JP2013539740A - ナノサイズフェライトの製造 - Google Patents

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Abstract

a)CaO、SiO2、FeOを含みかつMnO、Cr2O3、V2O3の少なくとも一つを含む溶融スラグを取鍋に提供するステップと、b)スラグを1573K〜1773K(1300℃〜1500℃)の間隔の温度で10〜90分間酸酸化させるステップと、c)取鍋からスラグの少なくとも一部を取り出すステップと、d)取り出したスラグの部分を373K(100℃)未満の温度まで冷却するステップと、e)冷却した部分からナノサイズのマンガンフェライトおよび/またはクロムフェライトおよび/またはバナジウムフェライトの粒子を抜き出すステップとを含む、冶金スラグからナノサイズフェライト粒子を製造する方法。

Description

技術分野
本発明は、ナノサイズフェライト粒子、特にマンガンフェライトおよび/またはクロムフェライトおよび/またはバナジウムフェライトの製造方法に関する。
背景
製鋼の実施からの主要な廃棄物はスラグである。製鉄および製鋼において、おおよそ12Mtの製鋼スラグがヨーロッパ(世界では約50Mt)において毎年生成されている。製鋼スラグ中のスラグマトリックスの含有物として存在する有用物(values)を回収するための最も一般的な方式は、周囲温度でスラグを粉砕し、磁気分離により金属鉄を分離し、それを製鋼プロセスに導入することにより再生処理するものである。残留物は、道路建設および水路建設における充填材として使用される場合が多い。有意な量のスラグがごみの山の状態であり、それにより環境が破壊され、安全貯蔵のための土地が必要とされる。
論説「Confocal Microscopic Studies on Evolution of Crystals During Oxidation of the FeO-CaO-Si02-MnO Slags」、Metallurgical and Materials Transactions Bは、MnFe2O4およびFe3O4が、酸化条件下で、FeO、CaO、SiO2およびMnOを含むスラグから回収できることを示唆した。MnFe2O4およびFe3O4は、1と50μmとの間のサイズのスピネルとして析出することが判明した。
ナノサイズスピネル型マンガンフェライトを製造するいくつかの方法が示唆された。例えば、ナンサイズマンガンフェライト(MnFe2O4)粉末は、出発物質としてFeSO4.7H2OおよびMnSO4.H2Oを使用する共沈法により合成された。冶金スラグ(metallurgical slag)からナノサイズスピネル型マンガンフェライトを製造する方法は示唆されていなかった。
図1は、FactSage6.1により計算された表1の組成物1についての温度−酸素分圧の相図(temperature−partial pressure of oxygen phase diagram)を示す図であり、(A)で示された線は、空気中の酸素分圧に対応する。P(O2)は、Paで示される。 図2は、FactSage6.1により計算された表1の組成物2についての温度−酸素分圧の相図を示す図であり、(A)で示された線は、空気中の酸素分圧に対応する。P(O2)は、Paで示される。 図3は、例1の炉の構成を示す図である。 図4は、1673K(1400℃)での組成物1のXRDパターン分析を示す図である。 図5は、1673K(1400℃)での組成物2のXRDパターン分析を示す図である。 図6は、1673K(1400℃)での組成物3のXRDパターン分析を示す図である。 図7は、1623K(1350℃)での組成物3のXRDパターン分析を示す図である。 図8は、1573K(1300℃)での組成物3のXRDパターン分析を示す図である。 図9は、例2の合成したマンガンフェライトのXRDパターンを示す図である。 図10は、例2の合成したマンガンフェライトの300K(23℃)で測定したヒステリシスループを示す図である。
発明の目的
本発明の一つの目的は、スラグ、特にFeOならびにMnおよび/またはCrおよび/またはVの酸化物を含むスラグから有用物を回収することである。
本発明の別の目的は、ナノサイズのマンガンフェライトおよび/またはクロムフェライトおよび/またはバナジウムフェライトの粉末を製造する方法を提供することである。
発明の説明
これらの目的の少なくとも一つは、ナノサイズフェライト粒子を冶金スラグから製造する第1の方法を提供することにより達成される。該方法は、
a)CaO、SiO2、FeOを含み、かつMnO、Cr2O3、V2O3の少なくとも一つを含む溶融スラグを取鍋(ladle)に供給(provide)するステップと、
b)スラグを1573K〜1773K(1300〜1500℃)の区間(interval)の温度で10〜90分間酸化するステップと
c)取鍋からスラグの少なくとも一部を取り出すステップと、
d)取り出したスラグの部分(portion)を373K(100℃)未満の温度まで冷却するステップと、
e)冷却した部分からナノサイズのマンガンフェライトおよび/またはクロムフェライトおよび/またはバナジウムフェライトの粒子を抜き出す(extract)するステップと
を含む。
このようなスラグは、鋼生産から得ることができる。スラグは、溶融状態まで再加熱されるコールドスラグ(cold slag)として又は鋼溶融物(steel melt)から直接スラグを分離することによって液相で供給され得る。このような製造に関して、スラグは、20〜50重量%のCaO、10〜40重量%のSiO2、10〜40重量%のFeOならびに5〜20重量%のMnOおよび/またはCr2O3および/またはV2O3を含むことが好ましい。組成は、どのような種類の鋼を製造するのか、どのような炉およびプロセスを使用するのかに依存する。
好ましい実施形態において、マンガンフェライトが製造され、スラグは、20〜50重量%のCaO、10〜40重量%のSiO2、10〜40重量%のFeOおよび5〜20重量%のMnOを含む。
ステップb)の間の雰囲気は、好ましくは空気である。しかし、より低い酸素分圧を有する雰囲気も使用できるが、より高い酸素分圧が好ましい。したがって、雰囲気は少なくとも10−5atm、より好ましくは少なくとも10−1atmの酸素分圧を有し、空気を使用することが最も好ましい。
酸素との接触を増大させ、スピネルの成長を抑制するために、酸化ステップb)の間にスラグを撹拌してもよい。
ステップb)の間に、酸化ガス(oxidizing gas)、好ましくは空気を、スラグの表面に向かって吹きつけてもよく、かつ/または、スラグを通してバブリングしてもよい。
以下の説明において、第1の方法は、MnOを含有するスラグからのナノサイズマンガンフェライトの製造により例示されている。しかし、ナノサイズクロムフェライトおよび/またはナノサイズバナジウムフェライトも同じ原理を適用することにより製造できる。
溶融CaO−FeO−SiO2−MnOの酸化の間に、マンガンフェライトスピネルは以下の反応から形成され得る。
2FeO(スラグ)+1/2O2=Fe2O3(s)
Fe2O3(s)+MnO=MnFe2O4(s)
図1および2を参照すると、スピネルは、領域「スピネル+スラグ−液体」で析出し始める。スピネルは成長し、スラグの頂上(スラグ/ガス界面)に浮かぶ。しかし、スラグを撹拌し、酸化ガスをバブリングしてスラグを通過させる場合、スピネルはスラグ内でも成長し得る。好ましくは、交差電磁場(crossed electric and magnetic field)がスラグに印加され、磁性もしくは弱磁性の粒子(magnetic or weakly magnetic particles)をその表面に向かって動かすように向けられ(directed)ることができる。これにより、表面での酸化鉄および酸化マンガンの濃度が高まり、そのため表面でのスピネルの形成が促進される。スラグ内で形成されたMnFe2O4も表面に向かって引き寄せられる。
したがって、好ましくは、ステップc)の前、好ましくはステップb)中に、交差電磁場を印加し、電場と磁場の両方は、スラグ表面に実質的に平行に配向され、スラグの表面に向かってスラグ中の磁性粒子または弱磁性粒子を動かすように向けられる。次のステップc)において、磁性粒子または弱磁性粒子が蓄積した最上層(top layer)(すなわち、スラグの一部)が取り出される。どの程度の最上層が取り出されるかは、酸化時間、スラグ中のMnOおよびFeOの濃度などの要因に依存し、数cmから20〜30cmまでになり得る。酸化時間が例えば10〜20分と比較的短い場合、酸化時間が例えば20〜40分と比較的長い場合よりも、取り出される最上層は薄くなり得る。
最上層を取り出した後、スラグの酸化、ならびに交差電磁場の印加が繰り返され、次いで最上層がもう一度取り出されてもよい。この手順は、実質的にすべてまたは所望の量のマンガンフェライトがスラグから抜き出されるまで繰り返されてもよい。繰り返される各酸化の持続時間が異なってもよい。
磁場は、0.5〜10Tの範囲内であることが好ましい。冶金スラグは、100〜120Sm/mの比導電率(specific electrical conductivity)を有し、イオン導電性を有する電解質として作用し得る。したがって、電場は、電圧電位(voltage potential)を印加するために、間隔を置いた2つの電極を取鍋に配設することにより生成され得る。その系に最適なパラメーターは、プラントのニーズに対応して業界で選択できる。超磁石(supermagnets)の使用が可能であり、それにより、10Tまでの磁場を得ることができよう。しかし0.5〜3Tの磁場を生成し得る、より弱い磁石も、超磁石の代わりに使用できる。電極の材料は、検討される溶融物および所与の温度で分離される固体相に特有に選択できる。電極に印加される電位は溶融スラグの導電率に依存するだろうが、好ましくは5〜50Vの範囲内である。
取り出された最上部を、好ましくは283〜223K(10〜50℃)の範囲の温度を有する、水浴中で急冷することが好ましい。しかし、最上層を冷却する/急冷する他の手段を使用してもよい。スピネルの成長を防止するために、冷却速度は、1273K(1000℃)の温度まで好ましくは少なくとも3°/s、より好ましくは少なくとも5°/sである。
場合により、冷却された部分/最上層を、水浴中にある間に粉砕し、マンガンフェライトを含むスラリーを得ることもできる。スラリーは、ケイ酸カルシウムおよび他の析出相を含む可能性もあり、したがって、室温で軟磁性であるマンガンフェライト粒子を抜き出すための磁気分離法にかけられることが好ましい。室温で、マンガンフェライト粒子は、例えば溶融スラグ中などの高温時よりも磁気的に強い。したがって、ただ単に磁場を印加し、スラグを保持する容器内の所望の位置に粒子を誘導すれば十分であり得、そこで粒子を収集できる。場合により、交差電磁場を印加してもよい。
あるいは、溶融スラグに交差電磁場を印加しないことも可能であり、最上層を1回または数回取り出す代わりに、スラグ全体を急冷してもよい。このような場合、酸化時間は、スラグの大部分が酸化したことを確実にするためには30〜90分が好ましい。また、この代替案において、撹拌およびスラグ中への酸化ガスのバブリングが望まれる。次いで、急冷したスラグを、スラリーを形成するために好ましくは水中で、粉砕することができる。スラリーからマンガンフェライト粒子を磁気的に分離できる。
スピネルは、主にMnFe2O4の形態であるが、例えばAl2O3およびMgOがスラグ中に存在する場合、MgFe2O4、MnAl2O4も形成され得る。しかし、これらのスピネルは非磁性であるので、MnFe2O4はそこから磁気的に分離され得る。同様のことは、Fe2O3およびケイ酸カルシウムにも当てはまる。Fe3O4のスピネルはある程度まで形成され得るが、1〜3の範囲の塩基度(basicity)では、MnFe2O4が支配的である。多くの用途に関して、Fe3O4粒子をMnFe2O4粒子から分離する必要はなく、むしろマンガン材料は、他のナノサイズ軟磁性材料、例えばFe3O4を最大10重量%含むことができる。しかし、所望される場合、それらを差動磁場(differential magnetic fields)を用いて分離してもよい。
CaOとSiO2との間の関係は、塩基度と呼ばれ、B=CaO/SiO2として定義される。スラグの塩基度は、スピネルの形成に影響を与える。例1で判明したように、塩基度は、粒径に強烈な影響を与える。したがって、スラグの塩基度は、1〜3の範囲、好ましくは1.5〜2.5の範囲、より好ましくは1.8〜2.5の範囲になるように調整されることが好ましい。塩基度が低すぎる場合CaOを加えることができ、塩基度が高すぎる場合SiO2を加えることができる。
いくつかの用途において、スラグは、Al2O3およびMgOを最大10重量%含み得るが、たとえあったとしても通常5重量%未満またはそれより少ない。Al2O3は、Fe2O3と競合して、マンガンMnAl2O4を含むスピネル相を形成し得るが;これは磁性体ではないであろう。MgOはMnOと競合して、MgFe2O4を形成し得るが、これも磁性体ではないであろう。Al2O3は、両性(amphoteric)であり、CaO/SiO2比の効果に有意な影響を及ぼさないであろう。したがって、MnAl2O4およびMgFe2O4は、磁気分離法を用いることによりナノサイズマンガンフェライト粒子から分離できる。
FeOおよびMnOの量は、マンガンフェライトの最適な形成に合わせて調整されることが好ましい。上に記載したように、Al2O3およびMgOは、鉄およびマンガンと競合し、例えばMgFe2O4、MnAl2O4を形成し得る。競合する成分(competing elements)に合わせて調整した後で、MnとFeとの間の最適なモル比が、約2になるように調整されることが好ましい。マンガンは鉄よりも高価な成分であるので、場合によっては、できるだけ多くのマンガンが反応してマンガンフェライトを形成することを確実にするために、さらにより高い比が所望され得る。
本発明者らは、
a)1.5〜2.5、好ましくは2〜2.2の範囲の鉄とマンガンとの間のモル比に対応する量でシュウ酸鉄(II)デハイドレート(dehydrate)およびシュウ酸マンガン(II)を用意するステップと、
b)用意されたシュウ酸鉄(II)デハイドレートおよびシュウ酸マンガン(II)を水に混合し溶解するステップと、
c)ステップb)の溶液から水を蒸発させて乾燥混合物を得るステップと、
d)中性(neutral)雰囲気または酸化性雰囲気を有しながら、0.5〜10時間の範囲の時間、500を超えるがステップc)の乾燥混合物が固体状態のままである温度よりも高くない温度で前記混合物を熱処理するステップと
を用いることにより、50nm未満の平均粒径を有するマンガンフェライト粉末を製造する別の第2の方法も提案する。
好ましくは、ステップd)において、温度は600〜700Cの区間にあり、雰囲気は酸化性である。好ましくは、熱処理の持続時間は、1〜4時間、より好ましくは2〜3時間の範囲にある。
上に記載した2つの方法を、10〜1000nmの範囲、好ましくは10〜500nmの範囲、より好ましくは10〜100Nmの範囲、さらにより好ましくは15〜50nmの範囲、最も好ましくは15〜30nmの範囲の平均粒径を有するナノサイズフェライト粒子を製造するために使用できる。
また、容器内のスラグまたはスラリーから磁性粒子または弱磁性粒子を分離する磁気分離法も提案する。この方法において、スラグまたはスラリーが交差電磁場にかけられ、その磁場が容器外の少なくとも1つの磁石により実現され且つ0.5〜10Tの範囲の磁場を与え、その電場が容器内の2つの間隔を置いた電極に対して5〜50Vの範囲の電圧を印加することにより実現され、好ましくはこれら電極が容器の対向する側(opposite sides)に配置され、磁性粒子または弱磁性粒子が交差電磁場によって蓄積された容器の側で収集される。
例1
合成スラグを、「FeO」粉末、CaO粉末、SiO2粉末およびMnO粉末を混合することにより製造した。ウスタイト(wustite)「FeO」を合成するために、Sigma Aldrich Chemie、ドイツから供給された適切な量の鉄(<10μm、純度99.9+%)およびFe2O3(<5μm、純度99+%)の粉末を慎重に混合することにより、最終組成が、1273K(1000℃)にて鉄と平衡状態にある「FeO」の組成に対応するようにした。スラグの調製で使用した他の材料、すなわち純度99.9%のCaO粉末、純度99.5%のSiO2粉末および純度99.5%のMnO粉末もSigma Aldrich Chemie(ドイツ)から供給された。混合前に、Ar雰囲気下で、SiO2粉末を1073K(800℃)で24時間、CaO粉末を1273K(1000℃)で2時間乾燥させた。各試料を十分に混合し、均質性を得た。実験で使用した試料の化学組成を表1に示す。
Figure 2013539740
本実験で使用した炉の配置図を図3に示す。厚さ0.1mmおよび純度99.99%の白金箔(「Alfa Aesar」ドイツから供給)から製造した内直径10.0mmおよび高さ8.0mmの白金るつぼをスラグ試料用の容器として使用した。白金るつぼ中の予備混合したスラグ試料を、アルミナホルダーに入れ、炉の一様温度ゾーンに配置した。すべての実験において、結果を比較できるように、るつぼ中でスラグのレベルを同じに維持した。均質性を確保するために、スラグをアルゴン雰囲気下で予備溶融した。アルゴンガス中の酸素不純物を973K(700℃)で銅削り屑(copper turning)を用いることにより除去し、それによりガス中の酸素レベルを、溶融スラグ中のFeO活量(activities)に対応する酸素ポテンシャルに近づけたので、FeOの酸化または減少のどちらも生じなかった。酸化ガスを導入する前に、スラグを実験温度で少なくとも30分間ソークした(soaked)。加熱時間中、質量変化は認識できなかった。次いで、Arを0.4l/minの流速で流れる酸化ガス(本実験では空気)で置き換えた。炉の温度を、3K未満の精度のセンサーとしてPt−30pct Rh/Pt−6 pct Rh熱電対を有するプログラム可能なEUROTHERM2408レギュレーターで制御した。試料を目的温度で30分間維持した。実験後、試料を、最大可能速度、すなわち40K/minにてアルゴン雰囲気下の炉内で冷却した。急冷した試料を、銅KαX線源を有するSiemensD5000X線装置を用いるXRDにより分析した。
マンガンフェライトの形成に対する塩基度ならびに温度の影響を分析した。すべての試料に対するXRDパターンにより、マンガンフェライトの存在が示された(図4〜8参照)。塩基度が増すにつれて、分離相としてケイ酸カルシウムが観察された。
マンガンフェライトの成長傾向を調査するために、粒径を、X線粒径測定のためのScherrerの式、L=kλ/(B cos x/2)を用いて推定した。式中、Lは粒子の直線寸法(liner dimension)であり、kは、数値定数であり、Scherrerにより値2(ln2/π)0.5=0.93が得られ、λは、入射X線の波長(1.54Å)であり、Bは、回折線の半値幅であり、x/2は、Bragg角である。
粒径は、試料の塩基度に依存することが判明した。塩基度が増すにつれて、マンガンフェライトの粒径は、塩基度1での125nmから塩基度2での25nmに減少した。
温度が下降するにつれて、粒径も減少した。2と等しい塩基度に関して、計算されたマンガンフェライト径は、1573K(1300℃)〜1673K(1400℃)の温度範囲で約25nmであった(表2参照)。
Figure 2013539740
例1の結論
酸化の間のCaO−FeO−SiO2−MnOスラグ系からのナノマンガンフェライトの析出を調査した。実験は、酸化性雰囲気(空気)下の水平抵抗炉(horizontal resistance furnace)内で行われた。最終生成物のXRD分析により、すべての実験試料に関してマンガンフェライトの存在が示された。マンガンフェライト粒径をScherrerの式を用いて計算した。塩基度は、粒径に対して影響を有することが示された。1と等しい塩基度で、平均マンガンフェライト粒径は、125nmであることが決定された。試料の塩基度が増すにつれて、マンガンフェライトの粒径は減少し、2の塩基度では25nmと小さかった。
例2
例2は、ナノサイズマンガンフェライトを製造する別の方法を示している。シュウ酸鉄(II)デハイドレート(99.999%金属ベース)およびシュウ酸マンガン(II)デハイドレート(Mn最小30%)はAlfa Aesar、ドイツから供給された。出発物質Fe(C2O4)2H2OおよびMn(C2O4)2H2Oを再蒸留水に溶解し、反応(1)に対応する適切な比で十分に混合した。
Mn(C2O4)2H2O+2[Fe(C2O4)2H2O]+2O2=MnFe2O4+6H2O+6CO2 (1)
混合したシュウ酸塩水溶液を373Kまで加熱し、溶媒水を蒸発させた。その乾燥混合物をPtるつぼに保存し、空気中923Kで保持されたマッフル炉に導入した。2時間および3時間後、Ptるつぼを炉から取り出し、室温まで急冷させた。得られた生成物は、暗色の微粉であった。
このように合成したマンガンフェライト粉末をXRDで分析した。銅KαX線源を有するSiemens D5000X線装置を使用した。SEM分析をJEOL SEM装置で行った。粒子が球状であるという前提の下で、粒径をSherrerの式を用いることにより求めた。
飽和磁化(Ms)、残留磁化(remaining magnetization)(Mr)および保磁力(Hc)を、室温(300K)でVSM(Model155、EG&G Princeton Applied Research)を用いて測定した。
図9は、923Kで2時間および3時間焼結した合成生成物のXRDパターンを示している。回折図のピークの大部分は、生成物が主に(スピネル構造を有する)MnFe2O4であることを示していた。Mn3O4/Fe2O3の一つのピーク(前記2つの純酸化物間で区別できない)が発見された。このピークの強度は、焼結時間が増加するにつれて低下することが判明した。
Scherrerの式で計算したMnFe2O4の粒径は、2時間および3時間焼結した試料で各々25nmおよび30nmであることが判明した。
合成したマンガンフェライトの室温ヒステリシスループを図10に示す。この図において、得られたMnFe2O4が、軟強磁性体(soft ferromagnet)であることが分かる。300Kでの磁化の場依存性は、25nm粒子については6.44emu/gの残留磁気(Mr)を示し、これは、30nm粒子については6.90emu/gにわずかに高まる。飽和磁化(Ms)は、粒径の増加および保磁力(Hc)の低下とともに増加する。本結果は、マンガンフェライトの磁気特性が、採用した合成経路と無関係であることを示している。冶金スラグから得られたナノマンガンフェライトも、合成したマンガンフェライトに類似した飽和磁化、保磁力および残留磁気を有する、軟強磁性体であろう。

Claims (17)

  1. a)CaO、SiO2、FeOを含み、かつMnO、Cr2O3、V2O3の少なくとも一つを含む溶融スラグを取鍋に供給するステップと、
    b)前記スラグを1573K〜1773K(1300〜1500℃)の区間の温度で10〜90分間酸化するステップと、
    c)前記取鍋から前記スラグの少なくとも一部を取り出すステップと、
    d)前記取り出したスラグの部分を373K(100℃)未満の温度まで冷却するステップと、
    e)前記冷却した部分からナノサイズのマンガンフェライトおよび/またはクロムフェライトおよび/またはバナジウムフェライトの粒子を抜き出すステップと
    を含む、冶金スラグからナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  2. 前記酸化ステップb)の間に前記スラグが撹拌される、請求項1に記載のナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  3. ステップb)の間に、酸化ガス、好ましくは空気を、前記スラグの表面に向かって吹きつけ、かつ/または前記スラグを通してバブリングする、請求項1または2に記載のナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  4. ステップc)の前、好ましくはステップb)の間に、交差電磁場を印加し、電場と磁場の両方は、前記スラグの表面に実質的に平行に配向され、前記スラグの表面に向かって前記スラグ中の磁性もしくは弱磁性の粒子を動かすように向けられ、ステップc)が、前記磁性もしくは弱磁性の粒子が蓄積した前記スラグの最上層を取り出すことを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  5. 磁場が0.5〜10Tの範囲内であり、電場が、5〜50Vの範囲の電圧電位を印加するために、間隔を置いた2つの電極を取鍋に配設することにより生成される、請求項4に記載のナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  6. 前記最上層を取り出した後、前記スラグの酸化ならびに残留する磁性もしくは弱磁性の粒子をスラグの表面に向かって蓄積させるための交差電磁場の印加が繰り返され、次いで最上層がもう一度取り出され、この手順が、実質的にすべてまたは所望の量の磁性もしくは弱磁性の粒子がスラグから抜き出されるまで繰り返されることができる、請求項4または5に記載のナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  7. 前記スラグが、鋼溶融物から溶融状態でスラグ取鍋中に直接供給される、請求項1〜6のいずれか一項に記載のナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  8. 前記スラグの塩基度が、塩基度が低すぎる場合はCaOをスラグに加えることにより、塩基度が高すぎる場合はSiO2をスラグに加えることにより、1〜3、好ましくは1.5〜2.5の範囲になるように調整される、請求項1〜7のいずれか一項に記載のナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  9. 前記FeOおよびMnOの量が、競合する成分を補償する際にFeとMnとの間の比が約2に調整されるように、MnFe2O4の最適な形成に合わせて調整される、請求項1〜8のいずれか一項に記載のナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  10. 前記ステップc)の冷却速度が、1273K(1000℃)の温度まで、少なくとも3°/s、好ましくは少なくとも5°/sである、請求項1〜9のいずれか一項に記載のナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  11. 前記冷却が、好ましくは283K〜323K(10〜50℃)の範囲の温度を有する、水浴に、冷却されるべき部分を入れることにより行われ、その冷却された部分が、前記水浴中にある間に場合により粉砕されて、マンガンフェライトおよび/またはクロムフェライトおよび/またはバナジウムフェライト、ならびにある程度の非所望の析出相、例えばケイ酸カルシウムなどを含むスラリーが得られる、請求項1〜10のいずれか一項に記載のナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  12. 前記スラリーが、好ましくは少なくとも0.5Tの磁場を印加しマンガンフェライトおよび/またはクロムフェライトおよび/またはバナジウムフェライトの粒子を収集することにより、前記粒子を前記スラリーから抜き出すための磁気分離法であって、場合により交差電磁場が印加される、磁気分離法にかけられる、請求項11に記載のナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  13. 前記スラグが、
    20〜50重量%のCaO、
    10〜40重量%のSiO2、
    10〜40重量%のFeO、ならびに
    5〜20重量%のMnOおよび/またはCr2O3および/またはV2O3
    を含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載のナノサイズフェライト粒子を製造する方法。
  14. a)1.5〜2.5、好ましくは2〜2.2の範囲の鉄とマンガンとの間のモル比に対応する量でシュウ酸鉄(II)デハイドレートおよびシュウ酸マンガン(II)を用意するステップと、
    b)前記用意されたシュウ酸鉄(II)デハイドレートおよびシュウ酸マンガン(II)を水に混合し溶解するステップと、
    c)ステップb)の溶液から水を蒸発させて、乾燥混合物を得るステップと、
    d)中性雰囲気または酸化性雰囲気を有しながら、0.5〜10時間の範囲の時間、500を超えるが、ステップc)の乾燥混合物が固体状態のままである温度より高くない温度で前記乾燥混合物を熱処理するステップと
    を含む、50nm未満の平均粒径を有するナノサイズマンガンフェライト粉末を製造する方法。
  15. ステップd)において、前記温度が600〜700Cの区間にあり、前記雰囲気が酸化性であり、前記熱処理の持続時間が1〜4時間、好ましくは2〜3時間の範囲である、請求項14に記載の方法。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法により製造されたナノサイズフェライト粒子であって、前記フェライト粒子が10〜1000nmの範囲、好ましくは10〜500nmの範囲、より好ましくは10〜100Nmの範囲、さらにより好ましくは15〜50nmの範囲、最も好ましくは15〜30nmの範囲の平均粒径を有する、ナノサイズフェライト粒子。
  17. 容器内のスラグまたはスラリーから磁性もしくは弱磁性の粒子を分離する磁気分離法であって、スラグまたはスラリーが交差電磁場にかけられ、その磁場が容器外の少なくとも1つの磁石により実現され且つ0.5〜10Tの範囲の磁場を与え、その電場が容器内の間隔を置いた2つの電極に対して5〜50Vの範囲の電圧を印加することにより実現され、好ましくは前記電極が容器の対向する側に配置され、前記磁性もしくは弱磁性の粒子が前記交差電磁場によって蓄積された容器の側で収集される、磁気分離法。
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