JP2013528785A - 軟膜セパレータフロートシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
軟膜の分離および軸方向拡張のための管およびフロートシステムが提供される。概して、システムは、可撓性試料管と、赤血球と血漿との中間の比重を有する剛体セパレータフロートとを含む。試料管は、第1の断面内径を有する伸長側壁を有する。フロートは、本体部分と、試料管の側壁を係合し、それを支持する本体部分から突出する1つ以上の支持部材とを有する。遠心分離中、遠心力は、管の直径を拡大し、管内のフロートの密度に基づいた軸方向移動を可能にする。遠心分離終了後、管側壁は、その第1の直径に戻り、それによって、フロートを捕捉し、環状容積内に軟膜成分を捕集する。軟膜成分を捕捉し、回収するためのいくつかの異なるシステムが、説明される。
Description
本願は、米国仮特許出願第61/318,903号(2010年3月30日出願)および米国仮特許出願第61/372,889号(2010年8月12日出願)を基礎とする優先権を主張する。該出願の開示の全内容が参照により本明細書に援用される。
本開示は、概して、密度ベースの流体分離に関し、特に、軸方向拡張による、流体化合物の分離、識別、および/または定量化のための改良された試料管ならびにフロート設計と、それを採用する方法に関する。本開示は、血液分離および軟膜層の軸方向拡張において、特定の用途を見出し、それらに特に言及し説明される。
定量的軟膜(QBC)分析は、全血の評価のために、臨床実験室において、日常的に行われる。軟膜は、凝固していない血液が遠心分離されるか、または放置される場合に、赤血球の層と血漿との間に形成される、白血球の一連の薄い淡色層である。
QBC分析技法は、概して抗凝固処理された全血を含む小毛細管の遠心分離を採用し、本質的に、(1)濃縮赤血球、(2)網状赤血球、(3)顆粒球、(4)リンパ球/単球、(5)血小板、および(6)血漿の6層に血液を分離する。軟膜は、上部から下部へと、血小板、リンパ球と顆粒球、および網状赤血球の層から成る。
毛細管の検査に基づいて、各層の長さまたは高さが、QBC分析中に決定され、細胞数に変換され、したがって、各層の定量的測定を可能にする。各層の長さまたは高さは、手動読取デバイス、すなわち、拡大接眼レンズおよび手動ポインティングデバイスによって、または管の長さに沿って光透過性および蛍光性を測定することによって、層を見出す、自動光学走査デバイスによって、光度的に測定することができる。一連の一般的に使用されるQBC器具は、Becton−Dickinson and Company(Franklin Lakes、N.J.)によって製造されるものである。
軟膜層は、非常に薄いため、軟膜は、多くの場合、プラスチック製円筒形またはフロートを管内に配置することによって、より正確な視覚的または光学的測定のために、毛細管内で拡張される。フロートは、赤血球(約1.090g/ml)未満であって、血漿(約1.028g/ml)超の密度を有し、管の断面積のほぼすべてを占有する。容積占有フロートは、したがって、概して、より容易かつ正確な測定のために、濃縮赤血球層上に静置し、管内の軟膜層の軸方向長を拡張させる。
当技術分野において、血液を分離し、および/または、血液試料中の軟膜または他の層内の循環癌および/または他の希少細胞、有機体または微粒子、あるいは物体(すなわち、幹細胞、細胞断片、ウイルス感染細胞、トリパノソーマ等)を識別するための改良された試料管およびフロートシステムならびに方法の必要性が存在する。しかしながら、典型的に、軟膜内に存在することが予測される細胞の数は、血液の容積と比較して、非常に少なく、例えば、血液1ミリメートルあたり約1−100個の細胞の範囲内であって、したがって、特に、従来のQBC毛細管およびフロートで採用される、非常に小さい試料サイズでは、測定を困難にする。
本開示は、前述の問題およびその他を克服する、新しく改良された血液分離アセンブリおよび方法を想定する。
本願は、種々の実施形態において、血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張するための装置および方法を開示する。装置は、セパレータフロートおよび試料管を含む。
本明細書に開示されるのは、血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張し、血液試料中の標的細胞を検出し、血液試料中の軟膜成分/標的細胞を捕捉または抽出する方法である。それらの方法は、血液試料および剛体容積占有フロートを可撓性試料管内に導入することを必要とする。剛体フロートは、本体部分であって、赤血球と血漿との中間の比重を有し、試料管の側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲され、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成する、本体部分と、本体部分から突出し、側壁に係合する1つ以上の支持部材とを備えている。試料管は、フロートの軸方向移動を可能にするために十分に大きい直径への側壁の拡大、血液の別々の層への分離、および血液試料の少なくとも軟膜成分と整列するフロートの移動を生じさせる回転速度で遠心分離される。回転速度が低減され、側壁にフロートを捕捉させ、環状容積内に軟膜成分を捕集し、1つ以上の分析領域に分割され得る。
本明細書に開示されるいくつかの方法はさらに、1つ以上の支持部材のうちの少なくとも1つを側壁に溶接することを含む。
他の方法はさらに、標的細胞を血液試料中の他の細胞から区別するために、血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることを含む。これは、遠心分離に先立って、または遠心分離後の後の処理の間、行うことができる。環状容積中の1つ以上の分析領域内に存在する血液試料はまた検査され、その中に含まれる任意の標的細胞を識別することができる。
さらなる実施形態に開示されるのは、試料を保持するための試料管である。試料管は、第1の断面内径、内部表面、および外部表面を有する側壁を備えている。1つ以上の円周方向切り欠き、切り込み、または刻目が、試料管の側壁に作製され、各切り欠きにおける、破断、分割、または分離を促進する。通常、切り欠きは、側壁の表面におけるV−形状またはU−形状陥没である。しかしながら、他の構成もまた想定される。
円周方向切り欠きは、試料管の側壁の外部表面または内部表面上に位置することができる。切り欠きはまた、円周の周囲に連続であるか、または不連続であることができる。特定の実施形態では、1つ以上の円周方向切り欠きは、管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えている。
円周方向切り欠きを伴う、試料管を使用する方法では、遠心分離後、試料管は、1つ以上の切り欠きのうちの少なくとも1つにおいて破断され、フロートおよび拡張された軟膜成分を含む管の破断または隔離セクションを得る。
1つ以上の円周方向切り欠きは、管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えていることができる。望ましくは、回転速度低減後、1つの組の切り欠きは、フロートの上方にあって、1つの組の切り欠きは、フロートの下方にある。フロートの軸方向長に沿って破断される切り欠きは、作製されるべきでなく、存在すべきでない。
また、実施形態に開示されるのは、第1の開放端部および第2の開放端部を有する円筒形を備えている、試料管である。2つの閉鎖デバイスが、2つの端部を密閉するために提供される。
2つの閉鎖デバイスを伴う、試料管を使用する方法では、閉鎖デバイスは、遠心分離後、除去される。これによって、赤血球および血漿を試料管から空にし、フロートおよび拡張された軟膜層を隔離することが可能となる。そのような閉鎖デバイスの実施例として、可撤性嵌めまたはネジ式キャップが挙げられるが、他の閉鎖デバイスもまた想定される。
さらに開示されるのは、環状容積内に含まれる軟膜成分の少なくとも一部が、除去デバイスを使用して、試料管の側壁を通して、除去されるいくつかの方法である。
異なるフロート設計もまた、本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、容積占有セパレータフロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有する。フロートは、上端および下端を有する本体部分と、本体部分から突出する1つ以上の支持部材とを備えている。本体部分および1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する。本体部分はまた、ピトー管を受け取るための隔壁であって、本体部分の上端から環状容積に延在する隔壁を含む。
他の実施形態では、セパレータフロートは、遠位端を有するピトー管であって、ピトー管が上端において隔壁を係合し、遠位端が本体部分の上端から離れて位置している、ピトー管を含む。
隔壁を有するそのようなフロートを使用する方法では、隔壁は、ピトー管と係合される。軟膜層の少なくとも一部は、ピトー管を通して、環状容積から除去される。
加えて、開示されるのは、異なる容積占有セパレータフロートである。これらのフロートは、本体部分と、本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備えている。環状容積は、本体部分、上部支持部材、および下部支持部材によって画定される。1つ以上の中間支持部材は、本体部分から半径方向に延在し、環状容積内に複数のウェルを形成する。複数の隔壁が、本体部分内に存在し、各隔壁は、本体部分の上端から特定のウェルへのアクセスを可能にする。
いくつかのさらなる実施形態では、1つ以上の中間支持部材は、複数の軸方向に配向されたリッジから成る。その他では、1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジから成る。さらにその他では、1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジと交差する、複数の軸方向に配向されたリッジから成る。
さらに他の実施形態では、容積占有セパレータフロートは、上端および下端を有する本体部分と、本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、本体部分から半径方向に延在し、かつ、本体部分の上端と下部支持部材との間に軸方向に延在し、少なくとも1つの軸方向に延在する縦溝を形成する複数のリッジとを備えている。フロートは、1つの軸方向に延在する縦溝または複数の軸方向に延在する縦溝から成り得る。軟膜成分の少なくとも一部は、注射器等の抽出デバイスを使用して、そのような縦溝から抽出することができる。
他の方法は、複数の縦溝を検査することと、複数の縦溝のうちの1つ以上内の標的細胞を識別することと、標的細胞を含む縦溝のみから軟膜成分を抽出することとを含む。
可撓性スリーブを伴うフロートを使用する他の方法もまた、本明細書に開示される。概して、血液試料およびフロートは、可撓性スリーブ内に導入され、次いで、遠心分離される。スリーブは、ウェルのうちの少なくとも1つを密閉し、フロート中のウェル内に軟膜成分を捕集するために使用される。
いくつかの実施形態では、スリーブは、側壁を備え、側壁は、n個の辺を有する多角形断面形状を有する。フロートはまた、n個の辺を有する。遠心分離後、スリーブは、収縮し、フロートに取り付き、軟膜成分の少なくとも一部をn個のウェル内に捕集する。例えば、そのようなスリーブは、側方断面構成において、三角形(すなわち、n=3)、正方形(すなわち、n=4)、五角形(すなわち、n=5)等であることができる。
本明細書に説明されるいくつかのフロートは、上端、下端、およびn個の辺を有する本体部分を備え、nは、3以上の整数である。上部支持部材は、本体部分の上端から側方に延在し、下部支持部材は、本体部分の下端から側方に延在する。複数のリッジがまた、存在し、各リッジは、本体部分から側方に延在し、かつ、上部支持部材から下部支持部材に軸方向に延在し、n個の軸方向に配向されたウェルを形成し、各ウェルは、外部表面を有する。フロートは、ウェルの外部表面が、実質的に同一平面上にあることが可能であるように、展開されるように適合される。
フロートを展開することを使用する方法は、フロートを展開し、少なくとも2つのウェルを実質的に同一平面に配置することを含む。
本明細書に開示されるいくつかの容積占有フロートは、上端および下端を有する本体部分を備えている。1つ以上の支持部材は、本体部分から突出し、中空内部空洞が、本体部分内に存在する。本体部分および1つ以上の支持部材は、環状容積を画定し、1つ以上の一方向弁が、環状容積から中空内部空洞への流動をもたらす。プラグが、中空内部空洞にアクセスするために、本体部分の上端に存在し得る。
そのようなフロートは、軟膜成分の少なくとも一部を中空内部空洞内に排出することと、流体を環状容積内に流出させることと、注射器等の除去デバイスを使用して、軟膜成分を中空内部空洞から除去することとによって使用される。
別の類似容積占有セパレータフロートは、2つの本体部分を備えている。第1の本体部分は、上端からアクセス可能な中心ボアを画定する側壁を備えている。下部支持部材は、側壁の下端から半径方向に延在する。第1のネジ山は、中心ボア内に位置する。1つ以上の一方向弁は、側壁内に位置し、中心ボアの下端内に流体の流入を可能にするように向けられている。第2の本体部分は、中心ボア内に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、第1の本体部分の第1のネジ山に係合するために、中心部分上に位置する相補的ネジ山とを備えている。上部支持部材は、第2の本体部分の上端から半径方向に延在する。本フロートは、中心ボア内の容積を増加させるように、ねじって後退させられることによって、動作する。
本フロートはさらに、第2の本体部分の上端に、中心ボアにアクセスするためのプラグを備え得る。本フロートはまた、概して、第2の本体部分を第1の本体部分から外すための第2の本体部分内のキー孔を備えている。
第2の本体部分がねじって後退させられると、第2の本体部分は、上方に移動し、中心ボア内の圧力を低減し、軟膜成分の少なくとも一部を中心ボア内に排出する。続いて、流体を環状容積内に流出することができる。
別の容積占有セパレータフロートはまた、2つの本体部分を備えている。第1の本体部分は、上端からアクセス可能な中心ボアを画定する円筒形を備えている。下部支持部材は、円筒形の下端から半径方向に延在する。円筒形内に位置する1つ以上の一方向弁は、中心ボアの下端内に流体の流入を可能にするように向けられている。第2の本体部分は、中心ボア内に摺動可能に嵌入するためのサイズを有する中心部分を備え、上部支持部材は、第2の本体部分の上端から半径方向に延在する。
本フロートは、第2の本体部分を軸方向上方に摺動させ、中心ボア内の圧力を低下させることと、軟膜成分の少なくとも一部を中心ボア内に排出することと、流体を環状容積内に流出させることとによって使用される。
本開示のこれらおよび他の非限定的特徴は、以下により具体的に開示される。
以下は、限定する目的ではなく、本明細書に開示される例示的実施形態を例証する目的のために提示される、図面の簡単な説明である。
図1は、容積占有セパレータフロートを含む試料管の側面図である。
図2は、本開示の方法を例証する、略図である。
図3Aは、その中に容積占有セパレータフロートを含む切り欠き付き試料管の側面図である。
図3Bは、切り欠き付き試料管の連続切り欠きの斜視図である。
図3Cは、切り欠き付き試料管の不連続切り欠きの斜視図である。
図3Dは、切り欠き付き試料管の長方形切り欠きの側面図である。
図3Eは、切り欠き付き試料管の三角形切り欠きの側面図である。
図4は、閉鎖デバイスによって密閉され、その中に容積占有セパレータフロートを含む2つの開放端部を有する、例示的試料管の側面図である。
図5は、試料管試料管内の、容積占有セパレータフロート、および試料管の側壁を貫通し、環状容積にアクセスする注射器を備えている、装置の側面図である。
図6は、フロートを通して延在し、環状容積にアクセスするピトー管を有する、容積占有セパレータフロートを含む試料管の側面図である。
図7は、軸方向ウェルを形成する、軸方向中間支持部材を有する、容積占有セパレータフロートの斜視図である。
図8は、円周を形成する、円周方向中間支持部材を有する、容積占有セパレータフロートの側面図である。
図9は、複数のウェルを形成するように交差する、軸方向中間支持部材および円周方向中間支持部材を有する、容積占有セパレータフロートの斜視図である。
図10は、単一軸方向縦溝を有する、容積占有セパレータフロートの上部斜視図である。
図11は、複数の軸方向縦溝を有する、容積占有セパレータフロートの上部斜視図である。
図12は、その中に容積占有セパレータフロートを含む可撓性スリーブの一部の断面図である。
図13は、正方形断面を伴う、容積占有セパレータフロートを含む可撓性スリーブの斜視図である。
図14は、展開された容積占有セパレータフロートの斜視図である。
図15は、フロートの環状容積から中空内部空洞内への流動をもたらす一方向弁を伴う、容積占有セパレータフロートの側面図である。
図16は、別の容積占有セパレータフロートの側面図である。フロートは、ともにねじ込まれる2つの部品を有する。
図17は、別の容積占有セパレータフロートの側面図である。フロートは、摺動可能に係合される2つの部品を有する。
図18は、別の容積占有セパレータフロートの側面図である。フロートは、鋭利支持部材を有する。
本明細書に開示される構成要素、プロセス、および装置のより完全なる理解は、付随の図面を参照することによって、得ることができる。これらの図は、本開示を実証する便宜性および容易性に基づく、単なる略図であって、したがって、デバイスまたはその構成要素の相対的サイズおよび寸法を示すこと、および/または例示的実施形態の範囲を定義あるいは限定することを意図するものではない。
具体的用語が、明確性のために、以下の説明において使用されるが、これらの用語は、図面における例証のために選択された実施形態の特定の構造のみを参照することを意図し、本開示の範囲を定義または限定することを意図するものではない。図面および以下の説明では、同一数字表示は、同一機能の構成要素を指すことを理解されたい。
数量に関して使用される修飾語句「約」は、記述された値を含み、文脈によって示される意味を有する(例えば、少なくとも、特定の数量の測定と関連付けられる、誤差の程度を含む)。範囲の文脈で使用される場合、修飾語句「約」はまた、2つの端点の絶対値によって画定される範囲を開示するものと見なされるべきである。例えば、「約2から約10」の範囲は、範囲「2から10」も開示する。
本開示は、概して、種々の構成要素の密度に基づいて、血液試料の種々の構成要素を分離、識別、捕捉、および/または定量化するために有用である装置およびアセンブリに関する。それらの装置は、容積占有セパレータフロート、試料管、およびそれらの組み合わせを含む。
図1は、血液分離管およびフロートアセンブリ100の軸方向断面である。アセンブリは、試料管110と、その中に配置されるセパレータフロートまたは浮き130とを含む。
試料管110は、概して、円筒形である。しかしながら、多角形および他の幾何学形状断面形状を有する試料管もまた想定される。言い換えると、試料管は、n個の辺を有する多角形である断面を有し得る。例えば、n=3の時、試料管は、三角形断面を有する。特に、試料管は、等辺等角多角形断面を有し得る(すなわち、各辺の長さが、実質的に等しい)。
試料管110は、第1の閉鎖端部114と、ストッパまたはキャップ125を受け取る、第2の開放端部116とを含む。パラフィルム等の他の閉鎖手段もまた想定される。さらに本明細書に論じられる代替実施形態では、試料管は、各端部において、開放され得、各端部は、適切な閉鎖デバイスを受け取る。
管は、概して、円筒形として描写されるが、管110は、特に、射出成形プロセスによって製造される場合、最小限に先細にされ、開放端部116に向かって、若干拡大され得る。本先細または抜き勾配は、概して、射出成形ツールから管の除去を容易にするために必要である。
管110は、透明または半透明材料から形成され、管110の側壁112は、例えば、遠心分離中に、遠心負荷下、結果としての試料の静水圧によって半径方向に拡張するように、十分に可撓性または変形可能である。遠心力が、除去された場合、管側壁112は、実質的にその元のサイズおよび形状に戻る。側壁112は、外部表面121および内部表面123を有する。
管は、ポリスチレン、ポリカーボネート、スチレンブタジエンスチレン(「SBS」)、スチレン/ブタジエン共重合体(Phillips 66 Co.(Bartlesville、Oklahoma)から市販の「K−Resin(登録商標)」等)等の任意の透明または半透明の可撓性ポリマー材料(有機および無機)から形成され得る。好ましくは、管材料は、透明である。しかしながら、管は、試料標本中の着目細胞またはアイテムを探す受取器具が、管内にそれらのアイテムを「認める」または検出することができる限り、必ずしも、クリアである必要はない。例えば、バルク試料中では検出することができない、非常に低レベルの放射線のアイテムは、以下により詳細に説明される、本開示のプロセスによって分離され、フロート130によって、壁の近傍に捕集された後、非クリアまたは半透明壁を通して検出することができる。望ましくは、試料管は、少なくとも、それに沿ってフロートが移動する管のそれらの部分に沿って継目がない。
いくつかの実施形態では、管110は、血液または試料流体の少なくとも約5ミリメートル、より好ましくは、血液または流体の少なくとも約8ミリメートル、最も好ましくは、血液または流体の少なくとも約10ミリメートルを加算して、フロート130を収容するためのサイズを有する。特定の実施形態では、管110は、約1.5cmの内径117を有し、フロート130に加え、血液の少なくとも約10ミリメートルを収容する。
ここに描写されるフロート130は、本体部分132と、フロート130の対向する軸方向端部に配置される2つの密閉リングまたはフランジ140とを含む。フロート130の本体部分132と密閉リングまたは支持部材140とは、圧力または遠心分離下、試料管110の内径117未満である外径を有するようなサイズを有する。換言すると、支持部材の外径は、フロートが、試料管によって、特定の場所に保持されることができるように、非屈曲状態では、実質的に試料管110の内径117に等しい。フロート130の本体部分132はまた、密閉または支持リング140の直径未満であるより小さい外径138を有し、それによって、フロート130と管110の側壁112との間に環状容積170を画定する。本体部分は、管の断面積の大部分を占有し、環状容積170は、管が、非屈曲状態にある場合、軟膜層の細胞構成要素(すなわち、軟膜成分)および関連付けられた標的細胞を含むために十分に大きい。好ましくは、寸法138および117は、環状容積170が、約25ミクロンから約250ミクロン、最も好ましくは、約50ミクロンの範囲の半径方向厚を有するようなものである。用語「環状」は、管内のフロートによって形成される、リング状の形状を指すために使用され、2つの同心円によって画定される形状を必要とするものと解釈されるべきではないことに留意されたい。むしろ、管およびフロートはそれぞれ、異なる形状を有し得、「環状」は、その間に形成される形状を指す。支持部材140の数もまた、さらに本明細書に見られるように、可変であり得る。
ボアまたはチャネル150は、フロート130を通して、軸方向に延在する。管/フロートシステムが、遠心分離されている場合、管は、拡張し、血液試料中のフロートを解放する。遠心分離が、減速されるのに伴って、フロートは、管が、その元の直径に戻るのに伴って、管の側壁112によって、捕捉される。管が、収縮し続けるのに伴って、圧力は、フロートの下方に捕集された血液分画、主に、赤血球内に蓄積し得る。この圧力によって、赤血球は、捕捉された軟膜成分を含む環状容積170内に付勢され、したがって、含有量を希釈するか、または軟膜の含有量の撮像をより困難にし得る。代替として、減速の間、試料管の側壁のしぼみは、分離された軟膜層を通る過剰または破壊的な流体流動を生成し得る。ボア150は、フロート130下方に捕集された高密度分画内の任意の過剰な流体流動または任意の得られた圧力を解放させる。ボア150内への過剰な流体流動は、したがって、軟膜試料の劣化を防止する。本ボアは、軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための圧力解放手段と見なすことができる。ボアは、ここでは、フロート130内の中心かつ軸方向に整列されて描写されるが、ボアが、一端から他端へとフロートを通して完全に延在する限り、他の構成も想定される。いくつかの実施形態では、ボア150は、中心に位置し、軸方向に延在する。
いくつかの事例では、フロート130の本体部分132の外径138は、管110の内径117未満であり得るが、本関係は必須ではない。これは、管110が、遠心分離される(または、加圧される)と、管110が拡張し、フロート130が自由に移動するからである。遠心分離(または、加圧)ステップが、完了すると、管130は、密閉リングまたは支持リッジ140に対して収縮し、フロートを捕捉する。環状容積170が、次いで、生成され、支持リッジまたは密閉リング140の長さによってサイズ決定される(すなわち、「プール」の深さは、管直径に関わらず、支持リッジ140の長さと等しい)。
所望の実施形態では、フロート寸法は、高さ3.5×直径1.5cmであって、本体部分は、血液の軟膜層を捕捉するために、50ミクロンの間隙を提供するためのサイズを有する。したがって、軟膜層の捕捉のために利用可能な容積は、約0.08ミリリットルである。軟膜層全体は、概して、総血液試料の約0.5%未満であるので、好ましいフロートは、血液の8から10ミリリットル試料中に分離された軟膜層の全体量を収容する。
密閉または支持フランジ付き端部140は、実質的に管の内径117に等しい、または若干大きたサイズを有する。概して剛体であるフロート130も、可撓性管壁112に対して支持を提供することができる。さらに、支持部材140は、血液成分層の分離を維持するための密閉機能を提供する。フロートの支持部材140と管の壁112との間に形成される密閉は、流体密閉を形成し得る。本明細書で使用される場合、用語「密閉」は、フランジ140と管壁112との間における、ほとんどの場合本開示の目的のために適切である実質的密閉を提供するほぼゼロの隙間または若干の干渉をも包含することが意図される。
支持部材140は、最も好ましくは、連続リッジであって、その場合、試料は、より低速で遠心分離され、分離された層の急激な下降(slamping)は、阻止される。しかしながら、さらに本明細書に論じられる代替実施形態では、支持部材は、環状間隙170を出入りする流体経路を提供する1つ以上の開口部を有する、不連続またはセグメント化された帯域であることができる。支持部材140は、別個に形成され、本体部分132に取り付けられ得る。しかしながら、好ましくは、支持部材140および本体部分132は、一体型または一体型構造を形成する。
支持部材の幾何学形状構成は、例示に過ぎず、異なる構成も想定される。例えば、図1における支持部材140は、平坦である。図3Aにおける支持部材240は、本体部分232から先細にされ、図4における支持部材340は、凹面湾曲である。これらの形状は、遠心分離中、フロートの周囲の血液の流動を助長する表面を提供することができる。想定されるさらなる例示的形状として、限定ではないが、屋根形状および切頭屋根形状、3つ、4つ、またはそれ以上の辺の錐体および角錐台、弓形または切頭弓形、測地線形状等が挙げられる。
セパレータフロート130の全体的比重は赤血球(約1.090)と血漿(約1.028)との間であるべきである。より具体的実施形態では、比重は、約1.089から約1.029、より好ましくは、約1.070から約1.040の範囲、最も好ましくは、約1.05である。
フロートは、フロートの全体的比重が、所望の範囲内にある限り、異なる比重を有する複数の材料から形成され得る。フロート130の全体的比重および環状間隙170の容積は、軟膜層といくらかの赤血球および/または血漿とが、環状間隙内に保持され得るように、選択され得る。遠心分離の際、フロート130は、軟膜層および標的細胞と同一軸方向位置を占有し、濃縮赤血球層上に浮遊する。軟膜は、フロート130と管110の内側壁112との間の狭小環状間隙170内に保持される。拡張された軟膜領域は、次いで、照明および拡大下、循環上皮癌または腫瘍細胞または他の標的検体を識別するために検査されることができる。
実施形態では、フロート130の密度は、血液試料の顆粒球層内に安定するように選択される。顆粒球は、濃縮赤血球層上またはその直上に安定し、約1.08−1.09の比重を有する。本好ましい実施形態では、フロートの比重は、遠心分離の際、フロートが、顆粒球層内に安定するように、約1.08から約1.09の範囲にある。顆粒球の量は、約20倍も、患者毎に異なり得る。したがって、フロートが、顆粒球層内に安定するように、フロート密度を選択することは、顆粒球層の直上に安定する、リンパ球/単球層のいずれの損失も、回避されるため、特に、有利である。遠心分離中、顆粒球層のサイズが増加するのに伴って、フロートは、顆粒球内でより上に安定し、リンパ球および単球を本質的にフロートに対して同じ位置に維持する。さらに本明細書に説明される他の実施形態では、フロートは、2つの部品から作製され得、各部品の比重は、異なり得る。
フロート130は、1つ以上の概して硬質有機または無機材料、好ましくは、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)共重合体、芳香族ポリカーボネート、芳香族ポリエステル、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、エチレン酢酸ビニル共重合体、ナイロン、ポリアセタール、ポリアセテート、ポリアクリロニトリルおよび他のニトリル樹脂、ポリアクリロニトリル塩化ビニル共重合体、ポリアミド、芳香族ポリアミド(アラミド)、ポリアミドイミド、ポリアリレート、ポリアリーレンオキシド、ポリアリーレンスルフィド、ポリアリルスルホン、ポリベンゾイミダゾール、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエステルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、テレフタル酸ポリエチレン、ポリイミド、ポリメタクリレート、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)、ポリアロマー、ポリオキサジアゾール、ポリパラキシリレン、ポリフェニレンオキシド(PPO)、変性PPO、ポリスチレン、ポリスルホン、フッ素含有ポリマー、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ハロゲン化ポリビニル、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリ塩化ビニリデン、特殊ポリマー等、最も好ましくは、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(「ABS」)、およびその他等の硬質プラスチック材料から形成される。
この点において、検出または走査方法に干渉する材料および/または添加剤の使用を回避することが望ましい。例えば、蛍光性が、検出目的のために利用される場合、フロート130を構築するために利用される材料は、着目波長において、干渉または「背景」蛍光性を有するべきではない。
いくつかの側面では、可撓性管と剛体フロートとの圧縮性および/または剛性は、逆にされることができる。フロートが可撓性であり、より高い圧力では、直径が収縮し、剛体管内を自由に移動するように設計される。圧縮性フロートの使用は、いくつかの事例では、ポリマー管より向上した光学特性を呈する、透明ガラス管の使用を可能にする。さらに、本側面は、概して、ガラス管の公差要件を低減させ(フロートは、圧力低下後、管壁に対して拡張するであろうため)、あらゆる種類のフロート設計が、可能である。
米国特許第6,197,523号に開示される、対象の血液中の循環上皮癌細胞を検出する方法は、有利には、本開示の試料管およびフロートシステムを採用するように修正され得る。前述の米国特許第6,197,523号は、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる。
本開示の管/フロートシステム100を使用する例示的方法では、抗凝固処理された血液の試料が提供される。例えば、分析される血液は、標準的Vacutainer(登録商標)またはその中に事前に配置された抗凝固剤を有する種類の他の同様の血液採取デバイスを使用して採取され得る。代替として、可撓性試料管は、分析される血液を直接捕捉するために使用され得る。
着目標的上皮細胞または他の標的検体に特定的である蛍光標識された抗体またはリガンド等のタグが、血液試料に添加され、遠心分離に先立って培養されることができる。例示的実施形態では、上皮細胞は、それに取り付けられる蛍光タグを有する抗上皮細胞接着分子によって標識される。抗上皮細胞接着分子は、通常、血流中に認められる、任意の他の細胞において存在することが予期されない上皮細胞特定の部位に結合する。アクリジンオレンジ等の染色剤または着色剤もまた、試料に添加され、照明下、軟膜層の判別を容易にするために、種々の細胞種が異なる色に着色するようにし、試料の検査中、上皮細胞の形態を強調または明確にし得る。
血液は、次いで、遠心分離のために、アセンブリ100に移転される。フロート130は、血液試料が、試料管110内に導入された後、管110内に導入され得、または別様に、事前にその中に配置され得る。試料を含む管およびフロートアセンブリは、次いで、遠心分離される。本管/フロートシステム100によって、血液を遠心分離するために必要とされる動作は、従来の場合と明示的に異なるわけではないが、前述のように、遠心速度の減速が可能であり、急激な下降の問題も低減され得る。アダプタが、随意に、応力による、可撓性管の故障を防止するために、ロータ内で利用され得る。
遠心分離中、試料管は、いくつかの効果を生じさせるために十分な回転速度でスピンされる。特に、結果としての静水圧は、第1の断面内径から第2の直径に管の直径を拡大するように、壁112を変形または屈曲させる(第2の直径は、第1の直径より大きい)。第2の直径は、管110内において、遠心力下、血液構成要素およびフロート130が軸方向に移動することを可能にするために十分に大きい。血液試料は、密度に従って、下部から上部(最も高密度から最も低密度)へと濃縮赤血球、網状赤血球、顆粒球、リンパ球/単球、血小板、および血漿の6つの離散かつ個別の層に分離される。撮像が試みられる上皮細胞は、軟膜層内、すなわち、顆粒球、リンパ球/単球、および血小板層内に密度別に集まる傾向にある。フロートの密度に起因して、フロートは、試料管内において、軟膜層/成分と同じ軸方向位置を占有し、したがって、狭小環状容積170(可能性として、少量の赤血球および/または血漿とともに)を占有する。換言すると、フロートは、血液試料の少なくとも軟膜成分と整列するように移動する。
遠心分離が、完了し、遠心力が、除去された後、管110は、その元の直径に戻り、環状容積170内にフロートならびに軟膜層および標的検体を捕捉または保持する。管/フロートシステムは、血液試料中の任意の標的検体を識別するために、顕微鏡または光学読取機に移転されることができる。フロートのその後の使用に応じて、環状容積は、1つ以上の分析領域を構成すると見なされ得る。
遠心分離は、必要とされないことがある。時として、管の内側に対する圧力の印加のみ、または単純に、管の拡張(または、フロートの圧縮)が、必要とされる。例えば、そのような圧力は、管の外側における真空源の使用を通して、生成することができる。そのような印加はまた、試料管の上部を開放したまま維持し、容易にアクセス可能にする。加えて、真空源の使用は、いくつかの状況において、遠心力の印加より、実装が容易であり得る。加えて、機械、電気、磁気等の管状拡張/収縮(または、フロート圧縮)の任意の方法を実装することができる。管が、拡張される(または、フロートが圧縮される)と、フロートは、試料内の密度変動によって生成される浮力によって、適切な場所に移動するであろう。
本明細書に説明されるさらなる実施形態では、注射器等の除去デバイスが、次いで、使用され、軟膜層/成分を環状容積から抽出する。ここでの意図は、着目標的細胞を抽出することであって、したがって、本プロセス中、赤血球および/または血漿のいくつかを除去することも容認可能である。タグが、未だ添加されていない場合、ここで添加され、着目「標的」細胞にタグ付けまたは標識し得る。再び、タグは、分析器具または検出器が、例えば、蛍光性、放射線等を検出し得る、任意の種類である。タグは、除去デバイス自体内にあるか、または別個に添加されることもできる。
試料は、次いで、器具/検出器を通して、「噴出」等によって適用され、タグ付けされた細胞が分析される。これは、タグ付けされた細胞の数を計数するために十分であり得る。しかしながら、さらなる実施形態では、「陽性」試料細胞は、さらなる分析のために、ホルダの中に迂回される。そのような細胞を分離する手段は、当技術分野において周知であって、例えば、器具/検出器のタイミングをホルダと調整することによって、流動フローサイトメトリー内で使用されるものに類似することができる。陽性試料は、次いで、例えば、さらなる検査のためのスライドを調製するために、さらに分析することができる。本「噴出および迂回」方法は、数倍大きい元の血液試料と比較して、分析がより容易となる、より小さい試料容積をもたらす。
フロートは、採取管システムまたはアセンブリの一部を備えていることができる。したがって、軟膜試料を採取容器から分析管に移転させることは必要ない。血液または試料流体は、直ぐに採取され、次いで、試験することができる。そのようなシステムは、幾分、高速であって、また、生物学的災害の観点から、より安全である。例えば、本システムは、血液へのいかなる種類の暴露も、最小限にされなければならない、非常に感染性の状況(すなわち、Ebolaウイルス、HIV等)において望ましい。
図2は、前述の一般的方法のうちのいくつかを例証する、略図である。ステップ2では、血液試料の軟膜層内の標的細胞は、遠心分離に先立って、タグ付けすることができる。ステップ4では、軟膜は、例えば、遠心分離によって、分離される。ステップ6では、軟膜を含み、元の血液試料と比較して容積が低減された試料が、試料管から抽出される。ステップ8では、標的細胞が、未だタグ付けされていない場合、ここでタグ付けすることができる。代替として、所与の器具/検出器との使用に好適な異なるタグを使用して、タグ付けすることができる。ステップ10では、低減された容積が、検出器を通される。ここで例証されるように、タグ付けされた標的細胞を伴う、低減された容積は、注射器20内から開始し、検出器25内に注入され、そこで、「陽性」試料(すなわち、標的細胞)を分離し、それらをホルダ30内に迂回させる。「陰性」試料は、廃棄物35に進み、すなわち、廃棄される。最後に、ステップ12において、陽性試料は、さらに分析される。
前述の試料管、セパレータフロート、および方法は、本開示の一般的概念を提供する。いくつかのさらなる概念が、本明細書に説明される。
軟膜層/成分を試料管から除去するためのいくつかの異なる手段が可能である。いくつかの実施形態では、血液試料およびフロートは、試料管内に導入され、管は、遠心分離され、次いで、回転速度が低減され、環状容積内に軟膜成分を捕集する。次に、少なくとも1つの支持部材140が、試料管110の側壁112に溶接される。本溶接は、ここでは、封入された環状体と見なすことができる環状容積内に軟膜層を捕集し、軟膜層が血漿および/または赤血球から分離される。
溶接は、溶接される部材の円周、すなわち、支持部材が側壁に接触する周縁の周囲に連続し得る。溶接はまた、不連続、すなわち、溶接の間に間隙が存在し得る。特定の実施形態では、溶接は、超音波で行われる。超音波溶接は、プラスチックのために一般的産業技法であって、2つのアイテムがともに保持され、2つのアイテム間に溶接された固体状態を生成するように、高周波数超音波音響振動が局所的に印加される。用語「溶接」は、ここでは具体的場所において、フロートを試料管と継合する作用を示すために使用され、融解と同意語である。
いくつかの実施形態では、可撓性スリーブは、試料管内に配置され、次いで、フロートおよび血液試料が可撓性スリーブ内に配置される。これらの実施形態では、少なくとも1つの支持部材140は、スリーブに溶接され得る。
図3Aを参照すると、特定の実施形態では、セパレータフロート230は、上端234および下端236を有する本体部分232を含む。上部支持部材242は、上端234から半径方向に延在し、下部支持部材244は、下端236から半径方向に延在する。側壁212、本体部分232、上部支持部材242、および下部支持部材244は一緒に、環状容積270を画定する。好ましい実施形態では、上部および下部支持部材は両方とも、試料管に溶接される。軸方向ボア250は、軟膜層の下方の赤血球部分の圧力解放のために存在する。
図3Aに示される血液分離装置200はまた、試料管210の別の例示的実施形態を示す。試料管210は、側壁212と、第1の閉鎖端部214と、第2の開放端部216と、円周方向切り欠き220とを含む。円周方向切り欠きは、実質的に同一平面にある、1つ以上の溝によって形成され、平面は、管の側壁に垂直である。第1の組の切り欠き222は、フロート130の上方に位置し、第2の組の切り欠き224は、フロートの下方に位置する。各組は、図3では、3つの切り欠きを伴って示されるが、本数は、可変であることができ、概して、各組内に1つから4つの切り欠きである。試料管は、1つ以上の切り欠きに沿って破断され、フロートおよび環状容積270内に捕集された軟膜層へのアクセスを得る。
図3B−3Eは、切り欠きの異なる変形例を例証する。図3Bでは、描写される組は、1つの連続溝219によって形成される、1つの切り欠きを有する。すなわち、切り欠きは、円周の周囲に連続する。図3Cでは、描写される切り欠きは、一式の短い溝219によって形成される。すなわち、切り欠きは、円周の周囲に不連続である。図3Dでは、組は、2つの切り欠きを有し、それらの各々は、長方形形状である一方、図3Eでは、切り欠きは、三角形形状である。言い換えると、切り欠きは、三角形または長方形軸方向断面を有し得る。U−形状等の他の切り欠き形状もまた想定される。これらの形態は、管がどのように破断するかを指示する際に有用となり得る。図3Aにおける切り欠き220は、試料管210の外部表面221上にあり、切り欠きは、試料管210の内部表面223上に位置し得るが、フロートの軸方向移動に干渉すべきではない。試料管は、いくつかの実施形態では、単一切り欠きのみ有し得る。しかしながら、望ましい実施形態では、試料管210は、第1の組の切り欠き222および第2の組の切り欠き224を備え、管を3つの容積225、227、229に分割する。
再び、血液試料およびフロートは、試料管210内に導入され、管は、遠心分離され、次いで、回転速度が低減され、環状容積内に軟膜成分を捕集する。試料管210を使用する方法はさらに、1つ以上の切り欠き220のうちの少なくとも1つにおいて、試料管210を破断し、フロート230および軟膜成分を含む環状容積270を含む管210のセクションを得るステップを含む。ある好ましい実施形態では、フロート130上方の第1の組の切り欠き222のうちの少なくとも1つの切り欠きおよびフロート230下方の第2の組の切り欠き224のうちの少なくとも1つの切り欠きが、破断される。管は、例えば、単純に捻ることまたはスナップすることによって、破断され得る。環状容積270は、所望に応じて、管を破断前または後のいずれかにおいて、標的細胞を識別するために検査することができる。
望ましくは、試料管内に導入される血液の量は、遠心分離後、フロート230が、管210の中央容積225内に位置するように制御される。図3Aに見られるように、フロートの軸方向長231に沿って切り欠きは、存在しない。本結果は、軟膜層の破断および結果として生じる損失が生じないことを確実にする補助をする。
試料を含む下側球状部を密閉させる密閉ガラスアンプルが知られている。典型的には、そのようなアンプルは、熱がガラスを軟化させるように印加される、狭窄を有する。ガラスは、しぼみ、密閉を形成し、下側球状部は、管の残部からゆっくりと引き離される。そのような密閉されたアンプルは、管のガラス材料が、試料を完全に包囲するという点において、図3Aの試料管と異なるが、ここでは、セパレータフロート自体が、軟膜試料を包囲する、1つまたは2つの表面を提供する。加えて、そのような密閉されたアンプルは、典型的には、下側球状部内のその試料を密閉する。すなわち、アンプルは、2つの容積に分割される。対照的に、図3Aの試料管は、3つの容積に分割することができる。最後に、試料管の破断は、加熱し、アンプルを密閉するより、容易かつ時間がかからない。
図4は、試料管310およびセパレータフロート330を含む、血液分離装置300の別の概念を示す。試料管310は、側壁312から形成され、ここでは、円筒形313として示されるが、管は、概して、任意の側方断面形状を有し得る。側壁は、相互に対向する、第1の開放端部315および第2の開放端部316を画定する。第1の閉鎖デバイス326は、第1の端部315を閉鎖し、第2の閉鎖デバイス328は、第2の端部316を閉鎖する。閉鎖デバイスは、円筒形内に入り込まないキャップ319等の外部キャップ、または円筒形内に入り込むストッパ321等の内部キャップ、あるいは任意のそれらの組み合わせであることができる。
図4の装置が、使用される場合、第1の閉鎖デバイス326は、遠心分離中、第1の端部315を密閉する。第2の端部316は、第2の閉鎖デバイス328によって密閉される、または開放されたままであり得る。遠心分離終了時、第1の閉鎖デバイス326および/または第2の閉鎖デバイス328は、次いで、フロートおよび拡張された軟膜層にアクセスするために除去される。特に、2つのキャップ設計は、有利には、血漿および赤血球を試料管310から排出させ、拡張された軟膜層を分析される円筒形313内に残す。所望に応じて、本概念はまた、試料管が、円周方向切り欠きおよび2つの開放端部を有し、管が、血漿および赤血球の排出後、切り欠きにおいて、破断されるように、前述の切り欠き220と組み合わせることができる。
軟膜成分はまた、他の手段によって、環状容積から採取することができる。図5は、試料管410およびセパレータフロート430を含む、血液分離装置400を示す。試料管410は、側壁412と、第1の端部414と、第2の端部416とを有する。描写されるセパレータフロート430は、上端434および下端436を有する本体部分432と、本体部分432から半径方向に延在する上部支持部材442および下部支持部材444と、上端434から下端436を通して延在する、軸方向ボア450等の圧力解放手段とを含む。環状容積470は、本体部分432と側壁412との間に形成される。
図5の装置が、軟膜成分を分離するために使用される場合、軟膜成分の少なくとも一部は、注射器480等の除去デバイスを使用して、環状容積470から、側壁412を通して、除去される。この点において、側壁は、典型的には、概して、遠心分離によって生成される力に耐えるために十分に頑丈であるが、注射器480によって貫通されることができる、材料から形成される。好ましくは、材料は、除去デバイスによって、側壁内に作製された小孔を密閉することができる。材料を選択するための基準として、高透明度、射出成形グレード、高流動、中から低弾性率、低収縮、およびコストが、挙げられる。この点において、試料管410を形成するための好適な材料として、アクリル、テレフタル酸ポリエチレングリコール(PETG)、ポリカーボネート、ポリスチレン、スチレンブタジエンスチレンポリマー、およびTOPASポリマー(環状オレフィンおよびエチレンに基づく、非晶質透明共重合体)が挙げられ得る。
別の概念は、図6に例証される。ここでは、血液分離装置500は、試料管510と、セパレータフロート530と、ピトー管590を含む。試料管510は、側壁512と、第1の閉鎖端部514と、第2の開放端部516とを含む。セパレータフロート530は、上端534および下端536を有する本体部分532と、本体部分532から半径方向に延在する1つ以上の支持部材540とを含む。隔壁552は、本体部分532内に存在し、および隔壁は、上端534から環状容積570に延在する。軸方向ボア550もまた、上端534から下端536を通して延在する。
ピトー管590は、近位端592および遠位端594を有する。内部通路593は、当然ながら、管内に存在し、近位端と遠位端との間に延びている。近位端592は、本体部分532の上端534において、隔壁552を係合し、遠位端594は、上端534から離れて位置する。セパレータフロート530およびピトー管590は、別個の部品または1つの一体型ユニットであり得る。
図6の装置が、軟膜成分を分離するために使用される場合、環状容積570内の軟膜層/成分は、例えば、真空を印加することによって、ピトー管590を通して除去することができる。この点において、ピトー管は、ストローのように作用する。すなわち、流体は、ピトー管の上部における圧力が、ピトー管の下部における圧力を下回ると、ピトー管を通して流動する。ピトー管590および隔壁552が、一体型ではない場合、ピトー管590は、軟膜層/成分の除去に先立って、隔壁552に係合する。
図7−9は、一般的概念の異なる実施形態を示す。図1に見られるように、セパレータフロートは、軟膜成分が捕集される、環状容積を画定する、本体部分と、上部支持部材と、下部支持部材とを備えている。フロートは、分析されなければならない血液試料の容積を低減させて、着目標的細胞を配置するが、個別にアクセスすることができるウェルに環状容積を分割することによって、容積を低減することが可能である。換言すると、各ウェル内の容積は、別のウェルの容積と別個に除去することができる。これを達成するために、フロートはさらに、環状容積内に複数のウェルを形成する。すなわち、環状容積を複数のウェルに分割する1つ以上の中間支持部材を含む。複数の隔壁もまた、本体部分内に存在し、各隔壁は、本体部分の上端から、特定のウェルへのアクセスを可能にするか、またはそこへのアクセスを提供する。軟膜成分が、特定のウェルから除去されると、空気等の流体が、そのウェル内に流入し、抽出された容積に取って代わることができる。例えば、軟膜成分は、ウェルの下部近傍の管側壁を通して挿入される注射器を介して、採取され得る一方、同時に、側壁は、同一ウェルの上部において穿刺され、空気に、軟膜成分に取って代わらせ得る。代替として、特定のウェルに隣接する試料管は、2つのポートを生成するために、2つの異なる場所において、穿刺され得る。圧力が、次いで、第1のポートに印加され、軟膜成分を第2のポートの外へ圧送させ得る。注射器はまた、フロートを通して、ウェル内に挿入され、そのウェルから含有量を抽出し得る。
図7では、セパレータフロート630は、上端634および下端636を有する本体部分632と、上端634から半径方向に延在する上部支持部材642と、下端636から半径方向に延在する下部支持部材644とを含む。中間支持部材640は、本実施形態では、複数の軸方向リッジ646から成る。軸方向リッジは、本体部分から半径方向に延在し、また、上部支持部材634と下部支持部材644との間に軸方向に延在する。軸方向リッジは、概して、上部支持部材および下部支持部材と同一距離だけ、本体部分から、半径方向に延在する。各軸方向ウェル675は、本体部分632、上部支持部材642、下部支持部材644、および2つの軸方向リッジ646によって、画定される。概して、各軸方向ウェル675は、同一容積を有するが、これは、必須ではないことが想定される。各軸方向ウェルは、その独自の隔壁652を有し、本体部分632の上端634から、軸方向ウェル675へのアクセスを可能にする。隔壁が、本体部分の下端636近傍の軸方向ウェルにアクセスすることが望ましいであろう。
図8では、セパレータフロート730は、上端734および下端736を有する本体部分732と、上端734から半径方向に延在する上部支持部材742と、下端736から半径方向に延在する下部支持部材744とを含む。中間支持部材は、本実施形態では、複数の円周方向リッジ748から成る。円周方向リッジは、本体部分から半径方向に延在し、本体部分732、上部支持部材742、および下部支持部材744によって画定される容積内に、複数の円周方向ウェル775を形成する。各ウェル775は、本体部分732および少なくとも1つの円周方向リッジ748によって画定される。円周方向リッジは、概して、上部支持部材および下部支持部材と同一距離だけ、本体部分から半径方向に延在する。概して、各ウェル775は、同一容積を有するが、これは、必須ではないことが想定される。各ウェルは、その独自の隔壁752を有し、本体部分732の上端734から、ウェル775へのアクセスを可能にする。特定の実施形態では、各ウェルの隔壁は、本体部分の下端736に最も近い支持部材に近位のウェルにアクセスする。例えば、隔壁753は、下部支持部材744に近位のウェル777にアクセスする一方、隔壁755は、円周方向リッジ781に近位のウェル779にアクセスする。
図9では、セパレータフロート830は、上端834および下端836を有する本体部分832と、上端834から半径方向に延在する上部支持部材842と、下端836から半径方向に延在する下部支持部材844とを含む。中間支持部材は、本実施形態では、複数の軸方向リッジ846および複数の円周方向リッジ848から成る。これらのリッジ846、848は、概して、上部支持部材および下部支持部材と同一距離だけ、本体部分から半径方向に延在する。軸方向リッジ846は、円周方向リッジ848を交差し、本体部分832、上部支持部材842、および下部支持部材844によって画定される容積内に、複数のウェル875を形成する。概して、各ウェル875は、同一容積を有するが、これは、必須ではないことが想定される。各ウェルは、その独自の隔壁852を有し、本体部分832の上端834から、特定のウェル875へのアクセスを可能にする。隔壁は、可能な限り、本体部分の下端636に近位において、各ウェルにアクセスすることが望ましくあり得る。
図7−9のフロートが、軟膜成分を分離するために使用される場合、特定のウェル内の軟膜層は、注射器またはピトー管等の抽出デバイスを使用して、抽出することができる。特に、環状容積は、最初に、標的細胞が配置されているウェルを識別するために検査され、そのウェル内の流体のみ、より綿密な分析のために抽出される。
図10および図11は、関連概念を示す。図10は、試料管910およびセパレータフロート930を示す。セパレータフロート930は、上端934および下端936を有する本体部分932と、下端936から半径方向に延在する下部支持部材944とを含む。複数の軸方向リッジ946は、本体部分932から半径方向に延在し、また、上端934と下部支持部材944との間に軸方向に延在する。軸方向リッジは、概して、下部支持部材と同一距離だけ、本体部分から半径方向に延在する。軸方向リッジ946は、軸方向に延在する縦溝978を形成する。ここでは、縦溝978内の液体は、本体部分内に隔壁を含む必要なく、上端934からアクセス可能である。これは、フロートを製造するために必要とされる複雑性およびコストを削減し得る。
図11は、試料管1010およびセパレータフロート1030を示す。セパレータフロート1030は、上端1034および下端1036を有する本体部分1032と、下端1036から半径方向に延在する下部支持部材1044と、上端1034と下部支持部材1044との間に延在し、軸方向リッジ間に複数の縦溝1078を形成する、複数の軸方向リッジ1046とを含む。上端1034と下端1036との間の圧力差を解放するための軸方向ボア1050も描写される。
図10および図11のフロートが、使用される場合、特定の縦溝978、1078内の軟膜成分の少なくとも一部は、注射器またはピトー管等の抽出デバイスを使用して、抽出される。特に、環状容積は、最初に、標的細胞が配置されている縦溝を識別するために検査され、その縦溝内の流体のみ、より綿密な分析のために抽出される。
さらなる概念では、可撓性スリーブがフロートと併用され得る。血液試料およびフロートは、可撓性スリーブ内に配置され、次いで、試料管内に配置することができる。可撓性スリーブ自体は、半透明または透明であり得る。遠心分離後、可撓性スリーブは、フロート上のウェル内に軟膜層を密閉するために使用される。密閉されたウェルは、次いで、分析のための小スライドとして、処理することができる。
図12は、1つの概念を例示する、可撓性スリーブ1118およびセパレータフロート1130の上部断面図を示す。セパレータフロート1130は、本体部分1132および複数の軸方向リッジ1146を含む。軸方向リッジは、本体部分から半径方向に延在し、また、本体部分の上端(図示せず)と下端(図示せず)との間に軸方向に延在する。下部支持部材1144は、概して、存在し、上部支持部材(図示せず)もまた、存在し得る。リッジは、概して、下部支持部材および上部支持部材と同一距離だけ、本体部分から半径方向に延在する。複数のウェル1175は、リッジによって形成される。各リッジ1146の端部1147は、円唇であることに留意されたい。これは、可撓性スリーブの穿孔を低減する。
可撓性スリーブ1118は、概して、セパレータフロート1130の直径未満である、断面直径を有する。これは、ウェル1175を覆うスリーブの密閉/伸展を助長する。遠心分離の際、可撓性スリーブの直径は、増加し、フロートが、軟膜成分と整列されることができるように、フロートの軸方向移動をもたらす。回転速度の低減に応じて、スリーブは、フロートを捕捉する。少なくとも1つのウェル1175は、次いで、スリーブ1118によって密閉され、軟膜成分の一部を捕集する。スリーブは、摩擦によって、すなわち、そのより小さい直径のため、定位置に保持され得るか、またはスリーブは、前述のように、溶接されることができる。上部支持部材が、存在しない場合、特定のウェル内の軟膜成分は、所望に応じて、注射器またはピトー管等の除去デバイスを使用して、除去することができる。また、所望に応じて、フロートは、非対称である。すなわち、本体部分が、試料管の軸と同軸ではないように、または異なるウェルが、異なる容積を有するように、成形することができることに留意されたい。
関連概念では、可撓性スリーブは、n個の辺を有する多角形断面形状を有し、フロートもまた、n個のウェルを有する。図13に例証されるように、可撓性スリーブ1218およびセパレータフロート1230は両方とも、4辺を有する断面形状を有する。可撓性スリーブは、4辺を有する断面形状を有する側壁1212を有する。いくつかの実施形態では、側壁およびフロートの横断面は、n個の辺を有する等辺等角多角形である。概して、nは、3以上の整数であって、特定の実施形態では、3、4、または5である(すなわち、三角形、正方形、または五角形)。フロートは、その結果、ウェルを画定する辺の間の角に、n個の軸方向に配向されたリッジ1248を有するであろう。再び、ウェルは、異なる容積であり得ることに留意されたい。しかしながら、概して、ウェルはすべて、同一寸法および容積を有する。
セパレータフロート1230は、本体部分1232と、本体部分1232から半径方向に延在する1つ以上の支持部材1240とを含む。好ましい実施形態では、本体部分1232は、上端1234から延在する上部支持部材1242と、下端1236から延在する下部支持部材1244とを有する。環状容積1270は、本体部分1232および側壁1212によって画定される。
再び、可撓性スリーブ1218は、概して、セパレータフロート1230の直径未満である断面直径を有する。これは、ウェル1275を覆うスリーブの密閉/伸展を助長する。遠心分離の際、可撓性スリーブの直径が増加し、フロートが、軟膜成分と整列されることができるように、フロートの軸方向移動をもたらす。回転速度を低減すると、スリーブは、収縮し、フロートに取り付く。ウェルは、所望に応じて、スリーブによって密閉または溶接されることができる。スリーブによって提供される平坦表面により、ウェルは、次いで、スライドのように分析されることができる。
本概念の拡張では、フロートは、ウェルが、スティックのように分析されることができるように、展開されることができる。図14は、本概念を例示する、セパレータフロート1330を示す。セパレータフロート1330は、本描写では、展開されている。セパレータフロートは、本体部分1332と、本体部分1332から側方に延在する、4つの軸方向に配向されたリッジ1340とを含む。上部支持部材(図示せず)および下部支持部材(図示せず)もまた、本体部分から側方に延在する。上部支持部材、下部支持部材、および軸方向リッジは、概して、同一距離だけ、本体部分から半径方向に延在する。したがって、フロートは、リッジ1340、支持部材、および本体部分1332間のウェル1375を画定する。フロートの本体部分1332は、ウェルの外部表面1345が、実質的に同一平面にあることができるように、展開されるように適合される。換言すると、本体部分1332は、本実施形態では、4つの異なる部品1333として見なすことができ、各部品は、各ウェル1375のための表面を提供する。フロートは、例えば、ヒンジまたは他の類似方法を提供することによって、屈曲される各リッジ1340の端部1347に、より薄い材料を提供することによって、展開することができる。本質的に、各リッジは、フロートを展開させるためにヒンジとして作用する。軸方向ボアは、一緒に継合された際に、部品1333が、中実体を形成しないことを提供することによって、容易に形成することができる。
遠心分離回転速度の低減後、スリーブは、収縮し、再び、所望に応じて、密閉または溶接することによって、軟膜層/成分を密閉する。フロート1330は、ウェル1375の外部表面1345を実質的に同一平面に配置するように展開される。ここでの別の利点は、スリーブが、注射器等の除去デバイスによって、より容易に穿通され得ることである。
別の組の概念では、軟膜成分は、前述のように、試料管とフロートとの間の環状容積内に捕集される。軟膜成分は、次いで、フロートの本体部分内の空洞中に排出される。軟膜成分は、次いで、本空洞から除去される。所望に応じて、軟膜成分を含むフロートが、試料管から除去され、軟膜成分が、続いて、フロートから除去されることができる。代替として、軟膜成分は、フロートから除去することができる一方、フロートは、依然として、管内にある。例えば、本概念は、フロート内の空洞にアクセスするのに先立って、血漿および/または赤血球を除去するための図4の2つのキャップ試料管と組み合わせられ得る。
図15は、本概念の例示的実施形態を示す。血液分離装置1400は、試料管1410およびセパレータフロート1430を含む。試料管1410は、側壁1412を含む。セパレータフロートは、上端1434、下端1436を有する本体部分1432を含む。少なくとも1つの支持部材1440が、本体部分から突出する。本体部分および支持部材1440は、環状容積1470を画定する。特定の実施形態では、下部支持部材1444は、下端1436から半径方向に延在する。さらなる実施形態では、下部支持部材が、存在し、上部支持部材1442もまた、上端1434から半径方向に延在する。
中空内部空洞1456は、本体部分内に存在する。内部空洞1456は、1つ以上の一方向弁1454によって、環状容積1470に接続され、中空内部空洞1456内への流体の流体をもたらす。換言すると、一方向弁は、中空内部空洞内側の圧力が、環状容積内の圧力を下回ると、開放されるように配向される。特定の実施形態では、一方向弁は、本体部分の下端1436または下部支持部材1444の近位にある。ストッパに類似する、プラグ1458は、中空内部空洞1456にアクセスするために、本体部分の上端1434に存在し得る。注射器は、プラグ1458を貫通し、中空内部空洞1456にアクセスするために使用することができる。
図15の装置は、概して、前述のように、使用される。遠心分離中、環状容積1470と中空内部空洞1456との間の圧力差は、一方向弁1454を開放させるために十分に大きい。軟膜成分が、次いで、遠心分離中、中空内部空洞1456内に流入し得る。遠心分離後、圧力差は低減され、一方向弁1454は閉鎖し、中空内部空洞1456内に軟膜成分を捕集する。ピトー管または注射器等の除去デバイスが、プラグ1458を通して、中空内部空洞1456内に挿入され、軟膜成分を除去する。
図16は、別の例示的実施形態を示す。セパレータフロート1530は、第1の本体部分1560および第2の本体部分1580を含む。第1の本体部分1560は、中心ボア1550を画定する側壁1562を備えている。側壁は、上端1534および下端1536を有し、中心ボア1550は、上端からアクセス可能である。下部支持部材1544は、側壁の下端1536から半径方向に延在する。第1のネジ山1546は、中心ボア内に位置する。側壁1562内に位置する1つ以上の一方向弁1554は、環状容積1570から、中心ボア1550の下端1551内への流体の流動をもたらす。換言すると、一方向弁は、中心ボア1550内側の圧力が、環状容積1570内の圧力を下回ると、開放するように配向される。一方向弁は、概して、下部支持部材1544の近位に位置する。
第2の本体部分1580は、中心ボア1550内に嵌入するためのサイズを有する中心部分1582を備えている。相補的ネジ山1584は、中心部分1582上に位置し、第1のネジ山1546に係合する。上部支持部材1586は、第2の本体部分の上端1588から半径方向に延在する。ストッパに類似するプラグ1589が、中心ボア1550にアクセスするために、上部支持部材1586および中心部分1582を通して、存在し得る。
図16の装置は、概して、前述のように使用される。使用時、フロート1530は、中心ボア1550が、中心部分1582によって充填されるように、完全にねじ込まれている。換言すると、第1の本体部分1560の上端1534は、第2の本体部分1580の上部支持部材1586に接触する。遠心分離および回転速度の低減後、軟膜成分は、環状容積1570内に位置する。第2の本体部分1580は、次いで、第1の本体部分1560からねじって後退させられ、中心ボア1550の内部容積を増加させる。本作用は、中心ボア1550内側の圧力を低減させ、一方向弁1554を開放し、軟膜成分を中心ボア内に排出させる。ピトー管または注射器1599等の除去デバイスは、プラグ1589を通して、中心ボア1550内に挿入され、軟膜成分を除去することができる。代替として、第2の本体部分は、部分的に、ねじって後退させられ、軟膜成分を排出することができる。フロートは、次いで、試料管から除去され、第2の本体部分は、完全にねじって後退させられ、成分は、第1の本体部分の中心ボア1550から吐き出されるか、または別様に、回収されることができる。
第2の本体部分は、キーを使用して、ねじって後退させられる。ここに描写されるように、キー1590は、ハンドル1592と、第2の本体部分の上端1588上に存在するキー孔1596に係合するインターフェース1594とを備えている。
図17は、セパレータフロート1630の第3の例示的実施形態を示す。セパレータフロート1630は、第1の本体部分1660および第2の本体部分1680を含む。第1の本体部分1660は、中心ボア1650を画定する側壁1662を備えている。側壁は、上端1634および下端1636を有し、中心ボア1650は、上端からアクセス可能である。下部支持部材1644は、側壁の下端1636から半径方向に延在する。側壁1662内に位置する1つ以上の一方向弁1654は、環状容積1670から、中心ボア1650の下端1651内への流体の流動をもたらす。換言すると、一方向弁は、中心ボア1650内側の圧力が、環状容積1670内の圧力を下回ると、開放するように配向される。一方向弁は、概して、下部支持部材1644の近位に位置する。
第2の本体部分1680は、中心ボア1650内に嵌入するためのサイズを有する中心部分1682を備えている。上部支持部材1686は、第2の本体部分の上端1688から半径方向に延在する。ストッパに類似する、プラグ1689は、中心ボア1650にアクセスするために、上部支持部材1686および中心部分1682を通して、存在し得る。
図17の装置は、図16の装置に類似するが、内部容積を増加させ、中心ボア1650内の圧力を低減させるためにねじって後退させられる代わりに、2つの本体部分が離れるように摺動し、したがって、軟膜成分を中心ボア1650内に排出させる。この点において、第1の本体部分1660は、側壁1662の上端1634に、第1の唇部1672を含み得、第2の本体部分1680は、中心部分1682の下端1691において、第2の唇部1674を含み得、2つの唇部は、本体部分の移動を終了させる停止部1676を協働して形成し、したがって、第1および第2の本体部分が分離しない。
図18は、セパレータフロートの別の例示的実施形態である。試料管1710は、側壁1712から形成される。フロート1730は、本体部分1732と、フロートの対向する軸方向端部に位置する2つの支持部材1740とを含む。フロートは、本体部分1732の内径1738より大きい、支持部材1740の外径1717を有し、環状容積1770を形成するためのサイズを有する。ここでは、上部および下部支持部材1740は、鋭利円周方向縁1742を有する。言い換えると、とがった周縁または円周が、各支持部材1740の外径1738に沿って提供される。遠心分離後、軟膜成分は、環状容積1770内に捕集される。次いで、試料管が上部および下部支持部材のうちの少なくとも1つに対して圧縮される。圧縮下、鋭利縁1742は、管側壁1712を切断し、フロートを含む管の破断セクションおよび拡張された軟膜成分をもたらす。管は、上部支持部材のみ、下部支持部材のみ、または支持部材両方において、フロートに対して圧縮され得る。管が、支持部材に対して圧縮される順序は、重要ではないと考えられる。これによって、試料管を破断し、フロートおよび環状容積1470内に捕集された軟膜層へのアクセスが可能となる。当然ながら、フロートはまた、図7−9に示される軸方向リッジまたは円周方向リッジ、螺旋リッジ、あるいは米国特許第7,074,577号(その開示は、参照することによって、本明細書に完全に組み込まれる)に示されるもの等の突起等、他の中間支持部材を含み得る。そのような中間支持部材は、本段落に説明される、鋭利円周方向縁を有さないであろう。
特定の実施形態が説明されたが、予期されていない、または現在予期され得ない、代替、修正、変形例、改良、および実質的均等物が、出願人または他の当業者に想起され得る。故に、出願および修正され得る、添付の請求項は、そのような代替、修正、変形例、改良、および実質的均等物すべてを包含することが意図される。
本開示のこれらおよび他の非限定的特徴は、以下により具体的に開示される。
本発明はさらに、例えば、以下を提供する。
(項目1)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に、前記フロートを捕捉させ、前記環状容積内に軟膜成分を捕集させることと、
前記1つ以上の支持部材のうちの少なくとも1つを前記側壁に溶接することと
を含む、方法。
(項目2)
前記溶接は、少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において連続的である、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記溶接は、少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において不連続的である、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記溶接は、超音波溶接である、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記フロートは、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備え、前記上部および下部支持部材は両方とも、前記試料管に溶接される、項目1に記載の方法。
(項目7)
血液試料中の標的細胞を検出する方法であって、
前記標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることと、
前記血液試料を可撓性側壁を備えている透明試料管内に導入することであって、前記透明試料管は、第1の断面内径を有している、ことと、
容積占有セパレータフロートを前記試料管内に導入することであって、
前記セパレータフロートは、本体部分と、前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材とを備え、前記1つ以上の支持部材は、前記試料管の側壁を係合し、前記フロートの前記支持部材は、前記管の第1の内径に実質的に等しい断面直径を有し、前記本体部分は、前記側壁の軸方向に整列された部分と一緒に、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定し、前記支持部材は、前記環状容積を横断し、1つ以上の分析領域を生成する、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするために十分に大きい第2の内径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記1つ以上の支持部材のうちの少なくとも1つを前記試料管の側壁に溶接することと、
前記1つ以上の分析領域内に存在する前記血液試料を検査し、前記分析領域内に含まれる任意の標的細胞を識別することと
を含む、方法。
(項目8)
前記溶接は、前記少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において連続的である、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記溶接は、前記少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において不連続的である、項目7に記載の方法。
(項目10)
前記溶接は、超音波溶接である、項目7に記載の方法。
(項目11)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目7に記載の方法。
(項目12)
前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、項目7に記載の方法。
(項目13)
前記フロートは、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備え、前記上部および下部支持部材は両方とも、前記試料管に溶接される、項目7に記載の方法。
(項目14)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目7に記載の方法。
(項目15)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性スリーブ内に導入することであって、前記可撓性スリーブは、試料管の内部側壁と接触する、ことと、
容積占有フロートを前記スリーブ内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記スリーブとの間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記スリーブによって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記可撓性スリーブに係合する1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするために十分に大きい直径への前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記可撓性スリーブに、前記フロートを捕捉させることと、
前記1つ以上の支持部材のうちの少なくとも1つを前記可撓性スリーブに溶接することと
を含む、方法。
(項目16)
前記溶接は、前記少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において連続的である、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記溶接は、前記少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において不連続的である、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記溶接は、超音波溶接である、項目15に記載の方法。
(項目19)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目15に記載の方法。
(項目20)
前記フロートは、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備え、前記上部および下部支持部材は両方とも、前記可撓性スリーブに溶接される、項目15に記載の方法。
(項目21)
試料容積を前記環状容積から除去することと、
前記試料容積を1つ以上の標識薬剤によって標識し、標的細胞を区別することと、
前記試料容積を検査し、前記標的細胞を識別することと
をさらに含む、項目15に記載の方法。
(項目22)
試料を保持するための試料管であって、
第1の断面内径の側壁と、
前記試料管上の1つ以上の円周方向切り欠きであって、前記1つ以上の円周方向切り欠きは、各切り欠きにおける前記管の破断を促進する、1つ以上の円周方向切り欠きと
を備えている、試料管。
(項目23)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の側壁の外部表面上に位置している、項目22に記載の試料管。
(項目24)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の側壁の内部表面上に位置している、項目22に記載の試料管。
(項目25)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において連続的である、項目22に記載の試料管。
(項目26)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において不連続的である、項目22に記載の試料管。
(項目27)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えている、項目22に記載の試料管。
(項目28)
前記試料管は、透明ポリマー材料から形成されている、項目22に記載の試料管。
(項目29)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁と、前記試料管上の1つ以上の円周方向切り欠きであって、前記1つ以上の円周方向切り欠きは、各切り欠きにおける前記管の破断を促進する、1つ以上の円周方向切り欠きとを有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記1つ以上の切り欠きのうちの少なくとも1つにおいて前記試料管を破断することにより、前記フロートと拡張された軟膜成分とを含む前記管の破断セクションを得ることと
を含む、方法。
(項目30)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の側壁の外部表面上に位置している、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の側壁の内部表面上に位置している、項目29に記載の方法。
(項目32)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において連続的である、項目29に記載の方法。
(項目33)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において不連続的である、項目29に記載の方法。
(項目34)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えている、項目29に記載の方法。
(項目35)
前記回転速度低減後、1つの組の切り欠きは、前記フロートの上方にあって、1つの組の切り欠きは、前記フロートの下方にある、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記フロートの軸方向長に沿って、破断される切り欠きは存在しない、項目29に記載の方法。
(項目37)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目29に記載の方法。
(項目38)
2つの切り欠きが破断される、項目29に記載の方法。
(項目39)
前記フロートの上方における1つの切り欠きと、前記フロートの下方における1つの切り欠きとが破断される、項目38に記載の方法。
(項目40)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目41)
前記環状容積内に存在する血液試料を検査し、前記環状容積内に含まれる任意の標的細胞を識別することをさらに含む、項目40に記載の方法。
(項目42)
試料容積を前記環状容積から除去することと、
前記試料容積を1つ以上の標識薬剤によって標識し、標的細胞を区別することと、
前記試料容積を検査し、前記標的細胞を識別することと
をさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目43)
第1の本体部分であって、上端からアクセス可能である中心ボアを画定する円筒形と、前記円筒形の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、前記円筒形内に位置し、前記中心ボアの下端内への流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている第1の本体部分と、
第2の本体部分であって、前記中心ボア内に摺動可能に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材とを備えている第2の本体部分と
を備えている、容積占有セパレータフロート。
(項目44)
試料管であって、
第1の開放端部および第2の開放端部を備えている円筒形と、
前記第1の端部を密閉するための第1の閉鎖デバイスと、
前記第2の端部を密閉するための第2の閉鎖デバイスと
を備えている、試料管。
(項目45)
前記円筒形は、可撓性ポリマー材料から形成されている、項目44に記載の試料管。
(項目46)
前記円筒形は、透明または半透明材料から形成されている、項目45に記載の試料管。
(項目47)
前記円筒形は、継目がない、項目45に記載の試料管。
(項目48)
前記第1および第2の閉鎖デバイスは、前記円筒形の中に入り込まない外部キャップである、項目44に記載の試料管。
(項目49)
前記第1および第2の閉鎖デバイスは、前記円筒形の中に入り込むストッパである、項目44に記載の試料管。
(項目50)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、
前管は、
第1の開放端部および第2の開放端部を備えている円筒形と、
前記第1の端部を密閉する第1の閉鎖デバイスと
を備えている、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記第1の閉鎖デバイスを除去し、前記フロートおよび拡張された軟膜層にアクセスすることと
を含む、方法。
(項目51)
前記血液試料およびフロートが導入された後、第2の閉鎖デバイスによって、前記第2の開放端部を密閉することをさらに含む、項目50に記載の方法。
(項目52)
遠心分離後、前記第2の閉鎖デバイスを前記第2の開放端部から除去し、前記フロートおよび拡張された軟膜層にアクセスすることをさらに含む、項目51に記載の方法。
(項目53)
血液試料中の軟膜成分を捕捉する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記環状容積内に軟膜成分を捕集するための前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減させ、前記側壁内側に、前記フロートを捕捉させることと、
除去デバイスを使用して、前記試料管の側壁を通して前記環状容積内に含まれる前記軟膜成分の少なくとも一部を除去することと
を含む、方法。
(項目54)
前記除去デバイスは、注射器である、項目53に記載の方法。
(項目55)
前記血液試料を染色することをさらに含む、項目53に記載の方法。
(項目56)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目53に記載の方法。
(項目57)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目53に記載の方法。
(項目58)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目53に記載の方法。
(項目59)
前記試料管は、少なくとも、前記フロートの軸方向移動の経路内の内側周辺表面の一部に沿って継目がない、項目53に記載の方法。
(項目60)
前記フロートは、約1.08から約1.09の比重を有している、項目53に記載の方法。
(項目61)
前記管は、アクリル、テレフタル酸ポリエチレングリコール(PETG)、ポリカーボネート、ポリスチレン、TOPAS、およびスチレンブタジエンスチレンポリマーから形成される、項目53に記載の方法。
(項目62)
前記環状容積内に存在する血液試料を検査し、前記環状容積内に含まれる任意の標的細胞を識別することをさらに含む、項目53に記載の方法。
(項目63)
試料容積を前記環状容積から除去することと、
前記試料容積を1つ以上の標識薬剤によって標識し、標的細胞を区別することと、
前記試料容積を検査し、前記標的細胞を識別することと、
をさらに含む、項目53に記載の方法。
(項目64)
血液試料中の標的細胞を検出する方法であって、
前記標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることと、
前記血液試料を可撓性側壁を備えている試料管内に導入することと、
容積占有セパレータフロートを前記試料管内に導入することであって、
前記セパレータフロートは、前記試料管の内径未満の断面直径を有する剛体本体部分と、前記本体部分から外向きに半径方向に延在し、前記試料管の側壁を係合し、前記本体部分と前記側壁との間の環状容積を維持するためのサイズを有する1つ以上の剛体支持部材とを備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記環状容積内に存在する血液試料を検査し、前記環状容積内に含まれる任意の標的細胞を識別することと、
除去デバイスを使用して、前記試料管の側壁を通して前記標的細胞の少なくとも一部を除去することと
を含む、方法。
(項目65)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目64に記載の方法。
(項目66)
前記除去デバイスは、注射器である、項目64に記載の方法。
(項目67)
前記血液試料を染色することをさらに含む、項目64に記載の方法。
(項目68)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目64に記載の方法。
(項目69)
前記解放手段は、軸方向ボアである、項目68に記載の方法。
(項目70)
前記標的細胞は、癌細胞、幹細胞、細胞断片、ウイルス感染細胞、またはトリパノソーマである、項目64に記載の方法。
(項目71)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目64に記載の方法。
(項目72)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目64に記載の方法。
(項目73)
前記試料管は、少なくとも、前記フロートの軸方向移動の経路内の内側周辺表面の一部に沿って継目がない、項目64に記載の方法。
(項目74)
前記フロートは、約1.08から約1.09の比重を有している、項目64に記載の方法。
(項目75)
赤血球と血漿との中間の比重を有する容積占有セパレータフロートであって、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材であって、
前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、1つ以上の支持部材と、
ピトー管を受け取るための隔壁であって、前記本体部分の上端から前記環状容積まで延在する、隔壁と
を備えている、セパレータフロート。
(項目76)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材を備えている、項目75に記載のセパレータフロート。
(項目77)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材を備えている、項目75に記載のセパレータフロート。
(項目78)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備えている、項目75に記載のセパレータフロート。
(項目79)
前記フロートは、前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目75に記載のセパレータフロート。
(項目80)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目75に記載のセパレータフロート。
(項目81)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目75に記載のセパレータフロート。
(項目82)
赤血球と血漿との中間の比重を有する容積占有セパレータフロートであって、
本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材であって、
前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、1つ以上の支持部材と、
前記本体部分の上端から前記環状容積まで延在する隔壁と、
遠位端を有するピトー管であって、前記ピトー管は、前記上端において前記隔壁を係合し、前記遠位端は、前記本体部分の上端から離れて位置している、ピトー管と
を備えている、セパレータフロート。
(項目83)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材を備えている、項目82に記載のセパレータフロート。
(項目84)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材を備えている、項目82に記載のセパレータフロート。
(項目85)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備えている、項目82に記載のセパレータフロート。
(項目86)
前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目82に記載のセパレータフロート。
(項目87)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目82に記載のセパレータフロート。
(項目88)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目82に記載のセパレータフロート。
(項目89)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材であって、前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、1つ以上の支持部材と、
ピトー管を受け取るための隔壁であって、前記本体部分の上端から前記環状容積まで延在する、隔壁と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フ ロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記隔壁をピトー管と係合することと、
前記ピトー管を通して前記軟膜層の少なくとも一部を前記環状容積から除去することと
を含む、方法。
(項目90)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目89に記載の方法。
(項目91)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目89に記載の方法。
(項目92)
前記血液試料を染色することをさらに含む、項目89に記載の方法。
(項目93)
前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、項目89に記載の方法。
(項目94)
前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目89に記載の方法。
(項目95)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目94に記載の方法。
(項目96)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材であって、前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、1つ以上の支持部材と、
前記本体部分の上端から前記環状容積まで延在する隔壁と、
遠位端を有するピトー管であって、前記ピトー管は、前記上端において前記隔壁を係合し、前記遠位端は、前記本体部分の上端から離れて位置している、ピトー管と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記ピトー管を通して前記軟膜層の少なくとも一部を前記環状容積から除去することと
を含む、方法。
(項目97)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目96に記載の方法。
(項目98)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目96に記載の方法。
(項目99)
前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目96に記載の方法。
(項目100)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目99に記載の方法。
(項目101)
容積占有セパレータフロートであって、
本体部分と、
前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記本体部分、前記上部支持部材、および前記下部支持部材によって画定される環状容積と、
前記本体部分から半径方向に延在し、前記環状容積内に複数のウェルを形成する1つ以上の中間支持部材と、
前記本体部分内の複数の隔壁であって、各隔壁は、前記本体部分の上端から特定のウェルへのアクセスを可能にする、隔壁と
を備えている、セパレータフロート。
(項目102)
前記1つ以上の中間支持部材は、複数の軸方向に配向されたリッジから成る、項目101に記載のセパレータフロート。
(項目103)
前記1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジから成る、項目101に記載のセパレータフロート。
(項目104)
前記1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジと交差する、複数の軸方向に配向されたリッジから成る、項目101に記載のセパレータフロート。
(項目105)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目101に記載のセパレータフロート。
(項目106)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目101に記載のセパレータフロート。
(項目107)
前記フロートは、前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目101に記載のセパレータフロート。
(項目108)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、
前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記本体部分、前記上部支持部材、および前記下部支持部材によって画定される環状容積と、
前記本体部分から半径方向に延在し、前記環状容積内に複数のウェルを形成する1つ以上の中間支持部材と、
前記本体部分内の複数の隔壁であって、各隔壁は、前記本体部分の上端から特定のウェルへのアクセスを可能にする、隔壁と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
抽出デバイスを使用して、前記ウェルのうちの少なくとも1つから、前記軟膜層の少なくとも一部を抽出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと
を含む、方法。
(項目109)
前記1つ以上の中間支持部材は、複数の軸方向に配向されたリッジから成る、項目108に記載の方法。
(項目110)
前記1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジから成る、項目108に記載の方法。
(項目111)
前記1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジと交差する、複数の軸方向に配向されたリッジから成る、項目108に記載の方法。
(項目112)
前記抽出デバイスは、注射器である、項目108に記載の方法。
(項目113)
前記抽出デバイスは、ピトー管である、項目108に記載の方法。
(項目114)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目108に記載の方法。
(項目115)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目108に記載の方法。
(項目116)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目108に記載の方法。
(項目117)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目108に記載の方法。
(項目118)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目117に記載の方法。
(項目119)
前記軟膜層は、標的細胞を含む特定のウェルからのみ抽出される、項目117に記載の方法。
(項目120)
容積占有セパレータフロートであって、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記本体部分から半径方向に延在し、かつ、前記本体部分の上端と前記下部支持部材との間に軸方向に延在することにより、少なくとも1つの軸方向に延在する縦溝を形成する複数のリッジと
を備えている、セパレータフロート。
(項目121)
1つの軸方向に延在する縦溝から成る、項目120に記載のセパレータフロート。
(項目122)
複数の軸方向に延在する縦溝から成る、項目120に記載のセパレータフロート。
(項目123)
前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目120に記載のセパレータフロート。
(項目124)
前記解放手段は、軸方向ボアを備えている、項目123に記載のセパレータフロート。
(項目125)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目120に記載のセパレータフロート。
(項目126)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目120に記載のセパレータフロート。
(項目127)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分の下端から離れるように半径方向に延在する下部支持部材と、
前記本体部分から離れるように半径方向に延在し、かつ、前記本体部分の上端と前記下部支持部材との間に軸方向に延在することにより、少なくとも1つの軸方向に延在する縦溝を形成する複数のリッジと、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
抽出デバイスを使用して、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記少なくとも1つの縦溝から抽出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと
を含む、方法。
(項目128)
前記フロートは、前記本体部分の上端から離れるように半径方向に延在する上部支持部材をさらに備えている、項目127に記載の方法。
(項目129)
前記フロートは、1つの縦溝から成る、項目127に記載の方法。
(項目130)
前記フロートは、複数の縦溝から成る、項目127に記載の方法。
(項目131)
前記抽出デバイスは、注射器を備えている、項目127に記載の方法。
(項目132)
前記抽出デバイスは、ピトー管を備えている、項目127に記載の方法。
(項目133)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目127に記載の方法。
(項目134)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目127に記載の方法。
(項目135)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目127に記載の方法。
(項目136)
前記フロートは、非対称である、項目127に記載の方法。
(項目137)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目127に記載の方法。
(項目138)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目137に記載の方法。
(項目139)
前記複数の縦溝を検査することと、
前記複数の縦溝のうちの1つ内の標的細胞を識別することと、
前記標的細胞を含む前記1つの縦溝からのみ前記軟膜成分を抽出することと、
をさらに含む、項目137に記載の方法。
(項目140)
血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性スリーブに導入することと、
フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記可撓性スリーブを係合する複数のリッジであって、前記本体部分から離れるように半径方向に延在し、かつ、前記上端から前記下部支持部材に軸方向に延在することにより、前記フロートの円周に複数の軸方向に配向されたウェルを形成する、リッジと、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記フロートを捕捉することと、
前記スリーブによって前記ウェルのうちの少なくとも1つを密閉し、前記軟膜成分を捕集することと
を含む、方法。
(項目141)
前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、項目140に記載の方法。
(項目142)
前記フロートは、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材をさらに備えている、項目140に記載の方法。
(項目143)
前記少なくとも1つのウェルは、前記上部および下部支持部材を前記可撓性スリーブに溶接することによって密閉される、項目42に記載の方法。
(項目144)
除去デバイスを使用して、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記ウェルから除去することをさらに含む、項目140に記載の方法。
(項目145)
前記除去デバイスは、注射器である、項目44に記載の方法。
(項目146)
前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目140に記載の方法。
(項目147)
前記フロートは、非対称である、項目140に記載の方法。
(項目148)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目140に記載の方法。
(項目149)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目140に記載の方法。
(項目150)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目140に記載の方法。
(項目151)
血液試料中の標的細胞を検出する方法であって、
前記標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることと、
前記血液試料を透明可撓性スリーブに導入することと、
フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記可撓性スリーブを係合する複数のリッジであって、前記本体部分から離れるように半径方向に延在し、かつ、前記上部支持部材から前記下部支持部材に軸方向に延在することにより、前記フロートの円周に複数の軸方向に配向されたウェルを形成する、リッジと、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記フロートを捕捉することと、
前記スリーブによって、前記複数のウェル内の前記軟膜成分の少なくとも一部を密閉することと、
前記ウェルを検査し、前記ウェルの中に含まれる任意の標的細胞を識別することと
を含む、方法。
(項目152)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目151に記載の方法。
(項目153)
抽出デバイスを使用して、前記軟膜成分を少なくとも1つの標的細胞を含むウェルから抽出することをさらに含む、項目151に記載の方法。
(項目154)
前記抽出デバイスは、注射器である、項目153に記載の方法。
(項目155)
前記密閉することは、前記上部および下部支持部材を前記可撓性スリーブに溶接することによって行われる、項目153に記載の方法。
(項目156)
前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目151に記載の方法。
(項目157)
前記解放手段は、軸方向ボアである、項目156に記載の方法。
(項目158)
前記フロートは、非対称である、項目151に記載の方法。
(項目159)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目151に記載の方法。
(項目160)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目151に記載の方法。
(項目161)
血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を側壁を備えている可撓性スリーブ内に導入することであって、前記側壁は、n個の辺を有する多角形断面形状を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、かつ、n個の辺を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、前記本体部分から突出し、前記可撓性スリーブの側壁を係合する1つ以上の支持部材とを備え、前記本体部分は、前記側壁の軸方向に整列された部分と一緒に、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定し、前記支持部材は、前記環状容積を横断し、n個のウェルを生成する、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記スリーブ壁に、前記スリーブを収縮させ、前記フロートに取り付かせ、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記n個のウェル内に捕集することと
を含む、方法。
(項目162)
前記多角形断面形状は、等辺等角である、項目161に記載の方法。
(項目163)
nは、3である、項目161に記載の方法。
(項目164)
nは、4である、項目161に記載の方法。
(項目165)
nは、5である、項目161に記載の方法。
(項目166)
前記フロートは、前記n個の辺の間の角にn個の軸方向に配向されたリッジをさらに備えている、項目161に記載の方法。
(項目167)
前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、項目161に記載の方法。
(項目168)
除去デバイスを使用して、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記n個のウェルから除去することをさらに含む、項目161に記載の方法。
(項目169)
前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目161に記載の方法。
(項目170)
前記解放手段は、軸方向ボアである、項目169に記載の方法。
(項目171)
前記血液試料は、前記フロートの前に前記試料管内に導入される、項目161に記載の方法。
(項目172)
前記フロートは、前記血液試料の前に前記試料管に導入される、項目161に記載の方法。
(項目173)
血液試料中の標的細胞を検出する方法であって、
前記標的細胞を前記試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることと、
前記血液試料を側壁を備えている可撓性スリーブ内に導入することであって、前記側壁は、n個の辺を有する多角形断面形状を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、かつ、n個の辺を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、前記本体部分から突出し、前記可撓性スリーブの側壁を係合する1つ以上の支持部材とを備え、前記本体部分は、前記側壁の軸方向に整列された部分と一緒に、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定し、前記支持部材は、前記環状容積を横断し、n個のウェルを生成する、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記スリーブ壁に、前記スリーブを収縮させ、前記フロートに取り付かせ、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記n個のウェル内に捕集することと、
前記n個のウェル内の血液試料を検査し、前記ウェル内に含まれる任意の標的細胞を識別することと
を含む、方法。
(項目174)
前記多角形断面形状は、等辺等角である、項目173に記載の方法。
(項目175)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目173に記載の方法。
(項目176)
除去デバイスを使用して、少なくとも1つの標的細胞をウェルから除去することをさらに含む、項目173に記載の方法。
(項目177)
前記除去デバイスは、注射器である、項目176に記載の方法。
(項目178)
nは、3である、項目173に記載の方法。
(項目179)
nは、4である、項目173に記載の方法。
(項目180)
nは、5である、項目173に記載の方法。
(項目181)
前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目173に記載の方法。
(項目182)
関連付けられた可撓性スリーブと共に使用するために適合された容積占有フロートであって、
上端、下端、およびn個の辺を有する本体部分であって、nは、3以上の整数である、本体部分と、
前記本体部分の上端から離れるように側方に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から離れるように側方に延在する下部支持部材と、
複数のリッジであって、各リッジは、前記本体部分から離れるように側方に延在し、かつ、前記上部支持部材から前記下部支持部材に軸方向に延在することにより、軸方向に配向されたn個のウェルを形成し、各ウェルは、外部表面を有する、複数のリッジと
を備え、前記フロートは、前記ウェルの外部表面が、実質的に同一平面上にあることが可能であるように、展開されるように適合されている、フロート。
(項目183)
nは、3である、項目182に記載のフロート。
(項目184)
nは、4である、項目182に記載のフロート。
(項目185)
nは、5である、項目182に記載のフロート。
(項目186)
前記本体部分の辺は、同一長さを有している、項目182に記載のフロート。
(項目187)
前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目182に記載のフロート。
(項目188)
前記解放手段は、軸方向ボアを備えている、項目187に記載の方法。
(項目189)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目182に記載のセパレータフロート。
(項目190)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目182に記載のセパレータフロート。
(項目191)
血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性スリーブ内に導入することと、
赤血球と血漿との中間の比重を有するフロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、
前記フロートは、
上端、下端、およびn個の辺を有する本体部分と、
前記本体部分の上端から離れるように側方に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から離れるように側方に延在する下部支持部材と、
複数のリッジであって、各リッジは、前記本体部分から離れるように側方に延在し、かつ、前記上部支持部材から前記下部支持部材に軸方向に延在することにより、軸方向に配向されたウェルを形成し、各ウェルは、外部表面を有する、リッジと、
を備え、前記フロートは、前記ウェルの外部表面が、実質的に同一平面上にあることが可能であるように、展開されるように適合されている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記スリーブに、密閉前記ウェル内の前記軟膜層の少なくとも一部を密閉させることと、
前記フロートを展開し、少なくとも2つのウェルを実質的に同一平面に配置することと
を含む、方法。
(項目192)
nは、3である、項目191に記載の方法。
(項目193)
nは、4である、項目191に記載の方法。
(項目194)
nは、5である、項目191に記載の方法。
(項目195)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目191に記載の方法。
(項目196)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目195に記載の方法。
(項目197)
前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目191に記載の方法。
(項目198)
前記可撓性スリーブは、透明である、項目191に記載の方法。
(項目199)
除去デバイスを使用して、前記軟膜層の少なくとも一部を前記ウェルから除去することをさらに含む、項目191に記載の方法。
(項目200)
前記除去デバイスは、注射器である、項目199に記載の方法。
(項目201)
前記フロートは、前記血液試料が前記可撓性スリーブの中に導入される前に前記可撓性スリーブに導入される、項目191に記載の方法。
(項目202)
前記血液試料は、前記フロートが前記可撓性スリーブの中に導入される前に前記可撓性スリーブに導入される、項目191に記載の方法。
(項目203)
容積占有フロートであって、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材と、
前記本体部分内の中空内部空洞と
を備え、前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定し、1つ以上の一方向弁が、前記環状容積から前記中空内部空洞への流動を可能にする、
フロート。
(項目204)
単一の一方向弁を備えている、項目203に記載のセパレータフロート。
(項目205)
複数の一方向弁を備えている、項目203に記載のセパレータフロート。
(項目206)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から離れるように半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から離れるように半径方向に延在する下部支持部材とを備えている、項目203に記載のセパレータフロート。
(項目207)
一方向弁は、前記下部支持部材の近位にある、項目206に記載のセパレータフロート。
(項目208)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目203に記載のセパレータフロート。
(項目209)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目203に記載のセパレータフロート。
(項目210)
前記本体部分の上端に、前記中空内部空洞にアクセスするためのプラグをさらに備えている、項目203に記載のセパレータフロート。
(項目211)
血液試料の軟膜成分を捕捉する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有し、第1の断面内径を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定するために、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲され、前記本体部分は、上端および下端を有する、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と、
前記本体部分内の中空内部空洞と、
前記環状容積から前記中空内部空洞への流動を可能にする、1つ以上の一方向弁と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記管側壁に前記第1の直径に戻らせ、それによって、前記フロートを捕捉し、前記環状容積内に前記軟膜成分を捕集することと、
前記軟膜成分の少なくとも一部を前記中空内部空洞内に排出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと、
除去デバイスを使用して、前記軟膜成分を前記中空内部空洞から除去することと
を含む、方法。
(項目212)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から離れるように半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から離れるように半径方向に延在する下部支持部材とを備えている、項目211に記載の方法。
(項目213)
一方向弁は、前記下部支持部材の近位にある、項目212に記載の方法。
(項目214)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目211に記載の方法。
(項目215)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目214に記載の方法。
(項目216)
前記除去デバイスは、注射器またはピトー管である、項目211に記載の方法。
(項目217)
前記フロートは、前記血液試料が前記可撓性試料管に導入される前に前記可撓性試料管に導入される、項目211に記載の方法。
(項目218)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目211に記載の方法。
(項目219)
前記フロートは、単一の一方向弁から成る、項目211に記載の方法。
(項目220)
前記フロートは、複数の一方向弁を有している、項目211に記載の方法。
(項目221)
前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、項目211に記載の方法。
(項目222)
前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、項目211に記載の方法。
(項目223)
前記血液試料は、抗凝固処理された全血を備えている、項目211に記載の方法。
(項目224)
容積占有セパレータフロートであって、
上端からアクセス可能な中心ボアを画定する側壁と、前記側壁の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、前記中心ボア内に位置する第1のネジ山と、前記側壁内に位置し、前記中心ボアの下端内への流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている、第1の本体部分と、
前記中心ボア内に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第1の本体部分の前記第1のネジ山を係合するための前記中心部分上に位置する相補的ネジ山と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材とを備えている、第2の本体部分と
を備えている、セパレータフロート。
(項目225)
前記第1の本体部分は、単一の一方向弁から成る、項目224に記載のセパレータフロート。
(項目226)
前記第1の本体部分は、複数の一方向弁を備えている、項目224に記載のセパレータフロート。
(項目227)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目224に記載のセパレータフロート。
(項目228)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目224に記載のセパレータフロート。
(項目229)
前記第2の本体部分の上端に、前記中心ボアにアクセスするためのプラグをさらに備えている、項目224に記載のセパレータフロート。
(項目230)
前記第2の本体部分を前記第1の本体部分からねじって後退させるための前記第2の本体部分内のキー孔をさらに備えている、項目224に記載のセパレータフロート。
(項目231)
血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有し、第1の断面内径を有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端からアクセス可能な中心ボアを画定する円筒形と、前記円筒形の下端から半径方向に延在し、前記側壁を係合する下部支持部材と、前記中心ボア内に位置する第1のネジ山と、前記側壁内に位置し、前記中心ボアの下端内に流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている、第1の本体部分と、
前記中心ボア内に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第1の本体部分の第1のネジ山を係合するための前記中心部分上に位置する相補的ネジ山と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在し、前記側壁を係合する上部支持部材とを備えている、第2の本体部分と
を備え、前記中心部分は、前記中心ボアを実質的に充填し、前記下部支持部材および上部支持部材は、前記試料管の側壁を係合し、
前記第1の本体部分および前記試料管の側壁は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定する、
ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記管側壁に前記第1の直径に戻らせ、それによって、前記フロートを捕捉し、前記環状容積内に前記軟膜成分を捕集することと、
前記第2の本体部分をねじって後退させることにより、前記第2の本体部分を上方に移動し、前記中心ボア内の圧力を低減し、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記中心ボア内に排出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと
を含む、方法。
(項目232)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目231に記載の方法。
(項目233)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目232に記載の方法。
(項目234)
前記フロートは、前記血液試料が前記可撓性試料管に導入される前に前記可撓性試料管に導入される、項目231に記載の方法。
(項目235)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目231に記載の方法。
(項目236)
前記第1の本体部分は、単一の一方向弁から成る、項目231に記載の方法。
(項目237)
前記第1の本体部分は、複数の一方向弁を備えている、項目231に記載の方法。
(項目238)
前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、項目231に記載の方法。
(項目239)
前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、項目231に記載の方法。
(項目240)
前記血液試料は、抗凝固処理された全血を備えている、項目231に記載の方法。
(項目241)
容積占有セパレータフロートであって、
上端からアクセス可能である中心ボアを画定する円筒形と、前記円筒形の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、前記円筒形内に位置し、前記中心ボアの下端内への流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている、第1の本体部分と、
前記中心ボア内に摺動可能に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材とを備えている、第2の本体部分と
を備えている、セパレータフロート。
(項目242)
前記第1の本体部分は、単一の一方向弁を備えている、項目241に記載のセパレータフロート。
(項目243)
前記第1の本体部分は、複数の一方向弁を備えている、項目241に記載のセパレータフロート。
(項目244)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目241に記載のセパレータフロート。
(項目245)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目241に記載のセパレータフロート。
(項目246)
前記第2の本体部分の上端に、前記中心ボアにアクセスするためのプラグをさらに備えている、項目241に記載のセパレータフロート。
(項目247)
前記第1の本体部分および前記第2の本体部分の分離を防止するための停止部をさらに備えている、項目241に記載のセパレータフロート。
(項目248)
血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有し、第1の断面内径を有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端からアクセス可能である中心ボアを画定する円筒形と、前記円筒形の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、前記円筒形内に位置し、前記中心ボアの下端内への流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている、第1の本体部分と、
前記中心ボア内に摺動可能に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材とを備えている、第2の本体部分と
を備え、前記上部および下部支持部材は、前記試料管の側壁を係合し、
前記第1の本体部分および前記試料管の側壁は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定する、
ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にする第2の直径への前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記管側壁に前記第1の直径に戻らせ、それによって、前記フロートを捕捉し、前記環状容積内に前記軟膜成分を捕集することと、
前記第2の本体部分を軸方向上方に摺動させることにより、前記中心ボア内の圧力を低下させることと、
前記軟膜成分の少なくとも一部を前記中心ボア内に排出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと
を含む、方法。
(項目249)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目248に記載の方法。
(項目250)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目249に記載の方法。
(項目251)
除去デバイスを使用して、前記軟膜成分を前記中心ボアから除去することをさらに含む、項目248に記載の方法。
(項目252)
前記除去デバイスは、注射器またはピトー管である、項目251に記載の方法。
(項目253)
前記フロートは、前記血液試料が前記可撓性試料管に導入される前に前記可撓性試料管に導入される、項目248に記載の方法。
(項目254)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目248に記載の方法。
(項目255)
前記フロートは、単一の一方向弁から成る、項目248に記載の方法。
(項目256)
前記フロートは、複数の一方向弁を備えている、項目248に記載の方法。
(項目257)
前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、項目248に記載の方法。
(項目258)
前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、項目248に記載の方法。
(項目259)
前記血液試料は、抗凝固処理された全血を備えている、項目248に記載の方法。
(項目260)
容積占有セパレータフロートであって、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分から半径方向に延在する少なくとも1つの支持部材であって、鋭利円周方向縁を備えている、支持部材と
を備え、前記本体部分と前記少なくとも1つの支持部材とは、前記本体部分の周囲に環状容積を画定する、セパレータフロート。
(項目261)
前記少なくとも1つの支持部材は、前記本体部分の上端に位置している、項目260に記載のフロート。
(項目262)
前記少なくとも1つの支持部材は、前記本体部分の下端に位置している、項目260に記載のフロート。
(項目263)
少なくとも2つの支持部材を有し、1つの支持部材は、前記本体部分の上端に位置し、他の支持部材は、前記本体部分の下端に位置している、項目260に記載のフロート。
(項目264)
前記上端から前記下端に延在する圧力解放通路をさらに備えている、項目260に記載のフロート。
(項目265)
前記上端と前記下端との間に少なくとも1つの中間支持部材をさらに備え、前記中間支持部材は、鋭利円周方向縁を備えていない、項目260に記載のフロート。
(項目266)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
上部鋭利円周方向縁を備えている上部支持部材と、
下部鋭利円周方向縁を備えている下部支持部材と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記上部および下部支持部材のうちの少なくとも1つに対して、前記試料管を圧縮することにより、前記フロートと拡張された軟膜成分とを含む前記管の破断セクションを得ることと、
を含む、方法。
(項目267)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目266に記載の方法。
(項目268)
前記管は、前記上部および下部支持部材の両方において圧縮される、項目266に記載の方法。
(項目269)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目266に記載の方法。
(項目270)
前記環状容積内に存在する血液試料を検査し、前記環状容積内に含まれる任意の標的細胞を識別することをさらに含む、項目266に記載の方法。
(項目271)
試料容積を前記環状容積から除去することと、
前記試料容積を1つ以上の標識薬剤によって標識し、標的細胞を区別することと、
前記試料容積を検査し、前記標的細胞を識別することとをさらに含む、項目266に記載の方法。
本発明はさらに、例えば、以下を提供する。
(項目1)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に、前記フロートを捕捉させ、前記環状容積内に軟膜成分を捕集させることと、
前記1つ以上の支持部材のうちの少なくとも1つを前記側壁に溶接することと
を含む、方法。
(項目2)
前記溶接は、少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において連続的である、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記溶接は、少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において不連続的である、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記溶接は、超音波溶接である、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記フロートは、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備え、前記上部および下部支持部材は両方とも、前記試料管に溶接される、項目1に記載の方法。
(項目7)
血液試料中の標的細胞を検出する方法であって、
前記標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることと、
前記血液試料を可撓性側壁を備えている透明試料管内に導入することであって、前記透明試料管は、第1の断面内径を有している、ことと、
容積占有セパレータフロートを前記試料管内に導入することであって、
前記セパレータフロートは、本体部分と、前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材とを備え、前記1つ以上の支持部材は、前記試料管の側壁を係合し、前記フロートの前記支持部材は、前記管の第1の内径に実質的に等しい断面直径を有し、前記本体部分は、前記側壁の軸方向に整列された部分と一緒に、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定し、前記支持部材は、前記環状容積を横断し、1つ以上の分析領域を生成する、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするために十分に大きい第2の内径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記1つ以上の支持部材のうちの少なくとも1つを前記試料管の側壁に溶接することと、
前記1つ以上の分析領域内に存在する前記血液試料を検査し、前記分析領域内に含まれる任意の標的細胞を識別することと
を含む、方法。
(項目8)
前記溶接は、前記少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において連続的である、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記溶接は、前記少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において不連続的である、項目7に記載の方法。
(項目10)
前記溶接は、超音波溶接である、項目7に記載の方法。
(項目11)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目7に記載の方法。
(項目12)
前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、項目7に記載の方法。
(項目13)
前記フロートは、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備え、前記上部および下部支持部材は両方とも、前記試料管に溶接される、項目7に記載の方法。
(項目14)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目7に記載の方法。
(項目15)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性スリーブ内に導入することであって、前記可撓性スリーブは、試料管の内部側壁と接触する、ことと、
容積占有フロートを前記スリーブ内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記スリーブとの間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記スリーブによって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記可撓性スリーブに係合する1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするために十分に大きい直径への前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記可撓性スリーブに、前記フロートを捕捉させることと、
前記1つ以上の支持部材のうちの少なくとも1つを前記可撓性スリーブに溶接することと
を含む、方法。
(項目16)
前記溶接は、前記少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において連続的である、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記溶接は、前記少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において不連続的である、項目15に記載の方法。
(項目18)
前記溶接は、超音波溶接である、項目15に記載の方法。
(項目19)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目15に記載の方法。
(項目20)
前記フロートは、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備え、前記上部および下部支持部材は両方とも、前記可撓性スリーブに溶接される、項目15に記載の方法。
(項目21)
試料容積を前記環状容積から除去することと、
前記試料容積を1つ以上の標識薬剤によって標識し、標的細胞を区別することと、
前記試料容積を検査し、前記標的細胞を識別することと
をさらに含む、項目15に記載の方法。
(項目22)
試料を保持するための試料管であって、
第1の断面内径の側壁と、
前記試料管上の1つ以上の円周方向切り欠きであって、前記1つ以上の円周方向切り欠きは、各切り欠きにおける前記管の破断を促進する、1つ以上の円周方向切り欠きと
を備えている、試料管。
(項目23)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の側壁の外部表面上に位置している、項目22に記載の試料管。
(項目24)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の側壁の内部表面上に位置している、項目22に記載の試料管。
(項目25)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において連続的である、項目22に記載の試料管。
(項目26)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において不連続的である、項目22に記載の試料管。
(項目27)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えている、項目22に記載の試料管。
(項目28)
前記試料管は、透明ポリマー材料から形成されている、項目22に記載の試料管。
(項目29)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁と、前記試料管上の1つ以上の円周方向切り欠きであって、前記1つ以上の円周方向切り欠きは、各切り欠きにおける前記管の破断を促進する、1つ以上の円周方向切り欠きとを有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記1つ以上の切り欠きのうちの少なくとも1つにおいて前記試料管を破断することにより、前記フロートと拡張された軟膜成分とを含む前記管の破断セクションを得ることと
を含む、方法。
(項目30)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の側壁の外部表面上に位置している、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の側壁の内部表面上に位置している、項目29に記載の方法。
(項目32)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において連続的である、項目29に記載の方法。
(項目33)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において不連続的である、項目29に記載の方法。
(項目34)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えている、項目29に記載の方法。
(項目35)
前記回転速度低減後、1つの組の切り欠きは、前記フロートの上方にあって、1つの組の切り欠きは、前記フロートの下方にある、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記フロートの軸方向長に沿って、破断される切り欠きは存在しない、項目29に記載の方法。
(項目37)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目29に記載の方法。
(項目38)
2つの切り欠きが破断される、項目29に記載の方法。
(項目39)
前記フロートの上方における1つの切り欠きと、前記フロートの下方における1つの切り欠きとが破断される、項目38に記載の方法。
(項目40)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目41)
前記環状容積内に存在する血液試料を検査し、前記環状容積内に含まれる任意の標的細胞を識別することをさらに含む、項目40に記載の方法。
(項目42)
試料容積を前記環状容積から除去することと、
前記試料容積を1つ以上の標識薬剤によって標識し、標的細胞を区別することと、
前記試料容積を検査し、前記標的細胞を識別することと
をさらに含む、項目29に記載の方法。
(項目43)
第1の本体部分であって、上端からアクセス可能である中心ボアを画定する円筒形と、前記円筒形の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、前記円筒形内に位置し、前記中心ボアの下端内への流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている第1の本体部分と、
第2の本体部分であって、前記中心ボア内に摺動可能に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材とを備えている第2の本体部分と
を備えている、容積占有セパレータフロート。
(項目44)
試料管であって、
第1の開放端部および第2の開放端部を備えている円筒形と、
前記第1の端部を密閉するための第1の閉鎖デバイスと、
前記第2の端部を密閉するための第2の閉鎖デバイスと
を備えている、試料管。
(項目45)
前記円筒形は、可撓性ポリマー材料から形成されている、項目44に記載の試料管。
(項目46)
前記円筒形は、透明または半透明材料から形成されている、項目45に記載の試料管。
(項目47)
前記円筒形は、継目がない、項目45に記載の試料管。
(項目48)
前記第1および第2の閉鎖デバイスは、前記円筒形の中に入り込まない外部キャップである、項目44に記載の試料管。
(項目49)
前記第1および第2の閉鎖デバイスは、前記円筒形の中に入り込むストッパである、項目44に記載の試料管。
(項目50)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、
前管は、
第1の開放端部および第2の開放端部を備えている円筒形と、
前記第1の端部を密閉する第1の閉鎖デバイスと
を備えている、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記第1の閉鎖デバイスを除去し、前記フロートおよび拡張された軟膜層にアクセスすることと
を含む、方法。
(項目51)
前記血液試料およびフロートが導入された後、第2の閉鎖デバイスによって、前記第2の開放端部を密閉することをさらに含む、項目50に記載の方法。
(項目52)
遠心分離後、前記第2の閉鎖デバイスを前記第2の開放端部から除去し、前記フロートおよび拡張された軟膜層にアクセスすることをさらに含む、項目51に記載の方法。
(項目53)
血液試料中の軟膜成分を捕捉する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記環状容積内に軟膜成分を捕集するための前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減させ、前記側壁内側に、前記フロートを捕捉させることと、
除去デバイスを使用して、前記試料管の側壁を通して前記環状容積内に含まれる前記軟膜成分の少なくとも一部を除去することと
を含む、方法。
(項目54)
前記除去デバイスは、注射器である、項目53に記載の方法。
(項目55)
前記血液試料を染色することをさらに含む、項目53に記載の方法。
(項目56)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目53に記載の方法。
(項目57)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目53に記載の方法。
(項目58)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目53に記載の方法。
(項目59)
前記試料管は、少なくとも、前記フロートの軸方向移動の経路内の内側周辺表面の一部に沿って継目がない、項目53に記載の方法。
(項目60)
前記フロートは、約1.08から約1.09の比重を有している、項目53に記載の方法。
(項目61)
前記管は、アクリル、テレフタル酸ポリエチレングリコール(PETG)、ポリカーボネート、ポリスチレン、TOPAS、およびスチレンブタジエンスチレンポリマーから形成される、項目53に記載の方法。
(項目62)
前記環状容積内に存在する血液試料を検査し、前記環状容積内に含まれる任意の標的細胞を識別することをさらに含む、項目53に記載の方法。
(項目63)
試料容積を前記環状容積から除去することと、
前記試料容積を1つ以上の標識薬剤によって標識し、標的細胞を区別することと、
前記試料容積を検査し、前記標的細胞を識別することと、
をさらに含む、項目53に記載の方法。
(項目64)
血液試料中の標的細胞を検出する方法であって、
前記標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることと、
前記血液試料を可撓性側壁を備えている試料管内に導入することと、
容積占有セパレータフロートを前記試料管内に導入することであって、
前記セパレータフロートは、前記試料管の内径未満の断面直径を有する剛体本体部分と、前記本体部分から外向きに半径方向に延在し、前記試料管の側壁を係合し、前記本体部分と前記側壁との間の環状容積を維持するためのサイズを有する1つ以上の剛体支持部材とを備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記環状容積内に存在する血液試料を検査し、前記環状容積内に含まれる任意の標的細胞を識別することと、
除去デバイスを使用して、前記試料管の側壁を通して前記標的細胞の少なくとも一部を除去することと
を含む、方法。
(項目65)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目64に記載の方法。
(項目66)
前記除去デバイスは、注射器である、項目64に記載の方法。
(項目67)
前記血液試料を染色することをさらに含む、項目64に記載の方法。
(項目68)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目64に記載の方法。
(項目69)
前記解放手段は、軸方向ボアである、項目68に記載の方法。
(項目70)
前記標的細胞は、癌細胞、幹細胞、細胞断片、ウイルス感染細胞、またはトリパノソーマである、項目64に記載の方法。
(項目71)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目64に記載の方法。
(項目72)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目64に記載の方法。
(項目73)
前記試料管は、少なくとも、前記フロートの軸方向移動の経路内の内側周辺表面の一部に沿って継目がない、項目64に記載の方法。
(項目74)
前記フロートは、約1.08から約1.09の比重を有している、項目64に記載の方法。
(項目75)
赤血球と血漿との中間の比重を有する容積占有セパレータフロートであって、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材であって、
前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、1つ以上の支持部材と、
ピトー管を受け取るための隔壁であって、前記本体部分の上端から前記環状容積まで延在する、隔壁と
を備えている、セパレータフロート。
(項目76)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材を備えている、項目75に記載のセパレータフロート。
(項目77)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材を備えている、項目75に記載のセパレータフロート。
(項目78)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備えている、項目75に記載のセパレータフロート。
(項目79)
前記フロートは、前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目75に記載のセパレータフロート。
(項目80)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目75に記載のセパレータフロート。
(項目81)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目75に記載のセパレータフロート。
(項目82)
赤血球と血漿との中間の比重を有する容積占有セパレータフロートであって、
本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材であって、
前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、1つ以上の支持部材と、
前記本体部分の上端から前記環状容積まで延在する隔壁と、
遠位端を有するピトー管であって、前記ピトー管は、前記上端において前記隔壁を係合し、前記遠位端は、前記本体部分の上端から離れて位置している、ピトー管と
を備えている、セパレータフロート。
(項目83)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材を備えている、項目82に記載のセパレータフロート。
(項目84)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材を備えている、項目82に記載のセパレータフロート。
(項目85)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備えている、項目82に記載のセパレータフロート。
(項目86)
前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目82に記載のセパレータフロート。
(項目87)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目82に記載のセパレータフロート。
(項目88)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目82に記載のセパレータフロート。
(項目89)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材であって、前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、1つ以上の支持部材と、
ピトー管を受け取るための隔壁であって、前記本体部分の上端から前記環状容積まで延在する、隔壁と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フ ロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記隔壁をピトー管と係合することと、
前記ピトー管を通して前記軟膜層の少なくとも一部を前記環状容積から除去することと
を含む、方法。
(項目90)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目89に記載の方法。
(項目91)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目89に記載の方法。
(項目92)
前記血液試料を染色することをさらに含む、項目89に記載の方法。
(項目93)
前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、項目89に記載の方法。
(項目94)
前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目89に記載の方法。
(項目95)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目94に記載の方法。
(項目96)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材であって、前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、1つ以上の支持部材と、
前記本体部分の上端から前記環状容積まで延在する隔壁と、
遠位端を有するピトー管であって、前記ピトー管は、前記上端において前記隔壁を係合し、前記遠位端は、前記本体部分の上端から離れて位置している、ピトー管と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記ピトー管を通して前記軟膜層の少なくとも一部を前記環状容積から除去することと
を含む、方法。
(項目97)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目96に記載の方法。
(項目98)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、項目96に記載の方法。
(項目99)
前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目96に記載の方法。
(項目100)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目99に記載の方法。
(項目101)
容積占有セパレータフロートであって、
本体部分と、
前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記本体部分、前記上部支持部材、および前記下部支持部材によって画定される環状容積と、
前記本体部分から半径方向に延在し、前記環状容積内に複数のウェルを形成する1つ以上の中間支持部材と、
前記本体部分内の複数の隔壁であって、各隔壁は、前記本体部分の上端から特定のウェルへのアクセスを可能にする、隔壁と
を備えている、セパレータフロート。
(項目102)
前記1つ以上の中間支持部材は、複数の軸方向に配向されたリッジから成る、項目101に記載のセパレータフロート。
(項目103)
前記1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジから成る、項目101に記載のセパレータフロート。
(項目104)
前記1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジと交差する、複数の軸方向に配向されたリッジから成る、項目101に記載のセパレータフロート。
(項目105)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目101に記載のセパレータフロート。
(項目106)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目101に記載のセパレータフロート。
(項目107)
前記フロートは、前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目101に記載のセパレータフロート。
(項目108)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、
前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記本体部分、前記上部支持部材、および前記下部支持部材によって画定される環状容積と、
前記本体部分から半径方向に延在し、前記環状容積内に複数のウェルを形成する1つ以上の中間支持部材と、
前記本体部分内の複数の隔壁であって、各隔壁は、前記本体部分の上端から特定のウェルへのアクセスを可能にする、隔壁と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
抽出デバイスを使用して、前記ウェルのうちの少なくとも1つから、前記軟膜層の少なくとも一部を抽出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと
を含む、方法。
(項目109)
前記1つ以上の中間支持部材は、複数の軸方向に配向されたリッジから成る、項目108に記載の方法。
(項目110)
前記1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジから成る、項目108に記載の方法。
(項目111)
前記1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジと交差する、複数の軸方向に配向されたリッジから成る、項目108に記載の方法。
(項目112)
前記抽出デバイスは、注射器である、項目108に記載の方法。
(項目113)
前記抽出デバイスは、ピトー管である、項目108に記載の方法。
(項目114)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目108に記載の方法。
(項目115)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目108に記載の方法。
(項目116)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目108に記載の方法。
(項目117)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目108に記載の方法。
(項目118)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目117に記載の方法。
(項目119)
前記軟膜層は、標的細胞を含む特定のウェルからのみ抽出される、項目117に記載の方法。
(項目120)
容積占有セパレータフロートであって、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記本体部分から半径方向に延在し、かつ、前記本体部分の上端と前記下部支持部材との間に軸方向に延在することにより、少なくとも1つの軸方向に延在する縦溝を形成する複数のリッジと
を備えている、セパレータフロート。
(項目121)
1つの軸方向に延在する縦溝から成る、項目120に記載のセパレータフロート。
(項目122)
複数の軸方向に延在する縦溝から成る、項目120に記載のセパレータフロート。
(項目123)
前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目120に記載のセパレータフロート。
(項目124)
前記解放手段は、軸方向ボアを備えている、項目123に記載のセパレータフロート。
(項目125)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目120に記載のセパレータフロート。
(項目126)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目120に記載のセパレータフロート。
(項目127)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分の下端から離れるように半径方向に延在する下部支持部材と、
前記本体部分から離れるように半径方向に延在し、かつ、前記本体部分の上端と前記下部支持部材との間に軸方向に延在することにより、少なくとも1つの軸方向に延在する縦溝を形成する複数のリッジと、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
抽出デバイスを使用して、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記少なくとも1つの縦溝から抽出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと
を含む、方法。
(項目128)
前記フロートは、前記本体部分の上端から離れるように半径方向に延在する上部支持部材をさらに備えている、項目127に記載の方法。
(項目129)
前記フロートは、1つの縦溝から成る、項目127に記載の方法。
(項目130)
前記フロートは、複数の縦溝から成る、項目127に記載の方法。
(項目131)
前記抽出デバイスは、注射器を備えている、項目127に記載の方法。
(項目132)
前記抽出デバイスは、ピトー管を備えている、項目127に記載の方法。
(項目133)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目127に記載の方法。
(項目134)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目127に記載の方法。
(項目135)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目127に記載の方法。
(項目136)
前記フロートは、非対称である、項目127に記載の方法。
(項目137)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目127に記載の方法。
(項目138)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目137に記載の方法。
(項目139)
前記複数の縦溝を検査することと、
前記複数の縦溝のうちの1つ内の標的細胞を識別することと、
前記標的細胞を含む前記1つの縦溝からのみ前記軟膜成分を抽出することと、
をさらに含む、項目137に記載の方法。
(項目140)
血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性スリーブに導入することと、
フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記可撓性スリーブを係合する複数のリッジであって、前記本体部分から離れるように半径方向に延在し、かつ、前記上端から前記下部支持部材に軸方向に延在することにより、前記フロートの円周に複数の軸方向に配向されたウェルを形成する、リッジと、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記フロートを捕捉することと、
前記スリーブによって前記ウェルのうちの少なくとも1つを密閉し、前記軟膜成分を捕集することと
を含む、方法。
(項目141)
前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、項目140に記載の方法。
(項目142)
前記フロートは、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材をさらに備えている、項目140に記載の方法。
(項目143)
前記少なくとも1つのウェルは、前記上部および下部支持部材を前記可撓性スリーブに溶接することによって密閉される、項目42に記載の方法。
(項目144)
除去デバイスを使用して、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記ウェルから除去することをさらに含む、項目140に記載の方法。
(項目145)
前記除去デバイスは、注射器である、項目44に記載の方法。
(項目146)
前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目140に記載の方法。
(項目147)
前記フロートは、非対称である、項目140に記載の方法。
(項目148)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目140に記載の方法。
(項目149)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目140に記載の方法。
(項目150)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目140に記載の方法。
(項目151)
血液試料中の標的細胞を検出する方法であって、
前記標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることと、
前記血液試料を透明可撓性スリーブに導入することと、
フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記可撓性スリーブを係合する複数のリッジであって、前記本体部分から離れるように半径方向に延在し、かつ、前記上部支持部材から前記下部支持部材に軸方向に延在することにより、前記フロートの円周に複数の軸方向に配向されたウェルを形成する、リッジと、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記フロートを捕捉することと、
前記スリーブによって、前記複数のウェル内の前記軟膜成分の少なくとも一部を密閉することと、
前記ウェルを検査し、前記ウェルの中に含まれる任意の標的細胞を識別することと
を含む、方法。
(項目152)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目151に記載の方法。
(項目153)
抽出デバイスを使用して、前記軟膜成分を少なくとも1つの標的細胞を含むウェルから抽出することをさらに含む、項目151に記載の方法。
(項目154)
前記抽出デバイスは、注射器である、項目153に記載の方法。
(項目155)
前記密閉することは、前記上部および下部支持部材を前記可撓性スリーブに溶接することによって行われる、項目153に記載の方法。
(項目156)
前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目151に記載の方法。
(項目157)
前記解放手段は、軸方向ボアである、項目156に記載の方法。
(項目158)
前記フロートは、非対称である、項目151に記載の方法。
(項目159)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目151に記載の方法。
(項目160)
前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目151に記載の方法。
(項目161)
血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を側壁を備えている可撓性スリーブ内に導入することであって、前記側壁は、n個の辺を有する多角形断面形状を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、かつ、n個の辺を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、前記本体部分から突出し、前記可撓性スリーブの側壁を係合する1つ以上の支持部材とを備え、前記本体部分は、前記側壁の軸方向に整列された部分と一緒に、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定し、前記支持部材は、前記環状容積を横断し、n個のウェルを生成する、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記スリーブ壁に、前記スリーブを収縮させ、前記フロートに取り付かせ、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記n個のウェル内に捕集することと
を含む、方法。
(項目162)
前記多角形断面形状は、等辺等角である、項目161に記載の方法。
(項目163)
nは、3である、項目161に記載の方法。
(項目164)
nは、4である、項目161に記載の方法。
(項目165)
nは、5である、項目161に記載の方法。
(項目166)
前記フロートは、前記n個の辺の間の角にn個の軸方向に配向されたリッジをさらに備えている、項目161に記載の方法。
(項目167)
前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、項目161に記載の方法。
(項目168)
除去デバイスを使用して、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記n個のウェルから除去することをさらに含む、項目161に記載の方法。
(項目169)
前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目161に記載の方法。
(項目170)
前記解放手段は、軸方向ボアである、項目169に記載の方法。
(項目171)
前記血液試料は、前記フロートの前に前記試料管内に導入される、項目161に記載の方法。
(項目172)
前記フロートは、前記血液試料の前に前記試料管に導入される、項目161に記載の方法。
(項目173)
血液試料中の標的細胞を検出する方法であって、
前記標的細胞を前記試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることと、
前記血液試料を側壁を備えている可撓性スリーブ内に導入することであって、前記側壁は、n個の辺を有する多角形断面形状を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、かつ、n個の辺を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、前記本体部分から突出し、前記可撓性スリーブの側壁を係合する1つ以上の支持部材とを備え、前記本体部分は、前記側壁の軸方向に整列された部分と一緒に、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定し、前記支持部材は、前記環状容積を横断し、n個のウェルを生成する、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記スリーブ壁に、前記スリーブを収縮させ、前記フロートに取り付かせ、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記n個のウェル内に捕集することと、
前記n個のウェル内の血液試料を検査し、前記ウェル内に含まれる任意の標的細胞を識別することと
を含む、方法。
(項目174)
前記多角形断面形状は、等辺等角である、項目173に記載の方法。
(項目175)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目173に記載の方法。
(項目176)
除去デバイスを使用して、少なくとも1つの標的細胞をウェルから除去することをさらに含む、項目173に記載の方法。
(項目177)
前記除去デバイスは、注射器である、項目176に記載の方法。
(項目178)
nは、3である、項目173に記載の方法。
(項目179)
nは、4である、項目173に記載の方法。
(項目180)
nは、5である、項目173に記載の方法。
(項目181)
前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目173に記載の方法。
(項目182)
関連付けられた可撓性スリーブと共に使用するために適合された容積占有フロートであって、
上端、下端、およびn個の辺を有する本体部分であって、nは、3以上の整数である、本体部分と、
前記本体部分の上端から離れるように側方に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から離れるように側方に延在する下部支持部材と、
複数のリッジであって、各リッジは、前記本体部分から離れるように側方に延在し、かつ、前記上部支持部材から前記下部支持部材に軸方向に延在することにより、軸方向に配向されたn個のウェルを形成し、各ウェルは、外部表面を有する、複数のリッジと
を備え、前記フロートは、前記ウェルの外部表面が、実質的に同一平面上にあることが可能であるように、展開されるように適合されている、フロート。
(項目183)
nは、3である、項目182に記載のフロート。
(項目184)
nは、4である、項目182に記載のフロート。
(項目185)
nは、5である、項目182に記載のフロート。
(項目186)
前記本体部分の辺は、同一長さを有している、項目182に記載のフロート。
(項目187)
前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目182に記載のフロート。
(項目188)
前記解放手段は、軸方向ボアを備えている、項目187に記載の方法。
(項目189)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目182に記載のセパレータフロート。
(項目190)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目182に記載のセパレータフロート。
(項目191)
血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性スリーブ内に導入することと、
赤血球と血漿との中間の比重を有するフロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、
前記フロートは、
上端、下端、およびn個の辺を有する本体部分と、
前記本体部分の上端から離れるように側方に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から離れるように側方に延在する下部支持部材と、
複数のリッジであって、各リッジは、前記本体部分から離れるように側方に延在し、かつ、前記上部支持部材から前記下部支持部材に軸方向に延在することにより、軸方向に配向されたウェルを形成し、各ウェルは、外部表面を有する、リッジと、
を備え、前記フロートは、前記ウェルの外部表面が、実質的に同一平面上にあることが可能であるように、展開されるように適合されている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記スリーブに、密閉前記ウェル内の前記軟膜層の少なくとも一部を密閉させることと、
前記フロートを展開し、少なくとも2つのウェルを実質的に同一平面に配置することと
を含む、方法。
(項目192)
nは、3である、項目191に記載の方法。
(項目193)
nは、4である、項目191に記載の方法。
(項目194)
nは、5である、項目191に記載の方法。
(項目195)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目191に記載の方法。
(項目196)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目195に記載の方法。
(項目197)
前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目191に記載の方法。
(項目198)
前記可撓性スリーブは、透明である、項目191に記載の方法。
(項目199)
除去デバイスを使用して、前記軟膜層の少なくとも一部を前記ウェルから除去することをさらに含む、項目191に記載の方法。
(項目200)
前記除去デバイスは、注射器である、項目199に記載の方法。
(項目201)
前記フロートは、前記血液試料が前記可撓性スリーブの中に導入される前に前記可撓性スリーブに導入される、項目191に記載の方法。
(項目202)
前記血液試料は、前記フロートが前記可撓性スリーブの中に導入される前に前記可撓性スリーブに導入される、項目191に記載の方法。
(項目203)
容積占有フロートであって、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材と、
前記本体部分内の中空内部空洞と
を備え、前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定し、1つ以上の一方向弁が、前記環状容積から前記中空内部空洞への流動を可能にする、
フロート。
(項目204)
単一の一方向弁を備えている、項目203に記載のセパレータフロート。
(項目205)
複数の一方向弁を備えている、項目203に記載のセパレータフロート。
(項目206)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から離れるように半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から離れるように半径方向に延在する下部支持部材とを備えている、項目203に記載のセパレータフロート。
(項目207)
一方向弁は、前記下部支持部材の近位にある、項目206に記載のセパレータフロート。
(項目208)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目203に記載のセパレータフロート。
(項目209)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目203に記載のセパレータフロート。
(項目210)
前記本体部分の上端に、前記中空内部空洞にアクセスするためのプラグをさらに備えている、項目203に記載のセパレータフロート。
(項目211)
血液試料の軟膜成分を捕捉する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有し、第1の断面内径を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定するために、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲され、前記本体部分は、上端および下端を有する、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と、
前記本体部分内の中空内部空洞と、
前記環状容積から前記中空内部空洞への流動を可能にする、1つ以上の一方向弁と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記管側壁に前記第1の直径に戻らせ、それによって、前記フロートを捕捉し、前記環状容積内に前記軟膜成分を捕集することと、
前記軟膜成分の少なくとも一部を前記中空内部空洞内に排出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと、
除去デバイスを使用して、前記軟膜成分を前記中空内部空洞から除去することと
を含む、方法。
(項目212)
前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から離れるように半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から離れるように半径方向に延在する下部支持部材とを備えている、項目211に記載の方法。
(項目213)
一方向弁は、前記下部支持部材の近位にある、項目212に記載の方法。
(項目214)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目211に記載の方法。
(項目215)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目214に記載の方法。
(項目216)
前記除去デバイスは、注射器またはピトー管である、項目211に記載の方法。
(項目217)
前記フロートは、前記血液試料が前記可撓性試料管に導入される前に前記可撓性試料管に導入される、項目211に記載の方法。
(項目218)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目211に記載の方法。
(項目219)
前記フロートは、単一の一方向弁から成る、項目211に記載の方法。
(項目220)
前記フロートは、複数の一方向弁を有している、項目211に記載の方法。
(項目221)
前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、項目211に記載の方法。
(項目222)
前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、項目211に記載の方法。
(項目223)
前記血液試料は、抗凝固処理された全血を備えている、項目211に記載の方法。
(項目224)
容積占有セパレータフロートであって、
上端からアクセス可能な中心ボアを画定する側壁と、前記側壁の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、前記中心ボア内に位置する第1のネジ山と、前記側壁内に位置し、前記中心ボアの下端内への流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている、第1の本体部分と、
前記中心ボア内に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第1の本体部分の前記第1のネジ山を係合するための前記中心部分上に位置する相補的ネジ山と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材とを備えている、第2の本体部分と
を備えている、セパレータフロート。
(項目225)
前記第1の本体部分は、単一の一方向弁から成る、項目224に記載のセパレータフロート。
(項目226)
前記第1の本体部分は、複数の一方向弁を備えている、項目224に記載のセパレータフロート。
(項目227)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目224に記載のセパレータフロート。
(項目228)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目224に記載のセパレータフロート。
(項目229)
前記第2の本体部分の上端に、前記中心ボアにアクセスするためのプラグをさらに備えている、項目224に記載のセパレータフロート。
(項目230)
前記第2の本体部分を前記第1の本体部分からねじって後退させるための前記第2の本体部分内のキー孔をさらに備えている、項目224に記載のセパレータフロート。
(項目231)
血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有し、第1の断面内径を有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端からアクセス可能な中心ボアを画定する円筒形と、前記円筒形の下端から半径方向に延在し、前記側壁を係合する下部支持部材と、前記中心ボア内に位置する第1のネジ山と、前記側壁内に位置し、前記中心ボアの下端内に流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている、第1の本体部分と、
前記中心ボア内に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第1の本体部分の第1のネジ山を係合するための前記中心部分上に位置する相補的ネジ山と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在し、前記側壁を係合する上部支持部材とを備えている、第2の本体部分と
を備え、前記中心部分は、前記中心ボアを実質的に充填し、前記下部支持部材および上部支持部材は、前記試料管の側壁を係合し、
前記第1の本体部分および前記試料管の側壁は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定する、
ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記管側壁に前記第1の直径に戻らせ、それによって、前記フロートを捕捉し、前記環状容積内に前記軟膜成分を捕集することと、
前記第2の本体部分をねじって後退させることにより、前記第2の本体部分を上方に移動し、前記中心ボア内の圧力を低減し、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記中心ボア内に排出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと
を含む、方法。
(項目232)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目231に記載の方法。
(項目233)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目232に記載の方法。
(項目234)
前記フロートは、前記血液試料が前記可撓性試料管に導入される前に前記可撓性試料管に導入される、項目231に記載の方法。
(項目235)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目231に記載の方法。
(項目236)
前記第1の本体部分は、単一の一方向弁から成る、項目231に記載の方法。
(項目237)
前記第1の本体部分は、複数の一方向弁を備えている、項目231に記載の方法。
(項目238)
前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、項目231に記載の方法。
(項目239)
前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、項目231に記載の方法。
(項目240)
前記血液試料は、抗凝固処理された全血を備えている、項目231に記載の方法。
(項目241)
容積占有セパレータフロートであって、
上端からアクセス可能である中心ボアを画定する円筒形と、前記円筒形の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、前記円筒形内に位置し、前記中心ボアの下端内への流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている、第1の本体部分と、
前記中心ボア内に摺動可能に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材とを備えている、第2の本体部分と
を備えている、セパレータフロート。
(項目242)
前記第1の本体部分は、単一の一方向弁を備えている、項目241に記載のセパレータフロート。
(項目243)
前記第1の本体部分は、複数の一方向弁を備えている、項目241に記載のセパレータフロート。
(項目244)
前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、項目241に記載のセパレータフロート。
(項目245)
前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、項目241に記載のセパレータフロート。
(項目246)
前記第2の本体部分の上端に、前記中心ボアにアクセスするためのプラグをさらに備えている、項目241に記載のセパレータフロート。
(項目247)
前記第1の本体部分および前記第2の本体部分の分離を防止するための停止部をさらに備えている、項目241に記載のセパレータフロート。
(項目248)
血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有し、第1の断面内径を有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端からアクセス可能である中心ボアを画定する円筒形と、前記円筒形の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、前記円筒形内に位置し、前記中心ボアの下端内への流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている、第1の本体部分と、
前記中心ボア内に摺動可能に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材とを備えている、第2の本体部分と
を備え、前記上部および下部支持部材は、前記試料管の側壁を係合し、
前記第1の本体部分および前記試料管の側壁は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定する、
ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にする第2の直径への前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記管側壁に前記第1の直径に戻らせ、それによって、前記フロートを捕捉し、前記環状容積内に前記軟膜成分を捕集することと、
前記第2の本体部分を軸方向上方に摺動させることにより、前記中心ボア内の圧力を低下させることと、
前記軟膜成分の少なくとも一部を前記中心ボア内に排出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと
を含む、方法。
(項目249)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目248に記載の方法。
(項目250)
前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、項目249に記載の方法。
(項目251)
除去デバイスを使用して、前記軟膜成分を前記中心ボアから除去することをさらに含む、項目248に記載の方法。
(項目252)
前記除去デバイスは、注射器またはピトー管である、項目251に記載の方法。
(項目253)
前記フロートは、前記血液試料が前記可撓性試料管に導入される前に前記可撓性試料管に導入される、項目248に記載の方法。
(項目254)
前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、項目248に記載の方法。
(項目255)
前記フロートは、単一の一方向弁から成る、項目248に記載の方法。
(項目256)
前記フロートは、複数の一方向弁を備えている、項目248に記載の方法。
(項目257)
前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、項目248に記載の方法。
(項目258)
前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、項目248に記載の方法。
(項目259)
前記血液試料は、抗凝固処理された全血を備えている、項目248に記載の方法。
(項目260)
容積占有セパレータフロートであって、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分から半径方向に延在する少なくとも1つの支持部材であって、鋭利円周方向縁を備えている、支持部材と
を備え、前記本体部分と前記少なくとも1つの支持部材とは、前記本体部分の周囲に環状容積を画定する、セパレータフロート。
(項目261)
前記少なくとも1つの支持部材は、前記本体部分の上端に位置している、項目260に記載のフロート。
(項目262)
前記少なくとも1つの支持部材は、前記本体部分の下端に位置している、項目260に記載のフロート。
(項目263)
少なくとも2つの支持部材を有し、1つの支持部材は、前記本体部分の上端に位置し、他の支持部材は、前記本体部分の下端に位置している、項目260に記載のフロート。
(項目264)
前記上端から前記下端に延在する圧力解放通路をさらに備えている、項目260に記載のフロート。
(項目265)
前記上端と前記下端との間に少なくとも1つの中間支持部材をさらに備え、前記中間支持部材は、鋭利円周方向縁を備えていない、項目260に記載のフロート。
(項目266)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
上部鋭利円周方向縁を備えている上部支持部材と、
下部鋭利円周方向縁を備えている下部支持部材と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記上部および下部支持部材のうちの少なくとも1つに対して、前記試料管を圧縮することにより、前記フロートと拡張された軟膜成分とを含む前記管の破断セクションを得ることと、
を含む、方法。
(項目267)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、項目266に記載の方法。
(項目268)
前記管は、前記上部および下部支持部材の両方において圧縮される、項目266に記載の方法。
(項目269)
標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、項目266に記載の方法。
(項目270)
前記環状容積内に存在する血液試料を検査し、前記環状容積内に含まれる任意の標的細胞を識別することをさらに含む、項目266に記載の方法。
(項目271)
試料容積を前記環状容積から除去することと、
前記試料容積を1つ以上の標識薬剤によって標識し、標的細胞を区別することと、
前記試料容積を検査し、前記標的細胞を識別することとをさらに含む、項目266に記載の方法。
Claims (271)
- 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に、前記フロートを捕捉させ、前記環状容積内に軟膜成分を捕集させることと、
前記1つ以上の支持部材のうちの少なくとも1つを前記側壁に溶接することと
を含む、方法。 - 前記溶接は、少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において連続的である、請求項1に記載の方法。
- 前記溶接は、少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において不連続的である、請求項1に記載の方法。
- 前記溶接は、超音波溶接である、請求項1に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項1に記載の方法。
- 前記フロートは、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備え、前記上部および下部支持部材は両方とも、前記試料管に溶接される、請求項1に記載の方法。
- 血液試料中の標的細胞を検出する方法であって、
前記標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることと、
前記血液試料を可撓性側壁を備えている透明試料管内に導入することであって、前記透明試料管は、第1の断面内径を有している、ことと、
容積占有セパレータフロートを前記試料管内に導入することであって、
前記セパレータフロートは、本体部分と、前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材とを備え、前記1つ以上の支持部材は、前記試料管の側壁を係合し、前記フロートの前記支持部材は、前記管の第1の内径に実質的に等しい断面直径を有し、前記本体部分は、前記側壁の軸方向に整列された部分と一緒に、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定し、前記支持部材は、前記環状容積を横断し、1つ以上の分析領域を生成する、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするために十分に大きい第2の内径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記1つ以上の支持部材のうちの少なくとも1つを前記試料管の側壁に溶接することと、
前記1つ以上の分析領域内に存在する前記血液試料を検査し、前記分析領域内に含まれる任意の標的細胞を識別することと
を含む、方法。 - 前記溶接は、前記少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において連続的である、請求項7に記載の方法。
- 前記溶接は、前記少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において不連続的である、請求項7に記載の方法。
- 前記溶接は、超音波溶接である、請求項7に記載の方法。
- 前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、請求項7に記載の方法。
- 前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、請求項7に記載の方法。
- 前記フロートは、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備え、前記上部および下部支持部材は両方とも、前記試料管に溶接される、請求項7に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項7に記載の方法。
- 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性スリーブ内に導入することであって、前記可撓性スリーブは、試料管の内部側壁と接触する、ことと、
容積占有フロートを前記スリーブ内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記スリーブとの間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記スリーブによって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記可撓性スリーブに係合する1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするために十分に大きい直径への前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記可撓性スリーブに、前記フロートを捕捉させることと、
前記1つ以上の支持部材のうちの少なくとも1つを前記可撓性スリーブに溶接することと
を含む、方法。 - 前記溶接は、前記少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において連続的である、請求項15に記載の方法。
- 前記溶接は、前記少なくとも1つの溶接される支持部材の円周の周囲において不連続的である、請求項15に記載の方法。
- 前記溶接は、超音波溶接である、請求項15に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項15に記載の方法。
- 前記フロートは、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備え、前記上部および下部支持部材は両方とも、前記可撓性スリーブに溶接される、請求項15に記載の方法。
- 試料容積を前記環状容積から除去することと、
前記試料容積を1つ以上の標識薬剤によって標識し、標的細胞を区別することと、
前記試料容積を検査し、前記標的細胞を識別することと
をさらに含む、請求項15に記載の方法。 - 試料を保持するための試料管であって、
第1の断面内径の側壁と、
前記試料管上の1つ以上の円周方向切り欠きであって、前記1つ以上の円周方向切り欠きは、各切り欠きにおける前記管の破断を促進する、1つ以上の円周方向切り欠きと
を備えている、試料管。 - 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の側壁の外部表面上に位置している、請求項22に記載の試料管。
- 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の側壁の内部表面上に位置している、請求項22に記載の試料管。
- 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において連続的である、請求項22に記載の試料管。
- 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において不連続的である、請求項22に記載の試料管。
- 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えている、請求項22に記載の試料管。
- 前記試料管は、透明ポリマー材料から形成されている、請求項22に記載の試料管。
- 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁と、前記試料管上の1つ以上の円周方向切り欠きであって、前記1つ以上の円周方向切り欠きは、各切り欠きにおける前記管の破断を促進する、1つ以上の円周方向切り欠きとを有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記1つ以上の切り欠きのうちの少なくとも1つにおいて前記試料管を破断することにより、前記フロートと拡張された軟膜成分とを含む前記管の破断セクションを得ることと
を含む、方法。 - 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の側壁の外部表面上に位置している、請求項29に記載の方法。
- 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の側壁の内部表面上に位置している、請求項29に記載の方法。
- 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において連続的である、請求項29に記載の方法。
- 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において不連続的である、請求項29に記載の方法。
- 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えている、請求項29に記載の方法。
- 前記回転速度低減後、1つの組の切り欠きは、前記フロートの上方にあって、1つの組の切り欠きは、前記フロートの下方にある、請求項34に記載の方法。
- 前記フロートの軸方向長に沿って、破断される切り欠きは存在しない、請求項29に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項29に記載の方法。
- 2つの切り欠きが破断される、請求項29に記載の方法。
- 前記フロートの上方における1つの切り欠きと、前記フロートの下方における1つの切り欠きとが破断される、請求項38に記載の方法。
- 標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、請求項29に記載の方法。
- 前記環状容積内に存在する血液試料を検査し、前記環状容積内に含まれる任意の標的細胞を識別することをさらに含む、請求項40に記載の方法。
- 試料容積を前記環状容積から除去することと、
前記試料容積を1つ以上の標識薬剤によって標識し、標的細胞を区別することと、
前記試料容積を検査し、前記標的細胞を識別することと
をさらに含む、請求項29に記載の方法。 - 第1の本体部分であって、上端からアクセス可能である中心ボアを画定する円筒形と、前記円筒形の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、前記円筒形内に位置し、前記中心ボアの下端内への流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている第1の本体部分と、
第2の本体部分であって、前記中心ボア内に摺動可能に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材とを備えている第2の本体部分と
を備えている、容積占有セパレータフロート。 - 試料管であって、
第1の開放端部および第2の開放端部を備えている円筒形と、
前記第1の端部を密閉するための第1の閉鎖デバイスと、
前記第2の端部を密閉するための第2の閉鎖デバイスと
を備えている、試料管。 - 前記円筒形は、可撓性ポリマー材料から形成されている、請求項44に記載の試料管。
- 前記円筒形は、透明または半透明材料から形成されている、請求項45に記載の試料管。
- 前記円筒形は、継目がない、請求項45に記載の試料管。
- 前記第1および第2の閉鎖デバイスは、前記円筒形の中に入り込まない外部キャップである、請求項44に記載の試料管。
- 前記第1および第2の閉鎖デバイスは、前記円筒形の中に入り込むストッパである、請求項44に記載の試料管。
- 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、
前管は、
第1の開放端部および第2の開放端部を備えている円筒形と、
前記第1の端部を密閉する第1の閉鎖デバイスと
を備えている、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記第1の閉鎖デバイスを除去し、前記フロートおよび拡張された軟膜層にアクセスすることと
を含む、方法。 - 前記血液試料およびフロートが導入された後、第2の閉鎖デバイスによって、前記第2の開放端部を密閉することをさらに含む、請求項50に記載の方法。
- 遠心分離後、前記第2の閉鎖デバイスを前記第2の開放端部から除去し、前記フロートおよび拡張された軟膜層にアクセスすることをさらに含む、請求項51に記載の方法。
- 血液試料中の軟膜成分を捕捉する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記環状容積内に軟膜成分を捕集するための前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減させ、前記側壁内側に、前記フロートを捕捉させることと、
除去デバイスを使用して、前記試料管の側壁を通して前記環状容積内に含まれる前記軟膜成分の少なくとも一部を除去することと
を含む、方法。 - 前記除去デバイスは、注射器である、請求項53に記載の方法。
- 前記血液試料を染色することをさらに含む、請求項53に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項53に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、請求項53に記載の方法。
- 前記血液試料は、前記フロートが前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、請求項53に記載の方法。
- 前記試料管は、少なくとも、前記フロートの軸方向移動の経路内の内側周辺表面の一部に沿って継目がない、請求項53に記載の方法。
- 前記フロートは、約1.08から約1.09の比重を有している、請求項53に記載の方法。
- 前記管は、アクリル、テレフタル酸ポリエチレングリコール(PETG)、ポリカーボネート、ポリスチレン、TOPAS、およびスチレンブタジエンスチレンポリマーから形成される、請求項53に記載の方法。
- 前記環状容積内に存在する血液試料を検査し、前記環状容積内に含まれる任意の標的細胞を識別することをさらに含む、請求項53に記載の方法。
- 試料容積を前記環状容積から除去することと、
前記試料容積を1つ以上の標識薬剤によって標識し、標的細胞を区別することと、
前記試料容積を検査し、前記標的細胞を識別することと、
をさらに含む、請求項53に記載の方法。 - 血液試料中の標的細胞を検出する方法であって、
前記標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることと、
前記血液試料を可撓性側壁を備えている試料管内に導入することと、
容積占有セパレータフロートを前記試料管内に導入することであって、
前記セパレータフロートは、前記試料管の内径未満の断面直径を有する剛体本体部分と、前記本体部分から外向きに半径方向に延在し、前記試料管の側壁を係合し、前記本体部分と前記側壁との間の環状容積を維持するためのサイズを有する1つ以上の剛体支持部材とを備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記環状容積内に存在する血液試料を検査し、前記環状容積内に含まれる任意の標的細胞を識別することと、
除去デバイスを使用して、前記試料管の側壁を通して前記標的細胞の少なくとも一部を除去することと
を含む、方法。 - 前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、請求項64に記載の方法。
- 前記除去デバイスは、注射器である、請求項64に記載の方法。
- 前記血液試料を染色することをさらに含む、請求項64に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項64に記載の方法。
- 前記解放手段は、軸方向ボアである、請求項68に記載の方法。
- 前記標的細胞は、癌細胞、幹細胞、細胞断片、ウイルス感染細胞、またはトリパノソーマである、請求項64に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、請求項64に記載の方法。
- 前記血液試料は、前記フロートが前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、請求項64に記載の方法。
- 前記試料管は、少なくとも、前記フロートの軸方向移動の経路内の内側周辺表面の一部に沿って継目がない、請求項64に記載の方法。
- 前記フロートは、約1.08から約1.09の比重を有している、請求項64に記載の方法。
- 赤血球と血漿との中間の比重を有する容積占有セパレータフロートであって、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材であって、
前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、1つ以上の支持部材と、
ピトー管を受け取るための隔壁であって、前記本体部分の上端から前記環状容積まで延在する、隔壁と
を備えている、セパレータフロート。 - 前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材を備えている、請求項75に記載のセパレータフロート。
- 前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材を備えている、請求項75に記載のセパレータフロート。
- 前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備えている、請求項75に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項75に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、請求項75に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、請求項75に記載のセパレータフロート。
- 赤血球と血漿との中間の比重を有する容積占有セパレータフロートであって、
本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材であって、
前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、1つ以上の支持部材と、
前記本体部分の上端から前記環状容積まで延在する隔壁と、
遠位端を有するピトー管であって、前記ピトー管は、前記上端において前記隔壁を係合し、前記遠位端は、前記本体部分の上端から離れて位置している、ピトー管と
を備えている、セパレータフロート。 - 前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材を備えている、請求項82に記載のセパレータフロート。
- 前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材を備えている、請求項82に記載のセパレータフロート。
- 前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材とを備えている、請求項82に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項82に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、請求項82に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、請求項82に記載のセパレータフロート。
- 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材であって、前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、1つ以上の支持部材と、
ピトー管を受け取るための隔壁であって、前記本体部分の上端から前記環状容積まで延在する、隔壁と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記隔壁をピトー管と係合することと、
前記ピトー管を通して前記軟膜層の少なくとも一部を前記環状容積から除去することと
を含む、方法。 - 前記血液試料は、前記フロートが前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、請求項89に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、請求項89に記載の方法。
- 前記血液試料を染色することをさらに含む、請求項89に記載の方法。
- 前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、請求項89に記載の方法。
- 前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、請求項89に記載の方法。
- 前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、請求項94に記載の方法。
- 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材であって、前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、1つ以上の支持部材と、
前記本体部分の上端から前記環状容積まで延在する隔壁と、
遠位端を有するピトー管であって、前記ピトー管は、前記上端において前記隔壁を係合し、前記遠位端は、前記本体部分の上端から離れて位置している、ピトー管と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記ピトー管を通して前記軟膜層の少なくとも一部を前記環状容積から除去することと
を含む、方法。 - 前記血液試料は、前記フロートが前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、請求項96に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記試料管内に導入される前に前記試料管内に導入される、請求項96に記載の方法。
- 前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、請求項96に記載の方法。
- 前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、請求項99に記載の方法。
- 容積占有セパレータフロートであって、
本体部分と、
前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記本体部分、前記上部支持部材、および前記下部支持部材によって画定される環状容積と、
前記本体部分から半径方向に延在し、前記環状容積内に複数のウェルを形成する1つ以上の中間支持部材と、
前記本体部分内の複数の隔壁であって、各隔壁は、前記本体部分の上端から特定のウェルへのアクセスを可能にする、隔壁と
を備えている、セパレータフロート。 - 前記1つ以上の中間支持部材は、複数の軸方向に配向されたリッジから成る、請求項101に記載のセパレータフロート。
- 前記1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジから成る、請求項101に記載のセパレータフロート。
- 前記1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジと交差する、複数の軸方向に配向されたリッジから成る、請求項101に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、請求項101に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、請求項101に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項101に記載のセパレータフロート。
- 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、
前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記本体部分、前記上部支持部材、および前記下部支持部材によって画定される環状容積と、
前記本体部分から半径方向に延在し、前記環状容積内に複数のウェルを形成する1つ以上の中間支持部材と、
前記本体部分内の複数の隔壁であって、各隔壁は、前記本体部分の上端から特定のウェルへのアクセスを可能にする、隔壁と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
抽出デバイスを使用して、前記ウェルのうちの少なくとも1つから、前記軟膜層の少なくとも一部を抽出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと
を含む、方法。 - 前記1つ以上の中間支持部材は、複数の軸方向に配向されたリッジから成る、請求項108に記載の方法。
- 前記1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジから成る、請求項108に記載の方法。
- 前記1つ以上の中間支持部材は、複数の円周方向に配向されたリッジと交差する、複数の軸方向に配向されたリッジから成る、請求項108に記載の方法。
- 前記抽出デバイスは、注射器である、請求項108に記載の方法。
- 前記抽出デバイスは、ピトー管である、請求項108に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項108に記載の方法。
- 前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、請求項108に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、請求項108に記載の方法。
- 標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、請求項108に記載の方法。
- 前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、請求項117に記載の方法。
- 前記軟膜層は、標的細胞を含む特定のウェルからのみ抽出される、請求項117に記載の方法。
- 容積占有セパレータフロートであって、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記本体部分から半径方向に延在し、かつ、前記本体部分の上端と前記下部支持部材との間に軸方向に延在することにより、少なくとも1つの軸方向に延在する縦溝を形成する複数のリッジと
を備えている、セパレータフロート。 - 1つの軸方向に延在する縦溝から成る、請求項120に記載のセパレータフロート。
- 複数の軸方向に延在する縦溝から成る、請求項120に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項120に記載のセパレータフロート。
- 前記解放手段は、軸方向ボアを備えている、請求項123に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、請求項120に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、請求項120に記載のセパレータフロート。
- 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分の下端から離れるように半径方向に延在する下部支持部材と、
前記本体部分から離れるように半径方向に延在し、かつ、前記本体部分の上端と前記下部支持部材との間に軸方向に延在することにより、少なくとも1つの軸方向に延在する縦溝を形成する複数のリッジと、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
抽出デバイスを使用して、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記少なくとも1つの縦溝から抽出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと
を含む、方法。 - 前記フロートは、前記本体部分の上端から離れるように半径方向に延在する上部支持部材をさらに備えている、請求項127に記載の方法。
- 前記フロートは、1つの縦溝から成る、請求項127に記載の方法。
- 前記フロートは、複数の縦溝から成る、請求項127に記載の方法。
- 前記抽出デバイスは、注射器を備えている、請求項127に記載の方法。
- 前記抽出デバイスは、ピトー管を備えている、請求項127に記載の方法。
- 前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、請求項127に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、請求項127に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項127に記載の方法。
- 前記フロートは、非対称である、請求項127に記載の方法。
- 標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、請求項127に記載の方法。
- 前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、請求項137に記載の方法。
- 前記複数の縦溝を検査することと、
前記複数の縦溝のうちの1つ内の標的細胞を識別することと、
前記標的細胞を含む前記1つの縦溝からのみ前記軟膜成分を抽出することと、
をさらに含む、請求項137に記載の方法。 - 血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性スリーブに導入することと、
フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記可撓性スリーブを係合する複数のリッジであって、前記本体部分から離れるように半径方向に延在し、かつ、前記上端から前記下部支持部材に軸方向に延在することにより、前記フロートの円周に複数の軸方向に配向されたウェルを形成する、リッジと、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記フロートを捕捉することと、
前記スリーブによって前記ウェルのうちの少なくとも1つを密閉し、前記軟膜成分を捕集することと
を含む、方法。 - 前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、請求項140に記載の方法。
- 前記フロートは、前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材をさらに備えている、請求項140に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのウェルは、前記上部および下部支持部材を前記可撓性スリーブに溶接することによって密閉される、請求項42に記載の方法。
- 除去デバイスを使用して、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記ウェルから除去することをさらに含む、請求項140に記載の方法。
- 前記除去デバイスは、注射器である、請求項44に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項140に記載の方法。
- 前記フロートは、非対称である、請求項140に記載の方法。
- 前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、請求項140に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、請求項140に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、請求項140に記載の方法。
- 血液試料中の標的細胞を検出する方法であって、
前記標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることと、
前記血液試料を透明可撓性スリーブに導入することと、
フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、
前記可撓性スリーブを係合する複数のリッジであって、前記本体部分から離れるように半径方向に延在し、かつ、前記上部支持部材から前記下部支持部材に軸方向に延在することにより、前記フロートの円周に複数の軸方向に配向されたウェルを形成する、リッジと、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記フロートを捕捉することと、
前記スリーブによって、前記複数のウェル内の前記軟膜成分の少なくとも一部を密閉することと、
前記ウェルを検査し、前記ウェルの中に含まれる任意の標的細胞を識別することと
を含む、方法。 - 前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、請求項151に記載の方法。
- 抽出デバイスを使用して、前記軟膜成分を少なくとも1つの標的細胞を含むウェルから抽出することをさらに含む、請求項151に記載の方法。
- 前記抽出デバイスは、注射器である、請求項153に記載の方法。
- 前記密閉することは、前記上部および下部支持部材を前記可撓性スリーブに溶接することによって行われる、請求項153に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項151に記載の方法。
- 前記解放手段は、軸方向ボアである、請求項156に記載の方法。
- 前記フロートは、非対称である、請求項151に記載の方法。
- 前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、請求項151に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、請求項151に記載の方法。
- 血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を側壁を備えている可撓性スリーブ内に導入することであって、前記側壁は、n個の辺を有する多角形断面形状を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、かつ、n個の辺を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、前記本体部分から突出し、前記可撓性スリーブの側壁を係合する1つ以上の支持部材とを備え、前記本体部分は、前記側壁の軸方向に整列された部分と一緒に、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定し、前記支持部材は、前記環状容積を横断し、n個のウェルを生成する、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記スリーブ壁に、前記スリーブを収縮させ、前記フロートに取り付かせ、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記n個のウェル内に捕集することと
を含む、方法。 - 前記多角形断面形状は、等辺等角である、請求項161に記載の方法。
- nは、3である、請求項161に記載の方法。
- nは、4である、請求項161に記載の方法。
- nは、5である、請求項161に記載の方法。
- 前記フロートは、前記n個の辺の間の角にn個の軸方向に配向されたリッジをさらに備えている、請求項161に記載の方法。
- 前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、請求項161に記載の方法。
- 除去デバイスを使用して、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記n個のウェルから除去することをさらに含む、請求項161に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項161に記載の方法。
- 前記解放手段は、軸方向ボアである、請求項169に記載の方法。
- 前記血液試料は、前記フロートの前に前記試料管内に導入される、請求項161に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料の前に前記試料管に導入される、請求項161に記載の方法。
- 血液試料中の標的細胞を検出する方法であって、
前記標的細胞を前記試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることと、
前記血液試料を側壁を備えている可撓性スリーブ内に導入することであって、前記側壁は、n個の辺を有する多角形断面形状を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、かつ、n個の辺を有しており、
前記フロートは、
本体部分と、前記本体部分から突出し、前記可撓性スリーブの側壁を係合する1つ以上の支持部材とを備え、前記本体部分は、前記側壁の軸方向に整列された部分と一緒に、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定し、前記支持部材は、前記環状容積を横断し、n個のウェルを生成する、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記スリーブ壁に、前記スリーブを収縮させ、前記フロートに取り付かせ、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記n個のウェル内に捕集することと、
前記n個のウェル内の血液試料を検査し、前記ウェル内に含まれる任意の標的細胞を識別することと
を含む、方法。 - 前記多角形断面形状は、等辺等角である、請求項173に記載の方法。
- 前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、請求項173に記載の方法。
- 除去デバイスを使用して、少なくとも1つの標的細胞をウェルから除去することをさらに含む、請求項173に記載の方法。
- 前記除去デバイスは、注射器である、請求項176に記載の方法。
- nは、3である、請求項173に記載の方法。
- nは、4である、請求項173に記載の方法。
- nは、5である、請求項173に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項173に記載の方法。
- 関連付けられた可撓性スリーブと共に使用するために適合された容積占有フロートであって、
上端、下端、およびn個の辺を有する本体部分であって、nは、3以上の整数である、本体部分と、
前記本体部分の上端から離れるように側方に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から離れるように側方に延在する下部支持部材と、
複数のリッジであって、各リッジは、前記本体部分から離れるように側方に延在し、かつ、前記上部支持部材から前記下部支持部材に軸方向に延在することにより、軸方向に配向されたn個のウェルを形成し、各ウェルは、外部表面を有する、複数のリッジと
を備え、前記フロートは、前記ウェルの外部表面が、実質的に同一平面上にあることが可能であるように、展開されるように適合されている、フロート。 - nは、3である、請求項182に記載のフロート。
- nは、4である、請求項182に記載のフロート。
- nは、5である、請求項182に記載のフロート。
- 前記本体部分の辺は、同一長さを有している、請求項182に記載のフロート。
- 前記フロートの周囲の過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項182に記載のフロート。
- 前記解放手段は、軸方向ボアを備えている、請求項187に記載の方法。
- 前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、請求項182に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、請求項182に記載のセパレータフロート。
- 血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性スリーブ内に導入することと、
赤血球と血漿との中間の比重を有するフロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、
前記フロートは、
上端、下端、およびn個の辺を有する本体部分と、
前記本体部分の上端から離れるように側方に延在する上部支持部材と、
前記本体部分の下端から離れるように側方に延在する下部支持部材と、
複数のリッジであって、各リッジは、前記本体部分から離れるように側方に延在し、かつ、前記上部支持部材から前記下部支持部材に軸方向に延在することにより、軸方向に配向されたウェルを形成し、各ウェルは、外部表面を有する、リッジと、
を備え、前記フロートは、前記ウェルの外部表面が、実質的に同一平面上にあることが可能であるように、展開されるように適合されている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記スリーブに、密閉前記ウェル内の前記軟膜層の少なくとも一部を密閉させることと、
前記フロートを展開し、少なくとも2つのウェルを実質的に同一平面に配置することと
を含む、方法。 - nは、3である、請求項191に記載の方法。
- nは、4である、請求項191に記載の方法。
- nは、5である、請求項191に記載の方法。
- 標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、請求項191に記載の方法。
- 前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、請求項195に記載の方法。
- 前記フロートは、前記軟膜層を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項191に記載の方法。
- 前記可撓性スリーブは、透明である、請求項191に記載の方法。
- 除去デバイスを使用して、前記軟膜層の少なくとも一部を前記ウェルから除去することをさらに含む、請求項191に記載の方法。
- 前記除去デバイスは、注射器である、請求項199に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記可撓性スリーブの中に導入される前に前記可撓性スリーブに導入される、請求項191に記載の方法。
- 前記血液試料は、前記フロートが前記可撓性スリーブの中に導入される前に前記可撓性スリーブに導入される、請求項191に記載の方法。
- 容積占有フロートであって、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分から突出する1つ以上の支持部材と、
前記本体部分内の中空内部空洞と
を備え、前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定し、1つ以上の一方向弁が、前記環状容積から前記中空内部空洞への流動を可能にする、
フロート。 - 単一の一方向弁を備えている、請求項203に記載のセパレータフロート。
- 複数の一方向弁を備えている、請求項203に記載のセパレータフロート。
- 前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から離れるように半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から離れるように半径方向に延在する下部支持部材とを備えている、請求項203に記載のセパレータフロート。
- 一方向弁は、前記下部支持部材の近位にある、請求項206に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、請求項203に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、請求項203に記載のセパレータフロート。
- 前記本体部分の上端に、前記中空内部空洞にアクセスするためのプラグをさらに備えている、請求項203に記載のセパレータフロート。
- 血液試料の軟膜成分を捕捉する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有し、第1の断面内径を有している、ことと、
剛体容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定するために、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲され、前記本体部分は、上端および下端を有する、本体部分と、
前記本体部分から突出し、前記側壁を係合する1つ以上の支持部材と、
前記本体部分内の中空内部空洞と、
前記環状容積から前記中空内部空洞への流動を可能にする、1つ以上の一方向弁と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜層と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記管側壁に前記第1の直径に戻らせ、それによって、前記フロートを捕捉し、前記環状容積内に前記軟膜成分を捕集することと、
前記軟膜成分の少なくとも一部を前記中空内部空洞内に排出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと、
除去デバイスを使用して、前記軟膜成分を前記中空内部空洞から除去することと
を含む、方法。 - 前記1つ以上の支持部材は、前記本体部分の上端から離れるように半径方向に延在する上部支持部材と、前記本体部分の下端から離れるように半径方向に延在する下部支持部材とを備えている、請求項211に記載の方法。
- 一方向弁は、前記下部支持部材の近位にある、請求項212に記載の方法。
- 標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、請求項211に記載の方法。
- 前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、請求項214に記載の方法。
- 前記除去デバイスは、注射器またはピトー管である、請求項211に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記可撓性試料管に導入される前に前記可撓性試料管に導入される、請求項211に記載の方法。
- 前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、請求項211に記載の方法。
- 前記フロートは、単一の一方向弁から成る、請求項211に記載の方法。
- 前記フロートは、複数の一方向弁を有している、請求項211に記載の方法。
- 前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、請求項211に記載の方法。
- 前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、請求項211に記載の方法。
- 前記血液試料は、抗凝固処理された全血を備えている、請求項211に記載の方法。
- 容積占有セパレータフロートであって、
上端からアクセス可能な中心ボアを画定する側壁と、前記側壁の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、前記中心ボア内に位置する第1のネジ山と、前記側壁内に位置し、前記中心ボアの下端内への流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている、第1の本体部分と、
前記中心ボア内に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第1の本体部分の前記第1のネジ山を係合するための前記中心部分上に位置する相補的ネジ山と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材とを備えている、第2の本体部分と
を備えている、セパレータフロート。 - 前記第1の本体部分は、単一の一方向弁から成る、請求項224に記載のセパレータフロート。
- 前記第1の本体部分は、複数の一方向弁を備えている、請求項224に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、請求項224に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、請求項224に記載のセパレータフロート。
- 前記第2の本体部分の上端に、前記中心ボアにアクセスするためのプラグをさらに備えている、請求項224に記載のセパレータフロート。
- 前記第2の本体部分を前記第1の本体部分からねじって後退させるための前記第2の本体部分内のキー孔をさらに備えている、請求項224に記載のセパレータフロート。
- 血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有し、第1の断面内径を有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端からアクセス可能な中心ボアを画定する円筒形と、前記円筒形の下端から半径方向に延在し、前記側壁を係合する下部支持部材と、前記中心ボア内に位置する第1のネジ山と、前記側壁内に位置し、前記中心ボアの下端内に流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている、第1の本体部分と、
前記中心ボア内に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第1の本体部分の第1のネジ山を係合するための前記中心部分上に位置する相補的ネジ山と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在し、前記側壁を係合する上部支持部材とを備えている、第2の本体部分と
を備え、前記中心部分は、前記中心ボアを実質的に充填し、前記下部支持部材および上部支持部材は、前記試料管の側壁を係合し、
前記第1の本体部分および前記試料管の側壁は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定する、
ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動をもたらすための十分に大きい前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記管側壁に前記第1の直径に戻らせ、それによって、前記フロートを捕捉し、前記環状容積内に前記軟膜成分を捕集することと、
前記第2の本体部分をねじって後退させることにより、前記第2の本体部分を上方に移動し、前記中心ボア内の圧力を低減し、前記軟膜成分の少なくとも一部を前記中心ボア内に排出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと
を含む、方法。 - 標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、請求項231に記載の方法。
- 前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、請求項232に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記可撓性試料管に導入される前に前記可撓性試料管に導入される、請求項231に記載の方法。
- 前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、請求項231に記載の方法。
- 前記第1の本体部分は、単一の一方向弁から成る、請求項231に記載の方法。
- 前記第1の本体部分は、複数の一方向弁を備えている、請求項231に記載の方法。
- 前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、請求項231に記載の方法。
- 前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、請求項231に記載の方法。
- 前記血液試料は、抗凝固処理された全血を備えている、請求項231に記載の方法。
- 容積占有セパレータフロートであって、
上端からアクセス可能である中心ボアを画定する円筒形と、前記円筒形の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、前記円筒形内に位置し、前記中心ボアの下端内への流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている、第1の本体部分と、
前記中心ボア内に摺動可能に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材とを備えている、第2の本体部分と
を備えている、セパレータフロート。 - 前記第1の本体部分は、単一の一方向弁を備えている、請求項241に記載のセパレータフロート。
- 前記第1の本体部分は、複数の一方向弁を備えている、請求項241に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.028から約1.089の比重を有している、請求項241に記載のセパレータフロート。
- 前記フロートは、約1.040から約1.070の比重を有している、請求項241に記載のセパレータフロート。
- 前記第2の本体部分の上端に、前記中心ボアにアクセスするためのプラグをさらに備えている、請求項241に記載のセパレータフロート。
- 前記第1の本体部分および前記第2の本体部分の分離を防止するための停止部をさらに備えている、請求項241に記載のセパレータフロート。
- 血液試料の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有し、第1の断面内径を有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
上端からアクセス可能である中心ボアを画定する円筒形と、前記円筒形の下端から半径方向に延在する下部支持部材と、前記円筒形内に位置し、前記中心ボアの下端内への流体の流入を可能にするように向けられている1つ以上の一方向弁とを備えている、第1の本体部分と、
前記中心ボア内に摺動可能に嵌入するためのサイズを有する中心部分と、前記第2の本体部分の上端から半径方向に延在する上部支持部材とを備えている、第2の本体部分と
を備え、前記上部および下部支持部材は、前記試料管の側壁を係合し、
前記第1の本体部分および前記試料管の側壁は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を画定する、
ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にする第2の直径への前記スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記管側壁に前記第1の直径に戻らせ、それによって、前記フロートを捕捉し、前記環状容積内に前記軟膜成分を捕集することと、
前記第2の本体部分を軸方向上方に摺動させることにより、前記中心ボア内の圧力を低下させることと、
前記軟膜成分の少なくとも一部を前記中心ボア内に排出することと、
流体を前記環状容積内に流出させることと
を含む、方法。 - 標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、請求項248に記載の方法。
- 前記1つ以上の標識薬剤は、蛍光標識されたリガンドを備えている、請求項249に記載の方法。
- 除去デバイスを使用して、前記軟膜成分を前記中心ボアから除去することをさらに含む、請求項248に記載の方法。
- 前記除去デバイスは、注射器またはピトー管である、請求項251に記載の方法。
- 前記フロートは、前記血液試料が前記可撓性試料管に導入される前に前記可撓性試料管に導入される、請求項248に記載の方法。
- 前記血液試料は、前記フロートが前記試料管に導入される前に前記試料管に導入される、請求項248に記載の方法。
- 前記フロートは、単一の一方向弁から成る、請求項248に記載の方法。
- 前記フロートは、複数の一方向弁を備えている、請求項248に記載の方法。
- 前記血液試料を染色剤と組み合わせることをさらに含む、請求項248に記載の方法。
- 前記試料管は、少なくとも前記フロートの軸方向移動の経路内の前記側壁の一部に沿って継目がない、請求項248に記載の方法。
- 前記血液試料は、抗凝固処理された全血を備えている、請求項248に記載の方法。
- 容積占有セパレータフロートであって、
上端および下端を有する本体部分と、
前記本体部分から半径方向に延在する少なくとも1つの支持部材であって、鋭利円周方向縁を備えている、支持部材と
を備え、前記本体部分と前記少なくとも1つの支持部材とは、前記本体部分の周囲に環状容積を画定する、セパレータフロート。 - 前記少なくとも1つの支持部材は、前記本体部分の上端に位置している、請求項260に記載のフロート。
- 前記少なくとも1つの支持部材は、前記本体部分の下端に位置している、請求項260に記載のフロート。
- 少なくとも2つの支持部材を有し、1つの支持部材は、前記本体部分の上端に位置し、他の支持部材は、前記本体部分の下端に位置している、請求項260に記載のフロート。
- 前記上端から前記下端に延在する圧力解放通路をさらに備えている、請求項260に記載のフロート。
- 前記上端と前記下端との間に少なくとも1つの中間支持部材をさらに備え、前記中間支持部材は、鋭利円周方向縁を備えていない、請求項260に記載のフロート。
- 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有している、ことと、
容積占有フロートを前記可撓性試料管内に導入することであって、前記剛体フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有しており、
前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記本体部分は、前記側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
上部鋭利円周方向縁を備えている上部支持部材と、
下部鋭利円周方向縁を備えている下部支持部材と、
を備えている、ことと、
ある回転速度で前記試料管を遠心分離することであって、前記回転速度は、前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記側壁の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる、ことと、
前記回転速度を低減することにより、前記側壁に前記フロートを捕捉させることと、
前記上部および下部支持部材のうちの少なくとも1つに対して、前記試料管を圧縮することにより、前記フロートと拡張された軟膜成分とを含む前記管の破断セクションを得ることと、
を含む、方法。 - 前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための解放手段をさらに備えている、請求項266に記載の方法。
- 前記管は、前記上部および下部支持部材の両方において圧縮される、請求項266に記載の方法。
- 標的細胞を前記血液試料中の他の細胞から区別するために、前記血液試料を1つ以上の標識薬剤と組み合わせることをさらに含む、請求項266に記載の方法。
- 前記環状容積内に存在する血液試料を検査し、前記環状容積内に含まれる任意の標的細胞を識別することをさらに含む、請求項266に記載の方法。
- 試料容積を前記環状容積から除去することと、
前記試料容積を1つ以上の標識薬剤によって標識し、標的細胞を区別することと、
前記試料容積を検査し、前記標的細胞を識別することとをさらに含む、請求項266に記載の方法。
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