JP2013528729A - 衛生インサートユニットならびに衛生インサートユニットを備えたシャワー装備品 - Google Patents

Abstract

本発明は、スリーブ状の突出部（２）を備えたシールリング（１）を有する衛生インサートユニットに関する。本発明の構成では、前記突出部（２）の自由端範囲が、周面側に張り出したヘッド（３）を有し、該ヘッド（３）は、対応する管路区分内への前記突出部（２）の挿入時に少なくとも所定の範囲にわたって、前記突出部（２）のヘッド（３）が、前記管路区分（５）の内周壁に当て付けられるように変形可能である。本発明は、通流量調整器を有するか、または通流量調整器として形成されている衛生インサートユニットにも関する。本発明の構成では、通流量調整器の調整器ハウジングが、外周側に、互いに結合された２つの管路区分の間に前記通流量調整器を特にシールしかつ緊締するために、外周側に緊締縁範囲を支持しおり、前記通流量調整器はスリーブ状の突出部を支持しており、該突出部が、周面側に張り出した、弾性材料から製造されたヘッドを有し、該ヘッドは、管路区分の内周壁に当て付けられるように変形可能である。さらに本発明は、上で説明したインサートユニットのうちの１つが挿入可能となる、シャワー接続部として構成された管路区分を備えたシャワー装備品にも関する。

Description

本発明は、シールリングを有する衛生インサートユニット（サニタリインサートユニット）に関する。本発明は、通流量調整器を有するか、または通流量調整器として形成された衛生インサートユニットにも関する。さらに本発明は、通流量調整器および／または逆流防止器を含む衛生インサートユニットを備えたシャワー装備品（Brausearmatur）にも関する。

同一出願人のドイツ連邦共和国実用新案第２０２００８０１７０３１号明細書に基づき既に公知である衛生インサートユニットは、通流量調整器として形成されている。この通流量調整器は、弾性材料から成る絞り体を有し、この絞り体は調整器ハウジングに設けられた通流通路内に配置されていて、同絞り体と、内周側または外周側の通路壁に設けられた制御プロファイリング部（制御異形成形部）との間に制御ギャップを画定している。この制御ギャップの内法の通流横断面は、通流する媒体の圧力を受けて変形した絞り体に基づいて変形可能であり、この場合、単位時間当たりに通流する水容量が、目下の水圧とは無関係に、規定された値に制御される。この公知の通流量調整器の調整器ハウジングは、外周側に緊締範囲を支持しており、この緊締範囲は、互いに結合された２つの管路区分の間に前記公知の通流量調整器を緊締（締付け固定）するために規定されている。この緊締範囲は、シールリングの流入側の端面および流出側の端面により形成され、このシールリングのリング開口内に調整器ハウジングが配置されている。ドイツ連邦共和国実用新案第２０２００８０１７０３１号明細書の図７および図９に図示されている実施形態では、前記公知の通流量調整器が、フレキシブルなホース管路に設けられた流出側の袋ナットに嵌め込まれている。この袋ナットは、手持ち式のハンドシャワーのシャワー接続部に螺合されている。したがって、前記公知の通流量調整器は、袋ナットの雌ねじ山内に、シャワー装備品出口側またはホース入口側で紛失不能に（紛失しないように）固定され得ると共に、通流量調整器の機能とリングパッキンの機能とを兼有している。前記公知の通流量調整器の特別な利点は、この通流量調整器を、最初に設けられたシールリングと交換しても、この範囲における寸法偏差や、比較的大きなギャップが生じることなしにこの通流量調整器を使用することができることである。

通流量調整器とリングパッキンとから成る前記公知の組込み部品は、場合によっては保管中および運搬中に、フレキシブルなホース管路の袋ナット内に確実に収納され得るが、しかし、キッチンシャワーまたは浴室シャワーとして使用可能であるハンドシャワーは、たいていこれに所属のシャワーホースなしに販売される。通流量調整器をも有するリングパッキンを備えた、このようなシャワー装備品を販売しようとする場合、常に雄ねじ山を備えているハンドシャワーグリップに通流量調整器を永続的に固定するという問題が生じる。

シャワーグリップにプレス嵌めにより固定されている通流量調整器は既に知られている。この場合、シャワーグリップにおけるプレス嵌め固定は、シャワーグリップの内壁が、差し込まれた通流量調整器と密に閉じて、バイパスが生じないことを前提条件としている。さらに、シャワーグリップに軸方向のストッパが一体成形されていることが必要となる。なぜならば、通流量調整器における圧力損失によって、作動圧がこの通流量調整器に軸方向の力を加えるからである。この力は、シャワー壁で受け止められなければならない。

しかし、市販されているシャワーグリップは、シャワーホースを接続するための一般に単一の１／２′′ねじ山接続部にもかかわらず、しばしばシャワーグリップ内に種々異なる内径を有している。しかも、これらの内径はシャワー固有の製造に応じて種々異なる円錐形に形成されていて、一般に通流量調整器またはこれに類する組込み部品のための軸方向のストッパを有してもいない。

したがって、特に、持続的に、しかも容易に取外し可能に管路区分に固定することのできる衛生インサートユニット（衛生挿入ユニット）を提供するという課題が生じる。この場合、本発明による衛生インサートユニットは、種々異なる直径を有する種々の管路区分においても使用可能であることが望まれる。さらに、シャワー装備品であって、そのシャワー接続部として形成された管路区分に、衛生インサートユニットを持続的に、しかも容易に取外し可能に固定することのできるようなシャワー装備品を提供するという課題も生じる。

この課題は、本発明によれば、冒頭で述べた形式の衛生インサートユニットにおいて、請求項１の特徴部に記載の特徴により解決される。

本発明は、シールリングまたは組み込まれた通流量調整器および／または逆流防止器を備えたシールリングを、種々異なって形成された多数のシャワーグリップ内に、これらのシャワーグリップの設計または寸法安定性に対して特別な要求を課す必要なく、紛失しないように固定することを可能にする。

本発明による衛生インサートユニットは、スリーブ状の突出部を備えたシールリングを有し、前記突出部の自由端範囲が、周面側に張り出した弾性材料から成るヘッドを支持しており、該ヘッドは、前記突出部に対応する管路区分に設けられた内法（licht）の管路内室内への前記突出部の挿入時に少なくとも所定の範囲にわたって、前記突出部の前記ヘッドが、前記管路区分の内法の管路内室を取り囲む内周壁に当て付けられるように変形可能である。周面側に張り出したヘッドを備えた、シールリングに設けられた突出部は、管路区分の内法の管路内室を取り囲む内周壁に当て付けられるので、突出部、ひいてはこの突出部と共にシールリングも、耐久性良く管路接続部に保持され、これにより、所定の時間にこの管路区分を別の管路区分と結合して、一貫して延びる１つの管路を形成することができる。シールリング内には、たとえば量調整器が射出成形時に埋め込まれているか、もしくは量調整器および／または逆流を阻止する逆流防止器が組み込まれていてよく、このシールリングの、シャワーグリップ内に突入した突出部は、シャワーグリップの内壁に適合する直径の摩擦接続および／または形状接続、すなわち係合に基づいた嵌合および弾性から得られる戻し力により保持され得る。

シールリングを支持する管路区分の運搬および保管の間のシールリングのしっかりとした保持は、突出部のヘッドが内周壁に摩擦接続式に当て付けられる場合に促進される。

本発明の有利な構成では、突出部が、シールリングに一体に成形されている。突出部がシールリングに一体に成形されていると、シールリングおよび突出部をヘッドを含めて、同じ弾性材料から製造することができる。

シールリングは、突出部が、シールリングの、リング開口を取り囲む内周縁範囲に一体に成形されていると、互いに結合したい両管路区分の周縁部によって両側から負荷され得る。こうして、シールリングの端面は、両側で両管路区分の端面周縁部を負荷するために利用され得る。

突出部に設けられたヘッドが、突出部に対応する管路区分の内法の管路内室に特に良好に適合し、ひいては突出部のヘッドが、種々異なって寸法決めされた管路内室にも適合し得るようにするためには、突出部のヘッドが、内法の管路内室内への突出部の挿入時に、その周面側に張り出したヘッド部分範囲の範囲で変形可能であると有利である。

本発明のさらに別の有利な構成では、突出部がチューブリベット状もしくは管リベット状に形成されており、前記突出部の自由端範囲が、周面側にフランジ状に張り出した、弾性材料から成るヘッドを支持している。

しかし本発明のさらに別の有利な構成では、ヘッドが、周方向で互いに相互間隔を置いて配置されかつ挿入方向に向けられた、弾性材料から成る少なくとも２つのフィンまたはリブにより形成されており、該フィンまたはリブは前記突出部の挿入時に、前記ヘッドの前記フィンまたはリブが、前記管路区分の内法の管路内室を取り囲む内周壁に当て付けられるように撓むようになっている。互いに相互間隔を置いて配置されかつ挿入方向に向けられたフィンまたはリブにより形成されたヘッドは、種々の管路内室の種々異なる内法の横断面にも容易に適合することができ、この場合、管路内室における突出部のしっかりとした保持が常時保証されている。

突出部の周面側に張り出したヘッドにもかかわらず、突出部を、対応する管路区分の管路内室内に容易に嵌入または挿入し得るようにするためには、前記フィンまたはリブが、突出部の周方向で、好ましくは同じ向きで、特に羽根車状に曲げられていると有利である。ヘッドが、羽根車状に曲げられたリブまたはウェブにより形成されているような突出部は、対応する管路区分の内法の管路内室内に容易にねじ込むことができる。この場合、ヘッドを形成するウェブまたはリブの、内法の管路内室を取り囲む内周壁への摩擦接続による当付けが促進される。

ヘッドが挿入方向に拡張されていると、突出部を越えて周面側に張り出したヘッドの挿入が促進される。

固有の保護に値する本発明の改良形では、前記通過通路内に、特に前記シールリングのリング開口内に、弾性変形可能な材料から成る少なくとも１つの絞り体を備えた通流量調整器が設けられており、前記絞り体は、調整器ハウジングの通流通路内に配置されていて、前記絞り体と、内周側または外周側の通路壁に設けられた制御プロファイリング部（制御異形成形部）との間に制御ギャップを画定しており、該制御ギャップの内法の通流横断面が、通流する媒体の圧力を受けて変形可能である前記絞り体に基づいて可変である。

しかし、前記通過通路内に、弁体を備えた逆流防止器が設けられており、前記弁体が、前記逆流防止器の通流方向に通流する流体によって閉鎖位置から戻し力に抗して開放位置へ運動可能であることも可能である。このような逆流防止器を用いて、たとえば逆吐出性または逆吸込性の汚染された水に対して水流入部を防護することができる。

本発明の単純でかつ有利な構成では、前記通過通路が、所定の部分範囲において、逆流防止器および／または通流量調整器を収容するための収容空洞部として形成されている。

この場合、前記収容空洞部内に位置する逆流防止器および／または通流量調整器が、軸方向で、前記シールリングのリング開口内に保持されている位置固定リングまたは通流量調整器によって位置固定されていると有利になり得る。このためには、シールリングのリング開口の範囲が、内側に環状溝を有し、該環状溝内に前記位置固定リングまたは場合によってはディスク状に形成された前記通流量調整器が形状接続式に係合している。

上で設定した課題の本発明における別の解決手段では、通流量調整器として形成されているか、または通流量調整器を有する衛生インサートユニットにおいて、前記通流量調整器がスリーブ状の突出部を支持しており、該突出部が、該突出部の自由端範囲で周面側に張り出した、弾性材料から製造されたヘッドを有し、該ヘッドは、前記突出部に対応する管路区分の内法の管路内室内への前記突出部の挿入時に、少なくとも所定の範囲にわたって、前記突出部のヘッドが、前記管路区分の内法の管路内室を取り囲む内周壁に当て付けられるように変形可能であり、前記突出部のスリーブ内室が、前記通流量調整器の通流通路に接続されている。

本発明によるこのような衛生インサートユニットでは、通流量調整器が、スリーブ状の突出部を支持しており、この突出部は、この突出部に対応する管路区分の管路開口、たとえばシャワー装備品のシャワー接続部に設けられた管路開口内に導入され得る。この場合、突出部の自由端範囲には、周面側に張り出した、弾性材料から製造されたヘッドが設けられている。突出部の自由端範囲に設けられたヘッドは、その突出部を越えて張り出した周縁範囲によって、管路区分の内周壁に摩擦接続式に当て付けられ得るので、ヘッドを支持する突出部は、通流量調整器が、ほぼ紛失不能に管路区分に、特にこの管路区分を有するシャワー装備品に結合され得るように管路開口内に導入され得る。弾性材料から製造されたヘッドは、管路区分の内法の管路横断面に良好に適合し得るので、本発明における通流量調整器は、種々異なる内法の管路横断面を有する種々のシャワー装備品においても使用可能となる。

本発明のさらに別の有利な構成では、調整器ハウジングが、シールリングのリング開口内に配置されており、該シールリングの流入側の端面と流出側の端面とが、緊締縁範囲を形成しており、前記シールリングはスリーブ状の突出部と一体に結合されている。

管リベット状の突出部が、その前記ヘッドを支持する自由端範囲に向かって先細りになっていると、突出部の組付けおよび挿入が容易にされる。

本発明の有利な使用領域では、管路接続部が、シャワー装備品および特にハンドシャワーの、シャワーヘッドに通じた構成要素である。

以下に説明する実施形態は、通流量調整器として形成された衛生インサートユニットにおいても、シールリングを有する衛生インサートユニットにおいても、使用可能である。すなわち、本発明の改良形の構成では、シールリングおよび調整器ハウジングが、インサート成形（包埋射出成形）されるか、もしくはこれらの構成部分が２成分射出成形法または多成分射出成形法で製造されるようになっている。この場合、本発明の有利な構成では、シールリングが、調整器ハウジングを取り囲むようにインサート射出成形された射出成形体として形成されており、かつ／または調整器ハウジングおよびこの調整器ハウジングに結合されたシールリングが、多成分射出成形部品として形成されている。この構成では、調整器ハウジングおよびシールリングを組み付けるための別の方法ステップが回避可能になるので、この構成は単純でかつ廉価な製造によりすぐれている。

この場合、調整器ハウジングが、好ましくは長手方向に向けられた少なくとも１つの貫通開口を有し、該貫通開口がシールリングのシール材料によって貫通されていると、調整器ハウジングとシールリングとの間の強固でかつ解離不可能な結合がなお付加的に促進される。

調整器ハウジングとシールリングとは、互いに相補的な外側輪郭または周面輪郭を有するので、これらの構成要素は通常、形状接続式に、つまり係合に基づいた嵌合により互いに結合されている。付加的にまたはその代わりに、調整器ハウジングとシールリングとが、摩擦接続、接着接続または材料接続またはこれらの結合方式の所定の選択を介して互いに結合されていると好都合になり得る。

シールリングをゴムまたは別のシール性のあるフレキシブルな材料から、そして調整器ハウジングを、シールリングの材料に比べて硬い材料からそれぞれ廉価に製造し得るようにするためには、調整器ハウジングが、シールリングのリング開口内に解離可能に結合可能であり、好ましくは解離可能に係止可能であることも可能である。この構成では、突出部を備えたシールリングを弾性材料から製造することができ、それに対して調整器ハウジングは形状耐性のある材料から製造することができる。

通流量調整器の調整器ハウジングとシールリングとを、互いに強固に、しかも容易に解離可能に結合し得るようにするためには、シールリングの、リング開口を画定する環状内周面に、少なくとも１つの係止溝またはこれに類する係止手段が設けられており、該係止溝またはこれに類する係止手段が、調整器ハウジングのハウジング外周面に設けられた少なくとも１つの係止突起またはこれに類する対応係止手段と解離可能に係止可能であると有利になり得る。

調整器ハウジングがシールリングに解離可能に結合されている場合、調整器ハウジングが、流入側または流出側から、シールリングに設けられた、半径方向内側に向かって突出した段部にまでシールリングのリング開口内に挿入可能であると有利になり得る。

調整器ハウジングがシールリングのリング開口内に没入可能であると、つまり調整器ハウジングがシールリングのリング開口内に沈み込んで、いわば格納されるようになっていると、組付けが容易にされる。

流体内に一緒に運ばれてきた汚れ粒子から通流量調整器を保護するためには、通流量調整器に、アダプタスクリーン（篩）が流入側に前置接続されており、該アダプタスクリーンが、流入方向で好ましくは円錐状に先細りになったセンタ範囲によって調整器ハウジングとシールリングとの外側輪郭を越えて突出していると有利になり得る。

冒頭で述べた形式のシャワー装備品における本発明による解決手段は、請求項２８の特徴部に記載されている。本発明によるシャワー装備品は、シャワー接続部として形成された管路区分を有し、該管路区分の管路内室内に、衛生インサートユニットが挿入可能であり、該衛生インサートユニットは、通流量調整器および／またはシールリングに設けられたスリーブ状の突出部を有し、該突出部は、該突出部の自由端範囲に設けられかつ該突出部を越えて周面側に張り出した、弾性材料からヘッドが変形して、前記突出部のヘッドが、前記管路区分の内法の管路内室を取り囲む内周壁に当て付けられるように前記管路内室内に導入可能である。この場合、突出部のスリーブ内室と、たとえばシールリングのリング開口または通流量調整器の通流通路とは、両側で開いた通過通路を形成することができる。

本発明のさらに別の特徴は、以下に図面につき説明する実施形態ならびに特許請求の範囲から明らかである。以下に、本発明の有利な実施形態を図面につき詳しく説明する。

ハンドシャワーまたはバスシャワーとして形成されたシャワー装備品であって、その部分的に縦断面図で示されたシャワー接続部の範囲に、雄ねじ山を保持した管路区分を有し、この管路区分の内法の管路内室内に、シールリングと一体に結合された突出部が導入されており、シールリングがそのリング開口内に通流量調整器を支持しているシャワー装備品を示す概略図である。 図１に示したハンドシャワーまたはバスシャワーのシャワー接続部の範囲の細部を示す縦断面図である。 図１および図２に示したシールリングを、比較的大きな内法の管路直径もしくは管路内径を有する管路区分内に配置された状態を示す縦断面図である。 図１〜図３に示したシールリングを、図３の管路区分に比べて小さな内法の管路直径もしくは管路内径を有する管路区分内に配置された状態を示す縦断面図である。 シールリングであって、管リベット状の突出部が一体に成形されており、この突出部の自由端範囲に、突出部を越えて周面側に張り出した皿形のヘッドが設けられているシールリングを示す縦断面図である。 図５に示したシールリングの、突出部とは反対の側の扁平面を上から見た平面図である。 図５および図６に示したシールリングと比較可能なシールリングであって、シールリングの環状開口に係止溝が設けられていて、この係止溝内に必要に応じてディスク形の通流量調整器が挿入可能となるシールリングを示す縦断面図である。 図７に示したシールリングの、突出部とは反対の側の扁平面を上から見た平面図である。 図７および図８に示したシールリングを、シールリングの環状開口に設けられた係止溝内に、ディスク形の通流量調整器が挿入されている状態で示す縦断面図である。 図９に示したシールリングの、突出部とは反対の側の扁平面を上から見た平面図である。 一体に結合された突出部を備えたシールリングであって、前記突出部のヘッドが、周方向で均一に互いに相互間隔を置いて配置された、弾性材料から成る複数のフィンまたはリブを支持しており、該フィンまたはリブが、管路区分内への前記突出部の挿入時に撓んで、前記突出部のヘッドがフィンまたはリブによって、管路区分の内法の管路内室を取り囲む内周壁に当て付けられているシールリングならびに該シールリングに結合された突出部を、流出側から見た平面図である。 図１１に示したシールリングおよびこのシールリングに結合された突出部を示す側面図である。 図１１および図１２に示したシールリングおよびこのシールリングに結合された突出部を、図１２の切断平面ＸＩＩＩ−ＸＩＩＩに沿って断面した縦断面図である。 図１１〜図１３に示したシールリングおよび突出部を、流入側から見た斜視図である。 図１１〜図１４に示したシールリングおよび突出部を、流出側から見た斜視図である。 図１１〜図１５に示したシールリングおよび突出部を、流入側から見た平面図である。 流入側のシャワー接続部に、シールリングに結合された突出部を挿入するための挿入開口を有するハンドシャワーを示す概略図である。 図１７に示したハンドシャワーを、切断平面ＸＶＩＩＩ−ＸＶＩＩＩに沿って断面した横断面図であって、しかもハンドシャワーの、突出部を収容しているシャワー接続部の横断面図である。 図１７と比較可能な、シャワー接続部に設けられた挿入開口の範囲に、図１７の場合よりも小さな内法の開口横断面を有するハンドシャワーを示す概略図である。 図１９に示したハンドシャワーを、図１９の切断平面ＸＸ−ＸＸに沿って断面した横断面図であって、しかもシールリングに結合された突出部が、この比較的小さな内法の横断面にも適合することを示す横断面図である。 スリーブ状の突出部に結合されたシールリングを、流出側端面から見た平面図であって、シールリングと突出部との両側で開いた通過通路の一方の側に、たとえば通流量調整器および／または逆流防止器として形成された挿入カートリッジを収容するための収容空洞部が設けられていることを示す平面図である。 図２１に示した衛生構成部分または衛生インサート部分の側面図である。 図２１および図２２に示した衛生構成部分または衛生インサート部分を流入側端面から見た平面図である。 図２１〜図２３に示した衛生構成部分または衛生インサート部分を図２２の切断平面ＸＸＩＶ−ＸＸＩＶに沿って断面した縦断面図である。 図２１〜図２４に示した衛生構成部分または衛生インサート部分を、流入側端面から見た斜視図である。 図２１〜図２５に示した衛生構成部分または衛生インサート部分を、流出側から見た斜視図である。 図２１〜図２６と比較可能に形成された、シールリングと突出部と挿入カートリッジとから成る構成部分またはインサート部分を、流入側端面から見た平面図であって、突出部がこの場合、場合によっては互いに異なる外周を備えた２つの部分範囲を有していてよく、両範囲のうち一方の、シールリングに隣接した部分範囲は、挿入カートリッジを収容するために規定された収容空洞部を有し、他方の、突出部の自由端範囲を形成する部分範囲は、互いに相互間隔を置いて配置されたフィンまたはリブから形成されたヘッドを支持していることを示す平面図である。 図２７に示した衛生構成部分または衛生インサート部分の側面図である。 図２７および図２８に示した衛生構成部分または衛生インサート部分を、図２８の切断平面ＸＸＩＸ−ＸＸＩＸに沿って断面した縦断面図である。 図２７〜図２９に示した衛生構成部分または衛生インサート部分を、流出側から見た斜視図である。 図２７〜図３０に示した衛生構成部分または衛生インサート部分を、流入側から見た斜視図である。 図２７〜図３１に示した衛生構成部分または衛生インサート部分を、流出側から見た平面図である。 図２９と比較可能に形成された、一体成形された突出部を備えたシールリングと、たとえば逆流防止器として形成された挿入カートリッジとを有する衛生インサートユニットであって、挿入カートリッジが、突出部に設けられた収容空洞部内に挿入されて、ディスク状の通流量調整器によって位置固定されており、この通流量調整器は実際には位置固定リングを形成するか、または位置固定リングの代わりに使用される衛生インサートユニットを示す縦断面図である。

図５〜図１０には、シールリング１の種々の構成が示されている。このシールリング１は、衛生インサートユニットの構成要素である。衛生インサートユニットはスリーブ状の突出部２を有し、この突出部２の自由端範囲は、周面側に張り出したヘッド３を支持している。突出部２はシールリング１の、リング開口の輪郭を画定する内周縁範囲に一体に成形されていて、シールリング１と同じ弾性材料から製造されている。

図３および図４から判るように、シールリング１に設けられた突出部２は、この突出部２に対応する管路区分５の内法の管路内室４内に挿入され得る。この場合、突出部２の端部側に設けられたヘッド３は、少なくともその突出部２を越えて周面側に張り出した周縁範囲６において弾性変形可能であり、この場合、突出部２のヘッド３は管路区分５の内法の管路内室４を取り囲む内周壁に、好ましくは摩擦接続式に接触している。

突出部２によって、シールリング１は保管および運搬の間、たとえばハンドシャワーまたはバスシャワーのシャワーグリップのように、雄ねじ山７しか有しないような管路区分５にも、持続的にかつ確実に保持され得る。

シールリング１に設けられた突出部２に設けられた、周方向に張り出したヘッド３は、管路区分５の内法の管路内室４を取り囲む内周壁に当て付けられるので、突出部２、ひいては突出部２と共にシールリング１も、管路接続部内に持続的に保持され、これにより、所定の時間に、管路区分５を別の管路区分と結合して、１つの一貫して延びる管路を形成したい場合に、互いに結合された両管路区分の間の連結・分離個所がシールされる。チューブリベットもしくは管リベット形に形成された突出部２の内室と、シールリング１のリング開口とは、両側で開いた１つの通過通路を形成するので、これらの管区分を結合して、一貫して延びかつこの範囲においても密な１つの管路を形成することができる。

図５〜図１０の比較から判るように、突出部２はシールリング１の、リング開口を取り囲む内周縁範囲に一体に成形されている。したがって、シールリング１の流入側の端面と流出側の端面とは、互いに結合された２つの管路区分の端面周縁部の間に締付け固定するために利用され得る。

図９および図１０には、シールリングの改良形の実施形態が示されている。この実施形態では、シールリング１のリング開口内に、ディスク形に形成された通流量調整器８が設けられている。シールリング１と通流量調整器８とから形成されたユニットは、１つの通流量調整器を成しており、この通流量調整器を用いて、単位時間当たりに管路を通って通流する流体の容積を、圧力とは無関係に、規定された所定の値に制御することができる。このためには、通流量調整器８が、弾性変形可能な材料から成る絞り体９を有する。この絞り体９は調整器ハウジング１１に設けられた通流通路１０内に配置されている。絞り体９はこの絞り体９と、内周側の通路壁に設けられた制御プロファイリング部（制御異形成部）１７との間に、制御ギャップ１２を画定している。この制御ギャップ１２の内法の通流横断面は、通流する媒体の圧力を受けて変形可能である絞り体９に基づいて可変となる。この場合、内周側の通路壁に設けられた制御プロファイリング部１７は、通路壁に設けられた、通流方向に向けられた複数の凹設成形部と凸設成形部とから形成されている。

通流量調整器８の調整器ハウジング１１には、外周側で緊締範囲が設けられている。この緊締範囲は、互いに結合された２つの管路区分の間に通流量調整器８を緊締する、つまり締付け固定するために働く。この緊締範囲は、シールリング１の流入側の端面と流出側の端面とによって形成される。通流量調整器８に対応するシールリング１自体を単独で示す図７および図８と、図９および図１０との比較から判るように、調整器ハウジング１１はシールリング１のリング開口内に解離可能に保持されていて、特に解離可能に係止可能に保持されている。このためには、リング開口を画定するリング内周面に係止溝１３が設けられている。この係止溝１３は、調整器ハウジング１１のハウジング外周面に設けられた、フランジ状に形成された環状の係止突起１４と解離可能に係止可能である。

調整器ハウジング１１はこの場合、シールリング１の流入側から、シールリング１に設けられた、半径方向内側に向かって突出した段部３０にまでシールリング１のリング開口内に挿入可能である。この場合、調整器ハウジング１１はシールリング１のリング開口内に没入可能である。通流量調整器８を、流体中に場合によっては一緒に運び込まれた汚れ粒子から保護するために、アタッチメントスクリーン（図示しない）が流入側に前置されていると有利になり得る。このアタッチメントスクリーン（前置篩）は、流入方向で特に円錐状に先細りになったセンタ範囲によって、調整器ハウジング１１とシールリング１との外側輪郭を越えて突出していてもよい。

図１および図２には、図９および図１０に示した、シールリング１と通流量調整器８とから成るユニットの有利な実施形態が図示されている。図１および図２には、ハンドシャワーまたはバスシャワー１５が示されている。このハンドシャワーまたはバスシャワー１５は、そのシャワーグリップピース１６の範囲に、シャワー接続部として形成された、外周側に雄ねじ山７を備えた管路区分５を有する。シャワー接続部として形成された管路区分５のところで、ハンドシャワーまたはバスシャワー１５は、フレキシブルなシャワーホースとして形成された別の管路区分（図示しない）に結合されて、一貫して密な１つの水案内管路を形成する。フレキシブルなシャワーホースとして形成された管路区分には、雌ねじ山を備えた袋ナットが設けられている。この雌ねじ山は管路区分５に設けられた雄ねじ山７と解離可能に螺合可能である。両管路区分をこの連結・分離個所の範囲で互いに結合して、１つの密な管路を形成し得るようにするためには、両管路区分の間にシールリング１が緊締されている。この場合、シールリング１の流出側の端面に凸設されたスリーブ状の突出部２は、管路区分５の内法の管路内室４内に挿入されている。図２に示した細部の縦断面図から判るように、突出部２の自由端範囲で周面側に張り出した、弾性材料から成るヘッド３は、管路内室４内への突出部２の挿入時に、突出部の２ヘッド３が、内法の管路内室４を取り囲む内周壁に当て付けられるように変形している。スリーブ状の突出部２のスリーブ内室と、シールリング１のリング開口とが、両側で開いた１つの通過通路を形成しているので、水は、互いに結合された両管路区分の間の、シールリング１によって外部に対してシールされた連結・分離個所を通過することができる。

この通過通路内、この場合には特にシールリング１のリング開口内には、通流量調整器８が設けられている。この通流量調整器８は、単位時間当たりにハンドシャワー１５から流出する水容量を、場合によっては変動する水圧とは無関係に均一化し、かつ規定された所定の最大値に制御することが望ましい。

図１１〜図１６には、シールリング１０１が図示されている。このシールリング１０１はやはり突出部２と一体に結合されている。この突出部２の、シールリング１０１とは反対の側の自由端範囲に設けられているヘッド３は、互いに相互間隔を置いて配置された少なくとも２つの、本実施形態では５つのフィンまたはリブ１９を有する。これらのフィンまたはリブ１９は突出部２の挿入方向に向けられていて、弾性材料から成っている。弾性材料から成るこれらのフィンまたはリブ１９は、突出部２に対応する管路区分の内法の管路内室内への突出部２の挿入時に、ヘッド３に設けられたこれらのフィンまたはリブ１９が、管路区分の内法の管路内室を取り囲む内周壁に当て付けられるように撓むことができる。

図１１、図１２、図１４および図１５から判るように、突出部２にヘッド３として凸設されたフィンまたはリブ１９は突出部２の周方向において同方向にかつ特に羽根車状に曲げられている。フィンまたはリブ１９の羽根車状の構成は、有利な回転方向を規定しており、この回転方向によって、突出部２を、対応する管路区分の内法の管路内室内に挿入し、かつ特にねじ込むことができる。

図１２、図１３および図１５から特に良く判るように、ヘッド３は挿入方向で拡張されているので、ヘッド３の、小さな横断面を有する部分範囲または端範囲を、管路区分の管路内室に当て付けることができる。

図１１〜図１５に示したシールリング１０１も、通過通路内、特にそのリング開口内に、通流量調整器８を有する。この通流量調整器８は、弾性変形可能な材料から成る絞り体９を有し、この絞り体９は調整器ハウジング１１の通流通路１０内に配置されている。絞り体９は、この絞り体９と、内周側または外周側の通路壁に設けられた制御プロファイリング部１７との間に、制御ギャップ１２を画定している。この制御ギャップ１２の内法の通流横断面（内側通流横断面）は、通流する媒体の圧力を受けて変形可能である絞り体９に基づいて可変となる。

図１７〜図２０には、シールリング１０２と突出部２と通流量調整器８とから成る衛生構成部分の２つの使用例が図示されている。図１７および図１８と、図１９および図２０とには、２つのハンドシャワーまたはバスシャワー１５が図示されている。これらのハンドシャワーまたはバスシャワー１５はそのシャワーグリップピース１６の範囲に、シャワー接続部として形成されかつ外周側に雄ねじ山７を備えている管路区分５を有する。両ハンドシャワーまたはバスシャワー１５は、突出部２のために規定された管路内室４の範囲における内径が互いに異なる点を除いて、ほぼ同じ構造を有する。

図面から判るように、突出部２にヘッド３として凸設されたフィンまたはリブ１９は、この突出部２が、互いに異なる寸法で形成された管路内室４内にも挿入され得るように変形可能である。この場合、フィンまたはリブ１９は種々異なる強さで管路区分５の内壁に当て付けられる。

図２１〜図２６と、図２７〜図３２とには、シールリング１０３と突出部２と通過通路内に挿入されたインサートカートリッジ１０４とから成る構成部分の２つの構成が図示されている。この場合にも、図示の衛生構成部分では、シールリング１０３がスリーブ状の突出部２に結合されている。この突出部２の自由端範囲は、周面側に張り出したヘッド３を支持している。この衛生構成部分のヘッド３も、対応する管路区分５の内法の管路内室４内への突出部２の挿入時に、突出部２のヘッド３が、管路区分５の内法の管路内室４を取り囲む内周壁に当て付けられ得るように変形可能である。この場合にも、突出部２のスリーブ内室と、シールリング１０３のリング開口とは、両側で開いた１つの通過通路を形成している。管路内室４内に挿入された突出部２のヘッド３が、種々異なって寸法設定された管路内室４の内周壁にも摩擦接続式に適合し得るようにするために、突出部２のヘッド３は、互いに相互間隔を置いて配置されかつ挿入方向に向けられた少なくとも２つの、本実施形態では５つの弾性材料から成るフィンまたはリブ１９から形成される。これらのフィンまたはリブ１９は、突出部２の挿入時に、ヘッド３のフィンまたはリブ１９が、管路区分５の内法の管路内室４を取り囲む内周壁に当て付けられるように撓むことができる。

図２１〜図３２から判るように、通過通路に設けられたインサートカートリッジ１０４は、収容空洞部１０５として形成された、インサートカートリッジ１０４を収容するために規定された、通過通路の部分範囲に配置されている。インサートカートリッジ１０４は、両端面のうちのいずれか一方の端面、つまりこの場合には流入側から、収容空洞部１０５内に挿入され得る。この場合、インサートカートリッジ１０４は、このインサートカートリッジ１０４が、通過通路に設けられた環状段部１０６または環状フランジに接触するまで挿入される。この収容空洞部１０５内には、逆流防止器として形成されているか、もしくは付加的にまたはその代わりに通流量調整器を有してもよいインサートカートリッジ１０４が、位置固定リング１０７によって位置固定される。この位置固定リング１０７は、通過通路に、特にシールリング１０３のリング開口に設けられた環状溝１０８内に形状接続式に、つまり係合に基づいた嵌合により、保持されている。

通過通路内に設けられた逆流防止器１０９は、弁体１１０を有する。この弁体１１０は、逆流防止器１０９の通流方向に通流する流体によって閉鎖位置から、戻しばね１１１の戻し力に抗して開放位置へ運動可能である。弁体１１０は、通常の通流方向とは逆方向に流れる逆流によって弁座に押圧されるので、この場合、流体の逆向きの流れが有効に阻止されている。

したがって、逆流防止器１０９は、たとえば逆吐出性または逆吸込性の汚染された水に対する防止装置を成している。

図３３に示した実施形態においても、好ましくは逆流防止器として形成されたインサートカートリッジ１０４が、収容空洞部１０５として形成された、インサートカートリッジ１０４を収容するために規定された、通過通路の部分範囲に配置されている。図２９と図３３の比較から判るように、図３３に示した衛生インサートユニットでは、位置固定リング１０７が、たとえば図１〜１６につき詳しく説明したようなディスク状の通流量調整器８によって代えられている。この場合にディスク状に形成された通流量調整器８は、通過通路、特にシールリングのリング開口に設けられた環状溝１０８内に形状接続式に、つまり係合に基づいた嵌合により、保持されている。

本発明は、シールリングを有する衛生インサートユニット（サニタリインサートユニット）に関する。本発明は、通流量調整器を有するか、または通流量調整器として形成された衛生インサートユニットにも関する。さらに本発明は、通流量調整器および／または逆流防止器を含む衛生インサートユニットを備えたシャワー装備品（Brausearmatur）にも関する。

米国特許第２３４３７７４号明細書の図４には、環状フランジにまで管部分に被せ嵌められているシールリングが既に開示されている。衛生水管路の管路端部内に挿入可能である管部分は、雄ねじ山を有し、この雄ねじ山には、管路端部に固定したいシャワーヘッドが被せられて螺合可能である。管部分に設けられた環状フランジには、直接に、外周側で円錐形に形成された拡開リングが続いている。この拡開リングの先細りになった端範囲は、シールリングのリング開口内に突入しており、この場合、管路端部の端縁部に接触したシャワーヘッドが、管部分の雄ねじ山に被せられていくに従って、かつ環状フランジが各ねじ山螺条毎にシャワーヘッドへ向かう方向に運動させられるに従って、シールリングは拡開されていく。この場合、シールリングは、このシールリングが管路端部の内周面に摩擦接続式に接触して、シャワーヘッドをこの内周面にしっかりと保持し得るように拡開する。
同一出願人のドイツ連邦共和国実用新案第２０２００８０１７０３１号明細書に基づき既に公知である衛生インサートユニットは、通流量調整器として形成されている。この通流量調整器は、弾性材料から成る絞り体を有し、この絞り体は調整器ハウジングに設けられた通流通路内に配置されていて、同絞り体と、内周側または外周側の通路壁に設けられた制御プロファイリング部（制御異形成形部）との間に制御ギャップを画定している。この制御ギャップの内法の通流横断面は、通流する媒体の圧力を受けて変形した絞り体に基づいて変形可能であり、この場合、単位時間当たりに通流する水容量が、目下の水圧とは無関係に、規定された値に制御される。この公知の通流量調整器の調整器ハウジングは、外周側に緊締範囲を支持しており、この緊締範囲は、互いに結合された２つの管路区分の間に前記公知の通流量調整器を緊締（締付け固定）するために規定されている。この緊締範囲は、シールリングの流入側の端面および流出側の端面により形成され、このシールリングのリング開口内に調整器ハウジングが配置されている。ドイツ連邦共和国実用新案第２０２００８０１７０３１号明細書の図７および図９に図示されている実施形態では、前記公知の通流量調整器が、フレキシブルなホース管路に設けられた流出側の袋ナットに嵌め込まれている。この袋ナットは、手持ち式のハンドシャワーのシャワー接続部に螺合されている。したがって、前記公知の通流量調整器は、袋ナットの雌ねじ山内に、シャワー装備品出口側またはホース入口側で紛失不能に（紛失しないように）固定され得ると共に、通流量調整器の機能とリングパッキンの機能とを兼有している。前記公知の通流量調整器の特別な利点は、この通流量調整器を、最初に設けられたシールリングと交換しても、この範囲における寸法偏差や、比較的大きなギャップが生じることなしにこの通流量調整器を使用することができることである。

Claims (28)

1. スリーブ状の突出部（２）を備えたシールリング（１，１０１，１０３）を有する衛生インサートユニットであって、前記突出部（２）の自由端範囲が、周面側に張り出したヘッド（３）を支持しており、該ヘッド（３）は、前記突出部（２）に対応する管路区分（５）に設けられた内法の管路内室（４）内への前記突出部（２）の挿入時に少なくとも所定の範囲にわたって、前記突出部（２）の前記ヘッド（３）が、前記管路区分（５）の内法の管路内室（４）を取り囲む内周壁に当て付けられるように変形可能であり、前記突出部（２）のスリーブ内室と、前記シールリング（１，１０１，１０３）のリング開口とが、両側で開いた１つの通過通路を形成していることを特徴とする、衛生インサートユニット。
2. 前記突出部（２）の前記ヘッド（３）は、前記内周壁に摩擦接続式に当て付けられる、請求項１記載の衛生インサートユニット。
3. 前記突出部（２）は、前記シールリング（１，１０１，１０３）に一体に成形されている、請求項１または２記載の衛生インサートユニット。
4. 前記突出部（２）は、前記シールリング（１，１０１，１０３）の、リング開口を取り囲む内周縁範囲に一体に成形されている、請求項１から３までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
5. 前記突出部（２）の前記ヘッド（３）は、前記内法の管路内室内への前記突出部（２）の挿入時に、前記ヘッド（３）の周面側に張り出したヘッド部分範囲（６）において変形可能である、請求項１から４までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
6. 前記突出部（２）は管リベット状に形成されており、前記突出部（２）の自由端範囲が、周面側にフランジ状に張り出した、弾性材料から成るヘッド（３）を支持している、請求項１から５までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
7. 前記ヘッド（３）は、周方向で互いに相互間隔を置いて配置されかつ挿入方向に向けられた、弾性材料から成る少なくとも２つのフィンまたはリブ（１９）により形成されており、該フィンまたはリブ（１９）は前記突出部（２）の挿入時に、前記ヘッド（３）の前記フィンまたはリブ（１９）が、前記管路区分（５）の内法の管路内室（４）を取り囲む内周壁に当て付けられるように撓むようになっている、請求項１から５までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
8. 前記フィンまたはリブ（１９）は、前記突出部（２）の周方向で、好ましくは同じ向きで、特に羽根車状に曲げられている、請求項７記載の衛生インサートユニット。
9. 前記ヘッド（３）は挿入方向に拡張されている、請求項１から８までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
10. 前記シールリング（１，１０１，１０３）は、特に互いに結合可能な管路区分の端面の間に軸方向で密に緊締するために形成されている、請求項１から９までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
11. 前記通過通路内に、特に前記シールリング（１，１０１，１０３）のリング開口内に、弾性変形可能な材料から成る少なくとも１つの絞り体（９）を備えた通流量調整器（８）が設けられており、前記絞り体（９）は、調整器ハウジング（１１）の通流通路（１０）内に配置されていて、前記絞り体（９）と、内周側または外周側の通路壁に設けられた制御プロファイリング部（１７）との間に制御ギャップ（１２）を画定しており、該制御ギャップ（１２）の内法の通流横断面が、通流する媒体の圧力を受けて変形可能である前記絞り体（９）に基づいて可変である、請求項１から１０までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
12. 前記通過通路内に、弁体（１１０）を備えた逆流防止器（１０９）が設けられており、前記弁体（１１０）は、前記逆流防止器（１０９）の通流方向に通流する流体によって閉鎖位置から戻し力に抗して開放位置へ運動可能である、請求項１から１１までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
13. 前記通過通路は、所定の部分範囲において、逆流防止器（１０９）および／または通流量調整器を収容するための収容空洞部（１０５）として形成されている、請求項１から１２までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
14. 前記収容空洞部（１０５）内に位置する前記逆流防止器（１０９）および／または前記通流量調整器は、軸方向で、前記シールリング（１０３）のリング開口内に保持されている位置固定リング（１０７）または通流量調整器によって位置固定されている、請求項１３記載の衛生インサートユニット。
15. 前記シールリング（１０３）のリング開口の範囲は、内側に環状溝（１０８）を有し、該環状溝（１０８）内に前記位置固定リング（１０７）または前記通流量調整器（８）が形状接続式に保持されている、請求項１３または１４記載の衛生インサートユニット。
16. 通流量調整器（８）を有するか、または通流量調整器として形成されている衛生インサートユニットであって、前記通流量調整器（８）は、弾性変形可能な材料から成る少なくとも１つの絞り体（９）を有し、該絞り体（９）は調整器ハウジング（１１）に設けられた通流通路（１０）内に配置されていて、前記絞り体（９）と、内周側または外周側の通路壁に設けられた制御プロファイリング部との間に制御ギャップ（１２）を画定しており、該制御ギャップ（１２）の内法の通流横断面は、通流する媒体の圧力を受けて変形可能である前記絞り体（９）に基づいて変形可能であり、前記調整器ハウジング（１１）は、互いに結合された２つの管路区分の間に前記通流量調整器（８）を特に密に緊締するために、外周側に緊締縁範囲を支持している、特に請求項１から１５までのいずれか１項記載の衛生インサートユニットにおいて、前記通流量調整器（８）はスリーブ状の突出部（２）を支持しており、該突出部（２）が、該突出部（２）の自由端範囲で周面側に張り出した、弾性材料から製造されたヘッド（３）を有し、該ヘッド（３）は、前記突出部（２）に対応する管路区分（５）の内法の管路内室（４）内への前記突出部（２）の挿入時または導入時に、少なくとも所定の範囲にわたって、前記突出部（２）の前記ヘッド（３）が、前記管路区分（５）の内法の管路内室（４）を取り囲む内周壁に当て付けられるように変形可能であり、前記突出部（２）のスリーブ内室が、前記通流量調整器（８）の通流通路に接続されていることを特徴とする、衛生インサートユニット。
17. 前記調整器ハウジング（１１）は、シールリング（１，１０１）のリング開口内に配置されており、該シールリング（１，１０１）の流入側の端面と流出側の端面とが、前記緊締縁範囲を形成しており、前記シールリング（１，１０１）は前記スリーブ状の突出部（２）と一体に結合されている、請求項１６記載の衛生インサートユニット。
18. 前記スリーブ状の突出部（２）は、その前記ヘッド（３）を支持する自由端範囲に向かって先細りになっている、請求項１６または１７記載の衛生インサートユニット。
19. 前記管路区分（５）は、シャワー装備品、特にハンドシャワー（１５）の、シャワーヘッドに通じた構成要素である、請求項１から１８までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
20. 前記シールリング（１，１０１）は、前記調整器ハウジング（１１）を取り囲むようにインサート射出成形された射出成形体として形成されており、かつ／または前記調整器ハウジング（１１）および前記調整器ハウジング（１１）に結合された前記シールリング（１，１０１）は、多成分射出成形部品として形成されている、請求項７から１９までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
21. 前記調整器ハウジング（１１）は、好ましくは長手方向に向けられた少なくとも１つの貫通開口を有し、該貫通開口は前記シールリングのシール材料によって貫通されている、請求項７から２０までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
22. 前記調整器ハウジング（１１）と前記シールリング（１，１０１）とは、摩擦接続、接着接続または材料接続またはこれらの結合方式の所定の選択を介して互いに結合されている、請求項７から２１までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
23. 前記調整器ハウジング（１１）は、前記シールリング（１，１０１）のリング開口内に解離可能に結合可能であり、好ましくは解離可能に係止可能である、請求項７から２２までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
24. 前記シールリング（１，１０１）の、リング開口を画定する環状内周面に、少なくとも１つの係止溝（１３）またはこれに類する係止手段が設けられており、該係止溝（１３）またはこれに類する係止手段は、前記調整器ハウジング（１１）のハウジング外周面に設けられた少なくとも１つの係止突起（１４）またはこれに類する対応係止手段に解離可能に係止可能である、請求項２３記載の衛生インサートユニット。
25. 前記調整器ハウジング（１１）は、流入側または流出側から、前記シールリング（１，１０１）に設けられた、半径方向内側に向かって突出した段部（３０）にまで前記シールリングのリング開口内に挿入可能である、請求項２３または２４記載の衛生インサートユニット。
26. 前記調整器ハウジング（１１）は前記シールリングのリング開口内に没入可能である、請求項７から２５までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
27. 前記通流量調整器（８）に、アダプタスクリーンが流入側に前置接続されており、該アダプタスクリーンは、流入方向で好ましくは円錐状に先細りになったセンタ範囲によって前記調整器ハウジング（１１）と前記シールリングとの外側輪郭を越えて突出している、請求項７から２６までのいずれか１項記載の衛生インサートユニット。
28. シャワー装備品、特にハンドシャワー（１５）であって、シャワー接続部として形成された管路区分（５）が設けられており、該管路区分（５）の管路内室（４）内に、衛生インサートユニットが挿入可能であり、該衛生インサートユニットは、通流量調整器および／またはシールリング（１，１０１，１０３）に設けられたスリーブ状の突出部（２）を有し、該突出部（２）は、該突出部（２）の自由端範囲に設けられかつ該突出部（２）を越えて周面側に張り出したヘッド（３）が変形して、前記突出部（２）の前記ヘッド（３）が、前記管路区分（５）の内法の管路内室（４）を取り囲む内周壁に当て付けられるように前記管路内室（４）内に導入可能であることを特徴とするシャワー装備品。

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