JP2013534222A - 毛を増強するための組成物、方法およびキット - Google Patents

毛を増強するための組成物、方法およびキット Download PDF

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Abstract

式:

【化43】
Figure 2013534222


[式中、破線の結合は、単結合または二重結合を表し;RおよびR’は、水素、置換されてよいC〜C直鎖または分枝鎖アルキルからなる群から個別に選択され;Xは、ハロゲン化物、ハロゲン化物含有基または水素からなる群から選択され;yは0または1であり、xは0または1であり、xおよびyは、両方が1ではないかまたは両方が0ではない]の化合物;またはその塩を含む組成物。
毛を改質するための局所塗布用の組成物および組成物の局所塗布方法も記載され、前記改質は、被験者上の毛、または生物学的に被験者のものではない毛または生まれつき被験者の一部ではない毛(例えば、かつらまたはエクステンションの毛)(「非天然毛」)のカールの増加を含む。別の一実施形態において、前記改質は、毛を調整すること、および/または毛の外見もしくは美しさを美容的に向上させること(例えば、見た目、ならびに柔らかさおよび肌触りの感触の増加)と共に毛のカールの増加を含む。したがって、記載した前記組成物は、頭皮上の現存する毛またはまつ毛または非天然毛に塗布して、毛のカールおよび/または見た目と感触を増加させることができる。一実施形態において、組成物は、以下の式:

【化44】
Figure 2013534222


[式中、破線の結合は単結合または二重結合を表し、いずれかの鎖中の結合が二重結合である場合、シスまたはトランス配置が考えられ;
式中、AおよびBは、水素原子、ヒドロキシル基(−OH)およびハロゲン原子(例えばフッ素原子)から個別に選択されるが、但し、AおよびBの一方がヒドロキシル基である場合はAおよびBの他方が水素原子であり、AおよびBの一方がハロゲン原子である場合はAおよびBの他方がハロゲン原子または水素原子であり;
式中、Zは、3から7個の炭素原子を有するシクロアルキル部分、4から10個の炭素原子を含むアリール部分、または3から9個の炭素原子と窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1種のヘテロ原子とを含むヘテロアリール部分であり;および
式中、XおよびXは、水素原子、置換されてよいC〜C直鎖または分枝鎖

【化45】
Figure 2013534222

および、
【化46】
Figure 2013534222

から個別に選択され、および
は、1から6個の炭素原子を有するアルキル部分であり;
式中、RおよびRは、オキソ基(=O)、ヒドロキシル基(−OH)またはエステル基(−O(CO)R)(およびRは、1から約20個の炭素原子を有する飽和または不飽和非環式炭化水素基である)、および−(CH[式中、mは0、または1から10の整数であり、およびRは、3から7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、または上記定義の通りのアリールもしくはヘテロアリール基である]から個別に選択され;
式中、yは0または1であり、xは0または1であり、xおよびyは、両方が1ではない]によって表される有効量の化合物(分子)またはその塩を含む。

Description

まつ毛を含むヒトの毛を増強するための組成物、方法およびキット。
特定の治療剤は毛の成長を誘導することが知られてきた。一例としては、ミノキシジル(Minoxidil)(6−(1−ピぺリジニル)−2,4−ピリミジンジアミン−3−オキシドがある(特許文献1および特許文献2)。ミノキシジルは、元来は抗高血圧薬としての使用のために調製され、販売された。この後者の目的のためのミノキシジルの使用に関連して、ミノキシジルの使用は、特許文献3および特許文献4で報告されているように、毛の成長および太さの増加をも引き起こしたことが認められた。今日では、ミノキシジルは、男性(男性型脱毛症)および女性のための頭皮における脱毛症の処置のために、Pfizerによって商標Rogaine(登録商標)の下で市販されている。別の例としては、Merck & Co.によって市販されているフィナステリド(Propecia(登録商標))がある。フィナステリドは、元来は良性前立腺肥大のために開発されたが、特許文献4で報告されているように男性型脱毛症の処置に有効であることが分かった。
プロスタグランジンF2のファミリーの分子は、眼内圧を低下させるために導入された薬物の中の分子である。Upjohn Companyは、一般にラタノプロストとして公知であり、かつその化学名がイソプロピル−(Z)−7[(1R,2R,3R,5S)3,5−ジヒドロキシ−2−[(3R)−3−ヒドロキシ−5−フェニルペンチル]シクロペンチル]−5−ヘプテノエートであるプロスタグランジンF2α類似体を同定した。ラタノプロストは、緑内障および高眼圧症の患者の眼内圧上昇を低下させるための商標Xalatan(登録商標)の下でPharmacia & Upjohn(現在はPfizerの一部)によって市販されている。その形態は、0.005%(50μg/ml)のラタノプロスト眼用溶液であり、直接眼上へ点眼器によって塗布される。一般に、1滴に約1.5μgのラタノプロストが含有される。
眼内圧を低下させるために使用する過程で、ラタノプロストは、一部の患者で色素沈着の増加およびまつ毛の成長を引き起こすことが報告されている。特許文献5には、ラタノプロストを使用すると、まつ毛の長さの増加、正常なまつ毛の線に沿ったまつ毛の数の増加、まつ毛の太さおよび光沢の増加、正常なまつ毛の成長領域に隣接した遷移領域内での補助的なまつ毛様の終毛の増加、目頭および目尻の領域でのまつ毛様の終毛の増加、まつ毛の色素沈着の増加、隣接する瞼の皮膚上の微細な毛の数の増加、長さの増加、ならびに光沢および太さの増加、まつ毛およびまつ毛様の終毛の垂直で角ばった形状の増加、につながると述べられていた。
Alcon, Inc.(「Alcon」)は、緑内障処置薬として、その化学名がイソプロピル(z)−7−[(1R,2R,3R,5S)−3,5−ジヒドロキシ−2−[(1E,3R)−3−ヒドロキシ−4−[(α,α,α−トリフルオロ−m−トリル)オキシル]−1−ブテニル]シクロペンチル]−5−ヘプテノエートであるトラボプロストとして一般に公知であるプロスタグランジンF2α類似体を導入した。また、Alconは、特許文献6において、毛を成長させるためのトラボプロストに対する特許権保護を求めた。
Allergan, Inc.(「Allergan」)は、緑内障を処置するための、その化学名がシクロペンタンN−エチルへプタンアミド−5−cis−2−(3α−ヒドロキシ−5−フェニル−1−trans−ペンテニル)−3,5−ジヒドロキシ,[1α,2α,3α,5α]であるビマトプロスト(Bimatoprost)を導入した。特許文献7は、まつ毛を含む毛を成長させるためのこの分子および同様の分子を使用することを目的とするものである。Allerganは、ビマトプロストがプロスタミド(prostamide)であることに基づいて、ビマトプロスト分子を他のプロスタグランジンから区別する。
特許文献8および特許文献9には、緑内障または眼内圧上昇等の眼疾患のための予防薬または治療薬として使用するための含フッ素プロスタグランジン誘導体が記載されている。
米国特許第3,382,247号 米国特許第3,644,363号 米国特許第4,139,619号 米国特許第4,968,812号 米国特許第6,262,105号 米国特許出願第2003/0199590号 米国特許第7,351,404号 米国特許第5,886,035号 米国特許第5,985,920号 米国特許第5,001,153号 米国特許第5,422,368号 米国特許第5,510,383号 米国特許第5,607,978号
図1は、Coreyアセテート誘導体からエチルアミドを含むジフルオロ化合物へのプロセスの流れを示している。
局所塗布のための組成物、毛を増強するための組成物の局所塗布方法、およびキットが記載される。本明細書で用いられる毛の増強としては、実際の毛の形成に関連する毛包内の毛根もしくは細胞を刺激もしくは促進して毛を成長させること、または毛の成長速度を加速させることを含んだ、現存の毛の成長を刺激することまたは促進することが挙げられる。この意味での毛の成長には、毛の長さの増加および/または直径の増加が含まれる。また、毛を増強させることには、(例えば、休眠毛包の部位で)新しい毛の成長を刺激することまたは促進することも挙げられる。毛を増強させることには、前記化合物または前記化合物を含む組成物にさらされた毛がより長く、より厚くおよび/またはよりふっくらと見えるかまたは感じるように、毛を整えることおよび/または毛の外見もしくは美しさを美容的に向上させることも含まれる。また、毛を増強させることには、メラノサイト、または暗色色素メラニンを生成する同様の細胞を刺激することによって、できるだけ毛を黒くすることも含まれる。毛のある場所としては、頭皮(例えば頭毛)、眼瞼(例えばまつ毛)および額(例えば眉毛)、ならびに毛が存在するかまたは望まれ得るヒト皮膚のあらゆる他の部分が含まれる。
一実施形態において、組成物は、以下の式:

Figure 2013534222

[式中、破線の結合は、シスまたはトランス配置であってよい単結合または二重結合を表し;RおよびR’は、水素、または置換されてよいC〜C直鎖もしくは分枝鎖アルキル(例えば、メチル、エチル、イソプロピル)(すなわち、アルキル基中の炭素原子に結合する水素原子の内の1個以上が他の置換基(例えば、セリノールアミド、−CH(CHOH))で置換される)から個別に選択され;Xは、ハロゲン化物(例えば、F、Cl、Br、I)、ハロゲン化物含有基(例えば、CF)または水素であり;y=0およびx=1またはy=1およびx=0のいずれかである]によって表される、毛を増強する有効量の化合物を含む。前記分子は、その主鎖がプロスタグランジンに類似しているので、ジフルオロプロスタグランジンまたはプロスタグランジン様化合物として特徴づけることができる。
ジフルオロ化合物は、分子遊離形態(分子)またはその許容し得る塩(化合物)であってもよい。許容し得る塩は、皮膚科的に許容し得る塩または医薬的に許容し得る塩である。塩の一例としては、塩酸塩等の前記分子のハロゲン酸塩がある。一実施形態において、得られた塩化合物は、前記分子の窒素に結合したハロゲン酸塩からのプロトンを有し、ハロゲン化物により荷電平衡が保たれている。本記載の全体にわたって、特に示されない限り、化合物の参照には分子または化合物が含まれる。
別の一実施形態において、前記化合物は、以下の式:

Figure 2013534222

[式中、R、R’、X、yおよびxは上記に定義されたものである]またはその許容し得る塩を有する。
特定の一実施形態において、前記化合物は、以下の分子の内の1つまたはその塩である。

Figure 2013534222

Figure 2013534222

Figure 2013534222

Figure 2013534222

Figure 2013534222
一実施形態において、上記の1種以上の化合物は、皮膚科的に適合性のあるビヒクルまたは担体と混合して組成物を形成する。適切なビヒクルには、例えば、例えば生理食塩水等の水溶液、油(例えばヒマシ油)、溶液、泡、クリームまたは軟膏が含まれる。適切なビヒクルは、さらに、例えば塩化ベンザルコニウム等の皮膚科的に適合性のある保存剤、例えばポリソルベート80等の界面活性剤、リポソームまたはポリマー、例えば、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびヒアルロン酸を含んでよく、これらは粘度を増加させるために使用され得る。例えばフェノキシエタノール、クロルフェネシンおよび/またはパラベン等の抗菌剤を加えてもよい。
一実施形態において、上記で定義される毛を増強する有効量の1種以上の化合物と皮膚科的に適合性のある担体とを含む毛を増強するための局所処置のための皮膚科用組成物も開示される。活性化合物の有効量は、当業者によって決定され得るが、用いる化合物、塗布の頻度、および所望の結果に応じて変化する。1種の化合物または複数種の化合物の量は、一般に皮膚科用組成物の約0.0000001〜約10重量パーセントの範囲であり、好ましくは全皮膚科用組成物の約0.0001〜約10重量パーセントである。
別の一実施形態において、組成物は、記載されているジフルオロプロスタグランジンもしくはプロスタグランジン様化合物または(1種または複数種の)化合物および他の毛処置助剤、例えば、酸化防止剤(例えば、ビタミンE)、血管拡張剤(例えば、ミノキシジル)、抗菌剤(例えば、過酸化ベンゾイル)または抗炎症剤(例えば、ヒドロコルチゾン、シクロキシゲナーゼ阻害剤、リポオキシゲナーゼ阻害剤の組み合わせを含むことができる。
前記組成物は、例えば眼の表面などへの間接塗布とは対照的に、現存する毛への、または毛の増強が所望される領域内の真皮への直接塗布等、毛を増強することが望まれる領域内において、例えばヒトの、皮膚の表面を意味する真皮に局所塗布してよい。そのような場所としては、男性または女性の頭皮、まつ毛領域または眼瞼もしくは額が挙げることができる。(1種または複数種の)化合物または組成物の1本の毛または複数本の毛の基部に塗布すると、例えば必ずしも実際に皮膚に接触することなく、(1種または複数種の)化合物または組成物が毛包の方に1本の毛または複数本の毛の長さで引き上げられる吸い上げ作用が生じることができる。持続期間(例えば、数週間以上(例えば、1ヵ月から数ヵ月)毎日)、反復塗布することが望まれる。
毛が存在しない場合は、毛の成長が望まれる真皮に前記組成物を直接塗布してよい。この真皮には、例えば脱毛症または他の機序(例えば、化学療法処置に対する副作用としての脱毛)によって現存する毛の密度が低下した頭皮が含むことができる。特定のアジア文化において、陰毛がないことは、特に女性において、不運と考えられ、深刻な問題であり得る。この問題に対処するために、前記組成物を陰部に塗布してもよい。一実施形態において、毛の成長が所望される真皮の領域に対する組成物の毎日の反復局所塗布は、毛の成長が生じるまで継続してもよく、そのような成長を維持するために周期的に(毎日、毎週)継続してもよい。一実施形態において、そのような真皮への局所塗布は、例えば、泡またはクリームである組成物を含む送達ビヒクルを利用してもよい。
まつ毛を増強するためには、毛包と隣接した眼瞼の基部における、または毛包から毛が成長する場所における(例えば、まつ毛の線に沿った)皮膚に、上記の通りの少なくとも1種のジフルオロプロスタグランジンまたはプロスタグランジン様化合物を含む組成物を塗布してもよい。代替的にまたは追加的には、前記組成物をまつ毛自体に塗布してよい。まつ毛、またはまつ毛に関連した眼瞼真皮の領域(例えば、まつ毛が成長する毛包を含む眼瞼の基部)に前記組成物を連続的に数日間、数週間または数ヵ月間反復塗布(例えば、6ヵ月間、毎日定期的に塗布)すると、まつ毛がより長く、より太くおよび/またはよりふっくらと見えるように現存のまつ毛が整えられ、美容的に増強する。そのような塗布により、まつ毛の成長も刺激または促進される。
別の一実施形態においては、キットが開示されている。前記キットは、容器内において、皮膚科的に適合性のあるビヒクルまたは担体内に上記の通りの少なくとも1種のジフルオロプロスタグランジンまたはプロスタグランジン様化合物の組成物を含んでよい。前記容器は、ある期間にわたり反復塗布するための組成物の量、例えば3〜6ヵ月の期間にわたり毎日塗布するために十分な組成物の量を含む。前記容器は、塗布器、例えば、マスカラブラシ、アイライナブラシ、または前記組成物を皮膚に塗布するための他の器具を含んでもよい。泡の形態の組成物の場合、前記容器は、加圧されてよく、所望量を使用者の手の上に分注するためのノズルを含んでよい。
実施例1:3,3−ジフルオロ−4−フェノキシブタ−1−エニル−3,5−ジヒドロキシシクロペンチル−ヘプタ−5−エン酸の合成
Coreyアセテート誘導体から開始して、交換反応を介してジメチル2−オキソ−3−フェノキシ−プロピルホスホネート等のオメガ鎖主鎖を付加する。形成された中間体内で2位のオキソ基を保存し、次いでフッ素化合物で還元してジフルオロ前駆体を生成する。続いてCoreyアセテート誘導体の別の部位でアルファ鎖を付加して、3,3−ジフルオロ−4−フェノキシブタ−1−エニル−3,5−ジヒドロキシシクロペンチル−ヘプタ−5−エン酸を得る。

Figure 2013534222
実施例2:3,3−ジフルオロ−4−フェノキシブタ−1−エニル−3,5−ジヒドロキシシクロペンチル−メチルヘプト−5−エノエートの合成
その3,3−ジフルオロ−4−フェノキシブタ−1−エニル−3,5−ジヒドロキシシクロペンチル−ヘプタ−5−エン酸にテトラヒドロフラン(THF)の溶液中におけるヨードメタンを加えて、3,3−ジフルオロ−4−フェノキシブタ−1−エニル−3,5−ジヒドロキシシクロペンチル−メチルヘプタ−5−エノエートを形成する。

Figure 2013534222
実施例3:3,3−ジフルオロ−4−フェノキシブタ−1−エニル−3,5−
ジヒドロキシシクロペンチル−N−エチルヘプタ−5−エナミドの合成
その3,3−ジフルオロ−4−フェノキシブタ−1−エニル−3,5−ジヒドロキシシクロペンチル−メチルヘプタ−5−エノエートに水中におけるエチルアミンを加えて、3,3−ジフルオロ−4−フェノキシブタ−1−エニル−3,5−ジヒドロキシシクロペンチル−N−エチルヘプタ−5−エナミドを形成する。

Figure 2013534222
図1は、Coreyアセテート誘導体から前記酸への、前記エステルへの、次いでエチルアミド(化合物3)へのプロセスの流れを示す。特許文献8には、ジフルオロ−プロスタグランジン誘導体の調製方法も記載されているが、毛(まつ毛)の成長におけるそのような誘導体の使用については記載されていない。
以下の実施例は、化合物3等のジフルオロ化合物を含む代表的な組成を提供する。
実施例4:まつ毛組成
Figure 2013534222
実施例5:まつ毛組成
Figure 2013534222
実施例6:まつ毛組成
Figure 2013534222
実施例7:頭皮組成
Figure 2013534222
実施例8:
実験により、3,3−ジフルオロ−4−フェノキシブタ−1−エニル−3,5−ジヒドロキシシクロペンチル−N−エチルヘプタ−5−エナミド(化合物(3))および16−フェノキシPGF2αエチルアミド(C15原子における置換基が異なる分子であって、後者はC15に別々に結合する水素原子およびヒドロキシル基(−OH)を有する)の活性を比較した。

Figure 2013534222


Figure 2013534222
テスト結果から、これらの分子の各々がまつ毛の成長を刺激または促進する度合いに有意差があることが示される。具体的には、化合物(3)は、0.025%、0.010%および0.003%の濃度を毎日塗布する別々のテストにおいて、わずか10〜14日間の範囲内でまつ毛を顕著に成長させる。0.025%の濃度の毎日の塗布では、成長は劇的だった(「ポップ」と記載される)。数週間以上では、0.025%、0.010%または0.003%の濃度でまつ毛の成長は他方の分子(16−フェノキシPGF2αエチルアミド)と同様に明らかではなかった。12週間もの塗布を行った後でも、16−フェノキシPGF2αエチルアミドの塗布の最終的効果は、密度(新しいまつ毛の数)、太さおよび長さに関して化合物(3)の塗布効果より有意に小さかった。化合物(3)分子の塗布効果の分析により、化合物(3)分子の投与は休眠中のまつ毛毛包を刺激して新しいまつ毛が生成し始め、加速した速度で現存するまつ毛を成長させることが示された。
テスト結果から、C15位のジフルオリド原子が毛の成長の刺激または促進を含む毛の増強の可能性を著しくかつ一意的に向上させるという結論が導かれる。理論に束縛されるものではないが、この観察は作用の一意的な生化学的経路および機序に起因し、この経路は毛の毛包の非常に強い刺激をもたらすと考えられる。
C15位におけるヒドロキシル基を有するPGF2αアミド分子と比較して、C15位における2個のフッ素原子を有するジフルオロプロスタグランジンアミド分子に対して異なり、かつ新規な一組の分子受容体部位が存在することが仮定される。
別の一実施形態において、毛を改質するための局所塗布用の組成物および組成物の局所塗布方法が記載され、前記改質は、被験者上の毛、または生物学的に被験者のものではない毛または生まれつき被験者の一部ではない毛(例えば、かつらまたはエクステンションの毛)(「非天然毛」)のカールの増加を含む。別の一実施形態において、前記改質は、毛を調整すること、および/または毛の外見もしくは美しさを美容的に向上させること(例えば、見た目、ならびに柔らかさおよび肌触りの感触の増加)と共に毛のカールの増加を含む。したがって、記載した前記組成物は、頭皮上の現存する毛またはまつ毛または非天然毛に塗布して、毛のカール、バルク(ボリューム)および/または見た目と感触を増加させることができる。一実施形態において、組成物は、以下の式によって表される有効量の化合物を含む。

Figure 2013534222
式中、破線の結合は単結合または二重結合を表し、いずれかの鎖中の結合が二重結合である場合、シスまたはトランス配置が考えられ、
式中、AおよびBは、水素原子、ヒドロキシル基(−OH)およびハロゲン原子(例えばフッ素原子)から個別に選択されるが、但し、AおよびBの一方がヒドロキシル基である場合はAおよびBの他方が水素原子であり、AおよびBの一方がハロゲン原子である場合はAおよびBの他方がハロゲン原子または水素原子であり、
式中、Zは、3から7個の炭素原子を有するシクロアルキル部分、4から10個の炭素原子を含むアリール部分、または3から9個の炭素原子と窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1種のヘテロ原子とを含むヘテロアリール部分であり、および
式中、XおよびXは、水素原子、置換されてよい(例えば、セリノールアミド、−CH(CHOH))、C〜C直鎖または分枝鎖アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル)、

Figure 2013534222
および、
Figure 2013534222
から個別に選択され、および
は、1から6個の炭素原子を有するアルキル部分であり;
式中、RおよびRは、オキソ基(=O)、ヒドロキシル基(−OH)またはエステル基(−O(CO)R)(およびRは、1から約20個の炭素原子を有する飽和または不飽和非環式炭化水素基である)、および−(CH[式中、mは0、または1から10の整数であり、およびRは、3から7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、または上記定義の通りのアリールもしくはヘテロアリール基である]から個別に選択され、
式中、yは0または1であり、xは0または1であり、xおよびyは、両方が1ではない。
前記化合物は、哺乳動物の皮膚への局所塗布に適合させた担体に関連した、遊離形態(分子)、またはその許容し得る塩(化合物)、例えば、前記分子の窒素原子において形成された陽イオンもしくは陰イオン塩であってよい。特に明記されない限り、化合物の参照には分子または化合物が含まれる。
一実施形態において、前記化合物は、以下の式:

Figure 2013534222

[式中、A、B、X、X、xおよびyは、上記で定義された通りであり、Yは、アルキル基、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素)、ニトロ基、アミノ基、チオール基、ヒドロキシ基、アルキルオキシ基、アルキルカルボキシ基、ハロ置換アルキルから選択され、ここでアルキルは1から6個の炭素原子を含み、nは0、または1から3の整数である]によって表されるか、またはその許容し得る塩である。
別の一実施形態において、前記化合物は、以下の式:

Figure 2013534222

[式中、A、B、X、X、x、y、Yおよびnは、上記で定義された通りである]、またはその許容し得る塩を有する。
特定の一実施形態において、前記化合物は、
上記の化合物(1)〜(5)のいずれかから選択されるか、または以下の式の内の1つもしくはその塩を有する分子である。

Figure 2013534222

Figure 2013534222

Figure 2013534222

Figure 2013534222
化合物(6)〜(9)は、例えば特許文献10、特許文献11、特許文献12、および特許文献13に記載されている技術を含む本技術分野で公知の技術を用いて調製することができる。
一実施形態においては、(化合物(1)〜(9)を含む)上記の1種以上の化合物を皮膚科的に適合性のあるビヒクルまたは担体と混合する。適切なビヒクルには、生理食塩水等の水溶液、油(例えばヒマシ油)、水溶液、水/アルコール溶液、または軟膏が、例えば含まれる。適切なビヒクルは、さらに、皮膚科的に適合性のある保存剤、例えば、塩化ベンザルコニウム、例えばポリソルベート80等の界面活性剤、リポソームまたはポリマー、例えば、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびヒアルロン酸を含んでよく、これらは粘度を増加させるために使用され得る。
一実施形態において、上記で定義される毛を改質する有効量の1種以上の化合物と皮膚科的に適合性のある担体とを含む皮膚科用組成物であって、カールの増加を含んだ現存する毛の改質を誘導または刺激するための局所処置のための皮膚科用組成物も開示されるが、ここで前記改質は、毛のカールの増加、または増加したカールを含む。前記化合物の有効量は、当業者によって決定され得るが、用いる化合物、塗布の頻度、および所望の結果に応じて変化し、前記化合物は、一般に皮膚科用組成物の約0.0000001〜約50重量%の範囲であり、好ましくは全皮膚科用組成物の約0.001〜約50重量%であり、より好ましくは前記組成物の約0.1〜約30重量%である。別の一実施形態において、組成物は、記載されている化合物または(1種または複数種の)化合物および他の毛処置助剤、例えば、酸化防止剤(例えば、ビタミンE)、血管拡張剤(例えば、ミノキシジル)、抗菌剤(例えば、ベンゾイルペルオキシド)または抗炎症剤(例えば、ヒドロコルチゾン、シクロオキシゲナーゼ阻害剤、リポオキシゲナーゼ阻害剤)の組み合わせを含むことができる。
前記組成物は、現存する毛に局所塗布され、その毛上に保持されてもよい。そのような場所としては、男性または女性の頭皮またはまつ毛領域を挙げることができる。持続した期間(例えば、数週間以上(例えば、1ヵ月から数ヵ月)毎日)の反復塗布を所望することができる。前記組成物は、まっすぐな頭毛を天然に有する人にとって、そのような毛のカールを促進させるのに有益であり得る。一般にまっすぐなアジア人の毛に対する塗布における化合物(3)(デクロロ−ジヒドロキシ−ジフルオロ−エチルクロプロステネートおよび、代替的に、化合物(8)(トリフルオロメチルデクロロエチルプロステノールアミドの組成物の有効性の証拠から、絶大なカール効果が示される。
一実施形態において、前記組成物はまつ毛を改質するのに適している。まつ毛を改質するために、(例えば、キット(組成物および指示書を含むキット)上のまたはそれを伴った指示書によって)使用時の指示書と共に組成物を被験者に与える。被験者に対しては、前記組成物をまつ毛の毛に塗布するように指示する。まつ毛を改質すること(例えば、カールおよび/または見た目と感触を増加させること)に加えて、毛の毛包に対する塗布によって毛包の太さ(例えば直径)が増加することが期待される。
一実施形態においては、前記組成物を頭皮上の毛に局所塗布してよい。例えば、被験者の頭毛の部分にカールを作り上げることまたは天然カールを向上させることに関心がある被験者に対して、(例えば、キット上のまたはそれを伴った指示書によって)毛の所望部分に前記組成物を局所的に塗布し、毛の上に前記組成物を残すように指示する。そのカールを一定期間(例えば、数日間、数週間)向上または持続させるために、被験者に対して、数日間から数週間の範囲の期間その塗布を反復するように指示する。
別の一実施形態において、上記の塗布は、非天然毛(例えば、生物学的に被験者のものではない毛または生まれつき被験者の一部ではない毛)を改質するために用いることができる。そのような毛の例としては、かつらおよび毛のエクステンションが挙げられるが、それらに限定されるものではない。
別の一実施形態においては、キットが開示されている。前記キットには、容器内において、皮膚科的に適合性のあるビヒクルまたは担体内に上記の通りの式IIIまたはIVを有する少なくとも1種の化合物の組成物が含まれてよい。前記容器には、ある期間にわたり反復塗布するための組成物の量、例えば6ヵ月間の期間にわたり毎日塗布するために十分な組成物の量を含まれる。前記容器には、塗布器、例えばマスカラブラシ、または、前記組成物を皮膚に塗布するための他の器具が含まれてもよい。泡の形態の組成物の場合、前記容器は、加圧されてよく、所望量を使用者の手の上に分注するためのノズルを含んでよい。
実施例9:
以下の実施例では、化合物としてトリフルオロメチルデクロロエチルプロステノールアミド(TDP)を用いた。TDPは以下の式を有する。

Figure 2013534222
97.6パーセントの水と0.24パーセントのTDPと2.16パーセントのエチルアルコールとを含むTDPの溶液を調製した。被験者から分離したヒトの毛の試料を水単独で処置し、一方で他のものをTDP溶液で処置した。その処置は、水およびTDP溶液中に乾燥毛試料を1分間浸漬することを含んだ。予想外に、TDP溶液で処置した場合には毛試料の各々におけるカールの明確な増加が生じた。水単独で処置した毛は、同様のカールを示さなかった。結果を図1に示す。また、TDP溶液で処置した毛では、水単独で処置した毛と比較して、見た目、ならびに柔らかさおよび肌触りのよさの感触が顕著にかつ明らかに増加した。
前述の詳細な記載において、これは特定の実施形態に関するものである。しかし、以下の請求項のより広い精神および範囲を逸脱することなく、それに対して各種の改変および変更を行い得ることは明らかであろう。したがって、本明細書および図面は、限定的なものではなく、例証的なものとみなすものとする。

Claims (19)

  1. 式:

    Figure 2013534222

    [式中、破線の結合は、単結合または二重結合を表し;RおよびR’は、水素、置換されてよいC〜C直鎖または分枝鎖アルキルからなる群から個別に選択され;Xは、ハロゲン化物、ハロゲン化物含有基または水素からなる群から選択され;yは0または1であり、xは0または1であり、xおよびyは、両方が1ではないかまたは両方が0ではない]の化合物;またはその塩を含む組成物。
  2. 前記化合物が、式:

    Figure 2013534222

    を有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記化合物が、式:

    Figure 2013534222

    を有する、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記化合物が、式:

    Figure 2013534222

    を有する、請求項2に記載の組成物。
  5. 前記化合物が、式:

    Figure 2013534222

    を有する、請求項2に記載の組成物。
  6. 前記化合物が、式:

    Figure 2013534222

    を有する、請求項2に記載の組成物。
  7. 皮膚科的に許容し得る担体をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  8. 式:

    Figure 2013534222

    [式中、破線の結合は、単結合または二重結合を表し、RおよびR’は、水素、置換されてよいC〜C直鎖または分枝鎖アルキルからなる群から個別に選択され、Xは、ハロゲン化物、ハロゲン化物含有基または水素からなる群から選択され、yは0または1であり、xは0または1であり、xおよびyは、両方が1ではない]の化合物、またはその塩を含む組成物の量を真皮、または真皮上の毛に直接塗布することを含む方法。
  9. 前記真皮が眼瞼を含む、請求項7に記載の方法。
  10. 前記化合物が式:

    Figure 2013534222

    を有する、請求項8に記載の方法。
  11. 前記化合物が式:

    Figure 2013534222

    を有する、請求項8に記載の方法。
  12. 前記化合物が式:

    Figure 2013534222

    を有する、請求項8に記載の方法。
  13. 前記化合物が式:

    Figure 2013534222

    を有する、請求項8に記載の方法。
  14. 前記組成物が皮膚科的に許容し得る担体をさらに含む、請求項8に記載の方法。
  15. 容器と;
    式:

    Figure 2013534222

    [式中、破線の結合は、単結合または二重結合を表し;RおよびR’は、水素、置換されてよいC〜C直鎖または分枝鎖アルキルからなる群から個別に選択され;Xは、ハロゲン化物、ハロゲン化物含有基または水素からなる群から選択され;yは0または1であり、xは0または1であり、xおよびyは、両方が1ではないかまたは両方が0ではない]の化合物;またはその医薬的に許容し得る塩を含む組成物と、
    を含むキットであって、かつ
    前記容器がある期間にわたる反復塗布のための組成物の量を含む、キット。
  16. 塗布器をさらに含む、請求項15に記載のキット。
  17. 前記化合物が、以下の

    Figure 2013534222

    Figure 2013534222

    Figure 2013534222

    Figure 2013534222

    Figure 2013534222

    の内の少なくとも1種から選択される、請求項15に記載のキット。
  18. 有効量の組成物を毛に直接塗布して前記毛のカールを生じさせることを含む方法であって、前記組成物が、式:

    Figure 2013534222

    [式中、破線の結合は単結合または二重結合を表し;
    式中、AおよびBは、水素原子、ヒドロキシル基(−OH)およびハロゲン原子(例えばフッ素原子)から個別に選択されるが、但し、AおよびBの一方がヒドロキシル基である場合はAおよびBの他方が水素原子であり、AおよびBの一方がハロゲン原子である場合はAおよびBの他方がハロゲン原子または水素原子であり;
    式中、Zは、3から7個の炭素原子を有するシクロアルキル部分、4から10個の炭素原子を含むアリール部分、または3から9個の炭素原子と窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1種のヘテロ原子とを含むヘテロアリール部分であり;および
    式中、XおよびXは、水素原子、置換されてよいC〜C直鎖または分枝鎖アルキル、

    Figure 2013534222
    および
    Figure 2013534222
    から個別に選択され、および
    は、1から6個の炭素原子を有するアルキル部分であり;
    式中、RおよびRは、オキソ基、ヒドロキシル基またはエステル基(およびRは、1から約20個の炭素原子を有する飽和または不飽和非環式炭化水素基である)、および−(CH[式中、mは0、または1から10の整数であり、およびRは、3から7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、または上記定義の通りのアリールもしくはヘテロアリール基である]から個別に選択され;および
    式中、yは0または1であり、xは0または1であり、xおよびyは、両方が1ではない]の化合物またはその塩を含む、方法。
  19. 前記毛がまつ毛を含む、請求項18に記載の方法。
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