JP2013534921A - 消毒および殺菌液 - Google Patents

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Abstract

本発明はグルタルアルデヒドを含有する消毒および殺菌液に関する。特に、本発明は、バイオフラボノイド抗酸化剤(または他のフェノール性抗酸化剤)とアルキルポリグルコシド界面活性剤とを包含する、添加物の特有の組み合わせの使用を通じて安定化されている溶液を提供する。

Description

本発明はグルタルアルデヒドを含有する新規の消毒および殺菌液に関する。
グルタルアルデヒドの、浄化、消毒および殺菌の特性は従来技術の文献中でよく記述されている。
グルタルアルデヒドのアルカリ溶液および酸溶液のいずれも、長期保存するうちにそれらの殺生物活性を失うことが知られている。市販の酸性グルタルアルデヒド(2%)の室温安定性の研究は、24ヶ月後に最大で約7パーセントの活性成分が失われることを実証している。対照的に、アルカリ性グルタルアルデヒド(2%Cidex−7)の室温老化の研究は、(例えば炭酸水素ナトリウムを使用した)緩衝の1ヶ月後に14〜18パーセントの活性成分が失われることを実証した。
モノマー形態のグルタルアルデヒド(OHC−CH−CH−CH−CHO)は、(すなわち水溶液中で)主要な殺生物剤であると考えられる。あらゆるアルデヒド含有組成物の殺生物性の有効性は、溶液が用いられる時点で存在するモノマー分子の数に直接的に関連している(モノマーは種々のタイプのポリマー形態と平衡にある)。よってグルタルアルデヒド消毒剤は、3つの主要なタイプの反応、すなわち、アルドール縮合、水和・重合、および酸化に起因してその能力を失うと推論される。各々の相対的な規模は多くの変数、例えばpH、溶存ガス含量および温度などに依存する。
1972年に、R.M.G.Boucherら(Proc.West.Pharmacol.Soc.16:282−288,1973)はグルタルアルデヒド組成物水溶液の殺微生物性の特性に対するpHの影響について理論的に説明した。グルタルアルデヒド組成物水溶液は少量の純粋なアルデヒドモノマー分子を含有する。モノマーは常に、より大きく、より複雑な水和物分子と平衡して存在する(R.M.G.Boucher,Respiratory Care,Nov.78,Vol.23,No.11,1063−1071を参照)。水和物は小さいモノマーの縮合または重合からもたらされ、より大きな凝集体になる。酸性形態のあらゆるアルデヒド溶液の中で、平衡は小さいモノマーと大きいポリマー/オリゴマーとの間で迅速に確立される。
縮合型ポリマーの形成は不可逆的であり、ポリマーは加熱または超音波によってさえも活性モノマー型に戻ることはできない。グルタルアルデヒド水溶液をアルカリ性のpH範囲に置くことにより、重合速度は大いに加速される。
グルタルアルデヒドモノマーは逆に酸性範囲においてより重合速度が遅くなる(Rasmussen K Eら,Histochemistry,38:19,1974を参照)。そのうえ、酸性グルタルアルデヒド組成物はアルドール付加型ポリマーと平衡にあるグルタルアルデヒドモノマーを含む。付加型ポリマーの形成は可逆的である。
よって、酸性グルタルアルデヒド溶液はアルカリ溶液よりも殺生物性のある保存期間がはるかに長い。
グルタルアルデヒドの殺生物活性は、様々な病原体上で発現するアミン基と反応し、それによって架橋する能力からもたらされると考えられる。これはT.J.Munton,J.Appl.Bact.,33:410−619,1970、およびD.Hopwood,Histochemie,17:151,1968の業績により支持される。反応性のアミン種は−NHであり、−NH ではない。よってグルタルアルデヒドの殺生物活性はpH依存的であり、グルタルアルデヒドは中性からアルカリ性のpH範囲において最も高い殺生物活性を持つ。もちろん、上記で説明されるようにこれはグルタルアルデヒドが最も不安定な領域である。
よって、殺生物活性および安定性に最適なpHはpH5〜7周辺であると考察される。
通常の使用濃度のグルタルアルデヒドは刺激的な臭気があり、眼および鼻腔に刺激性であることが数人の病院職員により報告されていて、下記の従来技術の概要に詳細が記述されるように、これを中和するためにグリコールが処方に添加されている。
米国特許第3,016,328号明細書は、(グルタルアルデヒドを包含する)飽和ジアルデヒドと、1〜3個の炭素原子を含有する低級アルカノールと、アルカリ金属炭酸塩または重炭酸塩アルカリ化剤との混合物を含む化学的な殺菌組成物を開示する。低級アルカノール構成成分はイソプロパノール、メタノール、エタノールおよびn−プロパノールから選択されるものとして開示される。この文献は、殺菌組成物が所望の殺胞子活性を有するためにアルカリ添加物を包含することの重要性を強調する。例えば、溶液のpH値が最終溶液中で7.4を超える必要があることが開示される。
米国特許第3,282,775号明細書は、(グルタルアルデヒドを包含する)飽和ジアルデヒドとカチオン性界面活性剤とを含む殺菌組成物を開示する。この組成物は幅広いpH範囲、すなわちpH4.0〜9.0にわたって用いることができる。しかしながら、カチオン性界面活性剤は毒性があり、アレルゲン性および刺激性の特性を有することが周知である。例示されるカチオン性界面活性剤であるセチルピリジニウムクロリドは、吸入した場合、非常に高レベルの毒性がある。
米国特許第4,093,744号明細書は、グルタルアルデヒドと、非イオン性、アニオン性および両性界面活性剤から選択される洗浄剤とを含む組成物を開示する。組成物は7.4より高くない、好ましくは6.5〜7.4のpHを有するものとして開示される。これらの組成物はクロストリジウム・ウェルチ(Clostridium welchii)(Cl.welchii)、クロストリジウム・テタニ(Clostridium tetani)(Cl.tetani)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)(B.subtilis)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)(B.pumilus)、バチルス・グロビギ(Bacillus globigii)(B.globigii)およびクロストリジウム・スポロゲネス(Clostridium sporogenes)(Cl.sporogenes)を包含する様々な細菌の胞子を殺菌するのに有効であることが開示される。
米国特許第3,983,252号明細書は、グルタルアルデヒドと、炭化水素カルボン酸のアルカリ金属塩、例えばクエン酸ナトリウムまたは酢酸ナトリウムとを含む組成物を開示する。組成物は6〜8の範囲のpHを有するものとして開示される。組成物の安定性はアルコール、ジオールまたはトリオールを包含することにより増強可能であることもまた開示される。
米国特許第3,968,250号明細書は、グルタルアルデヒドと、非イオン性界面活性剤またはアニオン性界面活性剤とを含む組成物を開示する。組成物の中で使用される界面活性剤の例はアルコールエトキシラートである。非イオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤はカチオン性界面活性剤より活性が高いことが開示される。
仏国特許第2,321,300号明細書は、四級アンモニウム化合物が、食品産業において病原体に対して作用を有することを開示する。
米国特許第4,208,404号明細書は、グルタルアルデヒドと高度にイオン化可能な塩とを含む組成物を開示する。組成物は界面活性剤を必要としないことが開示される。高度にイオン化可能な塩の例としては、無機酸(硫酸、塩酸もしくは硝酸)または有機酸(クエン酸もしくは酢酸)の中性リチウム、ナトリウム、カリウムおよびアンモニウム塩が挙げられる。
米国特許第4,923,899号明細書は、グルタルアルデヒドと、四級アンモニウム化合物と、脂肪族ヒドロキシル化合物とを含む組成物を開示する。この組成物の不可欠の特徴はプラスに荷電した非金属の核である。任意選択の組成物構成成分は、他の構成成分の溶解を補助して、かつ濃縮された市販品の濃度を硬水で希釈することから生じるあらゆる有害な作用を中和するために使用されるキレート剤である。加えて、キレート剤は胞子の被覆を破壊するのに役立ち得る。開示される好ましいキレート剤は、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、およびEDTAの部分的なエステルまたは塩、例えばテトラナトリウムエチレンジアミンテトラアセタートなどである。上述のように、カチオン性界面活性剤、例えば四級アンモニウム化合物などは毒性で、アレルゲン性および刺激性の特性を持つことが周知である。例示されるカチオン性界面活性剤のセチルジメチルエチルアンモニウムブロミドは皮膚に対して刺激性があり、眼に深刻なダメージを引き起こす可能性があり、飲み込んだ場合は胃痛、嘔吐、下痢および痙攣を引き起こす。
米国特許第5,219,890号明細書は、グルタルアルデヒドと、アルキルスルファート、アルキルスルホナート、アルコールスルファートまたはアルキルアリールスルホナート型のアニオン性界面活性剤とを含む組成物を開示する。アニオン性界面活性剤は非イオン性界面活性剤より優れていることが開示される。
米国特許第4,748,279号明細書は、グルタルアルデヒドと、非イオン性界面活性剤と、グリコールとを含む3構成成分の組成物を開示する。非イオン性界面活性剤は、エチレンオキサイド、特にアルコールエトキシラートをベースとする。
米国特許出願公開第2001/0009682号明細書は、グルタルアルデヒドと、グリコールまたはポリオールと、リチウム系バッファーとを含む、濃縮物のpHを6以上で維持する能力がある組成物を開示する。この組成物はアニオン性または非イオン性の界面活性剤をさらに含有することができる。
本発明の目的は、幅広い殺生物活性スペクトルを有する、基質を消毒および/または殺菌するためのグルタルアルデヒド組成物を提供することである。よって本発明の目的は、細菌、マイコバクテリア、胞子、真菌およびウイルスに対して活性を有する、基質を消毒および/または殺菌するためのグルタルアルデヒド組成物を提供することである。本発明の別の目的は、従来のグルタルアルデヒド組成物と同等またはより良い活性を有する、基質を消毒および/または殺菌するためのグルタルアルデヒド組成物を提供することである。本発明の別の目的は、すばやく作用する、基質を消毒および/または殺菌するための組成物を提供することである。
本発明の別の目的は、低濃度で使用しても安全である、消毒および殺菌性のグルタルアルデヒド組成物を提供することである。本発明の別の目的は、環境に優しく、かつ天然に存在する産物を利用する、消毒および殺菌性のグルタルアルデヒド組成物を提供することである。本発明の別の目的は、硬い表面に対して非腐食性である、消毒および殺菌性のグルタルアルデヒド組成物を提供することである。本発明の別の目的は、臭気が少ない、消毒および殺菌性のグルタルアルデヒド組成物を提供することである。本発明の別の目的は、中性pHで働く、消毒および殺菌性のグルタルアルデヒド組成物を提供することである。本発明の別の目的は、硬水による沈殿の問題を回避する、消毒および殺菌性のグルタルアルデヒド組成物を提供することである。
本発明の組成物は上記の目的の全てまたはいくつかに取り組もうとするものである。
本明細書に開示される組成物は種々の状況の中で用途が見出されるものであり、この用途としては、病院の中での、例えば内視鏡ならびに他の医療機器および外科機器を消毒および殺菌するための用途、健康管理および家庭の状況の中での、例えば手および皮膚の洗浄のための用途、ならびに動物の檻の中での、例えば動物の皮膚の洗浄のための用途が挙げられる。
第一の態様によると、本発明は
消毒および殺菌組成物であって、
0.05〜45%(w/w)のグルタルアルデヒドと、
アルキルポリグルコシド界面活性剤と、
前記組成物をpH5〜7の範囲で維持するのに有効なバッファーと、
バイオフラボノイド抗酸化剤または他のフェノール性抗酸化剤とを含む、組成物を提供する。
本明細書において、「フェノール性抗酸化剤」は、抗酸化作用、とりわけグルタルアルデヒドを安定化する能力がある抗酸化作用を呈する能力がある、フェノール部分を含む化合物である。好ましい特徴、適切な特徴および任意選択の特徴を包含する、本明細書に開示されるバイオフラボノイドに関する特徴は、「他のフェノール性抗酸化剤」に関して適用される特徴でもある。
バイオフラボノイドはフェノール性抗酸化剤のファミリーに属し、フェノール酸化阻害剤としても知られている。
上述のようなフェノール酸化阻害剤、例えば2−フェニルベンゾピラン、ヒドロキシフェニルエタノール、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、ヒドロキシフェノールエタノール、プロピルトリヒドロキシベンゾアート、または桂皮酸塩化合物(もしくは桂皮酸誘導体)(例えばチバ(Ciba)のチノガード(Tinogard))などは驚くべきことに、広範な濃度およびpHにわたってグルタルアルデヒドに対する自動酸化の阻害剤として有効であることが証明されている。
特定の実施形態において、組成物はバイオフラボノイド抗酸化剤を含む。特定の実施形態において、組成物はバイオフラボノイド抗酸化剤を含み、他のフェノール性抗酸化剤を含まない。
実施例からわかるように、本発明の組成物は50%のグルタルアルデヒドを含有する市販の液体から典型的に製造される。製品中のグルタルアルデヒドの濃度が高いほど、製造、輸送および流通において、より経済的になる。よって、本発明の組成物は「超濃縮物」であり得、45%(w/w)までのグルタルアルデヒドを包含することができる。ある実施形態において、組成物は0.05〜20%(w/w)のグルタルアルデヒドを含む。好ましくは、組成物は0.05〜15%(w/w)のグルタルアルデヒドを含む。より好ましくは、組成物は0.05〜10%(w/w)のグルタルアルデヒドを含む。
典型的には10%(w/w)以上のグルタルアルデヒドを含む組成物が濃縮液として用いられるが、この濃縮液は最終市販製品、例えばハンドサニタイザー(hand sanitiser)、硬表面クリーナー(hard surface cleaner)または高レベルの消毒剤として用いるためにその後に希釈されるものである。
最終製品がハンドサニタイザーである場合、組成物は0.05〜0.25%(w/w)のグルタルアルデヒドを典型的に含み得る。よって、ある実施形態において、組成物は0.05〜0.25%(w/w)のグルタルアルデヒドを含む。最終製品が硬表面クリーナーである場合、組成物は0.25〜0.5%(w/w)のグルタルアルデヒドを典型的に含み得る。よって、ある実施形態において、組成物は0.25〜0.5%(w/w)のグルタルアルデヒドを含む。最終製品が高レベルの消毒剤である場合、組成物は0.5〜5%(w/w)のグルタルアルデヒドを典型的に含み得る。よって、ある実施形態において、組成物は0.5〜5%(w/w)のグルタルアルデヒドを含む。
ある実施形態において、バッファーは組成物をpH5.5〜6.5の範囲で維持するのに有効である。任意の適切なバッファーを用いることができる。ある実施形態において、バッファーはリン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、スルホン酸、アスコルビン酸塩、リノレン酸塩、炭酸塩および重炭酸塩系のバッファーを含む群から選択される。ある実施形態において、バッファーはリン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、スルホン酸、炭酸塩および重炭酸塩系のバッファーを含む群から選択される。ある実施形態において、バッファーはクエン酸およびクエン酸ナトリウムの混合物である。ある実施形態において、組成物は0.01〜11g/lのクエン酸、好ましくは0.05〜11g/lのクエン酸を含む。別の実施形態において、組成物は0.1〜11g/lのクエン酸を含む。ある実施形態において、組成物は0.5〜140g/lのクエン酸ナトリウムを含む。ある実施形態において、組成物は1.4〜140g/lのクエン酸ナトリウムを含む。ある実施形態において、組成物は0.1〜11g/lのクエン酸および1.4〜140g/lのクエン酸ナトリウムを含む。
界面活性剤は表面張力を低下させるのに、および推定ではグリコールと同じようにグルタルアルデヒドと複合体を形成するのに有用である。従来の教示では、非イオン性界面活性剤、とりわけ脂肪酸アルコールエトキシラートの使用が好まれる。しかしながら、本出願人はこれらの非イオン性界面活性剤が一般に、高脂質のマイコバクテリア、または細菌および真菌の胞子上のワックス被覆に対して顕著に作用するために十分な乳化力を有さないことを見出した。
上述のように、本発明の目的の1つは環境に優しい消毒および殺菌組成物を提供することである。本出願人は、植物系界面活性剤であるアルキルポリグルコシドは従来用いられる界面活性剤よりも有効性が高いことを見出した。理論により縛られる意味ではないが、アルキルポリグルコシド界面活性剤は、溶液中のグルタルアルデヒド分子の保護においてグリコールと同じように作用することが可能であると考えられる。
ある実施形態において、アルキルポリグルコシド界面活性剤は、天然脂肪酸アルコールがベースのアルキルポリグルコシド界面活性剤である。アルキルポリグルコシドは「グリーン」界面活性剤の新世代であり、しばしば多糖系または糖系界面活性剤といわれる。ある実施形態において、アルキルポリグルコシド界面活性剤は、C−C16アルキルポリグルコシド界面活性剤、例えばC、C、C10、C11、C12、C13、C14、C15もしくはC16のアルキルポリグルコシド界面活性剤、またはそれらの混合物である。
例えば、アルキルポリグルコシド界面活性剤は、ドイツ、デュッセルドルフのコグニス・コーポレーション(Cognis Corporation)より、そのグルコポン(Glucopon)(登録商標)製品の範囲から入手することができる。例えば、アルキルポリグルコシド界面活性剤は、グルコポン(登録商標)50G(C12−C14ポリグルコシド)、グルコポン(登録商標)215UP(C−C10ポリグルコシド)、グルコポン(登録商標)225DK(C−C10ポリグルコシド)、グルコポン(登録商標)425N/HH(C−C14ポリグルコシド)、グルコポン(登録商標)600CS UP(C12−C14ポリグルコシド)、またはグルコポン(登録商標)650EC(C−C14ポリグルコシド)であり得る。ある実施形態において、アルキルポリグルコシド界面活性剤は、グルコポン650(登録商標)である。
ある実施形態において、組成物は0.01〜5.0%(w/w)のアルキルポリグルコシドを含む。もちろん、アルキルポリグルコシドの実際の量は処方の最終用途に依存するものである。したがって、グルタルアルデヒド濃縮物は約2%(w/w)のアルキルポリグルコシドを含有する。
グルタルアルデヒドは、自動酸化により自己重合可能であることが知られている。自己重合はグルタルアルデヒドの活性を低減するものであり、よって自己重合プロセスを阻害することが望ましい。本出願人は驚くべきことに、このプロセスが、天然に存在する植物抽出物であるバイオフラボノイドをベースとする抗酸化剤の添加により阻害可能であることを見出した。バイオフラボノイドは卓越したグルタルアルデヒド酸化プロセス阻害を示し、それによって安定化プロセスに役立つ。本出願人はまた驚くべきことに、このプロセスが、他のフェノール性抗酸化剤の添加により阻害可能であることも見出した。
用語「バイオフラボノイド」は、実際は化合物の分類をいう。バイオフラボノイドは天然に存在し、柑橘類の皮の中にしばしば見出される。バイオフラボノイドは以下の一般構造を有する。
Figure 2013534921
バイオフラボノイドには、4つの一般的なサブグループ、フラボン、フラボノール、フラバノンおよびフラバノールがある。バイオフラボノイドのいくつかの例としては、ヘスペリジン(フラバノンであるヘスペレチンの配糖体)、ケルシトリンおよびルチン(フラボノールであるケルセチンの2つの配糖体)が挙げられる。
ある実施形態において、組成物はフラボンバイオフラボノイドを含む。ある実施形態において、組成物はフラボノールバイオフラボノイドを含む。ある実施形態において、組成物はフラバノンバイオフラボノイドを含む。ある実施形態において、組成物はフラバノールバイオフラボノイドを含む。ある実施形態において、組成物は0.01〜10%(w/w)のバイオフラボノイド(または他のフェノール性抗酸化剤)を含む。もちろんバイオフラボノイドの実際の量は処方の最終用途に依存するものである。したがってグルタルアルデヒド濃縮物は約4%(w/w)のバイオフラボノイド(または他のフェノール性抗酸化剤)を含有する。
バイオフラボノイド抗酸化剤およびアルキルポリグルコシド界面活性剤の特定の組み合わせが呈する相乗作用により、組成物中で用いられるグルタルアルデヒドの量を、従来の組成物を使用して従来可能であった量よりも少なくすることができる。したがって、本発明の組成物はグルタルアルデヒドの濃度が0.05%の低さであっても、なお活性を有する。
先に述べたように、グルタルアルデヒドには刺激的な臭気があるが、この臭気は安定化プロセスにより低減される。臭気は、脱臭剤、例えば脱臭剤として作用するカチオン成分などの添加によりさらに低減可能である。ある実施形態において、組成物はソイエチルモルホリニウムエトスルファートをさらに含む。この化合物はグルタルアルデヒド分子と緩やかに相互作用し、それによってグルタルアルデヒドの揮発性を低減させると思われる。この特別な脱臭化合物は、クローダ・ケミカルズ(Croda Chemicals)からフォレスタール(Forestall)(登録商標)の名称で得ることができる。脱臭化合物の量は本発明の組成物の有効性に不可欠な要素ではない。グルタルアルデヒドの刺激的な臭気は香料の添加によりさらにマスキング可能である。組成物に添加される香料の量は本発明の組成物の有効性に不可欠な要素ではない。
特定の実施形態において、脱臭剤は、クロトン酸メチル(例えばジボダン(Givaudan)のシノドール(Sinodur)(商標))、デオプレックス(Deoplex)(商標)(カルーバ社(Carrubba Inc.)のサッカロマイセス発酵物)、リシノール酸ナトリウム(ケムリンク・スペシャリティーズ(Chemlink Specialities)から入手可能)、リシノール酸亜鉛(ICT社(ICT Inc.)のフレキシソルブ(Flexisorb)(商標))、シクロデキストリン(プロクター・アンド・ギャンブル(Proctor & Gamble)社から入手可能)またはそれらの組み合わせを包含する群から選択することができる。
特定の実施形態において、脱臭剤はクロトン酸メチルを含む。
本発明の組成物はまた、さらなる殺生物性の構成成分を包含することもできる。四級アンモニウム化合物は、より希釈された型のグルタルアルデヒドについて殺真菌性特性を増加させるものとして広く引用されており、安定化されたグルタルアルデヒド製品の範囲に包含され得る。よって、本発明の組成物はまた、四級アンモニウム殺生物剤などのカチオン性殺生物剤、例えばジデシルジメチルアンモニウムクロリドまたはその誘導体を包含することもできる。
本発明の組成物はまた、水の硬度を調節し、耐腐食性を与えるためにさらなる構成成分を包含することもできる。ある実施形態において、本発明の組成物は0.005〜0.1g/lのホスホナート捕捉剤を含む。もちろんホスホナート捕捉剤の実際の量は処方の最終用途に依存するものである。
本発明の組成物はまた、グルタルアルデヒドと胞子との反応速度を高めるためにさらなる構成成分を包含することもできる。例えば、高度にイオン化可能な塩、例えば塩化ナトリウム、塩化リチウムおよび酢酸ナトリウムなどを、グルタルアルデヒドと胞子との反応速度を高めるために本発明の組成物に添加することができる。
第二の態様によると、本発明は、グルタルアルデヒドを含有する消毒および殺菌組成物の殺生物活性を増加させるための、バイオフラボノイド抗酸化剤およびアルキルポリグルコシド界面活性剤の使用を提供する。
第一の態様の実施形態は、第二の態様に等しく適用される。よって消毒および殺菌組成物は、
0.05〜45%(w/w)のグルタルアルデヒドと、
組成物をpH5〜7の範囲で維持するのに有効なバッファーとを含むことができる。
第三の態様によると、本発明はアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)を殺菌するための本発明の組成物の使用を提供する。
本発明は以下の限定的でない実施例によって説明される。
[実施例1]10%安定化グルタルアルデヒド濃縮物の調製
脱イオン水 200g/l
グルコポン650 20g/l
グルタルアルデヒド 200g/l
バイオフラボノイド(アクアリン・エコ・コンク(Aqualin ECO conc))
40g/l
フォレスタール 5g/l
香料 5g/l
クエン酸 5g/l
クエン酸ナトリウム 60g/l
NaOH pH調整剤 適量
(またはアルカリ過剰の場合はクエン酸を使用して調整)
亜硝酸ナトリウム 0.05g/l
ホスホナート捕捉剤 0.005g/l
上記の処方中のグルタルアルデヒドは50%グルタルアルデヒド溶液である。例えば、グルタルアルデヒドはダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical Company)から「ウカルサイド(Ucarcide)」の名称で、またはドイツのルートヴィヒスハーフェンのBASFから「プロテクトール(Protectol)」の名称で入手することが可能である。
フォレスタール(登録商標)はクローダ・ケミカルズから得ることが可能な脱臭剤である。
この特定の実施例において、バイオフラボノイドはスティーブンソン・グループ(Stephenson Group)からアクアリン・エコ・コンク(登録商標)として市販されているものであり、ネオヘスペリジン、ヘスペリジンおよびナリンギンを包含する柑橘類バイオフラボノイドを含有する。しかしながら、本発明の利点は、代わりのバイオフラボノイド、例えば緑茶抽出物などを用いてもまた明らかである。
全ての材料は方法を開始する前に約25〜30℃にしておく。
最初に、脱イオン水を混合容器に添加する。次いでグルコポン650界面活性剤を連続的に撹拌しながら脱イオン水中に溶解する。次いでグルタルアルデヒド、バイオフラボノイドおよびフォレスタールを混合しながら添加する。次いで結果として得られる溶液を緩やかに撹拌しながら30分間静置する。
次いでクエン酸を添加し、クエン酸ナトリウムおよび必要に応じて任意の他の材料を添加する。次いで1M NaOHを使用してpHをpH5.5〜6.5に調整する。
この濃縮物は、以下の実施例中で、組成物の生産のための出発材料としての安定化グルタルアルデヒド溶液として用いられる。
[実施例1b]10%安定化グルタルアルデヒド濃縮物の調製
脱イオン水 200g/l
グルコポン650 20g/l
グルタルアルデヒド 200g/l
フェノール性抗酸化剤(チノガードTS)
40g/l
フォレスタール 5g/l
香料 5g/l
クエン酸 5g/l
クエン酸ナトリウム 60g/l
NaOH pH調整剤 適量
(またはアルカリ過剰の場合はクエン酸を使用して調整)
亜硝酸ナトリウム 0.05g/l
ホスホナート捕捉剤 0.005g/l
上記の処方中のグルタルアルデヒドは50%グルタルアルデヒド溶液である。例えば、グルタルアルデヒドはダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical Company)から「ウカルサイド(Ucarcide)」の名称で、またはドイツのルートヴィヒスハーフェンのBASFから「プロテクトール(Protectol)」の名称で入手することが可能である。
フォレスタール(登録商標)はクローダ・ケミカルズから得ることが可能な脱臭剤である。
この特定の実施例において、フェノール性抗酸化剤はチバからチノガード(登録商標)TSとして市販されているものである。
全ての材料は方法を開始する前に約25〜30℃にしておく。
最初に、脱イオン水を混合容器に添加する。次いでグルコポン650界面活性剤を連続的に撹拌しながら脱イオン水中に溶解する。次いでグルタルアルデヒド、フェノール性抗酸化剤およびフォレスタールを混合しながら添加する。次いで結果として得られる溶液を緩やかに撹拌しながら30分間静置する。
次いでクエン酸を添加し、クエン酸ナトリウムおよび必要に応じて任意の他の材料を添加する。次いで1M NaOHを使用してpHをpH5.5〜6.5に調整する。
この濃縮物は、実施例5中で、組成物の生産のための出発材料としての安定化グルタルアルデヒド溶液として用いられる。
[実施例2]高レベルの消毒剤
脱イオン水または蒸留水 300g/l
安定化グルタルアルデヒド(実施例1の濃縮物)
300g/l(10%濃度)
フォレスタール 5g/l
香料 5g/l(任意)
消泡剤 1g/l
クエン酸 2.5g/l
クエン酸ナトリウム 30g/l
pH調整剤(NaOH) 適量
高度にイオン化可能な塩 50g/l(任意)
脱イオン水を使用した体積 1000ml
全ての材料は方法を開始する前に約25〜30℃にしておく。
最初に、脱イオン水を混合容器に添加する。次いで安定化グルタルアルデヒド濃縮物を添加し、続けて消泡剤を混合しながら添加する。次いで結果として得られる溶液を緩やかに撹拌しながら30分間静置する。次いでクエン酸を、クエン酸ナトリウムおよび他の材料と共に混合しながら添加する。最後に、1M NaOHを使用してpHをpH5.5〜6.5に調整する。
備考 有効な実施形態は、バイオフラボノイドまたは他のフェノール性抗酸化剤を0.05〜50グラム/lの間の濃度で含む組成物を包含する。
[実施例3]硬表面クリーナー
脱イオン水または蒸留水 880g/l
安定化グルタルアルデヒド(実施例1の濃縮物)
30g/l(10%濃度)
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド(および/またはベンザルコニウムクロリド)
1g/l
クエン酸 0.5g/l
クエン酸ナトリウム 7g/l
pH調整剤(NaOH) 適量
高度にイオン化可能な塩 50g/l(任意)
脱イオン水を使用した体積 1000ml
全ての材料は方法を開始する前に約25〜30℃にしておく。
最初に、脱イオン水を混合容器に添加する。次いで安定化グルタルアルデヒド濃縮物を添加する。次いでクエン酸およびクエン酸ナトリウムを添加し、0.1M NaOHを使用してpHをpH5.5〜6.5に調整する。
あるいは、ジデシルジメチルアンモニウムクロリドの代わりに異なるカチオン性殺生物剤を用いることもできる。例えば、ベンザルコニウムクロリドまたはビグアナイドを用いることができる。
[実施例4]ハンドサニタイザー
脱イオン水または蒸留水 880g/l
安定化グルタルアルデヒド(実施例1の濃縮物)
10g/l(10%濃度)
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド(および/またはベンザルコニウムクロリド)
1g/l
ゲル化剤 7g/l
pH調整剤(NaOH) 適量
脱イオン水を使用した体積 1000ml
全ての材料は方法を開始する前に約25〜30℃にしておく。
最初に、脱イオン水を混合容器に添加する。次いで安定化グルタルアルデヒド濃縮物を添加し、続けてジデシルジメチルアンモニウムクロリドを、次いでゲル化剤を添加する。0.1M NaOHを使用してpHを5.5〜6.5に調整する。
[実施例5]硬表面クリーナー
脱イオン水または蒸留水 880g/l
安定化グルタルアルデヒド(実施例1bの濃縮物)
30g/l(10%濃度)
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド(および/またはベンザルコニウムクロリド)
1g/l
クエン酸 0.5g/l
クエン酸ナトリウム 7g/l
pH調整剤(NaOH) 適量
高度にイオン化可能な塩 50g/l(任意)
脱イオン水を使用した体積 1000ml
全ての材料は方法を開始する前に約25〜30℃にしておく。
最初に、脱イオン水を混合容器に添加する。次いで安定化グルタルアルデヒド濃縮物を添加し、続けてジデシルジメチルアンモニウムクロリドを、次いでゲル化剤を添加する。0.1M NaOHを使用してpHを5.5〜6.5に調整する。
[実施例6]試験結果
以下の試験を実施例2の高レベル消毒剤製品(すなわち2.7%のグルタルアルデヒド濃度)を用いて行った。下の表中に挙げられたテスト、すなわちEN13727、EN13624、EN14348およびEN14476は当業者に周知であり、当業者に公知の標準プロトコールに従うことにより容易に再現できる。
Figure 2013534921
本明細書の記載および特許請求の範囲の全体にわたって、語句「含む(comprise)」および「含有する(contain)」ならびにこれらの語句のバリエーション、例えば「含む(comprising)」および「含む(comprises)」は、「包含するがそれに限定されない」を意味し、他の部分、添加物、構成成分、整数またはステップを除外することを意図しない(および除外しない)。
本発明の特定の態様、実施形態または実施例と併せて記載される化合物、化学的部分または化学基は、それらと不適合でない限り本明細書に記載される任意の他の態様、実施形態または実施例に適用可能であると理解されるものである。

Claims (13)

  1. 消毒および殺菌組成物であって、
    0.05〜45%(w/w)のグルタルアルデヒドと、
    アルキルポリグルコシド界面活性剤と、
    前記組成物をpH5〜7の範囲で維持するのに有効なバッファーと、
    バイオフラボノイド抗酸化剤または他のフェノール性抗酸化剤と
    を含む、組成物。
  2. 前記組成物が0.05〜20%(w/w)のグルタルアルデヒドを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組成物が0.05〜10%(w/w)のグルタルアルデヒドを含む、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記バッファーが、前記組成物をpH5.5〜6.5の範囲で維持するのに有効である、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
  5. 前記バッファーが、リン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、スルホン酸、アスコルビン酸塩、リノレン酸塩、炭酸塩および重炭酸塩系のバッファーを含む群から選択される、請求項1から4のいずれかに記載の組成物。
  6. 前記組成物が、バッファーとして0.01〜11g/lのクエン酸および0.5〜140g/lのクエン酸ナトリウムを含む、請求項1から5のいずれかに記載の組成物。
  7. 前記アルキルポリグルコシド界面活性剤がC−C16アルキルポリグルコシド界面活性剤である、請求項1から6のいずれかに記載の組成物。
  8. 前記アルキルポリグルコシド界面活性剤がグルコポン(登録商標)650ECである、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記組成物が0.01〜5.0%(w/w)のアルキルポリグルコシドを含む、請求項1から8のいずれかに記載の組成物。
  10. 前記組成物が0.01〜10%(w/w)のバイオフラボノイドを含む、請求項1から9のいずれかに記載の組成物。
  11. アスペルギルス・ニガーを殺菌するための、請求項1から10のいずれかに記載の組成物の使用。
  12. グルタルアルデヒドを含有する消毒および殺菌組成物の殺生物活性を増加させるための、バイオフラボノイド抗酸化剤または他のフェノール性抗酸化剤と、アルキルポリグルコシド界面活性剤との使用。
  13. 前記消毒および殺菌組成物が、
    0.05〜45%(w/w)のグルタルアルデヒドと、
    前記組成物をpH5〜7の範囲で維持するのに有効なバッファーと
    を含む、請求項12に記載の使用。
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