JP2013537095A - インスタント飲料カートリッジ及び方法 - Google Patents

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Abstract

本実施形態は、概して、一回分コーヒー抽出機と共に使用するための一回分飲料カートリッジ(300)に関する。ある実施の形態では、カートリッジ(300)は、カップ(305)と、蓋(310)と、一回分のインスタントコーヒー又は別のインスタント飲料成分(328)とを有する。カートリッジ(300)は、貫通部材(330,335)によって貫通されるように構成されており、これは、液体がカートリッジ(300)に流入する及び/又はカートリッジ(300)から流出するための開口を提供する。ある例では、カートリッジ(800)は、液体とのインスタント飲料成分(828)の混合を促進するように構成されたインサート(850)を有する。ある実施の形態では、インスタント飲料成分(1028)は圧縮されている。カートリッジ(300)は、カートリッジ(300)内に非液体物を保持するように構成されたフィルタ又はバリヤを有さない。

Description

関連出願
本願は、2010年9月16日に出願された、発明の名称が「インスタントコーヒー用の飲料カートリッジ(BEVERAGE CARTRIDGE FOR INSTANT COFFEE)」である米国特許仮出願第61/383564号明細書の合衆国法典第35巻セクション119(e)に基づく利益を請求する。前記明細書の開示全体は、引用したことにより本明細書に組み入れられる。
分野
本開示は、流体がカートリッジ内に導入されたときに飲料を製造するための一回分のインスタント飲料成分を含有したシールされたカートリッジに関する。カートリッジは、一回分飲料機械と共に使用するよう構成することができる。
関連技術の説明
図1は、当該分野において公知の飲料カプセル10を示している。カプセル10は、底壁13と、側壁14と、カバー15とを備えた容器12を有する。カバー15は、カプセル10の肩部16に溶着されている。カプセル10は、(例えば30psiよりも高い)高圧でカプセル10内に水が導入されたときに、抽出されたエスプレッソ飲料を製造するための、実質的に非可溶性の、挽かれたコーヒーを含んでいる。カプセル10は、コーヒーを抽出プロセスの間にカプセルが貫通されたときにカプセル10からの挽かれたコーヒーの漏れを防止するためのバリヤ18も有する。抽出プロセスの間、カプセルの底壁13は、水がカプセル10に導入されかつ挽かれたコーヒー17と混ざるように、貫通される。抽出されたエスプレッソ飲料は、次いで、カプセル10のカバー15を通って出る。このカバー15は、多数の開口又は小孔を生ぜしめるように裂断されている。
図2は、この技術分野において公知の別の飲料カートリッジ20を示している。カートリッジ20は、中空の基部22と、フィルタエレメント24と、カバー25とを有する。基部22は、一方の端部において、実質的に平坦な底壁27によって閉鎖されており、かつ反対側の端部において、円形のアクセス開口28を形成した、漸進的にテーパした円錐台形の側壁26を備えたカップ状である。カバー25は、アクセス開口28を包囲する、半径方向外方に突出したリップ29に固定されている。フィルタエレメント24は、中空の基部22内に配置されており、かつリップ29に隣接して基部22に取り付けられている。フィルタエレメント24は、第1の室21aと、第2の室21bとを形成している。第1の室21aは、(例えば30psiよりも低い)低圧で水がカートリッジ20に導入されたときに抽出されたコーヒー飲料を製造するための、実質的に非可溶性の、挽かれたコーヒー23を含んでいる。抽出プロセスにおいて、水が第1の室21に導入されかつ挽かれたコーヒー23と混ざるように、カバー25は貫通される。抽出されたコーヒー飲料は、次いで、フィルタ24(使用された挽かれたコーヒーを、抽出されたコーヒー飲料から除去する)を通って、第2の室21b内へ通過する。抽出されたコーヒーは、次いで、カートリッジ20の底部27を通ってカートリッジ20から出る。底部27も、開口を形成するように貫通されている。
開示の概要
一回分飲料機械は、一回分、又は時には一杯の所望の飲料を製造するよう設計された装置である。(マルチカップカラフを有するドリップコーヒーメーカーのような)その他のタイプの飲料機械と比較して、一回分飲料機械は、例えば、飲料を準備する時間を短縮することによって簡便性を高めることができる。さらに、一回分飲料機械は、使用されずに後に廃棄される過剰な量の飲料を製造する可能性を減じることによって、廃棄物を減じることができる。
ある一回分飲料機械は、飲料を製造するための1つ以上のインスタント飲料成分を含有するカートリッジ又はカプセルを使用する。概して、このようなカートリッジは、一回分飲料機械に収容され、一回分の飲料を製造するために使用され、次いで、機械から取り外されて廃棄され、これにより、機械をさらなる使用のために解放する。しかしながら、カートリッジは一回しか使用されないので、カートリッジの複雑さ及び部品の数を減じ、これにより、製造及び生産コストを減じ、廃棄物を減じることが望ましい。
さらに、ある例では、カートリッジが、飲料の製造の間にインスタント飲料成分の混合を促進するように構成されていることが望ましい場合がある。例えば、ある例では、カートリッジが、カートリッジ内に注入される液体とのインスタント飲料成分の混合を促進することが有利である。このような混合は、例えば、液体へのインスタント飲料成分の一部の溶解を高めることができ、飲料が意図したように製造される可能性(例えば、味プロフィル、強さ、色及び同様のもの)を高めることができる。
さらに、インスタント飲料成分のあるタイプ(例えばコーヒー、茶、フルーツジュース等)は環境との接触によって劣化させられる恐れがあるので、環境に曝されるインスタント飲料成分の表面積を減じる及び/又は択一的な環境を提供することが有利である。例えば、インスタント飲料成分は圧縮され、これにより、インスタント飲料成分の中に存在する空気の大部分を排出し、空気と接触するインスタント飲料成分の総表面積を減じることができる。さらに加えて、このような圧縮は、減じられた体積を占めるインスタント飲料成分を生じることができる。ある場合では、インスタント飲料成分は、窒素、二酸化炭素、又はこれらの組合せのような択一的な環境に収容される。ある実施の形態では、インスタント飲料成分は、インスタント飲料成分と周囲環境との間の水蒸気及び/又は酸素の伝達を制限又はさもなければ制御するように収容されている。
ある実施の形態では、一回分飲料機械と共に使用するための一回分飲料カートリッジは、カップを有し、このカップは、底壁と、概して底壁と反対側に配置された、外方へ延びた縁部と、縁部と接合された蓋と、カップに配置された一回分のインスタント飲料成分とを有する。ある実施の形態では、カートリッジは、開口を形成するように貫通されるよう構成されており、前記開口を通って、液体はカートリッジに進入することができる。ある実施の形態では、インスタント飲料成分は、飲料を形成するために液体と混ざるよう構成されている。ある実施の形態では、カートリッジは、さらに、飲料がカートリッジから出ることができるように貫通されるよう構成されている。ある実施の形態では、カートリッジは、カートリッジ内に非液体物質を保持するよう構成されたフィルタ又はバリヤを有さない。
ある実施の形態では、インスタント飲料成分は、微粉砕コーヒーを含む。ある実施の形態では、インスタント飲料成分は、乾燥コーヒー抽出物を含む。ある実施の形態では、インスタント飲料成分は、微粉砕コーヒー及び乾燥コーヒー抽出物を含む。ある実施の形態では、カートリッジ内の空気は、実質的に窒素と置換されている。
ある実施の形態では、カートリッジは、カップ内に配置されたインサートも有する。インサートは、インスタント飲料成分と液体との混合を促進するよう構成することができる。ある態様では、インサートは、回転楕円体部材を含む。ある例では、インサートは、液体に溶解するよう構成されている。ある実施の形態では、インサートは、液体に泡沫を発生させるように液体と反応するよう構成されている。
ある実施の形態では、カートリッジは、さらに、液体において可溶性の膜を有する。膜は、カップの第1の部分にインスタント飲料成分を維持し、インスタント飲料成分がカップの第2の部分に入り込むのを防止するように構成することができる。ある実施の形態では、この膜は、甘味料から成る。ある例では、側壁は、円錐台形であり、膜は、円錐台形の側壁の直径を横切って配置されている。
ある実施の形態では、インスタント飲料成分は、実質的に全ての空気がインスタント飲料成分から除去されるように圧縮される。ある場合には、カップは、潰れるように構成されている。ある例では、カップは、フレキシブルな材料から成り、実質的に、インスタント飲料成分のブロックの形状に従う。ある例では、圧縮されたインスタント飲料成分は、実質的に、横断面形状が矩形である。
ある実施の形態では、一回分飲料機械と共に使用するための一回分飲料カートリッジは、カップであって、底壁と、概して底壁とは反対側に配置された肩部とを有するカップと、肩部と接合した蓋と、カップに配置された一回分のインスタント飲料成分とを含む。ある例では、カートリッジは、カップに配置されたインサートも有する。インサートは、飲料を製造するためにカップに導入される液体とのインスタント飲料成分の混合を促進するように構成することができる。
ある実施の形態では、インサートは、回転楕円体部材を含む。ある例では、インサートは、液体に溶解するよう構成されている。ある場合には、インサートは、甘味料を含む。ある実施の形態では、インサートは、液体に泡沫を発生させるために液体と反応するよう構成されている。カートリッジの幾つかの実施の形態は、フィルタ又はバリヤを有さない。
幾つかの構成において、インスタント飲料成分は、乾燥コーヒー抽出物を含む。別の場合、インスタント飲料成分は、微粉砕コーヒーを含む。ある場合には、インスタント飲料成分は、微粉砕コーヒー及び乾燥コーヒー抽出物を含む。ある実施の形態では、蓋及び底壁はそれぞれ、蓋及び底壁を通る液体の流れを許容するために貫通されるよう構成されている。
ある実施の形態では、一回分の飲料を製造するためのカートリッジは、カップを有し、このカップは、肩部、底壁、及び肩部と底壁との間に延びた側壁を有する。幾つかの配列において、カートリッジは、蓋とカップとが室を形成するように、肩部とシールされた蓋も有する。一回分のインスタント飲料成分を室に配置することができる。カートリッジの幾つかの実施の形態は、膜も有し、この膜は、室の第1の部分にインスタント飲料成分を維持し、インスタント飲料成分が室の第2の部分に入り込むことを阻止するように構成されている。膜は、さらに、水溶性液体がカップに導入されたときに溶解し、これにより、インスタント飲料成分を室の第2の部分へ解放するように構成することができる。ある例では、インスタント飲料成分と液体とは、第2の室において混ざり、液体を製造する。
ある実施の形態では、膜は、甘味料である。幾つかの構成において、側壁は、円錐台形であり、膜は、円錐台形の側壁の直径を横切って配置されている。ある例では、インスタント飲料成分は、乾燥コーヒー抽出物及び微粉砕コーヒーを含む。ある場合には、室の第1の部分は、蓋に隣接しており、室の第2の部分は、底壁に隣接している。
ある実施の形態では、一回分の飲料を製造するためのカートリッジは、カップであって、底壁と、概して底壁と反対側に配置された肩部とを有するカップと、肩部と接合された蓋と、カップに配置された一回分のインスタント飲料成分とを含む。インスタント飲料成分は、実質的に全ての空気がインスタント飲料成分から除去されるように、ブロック又はパックに圧縮することができる。幾つかのこのような例において、インスタント飲料成分のブロックは、カップに液体が注入されると崩壊するように構成されており、これにより、飲料を形成するために液体とのインスタント飲料成分の混合を促進する。
ある例では、インスタント飲料成分は、微粉砕コーヒーを含む。ある場合には、インスタント飲料成分のブロックは実質的に矩形である。ある実施の形態では、カップは、フレキシブルな材料から成り、実質的にインスタント飲料成分のブロックの形状に従う。ある例では、カップは潰れるように構成されている。
ある実施の形態では、一回分飲料機械と共に使用するための一回分飲料カートリッジを製造する方法は、底壁と、概して底壁と反対側に配置された肩部とを有するカップを形成し、蓋を肩部と接合し、一回分のインスタント飲料成分をカップに配置し、インサートをカップに配置することを含む。インサートは、飲料を製造するためにカップに導入された液体とのインスタント飲料成分の混合を促進するように構成することができる。ある例では、インスタント飲料成分をカップに配置することと、インサートをカップに配置することとは、同時に行われる。
ある実施の形態では、一回分の飲料を製造するためのカートリッジを製造する方法は、肩部と、底壁と、肩部と底壁との間に延びた側壁とを有するカップを形成し、蓋とカップとが室を形成するように蓋を肩部にシールし、一回分のインスタント飲料成分を室の第1の部分に配置することを含む。ある実施の形態では、この方法は、インスタント飲料成分を膜によって室の第2の部分から隔離することも含む。ある実施の形態では、膜は、水溶性液体がカップに導入されたときに溶解し、これにより、インスタント飲料成分を室の第2の部分へ解放するように構成されている。別の実施の形態において、膜は、貫通部材によって貫通されるように構成されている。方法の幾つかの実施の形態は、さらに、インスタント飲料成分と液体とを室の第2の部分において混合することを含む。
ある実施の形態では、一回分の飲料を製造するためのカートリッジを製造する方法は、底壁と、概して底壁とは反対側に配置された肩部とを有するカップを形成し、蓋を肩部と接合し、実質的に全ての空気がインスタント飲料成分から除去されるように一回分のインスタント飲料成分をブロックに圧縮し、ブロックをカップに配置することを含む。ある例では、インスタント飲料成分のブロックは、カップに液体が注入されたときに崩壊するように構成されている。方法の幾つかの例は、飲料を製造するために液体とインスタント飲料成分を混合することも含む。
様々な実施の形態は、例示の目的のために添付の図面に描かれており、実施の形態の範囲を限定するものと解釈すべきでない。さらに、異なる開示された実施の形態の様々な特徴を、本開示の一部である付加的な実施の形態を形成するように組み合わせることができる。
挽いたコーヒーの漏れを防止するためのバリヤを有する従来公知の飲料カートリッジの概略図である。 抽出されたコーヒー飲料から、挽いたコーヒーを除去するためのフィルタを有する、従来公知の飲料カートリッジの概略図である。 インスタント飲料のための、一回分飲料カートリッジの1つの実施の形態、及びその使用例の概略的な断面図である。 インスタント飲料のための、一回分飲料カートリッジの1つの実施の形態、及びその使用例の概略的な断面図である。 インスタント飲料のための、一回分飲料カートリッジの1つの実施の形態、及びその使用例の概略的な断面図である。 インスタント飲料用の一回分飲料カプセルの1つの実施の形態の概略的な断面図である。 一回分飲料カートリッジの別の実施の形態の概略的な断面図である。 一回分飲料カートリッジの別の実施の形態の概略的な断面図である。 一回分飲料カートリッジの別の実施の形態、及びその使用例の概略的な断面図である。 一回分飲料カートリッジの別の実施の形態、及びその使用例の概略的な断面図である。 カートリッジ内の混合を促進するためのインサートを有する、一回分飲料カートリッジの別の実施の形態の概略的な断面図である。 インスタント飲料がパケット又は袋に含まれている、一回分飲料カートリッジの別の実施の形態の概略的な断面図である。 インスタント飲料がコンパクトな圧縮された形態で提供されている、一回分飲料カートリッジの概略的な断面図である。
詳細な説明
以下の説明は、当業者が本実施の形態のうちの1つ以上を形成及び使用することを可能にするために提供される。ここに記載された一般的原理は、開示発明の思想及び範囲から逸脱することなく、以下で詳述されるもの以外の実施の形態及び用途に対して適用されてよい。実際、本実施の形態は、示された特定の実施の形態に限定されることは意図されておらず、ここに開示又は提案された原理及び特徴と一貫した最も広い範囲と一致する。
図3A〜図3Cに関して、インスタントコーヒーなどのインスタント飲料成分328用の一回分飲料カートリッジ300の断面図が示されている。一回分飲料カートリッジ300は、自動一回分コーヒー抽出機などの一回分飲料機械において使用するために構成することができる。ここで使用される「カートリッジ」とは、通常の一般的な意味が与えられており、制限なく、カートリッジ、カプセル、カップ、ポッド、及び同様のものを含む。
図3Aに示された実施の形態において、カートリッジ300は、カップ305及び蓋310を有する。カップ305は、底壁315及び側壁320を有する概して中空の構造を有する。カートリッジ300は、漸進的にテーパした、概して円筒の形状を有することができるが、開示発明の思想及び/又は範囲から逸脱することなく、その他の形状を用いることができる。
例示したように、カップ305は、外方へ延びた縁部若しくは肩部325を有することができる。蓋310は、外方へ延びた縁部325に固定、接着又はその他の形式で結合することができるか又は前記縁部325に隣接していることができ、これにより、シールされたカートリッジを形成している。シールは、カートリッジ300内への周囲空気の侵入を減少させ、これにより、インスタント飲料成分328の鮮度を促進するための気密シールであることができる。蓋310を、熱シール、圧着、のり付け、UV硬化、超音波又はマイクロ波エネルギの提供(例えば音波溶接)及びその他のような、あらゆる適切な接着又はシール技術及び材料を用いて、カートリッジ300に固定又は接着することができる。
ある実施の形態では、カートリッジ300を、真空シール又は加圧することができる。ある実施の形態では、カートリッジ300内の酸素又は周囲空気は窒素(又は別の概して非反応性のガス)と置換される。幾つかのその他の実施の形態において、カートリッジ300内の酸素又は周囲空気は、窒素及び二酸化炭素の組合せと置換される。カートリッジ300内の酸素又は周囲空気の置換は、例えば、カートリッジ300の保存寿命を延長し、カートリッジ300の内容物の変性又は劣化の機会を減少させる。ある実施の形態では、カートリッジ300の1つ以上の部分(例えばカップ305及び/又は蓋310)は、許容可能な保存寿命を提供するためにインスタント飲料成分328と外部環境(例えば周囲空気)との間の水蒸気及び/又は酸素の透過を制限又はさもなければ制御するように構成されている。例えばある場合には、蓋310は、(ASTM F−1249に従って測って)約0.050g/m2/日以下の水蒸気透過率を有する。ある実施の形態では、蓋310は、(ASTM D3985に従って測って)約0.500cc/m2/日以下の酸素透過率を有する。当業者は、このような透過率は例示的であり、ひいてはこれに限定するものと解釈すべきでないことを認識するであろう。ある例では、許容可能な保存寿命は、カートリッジ300の組立ての後、約6ヶ月〜約12ヶ月である。しかしながら、カートリッジ300の内容物に応じて、より短い保存寿命(例えば約3ヶ月)又はより長い保存寿命(例えば約18ヶ月)が適用可能であってよく、本開示によって考慮されている。
カートリッジ300は、1つ以上の実質的に可溶性の飲料成分を流体と混合することによって製造することができる、インスタントコーヒー、茶、フルーツジュース、ソフトドリンク又はあらゆるその他の飲料のような、一回分又は一回分量のインスタント飲料成分328を含んでいることができる。ここで使用される「インスタント」という用語は、通常の一般的な意味が与えられており、制限なく、水又は牛乳のような液体に容易に溶解又は分散する製品を含む。
ある実施の形態では、インスタント飲料成分328は、2008年7月9日に出願された米国特許出願公開第2010/0009039号明細書、「フレーバー及び香りが高められた飲料を製造する方法(METHOD OF MAKING BEVERAGES WITH ENHANCED FLAVORS AND AROMAS)」に記載されているような、微細に挽かれた又は微粉砕されたコーヒーを含む。前記米国特許出願は、引用したことにより全体が本明細書に記載されたものとする。例えば、ある場合には、インスタント飲料成分328は、約350μm以下の中央値粒子寸法を有するコーヒーを含む。ある実施の形態では、インスタント飲料成分328は、乾燥コーヒー抽出物及び微粉砕コーヒーの組合せを含む。ある実施の形態では、インスタント飲料成分328は、フリーズドライされたコーヒーを含む。ある実施の形態では、インスタント飲料成分328は、フリーズドライされたコーヒーと微粉砕コーヒーとの組合せを含む。ある例では、インスタント飲料成分328は、微粉砕コーヒーの粒子のような、粒子状物質を含む。
インスタント飲料成分328のタイプ及び量を、ある所望の特性を有する飲料を提供するために選択することができる。例えば、インスタント飲料成分328の量を、飲料の所定の強さを提供するために選択することができる。ある実施の形態では、インスタント飲料成分328は、例えばコーヒー又は茶に加えて、乳製品、大豆、砂糖、人工甘味料、栄養分、調味料又はその他の可溶性成分を含むことができる。
インスタント飲料成分328を、多くの形態でカップ305に提供することができる。例えば、ある実施の形態では、インスタント飲料成分328は、概して、緩く、圧縮されていない。別の実施の形態において、インスタント飲料成分328は、概して圧縮及び/又は締め固めされている(例えば図10参照)。ある実施の形態では、インスタント飲料成分328は、粉末である。ある例では、インスタント飲料成分328は、顆粒である。ある実施の形態では、インスタント飲料成分328は、飲料を製造するために液体の付加によって溶解、分散及び/又は希釈されることが意図された、スラリ又はシロップである。
複数の実施の形態によれば、カートリッジ300は、バリヤ(図1に示されている)、フィルタ(図2に示されている)、又はその他の保持エレメントを有していない。なぜならば、インスタント飲料成分328の性質が、このようなエレメントを設けることを要求しないからである。図1のカートリッジ10と対照的に、挽いたコーヒーの漏れは、インスタントコーヒー又はエスプレッソのための問題ではなく、したがって、バリヤ又はその他の保持エレメントは、カートリッジ300のために必要とされない。図2のカートリッジ20と対照的に、カートリッジ300に含まれたインスタントコーヒーは、大きなコーヒー粒子を含まず、可溶性であるので、抽出されたコーヒー飲料から挽いたコーヒーを除去するためのフィルタエレメントはカートリッジ300において必要とされない。
図3Bに示したように、カップ305及び蓋310を、カートリッジ300内への液体(例えば高温の水)の導入を許容するために(図示されていない一回分飲料機械の)第1の貫通部材330によって貫通又は穿孔されることができる液体不透過性材料から形成することができる。例えば、カップ305及び蓋310を、1つ以上の金属材料(例えばアルミニウム)、紙ベース材料、ポリマ材料(例えば、プラスチック、ポリエチレン、ポリウレタン、ナイロン)、及び/又は生分解性材料から形成することができる。ある実施の形態では、カップ305及び/又は蓋310は、フレキシブルな材料から構成されている。ある例では、カートリッジ300の蓋310を、第1の貫通部材330によって貫通又は穿孔することができる。このような場合、液体を、第1の貫通部材330又はこの第1の貫通部材330によって形成された開口を通じてカップ305内へ注入又はさもなければ供給することができ、これにより、カップ305内にインスタント飲料を形成する。例えば、第1の貫通部材330は、中空のニードル又はカニューレ状エレメントを有することができる。
ある実施の形態では、カートリッジ300内への液体の導入は、液体と、インスタント飲料成分328との混合を促進する。例えば、液体を、(例えば約0.5bar〜約20barの)加圧された蒸気として導入することができ、この加圧された蒸気は、インスタント飲料成分328及び/又はカップ305(例えば底壁315)に衝突することができ、混合を促進する。ある実施の形態では、液体と、インスタント飲料成分328とが、カップ305内で有効に撹拌又は旋回させられ、これにより、インスタント飲料粒子がより容易に分散及び/又は溶解させられるように、液体は注入される。例えば、幾つかのこのような場合、液体は、渦巻き式に注入される。
概して、カートリッジ300に導入される液体は水であるが、ほとんどあらゆるタイプの液体を使用することができる。例えば、ある実施の形態では、液体は、例えばホットココアの準備のための牛乳である。別の実施の形態において、液体はジュースである。ある実施の形態では、液体は、例えばソフトドリンクの準備のために、炭酸ガスが飽和させられている。ある実施の形態では、液体は、例えばショット又はカクテルの準備のためのアルコールである。ある例では、例えば温かい飲料のために、高温の液体が導入される。他の例において、例えばアイス飲料のために、低温の液体が導入される。導入される液体の量を、飲料の所望の濃さに基づいて予め決定又は調節することができる。
ある実施の形態では、カートリッジ300が第1の貫通部材330によって貫通され、液体がカートリッジ300に導入され、インスタント飲料成分328が、少なくとも部分的に液体と混合された及び/又は液体に溶解された後、インスタント飲料は、カートリッジ300から出る準備ができている。したがって、ある例では、カップ305は、液体がカートリッジ300から出るための位置を提供するように構成することができる。例えば、底壁315を、図3Cに示したように、準備された飲料をカートリッジ300から出させるために、第2の貫通部材335によって貫通又は穿孔されるように構成することができる。第2の貫通部材335は、中空のニードル又はカニューレ状エレメントであることができ、これにより、準備された飲料は、(例えば排出口を介して)消費のためにカップ又はその他の飲料容器に供給するために、第2の貫通部材335を流過することができる。ある実施の形態では、準備された飲料は、第2の貫通部材335を流過せず、むしろ、準備された飲料は、第2の貫通部材335によって形成された穴又は開口を介して出る。ある実施の形態では、第2の貫通部材335は、底壁315のほぼ中心(例えば半径方向中心)を貫通する。さらに別の実施の形態において、カートリッジ300は、底壁315に1つ以上の穴又は開口を備えて製造されてよい。このような実施の形態において、穴は、使用前に底壁から剥ぎ取られる除去可能なタブ又はその他のカバー材によってシールされていてよい。
使用時、カートリッジ300を、底壁315が下方に面した状態で、一回分飲料機械によって収容することができる。他の実施の形態において、一回飲料機械の構成に応じて、底壁315が、使用者に面した状態、上方に面した状態、又は使用者から離れる方向に面した状態で、カートリッジ300を収容することができる。ある実施の形態では、カートリッジ300における開口は、カートリッジ300の様々な部分に形成される(例えば図3C参照)。その他の実施の形態において、カートリッジ300における全ての開口は、カートリッジ300の1つの側(例えば底壁315又は蓋310)に形成される。ある例では、1つの開口のみがカートリッジ300に形成されている。ある例では、3つ以上の開口がカートリッジ300に形成されている。ある実施の形態では、1つ以上の第1及び第2の貫通部材330,335が、カートリッジ300内への液体の注入を容易にするために蓋310を貫通する。ある場合には、1つ以上の第1及び第2の貫通部材330,335は、カートリッジ300からの準備された飲料の排出を容易にするために底壁315を貫通する。
ある例では、1つ以上の第1及び第2の貫通部材330,335は、複数の貫通特徴部を有する。例えば、第2の貫通部材335は、カートリッジ300に複数の開口を形成するために複数の鋭い特徴部を有することができる。このような構成は、流出のための1つの開口しか有さない実施の形態と比較して、カートリッジ300からの準備された飲料のより大きな流出量を提供することができる。複数の開口を、異なる時点で又は同時に形成することができる。
図4は、別の実施の形態による、インスタント飲料用の一回分飲料カプセル400の実施の形態を示している。カプセル400は、多くの観点において、上述のカートリッジ300に似ている又はカートリッジ300と同じである。したがって、カプセル400の特徴を識別するために用いられる符号は、カプセル400の同じ特徴を識別するために百(100)のファクタだけ増大させられている。この番号付け規則は、概して、残りの図面にも当てはまる。本明細書におけるあらゆる実施の形態に開示されたあらゆる構成要素又はステップを、他の実施の形態において使用することができる。
図示したように、飲料カプセル400は、カップ405と、蓋410と、底壁415とを有する。底壁415は、図3A〜図3Cに示された概して平坦な底壁の代わりに、概して角度づけられているか、丸みづけられているか、又は湾曲させられていることができる。ある実施の形態では、カプセル400は、底壁が上方に面した状態、又は使用者から離れる方向に面した状態で、一回分飲料機械によって収容される。ある実施の形態では、底壁415は、加圧された液体(例えば高温の水)の注入を許容するために、貫通部材(図示せず)によって貫通されるように構成されている。蓋410は、1つ以上の貫通部材によって貫通又は穿孔、又は1つ以上の貫通部材に対して裂断されるように構成することができ、これにより、準備された飲料をカプセル400から排出させる。ある実施の形態では、蓋410は、カプセル400の外側と比較して、カプセル400内のより高い圧力により、外方へ曲がるように構成されている。ある例では、1つ以上の貫通部材によって蓋410を穿孔又は裂断することができるように、1つ以上の貫通部材は、蓋410に隣接して、所定の距離に位置決めされる。貫通部材は、概して鋭いエレメント又は概して鈍いエレメントを含むことができる。
図5は、インスタント飲料用の一回分飲料カートリッジ500の別の実施の形態を示している。多くの観点において、飲料カートリッジ500は、上述の飲料カプセル/カートリッジ300,400と同様のエレメントを有する(例えば、カップ505及び蓋510)。ある実施の形態では、カートリッジ500は、蓋510が下方に面した状態で、一回分飲料機械によって収容されるように構成されている。別の実施の形態において、カートリッジ500は、蓋510が上方に面した状態で収容されるように構成されている。例示した実施の形態におけるようなある例では、飲料カートリッジ500は、直径(例えば蓋510の外径)よりも小さな高さ(例えば蓋510と底壁515との間の距離)を有する。ある場合には、飲料カートリッジ500は、円錐台形であり、図3A〜図3Cのカートリッジ300よりも、概して高さがより短い。
図6は、一回分飲料カートリッジ600の別の実施の形態を示している。カートリッジ600は、多くの点で、上述のカートリッジ300〜500と似ている又はカートリッジ300〜500と同じであり、幾つかの観点において異なっており、そのうちの幾つかを以下で説明する。図示したように、カートリッジ600は、カップ605と、隔壁631とを有する。ある実施の形態では、隔壁631は、カートリッジ600の底壁615に配置されている。ある例では、隔壁631は、カートリッジ600の蓋610に配置されている。幾つかの実施の形態は、カップ605の側壁に位置決めされた隔壁631を有する。ある例では、カートリッジ600は、複数の隔壁631を有する。例えば、カートリッジ600は、底壁615における第1の隔壁631と、蓋610における第2の隔壁631とを有することができる。
隔壁631は、アイテムによって穿刺されたときに隔壁631がそのアイテムの周囲に実質的に気密シールを形成するように変形することができるエラストマ材料から成ることができる。例えば、ある例では、隔壁631は、シリコーンゴム又はブチルゴムから形成されている。
隔壁631は、貫通部材の引き抜き後に、貫通部材によって形成された開口をシールするように構成することができる。このような構成は、例えば、一回分飲料機械からのカートリッジの取外し中に、カートリッジ600の残留内容物の漏れ又はこぼれの機会を減じることができる。他の例において、隔壁631の代わりに、カートリッジ600は、(ダックビルバルブ又はフラップバルブのような)一方向弁を有する。一方向弁は、同様に、貫通部材によって形成された開口をシールすることができ、漏れ又はこぼれの可能性を減じることができる。
図7A及び図7Bは、一回分飲料カートリッジ700の別の実施の形態を示している。カートリッジ700は、多くの点において、上述のカートリッジ300〜600に似ている又はカートリッジ300〜600と同じであるが、幾つかの観点において異なっており、そのうちの幾つかを以下に説明する。例えば、ある実施の形態では、1つの貫通部材730が、カートリッジ700に複数の開口を形成することができる。
貫通部材730は、遠位開口736と、1つ以上の近位開口738とを有することができる。ある例では、蓋710を貫通するが、底壁715を貫通しないように、貫通部材730がカートリッジ700に挿入される。図示したように、幾つかの構成において、貫通部材730の遠位端部737は、インスタント飲料成分728内に配置されている。
ある実施の形態では、液体は、貫通部材730におけるチャネル740を通って流れ、遠位開口736と、1つ以上の近位開口738とを介してカートリッジ700内へ流出する。ある例では、貫通部材730の遠位端部737は、インスタント飲料成分728内に配置されている。このような構成は、例えば液体が遠位端部737から流出し、インスタント飲料成分728及び/又は底壁715に衝突する又はさもなければ到達したときに、例えば、液体とのインスタント飲料成分728の混合及び/又は溶解を促進することができる。さらに、液体レベルがカートリッジ700において上昇すると、1つ以上の近位開口738も、液体とのインスタント飲料成分728のこのような混合及び/又は溶解を促進することができる。ある場合には、カートリッジ700における液体のヘッド圧力を克服するための十分な力で、液体はチャネル740を通って促進される(例えば圧送される)。ある例では、所定の体積の液体がカートリッジ700に導入された後又は所定の時間が経過した後、液体の流れは止まる。
幾つかの構成において、貫通部材730は、底壁715を貫通するように遠位に移動する。ある例では、貫通部材730のこのような移動の後、1つ以上の近位開口738はほぼ底壁715に隣接して位置決めされ、遠位開口736は(排出ノズル(図示せず)と流体接続しながら)カートリッジの外側に配置される。カートリッジ700において準備された飲料は、これにより、1つ以上の近位開口738と、チャネル740と、遠位開口736とを介してカートリッジ700から流出することができる。
図8は、一回分飲料カートリッジ800の別の実施の形態の概略的な断面図を示している。カートリッジ800は、多くの点で、上述のカートリッジ300〜700に似ているか又はカートリッジ300〜700と同じであるが、幾つかの点で異なっており、そのうちの幾つかを以下で説明する。
図示したように、カートリッジ800は、インサート850を有する。ある実施の形態では、インサート850は、インスタント飲料成分828の混合を促進するように構成されている。例えば、インサート850は、インスタント飲料成分(例えばインスタントコーヒー)を、カートリッジ800に導入された液体と混合するように構成することができる。ある実施の形態では、インサート850は、溶解率を有効に高めかつ/又は飲料を準備するための時間を短縮するように構成されている。
例示した実施の形態は、1つのインサート850を有する。しかしながら、他の実施の形態において、カートリッジ800は、複数のインサート850を有する。例えば、カートリッジ800は、複数の実質的に立方体のインサート850を有することができる。インサート850は、球形、だ円形、円筒形、らせん形、渦巻き形、多角形、不規則形又はその他の形状のようなほとんどあらゆる形状を有することができる。ある実施の形態では、インサート850は、ビード状構造を有する。インサート850は、カートリッジ800内で自由に浮動することができる(例えばカートリッジ800が振られるとガタガタと音を立てることができる)又はカートリッジ800に接着又はその他の形式で固定することができる(例えば蓋810、底壁815、又は側壁820に固定することができる)又はインスタント飲料成分828の一部に固定することができる。ある場合には、インサート850は、インスタント飲料成分828の圧縮されたブロックに配置されている(図10参照)。
ある実施の形態では、インサート850は、液体がインサート850を通過する及び/又はインサート850の周囲を通過するようにする特徴部を有する。例えば、インサート850は、1つ以上の溝、凹み、突出部、リッジ、貫通孔又はその他の特徴部を有することができる。このような構成は、例えばインサートが、準備された飲料がカートリッジ800から出るために流過する出口開口(例えば、貫通部材又は貫通部材におけるカニューレによって形成された底壁815における穿孔)に引っかかる又はさもなければ出口開口をブロックすることを回避するのに有効であることができる。
ある実施の形態では、インサート850は、カートリッジ800に導入されかつインスタント飲料成分828と混合される液体に浮揚するように構成されている。例えば、インサート850は、コーヒー飲料に浮揚するように構成することができる。浮揚インサート850は、例えば、インサート850がカートリッジ800における出口開口をブロックする機会を減じることができる。例えば、インサート850の浮揚は、概してカートリッジ800からの飲料の流出の少なくとも一部の間だけ出口の上方に位置する、カートリッジ800における飲料の表面にインサート850を維持することができる。
ある実施の形態では、液体の流入の結果、インサート850は、液体及びインスタント飲料成分828内で躍動させられ(例えば押し上げられる、押し下げられる及び/又は動き回される)、これにより、液体及びインスタント飲料成分828の混合を促進する。さらに、ある場合には、インサート850のこのような躍動は、液体及びインスタント飲料成分828に乱流を生ぜしめることができ、これにより、混合を促進する。幾つかのこのような場合、インサート850による乱流は、飲料に泡沫及び/又は気泡の発生を促進することができ、これらの泡沫及び/又は気泡は(例えばカプチーノ飲料において)望ましい。
インサート850は、1つ以上の突出部、こぶ、溝、ストラット、フィン、パドル、及び/又は混合を促進するように構成されたその他のエレメントを有することができる。インサート850は、1つ以上の貫通又は穿孔部材によって形成された穴又は開口を通ってカートリッジから出ることがないように十分に大きなサイズを有することができる。例えば、ある場合には、インサート850は、インスタント飲料が通ってカートリッジ800から流出する、貫通部材(図示せず)におけるチャネルの直径よりも大きな外径を有する。様々な実施の形態において、インサート850は、中実の部分又は構造、メッシュ状の部分又は構造、編まれた部分又は構造、及び/又はワイヤ状の部分又は構造を有する。
インサート850を形成するために、多くの材料を使用することができる。ある実施の形態では、インサート850は、非可溶性材料から形成されている。その他の実施の形態において、インサートは水溶性材料から形成されている。ある例では、インサート850は、甘味料のような味を高めるものを有する。例えば、インサートは、砂糖の回転楕円体であることができ、これは、混合を高めることができ(例えば液体の流入中に回転楕円体が転がり回るので)、かつ飲料を甘くする(例えば砂糖が飲料に溶解するので)。混合及び味向上を提供することができる様々なその他のタイプのインサートが考えられる。
幾つかの構成において、インサート850は、インスタント飲料成分828の上部に配置されている。その他の例において、インサート850を、インスタント飲料成分828の下方に位置決めすることができるか、又はインスタント飲料成分828の中に混合することができる。もちろん、ある場合には、インサート850は、インスタント飲料成分828のある部分に対して移動する又はさもなければ位置を変更することができる。例えば、輸送中、インサート850は、インスタント飲料成分828の上部からインスタント飲料成分828の中へ移動してよい。
ある実施の形態では、インサート850は、液体物質の導入時に"活性化"されてよい。例えば、インサート850は、水のような液体の導入時に、回転又はさもなければ撹拌又は移動するように構成されていてよい。ある例では、インサート850は、(例えば炭酸ガスを発生するために)液体と反応する成分を有し、この反応は、カートリッジ800内でのインサート850、液体及び/又はインスタント飲料成分828の運動を促進することができる。
ある実施の形態では、インサート850は、機械的に活性化される。例えば、カートリッジ800の幾つかの実施の形態は、混合を促進するために、内蔵型構造エレメント(例えば、チャネル、溝、ダクト、ノズル又はその他のもの)を有する。ある例では、カートリッジ800は、液体とインスタント飲料成分828との混合を促進するために、インペラ又は同様のものを有する。ある実施の形態では、内蔵型構造エレメントは、カートリッジ800内で液体の跳ね飛ばし又は旋回を提供するために、液体のジェットを提供するよう構成されている。
図9は、一回分飲料カートリッジ900の別の実施の形態の断面図を示している。カートリッジ900は、多くの点で、上述のカートリッジ300〜800に似ている又はカートリッジ300〜800と同じであるが、幾つかの観点で異なり、そのうちの幾つかを以下に説明する。
カートリッジ900の例示された実施の形態において、インスタント飲料成分928は、包装体955内に含有されている。ある実施の形態では、包装体955は、非可溶性の、液体不透過性の包装体、袋、カプセル、ラップ、又はインスタント飲料成分を保持するように構成されたその他の閉込め体を含む。(例えば蓋910が穿孔されたときに)貫通部材によって貫通又は穿孔され、これにより、インスタント飲料成分928を、カートリッジ900に導入された液体と混合されるためにカップ905内へ解放するように、包装体955を構成することができる。つまり、ある実施の形態では、包装体955は、カートリッジ900の蓋910、底壁915又は側壁920に接着又はさもなければ結合されている。別の実施の形態において、包装体955は、自由に浮動することができる又はさもなければカートリッジ900に取り付けられていないことができる。
ある実施の形態では、包装体955は、可溶性材料から形成されており、液体の導入時に溶解し、これにより、包装体955内に含有されたインスタント飲料成分928を、液体と混合されるためにカップ905の内部へ解放するように構成されている。幾つかの構成において、包装体955は、膜を有する。この膜は、概してカップ905を横切って配置され、これにより、カップ905を、インスタント飲料成分928を含有する第1の部分と、実質的にインスタント飲料成分928を含まない第2の部分とに分割する。幾つかのこのような場合、膜は、溶解、裂断、又はさもなければ液体がカートリッジ900に導入されたときにインスタント飲料成分928が第2の部分に入り込むことを許容するように、構成されている。
図10は、一回分飲料カートリッジ1000の別の実施の形態の断面図を示している。カートリッジ1000は、多くの点で、上述のカートリッジ300〜900に似ている又はカートリッジ300〜900と同じであるが、幾つかの観点で異なっており、そのうちの幾つかを以下に説明する。カートリッジ1000の例示した実施の形態において、インスタント飲料成分1028は、(例えば角砂糖又は食品着色タブレットに類似の)コンパクトな圧縮された形態で提供されている。例えば、インスタント飲料成分1028を、ほとんどあらゆる形状(例えば立方体、矩形角柱状、回転楕円状、環状体又はその他)を有することができるブロックを形成するように圧縮することができる。ある実施の形態では、実質的に全ての空気が、圧縮されたインスタント飲料成分1028から排出される。ある実施の形態では、インスタント飲料成分1028は、実質的に底壁1015の内面表面積全体(例えば、カップ1005の内室の一部を形成する底壁1015の表面積)に同時に接触しない。ある実施の形態では、インスタント飲料成分1028のコンパクト性は、インスタント飲料成分1028によって占められるカートリッジ1000内の空間の体積を減じることができ、これにより、このような空間をその他の用途のために解放させる。同様に、ある実施の形態では、インスタント飲料成分1028のコンパクト性は、カートリッジ1000の全体寸法を減少させる。
ある実施の形態では、圧縮されたインスタント飲料成分1028は、可溶性のラップ、カバー又はコーティング内に含有されている。別の実施の形態において、圧縮されたインスタント飲料成分1028は、ラップ、カバー又はコーティングを有さない。通常、液体の導入時に、圧縮されたインスタント飲料成分1028は、崩壊し始め、液体と混ざることができる。
幾つかの配列において、カートリッジ1000の構成要素(例えばカップ1005)は、フレキシブルな材料から構成されている。例えば、ある実施の形態では、カップ1005は、潰れたり、拡張したりすることができるように、十分にフレキシブルである。このような構成は、例えば、カートリッジ1000によって占められる保管空間を減じることができ、かつ空気又はその他のガスがインスタント飲料成分1028を腐敗又は劣化させる可能性を減じることができる。ある場合には、カップ1005は、インスタント飲料成分1028を包囲するように潰される。ある例では、カップ1005は、実質的にインスタント飲料成分1028の形状(例えば図10に示した矩形)に合致するように潰される。ある場合には、空気又はその他のガスは、実質的にカートリッジ1000から排出される。ある実施の形態では、カップ1005は、液体がカートリッジ1000に導入されたときに拡張するように構成されている。幾つかのこのような場合、カップ1005は、ほぼ、潰れる前の寸法及び形状に拡張する。
様々な実施の形態において、ここに記載されたカートリッジは、生分解性又はさもなければ"環境的に優しい"材料から形成されている。ここに記載されたカートリッジは、一回の使用のために構成することができる。ここに記載されたカートリッジは、1つ以上の、既存の、一回分飲料機械又は技術と両立可能である。
幾つかの実施の形態がインスタントコーヒーに関連してここでは説明されたが、ここに説明されたカートリッジは、チョコレートベースの製品(例えばホットココア)、茶、ジュース及びその他の飲料のような、多くのその他のタイプの飲料を製造するための特定の材料又は成分を有することができる。さらに、液体がカートリッジに導入される幾つかの実施の形態が開示されているが、その他の相の導入が考えられる。例えば、ある実施の形態では、蒸気、又は蒸気と液体の水との組合せが、カートリッジに導入される。さらに、インスタント飲料成分を含む幾つかの実施の形態が開示されているが、"インスタント飲料成分"という用語は、一回分の成分だけに限定されない。そうではなく、インスタント飲料成分は、1つの成分(例えばコーヒー)又は複数の成分(例えばコーヒーと甘味料)を含むことができる。
条件的な言葉、例えば、特に、"することができる"、"し得る"、"する場合がある"又は"してもよい"は、特にそうでないことが述べられない限り、又は使用されている文脈内で別の理解がなされない限り、ある実施の形態は、ある特徴、エレメント及び/又はステップを含むが、他の実施の形態は含まないことを意味することが概して意図されている。つまり、このような条件的言葉は、特徴、エレメント及び/又はステップが1つ以上の実施の形態のためにとにかく要求されること、又は1つ以上の実施の形態が、これらの特徴、エレメント及び/又はステップがあらゆる特定の実施の形態に含まれる又は行われるかどうかを、使用者の入力又はプロンプティングありで又はなしで、決定するための論理を必然的に有すること、を暗示することは、概して意図されていない。
ある実施の形態及び実施例がここでは説明されているが、本開示に示されかつ説明された方法及び装置の多くの態様は、さらに別の実施の形態又は許容可能な実施例を形成するために異なるように組み合わされてよい及び/又は変更されてよいことが当業者によって理解されるであろう。全てのこのような変更及び変化態様は、ここでは、本開示の範囲に含まれることが意図されている。広範囲の様々な設計及びアプローチが可能である。ここで開示された特徴、構造又はステップは、必須又は不可欠ではない。
幾つかの実施の形態は、添付の図面に関連して説明された。しかしながら、図面は実寸で描かれていないことが理解されるべきである。距離、角度などは、単に例示的であり、必ずしも、例示された装置の実際の寸法及び配列に対する正確な関係を有していない。構成要素を、付加、除去及び/又は再配置することができる。さらに、様々な実施の形態に関連するあらゆる特定の特徴、態様、方法、性質、特性、品質、属性、要素又は同様のもののここでの開示は、ここに示された全ての他の実施の形態において使用することができる。さらに、ここで説明されたあらゆる方法は、言及したステップを行うのに適したあらゆる装置を使用して実施されてよい。
本開示の目的のために、ある態様、利点及び新規の特徴がここに説明されている。必ずしも全てのこのような利点があらゆる特定の実施の形態にしたがって達成されるわけではないことが理解されるべきである。つまり、例えば、ここで開示又は提案される他の利点を必ずしも達成することなく、ここに開示された1つの利点又は利点群を達成するような形式で開示内容が具体化又は実行されることを当業者は認識するであろう。
さらに、ここでは例示的な実施の形態が説明されているが、均等なエレメント、変更、省略、組合せ(例えば様々な実施の形態を横断する態様の組合せ)、適応及び/又は改変を有するあらゆる及び全ての実施の形態の範囲が、本開示に基づいて当業者によって認められるであろう。請求項における限定は、請求項において使用された言語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書に又は出願の追求の間に説明された例に限定されず、これらの例は、非排他的であると解釈されるべきである。さらに、開示されたプロセス及び方法の行為は、行為を順序替えすることによるもの及び/又は付加的な行為を挿入することによるもの及び/又は行為を削除することによるものを含むあらゆる形式で変更されてよい。したがって、明細書及び例は例示的であると考えられるだけであり、本当の範囲及び思想は、請求項及び請求項の均等物の全範囲によって示されている。様々な実施の形態は、以下を含むが、以下に限定されない:
1.一回分飲料機械と共に使用するための一回分飲料カートリッジであって、
カップであって、底壁と、概して底壁とは反対側に配置された肩部とを有するカップと、
前記肩部と接合された蓋と、
前記カップに配置された一回分のインスタント飲料成分と、
カップに配置されたインサートであって、飲料を製造するためにカップに導入された液体とのインスタント飲料成分の混合を促進するように構成されたインサートと、を備えることを特徴とする、一回分飲料カートリッジ。
2.前記インサートは、回転楕円体部材を含む、請求項1記載のカートリッジ。
3.前記インサートは、前記液体に溶解するように構成されている、請求項1記載のカートリッジ。
4.前記インサートは、甘味料を含む、請求項1記載のカートリッジ。
5.前記インサートは、前記液体に気泡を発生させるために前記液体と反応するように構成されている、請求項1記載のカートリッジ。
6.カートリッジは、フィルタ又はバリヤを有さない、請求項1記載のカートリッジ。
7.前記インスタント飲料成分は、乾燥コーヒー抽出物を含む、請求項1記載のカートリッジ。
8.前記インスタント飲料成分は、微粉砕コーヒーを含む、請求項1記載のカートリッジ。
9.前記インスタント飲料成分は、さらに、乾燥コーヒー抽出物を含む、請求項8記載のカートリッジ。
10.前記蓋及び前記底壁は、それぞれ、蓋及び底壁を通過する液体の流れを許容するために穿孔されるように構成されている、請求項1記載のカートリッジ。
11.一回分の飲料を製造するためのカートリッジであって、
カップであって、肩部と、底壁と、前記肩部と前記底壁との間に延びた側壁とを有するカップと、
前記肩部にシールされた蓋であって、該蓋と前記カップとが室を形成している、蓋と、
前記室内に配置された一回分のインスタント飲料成分と、
前記室の第1の部分に前記インスタント飲料成分を維持しかつ該インスタント飲料成分が前記室の第2の部分に入り込むのを阻止するように構成された膜であって、該膜は、さらに、水溶性の液体が前記カップに導入されたときに溶解し、これにより、前記インスタント飲料成分を前記室の前記第2の部分内へ解放するように構成されており、前記インスタント飲料成分は、飲料を製造するために前記液体と混ざる、膜と、を備えることを特徴とする、一回分の飲料を製造するためのカートリッジ。
12.前記膜は、甘味料を含む、請求項11記載のカートリッジ。
13.前記側壁は、円錐台形であり、前記膜は、円錐台形の側壁の直径を横切って配置されている、請求項11記載のカートリッジ。
14.前記インスタント飲料成分は、乾燥コーヒー抽出物及び微粉砕コーヒーを含む、請求項11記載のカートリッジ。
15.前記室の第1の部分は、前記蓋に隣接しており、前記室の第2の部分は、前記底壁に隣接している、請求項1記載のカートリッジ。
16.一回分の飲料を製造するためのカートリッジであって、
カップであって、底壁と、概して該底壁とは反対側に配置された肩部とを有するカップと、
前記肩部と接合された蓋と、
前記カップに配置された一回分のインスタント飲料成分であって、該インスタント飲料成分は、実質的に全ての空気が前記インスタント飲料成分から除去されるように圧縮されている、一回分のインスタント飲料成分と、を備え、
前記インスタント飲料成分のブロックは、前記カップに液体が注入されたときに崩壊し、これにより、飲料を形成するために液体とのインスタント飲料成分の混合を促進するよう構成されていることを特徴とする、一回分の飲料を製造するためのカートリッジ。
17.前記インスタント飲料成分は、微粉砕コーヒーを含む、請求項16記載のカートリッジ。
18.前記インスタント飲料成分のブロックは、実質的に矩形である、請求項16記載のカートリッジ。
19.前記カップは、フレキシブルな材料から成り、実質的に前記インスタント飲料成分のブロックの形状に合致する、請求項16記載のカートリッジ。
20.前記カップは、潰れるように構成されている、請求項16記載のカートリッジ。
21.一回分飲料機械と共に使用するための一回分飲料カートリッジを製造する方法であって、
底壁と、概して該底壁と反対側に配置された肩部とを有するカップを形成し、
該肩部に蓋を接合し、
一回分のインスタント飲料成分をカップに配置し、
インサートをカップに配置し、前記インサートは、飲料を製造するために前記カップに導入された液体との前記インスタント飲料成分の混合を促進するように構成されていることを特徴とする、一回分飲料機械と共に使用するための一回分飲料カートリッジを製造する方法。
22.前記インスタント飲料成分を配置することと、前記インサートを前記カップに配置することとが、同時に行われる、請求項21記載の方法。
23.一回分の飲料を製造するためのカートリッジを製造する方法であって、
肩部と、底壁と、前記肩部と前記底壁との間に延びた側壁とを有するカップを形成し、
前記肩部にシールされた蓋をシールし、該蓋と前記カップとは室を形成しており、
一回分のインスタント飲料成分を前記室の第1の部分に配置し、
前記インスタント飲料成分を膜によって前記室の第2の部分から隔離し、前記膜は、水溶性液体がカップに導入されたときに溶解し、これにより、前記インスタント飲料成分を前記室の部分内へ解放するように構成されていることを特徴とする、一回分の飲料を製造するためのカートリッジを製造する方法。
24.一回分の飲料を製造するためのカートリッジを製造する方法であって、
底壁と、概して該底壁と反対側に配置された肩部とを有するカップを形成し、
前記肩部に蓋を接合し、
実質的に全ての空気がインスタント飲料成分から除去されるように一回分のインスタント飲料成分をブロックに圧縮し、
該ブロックをカップに配置し、
前記インスタント飲料成分のブロックは、前記カップに液体が注入されたときに崩壊し、これにより、飲料を形成するために前記液体との前記インスタント飲料成分の混合を促進するように構成されていることを特徴とする、一回分の飲料を製造するためのカートリッジを製造する方法。

Claims (15)

  1. 一回分飲料機械と共に使用するための一回分飲料カートリッジであって、
    カップであって、底壁と、該底壁と略反対側に配置された外方へ延びた縁部とを有するカップと、
    前記縁部と接合された蓋と、
    前記カップ内に配置された一回分のインスタント飲料成分と、を備え、
    前記カートリッジは、貫通されることで開口を形成するように構成されており、前記開口を通って液体が前記カートリッジに進入することができ、
    前記インスタント飲料成分は、液体と混ざることで飲料を形成するように構成されており、
    前記カートリッジは、さらに、貫通されることで飲料をカートリッジから出すように構成されており、
    前記カートリッジは、非液体物をカートリッジ内に保持するように構成されたフィルタ又はバリヤを有さないことを特徴とする、一回分飲料機械と共に使用するための一回分飲料カートリッジ。
  2. 前記インスタント飲料成分は、微粉砕コーヒーを含む、請求項1記載のカートリッジ。
  3. 前記インスタント飲料成分は、微粉砕コーヒー及び乾燥コーヒー抽出物を含む、請求項1記載のカートリッジ。
  4. 前記カートリッジ内の空気は、実質的に窒素と置換されている、請求項1記載のカートリッジ。
  5. さらに、前記カップ内に配置されたインサートを備え、該インサートは、前記インスタント飲料成分と前記液体との混合を促進するように構成されている、請求項1記載のカートリッジ。
  6. 前記インサートは、回転楕円体部材を含む、請求項5記載のカートリッジ。
  7. 前記インサートは、前記液体に溶解するように構成されている、請求項5記載のカートリッジ。
  8. 前記インサートは、前記液体と反応することで前記液体に気泡を発生させるように構成されている、請求項5記載のカートリッジ。
  9. 前記液体において可溶性の膜をさらに備え、該膜は、前記インスタント飲料成分を前記カップの第1の部分に維持しかつ前記インスタント飲料成分が前記カップの第2の部分に入り込むのを阻止するように構成されている、請求項1記載のカートリッジ。
  10. 前記膜は、甘味料を含む、請求項9記載のカートリッジ。
  11. 前記側壁は、円錐台形であり、前記膜は、円錐台形の前記側壁の直径を横切って配置されている、請求項9記載のカートリッジ。
  12. 前記インスタント飲料成分は、実質的に全ての空気が前記インスタント飲料成分から除去されるように圧縮されている、請求項1記載のカートリッジ。
  13. 前記カップは、潰れるように構成されている、請求項12記載のカートリッジ。
  14. 前記カップは、フレキシブルな材料から成り、前記インスタント飲料成分のブロックの形状に実質的に合致している、請求項12記載のカートリッジ。
  15. 圧縮された前記インスタント飲料成分は、横断面が実質的に矩形である、請求項12記載のカートリッジ。
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