JP2013524428A - X線管の回転陽極用軸受システム - Google Patents

X線管の回転陽極用軸受システム Download PDF

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Abstract

本発明は、X線管(23)の回転陽極(24)のための軸受システム(1)に関する。軸受システムは回転陽極(24)を支持するためのシャフト(2)を有し、シャフトは2つのスウォッシュリング(7)によって囲まれる。さらに、シャフト(2)を囲むジンバルリング(4)が設けられ2つのスウォッシュリング7の間に配置される。このジンバルリング(4)は、ジンバルリング(4)がシャフト(2)の長手方向軸に対して傾斜可能であるように、シャフト(2)にヒンジ式に動くように接続される。さらに、本発明は、このような軸受システム(1)を有するX線管(19)およびイメージングシステム(15)に関する。

Description

本発明は、X線管の回転陽極用軸受システム、並びにどちらもこのような軸受システムを有するX線管およびイメージングシステムに関する。
陽極ディスクが高回転速度で回転するので、回転陽極を有するX線管は洗練された軸受システムを必要とする。先進的なX線管では、この軸受システムは、シャフト上の回転陽極を支持するラジアルおよびアキシャル軸受を含む流体金属潤滑システムである。
特許文献1は、このような回転陽極X線管を開示する。そこに開示された軸受システムはアキシャル軸受部およびラジアル軸受部を有し、これらの軸受部は、アキシャル軸受部およびラジアル軸受部の対称軸が2つの軸受部材の回転中に回転軸周りの揺動運動を実行し得る方法で接続される。アキシャル軸受部は、陽極シャフトを囲むリング形状ディスクによって形成される。ディスクは、ディスク表面に平行に延びるとともにシャフト内のさらなるボアを通って案内されるピンが挿入されるボアを備える。シャフトのボアに小さなクリアランスで置かれたピンの中心区域は、このピンが前述の領域に有限曲率半径を有するように球形となるように丸い。このように、ピンに強固に接続されたディスクは、陽極シャフトに対して垂直な位置から任意の所望の方向に小さい角度で傾けられ得る。この可動性は磨耗に良い影響を及ぼす。
米国特許第6,064,719号
本発明の目的は、X線管の回転陽極用の代替軸受システムを提供することである。
この目的は、独立請求項による軸受システムによって解決される。有利なさらなる発展は従属クレームの対象である。
実施形態によれば、X線管の回転陽極を支持するための軸受システムが提供される。この軸受システムは、回転陽極を支持するためのシャフトを有する。好ましくは、このシャフトは、冷却流体を内部に長手方向軸に沿って案内するために中空である。さらに、シャフトを囲む2つのスウォッシュリング(swash ring)が設けられる。好ましくは、これらの2つのスウォッシュリングは直接シャフトを囲む、すなわち、潤滑流体を除いてシャフトとスウォッシュリングとの間に他の部品は配置されない。これらの2つのスウォッシュリングの間には、シャフトを囲むジンバルリングが配置され、ジンバルリングは、ジンバルリングがシャフトの長手方向軸に対して傾斜可能であるように、シャフトにヒンジ式に動くように(hingeably)接続される。この実施形態は、ジンバル部品をシャフトに接続するために貫通孔が必要とされないという利点を有する。これは、シャフトの安定性を保持するとともに、例えば、冷却流体が案内される、冷却チャネルとして使用するために、シャフトの内部を中空に保つ機会を与える。
さらなる実施形態によれば、ジンバルリングは、2つのリング部分から構成される。ジンバルリングがシャフトから容易に取り外され得るとともに新しいものによって交換され得るので、これは良好な整備性の利点を提供する。
本発明はまた、上述の実施形態の1つによる軸受システムを有するX線管およびイメージングシステムも提供する。
X線管のための回転陽極のシャフトを支持するためのアキシャル軸受を提供することは、本発明の要点として見なされることができ、アキシャル軸受の中央部品は、2つのディスク形状スウォッシュリングの間に保持される2つの実質的に半円のジンバル部品であり、ジンバル部品は、シャフトに対するジンバルジョイントを形成する形状ロック(form−lock)(例えば、突起)を有する。
図1は、本発明の実施形態による軸受システムの3次元の分解組立図を示す。 図2は、図1の軸受システムの幾つかの部品の3次元の図を示す。 図3は、図1の軸受システムの大部分の部品の断面図である。 図4は、本発明の実施形態による軸受システムの完全に組み立てられた図である。 図5は、本発明の実施形態による回転陽極および軸受システムの3次元の断面図を示す。 図6は、本発明の実施形態による医療用イメージングシステムを概略的に示す。
図1は、本発明の実施形態による軸受システム1の3次元の分解組立図である。陽極シャフト2は、好ましくは陽極ディスクの形態であって図5に関連して記載されている、回転陽極を支持する。シャフト2は、その長手方向の長さに沿って異なる外径の断面を持つ円筒形状を有し、シャフト2の中央部分は最大外径を有する。中央部分に隣接して、シャフト2は、2つの止まり穴3を備える軸受部分を備える。止まり穴3は、直径方向に設けられ、好ましくは、基本的に一定の直径を有するとともに、外側からシャフト2の中心向かって、シャフト2の壁の厚さの半分を通って延びる穴である。さらに、軸受システム1は、2つのリング部分5によって形成されるジンバルリング4を有する。それぞれのこのリング部分5は、基本的に形状が半円形であり、各リング部分5の円形の長手方向の長さは実際、正確な半円形から得られる長さより長い。ジンバルリング4の内径はシャフト2の軸受部分の外径より僅かに大きい。これらのリング部分5のそれぞれは、リング部分5の(シャフト2に向かう)内面から延びるとともにシャフト2に設けられた止まり穴3のサイズおよび形状に対応する突起6を有する。シャフト2の長手方向において、ジンバルリング4の両側には、ディスク形スウォッシュリング7が設けられる。ジンバルリング4およびスウォッシュリング7を有する組立体は、2つの外側リング8およびスペーサリング9によって覆われる。より詳細には、これらの外側リング8のそれぞれは基本的に、シャフト2の軸受部分の外径に対応する直径を有する中心孔を持つディスク形状である。外側リング8の外径は基本的にスペーサリング9の外径に対応する。スペーサリング9もまた、スウォッシュリング7の外径より僅かに大きい直径を有する中心孔を持つディスク形状である。図1に示された軸受システム1を組み立てるとき、ジンバルリング4およびスウォッシュリング7を有する組立体は、2つの外側リング8の間に配置されるとともに、スペーサリング9もまた2つのスウォッシュリング7およびジンバルリング4を囲む外側リング8の間に配置される。図1に示された全ての構成要素は好ましくはモリブデンで作られ、タングステンでも作られ得る。説明された軸受システム1は、流体潤滑剤、例えば、液体金属、ガリウム合金、ガリンスタン(ガリウム−インジウム−スズ)、油潤滑剤または水が少なくとも説明された軸受部品の間に提供される、アキシャル流体軸受システムを形成する。アキシャル軸受面は、スウォッシュリング7と外側リング8との間に形成される。
図2は、軸受システム1のジンバルリング4およびスウォッシュリング7をより詳細に示す。既に上で述べたように、ジンバルリング4は、リング部分5の端部が互いに重なるような円周方向における長手方向の長さを有する2つのリング部分5を有する。各端部でのこの重なりを実現するために、リング部分5の断面の一方の半分(シャフト2の長手方向に垂直な面によってリング部分を分割するときの半分)はリング部分5の円周方向に延びる溝部10を備え、端部の断面の他方の半分はリング部分5の円周方向に延びる歯部11を備え、この歯部11の形状は溝部10の形状に対応する。リング部分5は同一に形成され、このように、それらが互いに反対に配置されたとき、それらが互いに噛み合うように、一方のリング部分5の歯部11は他方のリング部分5の溝部10に対向する。しかし、リング部分5を、本発明の範囲から離れること無しに、非同一に設計することも可能である。円周の長手方向に関して、この長手方向の中央において、各リング部分5の内面は、リング部分5の内面からある距離突出する円柱状の突起6またはボルトを備え、突出長さは基本的にシャフト2に形成された止まり穴3の深さに対応する。突起6は、シャフト2に取り付けられるジンバルリング4に対して直径方向に配置される。円柱状の突起6の中心対称線は互いに一致するとともに、その周りをジンバルリング4がシャフト2の長手方向軸に対して傾斜可能であるジンバル軸を形成する。
より詳細には、リング部分5の重なる端部は以下のように構成される。溝10は、シャフト2の長手方向軸に垂直な平面内に置かれるとともにリング部分5の断面を2つの半部に分割する第1の壁によって画定される。反対側では、溝10は第1の壁に平行な第2の壁によって画定され、第2の壁はリング部分5の端部までの中間の距離を置かれる。さらに、溝10は、ジンバル軸に垂直な平面内に置かれるベース壁によって画定される。これらの3つの壁は、唯一の溝10の境界壁を形成する。歯部11を含む半分の断面の残りの断面は、リング部分5のそれぞれの端部までの距離のある部分を突出するとともに、ジンバル軸に垂直な平面内に置かれる前面で終端する突出部を規定する。歯部11は階段形歯部に対応して形成され、階段形の側面は、ジンバル軸に垂直な平面内に置かれる溝部10(噛み合うことが想定される)を向く。
さらに、各リング部分5の各端部は案内突起12を備える。これらの案内突起12はリング部分5の側面から突出する(リング部分5の表面は隣接するスウォッシュリング7に面する)。より詳細には、案内突起12は、それぞれの他方のリング部分5の重なる端部とは反対方向にリング部分5の側部から延びる。突起12の面の1つはリング部分5の半径方向外側の面に対応し、突起12の面のもう1つはリング部分5の半径方向内側の面に対応し、突起12の突出方向に延びる2つの残りの面はジンバル軸に垂直な面内にある。ジンバルリング4の半径方向に沿った突起12の断面が基本的にU字形状であるように、隣接するスウォッシュリング7に面する突起12の表面は凹面である、すなわち、突出長さが突起12の中心で最も小さい。この説明において用語「半径方向」を使用するとき、方向はシャフト2の長手方向軸に垂直な面内にあることを意味し、方向はシャフトの断面の中心を貫通する、または円形の他の部品の中心を貫通する。
2つのスウォッシュリング7は、ジンバルリング4の外径より僅かに大きい(1−2mm)外径およびシャフト2の軸受部分の外形より少し大きい内径を持つディスク形状である。スウォッシュリング7は基本的に方形の断面を有する。ジンバルリング4に面する側では、各スウォッシュリング7は、2つの凹部または切り欠き部13を有する。切り欠き部13は、スウォッシュリング7に直径方向に形成され、ジンバルリング4に面する切り欠き部13の面は、凸であるとともに突起12の形状に対応する、すなわち、切り欠き部13の中央は最小の深さを有する。また、対向する切り欠き部13に面する突起12の表面を平面に形成するとともに、切り欠き部13の対向する面を凸面に形成することも可能である。同様に、対向する切り欠き部13に面する突起12の表面を凸面に形成するとともに、切り欠き部13の対向する面を凹面に形成することも可能である。
突起12は対応する切り欠き部13とともに2つの機能を有する。一方では、それらはスウォッシュリング7とリング部分5またはジンバルリング4との間の案内境界面(a guiding interface)を形成する。これは、リング部分5およびスウォッシュリング7が互いに対してジンバル軸に垂直な半径方向にスライドされ得るように、突起12および切り欠き部13が形成されることを意味する。これは、ジンバル軸に垂直な突起12の既に説明された面によって実現される。他方、突起12は対応する切り欠き部13とともにリング部分5のシャフト2への固定を形成する。これは、突起12および切り欠き部13が、ジンバル軸に沿ったまたは円柱状突起6の対称線に沿った半径方向におけるリング部分5とスウォッシュリング7との間の相対運動をブロックすることで実現される。したがって、リング部分5は、突起6が止まり穴3に半径方向に挿入されるようにリング部分5をシャフト2の上に半径方向に取り付けることによって、および、突起12を切り欠き部13内に挿入することによって、シャフト2に取り付けられる。この状態において、突起12および切り欠き部13の当接面はジンバル軸に沿った半径方向におけるリング部分5の移動をブロックする。
図3は、スペーサリング9を除いた、図1に示された軸受部品の断面図である。断面図は、ジンバル軸およびシャフト2の長手方向軸を含む平面に沿って示される。図3から、突起6および止まり穴3の形状が互いにどのように対応するかが導き出され得る。この実施形態にしたがって軸受システム1を組み立てるとき、第1の外側リング8はシャフト2の軸受部分上を、シャフト2の外側端部から外側リング8が軸受部分からシャフト2の中央部分への移行部を形成する隆起部に当接するまでスライドされる。冷却流体、好ましくは上述の潤滑剤としての液体を案内するように適合された潤滑剤通路14を形成するために、シャフト2の内部は中空である。
図4は図1の全ての部品が組み立てられた状態を示す図2の上面図である。使用中、シャフト2、リング部分5およびスウォッシュリング7は回転しておらず、外側リング8およびスペーサリング9が陽極ディスク24(図5参照)とともに回転する。シャフト2の外形とジンバルリング4/スウォッシュリング7の内径との間には、シャフト2に対する小さい傾斜運動を可能にするために小さいクリアランスがある。この傾斜運動は、スウォッシュリング7の外径とスペーサリング9の内径との間のクリアランスによっても可能にされる。スウォッシュリング7とそれぞれの対向する外側リング8との間には、ジンバル軸の周り且つシャフト2、すなわちシャフト2の長手方向軸、に対する、ジンバルリング4およびスウォッシュリング7の小さい傾斜運動を可能にする小さいクリアランスもある。さらに、ジンバルリング4が切り欠き部13の底面および突起12のそれらに対向する面を介してスウォッシュリング7のみに接触するように、スウォッシュリング7の側面とジンバルリング4の対向する面との間に小さいクリアランスがある。上で説明したように、突起12および切り欠き部13によって形成される境界面は、シャフト2の長手方向に対するジンバルリング4の傾斜がスウォッシュリング7の傾斜を引き起こすように、ジンバル軸に垂直な半径方向のスライド運動を可能にする。上述のように、突起12および切り欠き部13のこれらの対向接触面が凸/凹であるので、ジンバルリング4とスウォッシュリング7との間の小さい相対回転運動、すなわちジンバル軸に垂直な半径方向軸周りの回転相対運動も可能にされる。
部品間のこれらの小さい相対運動は、より良い軸受性能が達成され得るという効果がある。陽極ディスク24は高回転速度で回転している。技術水準から知られたらせん状の溝のようなある種の対策により、潤滑液が潤滑されなければならない部品に供給される。回転陽極を止めるとき、シャフト2の回転速度はある回転速度(いわゆる「ランディング回転速度」)より低くなるまで減少するとともに潤滑膜の破断は軸受の回転部品がほとんど急にまたは非常に速く停止することをもたらす。出来るだけ長く潤滑膜の破断を避けるために、互いに対して滑る面は互いに出来るだけスムースに接触しなければならない。製造公差を補償するために、これは軸受システムの部品の上述の相対運動によって達成される。
図5は、どのように軸受システム1が陽極ディスク24に接続されるかの3次元の断面図を示す。上述のように、シャフト2は、特に軸受が取り付けられる領域において、すなわちシャフト2の軸受および中央部分において、モリブデンまたはタングステンで作られる。しかし、シャフト2をX線管内に、例えば、シャフト2をX線管のケースにろう付けすることによって、取り付けるために必要とされるシャフト2の部分25は、シャフト2にろう付けされた鋼製部品または鋼板で形成される。シャフト2の中央部分は、シャフト2の中央部分とともにラジアル軸受を形成するラジアル軸受部分26によって囲まれる、すなわち、中央部分の外側表面およびラジアル軸受部分26の内側表面はラジアル軸受面を形成する。外側リング8、スペーサリング9およびラジアル軸受部分26は、ねじまたはボルト27によって互いに固定して取り付けられる。さらに、スペーサリング9およびラジアル軸受部分26は、陽極ディスク24および陽極ディスク24を駆動するための電気モータのロータ28に固定して接続される。陽極ディスク24は、アキシャル軸受システム1の右側または左側に設けられ得る。既に述べたように、使用中、シャフト2はリング部分5およびスウォッシュリング7とともに回転しない。これに対して、外側リング8、スペーサリング9、ラジアル軸受部分26、ロータ28および陽極ディスク24はシャフト2の周りに回転する。
図6は、上述の軸受システム1が使用され得る複合的な医療用の表示/画像を生成するために医療用イメージングシステム15を概略的に示す。医療用イメージングシステム15は、画像取得装置16、データ処理ユニット17およびディスプレイ装置18を有する。例えば、医療用イメージングシステムは、X線管19を有するX線イメージングシステムである。テーブル20が検査される患者21を受け止めるために備えられる。さらに、X線画像検出モジュール22がX線管19の反対側に配置される。後者はデータを検出モジュール22およびX線管19の両方に接続されたデータ処理ユニット17に送る。データ処理ユニット17はテーブル20の近くに置かれる。さらに、ディスプレイ18は、X線イメージングシステムを操作する人に情報を表示するためにテーブル20の近くに配置される。また、インターフェースユニット23がユーザによって情報またはコマンドを入力するために配置される。基本的に、画像検出モジュール22は、対象をX線照射にさらすことによってイメージデータを生成し、画像はデータ処理ユニット17でさらに処理される。図示された例はいわゆるCTタイプのX線画像取得装置であることに留意されたい。本発明はまた、CVタイプのX線画像取得装置等、他のタイプのX線画像取得装置にも関連する。
上述の実施形態では、リング部分5の突起6がシャフト2の止まり穴3内に挿入されることになっているが、シャフト2に突起を設けるとともにリング部分5に対応する穴または溝を設けることも可能である。また、シャフト2およびリング部分5に溝を設けるとともに、シャフトの溝を対応するリング部分の溝に接続する追加的なボルトを提供することも可能である。同様に、スウォッシュリング7がリング部分5の切り欠き部に適合する突起を備えるように、突起12と切り欠き部13を交換することも可能である。
本発明の教示が上述の実施形態の任意の組合せを包含することは明らかである。
本発明が図面および上述の説明において詳細に図示され説明されたが、そのような図示および説明は、説明的または例示的と見なされるべきであって、限定的と見なされるべきではなく、本発明は、開示された実施形態に限定されない。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせが有利に利用されることができないことを示すものではない。請求項におけるいずれの参照記号も、請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (11)

  1. X線管の回転陽極用軸受システムであって:
    前記回転陽極を支持するシャフトと;
    前記シャフトを囲む2つのスウォッシュリングと;
    前記シャフトを囲むとともに前記2つのスウォッシュリングとの間に配置されるジンバルリングと、を有し;
    前記ジンバルリングは、前記ジンバルリングが前記シャフトの長手方向軸に対して傾斜可能であるように、前記シャフトにヒンジ式に動くように接続される、
    軸受システム。
  2. 前記ジンバルリングは2つのリング部分から構成される、
    請求項1に記載の軸受システム。
  3. 前記シャフトに取り付けられたとき、前記リング部分は端部において重なる、
    請求項2に記載の軸受システム。
  4. 前記シャフトと前記ジンバルリングとの間の前記ヒンジ式に動く接続は、前記ジンバルリングに2つの突起を設けるとともに、前記シャフトに2つの対応する止まり穴を設けることによって、実現される、
    請求項1に記載の軸受システム。
  5. 前記シャフトは、冷却流体を案内するために中空である、
    請求項1に記載の軸受システム。
  6. 前記ジンバルリングと前記2つのスウォッシュリングそれぞれとの間に、形状ロックが提供され、前記形状ロックは、前記ジンバルリングと前記2つのスウォッシュリングそれぞれとの間の前記ジンバルリングの半径方向における移動可能な相対運動を可能にする、
    請求項1に記載の軸受システム。
  7. 前記形状ロックは、前記可能な移動運動方向に垂直な半径方向における相対運動を妨げる、
    請求項6に記載の軸受システム。
  8. それぞれの前記リング部分は、各端部において、断面の一方の半分に円周方向に突出する歯部を備えるとともに、断面の他方の半分に円周方向に延びる溝部を備え、
    両方の前記リング部分が前記シャフトに取り付けられたとき、1つの前記リング部分の歯部は他方の前記リング部分の溝部に噛み合う、
    請求項3に記載の軸受システム。
  9. 前記軸受システムは流体軸受システムである、
    請求項1に記載の軸受システム。
  10. 請求項1に記載の軸受システムを有するX線管。
  11. 請求項1に記載の軸受システムを有するイメージングシステム。
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