JP2013524218A - 軟膜セパレータフロートシステムおよび方法 - Google Patents

軟膜セパレータフロートシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

軟膜の分離および軸方向拡張のための管およびフロートシステムが提供される。概して、システムは、可撓性試料管と、赤血球と血漿との中間の比重を有する剛体セパレータフロートとを含む。試料管は、第1の断面内径を有する細長い側壁を有する。フロートは、本体部分と、試料管の側壁を係合し、それを支持する本体部分から突出している1つ以上の支持部材とを有する。遠心分離中、遠心力は、管の直径を拡大し、管内のフロートの密度に基づいた軸方向移動を可能にする。遠心分離終了後、管側壁は、その第1の直径に戻り、それによって、フロートを捕捉し、環状容積内に軟膜成分を捕集する。軟膜成分を捕捉し、回収するためのいくつかの異なるシステムが説明される。

Description

本願は、米国仮特許出願第61/318,929号(2010年3月30日出願)および米国仮特許出願第61/372,905号(2010年8月12日出願)を基礎とする優先権を主張する。該出願の開示の全内容が参照により本明細書に援用される。
本開示は、概して、密度ベースの流体分離に関し、特に、軸方向拡張による、流体化合物の分離、識別、および/または定量化のための改良された試料管ならびにフロート設計と、それを採用する方法に関する。本開示は、血液分離および軟膜層の軸方向拡張において、特定の用途を見出し、それらに特に言及し説明される。
定量的軟膜(QBC)分析は、全血の評価のために、臨床実験室において、日常的に行われる。軟膜は、凝固していない血液が遠心分離されるか、または放置される場合に、赤血球の層と血漿との間に形成される、白血球の一連の薄い淡色層である。
QBC分析技法は、概して抗凝固処理された全血を含む小毛細管の遠心分離を採用し、本質的に、(1)濃縮赤血球、(2)網状赤血球、(3)顆粒球、(4)リンパ球/単球、(5)血小板、および(6)血漿の6層に血液を分離する。軟膜は、上部から下部へと、血小板、リンパ球と顆粒球、および網状赤血球の層から成る。
毛細管の検査に基づいて、各層の長さまたは高さが、QBC分析中に決定され、細胞数に変換され、したがって、各層の定量的測定を可能にする。各層の長さまたは高さは、手動読取デバイス、すなわち、拡大接眼レンズおよび手動ポインティングデバイスによって、または管の長さに沿って光透過性および蛍光性を測定することによって、層を見出す、自動光学走査デバイスによって、光度的に測定することができる。一連の一般的に使用されるQBC器具は、Becton−Dickinson and Company(Franklin Lakes、N.J.)によって製造されるものである。
軟膜層は、非常に薄いため、軟膜は、多くの場合、プラスチック製円筒形またはフロートを管内に配置することによって、より正確な視覚的または光学的測定のために、毛細管内で拡張される。フロートは、赤血球(約1.090g/ml)未満であって、血漿(約1.028g/ml)超の密度を有し、管の断面積のほぼすべてを占有する。容積占有フロートは、したがって、概して、より容易かつ正確な測定のために、濃縮赤血球層上に静置し、管内の軟膜層の軸方向長を拡張させる。
当技術分野において、血液を分離し、および/または、血液試料中の軟膜または他の層内の循環癌および/または他の希少細胞、有機体または微粒子、あるいは物体(すなわち、幹細胞、細胞断片、ウイルス感染細胞、トリパノソーマ等)を識別するための改良された試料管およびフロートシステムならびに方法の必要性が存在する。しかしながら、典型的に、軟膜内に存在することが予測される細胞の数は、血液の容積と比較して、非常に少なく、例えば、血液1ミリメートルあたり約1−100個の細胞の範囲内であって、したがって、特に、従来のQBC毛細管およびフロートで採用される、非常に小さい試料サイズでは、測定を困難にする。
本開示は、前述の問題およびその他を克服する、新しく改良された血液分離アセンブリおよび方法を想定する。
本願は、種々の実施形態において、血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張するための装置および方法を開示する。装置は、セパレータフロートおよび試料管を含む。
本明細書に開示されるのは、血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張し、血液試料中の標的細胞を検出し、血液試料中の軟膜成分/標的細胞を捕捉または抽出する方法である。それらの方法は、血液試料および剛体容積占有フロートを可撓性試料管内に導入することを必要とする。剛体フロートは、本体部分であって、赤血球と血漿との中間の比重を有し、試料管の側壁によって半径方向に間隔をあけて包囲され、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成する、本体部分と、本体部分から突出し、側壁に係合する1つ以上の支持部材とを備えている。試料管は、フロートの軸方向移動を可能にするために十分に大きい直径への側壁の拡大、血液の別々の層への分離、および血液試料の少なくとも軟膜成分と整列するフロートの移動を生じさせる回転速度で遠心分離される。回転速度が低減され、側壁にフロートを捕捉させ、環状容積内に軟膜成分を捕集し、1つ以上の分析領域に分割され得る。
いくつかの実施形態では、血液試料およびフロートが、可撓性スリーブ内に導入される。圧縮性材料が、試料管内に供給され、可撓性スリーブは、(i)圧縮性材料が、試料管と可撓性スリーブとの間にあって、(ii)圧縮性材料が、可撓性スリーブをフロートに係合させるために十分な圧力を印加するように、試料管内に配置される。遠心分離中、可撓性スリーブに対する圧縮性材料の圧力は、低減され、血液試料の少なくとも軟膜成分と整列するフロートの移動を可能にする。回転速度の低減に応じて、圧縮性材料は、再び、可撓性スリーブをフロートに係合させる圧力を印加し、環状容積内に軟膜成分を捕集する。
所望に応じて、可撓性スリーブは、試料管から除去することができる。環状容積内に存在する血液試料は、次いで、分析することができる。代替として、フロートの少なくとも1つの支持部材は、可撓性スリーブに溶接されることができる。
圧縮性材料は、水、スラリー、ゲル、発泡体、またはエラストマであることができる。概して、圧縮性材料は、圧縮性材料が、試料管内において、遠心分離後、本体部分の上端より高いレベルであるような容積で試料管内に供給される。望ましくは、圧縮性材料は、可撓性スリーブに接着しないように十分に低い粘度を有する。
他の実施形態では、非可撓性金属試料管が、使用される。血液試料およびフロートは、可撓性スリーブ内に導入され、可撓性スリーブは、金属試料管内に配置される。遠心分離後、金属試料管は、収縮され、フロートを捕捉し、環状容積内に軟膜成分を捕集する。
血液試料中の軟膜成分の分離のためのキットもまた、提供される。キットは、金属試料管と、可撓性スリーブと、フロートとを含む。フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有する。フロートは、本体部分と、本体部分から突出している1つ以上の支持部材とを有する。
他の実施形態では、可撓性容積占有セパレータフロートが開示される。可撓性フロートは、本体部分と、本体部分から突出している1つ以上の支持部材とを備えている。遠心分離に先立って、フロートは、第1の断面直径を有する。フロートは、フロートが、遠心力の印加に応じて、第1の断面直径未満の第2の断面直径に収縮するように、圧縮性材料から形成される。
使用において、可撓性フロートの第1の断面直径は、試料管の側壁を係合するためのサイズを有する。試料管は、可撓性または剛体(すなわち、非可撓性)であり得る。管は、次いで、血液試料の少なくとも軟膜成分と整列するフロートの移動を可能にするための十分に小さい第2の断面直径にフロートを収縮させる回転速度で遠心分離される。回転速度の低減に応じて、フロートは、第1の断面直径まで拡大し、環状容積内に軟膜成分を捕集する。
可撓性容積占有セパレータフロートの他の実施形態もまた、開示される。そこでは、フロートは、可撓性側壁から作製される本体部分を備えている。可撓性側壁は、第1の縁および第2の縁を有し、第1および第2の縁は、内部容積を画定するように重複する。第1の縁は、戻り止めを備え、第2の縁は、切り欠きを備えている。バネは、内部容積内に位置し、バネは、第1の端部および第2の端部を有する。バネの第1の端部は、可撓性側壁の内部表面に取り付けられ、バネの第2の端部は、可撓性側壁の第2の縁に取り付けられる。バネは、遠心分離中、収縮し、フロートの直径を低減させる。戻り止めは、バネが、遠心分離後、拡張する場合、第2の縁の切り欠きを係合する。
使用において、バネは、遠心分離中、収縮し、フロートの直径を低減させる。本収縮は、血液試料の少なくとも軟膜成分と整列するフロートの移動を可能にする。回転速度の低減に応じて、バネは、拡張し、フロートは、その元の直径に戻り、環状容積中の軟膜成分を捕捉する。フロートは、可撓性または剛体試料管と共に使用され得る。
可撓性容積占有セパレータフロートのための他の設計もまた、開示される。フロートは、内側コアと、外側側壁と、内側コアを外側側壁に接続する少なくとも1つの支持部材とを備えている。内側コアは、上端および下端を有する。外側側壁は、光学的にクリアな材料から形成される。軟膜材料は、内側コアと外側側壁との間に捕集される。
少なくとも1つの高圧密閉は、所望に応じて、外側側壁を包囲し得る。特定の実施形態では、上部高圧密閉は、外側側壁の上端の周囲に存在し、下部高圧密閉は、外側側壁の下端の周囲に存在する。
少なくとも1つの支持部材は、内側コアの上端から内側コアの下端に、軸方向に延在する複数の軸方向リッジを含み得る。
いくつかの実施形態では、フロートはまた、フロートの下端を密閉するための下端キャップを含み、下端キャップは、実質的に外側側壁の直径に等しい直径を有する。内側コアは、マニピュレータが、下端キャップを取り扱うために、内部通路を通して下端キャップまで延在することができるように、下端から上端に延在する内部通路を有し得る。内側コアの下端および下端キャップは、下端キャップを内側コアに接続するための相互係合システムを備え得る。
他の実施形態では、フロートは、フロートの上端を密閉するための上端キャップを含むことができ、上端キャップは、実質的に外側側壁の直径に等しい直径を有する。内側コアの上端および上端キャップは、上端キャップを内側コアに接続するための相互係合システムを備え得る。上端キャップは、フロートから離れるように軸方向に延在する部材を有し得る。
時として、上端キャップおよび下端キャップの両方が使用される。これらの実施形態のうちのいくつかでは、上端キャップ部材は、中空であり、下端キャップマニピュレータは、上端キャップ部材を通して延在する。
概して、フロートが使用される場合、血液試料の軟膜成分は、外側側壁と内側コアとの間の環状容積内に位置する。軟膜成分は、フロートの光学的にクリアな外側側壁を通して分析することができる。
代替として、フロートの下端は、下端キャップで密閉され、フロート内の軟膜成分を捕捉することができる。フロートの上端はまた、上端キャップで密閉することができる。
いくつかの実施形態では、試料管は、試料管の側壁上に1つ以上の円周方向切り欠きを備え、各切り欠きにおいて、管の破断を容易にする。試料管は、フロートを含む管の破断セクションを得るために、1つ以上の切り欠きのうちの少なくとも1つにおいて破断され得る。
1つ以上の円周方向切り欠きは、試料管の外部または内部表面上に位置することができる。1つ以上の円周方向切り欠きは、試料管の円周の周囲において連続的であることができる。
特定の実施形態では、円周方向切り欠きは、管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えている。望ましくは、1つの組の切り欠きは、回転速度を低減した後、フロートの上方にあって、1つの組の切り欠きは、フロートの下方にある。
切り欠きは、フロートの上方および下方で破断され、赤血球および血漿を除去し、フロート内の軟膜材料を隔離することができる。望ましくは、フロートの軸方向長に沿って破断される切り欠きは、存在しない。
本開示のこれらおよび他の非限定的特徴は、より具体的には、以下により具体的に開示される。
以下は、限定する目的ではなく、本明細書に開示される例示的実施形態を例証する目的のために提示される、図面の簡単な説明である。
図1は、容積占有セパレータフロートを含む、試料管の側面図である。 図2は、本開示の方法を例証する、略図である。 図3は、圧縮性材料、可撓性スリーブ、およびセパレータフロートを含む、試料管の側面図である。 図4は、その中に可撓性スリーブおよび容積占有セパレータフロートを含む、金属試料管の側面図である。 図5は、可撓性または圧縮性セパレータフロートを含む、剛体試料管の側面図である。 図6は、可撓性側壁から形成される、可撓性セパレータフロートの上部断面図である。 図7は、上端キャップおよび下端キャップを有するセパレータフロートを含む、切り欠き付き試料管の側面図である。 図8は、図7のセパレータフロートの斜視図である。 図9Aは、切り欠き付き試料管上の連続切り欠きの斜視図である。 図9Bは、切り欠き付き試料管上の不連続切り欠きの斜視図である。 図9Cは、切り欠き付き試料管上の長方形切り欠きの側面図である。 図9Dは、切り欠き付き試料管上の三角形切り欠きの側面図である。
本明細書に開示される構成要素、プロセス、および装置のより完全なる理解は、付随の図面を参照することによって、得ることができる。これらの図は、本開示を実証する便宜性および容易性に基づく、単なる略図であって、したがって、デバイスまたはその構成要素の相対的サイズおよび寸法を示す、および/または例示的実施形態の範囲を定義あるいは限定することを意図するものではない。
具体的用語が、明確性のために、以下の説明において使用されるが、これらの用語は、図面における例証のために選択された実施形態の特定の構造のみを参照することを意図し、本開示の範囲を定義または限定することを意図するものではない。図面および以下の説明では、同一数字表示は、同一機能の構成要素を指すことを理解されたい。
数量に関して使用される修飾語句「約」は、記述された値を含み、文脈によって示される意味を有する(例えば、少なくとも、特定の数量の測定と関連付けられる、誤差の程度を含む)。範囲の文脈で使用される場合、修飾語句「約」はまた、2つの端点の絶対値によって画定される範囲を開示するものと見なされるべきである。例えば、「約2から約10」の範囲はまた、範囲「2から10」を開示する。
本開示は、概して、種々の構成要素の密度に基づいて、血液試料の種々の構成要素を分離、識別、捕捉、および/または定量化するために有用である装置およびアセンブリに関する。それらの装置は、容積占有セパレータフロート、試料管、およびそれらの組み合わせを含む。
図1は、血液分離管およびフロートアセンブリ100の軸方向断面である。アセンブリは、試料管110と、その中に配置されるセパレータフロートまたは浮き130とを含む。
試料管110は、概して、円筒形である。しかしながら、多角形および他の幾何学形状断面形状を有する試料管もまた想定される。言い換えると、試料管は、n個の辺を有する多角形である断面を有し得る。例えば、n=3の時、試料管は、三角形断面を有する。特に、試料管は、等辺等角多角形断面を有し得る(すなわち、各辺の長さが、実質的に等しい)。
試料管110は、第1の閉鎖端部114と、ストッパまたはキャップ119を受け取る、第2の開放端部116とを含む。パラフィルム等の他の閉鎖手段もまた想定される。さらに本明細書に論じられる代替実施形態では、試料管は、各端部において、開放され得、各端部は、適切な閉鎖デバイスを受け取る。
管は、概して、円筒形として描写されるが、管110は、特に、射出成形プロセスによって製造される場合、最小限に先細にされ、開放端部116に向かって、若干拡大され得る。本先細または抜き勾配は、概して、射出成形ツールから管の除去を容易にするために必要である。
管110は、透明または半透明材料から形成され、管110の側壁112は、例えば、遠心分離中に、遠心負荷下、結果としての試料の静水圧によって半径方向に拡張するように、十分に可撓性または変形可能である。遠心力が、除去された場合、管側壁112は、実質的にその元のサイズおよび形状に戻る。側壁112は、外部表面114および内部表面116を有する。
管は、ポリスチレン、ポリカーボネート、スチレンブタジエンスチレン(「SBS」)、スチレン/ブタジエン共重合体(Phillips 66 Co.(Bartlesville、Oklahoma)から市販の「K−Resin(登録商標)」等)等の任意の透明または半透明の可撓性ポリマー材料(有機および無機)から形成され得る。好ましくは、管材料は、透明である。しかしながら、管は、試料標本中の着目細胞またはアイテムを探す受取器具が、管内にそれらのアイテムを「認める」または検出することができる限り、必ずしも、クリアである必要はない。例えば、バルク試料中では検出することができない、非常に低レベルの放射線のアイテムは、以下により詳細に説明される、本開示のプロセスによって分離され、フロート130によって、壁の近傍に捕集された後、非クリアまたは半透明壁を通して検出することができる。望ましくは、試料管は、少なくとも、それに沿ってフロートが移動する管のそれらの部分に沿って継目がない。
いくつかの実施形態では、管110は、血液または試料流体の少なくとも約5ミリメートル、より好ましくは、血液または流体の少なくとも約8ミリメートル、最も好ましくは、血液または流体の少なくとも約10ミリメートルを加算して、フロート130を収容するためのサイズを有する。特定の実施形態では、管110は、約1.5cmの内径117を有し、フロート130に加え、血液の少なくとも約10ミリメートルを収容する。
ここに描写されるフロート130は、本体部分132と、フロート130の対向する軸方向端部に配置される2つの密閉リングまたはフランジ140とを含む。フロート130の本体部分132と密閉リングまたは支持部材140とは、圧力または遠心分離下、試料管110の内径117未満である外径を有するようなサイズを有する。換言すると、支持部材の外径は、フロートが、試料管によって、特定の場所に保持されることができるように、非屈曲状態では、実質的に試料管110の内径117に等しい。フロート130の本体部分132はまた、密閉または支持リング140の直径未満であるより小さい外径138を有し、それによって、フロート130と管110の側壁112との間に環状容積170を画定する。本体部分は、管の断面積の大部分を占有し、環状容積170は、管が、非屈曲状態にある場合、軟膜層の細胞構成要素(すなわち、軟膜成分)および関連付けられた標的細胞を含むために十分に大きい。好ましくは、寸法138および117は、環状容積170が、約25ミクロンから約250ミクロン、最も好ましくは、約50ミクロンの範囲の半径方向厚を有するようなものである。用語「環状」は、管内のフロートによって形成される、リング状の形状を指すために使用され、2つの同心円によって画定される形状を必要とするものと解釈されるべきではないことに留意されたい。むしろ、管およびフロートはそれぞれ、異なる形状を有し得、「環状」は、その間に形成される形状を指す。支持部材140の数もまた、さらに本明細書に見られるように、可変であり得る。
ボアまたはチャネル150は、フロート130を通して、軸方向に延在する。管/フロートシステムが、遠心分離されている場合、管は、拡張し、血液試料中のフロートを解放する。遠心分離が、減速されるのに伴って、フロートは、管が、その元の直径に戻るのに伴って、管の側壁112によって、捕捉される。管が、収縮し続けるのに伴って、圧力は、フロートの下方に捕集された血液分画、主に、赤血球内に蓄積し得る。この圧力によって、赤血球は、捕捉された軟膜成分を含む環状容積170内に付勢され、したがって、含有量を希釈するか、または軟膜の含有量の撮像をより困難にし得る。代替として、減速の間、試料管の側壁のしぼみは、分離された軟膜層を通る過剰または破壊的な流体流動を生成し得る。ボア150は、フロート130下方に捕集された高密度分画内の任意の過剰な流体流動または任意の得られた圧力を解放させる。ボア150内への過剰な流体流動は、したがって、軟膜試料の劣化を防止する。本ボアは、軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための圧力解放手段と見なすことができる。ボアは、ここでは、フロート130内の中心かつ軸方向に整列されて描写されるが、ボアが、一端から他端へとフロートを通して完全に延在する限り、他の構成も想定される。いくつかの実施形態では、ボア150は、中心に位置し、軸方向に延在する。
いくつかの事例では、フロート130の本体部分132の外径138は、管110の内径117未満であり得るが、本関係は必須ではない。これは、管110が、遠心分離される(または、加圧される)と、管110が拡張し、フロート130が自由に移動するからである。遠心分離(または、加圧)ステップが、完了すると、管130は、密閉リングまたは支持リッジ140に対して収縮し、フロートを捕捉する。環状容積170が、次いで、生成され、支持リッジまたは密閉リング140の長さによってサイズ決定される(すなわち、「プール」の深さは、管直径に関わらず、支持リッジ140の長さと等しい)。
所望の実施形態では、フロート寸法は、高さ3.5×直径1.5cmであって、本体部分は、血液の軟膜層を捕捉するために、50ミクロンの間隙を提供するためのサイズを有する。したがって、軟膜層の捕捉のために利用可能な容積は、約0.08ミリリットルである。軟膜層全体は、概して、総血液試料の約0.5%未満であるので、好ましいフロートは、血液の8から10ミリリットル試料中に分離された軟膜層の全体量を収容する。
密閉または支持フランジ付き端部140は、実質的に管の内径117に等しい、または若干大きたサイズを有する。概して剛体であるフロート130も、可撓性管壁112に対して支持を提供することができる。さらに、支持部材140は、血液成分層の分離を維持するための密閉機能を提供する。フロートの支持部材140と管の壁112との間に形成される密閉は、流体密閉を形成し得る。本明細書で使用される場合、用語「密閉」は、フランジ140と管壁112との間における、ほとんどの場合本開示の目的のために適切である実質的密閉を提供するほぼゼロの隙間または若干の干渉をも包含することが意図される。
支持部材140は、最も好ましくは、連続リッジであって、その場合、試料は、より低速で遠心分離され、分離された層の急激な下降(slamping)は、阻止される。しかしながら、さらに本明細書に論じられる代替実施形態では、支持部材は、環状間隙170を出入りする流体経路を提供する1つ以上の開口部を有する、不連続またはセグメント化された帯域であることができる。支持部材140は、別個に形成され、本体部分132に取り付けられ得る。しかしながら、好ましくは、支持部材140および本体部分132は、一体型または一体型構造を形成する。
支持部材の幾何学形状構成は、例示に過ぎず、異なる構成も想定される。例えば、図1における支持部材140は、平坦であるが、本体部分から先細にされる支持部材、または、凹面湾曲も想定される。これらの形状は、遠心分離中、フロートの周囲の血液の流動を助長する表面を提供することができる。想定されるさらなる例示的形状として、限定ではないが、屋根形状および切頭屋根形状、3つ、4つ、またはそれ以上の辺の錐体および角錐台、弓形または切頭弓形、測地線形状等が挙げられる。
セパレータフロート130の全体的比重は赤血球(約1.090)と血漿(約1.028)との間であるべきである。より具体的実施形態では、比重は、約1.089から約1.029、より好ましくは、約1.070から約1.040の範囲、最も好ましくは、約1.05である。
フロートは、フロートの全体的比重が、所望の範囲内にある限り、異なる比重を有する複数の材料から形成され得る。フロート130の全体的比重および環状間隙190の容積は、軟膜層といくらかの赤血球および/または血漿とが、環状間隙内に保持され得るように、選択され得る。遠心分離の際、フロート130は、軟膜層および標的細胞と同一軸方向位置を占有し、濃縮赤血球層上に浮遊する。軟膜は、フロート130と管110の内側壁112との間の狭小環状間隙190内に保持される。拡張された軟膜領域は、次いで、照明および拡大下、循環上皮癌または腫瘍細胞または他の標的検体を識別するために検査されることができる。
実施形態では、フロート130の密度は、血液試料の顆粒球層内に安定するように選択される。顆粒球は、濃縮赤血球層上またはその直上に安定し、約1.08−1.09の比重を有する。本好ましい実施形態では、フロートの比重は、遠心分離の際、フロートが、顆粒球層内に安定するように、約1.08から約1.09の範囲にある。顆粒球の量は、約20倍も、患者毎に異なり得る。したがって、フロートが、顆粒球層内に安定するように、フロート密度を選択することは、顆粒球層の直上に安定する、リンパ球/単球層のいずれの損失も、回避されるため、特に、有利である。遠心分離中、顆粒球層のサイズが増加するのに伴って、フロートは、顆粒球内でより上に安定し、リンパ球および単球を本質的にフロートに対して同じ位置に維持する。さらに本明細書に説明される他の実施形態では、フロートは、2つの部品から作製され得、各部品の比重は、異なり得る。
フロート130は、1つ以上の概して硬質有機または無機材料、好ましくは、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)共重合体、芳香族ポリカーボネート、芳香族ポリエステル、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、エチレン酢酸ビニル共重合体、ナイロン、ポリアセタール、ポリアセテート、ポリアクリロニトリルおよび他のニトリル樹脂、ポリアクリロニトリル塩化ビニル共重合体、ポリアミド、芳香族ポリアミド(アラミド)、ポリアミドイミド、ポリアリレート、ポリアリーレンオキシド、ポリアリーレンスルフィド、ポリアリルスルホン、ポリベンゾイミダゾール、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエステルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、テレフタル酸ポリエチレン、ポリイミド、ポリメタクリレート、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)、ポリアロマー、ポリオキサジアゾール、ポリパラキシリレン、ポリフェニレンオキシド(PPO)、変性PPO、ポリスチレン、ポリスルホン、フッ素含有ポリマー、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ハロゲン化ポリビニル、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリ塩化ビニリデン、特殊ポリマー等、最も好ましくは、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(「ABS」)、およびその他等の硬質プラスチック材料から形成される。
この点において、検出または走査方法に干渉する材料および/または添加剤の使用を回避することが望ましい。例えば、蛍光性が、検出目的のために利用される場合、フロート130を構築するために利用される材料は、着目波長において、干渉または「背景」蛍光性を有するべきではない。
いくつかの側面では、可撓性管と剛体フロートとの圧縮性および/または剛性は、逆にされることができる。フロートが可撓性であり、より高い圧力では、直径が収縮し、剛体または非可撓性の試料管内を自由に移動するように設計される。圧縮性フロートの使用は、いくつかの事例では、ポリマー管より向上した光学特性を呈する、透明ガラス管の使用を可能にする。さらに、本側面は、概して、ガラス管の公差要件を低減させ(フロートは、圧力低下後、管壁に対して拡張するであろうため)、あらゆる種類のフロート設計が、可能である。
米国特許第6,197,523号に開示される、対象の血液中の循環上皮癌細胞を検出する方法は、有利には、本開示の試料管およびフロートシステムを採用するように修正され得る。前述の米国特許第6,197,523号は、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる。
本開示の管/フロートシステム100を使用する例示的方法では、抗凝固処理された血液の試料が提供される。例えば、分析される血液は、標準的Vacutainer(登録商標)またはその中に事前に配置された抗凝固剤を有する種類の他の同様の血液採取デバイスを使用して採取され得る。代替として、可撓性試料管は、分析される血液を直接捕捉するために使用され得る。
着目標的上皮細胞または他の標的検体に特定的である蛍光標識された抗体またはリガンド等のタグが、血液試料に添加され、遠心分離に先立って培養されることができる。例示的実施形態では、上皮細胞は、それに取り付けられる蛍光タグを有する抗上皮細胞接着分子によって標識される。抗上皮細胞接着分子は、通常、血流中に認められる、任意の他の細胞において存在することが予期されない上皮細胞特定の部位に結合する。アクリジンオレンジ等の染色剤または着色剤もまた、試料に添加され、照明下、軟膜層の判別を容易にするために、種々の細胞種が異なる色に着色するようにし、試料の検査中、上皮細胞の形態を強調または明確にし得る。
血液は、次いで、遠心分離のために、アセンブリ100に移転される。フロート130は、血液試料が、試料管110内に導入された後、管110内に導入され得、または別様に、事前にその中に配置され得る。試料を含む管およびフロートアセンブリは、次いで、遠心分離される。本管/フロートシステム100によって、血液を遠心分離するために必要とされる動作は、従来の場合と明示的に異なるわけではないが、前述のように、遠心速度の減速が可能であり、急激な下降の問題も低減され得る。アダプタが、随意に、応力による、可撓性管の故障を防止するために、ロータ内で利用され得る。
遠心分離中、試料管は、いくつかの効果を生じさせるために十分な回転速度でスピンされる。特に、結果としての静水圧は、第1の断面内径から第2の直径に管の直径を拡大するように、壁112を変形または屈曲させる(第2の直径は、第1の直径より大きい)。第2の直径は、管110内において、遠心力下、血液構成要素およびフロート130が軸方向に移動することを可能にするために十分に大きい。血液試料は、密度に従って、下部から上部(最も高密度から最も低密度)へと濃縮赤血球、網状赤血球、顆粒球、リンパ球/単球、血小板、および血漿の6つの離散かつ個別の層に分離される。撮像が試みられる上皮細胞は、軟膜層内、すなわち、顆粒球、リンパ球/単球、および血小板層内に密度別に集まる傾向にある。フロートの密度に起因して、フロートは、試料管内において、軟膜層/成分と同じ軸方向位置を占有し、したがって、狭小環状容積190(可能性として、少量の赤血球および/または血漿とともに)を占有する。換言すると、フロートは、血液試料の少なくとも軟膜成分と整列するように移動する。
遠心分離が、完了し、遠心力が、除去された後、管110は、その元の直径に戻り、環状容積190内にフロートならびに軟膜層および標的検体を捕捉または保持する。管/フロートシステムは、血液試料中の任意の標的検体を識別するために、顕微鏡または光学読取機に移転されることができる。フロートのその後の使用に応じて、環状容積は、1つ以上の分析領域を構成すると見なされ得る。
遠心分離は、必要とされないことがある。時として、管の内側に対する圧力の印加のみ、または単純に、管の拡張(または、フロートの圧縮)が、必要とされる。例えば、そのような圧力は、管の外側における真空源の使用を通して、生成することができる。そのような印加はまた、試料管の上部を開放したまま維持し、容易にアクセス可能にする。加えて、真空源の使用は、いくつかの状況において、遠心力の印加より、実装が容易であり得る。加えて、機械、電気、磁気等の管状拡張/収縮(または、フロート圧縮)の任意の方法を実装することができる。管が、拡張される(または、フロートが圧縮される)と、フロートは、試料内の密度変動によって生成される浮力によって、適切な場所に移動するであろう。
本明細書に説明されるさらなる実施形態では、注射器等の除去デバイスが、次いで、使用され、軟膜層/成分を環状容積から抽出する。ここでの意図は、着目標的細胞を抽出することであって、したがって、本プロセス中、赤血球および/または血漿のいくつかを除去することも容認可能である。タグが、未だ添加されていない場合、ここで添加され、着目「標的」細胞にタグ付けまたは標識し得る。再び、タグは、分析器具または検出器が、例えば、蛍光性、放射線等を検出し得る、任意の種類である。タグは、除去デバイス自体内にあるか、または別個に添加されることもできる。
試料は、次いで、器具/検出器を通して、「噴出」等によって適用され、タグ付けされた細胞が分析される。これは、タグ付けされた細胞の数を計数するために十分であり得る。しかしながら、さらなる実施形態では、「陽性」試料細胞は、さらなる分析のために、ホルダの中に迂回される。そのような細胞を分離する手段は、当技術分野において周知であって、例えば、器具/検出器のタイミングをホルダと調整することによって、流動フローサイトメトリー内で使用されるものに類似することができる。陽性試料は、次いで、例えば、さらなる検査のためのスライドを調製するために、さらに分析することができる。本「噴出および迂回」方法は、数倍大きい元の血液試料と比較して、分析がより容易となる、より小さい試料容積をもたらす。
フロートは、採取管システムまたはアセンブリの一部を備えていることができる。したがって、軟膜試料を採取容器から分析管に移転させることは必要ない。血液または試料流体は、直ぐに採取され、次いで、試験することができる。そのようなシステムは、幾分、高速であって、また、生物学的災害の観点から、より安全である。例えば、本システムは、血液へのいかなる種類の暴露も、最小限にされなければならない、非常に感染性の状況(すなわち、Ebolaウイルス、HIV等)において望ましい。
図2は、前述の一般的方法のうちのいくつかを例証する、略図である。ステップ2では、血液試料の軟膜層内の標的細胞は、遠心分離に先立って、タグ付けすることができる。ステップ4では、軟膜は、例えば、遠心分離によって、分離される。ステップ6では、軟膜を含み、元の血液試料と比較して容積が低減された試料が、試料管から抽出される。ステップ8では、標的細胞が、未だタグ付けされていない場合、ここでタグ付けすることができる。代替として、所与の器具/検出器との使用に好適な異なるタグを使用して、タグ付けすることができる。ステップ10では、低減された容積が、検出器を通される。ここで例証されるように、タグ付けされた標的細胞を伴う、低減された容積は、注射器20内から開始し、検出器25内に注入され、そこで、「陽性」試料(すなわち、標的細胞)を分離し、それらをホルダ30内に迂回させる。「陰性」試料は、廃棄物35に進み、すなわち、廃棄される。最後に、ステップ12において、陽性試料は、さらに分析される。
前述の試料管、セパレータフロート、および方法は、本開示の一般的概念を提供する。いくつかのさらなる概念が、本明細書に説明される。
図3は、試料管310と、可撓性スリーブ302と、セパレータフロート330と、可撓性スリーブ302と試料管310との間に配置される、圧縮性材料306とを含む、血液分離装置300の概念を示す。試料管310は、側壁312と、第1の閉鎖端部318と、第2の開放端部320とを含む。可撓性スリーブ302は、内側表面304を含み、透明または半透明材料から形成され得る。
セパレータフロート330は、上端334および下端336を有する本体部分333を含む。1つ以上の支持部材340は、本体部分333から、半径方向に突出または延在する。支持部材340は、上端334から半径方向に延在する上部支持部材342と、下端336から半径方向に延在する下部支持部材344とを含み得る。軸方向ボア395等の圧力解放手段は、上端334から、下端336を通して、フロートの下方における過剰な圧力を解放することができる。本体部分333と可撓性スリーブ302の内側表面304とは、環状容積390を画定する。
遠心分離に先立って、圧縮性材料306は、可撓性スリーブ302と試料管310との間にある。圧縮性材料は、圧力をスリーブに印加し、可撓性スリーブ302の内側表面304にフロート330を係合させる。圧縮性材料は、通常、圧縮性材料の高さが、遠心分離に先立って、フロートの高さを上回るように、容積内に存在する。圧縮性材料306は、水、スラリー、ゲル、発泡体、またはエラストマであり得る。望ましくは、圧縮性材料は、スリーブ302に接着しないように、十分に低い粘度を有する。
遠心分離に先立って、血液試料およびフロート330が、可撓性スリーブ302内に導入され、圧縮性材料306が、試料管310に供給され、可撓性スリーブ302が、試料管310内に配置される。試料をスリーブ302に導入するステップと、フロート330をスリーブ302に導入するステップと、圧縮性材料306を試料管310に供給するステップと、スリーブ302を試料管310内に配置するステップは、概して、任意の順序で行うことができる。しかしながら、血液試料およびフロートは、概して、可撓性スリーブを試料管内に配置するステップに先立って、可撓性スリーブ内に導入される。
遠心分離中、圧縮性材料306は、可撓性スリーブ302上の圧力が低減されるように、圧縮または移動される。本低減は、フロート330を解放し、フロートを軟膜成分と整列させる。回転速度が低減されると、圧縮性材料306は、その元の位置または形状に戻り、したがって、圧力を再び印加し、可撓性スリーブ302にフロート330を係合させ、環状容積390内に軟膜成分を捕集させる。可撓性スリーブ302は、次いで、試料管310から除去することができ、環状容積390内に存在する血液試料を分析することができる。この点において、望ましくは、圧縮性材料は、圧縮性材料を可撓性スリーブから滴下または別様に容易に除去され、血液試料を分析する際のいかなる困難点も防止することができるように、低粘度を有する。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの支持部材340は、可撓性スリーブ302に溶接される。特定の実施形態では、上部支持部材および下部支持部材は、可撓性スリーブに溶接される。溶接は、超音波で(すなわち、超音波溶接によって)行われ得る。再び、圧縮性材料306は、概して、圧縮性材料306が、遠心分離後、試料管310内において、フロート330の上端334または本体部分333より高い高さにあるように、ある容積において、試料管310内に供給される。
図4は、血液試料を分離するための装置400の別の概念を示す。装置400は、金属試料管410と、可撓性スリーブ402と、セパレータフロート430とを含む。試料管410は、側壁412と、第1の閉鎖端部418と、第2の開放端部420とを含む。可撓性スリーブ402は、内側表面404を含み、透明または半透明材料から形成され得る。
セパレータフロート430は、上端434および下端436を有する本体部分433を含む。1つ以上の支持部材440は、本体部分433から半径方向に突出または延在する。支持部材440は、上端434から半径方向に延在する上部支持部材442と、下端436から半径方向に延在する下部支持部材444とを含み得る。上端434から、下端436を通して延在する軸方向ボア(図示せず)等の圧力解放手段が、存在し得る。本体部分433と可撓性スリーブ402の内側表面404は、環状容積490を画定する。
本装置は、概して、前述のように使用され、血液試料およびフロートは、可撓性スリーブ内に導入され、可撓性スリーブは、金属試料管内に配置され、遠心分離は、フロート(および、環状容積490)が軟膜成分と整列するように印加される。遠心分離が終了し、回転速度が低減されるのに伴って、ここでは、金属管410が、収縮または圧潰される。これは、金属管に、スリーブ402およびフロート430を捕捉させ、環状容積490内に軟膜成分を捕集する。管410は、回転速度の低減前、低減中、または低減後、収縮され得る。
図5は、試料管の代わりに、セパレータフロート530が可撓性である、装置500を例証する。試料管510は、側壁512と、第1の閉鎖端部518と、第2の開放端部520とを含む。試料管の側壁は、剛体または可撓性であることができる。
セパレータフロート530は、上端534および下端536を有する本体部分533を含む。1つ以上の支持部材540は、本体部分533から半径方向に突出または延在する。支持部材540は、上端534から半径方向に延在する上部支持部材542と、下端536から半径方向に延在する下部支持部材544とを含み得る。本体部分533および試料管510の側壁512は一緒に、環状容積590を画定する。フロート530は、随意に、軸方向ボア(図示せず)等の圧力解放手段を含む。
フロートが、遠心圧力下にない場合、フロート530は、第1の断面直径538を有する。しかしながら、遠心分離中、フロート530の直径は、遠心力によって、第1の断面直径538未満である、第2の断面直径539に収縮する。第2の断面直径539は、フロートが、試料管510内に移動することができるほど十分に小さい。本直径変化は、フロート530の軟膜成分との整列をもたらす。遠心力は、遠心分離の間に生成される圧力に依存する。すなわち、速度が遅いほど、生成される遠心力は、小さくなる。フロートは、概して、比較的に小さい力で崩れるように設計され、直径が減少する程度は、制限されるべきである。回転速度が低減されると、フロート530は、第1の断面直径538に拡大し、環状容積590内に軟膜成分を捕集する。
可撓性フロート530は、可撓性および/または圧縮性材料を含む。しかしながら、フロート全体は、そのような材料から作製される必要はない。例えば、本体部分533は、剛体材料から作製され得る一方、支持部材540は、圧縮性材料から作製される。または、その逆であり得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、本体部分533および支持部材540は、圧縮性材料から作製される。好適な可撓性および/または圧縮性材料として、可撓性ポリマーが挙げられ得る。例示的可撓性ポリマーとして、ウレタン、ゴム、およびシリコーンポリマーが挙げられる。
図6は、可撓性セパレータフロート630の別の実施形態の上部断面図を示す。セパレータフロート630は、可撓性側壁635から形成される、本体部分633を含む。可撓性側壁635は、第1の縁651および第2の縁654を有する。用語「縁」は、ここでは、側壁の片側に沿った面積または容積を指すために使用され、一次元線の数学的意味ではない。第1の縁651および第2の縁654は、内部容積658を画定するように重複する。内部表面659は、内部容積658内に存在する。
戻り止め652は、第1の縁651に沿って、存在する。戻り止め652は、第2の縁654に沿って存在する、切り欠き655を係合する。バネ656もまた、内部容積658内に存在する。バネは、第1の端部661および第2の端部663を有する。バネの第1の端部661は、内部表面659に取り付けられ、バネの第2の端部663は、可撓性側壁635の第2の縁654に取り付けられる。換言すると、バネ656は、内部表面659を第2の縁654に接続する。バネ656は、停止時、バネが、所与の長さ657を有し、より短い長さに圧縮されることができるように構築される。可撓性側壁635は、ある程度の引張下にあるシートとして見なされ、それ自体を展開/巻きを解こうとする。本付勢は、デフォルト位置として、戻り止め652が切り欠き655を係合することを確実にする。図6は、断面図であることに留意されたい。可撓性側壁635は、戻り止め652および切り欠き655が、軸方向全長に沿う、または側壁635の軸方向長の一部のみに沿うように作製され得る。2つ以上のバネも存在し得る。
いくつかの実施形態では、フロート630はさらに、本体部分633から半径方向に突出し、試料管610の側壁を係合する、1つ以上の支持部材を含み得る。特定の実施形態では、上部支持部材(不可視)は、本体部分633の上端634から突出し、下部支持部材(不可視)は、下端(不可視)から突出する。本体部分633と、支持部材640と、管側壁とが環状容積690を画定する。フロートの2つの端部は、密閉され、また、例えば、フロートを屈曲させることによって、直径を減少させるであろう。特定の実施形態では、フロートの上端および下端が、円錐形状を有する表面から形成され、円錐の底辺が、上端または下端を形成し、円錐の頂点が、フロート内側に含まれることが想定される。
遠心分離に先立って、第1の縁651上の戻り止め652は、第2の縁654に沿って存在する、切り欠き655を係合する。係合されると、可撓性側壁は、さらに拡張することを防止される。遠心分離中、バネ656は、遠心力によって圧縮される。バネが短縮するのに伴って、バネは、第2の縁654を引張する。本引張作用は、戻り止め652を切り欠き655から切り離し、戻り止めを側壁635に沿って移動させ、それによって、フロート630の直径を低減させる。直径の低減は、フロート630を軟膜成分と整列するように移動させる。所望に応じて、停止部670が、遠心分離中、第2の縁654の移動を制限し、可撓性側壁635に過度の応力をかけることによりフロートが損傷することを防止するために存在し得る。回転速度が低減されると、バネ656は、拡張し、フロート630の直径は、戻り止め652が、再び、切り欠き655を係合するまで、増加する。フロートの拡張は、環状容積690内に軟膜成分を捕集する。
また、フロートが、その低減された直径において、試料管内に配置され得ることが想定される。遠心分離は、戻り止めを解放するが、遠心力は、フロートの直径をその低減された状態に維持する。すなわち、遠心力によって、フロートの直径は試料管の内径より小さい。遠心分離終了後、フロートの直径は、次いで、管の内径まで拡張するであろう。再び、試料管は、剛体または可撓性のいずれであり得る。
図7および図8は、試料管710およびセパレータフロート730のための別の概念を例証する。図7は、側面図である一方、図8は、斜視図である。試料管710は、側壁712と、第1の閉鎖端部714(閉鎖部分図示せず)と、第2の開放端部716とを含む。
セパレータフロート730の本体部分733は、上端731および下端732を有する。本体部分は、内側コア770および光学的にクリアな外側側壁760から構築される。内側コア770は、上端771および下端772を有する。光学的にクリアな外側側壁760はまた、上端762および下端764を有する。内側コア770および外側側壁760は、概して、図8に示されるように、同一軸方向長を有することが想定される。しかしながら、いくつかの実施形態では、図7に描写されるように、内側コア770は、外側側壁760より長い長さを有する。すなわち、内側コア770は、外側側壁760より長い。
少なくとも1つの支持部材740は、半径方向に延在し、内側コア770を外側側壁760に接続する。3つの支持部材が、図8では可視である。ここに示されるように、支持部材は、内側コア770の上端771から下端772に軸方向に延在する複数の軸方向リッジ746を備え得る。環状容積790は、内側コア770と外側側壁760との間に画定される。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの高圧密閉785が、外側側壁760を包囲する。ここに示されるように、上部高圧密閉786は、外側側壁760の上端762の周囲に存在し、下部低圧力密閉787は、外側側壁760の下端764の周囲に存在する。圧力密閉は、試料管の外側側壁760と側壁712との間の流体流動を効果的に防止する。随意の圧力解放通路(図示せず)が、内側コア770の上端771から下端772に軸方向に延在し得る。
セパレータフロート730は、概して、前述のように使用される。特に、遠心分離後、本体部分733が捕捉されている場合、軟膜成分は、環状容積790内に残留する。軟膜成分は、次いで、光学的にクリアな外側側壁760を通して分析され得る。
外側側壁は、軟膜成分内の細胞の画像が、側壁を通して、撮影することができる場合、「光学的にクリア」と見なされ得る。いくつかの実施形態では、外側側壁は、ASTD1003に従って測定される場合、透明度(%T)90%超またはヘイズレベル5%以下を有する。
軟膜成分を試料管から回収することが望ましくあり得る。いくつかの実施形態では、フロート730はさらに、フロート730の下端732を密閉するために使用される、下端キャップ782を備え得る。下端キャップ782は、実質的に外側側壁760の直径に等しい直径を有し得る。下端キャップ782と内側コア770の下端772とは、下端キャップ782を内側コア770に接続するための相互係合システムを備え得る。好適な係合システムとして、実矧ぎ、戻り止めおよびキャッチ、フックアンドループ等が挙げられる。代替として、キャップは、外側側壁760の下端764に溶接され得る。
同様に、フロート730はまた、さらに、フロート730の上端731を密閉するために、上端キャップ778を備え得る。上端キャップ778は、実質的に外側側壁760の直径に等しい直径を有し得る。上端キャップ778と内側コア770の上端771とは、上端キャップ778を内側コア770に接続するための相互係合システムを備え得る。
図8では、下端キャップ782は、溝(不可視)内に挿入することができる、舌状部791を有するように示され、上端キャップ778は、内側コア770の上端771における溝793内に挿入することができる、舌状部(不可視)を有する。これは、フロートを密閉するために使用され得る、相互係合システムの一種を例証する。上端キャップはまた、外側側壁760の上端762に溶接され得る。特定の実施形態では、フロートは、下端キャップおよび上端キャップの両方を備えている。
上端キャップ778は、概して、フロート730から離れるように軸方向に延在する上端キャップ部材またはハンドル779を備えている。下端キャップ782はまた、概して、内側コア770内の内部通路775を通して軸方向に延在する下端キャップマニピュレータまたはハンドル783を備えている。内部通路775は、下端772から、上端771を通して延在する。いくつかの実施形態では、上端キャップ部材779は、中空であって、下端キャップマニピュレータ783は、それを通して延在する。ハンドル779、783は、それぞれのキャップと一体型であるか、または遠心分離終了後、それらのそれぞれのキャップ端部と係合させることができる別個の部品であり得る。上端キャップ部材779の押動は、上端キャップ778を内側コアの上端771と係合させる。下端キャップマニピュレータ783の引張は、下端キャップ782を内側コアの下端772と係合させる。
下端キャップまたは上端キャップが、フロート730と共に使用される場合、下端キャップ782が、本体部分733より試料管の第1の端部714に近接し、上端キャップ778が、本体部分733より試料管の第2の端部716に近接するように、試料管710内に挿入されるべきである。キャップは、遠心分離中、本体部分733を通しての流動を妨害すべきではない。本目標は、下端キャップ782を本体部分733より若干密度を高くし、上端キャップ778を本体部分733より若干密度を低くすることによって、達成することができる。実施形態では、下端キャップ782は、約1.09超の比重を有する。実施形態では、上端キャップ778は、約1.08未満の比重を有する。しかしながら、遠心分離終了時のキャップと本体部分との間のいかなる容積もまた、環状容積790内に密閉され得、その中の圧力を増加させ、可能性として、キャップのうちの1つを破損させるので、キャップは、本体部分733からあまり離れて位置されるべきではない。
フロート730は、望ましくは、そこから、フロートを抽出または除去することができる試料管710と組み合わせて使用される。試料管710は、側壁712と、第1の閉鎖端部714と、第2の開放端部716と、円周方向切り欠き720とを含む。円周方向切り欠きは、管の側壁に垂直である実質的に同一平面内にある、1つ以上の溝によって形成される。第1の組の切り欠き722は、フロート730の上方に位置し、第2の組の切り欠き724は、フロートの下方に位置する。各組は、ここでは、図7において、3つの切り欠きを伴って示されるが、本数は、変更することができ、概して、各組において、1つから4つである。試料管は、1つ以上の切り欠きに沿って破断され、フロートおよび環状容積790内に捕集された軟膜層へのアクセスを得る。
図9A−9Dは、切り欠きの異なる変形例を例証する。図9Aでは、描写される組は、1つの連続溝719によって形成される。すなわち、切り欠きが、円周の周囲において連続的である、1つの切り欠きを有する。図9Bでは、描写される切り欠きは、一式の短い溝719によって形成される。すなわち、切り欠きは、円周の周囲に不連続である。図9Cでは、組は、2つの切り欠きを有し、そのそれぞれは、長方形に形成される一方、図9Dでは、切り欠きは、三角形に成形される。言い換えると、切り欠きは、三角形または長方形軸方向断面を有し得る。U形状等の他の切り欠き形状もまた、想定される。これらの形状は、管をどのように破断するかを指示する際に有用であり得る。図7における切り欠き720は、試料管710の外部表面721上にあり、切り欠きは、試料管710の内部表面723上に位置し得るが、フロートの軸方向移動に干渉すべきではない。試料管は、いくつかの実施形態では、単一切り欠きのみ有し得る。しかしながら、望ましい実施形態では、試料管710は、第1の組の切り欠き722および第2の組の切り欠き724を備え、管を3つの容積725、727、729に分割する。
再び、血液試料およびフロートは、試料管710内に導入され、管は、遠心分離され、次いで、回転速度が低減され、環状容積内に軟膜成分を捕集する。試料管710を使用する方法はさらに、1つ以上の切り欠き720のうちの少なくとも1つにおいて、試料管710を破断し、フロート730および軟膜成分を含む環状容積790を含む管710のセクションを得るステップを含む。ある好ましい実施形態では、フロート730上方の第1の組の切り欠き722のうちの少なくとも1つの切り欠きおよびフロート730下方の第2の組の切り欠き724のうちの少なくとも1つの切り欠きが、破断される。管は、例えば、単純に捻ることまたはスナップすることによって、破断され得る。環状容積790は、所望に応じて、管を破断前または後のいずれかにおいて、標的細胞を識別するために検査することができる。代替として、管を破断することは、所望の軟膜成分を得るためにフロート730からキャップ782を除去することを容易にする。
望ましくは、試料管内に導入される血液の量は、遠心分離後、フロート730が、管710の中央容積725内に位置するように制御される。図7に見られるように、フロートの軸方向長731に沿って切り欠きは、存在しない。本結果は、軟膜層の破断および結果として生じる損失が生じないことを確実にする補助をする。
試料を含む下側球状部を密閉させる密閉ガラスアンプルが知られている。典型的には、そのようなアンプルは、熱がガラスを軟化させるように印加される、狭窄を有する。ガラスは、しぼみ、密閉を形成し、下側球状部は、管の残部からゆっくりと引き離される。そのような密閉されたアンプルは、管のガラス材料が、試料を完全に包囲するという点において、図7の試料管と異なるが、ここでは、セパレータフロート自体が、軟膜試料を包囲する、1つまたは2つの表面を提供する。加えて、そのような密閉されたアンプルは、典型的には、下側球状部内のその試料を密閉する。すなわち、アンプルは、2つの容積に分割される。対照的に、図7の試料管は、3つの容積に分割することができる。最後に、試料管の破断は、加熱し、アンプルを密閉するより、容易かつ時間がかからない。
特定の実施形態が説明されたが、予期されていない、または現在予期され得ない、代替、修正、変形例、改良、および実質的均等物が、出願人または他の当業者に想起され得る。故に、出願および修正され得る、添付の請求項は、そのような代替、修正、変形例、改良、および実質的均等物すべてを包含することが意図される。
本開示のこれらおよび他の非限定的特徴は、より具体的には、以下により具体的に開示される。
本発明はさらに、例えば、以下を提供する。
(項目1)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性スリーブ内に導入することと、
容積占有フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記可撓性スリーブの内側表面によって間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出している1つ以上の支持部材と
を備えている、ことと、
圧縮性材料を試料管内に供給することと、
前記圧縮性材料が前記試料管と前記可撓性スリーブとの間にあり、前記圧縮性材料が前記可撓性スリーブに前記フロートを係合させるために十分な圧力を印加するように、前記可撓性スリーブを前記試料管内に配置することと、
前記可撓性スリーブに対する前記圧縮性材料の圧力を低減し、前記血液を別々の層に分離し、前記血液試料の少なくとも軟膜成分と整列する前記フロートの移動を可能にするために十分な回転速度において、前記試料管を遠心分離することと、
前記回転速度を低減することにより、前記圧縮性材料に、前記可撓性スリーブに前記フロートを係合させる圧力を印加させ、前記環状容積内に前記軟膜成分を捕集することと
を含む、方法。
(項目2)
前記圧縮性材料は、水、スラリー、ゲル、発泡体、またはエラストマである、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記可撓性スリーブを前記試料管から除去することと、
前記環状容積内に存在する血液試料を分析することと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記可撓性スリーブは、半透明ポリマー材料から形成されている、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記可撓性スリーブは、透明ポリマー材料から形成されている、項目1に記載の方法。
(項目6)
少なくとも1つの支持部材を前記可撓性スリーブに溶接することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記フロートは、前記本体部分の上端から突出している上部支持部材と、前記本体部分の下端から突出している下部支持部材とを備え、前記上部および下部支持部材は、前記可撓性スリーブに溶接される、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記溶接は、超音波で行われる、項目6に記載の方法。
(項目9)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための圧力解放手段をさらに備えている、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記圧縮性材料は、遠心分離後、前記試料管内において、前記圧縮性材料が前記本体部分の上端より高いレベルであるような容積で前記試料管内に供給される、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記圧縮性材料は、前記可撓性スリーブに接着しないように十分に低い粘度を有している、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記可撓性スリーブは、前記圧縮性材料を試料管内に供給するのに先立って、前記試料管内に配置される、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記可撓性スリーブは、前記圧縮性材料を試料管内に供給した後、前記試料管内に配置される、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記血液試料を前記可撓性スリーブ内に導入するステップと、前記容積占有フロートを前記可撓性スリーブ内に導入するステップと、前記圧縮性材料を前記試料管内に供給するステップと、前記可撓性スリーブを前記試料管内に配置するステップとは、任意の順序で行うことができる、項目1に記載の方法。
(項目15)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性スリーブ内に導入することと、
容積占有フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記可撓性スリーブの内側表面によって間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出している1つ以上の支持部材と
を備え、前記支持部材は、前記可撓性スリーブを係合する、ことと、
前記可撓性スリーブを金属試料管内に配置することと、
前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径までの前記可撓性スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる回転速度において前記試料管を遠心分離することと、
前記回転速度を低減することと、
前記金属試料管を収縮させることにより、前記フロートを捕捉し、前記環状容積内に軟膜成分を捕集することと
を含む、方法。
(項目16)
前記金属試料管は、前記回転速度を低減した後、収縮される、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記金属試料管は、前記回転速度を低減するのに先立って、収縮される、項目15に記載の方法。
(項目18)
血液試料中の軟膜成分の分離のためのキットであって、
金属試料管と、
可撓性スリーブと、
赤血球と血漿との中間の比重を有するフロートであって、
本体部分と、
前記本体部分から突出している1つ以上の支持部材と
を備えている、フロートと
を備えている、キット。
(項目19)
可撓性容積占有セパレータフロートであって、
本体部分と、
前記本体部分から突出している1つ以上の支持部材と
を備え、
前記フロートは、第1の断面直径を有し、前記フロートは、前記フロートが、遠心力の印加に応じて、前記第1の断面直径未満の第2の断面直径に収縮するように、圧縮性材料から形成されている、フロート。
(項目20)
前記1つ以上の支持部材は、
前記本体部分の上端から突出している上部支持部材と、
前記本体部分の下端から突出している下部支持部材と
を含む、項目19に記載のフロート。
(項目21)
前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための圧力解放手段をさらに備えている、項目19に記載のフロート。
(項目22)
前記圧縮性材料は、可撓性ポリマーである、項目19に記載のフロート。
(項目23)
前記フロートは、約1.08から約1.09の比重を有している、項目19に記載のフロート。
(項目24)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有する、ことと、
可撓性容積占有フロートを前記試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、前記フロートは、
本体部分であって、前記本体部分は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記試料管の内側表面によって間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
前記本体部分から突出している1つ以上の支持部材と
を備え、前記支持部材は、前記試料管を係合し、前記フロートは、第1の断面直径を有する、ことと、
前記血液の別々の層への分離と、前記血液試料の少なくとも軟膜成分と整列する前記フロートの移動を可能にするための十分に小さい第2の断面直径への前記フロートの収縮とを生じさせる回転速度で前記試料管を遠心分離することと、
前記回転速度を低減することにより、前記フロートに、前記第1の断面直径に拡大させ、前記環状容積内に軟膜成分を捕集させることと
を含む、方法。
(項目25)
前記試料管は、剛体試料管である、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記試料管は、可撓性試料管である、項目24に記載の方法。
(項目27)
可撓性容積占有セパレータフロートであって、
第1の縁および第2の縁を有する可撓性側壁を備えている本体部分であって、前記第1および第2の縁は、内部容積を画定するように重複し、前記第1の縁は、戻り止めを備え、前記第2の縁は、切り欠きを備えている、本体部分と、
前記内部容積内に位置するバネであって、前記バネは、第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部は、前記可撓性側壁の内部表面に取り付けられ、前記第2の端部は、前記可撓性側壁の前記第2の縁に取り付けられている、バネと
を備え、前記バネは、遠心分離中、収縮することにより、前記フロートの直径を低減し、前記戻り止めは、前記バネが拡張する場合、前記第2の縁の切り欠きを係合する、フロート。
(項目28)
前記可撓性側壁から突出している1つ以上の支持部材をさらに備えている、項目27に記載のフロート。
(項目29)
前記1つ以上の支持部材は、
前記本体部分の上端から突出している上部支持部材と、
前記本体部分の下端から突出している下部支持部材と
を含む、項目28に記載のフロート。
(項目30)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有する、ことと、
赤血球と血漿との中間の比重を有する可撓性容積占有フロートを前記試料管に導入することであって、前記フロートは、
第1の縁および第2の縁を有する可撓性側壁を備えている本体部分であって、前記第1および第2の縁は、内部容積を画定するように重複し、前記第1の縁は、戻り止めを備え、前記第2の縁は、切り欠きを備えている、本体部分と、
前記内部容積内に位置するバネであって、前記バネは、第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部は、前記可撓性側壁の内部表面に取り付けられ、前記第2の端部は、前記可撓性側壁の前記第2の縁に取り付けられ、前記バネは、遠心分離中、収縮することにより、前記フロートの直径を低減し、前記戻り止めは、前記バネが拡張する場合、前記第2の縁の切り欠きを係合する、バネと、
前記本体部分から突出し、前記試料管の側壁を係合する1つ以上の支持部材と
を備え、前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、ことと、
前記バネに収縮させ、前記フロートの直径を低減させる回転速度で前記試料管を遠心分離し、前記血液の別々の層への分離と、前記血液試料の少なくとも軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを可能にすることと、
前記回転速度を低減することにより、前記バネを拡張させ、前記環状容積中の軟膜成分を捕捉することと
を含む、方法。
(項目31)
前記試料管は、剛体試料管である、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記試料管は、可撓性試料管である、項目30に記載の方法。
(項目33)
可撓性容積占有セパレータフロートであって、
上端および下端を有する内側コアと、
光学的にクリアな材料から形成されている外側側壁と、
半径方向に延在し、前記内側コアを前記外側側壁に接続する少なくとも1つの支持部材と
を備えている、フロート。
(項目34)
前記外側側壁を包囲する少なくとも1つの高圧密閉をさらに備えている、項目33に記載のフロート。
(項目35)
前記外側側壁の上端の周囲の上部高圧密閉と、前記外側側壁の下端の周囲の下部高圧密閉とを備えている、項目34に記載のフロート。
(項目36)
前記少なくとも1つの支持部材は、前記内側コアの上端から前記内側コアの下端に、軸方向に延在する複数の軸方向リッジである、項目33に記載のフロート。
(項目37)
前記内側コアは、前記内側コアの上端と下端との間に延在する圧力解放通路をさらに備えている、項目33に記載のフロート。
(項目38)
前記内側コアは、前記外側側壁を上回る長さを有している、項目33に記載のフロート。
(項目39)
前記フロートの下端を密閉するための下端キャップをさらに備え、前記下端キャップは、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有している、項目33に記載のフロート。
(項目40)
前記内側コアは、前記下端から前記上端に延在する内部通路をさらに備え、前記下端キャップは、前記内部通路を通して軸方向に延在するマニピュレータをさらに備えている、項目39に記載のフロート。
(項目41)
前記内側コアの下端および前記下端キャップは、前記下端キャップを前記内側コアに接続するための相互係合システムを備えている、項目39に記載のフロート。
(項目42)
前記フロートの上端を密閉するための上端キャップをさらに備え、前記上端キャップは、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有している、項目33に記載のフロート。
(項目43)
前記内側コアの上端および前記上端キャップは、前記上端キャップを前記内側コアに接続するための相互係合システムを備えている、項目42に記載のフロート。
(項目44)
前記上端キャップは、前記フロートから離れるように軸方向に延在する部材をさらに備えている、項目42に記載のフロート。
(項目45)
前記内側コアは、前記下端から前記上端に延在する内部通路をさらに備え、前記フロートは、前記フロートの下端を密閉するための下端キャップをさらに備え、前記下端キャップは、(i)前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径と、(ii)前記内側コアの内部通路を通して軸方向に延在するマニピュレータとを有している、項目44に記載のフロート。
(項目46)
前記上端キャップ部材は、中空であり、前記下端キャップマニピュレータは、前記上端キャップ部材を通して延在する、項目45に記載のフロート。
(項目47)
前記フロートの上端を密閉するための上端キャップであって、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有し、前記フロートから離れるように軸方向に延在する中空部材を含む上端キャップと、
前記フロートの下端を密閉するための下端キャップであって、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有し、前記内側コアの内部通路および前記上端キャップの中空部材を通して軸方向に延在するマニピュレータを含む、下端キャップと
をさらに備えている、項目33に記載のフロート。
(項目48)
血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有する、ことと、
容積占有フロートを前記試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、前記フロートは、
上端および下端を有する内側コアと、
光学的にクリアな材料から形成されている外側側壁と、
半径方向に延在し、および前記内側コアを前記外側側壁に接続する少なくとも1つの支持部材と
を備え、前記フロートは、前記試料管の側壁を係合する、ことと、
前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記試料管の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる回転速度で前記試料管を遠心分離することと、
前記回転速度を低減することにより、前記試料管の側壁に前記フロートを捕捉させることと
を含む、方法。
(項目49)
前記フロートの光学的にクリアな外側側壁を通して前記軟膜成分を分析することをさらに含む、項目48に記載の方法。
(項目50)
前記フロートは、前記外側側壁の上端の周囲の上部高圧密閉と、前記外側側壁の下端の周囲の下部高圧密閉とをさらに備えている、項目48に記載の方法。
(項目51)
前記少なくとも1つの支持部材は、前記内側コアの上端から前記内側コアの下端に軸方向に延在する複数の軸方向リッジである、項目48に記載の方法。
(項目52)
前記内側コアは、前記内側コアの上端と下端との間に延在する圧力解放通路をさらに備えている、項目48に記載の方法。
(項目53)
前記内側コアは、前記外側側壁を上回る長さを有している、項目48に記載の方法。
(項目54)
前記フロートは、
前記フロートの下端を密閉するための下端キャップであって、前記下端キャップは、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有する、下端キャップと、
前記フロートの上端を密閉するための上端キャップであって、前記上端キャップは、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有する、上端キャップと
をさらに備えている、項目48に記載の方法。
(項目55)
前記内側コアは、前記下端から前記上端に延在する内部通路をさらに備え、前記下端キャップは、前記内部通路を通して軸方向に延在するマニピュレータをさらに備えている、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記上端キャップは、前記フロートから離れるように軸方向に延在する部材をさらに備えている、項目54に記載の方法。
(項目57)
前記内側コアは、前記下端から前記上端に延在する内部通路をさらに備え、前記フロートは、前記フロートの下端を密閉するための下端キャップをさらに備え、前記下端キャップは、(i)前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径と、(ii)前記内側コアの内部通路を通して軸方向に延在するマニピュレータとを有している、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記上端キャップ部材は、中空であり、前記下端キャップマニピュレータは、前記上端キャップ部材を通して延在する、項目57に記載の方法。
(項目59)
前記上端キャップおよび前記下端キャップを前記フロートと係合し、前記外側側壁と前記内側コアとの間の環状容積内に前記軟膜成分を捕集することをさらに含む、項目54に記載の方法。
(項目60)
前記上端キャップおよび下端キャップは、前記上端キャップおよび前記下端キャップを前記外側側壁に溶接することによって、前記フロートと係合される、項目59に記載の方法。
(項目61)
前記上端キャップおよび下端キャップは、前記上端キャップおよび前記下端キャップを前記内側コアと係合させることによって、前記フロートと係合される、項目60に記載の方法。
(項目62)
前記試料管は、前記試料管の側壁上に1つ以上の円周方向切り欠きを備え、各切り欠きにおける前記管の破断を容易にし、前記1つ以上の切り欠きのうちの少なくとも1つにおいて前記試料管を破断することにより、前記フロートを含む前記管の破断セクションを得ることをさらに含む、項目48に記載の方法。
(項目63)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の外部表面上に位置している、項目62に記載の方法。
(項目64)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において連続的である、項目62に記載の方法。
(項目65)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えている、項目62に記載の方法。
(項目66)
前記回転速度を低減した後、1つの組の切り欠きは、前記フロートの上方にあり、1つの組の切り欠きは、前記フロートの下方にある、項目65に記載の方法。
(項目67)
前記フロートの上方で切り欠きを破断し、かつ、前記フロートの下方で切り欠きを破断し、前記フロートにアクセスすることを含む、項目66に記載の方法。
(項目68)
前記フロートの軸方向長に沿って、破断される切り欠きは存在しない、項目62に記載の方法。
(項目69)
血液試料中の軟膜成分を捕捉する方法であって、
前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有する、ことと、
容積占有フロートを前記試料管内に導入することであって、前記フロートは、
上端および下端を有する内側コアであって、赤血球と血漿との中間の比重を有する内側コアと、
光学的にクリアな材料から形成されている外側側壁と、
半径方向に延在し、前記内側コアを前記外側側壁に接続する少なくとも1つの支持部材と、
前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有する下端キャップであって、前記下端キャップは、前記内側コアおよび前記外側側壁から分離している、下端キャップと
を備え、前記フロートは、前記試料管の側壁を係合する、ことと、
前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記試料管の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも軟膜成分と整列する前記内側コアの移動とを生じさせる回転速度で前記試料管を遠心分離することと、
前記回転速度を低減することにより、前記試料管の側壁を前記フロートに捕捉させることと、
前記内側コアの下端を前記下端キャップと係合させることによって、前記フロートの下端を密閉し、前記軟膜成分を前記フロート内に捕捉することと
を含む、方法。
(項目70)
前記フロートの下端は、
前記内側コア内の内部通路を通して下端キャップマニピュレータを挿入し、前記下端キャップを係合することと、
前記下端キャップマニピュレータを引っ張り、前記内側コアの下端を前記下端キャップと係合させることと
によって密閉される、項目69に記載の方法。
(項目71)
前記下端キャップは、前記内側コア内の内部通路を通して軸方向に延在する下端キャップマニピュレータを備え、前記フロートの下端は、前記下端キャップマニピュレータを引っ張り、前記内側コアの下端を前記下端キャップと係合させることによって密閉される、項目69に記載の方法。
(項目72)
前記フロートは、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有する上端キャップをさらに備え、前記上端キャップは、前記内側コアおよび前記外側側壁から分離しており、前記方法は、
前記内側コアの上端を前記上端キャップと係合させることによって、前記フロートの上端を密閉することをさらに含む、項目69に記載の方法。
(項目73)
前記フロートの上端は、
前記上端キャップを上端キャップ部材と係合させることと、
前記上端キャップ部材を押動し、前記内側コアの上端を前記上端キャップと係合させることと
によって密閉される、項目72に記載の方法。
(項目74)
前記上端キャップは、前記内側コアから離れるように軸方向に延在する上端キャップ部材を備え、前記フロートの上端は、前記上端キャップ部材を押動し、前記内側コアの上端を前記上端キャップと係合させることによって密閉される、項目72に記載の方法。
(項目75)
前記試料管は、前記試料管の側壁上に1つ以上の円周方向切り欠きを備え、各切り欠きにおける前記管の破断を容易にし、前記1つ以上の切り欠きのうちの少なくとも1つにおいて前記試料管を破断することにより、前記フロートを含む前記管の破断セクションを得ることをさらに含む、項目69に記載の方法。
(項目76)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の外部表面上に位置している、項目75に記載の方法。
(項目77)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において連続的である、項目75に記載の方法。
(項目78)
前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えている、項目75に記載の方法。
(項目79)
回転速度を低減した後、1つの組の切り欠きは、前記フロートの上方にあり、1つの組の切り欠きは、前記フロートの下方にある、項目78に記載の方法。
(項目80)
前記フロートの上方の切り欠きを破断し、かつ、前記フロートの下方の切り欠きを破断し、前記フロートにアクセスすることを含む、項目79に記載の方法。
(項目81)
前記フロートの軸方向長に沿って、破断される切り欠きは存在しない、項目75に記載の方法。

Claims (81)

  1. 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
    前記血液試料を可撓性スリーブ内に導入することと、
    容積占有フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、前記フロートは、
    本体部分であって、前記本体部分は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記可撓性スリーブの内側表面によって間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
    前記本体部分から突出している1つ以上の支持部材と
    を備えている、ことと、
    圧縮性材料を試料管内に供給することと、
    前記圧縮性材料が前記試料管と前記可撓性スリーブとの間にあり、前記圧縮性材料が前記可撓性スリーブに前記フロートを係合させるために十分な圧力を印加するように、前記可撓性スリーブを前記試料管内に配置することと、
    前記可撓性スリーブに対する前記圧縮性材料の圧力を低減し、前記血液を別々の層に分離し、前記血液試料の少なくとも軟膜成分と整列する前記フロートの移動を可能にするために十分な回転速度において、前記試料管を遠心分離することと、
    前記回転速度を低減することにより、前記圧縮性材料に、前記可撓性スリーブに前記フロートを係合させる圧力を印加させ、前記環状容積内に前記軟膜成分を捕集することと
    を含む、方法。
  2. 前記圧縮性材料は、水、スラリー、ゲル、発泡体、またはエラストマである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記可撓性スリーブを前記試料管から除去することと、
    前記環状容積内に存在する血液試料を分析することと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記可撓性スリーブは、半透明ポリマー材料から形成されている、請求項1に記載の方法。
  5. 前記可撓性スリーブは、透明ポリマー材料から形成されている、請求項1に記載の方法。
  6. 少なくとも1つの支持部材を前記可撓性スリーブに溶接することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記フロートは、前記本体部分の上端から突出している上部支持部材と、前記本体部分の下端から突出している下部支持部材とを備え、前記上部および下部支持部材は、前記可撓性スリーブに溶接される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記溶接は、超音波で行われる、請求項6に記載の方法。
  9. 前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための圧力解放手段をさらに備えている、請求項1に記載の方法。
  10. 前記圧縮性材料は、遠心分離後、前記試料管内において、前記圧縮性材料が前記本体部分の上端より高いレベルであるような容積で前記試料管内に供給される、請求項1に記載の方法。
  11. 前記圧縮性材料は、前記可撓性スリーブに接着しないように十分に低い粘度を有している、請求項1に記載の方法。
  12. 前記可撓性スリーブは、前記圧縮性材料を試料管内に供給するのに先立って、前記試料管内に配置される、請求項1に記載の方法。
  13. 前記可撓性スリーブは、前記圧縮性材料を試料管内に供給した後、前記試料管内に配置される、請求項1に記載の方法。
  14. 前記血液試料を前記可撓性スリーブ内に導入するステップと、前記容積占有フロートを前記可撓性スリーブ内に導入するステップと、前記圧縮性材料を前記試料管内に供給するステップと、前記可撓性スリーブを前記試料管内に配置するステップとは、任意の順序で行うことができる、請求項1に記載の方法。
  15. 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
    前記血液試料を可撓性スリーブ内に導入することと、
    容積占有フロートを前記可撓性スリーブ内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、前記フロートは、
    本体部分であって、前記本体部分は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記可撓性スリーブの内側表面によって間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
    前記本体部分から突出している1つ以上の支持部材と
    を備え、前記支持部材は、前記可撓性スリーブを係合する、ことと、
    前記可撓性スリーブを金属試料管内に配置することと、
    前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径までの前記可撓性スリーブの拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる回転速度において前記試料管を遠心分離することと、
    前記回転速度を低減することと、
    前記金属試料管を収縮させることにより、前記フロートを捕捉し、前記環状容積内に軟膜成分を捕集することと
    を含む、方法。
  16. 前記金属試料管は、前記回転速度を低減した後、収縮される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記金属試料管は、前記回転速度を低減するのに先立って、収縮される、請求項15に記載の方法。
  18. 血液試料中の軟膜成分の分離のためのキットであって、
    金属試料管と、
    可撓性スリーブと、
    赤血球と血漿との中間の比重を有するフロートであって、
    本体部分と、
    前記本体部分から突出している1つ以上の支持部材と
    を備えている、フロートと
    を備えている、キット。
  19. 可撓性容積占有セパレータフロートであって、
    本体部分と、
    前記本体部分から突出している1つ以上の支持部材と
    を備え、
    前記フロートは、第1の断面直径を有し、前記フロートは、前記フロートが、遠心力の印加に応じて、前記第1の断面直径未満の第2の断面直径に収縮するように、圧縮性材料から形成されている、フロート。
  20. 前記1つ以上の支持部材は、
    前記本体部分の上端から突出している上部支持部材と、
    前記本体部分の下端から突出している下部支持部材と
    を含む、請求項19に記載のフロート。
  21. 前記フロートは、前記軟膜成分を通る過剰な流体流動を阻止するための圧力解放手段をさらに備えている、請求項19に記載のフロート。
  22. 前記圧縮性材料は、可撓性ポリマーである、請求項19に記載のフロート。
  23. 前記フロートは、約1.08から約1.09の比重を有している、請求項19に記載のフロート。
  24. 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
    前記血液試料を試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有する、ことと、
    可撓性容積占有フロートを前記試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、前記フロートは、
    本体部分であって、前記本体部分は、前記本体部分と前記側壁との間に環状容積を形成するために、前記試料管の内側表面によって間隔をあけて包囲されている、本体部分と、
    前記本体部分から突出している1つ以上の支持部材と
    を備え、前記支持部材は、前記試料管を係合し、前記フロートは、第1の断面直径を有する、ことと、
    前記血液の別々の層への分離と、前記血液試料の少なくとも軟膜成分と整列する前記フロートの移動を可能にするための十分に小さい第2の断面直径への前記フロートの収縮とを生じさせる回転速度で前記試料管を遠心分離することと、
    前記回転速度を低減することにより、前記フロートに、前記第1の断面直径に拡大させ、前記環状容積内に軟膜成分を捕集させることと
    を含む、方法。
  25. 前記試料管は、剛体試料管である、請求項24に記載の方法。
  26. 前記試料管は、可撓性試料管である、請求項24に記載の方法。
  27. 可撓性容積占有セパレータフロートであって、
    第1の縁および第2の縁を有する可撓性側壁を備えている本体部分であって、前記第1および第2の縁は、内部容積を画定するように重複し、前記第1の縁は、戻り止めを備え、前記第2の縁は、切り欠きを備えている、本体部分と、
    前記内部容積内に位置するバネであって、前記バネは、第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部は、前記可撓性側壁の内部表面に取り付けられ、前記第2の端部は、前記可撓性側壁の前記第2の縁に取り付けられている、バネと
    を備え、前記バネは、遠心分離中、収縮することにより、前記フロートの直径を低減し、前記戻り止めは、前記バネが拡張する場合、前記第2の縁の切り欠きを係合する、フロート。
  28. 前記可撓性側壁から突出している1つ以上の支持部材をさらに備えている、請求項27に記載のフロート。
  29. 前記1つ以上の支持部材は、
    前記本体部分の上端から突出している上部支持部材と、
    前記本体部分の下端から突出している下部支持部材と
    を含む、請求項28に記載のフロート。
  30. 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
    前記血液試料を試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有する、ことと、
    赤血球と血漿との中間の比重を有する可撓性容積占有フロートを前記試料管に導入することであって、前記フロートは、
    第1の縁および第2の縁を有する可撓性側壁を備えている本体部分であって、前記第1および第2の縁は、内部容積を画定するように重複し、前記第1の縁は、戻り止めを備え、前記第2の縁は、切り欠きを備えている、本体部分と、
    前記内部容積内に位置するバネであって、前記バネは、第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部は、前記可撓性側壁の内部表面に取り付けられ、前記第2の端部は、前記可撓性側壁の前記第2の縁に取り付けられ、前記バネは、遠心分離中、収縮することにより、前記フロートの直径を低減し、前記戻り止めは、前記バネが拡張する場合、前記第2の縁の切り欠きを係合する、バネと、
    前記本体部分から突出し、前記試料管の側壁を係合する1つ以上の支持部材と
    を備え、前記本体部分および前記1つ以上の支持部材は、環状容積を画定する、ことと、
    前記バネに収縮させ、前記フロートの直径を低減させる回転速度で前記試料管を遠心分離し、前記血液の別々の層への分離と、前記血液試料の少なくとも軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを可能にすることと、
    前記回転速度を低減することにより、前記バネを拡張させ、前記環状容積中の軟膜成分を捕捉することと
    を含む、方法。
  31. 前記試料管は、剛体試料管である、請求項30に記載の方法。
  32. 前記試料管は、可撓性試料管である、請求項30に記載の方法。
  33. 可撓性容積占有セパレータフロートであって、
    上端および下端を有する内側コアと、
    光学的にクリアな材料から形成されている外側側壁と、
    半径方向に延在し、前記内側コアを前記外側側壁に接続する少なくとも1つの支持部材と
    を備えている、フロート。
  34. 前記外側側壁を包囲する少なくとも1つの高圧密閉をさらに備えている、請求項33に記載のフロート。
  35. 前記外側側壁の上端の周囲の上部高圧密閉と、前記外側側壁の下端の周囲の下部高圧密閉とを備えている、請求項34に記載のフロート。
  36. 前記少なくとも1つの支持部材は、前記内側コアの上端から前記内側コアの下端に、軸方向に延在する複数の軸方向リッジである、請求項33に記載のフロート。
  37. 前記内側コアは、前記内側コアの上端と下端との間に延在する圧力解放通路をさらに備えている、請求項33に記載のフロート。
  38. 前記内側コアは、前記外側側壁を上回る長さを有している、請求項33に記載のフロート。
  39. 前記フロートの下端を密閉するための下端キャップをさらに備え、前記下端キャップは、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有している、請求項33に記載のフロート。
  40. 前記内側コアは、前記下端から前記上端に延在する内部通路をさらに備え、前記下端キャップは、前記内部通路を通して軸方向に延在するマニピュレータをさらに備えている、請求項39に記載のフロート。
  41. 前記内側コアの下端および前記下端キャップは、前記下端キャップを前記内側コアに接続するための相互係合システムを備えている、請求項39に記載のフロート。
  42. 前記フロートの上端を密閉するための上端キャップをさらに備え、前記上端キャップは、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有している、請求項33に記載のフロート。
  43. 前記内側コアの上端および前記上端キャップは、前記上端キャップを前記内側コアに接続するための相互係合システムを備えている、請求項42に記載のフロート。
  44. 前記上端キャップは、前記フロートから離れるように軸方向に延在する部材をさらに備えている、請求項42に記載のフロート。
  45. 前記内側コアは、前記下端から前記上端に延在する内部通路をさらに備え、前記フロートは、前記フロートの下端を密閉するための下端キャップをさらに備え、前記下端キャップは、(i)前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径と、(ii)前記内側コアの内部通路を通して軸方向に延在するマニピュレータとを有している、請求項44に記載のフロート。
  46. 前記上端キャップ部材は、中空であり、前記下端キャップマニピュレータは、前記上端キャップ部材を通して延在する、請求項45に記載のフロート。
  47. 前記フロートの上端を密閉するための上端キャップであって、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有し、前記フロートから離れるように軸方向に延在する中空部材を含む上端キャップと、
    前記フロートの下端を密閉するための下端キャップであって、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有し、前記内側コアの内部通路および前記上端キャップの中空部材を通して軸方向に延在するマニピュレータを含む、下端キャップと
    をさらに備えている、請求項33に記載のフロート。
  48. 血液試料中の軟膜成分を分離し、軸方向に拡張する方法であって、
    前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有する、ことと、
    容積占有フロートを前記試料管内に導入することであって、前記フロートは、赤血球と血漿との中間の比重を有し、前記フロートは、
    上端および下端を有する内側コアと、
    光学的にクリアな材料から形成されている外側側壁と、
    半径方向に延在し、および前記内側コアを前記外側側壁に接続する少なくとも1つの支持部材と
    を備え、前記フロートは、前記試料管の側壁を係合する、ことと、
    前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記試料管の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも前記軟膜成分と整列する前記フロートの移動とを生じさせる回転速度で前記試料管を遠心分離することと、
    前記回転速度を低減することにより、前記試料管の側壁に前記フロートを捕捉させることと
    を含む、方法。
  49. 前記フロートの光学的にクリアな外側側壁を通して前記軟膜成分を分析することをさらに含む、請求項48に記載の方法。
  50. 前記フロートは、前記外側側壁の上端の周囲の上部高圧密閉と、前記外側側壁の下端の周囲の下部高圧密閉とをさらに備えている、請求項48に記載の方法。
  51. 前記少なくとも1つの支持部材は、前記内側コアの上端から前記内側コアの下端に軸方向に延在する複数の軸方向リッジである、請求項48に記載の方法。
  52. 前記内側コアは、前記内側コアの上端と下端との間に延在する圧力解放通路をさらに備えている、請求項48に記載の方法。
  53. 前記内側コアは、前記外側側壁を上回る長さを有している、請求項48に記載の方法。
  54. 前記フロートは、
    前記フロートの下端を密閉するための下端キャップであって、前記下端キャップは、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有する、下端キャップと、
    前記フロートの上端を密閉するための上端キャップであって、前記上端キャップは、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有する、上端キャップと
    をさらに備えている、請求項48に記載の方法。
  55. 前記内側コアは、前記下端から前記上端に延在する内部通路をさらに備え、前記下端キャップは、前記内部通路を通して軸方向に延在するマニピュレータをさらに備えている、請求項54に記載の方法。
  56. 前記上端キャップは、前記フロートから離れるように軸方向に延在する部材をさらに備えている、請求項54に記載の方法。
  57. 前記内側コアは、前記下端から前記上端に延在する内部通路をさらに備え、前記フロートは、前記フロートの下端を密閉するための下端キャップをさらに備え、前記下端キャップは、(i)前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径と、(ii)前記内側コアの内部通路を通して軸方向に延在するマニピュレータとを有している、請求項56に記載の方法。
  58. 前記上端キャップ部材は、中空であり、前記下端キャップマニピュレータは、前記上端キャップ部材を通して延在する、請求項57に記載の方法。
  59. 前記上端キャップおよび前記下端キャップを前記フロートと係合し、前記外側側壁と前記内側コアとの間の環状容積内に前記軟膜成分を捕集することをさらに含む、請求項54に記載の方法。
  60. 前記上端キャップおよび下端キャップは、前記上端キャップおよび前記下端キャップを前記外側側壁に溶接することによって、前記フロートと係合される、請求項59に記載の方法。
  61. 前記上端キャップおよび下端キャップは、前記上端キャップおよび前記下端キャップを前記内側コアと係合させることによって、前記フロートと係合される、請求項60に記載の方法。
  62. 前記試料管は、前記試料管の側壁上に1つ以上の円周方向切り欠きを備え、各切り欠きにおける前記管の破断を容易にし、前記1つ以上の切り欠きのうちの少なくとも1つにおいて前記試料管を破断することにより、前記フロートを含む前記管の破断セクションを得ることをさらに含む、請求項48に記載の方法。
  63. 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の外部表面上に位置している、請求項62に記載の方法。
  64. 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において連続的である、請求項62に記載の方法。
  65. 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えている、請求項62に記載の方法。
  66. 前記回転速度を低減した後、1つの組の切り欠きは、前記フロートの上方にあり、1つの組の切り欠きは、前記フロートの下方にある、請求項65に記載の方法。
  67. 前記フロートの上方で切り欠きを破断し、かつ、前記フロートの下方で切り欠きを破断し、前記フロートにアクセスすることを含む、請求項66に記載の方法。
  68. 前記フロートの軸方向長に沿って、破断される切り欠きは存在しない、請求項62に記載の方法。
  69. 血液試料中の軟膜成分を捕捉する方法であって、
    前記血液試料を可撓性試料管内に導入することであって、前記試料管は、側壁を有する、ことと、
    容積占有フロートを前記試料管内に導入することであって、前記フロートは、
    上端および下端を有する内側コアであって、赤血球と血漿との中間の比重を有する内側コアと、
    光学的にクリアな材料から形成されている外側側壁と、
    半径方向に延在し、前記内側コアを前記外側側壁に接続する少なくとも1つの支持部材と、
    前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有する下端キャップであって、前記下端キャップは、前記内側コアおよび前記外側側壁から分離している、下端キャップと
    を備え、前記フロートは、前記試料管の側壁を係合する、ことと、
    前記フロートの軸方向移動を可能にするための十分に大きい直径への前記試料管の拡大と、別々の層への血液の分離と、前記血液試料の少なくとも軟膜成分と整列する前記内側コアの移動とを生じさせる回転速度で前記試料管を遠心分離することと、
    前記回転速度を低減することにより、前記試料管の側壁を前記フロートに捕捉させることと、
    前記内側コアの下端を前記下端キャップと係合させることによって、前記フロートの下端を密閉し、前記軟膜成分を前記フロート内に捕捉することと
    を含む、方法。
  70. 前記フロートの下端は、
    前記内側コア内の内部通路を通して下端キャップマニピュレータを挿入し、前記下端キャップを係合することと、
    前記下端キャップマニピュレータを引っ張り、前記内側コアの下端を前記下端キャップと係合させることと
    によって密閉される、請求項69に記載の方法。
  71. 前記下端キャップは、前記内側コア内の内部通路を通して軸方向に延在する下端キャップマニピュレータを備え、前記フロートの下端は、前記下端キャップマニピュレータを引っ張り、前記内側コアの下端を前記下端キャップと係合させることによって密閉される、請求項69に記載の方法。
  72. 前記フロートは、前記外側側壁の直径に実質的に等しい直径を有する上端キャップをさらに備え、前記上端キャップは、前記内側コアおよび前記外側側壁から分離しており、前記方法は、
    前記内側コアの上端を前記上端キャップと係合させることによって、前記フロートの上端を密閉することをさらに含む、請求項69に記載の方法。
  73. 前記フロートの上端は、
    前記上端キャップを上端キャップ部材と係合させることと、
    前記上端キャップ部材を押動し、前記内側コアの上端を前記上端キャップと係合させることと
    によって密閉される、請求項72に記載の方法。
  74. 前記上端キャップは、前記内側コアから離れるように軸方向に延在する上端キャップ部材を備え、前記フロートの上端は、前記上端キャップ部材を押動し、前記内側コアの上端を前記上端キャップと係合させることによって密閉される、請求項72に記載の方法。
  75. 前記試料管は、前記試料管の側壁上に1つ以上の円周方向切り欠きを備え、各切り欠きにおける前記管の破断を容易にし、前記1つ以上の切り欠きのうちの少なくとも1つにおいて前記試料管を破断することにより、前記フロートを含む前記管の破断セクションを得ることをさらに含む、請求項69に記載の方法。
  76. 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の外部表面上に位置している、請求項75に記載の方法。
  77. 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記試料管の円周の周囲において連続的である、請求項75に記載の方法。
  78. 前記1つ以上の円周方向切り欠きは、前記管を3つの容積に分割する2つの組の切り欠きを備えている、請求項75に記載の方法。
  79. 回転速度を低減した後、1つの組の切り欠きは、前記フロートの上方にあり、1つの組の切り欠きは、前記フロートの下方にある、請求項78に記載の方法。
  80. 前記フロートの上方の切り欠きを破断し、かつ、前記フロートの下方の切り欠きを破断し、前記フロートにアクセスすることを含む、請求項79に記載の方法。
  81. 前記フロートの軸方向長に沿って、破断される切り欠きは存在しない、請求項75に記載の方法。
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