JP2013527486A - 内容物を認証する方法及び内容物を認証する為の特殊ラベル - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2010年3月10日にインド政府チェンナイ特許庁に出願されたインド国特許仮出願第625/CHE/2010号(件名「X−ray image based item counter」)の優先権の利益を主張するものである。
以下の明細書は、本発明の本質を記載するものである。
・各通過点での内容物検査
・内部関係者に関しても全方位の説明機能及び監査機能を与える
・許可されていない開梱及び品物の並べ替えの検出
・オリジナルの品物と偽物とのすり替えの検出
・貴重な、又は破損しやすい託送荷物を輸送する間、通常の顧客満足用追跡における内容物監視を可能にする。
・証拠が具体的である為、法的証拠として許容され得る
各品物には、特殊用途ラベルをタグ付けする必要がある。図1は、人間の目に見えるラベル(001)と、これに埋め込まれた放射線不透過性レイヤ(002)を示している。外部からの目視ではどのタグも対称形に見えるが、内部では、各タグは、図2に示すように、ランダムな方向を向いた放射線不透過性レイヤリングを有している。別の形式のラベルを図13に示す。ここでは、対称形に見える円形ラベルが、放射線不透過性材料の内部レイヤ(018)を有している。通常の場合、各箱には1つのラベルがタグ付けされる。ただし、図3に示すように、箱には複数のラベル(003)をタグ付けすることも可能である。これらのラベルは、貼付時点でのみ自身の信用証明書を取得し、再利用の度に自身の新しい信用証明書を自動取得する。第2の実施形態は、X線ラベルを使用しない外部走査ソリューションであって、不可視パターンを有しており、特殊用途カメラによるデジタル走査が可能であり、基準ラベルのパターンに対する不可視パターンの向きで決まる自身の信用証明書を自動取得する。
この撮像は、高度の物理的セキュリティサーベイランス領域における包装場所で行わなければならない。密封箱の画像は、箱の、異なる2つの側から撮影する。即ち、図4に示すように、品物が重なっている向き(004)と重なっていない向き(005)で撮影する。箱を密封してから、内部撮像(004)及び(005)を行う。基準撮像は、積層された品物の異なる複数のタグの、ランダムな向きの放射線不透過性レイヤリングが重なり合った撮像結果を示すことになる。基準画像は、箱の固有IDをインデックス付けし、デジタル署名を施してから、中央サーバに送信する。
各通過点及び配達場所での箱のX線撮像結果を、基準画像と比較することにより、ランダムな向きの放射線不透過性レイヤリングのX線撮像結果が重なり合った、ラベルのマトリックスが示される。誰かが品物を並べ替えたり、盗んだり、偽物とすり替えたりした場合、撮像結果比較モジュールは、その特定の箱の基準画像と比較して、そのことを検出する。
いずれかの品物が紛失したり、盗まれたりした場合、積層された品物の重なり合った撮像結果は、その特定の行又は列において、大幅に異なった(006)及び(007)になり、画像比較モジュールは、そのことを検出してアラートを発生させる。
いずれかの品物が、形状、サイズ、及び重量が同様である偽物とすり替えられた場合も、その特定の行又は列にある積層された品物に関して、重なり合った撮像結果(008)及び(009)は変化する。画像比較モジュールは、そのことを検出してアラートを発生させる。
2つの類似の品物の位置が入れ替わった場合も、その特定の行又は列にある積層された品物に関して、重なり合った撮像結果は変化する。画像比較モジュールは、そのことを検出してアラートを発生させる。
故意でない人間のミスによって、品物の1つがタグ付けされていない場合でも、基準画像はこれを捕捉している為、これによって誤警報は発生しない。
何らかの偶然によって、2つの品物の向きが完全に同じになった場合、紛失や盗難があっても検出されない可能性がある。ただし、すり替えであれば、検出される。これは、すり替えられた品物の向きが再度同じになることは、実際にはまずないと考えられるからである。しかしながら、このようなまれな可能性を更に低減する為に、2つのタグを用いて、完全に重なり合う数学的確率を組み合わせることにより、2つの品物の向きが完全に同じになるケースを効果的に除外することが可能である。
基準撮像時に、各箱には、ランダム発生させた固有IDを割り当てる。固有IDは、箱の、好ましくは、基準撮像を行ったのと同じ側に貼り付ける。各箱の固有の基準撮像結果にはデジタル署名が施されており、比較の際には、箱の固有IDがインデックス付けされた基準画像をフェッチする。その後の全ての撮像は、基準撮像を行ったのと同じ側から行う必要がある。ネットワークチャネルの保護を強化する為に、基準撮像結果のフェッチは、IPSEC/SSLのような既知のプロトコルにより暗号保護することが可能である。
完璧な比較を行うには、X線撮像結果をクリーンアップすることが必要である。木箱や段ボール箱には、釘や鋲のような金属部品が含まれる場合がある。そこで、X線撮像を行う度に、その撮像結果から、基準となる空箱のX線撮像結果を差し引く必要がある。
画像取り込みモジュールが、正規化された基準画像と正規化された現在のホップの取り込み画像との間に差があると分析した場合、画像取り込みモジュールは更に、その差が、輸送中の品物の水平方向の僅かな動きによるものかどうかを調査する。箱のフル撮像結果を長さ方向及び高さ方向に複数の部分で切り取る(トリミングする)。切り取られた各部分は、深さ方向に積層された品物を表している。水平方向の動きの検出を行うには、切り取られた部分を、基準画像の対応する切り取られた部分から差し引き、次に、基準画像の切り取られた部分を、最近取り込まれた画像の対応する切り取られた部分から差し引く。これら2つの引き算の後、各画素を、水平方向のシフトに関して検査することが可能である。これが本物の水平方向の動きでない場合は、水平方向にシフトする画素の数はごく僅かである。
このモードは、品物の個数を数えることに用いる。この場合は、全てのラベルが、対称形且つ同一の、放射線不透過性材料のレイヤリングを有し、ランダムな向きのレイヤリングを有しない。例えば、タグが円形であれば、放射線不透過性レイヤリングも同じサイズの円になる。これらのタグは、各品物の上面の、X線ビーム方向に放射線透過性である場所に貼り付ける。X線ビームが下向きから上向きになるX線撮像では、フラットパネル検出器に最も近いラベルのサイズがより大きくなる。万一品物が抜き取られた場合は、X線撮像パターン内の円の最大サイズに基づいて、箱から抜き取られた品物の数を計算することが可能である。品物が抜き取られていない場合は、図7に示すように、X線撮像結果内の全ての円(010)が同じサイズになる。図8に示すようなサイズ変化(011)の量は、抜き取られた品物の個数によって決まる。この方法が最も有効に機能するのは、フラットパネル検出器を用いるX線装置に対してであり、箱内の全ての品物のサイズ及び形状が標準的であり、何らかのベンチマークが事前に知られている場合である。
上述の、サイズに基づく分析では、上面からのX線撮像の追加と、更に、ラベルの向きに関係なく撮像時に対称形であるラベルの追加使用とが必要である。ここに提案する一代替方法では、上面からのX線撮像の追加を必要とせず、又、画像比較及び品物の絶対計数の両方に同じラベルを同様に利用する。これらのラベルは、放射線不透過性材料の、(例示に過ぎないが)小型の円形又は小型の矩形の類のパターンを有する。撮像ソフトウェアは、単に、側面からのX線撮像において各行各列の小型パターンの数を数えるだけである。所与の行及び所与の列にある小型パターンの数は、深さ方向に積層されている品物の数を与える。しかしながら、1つ以上のパターンが完全に、又は部分的に、互いに重なり合っている場合には、計数コンフリクトが発生する可能性がある。この計数コンフリクトは、角度が付いたX線により解決可能であり、角度が付いたX線は、X線装置のコンベアベルト上で箱を所定の角度に回転させるだけで達成される。X線に角度を付けると、隠れたパターンが露わになる。例えば、5個の品物が深さ方向に積層されているとして、図9では、1つのパターンが重なりによって隠れている為に、(012)には、小型の円が「A」、「B」、「C」、及び「D」の4個しか表示されていない。箱を回転させると、図10に示すように、角度が付いたX線の中に、5番目のパターン「E」が露わになる(013)。図示したのは、箱のフル撮像結果から切り取った1インチ×1インチの領域であり、これは、所与の行及び列における、深さ方向に積層された5個の品物の撮像結果を表している。角度が付いたX線の中では、1インチ×1.5インチの伸長された領域が切り取られ、隠れていたパターン「E」が露わになり、この情報が基準撮像自体の間にデジタル記録され、配達場所において照合されることが可能である。
この方法は、部分的に重なり合っていて、パターンが円形の場合に限り、適用可能である。この方法は、円をその円周に沿ってトラバースした場合に、円周上の2つの等距離点の両方のx座標及びy座標の絶対差(正であれ負であれ)の総計値が常に同じ(一定)であるという事実を活用するものである。2つ以上の円が部分的に重なり合っている場合、周辺部は幾何学的に円形にはならず、この場合、x座標及びy座標の絶対差の総計値は、重なり合ったパターンのエッジに沿って解析された同じ距離に対して、一定のままにはならない。x座標及びy座標の絶対差の総計値が変化する度に、重なり合ったパターンの数が増え、このトラバースは、パターンの円周上の最初の開始点に到達するまで続く。
偽造を防止する隠された特徴が必要とされることが多い。本発明におけるこの特徴として、箱の認証について説明する。箱を密封したら、不可視パターンを印刷したラベルを、その箱に貼る。注目すべきは、この用途で使用するラベルには、放射線不透過性レイヤリングパターンが用いられず、不可視パターンが印刷されている点である。人間の目には見えないレンジでの走査が可能な特殊用途カメラで、パターンを外部からデジタル走査する。パターンは、任意の形状/サイズであってよく、単にランダムな向きの1本の線であってもよい。線の場合は、向きの度合いを撮像信用証明書にすることが可能である。撮像信用証明書は、包装に印刷された乱数と関連付けることが可能であり、従って、内部関係者によってさえ再クローンやすり替えが不可能な、ピース単位の固有シグネチャになる。偽造防止用複数乱数システムの一方式が、インド国特許第41/CHE/2009号及びPCT国際出願第PCT/IB2010/050940号で開示されている。生産ラインでは、特殊用途カメラ画像取得システムが、各包装を外部から走査し、各包装の撮像信用証明書を固有の英数字信用証明書に関連付ける。この関連付けは、データベースに記録される。ランダムパターンは、任意の形状及びサイズであってよい。基準撮像結果の取り込みは、赤外線カメラのような特殊カメラで行い、この撮像結果を、ピース単位の固有IDと関連付ける。現場での検証時には、プログラムに従って、再度、撮像結果を、固有IDに関連付けられた基準撮像結果と比較する。
この実施形態は、おそらくは、大量輸送業界で有用である。そのような業界では、内部ランダム放射線不透過性レイヤリングを有するスマートラベルを品物毎にタグ付けすることが不可能であり、従って、箱単位の認証だけが必要とされ、箱のサイズはまちまちであるか、注文に応じて決められる。箱の形状が台形であれば、上面と下面の走査で全ての面及びエッジを走査することが可能である。この実施形態では、図11に示すように、2つのラベルを用いる。1つは、基準パターン(014)を与えるベースラベル又は基準ラベルである。もう1つは、比較パターン(016)を有する比較ラベル(015)である。基準パターンの撮像結果は、比較パターン画像の向きを特定することに用いる。従って、箱の走査方向にかかわらず、基準画像に対する比較画像の向きに基づいて、画像分析を行う。両パターンは、肉眼では見えないが(人間の目には見えないインクで印刷されることが好ましい)、適切なカメラによるデジタル走査が可能である。好ましくは、これらのラベルは、セキュリティを高める為に、自己破壊可能でなければならない。比較ラベルは、形状、サイズ、及び貼り付け方において、目視では対称形に見えるはずであり、パターンの向き、パターンの形状、及びパターンのサイズだけが異なるが、これらは、人間の目には見えないインクで印刷されている。これらのラベルは、開口部が密封されるように貼らなければならない。これらのラベルは、同心の2つのラベルであってもよく、大きな直径の基準ラベルの上に、小さな直径のベースラベルを貼り付けてよい。データベースにおいて画像をインデックス付けする為に、これらのラベルにも固有IDを不可視インクで印刷してよい。別の実施形態では、図12に示すように、基準ラベル(017)上に2つの不可視円があってよく、ベースラベル上の円に対する角度が計算される。不可視インクを用いてパターンを作成することが実現不可能な場合は、赤色スクリーンと青色スクリーンとの組み合わせをラベルに対する粘着テープとして用いることが可能である。この場合、パターンは黒色で印刷する。例えば、赤色の背景の基準ラベルにパターンを黒色で印刷し、半透明の濃い青色のテープを用いるとパターンが不可視になるが、赤外線カメラを用いればデジタル走査が可能である。
品物にラベルをタグ付けすることが実行不可能な場合があるが、その場合でも内部監視は必要である。難題となるのは、箱に収容できる品物が金属製であっても非金属製であってもよいことである。箱は、サーモコルブロック又は他の任意の放射線透過性材料で詰め物がなされ、これらに沿ってストラップをかけられる。サーモコルブロックの詰め物は、フラットパネルX線検出器には適しているが、通常の手荷物走査用X線装置の場合は、サーモコルブロックが必要でない可能性があり、箱内の金属製内容物のX線撮像がスマートラベルの撮像と部分的に重なり合うような例外的な場合には、内部の金属製内容物を少し並べ替えることが必要になる場合がある。プラスチックストラップをかける前に、2つのラベルをサーモコルブロック上に配置し、ストラップを固くかけると、これらのラベルは、自身の撮像信用証明書を自動取得する。例えば、図15に示すように、信用証明書は、相対的な向き(019)及び(020)であってよいが、これに限定されない。この箱は、これより大きな容器に入れられ、X線撮像により、信用証明書の検査が行われる。検出できない侵入があった場合は、かけたストラップを切る必要があり、その場合、ラベルは自身の向きを変化させ、撮像信用証明書は自動的に変更される。
・各通過点における密封箱の内側での内容物検査、改変の検出、及び偽造検査
・内部関係者に関しても全方位の説明機能及び監査機能を与える
・許可されていない開梱及び品物の並べ替えの検出
・オリジナルの品物と偽物とのすり替えの検出
・貴重な、又は破損しやすい託送荷物を輸送する間、通常の顧客満足用追跡における内容物監視を可能にする。
・証拠が具体的である為、法的証拠として許容され得る
偽造を防止する隠された特徴が必要とされることが多い。本発明のこの実施形態では、箱の認証について説明する。箱の開口エッジは、不可視パターン(014A)及び(014B)が印刷されたラベルを貼って密封する。注目すべきは、この実施形態で使用するラベルには、放射線不透過性材料の内部レイヤリングが用いられず、不可視パターンを用いる点である。人間の目には見えないレンジでの走査が可能な特殊用途走査装置で、パターンを外部からデジタル走査する。包装への貼り付け後のラベルの走査された撮像結果に見られるように、パターンは、任意の形状/サイズであってよく、単にランダムな向きの1本の線であってもよい。線の場合は、包装上の固定された基準点(014C)に対する、インプリントされたパターンの空間的な向きを、撮像信用証明書にすることが可能である。撮像信用証明書は、包装に印刷された乱数と関連付けることが可能であり、従って、内部関係者によってさえ再クローンやすり替えが不可能な、ピース単位の固有シグネチャになる。生産ラインでは、特殊用途画像取得システムが、各包装を外部から走査し、各包装の撮像信用証明書を固有の英数字信用証明書に関連付ける。この関連付けは、データベースに記録される。ランダムパターンは、任意の形状及びサイズであってよい。基準撮像結果は、特殊スキャナで取り込み、画像から抽出された空間的な向きを、ピース単位の固有IDと関連付ける。現場での検証時には、撮像結果から抽出された空間的な向きを、プログラムに従って、再度、固有IDに関連付けられた基準の空間的な向きと比較する。
この実施形態は、おそらくは、大量輸送業界で有用である。そのような業界では、内部ランダム放射線不透過性レイヤリングを有するスマートラベルを品物毎にタグ付けすることが不可能であり、従って、箱単位の認証だけが必要とされ、箱のサイズはまちまちであるか、注文に応じて決められる。箱の形状が台形であれば、上面と下面の走査で全ての面及びエッジを走査することが可能である。この実施形態では、図11に示すように、2つのラベルを用いる。1つは、基準パターン(014)を与えるベースラベル又は基準ラベルである。もう1つは、比較パターン(016)を有する比較ラベル(015)である。基準パターンの撮像結果は、比較パターン画像の向きを特定することに用いる。従って、箱の走査方向にかかわらず、基準画像に対する比較画像の空間的な向きに基づいて、画像分析を行う。両パターンは、肉眼では見えないが(人間の目には見えないインクで印刷されることが好ましい)、適切なカメラによるデジタル走査が可能である。好ましくは、これらのラベルは、セキュリティを高める為に、自己破壊可能でなければならない。比較ラベルは、形状、サイズ、及び貼り付け方において、目視では対称形に見えるはずであり、パターンの向き、パターンの形状、及びパターンのサイズだけが異なるが、これらは、人間の目には見えないインクで印刷されている。これらのラベルは、開口部が密封されるように貼らなければならない。これらのラベルは、同心の2つのラベルであってもよく、大きな直径の基準ラベルの上に、小さな直径のベースラベルを貼り付けてよい。データベースにおいて画像をインデックス付けする為に、これらのラベルにも固有IDを不可視インクで印刷してよい。固有IDは、セキュリティと追跡を統合する為に、バーコード、QRコード、RFIDタグ、又は磁気ストライプのような任意の追跡技術の形式であってよく、統合された追跡信用証明書の複製が、ラベルの空間的な向きに基づいて検出される。別の実施形態では、図12に示すように、基準ラベル(017)上に2つの不可視円があってよく、ベースラベル上の円に対する角度及び距離が計算される。不可視インクを用いてパターンを作成することが実現不可能な場合は、赤色スクリーンと青色スクリーンとの組み合わせをラベルに対する粘着テープとして用いることが可能である。この場合、パターンは黒色で印刷する。例えば、赤色の背景の基準ラベルにパターンを黒色で印刷し、半透明の濃い青色のテープを用いるとパターンが不可視になるが、赤外線カメラを用いればデジタル走査が可能である。同様に、当業者であれば理解されるように、インプリントされたパターンを不可視にする為に、他の様々な色の組み合わせを用いることが可能である。
内部走査実施形態である内容物検査においては、品物にラベルをタグ付けすることが輸送の観点から実行不可能な場合があるが、その場合でも内部監視は必要である。難題となるのは、箱に収容できる品物が金属製であっても非金属製であってもよいことである。箱は、サーモコルブロック又は他の任意の放射線透過性材料で詰め物がなされ、これらに沿ってストラップをかけられる。サーモコルブロックの詰め物が適しているのは、箱の内部の金属製内容物のX線撮像結果が、スマートラベルの撮像結果と部分的に重なり合っていて、内部の金属製内容物を少し並べ替えることが必要になる場合がある。プラスチック又は伸縮性のストラップをかける前に、2つのラベルをサーモコルブロック上に配置し、ストラップを固くかけると、これらのラベルは、自身の撮像信用証明書を自動取得する。例えば、図15に示すように、信用証明書は、相対的な向き(019)及び(020)であってよいが、これに限定されない。この箱は、これより大きな容器に入れられ、X線撮像により、信用証明書の検査が行われる。検出できない侵入があった場合は、かけたストラップを切る必要があり、その場合、ラベルは自身の向きを変化させ、撮像信用証明書は自動的に変更される。改変検出の外部走査実施形態の場合、ラベルを貼る際には、粘着面が伸縮性ストラップと箱の面の両方を覆うようにする。ラベルの空間的な向きを計算し、これを伸縮性ベルト上のマーキングと組み合わせて、全方位改変検出信用証明書を形成する。箱の他の面/エッジから改変を行うのは、少なくとも伸縮性ストラップを動かさない限り不可能であり、行った場合は、全方位改変検出信用証明書の変化に基づいて検出される。
空間的な向きの活用
角度の刻みを0.05度とすることにより、1つの円形ラベルは、7200通りの固有の組み合わせを有することが可能である。固有の組み合わせの数をより多くするには、隣接する3つのラベルを用いると、固有の組み合わせの総数は3000億を超える(7200×7200×7200)。不可視パターンを使用できない場合は、形状が同じで、色又は寸法が相互混合形式で狭い範囲で様々に異なる複数の可視パターンをラベルに持たせて、スキャナだけが個々のパターンを区別及び選択して空間的な向きを計算することが可能であるようにして、可視パターンを用いた場合でも複製が非常に困難であるようにすることが可能である。
Claims (14)
- 密封箱の内側での内容物の計数及び認証の方法であって、放射線不透過性材料のレイヤリングをランダムに埋め込んだラベルを用いて託送荷物のタグ付けを行い、各ラベルは、外部からの目視では対称形に見えるが、前記ラベルの前記内部放射線不透過性レイヤリングの向きがランダムであることによる、前記ラベルのX線撮像においてのみ検出可能な固有の撮像シグネチャを作成し、最初の貼り付け時又は再利用時に自身の新しい撮像信用証明書を自動取得する、内容物の計数及び認証の方法。
- 前記ラベルは、任意の形状であってよく、好ましくは、最高のセキュリティの為に円形であってよい、請求項1に記載の、内容物の計数及び認証の方法。
- ランダムな向きの放射線不透過性材料を含むラベルの重なり合ったX線撮像結果と、基準画像の、行方向及び列方向に切り取られた部分の重なり合ったX線撮像結果とを比較することにより、品物の紛失、盗難、並べ替え、又はすり替えを検出する、請求項1に記載の、内容物の計数及び認証の方法。
- 基準撮像結果の、行方向及び列方向に切り取られた部分と、最近取得された撮像結果の対応する切り取られた部分との差を監視することにより、箱内の所与の行位置及び列位置においてX線ビームの方向に積層された品物の、輸送中の水平方向の動きを検出することによって、品物の紛失又は盗難又はすり替えの誤警報を特定する、請求項1に記載の、内容物の計数及び認証の方法。
- 各品物の上面に、内部で対称形である放射線不透過性レイヤリングのラベルがタグ付けされた容器を撮像することが可能であり、ラベル同士のX線撮像結果のサイズ分析により、容器内の品物の紛失を検出することが可能である、請求項1に記載の、内容物の計数及び認証の方法。
- 深さ方向に積層された品物の算術的計数は、タグ付け時点でのみ自身の撮像信用証明書を自動取得する各円形ラベルのランダムな向きによるパターンの数をX線撮像時に数えることにより行われる、請求項1に記載の、内容物の計数及び認証の方法。
- パターンの部分的な(又は完全な)重なりに起因する計数漏れは、X線装置のコンベアベルト上で箱を特定の角度だけ回転させて、隠れていたパターンを露わにすることにより解決される、請求項6に記載の、内容物の計数及び認証の方法。
- 部分的に重なり合った円形パターンは、重なり合ったパターンのエッジに沿って解析された等距離に対応する両方のx座標及びy座標の絶対差の総計値を観測することによって検出され、この総計値が、前記エッジに沿って解析された等距離に対して変化する度に、重なり合った円が計数の為に記録される、請求項1に記載の、内容物の計数及び認証の方法。
- 箱と放射線透過性サーモコルブロックとにまとめてストラップをかけ、ランダムな向きの放射線不透過性材料の内部レイヤリングを埋め込んだラベルをストラップベルト内に配置して、ストラップが固くかけられていながらラベルが自身の撮像信用証明書を自動取得するようにし、箱全体をより大きな容器に入れることが可能であり、ホップ毎のX線撮像によって前記信用証明書を検査することによって、内部走査による前記箱の認証を達成する、内容物の認証の方法。
- 肉眼では見えないインクで印刷される、サイズ、形状、及び向きがランダムなパターンを包装上に印刷し、特殊カメラで取り込まれた、ピース単位の基準撮像結果に、データベースにおいて、ピース単位の固有IDをインデックス付けして、隠された偽造防止の実装とする、隠された偽造防止の方法。
- 赤色の背景にパターンが黒色で印刷された基準ラベルの上に半透明の濃い青色の粘着テープを用いることにより、不可視インクを用いることなく、且つ、デジタル走査は可能であるように、基準ラベル上のパターンを不可視にする、外部走査による内容物の認証の方法。
- 箱の開口エッジに2つのラベル、即ち、比較ラベル及び基準ラベルを適用することにより、方向にとらわれない外部画像走査による箱認証を達成し、両ラベルのパターンは、人間の目には見えないインクで印刷し、取得された撮像結果を、基準ラベル上のパターンに対する比較ラベル上のパターンの向きに関して分析し、前記関連付けが、特殊カメラにより、且つ箱単位の固有IDと関連付けられて、固有の信用情報としてデータベースに記録される、外部走査による内容物の認証の方法。
- 使用される前記基準ラベルは、任意の形状であってよく、好ましくは、最高のセキュリティの為に円形である、請求項12に記載の、内容物の認証の方法。
- 箱の全ての面及びエッジの全方位走査を行って、隠れた侵入を検出することを、2台の特殊用途カメラがマウントされたプラットフォームにおいて透明な棚板に台形形状の箱を配置し、1台のカメラで上面から走査し、もう1台のカメラで下面から走査することにより行う、請求項12に記載の、外部走査による内容物の認証の方法。
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