JP2013543669A - プレイリストのためのピボット命令 - Google Patents

Abstract

【解決手段】プレイリストの管理方法であって、現在のプレイリストと、当該プレイリストと現在のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示し、（１）現在のプレイリストからピボットされたプレイリストにピボットするピボット命令を受信した場合、ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動する第１移動ステップと、ピボットされたプレイリストと、当該ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示するステップと、（２）あるいはピボット命令を受信しない場合、現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動する第２移動ステップと、現在のプレイリストと、当該現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示するステップとを含む。
【選択図】図３

Description

本発明はプレイリストに関し、より具体的にはプレイリストを管理するためのピボット命令の利用に関する。

携帯メディア機器は、メディアを編成して制御するためにプレイリストを用いる。プレイリストにより、ユーザは利用可能なオーディオ、オーディオ／ビジュアル、および他の関連するメディアのコレクション、または再生用のマルティメディアセレクションをナビゲートすることが可能となる。これらは，例えば、歌、ビデオ、およびマルチメディアプレゼンテーションを含む。伝統的にユーザはあるひとつのプレイリスト中の歌、ビデオ、および／またはマルティメディアプレゼンテーションを再生した後に、別のプレイリストを再生する。

本発明は、ピボット命令を実装することでプレイリストを管理する技術を提供する。

ある実施の形態は、プレイリストする管理する方法を開示する。この方法は、現在のプレイリストと、当該プレイリストと現在のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示し、（１）現在のプレイリストからピボットされたプレイリストにピボットするピボット命令を受信した場合、（ａ）ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動する第１移動ステップと、（ｂ）ピボットされたプレイリストと、当該ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示するステップと、（２）あるいはピボット命令を受信しない場合、（ａ）現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動する第２移動ステップと、（ｂ）現在のプレイリストと、当該現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示するステップと、のいずれかひとつを選択する。

別の実施の形態は、プレイリストのためのピボット命令を実装する携帯メディア機器である。この携帯メディア機器は、現在のプレイリストからピボットされたプレイリストにピボットするピボット命令を起動する入力インタフェースと、現在のプレイリストと１以上のプレイリストとを表示する表示モジュールと、プレイリストを管理するように構成されたプロセッサとを備える。ピボットされたプレイリストは、現在のプレイリストと現在のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストから選択されたプレイリストであり、プロセッサは、（１）ピボット命令を受信した場合、ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動し、表示モジュール上にピボットされたプレイリストと当該ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示するか、（２）あるいはピボット命令を受信しない場合、現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動し、現在のプレイリストと当該現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示するか、のいずれかひとつを選択する。

さらに別の実施の形態は、プレイリストを管理するためのコンピュータプログラムを格納した記録媒体である。当該コンピュータプログラムは、現在のプレイリストと、当該プレイリストと現在のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示し、（１）現在のプレイリストからピボットされたプレイリストにピボットするピボット命令を受信した場合、（ａ）ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動する第１移動機能と、（ｂ）ピボットされたプレイリストと、当該ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示する機能と、（２）あるいはピボット命令を受信しない場合、（ａ）現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動する第２移動機能と、（ｂ）現在のプレイリストと、当該現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示する機能と、のいずれかひとつを選択する機能をコンピュータに実現させる。

本発明の他の特徴および利点は、当業者は、以下の詳細な説明および図面を参照することですぐにさらに明らかになる。

本発明のある実施の形態に係る多数のプレイリスト、およびこれらのプレイリストの間の関係のグラフィカルな表示を示す図である。 ある実施の形態に係るピボット命令の処理を説明するグラフィカルな表示を示す図である。 別の実施の形態に係るピボット命令の処理を説明するグラフィカルな表示を示す図である。 本発明のある実施の形態に係るピボット命令を実装する処理を説明するフローチャートである。

プレイリストは、歌、ビデオ、および／またはマルチメディアプレゼンテーションを含むメディアアイテムの順序リストを意味し、所定の時間の間再生される。プレイリストを用いることで所望の環境またはスタイルを作成し、ユーザが持続的な相互作用をすること無く管理することができる。そのようなプレイリストは順番に定義され、格納され、選択されて実行されるか、あるいはもしランダムプレイリスト機能が選ばれた場合、ランダムな順序となる。プレイリストは静的であっても動的であってもよい。例えば、動的なプレイリストは、シャッフルや週間トップ２５リストのような周期的に生成される歌のリストを含む。静的なプレイリストは、ユーザによって事前に選択された歌のリストを含む。

プレイリストは、伝統的にひとつのプレイリスト中のメディアアイテムを最後まで再生してから別のプレイリストを再生する。例えば、プレイリストＡがユーザが規定した歌１、２、３、４、５を含んでおり、プレイリストＢは特定の歌手の歌６、７、３、８、９、１０を含んでいる。したがって、ユーザがプレイリストＡおよびプレイリストＢを順番に再生すると、再生される歌の順番は、１−２−３−４−５−６−７−３−８−９となる。ユーザがプレイリストをランダムな順序で再生すると、歌１、２、３、４、５はランダムな順序で再生され、歌６、７、３、８、９、１０がランダムな順序で続く。歌３は両方のプレイリストで共通するため、歌３はひとつのプレイリスト（すなわち、プレイリストＡ）から別のプレイリスト（すなわち、プレイリストＢ）にジャンプする際のよいピボットポイント（pivot；旋回）となる。

第１プレイリストと第２プレイリストとが共通に含む所与のひとつのメディアアイテムにおいて、第１プレイリストから第２プレイリストに推移することをユーザが可能とすることによって、プレイリストを用いるメディアアイテムの再生を指示するためのいくつかの実装が本明細書に開示される。ある実施の形態では、第１プレイリストから遷移可能な１以上のプレイリストが存在する。ゆえに、第１プレイリストから第３、第４、または他のプレイリストに遷移可能である。本明細書を読んだ後には、本発明を様々な実施の形態や応用例に対してどのように実装するかが明らかとなる。しかしながら、本発明の種々の実施の形態が本明細書に記載されるが、これらの実施の形態は単に例として提示されており、限定されるものではない。そのため、種々の実施の形態の詳細な説明は、本発明の範囲または幅を制限するように解釈されるべきではない。

携帯電話を含む、大きなメモリスペースを持った携帯メディア機器が使われるようになり、メディアアイテムを格納し、提示し、管理する仕方を変える必要が生じた。プレイリストは、環境（例えば軽音楽）、スタイル（例えばロックンロール）、およびアーティスト（例えばエルビスコステロ（Elvis Costello））等を含む何らかの基準に基づいてメディアアイテムをグループ化することによって、メディアアイテムの管理を体系化することを提供する。ゆえに、例えばユーザによって事前に選択されたロックンロールのジャンル／スタイルの歌を含むプレイリストが選択された場合、そのプレイリスト中のロックンロールの歌が順番に、あるいはランダムに再生される。ロックンロールのプレイリストにおけるエルビスコステロの歌を聴いている間に、ユーザがエルビスコステロのプレイリストに変更する（ピボットする）ことを望むかもしれない。ユーザはそのエルビスコステロの歌が好きであり、他のアーティストの「ロックンロール」の歌を聞くのではなく、エルビスコステロの歌をもっと聴きたいと思うからである。

図１は、本発明のある実施の形態に係る多数のプレイリスト、およびこれらのプレイリストの間の関係のグラフィカルな表示１００を示す図である。図１に示す実装例では、プレイリストＡは歌１、２、３、４、５、６、２１を含み、プレイリストＢは歌７、２、８、９を含み、プレイリストＣは歌１０、１１、３、１２、９を含み、以下同様である。ある実施の形態では、ユーザがプレイリストＡを順番に再生することを選択した場合、歌は１−２−３−４−５−６−２１の順番で再生される。他の実装例では、ユーザがプレイリストＡを順番に再生することを選択した場合、任意の歌から任意の方向に再生されうる。ゆえに、例えば順方向の３−４−５−６−２１−１−２、逆方向の２１−６−５−４−３−２−１、または他の順序で再生可能である。

プレイリストの再生がグラフ１００における他のプレイリストとの交差点に到達すると、その交差点の歌はその交差点において交差する全てのプレイリストに存在することを意味する。ゆえに、ユーザはピボット命令を起動してその交差点において交差する他のプレイリストに変更することができる。例えば、図１において、プレイリストＡの再生が歌３に到達すると、他のふたつのプレイリスト（すなわち、プレイリストＣおよびプレイリストＦ）がプレイリストＡと交差することを見ることができる。ゆえに、プレイリストＡのそのポイントにおいてピボット命令を発行してプレイリストＣまたはプレイリストＦに「ピボット」することができる。

ある実装では、ひとたび歌が到達すれば（すなわち歌の再生の前、途中、および後）ピボット命令を発行することができ、その歌が終わるとピボットを発生させることができる。ゆえに、この実装では、歌３の再生中にプレイリストＡからプレリストＣへのピボット命令が発行されると、歌３の再生が終わるまで歌３は終了することはない。プレイリストＣ中の次の歌（すなわち歌１２）の再生は、歌３の再生が完了すると始まる。他の実装では、他のプレイリストへのピボットは、ピボット命令が発行されるとすぐに行われる。ゆえに、この実装では、歌３の再生中にプレイリストＡからプレリストＣへのピボット命令が発行されると、歌３の再生は終了してプレイリストＣ中の次の歌（すなわち歌１２）の再生が始まる。

図１に示すグラフィカルな表示１００は現在のプレイリストと交差するプレイリストにのみピボットすることが許されるかのように見えるが、ピボット命令は、第１プレイリストと直接的に交差していない第２プレイリストへのジャンプを許可することもできる。例えば、図１において、プレイリストＢおよびプレイリストＤは互いに直接的には交差していない。一例として、プレイリストＢはエルビスコステロの歌のグループであり、プレイリストＤはエルビスプレスリー（Elvis Presley）の歌のグループである。プレイリストＢおよびプレイリストＤはプレイリストＧ、Ｆ、Ａ、ＪまたはＫを通して接続している。これらの１以上のプレイリストはロックンロールの歌のプレイリストであり、選択したプレイリストはふたつのプレイリスト、プレイリストＢおよびプレイリストＤと接続している。ゆえに、例えばプレイリストＢ中のエルビスコステロの歌を聞いている間にユーザがエルビスプレスリーのロックンロールの歌を思い出したとする。この場合ユーザはエルビスコステロの歌のプレイリストからエルビスプレスリーの歌のプレイリストに、ロックンロールのプレイリスト（プレイリストＧ、Ｆ、Ａ、ＪまたはＫ）を経ることによってピボットジャンプするリクエストをすることができる。

ピボットジャンプ命令の計画（logistics）は種々ある。例えば、プレイリストＢ（すなわちエルビスコステロの歌のプレイリスト）の歌７および２を聞いた後、ユーザは歌８を聞く。ユーザが歌８を聞いている間に、似たようなロックンロールスタイルを持つエルビスプレスリーの歌を思い出したとする。その結果、ユーザはプレイリストＤ（すなわち、エルビスプレスリーの歌のプレイリスト）にピボットジャンプするように要求する。これはまずプレイリストＪ、歌１５へジャンプするピボット命令を発行し、続いてプレイリストＤへジャンプする別のピボット命令を発行することで達成できる。しかしながら、プレイリストＤへのピボットジャンプは、プレイリストＢ中の歌２にジャンプする命令を発行し、プレイリストＡへのピボット命令を発行し、そしてプレイリストＤへの別のピボット湖面度を発行しても達成できる。ゆえに、ピボットジャンプは多くの異なる方法で達成することができることが分かる。

図２は、ある実施の形態に係るピボット命令の処理を説明するのグラフィカルな表示２１０、２２０、２３０を示す図である。ある実装では、グラフィカルな表示２１０、２２０、２３０は、携帯メディア機器に表示されたピボット命令の処理を提示している。

図２の実装に示す例では、グラフィカルな表示２１０は、図１に示すグラフィカルな表示１００と一致している歌３において交差している３つのプレイリスト（すなわち、プレイリストＡ、プレイリストＣ、およびプレイリストＦ）を示している。垂直な線に沿ったプレイリストは現在再生されているプレイリスト（すなわち、プレイリストＡ）である。グラフィカルな表示２１０はプレイリストＡ中の次の歌は歌４であることを示している。グラフィカルな表示２１０は、ユーザは現在のプレイリスト（すなわち、プレイリストＡ）からふたつのプレイリスト（すなわち、プレイリストＣおよびプレイリストＦ）にピボットすることを要求することができることも示している。さらに、プレイリストＣにおける次の歌は歌１２であり、プレイリストＦにおける次の歌は歌１４であることも示している。

これらのプレイリストにおける次の歌が表示されるので、ユーザは異なるプレイリスト上の再生可能な歌の概観を得ることができる。しかしながら、他の実装では、同様の目的のために前または次の５曲のような他のアイテムを表示することもできる。

グラフィカルな表示２２０は、図１に示すグラフィカルな表示１００におけるプレイリストＡからプレイリストＣへのピボットの結果を示す。ゆえに、グラフィカルな表示２２０は、垂直なラインに沿ったプレイリストＣを現在の歌２３とともに示している。またプレイリストＣにおける次の歌は歌９であることも示している。さらに、プレイリストＪはプレイリストＣと歌１２において交差していること、およびプレイリストＪにおける次の曲は歌１５であることも示している。

グラフィカルな表示２３０は、図１に示すグラフィカルな表示１００におけるプレイリストＡからプレイリストＦへのピボットの結果を示す。ゆえに、ラフィカルな表示２３０は、垂直なラインに沿ったプレイリストＦを現在の歌１４とともに示している。またプレイリストＦにおける次の歌は歌１９であることも示している。さらに、プレイリストＤはプレイリストＦと歌１４において交差していること、およびプレイリストＤにおける次の曲は歌１５であることも示している。

ある実装では、図２に関して記載したピボット命令は、表示された複数の交差するプレイリストからひとつのプレイリストを選択することを許可するグラフィカルユーザインタフェースとして実装される。例えば、グラフィカルな表示２１０に示す構成では、文字Ｃに近い表示領域を押下して選択し、グラフィカルな表示２２０に示すプレイリストＣにピボットする。あるいは、文字Ｃの近くの表示領域を押下して選択し、グラフィカルな表示２３０に示すプレイリストＦにピボットする。

他の実装では、ピボット命令はピボットボタンを押すことによって達成される。例えば、グラフィカルな表示２１０に示す構成において、表示２１０の近くまたは内部にピボットボタン（すなわち、グラフィカルな表示２１０の近くにある物理的なボタン、あるいは表示２１０中に表示されるグラフィカルなボタン）が置かれる。１回目のボタンが押されると、グラフィカルな表示２２０中に示されるプレイリストＣへのピボットが実行される。２回目のピボットボタンが押されると、グラフィカルな表示２３０中に示されるプレイリストＦへのピボットが実行される。このように、ピボットボタンを押下すると、プレイリストはディスプレイ上を時計回りに動くないしピボットする。

さらに別の実装では、ピボット命令は統合された方法で達成される。例えば、ピボットボタンを押下した状態を保つとともに、ホイールまたはトラックボールをスクロールするかスクリーン上のカーソルをドラッグしてプレイリストを選ぶ。

他の実装では、ピボット命令は声による命令、ハードウェアで実装された命令、ソフトウェアで実装された命令、あるいは他の同様の実装によって達成される。例えば、「ピボット」といったようなボイスコマンドを発することで次のプレイリストを選択する。別の例では、ユーザが「ライトブルー（light blue）にピボット」と発したり、あるいは「エルビスコステロにピボット」と発することで、ユーザが定義した「ライトブルー」プレイリストや、エルビスコステロのプレイリストにピボットする。

上述の表記法は参照を簡略化するためだけに使われる。例えば、プレイリストは「プレイリストＡ」のように記載したが、実際には「エルビスコステロのいつも変わらないお気に入り（All Time Facorites of Elvis Costello）」を表す。さらに別の例は、歌は「歌５」のように記載したが、実際にはエルビスコステロの歌である「Alison」を表す。

他の実装では、図２に示すものとは異なるグラフィカルは表示が用いられる。例えば、図３に示すように、現在のプレイリストと、現在の歌において現在のプレイリストと交差する他のプレイリストが、グラフィカルな表示上の列として表示される。各プレイリストの線は現在の歌と指定された次の歌を持っている。ピボット命令を受信すると、線の列上の次のプレイリストが最上部に持ち上がり、他の線は選択されたプレイリストにおける次の歌において交差する他のプレイリストで占められる。

図４は、本発明のある実施の形態に係るピボット命令を実装する処理を説明するフローチャートである。図４に例示する実装例では、ボックス４１０において、現在のプレイリストと、現在のメディアアイテムにおいてそのプレイリストと交差するプレイリストが表示される。図２においてグラフィカルな表示２１０で上述した例では、現在のプレイリストはプレイリストＡであり、現在のメディアアイテム（すなわち歌３）においてそのプレイリストと交差するのはプレイリストＣおよびプレイリストＦである。

現在のプレイリスト（例えばプレイリストＡ）中の現在のメディアアイテム（例えば歌３）が、ボックス４２０において表示される。さらに、プレイリストの次のメディアアイテム（プレイリストＡの歌４、プレイリストＣの歌１２、およびプレイリストＣの歌１４）も表示される。ボックス４３０において、ピボット命令が受信されているか否かを決定するための問い合わせが行われる。

ボックス４３０においてピボット命令が受信されている場合、ボックス４４０において、現在のメディアアイテムが終了したときにピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動する。ここで「ピボットされたプレイリスト（pivoted playlist）」という用語は、ユーザによるピボット要求によって選択されたプレイリストを意味する。例えば、図２に関していうと、現在のメディアアイテム（すなわち歌３）が終了したとき、ピボットされたプレイリスト（すなわちプレイリストＣ）における次のメディアアイテム（すなわち歌１２）へ移動する。一方、ボックス４３０において「プレイリストＦへピボット」や「プレイリストＦへのピボットジャンプ」といった形でピボット命令が受信されたとすると、現在のメディアアイテム（すなわち歌３）が終了したとき、別のピボットされたプレイリスト（すなわちプレイリストＦ）における次のメディアアイテム（すなわち歌１４）へ移動する。

ボックス４５０において、ピボットされたプレイリストと、そのプレイリストとピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差するプレイリストが表示される。図２においてグラフィカルな表示２２０で上述した例では、ボックス４５０において、ピボットされたプレイリスト（すなわちプレイリストＣ）と、ピボットされたプレイリスト（すなわちプレイリストＣ）における次のメディアアイテム（すなわち歌１２）において交差するプレイリスト（すなわちプレイリストＪ）が表示される。ボックス４３０におけるピボット命令が「プレイリストＦへピボット」である場合、図２においてグラフィカルな表示２３０で上述した例では、ボックス４５０において、別のピボットされたプレイリスト（すなわちプレイリストＦ）と、別のピボットされたプレイリスト（すなわちプレイリストＦ）における次のメディアアイテム（すなわち歌１４）において交差するプレイリスト（すなわちプレイリストＤ）が表示される。ボックス４６０において、次の反復において一貫するように関係（terms）がリセットされる。例えば、次のメディアアイテムが現在のメディアアイテムとなり、ピボットされたプレイリストが現在のプレイリストとなる。

ボックス４３０においてピボット命令が受信されていない場合、ボックス４７０において、現在のメディアアイテムが終了したときに、現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動する。例えば、図１に関していうと、現在のメディアアイテム（歌３）が終了したときに現在のプレイリスト（すなわちプレイリストＡ）における次のメディアアイテム（すなわち歌４）に移動する。ボックス４８０において、現在のプレイリストと，そのプレイリストと現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムのいて交差するプレイリストプレイリストが表示される。例えば、図１に関していうと、ボックス４８０において、現在のプレイリスト（すなわちプレイリストＡ）と、現在のプレイリスト（すなわちプレイリストＡ）における次のメディアアイテム（すなわち歌４）において交差するプレイリスト（すなわちプレイリストＤ）とが表示される。ボックス４９０において、次の反復において一貫するように関係がリセットされる。

ある実装では、メディアアイテムのプレイリストへの「ピボット」はユーザによってなされ、コンテンツの提供者／配布者による推薦されたメディアアイテムの提示の契機となる。例えば、イーグルス（The Eagles）の"Lying Eyes"を視聴している間に、現在再生されている歌と同様のテーマ（すなわちソフトロック（soft rock））の他の歌手によるロックンロールスタイルの歌をユーザは視聴したくなるかもしれない。しかしながら、ユーザのメディアライブラリの中には、現在の歌と同様のテーマの他の歌手による歌はないかもしれない。したがって、推薦されたソフトロックの歌のリストへのピボットは、コンテンツの提供者／配布者に対して歌のサンプルをユーザに配布できるように歌の一部（snippet）のリストを準備して配信することを要求する契機となり得る。

ユーザは、ユーザが買いたいと思う歌だけを歌の一部のリストから選択することができる。ゆえに、ユーザが歌を少なくともひとつ（例えば、歌ｘ、ｙ、およびｚ）選択すると、選択された歌を含むプレイリストが、ピボットされたプレイリストと交差するように形成される。上記の例では、イーグルスのプレイリストの"Lying Eyes"において交差する、"Lying Eyes"、ｘ、ｙ、およびｚのプレイリストが新たなプレイリスト（すなわち「ソフトロック」）として形成される。

メディアアイテムの推薦されたリストへピボットするために、例えば上述した例ではソフトロックのカテゴリの歌がコンテンツの提供者／配布者によって推薦できるように、各メディアアイテムはテーマ、スタイル、またはカテゴリといったメタデータを含む。

他の実装では、ピボットメタデータはメディアアイテムを推薦するための他の情報を含む。例えば、ピボットメタデータは歌手の名前、歌がリリースされた年、テンポ（例えば、ゆっくりまたは速い）、ポッドキャストにおける維持する政党（political affiliation of the podcast）、映像をリリースしたスタジオ、およびメディアアイテムに関連する他の様々な情報を含む。

ここに開示した実施の形態の説明は、当該分野の当業者が本発明を作成し、利用することができるように提供される。これらの実施の形態に多数の変更を加えられることは当業者には容易に理解され、ここで明らかにした原則は、本発明の趣旨と範囲から逸脱することなく、他の実施の形態に適用することができる。上述した例は歌のプレイリストについて述べたが、プレイリストは画像、映像、マルチメディアプレゼンテーション、電子ニュース記事、ポッドキャストファイル、ストリーミングされたウェブ放送、その他同様のもので構成されてもよい。よって、本発明をここで示した実施の形態に限定する意図はなく、ここに開示した原則や新規の特徴に合ったもっとも広い範囲が認められるべきである。

本発明のいろいろな実装は、電子的なハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいはこれらの技術の組み合わせで実現される。ある実装は、１以上のコンピューティングデバイスによって実行される１以上のコンピュータプログラムを含む。一般に、コンピューティングデバイスは１以上のプロセッサ、１以上のデータストレージコンポーネント（たとえば、揮発性または不揮発性メモリモジュールや、ハードディスクドライブ、フロッピー（登録商標）ディスクドライブ、ＣＤ−ＲＯＭドライブ、磁気テープドライブのような永続性のある光ストレージデバイスおよび磁気ストレージデバイス）、１以上の入力デバイス（たとえば、ゲームコントローラ、マウスおよびキーボード）、および１以上の出力デバイス（たとえば、ディスプレイデバイス）を含む。

コンピュータプログラムは、通常、永続性のあるストレージメディアに格納されており、実行時にメモリにコピーされる。少なくとも１つのプロセッサは、所定の順序でメモリからプログラムインストラクションを読み出してコードを実行する。プログラムコードを実行するとき、コンピュータは入力デバイスおよび／またはストレージデバイスからデータを受け取り、そのデータを操作し、その後、結果として得られたデータを出力デバイスおよび／またはストレージデバイスに供給する。

ここで述べた様々な例示的なモジュールおよび方法のステップを、電子的なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアあるいはこれらの組み合わせで実装するできることは、当業者であれば理解できよう。ハードウェアとソフトウェアの間でこのような入れ替えが可能であることを明確に説明するために、様々な例示的なモジュールおよび方法のステップをここでは機能性の観点から一般的に説明した。そのような機能性をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、その特定のアプリケーションやシステム全体に課された設計上の制約に依存する。当業者は、ここに述べた機能を特定アプリケーション毎にいろいろな方法で実装することができるが、そのような実装の決定を本発明の範囲からの逸脱をもたらすものとして解釈するべきではない。また、モジュールまたはステップ内に機能をグループ化したことは説明を簡単にするためである。特定の機能をあるモジュールまたはステップから別のモジュールまたはステップに移しても、本発明から逸脱することはない。

さらに、ここに開示する実施の形態に関連づけて説明した方法やアルゴリズムのステップは、直接ハードウエアで具体化してもよく、プロセッサで実行されるソフトウエアモジュールで具体化してもよく、あるいは両者の組み合わせで具体化してもよい。ソフトウエアモジュールは、ＲＡＭメモリ、フラッシュメモリ、ＲＯＭメモリ、ＥＰＲＯＭメモリ、ＥＥＰＲＯＭメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、あるいはネットワークストレージメディアを含む他の形態のストレージメディアに格納することができる。典型的なストレージメディアは、プロセッサがストレージメディアに対して情報を読み書きすることができるように、プロセッサに接続される。別の例では、ストレージメディアをプロセッサに統合してもよい。プロセッサとストレージメディアをＡＳＩＣ内に搭載することもできる。

Claims (24)

1. 現在のプレイリストと、当該プレイリストと現在のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示し、
   （１）現在のプレイリストからピボットされたプレイリストにピボットするピボット命令を受信した場合、
   （ａ）ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動する第１移動ステップと、
   （ｂ）ピボットされたプレイリストと、当該ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示するステップと、
   （２）あるいはピボット命令を受信しない場合、
   （ａ）現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動する第２移動ステップと、
   （ｂ）現在のプレイリストと、当該現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示するステップと、のいずれかひとつを選択することを特徴とするプレイリストの管理方法。
2. 現在のプレイリストにおける現在のメディアアイテムと、当該現在のプレイリストと交差する１以上のプレイリストとを表示することを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 現在のプレイリストと、当該現在のプレイリストと交差する１以上のプレイリストとのそれぞれにおける次のメディアアイテムを表示することを特徴とする請求項２に記載の方法。
4. 前記第１移動ステップは、現在のメディアアイテムの提示が終了したときに実行されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
5. 前記第１移動ステップは、前記ピボット命令を受信するとすぐに実行されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
6. 現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムを表示することをさらに備えることを特徴とする請求項１に記載の方法。
7. 現在のプレイリストおよび１以上のプレイリストを表示するステップは、現在のプレイリストおよび１以上のプレイリストをグラフィカルに表示することを備えることを特徴とする請求項１に記載の方法。
8. 現在のプレイリストは、垂直な線上に現在のメディアアイテムと次のメディアアイテムとを示す垂直な線としてグラフィカルに表示されることを特徴とする請求項７に記載の方法。
9. １以上のプレイリストは、前記現在のメディアアイテムにおいて前記垂直な線と交差する垂直ではない線としてグラフィカルに表示されることを特徴とする請求項８に記載の方法。
10. 前記ピボットされたプレイリストは、前記現在のプレイリストに即座に続くようにグラフィカルに表示されることを特徴とする請求項９に記載の方法。
11. 前記ピボット命令を送信するためのユーザインタフェースを生成することをさらに備えることを特徴とする請求項１に記載の方法。
12. 前記ピボットされたプレイリストは、推薦されたメディアアイテムのプレイリストを備えることを特徴とする請求項１に記載の方法。
13. 前記推薦されたメディアアイテムは、フルバージョンのメディアアイテムを購入することを促進するためにコンテンツプロバイダによって提供されたショートバージョンのメディアアイテムを備えることを特徴とする請求項１２に記載の方法。
14. 現在のプレイリストからピボットされたプレイリストにピボットするピボット命令を起動する入力インタフェースと、
    現在のプレイリストと１以上のプレイリストとを表示する表示モジュールと、
    プレイリストを管理するように構成されたプロセッサとを備え、
    前記ピボットされたプレイリストは、現在のプレイリストと現在のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストから選択されたプレイリストであり、
    前記プロセッサは、
    （１）ピボット命令を受信した場合、ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動し、前記表示モジュール上にピボットされたプレイリストと当該ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示するか、
    （２）あるいはピボット命令を受信しない場合、現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動し、現在のプレイリストと当該現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示するか、
    のいずれかひとつを選択することを特徴とするプレイリストのためのピボット命令を実装する携帯メディア機器。
15. 前記入力インタフェースは、現在のプレイリストからピボットされたプレイリストにピボットするピボット命令を起動する押しボタンを備えることを特徴とする請求項１４に記載の携帯メディア機器。
16. 前記入力インタフェースは、前記現在のプレイリストと前記現在のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストから前記ピボットされたプレイリストを選択することで、前記ピボット命令を起動する１以上のグラフィカルな入力手段を備えることを特徴とする請求項１４に記載の携帯メディア機器。
17. プレイリストのメディアアイテムは、歌、画像、映画、マルチメディアを使ったプレゼンテーション（multimedia presentations）、電子ニュース記事、ポッドキャストファイル、およびストリーミングされたウェブ放送の少なくとも１つを備えることを特徴とする請求項１４に記載の携帯メディア機器。
18. 前記ピボットされたプレイリストは、推薦されたメディアアイテムのプレイリストを備えることを特徴とする請求項１４に記載の携帯メディア機器。
19. 前記推薦されたメディアアイテムは、フルバージョンのメディアアイテムを購入することを促進するためにコンテンツプロバイダによって提供されたショートバージョンのメディアアイテムを備えることを特徴とする請求項１８に記載の携帯メディア機器。
20. プレイリストを管理するためのコンピュータプログラムを格納した記録媒体であって、当該コンピュータプログラムは、
    現在のプレイリストと、当該プレイリストと現在のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示し、
    （１）現在のプレイリストからピボットされたプレイリストにピボットするピボット命令を受信した場合、
    （ａ）ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動する第１移動機能と、
    （ｂ）ピボットされたプレイリストと、当該ピボットされたプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示する機能と、
    （２）あるいはピボット命令を受信しない場合、
    （ａ）現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムに移動する第２移動機能と、
    （ｂ）現在のプレイリストと、当該現在のプレイリストにおける次のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示する機能と、のいずれかひとつを選択する機能をコンピュータに実現させる実行可能な命令を格納する記録媒体。
21. 現在のプレイリストと、当該プレイリストと現在のメディアアイテムにおいて交差する１以上のプレイリストとを表示する機能をコンピュータに実現させる前記実行可能な命令は、現在のプレイリストおよび１以上のプレイリストをグラフィカルに表示する機能をコンピュータに実現させる実行可能な命令を備えることを特徴とする請求項２０に記載の記録媒体。
22. 前記現在のプレイリストは、垂直な線上に現在のメディアアイテムと次のメディアアイテムとを示す垂直な線としてグラフィカルに表示されることを特徴とする請求項２０に記載の記録媒体。
23. 前記１以上のプレイリストは、前記現在のメディアアイテムにおいて前記垂直な線と交差する垂直ではない線としてグラフィカルに表示されることを特徴とする請求項２２に記載の記録媒体。
24. 前記ピボットされたプレイリストは、前記現在のプレイリストに即座に続くようにグラフィカルに表示されることを特徴とする請求項２３に記載の記録媒体。

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