JP2019531324A5 - - Google Patents

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殺菌組成物
殺菌組成物すなわち消毒組成物は、医療産業の他、抗菌効果を得るために一般大衆の間にも普及してきている。一般に、これらの殺菌組成物すなわち消毒組成物は、アルコールまたは、多くの表面に存在し得る多数の細菌を殺す他の抗菌剤を含む。菌類、真正細菌(バクテリア)、およびウイルスを殺し、ヒトに接触した場合に安全な組成物が特に重要である。
ヒトに用いた場合により安全でより環境に優しいと考えられる天然組成物または有機組成物を設計することが普及してきている。環境に優しく、様々な真正細菌株、真菌株、および酵母菌株に対して効力が向上した抗菌製品に対する必要性が依然として存在する。
例示的な実施形態によっては、殺菌組成物が提供される。この殺菌組成物は、少なくとも3種の界面活性剤、および少なくとも約20重量%の1種以上のC1-8アルコールを含む。この殺菌組成物は、約1分以下の接触時間で以下の欧州規格、EN 13697、EN 13727、EN 1275、EN 1650、およびEN 13624のうち1つ以上に合格する。この殺菌組成物は、ECOCERT規格で天然洗浄剤として認証されている。
例示的な実施形態によっては、前記少なくとも3種の界面活性剤は、少なくとも1種の陰イオン性界面活性剤、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、および少なくとも1種の両性界面活性剤を含む。例示的な実施形態によっては、これら界面活性剤は、ベタイン基、硫酸基、グルコース基のうちの1つ以上を含み、ラウレス硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、およびC8〜C16アルキルポリグルコシドのうちの1種以上であってもよい。例示的な実施形態によっては、すべての界面活性剤はECOCERTによって規定される天然由来のものである。
例示的な実施形態によっては、この殺菌組成物は、約1分以下の接触時間で以下の欧州規格EN 13697、EN 13727、EN 1275、EN 1650、およびEN 13624のすべてに合格している。
例示的な実施形態によっては、上記C1-8アルコールはメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ならびにこれらの異性体および混合物のうちの1種以上である。
例示的な実施形態によっては、上記C1-8アルコールは、上記殺菌組成物の重量に対して約20.0〜約70.0重量%、あるいは約35.0〜約50.0重量%の量で存在する。
例示的な実施形態によっては、上記殺菌組成物はさらにpH調整剤を含み、このpH調整剤はクエン酸などの有機酸であってもよい。例示的な実施形態によっては、pH調整剤は、殺菌組成物の総重量に対して0.05〜約5.0重量%の量で存在する。
例示的な実施形態によっては、上記殺菌組成物はさらにキレート剤を含み、このキレート剤はL−グルタミン酸N,N−二酢酸四ナトリウム塩(GLDA)を含んでいてもよい。例示的な実施形態によっては、このキレート剤は、殺菌組成物の総重量に対して約0.001〜約3.0重量%の量で存在する。
例示的な実施形態によっては、上記殺菌組成物は、プロピレングリコールなどの可溶化剤をさらに含む。例示的な実施形態によっては、この可溶化剤は殺菌組成物の総重量に対して約0.01〜約5.0重量%の量で存在する。
例示的な実施形態によっては、上記殺菌組成物は水などの担体をさらに含む。
例示的な実施形態によっては、種類の異なる界面活性剤は、殺菌組成物の総重量に対して約5.0重量%未満、約3.5重量%未満、約2.8重量%未満、または約2.0重量%未満の量で存在する。
例示的な実施形態によっては、エトキシ化界面活性剤の総量は、アルコール重量に対して界面活性剤の総量の50%または約30%を超えない。
例示的な実施形態によっては、上記殺菌組成物は、世界調和システム(Globally Harmonized System, GHS)に従ってGHS/H319(眼刺激性)かつGHS02/H225(可燃性)とのみ表示されるか、GHS/H319(眼刺激性)とのみ表示されなければならない。例示的な実施形態によっては、上記殺菌組成物は、世界調和システムに従って環境についての影響は表示する必要がない。
例示的な実施形態によっては、上記殺菌組成物は、40%および80%の濃度で真正細菌に対する効力に関するEN 1276およびEN 13727基準に合格する。
例示的な実施形態によっては、上記殺菌組成物は、80%の濃度で抗菌性効力に関するEN 1650およびEN 13624基準に合格する。
例示的な実施形態によっては、上記殺菌組成物は、100%の濃度で真正細菌に対する効力および殺菌性/殺酵母菌性効力に関するEN 13697基準に合格する。
例示的な実施形態によっては、上記殺菌組成物は、過酸化水素、過酢酸、および/またはホスホン酸塩界面活性剤を本質的に含まない。
例示的な実施形態によっては、ECOCERT基準に従って天然洗浄剤として認証された殺菌組成物が提供される。この殺菌組成物は、少なくとも約20重量%の1種以上のC1-8アルコール、1種以上のキレート剤、および少なくとも1種の陰イオン性界面活性剤、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、および少なくとも1種の両性界面活性剤を含む。この殺菌組成物は、約1分以下の接触時間で以下の欧州規格EN 13697、EN 13727、EN 1275、EN 1650、およびEN 13624のうち1つ以上に合格する。
例示的な実施形態によっては、ECOCERT基準に従って天然洗浄剤として認証された殺菌組成物が提供される。この殺菌組成物は、少なくとも約20重量%の1種以上のC1-8アルコール、1種以上のpH調整剤、および少なくとも3種の界面活性剤を含み、上記界面活性剤のそれぞれはベタイン基、硫酸基、およびグルコース基のうちの1つ以上を持つ。この殺菌組成物は、約1分以下の接触時間で以下の欧州規格EN 13697、EN 13727、EN 1275、EN 1650、およびEN 13624のうち1つ以上に合格する。
特に断りがなければ、本明細書で用いられるすべての技術用語および科学用語は、本願が関連する一般の当業者が共通して理解するのと同じ意味を持つ。例示的な実施形態の実践または試験に本明細書で記載するのと類似または等価な他の方法および材料を用いてもよい場合があるが、好適な例示的方法および材料を以下に記載する。矛盾する場合は、本明細書に含まれる定義が優先される。また、これら材料、方法、および例は単に例示のためのものであり、本発明の一般的な概念を限定する意図ではない。
本明細書で規定される専門用語は、例示的な実施形態を記述するためだけのものであり、本願全体を限定するものと解釈すべきではない。特に断りがなければ、「a」、「an」、「the」、および「少なくとも1」は互いに言い換え可能である。さらに、本願の記載および添付の請求項に用いられるように、その文脈と矛盾しなければ単数形「a」、「an」、「the」はその複数形を含む。
用語「約」は、ある値の±10%以内、より好ましくは±5%以内、最も好ましくは±1%以内を意味する。
用語「対数殺傷(log kill)」または「対数減少(対数減少)」は、所定の位置でのコロニー形成単位(CFU)の対数減少を指す。対数目盛りは、基数10を指数で乗したものである(すなわち、対数4は104すなわち10,000を意味する)。減少という点で、1対数(90%)の減少は、特定の領域でCFUが1,000,000から100,000に減少したことである。2対数(99%)の減少は特定の領域でCFUが1,000,000から10,000に減少したことであり、3対数(99.9%)の減少は特定の領域でCFUが1,000,000から1,000に減少したことであり、4対数(99.99%)の減少は特定の領域でCFUが1,000,000から100に減少したことである。
本発明の一般的な概念は、様々な表面に用いて真正細菌、酵母菌、および菌類などの病原体の存在を殺傷あるいは低減することができる殺菌組成物に関する。
例示的な実施形態によっては、この殺菌組成物の種類の異なる成分は、組成物全体がECOCERT表示規格に確実に準拠するように選択されている。ECOCERTは、食物/食品、化粧品、洗浄剤、香水、およびテキスタイルを含む様々な製品を認証・検査する有機認証機関である。ECOCERTには、殺菌/洗浄剤組成物について2つの認証基準があり、天然洗浄剤および有機基準による天然洗浄剤を含む 。一般に、天然洗浄剤と認証されるためには、その組成は以下の条件を満たさなければならない。(1)その組成に含まれる限定リスト中の合成成分が最大で5%である。(2)最終製品は環境への危険に対する記載を全く伴わない。一般に、有機基準による天然洗浄剤と認証されるためには、その組成は以下の条件を満たさなければならない。(1)その組成中の成分のうち95%が天然由来でなければならない。(2)その組成中の成分のうち10%が有機農法由来でなければならない。(3)最終製品は環境への危険に対する記載を全く伴わない。例示的な実施形態によっては、上記殺菌組成物は、http://detergents.ecocert.com/enで入手可能なECOCERT基準に従ってECOCERT Greenlifeにより天然洗浄剤と認証される。例示的な実施形態によっては、上記殺菌組成物は、http://detergents.ecocert.com/enで入手可能なECOCERT基準に従ってECOCERT Greenlifeにより有機基準による天然洗浄剤と認証される。
本明細書で開示される例示的な実施形態による殺菌組成物は、硬質表面、軟質表面、非生物(無生物)表面、土壌、多孔性表面、および非多孔性表面など、様々な表面または基質に用いてもよい。この殺菌組成物は、器具、医療機器、家具、手すりなどの無生物対象を殺菌・消毒するのに用いられてもよい。例示的な実施形態によっては、この殺菌組成物は、救急車、トイレや浴室、医療機関、老人ホーム、保育所、および産業施設で用いられてもよい。
殺菌剤組成物の物理的形態は特に限定されない。1つ以上の実施形態で、上記組成物は、注ぐ、ポンプで押し出す、噴霧する、あるいは分注する液体、ゲル、エアロゾル、固体棒状態、またはエアロゾルおよび非エアロゾル発泡体を含む泡として提供されてもよい。様々な媒体(例えば、パッド、ティッシュペーパー、タオル、棒、エアロゾル分散器、ポンプ式スプレー、トリガー式スプレー、小型缶、泡ポンプ、拭き取り布など)を用いて殺菌組成物を送達してもよい。この殺菌組成物は、表面をきれいにする前、最中、また後に表面に塗布されてもよい。
例示的な実施形態によっては、この殺菌組成物は、アルコールまたはアルコール類の組み合わせを含むアルコール系組成物である。アルコールは、飽和炭素原子に結合したヒドロキシル官能基を持つ任意の有機化合物を意味する。上記アルコールは抗菌性特性があり、真正細菌、菌類、およびウイルスの多くの形態を殺傷する能力がある。態様によっては、上記アルコールはC1-8アルコール、すなわち炭素数が1〜8のアルコールである。このようなアルコールは低級アルカノールと言う場合がある。低級アルカノールとしては例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ならびにこれらの異性体および混合物が挙げられるが、これらに限定されない。アルコールは純粋アルコールまたは変性アルコールのいずれでもよい。上記アルコールは、さらに直鎖状または分岐状であってもよい。例えば、分岐状アルコールは、イソプロピルアルコール、イソアミルアルコール、2−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノールなどであってもよい。1つ以上の例示的な実施形態では、上記アルコールはエタノール、プロパノール、ブタノール、これらの異性体、または混合物を含む。1つ以上の例示的な実施形態では、上記アルコールはイソプロピルアルコールを含む。他の例示的な実施形態では、上記アルコールはエタノールを含む。1つ以上の例示的な実施形態では、上記殺菌組成物はアルコールの混合物を含む。1つ以上の例示的な実施形態では、上記殺菌組成物はエタノールとイソプロピルアルコールの混合物を含む。
本明細書ではC1-8アルコールについて考察しているが、長鎖アルコール(炭素数が9以上のアルコール)あるいは様々な他の官能基を持つアルコールも同様に好適である。これらの長鎖アルコールはさらに直鎖状または分岐状であってもよい。例えば、ヒドロキシル官能基に加えて、前記アルコールはさらにエステル、カルボン酸、エーテル、アミド、アミン、アルキルハロゲン化物、フェニル、および他のカルボニル含有官能基を含んでいてもよい。前記アルコールは脂肪族アルコールまたは芳香族アルコールであってもよい。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、1種以上のC1-8アルコールと水を含むアルコール−水系組成物である。これらの系は、含水アルコール系と言うことも多い。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、殺菌組成物の総重量に対して少なくとも約10.0重量パーセントのC1-8アルコール、少なくとも約20.0重量%のC1-8アルコール、少なくとも約35.0重量%のC1-8アルコール、少なくとも40.0重量%のC1-8アルコール、少なくとも42.0重量%のC1-8アルコール、少なくとも48.0重量%のC1-8アルコール、少なくとも約50.0重量%のC1-8アルコール、少なくとも約60.0重量%のC1-8アルコール、少なくとも約65.0重量%のC1-8アルコール、少なくとも約70.0重量%のC1-8アルコール、少なくとも約80.0重量%のC1-8アルコール、少なくとも約85.0重量%のC1-8アルコール、または少なくとも約90.0重量%のC1-8アルコールを含む。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、殺菌組成物の総重量に対して約20.0〜約70.0重量%のC1-8アルコール、または約30.0〜約60.0重量%のC1-8アルコールを含む。一例示的な実施形態では、前記殺菌組成物は、殺菌組成物の総重量に対して約35.0〜約55.0重量%のC1-8アルコールを含む。一例示的な実施形態では、前記殺菌組成物は、殺菌組成物の総重量に対して約40.0〜約50.0重量%のC1-8アルコールを含む。他の例示的な実施形態では、前記殺菌組成物は、殺菌組成物の総重量に対して約42.0〜約48.0重量%のC1-8アルコールを含む。特定の例では、特に他の成分および/または前記殺菌組成物に用いられる成分の量によって必要なアルコールの量は変動し得る。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は1種以上の担体を含む。前記担体は、前記殺菌組成物を有効に送達および/または輸送することができる任意の好適な化合物であってもよい。例示的な実施形態によっては、前記担体は水または溶剤系洗浄剤(ベースクリーナー)である。他の担体としては、生理食塩水、無機塩溶液、脂肪酸エステル、エーテル、アミド、酢酸エステル、シリコーン、トリグリセリド、および様々な炭化水素が挙げられる。他の例示的な実施形態では、前記殺菌組成物は担体を含んでおらず、濃縮物として送達される。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は担体として水を含む。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、殺菌組成物の総重量に対して少なくとも約1.0重量%の担体、または少なくとも約10.0重量%の担体、または少なくとも約20.0重量%の担体、または少なくとも約30.0重量%の担体、または少なくとも約35.0重量%の担体、または少なくとも約40.0重量%の担体、または少なくとも約50.0重量%の担体、または少なくとも約60.0重量%の担体、または少なくとも約70.0重量%の担体、または少なくとも約80.0重量%の担体、または少なくとも約85.0重量%の担体を含む。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、殺菌組成物の総重量に対して約30.0重量%〜約60.0重量%の担体、約35.0〜約55.0重量%の担体、または約40.0〜約50.0重量%の担体を含む。特定の例では、特に他の成分および/または前記殺菌組成物に用いられる成分の量によって必要な担体の量は変動し得る。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は1種以上の界面活性剤をさらに含む。前記界面活性剤は、いずれの種類の界面活性剤であってもよく、これらに限定されないが、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、および陰イオン性界面活性剤が挙げられる。非イオン性界面活性剤、すなわち、陽イオン性または陰イオン性部位がなく帯電していない(中性)界面活性剤を用いてもよい。前記界面活性剤は、負の電荷を持ち溶液中でイオン化する陰イオン性界面活性剤であってもよい。上記界面活性剤は、正の電荷を持ち溶液中でイオン化する陽イオン性界面活性剤であってもよい。前記界面活性剤は、pHに応じて溶液中で陰イオン性(負に帯電)、陽イオン性(正に帯電)、または非イオン性(非帯電、中性)になる能力を持つ両性界面活性剤であってもよい。前記界面活性剤は、正および負の電荷の両方を持つ中性分子である両性イオン性界面活性剤であってもよい。これらの界面活性剤は、同時に両方のイオン状態を持つ。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、異なる種類の界面活性剤(例えば、1種以上の陰イオン性界面活性剤と1種以上の非イオン性界面活性剤)の混合物を含む。他の例示的な実施形態では、前記殺菌組成物は、同じ種類の界面活性剤の混合物(例えば非イオン性界面活性剤の混合物)を含む。他の例示的な実施形態では、前記殺菌組成物は、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、および両性界面活性剤の混合物を含む。
例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤は界面活性剤分子の1つの端末に硫酸基またはスルホン酸基を含む(本明細書ではこれら分子を「硫酸塩界面活性剤」と言う)。前記界面活性剤は、硫酸基またはスルホン酸基に加えて任意の数の他の官能基を含んでいてもよい。例示的な実施形態によっては、この硫酸/スルホン酸塩界面活性剤は、長鎖炭化水素鎖など疎水性末端を含む。これら化合物としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、およびアルキルエーテル硫酸塩が挙げられる。他の例示的な実施形態では、前記界面活性剤は2つの疎水性末端を持つ(例えば、スルホコハク酸塩など)。例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウム、ココアルキル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸ナトリウム、トリデセス硫酸ナトリウム、リグノスルホン酸塩、およびラウリル硫酸ナトリウムのうちの1種以上である。これら界面活性剤の多くは、商標名Texapon(登録商標)としてBASF(株)(独国、ルートヴィヒスハーフェン)から入手可能である。本明細書ではこれら分子のナトリウム化合物を挙げたが、アンモニウムなど任意の他の好適な対イオンを用いてもよいことは自明である。例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤はラウレス硫酸ナトリウムである。
他の例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤はグリコシドである。グリコシドは、単糖から形成された分子で、その単糖の水酸基を置換して得られた付加化合物である(本明細書ではこれら分子を「グリコシド界面活性剤」と言う)。例示的な実施形態によっては、グリコシドの場合単糖はグルコースである。これらの化合物は共通してグルコシドと言われる。例示的な実施形態によっては、このグルコシド界面活性剤は、長鎖炭化水素鎖などの疎水性末端を含む。前記界面活性剤は、疎水性末端に付加された単糖に加えて任意の数の他の官能基を含んでいてもよい。例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤はポリグルコシド、例えば、アルキルポリグルコシド(C8〜C16アルキルポリグルコシドを含む)である。前記界面活性剤はいずれの種類のアルキルポリグルコシドであってもよく、任意の数の炭素数および追加の官能基を含んでいてもよい。例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤は、ココグルコシド、ラウリルグルコシド、カプリリルカプリルグルコシド、およびデシルグルコシドのうちの1種以上である。これら界面活性剤の多くは、商標名Plantacare(登録商標)としてBASF(株)から入手可能である。例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤はC8〜C16アルキルポリグルコシド(例えば、ココグルコシド)である。
他の例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤は少なくとも1つのベタイン基を含む(本明細書ではこれら分子を「ベタイン界面活性剤」と言う)。ベタイン基は正に帯電した陽イオン性官能基を持つ任意の中性化合物であってもよい。例示的な実施形態によっては、この陽イオン性官能基は四級アンモニウムまたはホスホニウム陽イオンである。前記ベタイン界面活性剤は正に帯電した陽イオン性官能基に加えて任意の数の他の官能基を含んでいてもよい。例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤はコカミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ミリスチルベタイン、ココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、オレイルベタイン、カプリン酸アミドプロピルベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルベタイン、およびソイアミドプロピルベタインのうちの1種以上である。これら界面活性剤の多くは商標名Dehyton(登録商標)でBASF(株)から入手可能である。例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤はコカミドプロピルベタインである。
界面活性剤のその他の非限定的な例示としては、ココイルイソチオン酸ナトリウム、ココイルグリシン酸ナトリウム、コカミドプロピルヒドロキシサルタイン、ラウリン酸PEG−80ソルビタン、ジアルキルスルホコハク酸塩、ココアンホジ酢酸二ナトリウム、およびラウリン酸ナトリウムPEG−80が挙げられる。
例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤は1種以上の硫酸塩界面活性剤、1種以上のグリコシド界面活性剤、および1種以上のベタイン界面活性剤の混合物である。例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、およびC8〜C16アルキルポリグルコシドの混合物である。
例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤または様々な界面活性剤の混合物は、エトキシ化界面活性剤の総量(陰イオン性および非イオン性)が界面活性剤の総量の50%(アルコール活性材料の質量)を超えないように選択されている。他の例示的な実施形態では、前記界面活性剤または様々な界面活性剤の混合物は、エトキシ化界面活性剤の総量(陰イオン性および非イオン性)が界面活性剤の総量の30%(アルコール活性材料の質量)を超えないように選択されている。他の例示的な実施形態では、前記殺菌組成物中の全界面活性剤は8倍未満でエトキシ化されている。さらに他の例示的な実施形態では、前記殺菌組成物中の全界面活性剤は、ECOCERTで規定された天然由来である。ECOCERT表示要件のうち1つ以上を満たすには前記殺菌組成物はこれらの条件を満たしている。
当業者には自明であるが、界面活性剤の総量は、因子(前記殺菌組成物中の他の成分の量を含む)の数によって変動する。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、1種以上の界面活性剤を殺菌組成物の総重量に対して少なくとも約0.5重量%、少なくとも約0.75重量%、少なくとも約1.0重量%、または少なくとも約2.0重量%含む。1つ以上の例示的な実施形態では、前記殺菌組成物は、1種以上の界面活性剤を殺菌組成物の総重量に対して約25.0重量%まで、約18.0重量%まで、約15.0重量%まで、約12.0重量%まで、または約9.0重量%まで含む。他の例示的な実施形態では、前記殺菌組成物は、1種以上の界面活性剤を殺菌組成物の総重量に対して約2.0重量%〜約20.0重量%、約2.5重量%〜約18.0重量%、または約3.0重量%〜約13.0重量%含む。
上述したように、全界面活性剤包装は任意の数の種類の異なる界面活性剤を含んでいてもよい。これらの界面活性剤のそれぞれを、界面活性剤の総量が本明細書で開示される範囲内であるように任意の量で添加してもよい。例示的な実施形態によっては、これらの界面活性剤のそれぞれの添加量は、殺菌組成物の総重量に対して約10.0重量%未満、約7.5重量%未満、約5.0重量%未満、約3.5重量%未満、約3.0重量%未満、約2.8重量%未満、約2.0重量%未満、1.5重量%未満、または1.0重量%未満である。例示的な実施形態によっては、これらの界面活性剤のそれぞれを前記殺菌組成物と同じ、ほぼ同じ、あるいは実質的に同じ量添加する。他の例示的な実施形態では、これらの界面活性剤を互いに異なる量で前記殺菌組成物に添加する。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも2種の界面活性剤、少なくとも3種の界面活性剤、少なくとも4種の界面活性剤、少なくとも5種の界面活性剤、または少なくとも6種の界面活性剤の混合物を含む。
例示的な実施形態によっては、少なくとも3種の界面活性剤の組み合わせは、病原体に対するアルコールの効力を高める。この少なくとも3種の界面活性剤の組み合わせにより、アルコールは特定の病原体に直接近づくことができる。これは、この界面活性剤の組み合わせが土/土壌を十分に取り囲んで破砕し、土壌/土が阻んでいた病原体にアルコールが直接作用するようになるために可能になる。反対に、2種類以下の界面活性剤を前記殺菌組成物に用いる場合、病原体への接近はより困難になる。というのは、土壌/土は十分に取り囲まれて破砕されておらず、その結果、アルコールの効力は低減しているためである。
例示的な実施形態によっては、少なくとも3種、少なくとも4種、少なくとも5種、または少なくとも6種の異なる界面活性剤を少量ずつ混合した場合(上で考察したように)、高濃度で単一の界面活性剤を用いるのに比べて前記殺菌組成物が欧州分類、表示、包装(CLP)に関する規則に関してより低い/良好な分類になるのを助ける。CLPに関する規則は、2008年に公表された欧州規則で、化学組成物の分類に世界調和システム(GHS)を採用したものである。国際危険有害性周知法でのGHSは、化学危険有害物の分類基準を提供し、要素の表示と安全性データシートを標準化したものである。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、GHS07/H319(眼刺激性)かつGHS02/H225(可燃性)とのみ表示される。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物はGHS07/H319(眼刺激性)とのみ表示される。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物はどのGHS環境分類でも分類されない。他の例示的な実施形態では、前記殺菌組成物はどのGHS分類でも分類されない。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は1種以上のキレート剤を含む。このキレート剤は特に限定されず、多座配位子と2つ以上の配位結合を持つ任意の中心原子を含んでいてもよい。前記殺菌組成物には有機および無機キレート剤の両方を用いてもよい。例示的な実施形態によっては、前記キレート剤は、エチレンジアミン、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびその塩、サリチル酸、ポリリン酸塩、アスコルビン酸のうちの1種以上を含む。例示的な実施形態によっては、前記キレート剤は、L−グルタミン酸N,N−二酢酸四ナトリウム塩(GLDA)である。これらGLDAキレート剤の多くは、商標名Dissolvineとしてアクゾノーベル(オランダ、アムステルダム)より入手可能である。例示的な実施形態によっては、前記キレート剤は、前記殺菌組成物が確実にECOCERTに準拠するように選択される。例示的な実施形態によっては、前記キレート剤はまた、水垢や浮きかすの発生を阻害する助けとなり、増強剤としても作用する。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物への前記キレート剤の添加量は、前記殺菌組成物の重量に対して約10.0重量%まで、約5.0重量%まで、あるいは約2.5重量%、約1.5重量%、約1.0重量%、約0.75重量%、または約0.5重量%である。例示的な実施形態によっては、前記キレート剤は、前記殺菌組成物の重量に対して少なくとも約0.001重量%、少なくとも約0.01重量%、少なくとも約0.05重量%、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、少なくとも約0.7重量%含まれている。例示的な実施形態によっては、前記キレート剤は、前記殺菌組成物の重量に対して、約0.001〜約3.0重量%、約0.005〜約2.0重量%、約0.01〜約1.5重量%、約0.1〜約1.0重量%、または約0.25〜約0.75重量%添加される。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物はさらに可溶化剤を含む。この可溶化剤は特に限定されず、前記殺菌組成物中の様々な成分の溶解度を高める任意の化合物を含んでいてもよい。例示的な実施形態によっては、前記可溶化剤はグリコールエーテル族の1員である。例示的な実施形態によっては、前記グリコールエーテルは、任意の好適なアルコールとエチレンオキシドの組み合わせから形成される。例示的な実施形態によっては、前記可溶化剤は、プロピレングリコール、ブチルグリコール、ブチルジグリコール、ジエチレングリコール、メトキシプロパノール、メチルジグリコール、エチレングリコールなどである。例示的な実施形態によっては、前記可溶化剤は非イオン性界面活性剤および/またはアルコールである。例示的な実施形態によっては、前記可溶化剤はプロピレングリコール(プロパン−1,2−ジオール)である。
例示的な実施形態によっては、前記可溶化剤はまた、前記殺菌組成物中の他の成分に対して安定化剤および分散剤として作用し、より低い温度でもそれらの機能を保持することができるようにする。例示的な実施形態によっては、可溶化剤としてプロピレングリコールを用いると、製品の総合的な効力が増す。
例示的な実施形態によっては、前記可溶化剤の前記殺菌組成物への添加量は、前記殺菌組成物の重量に対して約10.0重量%まで、約5.0重量%まで、約2.5重量%、約1.5重量%、約1.0重量%、約0.75重量%、または約0.5重量%である。例示的な実施形態によっては、前記可溶化剤は前記殺菌組成物の重量に対して少なくとも約0.001重量%、少なくとも約0.01重量%、少なくとも約0.05重量%、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、少なくとも約0.7重量%含まれる。例示的な実施形態によっては、前記可溶化剤は、前記殺菌組成物の重量に対して約0.01〜約5.0重量%、約0.1〜約3.0重量%、約0.25〜約2.5重量%、約0.5〜約2.0重量%、または約0.75〜約1.8重量%添加される。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物はpH調整剤をさらに含む。このpH調整剤は特に限定されず、前記殺菌組成物の組成、具体的には、系のアルコールの百分率に基づいて選択されてもよい。前記pH調整剤は酸または塩基であってもよく、このようにいずれかの(すなわち、組成物をより酸性またはより塩基性にする)方向でpHを調整するのに用いてもよい。例示的な実施形態によっては、前記pH調整剤は炭素数が2以上の長鎖炭化水素である。この炭化水素は分岐状であってもよく、あるいは直鎖状であってもよく、環状または直鎖状であってもよい。前記炭化水素は、任意の数の様々な他の官能基を持っていてもよい。例えば、アミン、エステル、カルボン酸、エーテル、アミド、アルキルハロゲン化物、アルコール、フェニル、および他のカルボニル含有官能基が挙げられるが、これらに限定されない。この炭化水素分子は陰イオン性、陽イオン性、または非イオン性であってもよい。
例示的な実施形態によっては、前記pH調整剤は酸性化合物であり、組成物のpHを下げるものである。酸性pH調整剤としては例えば、有機酸、鉱酸、および無機酸が挙げられるが、これらに限定されない。例示的な実施形態によっては、前記酸は、クエン酸、乳酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロン酸、シュウ酸、マレイン酸、安息香酸、マロン酸、グリコール酸、プロパン酸、酒石酸、炭酸、アジピン酸、ベンゼン−1,3,5−トリカルボン酸、クロロコハク酸、塩化コリン、Cis−アコニット酸、シトラマル酸、シクロブタン−1,1,3,3−テトラカルボン酸、シクロヘキサン−1,2,4,5−テトラカルボン酸、シクロペンタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、ジグリコール酸、フマル酸、グルタミン酸、グルタル酸、グリオキシル酸、イソクエン酸、ケトマロン酸、リンゴ酸、ニトリロ三酢酸、オキサロ酢酸、フィチン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、コハク酸、タルトロン酸、テトラヒドロフラン−2,3,4,5−テトラカルボン酸、トリカルバリル酸、ヴェルセン酸、3−ヒドロキシグルタル酸、2−ヒドロキシプロパン−1,3−ジカルボン酸、グリセリン酸、フラン−2,5−ジカルボン酸、3,4−ジヒドロキシフラン−2,5−ジカルボン酸、3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2,5−ジカルボン酸、2−オキソグルタル酸、および2,5−フランジカルボン酸である。例示的な実施形態によっては、前記pH調整剤はクエン酸である。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、殺菌組成物の総重量に対して少なくとも約0.005重量%、少なくとも約0.01重量%、少なくとも約0.02重量%、少なくとも約0.04重量%、少なくとも約0.06重量%、少なくとも約0.08重量%、少なくとも約0.1重量%、少なくとも約0.5重量%、少なくとも約0.7重量%、少なくとも約1.0重量%、少なくとも約1.5重量%、少なくとも約2.0重量%、少なくとも約5.0重量%のpH調整剤を含む。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、殺菌組成物の総重量に対してpH調整剤を約0.05重量%〜約5.0重量%、約0.1重量%〜約3.5重量%、約0.5重量%〜約3.0重量%、約1.0重量%〜約2.5重量%、または約1.2〜約2.0重量%含む。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物はさらに香料を含む。前記殺菌組成物にはいずれの香料を用いてもよく、これらに限定されないが、花の香り、東洋風の香り、木の香り、および新鮮な香りなど標準香料表の任意の香料分類が挙げられる。香料の例としては、シナモン、クローブ、ラベンダー、ペパーミント、ローズマリー、タイム、シーブス、レモン、ミカン、ココナッツ、アプリコット、プラム、スイカ、ショウガ、クランベリー、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
例示的な実施形態によっては、前記香料は前記殺菌組成物中に約0.005重量%〜約5.0重量%含まれる。他の実施形態では、約0.01重量%〜約3.0重量%含まれる。他の実施形態では、殺菌組成物の総重量に対して約0.05重量%〜約1.0重量%含まれる。前記香料は、任意の香水、精油、芳香化合物、固定剤、テルペン、溶媒などからなっていてもよい。例示的な実施形態によっては、精油は、例えば、リモネン、シトラス・オーランティアム・ダルシス(オレンジ)果皮油、ユーカリ葉油、シトラス・グランディス(グレープフルーツ)果皮油、リナロール、アオモジ果実油、ラバンデュラハイブリダ油、シベリアモミ油、ベルガモットミント葉抽出物、コリアンドラム・サティヴァム(コリアンダー)果実油、ピパー・ニグラム(コショウ)果実油、およびマニラエレミガム不揮発物のうち1種以上を含んでいてもよい。
前記殺菌組成物は、組成物の効力に悪影響を及ぼさない広範囲に亘る任意の成分をさらに含んでいてもよい。例えば、前記殺菌組成物は、研磨剤、凝固防止剤、酸化防止剤、結着剤、生物学的添加剤、増量剤、化学添加剤;着色剤、変性剤、収斂剤、乳化剤、外用鎮痛薬、膜形成剤、乳白剤、可塑化剤、保存料(抗菌剤という場合もある)、推進剤、還元剤、溶媒、界面活性剤、泡増強剤、溶解補助剤(hydrotrope)、可溶化剤、懸濁剤(非界面活性剤)、減粘剤、染料、および増粘度剤(水性および非水性)をさらに含んでいてもよい。一般の当業者によく知られ、本明細書に有用な他の機能的材料としては、例えば、可溶化剤、金属イオン封鎖剤、角質溶解薬などが挙げられる。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、過酸化水素などの過酸化物を本質的に、あるいは全く含まない。過酸化水素はそれを含む組成物の保存可能期間を低下させる不安定な化合物である。過酸化水素はまた、目と皮膚に刺激を与えるものである。「本質的に過酸化物を含まない」とは、前記殺菌組成物に含有される過酸化物が5.0重量%以下、好ましくは1.0重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下であるという意味である。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は過酢酸を本質的に、あるいは全く含まない。「本質的に過酢酸を含まない」とは、前記殺菌組成物に含有される過酢酸が、5.0重量%以下、好ましくは1.0重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下であるという意味である。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物はホスホン酸塩界面活性剤を本質的に、あるいは全く含まない。「本質的にホスホン酸塩界面活性剤を含まない」とは、前記殺菌組成物に含有されるホスホン酸塩界面活性剤が5.0重量%以下、好ましくは1.0重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下であることを意味する。
前記殺菌組成物のpHは特に限定されない。例示的な実施形態によっては、pHは約1.0〜約12.0の範囲であってもよい。例示的な実施形態によっては、pHは約2.0〜約9.0、約2.5〜約6.5、または約2.7〜約5.5の範囲である。例示的な実施形態によっては、pHは約3.0〜約4.0の範囲である。例示的な実施形態によっては、pHは約3.2〜約3.8、または約3.4〜約3.6の範囲である。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物のpHは、6.5以下、5.5以下、4.5以下、4.0以下、3.8以下、または3.5以下である。例示的な実施形態によっては、pHが約3.0〜約4.0の場合、特にpHが約3.2〜約3.8の場合に、pHがこれらの範囲外である同一の殺菌組成物と比べて前記殺菌組成物の効力は高まる。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも20.0重量%の1種以上のC1-8アルコールおよび少なくとも3種の界面活性剤を含む。例示的な実施形態によっては、前記1種以上のC1-8アルコールは、前記殺菌組成物の重量に対して約20.0〜約70.0重量%または約35.0〜約50.0重量%の量で添加される。例示的な実施形態によっては、前記界面活性剤は陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、および両性界面活性剤のうちの1種以上を含む。例示的な実施形態によっては、これら界面活性剤はそれぞれ、殺菌組成物の総重量に対して約5.0重量%未満、約3.5重量%未満、または約2.8重量%未満で存在する。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物中のすべての界面活性剤はECOCERTにより天然と認証される。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は有機酸などのpH調整剤をさらに含む。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物はL−グルタミン酸N,N−二酢酸四ナトリウム塩(GLDA)などのキレート剤をさらに含む。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物はプロピレングリコールなどの可溶化剤をさらに含む。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は水などの担体を含む。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は過酸化水素および/または過酢酸を本質的に含まない。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は少なくとも20.0重量%の1種以上のC1-8アルコールおよび少なくとも3種の界面活性剤を含む。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも20.0重量%の1種以上のC1-8アルコール、キレート剤、および少なくとも1種の陰イオン性界面活性剤、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、および少なくとも1種の両性界面活性剤を含む。例示的な実施形態によっては、この組成物は、pH調整剤、水および/または可溶化剤をさらに含む。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも20.0重量%の1種以上のC1-8アルコール、pH調整剤、少なくとも3種の界面活性剤を含み、前記3種類の界面活性剤のそれぞれはベタイン基、硫酸基、およびグルコース基のうちの1つ以上を持つ。例示的な実施形態によっては、この組成物は、キレート剤、水および/または可溶化剤をさらに含む。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも0.1%の濃度でNF EN 1276(2010年、3月)試験基準(「EN 1276」)に規定された方法に従って生存能力のある真正細菌細胞の数を低減する。このEN 1276基準は、様々な条件で化学殺菌剤製品の殺菌剤活性を評価するように設計された欧州定量的懸濁液試験法である。試験用生物の黄色ブドウ球菌、緑膿菌、エンテロコッカス・ヒラエ、および大腸菌を用いて特定の殺菌剤を評価する。一般に、EN 1276基準に合格するには、殺菌剤に5分未満曝した後で、その殺菌剤が生存能力のある真正細菌細胞数を5対数減少させなければならない。EN 1276基準は、ANFOR(Norm’Info、フランシス・ド・プレサンセ通り、仏国)から許可を得て入手可能であり、その内容を参照により本明細書に組み込む。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも0.1%、少なくとも40%、または少なくとも80%の濃度でEN 1276基準に規定された方法に従って、生存能力のある真正細菌細胞を少なくとも3対数減少、少なくとも3.5対数減少、少なくとも4対数減少、少なくとも4.5対数減少、少なくとも5対数減少、少なくとも5.11対数減少、少なくとも5.33対数減少、または少なくとも5.42対数減少させることができる。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は少なくとも40%または少なくとも80%の濃度で真正細菌に対する効力に関するEN 1276基準に合格する。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、約1分の接触時間の後、これらの濃度でEN 1276に合格する。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも0.1%の濃度でNF EN 13727(2010年3月)試験基準(「EN 13727」)に規定された方法に従って生存能力のある真正細菌細胞の数を低減する。このEN 13727基準は、医療領域で用いられる器具用の化学殺菌剤製品の殺菌剤活性を評価するように設計された欧州定量的懸濁液試験法である。試験用生物の黄色ブドウ球菌、緑膿菌、エンテロコッカス・ヒラエを用いて特定の殺菌剤を評価する。一般に、EN 13727基準に合格するには、殺菌剤は、1〜5分間曝した後に生存能力のある真正細菌細胞数を5対数減少させなければならない。このEN 13727基準は、ANFOR(Norm'Info、フランシス・ド・プレサンセ通り、仏国)から許可を得て入手可能であり、その内容を参照により本明細書に組み込む。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも約0.1%、少なくとも40%、または少なくとも80%の濃度でEN 13727基準に規定された方法に従って生存能力のある真正細菌細胞を少なくとも3対数減少、少なくとも3.5対数減少、少なくとも4対数減少、少なくとも4.5対数減少、少なくとも5対数減少、少なくとも5.15対数減少、少なくとも5.28対数減少、または少なくとも5.31対数減少させることができる。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも40%または少なくとも80%の濃度で真正細菌に対する効力に関するEN 13727基準に合格する。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は約1分の接触時間後にこれらの濃度でEN 13727に合格する。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも0.1%の濃度でNF EN 1650(2010年3月)試験基準(「EN 1650」)に規定された方法に従って生存能力のある菌性/酵母菌性細胞の数を低減する。このEN 1650基準は、様々な条件で化学殺菌剤製品の殺菌性・殺酵母菌性活性/効力を評価するように設計された欧州定量的懸濁液試験法である。特に、EN 1650基準は、食品、工業、家庭、および施設領域での化学殺菌剤の効力を測定する。試験用生物カンジダ・アルビカンスを用いて特定の殺菌剤を評価する。一般に、EN 1650基準に合格するには、15分未満曝した後に生存能力のある菌性/酵母菌性細胞を4対数減少させなければならない。EN 1650基準はANFOR(Norm'Info、フランシス・ド・プレサンセ通り、仏国)から許可を得て入手可能であり、その内容を参照により本明細書に組み込む。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも0.1%、少なくとも40%、または少なくとも80%の濃度でEN 1650基準に規定された方法に従って生存能力のある菌性/酵母菌性細胞を少なくとも2.5対数減少、少なくとも3対数減少、少なくとも3.5対数減少、少なくとも4対数減少、少なくとも4.5対数減少、少なくとも4.52対数減少、または少なくとも5対数減少させることができる。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は少なくとも80%の濃度で殺菌性/殺酵母菌性効力に関するEN 1650基準に合格する。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、約1分の接触時間の後にこれらの濃度でEN 1650に合格する。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも0.1%の濃度でNF EN 13624(2013年11月)試験基準(「EN 13624」)に規定された方法に従って生存能力のある菌性/酵母菌性細胞の数を低減する。このEN 13624基準は、医療領域に用いられる器具用の化学殺菌剤製品の殺菌性/殺酵母菌性活性を評価するように設計された欧州定量的懸濁液試験法である。試験用生物カンジダ・アルビカンスを用いて特定の殺菌剤を評価する。一般に、EN 13624基準に合格するには、殺菌剤は、15分未満曝した後に生存能力のある菌性/酵母菌性細胞の数を少なくとも4対数減少させなければならない。EN 13624基準はANFOR(Norm'Info、フランシス・ド・プレサンセ通り、仏国)から許可を得て入手可能であり、その内容を参照により本明細書に組み込む。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも0.1%、少なくとも40%、または少なくとも80%の濃度でEN 13624基準に規定された方法に従って生存能力のある菌性/酵母菌性細胞を少なくとも1.5対数減少、少なくとも1.88対数減少、少なくとも2対数減少、少なくとも2.5対数減少、少なくとも3対数減少、少なくとも3.5対数減少、少なくとも4対数減少、少なくとも4.25対数減少、少なくとも4.5対数減少、少なくとも5対数減少させることができる。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも80%の濃度で殺菌性/殺酵母菌性効力に関してEN 13624基準に合格する。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、約1分の接触時間の後にこれらの濃度でEN 13624に合格する。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも0.1%の濃度でNF EN 13697(2015年6月)試験基準(「EN 13697」)に規定された方法に従って生存能力のある真正細菌細胞、酵母菌性細胞および/または菌性細胞の数を低減する。EN 13697基準は、表面上の化学殺菌剤製品の効力を評価するように設計された欧州定量的表面試験法である。試験用生物の黄色ブドウ球菌、緑膿菌、エンテロコッカス・ヒラエ、大腸菌、およびカンジダ・アルビカンスを用いて特定の殺菌剤を評価する。一般に、EN 13697基準に合格するには、殺菌剤は5分未満曝した後に生存能力のある真正細菌細胞数を少なくとも4対数減少し、15分未満曝した後に菌性細胞を少なくとも3対数減少しなければならない。EN 13697基準はANFOR(Norm'Info、フランシス・ド・プレサンセ通り、仏国)から許可を得て入手可能であり、その内容を参照により本明細書に組み込む。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、少なくとも0.1%、少なくとも50%、または少なくとも100%の濃度でEN 13697基準に規定された方法に従って生存能力のある真正細菌細胞、酵母菌性細胞および/または菌性細胞を少なくとも2.83対数減少、少なくとも2.94対数減少、少なくとも3対数減少、少なくとも3.5対数減少、少なくとも4対数減少、少なくとも4.5対数減少、少なくとも5対数減少、少なくとも5.5対数減少、少なくとも5.59対数減少、少なくとも6対数減少、少なくとも6.5対数減少、少なくとも6.68対数減少、少なくとも6.95対数減少することができる。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、100%の濃度で効力に関するEN 13697基準に合格する。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は約1分の接触時間の後にこれらの濃度でEN 13697に合格する。
例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、約1分以下の接触時間の後、以下の欧州規格EN 13697、EN 13727、EN 1275、EN 1650、およびEN 13624のうちの1つ以上に合格することができる。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、約1分以下の接触時間の後にこれら欧州規格のうちの少なくとも2つ、少なくとも3つ、あるいは少なくとも4つに合格することができる。例示的な実施形態によっては、前記殺菌組成物は、約1分以下の接触時間の後に5つのすべての欧州規格に合格することができる。これらの欧州規格は一般に5分あるいは15分の接触時間で特定の効力を要求するが、本明細書で開示される例示的な実施形態による前記殺菌組成物は約1分以下の接触時間で同規格を合格することができる。
以下の実施例は、例示の目的で含まれており、本明細書で記載する方法または組成物の範囲を限定する意図ではない。
実施例1:
組成物AをEN 1276試験基準の試験方法および手順に従って真正細菌株を殺す能力について試験した。表1に組成物Aを記載する。
Figure 2019531324
硬水(375mg/kgのCaCO3)で希釈し、80%、40%、および0.10%のそれぞれの濃度で組成物Aの真正細菌に対する効力を試験した。接触時間は1分±5秒に設定した。効力について3g/Lのウシタンパク質の混合物中で試験し、各濃度について20℃で試験を実行した。
結果を表2に示す。表2には、組成物Aに1分曝した後の生存能力のある真正細菌細胞の対数減少が示されている。
Figure 2019531324
表2の結果から、水中の濃度が40%および80%の場合、組成物AはEN 1276基準(5分未満曝した後の生存能力のある真正細菌の数を少なくとも5対数減少させる必要がある)に合格することができたことが分かる。特に、濃度が40%および80%の組成物Aは、EN 1276基準に合格し、試験したすべての真正細菌株について少なくとも5.11の対数殺傷を達成した。
実施例2:
EN 13727試験基準の試験方法および手順に従って、医療関連器具/装置表面の真正細菌株を殺す能力について組成物Aを試験した。
硬水(375mg/kgのCaCO3)で希釈し、80%、40%、および0.10%の濃度で組成物Aの真正細菌に対する効力を試験した。接触時間は1分±5秒に設定した。効力について3g/Lのウシタンパク質と3mL/Lのヒツジ赤血球の混合物中で試験し、各濃度について20℃で試験を実行した。
結果を表3に示す。表3には、組成物Aに1分曝した後の生存能力のある真正細菌細胞の対数減少が示されている。
表3の結果から、水中の濃度が40%および80%の場合、組成物AはEN 13727基準(1〜5分間曝した後に生存能力のある真正細菌の数を5対数減少させる必要がある)に合格することができたことが分かる。特に、濃度が40%および80%の組成物Aは、EN 13727基準に合格し、試験したすべての真正細菌株について少なくとも5.15の対数殺傷を達成した。
実施例3:
EN 1650試験基準の試験方法および手順に従って菌株/酵母菌株を殺す能力について組成物Aを試験した。
硬水(375mg/kgのCaCO3)で希釈し、80%、40%、および0.10%の濃度で組成物Aの殺菌性/殺酵母菌性効力を試験した。接触時間は1分±5秒に設定した。効力について3g/Lのウシタンパク質の混合物中で試験し、各濃度について20℃で試験を実行した。
結果を表4に示す。表4には、各濃度について20℃で組成物Aに1分曝した後の生存能力のある細胞の対数減少が示されている。
Figure 2019531324
表4の結果から、硬水中の濃度が80%の場合、組成物AはEN 1650基準(15分未満曝した後に生存能力のある細胞の数を少なくとも4対数減少させる必要がある)に合格することができることが分かった。特に、濃度が80%の組成物Aは、EN 1650基準に合格し、試験した株について少なくとも4.52の対数殺傷を達成した。
実施例4:
EN 13624試験基準の試験方法および手順に従って医療関連器具/装置表面の菌株/酵母菌株を殺す能力について組成物Aを試験した。
硬水(375mg/kgのCaCO3)で希釈し、80%、40%、および0.10%の濃度で組成物Aの殺菌性/殺酵母菌性効力を試験した。接触時間は1分±5秒に設定した。効力について3g/Lのウシタンパク質と3mL/Lのヒツジ赤血球の混合物中で試験し、各濃度について20℃で試験を実行した。
結果を表5に示す。表5には、各濃度について20℃で組成物Aに1分曝した後の所定表面での生存能力のある細胞の対数減少が示されている。
Figure 2019531324
表5の結果から、硬水中の濃度が80%の場合、組成物AはEN 13624基準(60分未満曝した後に生存能力のある細胞の数を少なくとも4対数減少させる必要がある)に合格することが分かった。特に、濃度が80%の組成物Aは、EN 13624基準に合格し、試験した株について少なくとも4.25の対数殺傷を達成した。
実施例5:
EN 13697試験基準の試験方法および手順に従って表面の真正細菌、菌類、および酵母菌の様々な系統を殺す能力について組成物Aを試験した。
硬水(375mg/kgのCaCO3)で希釈し、100%、50%、および0.10%の濃度で組成物Aの効力を試験した。接触時間は1分±5秒に設定した。効力について3g/Lのウシタンパク質の混合物中で試験し、各濃度について20℃で試験を実行した。結果を表6に示す。表6には、各濃度で1分曝した後に残留する生存能力のある細胞の数が示されている。
Figure 2019531324
表6の結果から、濃度が100%の場合、組成物AはEN 13697基準(5分未満(真正細菌)または15分(菌類)曝した後に生存能力のある細胞の数を少なくとも4対数減少(真正細菌)および3対数減少(菌類)する必要がある)に合格することが分かった。特に、濃度が100%の組成物Aは、EN 13697基準に合格し、真正細菌株について少なくとも6.55、菌性/酵母菌性株について少なくとも5.59の対数殺傷を達成することができた。
例示的な実施形態を本明細書で記載したが、本発明の一般概念の精神および範囲を逸脱することなく、多数の変形が可能であることは自明である。すべてのそのような変形は、本明細書で開示される例示的な実施形態の範囲内に含まれることを意図し、以下の請求項によってのみ限定されるものである。

Claims (20)

  1. 少なくとも約20重量%の1種以上のC1-8アルコール、および
    少なくとも3種の界面活性剤を含み、
    ECOCERT規格に従って天然洗浄剤と認証され、
    約1分以下の接触時間で以下の欧州規格EN 13697、EN 13727、EN 1275、EN 1650、およびEN 13624のうち1つ以上に合格する、殺菌組成物。
  2. 前記少なくとも3種の界面活性剤は少なくとも1種の陰イオン性界面活性剤、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、および少なくとも1種の両性界面活性剤を含む、請求項1に記載の殺菌組成物。
  3. 前記少なくとも3種の界面活性剤はベタイン基、硫酸基、およびグルコース基のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の殺菌組成物。
  4. 前記少なくとも3種の界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、およびC8〜C16アルキルポリグルコシドのうちの1種以上である、請求項1に記載の殺菌組成物。
  5. すべての界面活性剤はECOCERTによって規定される天然由来である、請求項1に記載の殺菌組成物。
  6. 前記1種以上のC1-8アルコールは、前記殺菌組成物の重量に対して約20.0〜約70.0重量%の量で存在する、請求項1に記載の殺菌組成物。
  7. 前記殺菌組成物はさらにpH調整剤を含む、請求項1に記載の殺菌組成物。
  8. 前記pH調整剤は前記殺菌組成物の総重量に対して0.05〜約5.0重量%の量で存在する、請求項に記載の殺菌組成物。
  9. 前記殺菌組成物はさらにキレート剤を含む、請求項1に記載の殺菌組成物。
  10. 前記キレート剤は前記殺菌組成物の総重量に対して約0.001〜約3.0重量%の量で存在する、請求項に記載の殺菌組成物。
  11. 前記キレート剤は、L−グルタミン酸N,N−二酢酸四ナトリウム塩(GLDA)を含む、請求項に記載の殺菌組成物。
  12. 前記殺菌組成物はさらに可溶化剤を含む、請求項1に記載の殺菌組成物。
  13. 前記可溶化剤はプロピレングリコールである、請求項12に記載の殺菌組成物。
  14. 前記可溶化剤は前記殺菌組成物の総重量に対して約0.1〜約5.0重量%の量で存在する、請求項12に記載の殺菌組成物。
  15. 前記少なくとも3種の界面活性剤は個々に、前記殺菌組成物の総重量に対して約5.0重量%未満の量で存在する、請求項1に記載の殺菌組成物。
  16. 前記殺菌組成物は本質的に過酸化水素を含まない、請求項1に記載の殺菌組成物。
  17. 前記殺菌組成物は本質的に過酢酸を含まない、請求項1に記載の殺菌組成物。
  18. 前記殺菌組成物は本質的にホスホン酸塩界面活性剤を含まない、請求項1に記載の殺菌組成物。
  19. 少なくとも約20重量%の1種以上のC1-8アルコール、
    1種以上のキレート剤、および
    少なくとも1種の陰イオン性界面活性剤、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、および少なくとも1種の両性界面活性剤を含み、
    ECOCERT規格に従って天然洗浄剤と認証され、
    約1分以下の接触時間で以下の欧州規格EN 13697、EN 13727、EN 1275、EN 1650、およびEN 13624のうち1つ以上に合格する、殺菌組成物。
  20. 少なくとも約20重量%の1種以上のC1-8アルコール、
    1種以上のpH調整剤、および
    少なくとも3種の界面活性剤を含み、
    前記少なくとも3種の界面活性剤のそれぞれはベタイン基、硫酸基、およびグルコース基のうちの1つ以上を含み、
    約1分以下の接触時間で以下の欧州規格EN 13697、EN 13727、EN 1275、EN 1650、およびEN 13624のうち1つ以上に合格する、殺菌組成物。
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