JP2013537473A - フェノール−bpa付加物結晶を製造するための晶析装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
フェノール−BPA付加物結晶の蒸発的製造のための晶析装置およびその方法が提供され、これらによって、望ましくない結晶核生成を抑えながら、より均一な結晶成長を達成できる。晶析装置は、円筒状容器;環状空間が容器とドラフトチューブとの間に画定されるように、容器内に同心円状に配置されたドラフトチューブ;ドラフトチューブおよび環状空間を通って容器内に液体を循環させるサーキュレーター;および蒸発冷却液を容器の中に導入する、容器の内壁に沿って取り付けられた複数のノズル;を備えている。各ノズルは、環状空間の半径方向の広がりの約30%〜60%の間に配置された吐出端を備えており、ドラフトチューブの上端よりも容器の直径の約50%〜150%の距離だけ下に設置される。かかるノズル配列は、沸騰ゾーンの表面全体にわたって冷却液の一定で均一な濃度をもたらし、これは容器の内表面上における望ましくない結晶核生成を防止しまたは少なくとも低減し、かつ、沸騰ゾーン内の環状空間全体にわたって一定で均一な過飽和度をもたらすことによって均一な結晶成長を促進する。
【選択図】図1
フェノール−BPA付加物結晶の蒸発的製造のための晶析装置およびその方法が提供され、これらによって、望ましくない結晶核生成を抑えながら、より均一な結晶成長を達成できる。晶析装置は、円筒状容器;環状空間が容器とドラフトチューブとの間に画定されるように、容器内に同心円状に配置されたドラフトチューブ;ドラフトチューブおよび環状空間を通って容器内に液体を循環させるサーキュレーター;および蒸発冷却液を容器の中に導入する、容器の内壁に沿って取り付けられた複数のノズル;を備えている。各ノズルは、環状空間の半径方向の広がりの約30%〜60%の間に配置された吐出端を備えており、ドラフトチューブの上端よりも容器の直径の約50%〜150%の距離だけ下に設置される。かかるノズル配列は、沸騰ゾーンの表面全体にわたって冷却液の一定で均一な濃度をもたらし、これは容器の内表面上における望ましくない結晶核生成を防止しまたは少なくとも低減し、かつ、沸騰ゾーン内の環状空間全体にわたって一定で均一な過飽和度をもたらすことによって均一な結晶成長を促進する。
【選択図】図1
Description
本発明は、全般にフェノール−BPA付加物結晶の蒸発的製造に関し、詳細には蒸発冷却液を晶析容器全体にわたってより均一に分配するノズル配列によって、望ましくない結晶核生成を抑制しながら、より均一な結晶成長を達成する晶析装置および方法に関する。
付加物晶析法はビスフェノールAを精製する方法として長年にわたって使用されてきた。この晶析法の目標は、母液から容易に分離することができ、かつ著しく破損させないで洗うことができる、大粒径の付加物結晶を製造することである。米国特許第4,927,978号(特許文献1)に記載されているように、フェノール−BPA付加物結晶は、揮発性液状脂肪族炭化水素、たとえばペンタンまたはヘキサンが冷却液として使用される蒸発的晶析方法によって形成されることができる。この晶析方法は、ドラフトチューブをその中に同心円状に配置させた円筒状容器から構成された晶析装置で実施される。インペラーが、晶析装置の内容物をドラフトチューブの内側を通って下向きに、およびドラフトチューブの外側と円筒状容器の内壁との間に画定された環状空間を通って上向きに循環させる。該容器の床の上に固体が蓄積するのを防ぎ、かつ下降流から上昇流への移行を容易にするために、円錐状部材がドラフトチューブの下に置かれてもよい。
脂肪族炭化水素冷却液とともに主晶析装置供給原料および再循環供給原料は、それぞれ晶析容器の外周に沿って異なる高さで取り付けられた別々の1組のノズルを通して晶析装置の中に導入される。主晶析装置供給原料用の1組のノズルは3組のうちで最も低い位置にあり、この容器の底部近くに設けられる。主晶析装置供給原料用のノズルのそれぞれは、ドラフトチューブの下部の内部にまで半径方向に突き出ている。再循環供給原料用の1組のノズルは主晶析装置供給原料用のノズルよりも上に配置され、ドラフトチューブの外側と円筒状容器の内壁との間に画定される環状空間の中にまで突き出ている。脂肪族炭化水素冷却液用の1組のノズルは3組のうちで最も高い位置にあり、この容器の中間近くに設けられる。
操業の際には、主晶析装置供給原料はドラフトチューブの底部へ導入され、他方、再循環供給原料は晶析容器の下半分中にある環状領域の中に入る。脂肪族炭化水素冷却液は、晶析装置の環状領域に該冷却液が直ちに蒸発するのを抑制するのに十分な高さで、典型的には該容器の中間点の近くで晶析装置に導入される。ドラフトチューブの内側に設けられたインペラーを使用して、晶析容器の内容物はドラフトチューブを下向きにそして環状領域を上向きに循環される。晶析容器の内容物に同伴された脂肪族炭化水素冷却液は、該容器の上端部にある液体表面に接近すると蒸発して沸騰ゾーンを形成し、この沸騰ゾーンは周囲の液体を冷やしかつフェノール−BPA付加物結晶を沈降させる。得られたスラリー生成物は、該容器の底部またはその近くから1以上の生成物排出開口部または排出ノズルを通して取り出され、他方、蒸発した脂肪族炭化水素冷却液は該容器の頂部から出ていく。フェノール−BPA付加物結晶はスラリー生成物から分離され、洗われる。この洗われた結晶から分離された液体成分の一部は再循環供給原料として使用される。
上記の晶析装置の構造および方法は、フェノール−BPA付加物結晶を製造するのにある程度効率的ではあるけれども、本発明者は、晶析容器の上部の沸騰ゾーン内において望ましくない結晶成長が生じることがあり、この現象は付着物生成(encrustation)と呼ばれ、この付着物が晶析容器の内壁上およびドラフトチューブを支持する構造部材の表面上に結晶塊を生成させることを観察している。本発明者はさらに、これらの結晶塊の一部が構造部材から剥がれ落ち、それが大きすぎて晶析容器の排出用開口部を通って該容器から出て行くことができないため、晶析容器の床に堆積することも観察している。結晶塊および晶析容器の底部に蓄積されたその他の結晶堆積物の両方とも、洗浄工程によって容器から一定期間ごとに取り除かれなければならず、該洗浄工程では晶析容器への原料供給を停止することおよび付着した固形分を加熱または溶媒の添加によって溶解することが必要になる。従って、一定期間ごとのこのような容器洗浄およびこのような洗浄に伴う生産停止時間の必要をなくしまたは少なくとも低減できる、フェノール−BPA付加物結晶を製造するための改善された晶析装置およびその方法の必要が存在する。
本発明は、従来技術の晶析容器の上部に生じる望ましくない結晶核生成が、沸騰ゾーンの表面全体にわたって冷却液の流束が一定でないことおよび均一でないことによって増幅されているという本発明者の観察によって生まれたものである。この問題を解決するために、本発明の晶析装置および方法は両方とも、沸騰ゾーンの表面全体にわたって実質的に、より均一な冷却液流束を与えるノズル配列を採用する。結果として得られる均一な流れは局所的な過飽和の程度を最小にし、このことはその結果として沸騰ゾーンにおける容器およびドラフトチューブ支持部の表面上での好ましくない結晶成長を抑制する。より具体的には、本発明の晶析装置は、円筒状容器;当該円筒状容器とドラフトチューブとの間に環状空間が画定されるように、当該容器の内部に同心円状に配置された当該ドラフトチューブ;該ドラフトチューブと該環状空間とを通って該容器内に液体を循環させるサーキュレーター;および当該円筒状容器の内壁に沿って設けられた、蒸発冷却液を当該容器中に導入する複数のノズルであって、各ノズルが該環状空間の半径方向の広がりの約30%〜60%、より好ましくは約30%〜50%の間に配置された吐出端を備えている当該ノズル;を備えている。
該ノズルは、好ましくは該容器の内壁上の実質的に同じ高さに設置される。複数のノズルの吐出端は、環状空間の外周に沿って同一の間隔を空けて配置される。複数のノズルの吐出端は、環状空間の中を半径方向に、好ましくは同じ距離だけ突き出ている。もっとも、複数のノズルの吐出端は、前記の半径方向の広がりの30%〜60%の範囲内で様々な距離にジグザグに並んでいてもよい。複数のノズルはさらに、ドラフトチューブの上端よりも下に、容器直径の約50%〜150%、より好ましくは容器直径の約100%〜150%の距離に設けられてもよい。最後に、ノズルの総個数は好ましくは8〜18個、より好ましくは12〜18個である。このようなノズル間の間隔、ノズルの高さおよびノズルの個数は、沸騰ゾーンの表面全体にわたっての冷却液の均一な流束をさらに保証する。
本発明の方法では、蒸発冷却液は、晶析装置のノズルを通して約10〜20m/秒、より好ましくは約12〜18m/秒の速度で注入される。冷却液は、米国特許第4,209,646号、第5,723,688号および欧州特許第0720976(B1)号に開示されているように、脂肪族炭化水素、脂肪族カルボニルおよび水から成る群のうちの1以上であることができる。
図1を参照すると、本発明の晶析装置1は一般に、垂直に配置された円筒状容器3およびその中に同心円状に配置されたドラフトチューブ5を備えている。ドラフトチューブ5の内部には、1組の整流板8bの上に配置されたインペラー8aを有するサーキュレーターアセンブリ7が設けられている。環状空間9は、ドラフトチューブ5の外面と円筒状容器3の内面との間に画定される。
晶析装置1の容器3は、蒸発冷却液ノズル11の輪、主晶析装置供給原料ノズル15の輪および再循環供給原料ノズル19の輪を含む3組のノズルによって外周を囲まれている。
蒸発冷却液ノズル11の輪は、容器3の中間の近くに配置される。ノズル11のそれぞれは、加圧された蒸発冷却液源に接続され、この蒸発冷却液源は好ましくは揮発性液状脂肪族炭化水素、たとえばペンタンまたはヘキサンである。もっとも、他の化合物、たとえば脂肪族カルボニルさらには水さえもがこの目的に使用されることができる。これらのノズル11のそれぞれは、環状空間9の内部に配置された吐出端13を有する。以下に、より詳細に説明されるように、ドラフトチューブ5を基準としたノズル11の輪の高さ、環状空間9の中への吐出端13の半径方向の進入度およびノズル11の個数はすべて、晶析装置1の重要な様相である。
晶析装置供給原料ノズル15の輪は、容器3をその底部近くで取り囲む。これらのノズル15のそれぞれは、加圧された晶析装置供給原料源に接続され、この供給原料源は、たとえば、アセトンのようなカルボニル化合物とフェノールとからビスフェノールA(BPA)を形成する通常の縮合反応によって形成された生成物であることができる。好ましくは、ビスフェノールA生成物は蒸留されてアセトン、水および過剰のフェノールを除去され、その結果、主晶析装置供給原料流は約35%のビスフェノールAおよび約65%のフェノールおよび不純物を含んでいる。これらのノズル15のそれぞれはドラフトチューブ5の内部に配置された吐出端17を備えており、新しい晶析装置供給原料が容器3の中に導入されると直ぐに、サーキュレーターアセンブリ7のインペラー8aがこの新しい晶析装置供給原料と該容器の内容物とを直ちに循環、混合し始めるようにする。循環流と総スラリー出口流との比率は25:1〜150:1、好ましくは50:1〜100:1の範囲にある。
蒸発冷却液ノズル11の輪と供給原料ノズル15の輪との間に、再循環供給原料ノズル19の輪が配置され、この再循環供給原料ノズル19のそれぞれは、環状空間9の内部に配置された吐出端21を有する。再循環供給原料ノズル19のそれぞれは、加圧された再循環供給原料源に接続され、この供給原料源は容器3から排出された液体/結晶のスラリー生成物から遠心分離されて得られた液体によって構成される。
容器3の底部近くに設けられた生成物排出ノズル23a、23bは、晶析装置供給原料の蒸発冷却によって容器3の内部に生成された液体/結晶のスラリー生成物を排出するために使用される。容器3の床に設置された円錐状部材25は(矢印流によって示された)循環流を推進し、この循環流はフェノール−BPA付加物結晶をスラリー中に懸濁状態に維持し、それによって該容器の床上に好ましくない結晶堆積物が形成されるのを抑制する。容器3の頂部に設置された冷却液ベントまたはノズル27は蒸発した冷却液を排出し、これは冷却コイルに、あるいは圧縮機(図示せず)を経由して冷却コイルに送られ、再液化され、そして冷却液ノズル11に再循環される。
次に図1および2を参照すると、ドラフトチューブ5は円筒状の中間区画28を有する。ドラフトチューブ5の直径「d」は、容器3の直径「D」の好ましくは約35%〜45%、最も好ましくは40%である。ドラフトチューブは上裾広がり状区画30を備えており、区画30の外表面はドラフトチューブ5の回転軸に関して約35°の角度に配置される。上裾広がり状区画30の外直径「od」は、好ましくは容器3の内直径「ID」の約65%〜75%である。約10°の角度に配置された外表面を有する移行区画32は、上裾広がり状区画30と円筒状中間区画28とを結合する。このような上裾広がり状区画30および移行区画32の配設は、ドラフトチューブ5の頂部に入る生成物スラリーの入口損失を最小にし、チューブ5の上端を取り囲む環状空間9の中に均一な流速プロフィールを保証する。上裾広がり状区画がドラフトチューブの頂部にさらに追加されて、流れの転移を補助することもできる。ドラフトチューブ5は、複数の垂直支持支柱34a、34b(擬似線で示される。)および放射状支柱(図示せず)によって容器3の内部に同心円状に支持される。
ドラフトチューブ5は下裾広がり状区画36を備えている。下裾広がり状区画36の外表面は、ドラフトチューブ5の回転軸に関して好ましくは約20°の角度で配置される。このような裾広がりは、ドラフトチューブ5からの液体/結晶のスラリー生成物の下向き流から環状空間9中の上向き流への転移を円滑にし、かつ、容器3の底部では結晶が捕捉されて生成物排出口23a、23bを通って除去することができない大きさまで成長することがあるので、そこでの渦流の形成を防止しまたは少なくとも低減する。区画36の裾広がり角度が増加するほど、形成される渦流の全体的大きさが減少する。しかし、裾広がり角度が大きすぎると、ドラフトチューブの裾広がり区画の内側に低速度領域が形成される。この低速度領域は、必要な流れを維持するために、より高いインペラー動力を必要とする非効率の領域を生み出す。本発明者は、ドラフトチューブ5の20°の下裾広がり状区画36が円錐状部材25と組み合わされて、流速が非効率的な速度以下へと下がるのを防止することを観察している。円錐状部材25もまた、下裾広がり状区画36と協力して、流れ方向の転移をさらに容易にし、チューブ5の底部近くに形成される渦の大きさを低減する。最後に、円錐状部材25は、容器3の底部の区画のうちの、結晶が沈降し大きくなりすぎて除去することができなくなりやすい領域を排除する。
円錐状部材25と容器3の床との接合部は、結晶が堆積しやすい領域をもたらす。この領域を最小にするために、円錐状部材25は3つの円錐状区画から構成され、これらの区画は部材25の回転軸から約40°の角度をなす頂部区画40ならびにそれぞれ55°および75°の角度をなす中間区画42および底部区画44から成る。円錐状部材25の底部区画44の底面の直径は容器直径の55%〜65%でなければならない。中間区画42の底面の直径は容器直径の45%〜55%でなければならず、頂部区画の底面の直径は容器直径の20%〜30%でなければならない。下裾広がり状区画36の裾広がり角度を20°以下に限定し、かつ3つの円錐状区画を備えた円錐状部材25を設けることによって、低流速領域を排除することができ、結晶が沈降し成長しやすい領域を最小にすることができる。
すでに述べたように、本発明の晶析装置1は、容器3の上部の沸騰ゾーンにおいて望ましくない結晶核生成が生じて、容器3、支柱34a、34bおよびドラフトチューブ5を支持する他の部材の表面に固形付着物が形成されるのを防止する。晶析装置1の操作の間、液表面48の全体にわたって、より均一な冷却液流束をもたらす新規な様式に、選択された個数の冷却液ノズル11を配置することによって、晶析装置1はこの目的を達成する。具体的には、図2に示されたように、環状空間9中へのノズル11の吐出端13の半径方向の進入度「r」は、好ましくは環状空間の半径方向の広がり「R」の約30%〜60%に調節され、より好ましくはRの約30%〜55%に調節される。さらに、図1に示されたように、ノズル11の輪とドラフトチューブ5の上端との間の垂直距離「V」は、好ましくは容器3の直径「D」の約50%〜150%、より好ましくは該直径「D」の約100%〜150%である。最後に、容器3を取り囲むノズル11の個数は、好ましくは約8〜18個、より好ましくは約12〜18個、最も好ましくは18個である。冷却液ノズル11のこれらの3つの様相が晶析装置1の重要な様相であることを、本発明者は以下の数値シミュレーションを通して発見した。
第1のシミュレーションは、環状領域9の半径方向の広がりRの10%、30%、50%、70%および90%だけ、晶析装置壁から測定して半径方向に進入したノズル11について、脂肪族炭化水素の挙動をモデル化した。図3は、容器3内のドラフトチューブ5の上裾広がり状区画30の上端における、5個のノズルについての冷却液の体積分率の等高線を示す。図3に示されたように、このシミュレーションは、このシミュレーションが合計10個のノズル11を含むように、それぞれの進入度パーセントにある互いに180°離れた5対のノズルを用いて設定された。最初のシミュレーションとして、ノズル11とドラフトチューブ5の頂部との間の距離は容器直径Dの半分であると仮定された。ノズル11に接続された原料供給管中の脂肪族炭化水素冷却液の速度は約3m/秒であると仮定された。ノズル11の吐出端13は先細にされて、容器3に入る冷却液について約15m/秒の速度を生み出す。
ドラフトチューブ5の上裾広がり状区画30の上端における、カバーされた面積およびカバー率パーセントを計算するために、ドラフトチューブ5の頂部の平面における10−3より大きい冷却液体積分率のシミュレーション値が図4にプロットされている。プロット図の縦軸(y)および横軸(x)の目盛りは晶析装置の直径Dに対応する。容器壁3が、正のy軸終点から正のx軸終点までプロット図上に引かれた円弧によって表わされる。これは環状空間9の外直径を表わす。第2の円弧が引かれ、これはドラフトチューブ5の上裾拡がり状区画30の外直径を表わす。次に、プロット図の環状部の面積が、同心の円弧の大きさを使用して計算されることができる。原点はドラフトチューブの中心を表わす。
プロットされた領域には5個の原料供給ノズル11がある。ノズル11が、ノズル2および5(それぞれ、30%および50%の進入度にある。)の場合のように環状区画9の中心に近ければ、カバーされた領域の形状は完全な楕円形になる。この場合、カバーされた面積は、π・(幅/2)・(高さ/2)の積として計算される。ノズルがノズル1(10%の進入度にある。)の場合のように壁に近ければ、カバーされた領域の形状は楕円形の一部分になる。カバーされた面積を計算するために、カバーされた領域を包含する円が引かれる。この円の面積はその直径から計算されることができる。次に、壁を模擬的に表す弦が引かれる。化学工学技術者ハンドブック(Chemical Engineers Handbook)(ペリー(Perry)およびチルトン(Chilton)編、1973年刊)第5版の1〜22ページに、弦の長さと半径との比(弦長/r)に対する面積と半径の2乗との比(A/r2)の関係を与える表がある。カバーされた面積が全円面積の半分より小さい場合、この比に半径の2乗を乗じればカバーされた面積が得られる。カバーされた面積が全円面積の半分より大きい場合、全円面積から上記の結果を減じればカバーされた面積が得られる。いくつかの場合には、図4の中のノズル3および4(それぞれ、90%および70%の進入度にある。)のように、二分された円の内側にカバーされないいくらかの面積がまだある。これらの面積は三角形を用いてモデル化され、上記の面積から三角形の面積を減じて、カバーされた面積が得られる。
図4に示されたプロットを用いて、カバーされた面積が計算され下記の表に示される。この表は、環状領域9の中心に最も近いノズル11が最大のカバー率を与えることを示す。この結果は、冷却液が容器壁3あるいはドラフトチューブ5の壁のいずれかと接触する場合、カバーされた面積が有意に減少することも示す。
冷却液カバー率に対する高さの影響を解明するために、ドラフトチューブ5の頂部よりも晶析装置の直径Dの0.5倍および1倍の距離だけ下の高さにある複数のノズル11を用いて、30、40、50および60パーセントのノズル進入度について、シミュレーションが実施された。この結果が下記の表に提示され、この両方の高さについて、環状領域9の中心にまで進入しているノズル11で、最も大きなカバー率が今回も認められることが示された。この結果は、冷却液ノズル11とドラフトチューブ5の頂部との間の距離が増加するほどカバー率が増加することもまた示している。このシミュレーションでは30〜50パーセントの進入度のノズル11の場合にカバー率が30〜40パーセント分増加し、60パーセントの進入度のノズル11の場合にはほとんど60パーセント分増加することが示された。
ノズル11の個数の影響を解明するために、シミュレーションが4個、8個、12個および18個のノズルを用いて実施された。合計脂肪族炭化水素供給原料速度は、各シミュレーションにおいて同じに保たれた。各シミュレーションについて、冷却液をドラフトチューブ5の壁に接触させることなく、ノズル11が環状領域9の中心にできるだけ近くなるようにノズル進入度が調節された。4個および8個のノズルを用いたシミュレーションの場合、これは40%の進入度を意味し、12個および18個のノズルを用いたシミュレーションの場合の進入度は50%であった。
このシミュレーションの結果は、環状部の30〜60パーセント、好ましくは30〜50パーセントのノズル進入度の場合に、冷却液が最大の面積全体に分散されることを示す。ノズル11は、冷却液がドラフトチューブ5または容器壁と接触しないように設計されなければならない。冷却液注入点の高さを下げると、冷却液の分散度が増加する。ドラフトチューブ5の頂部よりも下の距離は、好ましくは晶析容器直径Dの0.5〜1.5倍である。最後に、ノズル11の個数が増加するとともに、分散される面積が増加する。好ましいノズル個数は8〜18個、最も好ましくは18個である。
晶析装置1の実際の操作では、約10〜20m/秒、より好ましくは約15m/秒の冷却液流量で作動する、冷却液ノズル11の上記の配列によって作り出される冷却液の均一な流束は、ドラフトチューブ5を支持する晶析容器3の構造部材上における、または液表面48のまわりの沸騰ゾーンにある晶析容器3の任意の他の部材上もしくは容器3の表面上における結晶塊の成長を抑制しながら、晶析容器3の中でフェノール−BPA付加物結晶を蒸発法によって製造する。その結果、容器3の定期的な洗浄回数が実質的に低減され、それによって、晶析装置の効率的な操業を維持するのに必要な停止時間がそれに比例して低減される。
本発明は、その特定の好ましい実施形態を特に参照して詳細に記載されてきたけれども、本発明の精神および範囲は添付された特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定され、その範囲内で変形および改良をすることができることが当業者は理解することができるだろう。
1 晶析装置; 3 円筒状容器; 5 ドラフトチューブ; 7 サーキュレーターアセンブリ; 8a インペラー; 8b 整流板; 9 環状空間;
11 蒸発冷却液ノズル; 13 蒸発冷却液ノズル吐出端;
15 主供給原料ノズル; 17 主供給原料ノズル吐出端;
19 再循環供給原料ノズル; 21 再循環供給原料ノズル吐出端;
23a、23b 生成物排出ノズル;
25 容器3床部の円錐状部材; 40 容器3床部の円錐状部材の頂部区画; 42 容器3床部の円錐状部材の中間区画; 44 容器3床部の円錐状部材の底部区画;
27 冷却液ベントまたはノズル;
28 ドラフトチューブ5の円筒状中間区画; 30 ドラフトチューブ5の上裾広がり状頂部区画; 32 上裾広がり状頂部区画30と円筒状中間区画28とを結合する移行区画;
34a、34b ドラフトチューブ5の複数の垂直支持支柱;
36 ドラフトチューブ5の下裾広がり状底部区画;
48 液表面
11 蒸発冷却液ノズル; 13 蒸発冷却液ノズル吐出端;
15 主供給原料ノズル; 17 主供給原料ノズル吐出端;
19 再循環供給原料ノズル; 21 再循環供給原料ノズル吐出端;
23a、23b 生成物排出ノズル;
25 容器3床部の円錐状部材; 40 容器3床部の円錐状部材の頂部区画; 42 容器3床部の円錐状部材の中間区画; 44 容器3床部の円錐状部材の底部区画;
27 冷却液ベントまたはノズル;
28 ドラフトチューブ5の円筒状中間区画; 30 ドラフトチューブ5の上裾広がり状頂部区画; 32 上裾広がり状頂部区画30と円筒状中間区画28とを結合する移行区画;
34a、34b ドラフトチューブ5の複数の垂直支持支柱;
36 ドラフトチューブ5の下裾広がり状底部区画;
48 液表面
Claims (15)
- 蒸発的冷却によってフェノール−BPA付加物結晶を形成するのに特に適した晶析装置であって、
円筒状容器、
環状空間が前記円筒状容器とドラフトチューブとの間に画定されるように、前記円筒状容器内に同心円状に配置された前記ドラフトチューブ、
前記ドラフトチューブおよび前記環状空間を通って前記容器内で液体を循環させるサーキュレーター、および
蒸発冷却液を前記容器の中に導入する、前記円筒状容器の内壁に沿って取り付けられた複数の冷却液ノズルであって、各ノズルが、前記環状空間の半径方向の広がりの30%〜60%の間に配置された吐出端を備えている冷却液ノズル
を備えている、晶析装置。 - 前記冷却液ノズルが、前記容器の内壁上の実質的に同じ高さに設置されている、請求項1に記載された晶析装置。
- 前記複数の冷却液ノズルの吐出端が、前記環状空間の外周に沿って均一の間隔を置いて配置されている、請求項1または2に記載された晶析装置。
- 前記複数の冷却液ノズルの吐出端が、前記環状空間に関して放射状に配列されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載された晶析装置。
- 前記複数の冷却液ノズルが、前記ドラフトチューブの上端より下に前記容器の直径の50%〜150%の距離で、好ましくは前記容器の直径と等しい距離で設置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載された晶析装置。
- 前記冷却液ノズルの総個数が8〜18個、好ましくは少なくとも12個である、請求項1〜5のいずれか1項に記載された晶析装置。
- 前記サーキュレーターが前記ドラフトチューブ内に設置されたインペラーを備えている、請求項1〜6のいずれか1項に記載された晶析装置。
- 前記ドラフトチューブと一直線上に並んで前記容器の床上に設置された円錐状部材をさらに備えている、請求項1〜7のいずれか1項に記載された晶析装置。
- 前記円錐状部材の底面の直径が、前記容器の直径の55%〜65%である、請求項8に記載された晶析装置。
- 前記ドラフトチューブが、前記円筒状容器の直径の35%〜45%の直径を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載された晶析装置。
- 前記ドラフトチューブが、前記ドラフトチューブの上端部において前記チューブの回転軸に関して好ましくは35°以下の角度で上裾広がり状であり、前記ドラフトチューブの下端部において前記チューブの回転軸に関して好ましくは20°以下の角度で下裾広がり状である、請求項1〜10のいずれか1項に記載された晶析装置。
- 前記容器中にBPAに富んだ供給原料を導入する、前記容器内に取り付けられた複数のノズル、およびフェノール−BPA付加物結晶のスラリーを排出する、前記容器内の少なくとも1つの開口部、をさらに備えている、請求項1〜11のいずれか1項に記載された晶析装置。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載された晶析装置内の蒸発的冷却によってフェノール−BPA付加物結晶を形成する方法であって、
前記容器中に過飽和のBPA溶液を導入する工程、
前記ドラフトチューブおよび前記環状空間を通して前記BPA溶液を循環する工程、
前記冷却液ノズルを通して蒸発冷却液を放射状に注入することによって前記過飽和のBPA溶液の循環流中に前記冷却液を均一に分配して、BPA混合物を形成する工程、および
前記BPA混合物から前記蒸発冷却液である揮発性炭化水素化合物を蒸発させることによって、前記容器中でフェノール−BPA付加物結晶を製造する工程
を含む、方法。 - 前記蒸発冷却液が、10〜20m/秒、好ましくは12〜18m/秒の速度で前記冷却液ノズルを通して注入される、請求項13に記載された方法。
- 前記冷却液が、脂肪族炭化水素、脂肪族カルボニルおよび水から成る群のうちの1つ以上である、請求項13または14に記載された方法。
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