JP2013537083A - 化学種の磁気共鳴撮像 - Google Patents

化学種の磁気共鳴撮像 Download PDF

Info

Publication number
JP2013537083A
JP2013537083A JP2013528826A JP2013528826A JP2013537083A JP 2013537083 A JP2013537083 A JP 2013537083A JP 2013528826 A JP2013528826 A JP 2013528826A JP 2013528826 A JP2013528826 A JP 2013528826A JP 2013537083 A JP2013537083 A JP 2013537083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
species
echo
signal
modeling
voxels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013528826A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5914488B2 (ja
Inventor
エッゲルス,ホルガー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips NV
Koninklijke Philips Electronics NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from EP10177531A external-priority patent/EP2431760A1/en
Application filed by Koninklijke Philips NV, Koninklijke Philips Electronics NV filed Critical Koninklijke Philips NV
Publication of JP2013537083A publication Critical patent/JP2013537083A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5914488B2 publication Critical patent/JP5914488B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/4818MR characterised by data acquisition along a specific k-space trajectory or by the temporal order of k-space coverage, e.g. centric or segmented coverage of k-space
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/4828Resolving the MR signals of different chemical species, e.g. water-fat imaging

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

本発明は、少なくとも2つの化学種を、該2つの化学種に関する信号分離を用いた磁気共鳴撮像を用いて撮像する方法に関する。当該方法は、相異なるエコー時間にて第1及び第2のエコーデータを収集して、第1及び第2の収集複素データセットを得るステップと、第1及び第2の収集データセットをモデル化するステップであり、該モデル化は前記化学種のうちの少なくとも1つの化学種のスペクトル信号モデルを有するステップと、第1及び第2の収集データセット内で、前記モデル化が信号分離に関して単一の一義的な数学解を生み出すボクセルを特定するステップと、前記モデル化が2つ以上の数学解を生み出すボクセルが残っている場合に、該ボクセルの不明確性を解消するステップとを有する。

Description

本発明は、2つの化学種に対する信号分離を用いた磁気共鳴撮像を用いて少なくとも2つの化学種を撮像する方法、少なくとも2つの化学種を撮像するためのコンピュータプログラム及び磁気共鳴撮像装置に関する。
磁場と核スピンとの間の相互作用を利用して2次元又は3次元の画像を形成する画像形成MR法が、特に医療診断の分野において、今日広く使用されている。何故なら、画像形成MR法は、軟組織の撮像において数多くの点で他の撮像法より優れており、電離放射線を必要とせず、且つ通常、非侵襲的であるからである。
MR法によれば一般的に、患者の体又は一般的には検査対象が、強く均一な磁場B内に配置される。同時に、この磁場の方向が、測定が基礎とする座標系の軸(通常はz軸)を定める。
この磁場は、印加される磁場強度に応じて個々の核スピンに異なるエネルギーレベルを生成する。これらのスピンは、所謂ラーモア周波数又はMR周波数である規定の周波数の交番磁場(RF場)の印加によって、励起(スピン共鳴)されることができる。巨視的な視点から、個々の核スピンの分布が全体的な磁化を生成し、該磁化は、磁場がz軸に垂直に広がりながら適切な周波数の電磁パルス(RFパルス)が印加されることによって平衡状態から逸らされることが可能であり、結果として、該磁化はz軸の周りで歳差運動を行う。
磁化の如何なる変化も、受信RFアンテナによって検出されることができる。受信RFアンテナは、z軸に垂直な方向での磁化の変化が測定されるように、MR装置の検査ボリューム(容積)内で方向付けて配置される。
人体内で空間分解能を実現するため、スピン共鳴周波数の線形な空間依存性をもたらすよう、3つの主軸に沿って延在する一定の磁場勾配が上記均一な磁場に重畳される。その結果、受信アンテナにて拾われる信号は、人体内の異なる位置に関連付けられることが可能な異なる周波数の成分を含むものとなる。
受信アンテナによって得られる信号データは、空間周波数ドメインに対応するものであり、k空間データと呼ばれる。k空間データは通常、異なる位相エンコーディングで収集された複数の線(ライン)を含む。多数のサンプルを収集することによって各ラインがデジタル化される。k空間データの一組のサンプル(サンプルセット)が、例えばフーリエ変換によって、1枚のMR画像に変換される。
MRIにおいては、しばしば、例えば水と脂肪などの2つの支配的な化学種について、それらの一方の寄与を抑制するために、あるいはそれら双方の寄与を別々若しくは一緒に分析するために、全体信号に対するそれら2つの化学種の相対的な寄与について情報を取得することが望ましい。それらの寄与分は、異なるエコー時間にて収集される2つ以上の対応するエコーからの情報が結合される場合に計算されることができる。
MR信号に対する水の寄与及び脂肪の寄与についての情報を同時に取得する一手法は化学(ケミカル)シフトエンコーディングである。化学シフトエンコーディングにおいては、化学シフト次元という追加の次元が定義され、僅かに異なるエコー時間にて2つの画像を収集することによってエンコードされる。
特に水−脂肪分離の場合、このような種類の実験はしばしば、ディクソン(Dixon)型の測定と呼ばれている。Dixon撮像又はDixon水/脂肪分離撮像により、異なるエコー時間にて収集される2つ以上の対応するエコーから水及び脂肪の寄与分を計算することによって、水−脂肪分離を得ることができる。Dixon撮像は通常、水信号と脂肪信号とを分離するために少なくとも2つのエコーを収集することに頼っている。一般に、このような種類の分離は、脂肪内と水内とでの水素の既知の歳差運動周波数差の存在のおかげで可能である。その最も単純な形態においては、‘同相(インフェーズ)’データセット及び‘異相(アウトオブフェーズ)’データセットの加算又は減算の何れかによって水画像及び脂肪画像が生成されるが、この手法は主磁場の均一性の影響をかなり受けやすい。
水画像内に残留脂肪信号が存在しない高品質の水−脂肪分離は、脂肪スペクトルの複雑なモデルが水−脂肪分離プロセスに組み込まれる場合に得られ得る。これは、例えば非特許文献1にて三点Dixon法に関して例証されている。
特に、例えば一度の息止めでの腹部撮像などの時間が重視される用途では、スキャン時間を可能な限り短縮するために二点法が好ましく使用される。しかしながら、二点法は、単一の支配的なピークによって脂肪スペクトルを近似するものであり、故に一般的に、より実効的な脂肪抑制を提供しない。また、脂肪抑制の品質は、画像データ収集におけるエコー時間の選択に大きく依存するものとなる。
水信号と脂肪信号との識別は、結果画像の正確なラベル付け又は表示にとって望ましいだけでなく、より良好な初期設定の恩恵を実質的に受けるものである水信号と脂肪信号とのロバストな分離にとっても望ましい。しかしながら、化学シフトと主磁場の不均一性との間の生来的な不明確性のため、これは難題である。二点Dixon撮像に関し、2つの信号間の先行あるいは遅行する位相関係を活用する部分的逆位相収集に基づく水信号と脂肪信号との識別が提案されたことがある(非特許文献2)。この識別は、しかし、水及び脂肪の双方を含んだボクセル群のうちの通常はごく少数に制限されたものであった。
多点Dixon撮像に関しては、分離に脂肪のシングルピークスペクトルモデル及びマルチピークスペクトルモデルを用いて残る残余の比較に基づく水信号と脂肪信号との識別が提案されたことがある(非特許文献3)。しかしながら、この手法は、より多点の場合にのみロバストである。
Yu H,Shimakawa A,McKenzie CA,Brodsky E,Brittain JH,Reeder SB,"Multi-echo water-fat separation and simultaneous R2* estimation with multi-frequency fat spectrum modeling",Magn Reson Med,2008;60:1122-1134 Xiang QS,"Two-point water-fat imaging with partially-opposed-phase (POP) acquisition:an asymmetric Dixon method",Magn Reson Med,2006;56:572-584 Yu H,Shimakawa A,Brittain JH,McKenzie CA,Reeder SB,"Exploiting the spectral complexity of fat for robust multi-point water-fat separation",Proc ISMRM 2010;771
以上から直ちに認識されるように、改善されたMR撮像法が望まれる。従って、本発明の1つの目的は、高速且つ信頼性高く2つの支配的な化学種を高品質分離して、収集された全体信号に対するそれら2つの支配的化学種の相対寄与を決定するMR撮像を実現することである。
本発明によれば、少なくとも2つの化学種を、該2つの化学種に関する信号分離を用いた磁気共鳴撮像を用いて撮像する方法が提供される。当該方法は、
− 相異なるエコー時間にて第1及び第2のエコーデータを収集して、第1及び第2の収集複素データセットを得るステップと、
− 前記第1及び第2の収集データセットをモデル化するステップであり、該モデル化は前記化学種のうちの少なくとも1つの化学種のスペクトル信号モデルを有するステップと、
− 前記第1及び第2の収集データセット内で、前記モデル化が前記信号分離に関して単一の一義的な数学解を生み出すボクセルを特定するステップと、
− 前記モデル化が2つ以上の数学解を生み出すボクセルが残っている場合に、該ボクセルの不明確性を解消するステップと、を有する。
換言すれば、本発明は、二点法による分離に、少なくとも2つの化学種のうちの少なくとも1つの化学種のスペクトルの、より複雑なモデルを組み入れるという洞察を用いる。そうすることは、2つの化学種の信号分離の精度と、化学種の抑制(サプレッション)の効率とを高めることを可能にする。このアプローチから始まって、本発明の実施形態は、複数の化学種の信号の一層ロバストな分離を、これら信号へのこれら化学種の正確な割付けにより可能にする。
なお、例えばマルチピークスペクトルモデルによって、化学種のうちのただ1つがモデル化される場合、その他の化学種は単に単一のラインと見なされ得る。従って、実際には、双方の化学種がモデル化され、それらモデルのうちの少なくとも1つがマルチピークスペクトルモデルを有する。
また、用語‘化学種’は、任意の種類の所定の化学物質、又は所定の磁気共鳴特性の任意の種類の核として、広く理解されなければならない。単純な一例において、2つの化学種は‘化学成分’水及び脂肪内のプロトンである。より洗練された一例において、マルチピークスペクトルモデルは実際に、既知の相対量にて生じる一組の‘化学成分’内の或る核を記述する。この場合、マルチピークスペクトルモデルは、例えば代謝過程といった化学反応の生成物などの、2つの信号成分を分離するために導入される。故に、特定の代謝過程の出力が、相異なる生成物の出力比に関してモデル化され得る。そして、相異なる化学種ではあるが、これらは単一の信号成分へと結合され得る。
また、ここでは明示的にはデュアルエコーデータ収集のみに言及するが、本提案に係る方法は、マルチエコーデータ収集の好適なサブセットにも等しく適用可能である。
本発明の一実施形態によれば、当該方法は更に、相異なるエコー時間を予め決定するステップを有し、該予め決定するステップは:
− 前記化学種のうちの少なくとも1つの化学種の適切なスペクトル信号モデルを選択あるいは校正するステップと、
− 時変的な複素重みによって記述される、前記化学種のうちの少なくとも1つの化学種の信号のエコー時間にわたる振幅及び位相の変化を計算するステップと、
− これら複素重みが所定の制約を満足するエコー時間であり、それらエコー時間によって信号分離において前記モデル化が2つ以上の数学解を生み出すボクセルの個数が最小化されるエコー時間、を選択するステップと、
− 第1及び第2のエコーデータを収集して第1及び第2の収集複素データセットを得るために、選択されたエコー時間を使用するステップと、を有する。
これは、化学種の信号が一義的に識別されるボクセルの個数が最大化されるという利点を有する。故に、第1及び第2のエコーデータを用いて収集された信号の化学種への割付けが単純化され、ひいては、分離の堅牢性が高められる。
本発明の一実施形態によれば、前記特定が為されていないボクセルに対し、先ず、前記モデル化によって、信号分離に関する全ての数学解が計算され、その後、前記特定が為されていないボクセルの直近に位置する前記特定が為されたボクセルに基づいて、1つの数学解が選択される。例えば、第1及び第2の収集データセットの前記モデル化は、各ボクセルに関する第1及び第2の位相誤差を有し、1つの数学解の前記選択は、前記特定が為されていないボクセルの前記直近における、第1及び第2の位相誤差の、あるいは第1の位相誤差と第2の位相誤差との間の差の、空間的に滑らかな変化を仮定して行われる。
本発明の一実施形態によれば、第1の化学種からの信号の振幅が第1のエコー時間から第2のエコー時間までに減衰するより大きく、第2の化学種からの信号の振幅が第1のエコー時間から第2のエコー時間までに減衰し、前記所定の制約は、
− 主として第2の化学種が識別される場合に、2つの化学種からの信号が、第1のエコー時間において、第2のエコー時間においてより同相にないように、第1及び第2のエコー時間を選択し、
− 主として第1の化学種が識別される場合に、2つの化学種からの信号が、第1のエコー時間において、第2のエコー時間においてより同相にあるように、第1及び第2のエコー時間を選択し、
− 第1のエコー時間から第2のエコー時間までの信号の振幅の相対的な低下が最大化されるように、前記相異なるエコー時間を適応する、ことを有する。
これは、化学種の信号が一義的に識別されるボクセルの個数が最大化されること、前もって確保することを可能にする。
本発明の一実施形態によれば、2つの化学種は水と脂肪であり、スペクトル信号モデルは脂肪のマルチピークスペクトルモデルである。従って、本発明は、スペクトル内に唯一の支配的な脂肪のスペクトルピークのみが存在すると単純に仮定するのではなく、脂肪のマルチピークスペクトルモデルを採用する。例えば脂肪である化学種のうちの1つに関し、相対的な共鳴周波数及び相対的な共鳴強さが前もって既知であり、例えば理論モデル又は実験モデルから、あるいは別個若しくは統合された校正(例えば、脂肪のような1つの化学種のみを含む画素の識別に基づく)から得られていると仮定する。
例えば脂肪である化学種のうちの1つのみがモデル化される場合、水はシングルピークスペクトルと見なされ得る。
2つの化学種が水と脂肪である場合、上述の所定の制約は、
− 水信号及び脂肪信号が第2のエコー時間においてより同相にないような第1のエコー時間を選択し、これは一般に、純粋な脂肪信号の一義的な識別を可能にし、
− 水信号及び脂肪信号が第2のエコー時間においてより同相にあるような第1のエコー時間を選択し、これは一般に、純粋な水信号、又は更には水が支配的な信号、の一義的な識別を可能にし、
− (使用するスペクトルモデルに従って)これら2つのエコー時間の間に純粋な脂肪信号の振幅が可能な限り大きく変化するようにこれらエコー時間を適応する、ことを有する。
本発明の更なる一実施形態によれば、当該方法は更に、第1及び第2の収集データセット内での、前記モデル化が信号分離に関して単一の一義的な数学解を生み出すボクセルの前記特定を、予期されるSNR及び緩和による信号減衰に基づく範囲に制限することを有する。故に、乏しいSNRの場合、単一の数学解を有する信号領域内に位置しながら、2つ以上の数学解を有する信号領域の近くにあるボクセルが、2つの数学解を検討しなければならないボクセルとして扱われる。これにより、そのボクセルに関して2つの化学種の信号を識別するときに実際の数学解がうっかり排除されてしまう、ことがないことが確保される。
本発明の一実施形態によれば、記載のデータセットは、画像空間又はk空間のデータセットとし得る。画像データセットが好ましい場合、第1及び第2のエコーデータは、第1及び第2の収集データセットの再構成のために処理され得る。この場合、第1及び第2の収集データセットは画像データセットとなる。
本発明に係る方法は有利なことに、現在臨床的に使用されている大抵のMR装置で実行されることが可能である。この目的のために、MR装置が本発明に係る上述の方法ステップを実行するようにMR装置を制御するコンピュータプログラムを使用することを必要とするのみである。コンピュータプログラムは、データキャリア上に存在してもよいし、MR装置の制御ユニットへのインストールのためにダウンロードされるようにデータネットワーク内に存在してもよい。故に、本発明はまた、上述の方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータプログラム製品にも関する。
さらに、本発明は、少なくとも2つの化学種を撮像する磁気共鳴撮像装置に関する。当該装置は、磁気共鳴画像データを収集する磁気共鳴撮像スキャナを有し、該スキャナは:
− 相異なるエコー時間にて第1及び第2のエコーデータを収集して、第1及び第2の収集複素データセットを取得し、
− 第1及び第2の収集データセットをモデル化し、該モデル化は前記化学種のうちの少なくとも1つの化学種のスペクトル信号モデルを有し、
− 第1及び第2の収集データセット内で、前記モデル化が信号分離に関して単一の一義的な数学解を生み出すボクセルを特定し、且つ
− 前記モデル化が2つ以上の数学解を生み出すボクセルが残っている場合に、該ボクセルの不明確性を解消する、ように動作可能である。
図面は、本発明の好適実施形態を開示するものである。しかしながら、理解されるように、図面は、単に例示目的で作成されたものであり、本発明の限定を定めるものとして作成されたものではない。
MR撮像システムを模式的に示す図である。 複素因子cの時間変動を例示する図である。 水信号及び脂肪信号の解を示す図である。 2つのエコー時間での信号振幅の比の分類を例示する図である。
図1を参照するに、MR撮像システム1が示されている。このシステムは、超電導又は抵抗性の主磁石コイル2を有しており、それにより、検査ボリュームを通るz軸に沿って、実質的に均一で時間的に一定の主磁場Bが作り出される。
MR撮像を行うため、磁気共鳴生成操作システムが、一連のRFパルス及び切換式の磁場勾配を印加して、核磁気スピンを反転あるいは励起し、磁気共鳴を誘起し、磁気共鳴をリフォーカスし、磁気共鳴を操作し、磁気共鳴を空間的あるいはその他手法でエンコードし、スピンを飽和させ、などする。
より具体的には、傾斜パルス増幅器3が、検査ボリュームのx軸、y軸及びz軸に沿う全身傾斜コイル4、5及び6のうちの選択されたものに電流を与える。RF送信器7が送/受スイッチ9を介してRFアンテナ9にRFパルス又はパルスパケットを送ることで、RFパルスが検査ボリューム内に送信される。典型的なMR撮像シーケンスは、互いに共に且つ印加磁場勾配と共に用いられて選択された核磁気共鳴の操作を達成する短期間のRFパケットシーケンス群のパケットからなる。RFパルスは、共鳴を飽和させ、共鳴を励起し、磁化を反転し、共鳴をリフォーカスし、或いは共鳴を操作し、そして検査ボリューム内に位置する人体10の一部を選択するために使用される。MR信号もRFアンテナ9によって捕捉され得る。
例えばパラレルイメージング法による、人体又は一般的には対象10の限られた領域のMR画像の生成のため、撮像のために選択された領域に近接して一組の局部アレイRFコイル11、12及び13が配置される。アレイコイル11、12及び13は、RFアンテナによって発せられるRF送信によって誘起されたMR信号を受信するために使用されることができる。しかしながら、検査ボリュームにRF信号を送信することにアレイコイル11、12及び13を使用することも可能である。
結果として得られるMR信号は、RFアンテナ9によって、且つ/或いはRFコイル11、12及び13のアレイによって捕捉され、好ましくは前置増幅器(図示せず)を含む受信器14によって復調される。受信器14は、送/受スイッチ8を介してRFコイル9、11、12及び13に接続される。
例えばエコープラナーイメージング(EPI)、エコーボリュームイメージング、グラディエントスピンエコーイメージング、ファーストスピンエコーイメージングなどの複数の撮像シーケンスのうちの何れかを生成するように、ホストコンピュータ15が傾斜パルス増幅器3及び送信器7を制御する。選択されたシーケンスで、受信器14は、各RF励起パルスに素早く続いて単一又は複数のMRデータラインを受信する。データ収集システム16が、受信信号のアナログ−デジタル変換を実行し、各MRデータラインを更なる処理に適したデジタルフォーマットに変換する。最近のMR装置においては、データ収集システム16は、ロー(生)画像データの収集に特化された別個のコンピュータである。
最終的に、デジタルロー画像データは、フーリエ変換又は例えばDixon再構成のような適切な再構成アルゴリズムを適用する再構成プロセッサ17によって、画像表現へと再構成される。MR画像は、患者を通る1つの平面スライス、平行な複数の平面スライスの配列、3次元ボリューム、又はこれらに類するものを表現し得る。そして、画像は画像メモリに格納され、そこで画像は、画像表現のスライス又はその他の部分を視覚化(例えば、結果として得られたMR画像のヒト読み取り可能表示を提供するビデオモニタ18による)に適したフォーマットに変換するためにアクセスされ得る。
再構成プロセッサ17及びホストコンピュータ15上で本発明に係る方法を用いることにより、水信号、脂肪信号、又は水信号と脂肪信号との双方の識別のために、個々のスペクトルピークの部分的なディフェージング及びリフェージングによる脂肪信号における振幅変調を利用することが可能である。脂肪のマルチピークスペクトルモデルを考えるに、脂肪信号の振幅の差を最大することを狙って、二点Dixon撮像において2つのエコー時間を選定することが可能である。故に、2つのエコー時間にて信号方程式を解くことによって得られる一般的な2つの選択的な解は、広範囲の信号振幅比において、単一の一義的な解へと減少される。
以下、上述の方法を用いた例示的な画像再構成プロセスを更に詳細に説明する。
画像空間内の複合的な複素信号sが、
Figure 2013537083
によってモデル化される。ただし、W及びFは画像空間内の水信号及び脂肪信号を表し、ψ及びeiψは位相誤差及び対応するフェーザを表す。複素因子cが、
Figure 2013537083
によって与えられる。ただし、wは合計で1になる重みを表し、θは、脂肪スペクトルのm番目のピークの共鳴周波数の水に対するオフセットをΔfとして、2πΔfTEに等しく、TEはエコー時間である。
二点Dixon撮像においては、Sが2つのエコー時間にて測定される。そして、これらのサンプルS及びSに基づいて、水信号と脂肪信号との分離及び識別が試みられる。因子cの時間変動、故に、純粋な脂肪信号の時間変動を図2に例示する。図2では、1.5T(FIG.2)及び3.0T(FIG.2continued)で、シングルピーク及び7ピークの脂肪スペクトルモデルを仮定し、純粋な脂肪信号の振幅及び位相をエコー時間(TE)の関数として概略的に示している。
次式:
Figure 2013537083
を考えるに、SとSとの間の振幅の差が主として、先ほど二点Dixon撮像において仮定したように水信号と脂肪信号とのディフェージングに由来するのでなく、脂肪信号自体に由来し得ることは明らかである。これは特に、因子cの大きさが急速に減少する非常に短いエコー時間の場合に当てはまる。
故に、エコー時間の好適な選定により、この振幅変調を利用して、水信号と脂肪信号との識別における生来的な不明確性を解消することが可能である。
2つの非線形方程式の系を解くことによって得られる2つの可能性ある解:
Figure 2013537083
を図3にて特徴付ける。第1のエコー時間での複合信号の振幅を|S|=1に固定したときの、第2のエコー時間での複合信号の振幅|S|の関数としての水信号W及び脂肪信号Fの解が、TE/TE=1.5/2.8ms(FIG.3)及びTE/TE=1.8/3.2ms(FIG.3continued)について示されている。下のグラフは上のグラフを拡大したものである。
|S|の値(又は、一般的には比|S|/|S|)が非常に高い、あるいは低い場合、取り得る解は複素数である。この比が中間的な値の場合、取り得る解は実数であるが、負の場合もある。これら全ての特性を考慮して、|S|/|S|の値の範囲を図4にて分類する。
図4は、水信号及び脂肪信号の妥当解すなわち負でない(非負の)実数解の個数に従って、2つのエコー時間における信号振幅の比を3つのカテゴリーに分類したものを示している。故に、“0”は、その範囲内の信号振幅の比では、取り得る何れの解も負又は複素数の何れかであるので、水信号及び脂肪信号の妥当な解が存在しないことを指し示している。“1”は、水信号及び脂肪信号の取り得る解が1つ存在することを指し示し、“2”は、水信号及び脂肪信号の取り得る解が2つ存在することを指し示している。故に、領域“2”では不明確性(両義性)が残っているが、“1”として分類された小範囲では水信号と脂肪信号との識別が直ちに達成される。
故に、図4により、収集された画像データセット内の信号強度から、モデル化が水/脂肪信号分離の単一の一義的な数学解を生じさせるボクセルを特定することが可能である。
上述のように、信号分離においてモデル化が2つ以上の数学解を生じさせるボクセルの数を最小化するために、使用するエコー時間を前もって決定することが好ましい。これを、水信号及び脂肪信号の場合について、以下にて単純に例証する。
上述の2つの非線形方程式の系には2つの自明な解が存在する。第1の解は純粋な水信号:
|S|=W
|S|=W
であり、
r=|S|/|S
で定義される信号振幅比rは
r=1
である。
第2の解は純粋な脂肪信号:
|S|=|c|F
|S|=|c|F
であり、
r=|c|/|c
である。
その他の解は、例えば、Wに関して第1の方程式を、
Figure 2013537083
と解き、この式を第2の方程式に代入して、
+a+a=0
ただし、
Figure 2013537083
を生成することによって得られる。明らかなように、aは信号に無依存であり、且つ
≧0
≧0
である。a≠0の場合、Fの2つの解が、
Figure 2013537083
によって与えられ、2つの更なる解が、
Figure 2013537083
によって与えられる。
後者は、負又は複素数の何れかであるので検討しない。
前者が実数である場合、それらは明らかに非負である。従って、2つの解の範囲を実数であるように構築すれば十分である。2つの必要条件は、
Figure 2013537083
であり、ここで、最初の式は自明であり、第2の式は、次式の左辺が実数のままであるとして、
Figure 2013537083
に従っている。これらの条件下で、Fの2つの解はrの同じ範囲で実数である。これにより、
≧4a
≦0
がもたらされ、ひいては、
≦−2√(a3)
がもたらされる。
単純化のため、幾つかの定数を、
Figure 2013537083
と定義する。S≠0と仮定すると、
Figure 2013537083
となり、r>1の場合、
≦d
となる。故に、d>0の場合、
r≦√(d/d
なる上限が得られる。d≧dであるので、これは1以上である。d≦0の場合には、
√a≧d
であり、故にd≧0であるので、制限は存在しない。r=1の場合にも制限は存在しない。r<1の場合には、
≦d
であり、ただし、d≦0である。d≧dであるので、d=0の場合、制限は存在せず、d<0の場合、
r≧√(d/d
の下限が得られる。これは最大で1である。
確立されたFの実数の非負の解の限界内で、元々の2つの方程式のうちの一方への代入により、対応するWの解が得られる。代替的に、これら2つの元々の方程式の間の差が用いられてもよく、それにより、
Figure 2013537083
がもたらされる。
この手法は、Fの各解に対してWの一方の解のみが得られるという利点を有する。しかしながら、c1R≠c2R且つF>0の場合にのみ妥当である。F=0の場合は先ほどのものでカバーされているが、c1R=c2Rの場合はなおも分析される必要がある。その場合、Fの該当する解は、
Figure 2013537083
であり、元々の第1の方程式への代入により、
Figure 2013537083
がもたらされる。ただし、c=c1R且つc=c2Rである。以下ではW及びWと表記するWの両方の解も元々の第2の方程式を満足する。これらの解が実数である条件は、Fに関し、|c1I|>|c2I|でr≧1、|c1I|<|c2I|でr≦1であり、且つ、
|c1I|>|c2I|で
r≦|c1I|/|c2I
|c1I|<|c2I|で
r≧|c1I|/|c2I
である。Wが非負である条件は、
Figure 2013537083
であり、これは、c≧0、|c1I|>|c2I|、S≠0且つ+符号に関して、
r≦|c|/|c
をもたらす。
同様に、その他の場合を生じさせる可能性ある限界を得ることができる。全体として、c≧0の場合、Wが、|c|>|c|の場合の1≦r≦|c|/|c|、及び、|c|<|c|の場合の|c|/|c|≦r≦1の妥当な解であり、Wは妥当でない。c<0の場合には、Wが、|c|>|c|の場合の1≦r≦|c1I|/|c2I|、及び、|c|<|c|の場合の|c1I|/|c2I|≦r≦1の妥当な解であり、Wが、|c|>|c|の場合の|c|/|c|≦r≦|c1I|/|c2I|、及び、|c|<|c|の場合の|c1I|/|c2I|≦r≦|c|/|c|の妥当な解である。故に、後者の範囲においては、2つの解が存在する。
ここで、c1R≠c2R且つF>0を仮定すると、Wに関して解くことは、
Figure 2013537083
をもたらす。Fが実数であり、Wも実数である場合、これは、
Figure 2013537083
に等価である。
明らかなように、このような解はr<1に関して存在しない。同様に、c1R<c2R且つ|c|<|c|の場合、このような解はr>1に関して存在しない。対照的に、c1R<c2R且つ|c|>|c|の場合のr<1に関して、及びc1R>c2R且つ|c|<|c|の場合のr>1に関しては、このような解が2つ存在する。Fの解を代入することにより、
Figure 2013537083
が得られる。これは、
Figure 2013537083
を用いると、
Figure 2013537083
と書き換えられることができ、|S|≠0の場合、
Figure 2013537083
と書き換えられ得る。暫定的に、この不等式を等式と見なす。取り得る解は、二乗をとって、
Figure 2013537083
を得ることによって見出される。自明な解はr=±1である。a(r−1)で割ることにより、
Figure 2013537083
及び
Figure 2013537083
が得られる。これは、
Figure 2013537083
ひいては、r=±|c|/|c|に単純化されることができる。
従って、2つの正の解のみが関心あるものであるF及びFの双方に対して、rの取り得る4つの解が存在する。残るは、それらのうちの何れが現実の解であるか、及びどの範囲内で元の不等式が成り立つかを決定することである。
21+a22<0であるので、r=±1がFのみの現実解であることを示すのは容易である。rのその他の取り得る解を元の不等式に代入すると、
Figure 2013537083
がもたらされる。この不等式を用いることで、ついに、以下の4つの異なるケース(場合)の各rの妥当解の個数を決定することが可能である。
ケース1:|c|>|c|且つc1R>c2R
a) r<1 :解なし
b) 1≦r≦|c/c| :F,W(すなわち、単一の解)
c) r>|c/c| :c1R|c−c2R|c>0の場合は、F,W、及びF,W(すなわち、2つの解)、その他の場合は解なし。
従って、ケース1では、如何なる測定も水/脂肪信号分離に関して単一の一義的な解をもたらすよう、条件c1R|c−c2R|c<0で動作することが望ましい。それ以外では、なおも通常、水が支配的な信号に対して単一の一義的な解が得られる。
ケース2:|c|>|c|且つc1R<c2R
a) r<1 :F,W、及びF,W(すなわち、2つの解)
b) 1≦r≦|c/c| :F,W(すなわち、単一の解)
c) r>|c/c| :c1R|c−c2R|c>0の場合は、F,W、及びF,W(すなわち、2つの解)、その他の場合は解なし。
従って、ケース2でもやはり、純粋あるいは略純粋な脂肪信号に対して通常単一の一義的な解が得られるよう、条件c1R|c−c2R|c<0で動作することが望ましい。しかしながら、ケース2は一般に、部分的な識別が可能であるのみであり、ケース1より望ましくない。
ケース3:|c|<|c|且つc1R>c2R
a) r<|c/c| :c1R|c−c2R|c<0の場合は、F,W、及びF,W(すなわち、2つの解)、その他の場合は解なし
b) |c/c|≦r≦1 :F,W(すなわち、単一の解)
c) r>1 :F,W、及びF,W(すなわち、2つの解)。
従って、ケース3では、純粋あるいは略純粋な脂肪信号に対して通常単一の一義的な解が得られるよう、条件c1R|c−c2R|c>0で動作することが望ましい。しかしながら、ケース3は一般に、部分的な識別が可能であるのみであり、ケース4より望ましくない。
ケース4:|c|<|c|且つc1R<c2R
a) r<|c/c| :c1R|c−c2R|c<0の場合は、F,W、及びF,W(すなわち、2つの解)、その他の場合は解なし
b) |c/c|≦r≦1 :F,W(すなわち、単一の解)
c) r>1 :解なし。
従って、ケース4では、如何なる測定も水/脂肪信号分離に関して単一の一義的な解をもたらすよう、条件c1R|c−c2R|c>0で動作することが望ましい。それ以外では、なおも通常、水が支配的な信号に対して単一の一義的な解が得られる。
結論として、ケース1及び4は原理上rの全範囲で水−脂肪の識別を可能にするので、ケース1及び4が好ましい。驚くべきことに、ヒトの脂肪信号をモデル化するために一般的に適用されるスペクトルモデルにおいて、この条件は典型的に、双方のエコー時間において水及び脂肪からの信号が同相に近くなる2つのエコー時間が選択されるときに満足される。

Claims (10)

  1. 少なくとも2つの化学種を、該2つの化学種に関する信号分離を用いた磁気共鳴撮像を用いて撮像する方法であって:
    − 相異なるエコー時間にて第1及び第2のエコーデータを収集して、第1及び第2の収集複素データセットを得るステップと、
    − 前記第1及び第2の収集データセットをモデル化するステップであり、該モデル化は前記化学種のうちの少なくとも1つの化学種のスペクトル信号モデルを有するステップと、
    − 前記第1及び第2の収集データセット内で、前記モデル化が前記信号分離に関して単一の一義的な数学解を生み出すボクセルを特定するステップと、
    − 前記モデル化が2つ以上の数学解を生み出すボクセルが残っている場合に、該ボクセルの不明確性を解消するステップと、
    を有する方法。
  2. 前記相異なるエコー時間を予め決定するステップを更に有し、該予め決定するステップは:
    − 前記化学種のうちの少なくとも1つの化学種の適切なスペクトル信号モデルを選択あるいは校正するステップと、
    − 時変的な複素重みによって記述される、前記化学種のうちの少なくとも1つの化学種の信号のエコー時間にわたる振幅及び位相の変化を計算するステップと、
    − これら複素重みが所定の制約を満足するエコー時間であり、それらエコー時間によって前記信号分離において前記モデル化が2つ以上の数学解を生み出すボクセルの個数が最小化されるエコー時間、を選択するステップと、
    − 前記第1及び第2のエコーデータを収集して前記第1及び第2の収集複素データセットを得るために、選択されたエコー時間を使用するステップと
    を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記特定が為されていないボクセルに対し、先ず、前記モデル化によって、前記信号分離に関する全ての数学解が計算され、その後、前記特定が為されていないボクセルの直近に位置する前記特定が為されたボクセルに基づいて、1つの数学解が選択される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1及び第2の収集データセットの前記モデル化は、各ボクセルに関する第1及び第2の位相誤差を有し、1つの数学解の前記選択は、前記特定が為されていないボクセルの前記直近における、前記第1及び第2の位相誤差の、あるいは前記第1の位相誤差と前記第2の位相誤差との間の差の、空間的に滑らかな変化を仮定して行われる、請求項3に記載の方法。
  5. 第1の化学種からの信号の振幅が第1のエコー時間から第2のエコー時間までに減衰するより大きく、第2の化学種からの信号の振幅が前記第1のエコー時間から前記第2のエコー時間までに減衰し、前記所定の制約は、
    − 主として前記第2の化学種が識別される場合に、前記2つの化学種からの信号が、前記第1のエコー時間において、前記第2のエコー時間においてより同相にないように、前記第1及び第2のエコー時間を選択し、
    − 主として前記第1の化学種が識別される場合に、前記2つの化学種からの信号が、前記第1のエコー時間において、前記第2のエコー時間においてより同相にあるように、前記第1及び第2のエコー時間を選択し、
    − 前記第1のエコー時間から前記第2のエコー時間までの前記信号の振幅の相対的な低下が最大化されるように、前記相異なるエコー時間を適応する、
    ことを有する、請求項2に記載の方法。
  6. 前記第1及び第2の収集データセット内での、前記モデル化が前記信号分離に関して単一の一義的な数学解を生み出すボクセルの前記特定を、予期されるSNR及び緩和による信号減衰に基づく範囲に制限すること、を更に有する請求項1に記載の方法。
  7. 前記2つの化学種は水と脂肪であり、前記スペクトル信号モデルは脂肪のマルチピークスペクトルモデルである、請求項1に記載の方法。
  8. 双方の化学種が識別される場合に、前記2つの化学種からの信号が双方のエコー時間において同相に近くなるように前記第1及び第2のエコー時間を選択する、請求項2に記載の方法。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータプログラム。
  10. 少なくとも2つの化学種を撮像する磁気共鳴撮像装置であって、当該装置は、磁気共鳴画像データを収集する磁気共鳴撮像スキャナを有し、該スキャナは:
    − 相異なるエコー時間にて第1及び第2のエコーデータを収集して、第1及び第2の収集複素データセットを取得し、
    − 前記第1及び第2の収集データセットをモデル化し、該モデル化は前記化学種のうちの少なくとも1つの化学種のスペクトル信号モデルを有し、
    − 前記第1及び第2の収集データセット内で、前記モデル化が信号分離に関して単一の一義的な数学解を生み出すボクセルを特定し、且つ
    − 前記モデル化が2つ以上の数学解を生み出すボクセルが残っている場合に、該ボクセルの不明確性を解消する、
    ように動作可能である、磁気共鳴撮像装置。
JP2013528826A 2010-09-20 2011-09-20 化学種の磁気共鳴撮像 Expired - Fee Related JP5914488B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10177531A EP2431760A1 (en) 2010-09-20 2010-09-20 Magnetic resonance imaging of chemical species
EP10177531.0 2010-09-20
EP11163500 2011-04-21
EP11163500.9 2011-04-21
PCT/IB2011/054107 WO2012038886A1 (en) 2010-09-20 2011-09-20 Magnetic resonance imaging of chemical species

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013537083A true JP2013537083A (ja) 2013-09-30
JP5914488B2 JP5914488B2 (ja) 2016-05-11

Family

ID=45873508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013528826A Expired - Fee Related JP5914488B2 (ja) 2010-09-20 2011-09-20 化学種の磁気共鳴撮像

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9523749B2 (ja)
EP (1) EP2618731B1 (ja)
JP (1) JP5914488B2 (ja)
CN (1) CN103140167B (ja)
WO (1) WO2012038886A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020523075A (ja) * 2017-06-09 2020-08-06 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 可変コントラストのスタック・オブ・スター収集を使用したmrイメージング

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2925224A4 (en) * 2012-11-30 2017-07-19 Magnepath Pty Ltd. Improvements to magnetic resonance imaging
DE102013217650B4 (de) * 2013-09-04 2016-01-21 Siemens Aktiengesellschaft Zwei-Punkt Dixon-Technik
CN104545914B (zh) * 2013-10-21 2017-12-08 深圳先进技术研究院 水脂分离成像方法和系统
US9880244B2 (en) * 2014-12-29 2018-01-30 General Electric Company Method and apparatus for separating chemical species in magnetic resonance imaging
EP3314284B1 (en) * 2015-06-26 2021-10-20 Koninklijke Philips N.V. Phase corrected dixon magnetic resonance imaging
US10782379B2 (en) 2015-12-30 2020-09-22 Shenzhen Institutes Of Advances Technology Chinese Academy Of Sciences Method, apparatus, and device for magnetic resonance chemical shift encoding imaging
US10459052B2 (en) 2015-12-30 2019-10-29 Shenzhen Institutes Of Advanced Technology Chinese Academy Of Sciences Magnetic resonance chemical-shift-encoded imaging method, apparatus and device
CN107997763B (zh) * 2017-12-26 2021-01-15 中国科学院生物物理研究所 一种水脂分离磁共振成像方法
GB2576886B (en) * 2018-09-04 2021-07-21 Perspectum Ltd A method of analysing images

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013520219A (ja) * 2010-02-22 2013-06-06 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ スペクトルモデルによる化学種の磁気共鳴イメージング

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5144235A (en) 1990-08-10 1992-09-01 General Electric Company Method of decomposing nmr images by chemical species
US6091243A (en) * 1997-11-13 2000-07-18 The University Of British Columbia Water-fat imaging with direct phase encoding (DPE)
US6147492A (en) 1998-10-28 2000-11-14 Toshiba America Mri, Inc. Quantitative MR imaging of water and fat using a quadruple-echo sequence
US6373249B1 (en) 1999-05-21 2002-04-16 University Of Rochester System and method for three-dimensional interleaved water and fat image acquisition with chemical-shift correction
JP4251763B2 (ja) 2000-08-11 2009-04-08 株式会社日立メディコ 磁気共鳴イメージング装置
DE10132274B4 (de) 2001-07-04 2004-01-15 Siemens Ag Trennung von Fett- und Wasserbildern durch das Zwei-Punkt-Dixon-Verfahren unter Berücksichtigung einer integrierten 3D-Feld-Messung zur Aufnahme einer Karte der Grundfeldinhomogenität
WO2004086060A2 (en) 2003-03-20 2004-10-07 Case Western Reserve University Chemical species suppression for mri imaging using spiral trajectories with off-resonance correction
US7141972B2 (en) 2003-11-17 2006-11-28 Toshiba America Mri, Inc. Water-fat separation for fast spin echo imaging in an inhomogeneous field with progressive encoding
WO2005055136A2 (en) 2003-11-26 2005-06-16 Board Of Regents, The University Of Texas System Method and apparatus for phase-sensitive magnetic resonance imaging
US7298144B2 (en) 2005-05-06 2007-11-20 The Board Of Trustee Of The Leland Stanford Junior University Homodyne reconstruction of water and fat images based on iterative decomposition of MRI signals
US7592810B2 (en) 2006-04-25 2009-09-22 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University MRI methods for combining separate species and quantifying a species
US7741842B2 (en) * 2006-04-25 2010-06-22 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Calibration maps for parallel imaging free of chemical shift artifact
US7375522B2 (en) 2006-08-28 2008-05-20 Wisconsin Alumni Research Foundation Method for aligning multiple MR images acquired with alternating readout gradient
US7646198B2 (en) 2007-03-09 2010-01-12 Case Western Reserve University Methods for fat signal suppression in magnetic resonance imaging
US8605967B2 (en) 2008-04-17 2013-12-10 Advanced Mr Analytics Ab Magnetic resonance imaging relating to correction of chemical shift artifact and intensity inhomogeneity
DE102008044844B4 (de) 2008-08-28 2018-08-30 Siemens Healthcare Gmbh Verfahren zur Ermittlung einer Schwächungskarte zur Verwendung in der Positronenemissionstomographie und von Homogenitätsinformationen des Magnetresonanzmagnetfeldes
DE102008057294B4 (de) 2008-11-14 2010-10-07 Siemens Aktiengesellschaft Trennung von Fett- und Wasserbildern nach dem Zwei-Punkt-Dixon-Verfahren unter Berücksichtigung des T*2-Zerfalls
JP5676559B2 (ja) * 2009-03-30 2015-02-25 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ エコー時間の柔軟な選択を有する2ポイントDixon技術
US8030923B2 (en) * 2009-03-31 2011-10-04 General Electric Company Method and system to perform phase correction for species separation in magnetic resonance imaging
US9170313B2 (en) * 2010-02-09 2015-10-27 Koninklijke Philips N.V. Coronary magnetic resonance angiography with signal separation for water and fat
US8373415B2 (en) * 2010-04-15 2013-02-12 Wisconsin Alumni Research Foundation Method for separating magnetic resonance imaging signals using spectral distinction of species
DE102010041450B4 (de) * 2010-09-27 2012-11-08 Siemens Aktiengesellschaft Automatische Erstellung eines selektiv Gewebearten darstellenden MR-Bildes
CN102654568A (zh) * 2011-03-01 2012-09-05 西门子公司 用来确定对于磁共振成像的激励参数的方法和装置
US8502536B2 (en) * 2011-04-08 2013-08-06 Wisconsin Alumni Research Foundation Method for accelerated high resolution chemical species separation for magnetic resonance imaging
US8854038B2 (en) * 2011-04-19 2014-10-07 Wisconsin Alumni Research Foundation Method for R2* quantification with magnetic resonance imaging
US8957681B2 (en) * 2012-02-20 2015-02-17 Wisconsin Alumni Research Foundation System and method for magnetic resonance imaging water-fat separation with full dynamic range using in-phase images

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013520219A (ja) * 2010-02-22 2013-06-06 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ スペクトルモデルによる化学種の磁気共鳴イメージング

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6015026768; H. Eggers: 'Influence and Compensation of Fat Signal Dephasing and Decay in Two-Point Dixon Imaging' Proc. Intl. Soc. Mag. Reson. Med. , 20100501, P2924 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020523075A (ja) * 2017-06-09 2020-08-06 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 可変コントラストのスタック・オブ・スター収集を使用したmrイメージング
JP7075420B2 (ja) 2017-06-09 2022-05-25 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 可変コントラストのスタック・オブ・スター収集を使用したmrイメージング

Also Published As

Publication number Publication date
EP2618731A1 (en) 2013-07-31
EP2618731B1 (en) 2017-12-20
WO2012038886A1 (en) 2012-03-29
US20130176027A1 (en) 2013-07-11
JP5914488B2 (ja) 2016-05-11
US9523749B2 (en) 2016-12-20
CN103140167A (zh) 2013-06-05
CN103140167B (zh) 2016-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5914488B2 (ja) 化学種の磁気共鳴撮像
US10234522B2 (en) MR imaging with dixon-type water/fat separation
US9977108B2 (en) Metal resistant MR imaging reference scan
US9753109B2 (en) Magnetic resonance imaging of chemical species with a spectral model
EP2648014A1 (en) MR imaging using APT contrast enhancement and sampling at multiple echo times
US20140070805A1 (en) Mr imaging with b1 mapping
US10359489B2 (en) Phase sensitive inversion recovery MRI with water/fat separation
US10591565B2 (en) Parallel MR imaging with RF coil sensitivity mapping
RU2538421C2 (ru) Картирование градиента восприимчивости
US20170350954A1 (en) Spin echo mr imaging
JP2017530761A (ja) ゼロエコー時間mrイメージング
US20140121492A1 (en) Mri with separation of different chemical species using a spectral model
US10859652B2 (en) MR imaging with dixon-type water/fat separation
US11360172B2 (en) Zero echo time MR imaging with water-fat separation
EP2431760A1 (en) Magnetic resonance imaging of chemical species

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130322

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5914488

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees