JP2013540274A - 電磁流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】交流増幅回路(22)からのアナログの流量信号(流量信号成分+ノイズ成分)を第1のA/D変換部(26)でデジタル信号に変換する。励磁周波数fexの例えば1周期を所定期間とし、この所定期間の第1のA/D変換部(26)からのデジタル信号の値を記所定の周期で発生するサンプリングタイムでサンプリングし、サンプルデータとしてサンプリングタイミングとともにサンプルデータ群記憶部(28D)に蓄積する。蓄積完了後、サンプルデータ群記憶部(28D)および正常データ群記憶部(28C)からそれぞれ同じサンプリングタイムの対応するサンプルデータおよび正常データを読み出し、このサンプルデータと正常データとの差の絶対値の平均値をノイズファクタNF(ノイズ評価値)として求める。このノイズファクタNFが診断用閾値SPNFを上回った場合に電極への異物の付着ありと判定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、導電性を有する流体の流量を測定する電磁流量計に関するものである。
従来より、この種の電磁流量計では、測定管内を流れる流体の流れ方向に対してその磁界の発生方向を垂直として配置された励磁コイルへ、その極性が交互に変化する所定の周波数の電流を励磁電流として供給するようにしている。この励磁電流の周波数fexを励磁周波数と呼ぶ。
そして、励磁コイルへ励磁周波数fexの励磁電流を供給することにより、この励磁コイルの発生磁界と直交して測定管内に配置された一対の電極間に起電力(信号起電力)を生じさせ、この信号起電力をアナログの流量信号として検出し、この検出したアナログの流量信号をデジタル信号に変換して処理することにより計測流量を得るようにしている。
この電磁流量計では、電極に異物が付着した場合、この異物の付着によるノイズ成分が信号起電力に影響を及ぼし、流体の流量を正確に測定することができなくなる(例えば、特許文献1参照)。すなわち、電極間に生じる信号起電力には流量信号成分とノイズ成分とが含まれ、この信号起電力に含まれるノイズ成分の比率が大きくなり、流体の流量を正確に測定することができなくなる。
したがって、電極に異物が付着したことを自動的に検知する機能(電極付着検知機能)を電磁流量計に付加すれば、異物の除去清掃を適時に行うことができ、利便性を向上させることができる。このような電極付着検知機能を有する電磁流量計の一例が特許文献2,3に示されている。
特許文献2に示された電磁流量計では、電極の抵抗を測定するようにし、この測定された電極の抵抗が所定値以上となった場合に(電極抵抗の増大が検知された場合に)、電極に異物が付着したと判断する。
特許文献3には2つのタイプの電磁流量計が示されている。この特許文献3に示された第1のタイプの電磁流量計では、正方向の励磁電流による励磁を正励磁、励磁電流をゼロとする励磁を無励磁、負方向の励磁電流による励磁を負励磁とする3値励磁方式とし、期間K1〜K5(K1,K3,K5:無励磁、K2:正励磁、K4:負励磁)において得られる信号起電力(V11〜V15:異物が付着していない状態での信号起電力、V21〜V25:異物が付着している状態での信号起電力)の大きさに基づいて、演算結果R1〜R4(R1=−V21+V22+V23−V24、R2=(−V21+2V22−2V24+V25)/2、R3=−V11+V12+V13−V14、R4=(−V11+2V12−2V14+V15)/2)を算出し、この算出した演算結果R1〜R4から異物の付着影響成分を求める。
特許文献3に示された第2のタイプの電磁流量計では、2つの励磁周波数(使用励磁周波数fH、低励磁周波数fL)を有する2値励磁方式とし、異物が付着していない状態で、使用励磁周波数fHの期間の信号起電力の平均化処理値から低励磁周波数fLの信号起電力の平均化処理値を減算して微分ノイズ成分を求め、この求めた微分ノイズ成分をRAM変数Aとしてメモリに格納しておく。そして、異物が付着している状態で、使用励磁周波数fHの期間の信号起電力の平均化処理値から低励磁周波数fLの信号起電力の平均化処理値を減算し、この減算値からメモリに格納されているRAM変数A(微分ノイズ成分)を減算することにより、異物の付着影響成分を求める。
特表2010−521659号公報 特開2003−28684号公報 特開2002−168666号公報 特表2004−528527号公報
しかしながら、特許文献2に示された電磁流量計では、電極抵抗の増大を検知する方式としているため、誤診断を招くおそれがある。すなわち、電極抵抗の増大は、異物が電極へ付着した場合だけではなく、測定流体中の抵抗値が変化した場合にも生じる。このため、電極抵抗の増大を一義的に異物の電極への付着であるとみなすことはできず、誤診断を招くおそれがある。また、特許文献2に示された電磁流量計では、電極の抵抗を測定するために、電極引出線などの特別な構成が必要となる。
また、特許文献3に示された電磁流量計では、励磁周波数を1つとする通常の2値励磁方式に対し、3値励磁方式としたり、2つの励磁周波数を有する2値励磁方式としなけければならず、この特殊な励磁方式を実現するための回路構成や処理が複雑となる。
なお、特許文献4には、電極からの流量信号成分とノイズ成分とを含むアナログ信号をデジタル信号に変換し、このデジタル信号を処理してスペクトル成分を生成し、このスペクトル成分から流量信号成分と既知のノイズ成分とを分離して抽出し、この抽出した既知のノイズ成分に基づいてノイズ診断出力を生成する電磁流量計が示されている。
しかしながら、この特許文献4に示された電磁流量計において、ノイズ診断出力の対象とされるノイズは商用電源周波数に一致するノイズや1/Fノイズと呼ばれる励磁周波数よりも低い既知のノイズである。この特許文献4に示された電磁流量計では、後述する本発明の実施例の記載からも分かるように、電極への異物の付着によって生じる周波数成分のノイズを抽出していないので、電極への異物の付着の有無を検出することはできない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡単な構成で、電極への異物の付着の状態を正確に検知することが可能な電磁流量計を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明に係る電磁流量計は、流体を流す測定管と、流体に磁界を与える励磁コイルと、励磁コイルへ励磁周波数fexの励磁電流を供給する励磁電流供給手段と、測定管内に配置された一対の電極と、電極間に生じる起電力に基づいて流量を測定する手段と、起電力をデジタル信号に変換する第1のA/D変換手段と、デジタル信号を所定の周期で採取するサンプリング手段と、少なくともサンプリング手段が採取するサンプルデータに基づいて、電極への異物の付着によるノイズ成分の流量測定に及ぼす影響の大きさをノイズ評価値として算出するノイズ評価値算出手段と、ノイズ評価値と予め定められている診断用閾値とを比較することにより、電極への異物の付着状態を判定する電極付着診断手段とを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、電極間に生じる起電力がデジタル信号に変換され、このデジタル信号に変換されたノイズ成分を含む流量信号が所定の周期でサンプリングされる。そして、このサンプリングされたデジタル信号に基づいて、電極への異物の付着によるノイズ成分の流量測定に及ぼす影響の大きさを示す評価値がノイズ評価値として算出され、この算出されたノイズ評価値と診断用閾値とが比較され、その比較結果に基づいて電極への異物の付着状態が判定される。
例えば、本発明の一形態では、サンプリング手段によって所定一定期間に採取されたサンプルデータをサンプリングタイミングとともに記憶するサンプルデータ群記憶手段と、電極に異物が付着していない時の一定期間に採取されたサンプルデータをサンプリングタイミングとともに記憶する正常データ群記憶手段とを設け、ノイズ評価値算出手段は、サンプルデータ群記憶手段および正常データ群記憶手段からそれぞれサンプリングタイミングの対応するサンプルデータおよび正常データを読み出し、サンプルデータと正常データとの差の絶対値の平均値をノイズファクタ(Noise Factor:NF)として算出する。そして、電極付着診断手段は、この算出したノイズファクタNFと診断用閾値SPNFとを比較し、ノイズファクタNFが診断用閾値SPNFを上回ったときに、電極に異物が付着していると判定する。
例えば、本発明の別の形態では、サンプリング手段によって採取された所定期間のサンプルデータの全ての周波数成分の絶対値を積算した値を第1の積算値として算出する第1の積算手段と、サンプリング手段によって採取された所定期間のサンプルデータの周波数成分のうち、励磁周波数fexよりも高い所定の周波数以上の周波数成分を抽出する抽出手段と、抽出された所定の周波数以上の周波数成分の絶対値を積算した値を第2の積算値として算出する第2の積算手段とを設け、ノイズ評価値算出手段は、第1の積算手段によって算出された第1の積算値に対する第2の積算手段によって算出された第2の積算値の比率を高周波レシオ(High-frequency Ratio:HR)として算出する。そして、電極付着診断手段は算出された高周波レシオHRと診断用閾値SPHRとを比較し、高周波レシオHRが診断用閾値SPHRを上回ったときに、電極に異物が付着していると判定する。
本発明によれば、簡単な構成で、電極への異物の付着の状態を正確に検知することが可能となる。
図1は、本発明に係る電磁流量計の第1の実施例(実施例1)の要部を示す図である。 図2は、実施例1の電磁流量計において制御部が行う正常データ群の蓄積動作のフローチャートである。 図3は、実施例1の電磁流量計において制御部が行うサンプリングデータ群の蓄積動作のフローチャートである。 図4は、実施例1の電磁流量計において制御部が行うノイズ評価値の算出ルーチンのフローチャートである。 図5は、実施例1の電磁流量計において制御部が行うノイズ評価値に基づく電極付着診断ルーチンのフローチャートである。 図6は、電極への異物の付着状況が異なる電磁流量計(サンプルNO.1のメータ)におけるアナログの流量信号(流量信号成分+ノイズ成分)の観測波形を示す図である。 図7は、電極への異物の付着状況が異なる電磁流量計(サンプルNO.2のメータ)におけるアナログの流量信号(流量信号成分+ノイズ成分)の観測波形を示す図である。 図8は、電極への異物の付着状況が異なる電磁流量計(サンプルNO.3のメータ)におけるアナログの流量信号(流量信号成分+ノイズ成分)の観測波形を示す図である。 図9は、電極への異物の付着状況が異なる電磁流量計(サンプルNO.4のメータ)におけるアナログの流量信号(流量信号成分+ノイズ成分)の観測波形を示す図である。 図10は、電極への異物の付着状況が異なる電磁流量計(サンプルNO.5のメータ)におけるアナログの流量信号(流量信号成分+ノイズ成分)の観測波形を示す図である。 図11は、電極への異物の付着状況が異なる電磁流量計(サンプルNO.6のメータ)におけるアナログの流量信号(流量信号成分+ノイズ成分)の観測波形を示す図である。 図12は、電極への異物の付着状況が異なる電磁流量計(サンプルNO.7のメータ)におけるアナログの流量信号(流量信号成分+ノイズ成分)の観測波形を示す図である。 図13は、NO.1〜NO.6のメータにおいて算出されたノイズファクタNF〔Volts〕と流量の測定誤差Error〔%〕との関係を示す図である。 図14は、ノイズファクタNFを横軸とし、流量の測定誤差Errorを縦軸として、ノイズファクタNFと流量の測定誤差Errorとの関係をプロットしたグラフを示す図である。 図15は、本発明に係る電磁流量計の第2の実施例(実施例2)の要部を示す図である。 図16は、実施例2の電磁流量計の制御部における第1の積算値および第2の積算値の算出を含むノイズ評価値の算出動作のフローチャートである。 図17は、実施例2の電磁流量計の制御部におけるノイズ評価値に基づく電極付着診断ルーチンのフローチャートである。 図18は、サンプルNO.1〜NO.7のメータにおいて算出された高周波レシオHR〔%〕と流量の測定誤差Error〔%〕との関係を示す図である。 図19は、高周波レシオHRを横軸とし、流量の測定誤差Errorを縦軸として、高周波レシオHRと流量の測定誤差Errorとの関係をプロットしたグラフを示す図である。 図20は、励磁周波数fexを商用電源周波数AC50Hzに同期させる場合の励磁周波数fex、励磁周期、サンプリング数およびカットオフ周波数fcの具体例を示す図である。 図21は、励磁周波数fexを商用電源周波数AC60Hzに同期させる場合の励磁周波数fex、励磁周期、サンプリング数およびカットオフ周波数fcの具体例を示す図である。 図22は、AC非同期の場合の励磁周波数fex、励磁周期、サンプリング数およびカットオフ周波数fcの具体例を示す図である。 図23は、実施例2の変形例1における電極付着診断ルーチンのフローチャートである。 図24は、実施例2の変形例2における電極付着診断ルーチンのフローチャートである。 図25は、実施例2の変形例3の電磁流量計の要部を示す図である。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施例1:ノイズ評価値としてノイズファクタNFを用いる例〕
図1は本発明に係る電磁流量計の第1の実施例(実施例1)の要部を示す図である。
同図において、1はその極性が交互に変化する周波数fexの励磁電流Iexの供給を受けて測定管11内を流れる流体に磁界を印加し、その流体に発生した信号起電力を出力する検出器、2は検出器1に対して励磁電流Iexを供給するとともに、検出器1からの信号起電力をアナログの流量信号として検出し、このアナログの流量信号をデジタル信号に変換して処理することにより測定管11内を流れる流体の流量を算定する変換器である。この検出器1と変換器2とによって実施例1の電磁流量計100が構成されている。
検出器1において、12は測定管11内を流れる流体の流れ方向に対してその磁界の発生方向を垂直として配置された励磁コイル12であり、13A,13Bは測定管11内を流れる流体の流れ方向および励磁コイル12の発生磁界の方向と直交して測定管11内に配置された一対の電極である。
変換器2からの励磁電流Iexは励磁コイル12に供給される。これにより、測定管11内を流れる流体に対して励磁コイル12からの発生磁界が印加され、電極13A,13B間に流体の流速に応じた振幅を有する信号起電力が発生する。この電極13A,13B間に発生する信号起電力が変換器2に送られる。
変換器2は、初段回路21と、交流増幅回路22と、励磁部23と、直流増幅回路24と、ノイズ除去回路25と、第1のA/D変換部26と、第2のA/D変換部27と、制御部28と、流量出力部29と、付着診断出力部30とを備えている。
この実施例において、制御部28は、プロセッサ(CPU)や記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、通常の流量算定機能に加えて、本実施例特有の機能として電極付着診断機能を備えている。
なお、この実施例において、第1のA/D変換部26としては、制御部28におけるCPU内蔵のA/D変換器が使用されている。また、第2のA/D変換部27としては、第1のA/D変換部26よりもそのアナログ信号のデジタル信号への変換精度が高いA/D変換器が使用されている。
変換器2において、初段回路21には、検出器1からの信号起電力が与えられる。この初段回路21に与えられた信号起電力は、交流増幅回路22において増幅され、アナログの流量信号として第1のA/D変換部26および直流増幅回路24へ送られる。このアナログの流量信号には流量信号成分とノイズ成分とが含まれている。
第1のA/D変換部26は、交流増幅回路22からのアナログの流量信号をデジタル信号に変換し、制御部28へ送る。直流増幅回路24は、交流増幅回路22からのアナログの流量信号を直流流量信号に変換増幅し、ノイズ除去回路25に送る。ノイズ除去回路25は、直流増幅回路24からの直流流量信号に含まれるノイズ成分を除去し、流量信号成分のみとして第2のA/D変換部27へ送る。第2のA/D変換部27は、ノイズ除去回路25からのノイズ成分が除去された直流流量信号をデジタル信号に変換し、制御部28へ送る。励磁部23は、制御部28からの指令を受けて、その極性が交互に変化する励磁周波数fexの励磁電流Iexを出力する。
制御部28は、流量算定機能と電極付着診断機能とを有しており、流量算定機能を実現するための機能ブロックとして流量算定部28Aを備え、電極付着診断機能を実現するための機能ブロックとしてサンプリング部28B,正常データ群記憶部28C,サンプルデータ群記憶部28D,ノイズ評価値算出部28E,診断用閾値記憶部28Fおよび電極付着診断部28Gを有している。なお、28Hは励磁制御部であり、励磁部23に対して励磁電流Iexの生成を指示する。また、診断用閾値記憶部28Fには、予め定められた診断用閾値SPNFが記憶されている。
〔流量算定機能〕
制御部28において、流量算定部28Aは、第2のA/D変換部27によってデジタル信号に変換された直流流量信号より測定管11内を流れている現在の流体の流量を算定し、その算定した流量を流量出力部29を介して出力する。
〔電極付着診断機能〕
制御部28において、電極付着診断機能は、正常データ群の蓄積機能と、電極付着診断時のサンプルデータ群の蓄積機能と、正常データ群とサンプルデータ群とからのノイズ評価値の算出機能と、算出されたノイズ評価値に基づく判定機能とから構成される。
〔正常データ群の蓄積〕
操作者は、電極13A,13Bに異物が付着していない正常な状態において、すなわち電磁流量計100を現場に設置した初期の段階において、測定管11内に所定の流量の流体を流した状態で、正常データ群の蓄積開始を制御部28に対して指示する。
すると、制御部28は、励磁周波数fexの1周期を所定期間とし、この所定期間の第1のA/D変換部26からのデジタル信号の値を所定の周期で発生するサンプリングタイミングで読み込み、この読み込んだデジタル信号のサンプリング値を正常データとしてサンプリングタイミングとともにメモリに蓄積させる。この場合、正常データのサンプリングはサンプリング部28Bによって行われ、サンプリングされた正常データはサンプリングタイミングとともに正常データ群記憶部28Cに蓄積される。
なお、この例では、所定期間を励磁周波数fexの1周期としているが、この所定期間は励磁周波数fexの1周期に限られるものではなく、2周期、3周期、4周期などとしてもよく、さらに長周期としてもよい。また、励磁周波数fexとは関係なく、休止期間も含めて、所定期間を任意に定めるようにしてもよい。
図2に正常データ群の蓄積動作のフローチャートを示す。制御部28は、正常データ群の蓄積開始が指示されると(ステップS101のYES)、サンプリングタイミングnを読み込み(ステップS102)、このサンプリングタイミングnにおける第1のA/D変換部26からのデジタル信号の値(A/D変換値)Xnを読み込み(ステップS103)、この読み込んだデジタル信号の値Xnを正常データとしてサンプリングタイミングnと組にして正常データ群記憶部28Cに蓄積する(ステップS104)。
制御部28は、このステップS102〜S104の処理動作を所定期間として定められた励磁周波数fexの1周期の間繰り返し、正常データのサンプリングの個数が所定期間の終了を示す所定値kとなれば(ステップS105のYES)、正常データ群記憶部28Cへの正常データの蓄積を完了する。
なお、この例では、実機で得られる正常データ群を正常データ群記憶部28Cに蓄積させるようにしているが、工場出荷段階でマスタ機で得られた正常データ群を正常データ群記憶部28Cに蓄積させておくようにしてもよい。すなわち、製造される全ての電磁流量計100に対し、マスタ機で得られた同じ正常データ群を正常データ群記憶部28Cに蓄積させて出荷するようにしてもよい。
〔電極付着診断時のサンプルデータ群の蓄積〕
制御部28は、電磁流量計100を現場に設置しての運用中、正常データ群の収集期間と同じ励磁周波数fexの1周期を所定期間とし、この所定期間の第1のA/D変換部26からのデジタル信号の値を所定の周期で発生するサンプリングタイミングで読み込み、この読み込んだデジタル信号のサンプリング値をサンプルデータとしてサンプリングタイミングとともにメモリに蓄積させる。
この場合、正常データのサンプリングはサンプリング部28Bによって行われ、サンプリングされたサンプルデータはサンプリングタイミングとともにサンプルデータ群記憶部28Dに蓄積される。また、このサンプルデータ群記憶部28Dへのサンプルデータ群の蓄積は、励磁周波数fexの1周期毎に繰り返す。この際、サンプルデータ群記憶部28Dへのサンプルデータの蓄積は、前回の蓄積データへ上書きしながら行う。
図3にサンプリングデータ群の蓄積動作のフローチャートを示す。制御部28は、定周期割り込みタイマによって励磁周波数fexの1周期の開始が知らされると(ステップS201のYES)、サンプリングタイミングnを読み込み(ステップS202)、このサンプリングタイミングnにおける第1のA/D変換部26からのデジタル信号の値(A/D変換値)Ynを読み込み(ステップS203)、この読み込んだデジタル信号の値Ynをサンプルデータとしてサンプリングタイミングnと組にしてサンプルデータ群記憶部28Dに蓄積する(ステップS204)。
制御部28は、このステップS202〜S204の処理動作を所定期間として定められた励磁周波数fexの1周期の間繰り返し、サンプルデータのサンプリングの個数が所定期間の終了を示す所定値kとなれば(ステップS205のYES)、ノイズ評価値の算出ルーチンへ進む(ステップS206)。
〔ノイズ評価値(ノイズファクタNF)の算出〕
図4にノイズ評価値の算出ルーチンのフローチャートを示す。制御部28は、サンプルデータ群記憶部28Dへのサンプルデータの蓄積が完了すると、n=1とし(ステップS301)、サンプルデータ群記憶部28Dからサンプリングタイミングnに対応するサンプルデータYnを読み出し(ステップS302)、正常データ群記憶部28Cからサンプリングタイミングnに対応する正常データXnを読み出す(ステップS303)。そして、この読み出したサンプルデータYnと正常データXnとから、そのデータ間の差の絶対値Zn(Zn=|Yn−Xn|)を求める(ステップS304)。
制御部28は、nを1ずつアップしながら(ステップS306)、ステップS302〜S304の処理動作を繰り返し、nがサンプルデータ群記憶部28Dおよび正常データ群記憶部28C中の最終データを示す所定値kとなれば(ステップS305のYES)、ステップS307へ進む。
ステップS307において、制御部28は、ステップS304で求められたサンプルデータYnと正常データXnとの差の絶対値Znの平均値、すなわちk個の絶対値Znの平均値をノイズファクタNF(NF=ΣZn/k)として求め、このノイズファクタNFを電極13A,13Bに対する異物の付着によるノイズ成分の影響度の評価値を示すノイズ評価値とする。
そして、制御部28は、この算出されたノイズ評価値(ノイズファクタNF)に基づく電極付着診断ルーチンへ進む(ステップS308)。なお、このノイズファクタNFの算出は、ノイズ評価値算出部28Eで行われる。
〔ノイズ評価値に基づく電極付着診断〕
図5にノイズ評価値に基づく電極付着診断ルーチンのフローチャートを示す。制御部28は、ノイズファクタNFの算出が終了すると、診断用閾値記憶部28Fに記憶されている診断用閾値SPNFを読み出す(ステップS401)。そして、算出されたノイズファクタNFと読み出した診断用閾値SPNFとを比較する(ステップS402)。
ここで、ノイズファクタNFが診断用閾値SPNFを上回っていれば(ステップS403のYES)、制御部28は、電極13A,13Bの両方あるいは片方に異物が付着していると判定し(ステップS404)、診断結果として電極付着ありを報知する(ステップS405)。ノイズファクタNFが診断用閾値SPNF以下であれば(ステップS403のNO)、制御部28は、電極13A,13Bに異物が付着していないと判定し(ステップS406)、診断結果として電極付着なしを報知する(ステップS407)。
なお、このノイズ評価値に基づく電極付着診断は電極付着診断部28Gで行われ、電極付着診断部28Gからの電極付着の有無の診断結果は付着診断出力部30から出力される。
〔診断用閾値SPNFについて〕
図6〜図12に電極13A(A電極),13B(B電極)への異物の付着状況が異なる複数の電磁流量計100をサンプルのメータとし、このサンプルのメータにおいて観測された交流増幅回路22からのアナログの流量信号(流量信号成分+ノイズ成分)の波形を示す。
図6はサンプルNO.1のメータでの観測波形(付着状況(外見):Used meter. Heavily scaled throughout.)、図7はサンプルNO.2のメータでの観測波形(付着状況(外見):Extremely heavy scale throughout)、図8はサンプルNO.3のメータでの観測波形(付着状況(外見):Partly scaled. Thin hard scale on 'B' electrode. 'A' electrode clean.)、図9はサンプルNO.4のメータでの観測波形(付着状況(外見): 'A' electrode scaled. 'B' electrode partially scaled.)である。
図10はサンプルNO.5のメータでの観測波形(付着状況(外見):Midium to heavy scale on both electrodes.)、図11はサンプルNO.6のメータでの観測波形(付着状況(外見):Heavy scaling throughout. Both electrodes fully covered.)、図12はサンプルNO.7のメータでの観測波形(付着状況(外見):Midium scale through out. Both electrodes covered.)を示す。
なお、図6〜図12中、S1〜S7が各メータで観測された波形であり、この観測波形S1〜S7に対して電極A,Bに異物の付着のない正常時の波形S0を対比して示している。
図13にNO.1〜NO.7のメータにおいて算出されたノイズファクタNF〔Volts〕と流量の測定誤差Error〔%〕との関係を示す。図14にノイズファクタNFを横軸とし、流量の測定誤差Errorを縦軸として、ノイズファクタNFと流量の測定誤差Errorとの関係をプロットしたグラフを示す。
図14中、P1はNO.1のメータのプロット点、P2はNO.2のメータのプロット点、P3はNO.3のメータのプロット点、P4はNO.4のメータのプロット点、P5はNO.5のメータのプロット点、P6はNO.6のメータのプロット点、P7はNO.7のメータのプロット点を示す。
図14において、ノイズファクタNFと流量の測定誤差Errorとの間にはあまり良好な相関は見られないが、診断用閾値SPNFを例えば0.003〔Volts〕として定めれば、流量の測定誤差が5%を上回るNO.1〜NO.3およびNO.5〜NO.7のメータが異物が付着しているメータであると判定される。このようにして、実施例1では、診断用閾値SPNFを適切に定めることにより、流量の測定精度に影響を与える電極への異物の付着の有無を正確に検知することが可能となる。
〔実施例2:ノイズ評価値として高周波レシオHRを用いる例〕
図15は本発明に係る電磁流量計の第2の実施例(実施例2)の要部を示す図である。同図において、図1と同一符号は図1を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。なお、この実施例2では、実施例1における制御部28と区別するために、変換器2における制御部を符号31で示す。また、電磁流量計全体を符号200で示す。
この実施例2において、制御部31は、流量算定機能を実現するための機能ブロックとして流量算定部31Aを備え、電極付着診断機能を実現するための機能ブロックとしてサンプリング部31B,デジタルハイパスフィルタ31C,第1の積算部31D、第2の積算部31E、ノイズ評価値算出部31F,診断用閾値記憶部31Gおよび電極付着診断部31Hを有している。なお、31Iは励磁制御部であり、励磁部23に対して励磁電流Iexの生成を指示する。また、診断用閾値記憶部31Gには、予め定められた診断用閾値SPHRが記憶されている。
〔流量算定機能〕
制御部31において、流量算定部31Aは、第2のA/D変換部27によってデジタル信号に変換された直流流量信号より測定管11内を流れている現在の流体の流量を算定し、その算定した流量を流量出力部29を介して出力する。
〔電極付着診断機能〕
制御部31において、電極付着診断機能は、第1の積算値の算出機能と、第2の積算値の算出機能と、第1の積算値と第2の積算値とからのノイズ評価値の算出機能と、算出されたノイズ評価値に基づく判定機能とから構成される。
〔第1の積算値の算出〕
制御部31は、電磁流量計200を現場に設置しての運用中、励磁周波数fexの1周期を所定期間とし、この所定期間の第1のA/D変換部26からのデジタル信号の値を所定の周期で発生するサンプリングタイミングで読み込み、この読み込んだ所定期間のデジタル信号の全ての周波数成分の絶対値を積算した値を第1の積算値として算出する。この場合、デジタル信号のサンプリングはサンプリング部31Bによって行われ、第1の積算値の算出は第1の積算部31Dによって行われる。
なお、この例でも、所定期間を励磁周波数fexの1周期としているが、この所定期間は励磁周波数fexの1周期に限られるものではなく、2周期、3周期、4周期などとしてもよく、さらに長周期とするなどしてもよい。また、励磁周波数fexとは関係なく、休止期間も含めて、所定期間を任意に定めるようにしてもよい。
〔第2の積算値の算出〕
制御部31は、電磁流量計200を現場に設置しての運用中、励磁周波数fexの1周期を所定期間とし、この所定期間の第1のA/D変換部26からのデジタル信号の値を所定の周期で発生するサンプリングタイミングで読み込み、この読み込んだ所定期間のデジタル信号の周波数成分のうち、励磁周波数fexよりも高い所定の周波数(この例では、励磁周波数fexの8倍)をカットオフ周波数fcとし、このカットオフ周波数fc以上の周波数成分の絶対値を積算した値を第2の積算値として算出する。
この場合、デジタル信号のサンプリングはサンプリング部31Bによって行われ、カットオフ周波数fc以上の周波数成分の抽出はデジタルハイパスフィルタ31Cによって行われ、抽出したカットオフ周波数fc以上の周波数成分の絶対値を積算しての第2の積算値の算出は第2の積算部31Eで行われる。また、この第2の積算値の算出は、第1の積算値と同じ所定期間を対象として行われ、所定期間毎に第1の積算値および第2の積算値の算出が繰り返される。
〔ノイズ評価値(高周波レシオHR)の算出〕
制御部31は、この所定期間毎に、その算出される第1の積算値と第2の積算値とから、第1の積算値に対する第2の積算値の比率としてノイズ評価値(高周波レシオHR)を算出する。この高周波レシオHRの算出はノイズ評価値算出部31Fによって行われる。
図16に第1の積算値および第2の積算値の算出を含むノイズ評価値(高周波レシオHR)の算出動作のフローチャートを示す。
制御部31は、定周期タイマの割り込みによってサンプリングを開始し(ステップS501)、サンプリングタイミングnにおける第1のA/D変換部26からのデジタル信号の値(A/D変換値)をXnとして読み込む(ステップS502)。また、そのデジタル信号からデジタルハイパスフィルタ31Cで計算値Ynを算出する(ステップS503)。なお、計算値Ynは具体的には、Yn=AYn-1+BYn-2+C(Xn−2Xn-1+Xn-2)から算出される(但し、A,B,Cは定数)。そして、読み込んだXnの絶対値を積算し、その積算値をX=Σ|Xn|とする(ステップS504)。また、算出したYnの絶対値を積算し、その積算値をY=Σ|Yn|とする(ステップS505)。
制御部31は、このステップS502〜S505の処理動作を所定期間として定められた励磁周波数fexの1周期の間繰り返し、XnおよびYnの積算数が所定期間の終了を示す所定値kとなれば(ステップS506のYES)、その時のX=Σ|Xn|を第1の積算値とし、Y=Σ|Yn|を第2の積算値とする。そして、第1の積算値Xに対する第2の積算値Yの比率を高周波レシオHR(HR=Y/X)として求め(ステップS507)、この高周波レシオHRを電極13A,13Bに対する異物の付着によるノイズ成分が流量の測定に及ぼす影響の大きさを示すノイズ評価値とする。なお、高周波レシオHRが求められたならば、次回の高周波レシオHRの算出に備えてXおよびYをゼロクリアしておく(ステップS508)。そして、この算出したノイズ評価値(高周波レシオHR)に基づく電極付着診断ルーチンへ進む(ステップS509)。
〔ノイズ評価値に基づく電極付着診断〕
図17にノイズ評価値(高周波レシオHR)に基づく電極付着診断ルーチンのフローチャートを示す。制御部31は、高周波レシオHRの算出が終了すると、診断用閾値記憶部31Gに記憶されている診断用閾値SPHRを読み出す(ステップS601)。そして、算出された高周波レシオHRと読み出した診断用閾値SPHRとを比較する(ステップS602)。
ここで、高周波レシオHRが診断用閾値SPHRを上回っていれば(ステップS603のYES)、制御部31は、電極13A,13Bの両方あるいは片方に異物が付着していると判定し(ステップS604)、診断結果として電極付着ありを報知する(ステップS605)。高周波レシオHRが診断用閾値SPHR以下であれば(ステップS603のNO)、制御部31は、電極13A,13Bには異物が付着していないと判定し(ステップS606)、診断結果として電極付着なしを報知する(ステップS607)。
なお、このノイズ評価値に基づく電極付着診断は電極付着診断部31Hで行われ、電極付着診断部31Hからの電極付着の有無の診断結果は付着診断出力部30から出力される。
〔診断用閾値SPHRについて〕
図18に図6〜図12にその観測波形S1〜S7を示したサンプルNO.1〜NO.7のメータにおいて算出された高周波レシオHR〔%〕と流量の測定誤差Error〔%〕との関係を示す。図19に高周波レシオHRを横軸とし、流量の測定誤差Errorを縦軸として、高周波レシオHRと流量の測定誤差Errorとの関係をプロットしたグラフを示す。
図19中、P1はNO.1のメータのプロット点、P2はNO.2のメータのプロット点、P3はNO.3のメータのプロット点、P4はNO.4のメータのプロット点、P5はNO.5のメータのプロット点、P6はNO.6のメータのプロット点、P7はNO.7のメータのプロット点を示す。
図19において、P3点にプロットされたNO.3のメータは片側の電極だけに絶縁物が付着している状態なので高周波レシオHRは小さくなっているが、高周波レシオHRと流量の測定誤差Errorとの間には良好な相関があることが分かる。すなわち、電磁流量計に実際に流れた測定流体の実流量と電磁流量計が測定した測定流量との誤差率と、電極から得られた信号電圧(流量信号成分+ノイズ成分)中のカットオフ周波数fc以上の周波数成分のパワーの積算値と信号電圧の全周波数成分のパワーの積算値との比率とに良好な相関があることが分かる。
この関係を利用して、実施例2では、高周波レシオHRを求め、診断用閾値SPHRと比較することによって、電極への異物の付着の有無を判定する。図19において、診断用閾値SPHRを例えば10〔%〕として定めれば、流量の測定誤差が5%を上回るNO.1〜NO.3およびNO.5〜NO.7のメータが異物の付着しているメータであると判定される。このようにして、実施例2では、診断用閾値SPHRを適切に定めることにより、流量の測定精度に影響を与える電極への異物の付着の有無を正確に検知することが可能となる。
また、実施例2では、実施例1のような正常データ群を必要としないので、正常データ取得時の流量差や流体の状態に影響を受けない。すなわち、正常データ群取得時の流量と診断時の流量とに差があったり、流体の状態が異なる(流量信号自身が相違する)と、実施例1の場合、誤診断を招くおそれがある。これに対して、実施例2では、同じ流量で、また流体の状態も同じ状態で、第1の積算値Xと第2の積算値Yを算出するので、そのような誤診断のおそれがなくなる。また、実施例2では、サンプリングの開始タイミングを励磁の開始タイミングと合わせる必要がないので、制御部の処理が簡単となる。
図20に励磁周波数fexを商用電源周波数AC50Hzに同期させる場合の励磁周波数fex、励磁周期、サンプリング数およびカットオフ周波数fcの具体例を示す。図21に励磁周波数fexを商用電源周波数AC60Hzに同期させる場合の励磁周波数fex、励磁周期、サンプリング数およびカットオフ周波数fcの具体例を示す。
商用電源周波数AC50Hzに同期させる場合、標準タイプとして、励磁周波数fexを商用電源周波数の1/4である12.5Hzとし、カットオフ周波数fcを励磁周波数fexの8倍の100Hzとする。商用電源周波数AC60Hzに同期させる場合、標準タイプとして、励磁周波数fexを商用電源周波数の1/4である15Hzとし、カットオフ周波数fcを励磁周波数fexの8倍の120Hzとする。
図22にAC非同期の場合の励磁周波数fex、励磁周期、サンプリング数およびカットオフ周波数fcの具体例を示す。AC非同期の場合、標準タイプとして、励磁周波数fexを12.5Hzとし、カットオフ周波数fcを励磁周波数fexの8倍の100Hzとする。
カットオフ周波数fcを定めると、1/Fノイズなどの低周波ノイズの影響を受けずに、電極付着診断を行うことができる。しかし、カットオフ周波数fcを商用電源周波数よりも低くすると、商用電源周波数と同じノイズが含まれる可能性がある。これに対して、カットオフ周波数fcを商用電源周波数よりも高くすれば、商用電源周波数と同じノイズが含まれる可能性を除去することができ、電極付着診断の信頼性が更に向上する。
なお、デジタルハイパスフィルタ31Cに商用電源周波数と同じ周波数成分をカットする機能を設けるようにすれば、カットオフ周波数fcを商用電源周波数よりも高くしなくても、商用電源周波数と同じ周波数成分のみを除去するようにして、電極付着診断の信頼性を向上させることができる。また、この実施例2では、カットオフ周波数fcを励磁周波数fexの8倍としているが、励磁周波数fexの8倍に限られるものでないことは言うまでもない。
〔実施例2の変形例1〕
上述した実施例2では、高周波レシオHRが1回でも診断閾値SPHRを上回ると、異物が電極に付着していると判断される。これに対して、実施例2の変形例1では、電極付着を1回で判定せずに、所定回数連続して高周波レシオHRが診断閾値SPHRを上回った場合に電極付着ありと判定する。
図23にこの場合の電極付着診断ルーチンのフローチャートを示す。この電極付着診断ルーチンでは、図17に示した実施例2でのフローチャートと比較して分かるように、ステップS603とステップS604との間にステップS608を設け、高周波レシオHRが診断閾値SPHRを連続してN回(例えば、10回)上回ったか否かを確認するようにしている。
これにより、電極への異物の付着が継続し、高周波レシオHRが診断閾値SPHRを連続してN回上回った時に(ステップS603のYES)、初めて電極に異物が付着していると判定されるものとなる(ステップS604,S605)。したがって、異物が一時的に電極に付着してもすぐに電極から剥離するような場合、電極付着ありと判定されることがなく、判定の信頼性が増す。
〔実施例2の変形例2〕
一定期間継続して電極に付着した異物が自然に剥離するのは稀であるが、流体又は流体に混入した物質によって剥離する場合もある。このような場合を想定して、実施例2の変形例2では、実施例2の変形例1において、電極に異物が付着していると判定された後に、所定回数連続して高周波レシオHRが診断閾値SPHRを下回った場合に電極付着なしと判定する。
図24にこの場合の電極付着診断ルーチンのフローチャートを示す。この場合、高周波レシオHRがN回連続してSPHRを上回って電極付着ありと判断された後も高周波レシオHRの算出を続け、その算出した高周波レシオHRと診断用閾値SPHRとの比較を行う(ステップS701〜S703)。
そして、高周波レシオHRが診断閾値SPHRを連続してN回(例えば、10回)下回ったことが確認された時点で(ステップS708のYES)、電極への異物の付着がなくなったと判定する(ステップS704,S705)。電極への異物の付着がなくなったと判定されるまでは、ステップS703のNOあるいはステップS708のNOに応じて、ステップS706,S707へ進み、電極に異物が継続して付着していると判定する。
これにより、電極に異物が付着していると判定された後、電極への異物の付着が解消された状態が継続していることを確認したうえで、電極に異物が付着していないと判定されるものとなり、判定の信頼性が増す。
〔実施例2の変形例3〕
実施例2において、第1のA/D変換部26は、ノイズを含んだ信号をA/D変換するので、変換精度は比較的高くなくてもよいが、変換スピードの速いA/D変換器が望まれる。このため、制御部28におけるCPU内蔵のA/D変換器を使用している。一方、第2のA/D変換部27は、流量信号を扱うので、サンプリング周期は比較的長くても、変換精度の高いA/D変換器が望まれる。このため、第2のA/D変換部27としては、第1のA/D変換部26よりもそのアナログ信号のデジタル信号への変換精度が高いA/D変換器を使用している。これにより、流量算定精度が高く、且つ、電極付着診断の信頼性の高い電磁流量計が得られる。
これに対して、実施例2の変形例3では、図25に示すように、交流増幅回路22からのアナログの流量信号とノイズ除去回路25からの直流流量信号とを第1のA/D変換部26へ与えるようにし、制御部31に設けた時分割部31Jからの指令によって、第1のA/D変換部26に交流増幅回路22からのアナログの流量信号のデジタル信号への変換とノイズ除去回路25からの直流流量信号のデジタル信号への変換とを時分割で行わせるようにしている。
このようにすることにより、第1のA/D変換部26で電極付着診断用のA/D変換と流量を算定するためのA/D変換とが時分割で行われ、第2のA/D変換部27(図15参照)を不要として、コストダウンを図ることができる。この実施例2の変形例3の電磁流量計を符号201で示す。なお、この電磁流量計201において、第1のA/D変換部26は、流量信号を取り扱うので、変換精度の高いものが望まれる。この場合、制御部31におけるCPU内蔵のA/D変換器を高変換精度としてもよいが、変換精度の高いA/D変換器を第1のA/D変換部26として制御部31とは別に設けるようにしてもよい。
なお、上述した実施例1においても、実施例2の変形例1のように、所定回数連続してノイズファクタNFが診断用閾値SPNFを上回った場合に電極付着ありと判定するようにしてもよい。また、実施例2の変形例2のように、電極付着ありと判定された後、所定回数連続してノイズファクタNFが診断用閾値SPNFを下回った場合に電極付着なしと判定してもい。また、実施例2の変形例3のように、第1のA/D変換部26でのA/D変換を時分割で行わせるようにしてもよい。
また、上述した実施例1や実施例2において、診断用閾値SP(SPNF,SPHR)を例えば2段階として、1段階目では軽警報、2段階目では重警報というように、段階的に電極への異物の付着の診断を行うようにしてもよい。
本発明の電磁流量計は、導電性を有する流体の流量を測定する電磁流量計として、各種プロセス系において利用することが可能である。
1…検出器、2…変換器、11…測定管、12…励磁コイル、13A,13B…電極、21…初段回路、22…交流増幅回路、23…励磁部、24…直流増幅回路、25…ノイズ除去回路、26…第1のA/D変換部、27…第2のA/D変換部、28…制御部、28A…流量算定部、28B…サンプリング部、28C…正常データ群記憶部、28D…サンプルデータ群記憶部、28E…ノイズ評価値算出部、28F…診断用閾値記憶部、28G…電極付着診断部、28H…励磁制御部、29…流量出力部、30…付着診断出力部、31…制御部、31A…流量算定部、31B…サンプリング部、31C…デジタルハイパスフィルタ、31D…第1の積算部、31E…第2の積算部、31F…ノイズ評価値算出部、31G…診断用閾値記憶部、31H…電極付着診断部、31I…励磁制御部、31J…時分割部、100,200,201…電磁流量計。

Claims (8)

  1. 流体を流す測定管(11)と、
    励磁コイル(12)と、
    前記励磁コイルへ励磁周波数fexの励磁電流を供給する励磁電流供給手段(23)と、
    前記測定管内に配置された一対の電極(13A,13B)と、
    前記電極間に生じる起電力に基づいて流量を測定する手段(24,25,26,27,28A,31A)と、
    前記起電力をデジタル信号に変換する第1のA/D変換手段(26)と、
    前記デジタル信号を所定の周期で採取するサンプリング手段(28B)と、
    少なくとも前記サンプリング手段が採取するサンプルデータに基づいて、前記電極への異物の付着によるノイズ成分の流量測定に及ぼす影響の大きさをノイズ評価値(NF,HR)として算出するノイズ評価値算出手段(28E,31F)と、
    前記ノイズ評価値(NF,HR)と予め定められている診断用閾値(SPNF,SPHR)とを比較することにより、前記電極への異物の付着状態を判定する電極付着診断手段(28G,31H)と、
    を備えることを特徴とする電磁流量計。
  2. 請求項1に記載された電磁流量計において、
    一定期間に採取されたサンプルデータをサンプリングタイミングとともに記憶するサンプルデータ群記憶手段(28D)と、
    前記電極に異物が付着していない時の一定期間に採取されたサンプルデータをサンプリングタイミングとともに記憶する正常データ群記憶手段(28C)とを備え、
    前記ノイズ評価値算出手段(28E)は、
    前記サンプルデータ群記憶手段および前記正常データ群記憶手段からそれぞれサンプリングタイミングの対応するサンプルデータおよび正常データを読み出し、サンプルデータと正常データとの差の絶対値の平均値をノイズファクタ(NF)として算出し、
    前記電極付着診断手段(28G)は、前記ノイズ評価値として前記ノイズファクタ(NF)を用いる
    ことを特徴とする電磁流量計。
  3. 請求項1に記載された電磁流量計において、
    前記サンプリング手段によって採取された所定期間のサンプルデータの全ての周波数成分の絶対値を積算した値を第1の積算値として算出する第1の積算手段(31D)と、
    前記サンプリング手段によって採取された所定期間のサンプルデータの周波数成分のうち、前記励磁周波数fexよりも高い所定の周波数以上の周波数成分を抽出する高周波数成分抽出手段(31C)と、
    前記抽出された所定の周波数以上の周波数成分の絶対値を積算した値を第2の積算値として算出する第2の積算手段(31E)とを備え、
    前記ノイズ評価値算出手段(31F)は、
    前記第1の積算手段によって算出された第1の積算値に対する前記第2の積算手段によって算出された第2の積算値の比率を高周波レシオ(HR)として算出し、
    前記電極付着診断手段(31H)は、前記ノイズ評価値として前記高周波レシオ(HR)を用いる
    ことを特徴とする電磁流量計。
  4. 請求項3に記載された電磁流量計において、
    前記高周波数成分抽出手段(31C)は、
    前記抽出する周波数成分に商用電源周波数と同じ周波数成分を含めない
    ことを特徴とする電磁流量計。
  5. 請求項3に記載された電磁流量計において、
    前記電極付着診断手段(31H)は、
    前記ノイズ評価値として算出された前記高周波レシオ(HR)が所定回数連続して前記診断用閾値(SPHR)を上回った場合に、前記電極に異物が付着していると判定する
    ことを特徴とする電磁流量計。
  6. 請求項5に記載された電磁流量計において、
    前記電極付着診断手段(31H)は、
    前記電極に異物が付着していると判定した後、前記ノイズ評価値として算出された前記高周波レシオ(HR)が所定回数連続して前記診断用閾値(SPHR)を下回った場合に、前記電極に異物が付着していないと判定する
    ことを特徴とする電磁流量計。
  7. 請求項3に記載された電磁流量計において、
    前記起電力を直流流量信号に変換する直流流量信号変換手段(24)と、
    前記直流流量信号に含まれるノイズ成分を除去するノイズ除去手段(25)と、
    前記ノイズ成分が除去された直流流量信号をデジタル信号に変換する第2のA/D変換手段(27)と、
    前記デジタル信号に変換された直流流量信号より前記流体の流量を算定する流量算定手段(31A)とを備え、
    前記第2のA/D変換手段(27)は、前記第1のA/D変換手段(26)よりそのアナログ信号のデジタル信号への変換精度が高い
    ことを特徴とする電磁流量計。
  8. 請求項3に記載された電磁流量計において、
    前記起電力を直流流量信号に変換する直流流量信号変換手段(24)と、
    前記直流流量信号に含まれるノイズ成分を除去するノイズ除去手段(25)と、
    前記第1のA/D変換手段(26)にノイズ成分を含む前記起電力のデジタル信号への変換と前記ノイズ成分が除去された直流流量信号のデジタル信号への変換とを時分割で行わせる手段(31J)と、
    前記デジタル信号に変換された直流流量信号より前記流体の流量を算定する流量算定手段(31A)と
    を備えることを特徴とする電磁流量計。
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