお、素子配列方向は、必ずしも移動方向に垂直である必要はなく、移動方向に交差する方向であればよい。
図1に示すように、撮像部6は、吐出ユニット3よりも記録媒体9の移動方向の下流側である(+Y)側に配置され、移動方向に垂直なX方向に関し、記録媒体9上の記録領域の全体に亘って(本実施の形態では、記録媒体9のX方向の全体に亘って)設けられる。そして、記録媒体9が、撮像部6に対向する位置を1回だけ通過することにより(すなわち、記録媒体9が、撮像部6に対して移動方向に1回だけ相対的に移動することにより)、記録媒体9の撮像が完了する。本実施の形態では、撮像部6の複数の撮像素子61の個数が、各インクジェットヘッド31の複数の使用吐出口331の個数に等しく、複数の撮像素子61のX方向における位置が、各インクジェットヘッド31の複数の使用吐出口331のX方向における位置と一致する。換言すれば、複数の撮像素子61は、各インクジェットヘッド31の複数の使用吐出口331にそれぞれ対応する。
図7は、制御ユニット4の機能を示すブロック図であり、図7では、制御ユニット4に接続される画像記録装置1の構成の一部を併せて示す。制御ユニット4は、制御部41と、様々な情報を記憶する記憶部42とを備える。制御部41は、上述の出力制御部411、補正用パターン記録部413、補正用画像取得部414、および、補正係数取得部415を備える。記憶部42には、複数のインクジェットヘッド31からのインクの吐出量の補正に利用される補正係数が記憶される。
出力制御部411は、上述のように、移動機構2および吐出ユニット3を制御して記録媒体9に画像を記録する。このとき、出力制御部411では、記憶部42に記憶された複数の補正係数に基づいて、複数のインクジェットヘッド31からのインクの吐出量が補正される。これにより、記録媒体9上における筋ムラの発生が抑制される。
次に、画像記録装置1における上記補正係数の取得の流れについて、図8を参照しつつ説明する。以下の説明では、1つのインクジェットヘッド31に対する補正係数の取得について説明するが、他のインクジェットヘッド31に対する補正係数も同様の手順により取得される。
画像記録装置1では、まず、図7に示す補正用パターン記録部413により、移動機構2と吐出ユニット3とが制御され、インクジェットヘッド31の複数の使用吐出口331(図4参照)からインクの微小液滴が吐出されることにより、図9に示すように、補正用媒体94(上述の記録媒体9と同様の印刷用紙)に補正用パターン群95が記録される(ステップS11)。ステップS11では、インクジェットヘッド31の使用吐出口331のみからインクの微小液滴が吐出され、不使用吐出口332からのインクの吐出は行われない。
補正用パターン群95は、インクジェットヘッド31の複数のヘッド32a,32bに対応する複数の補正用パターン961〜966を含む。図9では、各補正用パターン961〜966に対応するヘッド32a,32bを、各補正用パターン961〜966の下方に二点鎖線にて示す。本実施の形態では、各ヘッド32a,32bに、Y方向に配列される6つの矩形状の補正用パターン961〜966が対応する。以下の説明では、Y方向に配列される6つの補正用パターン961〜966をまとめて「補正パターン列96」という。補正用パターン961〜966はそれぞれ、所定の目標濃度に対応するおよそ一様な濃度のチント画像である。補正用パターン961〜966の目標濃度は、(+Y)側から順に100%、80%、50%、30%、10%、5%である。
6つの補正パターン列96のうち幅方向に隣接する各2つの補正パターン列96は、上記移動方向(Y方向)に関して離間する。したがって、6つの補正パターン列96に含まれる6つの補正用パターン961のうち、幅方向に隣接する各2つの補正用パターン961も、移動方向に関して離間する。図9では、3つの第1ヘッド32aに対応する3つの補正用パターン961が、補正用媒体94の(+Y)側の領域にX方向に平行に配列され、3つの第2ヘッド32bに対応する3つの補正用パターン961が、補正用媒体94の(−Y)側の領域にX方向に平行に配列される。補正用パターン962〜966のそれぞれについても、補正用パターン961と同様に、複数の補正用パターンのうち幅方向に隣接する各2つの補正用パターンが移動方向に関して離間する。
続いて、図1に示す移動機構2により、補正用媒体94が撮像部6の下方へと移動する。そして、図7に示す補正用画像取得部414により移動機構2および撮像部6が制御されることにより、補正用媒体94が撮像部6の下方にて撮像部6に対して相対的に移動し、撮像部6による補正用パターン群95の撮像が行われる。これにより、複数の補正用パターン961に対応する複数の補正用パターン画像が取得される。また、補正用パターン962〜966のそれぞれについても同様に、複数の補正用パターンに対応する複数の補正用パターン画像が取得される(ステップS12)。
次に、補正係数取得部415により、目標濃度が100%である複数の補正用パターン961に対応する複数の補正用パターン画像のそれぞれにおいて、幅方向の濃度分布が取得される。濃度分布は、各撮像素子61からの出力値(具体的には、当該領域をY方向に沿って撮像した際に得られる複数の出力値の平均値)を、濃度に変換した値の分布である。補正係数取得部415では、複数の補正用パターン画像のそれぞれにおける幅方向の濃度分布に基づいて、複数の補正用パターン画像にそれぞれ対応する複数のヘッド32a,32bの各使用吐出口331について、濃度100%に対応する補正係数が決定される。
補正係数は、例えば、使用吐出口331のからの出力濃度(すなわち、使用吐出口331に対応する撮像素子61からの出力値を濃度に変換した値)が目標濃度よりも小さい場合、目標濃度と出力濃度との差の絶対値である濃度誤差を目標濃度により除算し、除算結果を1に加算することにより求められる。また、出力濃度が目標濃度よりも大きい場合、補正係数は、濃度誤差を目標濃度により除算し、除算結果を1から減算することにより求められる。
補正係数取得部415では、目標濃度が80%、50%、30%、10%、5%である補正用パターン962〜966のそれぞれについても同様に、複数の補正用パターン画像のそれぞれにおける幅方向の濃度分布に基づいて、複数の補正用パターン画像にそれぞれ対応する複数のヘッド32a,32bの各使用吐出口331について、濃度80%、50%、30%、10%、5%にそれぞれ対応する補正係数が決定される(ステップS13)。ステップS13にて決定された補正係数は、記憶部42に格納される(ステップS14)。制御ユニット4では、補正用パターン記録部413、補正用画像取得部414、および、補正係数取得部415により、他のインクジェットヘッド31についても、複数のヘッド32a,32bの各吐出口33の補正係数が、上記と同様に決定されて記憶部42に格納される。
画像記録装置1では、出力制御部411により、ステップS13にて決定された補正係数を利用しつつ吐出ユニット3および移動機構2が制御されることにより、記録媒体9に画像が記録される(ステップS15)。具体的には、記録媒体9に記録される画像の元画像データにおいて、補正対象の各使用吐出口331に対応する画素の濃度が、補正係数を利用して変更され(例えば、元画像データの画素の濃度に補正係数が乗算され)、補正済データが生成される。そして、閾値マトリクスを利用して補正済データから網点データが生成され、網点データに基づいて各使用吐出口331からのインクの吐出量を示す吐出データが生成され、当該吐出データに基づいてインクの吐出が行われる。すなわち、補正対象の各使用吐出口331からのインク吐出量が補正係数を利用して補正される。なお、補正されるインク吐出量とは、使用吐出口331から1回に吐出されるインクの量であってもよく、記録媒体9の所定距離の移動の間に使用吐出口331からインクが吐出される回数(すなわち、所定距離間のインクの合計吐出量)であってもよい。
ここで、全ての補正用パターンがY方向の同じ位置に配置された補正用パターン群を補正用媒体に記録し、当該補正用パターン群を撮像して取得された画像における幅方向の濃度分布に基づいて使用吐出口の補正係数を決定する画像記録装置(以下、「比較例の画像記録装置」という。)を想定する。比較例の画像記録装置では、補正用媒体上のヘッド接続部に対応する領域近傍に生じた筋ムラ、すなわち、コーヒーリング現象等に起因すると考えられる筋ムラが、ヘッド接続部35に対応する2つのヘッドのいずれに起因するものであるかが判別しがたい。したがって、比較例の画像記録装置では、補正精度の向上に限界がある。
これに対し、本実施の形態に係る画像記録装置1では、補正用媒体94上に記録される補正用パターン群95が、複数のヘッド32a,32bに対応する複数の補正用パターン961〜966を含み、複数の補正用パターン961〜966のそれぞれについて、幅方向に隣接する各2つの補正用パターン(すなわち、Y方向の位置が異なる2つの第1ヘッド32aおよび第2ヘッド32bに対応する補正用パターン)が、Y方向に関して離間する。
したがって、第1ヘッド32aにより記録された補正用パターンは、Y方向の位置が異なる隣接する第2ヘッド32bにより記録された補正用パターンの影響を受けない。また、第2ヘッド32bにより記録された補正用パターンは、Y方向の位置が異なる隣接する第1ヘッド32aにより記録された補正用パターンの影響を受けない。このため、ヘッド接続部35に対応する領域近傍において濃度ムラが生じた場合、当該濃度ムラが、ヘッド接続部35に対応する第1ヘッド32aおよび第2ヘッド32bのいずれに起因するものであるかを容易に判別することができる。
そして、これらの補正用パターン961〜966を撮像した複数の補正用パターン画像のそれぞれにおける幅方向の濃度分布に基づいて、複数のヘッド32a,32bの各使用吐出口331の補正係数が決定され、当該補正係数を利用して、各ヘッド32a,32bの使用吐出口331からのインクの吐出量が制御される。これにより、複数のヘッド32a,32bのそれぞれにおいて、端部近傍の使用吐出口331(すなわち、端部吐出口331aおよび端部吐出口331a近傍の使用吐出口331)を含む全使用吐出口331からのインクの吐出量を適切に補正することができる。その結果、ヘッド接続部35に対応する領域近傍において、コーヒーリング現象等に起因すると考えられる筋ムラの発生を抑制することができる。
画像記録装置1では、上述のように、記録媒体9上において幅方向に配列される複数のドットの形成タイミングが異なっており、形成タイミングがおよそ同じドット群に対応する使用吐出口群毎に補正用パターン961〜966が記録される。これにより、ドットの形成タイミングが異なる使用吐出口群の間における影響を除去し、各使用吐出口群からのインクの吐出量を適切に補正することができる。したがって、画像記録装置1の構造は、複数のヘッド32a,32bが千鳥状に配列される画像記録装置に特に適している。
インクジェットヘッド31では、幅方向に隣接する第1ヘッド32aおよび第2ヘッド32bのうち少なくとも一方のヘッドが、他方のヘッドの端部吐出口331aと幅方向に関して重なる不使用吐出口332を備える。このため、ヘッド接続部35において、端部吐出口331aの幅方向の位置を容易に変更することができる。これにより、複数の色のインクに対応する複数のインクジェットヘッド31において、端部吐出口331aの幅方向の位置を容易に異ならせることができる。その結果、複数の色成分の画像において、ヘッド接続部35に対応する領域に仮に筋ムラが生じたとしても、複数の色成分の筋ムラが重なって目立つことを抑制することができる。
上述のように、撮像部6では、複数の撮像素子61の個数が、各インクジェットヘッド31の複数の使用吐出口331の個数に等しく、複数の撮像素子61は、各インクジェットヘッド31の複数の使用吐出口331にそれぞれ対応する。これにより、各使用吐出口331から補正用媒体94上に吐出されたインクの濃度を高い精度にて取得することができ、各使用吐出口331の補正係数を精度良く決定することができる。
画像記録装置1において補正用媒体94に記録される補正用パターン群は、必ずしも、図9に示すものには限定されず、例えば、図10ないし図12に示す補正用パターン群95a〜95cが補正用媒体94に記録され、補正用パターン群95a〜95cに基づいて上記補正係数が決定されてもよい。
図10に示す補正用パターン群95aでは、目標濃度100%に対応する複数の補正用パターン961のそれぞれのY方向の幅が、100%よりも低い目標濃度に対応する複数の補正用パターン962〜966のそれぞれのY方向の幅よりも大きい。その他の点は、図9に示す補正用パターン群95と同様である。図10に示す補正用パターン群95aでは、各補正用パターン961のY方向の幅は、例えば、各補正用パターン962〜966のそれぞれのY方向の幅の2倍である。これにより、補正用パターン961において、各撮像素子61による濃度の取得回数を増大させることができ、各撮像素子61に対応する各使用吐出口331の濃度100%に対応する補正係数を、より精度良く決定することができる。
記録媒体9に記録される画像では、濃度の高い部分においてコーヒーリング現象が発生しやすく、コーヒーリング現象等に起因すると考えられる筋ムラも発生しやすい。また、濃度の濃い部分では筋ムラが目立ちやすい。このため、上述のように、高い目標濃度に対応する補正係数をより精度良く決定することにより、筋ムラの発生をより抑制し、筋ムラが目立つことをさらに抑制することができる。
補正用パターン群95aでは、例えば、目標濃度100%,80%に対応する補正用パターン961,962のそれぞれのY方向の幅が、他の補正用パターン963〜966のそれぞれのY方向の幅よりも大きくされてもよい。これにより、筋ムラの発生をさらに抑制し、筋ムラが目立つことをより一層抑制することができる。
図11に示す補正用パターン群95bでは、複数の補正用パターン961がそれぞれ、目標濃度100%に対応する矩形状の複数のチント領域961aと、補正用媒体94に対するインクの吐出が行われないことにより設けられる複数の空白領域97とを含む。複数のチント領域961aと複数の空白領域97とは、Y方向に交互に配列される。その他の点は、図9に示す補正用パターン群95と同様である。図11に示す補正用パターン群95bでは、3つのチント領域961aと3つの空白領域97とが交互に配列される。3つのチント領域961aのY方向の幅は互いに異なる。例えば、中央のチント領域961aのY方向の幅は、最も(−Y)側に位置するチント領域961aのY方向の幅の2倍であり、最も(+Y)側に位置するチント領域961aのY方向の幅は、最も(−Y)側に位置するチント領域961aのY方向の幅の3倍である。
このように、補正用パターン群95bでは、1つの目標濃度に対応する複数の補正用パターン961のそれぞれにおいて、面積が異なる複数のチント領域961a、すなわち、総インク量が異なる複数のチント領域961aが設けられ、複数のチント領域961aにおける幅方向の濃度分布に基づいて当該目標濃度に対応する補正係数が決定される。具体的には、例えば、複数のチント領域961aにそれぞれ基づいて求められた補正係数の平均値が補正係数とされる。このため、各チント領域961a全体における総インク量の差により、ヘッド接続部35に対応する領域近傍におけるコーヒーリング現象の態様が異なる場合であっても、当該態様の差を考慮して、より適切に補正係数を決定することができる。
補正用パターン群95bでは、他の目標濃度に対応する補正用パターンにおいて、上記と同様に、Y方向の幅がそれぞれ異なる複数のチント領域が、複数の空白領域と交互にY方向に配列されてもよい。また、複数の目標濃度にそれぞれ対応する複数の補正用パターンにおいて、Y方向の幅がそれぞれ異なる複数のチント領域が、複数の空白領域と交互にY方向に配列されてもよい。ただし、上述のように、コーヒーリング現象等に起因すると考えられる筋ムラは、画像中の濃度の高い部分において発生しやすく目立ちやすいため、高い目標濃度(例えば、100%や80%)に対応する補正用パターンに、上述の複数のチント領域が設けられることがより好ましい。
図12に示す補正用パターン群95cでは、目標濃度30%に対応する複数の補正用パターン964が、Y方向の同じ位置に配列される。また、目標濃度10%に対応する複数の補正用パターン965が、Y方向の同じ位置に配列され、目標濃度5%に対応する複数の補正用パターン966も、Y方向の同じ位置に配列される。その他の点は、図9に示す補正用パターン群95と同様である。
図12に示す補正用パターン群95cでは、筋ムラが発生しやすく目立ちやすい高い目標濃度(100%、80%、70%)にそれぞれ対応する複数の補正用パターン961〜963において、幅方向に隣接する各2つの補正用パターン961〜963がY方向に離間する。これにより、上述のように、ヘッド接続部35に対応する領域近傍において、コーヒーリング現象等に起因すると考えられる筋ムラの発生を抑制することができる。また、筋ムラが比較的目立ちにくい低い目標濃度(30%、10%、5%)にそれぞれ対応する補正用パターン964〜966が、それぞれY方向の同じ位置に配置されることにより、補正用パターン群95の記録に要する領域のY方向の幅を小さくすることができる。その結果、補正用媒体94のY方向の使用幅を小さくすることできる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、インクジェットヘッド31では、各ヘッド接続部35における不使用吐出口332の個数は適宜変更されてよい。また、各インクジェットヘッド31の複数のヘッド接続部35において、端部吐出口331aの位置を異ならせてもよい。吐出ユニット3にブラックのインクジェットヘッド31のみが設けられる場合等、端部吐出口331aの幅方向の位置を変更する必要がない場合には、各ヘッド接続部35に不使用吐出口332は設けられなくてよい。
各ヘッド32a,32bに対応する補正パターン列96では、補正用パターンの個数や、各補正用パターンの目標濃度は適宜変更されてよい。ステップS15では、出力制御部411により、補正係数を利用して網点データが補正されてもよく、吐出データが補正されてもよい。
画像記録装置1では、撮像部6の各撮像素子61が、2つ以上の使用吐出口331とY方向に重なっていてもよい。この場合、各使用吐出口331に対応する出力濃度は、各使用吐出口331に対応する撮像素子群、すなわち、各使用吐出口331とY方向に重なる1つまたは2つの撮像素子61を含むとともにX方向に連続した複数の撮像素子61からの出力が補間されることにより求められてもよい。また、撮像部6の撮像素子61は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)素子であってもよい。
吐出ユニット3の各インクジェットヘッド31では、必ずしも、複数のヘッド32a,32bが千鳥状に配列される必要はない。例えば、図13に示すインクジェットヘッド31aのように、複数のヘッド32が、Y方向の同じ位置にてX方向に配列され、各ヘッド32において、複数の吐出口33が、X方向およびY方向に対して傾斜する吐出口配列方向に配列されてもよい。
この場合も、上述の補正用パターン群95,95a〜95cと同様の補正用パターン群を補正用媒体94に記録し、当該補正用パターン群の撮像結果に基づいて決定された補正係数を利用して、複数のヘッド32の使用吐出口からのインクの吐出量を制御することにより、上記実施の形態と同様に、記録媒体9上のヘッド接続部35に対応する領域近傍において、コーヒーリング現象等に起因すると考えられる筋ムラの発生を抑制することができる。
画像記録装置1では、記録媒体9が吐出ユニット3に対してY方向に相対的に移動するのであれば、例えば、停止している記録媒体9の上方にて、吐出ユニット3が移動機構2によりY方向に移動してもよい。画像記録装置1の構造は、例えば、インターレス印刷を行う画像記録装置に適用されてもよく、また、長尺状のロール紙に画像を記録する画像記録装置に適用されてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 画像記録装置
2 移動機構
3 吐出ユニット
6 撮像部
9 記録媒体
32 ヘッド
32a 第1ヘッド
32b 第2ヘッド
33 吐出口
41 制御部
42 記憶部
61 撮像素子
94 補正用媒体
95,95a〜95c 補正用パターン群
331 使用吐出口
331a 端部吐出口
332 不使用吐出口
413 補正用パターン記録部
414 補正用画像取得部
415 補正係数取得部
961〜966 補正用パターン
961a チント領域
97 空白領域
S11〜S15 ステップ

Claims (14)

  1. インクジェット方式にて画像を記録する画像記録装置であって、
    記録媒体に向けてインクの微小液滴を吐出する吐出部と、
    前記記録媒体を所定の移動方向に前記吐出部に対して相対的に移動する移動機構と、
    前記吐出部と前記移動機構とを制御することにより、前記記録媒体を前記吐出部に対して1回だけ前記移動方向に相対的に移動させて前記記録媒体に画像を記録する制御部と、
    撮像部と、
    前記吐出部からのインクの吐出量の補正に利用される補正係数を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記吐出部が、前記移動方向に垂直な幅方向に沿って配列された複数のヘッドを備え、
    前記複数のヘッドがそれぞれ、前記幅方向に関して所定の吐出口ピッチにて前記移動方向と交差する吐出口配列方向に配列されてインクの微小液滴を吐出する複数の吐出口を備え、
    前記複数のヘッドのうち前記幅方向に隣接する各2つのヘッドにおいて、一方のヘッドの画像の記録に利用される使用吐出口が、他方のヘッドの画像の記録に利用される使用吐出口と前記幅方向に離間しており、前記一方のヘッドの前記使用吐出口のうち前記他方のヘッドに最も近い端部吐出口と、前記他方のヘッドの前記使用吐出口のうち前記一方のヘッドに最も近い端部吐出口との間の前記幅方向の距離が、前記吐出口ピッチに等しく、
    前記制御部が、
    前記吐出部と前記移動機構とを制御することにより、前記複数のヘッドに対応する複数の補正用パターンを含み、前記複数の補正用パターンのうち前記幅方向に隣接する各2つの補正用パターンが前記移動方向に関して離間する補正用パターン群を、補正用媒体に記録する補正用パターン記録部と、
    前記撮像部を制御することにより、前記補正用パターン群を撮像して前記複数の補正用パターンに対応する複数の補正用パターン画像を取得する補正用画像取得部と、
    前記複数の補正用パターン画像のそれぞれにおける前記幅方向の濃度分布に基づいて、前記複数のヘッドの各使用吐出口の補正係数を決定する補正係数取得部と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  2. 請求項1に記載の画像記録装置であって、
    前記複数のヘッドが、
    前記幅方向に平行に互いに離間して配列される複数の第1ヘッドと、
    前記移動方向に関して前記複数の第1ヘッドとは異なる位置において前記幅方向に平行に互いに離間して配列される複数の第2ヘッドと、
    を備え、
    前記複数の第1ヘッドと前記複数の第2ヘッドとが前記幅方向に関して交互に配置されることを特徴とする画像記録装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像記録装置であって、
    前記一方のヘッドが、前記他方のヘッドの前記端部吐出口と前記幅方向に関して重なるとともに画像の記録に利用されない不使用吐出口を含む、または、前記他方のヘッドが、前記一方のヘッドの前記端部吐出口と前記幅方向に関して重なるとともに画像の記録に利用されない不使用吐出口を含むことを特徴とする画像記録装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像記録装置であって、
    前記撮像部が、前記移動方向に交差する素子配列方向に配列されて前記補正用パターン群の撮像に利用される複数の撮像素子を備え、
    前記複数の撮像素子の個数が、前記複数のヘッドにおいて画像の記録に利用される複数の使用吐出口の個数に等しく、前記複数の撮像素子が、前記複数の使用吐出口にそれぞれ対応することを特徴とする画像記録装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像記録装置であって、
    前記複数の補正用パターンがそれぞれ、
    所定の目標濃度に対応する矩形状の複数のチント領域と、
    前記補正用媒体に対するインクの吐出が行われない複数の空白領域と、
    を含み、
    前記複数のチント領域と前記複数の空白領域とが、前記移動方向に交互に配列され、
    前記複数のチント領域の前記移動方向の幅が互いに異なることを特徴とする画像記録装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像記録装置であって、
    前記補正用パターン群が、前記複数のヘッドにより記録される他の複数の補正用パターンを含み、
    前記他の複数の補正用パターンが、前記複数の補正用パターンに対応する目標濃度よりも低い目標濃度に対応し、
    前記複数の補正用パターンのそれぞれの前記移動方向の幅が、前記他の複数の補正用パターンのそれぞれの前記移動方向の幅よりも大きいことを特徴とする画像記録装置。
  7. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像記録装置であって、
    前記補正用パターン群が、前記複数のヘッドにより記録される他の複数の補正用パターンを含み、
    前記他の複数の補正用パターンが、前記複数の補正用パターンに対応する目標濃度よりも低い目標濃度に対応するとともに前記移動方向の同じ位置に配置されることを特徴とする画像記録装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の画像記録装置であって、
    前記吐出部が、前記幅方向に関して前記複数のヘッドと同じ位置にて前記幅方向に沿って配列された他の複数のヘッドをさらに備え、
    前記他の複数のヘッドがそれぞれ、前記幅方向に関して前記吐出口ピッチにて前記吐出口配列方向に配列されて前記複数のヘッドとは異なる色のインクの微小液滴を吐出する複数の吐出口を備え、
    前記他の複数のヘッドのうち前記幅方向に隣接する各2つのヘッドにおいて、一方のヘッドの端部吐出口と他方のヘッドの端部吐出口との間の前記幅方向の距離が前記吐出口ピッチに等しく、
    前記他の複数のヘッドの前記各2つのヘッドにおける2つの端部吐出口の前記幅方向の位置が、前記複数のヘッドの前記各2つのヘッドにおける2つの端部吐出口の前記幅方向の位置と異なり、
    前記補正用パターン記録部と前記補正用画像取得部と前記補正係数取得部とにより、前記他の複数のヘッドの各使用吐出口の補正係数が、前記複数のヘッドの各使用吐出口の補正係数と同様に決定されることを特徴とする画像記録装置。
  9. 記録媒体に向けてインクの微小液滴を吐出する吐出部と、前記記録媒体を所定の移動方向に前記吐出部に対して相対的に移動する移動機構と、前記吐出部と前記移動機構とを制御することにより、前記記録媒体を前記吐出部に対して1回だけ前記移動方向に相対的に移動させて前記記録媒体に画像を記録する制御部と、撮像部と、前記吐出部からのインクの吐出量の補正に利用される補正係数を記憶する記憶部とを備え、前記吐出部が、前記移動方向に垂直な幅方向に沿って配列された複数のヘッドを備え、前記複数のヘッドがそれぞれ、前記幅方向に関して所定の吐出口ピッチにて前記移動方向と交差する吐出口配列方向に配列されてインクの微小液滴を吐出する複数の吐出口を備え、前記複数のヘッドのうち前記幅方向に隣接する各2つのヘッドにおいて、一方のヘッドの画像の記録に利用される使用吐出口が、他方のヘッドの画像の記録に利用される使用吐出口と前記幅方向に離間しており、前記一方のヘッドの前記使用吐出口のうち前記他方のヘッドに最も近い端部吐出口と、前記他方のヘッドの前記使用吐出口のうち前記一方のヘッドに最も近い端部吐出口との間の前記幅方向の距離が、前記吐出口ピッチに等しい、インクジェット方式にて画像を記録する画像記録装置において、前記複数のヘッドの各使用吐出口からのインクの吐出量の補正に使用される補正係数を取得する補正係数取得方法であって、
    a)前記吐出部および前記移動機構により、前記複数のヘッドに対応する複数の補正用パターンを含み、前記複数の補正用パターンのうち前記幅方向に隣接する各2つの補正用パターンが前記移動方向に関して離間する補正用パターン群を、補正用媒体に記録する工程と、
    b)前記撮像部により前記補正用パターン群を撮像して前記複数の補正用パターンに対応する複数の補正用パターン画像を取得する工程と、
    c)前記複数の補正用パターン画像のそれぞれにおける前記幅方向の濃度分布に基づいて、前記複数のヘッドの各使用吐出口の補正係数を決定する工程と、
    を備えることを特徴とする補正係数取得方法。
  10. 請求項9に記載の補正係数取得方法であって、
    前記撮像部が、前記移動方向に交差する素子配列方向に配列され、前記b)工程において前記補正用パターン群の撮像に利用される複数の撮像素子を備え、
    前記複数の撮像素子の個数が、前記複数のヘッドにおいて画像の記録に利用される複数の使用吐出口の個数に等しく、前記複数の撮像素子が、前記複数の使用吐出口にそれぞれ対応することを特徴とする補正係数取得方法。
  11. 請求項9または10に記載の補正係数取得方法であって、
    前記複数の補正用パターンがそれぞれ、
    所定の目標濃度に対応する矩形状の複数のチント領域と、
    前記a)工程において前記補正用媒体に対するインクの吐出が行われない複数の空白領域と、
    を含み、
    前記複数のチント領域と前記複数の空白領域とが、前記移動方向に交互に配列され、
    前記複数のチント領域の前記移動方向の幅が互いに異なることを特徴とする補正係数取得方法。
  12. 請求項9または10に記載の補正係数取得方法であって、
    前記補正用パターン群が、前記a)工程において前記複数のヘッドにより記録される他の複数の補正用パターンを含み、
    前記他の複数の補正用パターンが、前記複数の補正用パターンに対応する目標濃度よりも低い目標濃度に対応し、
    前記複数の補正用パターンのそれぞれの前記移動方向の幅が、前記他の複数の補正用パターンのそれぞれの前記移動方向の幅よりも大きいことを特徴とする補正係数取得方法。
  13. 請求項9または10に記載の補正係数取得方法であって、
    前記補正用パターン群が、前記a)工程において前記複数のヘッドにより記録される他の複数の補正用パターンを含み、
    前記他の複数の補正用パターンが、前記複数の補正用パターンに対応する目標濃度よりも低い目標濃度に対応するとともに前記移動方向の同じ位置に配置されることを特徴とする補正係数取得方法。
  14. 請求項9ないし13に記載の補正係数取得方法であって、
    前記吐出部が、前記幅方向に関して前記複数のヘッドと同じ位置にて前記幅方向に沿って配列された他の複数のヘッドをさらに備え、
    前記他の複数のヘッドがそれぞれ、前記幅方向に関して前記吐出口ピッチにて前記吐出口配列方向に配列されて前記複数のヘッドとは異なる色のインクの微小液滴を吐出する複数の吐出口を備え、
    前記他の複数のヘッドのうち前記幅方向に隣接する各2つのヘッドにおいて、一方のヘッドの端部吐出口と他方のヘッドの端部吐出口との間の前記幅方向の距離が前記吐出口ピッチに等しく、
    前記他の複数のヘッドの前記各2つのヘッドにおける2つの端部吐出口の前記幅方向の位置が、前記複数のヘッドの前記各2つのヘッドにおける2つの端部吐出口の前記幅方向の位置と異なり、
    前記他の複数のヘッドの各使用吐出口の補正係数が、前記a)工程ないし前記c)工程と同様の手順にて決定されることを特徴とする補正係数取得方法。
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