JP2013527581A - 高エネルギー二次電子の検出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】有効でかつ実現が機械的に単純な高エネルギー二次電子検出器を提供すること。
【解決手段】本発明は、高エネルギー二次電子の検出器に関し、互いに絶縁された3つだけの電極を支持するコレクタPを有し、3つの電極がコレクタに対してバイアスされており、即ち、3つの電極は、所定の符号を有する跳ね返されるべき電荷を跳ね返すための第1の反発電極A1であって、この負にバイアスされた電極が、電子を通過させるための少なくとも1つの開口を備える第1の反発電極A1と、反対符号を有する跳ね返されるべき電荷を跳ね返すための第2の反発電極A2であって、この正に極性化された電極が、電子を通過させるための少なくとも1つの開口をやはり備える第2の反発電極A2と、選択電極A3であって、電子を通過させるための少なくとも1つの開口をやはり備える電極である。電極の開口は、導電円筒体(D)に位置合わせされる。更に、選択電極A3は、負にバイアスされる。本発明は、また、前記検出器を使用して二次電子を検出する方法を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、高エネルギー二次電子の検出器に関し、互いに絶縁された3つだけの電極を支持するコレクタPを有し、3つの電極がコレクタに対してバイアスされており、即ち、3つの電極は、所定の符号を有する跳ね返されるべき電荷を跳ね返すための第1の反発電極A1であって、この負にバイアスされた電極が、電子を通過させるための少なくとも1つの開口を備える第1の反発電極A1と、反対符号を有する跳ね返されるべき電荷を跳ね返すための第2の反発電極A2であって、この正に極性化された電極が、電子を通過させるための少なくとも1つの開口をやはり備える第2の反発電極A2と、選択電極A3であって、電子を通過させるための少なくとも1つの開口をやはり備える電極である。電極の開口は、導電円筒体(D)に位置合わせされる。更に、選択電極A3は、負にバイアスされる。本発明は、また、前記検出器を使用して二次電子を検出する方法を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、高エネルギー二次電子の検出器に関する。そして、本発明の分野は、プラズマ中の二次電子を分析する分野である。
本発明の特に有利な用途は、プラズマ浸漬モードで動作するイオン注入装置である。
例えば、基板へのイオンの注入は、基板をプラズマ中に浸漬し、基板を数十ボルト〜数万ボルト(一般に100kV未満)の負電圧でバイアスして、イオンが基板に注入されるようにプラズマのイオンを基板に向けて加速できる電界を作り出すことである。そのように注入された原子は、「ドーパント」と呼ばれる。
イオンの侵入深さは、その加速エネルギーによって決まる。侵入深さは、まず基板に印加された電圧に依存し、次にイオンと基板のそれぞれの性質に依存する。注入原子の濃度は、1平方センチメートル当たりのイオン数(イオン/cm2)として表される注入量(dose)と、注入深さとに依存する。
しかしながら、注入の結果の1つは、基板に二次電子が生成されることである。そのような二次電子は、基板に印加された電位によって(陽イオンと反対方向に)加速され、したがって、高エネルギー二次電子と呼ばれる。
注入の際に重要なパラメータの1つは、注入されたドーパントの注入量である。この注入量は、正確に分からなければならない。
注入量を推定する1つの既知の手段は、基板での注入電流Ipを測定することである。しかしながら、注入電流Ipは、イオン電流I+と高エネルギー二次電子電流I−の和であることが分かっている。
したがって、ある期間にわたるイオン電流I+を相互作用させることによって注入量を得るには、注入電流Ipから二次電子電流I−を減算することが適切である。
プラズマ中の荷電化学種(電荷を帯びた化学種)を検出する幾つかの解決策が知られている。
特許文献1は、荷電粒子のエネルギーを測定するエネルギー分析装置を教示している。この装置は、第1の格子が載せられたコレクタを有し、第1の格子自体には第2の格子が載せられており、これらの導電性要素は全て絶縁されている。負化学種が検出される場合、第2の格子は、低エネルギー負化学種を跳ね返すように負バイアスされ、第1の格子は、正化学種を跳ね返すようにバイアスされる。この装置の本質的な限界は、高エネルギー二次電子自体が、コレクタに当たるときに低エネルギー二次電子を生成するという事実による。そのような低エネルギー電子の幾つかは、第1の格子が正バイアスされているので第1の格子によって取得される。したがって、高エネルギー二次電子電流の推定が大きく歪む。
また、非特許文献1が知られている。この文献は、2つの電極を有しまたプラズマからイオン化化学種を抽出する働きだけをする上部格子も有するRFEA検出器も開示している。
4つの格子、5つの格子、又はそれ以上の格子を有する他の荷電化学種検出器も知られている。これは、例えば、非特許文献2に当てはまる。記載された分析装置は、4つの電極が対向するように配置されたコレクタを有し、第4の電極は入口スロットである。
これらの装置は、機械的に複雑でありかつ同様に複雑な関連電子回路を必要とする構造である。
また、非特許文献3が知られている。
この論文は、減速電界分析装置(RFA)として知られる検出器を提案する。この検出器は、第1の格子が載せられたコレクタを有し、第1の格子自体には第2の格子が載せられ、第2の格子自体には、選択電極が載せられている。選択電極は、きわめて小さい面積の開口のある隔膜の形であり、その小さい面積の開口は、デバイ距離と同じ大きさだからである。したがって、この検出器がイオン注入装置内で使用される場合は、高エネルギー二次電子のほんの一部分しか検出しない。
また、印加されるバイアス電圧は、大きすぎてプラズマ浸漬モード注入と適合しないことに注意されたい。バイアス電圧は、プラズマを妨げることになる。
最後に、イオンのエネルギー分析装置について述べた特許文献2が知られている。この分析装置は、互いに絶縁された3つだけの電極を有するコレクタであって、
跳ね返されるべき第1の所定の符号の電荷を跳ね返すための、少なくとも1つの開口を有する第1の反発電極と、
跳ね返されるべき反対符号の電荷を跳ね返すための、少なくとも1つの開口を備えた第2の反発電極と、
少なくとも1つの開口を備えた選択電極と、を有するコネクタを備えている。
跳ね返されるべき第1の所定の符号の電荷を跳ね返すための、少なくとも1つの開口を有する第1の反発電極と、
跳ね返されるべき反対符号の電荷を跳ね返すための、少なくとも1つの開口を備えた第2の反発電極と、
少なくとも1つの開口を備えた選択電極と、を有するコネクタを備えている。
これは、実際には、二次電子を検出するのに適切でないイオン検出器である。
"Comparison of plasma parameters determined with a Langmuir probe and with a retarding field energy analyzer; RFEA and Langmuir probe comparison" by D.Gahan, et al., published in Plasma Sources Science and Technology, Institute of Physics Publishing, Bristol, GB, Vol.17, No.3, August 1, 2008, pp.035026-1 to 035026-9
"Retarding field energy analyzer for the Saskatchewan torus-modified plasma boundary" by M.Dreval et al., published in Review of Scientific Instruments, AlP, Melville, NY, US, Vol.80, No.10, October 22,2009, pp.103505-1 to 103505-9
"A retarding field energy analyzer for the Jet plasma boundary" published in Review of Scientific Instruments 74,4644 (2003); doi:10.1063/1.1619554
したがって、本発明の目的は、有効でかつ実現が機械的に単純な高エネルギー二次電子検出器を提供することである。
本発明の高エネルギー二次電子検出器は、高エネルギー二次電子が、互いに絶縁された3つだけの電極を支持するコレクタ(COL,P)であって、前記電極が前記コレクタに対してバイアスされたコレクタを備える高エネルギー二次電子検出器であって、前記電極は、
跳ね返されるべき第1の所定の符号の電荷を跳ね返すための第1の反発電極(G1,A1,T1)であって、この負バイアス電極が、電子を通すための少なくとも1つの開口を備える第1の反発電極(G1,A1,T1)と、
跳ね返されるべき反対符号の電荷を跳ね返すための第2の反発電極(G2,A2,T2)であって、この正バイアス電極が、電子を通すための少なくとも1つの開口を備える第2の反発電極(G2,A2,T2)と、
選択電極(G3,A3,T3)であって、電子を通すための少なくとも1つの開口をやはり備える選択電極(G3,A3,T3)と、を含み、
前記電極の前記開口が、導電円筒体(D)に沿って位置が合い、前記選択電極(G3,A3,T3)が負バイアスされたものである。
跳ね返されるべき第1の所定の符号の電荷を跳ね返すための第1の反発電極(G1,A1,T1)であって、この負バイアス電極が、電子を通すための少なくとも1つの開口を備える第1の反発電極(G1,A1,T1)と、
跳ね返されるべき反対符号の電荷を跳ね返すための第2の反発電極(G2,A2,T2)であって、この正バイアス電極が、電子を通すための少なくとも1つの開口を備える第2の反発電極(G2,A2,T2)と、
選択電極(G3,A3,T3)であって、電子を通すための少なくとも1つの開口をやはり備える選択電極(G3,A3,T3)と、を含み、
前記電極の前記開口が、導電円筒体(D)に沿って位置が合い、前記選択電極(G3,A3,T3)が負バイアスされたものである。
また、前記コレクタは、カップの形である。
本発明の付加的な特徴によれば、前記電極は、アルミニウムで作成される。
2つの連続した電極の間隔は、6ミリメートル(mm)〜10mmの範囲にあることが好ましい。
理想的には、前記電極の開口は、15平方ミリメートル(mm2)〜30mm2の範囲の面積である。
第1の実施形態では、前記電極は、格子によって構成される。
前記格子の透過率は、50%より大きいと有利である。
また、2つの連続した格子間の距離がhと定義され、前記格子内のオリフィスの直径がDと定義されるときに、h/Dと定義された比率は、1より大きいことが望ましい。
しかしながら、電極が格子であるという事実は、幾つかの制限をもたらす。
第1に、格子の透過率は必然的に限定され、それにより検出器の感度が制限される。
第2に、格子が摩耗しそのオリフィスが大きくなる。その結果、摩耗が進むほど電子収集面積が増えるので、電流測定値がずれる。また、摩耗は、汚染物質を筐体内に放出する。
したがって、格子を定期的に交換することが適切であり、残念ながら、格子は比較的高価な構成要素である。
したがって、第2の実施形態では、電極は、リングによって構成される。
前述のように、また好ましくは、2つの連続したリング間の距離がhと定義され、前記導電円筒体の直径がDと定義されるとき、h/Dと定義された比率は1より大きい。
本発明は、また、
必要な電荷を収集し、互いに絶縁された3つだけの電極を支持するコレクタと、
跳ね返されるべき所定の符号の電荷を跳ね返す第1の電極と、
跳ね返されるべき反対符号の電荷を跳ね返す第2の電極と、
選択電極とを有する検出器によって二次電子を検出する方法であって、
コレクタを基準として、
第1の電極に絶対値120ボルト未満の負の第1の直流電圧を印加し、
第2の電極に正の第2の直流電圧を印加し、
印加される負の第3の直流電圧を前記選択電極に印加する段階を含む方法である。
必要な電荷を収集し、互いに絶縁された3つだけの電極を支持するコレクタと、
跳ね返されるべき所定の符号の電荷を跳ね返す第1の電極と、
跳ね返されるべき反対符号の電荷を跳ね返す第2の電極と、
選択電極とを有する検出器によって二次電子を検出する方法であって、
コレクタを基準として、
第1の電極に絶対値120ボルト未満の負の第1の直流電圧を印加し、
第2の電極に正の第2の直流電圧を印加し、
印加される負の第3の直流電圧を前記選択電極に印加する段階を含む方法である。
例えば、第2の電圧は、120ボルト未満の絶対値を有する。
同様に、第3の電圧は、60ボルト未満の絶対値を有する。
本発明は、例示として示された実施形態の以下の説明の文脈で、また添付図面を参照して、以下に詳細に示される。
複数の図にある要素には、それぞれに同じ参照符号が与えられる。
図1を参照すると、第1の実施形態では、検出器は、カップ又はベルの形のコレクタCOLを含む。コレクタCOLは、二次電子電流を測定する電流計AMPを介してグランドに接続される。
コレクタCOLには、第1の絶縁体D1が載せられ、第1の絶縁体D1自体には、第1の導電性格子G1が載せられる。
第1の格子G1には、第2の絶縁体D2が載せられ、第2の絶縁体D2自体には、第2の導電性格子G2が載せられる。
第2の格子G2には、第3の絶縁体D3が載せられ、第3の絶縁体D3自体には、第3の導電性格子G3が載せられる。
格子G1−G2とG2−G3の間隔は、6mm〜10mmの範囲であることが好ましい。典型的には8mmである。
透過率は、格子の全面積に対する格子の開口の面積の比率として定義されることを想起されたい。この例では、格子の透過率は、きわめて高くなければならず、50%より大きいことが好ましい。
これらの開口は、また、コレクタに到達してしまう荷電化学種を捕捉しないように、比較的大きい面積でなければならない。有利には、この面積は、15mm2〜30mm2の範囲である。例えば、円形開口は、約5mmの直径である。
検出器は、
・コレクタCOL上の高エネルギー二次電子を回収する機能と、
・高エネルギー電子の衝突の結果として低エネルギー二次電子が生じたときのコレクタ上の低エネルギー二次電子を回収する機能と、
低エネルギー電子とプラズマのイオンを跳ね返す機能とを果たさなければならない。
・コレクタCOL上の高エネルギー二次電子を回収する機能と、
・高エネルギー電子の衝突の結果として低エネルギー二次電子が生じたときのコレクタ上の低エネルギー二次電子を回収する機能と、
低エネルギー電子とプラズマのイオンを跳ね返す機能とを果たさなければならない。
また、バイアス電圧が格子G1、G2及びG3に印加される結果として検出器内にプラズマやアークが発生するのを防ぐことが適切である。このため、パッシェンの法則が参照されることがある。検出器は、プラズマを汚染することになる化学種を加えてはならない。マイクロエレクトロニクスの分野の用途には、導体にアルミニウムを選択し、絶縁体にアルミナを選択することが有利である。
また、イオン注入装置内で生成されたプラズマを妨げないようにすることが重要である。
第1の格子G1は、第1のケーブルL1によって、コレクタCOLに対して120ボルト未満、典型的には100ボルトの負電圧にバイアスされる。
第2の格子G2は、第2のケーブルL2によって、コレクタCOLに対して120ボルト未満、典型的には100ボルトの正電圧にバイアスされる。
第3の格子G3は、第3のケーブルL3によって、コレクタCOLに対して60ボルト未満、典型的には50ボルトの負電圧にバイアスされる。
この第1の実施形態では、検出器は、複数の開口を有し、これらの開口はそれぞれ、格子を介して位置が合った3個のオリフィスに対応する。
したがって、これらの開口はそれぞれ、直径Dの電導円筒体と位置が合う。
これらの開口の直径をD、2つの格子間の距離をhと定義すると、h/Dと定義された比率は、約1.5の大きさを有し、いかなる場合も1より大きいことが好ましい。
第2の実施形態では、検出器には、複数の開口がなくなっているが、単一開口を有する管状構造がある。
図2の(a)を参照すると、第1の変形では、コレクタPは、トレイの形である。コレクタには、第1の絶縁リングI1が載せられ、第1の絶縁リングI1自体には、第1の導電性リングA1が載せられる。これらの2つのリングの内径は、Dである。第1の絶縁リングI1の厚さは、実質的に、第1の導電性リングA1の厚さより大きく、これらの2つの厚さの和はhである。
第1の導電性リングA1には、第2の絶縁リングI2が載せられ、第2の絶縁リングI2自体には、第2の導電性リングA2が載せられる。
これらの第2のリングI2及びA2は、第1のリングI1及びA1と同じ形状を有する。
第2の導電性リングA2は、第3の絶縁リングI3が載せられ、第3の絶縁リングI3自体は、第3の導電性リングA3が載せられる。同様に、これらの第3のリングI3及びA3は、第1のリングI1及びA1と同じ形のものである。
同様に、コレクタPは、電流計AMPを介してグランドに接続される。
形状は、第1の実施形態の開口の形状と同じである。したがって、比率h/Dは、1より大きいことが好ましい。
第1、第2、及び第3の導電性リングA1、A2及びA3はそれぞれ、第1の実施形態の第1、第2及び第3の格子G1、G2及びG3と同じようにバイアスされる。
図2の(b)を参照すると、第2の変形では、コレクタPは、同様にトレイの形である。コレクタには、第1の絶縁リングS1が載せられ、第1の絶縁リングS1自体には、第1の導電性リングT1が載せられる。これらの2つのリングの内径もDである。これと対照的に、第1の絶縁リングS1の厚さは、第1の導電性リングT1の厚さよりかなり小さく、これらの2つの厚さの和もhである。
第1の導電性リングT1には、第2の絶縁リングS2が載せられ、第2の絶縁リングS2自体には第2の導電性リングT2が載せられる。
これらの第2のリングS2,T2は、第1のリングS1,T1と同じ形状を有する。
同様に、第2の導電性リングT2には、第3の絶縁リングS3が載せられ、第3の絶縁リングS3自体には、第3の導電性リングT3が載せられる。同様に、これらの第3のリングS3,T3は、第1のリングS1,T1と同じ形状のものである。
また、形状は、第1の実施形態の開口を複製する。したがって、h/Dの比率は、1より大きいことが好ましい。
この第2の変形では、リングは、第1の変形のリングと類似しているが、絶縁要素と導体要素の厚さが置き換えられている。
本発明の前述の実施形態は、その具体的な性質のために選択されたものである。しかしながら、本発明が対象とする全ての実施形態を網羅的に列挙することはできない。詳細には、述べた手段はいずれも、本発明の範囲を越えない範囲で等価手段によって置き換えることができる。
Claims (13)
- 互いに絶縁された3つだけの電極を支持するコレクタ(COL,P)であって、前記電極が前記コレクタに対してバイアスされたコレクタを備える高エネルギー二次電子検出器であって、前記電極は、
跳ね返されるべき第1の所定の符号の電荷を跳ね返すための第1の反発電極(G1,A1,T1)であって、この負バイアス電極が、電子を通すための少なくとも1つの開口を備える第1の反発電極(G1,A1,T1)と、
跳ね返されるべき反対符号の電荷を跳ね返すための第2の反発電極(G2,A2,T2)であって、この正バイアス電極が、電子を通すための少なくとも1つの開口を備える第2の反発電極(G2,A2,T2)と、
選択電極(G3,A3,T3)であって、電子を通すための少なくとも1つの開口をやはり備える選択電極(G3,A3,T3)と、を含み、
前記電極の前記開口が、導電円筒体(D)に沿って位置が合い、前記選択電極(G3,A3,T3)が負バイアスされたことを特徴とする高エネルギー二次電子検出器。 - 前記コレクタ(COL)が、カップの形であることを特徴とする請求項1に記載の検出器。
- 前記電極(G1−A1−T1、G2−A2−T2、G3−A3−T3)が、アルミニウムで作成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の検出器。
- 2つの連続した電極(G1−G2,G2−G3)の間隔が、6mm〜10mmの範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の検出器。
- 前記電極(G1−A1−T1,G2−A2−T2,G3−A3−T3)の前記開口が、15mm2〜30mm2の範囲の面積であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の検出器。
- 前記電極が、格子(G1,G2,G3)によって構成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の検出器。
- 前記格子(G1,G2,G3)の透過率が、50%より高いことを特徴とする請求項6に記載の検出器。
- 2つの連続した格子間の距離がhで定義され、前記格子内のオリフィスの直径がDで定義されるとき、h/Dで定義される比率が1より大きいことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の検出器。
- 前記電極が、リング(A1−T1,A2−T2,A3−T3)によって構成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の検出器。
- 2つの連続したリング間の距離がhと定義され、前記導電円筒体の直径がDと定義されるとき、h/Dと定義される比率が1より大きいことを特徴とする請求項9に記載の検出器。
- 検出器によって二次電子を検出する方法であって、
前記検出器が、
必要な電荷を収集し、互いに絶縁された3つだけの電極を支持するコレクタ(COL)と、
跳ね返されるべき所定の符号の電荷を跳ね返すための第1の電極(G1,A1,T1)と、
跳ね返されるべき反対符号の電荷を跳ね返すための第2の電極(G2,A2,T2)と、
選択電極(G3,A3,T3)と、を有し、
前記方法において、前記コレクタ(CDL)が基準とされ、
前記第1の電極(G1,A1,T1)に絶対値120ボルト未満の負の第1の直流電圧を印加し、
前記第2の電極(G2,A2,T2)に正の第2の直流電圧を印加し、
印加される負の第3の直流電圧を前記選択電極(G3,A3,T3)に印加する、
ことを特徴とする方法。 - 前記第2の電圧が、120ボルト未満の絶対値を有することを特徴とする請求項11に記載の方法。
- 前記第3の電圧が、60ボルト未満の絶対値を有することを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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