JP2013529503A - ハンドレストを有する治療用枕 - Google Patents

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Abstract

開示される実施形態は包括的には治療用枕に関し、より詳細には、眠っている人の頭及び首をサポートするように、また睡眠中のいかなる姿勢においてもほうれい線及び皺に対する顔の保護を与えるように設計されている枕に関する。首及び頭のサポートはまた、枕での睡眠中の良好な呼吸(respiration and breathing)に役立つように、また睡眠中に枕上のアロマセラピー用品又は他のタイプのセラピー用品を位置決め及び保持することを可能にするように設計されている。ハンドレスト部が、睡眠のための、肩領域及び首領域のより良好な位置決めを可能にし、また、腕を負傷している場合に回復を促すように腕領域にサポートを与える。
【選択図】図12C

Description

本願は、米国特許法第119条(e)に基づき、2010年6月25日に出願された米国仮特許出願第61/358,860号からの優先権を主張し、この出願は参照により本明細書に援用される。
治療用枕が開示される。より詳細には、開示される枕には、ハンドレストと、アロマセラピー又は他の知覚タイプのセラピー用の保持部と、任意の姿勢での睡眠中に使用者に利益をもたらすように設計されている他の機能部とが備わっている。
今日の治療用枕の多くは、睡眠時に何らかの健康上の利益に役立つことを意図している。既存の一般的に見られる健康上の問題は頭、首及び肩の痛みと凝りである。この問題は、睡眠時の頭、首及び肩の不適正なサポートに起因して、その他の点では健康な人に起こる可能性がある。治療用枕によっては首領域及び頭領域にサポートを与えるものもある。しかしながら、これらの枕は、仰臥位、側臥位又は腹臥位等の様々な姿勢での睡眠に対処することができない。
さらに、これらの枕には、手を位置決めする置き場所がなく、このことが睡眠サイクル時のどんな動きも複雑にする。手及び腕の位置決めは、睡眠時の肩領域の位置に影響を及ぼすため、睡眠時に重要である。肩の不適正な位置決めは、頚部領域に付加的なストレスを加えることで更なる苦痛を引き起こす可能性がある。寝姿勢が悪いことによって引き起こされる痛みと凝りは、不眠症、不穏状態、浅い眠り及びいびき等の休息時の障害に関連する更なる問題を引き起こす可能性がある。
ヒトの頚部すなわち首部位の最適な位置が中立位置として知られていることは以前から既知である。この位置は、正しい姿勢で真っ直ぐに起立している人の頚椎の最も解剖学的に自然な位置に実質的に相当する。中立位置では、最小の程度のストレスが頚椎及び周囲の結合組織及び他の組織にかかるように頚椎の脊柱前弯すなわち内方への湾曲が維持され、最小の量の首及び背の痛みになるように維持される。頚部が最適ではない位置にある場合、ストレスがかかった結合組織及び血管に起因して、首を通る血液及び栄養素の循環が制限される可能性がある。さらに、最適ではない首位置が、首及び頭の神経にストレスをかけることで、神経系の問題の中でも特に、血管運動反射及び筋肉の機械的反射の神経系の不安定性を引き起こす可能性がある。最適ではない首位置はまた、呼吸を制限する可能性があり、このことは、いびき、無呼吸、及び、休息者に影響を及ぼす他の呼吸関連疾患を引き起こすか又は悪化させる可能性がある、
加えて、アロマセラピー等が、様々な呼吸疾患に対して睡眠サイクル時に有益であろう。当該技術分野において既知の治療用枕は、アロマセラピー用品又は他のそのようなセラピー用品を保持することができない。これらの従来技術の枕は、同じ枕での様々なアロマセラピー用品を便宜的に入れ替え及び置き換えることができないことも知られている。アロマセラピー用品を使用者の鼻孔及び口元に対して位置決めすることは、アロマセラピーの全効果に重要である。
既知の治療用枕は、全ての寝姿勢において重要である人の手及び腕を位置決めすることをサポートするようには設計されていない。既知の枕によっては、側臥位ではなく仰臥位の使用者の頭及び首を治療的にサポートするように設計されているものもある。既知の枕によっては、睡眠サイクル時、寝返り(changes in position)をサポートするのではなく、使用者が選んだ初めの姿勢に応じて仰臥位又は側臥位の使用者の頭及び首を治療的にサポートするように意図されているものもある。様々な寝姿勢におけるサポートを与えることを意図しているこれらの枕には、睡眠時の正しい位置決めに不可欠な必要な手のサポートがない。
睡眠時の顔にできる線(facial lines)もまた、現在知られている治療用枕に関して常に問題となっている。これらの顔にできる線は皺及び他の望ましくない顔のトラブルを促す可能性がある。既知の治療用枕は、弾性材料を用いてさえ、使用者の顔が枕に当たる際にそのような顔にできる線を促す可能性がある。
したがって、睡眠時の様々な姿勢における頚椎及び頭の適正な位置決めをサポートするハンドレストを設けているとともに、睡眠サイクル時のアロマセラピー用品等の使用に備えた治療用枕器具が当該技術分野において依然として必要とされている。枕での睡眠に起因する顔にできる線を減らす治療用枕も当該技術分野において必要とされている。
本発明は、使用者の頭及び首をサポート位置に位置決めする治療用枕器具を提供する。このサポート位置決めは、使用者が睡眠サイクル時に側臥位にあるか、仰臥位にあるか又は腹臥位にあるかにかかわらず行われる。本枕は、睡眠時の肩領域の不適正な位置決めによって生じるストレスを更に軽減するために手及び腕のサポートを更に与える。アロマセラピー用品を保持するエリアも設けられる。本枕のこのエリアにより、アロマセラピー用品、又は、例えばライトセラピー用品、サウンドセラピー用品、運動セラピー用品、振動セラピー用品及びそれらの任意の組合せに限定されない他のセラピー用品を変えるための、アロマセラピー用品への容易なアクセスが可能となる。加えて、上記の補助的なセラピー用のエリアは、セラピー用品、例えばアロマセラピー用品を使用者に対して適正に位置決めすることを確実にする。本枕は、枕での睡眠に起因する顔にできる線を減らす顔サポートエリアを更に備える。
一実施の形態では、ハンド・アームレストがヘッドレストの両側に位置する。この実施の形態により、使用者が側臥位(横向き)、仰臥位(仰向け)又は腹臥位(うつ伏せ)から任意の他の寝姿勢へ容易に寝返りすること(transition)が可能となる。ハンドレストは、頚部部位に対するいかなる締め付けも減らすように肩を適正に位置決めすることを確実にする。アロマセラピー用品又は任意の他のセラピー用品は、実施態様に応じて、使用者の鼻孔及び口元に隣接したハンドレストエリアに配置してもしなくてもよい。アロマセラピー用品は、保持用小袋、ビーズ、噴霧器等のエアミスト用品又は任意の他のそのような送達手段の形態で配置することができる。
別の実施の形態では、アーム・ハンドレストが治療用枕の中央近くに配置される。この実施の形態では、頭はハンド・アームサポートレストのいずれかの側に置かれる。ここでも同様に、前の実施の形態において上述したようにアロマセラピー用品又は任意の他のセラピー用品をハンド・アームレストエリアに配置することができる。
更に別の実施の形態では、本枕のヘッド部は枕の中央近くで凹んでいる。アーム・ハンドレストはヘッドレストの両側に配置される。ここでも同様に、アロマセラピー用品は実施態様に応じてアーム・ハンドレストエリアに配置することができる。使用者が側臥位にある間、下側になっている顔の頬部分にサポートを与えるように、顔用隆起部(facial ridge)をヘッドの凹みの周囲に形成することができる。
上記の実施の形態の全てにおいて、本治療用枕の使用者が眠っているときの顔にできる線の可能性を減らすために、顔用隆起部を本枕に備えることができる。顔用隆起部は、頬部位にサポートを与えることによって、枕にかかる頭の重さに起因して顔が圧迫されること又は顔に皺が生じることを回避する。ハンドレストを用いて、手又は腕の部位に対する任意の負傷の回復過程に役立てることもできる。ハンドレストは、使用者が眠っている間に、これらの部位及び周囲部位にサポートを与えることによって、睡眠時に更なる負傷の可能性なくより良好な睡眠を可能にする。
添付図面に示されているような例示的な実施形態の以下の詳細な説明を考慮すれば、上記目的が達成されるとともに、本発明の他の特徴及び利点がより明らかとなるであろう。
図面中、同様の参照符号は幾つかの図全体を通して同様の要素を示す。
複数のハンドレストを有する治療用枕の側臥位での使用を示す一実施形態の側面図である。 使用者を除いた、図1Aの上面斜視図である。 従来技術の治療用枕を示す図である。 図1Aの上面図である。 単一のハンドレストを有する治療用枕の側臥位での使用を示す別の実施形態の側面図である。 図3の反対側の側面図である。 スリップカバーと一実施形態のアロマセラピー用品とを用いる、図3の実施形態の斜視図である。 使用者、スリップカバー及びアロマセラピー用品を除いた、図5の前面斜視図である。 図6の側面斜視図である。 図7の正面斜視図である。 使用者、スリップカバー及びアロマセラピー用品を除いた、別の実施形態の斜視図である。 図9の上面図である。 複数のハンドレストを有する一実施形態の概略図である。 1つのハンドレストを有する別の実施形態の概略図である。 1つのハンドレストを有する別の実施形態の概略正面図である。 1つのハンドレストを有する別の実施形態の概略上面図である。 1つのハンドレストを有する別の実施形態の概略斜視図である。
本発明をここで、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、より良好に呼吸を行うのに役立つように、ほうれい線(definition/smile lines)を軽減するように、かつ背痛の緩和に役立つように設計されている、戦略的な場所にカーブ部及び他の人間工学的な形状を有する非従来的な治療用枕に関する。本枕は、横向き寝の人、うつ伏せ寝の人、仰向け寝の人及び他の寝姿勢パターン(sleeping pattern)形態に用いることができる。この枕は、例えば横向きに眠っている間、ほうれい線が形成されることを阻止するために、通常の枕のように顔を圧迫することがない一方で、カーブ部が顔及び頭を支え受ける(cradle)ように設計されている。
一実施形態では、本枕は、ハンドレストとして機能する溝を真ん中及び両端に有する。ハンドレストは、睡眠サイクル時の適正な位置決めを行うように使用者の肩部分を位置決めするのに役立つ。ハンドレストセクションは、使用者が眠っている間、アロマセラピー療法のために用いることもできる。アロマセラピー用品は、ビーズ、ポプリ、乾燥花、ハーブ又は香辛料、香及びそれらの任意の組合せの形態とすることができるが、それらに限定されない。横向き、うつ伏せ、仰向け又は他の寝姿勢パターンで眠っている場合に、肩をフィットさせることができるように、本枕のベースにはカーブ部がある。
本発明は、実施形態に応じて枕用のカバーが備わっている。このカバーは枕の保護のためのものであるが、睡眠のためのものであってもなくてもよい。カバー及び枕を覆うように特に設計されている枕スリップを睡眠に用いることができる。
別の実施形態では、本枕は、特に横向き寝の人又は寝姿勢の定まらない人(relentless sleepers)(横向き寝の人、仰向け寝の人、うつ伏せ寝の人及び様々な寝姿勢パターンをとる人)用に作られている。図1に示されているように、使用者の頭が枕100の方向に上方にカーブしていることで、通常の枕を使用することによって引き起こされる圧迫現象の軽減に役立つ。使用者のほうれい線には、皺を増やす可能性のある圧迫現象がない。枕100の上向きカーブ部150もまた、睡眠中に首が曲がることによる空気通路の妨げがないため、本枕の使用者がより良好に呼吸するのに役立つ。本枕の設計により、この枕の使用者は強制的に自身の首及び頭を快適にストレッチするように位置決めされ、これがより良好な呼吸に役立つ。本枕は背痛にも役立つ。本枕の設計により、横向き寝の人は、背を真っ直ぐで快適な位置に整合させながら本枕での睡眠を享受する。
治療用枕の使用者にこの枕を使用する多機能様式を与えるために、ハンドレスト/アロマセラピー用の中央部が本枕に配置される。この実施形態の一例が図5に示されている。使用者は横向きで眠ることができるとともに中央部をハンドレストとして使用することができるか、又は本枕での睡眠中に更なる活力の回復を感じるようにアロマセラピー用のビーズ、ポプリ等を使用者の鼻孔に隣接した位置に配置することができる。
図2〜図4は、本枕で睡眠中の使用者の側面図及び上面図(aerial view)を示す。側面図はここでも同様に、この枕が、通常の枕を使用することによって引き起こされる圧迫現象を軽減するのに役立つことも可能にすることを示す。使用者のほうれい線には、皺を増やす可能性のある圧迫現象はない。隆起部140の両側の僅かに上向きのカーブ部もまた、睡眠中に首が曲がることによる空気通路の妨げがないため、この枕の使用者がより良好に呼吸するのに役立つ。本枕により、使用者が強制的に首及び頭を快適にストレッチするように位置決めされることで、より良好に呼吸するのに役立つ。これは部分的に傾斜部150によりなされる。肩領域160もまた、ハンドレストエリア130の傾斜部170と同様に位置決めに役立つ。本枕はまた、背痛を予防するのに役立つ。本枕の設計により、横向き寝の人は、自身の背を真っ直ぐで快適な位置に整合させながら本枕での睡眠を享受する。本枕は、頭が使用者の身体の残りの部分と整合位置にあるように寸法決め及び形状決めされている。従来の枕では、横向きで眠ると使用者の頭が下方に傾くことになる。しかしながら、本治療用枕は、頚部部位が使用者の脊椎の残りの部分と整合するように、使用者の頭と使用者の脊椎とを平行な位置に整合させるために、傾斜部150及び肩カーブ部160を有するヘッドレストセクション110を有する。
実施形態に応じて、本治療用枕には複数の溝又はハンドレストがあるものとすることができる。例えば、図1Bは両端に2つの溝を有する治療用枕の例示である。これらの溝は、隆起部(単数又は複数)190近くにハンドレスト/アロマセラピー用品を備えることもできる。
アロマセラピー用品は、使用者に対する最大効果のために、溝130の、隆起部190近くの位置に、固定配置することができる。ハンドレストはこの枕の使用者にこの枕を使用する多機能様式を与える。使用者は、自身の手をハンドレストに置いて、又は本枕での睡眠中に更なる活力の回復を感じるようにアロマセラピー用のビーズを配置して眠ることができる。
複数の溝又は複数のハンドレストの実施形態の場合、アロマセラピー用品を使用者の背後のハンドレストに配置する一方で使用者が自身の手をその顔の正面の他方のハンドレストに置くこともできる。この実施形態では、使用者はアロマセラピー用品に圧倒されないようにされる一方で使用者の背後のセラピー用品から依然として利益を得る。
本枕の実施形態がアロマセラピー手段を伴うものであるか又は伴わないものであるかは本発明の範囲内にある。別の実施形態では、アロマセラピー手段は、テープ録音によるようなサウンドセラピー手段、超音波、超低周波音、振動、運動等に置き換えることができる。加えて、アロマセラピー手段は何らかの形態のライトセラピー手段に置き換えることができる。この段落において明確に述べられているこれらのセラピー手段は全て、任意の組合せで一緒に用いることもできるか、単独で用いることもできるか又は多くの感覚作用で治療を最大限にするために全て一緒に用いることができる。加えて、使用者の必要性に応じて、セラピー用の中央部は全く用いられなくてもよい。
図面をより詳細に言及すると、図1Aは本発明の一実施形態を示す。治療用枕100が示されている。本枕はヘッドレスト部110を有する。ヘッドレスト部は傾斜している。図1Cに示されているように整形外科的なコア(orthopedic core)がヘッドエリアよりもネックエリア近くで高くなっている典型的な整形外科枕とは異なり、本開示の枕は、コアがネック部においてより低くなっているとともにヘッド部の上部においてより高くなっている。
サポートが下端では傾斜ネック部150により、上端ではヘッドレストエリア110により頚部部位に与えられる。ネック部150は、首のサポートを提供する整形外科的な形状に形成することができるが、このネックセクションの高さを高くすることによってそのようにサポートする他の従来技術の枕のように首をサポートするものではない。肩のサポートもまた、肩部位の正しい姿勢を強制するハンドレスト溝130により、睡眠サイクル時に頚部の正しい姿勢にも役立つ。また、図1Bに示されているように、肩領域160もまた使用者の肩を強制的に正しく位置決めする。この肩領域は、側臥位での睡眠時に使用者を強制的に正しい寝姿勢にする湾曲部を含む。腹臥位及び仰臥位での睡眠用に、溝130が、使用者の手及び腕の正しい位置決め、したがって、使用者の肩部分の正しい位置決めに役立つ湾曲部170を含む。
ハンドレスト部又は溝130は、睡眠のために肩領域及び首領域のより良好な位置決めも可能にし、腕を負傷している場合に回復を促すように腕領域にサポートも与える。例えば、腕又は手を骨折している使用者は通常、睡眠及び睡眠サイクル時の自身の位置決めに困難をきたす。本治療用枕は、負傷している部位にサポートを与え、手足を負傷している使用者用の従来の枕よりも良好な寝姿勢パターンを可能にする。
枕支持部120が枕ベースの上部を包含している。この支持部120は、枕に付加的な剛性を与え、ヘッドレスト位置の境界部を定めている。溝130は、この溝よりも高く配置されている顔用隆起部140も含む。顔用隆起部は前述したように幾つかの機能及び利点を有する。
溝130はまた、この溝130における使用者の手の正しい位置を提供するカーブ部180及びカーブ部190を画定している。使用者は、ベッドから最も遠く離れている方の反対側の手を溝130に置く。この手の位置決めはまた、肩と背との正しい整合を可能にする。
図2は、手のこのような正しい位置決めをこの例示で示す。ここでも同様に、使用者は、図示されているような側臥位に限定されず、開示される治療用枕を任意の寝姿勢に用いることができることが留意される。
図3は、唯一の溝330を用いる治療用枕300の使用を示す。図示のように、溝330は側面360に対して実質的に平行である。使用者は自身の頭をヘッドレストエリア310上に置く。ネック部350が備わっており、ネック部350は前述したのと同じ機能部を含む。顔用隆起部340が、図示のように、使用者の頭を本枕に置くことにより、顔組織の圧迫を回避するのに十分なサポートを使用者に与える。
溝330は、前述したようにセラピー用の中央部を設けるために、使用者の手の上方に利用可能なかなりの大きさのスペースを有して図示のよう終端することができる。隆起部320は、溝330に対する支持及び境界を与える。
図4は、使用者の顎をサポートするとともに頚部と脊椎との整合を更にサポートする顎サポート部380を示す。中央セクション370が湾曲かつ傾斜しており、ハンドレストとして使用することができる。セクション370は、本枕の、ヘッドレストがある上部から、ネック部又はパッド350よりも低くなっている。
図5に言及すると、一実施形態のセラピー用の中央部を有する枕500が示されている。この実施形態では、セラピー用の中央部は小袋515に入れられる芳香ビーズ516である。セラピー用の中央部は、前述したような多くの形状及び形態とすることができ、芳香ビーズに限定されない。加えて、セラピー用の中央部は、2つ以上のハンドレストエリア又は溝530を有する枕の実施形態において用いることができる。ヘッドレスト510は、他の実施形態に関して前述したのと同じである。隆起部580が枕に高められた剛性を与え、境界部を支持する。隆起部580はまた、セラピー用の中央部が枕500から落ちるのを防ぐ。中央セクション520が使用者の手の正しい配置を提供する湾曲部570を含む。ここでも同様に、使用者は側臥位にあり、ベッドから最も遠く離れている方の手を溝エリアに置く。この配置により、最大の健康上の利益のための正しい身体姿勢が確実となる。
図6は、肩セクション650を有する枕600を示す。これらの肩セクションは、使用者が側臥位で眠っている間、使用者の肩にサポートを与える。首セクション又はパッド610もまた、使用者の頚部部位に更なるサポートを与える。顔用隆起部620は顎サポート部625と同様に前述した通りである。上側湾曲部630及び下側湾曲部640は、使用者の手部分及び腕部分のためのサポートを与える。
図8は、傾斜セクション720の上に配置されている顎サポートエリアの一実施形態を示す。傾斜セクション720は、使用者の手の正しいサポートを与えるものであり、図6及び図7に示されている。
図8には図7の実施形態の正面図が示されている。ネックパッド又はネック部エリアのための湾曲部610が示されている。平坦部又は凸部(外方に張り出している)を有する従来技術の枕とは異なり、本治療用枕は首部分をサポートする凹面(内方に湾曲している)を有する。また、顎サポート部と、更に遠位方向に顔用隆起部とを形成する下側湾曲部640が示されている。
図9及び図10は枕900を示す。この実施形態では、使用者の頭はヘッドエリア910に置かれる。ハンドレストエリア930がヘッドレストエリアの両側に配置されている。顔用隆起部920もまた、枕900に含まれており、ヘッドレストエリア910の周囲に配置されている。隆起部1010が枕に補助と更なる剛性とを与える。
図11及び図12A〜図12Dは、本治療枕の寸法的側面の例を示す。ヘッドレストの両側に配置されているハンドレスト溝と、複数のヘッドレストエリア間に配置されているハンドレスト溝とを有する実施形態が示されている。特に注目すべきことに寸法決めの中で、本治療用枕は、使用者が側臥位の寝姿勢にある間、首部位の整合を促すために、従来の枕よりも高く寸法決めされている。図12Bに示されている寸法「N」は通常、従来の枕よりも高い。この寸法により、ネックサポート部が従来の枕よりも高くなるため、使用者の頚部部位への更なるサポートが可能となる。加えて、アームサポート部に関する寸法「H」は、使用者の肩部分が正しく位置決めされるとともに整合するように或る位置で手及び腕をサポートするように寸法決めされている。
本発明の種々の教示に基づく他の代替的な実施形態又は実施態様が当業者によって理解され、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく達成される。したがって、本発明は、本明細書に記載されている開示される実施形態に限定されるのではなく、添付の特許請求の範囲に従って規定されるべきであることが意図される。

Claims (12)

  1. 治療用枕であって、
    上面、下面及び複数の側面を有するベースと、
    前記上面にヘッドレスト部と、
    該枕を用いている間にほうれい線又は皺を予防するのに役立つ、前記上面に配置されている顔用隆起部と、
    使用者の頚部及び脊椎の不整合を防ぐ、前記上面に或る傾斜角度で配置されているネックパッド部とを備え、
    前記上面は、使用者の手にサポートを与えるとともに使用者の肩部分にサポート位置決めを与える、前記側面の少なくとも1つに対して実質的に平行な少なくとも1つの溝を画定している、治療用枕。
  2. 前記溝の周囲に位置するセラピー用の中央部を更に備える、請求項1に記載の枕。
  3. 前記セラピー用の中央部は、芳香ビーズ、ポプリ、香、ライトセラピー用品、サウンドセラピー用品、振動セラピー用品、運動セラピー用品又はそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の枕。
  4. 前記側面のうちの1つは、使用者の肩部分の配置のための湾曲部を含む、請求項1に記載の枕。
  5. 前記溝は、睡眠サイクル時に、回復を促すように使用者の手及び腕をサポートするとともに、適正に位置決めするように使用者の肩をサポートする複数の湾曲部を有して形成される、請求項1に記載の枕。
  6. 前記溝は傾斜部を有する、請求項5に記載の枕。
  7. 前記ベースは記憶性フォーム材から作られる、請求項1に記載の枕。
  8. 前記上面に配置されているヘッドレストエリアを更に含み、
    前記ヘッドレストエリアは、使用者の肩の最も近くのより低い部分を有する窪みを有して形成される、請求項1に記載の枕。
  9. 枕であって、
    上面、下面及び複数の側面を有するベースと、
    前記ハンドレストエリアの周囲に配置されている顔用隆起部とを備え、
    前記上面は、ヘッドレスト部を有し、少なくとも1つのハンドレストエリアを画定している、枕。
  10. 前記ハンドレストエリアの周囲に位置する顔用隆起部を更に備える、請求項9に記載の枕。
  11. 使用者の手を入れるように前記ハンドレストの少なくとも一端に配置されている傾斜ハンド部を更に備える、請求項9に記載の枕。
  12. 顎サポート部を更に備える、請求項9に記載の枕。
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