JP2013538348A - 少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリアから自動分離し、収集システムへ自動移送する装置および方法 - Google Patents

少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリアから自動分離し、収集システムへ自動移送する装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013538348A
JP2013538348A JP2013525303A JP2013525303A JP2013538348A JP 2013538348 A JP2013538348 A JP 2013538348A JP 2013525303 A JP2013525303 A JP 2013525303A JP 2013525303 A JP2013525303 A JP 2013525303A JP 2013538348 A JP2013538348 A JP 2013538348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
unit
transfer
collection system
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013525303A
Other languages
English (en)
Inventor
タールハンマー シュテファン
Original Assignee
ヘルムホルツ ツェントゥルム ミュンヘン ドイチェス フォルシュングスツェントゥルム フューア ゲズントハイト ウント ウムヴェルト (ゲーエムベーハー)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヘルムホルツ ツェントゥルム ミュンヘン ドイチェス フォルシュングスツェントゥルム フューア ゲズントハイト ウント ウムヴェルト (ゲーエムベーハー) filed Critical ヘルムホルツ ツェントゥルム ミュンヘン ドイチェス フォルシュングスツェントゥルム フューア ゲズントハイト ウント ウムヴェルト (ゲーエムベーハー)
Publication of JP2013538348A publication Critical patent/JP2013538348A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/02Devices for withdrawing samples
    • G01N1/10Devices for withdrawing samples in the liquid or fluent state
    • G01N1/14Suction devices, e.g. pumps; Ejector devices
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6806Preparing nucleic acids for analysis, e.g. for polymerase chain reaction [PCR] assay
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q3/00Condition responsive control processes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/2813Producing thin layers of samples on a substrate, e.g. smearing, spinning-on
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/2813Producing thin layers of samples on a substrate, e.g. smearing, spinning-on
    • G01N2001/282Producing thin layers of samples on a substrate, e.g. smearing, spinning-on with mapping; Identification of areas; Spatial correlated pattern
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/25Chemistry: analytical and immunological testing including sample preparation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

本発明は、少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリアから自動分離し、後続の自動分析のために収集システム(11)へ自動移送する装置(1)であって、試料キャリア(4)上の少なくとも1つの試料を選択する選択ユニット(2)と、少なくとも1つの選択された試料を自動分離する制御可能な分離ユニット(6)と、少なくとも1つの選択されかつ分離された試料の予め定められた受け入れおよび搭載のためのキャリア手段を有し、少なくとも1つの選択されかつ分離された試料を試料キャリア(4)から収集システム(11)へ自動かつ予め定められた移送をする制御可能な移送ユニット(7)と、選択ユニット(2)、分離ユニット(6)、および移送ユニット(7)へのデータ・リンクを有し、自動で分離および移送動作を行う制御ユニットとを備える装置に関する。

Description

本発明は、少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリアから自動分離し、収集システムへ自動移送する装置および方法に関する。
あらゆる試料に適用可能であるが、本発明および本発明が基づく問題は、例を用いて以下でより詳細に説明される。一例は、膜担持された試料に関連しており、特に膜担持された顕微解剖標本、特にレーザによる顕微解剖によって分離される顕微解剖標本に関連する。
レーザによる顕微解剖は、固定細胞システムおよび生体細胞システムの両方を含むことができる組織片の極めて小さい領域を個々の細胞まで分離することを可能にする。さらには、非接触のレーザ操作によって、例えば、細胞小器官、染色体および染色体断片などの個々の細胞区画の顕微解剖を行うことができる。PCR、クローニング技術、およびレーザ顕微解剖を組み合わせて用いることにより、分子細胞遺伝学のための領域特異的な染色体試料を開発することが可能である。しかし、レーザ顕微解剖に基づくこの手法において、断片は、できるだけ細いガラス針を用いて、ガラス針顕微解剖と同等の方法によって収集される。レーザ顕微解剖における1つの開発は、レーザ・キャプチャ顕微解剖の導入により得られた。この方法では、可塑性材料膜が、分析されるべき領域に付着する。また、分離されるべき細胞は、この薄膜を局所的に溶融させることによって熱的に組織から除去される。
レーザ加圧発振(LPCまたはLMPC)は、個々の細胞および細胞群を分離する方法であり、異なる方法を用いるものである。この技術では、数ワットの電力ピークを有するパルスUVレーザが、分離されるべき組織領域上に向けられる。レーザ・キャプチャ顕微解剖とは対照的に、数μmの厚さを有する超薄のキャリア膜に組織が付着する。パルスUVマイクロレーザ・ビームを用いることにより、細胞または細胞群を狙いを定めた方法で分離することができ、これら細胞または細胞群は、高エネルギー光パルスを用いることによってさらなる作動ステップにおいて収集装置内に分離される。処理が光学的に確認されると、分離された材料は、さらなる生化学的方法で利用可能となる。
特許文献1は、生物学的、生化学的、または化学的分析のために、異なる別個の測定領域を含む分析器を提供するための方法および装置を開示している。
国際公開第2005/107949号
本発明は上述した取り組みを鑑みてなされたものであり、その目的は、さらなる改良された装置および改良された方法を提供することにある。
本発明の目的は、請求項1の特徴を有する装置、および請求項10の特徴を有する方法によって達成される。
したがって、少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリアから自動分離し、後続の自動分析のために収集システムへ自動移送する装置であって、前記試料キャリア上の少なくとも1つの試料を選択する選択ユニットと、前記少なくとも1つの選択された試料を自動分離する制御可能な分離ユニットと、少なくとも1つの選択されかつ分離された試料の予め定められた受け入れおよび処理のためのキャリア手段を有し、前記少なくとも1つの選択されかつ分離された試料を前記試料キャリアから前記収集システムへ自動かつ予め定められた移送をする制御可能な移送ユニットと、前記選択ユニット、前記分離ユニット、および前記移送ユニットへのデータ・リンクを有し、自動で分離および移送動作を行う制御ユニットとを備える、装置が提供される。
さらに、少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリアから自動分離し、収集システムへ自動移送するための方法であって、選択ユニットを用いることによって試料キャリア上の少なくとも1つの試料を選択するステップと、制御可能な分離ユニットを用いることにより、少なくとも1つの選択された試料を自動分離するステップと、少なくとも1つの選択されかつ分離された試料の予め定められた受け入れおよび搭載のためのキャリア手段を有する制御可能な移送ユニットを用いることにより、少なくとも1つの選択されかつ分離された試料を試料キャリアから収集システムへ自動かつ予め定められた移送をするステップと、少なくとも1つの試料を選択するステップに応じて、選択ユニット、分離ユニット、および移送ユニットへのデータ・リンクを有する制御ユニットを用いることによって分離ユニットおよび移送ユニットを制御するステップとを含む方法が、さらに提供される。
本発明は、したがって、分離プロセスおよび分離された試料(複数可)の試料キャリアから収集システムへの全体移送プロセスが、すべて予め定められた制御可能な方法で行われるという、知られている方法を上回る利点を有する。さらに、高スループットの分析のために、方法ステップのすべてが、有利には同期化されすべて自動化され得る。本発明は、さらに、搭載された試料材料の直接的な後続の分析も可能にする。さらに、規定された受け入れ、移送、および搭載の結果としての分離された試料への損傷が、確実に防止される。さらに、実際の移送プロセスを光学的に確認することが可能である。
従属請求項は、本発明による装置および方法の有利な構成および改良点を提供する。
本明細書では、試料の「予め定められた受け入れ」、「予め定められた搭載」および「予め定められた移送」は、いかなる時の試料の位置も、事前に知られ、いかなる時でも制御ユニットによって影響されまたは少なくとも検出されることが可能であるような、受け入れ、搭載、および移送を意味すると理解されなければならない。
本文書では、「キャリア手段」は、試料を機械的に受け入れ、移送し、搭載させる手段であると理解されなければならず、すなわち、確実な材料連結および/または非確実な材料連結が、少なくとも一部の時間において試料とキャリア手段の間に生み出される。
本発明の好ましい実施形態によれば、選択ユニットは、顕微鏡ユニットと、顕微鏡ユニットに接続され、試料キャリア上で入手可能な試料の顕微鏡画像を表示するディスプレイ・ユニット、特にタッチスクリーンとを備える。好ましくは、ディスプレイ・ユニットは、特に、分離され移送されるべき少なくとも1つの試料をタッチスクリーン上で図式的に特定する光学的マーキング手段を用いて、分離され移送されるべき前記少なくとも1つの試料を選択する選択手段を備える。例えば、分離されるべき領域は、幾何学的形状によってマークされ、このようにしてマークされた領域は、それに応じて分離ユニットによって自動的に分離される。このタイプの選択およびその結果開始する自動的方法は、作動が容易である点で有利である。このようにして、ユーザに優しい装置および方法が、有利に提供される。
別の好ましい実施形態によれば、分離ユニットは、汚染を生じさせることなく、少なくとも1つの選択された試料を自動で再現可能に分離するために適切に構成されたレーザ、特にUVAレーザを備える。レーザは、全体的に規定された方法で選択された試料(複数可)をキャリアから分離するためだけに使用され、分離された試料を対応する移送システム上に同時に移送することには使用されない。
別の好ましい実施形態によれば、移送ユニットは、汚染を生じさせることなく、移送されるべき少なくとも1つの選択された試料を自動かつ予め定められた移送のために適切に構成された負圧吸引システムを備える。好ましくは、移送ユニットは、負圧吸引システムを、移送されるべき試料から所定の距離となる正確な位置に調整するための自動焦点システムを備える。このようにして、移送方法全体の再現性および自動化がさらに改善される。負圧システムは、たとえば、欧州特許出願(出願番号08150662)で開示されたように構成されてよい。
好ましく使用される特別なキャリア手段を備える負圧吸引システムは、顕微解剖された試料の規定された輸送、および特にマイクロチップまたはマイクロタイタ・プレート上に位置する液滴内のたとえば構造化された搭載物上への狙いを定めた搭載を可能にする。たとえば、移送手段は、特別に形成されたキャリア・アームと、これに取り付けられた吸引手段とを備え、これらは、試料の規定された再現可能な輸送を確実にする。さらに、分離および移送プロセス全体のいかなる時でも、個々の作動ステップおよび分離された試料のそれぞれの状態に対する完全な制御が存在する。さらに、有利には、同種の試料材料を後続の分析方法のために得ることが、簡単な方法で確実にされる。
別の好ましい実施形態によれば、負圧吸引システムは、複数の試料を同時に移送するための複数の個々に制御可能な吸引ユニットを備える。その結果、試料処理量、したがってその分析量が、さらに有利に改善され得る。この場合において、たとえばマガジン・システムを考えることができ、このシステムは、個々の吸引ユニットを備え、最初に所定数の試料を吸引し、その後この数の吸引された試料を一緒にして関連する収集システムに同時に移送し、再度これらを個々に連続的に搭載させるものである。
別の好ましい実施形態によれば、収集システムは、部分的に保護される部分、特に部分的に保護されるスライド・シャフトを備え、適合された開口領域が、収集システム上の少なくとも1つの試料を移送ユニットによって搭載させるために設けられる。このようにして、いかなる外部汚染も有利に防止され、汚染を生じさせない移送が確実にされる。
別の有利な実施形態によれば、収集システム上に少なくとも1つの試料が適切に搭載されたことを確かめるためのフィードバック確認ユニットが、さらに設けられ、例えば、ブラッグ鏡を備え、それにより、その反射が、少なくとも1つの試料の確実な搭載後に測定可能となるように変更される。このようにして、確実な搭載の確認が有利になされ、それによってさらなる後続の生化学的方法に自動的に簡単な方法で結び付けることができる。たとえば、次の後続の方法は、確実な搭載を確かめるフィードバック確認ユニットからの確実な報告後にのみ開始される。
別の有利な実施形態によれば、試料は、収集システム上で適切に搭載された後に自動的に分析され、この分析は、たとえば生化学的分析、光学的分析、PCR分析、核酸分析(DNA、RNA、低分子干渉RNA、ミクロRNA)および/またはタンパク質分析である。
移送された試料は、以下のような、定性的および定量的な核酸およびタンパク質診断のためのすべての後続の方法に使用可能である。
1)生化学的方法
a.定性的:ゲル電気泳動、PCR、2Dタンパク質ゲル
b.定量的:RT−PCR(リアルタイム・ポリメラーゼ連鎖反応)
2)光学的方法
a.定性的:蛍光顕微鏡法、光密度測定、ELISA、免疫組織方法
b.定量的:RT−PCR
3)核酸方法
a.定性的:交雑方法(たとえばFISH、マイクロアレイ技術)
b.定量的:RT−PCR、cGH(比較ゲノム分析、配列技術)
微細化およびその結果生じたプロセス密度の増大の結果、以下の診断法の開発を続けることができる。
1)新しい医薬品を開発するためのまたは個別化医療の分野に関するDNAおよびタンパク質の分析
2)ナノリットル範囲までの分析単位の微細化
3)病院ベッドでの重要な測定の判定(ポイント・オブ・ケア診断、POC)
以下では、付属の図を参照しつつ、実施形態を用いて本発明がより詳細に説明される。
試料採集位置における装置の概略斜視図であり、本発明の好適な実施形態による、少なくとも1つの顕微鏡試料の自動分離および試料キャリアから収集システムへの顕微鏡試料の自動移送のための装置の概略斜視図である。 図1の要部拡大図であり、特に顕微鏡ユニットおよび移送ユニットを示す図である。 移送ユニットが試料搭載位置にある状態の図1の装置の概略斜視図である。 本発明の別の好ましい実施形態による移送ユニットおよび収集システムの概略斜視図である。 図4の好ましい実施形態による移送ユニットの吸引ユニットの斜視図である。
以下に示す図において、同じ参照番号は、別途の記載がない限り、同じまたは機能的に等価な構成要素を示す。
以下では、本発明の第1の好適な実施形態が、図1から3を参照しつつより詳細に説明される。図1は、顕微鏡試料の分離および自動移送のための一例を示す装置1の斜視図である。この一例となる装置1は、特に、レンズの形態である顕微鏡ユニット3を一構成要素として有する、選択ユニット2を備える。本実施形態によれば、物体テーブル4が、顕微鏡ステージとして形成され、顕微鏡ユニットの一構成要素として設けられる。しかし、物体テーブル4はまた、たとえばキャリア膜を備える物体キャリアを中に把持することができる、独立した顕微鏡ステージとして形成されてよい。集光装置9がさらに設けられ、集光装置9が、光源と撮像されるべき顕微鏡試料との間に配置される。集光装置9は試料上で光を屈折させ、光は、試料を透過して、その後結像レンズに入射し、それによって最大級の解像度が得られる。
なお、この装置1は、例として、特にレーザ顕微解剖後に、以下において試料と称される組織または細胞の分離片を移送するための顕微解剖システムとして形成されるものである。レーザ顕微解剖において、試料は、通常キャリア膜上に配置され、この膜と一緒に移動ユニットによって物体テーブル4から分析ユニットに移送される。このことは、以下でより詳細に説明される。
選択ユニット2は、好ましくは、物体テーブル4上に位置する試料の顕微鏡画像を視覚的に表示することができるディスプレイ・ユニット5をさらに備える。この目的のために、ディスプレイ・ユニット5は、例えば、図1による顕微鏡では従来通りに、タッチスクリーンとしておよび/または望遠鏡用レンズ・システムとして形成され、顕微鏡ユニット3に結合される。本実施形態によれば、対応するソフトウェアを用いることにより、ユーザは、有利には、さらなる処理、特に分離および移送のために、簡単かつユーザに優しい方法で物体テーブル4上に位置する試料をマークすることができる。たとえば、分離されるべき物体テーブル4上の試料は、試料の顕微鏡画像がタッチスクリーン上に撮像され、それぞれの試料の分離すべき領域が幾何学形状によってタッチスクリーン上にマークされることで狙いを定めた方法で選択される。このように、分離されるべき1つだけの試料、または本実施形態によって連続的に分離および移送されるべき複数の試料をマークし、選択することが可能である。
本実施形態によれば、装置1は、付加的に、たとえば適切なレーザとして、特にUVAレーザとして形成された制御可能な分離ユニット6を備える。分離ユニット6を用いることにより、マークされ選択された試料または試料本体の所定領域が、移送されるべき試料として分離されるように切除される。ここで、分離ユニット6は、好ましくは、個々の仕様に応じて特にレーザ焦点、レーザ・エネルギーおよびレーザ・トリガリングを制御する制御ユニットに結合されている。
装置1は、例えば、欧州特許出願(出願番号08150662)においてより詳細に説明されたような、制御可能な移送手段7をさらに備える。この欧州特許出願において開示された移送ユニットの特徴もまた、こうして本出願に含まれる。
移送ユニット7は、好ましくは、自律式であるように、また既存システムに組み込み可能になるように、この場合は移送ユニット7を顕微鏡ユニット3に強固に取り付けることができるよう装置1に組み込み可能に形成されている。移送ユニットは、例えば、試料採集位置において試料を物体テーブル4から吸引し、試料搭載位置において試料を吹き付けるために使用される吸引ユニット8を備える。試料採集位置は、図1に示されるとともに図2では拡大図で示されている。試料搭載位置は図3に示される。
吸引ユニット8は、たとえばホウケイ酸ガラス・チューブおよび端部膜からなる、たとえばナノ吸引管を備える。本実施形態によれば、ガラス・チューブはL字形のものであり、その端部は、気密式に結合チューブに連結される。ガラス・チューブの他方の端部は、端面にキャリア・プレートおよび端部格子を備える端部膜を備える。キャリア・プレートは、たとえば、中央穴を有するディスクとして形成される。キャリア・プレートは、好ましくは、銅または同様のものなどの導電性材料からなる。キャリア・プレートは、好ましくは、キャリア・プレートの中央穴が吸引チューブの開口部と同一平面になるようにナノ吸引管の頭部分の端面に固定される。
端部膜は、端部格子をさらに備え、この端部格子も同様に、好ましくは、導電性材料または導電表面を有する材料から形成される。端部格子もまた、たとえば、円形ディスクの形態であり、端部格子の格子厚さおよび孔サイズは、好ましくは、移送されるべきそれぞれの試料に適切な方法で適合させることができる。例えば、約20μmのグリッド厚さおよび約60nmから50μmの間の直径を有する孔とすることができる。端部格子は、好ましくは、格子がキャリア・プレートの穴、したがって吸引チューブの開口部を完全に覆うようにキャリア・プレートに取り付けられる。装置全体は、好ましくは、吸引空気が、漏出しやすい地点で周囲環境に至ることなく、格子を直接通り抜けるように形成される。
ナノ吸引管の静電帯電は、試料を保護するために防止されなければならない。したがって、電気接点が、キャリア・プレートと吸引チューブの導電性コーティングとの間の電気接続のために設けられる。このようにして、たとえば特定の試料または端部膜の材料によって誘発された静電帯電を、有利には、吸引チューブを介して、または吸引チューブに関連するアース線を介して消散させることができる。
さらには、移送ユニット7は、負圧/過圧ユニット、たとえば空気圧式ピコ・ポンプを備え、このユニットは、試料を端部格子まで吸い上げるための所望の負圧、または試料を端部格子から収集システム11上に吹き付けるためのそれぞれの所望の過圧を供給する。この目的のために、負圧/過圧ユニットは、適切な方法で吸引ユニット8に結合される。負圧/過圧ユニットは、制御ユニットへのデータ・リンクをさらに有し、それにより、負圧/過圧ユニットのそれぞれの用途に適合された対応する設定が確実になる。特に、このようにして、負圧/過圧ユニットの吸引力または吹き付けパルスの強度を、好ましくは、それぞれの用途に従って事前に設定し制御することができる。また、以下でより詳細に説明することになる分析ユニット、または収集システム11上の供給された液滴内に、この液滴を壊すことなく、受け入れた試料を確実に渡すことを可能にするために、数msの過圧の持続時間を調節することができることも有利である。
移送手段7は、好ましくは、自動焦点システムをさらに備え、このシステムもまた、制御ユニットに結合され、試料表面から規定された距離で負圧システムの接近を制御する。たとえば、適切なレーザ・センサが設けられ、端部膜と受け入れられるべき試料との間の距離、または受け入れられた試料が堆積されるべき収集システム11からの距離をオンラインで測定する。たとえば、自動距離調節用のLTA−02 レーザ・センサ自動焦点ユニットが、レーザ・センサとして使用可能であり、関連する表面間のたとえば100μmの目標距離を自動的に設定する。
移送ユニット7は、少なくとも吸引ユニット8が配置されるキャリア・ユニット10をさらに備える。キャリア・ユニット10は、好ましくは関連する位置決めユニットに結合される。好ましくは、キャリア手段10を調整するために、位置決めユニットの4自由度、すなわち3つの並進運動および水平面内でキャリア手段を枢動させるための1つの回転運動が提供される。好ましくは、振動緩衝式ステッパ・モータが、吸引ユニット8を正確に位置決めするために使用される。しかし、同様に適切である他のドライバもまたこの文脈で使用してよいことは当業者に明確である。たとえば、キャリア・ユニット10、したがってナノ吸引管をμm範囲の正確さで位置決めすることができるマイクロメータステッパ・モータが使用される。
移送ユニット7が関連する顕微鏡ユニット3に取り付けられる場合では、物体テーブル4はそれに応じて調整されるだけでよく、キャリア手段10が、剛性取り付けの結果として顕微鏡ユニット3の基準系内で調整されるため、ナノ吸引管の正確な位置決めは、キャリア手段10が枢動する時に顕微鏡ユニット3のレンズ・システムまたはレーザ・システムによって確実にされる。このようにして、比較的小さい試料を含むそれぞれの試料の最大の正確性およびすばやい受け取りが確実にされる。調整移動の全体は、対応するソフトウェアおよび上述した中央制御ユニットによって自動的に実施される。
装置1は、収集システム11をさらに備え、このシステムは、好ましくは、保護されたスライド・シャフト内に収容され、個々の試料に対する搭載ステーションとして使用される。収集システムは、たとえば、適切なカバーの下方に個々の搭載点を備える構造化された受け入れキャリアからなり、移送ユニット7を通じて対応する試料または複数の試料を受け入れるための所定の開口範囲だけが、確保される。小さい領域のみに移送ユニット7がアクセス可能であり、それにより、移送され分析されるべき試料(複数可)のいかなる外部汚染も防止される。収集システム11もまた、好ましくは、対応するアダプタによって所定の顕微鏡ユニット3に取り付け可能である。
個々の構成要素、または上述した構成要素の少なくとも特定の選択物は、好ましくは中央制御ユニットへのデータ・リンクを有し、それにより、全体の分離および移送および搭載プロセスを、分離され移送されるべき試料(複数可)を選択することにより、中央制御ユニットを用いて構造化された収集システム上で全自動で実行することができる。さらに、上記で開示した装置1の結果、汚染を生じさせない規定された分離および移送が確実にされる。上述した装置1によるプロセス・ステップのすべては、高スループットの分析が確実にされるように同期化されて全自動式に実行される。負圧吸引システムは、分離された試料を試料キャリアから接触せずに受け入れ、これらを狙いを定めた方法で、極めて少量で、たとえば50から400nl、好ましくは最大でも1000nlで、あらゆるタイプの構造化された収集システム上に搭載させることを可能にする。たとえば、収集システムは、マルチタイタプレート、機能性ガラス物体キャリアまたはバイオチップ(ラブ・オン・ア・チップ・システム)でよい。この文脈において、試料は、個々にまたは共同で受け入れられ得る。この目的のために、移送手段7に印加される負圧は維持され、1つまたは複数の吸引管を試料採集のための吸引ユニット8として使用することが可能である。この文脈において、これらの吸引管は、中央制御ユニットによって個々にまたは一緒に制御され得る。分離された試料または複数の試料は、さらなる分析のために、所定の搭載位置の上方に狙いを定めた方法で少量の液滴内に搭載される。
さらなる分析は、たとえば生化学的分析、光学的分析、PCR分析、核酸分析および/またはタンパク質分析を含む。
装置1はまた、上記で述べたもの以外に、たとえば、フィードバック確認ユニット(図示せず)などのさらなる構成要素をさらに備えることができ、このユニットは、ユーザに、試料が望み通りに収集システム内に搭載されたか否かに関する確認を簡単な方法で提供する。フィードバック確認ユニットは、たとえばブラッグ鏡を備える。これらのブラッグ鏡は、格子として考えられてよく、試料の確実な搭載の場合、正のフィードバック・システムが、確実な搭載を確かめるように提供され得るようにその反射を測定可能に変更する。これは、確実な搭載が事前に起こった場合だけにさらなる後続の生化学的プロセスを実施することができるため、有利である。
制御は、好ましくは、特別に開発されたソフトウェアによって実施され、とりわけ、数msの過圧持続時間および移送ユニットの枢動移動の必要な調節を可能にし、それにより、受け入れられた試料を、たとえば収集システム11の所定の液滴内に、これを壊すことなく確実に搭載させることができる。制御に必要であるパラメータのすべては、ソフトウェアによって自由に設定することができる。
本発明の第2の好ましい実施形態による移送ユニット7が図4および5に示され、以下でより詳細に説明される。以下でより詳細に説明されない構成要素、個々の構成要素の構成および作動モードに関しては、上記で説明した実施形態に参照がなされる。
最初に、収集システム11が、露出可能なスライド・シャフト12および折り畳み式カバー13からなることを図4から見ることができる。搭載プレート14の個々の領域は、スライド・システムによって、保護されたシャフト領域を出入りするように後退および延ばすことができる。これは、搭載された試料のいかなる外部汚染も防止するように働く。図4に示す収集システムは、当然ながら、図1から3による第1の実施形態にも転換可能である。
さらに、図5は、図4の第2の好ましい実施形態による吸引ユニット8の拡大図である。この吸引ユニット8は、個々の吸引管15、15’を用いることによって、複数の試料、本実施形態によれば最大で8個を受け入れるために使用される。
図5の実施形態による吸引ユニット8は、たとえば、回転可能なシリンダまたはリボルバ16を備え、個々の吸引管15、15’は、個々の吸引チューブを有し、これらの吸引チューブは、さらに、それぞれの圧力ラインを介して個々に制御可能である。個々の圧力ラインは、それに応じてそれぞれの吸引管15、15’に関連する端子17、17’に気密式に取り付けられ、それに応じて中央制御ユニットを用いることによって制御される。これにより、それぞれの分離された試料の個々の吸引または搭載が可能になる。圧力ラインの端子17、17’への個々の接続は、たとえば「クリックしやすい」システムを用いて、使用される吸引管のそれぞれの番号を簡単な方法で自由に選択できるように行われる。1つだけの吸引管15が使用される場合、シリンダまたはリボルバ16の回転は必要でない。複数の吸引管15、15’が使用される場合、追加の圧力ラインが対応する端子17、17’に施され、シリンダまたはリボルバ16はそれに応じて回転し、個々の分離された試料が連続的に受け入れられる。さらに、本実施形態によれば、個々の吸引管15、15’の簡単な交換が確実にされ、これは汚染を生じさせないプロセスへと導く。
この文脈において、吸引ユニット8または個々の吸引管15は、特定の吸引管15が、吸引ユニット8のシリンダ16を回転させることによって物体テーブル4上に変位され、分離された試料を受け入れるように、制御ユニットによって個々に選択され制御され得る。この試料がこの吸引管15によって受け入れられた後、吸引ユニット8のシリンダ16は所定の角度で回転され、それにより、別の所定の吸引管15’が、別のすでに分離された試料を受け入れるために物体テーブル4の上方に配置されるようになる。最初に選択された、分離され移送されるべき試料の数および順番に従って、このステップは連続的に、最大で吸引管15、15’のすべてが対応する分離された試料を受け入れるまで反復される。その後、吸引ユニット8は、収集システム11に対して移送手段7を用いることによって、設けられたステッパ・モータを用いて調整される。個々の吸引管15、15’は、その後、制御ユニットを用いることによって、収集システム11の搭載プレート14の対応する搭載点上に連続的に配置され、これに付着する試料はそれに応じて搭載され、シリンダまたはリボルバ16は、それに応じて、試料の搭載後、別の試料を負圧/過圧システムによって適切な方法で搭載させることができるように再度回転される。
本発明は、こうして、少なくとも1つの顕微鏡試料または複数の顕微鏡試料の自動分離、およびキャリア手段を用いることによる試料キャリアから収集システムへの自動移送のための装置および方法を提供する。有利には、顕微解剖された試料の水平輸送、および液滴内の構造化された搭載物上への狙いを定めた搭載が、可能にされる。この文脈において、顕微解剖された試料は、全自動式に分離および輸送され、プロセスにおけるあらゆる瞬間の個々の作動ステップおよびそれぞれ分離された試料(複数可)の状況に対する完璧な制御が存在する。さらには、上記で説明した装置は、分析されるべき試料をタッチスクリーンによって選択するだけでよいため、簡単な方法で作動させることができる。
本発明は、好ましい実施形態によって説明されてきたが、これには限定されず、さまざまな方法で改変することができる。特に、吸引ユニットはまた、1つまたは複数の試料の全自動的な受け入れおよび搭載が確実にされる限り、上記で述べたものとは異なる方法で構成することができる。さらに、たとえば、収集システムまたはこれに組み込まれる搭載プレートは、移送ユニットの高い精密性および正確性のために所望に応じて縮小することができる。このようにして、ナノリットルの液滴を含むマイクロタイタ・プレートおよびマクロチップの両方を、有利に制御することができる。
1 装置
2 選択ユニット
3 顕微鏡ユニット
4 試料キャリア/物体テーブル
5 ディスプレイ・ユニット
6 分離ユニット
7 移送ユニット
8 吸引ユニット
9 集光装置
10 キャリア・ユニット
11 収集システム
12 スライド・シャフト
13 カバー
14 搭載プレート
15、15’ 吸引管
16 シリンダ
17、17’ 端子

Claims (19)

  1. 少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリア(4)から自動分離し、後続の自動分析のために収集システム(11)へ自動移送する装置(1)であって、
    前記試料キャリア(4)上の少なくとも1つの試料を選択する選択ユニット(2)と、
    前記少なくとも1つの選択された試料を自動分離する制御可能な分離ユニット(6)と、
    前記少なくとも1つの選択されかつ分離された試料の予め定められた受け入れおよび搭載のためのキャリア手段を有し、前記少なくとも1つの選択されかつ分離された試料を前記試料キャリア(4)から前記収集システム(11)へ自動かつ予め定められた移送をする制御可能な移送ユニット(7)と、
    前記選択ユニット(2)、前記分離ユニット(6)、および前記移送ユニット(7)へのデータ・リンクを有し、自動で分離および移送動作を行う制御ユニットとを備える装置。
  2. 前記選択ユニット(2)が、顕微鏡ユニット(3)と、前記顕微鏡ユニット(3)に接続され、前記試料キャリア(4)上で入手可能な前記試料の顕微鏡画像を表示するディスプレイ・ユニット(5)、特にタッチスクリーン(5)とを備える請求項1に記載の装置。
  3. 前記ディスプレイ・ユニット(5)が、特に、分離され移送されるべき前記少なくとも1つの試料を前記タッチスクリーン上で図式的に特定する光学的マーキング手段を用いて、分離され移送されるべき前記少なくとも1つの試料を選択する選択手段を備える請求項2に記載の装置。
  4. 前記分離ユニット(6)が、汚染を生じさせることなく、前記少なくとも1つの選択された試料を自動分離するために適切に構成されたレーザ、特にUVAレーザを備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記移送ユニット(7)が、汚染を生じさせることなく移送されるべき前記少なくとも1つの試料の自動かつ予め定められた移送のために適切に構成された負圧吸引システム(8)を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記移送ユニット(7)が、前記負圧吸引システム(8)を、移送されるべき前記少なくとも1つの試料から所定の距離となる正確な位置に調整するための自動焦点システムを備える請求項5に記載の装置。
  7. 前記負圧吸引システム(8)が、複数の試料を同時に移送するための個々に制御可能な複数の吸引ユニット(15、15’)を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記収集システム(11)が、部分的に保護される部分、特に部分的に保護されるスライド・シャフト(12)を備え、適合された開口領域が、前記少なくとも1つの試料を前記移送ユニット(7)によって前記収集システム(11)上に搭載させるために設けられる請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記収集システム(11)上に前記少なくとも1つの試料が適切に搭載されたことを確かめるためのフィードバック確認ユニットが、さらに設けられ、例えば、ブラッグ鏡を備え、それにより、その反射が、前記少なくとも1つの試料の確実な搭載後に測定可能となるように変更される請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリア(4)から自動分離し、収集システム(11)へ自動移送するための方法であって、
    選択ユニット(2)を用いることによって前記試料キャリア(4)上の少なくとも1つの試料を選択するステップと、
    制御可能な分離ユニット(6)を用いることにより、前記少なくとも1つの選択された試料を自動分離するステップと、
    前記少なくとも1つの選択されかつ分離された試料の予め定められた受け入れおよび搭載のためのキャリア手段を有する制御可能な移送ユニット(7)を用いることにより、前記少なくとも1つの選択されかつ分離された試料を前記試料キャリア(4)から前記収集システム(11)へ自動かつ予め定められた移送をするステップと、
    前記少なくとも1つの試料を選択する前記ステップに応じて、前記選択ユニット(2)、前記分離ユニット(6)、および前記移送ユニット(7)へのデータ・リンクを有する制御ユニットによって、前記分離ユニット(6)および前記移送ユニット(7)を制御するステップとを含む方法。
  11. 前記試料キャリア(4)上で入手可能な前記試料の顕微鏡画像が、顕微鏡ユニット(3)およびこれに結合されたディスプレイ・ユニット、特にタッチスクリーンを用いることによって表示される請求項10に記載の方法。
  12. 選択手段を用いることによって、特に、分離され移送されるべき前記少なくとも1つの試料を前記タッチスクリーン上で図式的に特定する光学的マーキング手段を用いて、分離され移送されるべき前記少なくとも1つの試料を選択する請求項11に記載の方法。
  13. 前記少なくとも1つの選択された試料が、適切に構成されたレーザ(6)、特にUVAレーザを用いることによって、汚染を生じさせることなく、自動かつ予め定められた方法で分離される請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 移送されるべき前記少なくとも1つの試料が、適切に構成された負圧吸引システム(8)を用いることによって、汚染を生じさせることなく、自動かる予め定められた方法で移送される請求項10から請求項13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記負圧システム(8)が、自動焦点システムを用いることによって、移送されるべき前記少なくとも1つの試料から所定の距離となる正確な位置に調整される請求項14に記載の方法。
  16. 前記負圧吸引システム(8)が、複数の試料を同時に移送するための個々に制御可能な複数の吸引手段(8;15、15’)と共に形成される請求項14または請求項15に記載の方法。
  17. 前記収集システム(11)が、少なくとも部分的に保護される部分、特に少なくとも部分的に保護されるスライド・シャフト(12)と共に形成され、適合された開口領域が、前記収集システム(11)上の前記少なくとも1つの試料を前記移送ユニット(7)によって搭載させるために設けられる請求項10から請求項16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記収集システム(11)上に前記少なくとも1つの試料が適切に搭載されることが、フィードバック確認ユニットを用いることによって確認され、前記フィードバック確認ユニットは、たとえばブラッグ鏡を備え、それにより、その反射が、前記少なくとも1つの試料の確実な搭載後に測定可能となるように変更される請求項10から請求項17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記収集システム(11)上に前記試料が適切に搭載された後に自動的に分析され、たとえば前記分析が、生化学的分析、光学的分析、PCR分析、核酸分析、および/またはタンパク質分析である請求項10から請求項18のいずれか一項に記載の方法。
JP2013525303A 2010-08-30 2011-08-25 少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリアから自動分離し、収集システムへ自動移送する装置および方法 Pending JP2013538348A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US37818110P 2010-08-30 2010-08-30
EP10174557A EP2423661A1 (de) 2010-08-30 2010-08-30 Vorrichtung und Verfahren zum automatisierten Isolieren und Transferieren mindestens einer mikroskopischen Probe von einem Probenträger zu einem Auffangsystem
EP10174557.8 2010-08-30
US61/378,181 2010-08-30
PCT/EP2011/064591 WO2012028519A1 (de) 2010-08-30 2011-08-25 Vorrichtung und verfahren zum automatisierten isolieren und transferieren mindestens einer mikroskopischen probe von einem probenträger zu einem auffangsystem

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016014284A Division JP6125677B2 (ja) 2010-08-30 2016-01-28 少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリアから自動分離し、収集システムへ自動移送する装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013538348A true JP2013538348A (ja) 2013-10-10

Family

ID=43589540

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013525303A Pending JP2013538348A (ja) 2010-08-30 2011-08-25 少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリアから自動分離し、収集システムへ自動移送する装置および方法
JP2016014284A Active JP6125677B2 (ja) 2010-08-30 2016-01-28 少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリアから自動分離し、収集システムへ自動移送する装置および方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016014284A Active JP6125677B2 (ja) 2010-08-30 2016-01-28 少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリアから自動分離し、収集システムへ自動移送する装置および方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9354143B2 (ja)
EP (2) EP2423661A1 (ja)
JP (2) JP2013538348A (ja)
CN (1) CN103189732B (ja)
WO (1) WO2012028519A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10156501B2 (en) * 2001-11-05 2018-12-18 Life Technologies Corporation Automated microdissection instrument for determining a location of a laser beam projection on a worksurface area
DE102013209964B4 (de) * 2013-05-28 2015-12-17 Leica Microsystems Cms Gmbh Lasermikrodissektionssystem mit Benutzerinformationseinheit und Verfahren zur Lasermikrodissektion
DE102013209881A1 (de) * 2013-05-28 2014-12-04 Leica Microsystems Cms Gmbh Lasermikrodissektionssystem mit Visualisierungseinrichtung, Visualisierungseinrichtung für Lasermikrodissektionssystem und Verfahren zur Lasermikrodissektion
DE102013209880A1 (de) * 2013-05-28 2014-12-04 Leica Microsystems Cms Gmbh Verfahren zur Lasermikrodissektion und Lasermikrodissektionssystem
CN107490545A (zh) * 2017-07-21 2017-12-19 中国科学院青岛生物能源与过程研究所 一种高通量微生物单细胞自动化分选及接收系统
AU2019288739A1 (en) * 2018-06-21 2020-11-26 Genomic Health, Inc. Automated sample preparation system and applications thereof
MX2020013835A (es) 2018-06-21 2021-03-25 Genomic Health Inc Sistemas y metodos para procesamiento de sustratos pre-analiticos.
CN111500426B (zh) * 2020-03-16 2022-03-01 中国农业大学 一种用于分选混合溶液中猪卵母细胞的微操作吸取装置
EP3971549A1 (en) * 2020-09-22 2022-03-23 Xyall B.V. Method, tool and apparatus for dissecting and transferring biological material
JP2023542037A (ja) * 2020-09-22 2023-10-04 キアル・ベー・フェー 生物材料の切断および移送方法、ツールおよび装置
CN114813804B (zh) * 2022-06-28 2022-10-11 浙江大学 一种一体式具有隔离功能的样品转移装置
CN116448499B (zh) * 2023-06-14 2023-08-25 成都永安制药有限公司 一种溶液检测采样装置
CN117491358B (zh) * 2024-01-03 2024-03-22 四川省中医药科学院 一种基于显微观测的中药材鉴定装置及鉴定方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0220278A (ja) * 1988-07-08 1990-01-23 Hitachi Ltd 試料用加工装置及びその操作方法
WO2002037159A2 (en) * 2000-11-03 2002-05-10 Arcturus Engineering, Inc. Road map image for automated microdissection
JP2003161893A (ja) * 2002-03-22 2003-06-06 Olympus Optical Co Ltd マイクロダイセクション装置
JP2005506546A (ja) * 2001-10-24 2005-03-03 ペー.アー.エル.エム.マイクロレーザー テヒノロギース アーゲー レーザ顕微解剖システム
JP2006064603A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Asahi Breweries Ltd サンプリング装置及びビール製造装置
JP2008503726A (ja) * 2004-06-17 2008-02-07 マサチューセッツ・インスティテュート・オブ・テクノロジー 核形態型に基づく幹細胞を同定するための方法
WO2009092495A1 (de) * 2008-01-25 2009-07-30 Helmholtz Zentrum München Deutsches Forschungszentrum Für Gesundheit Und Umwelt Gmbh Verfahren und vorrichtung zum übertragen einer mikroskopischen, isolierten probe, mikrodissektionssystem mit einer derartigen vorrichtung sowie verfahren zur herstellung eines nanosaugers
JP2010002213A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Tokyo Medical Univ 生細胞、生細胞内の構造物等の単離及び採取方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1225158C (zh) * 1999-12-21 2005-10-26 西门子公司 具有旋转装置的电气元件插装头
JP4178741B2 (ja) * 2000-11-02 2008-11-12 株式会社日立製作所 荷電粒子線装置および試料作製装置
US8722357B2 (en) * 2001-11-05 2014-05-13 Life Technologies Corporation Automated microdissection instrument
DE102004021904B4 (de) 2004-05-04 2011-08-18 Carl Zeiss Microlmaging GmbH, 07745 Verfahren und Vorrichtung zur Erzeugung einer Analyseanordnung mit diskreten, separaten Messbereichen zur biologischen, biochemischen oder chemischen Analyse
CN100526453C (zh) * 2005-05-20 2009-08-12 麦克奥迪实业集团有限公司 激光显微切割后细胞收集方法
DE102005026540A1 (de) * 2005-06-08 2006-12-14 P.A.L.M. Microlaser Technologies Ag Verfahren und Vorrichtung zur Handhabung von Objekten
EP1903325A3 (en) * 2006-09-21 2010-06-16 Kurashiki Boseki Kabushiki Kaisha Apparatus and method for preparing sliced specimen

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0220278A (ja) * 1988-07-08 1990-01-23 Hitachi Ltd 試料用加工装置及びその操作方法
WO2002037159A2 (en) * 2000-11-03 2002-05-10 Arcturus Engineering, Inc. Road map image for automated microdissection
JP2005506546A (ja) * 2001-10-24 2005-03-03 ペー.アー.エル.エム.マイクロレーザー テヒノロギース アーゲー レーザ顕微解剖システム
JP2003161893A (ja) * 2002-03-22 2003-06-06 Olympus Optical Co Ltd マイクロダイセクション装置
JP2008503726A (ja) * 2004-06-17 2008-02-07 マサチューセッツ・インスティテュート・オブ・テクノロジー 核形態型に基づく幹細胞を同定するための方法
JP2006064603A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Asahi Breweries Ltd サンプリング装置及びビール製造装置
WO2009092495A1 (de) * 2008-01-25 2009-07-30 Helmholtz Zentrum München Deutsches Forschungszentrum Für Gesundheit Und Umwelt Gmbh Verfahren und vorrichtung zum übertragen einer mikroskopischen, isolierten probe, mikrodissektionssystem mit einer derartigen vorrichtung sowie verfahren zur herstellung eines nanosaugers
JP2010002213A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Tokyo Medical Univ 生細胞、生細胞内の構造物等の単離及び採取方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN103189732B (zh) 2015-05-27
EP2612128A1 (de) 2013-07-10
JP6125677B2 (ja) 2017-05-10
US20130171617A1 (en) 2013-07-04
US9354143B2 (en) 2016-05-31
WO2012028519A1 (de) 2012-03-08
EP2423661A1 (de) 2012-02-29
JP2016128823A (ja) 2016-07-14
EP2612128B1 (de) 2019-10-09
CN103189732A (zh) 2013-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6125677B2 (ja) 少なくとも1つの顕微鏡試料を試料キャリアから自動分離し、収集システムへ自動移送する装置および方法
US9857331B2 (en) Laser microdissection system and examination method for samples containing nucleic acid
US9279749B2 (en) Laser microdissection method and apparatus
US20150050690A1 (en) Cell collection apparatus, cell collecting system, and cell collecting method
US10621411B2 (en) Method for laser microdissection
WO1999028725A1 (en) Automated system for chromosome microdissection and method of using same
US20160131559A1 (en) Tissue separation from a sample
KR20170099813A (ko) 진단 방법 및 이를 수행하는 기기
JP2009204451A (ja) ウェルプレートとそれを用いた蛍光イメージングシステム
JP6549313B2 (ja) 荷電粒子線装置および試料ホルダ
US7456938B2 (en) Laser microdissection on inverted polymer films
US20200232922A1 (en) Apparatus for analyzing the optical properties of a sample
US11454577B2 (en) Method and apparatus for collecting biomolecules from specific region of tissue section
JP2009207392A (ja) 増幅核酸の解析方法及び解析装置
US8828683B2 (en) Method and apparatus for cutting and collecting dissected specimens
US10591501B2 (en) Automatic structure determination
US11874207B2 (en) Method for laser microdissection, laser microdissection system and computer program
CN114902106A (zh) 激光捕获显微切割设备、系统和方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150415

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150929