JP2013538979A - 分割サイクルエンジンのための排気バルブのタイミング - Google Patents

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Abstract

ここに開示されているエンジン、エンジン構成要素及び関連する方法は、空気及び/又は燃料の新気充填物が膨張シリンダーへ供給されるクロスオーバー膨張バルブを開く前に、排気ガス及び他の燃焼生成物が膨張シリンダーから排出される排気バルブを閉じることを、概ね、含んでいる。排気バルブは、燃焼事象の後、できるだけ遅く、しかし、クロスオーバー膨張バルブが開く前に十分な余裕をもって、そして内方に開く排気バルブの場合には、バルブ対ピストンの接触が起こる前に、閉じられるのが好ましい。好ましくは、排気バルブはクロスオーバー膨張バルブが開かれる前、約0度CAないし約15度CAに閉じられる。

Description

この出願は、2010年9月29日に出願された米国仮特許出願第61/404,239号の優先権の利益を主張し、その全内容は参照によりここに取り込まれている。
本発明は内燃機関に関する。より詳しくは、本発明は分割サイクルエンジンのための排気バルブのタイミングに関する。
明確化の目的のために、本出願において用いられるとき、用語「従来のエンジン」とは、周知のオットーサイクルの4つのストロークの全て(すなわち、吸気、圧縮、膨張、及び排気のストローク)がエンジンのピストン/シリンダーの組み合わせの各々に包含されている内燃機関を意味している。各々のストロークは、クランクシャフトの1/2回転(180度クランク角(CA))を必要とし、従来のエンジンの各々のシリンダーにおいて全てのオットーサイクルを完了するためには、クランクシャフトの完全な2回転(720度CA)が必要である。
また、明確化の目的のために、先行技術に開示されたエンジンに適用され、及び本出願において言及されるように、用語「分割サイクルエンジン」について、以下の定義が提供されている。
分割サイクルエンジンは、概ね、
クランクシャフト軸回りに回転可能なクランクシャフト、
当該クランクシャフトの単一の回転中の吸入ストローク及び圧縮ストロークを通して往復するように圧縮シリンダー内に摺動可能に収容されると共に、当該クランクシャフトに作用可能に連結された圧縮ピストン、
当該クランクシャフトの単一の回転中の膨張ストローク及び排気ストロークを通して往復するように膨張シリンダーに摺動可能に収容されると共に、当該クランクシャフトに作用可能に連結された膨張(動力)ピストン、及び
圧縮シリンダー及び膨張シリンダーを相互に連結するクロスオーバー通路であって、内部に配置された少なくともクロスオーバー膨張バルブ(XovrE)を含み、より好ましくは、両者間に圧力室を画成するクロスオーバー圧縮バルブ(XovrC)及びクロスオーバー膨張バルブ(XovrE)を含むクロスオーバー通路、を備えている。
分割サイクル空気ハイブリッドエンジンは、分割サイクルエンジンと空気貯留器(また、共通に空気タンクとも称される)及び種々の制御装置を組み合わせている。この組合せは、分割サイクル空気ハイブリッドエンジンが圧縮空気の形で空気貯留器内にエネルギーを蓄えることを可能にしている。空気貯留器内の圧縮空気は、後で、クランクシャフトに動力を与えるべく膨張シリンダーで用いられる。
一般に、ここに言及される分割サイクル空気ハイブリッドエンジンは、
クランクシャフト軸回りに回転可能なクランクシャフト、
当該クランクシャフトの単一の回転中の吸入ストローク及び圧縮ストロークを通して往復するように圧縮シリンダー内に摺動可能に収容されると共に、当該クランクシャフトに作用可能に連結された圧縮ピストン、
当該クランクシャフトの単一の回転中の膨張ストローク及び排気ストロークを通して往復するように膨張シリンダーに摺動可能に収容されると共に、当該クランクシャフトに作用可能に連結された膨張(動力)ピストン、
圧縮シリンダー及び膨張シリンダーを相互に連結するクロスオーバー通路(ポート)であって、内部に配置された少なくともクロスオーバー膨張(XovrE)バルブを含み、より好ましくは、両者間に圧力室を画成するクロスオーバー圧縮(XovrC)バルブ及びクロスオーバー膨張(XovrE)バルブを含むクロスオーバー通路、及び
クロスオーバー通路に作用可能に連結され、圧縮シリンダーからの圧縮空気を蓄え、及び圧縮空気を膨張シリンダーに配送すべく選択的に作動可能である空気貯留器、を備えている。
図1は、先行技術の分割サイクル空気ハイブリッドエンジンの1つの模範的実施形態を図解している。当該分割サイクルエンジン100は、従来のエンジンの2つの隣接するシリンダーを1つの圧縮シリンダー102と1つの膨張シリンダー104との組合せに置き換えている。当該圧縮シリンダー102及び当該膨張シリンダー104は、クランクシャフト106が回転可能に設けられているエンジンブロック内に形成されている。シリンダー102、104の上端部は、シリンダーヘッド130によって閉じられている。当該クランクシャフト106は、軸方向に変位され、且つ角度的にオフセットされた第1及び第2のクランクスロー126、128を含み、それらの間に位相角を有している。当該第1のクランクスロー126は、第1のコネクティングロッド138によって圧縮ピストン110に旋回可能に連結され、且つ第2のクランクスロー128は、第2のコネクティングロッド140によって膨張ピストン120に旋回可能に連結されており、クランクスローの角度的なオフセット及びシリンダー、クランク及びピストンの幾何学的な関係によって決定されるタイミング関係で、それらのそれぞれのシリンダー102、104内でピストン110、120を往復させる。もしも望まれるなら、ピストンの運動及びタイミングに関係する代替的な機構が用いられてもよい。クランクシャフトの回転方向、及び下死点(BDC)位置近傍でのピストンの相対的運動は、それらの対応する構成部品と共に、図面において関連する矢印によって指示されている。
オットーサイクルの4つのストロークは、かくて、当該圧縮シリンダー102が吸入及び圧縮ストロークを包含し、そして当該膨張シリンダー104が膨張及び排気ストロークを包含するように、2つのシリンダー102及び104に亘って「分割」されている。したがって、オットーサイクルはクランクシャフト106の1回転(360度CA)毎に、これら2つのシリンダー102,104で完了される。
当該吸入ストローク中、吸入空気が、当該圧縮シリンダー102内に内方に開く(シリンダー内にピストンに向かって開く)ポペット吸気バルブ108を介して吸引される。圧縮ストローク中、圧縮ピストン110は空気充填物を加圧し、そして膨張シリンダー104に対する吸気通路として作用するクロスオーバー通路112を介して、当該空気充填物を押し込む。エンジン100は1つ以上のクロスオーバー通路112を有してもよい。
分割サイクルエンジン100の圧縮シリンダー102の容積測定(すなわち、幾何学的な)圧縮比が、(分割サイクルエンジンについて一般に)ここで分割サイクルエンジンの「圧縮比」と呼ばれる。エンジン100の膨張シリンダー104の容積測定(すなわち、幾何学的な)圧縮比が、(及び分割サイクルエンジンについて一般に)ここで当該分割サイクルエンジンの「膨張比」と称される。シリンダーの容積測定の圧縮比は、前記ピストンがその上死点(TDC)位置にあるときに、シリンダー内に囲われた容積(すなわち、クリアランス容積)に対しての、そこを往復するピストンがその下死点位置にあるときに、(全ての凹みを含む)シリンダー内に囲われた(すなわち、捕捉された)容積の比として、当該技術分野では周知である。具体的に言うと、分割サイクルエンジンについては、ここに定義されるように、圧縮シリンダーの圧縮比は、XovrCバルブが閉じられているときに決定される。また、具体的に言うと、分割サイクルエンジンについては、ここに定義されるように、膨張シリンダーの膨張比は、XovrEバルブが閉じられるときに決定される。
圧縮シリンダー102内での極めて高い容積測定の圧縮比(例えば、20対1、30対1、40対1、又はそれ以上)のせいで、圧縮シリンダー102からクロスオーバー通路112への流れを制御するのに、クロスオーバー通路112の入口で外方に開く(シリンダー及びピストンから外方に離れて開く)ポペットクロスオーバー圧縮(XovrC)バルブ114が用いられている。膨張シリンダー104内での極めて高い容積測定の圧縮比(例えば、20対1、30対1、40対1、又はそれ以上)のせいで、クロスオーバー通路112から膨張シリンダー104への流れを制御するのに、クロスオーバー通路112の出口で外方に開くポペットクロスオーバー膨張(XovrE)バルブ116が用いられている。当該XovrCバルブ114及びXovrEバルブ116の作動割合及び位相付けは、クロスオーバー通路112内の圧力をオットーサイクルの4つのストローク全ての間に高い最低圧力(典型的には、全負荷で20bar以上)に維持するように、タイミング付けられている。
少なくとも1つのフュエルインジェクター118が、XovrEバルブ116の開きに連携して、クロスオーバー通路112の出口端部で加圧空気内に燃料を噴射する。代わりに、又は付加的に、燃料が当該膨張シリンダー104に直接に噴射されてもよい。燃料-空気充填物は、膨張ピストン120がそのTDC位置に到達後直ぐに、当該膨張シリンダー104内に十分に入る。膨張ピストン120がそのTDC位置からの下降を開始するとき、そしてXovrEバルブ116がまだ開いている間に、1つ以上の点火プラグ122が点火され、(典型的には、膨張ピストン120のTDC後の10乃至20度CAの間で)燃焼を開始させる。燃焼は、膨張ピストンがそのTDC位置通過後の1乃至30度CAの間にある間に開始されてもよい。より好ましくは、燃焼は、膨張ピストンがそのTDC位置通過後の5乃至25度CAの間にある間に開始されてもよい。最も好ましくは、燃焼は、膨張ピストンがそのTDC位置通過後の10乃至20度CAの間にある間に開始されてもよい。加えて、燃焼は、グロープラグ、マイクロウエーブ点火装置によるような、又は圧縮着火方法によるような他の点火装置及び/又は方法によって、開始されてもよい。
その後、XovrEバルブ116は、結果としての燃焼事象がクロスオーバー通路112に進入する前に閉じられる。当該燃焼事象は、動力ストロークにおいて膨張ピストン120を下方に駆動する。排気ガスは、内方に開くポペット排気バルブ124を介して排気ストローク中に当該膨張シリンダー104から排出される。
分割サイクルエンジンのコンセプトによれば、圧縮シリンダー102及び膨張シリンダー104の幾何学的なエンジンパラメータ(すなわち、ボア、ストローク、コネクティングロッド長さ、容積測定の圧縮比、その他)は概ね互いから独立である。例えば、圧縮シリンダー102及び膨張シリンダー104についてのクランクスロー126、128は、それぞれ、異なる半径を有してもよく、そして膨張ピストン120の上死点(TDC)が圧縮ピストン110のTDCの前に起こるように、互いから離れて位相付けられてもよい。この独立性は、分割サイクルエンジンが一般の4ストロークエンジンよりも、より高い効率レベル及びより大きなトルクを潜在的に達成すること可能にしている。
分割サイクルエンジン100におけるエンジンパラメータの幾何学的な独立性はまた、前に述べたように、クロスオーバー通路112内に圧力が維持され得る主な理由の一つである。詳しくは、膨張ピストン120はその上死点位置に、圧縮ピストンがその上死点位置に到達する僅かな位相角(典型的には10ないし30の間のクランク角度)だけ前に、到達する。この位相角は、XovrCバルブ114及びXovrEバルブ116の適切なタイミングと伴って、分割サイクルエンジン100がその圧力/容積サイクルの全4つのストロークの間に、クロスオーバー通路112内を高い最小圧力(典型的には、全負荷運転中に絶対圧で20bar以上)に維持することを可能にしている。すなわち、分割サイクルエンジン100は、XovrC及びXovrEバルブ114,116の両者が、膨張ピストン120がそのTDC位置からそのBDC位置に降下し、そして圧縮ピストン110が同時にそのBDC位置からそのTDC位置に向けて上昇する間のかなりの期間(すなわち、クランクシャフトの回転期間)開くように、XovrCバルブ114及びXovrEバルブ116をタイミング付けて作動可能である。クロスオーバーバルブ114、116の両者が開いている期間(すなわち、クランクシャフトの回転)中、(1)圧縮シリンダー102からクロスオーバー通路112へ、及び(2)クロスオーバー通路112から膨張シリンダー104へほぼ等しい空気質量(マス)が移送される。従って、この期間中、クロスオーバー通路内の圧力は所定の最小圧力(典型的には、全負荷運転中に絶対圧で20、30又は40bar)より低く低下するのが防がれる。さらに、エンジンサイクルの実質的な部分(典型的には、全エンジンサイクルの80%以上)の間、XovrCバルブ114及びXovrEバルブ116の両者は、クロスオーバー通路112内に捕捉されているガスの質量(マス)をほぼ一定のレベルに維持するために、閉じられている。結果として、クロスオーバー通路112内の圧力は、エンジンの圧力/容積サイクルの全4つのストロークの間、所定の最小圧力に維持される。
ここでの目的のため、ほぼ等しいガスの質量(マス)をクロスオーバー通路112へ、又はそれから同時に移送させるために、膨張ピストン120がTDCから降下し、そして圧縮ピストン110がTDCに向けて上昇している間にXovrCバルブ114及びXovrEバルブ116を開く方法が、ここでガス移送のプッシュプル方法と称される。分割サイクルエンジン100のクロスオーバー通路112内の圧力が、エンジンが全負荷で運転しているとき、エンジンのサイクルの全4つのストロークの間に、典型的には、20bar以上に維持されるのを可能にしているのがプッシュプル方法である。
クロスオーバーバルブ114、116は、1つ以上のカム(不図示)を含んでいるバルブトレインによって作動される。一般に、カムに駆動される機構は、機械的にクランクシャフトにリンクされているカムシャフトを含んでいる。1つ以上のカムがカムシャフトに設けられ、各々がバルブ事象(すなわち、バルブ作動中に生ずる事象)のバルブリフト曲線を制御する成形表面を有している。XovrCバルブ114及びXovrEバルブ116の各々は、それ自体のそれぞれのカム及び/又はそれ自体のそれぞれのカムシャフトを有してもよい。XovrC及びXovrEカムが回転すると、その偏心部分がロッカーアームに運動を伝え、それが順に運動をバルブに伝え、それによってバルブをそのバルブシートから離してリフトさせる(開く)。カムが回転を継続すると、偏心部分がロッカーアームを通過し、そしてバルブの閉じが許容される。
当該分割サイクル空気ハイブリッドエンジン100はまた、空気貯留器タンクバルブ152を介してクロスオーバー通路112に作用可能に連結されている空気貯留器(タンク)142を含んでいる。2つ以上のクロスオーバー通路112を備える実施形態は、共通の空気貯留器142につながる各々のクロスオーバー通路112のためのタンクバルブ152を含んでもよく、全てのクロスオーバー通路112を共通の空気貯留器142に連結する単一のバルブを含んでもよく、又は各々のクロスオーバー通路112が別々の空気貯留器142に作用可能に連結してもよい。
当該タンクバルブ152は、典型的には、クロスオーバー通路112から空気タンク142まで延在している空気タンクポート154内に配置されている。当該空気タンクポート154は、第1の空気タンクポート区分156及び第2の空気タンクポート区分158に分けられている。当該第1の空気タンクポート区分156は当該空気タンクバルブ152をクロスオーバー通路112に連結し、そして第2の空気タンクポート区分158は当該空気タンクバルブ152を空気タンク142に連結している。当該第1の空気タンクポート区分156の容積は、当該空気タンクバルブ152が閉じられているとき、当該タンクバルブ152をクロスオーバー通路112に連結する全ての付加的な凹部の容積を含んでいる。好ましくは、当該第1の空気タンクポート区分156の容積は第2の空気タンクポート区分158に比べて小さい。より好ましくは、当該第1の空気タンクポート区分156は実質的には無きに等しく、すなわち、当該タンクバルブ152は、最も好ましくは、クロスオーバー通路112の外壁に対して同一面となるように配置されている。
当該タンクバルブ152は、適切なバルブ装置又はシステムであってもよい。例えば、当該タンクバルブ152は、種々のバルブ作動装置(例えば、空圧、液圧、カム、電気式など)によって動作される能動バルブであってもよい。加えて、当該タンクバルブ152は、2つ以上の作動装置でもって動作される2つ以上のバルブを備えるタンクバルブシステムを備えてもよい。
空気タンク142は、圧縮空気の形でエネルギーを蓄え、そしてクランクシャフト16に動力を与えるために、その圧縮空気を後で用いるべく利用されている。この潜在的なエネルギーを蓄える機械式の手段は、現在の技術水準に対して多数の潜在的有利性を提供している。例えば、当該分割サイクルエンジン100は、ディーゼルエンジン及び電気ハイブリッドシステムのような市場における他の技術に対して、比較的低い製造及び廃棄物処理コストで、燃料効率利得及びNOxエミッション低減での多くの有利性を潜在的に提供することができる。
エンジン100は、典型的には、通常の運転すなわち点火燃焼(NF) モード(また、通例、エンジン点火燃焼(EF)モードと呼ばれている)と4つの基本的名空気ハイブリッドモードの1つ以上とで作動する。EFモードにおいて、エンジン100は詳しく前述したように普通に機能し、当該空気タンク142の使用なしで作動する。EFモードにおいて、空気タンクバルブ152は、空気タンク142を基本の分割サイクルエンジンから隔離すべく閉じられたままである。4つの空気ハイブリッドモードにおいては、エンジン100は当該空気タンク142の使用を伴って作動する。
当該4つの基本的な空気ハイブリッドモードは、
1)燃焼を伴わずに、空気タンク142からの圧縮空気エネルギーを用いることを含む空気膨張機(AE)モード、
2)燃焼を伴わずに、空気タンク142に圧縮空気エネルギーを蓄えることを含む空気圧縮機(AC)モード、
3)燃焼を伴って、空気タンク142からの圧縮空気エネルギーを用いることを含む空気膨張機及び点火燃焼(AEF)モード、及び
4)燃焼を伴って、空気タンク142に圧縮空気エネルギーを蓄えることを含む点火燃焼及び充填(FC)モード、を含んでいる。
分割サイクルエンジンのさらなる詳細は、分割4ストロークサイクル内燃機関という名称で2003年4月8日に発行された特許文献1(United States Patent No. 6,543,225)、及び分割サイクル4ストロークエンジンという名称で2005年10月11日に発行された特許文献2(United States Patent No. 6,952,923)に見いだされ、その各々は、参照によってここに組み入れられている。
さらに、空気ハイブリッドエンジンの詳細は、分割サイクル空気ハイブリッドエンジンという名称で2008年4月8日に発行された特許文献3(United States Patent No. 7,353,786)、分割サイクル空気ハイブリッドエンジンという名称で、2010年7月18日に出願された特許文献4(U.S. Patent Application No. 61/365,343)、及び分割サイクル空気ハイブリッドエンジンという名称で、2010年3月15日に出願された特許文献5(U.S. Patent Application No. 61/313,831)に記載されており、その各々は、参照によってここに組み入れられる。
米国特許第6,543,225号明細書 米国特許第6,952,923号明細書 米国特許第7,353,786号明細書 米国特許出願第61/365,343号 米国特許出願第61/313,831号 米国仮出願第61/436,735号
図1のエンジン100において、膨張シリンダー104からの排気ガスの不適切な排出は、当該膨張シリンダー内の温度が極めて高く残ることを生じさせる。この高い温度は、後の膨張ストロークのために当該膨張シリンダーに加えられた燃料の望ましくない早期着火への引き金となり得る。排気ガスの不適切な排出はまた、エンジン100の効率を低減させる。なぜなら、当該膨張シリンダー104内に捕捉された排気ガスが、排気ストロークの一部の間に不必要に圧縮されるからである。したがって、改善された排気バルブのタイミングによって特徴付けられる、エンジン、エンジン構成要素及び関連する方法に対する必要性が存在する。
ここに開示されているエンジン、エンジン構成要素及び関連する方法は、空気及び/又は燃料の新気充填物が膨張シリンダーへ供給されるクロスオーバー膨張バルブを開く前に、排気ガス及び他の燃焼生成物が膨張シリンダーから排出される排気バルブを閉じることを、概ね、含んでいる。排気バルブは、燃焼事象の後、できるだけ遅く、しかし、クロスオーバー膨張バルブが開く前に十分な余裕をもって、そして内方に開く排気バルブの場合には、バルブ対ピストンの接触が起こる前に、閉じられるのが好ましい。好ましくは、排気バルブはクロスオーバー膨張バルブが開かれる前、約0度CAないし約15度CAに閉じられる。より好ましくは、排気バルブはクロスオーバー膨張バルブが開かれる前、約3度CAないし約10度CAに閉じられる。さらにより好ましくは、排気バルブはクロスオーバー膨張バルブが開かれる前、約3度CAないし約5度CAに閉じられる。
本発明の少なくとも1つの実施形態の1アスペクトにおいて、クランクシャフト軸回りに回転可能なクランクシャフト、当該クランクシャフトの単一の回転中の吸入ストローク及び圧縮ストロークを通して往復するように圧縮シリンダー内に摺動可能に収容されると共に、当該クランクシャフトに作用可能に連結された圧縮ピストン、当該クランクシャフトの単一の回転中の膨張ストローク及び排気ストロークを通して往復するように膨張シリンダーに摺動可能に収容されると共に、当該クランクシャフトに作用可能に連結された膨張ピストン、圧縮シリンダー及び膨張シリンダーを相互に連結するクロスオーバー通路であって、内部に配置された少なくともクロスオーバー膨張バルブ(XovrE)を含むクロスオーバー通路、及び排気バルブであって、それを通して排気ガスが膨張シリンダーから排出される排気バルブ、を含むエンジンが提供されている。当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約 0 度CA及び約 15 度CAの間に開かれる。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、上述のようなエンジンを提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約3度CA及び約10度CAの間に開かれる。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、上述のようなエンジンを提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約3度CA及び約5度CAの間に開かれる。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、上述のようなエンジンを提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約4度CAに開かれる。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、上述のようなエンジンを提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは、クロスオーバー通路と当該膨張シリンダーとの間の流体の流れを制御する。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、上述のようなエンジンを提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは外方に開く。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、上述のようなエンジンを提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは内方に開く。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、上述のようなエンジンを提供し、そこで排気バルブは、膨張ピストンがそのTDC位置に到達前に閉じられる。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、上述のようなエンジンを提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは、膨張ピストンがそのTDC位置に到達する前に開かれる。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、上述のようなエンジンを提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは、膨張ピストンがそのTDC位置に到達した後に開かれる。
本発明の少なくとも1つの実施形態のもう1つのアスペクトにおいて、分割サイクルエンジンを作動させる方法が提供され、その方法は、排気ガスが排気バルブを通してエンジンの膨張シリンダーから排出されるように、排気ストローク中にエンジンの排気バルブを開くことを含んでいる。その方法はまた、排気ストローク中で、且つ当該膨張シリンダーに配置された膨張ピストンがそのTDC位置に到達する前に、当該排気バルブを閉じることを含んでいる。その方法はまた、エンジンのクロスオーバー膨張バルブを、空気がエンジンのクロスオーバー通路から当該クロスオーバー膨張バルブを通って当該膨張シリンダー内に流れるように、当該排気バルブを閉じた後の約0度CA及び約15度CAの間に開くことを含んでいる。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、例えば上述のような方法を提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約3度CA及び約10度CAの間に開かれる。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、例えば上述のような方法を提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約3度CA及び約5度CAの間に開かれる。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、例えば上述のような方法を提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約4度CAに開かれる。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、例えば上述のような方法を提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは外方に開く。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、例えば上述のような方法を提供し、そこで当該排気バルブは内方に開く。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、例えば上述のような方法を提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは、膨張ピストンがそのTDC位置に到達する前に開かれる。
本発明の少なくとも1つの実施形態の関連するアスペクトは、例えば上述のような方法を提供し、そこで当該クロスオーバー膨張バルブは、膨張ピストンがそのTDC位置に到達した後に開かれる。
本発明はさらに、特許請求されたような、装置、システム、及び方法を提供する。
本発明は、添付の図面と共になされる以下の詳細な説明からより十分に理解されるであろう。
先行技術の分割サイクル空気ハイブリッドエンジンの概略構成図である。 改良された排気バルブのタイミングを有する分割サイクル空気ハイブリッドエンジンの一模範的実施形態の概略構成図である。 膨張ストローク中の図2の分割サイクルエンジンの膨張側の概略構成図である。 排気ストローク中の図2の分割サイクルエンジンの膨張側の概略構成図である。 図3Bに示されたのより遅い時点で排気ストローク中の図2の分割サイクルエンジンの膨張側の概略構成図である。 図3Cに示されたのより遅い時点で排気ストローク中の図2の分割サイクルエンジンの膨張側の概略構成図である。 図3Dに示されたのより遅い時点で排気ストローク中の図2の分割サイクルエンジンの膨張側の概略構成図である。 改良された排気バルブのタイミングを有する分割サイクルエンジンの一模範的実施形態のバルブ開閉タイミングのグラフ図である。 図4Aの分割サイクルエンジンのバルブ開閉タイミングのグラフ図である。 図4A−4Bの分割サイクルエンジンのバルブ開閉タイミングのグラフ図である。
ここに開示される方法、システム、及び装置の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解をもたらすべく、いくつかの模範的実施形態が、今、説明される。これらの実施形態の1つ以上の実施例が添付図面に図解されている。当業者は、ここに具体的に説明され、そして添付図面に図解されている方法、システム、及び装置は非限定の模範的実施形態であり、そして本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ定められるということを理解しよう。一模範的実施形態に関連して図解ないしは説明されている特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい。かかる修正及び変更は、本発明の範囲内に含まれるべく意図されている。
用語、「空気」とは、ここで、空気、及び空気と他の燃料又は排気生成物のような物質との混合物の両者を意味するべく用いられている。用語、「流体」とは、液体及び気体の両者を意味するべく用いられている。他の図において示された特徴と同じ又は類似の、特定の図において示された特徴は、同じ参照番号によって指示されている。
ここでの目的のために、バルブ開成事象とは、バルブ開き領域を通る無視できない流れを可能にするべくバルブが十分に開いた時点である。初期のバルブの運動及びバルブの開きを通る結果としての流体流れの開始は極めて緩やかであるので、バルブリフトが見込の最大ピークバルブリフトの5-7%にまで増えるクランク角が、バルブの開成についての基準クランク角として利用されている。
また、ここでの目的のために、バルブ閉成事象とは、バルブ開き領域を通る無視できない流れを停止させるべくバルブが十分に閉じている時点である。終期のバルブの運動及びバルブの開きを通る結果としての流体流れの停止は極めて緩やかであるので、バルブリフトが見込の最大ピークバルブリフトの5-7%にまで減少するクランク角が、バルブ閉成についての基準クランク角として利用されている。
かくて、バルブは、バルブがそのシートから離れてピークリフトの5-7%に移動したときに、参照の目的のためには「開かれた」ことになり、かつバルブは、バルブがそのシートに向かってピークリフトの5-7%内に移動したときに、参照の目的のためには「閉じられた」ことになる。簡単にするために、ミリメートルの(十分の一の)一桁の10進数字に四捨五入される基準バルブリフト数値が選ばれてもよい。例えば、(クロスオーバーバルブのような)3-4mmの見込最大ピークバルブリフトでは、バルブ開成及び閉成のクランク角についての基準リフトとして、0.2mmが選ばれてもよい。同様に、(吸気及び排気バルブのような)8-10mmの見込最大ピークバルブリフトに対しては、バルブ開成及び閉成のクランク角についての基準リフトとして、0.5mmが選ばれてもよい。
ここに開示されているエンジン、エンジン構成要素及び関連する方法は、空気及び/又は燃料の新気充填物が膨張シリンダーへ供給されるクロスオーバー膨張バルブを開く前に、排気ガス及び他の燃焼生成物が膨張シリンダーから排出される排気バルブを閉じることを、概ね、含んでいる。排気バルブは、燃焼事象の後、できるだけ遅く、しかし、クロスオーバー膨張バルブが開く前に十分な余裕をもって、そして内方に開く排気バルブの場合には、バルブ対ピストンの接触が起こる前に、閉じられるのが好ましい。好ましくは、排気バルブはクロスオーバー膨張バルブが開かれる前、約0度CAないし約15度CAに閉じられる。より好ましくは、排気バルブはクロスオーバー膨張バルブが開かれる前、約 3 度CAないし 約 10度CAに閉じられる。さらにより好ましくは、排気バルブはクロスオーバー膨張バルブが開かれる前、約 3 度CAないし約5度CAに閉じられる。
排気バルブをできる限り遅く閉じることは、排気ストローク中に膨張シリンダーから排出される熱い排気ガスの量を最大化する。これは、有利にも、当該膨張シリンダー内の残存熱が新鮮な流入燃料充填物の早期着火を生じさせるのを防止する。さらに、排気バルブをできる限り遅く閉じることは、クロスオーバー膨張バルブが後続的に開かれたときに、クロスオーバー通路と当該膨張シリンダーとの間の圧力差を最大にする助けとなり、それによって当該膨張シリンダー内での空気/燃料の混合を改善する。
排気ストローク中に排気バルブをできる限り遅く閉じることは、一般に、望ましいけれども、クロスオーバー膨張バルブを開く前に排気バルブを閉じることもまた望ましい。これは、膨張シリンダーに入っている新鮮な空気及び/又は燃料充填物が排気バルブを通って逃げる、「吹き抜け」を防止する。吹き抜けは、エンジンの全体的効率を低減する寄生圧力損失を生じさせ得る。加えて、吹き抜けは排気システムに入る未燃燃料に帰し、エミッションを悪化させ、かつ燃料経済性を低下させる。内方に開く排気バルブの場合には、ピストン対バルブの接触が生ずる前に排気バルブが閉じられねばならない。
図2は、本発明による空気ハイブリッド分割サイクルエンジン200の一模範的実施形態を図解している。エンジン200の構造及び作動の詳細な説明は、簡潔さのために省略されており、エンジン200の構造及び作動は、図1のエンジン100のものとここに説明されるのを除き同じであることが理解されよう。図2のエンジン200は、図1のエンジン100と、特に、クロスオーバー膨張バルブ及び排気バルブの開成及び閉成事象のタイミングに関して異なっている。
エンジン200は、圧縮ピストン210が往復動自在に配置されている圧縮シリンダー202及び 膨張ピストン220が往復動自在に配置されている膨張シリンダー204を含んでいる。シリンダー202,204の上端部は、シリンダーヘッド230によって閉じられている。吸入ストローク中、吸入空気が吸気バルブ208を通して圧縮シリンダー202内に引き込まれる。圧縮ストローク中、圧縮ピストン210は空気充填物を加圧し、そして、膨張シリンダー204のための吸気通路として作用するクロスオーバー通路212を通して、空気充填物を押し出す。エンジン200は、1つ以上のクロスオーバー通路212を有してもよい。外方に開くクロスオーバー圧縮バルブ214が、当該クロスオーバー通路212の入口において、当該圧縮シリンダー202から当該クロスオーバー通路212への流れを制御すべく用いられている。外方に開くクロスオーバー膨張バルブ216は、当該クロスオーバー通路212の出口において、当該クロスオーバー通路212から膨張シリンダー204内への流れを制御する。
少なくとも1つのフュエルインジェクター218が、当該クロスオーバー通路212の出口端部で、加圧空気に、及び/又は当該膨張シリンダー204に直接に燃料を噴射する。膨張ピストン220がそのTDC位置からその下降を始めるとき、1つ以上の点火プラグ222が、動力ストロークで膨張ピストン220を下方に駆動する燃焼を開始させるべく点火される。排気ガスは、排気ストローク中に、排気バルブ224を通して膨張シリンダー204から送り出される。エンジン200は、好ましくは、空気タンク242を含むことができ、かくて、上述の空気ハイブリッドモードのいずれにおいても作動可能である。
図解されているクロスオーバー膨張バルブ216は外方開き、そして図解されている排気バルブ224は内方開きであるが、如何なる形式のバルブも本発明の範囲を逸脱することなしに用いられ得る。例えば、両バルブ共に内方開きであり、両バルブ共に外方開きであり、又は排気バルブ224は外開きであるが、クロスオーバー膨張バルブ216が内方開きであってもよい。当該クロスオーバー膨張バルブ216及び排気バルブ224の一方、又は両方が、各々のバルブの開きタイミング、開きレート、閉じタイミング、及び/又は閉じレートが調節可能なように、可変バルブ作動システムによって作動され得る。模範的な可変バルブ作動システムは、2011年1月27日出願の「カムフェーザを備えるロストモーション可変バルブ作動システム」という名称の特許文献6(米国仮出願第61/436,735号)に開示され、その全内容は参照によりここに組み込まれている。
図3A-3Eは、膨張ストローク及びその直後に続く排気ストローク中の種々の時点における、エンジン200の膨張側を図解している。
図3Aに示されるように、クロスオーバー膨張バルブ216及び排気バルブ224は、両者共、膨張シリンダー204が実質的に密封された燃焼チャンバー232を画成し、及び燃焼の力が膨張ピストン220を図示の矢印方向に押し下げるように、膨張ストローク中には閉じられている。膨張ピストン220がその下死点位置に近づくとき、当該膨張シリンダー204は、熱い排気ガス及び他の燃焼生成物でもって充満されている。
図3Bに示されるように、膨張ピストン220がその下死点位置に到達する時又はその付近において、クロスオーバー膨張バルブ216は閉じられたままで排気バルブ224が開かれ、そして膨張ピストン220が排気ストロークにおいて上昇し始める。当該排気ストローク中に、燃焼事象中に発生された熱いガスは、上昇しているピストン220によって、開いている排気バルブ224を通して当該膨張シリンダー204から押し出される。排気バルブ224はまた、膨張ピストン220がその下死点位置に到達する前に、例えば、約60度CA早目に開いてもよい。
エンジン200は、膨張ピストンがそのTDC位置にあるとき、膨張ピストン220とシリンダーヘッド230のファイヤーリングデッキとの間に、極めて低いクリアランススペースを有している。この低いクリアランススペースは、当該膨張シリンダー204にクロスオーバー通路212から入る空気及び/又は燃料の有効膨張比を最大化し、それによって、エンジン200の効率を増大させる。この小さなクリアランススペースの結果として、しかしながら、膨張ピストン220と内方に開く排気バルブ224との間の接触を回避するために、バルブ開成及び閉成のタイミングが注意深く選定されねばならない。
したがって、図3Cに示されるように、排気バルブ224は、上昇している膨張ピストン220がバルブヘッドに接触する直前に、閉じ始める。好ましくは、図3Dに示されるように、上昇している膨張ピストン220が上昇している排気バルブ224を「追いかける」ように、排気バルブ224の閉成事象の開始は接触がなされる直前に生じる。換言すると、排気バルブ224は、当該膨張シリンダー204から排出される排気ガスの量を最大化すべくできるだけ長く開いて保持される。
図3Eに示されるように、一旦、排気バルブ224が閉じられると、短期の遅延後に、クロスオーバー膨張バルブ216が、後続する膨張ストロークのために空気及び/又は燃料の新気充填物を膨張シリンダー204に供給するべく、開かれる。
好ましくは、排気バルブ224は、当該クロスオーバー膨張バルブ216が開かれる前の約 0 度CAないし約 15 度CAに閉じられる。より好ましくは、排気バルブ224は、当該クロスオーバー膨張バルブ216が開かれる前の約3度CAないし約10度CAに閉じられる。より好ましくは、排気バルブ224は、当該クロスオーバー膨張バルブ216が開かれる前の約3度CAないし約5度CAに閉じられる。一実施形態において、排気バルブ224は、当該クロスオーバー膨張バルブ216が開かれる前の約4度CAに閉じられる。
図解されている実施形態において、膨張ピストン220がそのTDC位置に到達する前に排気バルブ224は閉じられ、及びクロスオーバー膨張バルブ216は開かれる。しかしながら、他の実施形態においては、膨張ピストン220がそのTDC位置に到達した直後に、クロスオーバー膨張バルブ216は開くことができる。
上記から理解されるように、エンジン200において、排気バルブ224は、できる限り遅く(例えば、膨張ピストン220のTDCにできる限り近い、排気バルブと膨張ピストン間の接触が生ずる少し前)に閉じられる。一旦、排気バルブ224の閉じが開始されると、排気バルブ224は可及的速やかに閉じられる。当該クロスオーバー膨張バルブ216はその後、排気バルブ224の閉じから約 15 度CA内に開かれてもよい。このバルブタイミングの関係は、有利にも、早期着火、ピストン対バルブの接触、及び吹き抜けを回避する一方、同時に、エンジン効率を改善する。
図4A-4Cは、改善された排気バルブのタイミングを有する分割サイクルエンジンの一模範的実施形態のためのバルブ開成及び閉成タイミングをグラフ図解している。図4Aにおいて、バルブリフトが、膨張ピストンの上死点のクランク角度「deg ATDC-e」の関数として、エンジンの運転サイクルの420度CAの部分に亘りプロットされている。図4B及び4Cにおいては、エンジン内の4つの部位(圧縮機シリンダー、XovrC バルブ出口、XovrEバルブ入口、及び膨張機シリンダー)において観察された圧力が、エンジンの運転サイクルの90度CAの部分に亘り「deg ATDC-e」の関数としてプロットされている。図4B-4Cにおいて、ラベル付けされた垂直のダッシュ付線は、点火が生じるタイミング、及び種々のエンジンバルブが開き及び閉じるタイミングを指示している。図示されるように、排気バルブは、約 -11deg ATDC-eで閉じ、クロスオーバー膨張バルブは約-7deg ATDC-eで閉じている。したがって、図解されている実施形態において、クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じた後のおおよそ4度CAで開いている。
本発明が特定の実施形態を参照して説明されたが、説明された発明のコンセプトの趣旨及び範囲内で多数の変更がなされ得ることが理解されるべきである。従って、本発明は説明された実施形態に限定されず、それは以下の請求項の語句によって定められる全部の範囲を有することが意図されている。

Claims (18)

  1. クランクシャフト軸回りに回転可能なクランクシャフト、
    当該クランクシャフトの単一の回転中の吸入ストローク及び圧縮ストロークを通して往復するように圧縮シリンダー内に摺動可能に収容されると共に、当該クランクシャフトに作用可能に連結された圧縮ピストン、
    当該クランクシャフトの単一の回転中の膨張ストローク及び排気ストロークを通して往復するように膨張シリンダーに摺動可能に収容されると共に、当該クランクシャフトに作用可能に連結された膨張ピストン、
    圧縮シリンダー及び膨張シリンダーを相互に連結するクロスオーバー通路であって、内部に配置された少なくともクロスオーバー膨張バルブ(XovrE)を含むクロスオーバー通路、及び
    排気バルブであって、それを通して排気ガスが膨張シリンダーから排出される排気バルブ、を備え、
    当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約 0 度CA及び約 15 度CAの間に開かれることを特徴とするエンジン。
  2. 当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約3度CA及び約10度CAの間に開かれることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約3度CA及び約5度CAの間に開かれることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  4. 当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約3度CA及び約10度CAの間に開かれることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
    当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約4度CAに開かれることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  5. 当該クロスオーバー膨張バルブは、クロスオーバー通路と当該膨張シリンダーとの間の流体の流れを制御することを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  6. 当該クロスオーバー膨張バルブは外方に開くことを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  7. 排気バルブは内方に開くことを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  8. 排気バルブは、膨張ピストンがそのTDC位置に到達前に閉じられることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  9. 当該クロスオーバー膨張バルブは、膨張ピストンがそのTDC位置に到達する前に開かれることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  10. 当該クロスオーバー膨張バルブは、膨張ピストンがそのTDC位置に到達した後に開かれることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  11. 分割サイクルエンジンを作動させる方法であって、
    排気ガスが排気バルブを通してエンジンの膨張シリンダーから排出されるように、排気ストローク中にエンジンの排気バルブを開き、
    排気ストローク中で、且つ当該膨張シリンダーに配置された膨張ピストンがそのTDC位置に到達する前に、当該排気バルブを閉じ、そして
    エンジンのクロスオーバー膨張バルブを、空気がエンジンのクロスオーバー通路から当該クロスオーバー膨張バルブを通って当該膨張シリンダー内に流れるように、当該排気バルブを閉じた後の約 0 度CA及び約 15 度CAの間に開くこと、
    を備えることを特徴とする方法。
  12. 当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約 3 度CA及び約 10度CAの間に開かれることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約3度CA及び約 5度CAの間に開かれることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  14. 当該クロスオーバー膨張バルブは、排気バルブが閉じられた後の約4 度CAに開かれることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  15. 当該クロスオーバー膨張バルブは外方に開くことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  16. 当該排気バルブは内方に開くことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  17. 当該クロスオーバー膨張バルブは、膨張ピストンがそのTDC位置に到達する前に開かれることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  18. 当該クロスオーバー膨張バルブは、膨張ピストンがそのTDC位置に到達した後に開かれることを特徴とする請求項11に記載の方法。
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