JP2013539670A - 過酸化物を用いるコンタクトレンズケア装置 - Google Patents

過酸化物を用いるコンタクトレンズケア装置 Download PDF

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Abstract

過酸化物消毒液をレンズクロージャとの組み合わせで含むコンタクトレンズ消毒装置。消毒液は0.5wt%〜6wt%の過酸化水素又は過酸化水素の化学前駆体及びアミノバッファー成分を含む。クロージャは消毒液中にコンタクトレンズ対を配置しそして維持するための固定要素、及び、白金を含む過酸化物中和触媒を含む。クロージャとの組み合わせで、消毒液は、中和の当初60分間にわたる過酸化水素の擬一次半減期がレンズクロージャ中で12分〜30分であることを示す。

Description

発明の分野
本発明は過酸化水素を用いるコンタクトレンズケア装置、及び、コンタクトレンズ、特に、ソフトヒドロゲルコンタクトレンズを洗浄しそして消毒するための方法に関する。
発明の背景
コンタクトレンズのケアのための消毒液は当該技術分野でよく知られており、このようなレンズ及び液の使用はしばしば毎日の消毒レジメンを伴う。現在の市場のレンズケア液としては、1種以上の抗菌成分を含む多目的液、及び、約3wt%の過酸化水素を含む液が挙げられる。潜在的に、過酸化水素レンズケア消毒装置の1つ利点は、一般に100ppm未満の過酸化水素残留量を除いては、過酸化水素の中和後にはレンズ又は消毒液中に消毒剤が存在しないことである。
一般に、過酸化水素消毒装置は過酸化水素消毒液及びコンタクトレンズクロージャを含み、その中で、消毒されるべきコンタクトレンズを保持用バスケット状構造中に入れる。いったん、保持したら、レンズを要求される時間、消毒液と接触させておく。この消毒サイクルに次いで、又は、それと同時に、過酸化物溶液は中和を要求し、そしてこれは担持白金触媒又はカタラーゼなどの酵素による触媒還元により行うことができる。中和後に、過酸化水素は目の組織に非刺激性であるレベルまで中和されているので、コンタクトレンズをクロージャから取り出し、別個の濯ぎ工程なしに目に再挿入することができる。
消費者に好都合な単一工程過酸化物消毒装置はCiba VisionによるAO Sept装置及びBausch + LombによるEZ Sept装置などがほとんど排他的な人気を得ている。これら2つの装置は、消毒しようとするコンタクトレンズを過酸化物の溶液及び白金ディスクと接触して配置し、レンズの過酸化物消毒及び過酸化物の中和を同時に行うことにより作用する。使用者はレンズをレンズ保持コンパートメント中に入れ、装置容器に消毒液を加え、レンズを液と接触させて容器を閉じ、そして適切な時間間隔、通常は4〜8時間待ち、その後、レンズを消毒装置から取り出す。その後、レンズを目の上に直接的に入れることができる。
中和のための白金触媒による過酸化水素装置では、過酸化水素は非常に急速に枯渇される。結果として、より高い過酸化物濃度でのレンズ消毒は幾分時間が限定される。例えば、過酸化水素の初期濃度が3%であるAO Sept装置では、過酸化水素の濃度は約12.5分で約0.1%まで急速に低下する。米国特許第5,306,352号明細書を参照されたい。この時点の後には、残存過酸化水素の中和は比較的にゆっくりと進み、そして刺激又は損傷の恐れなしにコンタクトレンズを目の上に入れることができるのに十分に過酸化水素が枯渇されるまでに、数時間、すなわち、8時間又は以上を要する。
Nicolsonらの米国特許第5,306,352号明細書は、過酸化水素の触媒分解又は中和反応を、中和の初期段階の間には過酸化水素の濃度を高レベルに維持しながら、消毒されたレンズを、レンズの濯ぎの必要なしに目の上に直接的に挿入することができる中和度を維持するように制御する必要性を認識している。図1において、白金触媒を3%過酸化水素溶液と接触させる、AO Sept装置の過酸化水素の中和速度をプロットしている。このような状況において、過酸化水素の濃度が約12分で約0.1%まで急速に低下することが認められる。図2は過酸化水素の分解速度がNicolsonにより記載される手段により制御されると言われている過酸化水素装置の分解プロファイルを示す。
Nicolsonは過酸化水素の触媒分解において考慮する5つの工程を一般に記載している:(1)触媒と過酸化水素との間の連続的な接触を確保するための過酸化水素の触媒への輸送、(2)過酸化水素の触媒表面への吸収、(3)過酸化水素を水及び新生酸素に分解する中和又は触媒作用、(4)活性部位を露出するための反応生成物、すなわち、水及び新生酸素又は他の汚染物の表面からの脱離、及び(5)触媒表面から離れていく反応生成物の輸送。残念ながら、Nicolsonは当業者が所望の中和曲線を得るためにこれらの反応(中和)段階のうちのいずれの段階を実際にどのように制御しうるかについて明確に記載していない。
工程(3)に関して、Nicolsonは販売及び消費者による最初の使用の前に製造設備において触媒を部分的に被毒させることを提案している。触媒が十分に予備被毒されているかどうかを決定するために、装置からの酸素の発生を測定することができる。記載されているとおり、白金を触媒として使用する典型的なAO Sept装置において、約40mL/分の酸素の初期発生から中和速度を評価することができる。Nicolsonは酸素解放速度が大体2〜15mL/分、好ましくは2〜5mL/分となるまで周期的に反応の間に解放される酸素の量が測定されるように、触媒を十分に予備被毒することを提案している。また、Nicolsonの文献中には、提案される過酸化物中和速度を達成するのに白金触媒をどのように予備被毒させることができるかに関して記載がない。
代わりに、Nicolsonはコンタクトレンズ消毒装置において過酸化水素の中和を遅らせるために「浮力媒介制御装置」と呼ばれる機械/化学手段に焦点を当てている。発生した酸素ガスの吸収が過酸化物溶液の表面にまで上昇するのに十分な浮力を中和性触媒粒子に提供することを記載している。浮力制御触媒反応は2つの主なタイプの反応に属する。第一の反応はガスを発生する反応である。ガスバブルは触媒粒子の表面に付着し、浮揚性粒子を形成する。浮揚性粒子は表面に上がり、ガスバブルは液体反応媒体を超えて気相に散逸する。ガスバブルを失ったときに、触媒は浮力を失い、そして反応体を含む液体と再び接触し、それにより浮揚性ガスバブルが発生することができるまで下がり始める。この上下動作用は、それゆえ、液の最上層に限定され、液の下方部分はより長い時間にわたって比較的に非中和状態のままになる。
浮揚性制御触媒反応の第二のタイプでは、触媒粒子はその密度の理由から液の上部又は上部付近にある。もし反応生成物溶液が反応体溶液よりも密度が低いならば、反応は実質的に上方から下方に向けて進行し、そして触媒粒子は反応体溶液よりも若干密度が低く(すなわち、反応生成物溶液の密度と反応体溶液の密度との間)なるように設計される。もし反応生成物溶液が反応体溶液よりも密度が高いならば、反応は下方から上方に向けて進行し、そして触媒粒子は反応体溶液よりも若干密度が高くなるように設計される。いずれの場合でも、もし中和反応を進行させようとするならば、反応体溶液と接触するように触媒粒子が戻って来なければならない。いずれの場合にも、これらの浮揚性制御プロセスは非常に複雑で、商業用途に実質的な制限を課す。
現在販売されている1工程過酸化物消毒装置は選択された米国食品医薬品局(FDA)細菌/真菌類微生物に対する消毒プロファイルの改良がほとんどなく又は全くなく、25年以上にわたって存在してきた。界面活性剤をタンパク質及び脂質洗浄を補助するために添加してきたが、レンズケア過酸化物装置の殺生効果に対する改良を行う進歩は、あったとしてもほとんどなされていない。また、過酸化水素の中和速度を制御することを可能にする過酸化物消毒装置における進歩もなかった。現在販売されているレンズケア過酸化物装置におけるこれらの欠点に取り組み、そして消毒性を改良し、そして過酸化水素の完全な中和後のレンズの有効な貯蔵性を改良する必要がある。
発明の要旨
過酸化物消毒液をレンズクロージャとの組み合わせで含むコンタクトレンズ消毒装置。消毒液は0.5wt%〜6wt%の過酸化水素又は過酸化水素の化学前駆体及びアミノバッファー成分を含む。レンズクロージャは消毒液中にコンタクトレンズ対を配置しそして維持するための固定要素、及び、白金を含む過酸化物中和触媒を含む。レンズクロージャとの組み合わせで、消毒液は、中和の当初60分間にわたる過酸化水素の擬一次半減期がレンズクロージャ中で12分〜30分であることを示す。
別の実施形態において、レンズクロージャとの組み合わせでの消毒液は、同等のコンタクトレンズ消毒液であって、アミノバッファー成分を含まない消毒液よりも、6時間後に、カンジダ・アルビカンス又はセラチア・マルセセンスに対して0.5ログキル(log−kill)以上高い殺生物効力を示すであろう。カンジダ・アルビカンス又はセラチア・マルセセンスに対する有効性の増加は消毒液の過酸化物中和の遅れにより提供される。
過酸化物消毒液をレンズクロージャとの組み合わせで含むコンタクトレンズ消毒装置。消毒液は0.5wt%〜6wt%の過酸化水素又は過酸化水素の化学前駆体及び2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール及びN−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸からなる群より選ばれるアミノバッファー成分を含む。ここでも、レンズクロージャとの組み合わせで、消毒液は、中和の当初60分間にわたる過酸化水素の擬一次半減期がレンズクロージャ中で12分〜30分であることを示す。
図面の簡単な説明
本発明は以下の記載からそして添付の図面を考慮して、よりよく理解されるであろう。しかしながら、各図面は本発明をさらに例示しそして説明するために提供されるものであって、特許請求される本発明をさらに限定することが意図されないということは理解されるべきである。
図1は従来技術のコンタクトレンズ過酸化物消毒液の中和速度プロファイルである。 図2は従来技術の提案された過酸化物消毒装置の中和速度プロファイルである。 図3は過酸化物消毒液を用いたコンタクトレンズの洗浄及び消毒のための従来技術のレンズケースクロージャである。 図4は過酸化物消毒液を用いたコンタクトレンズの洗浄及び消毒のための従来技術のレンズケースクロージャである。 図5Aはリン酸塩バッファーを用いた以外は同様である過酸化物液に対する、本発明の過酸化物消毒液の中和速度プロファイルの比較プロットである。 図5Bは図5の過酸化水素消毒液の中和についての擬一次速度定数を決定するためのグラフである。 図6はリン酸塩バッファーを用いた以外は同様である過酸化物液に対する、本発明の過酸化物消毒液の中和速度プロファイルの比較プロットである。 図7は本発明の過酸化物消毒液の中和速度プロファイルの、同一製造のレンズケース中のClear Care(登録商標)に対するプロットである。 図8はEZ-Sept(登録商標)過酸化物消毒装置とともに提供されるコンタクトレンズクロージャ中のTRIS含有過酸化物コンタクトレンズケア液vsClear Care(登録商標)の視覚比較を示す写真である。
発明の詳細な説明
過酸化物をベースとするコンタクトレンズ消毒液とともに使用されるように設計されたコンタクトレンズ消毒クロージャはよく知られている。Cerolaらの米国特許第5,196,174号明細書及びKannerらの米国特許出願公開第20080185298号明細書はこのような装置を記載しており、その全開示を参照により本明細書中に取り込む。コンタクトレンズクロージャの1つの実施形態を図3に示す。コンタクトレンズ消毒クロージャ機器10は容器又は反応容器12を含み、開放上部14を終端とし、該上部はキャップ部材16内に形成された相補的なねじ山と係合するねじ山を好ましくは有する。この反応容器又は容器12はある量の水性過酸化水素消毒液を含むように特に適合されている。広く使用されている実施形態によると、過酸化水素は比較的に低濃度であり、好ましくは6wt%以下の過酸化水素の溶液である。キャップ部材16は消毒液中にコンタクトレンズ対を配置しそして維持するための固定要素を含む。示すとおり、固定要素はレンズ支持アセンブリ20を含み、該アセンブリは対になったバスケットタイプのレンズ支持構造22を含む。各レンズ支持アセンブリはレンズ支持構造22と相補的なレンズ支持ドーム又は半球部分24を含むベースを含む。
図4に示すとおり、コンタクトレンズクロージャ機器10は、また、消毒液中の過酸化水素を二原子酸素及び水に分解するのを触媒する、白金被覆基材などの触媒要素30を含む。触媒要素30はキャップ部材16とは反対側のレンズ支持アセンブリ20の末端付近の連結部材32に取り付けられてよい。好ましくは、過酸化物分解又は中和プロセスは触媒要素の種類及び消毒液中の過酸化水素の初期濃度によって、数時間、例えば2〜6時間にわたって起こるようになっている。一般に、過酸化水素のほぼ完全な分解を確保するのに消費者が一晩中和プロセスを行うことが推奨される。キャップ部材16は、また、過酸化物中和の間に生成された二原子酸素を、閉止されたレンズクロージャから散逸させることができるガスベント部材18を含む。
本発明は消毒液をレンズクロージャとの組み合わせで含むコンタクトレンズ消毒装置に関する。消毒液は0.5wt%〜6wt%の過酸化水素又は過酸化水素の化学前駆体及びアミノバッファー成分を含む。レンズクロージャは消毒液中にコンタクトレンズ対を配置しそして維持するための固定要素、及び、白金を含む過酸化物中和触媒を含む。クロージャとの組み合わせで、消毒液は、同等のコンタクトレンズ消毒液であって、アミノバッファー成分を含まない消毒液よりも、6時間後に、カンジダ・アルビカンス又はセラチア・マルセセンスに対して0.5ログキル(log−kill)以上高い殺生物効力を示す。カンジダ・アルビカンス又はセラチア・マルセセンスに対する有効性の増加は消毒液の過酸化物中和の遅れにより提供され、特に、触媒と消毒液の接触後の最初の数分から30分又は60分間の過酸化物中和の遅れにより提供される。
過酸化水素消毒液中のアミノバッファー成分の存在は過酸化水素が中和される速度を、特に、最初の2時間、白金を含む触媒要素によって遅らせる。この過酸化物中和速度の低下は特定の微生物及び真菌類を殺生させるのにより有効な消毒液を提供する。消毒過酸化物装置は広範な微生物に対して有効であり、微生物としては、限定するわけではないが、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア・マルセセンス、カンジダ・アルビカンス及びフザリウム・ソラニが挙げられる。過酸化物消毒装置は、特に、同等のコンタクトレンズ消毒液であって、アミノバッファー成分を含まない消毒液よりも、カンジダ・アルビカンス又はセラチア・マルセセンスに対して0.5ログキル(log−kill)以上と証明されるほど効果的である。
米国食品医薬品局(FDA)−指定の代表的な細菌及び真菌類は別として、アカントアメーバはほとんどの抗菌剤に耐性のある別の生物である。米国におけるコンタクトレンズ装用者のうち、アカントアメーバ感染症の最近の増加は、アカントアメーバにより高い殺菌効果を示すコンタクトレンズ消毒装置の必要性を示している。本発明の消毒レンズケア装置は上記のFDA-細菌/真菌類に対して優れた殺生効力を示し、アカントアメーバに対する殺生効力が、市場にある現在のClear Care(登録商標)消毒装置と同等であるか又はそれよりも良好である。ここでも、優れた殺生結果を提供すると考えられているのは、消毒時間の当初60分にわたる過酸化水素の中和の遅れによるものである。
試験した過酸化物消毒装置の全体の抗菌性効果は1×10〜1×10微生物を、10mLの試験溶液を充填した所与の過酸化水素レンズケース中に加えることにより決定する。微生物の導入の直後に触媒ディスクを有するキャップステムを取り付けたキャップでレンズクロージャを閉じる。4又は6時間及び24時間でのログ低下により殺生量を測定する。記載された過酸化物レンズケア装置の殺生効果の決定に関する実験のさらなる詳細に関しては実施例セクションを参照されたい。
用語「過酸化水素」は安定化された形態の過酸化水素を包含する。例示の安定化形態の過酸化水素は米国特許第4,812,173号明細書及び同第4,889,689号明細書に記載されており、それらの全開示を参照により本明細書中に取り込む。用語「過酸化水素の化学前駆体」は水中で解離し、過酸化水素水溶液を形成する化合物であり、ここで、完全な解離後の解離性過酸化水素の量は0.05wt%〜6wt%である。過酸化水素の例示の化学前駆体としては、過ホウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、尿素過酸化水素及び過ピロリン酸ナトリウムが挙げられる。記載された過酸化物レンズケア液は安定化された形態の過酸化水素及び過酸化水素の化学前駆体の両方を含んでよいが、過酸化水素の合計濃度は6wt%を超えないことは、もちろん、当業者に理解される。
1つの実施形態において、アミノバッファー成分は、第一級、第二級又は第三級アミノ基及び2〜16個の炭素原子を含む、あらゆるバッファー成分であることができる。アミノバッファー成分は、また、1個以上のヒドロキシル官能基を含んでよく、好ましくは2個以上のヒドロキシル官能基を含んでよい。第三級アミノ官能基及び8個の炭素原子を有するアミノバッファー成分の1つの例は2−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオールであり、すなわち、Bis-TRISと一般に呼ばれるものである。
別の実施形態において、アミノバッファー成分は、第一級又は第二級アミノ基及び2〜12個の炭素原子を含むバッファー成分である。アミノバッファー成分は、また、1個以上のヒドロキシル官能基を含んでよく、好ましくは2個以上のヒドロキシル官能基を含んでよい。第一級アミノ官能基及び4個の炭素原子を有するアミノバッファー成分の1つの例は2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオールであり、すなわち、TRISと一般に呼ばれるものである。第二級アミノ官能基及び4個の炭素原子を有するアミノバッファー成分の1つの例はN−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸であり、すなわち、N-(カルバモイルメチル)タウリンと一般に呼ばれるものである。
1つの実施形態において、アミノバッファー成分は2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール(TRIS)である。多くの好ましい実施形態において、TRISは0.01wt%〜0.6wt%又は0.08wt%〜0.3wt%の濃度で存在する。
別の実施形態において、アミノバッファー成分は2−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール(bis-TRIS)である。bis−TRISは0.01wt%〜0.6wt%又は0.08wt%〜0.3wt%の濃度で存在する。
別の実施形態において、アミノバッファー成分はN−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸であり、それは0.01wt%〜0.6wt%又は0.08wt%〜0.3wt%の濃度で存在する。
他の実施形態において、アミノバッファー成分はアミノ酸、又は、アミノ酸から誘導される化合物である。例示のアミノ酸はメチオニン、アスパラギン、グルタミン、ヒスチジン、リジン、アルギニン、グリシン、セリン、シスチン及びスレオニンからなる群より選ばれる。シスチンはシステインの酸化された二硫化物形態である。多くの好ましい実施形態において、アミノ酸をベースとするバッファー成分は、記載される過酸化物液中で0.01wt%〜2.0wt%、0.05wt%〜0.6wt%又は0.08wt%〜0.4wt%の濃度で存在する。
消毒装置の過酸化物消毒液はアミノバッファー成分を補足する他の成分を含むことができる。通常、アミノバッファー成分は、過酸化物液のバッファー能力をより高めるために、相補的な共役酸を必要とするであろう。消毒液中に存在するバッファー系は約5〜約8の生理学的に許容されうる範囲のpHを維持する。共役酸バッファー成分の1つの例はクエン酸である。別のバッファー系はグリシン、アスパラギン酸又はグリコール酸などのアミノ酸とともにTRISを含む。
述べたとおり、過酸化水素は、限定するわけではないが、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、セラチア・マルセセンス、カンジダ・アルビカンス及びフザリウム・ソラニを含む広範な微生物に対してソフトレンズ及びRGPレンズを含むコンタクトレンズ、特に、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを消毒するのに適する濃度で存在する。過酸化水素は0.5wt%〜約6wt%、2wt%〜4wt%又は約3wt%、例えば、3.0wt%〜3.5wt%の量で存在する。溶液中の過酸化水素の量は溶液中に存在するアミノバッファー成分のタイプ及び濃度を含む多くのパラメータに依存する。
多くの場合に、適切な過酸化物濃度は所与の触媒要素及び所与の溶液で眼科的に安全なレベルに過酸化水素を中和するのに要する時間によって決定される。理想的には、残存過酸化物含有分は好ましくは約8時間未満、好ましくは約6時間未満、より好ましくは約4時間未満で、眼科的に安全なレベルの範囲内になるべきである。コンタクトレンズ液に関して、用語「眼科的に安全」とは溶液により処理されたコンタクトレンズが濯ぎを行うことなく目の上に直接的に配置するのに安全であることを意味し、すなわち、溶液がコンタクトレンズを介して毎日目と接触するのに安全でかつ十分に快適であることを意味する。ほとんどの患者はコンタクトレンズ消毒液中の約200ppmの残留過酸化物に耐えることができるが、完全な中和での又はその付近での過酸化物の目標レベルは約130ppm未満であり、又は、約100ppm未満である。
記載される過酸化物レンズケア液中の過酸化水素/アミノバッファー成分のモル比は重要であることができる。というのは、そのモル比は中和触媒とともに過酸化水素の中和プロファイルに対してある程度の影響を及ぼしそうであるからである。述べたとおり、記載のコンタクトレンズ過酸化物消毒装置の優れた殺生性能は中和触媒と過酸化物液の接触の後の最初の1又は2時間にわたる過酸化物の中和速度を遅くすることにより生じるものと考えられる。中和触媒の活性触媒部位に対してアミノバッファー成分は過酸化水素と競争することが提案される。アミノバッファー成分は触媒表面上で比較的により活性な中和部位を調節しうることも提案される。当業者はこの触媒の活性触媒部位に対する競争は濃度依存性であるものと期待する。
多くの実施形態において、消毒液中の過酸化水素/アミノバッファー成分のモル比は10:1〜200:1又は10:1〜100:1である。
比較例番号1:CibaVision Inc.により製造されたClear Care(登録商標)レンズケア過酸化物溶液。本明細書に記載されるアッセイ方法を用いて、Clear Care(登録商標)中の過酸化水素濃度が3.3wt%〜3.5wt%であるものと決定した。
比較例番号2:米国特許第7,022,654号明細書により、出願人は、また、0.077wt%のリン酸ナトリウム、0.156wt%のリン酸水素二ナトリウム、0.79wt%のNaCl、0.05wt%のPluronic(登録商標)17R4及び3.0wt%の安定化過酸化水素を含む過酸化物レンズケア液を調製した。出願人は、この比較例製剤がClear Care(登録商標)代表的な溶液成分及びそのそれぞれの濃度であるものと考える。
例1:比較例2を参考にして過酸化水素消毒液を調製するが、リン酸ナトリウム及びリン酸水素二ナトリウムを、クエン酸0.15wt%及びTRIS0.12wt%で置き換える。別の言い方をすれば、リン酸塩バッファー系をクエン酸/TRISバッファー系で置き換えた。
図5Aは2つの溶液:比較例番号2及び例番号1の過酸化物中和プロットである。例1は商業溶液であるClear Care(登録商標)液をモデルとして製剤しているが、リン酸塩バッファーをTRISバッファーで置き換えている。プロットデータにより示されるとおり、アミノバッファー成分TRISを含む過酸化物消毒液では、リン酸塩バッファー系を含む(他の溶液成分及びそのそれぞれの濃度は同一である)Clear Care(登録商標)様溶液と比較して、当初2時間にわたる過酸化物の中和速度の有意な低下が観測される。図5Bに示す線プロットは当初60分にわたる、すなわち、0、5分、15分、30分及び60分の時点での図5Aの溶液の過酸化物中和データから決定される。擬一次速度定数を対応する半減期(τ1/2)の値とともに下記の表に記す。
Figure 2013539670
したがって、コンタクトレンズ消毒装置の1つの実施形態は、0.5wt%〜6wt%の過酸化水素又は過酸化水素の化学前駆体、及び、アミノバッファー成分を含む、過酸化物消毒液、ならびに、レンズクロージャを含む。レンズクロージャは消毒液中にコンタクトレンズ対を配置しそして維持するための固定要素、及び、白金を含む過酸化物中和触媒を含む。消毒装置は、白金を含む触媒を備えた所与の過酸化水素コンタクトレンズクロージャ中で測定して、中和の当初60分間にわたる過酸化水素の擬一次半減期が12分〜30分であることを示すであろう。例示の過酸化水素消毒装置は中和の当初60分間にわたる過酸化水素の擬一次半減期が14分〜22分であろう。中和の当初6時間後の過酸化水素の濃度は150ppm未満であることが好ましく、好ましくは120ppm未満、より好ましくは100ppm未満である。
選択された消毒液の過酸化物の中和速度プロファイルを以下のとおりに決定した。各溶液(10mL)を、市販のClear Care(登録商標)過酸化物系が供給された過酸化物コンタクトレンズクロージャ中に入れる。その後、白金要素を備えた上部キャップ部分を容器にネジ止めし、それにより、白金要素を溶液中に沈めた。ガスを発生しながら、即座の過酸化物の中和が観測される。溶液のアリコートを記載の時点で取り出し、そして過酸化水素の濃度を既知の分析法により決定する。
溶液のアリコートを酸性水溶液の存在下に0.1N過マンガン酸カリウムにより滴定する。この滴定を行うために、Mettler Toledo Titration Excellence T50装置(Mettler Toledo, Columbus, OH)を用いる。3.0mLのサンプルのアリコートを60 mLの水及び1.25mLの20%硫酸溶液に添加する。サンプルを装置中に入れ、そして組み込み式過酸化水素測定法を用いて分析する。Mettler Toledo Plug & Play DMil40-SC 白金リング電極(Mettler Toledo, Columbus, OH)を用いて、滴定の電気化学等価終点を決定する。一旦、終点を決定したら、計器はサンプルの過酸化水素濃度を計算する。決定された過酸化物濃度を用いて、過酸化物中和プロットを提供する。
もちろん、過酸化水素又は過酸化水素の化学前駆体を含むコンタクトレンズ消毒液は他の溶液成分をも含み、その成分としては、変性涙タンパク質及び環境汚染物の除去を援助するための1種以上の界面活性剤、及び、溶液の重量オスモル濃度を調節するための1種以上の等張化剤が挙げられる。コンタクトレンズ液はまた、消毒されたコンタクトレンズに潤滑性又は湿潤効果を提供するための1種以上の快適性付与剤又は湿潤剤を含むこともできる。
適切な界面活性剤は、一般に、第一級又は第二級ヒドロキシル基のいずれかを末端とする親水性種及び疎水性種のブロックコポリマーとして記述されうる。このような界面活性剤の第一の例は、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン縮合ポリマーである。このようなブロックコポリマーは商標Pluronic(登録商標)でBASF Corporation から市販入手可能である。低泡性界面活性剤は過酸化水素をベースとする溶液に特に適用可能である。特定のポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン縮合ポリマーは最初にエチレングリコールへのエチレンオキシドの制御された付加によって所望の分子量のポリオキシエチレン鎖を合成することによって調製される。合成の第2の工程では、プロピレンオキシドを分子の外側に疎水性ブロックを形成するように付加する。このようなブロックコポリマーは商標Pluronic(登録商標) RでBASF Corporation から市販入手可能であり、一般に低泡界面活性剤として当技術分野で知られている。Pluronic(登録商標) Rシリーズの指定の中央に見られる文字Rはこの製品がPluronic(登録商標)製品と比較して逆の構造を有すること、すなわち、親水性種(エチレンオキシド)がプロピレンオキシドブロックの間に挟まれていることを意味する。
レンズケア過酸化物溶液の界面活性剤成分の濃度は使用される特定の界面活性剤(1種又は複数種)及び溶液中の他の成分などの多くの要因によって広範に変化する。しばしば、界面活性剤の量は0.005wt%〜0.8wt%、又は、0.01wt%〜0.5wt%の範囲である。好ましくは、界面活性剤は0.2wt%未満、最も好ましくは0.1wt%未満の量で存在する。
これらのブロックコポリマー中の疎水性セグメント及び親水性セグメントの順序及び%分布は界面活性剤特性に重要な差異をもたらす。界面活性剤は好ましくは20℃で液体である。ポリオキシプロピレンブロックの分子量は好ましくは1000〜2500である。最も好ましくは、ポリオキシプロピレンブロックの分子量は約1700である。満足されるPluronic(登録商標)界面活性剤の特定の例としては、Pluronic(登録商標) L42, Pluronic(登録商標) L43, Pluronic(登録商標) L61及びPluronic(登録商標) L81 が挙げられる。満足されるPluronic(登録商標) R界面活性剤の特定の例としては、Pluronic(登録商標) 31R1, Pluronic(登録商標) 31R2, Pluronic(登録商標) 25R1, Pluronic(登録商標) 17R1 , Pluronic(登録商標) 17R2及び Pluronic(登録商標) 12R3が挙げられる。特に良好な結果はPluronic(登録商標) 17R4及びPluronic(登録商標) L81で得られる。
ブロックコポリマー界面活性剤の構造を選択するときに、触媒ディスクとの接触時に過酸化水素の分解によって酸素が生成されるときに、多くの界面活性剤は過度の気泡を生じるので、溶液の発泡量を制限する界面活性剤を選択することが好ましい。低エチレンオキシド含有分を有するブロックコポリマーは最も有効な脱泡剤である。ブロックコポリマー製品の各シリーズでは、エチレンオキシド含有分が減少し、分子量が増加するときに、脱泡性能が向上する。泡を形成し及び/又は維持する界面活性剤の傾向はRoss-Miles試験プロトコルASTM指定D-1173-53(0.1%、50℃)に従って測定される。さらに、当業者は製品パンフレットであるSurfactants, Pluronics & Tetronics, BASF Corporation 1999, pp. 24-31中の界面活性剤の特性の表を単に検討することにより、低泡剤Pluronic(登録商標)タイプの界面活性剤を容易に特定し、それゆえ、選択することができる。
本発明の組成物は、好ましくは、過酸化水素安定剤を含む。好ましくは、安定剤は米国特許第4,812,173号明細書に開示されるとおりのジホスホン酸アルカノールである。最も好ましい安定剤はジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)又はその生理学的に適合性の塩である。この化合物はSolutiaにより、DEQUEST(登録商標)2060の名称で製造されている。安定剤は、好ましくは、溶液中に、組成物の約0.001〜約0.03質量%の量で存在しており、最も好ましくは、溶液の約0.006〜約0.0120質量%の量で存在している。コンタクトレンズ消毒装置中での過酸化水素の安定化は、より詳細には、米国特許第4,812,173号及び同第4,889,689号明細書に記載されている。本明細書中に記載される例の製剤中に使用される過酸化水素の安定化形態は、Solvay Chemicals, Inc.から入手された。所望ならば、追加の従来の安定剤は、無菌化される材料と適合性があるならば、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)とともに又はその代わりに使用してもよい。
過酸化物消毒液は、所望の張度で液体媒体を提供するために、有効量の張度成分を含むことができる。このような張度成分は、溶液中に存在し及び/又は溶液中に導入されてもよい。採用することができる適切な張度調節成分のうち、種々の無機塩類などの従来からコンタクトレンズケア製品に使用されているものである。塩化ナトリウム及び/又は塩化カリウムなどは非常に有用な張度成分である。含まれる張度成分の量は所望の程度の張度を溶液に付与するのに有効な量である。このような量は、例えば、約0.4%〜約1.5%(w/v)であることができる。例えば、塩化ナトリウムは0.50%〜0.90%(w/v)の範囲で存在することができる。
記載の溶液は、また、湿潤化状態にレンズを維持するのを援助しそして目の上に消毒されたコンタクトレンズを配置したときの初期快適性を援助するための湿潤化剤を含むことができる。例示の湿潤化剤としては、プロピレングリコール、グリセリン、糖アルコール及びデクスパンテノールが挙げられる。湿潤化剤は、一般に、溶液中に0.2wt%〜1.5wt%の濃度で存在する。
本明細書中に記載される過酸化物含有レンズケア液を用いてコンタクトレンズを処理する方法はよく知られており、本発明の範囲に入る。このような方法は、コンタクトレンズに所望の処理を行うのに有効な条件で記載の過酸化物溶液とコンタクトレンズを接触させることを含む。事実上、過去30年間にわたって過酸化物溶液及び過酸化物レンズクロージャでコンタクトレンズを消毒しそして洗浄するのに使用されてきた手順と同一の手順を記載の装置で使用することができる。レンズを目から取り外し、クロージャの固定要素に配置する。クロージャは消毒液で満たされており、固定されたレンズは液中に配置される。周囲温度及び圧力で、又は、おおよそ、その温度及び圧力での接触は非常に便利で、有用である。接触は、好ましくは、約1時間〜約12時間又はそれ以上の範囲の時間で行われる。その後、レンズを固定要素から取り外し、目の上に配置する。
追加の非限定的な例は本発明の特定の態様を例示する。
例2〜6
下記の過酸化物コンタクトレンズケア液を、リストされた成分のそれぞれの適切な量を水溶液に添加することによって調製し、その水溶液は0.1wt%のKCl、0.15wt%のクエン酸、1.0wt%のプロピレングリコール及びポロキサマーl81(60ppm)も含んでいた。表1を参照されたい。ppmで記載されていないかぎり、濃度はwt%で示している。pHは、適量の塩酸又は水酸化ナトリウムにより約6.75に調節する。
Figure 2013539670
ISO殺生力独立データ
特定のレンズケア液の殺生活性を評価するために、出願人は米国食品医薬品局、眼科デバイス部門によって調製した1997年5月1日付けの製品の消毒効果試験に基づいて、「製品消毒のための独立手順」を使用する。この性能要件は摩擦手順を含まない。独立試験は、代表的な範囲の微生物の標準接種材料を消毒製品に暴露し、製品が使用されうる間と同等の所定の時間間隔で生存能力低下の程度を見いだす。所与の消毒期間(潜在的な最小推奨消毒期間に対応する)のための主な基準は、1mlあたり回復した細菌の数が所与の消毒期間内に平均値で3.0ログ以上低減されなければならないということである。1 mlあたりに回復されたカビ及び酵母の数は最小推奨消毒時間内に平均値で1.0ログ以上低減し、最小推奨消毒時間の4倍の時間で増加なしでなければならない。
コンタクトレンズの化学消毒及び洗浄のための様々な組成物の各々の抗微生物効力は、独立手順を使用して10%の有機質土壌の存在下で評価される。微生物暴露接種材料を、黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)、緑膿菌(ATCC 9027)、セラチア・マルセセンス(ATCC 13880)、カンジダ・アルビカンス(ATCC10231)及びフザリウム・ソラニ(ATCC 36031)を用いて調製する。試験生物は適切な寒天上で培養し、培養物を無菌ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水+0.05%質量/体積ポリソルベート80(DPBST)又は適切な希釈剤を用いて収穫し、そして適当な容器に移した。胞子懸濁液を滅菌ガラスウールを通してろ過し、菌糸断片を除去する。適切な場合には、懸濁液を清浄化するために1.2μmのフィルタを通してセラチア・マルセセンスをろ過する。
収穫後に、懸濁液を20〜25℃の温度で最大30分間、5000×g以下で遠心分離する。上層液をデカントし、そしてDPBST又は他の適切な希釈剤中に再懸濁させる。懸濁液を第二回目の遠心分離し、そしてDPBST又は他の適切な希釈剤中に再懸濁させる。すべての暴露細菌及び真菌類細胞をDPBST又は他の適切な希釈剤中で1×10〜1×10cfu/mLに調節する。適切な細胞濃度は予め選択された波長、例えば490nmで、例えば、スペクトロフォトメータを用いて、懸濁液の濁度を測定することにより評価されうる。1暴露生物当たり最低10mLの試験溶液を含む過酸化物レンズ消毒ケースを調製する。試験しようとしている溶液を含む各過酸化物消毒ケースを試験生物の十分な懸濁液で接種し、最終計数1×10〜1×10cfu/mLを提供し、接種材料の体積はサンプル体積の1%を超えない。接種材料の分散はサンプルを少なくとも15秒間ボルテックスすることにより確保する。接種された製品を10℃〜25℃で貯蔵する。その後、1.0mLの量のアリコートを接種された製品から取り出し、消毒の特定時間後の生存計数を決定する。
懸濁液は、少なくとも5秒間激しくボルテックスすることにより十分に混合される。指定された時間間隔で取り出される1.0mLのアリコートを検査中和媒体中で適切な一連の10倍希釈に付す。懸濁液を激しく混合し、微生物剤の中和を可能にするのに適する時間インキュベートする。微生物の生存計数は、細菌のためのトリプチケースソイ寒天(TSA)及び、カビ及び酵母のためにサブローデキストロース寒天(SDA)の三連プレートの調製によって適切な希釈で決定される。細菌回収プレートを30℃〜35℃で2〜4日間インキュベートする。酵母回収プレートを20℃〜30℃で2〜4日間インキュベートする。カビ回収プレートを20℃〜25℃で3〜7日間インキュベートする。コロニー形成単位の平均数を可算プレート上で決定する。可算プレートはコロニーが10又は10−1希釈プレートについてのみ観察されている場合を除き、細菌及び酵母については30〜300cfu/プレートであり、カビについては8〜800cfu/プレートである。その後、微生物の減少は、指定された時点で計算される。
試験微生物の成長のために使用される培地の適合性を実証し、当初接種濃度の推定を行うために、上記のとおりの微生物を懸濁するために使用されたのと同一の体積の希釈剤を使用して、DPBSTなどの適切な希釈剤へ、接種材料の同一のアリコートを分散させることにより接種材料対照物を調製する。検証中和ブロス中での接種、及び適切な時間のインキュベーションの後に、接種材料対照物は1.0×10〜1.0×10cfu/mLでなければならない。
すべての溶液にわたって完全な殺生観察されそして記録されたので、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、セラチア・マルセセンス(Serratia marcescens)のデータは表2に報告しない。
Figure 2013539670
図7は2つの溶液:比較例番号5及び例2の過酸化物中和プロットである。プロットデータから示されるとおり、例2の過酸化物消毒液中のアミノバッファー成分TRISの存在は、当初4時間にわたる過酸化物の中和速度の有意な低減を示す。中和曲線の下にある面積を測定する計算は例2のTRIS緩衝過酸化物溶液中の最初の4時間にわたる合計過酸化物濃度がCE5のリン酸塩緩衝過酸化物溶液の約67%であることを示す。
図8は例4の過酸化物中和プロットである。プロットデータから示されるとおり、タウリンの存在下でのアミノバッファー成分TRISの存在は当初4時間にわたる例2と非常に類似の過酸化物中和を示す。
図9は例2のコンタクトレンズケア液(左側)vsCibaVisionによるClear Care(登録商標)過酸化物系とともに提供される溶液(右側)のBausch + Lomb, Rochester, NYから入手可能なEZ-Sept(登録商標)過酸化物系とともに提供されるコンタクトレンズクロージャ中での視覚比較を示す写真である。溶液はクロージャの底に結合された白金を含む過酸化物中和触媒を備えたそれぞれのレンズクロージャに同時に添加された。各々それぞれの溶液をレンズクロージャ中に導入した後の1分以内に写真を撮った。写真では、触媒の過酸化物中和活性を変性することに対するTRISの効果を視覚化することができる。Clear Care(登録商標)過酸化物消毒液は、中和触媒との接触時にほとんど激しく反応し、最初の1分以内に、大きな不均一な二原子酸素(過酸化水素の中和生成物)の泡を発生した。触媒表面の視覚観察は比較的に速い中和反応を示し、それは触媒表面でのより小さい泡の発生が長いことにより証明されるとおりである。泡は、その後、凝集化して、より大きな泡を形成し、その泡は溶液をとおして上方に通過する。また、溶液の上部で発生した比較的に大きな泡ヘッドを視覚化することができ、ここでも、比較的に高速の過酸化物中和を中和の最初1分で示している。
対照的に、例2の過酸化物消毒液では、接触の当初1分以内には、より制御された有意に遅い過酸化物中和速度を観測する。激しい中和反応の代わりに、比較的に一定の発泡を観察し、又は、溶液をとおして上がってくる実質的に均一なマイクロバブルの発生を観察する。実際、触媒の表面を見ることにより、Clear Care(登録商標)過酸化物液と比較して過酸化物中和の速度がずっと遅く、また、比較的に小さい泡ヘッドであることを実際に視覚化することができる。最初の1分間の過酸化物中和速度の視覚化は図5〜7でプロットした計算(滴定)中和プロファイルで観測されるものと首尾一貫する。より重要なことには、過酸化物中和の視覚化された速度は本発明のレンズケア装置の殺生効果、特に、通常には5種の微生物のうちで最も殺生するのが困難であるカンジダ・アルビカンスに対する殺生効果を増加することが観測されることと首尾一貫する。
例5〜11
リストした成分の各々の適量を精製水に添加することにより以下の過酸化物コンタクトレンズケア液を調製する。各例の製剤中のリン酸ナトリウム、クエン酸、塩化カリウム、ポロキサマーL81及び過酸化水素の量は表1の比較例5に報告されているとおりである。
Figure 2013539670
本発明は、読者が過度の実験を行うことなく本発明を実施できるように特定の好ましい実施形態に関して詳細に説明されてきた。しかしながら、成分及びパラメータの多くは本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、ある程度、変更又は改変することができることを当業者は容易に認識するであろう。
図1は従来技術のコンタクトレンズ過酸化物消毒液の中和速度プロファイルである。 図2は従来技術の提案された過酸化物消毒装置の中和速度プロファイルである。 図3は過酸化物消毒液を用いたコンタクトレンズの洗浄及び消毒のための従来技術のレンズケースクロージャである。 図4は過酸化物消毒液を用いたコンタクトレンズの洗浄及び消毒のための従来技術のレンズケースクロージャである。 図5Aはリン酸塩バッファーを用いた以外は同様である過酸化物液に対する、本発明の過酸化物消毒液の中和速度プロファイルの比較プロットである。 図5Bは図5の過酸化水素消毒液の中和についての擬一次速度定数を決定するためのグラフである。 図6はリン酸塩バッファーを用いた以外は同様である過酸化物液に対する、本発明の過酸化物消毒液の中和速度プロファイルの比較プロットである。 図7は、例4の中和速度プロファイルのプロットである。 図8はEZ-Sept(登録商標)過酸化物消毒装置とともに提供されるコンタクトレンズクロージャ中のTRIS含有過酸化物コンタクトレンズケア液vsClear Care(登録商標)の視覚比較を示す写真である。
図6は2つの溶液:比較例番号5及び例2の過酸化物中和プロットである。プロットデータから示されるとおり、例2の過酸化物消毒液中のアミノバッファー成分TRISの存在は、当初4時間にわたる過酸化物の中和速度の有意な低減を示す。中和曲線の下にある面積を測定する計算は例2のTRIS緩衝過酸化物溶液中の最初の4時間にわたる合計過酸化物濃度がCE5のリン酸塩緩衝過酸化物溶液の約67%であることを示す。
図7は例4の過酸化物中和プロットである。プロットデータから示されるとおり、タウリンの存在下でのアミノバッファー成分TRISの存在は当初4時間にわたる例2と非常に類似の過酸化物中和を示す。
図8は例2のコンタクトレンズケア液(左側)vsCibaVisionによるClear Care(登録商標)過酸化物系とともに提供される溶液(右側)のBausch + Lomb, Rochester, NYから入手可能なEZ-Sept(登録商標)過酸化物系とともに提供されるコンタクトレンズクロージャ中での視覚比較を示す写真である。溶液はクロージャの底に結合された白金を含む過酸化物中和触媒を備えたそれぞれのレンズクロージャに同時に添加された。各々それぞれの溶液をレンズクロージャ中に導入した後の1分以内に写真を撮った。写真では、触媒の過酸化物中和活性を変性することに対するTRISの効果を視覚化することができる。Clear Care(登録商標)過酸化物消毒液は、中和触媒との接触時にほとんど激しく反応し、最初の1分以内に、大きな不均一な二原子酸素(過酸化水素の中和生成物)の泡を発生した。触媒表面の視覚観察は比較的に速い中和反応を示し、それは触媒表面でのより小さい泡の発生が長いことにより証明されるとおりである。泡は、その後、凝集化して、より大きな泡を形成し、その泡は溶液をとおして上方に通過する。また、溶液の上部で発生した比較的に大きな泡ヘッドを視覚化することができ、ここでも、比較的に高速の過酸化物中和を中和の最初1分で示している。

Claims (18)

  1. 0.5wt%〜6wt%の過酸化水素又は過酸化水素の化学前駆体及びアミノバッファー成分を含む、過酸化物消毒液を、
    前記消毒液中にコンタクトレンズ対を配置しそして維持するための固定要素及び白金を含む過酸化物中和触媒を含むレンズクロージャとの組み合わせで含む、
    コンタクトレンズ消毒装置であって、
    前記消毒装置は中和の当初60分間にわたる過酸化水素の擬一次半減期が前記レンズクロージャ中で12分〜30分であることを示す、コンタクトレンズ消毒装置。
  2. 0.5wt%〜6wt%の過酸化水素又は過酸化水素の化学前駆体及びアミノバッファー成分を含む、過酸化物消毒液を、
    前記消毒液中にコンタクトレンズ対を配置しそして維持するための固定要素及び白金を含む過酸化物中和触媒を含むレンズクロージャとの組み合わせで含む、
    コンタクトレンズ消毒装置であって、
    前記消毒装置は同等のコンタクトレンズ消毒液であって、アミノバッファー成分を含まない消毒液よりも、6時間後に、カンジダ・アルビカンス又はセラチア・マルセセンスに対して0.5ログキル(log−kill)以上高い殺生物効力を示し、カンジダ・アルビカンス又はセラチア・マルセセンスに対する有効性の増加は消毒液の過酸化物中和の遅れにより提供される、コンタクトレンズ消毒装置。
  3. 当初60分間にわたる過酸化水素の擬一次半減期は14分〜22分であり、中和の当初6時間後の過酸化水素の濃度は150ppm未満である、請求項1記載のレンズ消毒装置。
  4. 前記アミノバッファー成分は第一級、第二級又は第三級アミノ基及び2〜16個の炭素原子を含む、請求項1記載のレンズ消毒装置。
  5. 前記アミノバッファー成分は第一級又は第二級アミノ基及び2〜12個の炭素原子を含む、請求項1記載のレンズ消毒装置。
  6. 前記アミノバッファー成分は2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール及びN−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸からなる群より選ばれる、請求項1記載のレンズ消毒装置。
  7. 前記消毒液はアミノ酸、又は、アミノ酸から誘導される化合物をさらに含む、請求項1記載のレンズ消毒装置。
  8. 前記アミノ酸はメチオニン、アスパラギン、グルタミン、ヒスチジン、リジン、アルギニン、グリシン、セリン、シスチン及びスレオニンからなる群より選ばれる、請求項7記載のレンズ消毒装置。
  9. 前記アミノ酸は0.05wt%〜0.4wt%で前記消毒液中に存在する、請求項7記載のレンズ消毒装置。
  10. 前記アミノバッファー成分は前記消毒液中に0.04wt%〜0.3wt%の濃度で存在する、請求項1記載のレンズ消毒装置。
  11. 前記消毒液は、低泡界面活性剤、特に、Pluronic(登録商標) L42, Pluronic(登録商標) L43, Pluronic(登録商標) L61, Pluronic(登録商標) L81 , Pluronic(登録商標) 31R1, Pluronic(登録商標) 31R2, Pluronic(登録商標) 25R1, Pluronic(登録商標) 17R1 , Pluronic(登録商標) 17R2, Pluronic(登録商標) 12R3及びPluronic(登録商標) 17R4からなる群より選ばれるポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合ポリマーをさらに含む、請求項1記載の消毒装置。
  12. 前記消毒装置は、同等のコンタクトレンズ消毒液であって、アミノバッファー成分を含まない消毒液よりも、6時間後に、カンジダ・アルビカンスに対して0.8ログキル(log−kill)以上効果的である過酸化水素中和プロファイルを示す、請求項1記載のレンズ消毒装置。
  13. 前記アミノバッファー成分は2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオールである、請求項1記載のレンズ消毒装置。
  14. 0.5wt%〜6wt%の過酸化水素又は過酸化水素の化学前駆体及び2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール及びN−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸からなる群より選ばれるアミノバッファー成分を含む、過酸化物消毒液を、
    前記消毒液中にコンタクトレンズ対を配置しそして維持するための固定要素及び白金を含む過酸化物中和触媒を含むレンズクロージャとの組み合わせで含む、
    コンタクトレンズ消毒装置であって、
    前記消毒装置は中和の当初60分間にわたる過酸化水素の擬一次半減期が前記レンズクロージャ中で12分〜30分であることを示す、コンタクトレンズ消毒装置。
  15. 当初60分間にわたる過酸化水素の擬一次半減期は14分〜22分であり、中和の当初6時間後の過酸化水素の濃度は150ppm未満である、請求項14記載のレンズ消毒装置。
  16. 前記消毒装置は同等のコンタクトレンズ消毒液であって、アミノバッファー成分を含まない消毒液よりも、6時間後に、カンジダ・アルビカンス又はセラチア・マルセセンスに対して0.5ログキル(log−kill)以上高い殺生物効力を示し、カンジダ・アルビカンス又はセラチア・マルセセンスに対する有効性の増加は消毒液の過酸化物中和の遅れにより提供される、請求項14記載のレンズ消毒装置。
  17. 前記消毒装置は、同等のコンタクトレンズ消毒液よりも、6時間後に、カンジダ・アルビカンスに対して0.8ログキル(log−kill)以上効果的である過酸化水素中和プロファイルを示す、請求項16記載の消毒装置。
  18. 前記消毒液はアミノ酸、又は、アミノ酸から誘導される化合物をさらに含む、請求項14記載の消毒装置。
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