JP2013531242A - 調節可能な収束および焦点スポットサイズをもったx線光学システム - Google Patents

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Abstract

X線光学システムは、光学系アッセンブリーの極近傍に位置する調節可能な開口アッセンブリーを含んだ複数コーナー光学系アッセンブリーを含む。調節可能な開口アッセンブリーは、ユーザがX線の入射ビームの収束または光学系焦点スポットサイズを容易に効果的に調節することを可能とする。調節可能な開口アッセンブリーは、ユーザが1つの波長のX線を調整し、別の波長のX線を遮断し、それにより1つより多くの波長のX線から顕示された背景放射の量を削減することを更に可能としても良い。

Description

本発明は、X線光学システムに関する。より特定には、本発明は、X線ビームを調整するX線光学システムに関する。
X線光学系は、X線源からのX線エネルギーの指向、集光、平行化または単色化を要求するX線回折分析および分光のような多くの応用で使われる。そのような応用で使われるX線光学系または反射器のファミリーは現在、金、銅、ニッケル、プラチナまたはその他の同様な元素でコーティングされた反射表面を有する全反射ミラー、グラファイトのような結晶回折エレメント、および多層膜構造を含む。
研究者は長い間、サンプル上に入射するフラックスを増加し、それ故に検出器によって受け取られる放射の信号対雑音比を増加するために、X線回折実験において集光X線光学系を採用してきた。集光光学系は、サンプルを通して大量の光子を指向させることによってフラックスを増加する。しかしながら、1つの応用について、異なるタイプのサンプルのために異なる収束角とよって異なる光学系がしばしば必要とされるので、集光多層膜光学系については、そのような光学系の収束角が多くの応用におけるそれらの適用可能性を制限する。しかも、異なる焦点距離をもった多数の光学系が、異なる応用の必要に適合するために使われる。それ故に、異なるサンプルの同じ測定のためにかまたは同じサンプルの異なる測定のために、異なる集光光学系がしばしば使われる。光学エレメントを変更することは、一般に産業にとって、特に研究者にとって、高価で時間のかかる流出であるので、異なる光学系を使うことは非効率的かつ非経済的である。
調節可能な焦点距離をもった光学系が提案されている。そのような光学系の例は、伝統的な屈曲した全反射ミラーである。しかしながら、それらのミラーの揃えと調節は非常に時間がかかり行うことが難しく、光学系の揃えまたは調節におけるあらゆる不完全さが、システム性能を低下させる。しかも、このアプローチは、可変屈曲多層膜ミラーの、同時に満たされる必要があるブラッグ条件と幾何学的条件の両方を満たすことの不能性のために、多層膜光学系には一般的に適用可能ではない。
本発明における反射表面は、多層膜または傾斜−d多層膜X線反射表面(graded-d multiplayer x-ray reflective surfaces)として構成されている。多層膜構造は、ブラッグの式:
(1) nλ=2dsinθ
ここで
n=反射の次数
λ=入射放射の波長
d=ブラッグ構造の層セット間隔または結晶の格子間隔
θ=入射角
が満たされる時にX線放射だけを反射する。
多層膜または傾斜−d多層膜反射器/ミラー(graded-d multiplayer reflectors/mirrors)は、狭帯域または単色X線放射を反射するそれらに内在する構造を利用する光学系である。多層膜構造は一般的に、比較的高電子密度の重元素層と交番する比較的低電子密度の軽元素層からなり、それらの両方が多層膜の面間隔(d-spacing)を規定する。反射されたX線放射の帯域幅は、反射器の光学的および多層膜パラメータを操作することによってカスタム化されることができる。面間隔は、多層膜ミラーの帯域通過を制御するために深さ的に変更されても良い。多層膜ミラーの面間隔はまた、平坦なまたは彎曲した多層膜反射器上の全てのポイントにおいてブラッグ条件が満たされるようなやり方で横方向傾斜(lateral grading)を通して特注されることができる。
放物線状、楕円状およびその他の非球面形状の反射器を含んだ彎曲した多層膜反射器は、或る特定のX線波長(エネルギーまたは周波数の観点でも言及される)を反射するためにブラッグの法則を満たさなければならない。反射されたX線放射の強度を最大化するために、ブラッグの法則は、そのような反射ミラーの規定された輪郭についての曲率上の全てのポイントにおいて満たされなければならない。異なる反射表面は、特定のX線波長を反射するために異なる面間隔を要求する。これは、望ましいX線波長が反射されるようにブラッグの法則を満たすために面間隔が反射器の曲率とマッチすべきであることを意味する。ブラッグの法則が満たされなければならないので、入射角と面間隔は通常固定され、よって反射されたかまたは作動する波長が固定される。
調節可能な作動する波長を有する多層膜光学系は、米国特許第6,421,417号にJiang et al.によって開示されており、その全体はここで引用によって組み込まれる。一例では、光学系の波長は、光学系の曲率を変更することによって調節されても良い。この場合には、曲率における変更は、光学系の再揃えを要求する。従って、そのような光学系は、異なる波長における最善の性能について完全に最適化されることができない。
単一結晶回折では、通常は単一の波長の、例えば、単色X線は、分析下にある結晶についての情報を提供する反射のパターンを作成する。もし1つより多くの波長のX線が使われれば、結晶についてのより多くの情報が収集されることができる。従って、その各々が予め決められた波長を反射するように構成された少なくとも2つのコーナーを含んだ、複数コーナーカークパトリック−バエズ型X線光学系アッセンブリー(multiple corner Kirkpatrick-Baez type x-ray optic assembly)が、サンプルを分析するのに使われても良い。単一コーナーカークパトリック−バエズビーム調整光学系アッセンブリー(single corner Kirkpatrick-Baez beam conditioning optic assembly)は、米国特許第6,041,099号にGutman et al.によって開示されており、複数コーナーカークパトリック−バエズビーム調整光学系アッセンブリー(multiple corner Kirkpatrick-Baez beam conditioning optic assembly)は、米国特許第6,014,423号にGutman et al.によって開示されており、それらの全体がここで引用によってここに組み込まれる。複数コーナー光学系アッセンブリーでは、例えば、1つのコーナーが第1の波長のX線を反射するように構成されていても良く、別のコーナーが第2のX線波長のX線を反射するように構成されていても良い。もし第1の波長において動作するように選択された特定のターゲット材料をもったX線源が、複数コーナー光学系アッセンブリーを照射すると、第1の波長のX線を反射するように構成されたコーナーが、ターゲット特性輝線の放射、または単色放射を反射し、第2の波長のX線を反射するように構成された第2のコーナーが、その特性輝線の周りの波長をもった連続的放射の或る部分を収集して反射し、よって望まれない背景放射を作り出す。
よって、柔軟な光学的解決策を提供するより効率的なX線システムについての必要がある。特に、1つより多くの波長のX線を反射するように構成された光学系アッセンブリーからなるX線システムにおいて作成される背景放射を削減する必要がある。更には、複数コーナー光学系アッセンブリーからなるX線システムにおいてビーム収束または焦点スポットサイズを調節することが可能なX線システムについての必要がある。
上の必要を満たすこと、および関連技術の列挙された欠点とその他の制限を克服することにおいて、本発明の少なくとも1つの実施形態は、1つより多くの波長のX線を調整することおよびX線の入射ビームの収束または光学系焦点スポットサイズを調節することが可能なX線光学システムを提供する。
本発明の教示内容に従ったX線光学システムの一実施形態は、全体的に、光学軸の周りに配置された2つ以上の単一コーナーカークパトリック−バエズ横並び光学系(single corner Kirkpatrick-Baez side-by-side optics)を含んだ複数コーナー光学系アッセンブリーを含む。各単一コーナー光学系は、第1の反射表面と、第1の反射表面と直交する第2の反射表面を含む。第1および第2の反射表面は、光学系入口ゾーンから光学系出口ソーンまで伸びている。単一コーナー光学系は、反射表面が光学軸に面して光学系アッセンブリーの内部表面を規定し、光学系入口および出口ゾーンがそれぞれ揃えられ、よってアッセンブリー入口および出口ゾーンを規定するように、光学軸の周りに配置されている。各単一コーナー光学系は、予め決められたX線波長のX線ビームを調整するように構成されている。当業者は、「予め決められたX線波長」、「第1の波長」、「第2の波長」等の用語が、単一のX線波長のみに限定されるべきではなく、むしろ光学系が調整するように構成されているところの波長範囲を含み得ることを認識するであろう。
複数の内の第1の単一コーナー光学系は、第1のX線波長を有する第1のX線ビームを調整するように構成されている。調節可能な開口アッセンブリーが、アッセンブリー入口および出口ゾーンの1つにおいて配置されている。調節可能な開口アッセンブリーは、それを通して形成された開口を有する少なくとも1つの可動体部分を含む。第1の可動体部分は、光学系焦点スポットサイズを調節、第1のX線ビームの収束を調節および第1の波長を有する第1のX線ビームを塞ぐの少なくとも1つをするよう第1のX線ビームのサイズまたは形状を調節するように第1の単一コーナー光学系に対して可動である。
本発明の教示内容に従ったX線光学システムの別の実施形態は、全体的に、実質的に囲い込まれた円筒形構成を有する4コーナー光学系を含む。4コーナー光学系は、入口および出口ゾーンと光学軸を含む。4コーナー光学系の各コーナーは、X線ビームを調整するように構成されている。調節可能な開口アッセンブリーが、入口および出口ゾーンの1つにおいて配置されている。調節可能な開口アッセンブリーは、開口を規定するようにお互いに対して可動に結合された第1および第2の可動ブレードを含む。ブレードの各々は、開口のサイズまたは形状を調節するように光学軸に向かって第1の方向におよび光学軸から離れて第2の方向に可動である。調節可能な開口アッセンブリーは、入口ゾーンにおいて配置された時に光学系焦点スポットサイズを調節し、出口ゾーンにおいて配置された時にX線ビームの収束を調節するように構成されている。
この発明の更なる目的、特徴および利点は、この明細書の添付されその一部を形成する図面と請求項を参照して、以下の記載を精査した後に、当業者には容易に明らかとなるであろう。
図1は、本発明の教示内容に従ったX線光学システムの概略図である。 図2aは、複数コーナー光学系アッセンブリーの単一コーナーカークパトリック−バエズ横並び光学系の斜視図である。 図2bは、X線ビーム経路を描いている単一コーナーカークパトリック−バエズ横並び光学系の模式図である。 図3aは、複数コーナー光学系アッセンブリーの正面図である。 図3bは、本発明の教示内容に従った調節可能な開口アッセンブリーと共に示された、図3aの複数コーナー光学系アッセンブリーの正面図である。 図3cは、本発明の教示内容に従った調節可能な開口アッセンブリーと共に示された、図3aの複数コーナー光学系アッセンブリーの正面図である。 図3dは、本発明の教示内容に従った調節可能な開口アッセンブリーと共に示された、図3aの複数コーナー光学系アッセンブリーの正面図である。 図4aは、複数コーナー光学系アッセンブリーの側方斜視図である。 図4bは、図4aの複数コーナー光学系アッセンブリーの正面図である。 図4cは、本発明の教示内容に従った調節可能な開口アッセンブリーと共に示された、図4aの複数コーナー光学系アッセンブリーの正面図である。 図5aは、本発明の更なる教示内容に従った調節可能な開口アッセンブリーの正面図である。 図5bは、本発明の更なる教示内容に従った調節可能な開口アッセンブリーの正面図である。 図5cは、本発明の更なる教示内容に従った調節可能な開口アッセンブリーの正面図である。 図5dは、本発明の更なる教示内容に従った調節可能な開口アッセンブリーの正面図である。 図6aは、4コーナー光学系アッセンブリーの斜視図である。 図6bは、本発明の更なる教示内容に従った調節可能な開口アッセンブリーと共に示された、図6aの光学系アッセンブリーの正面図である。 図7は、光学長の関数として焦点スポットサイズとフラックスを示しているプロットである。 図8は、光学長の関数としてフラックスとビーム収束を示しているプロットである。
本発明の教示内容に従って、改良されたX線光学システムは、ユーザがX線の入射ビームの収束または光学系焦点スポットサイズを容易に効果的に調節することを可能とする、可動な、即ち調節可能な開口アッセンブリーを組み込む。そうする際に、潜在的な測定の範囲について高度の収束を有する光学系を使い、それから開口を調節することによって特定の測定についての収束を選択することによって、X線システムのフラックスと分解能が最適化されることができる。よって、フラックスと分解能は、容易に調節され、異なる応用または測定の必要について最適化され、それ故に光学システム全体の効率が増加される。
本発明の更なる教示内容に従って、ビーム収束と光学系焦点スポットサイズを調節することが可能であると共に、望まれない背景放射を最小化しながら異なる波長のX線を調整することが可能である改良されたX線光学システムが提供される。X線光学システムは、ユーザが異なる波長を反射するように構成された反射表面の間を容易にかつ実効的に切り替え、同時にX線の入射ビームの収束を調節するかまたは光学系焦点スポットサイズを調節することを可能とする、少なくとも1つの調節可能な開口アッセンブリーを組み込む。
図1を参照すると、X線源12と、複数の単一コーナーカークパトリック−バエズ横並び光学系(single corner Kirkpatrick-Baez side-by-side optics)26を含んだ複数コーナー光学系アッセンブリー14と、調節可能な開口アッセンブリー15と、サンプル22と、検出器24をもった、X線光学システム10が示されている。X線源12は、高輝度回転陽極X線発生器またはマイクロフォーカシングソースのような、実験室ソースであることができる。複数コーナー光学系アッセンブリー14は、光学軸の周りに配置された複数の単一コーナーカークパトリック−バエズ横並び光学系26からなる。2つの単一コーナー光学系26が図1に見られることができるが、複数コーナー光学系アッセンブリー14は、2つより多くの単一コーナー光学系26を含んでいても良い。好ましくは、複数コーナー光学系アッセンブリー14は、少なくとも4つの単一コーナー光学系26を含む。例えば、図1では、それらが図1では視認可能ではないように、 単一コーナー光学系26の各々の背後に追加の単一コーナー光学系があっても良い。
描写の目的のために、単一コーナーカークパトリック−バエズ横並び光学系26自体が、図2aに示されている。図2aに描かれたように、本発明の教示内容に従った、複数コーナー光学系アッセンブリー14(図3a)の各単一コーナー光学系26は、X線源12から送出されたX線を反射するように構成された第1と第2の直交する反射表面32と33を含む。図2bは、単一コーナー光学系26に対する入射および反射X線ビーム経路を描いている。X線ビーム34は、X線源12から放射され、X線ビームの断面36において検査されても良い。入射X線ビームの断面36は、X線源12を出るX線ビームの多くの発散する方向を描いている。入射X線ビーム34は、作動ゾーン38aによって反射され、作動ゾーン38aと反対側で部分的に重複する反射表面32と33の接合部の上に全体的に横たわる作動ゾーン38bに再指向される。X線ビーム34はそれから、単一コーナー光学系26を出て、反射表面32と33の形状とX線源12の形に依存して、発散したか、平行化されたか、フォーカスされた形であり得る。
本発明のための放物線状または楕円状のミラー表面のあらゆる組み合わせが使われても良い。例えば、反射表面32または33の1つは、楕円状表面を有していても良く、反射表面32または33のもう1つは、放物線状反射表面を有していても良い。
前述した通り、本発明における反射表面またはミラーは、ブラッグの式、上の式(1)が満たされた時にX線放射を反射する、多層膜または傾斜−d多層膜ブラッグX線反射表面(graded-d multiplayer Bragg x-ray reflective surfaces)として構成されている。多層膜ブラッグミラーは、入射X線についてのより高い収集効率に結果としてなる大きな反射角を有する。それらの多層膜化されたミラーは、全反射ミラーと比較して、ファインフォーカスX線チューブでもって一桁より多くフラックスを増加することができる。多層膜化されたミラーはまた、それらの単色出力のために、何千回にもよる回折分析中に望まれない特性放射を削減することができる。
図2aを参照すると、固定された開口アッセンブリー39が、同軸ダイレクトX線、単一バウンスX線または散乱X線を排除するために、各光学系26の入口ゾーン28および/または出口ゾーン30に置かれる。図2aに描かれているように、固定された開口アッセンブリー39は、光学系26のそれぞれの入口ゾーン28および出口ゾーン30の各々に配置された固定された開口40a、40bを含む。各固定された開口40a、40bは、光学系26に固定的に結合された本体部分41と、本体部分41を通して形成された開口42を含む。開口42は、好ましくは入射X線ビーム34の作動ビーム断面36よりも僅かに大きな固定された形状を有する。図2aに更に描かれ以下で更に記載されるのは、光学系26の入口ゾーン28に(即ち、ソース12と固定された開口40aの間に)配置された調節可能な開口アッセンブリー15である。調節可能な開口アッセンブリー15は、代替的に、光学系26の出口ゾーン30に(即ち、固定された開口40bとサンプル22の間に)配置されても良い。調節可能な開口アッセンブリー15は、光学系26に対する可動開口16の動きを制御するアクチュエータ(図示せず)に結合された可動開口16を含む。
図3a−dを参照すると、複数の単一コーナーカークパトリック−バエズ横並び光学系26a−dが、複数コーナー光学系アッセンブリー14を作り上げる。この実施形態では、複数コーナー光学系アッセンブリー14は非対称的である、つまり全ての単一コーナー光学系26a−dが複数コーナー光学系アッセンブリー14の光学軸Aの周りに等距離で配置されてはいない。図3aに描かれているように、複数コーナー光学系アッセンブリー14の光学軸Aは、ラインB(即ち、光学系26aと26cについての対称性のライン)とラインC(即ち、光学系26bと26dについての対称性のライン)の交差のポイントである。単一コーナー光学系26a−dは、各光学系26a−dの第1と第2の反射表面32と33が光学軸Aに面するように、光学軸Aの周りに配置される。この実施形態では、全ての単一コーナー光学系26a−dが同じ光学長を有する。単一コーナー光学系26a−dは、それらのそれぞれの入口ゾーンと出口ゾーンが揃えられ、よって複数コーナー光学系アッセンブリー14の1つの共通の入口ゾーンと1つの共通の出口ゾーンを規定するように、光学軸Aの周りに配置される。
図3a−dに描かれているように、複数コーナー光学系アッセンブリー14は、複数コーナー光学系アッセンブリー14の入口および/または出口ゾーンに配置された固定された開口アッセンブリー39を含む。図3a−dにおいてとられた眺めは、光学系アッセンブリー14の入口ゾーンまたは出口ゾーンのどちらかからのものであることができる。好ましくは、光学系アッセンブリー14は、入口および出口ゾーンの各々において固定された開口アッセンブリー39を含む。図3aに最も良く描かれているように、固定された開口アッセンブリー39は、それぞれの単一コーナー光学系26a−dの各々に結合された固定された開口40a−dを含む。固定された開口40a−dは、光学系26a−dに固定的に結合された本体部分41と、各本体部分41を通して形成された開口42を含む。前述した通り、開口42は好ましくは、各それぞれの単一コーナー光学系26a−dと関連付けられた作動ビーム断面36a−dよりも僅かに大きい。固定された開口40a−dは、ダイレクト、単一反射および散乱ビームを遮断することが可能である。
X線ビーム34a−dの断面36a−dはそれぞれ、それらが固定された開口40を通して見られた通りに示されている。この実施形態では、複数コーナー光学系アッセンブリー14は、1つより多くの波長のX線を調整することが可能である。例えば、X線ビーム34aと34bは同じ第1の波長を有し、X線ビーム34cと34dはそれぞれ第2と第3の波長を有し、その各々が第1の波長とは異なる。図3a中の断面36a−dの異なるクロスハッチングが、異なる波長を識別するのに使われている。当業者は、システムに入るX線ビームがシステムを離れるX線ビームとは異なることを認識するであろう。
図3b−dを参照すると、調節可能な開口アッセンブリー15が、固定された開口アッセンブリー39の上に配置される。固定された開口アッセンブリーと同様に、調節可能な開口アッセンブリー15は、アッセンブリー入口ゾーンおよび/または出口ゾーンに配置されても良い。調節可能な開口アッセンブリー15は、単一コーナー光学系26a−dの各々とそれぞれ関連付けられた可動開口16a−dを含む。もし調節可能な開口アッセンブリー15が光学系アッセンブリー14の入口ゾーンに配置されれば、可動開口16a−dは、X線源12と、それぞれの光学系26a−dの入口ゾーンにおいて光学系26a−dに結合された固定された開口40a−dの間に配置される。もし調節可能な開口アッセンブリー15が光学系アッセンブリー14の出口ゾーンに配置されれば、可動開口16a−dは、それぞれの光学系26a−dの出口ゾーンにおいて光学系26a−dに結合された固定された開口40a−dと、サンプル22の間に配置される。
各可動開口16a−dは、可動本体部分18と、それを通して形成された開口20を含む。各開口20は、その形状およびサイズが固定されているが、可動本体部分18を介してその位置の観点では調節可能である。好ましくは、開口20は、固定された開口40a−dの開口42と形状が同様である。図3b−dに描かれているように、開口20と42は、全体的に長方形の形状である。但し、開口20と42の形状は、結果として得られる通路についてのあらゆる望ましい形状を提供するように変形されることができる。それぞれの可動開口16a、16bと固定された開口40a、40bの開口20と42が、図3bではお互いと一致しているように示されている。この実施形態では、可動開口16a−dは、それぞれの光学系26a−dに対して独立に可動または調節可能である。好ましくは、可動開口16a−dは、各可動開口16a−dの本体部分18に結合されたアクチュエータとモーター(図示せず)によって動かされる。可動開口16a−dは、あらゆるその他の好適な手段によって独立して動かされても良い。
可動開口16a−dは、1つの波長のX線を調整すると共に別の波長のX線からの望まれない背景放射を防止するための手段を提供する。図3b−dに示されるように、それぞれX線ビーム34aと34bと関連付けられた可動開口16aと16bは、開いたビーム状態(図3b)と部分的に開いたかまたは部分的に閉じたビーム状態(図3c−d)で示されており、それぞれX線ビーム34cと34dと関連付けられた可動開口16cと16dは、閉じたビーム状態で示されている。図3bに描かれているように、開いたビーム状態では、可動開口16aと16bは、開口20が対応する固定された開口40aと40bの開口42と揃えられ、よってそれぞれX線ビーム断面36aと36bと揃えられて、第1の波長のX線のためのクリアな放射経路を提供するように、それぞれの光学系26aと26bに対して配置される。
よって、開いたビーム状態では、可動本体部分18は、X線ビーム断面36のサイズを最小化すべく、固定された形状の開口20がX線ビーム断面36の上にかまたはそれと揃えられて配置されるように、配置される。閉じたビーム状態では、可動開口16cと16dは、開口20が対応する固定された開口40cと40dの開口42と揃えられておらず重複もせず、よってそれぞれX線ビーム断面36cと36dと揃えられていないように、
それぞれの光学系26cと26dに対して配置される。寧ろ、本体部分18は、第1の波長のX線の調整の間に第2と第3の波長からの望まれない放射を防止するために、第2と第3の波長のX線のための放射経路を遮断するように配置される。
この実施形態では、各可動開口16a−dは、その対応するX線ビーム34a−dについての開いたビーム状態と閉じたビーム状態の間で可動である。開いたおよび閉じたビーム状態の間の可動開口16a−dのあらゆる位置は、部分的に開いたかまたは部分的に閉じたビーム状態と呼ばれても良い。異なる波長のX線の間で切り替えることに加えて、複数コーナー光学系アッセンブリー14の作動セクションを開くかまたは閉じることによって、可動開口16a−dは、X線ビーム収束または光学系焦点スポットサイズを調節することが可能である。
例えば、可動開口16a−dは、複数コーナー光学系アッセンブリー14の光学軸Aから離れて第1の方向44(図3c)にと複数コーナー光学系アッセンブリー14の光学軸Aに向かって第2の方向46(図3d)に、開いたビーム状態から可動である。もし可動開口16a−dが光学系アッセンブリー14の入口ゾーンに置かれていれば、可動開口16a−dを光学軸Aから離れて第1の方向44に動かすことはX線ビーム収束を削減し、可動開口16a−dを光学軸Aに向かって第2の方向46に動かすことは光学系焦点スポットサイズを削減する。代替的に、もし可動開口16a−dが光学系アッセンブリー14の出口ゾーンに置かれていれば、可動開口16a−dを光学軸Aから離れて第1の方向44に動かすことは光学系焦点スポットサイズを削減し、可動開口16a−dを光学軸Aに向かって第2の方向46に動かすことはX線ビーム収束を削減する。
図3cを参照すると、可動開口16cと16dは閉じたビーム状態にあり、可動開口16aと16bは図3bの開いたビーム状態から部分的に開いたかまたは部分的に閉じたビーム状態に動かされている。従って、この実施形態では、第1の波長のX線が調整されると共に、第2と第3の波長のX線が塞がれる。図3cでは、可動開口16aと16bは、複数コーナー光学系アッセンブリー14の光学軸Aから離れて矢印44の方向に動かされる。よって、もし光学系アッセンブリー14の入口ゾーンに配置されていれば、可動開口16aと16bは実効的にX線ビーム34aと34bのビーム収束を削減する。逆に、もし光学系アッセンブリー14の出口ゾーンに配置されていれば、可動開口16aと16bは実効的に光学系焦点スポットサイズを削減する。
図3dを参照すると、可動開口16cと16dは閉じたビーム状態にあり、可動開口16aと16bは図3bの開いたビーム状態から部分的に開いたかまたは部分的に閉じたビーム状態に動かされている。従って、この実施形態では、第1の波長のX線が調整されると共に、第2と第3の波長のX線が塞がれる。図3dでは、可動開口16aと16bは、複数コーナー光学系アッセンブリー14の光学軸Aに向かって矢印46の方向に動かされる。よって、もし光学系アッセンブリー14の入口ゾーンに配置されていれば、可動開口16aと16bは実効的に光学系焦点スポットサイズを削減する。逆に、もし光学系アッセンブリー14の出口ゾーンに配置されていれば、可動開口16aと16bは実効的にX線ビーム34aと34bのビーム収束を削減する。
図4a−cは、図3a−dのものと同様の記載を有する発明の実施形態を描いており、そこでは同様のコンポーネントは100だけ増やされた同様の参照番号で表記される。描かれているように、複数コーナー光学系アッセンブリー114は、一緒に結合された8個の単一コーナー光学系126を含む。この実施形態では、光学系アッセンブリー114は対称的であり、つまり単一コーナー光学系126は、複数コーナー光学系アッセンブリー114が入口および出口ゾーンにおいて対称的な形状を規定するように、回転対称性の光学軸A’の周りに等距離で配列されている。
固定された開口アッセンブリー(図示せず)は好ましくは、図3a−dの実施形態におけるように各単一コーナー光学系126がそれ自身の固定された開口(図示せず)と関連付けられるように、光学系アッセンブリー114の入口および出口ゾーンの両方において配置される。代替的に、各光学系126のための固定された開口を、よって複数コーナー光学系アッセンブリー114の各コーナーに結合された固定された本体部分を有する代りに、固定された開口アッセンブリーは、光学系アッセンブリー114の単一コーナー光学系126またはコーナーの数よりも少ない固定された本体部分の数を含んでいても良い。例えば、それを通して形成された8個の開口を有する1つの固定された本体部分が、開口が光学系アッセンブリーコーナー126の各々と適切に揃えられて、ダイレクト、単一反射および散乱ビームを遮断することが可能であるように、アッセンブリー入口および/または出口ゾーンにおいて配置されていても良い。
図4bは、X線源(図示せず)と放射的に結合され、それらが固定された開口(図示せず)を通して見られた通りにX線ビーム断面136と共に示された、図4aの複数コーナー光学系アッセンブリー114の正面図である。図4cでは、本発明の教示内容に従った調節可能な開口アッセンブリー115が、光学系アッセンブリー114の入口ゾーンおよび/または出口ゾーンにおいて固定された開口アッセンブリー(図示せず)の上に配置されている。従って、図4b−cにおいてとられた眺めは、光学系アッセンブリー114の入口ゾーンまたは出口ゾーンのどちらかからのものであることができるということが当業者によって認識されるであろう。
図4cを参照すると、調節可能な開口アッセンブリー115は、各コーナー126と関連付けられた可動開口を含むが、明瞭さの目的で、それぞれコーナー126a−dと関連付けられた可動開口116a−dのみが示されている。それらが光学軸A’に向かって動かされた時に可動開口116a−dがお互いと干渉しないように、可動開口116a−dは、異なる平行な平面中に配置されても良く、その各々は、光学系アッセンブリー114の光学軸A’に近づく時にお互いと正面衝突する代りに1つの可動開口116a−dが別の可動開口116a−dの頂部の上をスライドし得るように、アッセンブリー入口および出口ゾーンによって規定された平面と平行である。
図4b−c中のX線ビーム断面136のクロスハッチングは同じであるが、複数コーナー光学系アッセンブリー114は、図3a−dの実施形態と同様に様々な波長のX線を調整することが可能であり、そこでは複数コーナー光学系アッセンブリー114の単一コーナー光学系126の1つが、第1の波長のX線を調整するように構成されていても良く、複数コーナー光学系アッセンブリー114の第2の単一コーナー光学系126が、第1の波長とは異なる第2の波長のX線を調整するように構成されていても良い。従って、図3a−dの実施形態と同様に、複数コーナー光学系アッセンブリー114の調節可能な開口アッセンブリー115は、異なる波長のX線の間で切り替えることと共に、本発明の教示内容に従ってX線ビーム収束または光学系焦点スポットサイズを調節することが可能である。
図4cに示されるように、本体部分118がX線ビーム断面136aを完全に遮断するので、可動開口116aは閉じたビーム状態にある。開口120が固定された開口(図示せず)の開口と揃えられ、よってX線ビーム断面136bと揃えられるように本体部分118が配置される(即ち、本体部分118がX線ビーム断面136bを遮断していない)ので、可動開口116bは開いたビーム状態にある。開口120が対応する固定された開口(図示せず)の開口と完全には揃えられておらず、よってX線ビーム断面136cと136dと完全には揃えられていない(即ち、本体部分118がX線ビーム断面136cと136dを少なくとも部分的に遮断している)ので、可動開口116cと116dは部分的に開いたかまたは部分的に閉じたビーム状態にある。
図4cでは、可動開口116cは、光学軸A’に向かって方向146に開いたビーム状態から動かされている。よって、もし調節可能な開口アッセンブリー115が複数コーナー光学系アッセンブリー114の入口ゾーンに配置されていれば、可動開口116cは光学系焦点スポットサイズを削減するように機能するが、もし複数コーナー光学系アッセンブリー114の出口ゾーンに配置されていれば、可動開口116cはX線ビーム収束を削減するように機能する。可動開口116dは、光学軸A’から離れて方向144に開いたビーム状態から動かされている。よって、もし調節可能な開口アッセンブリー115が複数コーナー光学系アッセンブリー114の入口ゾーンに配置されていれば、可動開口116dはX線ビーム収束を削減するように機能するが、もし複数コーナー光学系アッセンブリー114の出口ゾーンに配置されていれば、可動開口116dは光学系焦点スポットサイズを削減するように機能する。
図4cに描かれているように、アクチュエータ152が、開いたビーム状態と閉じたビーム状態の間の可動開口116a−dの動きを容易にするために、各可動開口116a−dの本体部分118に結合されている。アクチュエータ152は好ましくは、モーターと結合されている。可動開口116a−dは、あらゆるその他の好適な手段によって独立に動かされても良い。
本発明の更なる教示内容に従って、可動開口116a−dは、複数コーナー光学系アッセンブリー114の1つより多くの単一コーナー光学系126またはコーナーと関連付けられていても良い。よって、調節可能な開口アッセンブリー115内の可動開口116a−dの数は、複数コーナー光学系アッセンブリー114のコーナー126の数よりも少なくても良い。図5a−dは、本発明の教示内容に従って、複数コーナー光学系アッセンブリー114の1つより多くの単一コーナー光学系126またはコーナーと関連付けられた可動開口216の例を描いている。この例では、図4bの複数コーナー光学系アッセンブリー114のそれぞれ対向するコーナー126bと126dのX線ビーム断面136bと136dが描かれている。描写の目的で、複数コーナー光学系アッセンブリー114全体は図5a−dには示されておらず、ビーム断面136bと136dに対応するコーナー126bと126dだけと可動開口216が描かれている。図4cの可動開口116bと116dのような、対向するコーナー126bと126dのための2つの別々の可動開口を使う代りに、開口220a−bを光学軸A’に向かう方向でおよび光学軸A’から離れる方向で前後に動かすことが可能な1つ以上の開口部または開口220a−bを含んだ1つの可動開口216が、コーナー126bと126dのための放射経路を開いたり閉じたりするのに使われても良い。
図5a−dに描かれているように、可動開口216は、本体部分218と、それを通して形成され、それぞれコーナー126dと126bのX線ビーム134dと134b(それらが固定された開口(図示せず)を通して見られた通りに示されている)の性能を調節するように構成された2つの開口220aと220bを含む。図5bでは、可動開口216は、X線ビーム134dと134bの両方が開いたビーム状態、即ち、X線ビーム断面136dと136bのサイズを最大化すべく、開口220aと220bがX線ビーム断面136dと136bと揃えられており、そこでは本体部分218がX線ビーム断面136dと136bのいかなる部分も遮断していない、にあるように配置されている。
図5cでは、可動開口216は、X線ビーム134dが開いたビーム状態にあり、X線ビーム134bが閉じたビーム状態にあるように配置されている。この位置では、X線ビーム断面136dのサイズを最大化すべく、開口220aはX線ビーム断面136dと揃えられており本体部分218はX線ビーム断面136dを遮断していないのに対し、X線ビーム断面136bのサイズを最小化すべく、開口220bはX線ビーム断面136bと揃えられておらず本体部分218はX線ビーム断面136bを遮断している。よって、もしX線ビーム134dと134bが異なる波長のものであれば、可動開口216は、1つの波長のX線を調整すると共に別の波長のX線を塞ぐことが可能である。
図5dでは、可動開口216は、X線ビーム134dが閉じたビーム状態にあり、X線ビーム134bが部分的に開いたかまたは部分的に閉じたビーム状態にあるように配置されている。この位置では、開口220aはX線ビーム断面136dと揃えられておらず本体部分218はX線ビーム断面136dを遮断しているのに対し、本体部分218がX線ビーム断面136bの一部を遮断しているように開口220bはX線ビーム断面136bと部分的に揃えられている。よって、X線ビーム134dのための放射経路が遮断されると共にX線ビーム134bが調整される。調整されているX線ビーム134bに対して、可動開口216の開口220bは光学軸A’に向かって方向146に動かされている。よって、もし可動開口216が光学系アッセンブリー114の入口ゾーンに配置されていれば、可動開口216の開口220bは実効的に光学系焦点スポットサイズを削減する。逆に、もし可動開口216が光学系アッセンブリー114の出口ゾーンに配置されていれば、可動開口216の開口220bは実効的にX線ビーム134bのビーム収束を削減する。
同様に、可動開口216は、X線ビーム134bが閉じたビーム状態にありX線ビーム134dが部分的に開いたかまたは部分的に閉じたビーム状態にある位置まで可動であり、そこでは開口220aが実効的にX線ビーム134dを調整し、光学系焦点スポットサイズを削減するかX線ビーム134dのビーム収束を削減するかのどちらかであることが、当業者によって認識されるであろう。開口220aが光学系焦点スポットサイズを削減するのかX線ビーム134dのビーム収束を削減するのかは、開口220aが光学軸A’に対して動く方向(即ち、光学軸A’に向かってか光学軸A’から離れてか)と、光学系アッセンブリー114に対する可動開口216の配置(即ち、光学系アッセンブリー114の入口ゾーンにおいてか出口ゾーンにおいてか)とに依存する。開口220aと220bは、形状が固定されているが可動である、即ち位置が調節可能である。描かれているように、開口220aと220bは形状が6角形であり、対応するX線ビーム断面136の長さLのおよそ2倍の長さLを有するようなサイズである。但し、開口220aと220bの形状は、結果として得られる通路についてのあらゆる望ましい形状を提供するために変形されることができる。
従って、図3a−d(および図4a−cと図5a−d)は、1つより多くの波長のX線を反射するように構成された光学系アッセンブリー14からなるX線システム10において背景放射を削減する方法を描いている。これは、本発明の教示内容に従って、1つより多くの波長のX線を調整するように構成された複数コーナー光学系アッセンブリー14と、可動な、即ち調節可能な開口アッセンブリー15を提供することによって達成される。可動な開口アッセンブリー15は、第1の波長のX線のための放射経路が塞がれ、第2の波長のX線の放射経路が開いたまたにされ、それにより第1の波長のX線から作成された背景放射を削減するように、調節される。
更に、図3a−d(および図4a−cと図5a−d)は、複数コーナー光学系アッセンブリー14と、可動本体部分18とそれを通して形成された開口20を有する調節可能な開口16を含んだ可動な、即ち調節可能な開口アッセンブリー15を含むX線システム10において、X線ビーム収束と光学系焦点スポットサイズを調節する方法を描いている。一例では、調節可能な開口アッセンブリー15は、光学系アッセンブリー入口ゾーンに配置される。この例では、可動本体部分18の開口20が、光学系アッセンブリー14の光学軸Aに向かう方向で開いたビーム状態から光学系アッセンブリー14のコーナーまたは光学系26に対して動くように可動本体部分18を調節することは、実効的に光学系焦点スポットサイズを調節する。代替的に、可動本体部分18の開口20が、光学系アッセンブリー14の光学軸Aから離れる方向で開いたビーム状態から光学系アッセンブリー14のコーナーまたは光学系26に対して動くように可動本体部分18を調節することは、実効的にX線ビーム収束を調節する。
別の例では、調節可能な開口アッセンブリー15は、光学系アッセンブリー出口ゾーンに配置される。この例では、可動本体部分18の開口20が、光学系アッセンブリー14の光学軸Aに向かう方向で開いたビーム状態から光学系アッセンブリー14のコーナーまたは光学系26に対して動くように可動本体部分18を調節することは、実効的にX線ビーム収束を調節する。代替的に、可動本体部分18の開口20が、光学系アッセンブリー14の光学軸Aから離れる方向で開いたビーム状態から光学系アッセンブリー14のコーナーまたは光学系26に対して動くように可動本体部分18を調節することは、実効的に光学系焦点スポットサイズを調節する。
図6aを参照すると、可動な、即ち調節可能な開口アッセンブリー315が、米国特許第6,014,423号に記載されて知られており図6aに描かれている4コーナー光学系のような、対称的な4コーナー光学系アッセンブリー314のために提供される。図6aに示されるように、固定された開口アッセンブリー339は、入口ゾーン328、出口ゾーン(図示せず)、またはその両方に置かれていても良い。固定された開口アッセンブリー339は、光学系アッセンブリー314の焦点に収束しないであろう望まれないX線ビームの或る周波数帯を排除することができる。この実施形態では、固定された開口アッセンブリー339は、2次元中で反射されるであろうかまたはされているX線の通路を許容するように構成された入口開口342を含んだ固定された開口340を含む。図6bは、それぞれビーム334a−dのX線ビーム断面336a−dを、それらが図6aの固定された開口340を通して見られた通りに、描いている。この実施形態では、X線ビーム334a−bが同じ波長のものであり、同様のクロスハッチングで表記されている。
図6bに描かれているように、調節可能な開口アッセンブリー315は、入口ゾーン、出口ゾーン、またはその両方において、固定された開口アッセンブリー339の上に配置されている。調節可能な開口アッセンブリー315は、二重のブレードをもち、開口部または開口320を規定するように一緒に可動に結合された2つの可動なL字形状のブレード318aと318bを含む。開口320によって規定された通路は、全体的に長方形かまたは正方形の形状である。但し、ブレード318aと318bの形状は、結果として得られる通路についてのあらゆる望ましい形状を提供するために変形されることができる。この実施形態では、開口320は、その位置ではなくその形状とサイズにおいて調節可能である。調節可能な開口アッセンブリー316は、光学系アッセンブリー314の極近傍に位置することができ、従って光学系アッセンブリー314に取り付けられている必要はない。
図6bでは、ブレード318aと318bは、X線ビーム断面336a−dを部分的に遮断している。ブレード318aと318bは、光学系アッセンブリー314の光学軸A”に向かってと光学軸A”から離れての両方で、矢印348の方向に可動である。調節可能な開口アッセンブリー315は、光学系アッセンブリー314の出口ゾーンに配置されていても良く、そこでは矢印348の方向でのブレード318aと318bの同期された動きが、X線ビーム334a−dの収束を調節する。これは、ビーム収束が決定的な特徴である単一結晶回折のような応用において重要である。
代替的に、調節可能な開口アッセンブリー315は、光学系アッセンブリー314の入口ゾーンに配置されていても良い。この実施形態では、矢印348の方向でのブレード318aと318bの同期された動きが、光学系焦点スポットサイズを調節する。これは、フラックスと焦点スポットサイズのようなパラメータが重要であるX線ミクロ蛍光のような応用において重要である。よって、調節可能な開口アッセンブリー315を光学系アッセンブリーまたは4コーナー光学系314の入口ゾーンに配置することによって、調節可能な開口アッセンブリー315は、4コーナー光学系314の反射表面に当るビームのサイズを調節する。従って、ビームサイズが反射表面のどれだけがビームによって当られるかを決定するので、光学系アッセンブリー314の反射表面の長さが変動される。それ故に、矢印348の方向でブレード318aと318bを動かすことによって開口320のサイズを調節することは、放射されるべき光学系アッセンブリーまたは4コーナー光学系314の長さを、短くする(光学系アッセンブリー314の光学軸A”に向かう方向にブレード318aと318bを動かすことによって)か、長くする(光学系アッセンブリー314の光学軸A”から離れる方向にブレード318aと318bを動かすことによって)かのどちらかであり、従ってフラックスと焦点スポットサイズに影響を与える。
例えば、より大きな開口320、よってより長い4コーナー光学系314は、より高いフラックスとより大きな焦点スポットを与える。他方で、もし4コーナー光学系314の作動長さが短くされれば、開口320のサイズを削減することによって、フラックスが低下するが焦点スポットサイズは削減される。よって、調節可能な開口アッセンブリー314は、4コーナー光学系314の作動長さを調節することによって特定のパラメータを最適化する手段を提供する。
光学系焦点スポットサイズ、即ち調整されたビームの最小のビーム断面は、多くのマイクロXRF応用において決定的なパラメータである。一次ビームは関心のあるエリアの外側のあらゆるエリアに当らずそれを励起しないことが重要である。外側から来るあらゆる蛍光信号は、関心のある本当のデータに人工的なデータを付け加え得る。関心のあるエリアの外側からのトータル蛍光への貢献は、或る特定のレベルより下に制御されるべきである。図7は、フラックスと光学系焦点スポットサイズの間のトレードオフが、提案された調節可能な開口でどのように都合良く調節されるかを示す。開口の開きを調節することによって、出力ビームに貢献する光学系の長さを変えることができ、それは半値全幅(FWHM)、95%での全幅、98%での全幅と、トータルフラックスを変更する。特定の焦点スポットサイズは或る測定または応用のためにしばしば必須であるので、フラックスの損失は受け入れ可能であると考えられる。
同様に、ビーム発散は、その他の応用のために決定的なパラメータであり得る。例えば、異なるユニットセル(異なる面間隔(d-spacing))の単一の結晶(例えば、蛋白質)からの回折または散乱パターンは、異なる発散をもったビームを必要とし得る。より大きなユニットセルは、低い発散のビームを要求する。小さなユニットセルは高い発散に耐えることができ、従って高フラックスで高発散のビームの恩恵を受け取ることができる。図8は、フラックスとビーム収束(発散)の間のトレードオフが、提案された調節可能な開口を使ってどのように設定されることができるかを示す。よって、図7と8のプロットは、もし光学系に当るビームのサイズが調節され、よって光学系の作動長さが調節されれば、焦点スポットサイズ、フラックス、またはビーム収束のための最適な特性が決定されることができ、適正な調節がそれに従ってなされ得るということを描いている。
上述した実施形態は、本発明の多くの可能な特定の実施形態のたったいくつかを単に描写するものであることが当業者には明らかであるべきである。数々の様々なその他のアレンジメントが、以下の請求項に規定された通りの発明の精神と範囲から逸脱することなく、当業者によって容易に考案されることができる。

Claims (22)

  1. 光学軸の周りに配置された複数の単一コーナーカークパトリック−バエズ横並び光学系を含んだ複数コーナー光学系アッセンブリーであって、各単一コーナー光学系は、第1の反射表面と、第1の反射表面と直交する第2の反射表面を含み、第1および第2の反射表面は、光学系入口ゾーンから光学系出口ソーンまで伸びており、単一コーナー光学系は、各単一コーナー光学系の第1および第2の反射表面が光学軸に面し、各単一コーナー光学系の光学系入口および出口ゾーンがそれぞれ揃えられてアッセンブリー入口ゾーンとアッセンブリー出口ゾーンを規定するように、光学軸の周りに配置されており、各単一コーナー光学系は、X線波長を有するX線ビームを調整するように構成されており、複数の単一コーナー光学系は、第1のX線波長を有する第1のX線ビームを調整するように構成された第1の単一コーナー光学系を含むものと、
    アッセンブリー入口および出口ゾーンの1つにおいて配置された調節可能な開口アッセンブリーであって、調節可能な開口アッセンブリーは、それを通して形成された開口を有する少なくとも1つの可動体部分を含み、第1の可動体部分は、光学系焦点スポットサイズを調節、第1のX線ビームの収束を調節および第1のX線波長を有する第1のX線ビームを塞ぐの少なくとも1つをするよう第1のX線ビームのサイズまたは形状を調節するように第1の単一コーナー光学系に対して可動であるものと、
    を含む、X線光学システム。
  2. 第1の可動体部分は、開いたビーム状態、閉じたビーム状態および部分的に開いたビーム状態を規定するように第1の単一コーナー光学系に対して可動であり、開いたビーム状態は、第1のX線ビームのサイズを最大化すべく第1の可動体部分の開口が第1のX線ビームに対して揃えられるように、第1の可動体部分が第1の単一コーナー光学系に対して配置された時に規定され、閉じたビーム状態は、第1のX線ビームを遮断すべく第1の可動体部分の開口が第1のX線ビームに対して揃えられるように、第1の可動体部分が第1の単一コーナー光学系に対して配置された時に規定され、部分的に開いたビーム状態は、開いたビーム状態と閉じたビーム状態の間で第1の可動体部分が第1の単一コーナー光学系に対して配置された時に規定される、請求項1のX線光学システム。
  3. 第1の可動体部分は、光学軸に向かって第1の方向におよび光学軸から離れて第2の方向に、開いたビーム状態から閉じたビーム状態まで可動である、請求項2のX線光学システム。
  4. 調節可能な開口アッセンブリーは、アッセンブリー入口ゾーンにおいて配置され、第1の可動体部分は、第1の方向に動かされた時に光学系焦点スポットサイズを調節し、第1の可動体部分は、第2の方向に動かされた時に第1のX線ビームの収束を調節する、請求項3のX線光学システム。
  5. 調節可能な開口アッセンブリーは、アッセンブリー出口ゾーンにおいて配置され、第1の可動体部分は、第1の方向に動かされた時に第1のX線ビームの収束を調節し、第1の可動体部分は、第2の方向に動かされた時に光学系焦点スポットサイズを調節する、請求項3のX線光学システム。
  6. 第1の可動体部分は、1つより多くのX線ビームの形状またはサイズを調節するように、1つより多くの単一コーナー光学系に対して可動である、請求項1のX線光学システム。
  7. 第1の可動体部分は、それを通して形成された1つより多くの開口を含む、請求項1のX線光学システム。
  8. 入口および出口ゾーンの少なくとも1つにおいて配置された固定された開口アッセンブリーであって、固定された開口アッセンブリーは、固定された本体部分と、それを通して形成された開口を含み、固定された本体部分は、複数コーナー光学系アッセンブリーの単一コーナー光学系の少なくとも1つに結合されており、固定された本体部分は、X線光学システムに入るX線の一部を遮断するように構成されているものを更に含む、請求項1のX線光学システム。
  9. 固定された開口アッセンブリーは、複数コーナー光学系アッセンブリーと調節可能な開口アッセンブリーの間に配置されている、請求項8のX線光学システム。
  10. 複数コーナー光学系アッセンブリーが非対称的である、請求項1のX線光学システム。
  11. 複数コーナー光学系アッセンブリーが対称的である、請求項1のX線光学システム。
  12. 反射表面が多層膜ブラッグ表面であり、第1の単一コーナー光学系は、第1の波長を有する第1のX線ビームを反射するように構成された多層膜ブラッグ表面を含み、複数の単一コーナー光学系の第2の単一コーナー光学系は、第1の波長とは異なる第2の波長を有する第2のX線ビームを反射するように構成された多層膜ブラッグ表面を含む、請求項1のX線光学システム。
  13. 複数の単一コーナー光学系は、第2のX線波長を有する第2のX線ビームを調整するように構成された第2の単一コーナー光学系を含み、調節可能な開口アッセンブリーは、それを通して形成された第2の開口を有する第2の可動体部分を含み、第2の可動体部分は、光学系焦点スポットサイズを調節、第2のX線ビームの収束を調節および第2のX線波長を有する第2のX線ビームを塞ぐの少なくとも1つをするよう第2のX線ビームのサイズまたは形状を調節するように第2の単一コーナー光学系に対して可動である、請求項2のX線光学システム。
  14. 第2の可動体部分は、開いたビーム状態、閉じたビーム状態および部分的に開いたビーム状態の間で第2の単一コーナー光学系に対して可動であり、開いたビーム状態は、第2のX線ビームのサイズを最大化すべく第2の可動体部分の開口が第2のX線ビームに対して揃えられるように、第2の可動体部分が第2の単一コーナー光学系に対して配置された時に規定され、閉じたビーム状態は、第2のX線ビームを遮断すべく第2の可動体部分の開口が第2のX線ビームに対して揃えられるように、第2の可動体部分が第2の単一コーナー光学系に対して配置された時に規定され、部分的に開いたビーム状態は、開いたビーム状態と閉じたビーム状態の間で第2の可動体部分が第2の単一コーナー光学系に対して配置された時に規定される、請求項13のX線光学システム。
  15. 光学システムが一時に1つの波長のX線ビームを調整することが可能であるように、第1の可動体部分は、第2の可動体部分が開いたビーム状態と部分的に開いたビーム状態の1つで第2の単一コーナー光学系に対して配置された時に、閉じたビーム状態で第1の単一コーナー光学系に対して配置され、第2の可動体部分は、第1の可動体部分が開いたビーム状態と部分的に開いたビーム状態の1つで第1の単一コーナー光学系に対して配置された時に、閉じたビーム状態で第2の単一コーナー光学系に対して配置される、請求項14のX線光学システム。
  16. 複数の単一コーナー光学系が少なくとも4つの単一コーナー光学系を含む、請求項1のX線光学システム。
  17. 複数の単一コーナー光学系は、実質的に囲い込まれた複数コーナー光学系アッセンブリーを形成するように一緒に結合され、単一コーナー光学系の反射表面は、光学系アッセンブリーの内部表面を形成している、請求項1のX線光学システム。
  18. 入口および出口ゾーンと光学軸をもった実質的に囲い込まれた円筒形構成を有する4コーナー光学系であって、光学系の各コーナーは、X線ビームを調整するように構成されているものと、
    入口および出口ゾーンの1つにおいて配置された調節可能な開口アッセンブリーであって、調節可能な開口アッセンブリーは、第1の可動L字型ブレードと第2の可動L字型ブレードを含み、第1および第2のブレードは、開口を規定するようにお互いに対して可動に結合されており、ブレードの各々は、開口のサイズまたは形状を調節するように光学軸に向かって第1の方向におよび光学軸から離れて第2の方向に可動であり、調節可能な開口アッセンブリーは、入口ゾーンにおいて配置された時に光学系焦点スポットサイズを調節するように構成され、出口ゾーンにおいて配置された時にX線ビームの収束を調節するように構成されているものと、
    を含む、X線光学システム。
  19. 4コーナー光学系と調節可能な開口アッセンブリーの間で入口および出口ゾーンの少なくとも1つにおいて配置された固定された開口アッセンブリーであって、固定された開口アッセンブリーは、固定された本体部分と、それを通して形成された複数の開口を含み、固定された本体部分は、4コーナー光学系の少なくとも1つのコーナーに結合されており、固定された本体部分は、X線光学システムに入るX線ビームの一部を遮断するように構成されているものを更に含む、請求項18のX線光学システム。
  20. 第1および第2のブレードの動きが同期されている、請求項18のX線光学システム。
  21. 4コーナー光学系は、一緒に結合された4つの反射表面を含み、反射表面の各々は、同じ波長のX線を反射するように構成された多層膜ブラッグ表面である、請求項18のX線光学システム。
  22. 4コーナー光学系は、一緒に結合された4つの単一コーナー光学系を含む、請求項18のX線光学システム。
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