JP2013527388A - 液体の分配装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、液体を分配するための装置に関し、その装置は、液体流入口３及び複数の液体流出口７を有する分配チャンバ１２を含む。突起部１９、２０が、液体流出口７の間で分配チャンバ１２中に伸び、これにより沈殿物が定着し得るデッドスペースが生じないようになっている。

Description

本発明は、液体の分配装置に関するものであり、その分配装置は、分配チャンバ、分配チャンバの側面に配置される液体流入口、及び対向する側面に配置される複数の液体流出口を含む。

液体流を複数の流出する部分流に分配することは、多くの異なる用途で行われる。そのような分配用の装置は、液体流を分配するように導くラインが、チャンバ中に繋がり、ラインが、そのチャンバから伸びて部分流を導くように、構築されることが多い。したがって、平坦で円筒形の形が、もっとも一般的であり、液体流入口が、チャンバの平坦な側面に配置され、液体流出口が、対向する側面に分散して配置される。

縣濁液を分配するためにそのような分配装置を使用すると、問題が起きる可能性があることが判明した。チャンバ中の流動状態は、液体流入口から液体流出口への真っすぐな接続ラインに沿って、もっとも強い流れが生じ、一方これらの強い流れの間に、液体運動がわずかしかない領域が、存在するような状態である。これらのデッドスペース中では、縣濁液の分離及び固体の沈殿が生じる。これは、しばしば、動作の最中に機能不良をもたらすことになり、具体的には、沈殿材料の要素が、かなり大きい沈殿片の形で落下して、流出口ライン中に入り込む。

したがって、本発明の目的は、主として縣濁液に適し、それによって上述の問題を回避できる分配装置を見出すことである。

本発明によれば、この目的は、液体流出口の間で、突起部がチャンバ中に突き出ていると、達成される。

好ましい実施例によれば、これらの突起部は、実質的に三角形であり、先端がチャンバの中心に向けられる。さらなる好ましい実施例によれば、この目的は、平坦で円筒形のチャンバ中に挿入され、円筒形の外壁及び星形状の窪み部を有する挿入物によって、達成される。

以下に、本発明の好ましい例示の実施例を添付図面によって述べる。

縣濁液のための分配器の分解組立図である。 組み立てられた分配器の断面図である。 分配器の別の実施例の分解組立図である。

図１に示す分配器は、その中心には、チューブ接続部３の形の液体流入口２が配置される、流入口側の円筒形プレート１と、チューブ接続部７の形の液体流出口が、均一の角距離で分散させて配置されている、流出口側のプレート６とからなる。本例示の実施例は、６つの流出口を有する。しかし、もっと少ない流出口、すなわち３つ〜５つの流出口、又は７つ以上の流出口とすることも可能である。

図２に示すように、流出口側のプレート６は、円筒形の深化部９を画定する、円周上の突出縁部８を有する。流入口側のプレート１は、流出口側のプレートと向かい合う内側部分４と、フランジ形状の外側部分５とを有する。内側部分４の直径は、深化部９の内径に対応しているため、組み立てられた状態では、内側部分４が、深化部９中に位置決めされ、フランジ形状の部分が、縁部８に接触して位置するようになっている。

組み立てられた状態では、２つのプレートは、キャップ・ナット１１によって結合され、ナット１１は、流出口側のプレートの外側側面上のねじとかみ合う。２つのプレートは、組み立てられた状態では、図２の右側に示すように、平坦で円筒形の中間スペース１２が、それらの間に生成され、分配チャンバを形成する。図２の右側ではチャンバが明確化の目的のために空で示されている。

円筒形の外壁１４及び星形状の窪み部１５を有する挿入物１３が、前記中間スペース１２中に挿入される。挿入物は、弾性材料から、例えば、ＰＴＦＥ、シリコーンなどから製作し、同時に、プレートの間を密閉する機能をもたらすことが好ましい。窪み部の外側に向けられる先端１６の数は、流出口の数に対応する。挿入物は、位置付けカム１７を有し、それは、窪み部の先端が、流出口でそれぞれのケース中に位置付けされるように、深化部の壁中の対応する溝１８とかみ合う。この方法では、流出口の間のスペースは、三角形の突起部１９によって先端の間で満たされる。すなわち、固体の沈殿が起こり得るデッドスペースは、もはや存在しない。

図３に示す実施例は、図１及び図２に示す分配器と同じ方法で構築され、流入口側のプレート１、流出口側のプレート６及びキャップ・ナット１１を含んでいる。しかしながら、挿入物が設けられないという差があり、三角形の突起部２０は、流入口側のプレート１の前面端部上に一体で形成されるようになっている。プレートの間を密閉するために、Ｏリング２１が設けられる。

図１及び図２に示す実施例は、特に既存の分配器を改良するのに適する。さらに、この実施例は、挿入物を交換することによって、流出口の数を変更することが可能である点で、特に自由度が大きい。

Claims (3)

1. 液体の分配装置であって、
   ２つの円形プレートの間に配置される平坦で円筒形の分配チャンバと、
   前記分配チャンバに隣接する前記一方のプレートの上に配置される液体流入口と、
   対向するプレート上に配置される複数の液体流出口とを含む装置において、
   前記複数の液体流出口の間に、半径方向で内側に向けて狭くなる突起部が、前記分配チャンバ中に突出し、
   前記突起部は、前記分配チャンバに実質的に星形形状の境を成すことを特徴とする、分配装置。
2. 前記突起部は、実質的に三角形であり、先端が分配チャンバの中心を向くように方向づけられることを特徴とする、請求項１に記載の分配装置。
3. 前記分配チャンバ中に挿入される挿入物を特徴とし、前記挿入物は、円筒形の外壁及び星形状の窪み部を有する、請求項１に記載の分配装置。

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