JP2013545716A - 界面活性剤に富むゲルネットワークを含むパーソナルケア組成物 - Google Patents

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Abstract

本出願は、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤を約0.1:1〜0.99:1の重量比で組み合わせて、脂肪族両親媒性物質の融点を超える温度にてゲルネットワークプレミックスを形成し、ゲルネットワークプレミックスを剪断装置に接触させ、ゲルネットワークプレミックスを脂肪族両親媒性物質の融点未満の温度に冷却し、冷却したプレミックスをパーソナルケア成分に添加してパーソナルケア組成物を形成することにより、パーソナルケア組成物を調製するためのプロセスに関する。

Description

本開示の実施形態は、概して、パーソナルケア組成物及びその製造プロセスに関し、特に、界面活性剤に富むゲルネットワークを含むパーソナルケア組成物に関する。
化粧用クリーム及びヘアコンディショナーなどのパーソナルケア配合物に、パーソナルケア配合物にコンディショニング効果をもたらすゲルネットワークプレミックスを含ませる手法が既知である。米国特許第7,303,744号(Wells et al.、以降、‘744特許とする)は、コンディショニング効果のためにパーソナルケア基礎配合物に添加される脂肪族アルコール/界面活性剤ゲルネットワークプレミックスの製造を開示している。ゲルネットワークの形成は、脂肪族両親媒性物質を界面活性剤で分散させたものを脂肪族両親媒性物質の融点を超える温度に加熱することを伴う。この混合物は、冷却されると、固体の結晶質ゲルネットワークに転化する。
‘744特許は、1:1以上の脂肪族両親媒性物質と界面活性剤の重量比(FA:S)を有するゲルネットワークを教示している。界面活性剤の使用濃度を上げてゲルネットワークプレミックスを形成すると、ホットゲルネットワークプレミックスの粘度が増加し、取り扱い及び加工が困難になる。レオロジーの増加と取り扱いの困難さは、表1により例示されており、該表には、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤との様々な組成物を十分に混合するのに必要とされるおおよその撹拌速度(毎分回転数)が掲載されている。この例では、脂肪族両親媒性物質は、ステアリルアルコールとセチルアルコールの1.8:1混合物(重量比)であり、界面活性剤はラウレス−3硫酸ナトリウムであり、混合実験は75℃の30リットル容器で実施された。
Figure 2013545716
表1は、所定の脂肪族両親媒性濃度下で界面活性剤濃度を増加させると、ホットゲルネットワークプレミックスを形成するために複数の異なる組成物を混合する際の困難性が増加することを実証しており、この結果、ホットプレミックス中の高濃度の液晶相に起因して、FA:S比が1未満:1の濃縮されたプレミックスは非実用的になると考えられている。
一方、FA:S比に対するレオロジーの傾向が多くの場合冷却工程後に逆転することを見出した。脂肪族両親媒性物質対界面活性剤(FA:S)比が重量比で1:1以上の冷却されたゲルネットワークプレミックスは、冷却されたゲルネットワークプレミックスの高い粘度及びレオロジーに起因して、パーソナルケア組成物を形成するためにパーソナルケア成分の中に均質に分散させることが困難である。冷却されたプレミックスの困難なレオロジー及び粘度は、パーソナルケア成分でゲルネットワークプレミックスを分散させる際に予測不可能性を生じ、並びに、十分な分散を確保するために更に時間を消費する。
米国特許第7,303,744号
したがって、パーソナルケア配合物中により容易に分散でき、より大きな配合柔軟性を有する、改善されたゲルネットワークプレミックスが依然として必要とされている。
驚くべきことに、本出願者らは、1未満:1の脂肪族両親媒性物質と界面活性剤の比(FA:S)を有する形成が、効率的に形成でき、パーソナルケア組成物を形成するためにパーソナルケア成分で均質に分散できることを発見した。1未満:1の脂肪族両親媒性物質と界面活性剤の重量比(FA:S)を有する脂肪族両親媒性物質に富むゲルネットワークプレミックスは、より大きな配合柔軟性、保存及び取り扱いの容易性、並びに、ゲルネットワークプレミックスをパーソナルケア成分の中に分散する容易性を可能にする。加えて、1未満:1の脂肪族両親媒性物質と界面活性剤の比(FA:S)を有するゲルネットワークプレミックスは、融点がより低く、パーソナルケア組成物を製造するためにパーソナルケア成分中にブレンドする際の組成変化をより小さくし、これにより、パーソナルケア組成物の最終粘度及びゲルネットワーク構造を得るのに必要とされる平衡時間を短縮する。
一実施形態によると、パーソナルケア組成物の調製プロセスが提供され、これは、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤を約0.1:1〜0.99:1の重量比で組み合わせて脂肪族両親媒性物質の融点を超える温度にてゲルネットワークプレミックスを形成する工程と、ゲルネットワークプレミックスを剪断装置に接触させる工程と、剪断装置との接触後にゲルネットワークプレミックスを脂肪族両親媒性物質の融点未満の温度に冷却する工程と、を含む。このプロセスは、冷却したゲルネットワークプレミックスをパーソナルケア成分に添加してパーソナルケア組成物を形成する工程も含んでもよい。
別の実施形態によると、ゲルネットワークプレミックスは、0.1:1〜0.99:1の範囲の重量比で脂肪族両親媒性物質と界面活性剤を含む。脂肪族両親媒性物質は、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。界面活性剤は、アルキルエーテルサルフェート、アルキルサルフェート及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
以下の本開示の特定の実施形態の詳細な記載は、以下の図と共に読むと、より深く理解することができる。
一実施形態によるパーソナルケア組成物中のゲルネットワークプレミックスの平衡を示す一般化相図。 一実施形態による、界面活性剤に対する脂肪族両親媒性物質の比率が高い及び低いゲルネットワークプレミックスの両方の2つの異なる組成物を示す偏光顕微鏡写真。 一実施形態による、界面活性剤に対する脂肪族両親媒性物質の比率が高い及び低いゲルネットワークプレミックスの両方の2つの異なる組成物を示す偏光顕微鏡写真。 別の実施形態によるパーソナル組成物を形成するために界面活性剤に対する脂肪族両親媒性物質の比率が高い及び低いゲルネットワークプレミックスの両方を分散させることについての動態の比較を提供するグラフ図。
百分率、部及び比はすべて、特に記述しない限り、本発明の組成物の総重量に基づく。列記された成分に関するこうした重量はすべて、活性物質のレベルに基づくものであり、したがって特に指定のない限り、市販材料に包含される可能性のある溶媒又は副生成物を包含しない。特に指定されない限り、本明細書で使用される分子量はすべて、グラム/モルで表される重量平均分子量である。
用語「両親媒性物質」は、親水性及び親油性の両方である組成物を意味する。実施例を以下に提供する。
本明細書で使用するとき、用語「ゲルネットワークプレミックス」は、以下で更に説明するように、0.1:1〜0.99:1の範囲の重量比の脂肪族両親媒性物質と界面活性剤を意味する。
本明細書で使用するとき、用語「パーソナルケア成分」は、パーソナルケア組成物を形成するためにゲルネットワークプレミックスと組み合わせる1つ以上の成分を意味する。これらの成分は、ゲルネットワークプレミックスに対して、個別に添加してもよく、又は、同時に添加してもよい。
本明細書で使用するとき、用語「パーソナルケア組成物」又は「最終生成物」は、パーソナルケア配合物として市販されることになる、パーソナルケア成分とゲルネットワークプレミックスとが一緒に組み合わせられたもの、又は、パーソナルケア成分とゲルネットワークプレミックスと、任意の他の組成物とが一緒に組み合わせられたものを意味する。
本開示の対象は、パーソナルケア組成物の調製プロセスであり、このプロセスは、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤を0.1:1〜0.99:1の脂肪族両親媒性物質と界面活性剤の重量比で組み合わせて、脂肪族両親媒性物質の融点を超える温度にてゲルネットワークプレミックスを形成する工程を含む。このプロセスはまた、ゲルネットワークプレミックスを剪断装置に接触させる工程と、剪断装置との接触後にゲルネットワークプレミックスを脂肪族両親媒性物質の融点未満の温度に冷却する工程、を含む。任意選択で、このプロセスは、冷却したゲルネットワークプレミックスをパーソナルケア成分に添加してパーソナルケア組成物を形成する工程も含んでもよい。
図1(以下により詳細に説明)の相図で一般的に図示及び例示されているように、閾値濃度の脂肪族両親媒性物質と界面活性剤が適切な温度にて組み合わされる場合に、ゲルネットワークプレミックスは、純粋なラメラ相(10)を形成する。ラメラ相の幅及び長さは、ゲルネットワークプレミックスを形成するために利用される具体的な両親媒性物質及び界面活性剤に依存し得る。例えば、脂肪族両親媒性物質の相対濃度がより高いゲルネットワークプレミックス(すなわち、‘744特許の組成物)においては、図1では「A」により示されるように、所望のラメラ相と第二層(12)の間に平衡が存在し、界面活性剤に対する脂肪族両親媒性物質の比率がはるかに高い。逆に、界面活性剤の相対濃度がより高いゲルネットワークプレミックス(例えば、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤の比が1未満:1であり、図1では「B」により示される)については、平衡は、ラメラ相と界面活性剤に富む相(14)の間に存在する。様々な相の間の定量的関係は、レオロジー、遠心分離、偏光顕微鏡法、X線回折及び示差走査熱量測定法などの標準的な分析技術により判定することができる。
界面活性剤に対する脂肪族両親媒性物質の重量比が1未満であるゲルネットワークプレミックスを製造する場合、より多くの界面活性剤を液晶相に組み込むことが必要である。理論により束縛されるものではないが、剪断装置は、液晶相形成時に脂肪族両親媒性物質と水と界面活性剤とを含む粘稠な液晶相を分散するのを助ける。これにより、より多くの界面活性剤が、液晶相形成時に脂肪族両親媒性物質の中に組み込まれるのを可能にする。低剪断混合プロセス又は混合を含まない剪断プロセスでは、液晶相は、所望の量の界面活性剤が組み込まれる前に、生じ得る。液晶相の中への界面活性剤の十分な組み込みがないと、結果として、望ましい均質で粘稠な液体ではなく、複数の隔離されたゲル構造又は球が生じることになる。
脂肪族両親媒性物質と界面活性剤を組み合わせる様々な方法が想到される。一実施形態では、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤は、ゲルネットワークプレミックスを形成するために、同時に適切なベースに添加される。あるいは、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤は、再循環プロセスを通して組み合わせてもよく、脂肪族両親媒性物質又は界面活性剤のいずれかが残りの成分に段階的に添加されて、十分な混合が確保され、組成物全体が剪断装置を通して少なくとも一回循環する。脂肪族両親媒性物質と界面活性剤はまた個別に添加されてもよく、剪断装置との接触中に一方の成分は他方の成分にゆっくりと添加される。ゲルネットワークプレミックスはまた、複数回の通過において剪断装置と接触してもよい。一実施形態では、ゲルネットワークプレミックスは、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤が組み合わされた後で、剪断装置に接触する。しかしながら、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤を組み合わせるための他のプロトコルも想到される。
一実施形態では、剪断装置は、静的ミキサー又は旋回動的ミキサーを備える。あるいは、剪断装置は、液体輸送装置(liquid whistle)、又は高圧均質ミキサー(例えば、Sonic Corporation(Stratford,CT)から市販されているSONOLATOR(商標))を備えてもよい。一構成では、剪断装置は、10秒以下で、材料のkg当たり少なくとも100Jのエネルギーを付与することができる。一態様では、剪断装置は、少なくとも約5J/Kg〜約1000J/kgの範囲のエネルギー量を付与することができる。別の態様では、剪断装置は、10秒間に少なくとも5J/kg〜約1000J/kgを付与することができる。他の剪断エネルギー入力を本明細書に開示しているプロセスと共に用いることも想到される。
ゲルネットワークプレミックス成分は、界面活性剤と脂肪族両親媒性物質にラメラゲル相を形成させるのに十分に高い温度にて組み合わせることができる。別の実施形態では、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤は、脂肪族両親媒性物質の融点又は複数の脂肪族両親媒性物質のブレンドの融点を超える温度にて組み合わせられる。界面活性剤は、ゲルネットワークプレミックスを形成するために脂肪族両親媒性物質と界面活性剤を組み合わせるとき、脂肪族両親媒性物質の温度よりも約5℃〜約100℃低い温度であり得る。1つ以上の実施形態では、脂肪族両親媒性物質(1つ又は複数)は、約30℃〜約90℃の範囲の融点を有し、あるいは、脂肪族両親媒性物質(1つ又は複数)は、約70℃〜約90℃の範囲の融点を有し得る。脂肪族両親媒性物質の融点が、組成物中で利用される具体的な脂肪族両親媒性物質又は複数の脂肪族両親媒性物質のブレンドによって、様々であり得ることが理解される。しかしながら、ゲルネットワークプレミックスが本明細書に開示されていない他の温度でも処理され得ることも想到される。
剪断装置との接触後(すなわち、ゲルネットワークプレミックスの成分を混合した後)、ゲルネットワークプレミックスは、脂肪族両親媒性物質(1つ又は複数)の融点未満に冷却される。ゲルネットワークプレミックスは、ゲルネットワーク形成に干渉しない当該技術分野で一般に理解されている様々な好適な方法及び技術を用いて、冷却することができる。一実施形態では、ゲルネットワークプレミックスを冷却するために、熱交換器を使用することができる。熱交換器は、利用液体に接触しない、シェルアンドチューブタイプ又は板枠式のものであり得る。あるいは、冷却は、より低い温度で提供される組成物中の他の成分との接触を通して生じ得る。加えて、ゲルネットワークプレミックスは、バッチ冷却プロセスを用いて、ジャケット又は冷却コイルを使用して、冷却されてもよい。しかしながら、他の冷却方法及び装置が、本明細書に開示されている方法のために想到される。
一実施形態では、冷却されたゲルネットワークプレミックスは、約200cp〜約5000cpの範囲の粘度を有する。更に別の実施形態では、冷却されたゲルネットワークプレミックスは、約1000cp〜約4000cpの範囲の粘度を有し得る。しかしながら、ゲルネットワークプレミックスが冷却された後に他の粘度を有し得ることも想到される。ゲルネットワークプレミックスが十分に冷却された後、これは、パーソナルケア組成物を形成するためにパーソナルケア成分に添加され得る。粘度は、26.7℃にて1/秒の剪断速度を用い、75mmコーン/プレート固定具を用いてBrookfield R/S粘度計で測定することができる。一実施形態では、冷却されたプレミックスは、ゲルネットワークプレミックスが融点未満に冷却された後から約20分未満でパーソナルケア成分に添加される。あるいは、冷却されたゲルネットワークプレミックスは、冷却後から約20分〜約60分の範囲の時間で、パーソナルケア成分に添加されてもよい。加えて、ゲルネットワークプレミックスは、数時間〜数週間の期間にわたって保存されることも想到される。しかしながら、ゲルネットワークプレミックスが冷却後、本明細書に開示されているもの以外の期間にて、パーソナルケア成分に添加されることも想到される。
操作中、いったんゲルネットワークプレミックスがパーソナルケア成分に添加されると、ゲルネットワークプレミックスは、ゲルネットワークプレミックスと組み合わされたパーソナルケア成分から生じるゲルネットワークプレミックスとは全く違うFA:S比有することを特徴とするパーソナルケア組成物の環境に対し平衡化し得る。図1は、ゲルネットワーク組成物の機能として様々な相を示す、80℃における水、脂肪族両親媒性物質及び界面活性剤についての一般化相図を示す。2つの非水性成分中で十分に濃縮され、特定の範囲内のFA:S比を有する組み合わせに関し、この三元系は、きわめて粘稠な純粋なラメラ相(10)を形成するという一般挙動を示す。このFA:S範囲の幅及び位置は、組成物中の具体的な脂肪族両親媒性物質及び界面活性剤に依存する。更に図3から、ゲルネットワークプレミックス(図1では「B」として示されている)と得られたパーソナルケア組成物(18)との間に平衡が生じることが理解できる。界面活性剤に対する脂肪族両親媒性物質の比率が1未満である(すなわち、脂肪族両親媒性物質よりも界面活性剤が多く、図1において「B」として示されている)ことを特徴とするゲルネットワークプレミックスは、ゲルネットワークがパーソナルケア成分との平衡の外にある程度を低減し、したがって、パーソナルケア組成物(18)の安定性及び堅牢性を高める。
比較して、FA:Sが1を超える(すなわち、界面活性剤よりも脂肪族両親媒性物質が多く、図1では「A」により示されている)場合、ゲルネットワークは、脂肪族両親媒性物質液滴とラメラ相(12)の混合物を生じ、所望のラメラ相の中にはすべての脂肪族両親媒性物質は組み込まれていない。いったん冷却されると、望ましくない高レオロジーがゲルネットワークに対して生じ、このゲルネットワークは、固体結晶質ゲルネットワークであり、ゲルネットワークの処理における困難を増加させ得る。図1において「A」により示されるゲルネットワークは、ゲルネットワークがパーソナルケア成分(一般に少なくともアニオン性界面活性剤を含む)と組み合わされたときに、ゲルネットワークとパーソナルケア成分の組み合わせから生じる三元系を有するパーソナルケア組成物(18)に到達するのに取られる平衡経路を示す。
下記の表2を参照すると、実施例2は、パーソナルケア成分と混合される2つのゲルプレミックスから生じる組成物の加工及びそれをもっての特性を説明する比較例である。ゲルネットワークAは、脂肪族両親媒性物質/界面活性剤(FA:S)重量比が1を超え、具体的には2.54であり、ゲルネットワークBは、本組成物に従って、FA:S重量比が1未満であり、具体的には0.77である。
Figure 2013545716
表2に示されるように、ゲルネットワークB(FA:S比率が0.77)は、6.7重量%のステアリルアルコールと3.7%のセチルアルコールをその脂肪族両親媒性物質として含み、13.6重量%のラウレス−1硫酸ナトリウムをその界面活性剤として含んだ。26.7℃にて1/秒の剪断速度を用い、75mmコーン/プレート固定具を用い、Brookfield R/S粘度計で測定したところ、ゲルネットワークBの粘度は1710cpであった。3℃/分の加熱での主示差走査熱量測定(DSC)ピークは、46℃であった。これらの測定は、ゲルネットワークプレミックスが安定するのに時間がかかることから、25℃での1週間の経時期間後に行った。
図2Aは、表2の呼称「ゲルネットワークA」の、1を超えるFA:S比率を有する(すなわち、界面活性剤よりも脂肪族両親媒性物質が多い)組成物から生じた冷却したゲルネットワークの顕微鏡写真を示す。ゲルネットワークAの明るい斑点は、所望のゲルネットワーク相に加えて脂肪族アルコールの存在を明確に示す。この組み込まれていない脂肪族アルコールは、所望のコンディショニング効果に効率的に貢献しない。
図2Bは、表2の呼称「ゲルネットワークB」の、本組成物に従うFA:S比率を有する組成物から生じた冷却したゲルネットワークの顕微鏡写真を示す。両方の顕微鏡写真は、Zeiss Axioskop 2 Plus顕微鏡上で40倍の対物レンズを用いて交差分極フィルター下で撮影された。
パーソナルケア組成物を形成するためにパーソナルケア成分とブレンドされるときのゲルネットワークA及びBの動態を比較する図3のグラフを参照すると、ゲルネットワークBは、より早くより円滑な平衡を示す。ほとんどの実施形態では、パーソナルケア成分には、脂肪族両親媒性物質よりも界面活性剤がはるかに富んでいる。例示的な(しかしながら限定の意味は全くない)パーソナルケア成分は、洗浄とコンディショニングの所望のバランスを達成するために、11.5重量%の活性界面活性剤と2重量%の脂肪族両親媒性物質を含み得る。したがって、ゲルネットワークプレミックスをパーソナルケア成分に添加するとき、ゲルネットワークプレミックスは、全く別のFA:S比率を有する環境に平衡化しなければならない。例えば、上記パーソナルケア成分は、0.17のFA:S比率を有する。結果として、平衡プロセスは、特にFA:S比が1超:1であるゲルネットワークプレミックスで開始する場合、遅くなり、予測不可能になる場合がある。その結果として、1未満:1のFA:S比でのゲルネットワークプレミックスは、このゲルネットワークが、パーソナルケア成分と組み合わされたときに生じるその環境との平衡外にある程度を低減し、より堅牢及び安定な最終パーソナルケア組成物をもたらす。最終生成物は、示差走査熱量測定法(DSC)又は別の好適な技術で追跡することができる。
図3は、FA:S比が1超:1であるゲルネットワークプレミックスに対して、FA:S比が0.1:1〜0.99:1の範囲であるゲルネットワークプレミックスを分散させる動態が向上していることを示す。伝導プローブ(Mettler/Toledo InPro 7001伝導プローブ)は、伝導度におけるスパイクを同定する。このスパイクは、パーソナルケア組成物中でパーソナルケア成分とまだブレンドされていないゲルネットワークに富む領域に対応する。ゲルネットワークA又はBに対して補完的なパーソナルケア成分をそれぞれブレンドした後、最終配合物は、11.5重量%のラウレス−1硫酸ナトリウム、1重量%のココアミドプロピルベタイン、1.5重量%のエチレングリコールジステアレート、1.8重量%のステアリルアルコール、1.0重量%のセチルアルコール、0.5重量%の塩化ナトリウム、及び0.6重量%の芳香剤を含んだ。この実施例では、161gのゲルネットワークA又はBを439gの対応するパーソナルケア成分に添加し、600mL容器内で5.08cm(2”)ピッチのブレードタービン撹拌機を用いて80rpm及び26℃で混合した。分散動態を監視するために、容器の中に挿入した伝導プローブを用いて、混合物の伝導度を10秒間隔で測定した。ゲルネットワークA及びBの両方について、最終組成物のDSCは42℃でピークであり、これは、ゲルネットワークBのDSCピークから4℃だけずれており、AのDSCピークの完全に22℃下である。
図3を参照すると、ゲルネットワークBは、円滑かつ迅速に(2分以内に)十分混合された完了点に近づき、46℃でDSCピークを有し、最終組成物のDSCピークである42℃のピークに非常に近い(図3を参照されたい)。対照的に、ゲルネットワークAは、64℃というはるかに高い温度でのDSCピークにより証明されるように、その高粘度及び界面活性剤の少ない組成に起因して、パーソナルケア成分内に分散するのにかなり長時間(6分超)かかる。
1超:1のFA:S比についての貧弱な分散性は、2つの例示的なゲルネットワークプレミックスの粘度を比較することにより、更に示される。製造後にゲルネットワークプレミックスレオロジーが安定化するのに数時間かかるので、サンプルは、レオロジー測定に先立って25℃にて1週間経時処理させた。表2に示すように、ゲルネットワークプレミックスBは、より低い粘度を有し、製造における取り扱いが容易であり、最終組成物の中への分散が容易である。
これらの利益に加えて、本出願者らはまた、FA:S比率が0.1〜0.99の範囲であるゲルネットワークプレミックスが、驚くべきことに望ましい低いレオロジーを生じることを発見した。所定の脂肪族両親媒性物質濃度下で界面活性剤濃度を増加させると、上記表2に示したようにゲルネットワークプレミックスの製造はより困難になる恐れがあるが、しかしながら、本出願者らは、ホットプレミックスの製造プロセスの設計を改善することにより、予想外にも、これらの界面活性剤に富むプレミックスが、冷却後に驚く程低いレオロジーを有するようになり、プレミックスのより容易なポンピング、取り扱い及び分散が可能になることを発見した。本明細書で使用するとき、「より容易な」は、5000cP未満の粘度を有する物質を指す。本開示の界面活性剤に富むプレミックスは、静的ミキサー(例えば、SULZER SMX(商標)(Sulzer Chemtech USA,Inc.,Tulsa,OK))又は旋回動的ミキサー(例えば、BECOMIX(商標),A.Berents Gmbh & Co.KG,Germany)などの高剪断装置を介して、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤を接触させることにより、製造される。所望のプレミックスを形成するには長時間接触させる必要があると予想されるかもしれないが、驚くべくことに、本出願者らは、一部の実施形態では、本発明を実現するのには高剪断装置を一回通過させれば十分であることを発見した。
パーソナルケア組成物
上記のように、パーソナルケア組成物は、ゲルネットワークプレミックスをパーソナルケア成分とブレンドすることにより、製造される。ゲルネットワークプレミックス及びパーソナルケア成分については様々な組成量が想到される。一実施形態では、パーソナルケア組成物は、約5重量%〜約80重量%のゲルネットワークプレミックスを含む。別の実施形態では、最終パーソナルケア組成物は、約10重量%〜約50重量%のゲルネットワークプレミックスを含む。
上記のように、ゲルネットワークプレミックスは、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤を1未満:1のFA:S重量比で組み合わせることにより、達成され得る。他の実施形態では、脂肪族両親媒性物質と界面活性剤は、0.1:1〜0.99:1、又は0.5:1〜0.99:1、約0.6:1〜約0.9:1、又は約0.75:1〜約0.9:1の範囲のFA:S重量比で組み合わせられ得る。他のFA:S比も想到される。
ゲルネットワークプレミックス中のFA:Sの比は、パーソナルケア組成物中のFA:Sの比に比較的近くなるように選択され得る。パーソナルケア組成物のFA:Sは、0.03:1〜0.5:1であり得る。
脂肪族両親媒性物質
本明細書のゲルネットワークプレミックス中での使用に好適な脂肪族両親媒性物質成分としては、ヘアケア又は他のパーソナルケア組成物での使用に既知であるものが挙げられるが、これらに限定されない。様々な組成量が本明細書で想到される。脂肪族両親媒性物質は、パーソナルケア組成物中に約0.2重量%〜約10重量%、又は約0.5重量%〜約4重量%、又は約0.8重量%〜約3重量%の範囲の重量濃度で含まれる。
ゲルネットワークプレミックスの調製には、様々な異なる脂肪族両親媒性物質の使用が想到される。1つ以上の実施形態では、脂肪族両親媒性物質は、約10〜約40個の炭素原子、又は約12〜約22個の炭素原子、又は約16〜約22個の炭素原子、又は約16〜約18個の炭素原子を含む。これらの脂肪族両親媒性物質は、直鎖又は分枝鎖アルコールであってよく、及び飽和又は不飽和であってよい。
代表的な実施形態では、脂肪族両親媒性物質としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール及びこれらの混合物を挙げてもよいが、これらに限定されない。約20:80〜約80:20の比のセチルアルコールとステアリルアルコールの混合物も想到される。一実施形態では、脂肪族両親媒性物質は、最大で、ゲルネットワークプレミックスの50重量%のステアリルアルコールを含む。しかしながら、他の脂肪族両親媒性物質及びその組み合わせも本開示での使用されるものと想到される。
界面活性剤
特定の実施形態では、界面活性剤成分の活性成分に関して重量パーセントが計算されると想到される。「活性」により、水、充填剤、塩、緩衝剤などではなく、界面活性剤成分が占める割合が意味される。例えば、25重量%の「活性ラウリル硫酸ナトリウム」は、74重量%の水及び1重量%の未反応ラウリルアルコール、塩、及びpH緩衝剤などを含有する。一実施形態では、界面活性剤成分は、アニオン性、双極性イオン又は両性界面活性剤又はこれらの組み合わせを含む群から選択され得る。あるいは、界面活性剤成分は、ゲルネットワークプレミックス及びパーソナルケア成分への使用に好適な他のタイプの界面活性剤を含んでもよい。
一部の実施形態では、特定のタイプの界面活性剤が、ゲルネットワークプレミックス組成物内でのゲルネットワークの形成を干渉するのを避けるために、このような界面活性剤を、ゲルネットワークプレミックス組成物に直接添加するのではなく、むしろパーソナルケア成分に添加することもできると想到される。各界面活性剤は、ゲルネットワーク構造を損なうことなくゲルネットワークプレミックスに直接添加できるかどうかを評価するために個別に調査することもできる。
本明細書の組成物に用いるのに好適な成分としては、ヘアケア又は他のパーソナルケア洗浄組成物での使用に既知のものが挙げられる。界面活性剤成分の濃度は、所望のクリーニング及び起泡性能をもたらすのに十分な濃度であり得る。1つ以上の実施形態では、活性界面活性剤成分は、パーソナルケア組成物の約5重量%〜約50重量%、又は約8重量%〜約30重量%、又は約12重量%〜約22重量%の範囲であり得る。
様々な界面活性剤がゲルネットワークプレミックスの形成に使用され得ると想到される。1つ以上の実施形態では、組成物での使用に好適な界面活性剤は、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェートである。これらの物質は、それぞれ式ROSO3-M及びRO(C24O)xSO3-Mを有し、式中、Rは炭素原子数が約8〜約18個のアルキル又はアルケニルであり、xは1〜10の値を有する整数であり、Mはアンモニウムのようなカチオン、トリエタノールアミンのようなアルカノールアミン、ナトリウム及びカリウムのような一価金属、並びにマグネシウム及びカルシウムのような多価金属カチオンである。Rは、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェートの両方において、好ましくは約8個の炭素原子〜約18個の炭素原子、又は約10個の炭素原子〜約16個の炭素原子、又は約12個の炭素原子〜約14個の炭素原子を含み得る。アルキルエーテルサルフェートは、典型的にはエチレンオキシドと約8個の炭素原子〜約24個の炭素原子を有する一価アルコールとの縮合生成物として形成される。アルコールは、合成されてもよく、又は例えば、ココヤシ油、パーム核油及び獣脂のような脂肪から誘導されてもよい。代表的な実施形態では、ヤシ油又はパーム核油から誘導されるラウリルアルコール及び直鎖アルコールが利用され得る。このようなアルコールは、約0〜約10、又は約2〜約5、又は約3のモル比のエチレンオキシドと反応し、得られる分子種の混合物は、例えば、分子あたり約0部〜分子あたり約4部の範囲のエトキシレートレベルを有する。一実施形態では、平均でアルコール1モルあたり1モルのエチレンオキシドが硫酸化され、中和される。
様々な他のアニオン性界面活性剤が、本明細書に開示されているプロセスを行うのに又はゲルネットワークプレミックス及びパーソナルケア組成物を形成するのに利用され得ることも想到される。あるいは、界面活性剤は、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。本組成物において使用するためのアニオン性界面活性剤の非限定例としては、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリルモノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム及びこれらの組み合わせが挙げられる。
ヘアケア又は他のパーソナルケア洗浄での使用に既知であるものなどの、好適な両性又は双極性イオン界面活性剤が、本明細書に記載のプロセスを行うのに利用され得ることも想到される。このような両性界面活性剤の濃度としては、パーソナルケア組成物の約0.5重量%〜約20重量%、又は約1重量%〜約10重量%の範囲を挙げてもよい。好適な双極性イオン又は両性界面活性剤の非限定例は、米国特許第5,104,646号(Bolich Jr.et al.)、同第5,106,609号(Bolich Jr.et al.)に記載されている。
あるいは、界面活性剤は、両性界面活性剤を含んでもよく、これは、脂肪族ラジカルが直鎖又は分枝鎖であり得る脂肪族第二級及び第三級アミンの誘導体として広く定義され、ここで、脂肪族置換基のうちの1つは、約8個の炭素原子〜約18個の炭素原子を含有し、1つはカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートなどのアニオン性基を含有する。一実施形態では、両性界面活性剤としては、ココアンホアセテート、ココアンホジアセテート、ラウロアンホアセテート、ラウロアンホジアセテート及びこれらの混合物を挙げてもよい。
双極性イオン界面活性剤もパーソナルケア組成物での使用に好適な場合があり、当該技術分野において周知であり、これらの界面活性剤としては、脂肪族ラジカルが直鎖又は分枝鎖であり得る脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウム及びスルホニウム化合物の誘導体として広く記載されている界面活性剤が挙げられ、ここで、脂肪族置換基のうちの1つは、約8個の炭素原子〜約18個の炭素原子を含有し、1つはカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートなどのアニオン性基を含有する。一実施形態では、双極性界面活性剤は、ベタインを含み得る。
本開示の組成物は更に、本明細書に記載されたアニオン性界面活性剤成分と組み合わせて用いるための追加の界面活性剤を含んでもよい。好適な任意の界面活性剤としては、非イオン性及びカチオン性の界面活性剤が挙げられる。本組成物における任意の追加の界面活性剤の濃度は、所望の洗浄又は起泡性能、選択された任意の界面活性剤、所望の製品濃度、組成物中の他の成分の存在、及び当該技術分野において周知の他の因子によって異なってもよい。
本開示において有用である非イオン性界面活性剤としては、アルキレンオキシド基(本質的には親水性)と、本質的には脂肪族又はアルキル芳香族であってもよい有機疎水性化合物との縮合によって製造される化合物として広く定義されるものが挙げられる。
代表的なカチオン性界面活性剤は、少なくとも16個の炭素原子を有する少なくとも1つのアルキル鎖を含有するものであり得る。カチオン性界面活性剤の非限定例としては、例えば、Crodaから商品名INCROQUAT TMC−80で及び三洋化成株式会社から商品名ECONOL TM22で入手可能なベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、日光ケミカルズ株式会社から商品名CA−2350で入手可能なセチルトリメチルアンモニウムクロリド、水素添加タローアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジヒドロ添加タローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジセチルジメチルアンモニウムクロリド、ジ(ベヘニル/アラキジル)ジメチルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルプロピレングリコールホスフェートジメチルアンモニウムクロリド、ステアロイルアミドプロピルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアロイルアミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)アンモニウムクロリド及びN−(ステアロイルコラミノホルミルメチル)ピリジニウムクロリドが挙げられる。
パーソナルケア組成物において使用するためのパーソナルケア成分として有用な任意選択成分としては、カチオン性ポリマー、コンディショニング剤(炭化水素油、脂肪族エステル、シリコーン)、抗ふけ剤、懸濁化剤、粘度調整剤、染料、不揮発性溶媒若しくは希釈剤(水溶性及び不溶性)、真珠光沢助剤、起泡増進剤、追加の界面活性剤若しくは非イオン性補助界面活性剤、シラミ駆除剤、pH調整剤、香料、防腐剤、キレート剤、タンパク質、皮膚有効成分、日焼け止め剤、UV吸収剤及びビタミンを挙げてもよいが、これらに限定されない。
本開示のパーソナルケア組成物は、付着助剤を含んでもよい。付着助剤は、先述の脂肪族両親媒性物質ゲルネットワークプレミックスの付着を有効に増強するために、含まれる。付着助剤は、シャンプーから毛髪及び/又は頭皮への脂肪族両親媒性物質ゲルネットワークの付着を増強する任意の物質も含むことができる。例えば、付着助剤は、カチオン性ポリマーである。パーソナルケア組成物中の付着助剤の濃度は、脂肪族両親媒性物質ゲルネットワーク成分の付着を有効に増強するために十分な濃度であってよく、パーソナルケア組成物の約0.05重量%〜約5重量%、又は約0.075重量%〜約2.5重量%、又は約0.1重量%〜約1.0重量%の範囲であり得る。
本開示の組成物は、カチオン性ポリマーを含有してよい。組成物中のカチオン性ポリマーの濃度は、典型的には、パーソナルケア組成物の約0.05重量%〜約3重量%、又は約0.075重量%〜約2.0重量%、又は約0.1重量%〜約1.0重量%の範囲である。カチオン性ポリマーの非限定例は、組成物の目的用途のpHにて、少なくとも約0.9meq/g、又は少なくとも約1.2meq/g、又は少なくとも約1.5meq/g、又は約7meq/g未満、又は約5meq/g未満のカチオン電荷密度を有し、そのpHは、通常、約3〜約9のpH、又は約4〜約8のpHの範囲である。ポリマーの「カチオン電荷密度」とは、この用語が本明細書中で使用されるとき、ポリマーの分子量に対する、ポリマー上の正電荷数の比をいう。このような好適なカチオン性ポリマーの平均分子量は、約10,000〜約1000万、又は約50,000〜約500万、又は約100,000〜約300万の範囲であり得る。
本開示の組成物での使用に好適なカチオン性ポリマーは、四級アンモニウムのようなカチオン性窒素含有部分又はカチオン性プロトン化アミノ部分を含有する。カチオン性プロトン化アミンは、組成物の特定の種及び選択されたpHに応じて、一級、二級、又は三級アミン(特定の実施形態では、二級又は三級)であり得る。ポリマーが水溶性を維持する限り、任意のアニオン性対イオンを、組成物中で又はパーソナルケア組成物のコアセルベート相中でカチオン性ポリマーと組み合わせて使用することができる。このような対イオンの非限定例としては、ハロゲン化物(例えば、塩化物、フッ化物、臭化物及び/又はヨウ化物)、サルフェート及びメチルサルフェートが挙げられる。しかしながら、他の好適なカチオン性ポリマーも本開示での使用に想到される。
本発明においては約1000を超える分子量を有するポリアルキレングリコールが有用である。以下の一般式を有するものが有用である:
Figure 2013545716
式中、R95は、水素、メチル及びこれらの混合物から選択される。本明細書で有用なポリエチレングリコールポリマーは、PEG−2M(POLYOX WSR(登録商標)N−10としても知られ、Union Carbideから入手可能であり、PEG−2,000としても知られる);PEG−5M(POLYOX WSR(登録商標)N−35及びPOLYOX WSR(登録商標)N−80としても知られ、Union Carbideから入手可能であり、PEG−5,000及びポリエチレングリコール300,000としても知られる);PEG−7M(POLYOX WSR(登録商標)N−750としても知られ、Union Carbideから入手可能である);PEG−9M(POLYOX WSR(登録商標)N−3333としても知られ、Union Carbideから入手可能である);及び、PEG−14M(POLYOX WSR(登録商標)N−3000としても知られ、Union Carbideから入手可能である)である。コンディショニング剤は、特別なコンディショニング効果を毛髪及び/又は皮膚に与えるために用いられるいかなる物質も包含する。ヘアトリートメント組成物において、好適なコンディショニング剤は、光沢、柔らかさ、櫛通り、静電気防止特性、濡れたときの扱い易さ、ダメージ、扱い易さ、ボリューム、及び脂っぽさに関連する1つ以上の利点をもたらすものである。パーソナルケア組成物において有用なコンディショニング剤は、典型的には、乳化液体粒子を形成する、水溶性、水分散性、不揮発性の液体を含み、あるいはアニオン性界面活性剤中で界面活性剤ミセルにより可溶化される。
パーソナルケア組成物での使用に好適なコンディショニング剤は、一般にシリコーン(例えば、シリコーンオイル、カチオン性シリコーン、シリコーンゴム、屈折率の高いシリコーン、及びシリコーン樹脂)、有機コンディショニングオイル(例えば、炭化水素油、ポリオレフィン、及び脂肪酸エステル)若しくはこれらの組み合わせとして特徴付けられるコンディショニング剤であり、又はさもなければ本明細書の水性界面活性剤マトリックス中に液状の分散粒子を形成するコンディショニング剤である。
パーソナルケア組成物中のコンディショニング剤の濃度は、所望のコンディショニング効果をもたらすのに十分な濃度であり得、このような濃度は当業者に明白であろう。このような濃度は、コンディショニング剤、所望のコンディショニング性能、コンディショニング剤粒子の平均粒径、その他の構成成分の種類及び濃度、並びにその他の同様の要因により様々であり得る。
パーソナルケア組成物のコンディショニング剤としては、不溶性シリコーンコンディショニング剤も挙げてもよい。特定の実施形態では、シリコーンコンディショニング剤粒子は、揮発性シリコーン、不揮発性シリコーン又はこれらの組み合わせを含み得る。一実施形態では、コンディショニング剤は、不揮発性シリコーンコンディショニング剤であり得る。揮発性シリコーンが存在する場合、典型的にはシリコーンゴムや樹脂のような、市販の形態の不揮発性シリコーン物質成分のための溶媒又はキャリアとしてのそれらの使用に付随する。シリコーンコンディショニング剤粒子は、シリコーン流体コンディショニング剤を含んでもよく、またシリコーン流体の付着効率を改善するか又は毛髪の光沢度を高めるための他の成分(シリコーン樹脂など)を更に含んでもよい。
パーソナルケア組成物においてコンディショニング剤としての使用に好適な有機コンディショニングオイルとしては、少なくとも約10個の炭素原子を有する炭化水素油、例えば、環状炭化水素、直鎖脂肪族炭化水素(飽和又は不飽和)、及び分枝鎖脂肪族炭化水素(飽和又は不飽和)(これらのポリマー及びこれらの混合物を含む)が挙げられるが、これらに限定されない。直鎖炭化水素油は、約C12〜約C19であり得る。分枝鎖炭化水素油(炭化水素ポリマーを包含する)は典型的には19個より多い炭素原子を含有する。
これらの炭化水素油の具体例には、パラフィン油、鉱物油、飽和及び不飽和ドデカン、飽和及び不飽和トリデカン、飽和及び不飽和テトラデカン、飽和及び不飽和ペンタデカン、飽和及び不飽和ヘキサデカン、ポリブテン、ポリデセン、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。これらの化合物の分枝鎖異性体並びに長鎖炭化水素もまた用いることができ、これらの例としては、ペルメチル置換型異性体のような高度に分岐した、飽和又は不飽和アルカン、例えば、2,2,4,4,6,6,8,8−ジメチル−10−メチルウンデカン及び2,2,4,4,6,6−ジメチル−8−メチルノナン(Permethyl Corporationから入手可能)のようなヘキサデカン及びエイコサンのペルメチル置換型異性体が挙げられる。ポリブテン及びポリデセンなどの炭化水素ポリマーを使用してもよい。一実施形態では、炭化水素ポリマーは、ポリブテン、すなわち、イソブチレンとブテンのコポリマーであり得る。この種類の市販されている物質は、Amoco Chemical CorporationのL−14ポリブテンである。組成物中のこのような炭化水素の濃度は、組成物の約0.05重量%〜約20重量%、又は約0.08重量%〜約1.5重量%、又は約0.1重量%〜約1重量%の範囲であり得る。
本開示のパーソナルケア組成物は、分散粒子を含んでもよい。1つ以上の実施形態では、本組成物は、約0.025重量%の分散粒子、あるいは、少なくとも約0.05重量%又は少なくとも約0.1重量%又は少なくとも約0.25重量%又は少なくとも0.5重量%の分散粒子を含み得る。更なる実施形態では、パーソナルケア組成物は、約20重量%以下の分散粒子、あるいは約10重量%以下、又は約5重量%以下、又は約3重量%以下、又は約2重量%以下の分散粒子を含み得る。
好適な分散粒子としては、抗ふけ剤が挙げられる。抗ふけ粒子の好適な非限定例としては、ピリジンチオン塩、アゾール、硫化セレン、粒子状イオウ、角質溶解剤及びこれらの混合物が挙げられる。このような抗ふけ剤は、物理的及び化学的に組成物の必須構成成分と適合するものであるべきであり、さもなければ過度に製品の安定性、審美性、又は性能を損なうものであってはならない。パーソナルケア組成物中に存在する場合、抗ふけ活性物質は、一実施形態では組成物の約0.01重量%〜約5重量%、別の実施形態では約0.1重量%〜約3重量%、更に別の実施形態では約0.3重量%〜約2重量%の量で含まれる。
ピリチオンの多価金属塩から選択される抗ふけ活性物質に加えて、本開示は、金属ピリチオン塩活性物質に加えて、1つ以上の抗真菌若しくは抗菌活性物質を更に含んでもよい。好適な抗菌活性物質には、コールタール、イオウ、ホイットフィールド(Whitfield)の軟膏、カステラーニ(Castellani's)塗布剤、塩化アルミニウム、ゲンチアナバイオレット、オクトピロックス(ピロクトンオラミン)、シクロピロックスオラミン、ウンデシレン酸及びその金属塩、過マンガン酸カリウム、硫化セレン、チオ硫酸ナトリウム、プロピレングリコール、ビターオレンジオイル、尿素調製物、グリセオフルビン、8−ヒドロキシキノリンシロキノール、チオベンダゾール、チオカルバメート、ハロプロジン、ポリエン、ヒドロキシピリドン、モルホリン、ベンジルアミン、アリルアミン(例えば、テルビナフィン)、茶木油、クローブリーフ油、コリアンダー、パルマローサ、ベルベリン、タイムレッド、シナモン油、シンナミックアルデヒド、シトロネル酸、ヒノキトール(hinokitol)、イヒチオールペール、センシバ(Sensiva)SC−50、エレスタブ(Elestab)HP−100、アゼライン酸、リチカーゼ(lyticase)、ヨードプロピニルブチルカルバメート(IPBC)、オクチルイソチアザリノンのようなイソチアザリノン及びアゾール、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。1つ以上の実施形態では、抗菌剤は、イトラコナゾール、ケトコナゾール、硫化セレン、コールタール又はこれらの組み合わせを含み得る。
パーソナルケア組成物はまた保湿剤を含有し得る。一実施形態では、本明細書における保湿剤は、多価アルコール、水溶性アルコキシル化非イオンポリマー、及びこれらの混合物からなる群より選択される。本明細書で使用するとき、保湿剤は、約0.1重量%〜約20重量%、又は約0.5重量%〜約5重量%の濃度で存在し得る。パーソナルケア組成物は、非水溶性物質を組成物中に分散させた形態で懸濁するために、又は組成物の粘度を変性するために有効な濃度で、懸濁化剤を更に含んでもよい。このような濃度は、組成物の約0.1重量%〜約10重量%、又は約0.3重量%〜約5.0重量%の範囲であり得る。本明細書で有用な懸濁化剤としては、アニオン性ポリマー及び非イオン性ポリマーが挙げられるがこれらに限定されない。本明細書においては、ビニルポリマー、例えば、架橋アクリル酸ポリマー、例えば、カルボマー、セルロース誘導体及び変性セルロースポリマー、例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ニトロセルロース、硫酸セルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶性セルロース、セルロース粉末、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、キサンタンガム、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、カロブゴム、グアーガム、カラヤゴム、カラギーナン(carragheenin)、ペクチン、寒天、マルメロ種子(シドニアオブロンガミル(Cydonia oblonga Mill))、デンプン(コメ、トウモロコシ、ジャガイモ、小麦)、藻類コロイド(藻類抽出物)、微生物学的ポリマー、例えばデキストラン、サクシノグルカン、プレラン(pulleran)、デンプン系ポリマー、例えばカルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、アルギン酸系ポリマー、例えばアルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アクリレートポリマー、例えばポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、並びに無機水溶性物質、例えばベントナイト、アルミニウムマグネシウムシリケート、ラポナイト、ヘクトナイト、及び無水ケイ酸が有用である。
パーソナルケア組成物は、ビタミンB1、B2、B6、B12、C、パントテン酸、パントテニルエチルエーテル、パンテノール、ビオチン、及びこれらの誘導体などの水溶性ビタミン、アスパラギン、アラニン、インドール、グルタミン酸及びこれらの塩などの水溶性アミノ酸、ビタミンA、D、E、及びこれらの誘導体などの非水溶性ビタミン、チロシン、トリプタミン、及びこれらの塩などの非水溶性アミノ酸のような、ビタミン及びアミノ酸も含有してよい。
パーソナルケア組成物はまた、無機、ニトロソ、モノアゾ、ジスアゾ、カロチノイド、トリフェニルメタン、トリアリールメタン、キサンテン、キノリン、オキサジン、アジン、アントラキノン、インジゴイド、チオンインジゴイド、キナクリドン、フタロシアニン、植物及び天然の色などの、顔料物質を含有してもよい。
パーソナルケア組成物はまた、ピロクトンオラミンのような水溶性成分、3,4,4’−トリクロロカルバニリド(トリクロサン)のような非水溶性成分、トリクロカルバン、及びジンクピリチオンが挙げられる化粧品の殺生物剤及び抗ふけ剤として有用である抗菌剤を含有してもよい。パーソナルケア組成物はまた、キレート剤を含有してもよい。
「好ましくは」、「一般的に」及び「典型的に」のような用語は、本明細書で用いるとき、請求される開示の範囲を制限するため、又は一定の特徴が請求される開示の構造又は機能にとって重大、不可欠、又は更に重要であることを暗示するために利用されるものではないことに注意されたい。むしろこれらの用語は、本開示の実施形態の特定の態様を同定すること、並びに、本開示の特定の実施形態の中で利用されてもよい又は利用されない代替的又は追加的特長を強調することを単に意図している。
本開示の説明及び定義の目的のために、「実質的に」及び「およそ」という用語は、本明細書において、任意の定量的な比較、値、測定、又は他の表現に帰属される場合がある、不確定の固有度を表すために利用されることに注意されたい。「実質的に」及び「およそ」という用語はまた、本明細書においては、定量的表現が、意図する対象物の基本的機能に変化をもたらさない程度に、記載の基準から変動し得ることを表すためにも利用される。
本明細書に開示した寸法及び値は、記述された正確な数値に厳しく限定されるものと理解すべきでない。むしろ、特に言及しない限り、そのようなそれぞれの寸法は、記述された値と、その値の周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
相互参照されるか又は関連するすべての特許又は特許出願を含む、本願に引用されるすべての文書を、特に除外すること又は限定することを明言しない限りにおいて、その全容にわたって本願に援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求されるすべての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他のすべての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (15)

  1. パーソナルケア組成物の調製プロセスであって、前記プロセスが、
    脂肪族両親媒性物質と界面活性剤を前記脂肪族両親媒性物質の融点を超える温度にて0.1:1〜0.99:1の重量比で組み合わせてゲルネットワークプレミックスを形成する工程と、
    前記ゲルネットワークプレミックスを剪断装置に接触させる工程と、
    前記剪断装置との接触後に前記ゲルネットワークプレミックスを前記脂肪族両親媒性物質の融点未満の温度に冷却する工程と、
    前記冷却したゲルネットワークプレミックスを1つ以上のパーソナルケア成分に添加して前記パーソナルケア組成物を形成する工程と、を含む、プロセス。
  2. 前記剪断装置が、少なくとも約5J/Kg〜約1000J/kgの範囲のエネルギー量を付与することができる、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記ゲルネットワークプレミックスを剪断装置に接触させる工程が10秒未満の持続時間を有する、請求項1に記載のプロセス。
  4. 前記脂肪族両親媒性物質と前記活性界面活性剤が0.5:1〜0.99:1の範囲の重量比であり、好ましくは前記脂肪族両親媒性物質と前記活性界面活性剤が約0.75:1〜約0.9:1の範囲の重量比である、請求項1に記載のプロセス。
  5. 前記組み合わせ工程が、ラメラゲル相内に前記ゲルネットワークプレミックスの形成をもたらす、請求項1に記載のプロセス。
  6. 前記組み合わせ工程において、前記脂肪族両親媒性物質が、前記界面活性剤の温度よりも約5℃〜約100℃高く、好ましくは前記脂肪族両親媒性物質が、約70℃〜約90℃の範囲の融点を有する、請求項1に記載のプロセス。
  7. 前記脂肪族両親媒性物質が、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載のプロセス。
  8. 前記活性界面活性剤がアルキルサルフェートを含み、好ましくは前記活性界面活性剤がアルキルエーテルサルフェートを含む、請求項1に記載のプロセス。
  9. 前記ゲルネットワークプレミックスが、ゲルネットワークの重量の約5重量%〜約50重量%の脂肪族両親媒性物質を含む、請求項1に記載のプロセス。
  10. 前記ゲルネットワークプレミックスが、ゲルネットワークの重量の約5重量%〜約50重量%の活性界面活性剤を含む、請求項1に記載のプロセス。
  11. 前記パーソナルケア組成物が、前記パーソナルケア組成物の約5重量%〜約80重量%の前記ゲルネットワークプレミックスを含む、請求項1に記載のプロセス。
  12. 前記冷却したゲルネットワークプレミックスが、26.7℃及び1/秒の剪断速度にて約200〜約5000cPの範囲の粘度を有する、請求項1に記載のプロセス。
  13. 前記冷却したゲルネットワークプレミックスが、前記ゲルネットワークプレミックスを前記脂肪族両親媒性物質の融点未満に冷却してから20分未満で、パーソナルケア成分を1つ以上添加される、請求項1に記載のプロセス。
  14. 脂肪族両親媒性物質と界面活性剤を0.1:1〜0.99:1の重量比で含むゲルネットワークプレミックスであって、好ましくは前記脂肪族両親媒性物質と前記界面活性剤の重量比は0.5:1〜0.99:1の範囲であり、更により好ましくは前記脂肪族両親媒性物質と前記界面活性剤の重量比は0.03:1〜0.5:1の範囲であり、
    前記脂肪族両親媒性物質は、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択され、
    前記界面活性剤は、アルキルエーテルサルフェート、アルキルサルフェート及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、ゲルネットワークプレミックス。
  15. 前記ゲルネットワークプレミックスが約5重量%〜約50重量%の脂肪族両親媒性物質を含み、前記ゲルネットワークプレミックスが約5重量%〜約50重量%の界面活性剤を含む、請求項14に記載のゲルネットワークプレミックス。
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