JP2013522941A - 中継強化型アクセスネットワークにおける信号送信の最適化 - Google Patents

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Abstract

中継強化型アクセスネットワークにおける信号送信の最適化。中継強化型アクセスネットワークの少なくとも1つの中継ノードに関連する少なくとも1つの信号メッセージを、少なくとも1つの所定の信号インターフェイスを介して受け取ること、この少なくとも1つの信号メッセージから、それぞれの中継ノードに関連する信号を無関係性及び/又は冗長性に関して集中化すること、及びこの集中化した信号を信号メッセージに含め、少なくとも1つの所定の信号インターフェイスを介してそれぞれの中継ノードへ向けて転送することを例示的に含む、中継強化型アクセスネットワークにおける信号送信を最適化するための対策を提供する。この対策を、例示的に、中継強化型LTEアクセスネットワークにおけるX2メッセージングを最適化するために応用することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、中継強化型アクセスネットワークにおける信号送信の最適化に関する。
(例えば、GSM(登録商標)(グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ)、GPRS(汎用パケット無線サービス)、UMTS(ユニバーサル移動体電気通信システム)のような)移動体通信システムなどの無線通信システムの開発では、これらの無線アクセス部分を進化させる努力が行われている。これに関連して、現在では、(例えば、GSM(登録商標) EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)及びユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)などの)無線アクセスネットワークを進化させる取り組みが行われている。このような改善された無線アクセスネットワークは、(例えば、進化型地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)などの)進化型無線アクセスネットワーク、或いはロングタームエボリューション(LTE)又はLTE−Advancedの一部と称されることがある。このような名称は、主に3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)用語に由来するものであるが、以下におけるこれらの名称の使用は、それぞれの記載を3GPP技術に限定するものではなく、一般に、基本となるシステムアーキテクチャを問わずあらゆる種類の無線アクセスの進化について触れるものである。別の適用可能な広帯域アクセスシステムの例としては、例えば、WiMAX(ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス)としても知られているIEEE 802.16を挙げることができる。
以下では、理解を容易にするために、本発明及びその実施形態との関連で応用可能な広帯域無線アクセスネットワークの非限定的な例として、LTE(3GPP用語によるロングタームエボリューション)又はLTE−Advancedを取り上げる。しかしながら、以下で説明するものに匹敵する特徴及び特性を示す限り、あらゆる種類の無線アクセスネットワークを同様に応用することができる。
一般に、セルラーシステム、特にアクセスネットワークの開発では、1つの概念として通信中継が提案されてきた。通信中継では、ユーザ装置又は端末(UE)が、無線アクセスネットワーク(RAN)の(eNodeB又はeNBなどと呼ばれる)無線基地局などのアクセスノードに、直接ではなく中継ノード(RN)を介して接続される。セルラーシステムにおけるカバー範囲を拡張するための概念として、中継ノードRNを経由する通信中継が提案されてきた。このカバー範囲の拡張という主な目的とは別に、中継概念の導入は、高シャドーイング環境において高ビットレートのカバー範囲を提供し、ユーザ装置における平均無線送信電力を削減し(これにより、バッテリー寿命が延びる)、セル容量及び実効スループットを強化し(例えば、セル端容量を増加させてセル負荷のバランスをとること)、無線アクセスネットワークの全体的な性能及び開発コストを高める上で役立つことができる。
図1に、例えば、無線中継拡張機能を備えたロングタームエボリューション(LTE)RANなどの中継強化型アクセスネットワークの典型的な展開シナリオの概略図を示す。図1に示すように、セル端及び/又は高シャドーイングエリアなどの不利な位置にあるUEは、それぞれのRNを介していわゆるドナー基地局(DeNB)に接続される。DeNBとRNの間のリンクは、バックホールリンク、中継リンク、又はUnリンクと呼ぶことができ、RNとUEの間のリンクは、アクセスリンク又はUuリンクと呼ぶことができる。
UEの進化型パケットシステム(EPS)ベアラを、異なるサービス品質(QoS)パラメータを特徴とするコアネットワーク(CN)とUEの間の仮想接続と見なすことができ、従って、このベアラに属するトラフィックは、ゲートウェイとUEの間の異なるノード上でこれらのパラメータに従って処理される。一方、RNとDeNBの間には、Unベアラとも呼ばれるRNベアラが定義される。UE EPSベアラとRNベアラのマッピングは、(UE EPSベアラごとに1つのUnベアラが存在する)1対1、又は(複数のUE EPSベアラが1つのUnベアラにマッピングされる)多対1のいずれかで行うことができる。多対1のマッピングは、QoS要件などのマッピング基準に基づくこともでき、又はUE単位で行うこともできる(すなわち、QoSに関わらず、所与のUEの全てのベアラに対して1つのUnベアラ)。
LTE及びLTE−Advancedにおいては、現在のところ、タイプI RNとも呼ばれるレイヤ3(L3)RNが、中継の拡張に関する研究の基本ケースと考えられている。現在では、中継アーキテクチャ候補として4つの選択肢が考えられており、これらの詳細については本発明の対象外である。この4つの中継アーキテクチャ候補は、2つのカテゴリに分類することができる。第1のカテゴリの中継アーキテクチャでは、DeNBが、個々のUE EPSベアラを認識しない。すなわち、DeNBからは、中継されるUEが見えず、DeNBは、中継されるUEが接続されているRNしか認識しない。従って、このような中継アーキテクチャでは、多対1のマッピング、特にQoSベースのマッピングのみがサポートされる(QoSマッピングは、例えば、サービス品質クラス識別子(QCI)などのQoSパラメータに従って、IPヘッダのType of Service(TOS)フィールドにマーキングすることを通じてDeNBよりも先にノード内で行われると仮定する)。
第2のカテゴリの中継アーキテクチャでは、DeNBが、中継されるUEの全ての個々のUE EPSベアラを認識する。すなわち、DeNBは、中継されるUE、及び中継されるUEが接続されているRNを認識する。従って、このような中継アーキテクチャでは、(UE単位のマッピングを含む)多対1のマッピング及び1対1のマッピングをいずれもサポートすることが可能であり、UE EPSベアラの情報がDeNBにおいて見えるので、DeNB自体においてマッピングを行うことができる。多対1のマッピングを使用する場合でも、第2のカテゴリのアーキテクチャでは、マッピング処理において(QCIに加えて)全てのQoSパラメータを使用できるので、第1のカテゴリのアーキテクチャと比較して、より適切なマッピングを利用することができる。
DeNB−RNのリンクとRN−UEのリンクとの間のリソースの分割は、DeNB及びRNに接続されているUEの数に応じて動的又は準動的に行うことができる。以下では、DeNBに接続された各RNに接続されているUEに各RNがサービスを提供するために使用できるリソースをDeNBが割り当てる集中型リソース分割を前提とする。DeNBによって割り当てられたリソースのみを利用できると仮定すれば、ユーザスケジューリングはRNにおいて行われる。ただし、同様に分散型リソース分割を使用することもできる。
LTE及びLTE−Advancedにおいては(すなわち、リリース8仕様においては)、異なるベンダがE−UTRANなどの無線アクセスネットワーク内に提供することができる無線基地局、すなわち2又はそれ以上のeNBを相互接続するためのインターフェイスとして、いわゆるX2インターフェイスが指定されている。X2インターフェイスは、信号情報及びユーザデータの交換をサポートするようになっており、対応するeNB間に物理接続が存在しない場合でも実現可能なポイントツーポイントの論理インターフェイスである。
X2インターフェイス上における情報交換の主な目的は、UEモビリティ、負荷バランシング、及びセル間干渉制御に関するものである。
UEモビリティに関しては、X2インターフェイスが、UEモビリティのためのデフォルトインターフェイスとして定義される。これにより、ソース及びターゲットeNBが、コアネットワーク(CN)の関与を伴わずにX2インターフェイスを介して直接通信するので、ハンドオーバ準備中にかかる時間及びデータ転送時間が短縮されることによって全体的なハンドオーバ処理が加速する。
負荷バランシング(LB)に関しては、LTE及びLTE−Advancedには集中型の無線リソース管理(RRM)機能が存在せず、RRMは、非集中方式で行われる。従って、eNBの負荷間の潜在的な不均衡のバランスをとることができるように、近隣のeNB間で負荷情報を通信し合う必要がある。例えば、ハンドオーバ閾値パラメータを増加させて、すでに過負荷状態のeNBに多くのUEがハンドオーバされるのを防ぐことができる。LTE及びLTE−Advancedにおける負荷バランシング情報は、X2インターフェイスを介して送信される。
セル間干渉制御(ICIC)に関しては、LTE及びLTE−Advancedでは再利用率(reuse factor)=1を使用しているため、負荷情報とは別に、eNBが近隣のセル内のリソース利用を認識することが有利である。ダウンリンクでのICIC動作では、eNB間で相対的狭帯域送信電力(RNTP)ビットマップを通信して、リソースブロック(RB)ごとの送信しようと計画している相対電力を近隣に知らせる。eNBは、全ての近隣のeNBからのRNTPビットマップから、例えば、近隣のほとんどが送信を行おうと計画している特定のRB上のセル端ユーザをスケジュールしないように決定することができる。アップリンクでは、過負荷インジケータ(OI)及び高干渉インジケータ(HII)メッセージを使用してICICを容易にする。OIは、各RBの平均アップリンク干渉及びノイズを集約し、近隣のeNBは、X2インターフェイスを介して互いにOIを通信し合い、このOIを最適なアップリンクスケジューリングに使用することができる。過去の送信に関する情報に基づく反応尺度であるOIと比較して、HIIは、eNBが近いうちにセル端のUEに特定のRBを使用する計画であることを示す事前尺度である。HIIは、X2インターフェイスを介して近隣のeNB間で通信され、このHIIを使用して、近隣のeNBに属するセル端UEが同時に同じRBを使用するようにスケジュールされることによってアップリンクの信号対干渉雑音比が低下し、従ってアップリンクのスループットが低下するような状況を防ぐことができる。
(中継拡張機能を含まない)LTE及びLTE−Advancedの背景における上述したX2インターフェイスの使用法に加え、現在では、通信中継及び中継強化型LTE及びLTE−Advanced環境の背景においてもX2インターフェイスを使用することが提案されている。この背景では、E−UTRANなどの無線アクセスネットワーク内の中継ノード(RN)及びその関連するドナー基地局(DeNB)、その近隣の中継ノード(RN)、及び非ドナー基地局(eNB)(本明細書では、非ドナーeNBは、関連するRNの制御又はドナーeNBでないeNBを意味するが、これらのeNBは、他のRNのDeNBであることもできる)の間にX2インターフェイスが指定される。
通信中継の背景におけるX2インターフェイスは、ハンドオーバシナリオにとって特に有利な場合がある。すなわち、中継ノードRNの導入とともに、特にX2インターフェイス機能とともに実装されると、ハンドオーバの頻度が増えることがある。さらに、DeNBとUEの間の(RNを介した)接続のマルチホップの性質により、非中継ベースのシステムよりもすでにハンドオーバ遅延が大きく、X2ハンドオーバがサポートされていない(すなわち、S1ハンドオーバのみ)場合には、LTE−Advancedのハンドオーバ要件を満たすことができない場合がある。
ハンドオーバを容易にすることは別にして、上述したような通信中継の背景におけるLB及びICICなどの他の目的のためにX2インターフェイスを使用することもできる。上述したUE EPSベアラの場合と同様に、第1のカテゴリの中継アーキテクチャでは、(ピアエンティティがDeNB自体でない場合)RNとそのピアノードの間のX2インターフェイスがDeNBにとって透過的である。第2のカテゴリの中継アーキテクチャでは、DeNBが、RNとそのピアの間のX2接続を認識している。
してみれば、X2インターフェイスの適用性には、LTE/LTE−Advancedの背景ではeNB間のX2インターフェイスが含まれ、通信中継の背景ではRNとDeNB、eNB及び/又はその他のRNとの間のX2インターフェイスが含まれる。従って、X2インターフェイス/接続を有するあらゆるノードを「X2ピア」とすることができ、このノードがeNBであるか又はRNであるかは関係ない。
図2に、例えば、X2インターフェイスをサポートする無線中継拡張機能を備えたロングタームエボリューション(LTE)RANなどの中継強化型アクセスネットワークの展開シナリオの概略図を示す。明確にするために、RNaのX2接続しか示していない。図2に示すように、中継ノードRNは、一方はそのDeNBへ向かい、他方はそのDeNBを介して近隣へ向かう2つのタイプのX2インターフェイス又は接続を有する。例えば、第1のセル内の中継ノードRNaは、同じセル内の関連するDeNB1への、並びに別のセル内の2つの中継ノードRNb及びRNc(これらの関連するDeNB2を介した)への、及び(DeNB1を介した)DeNB2へのX2インターフェイス又は接続を有する。さらに、これらの中継ノードのいずれのドナー基地局としても機能しない1又はそれ以上の他の基地局も存在し得る。図2に示すように、このような他の基地局を、DeNB1へのX2インターフェイス又は接続を有するeNB3とすることができる。
RNとDeNBの間に直接的なX2接続が存在する通信中継の背景においてX2インターフェイスを使用すると、その全ての近隣のRN及び非ドナーeNBが、(例えば、リリース8の)LTE/LTE−Advancedの場合と同じように、リソース利用又は信号負荷などに関して以下のマイナスの影響を受けることがある。
基本的に、RNとそのX2ピア(DeNB、eNB、及び他のRNなど)の間で交換されるX2情報は、RNとそのDeNBの間のUnインターフェイスを介して送信され、従って(主にeNB間の有線インターフェイスを介して動作するLTEリリース8のX2インターフェイスとは異なり)高価な無線リソースを消費する。
ピアエンティティ間のX2接続は互いに独立しているので、RNがそのピアへ向けてICICメッセージなどのX2情報を送信しているときには、Unインターフェイスを介して同じ情報を不必要に、すなわち複数回送信する必要がある。
図3に、無線中継拡張機能を備えたロングタームエボリューション(LTE)RANなどの中継強化型アクセスネットワークの展開シナリオの概略図を示し、負荷バランシングなどを目的とするX2信号メッセージを示している。図3に示すように、RNaが、DeNB1、RNb、及びRNcへ向けて同じ信号情報を送信しており、このことを実線、破線、及び点線矢印によって示している。DeNB1における受信後、これらのRNb及びRNc宛てのX2メッセージはDeNB2に転送され、その後それぞれのRNに転送される。従って、Unインターフェイス(すなわち、RNaとDeNB1の間のX2インターフェイス)を介して送信されるX2メッセージのうちの2つ、並びに2つのDeNB間のX2インターフェイス上のX2メッセージの一方は冗長である。非ドナーeNB3は、この例のシナリオによるこのような負荷バランシングを目的とした信号送信には関与していないが、異なるシナリオでは関与し得ることが明らかである。
例えば、異なるセル内の2つのX2ピア中継ノード間で、(論理的観点から)これらのドナー基地局DeNBが関与せずに負荷バランシングを行った場合、すでに負荷が生じているDeNBが過負荷になる状況が生じることがある。なぜなら、第1の中継ノードの負荷が軽いと思われるのに対し、そのドナー基地局DeNBは過負荷状態であり、ここに第2の中継ノードのX2ピアが第1の中継ノードに負荷を転送しようと試みることで、Unインターフェイスを介したリソースの割り当てを通じて中継ノードの負荷がそのDeNBによって間接的に共有されることによりDeNBの過負荷状態が悪化し得るからである。この問題には、ドナーセル内のバックホールリンクが受ける負荷も考慮に入れてハンドオーバ閾値を設定することによって対処できるが、このような方法により、X2インターフェイスを介して同じ情報が不必要に何度も送信されるという問題に適切に対処することはできない。
例えば、異なるセル内の2つのX2ピア中継ノード間で、(論理的観点から)これらのドナー基地局DeNBが関与せずに干渉制御を行った場合、無関係な情報が信号送信される状況が生じることがある。なぜなら、第2の中継ノードには、互いに直交するという理由で第1の中継ノードのリソースとは決して干渉しないと思われるリソースが割り当てられているものの、第1の中継ノードが、第1の中継ノード自体のリソースに関する干渉情報を第2の中継ノードへ向けて送信することがあるからである。換言すれば、X2メッセージが特定の中継ノードに関連しているかどうかに関わらず、この特定の中継ノードが、その近隣の各々からこれらのメッセージを受け取ることがある。これにより、X2インターフェイスを介して無関係な情報が潜在的に何度も不必要に送信されるという問題が生じる。
例えば、(非常に)密度の高い中継ノードの展開を仮定した場合、必要とされるSCTP(ストリーム制御送信プロトコル)アソシエーションがきわめて高くなることがあり、従ってこれらのSCTPアソシエーションを維持する上でかなりのオーバーヘッドが生じ得る。
例えば、中継ノードが移動体である場合、この中継ノードがドナー基地局を変更するときには常に、新たなドナー基地局のみならず、近隣のセルの全ての近隣の非ドナー基地局、及びこの中継ノードが発見した新たな近隣の中継ノードともX2接続を確立する必要があると考えられ、これにより、Unインターフェイス上にかなりの遅延及びオーバーヘッドが生じ得る。
要約すれば、中継強化型アクセスネットワークにおいて現行の仕様によるX2信号通信を採用することは、近隣のノード間で冗長かつ無関係なメッセージが送信されるようになるという理由により、リソース利用の面で非効率的である。
このため、LTEにおけるドナー基地局はプロキシ機能をサポートし、下位の中継ノードのX2メッセージのためのキャッシュポイントとして機能すべきであることが提案されてきた。すなわち、DeNBが、その中継ノード情報(例えば、リソースステータス情報又は干渉情報)を求めるX2メッセージ要求を近隣の非ドナー基地局eNBから受け取った場合、このDeNBは、(その中継ノードの代わりに)要求に応答する義務を有することができる。DeNBは、要求されたそのRNに関する情報を有していないときにのみ、RNに新たな要求を送信するようになる。これに対応して、RNは、その近隣のeNB又は近隣のRNの情報を要求する場合、そのDeNBに要求を送信することができ、その後、このDeNBが、この要求を転送すること又はDeNBのキャッシュから要求に直接応答する(従ってリソースを節約する)ことのいずれかによって、対応する情報でRNに確認応答する義務を有するようになる。
しかしながら、この方法は、冗長性の問題に部分的にしか対処しておらず、X2メッセージの関連性の問題には全く対処していない。すなわち、RNの全ての近隣が依然として同じ情報を受け取り、これらの情報の少なくとも一部は近隣の一部に対して無関係であるため、このことはUnリンク上のリソースの無駄である。例えば、RNが、総リソースブロックの3分の1をこのRN自体のセル内で使用しているリソース分割パターンの場合、総リソースブロックの残り3分の2に関する情報をこのRNへ向けて転送することは無意味である。しかしながら、現行の方法では、無関連性に起因するこのようなリソースの無駄を防ぐことができない。
なお、上記では、(論理)信号インターフェイスの非限定的な例としてX2インターフェイスを使用しているが、X2インターフェイスに匹敵する特徴及び特性を示す限り、あらゆる種類の信号インターフェイスを同様に適用することができる。
従って、中継強化型アクセスネットワークにおける信号送信の効率的な最適化を容易にするための実現可能な解決策は存在しない。
本発明及びその実施形態は、上記の問題の解決を図るものである。
本発明及びこの実施形態は、中継強化型アクセスネットワークにおける信号送信の効率的な最適化を容易にするための実現可能な解決策を提供するために成されたものである。
本発明の例示的な第1の態様によれば、中継強化型アクセスネットワークの少なくとも1つの中継ノードに関連する少なくとも1つの信号メッセージを、少なくとも1つの所定の信号インターフェイスを介して受け取るステップと、この少なくとも1つの信号メッセージから、それぞれの中継ノードに関連する信号を無関係性及び/又は冗長性に関して集中化するステップと、この集中化した信号を信号メッセージに含め、少なくとも1つの所定の信号インターフェイスを介してそれぞれの中継ノードへ向けて転送するステップと、を含む方法が提供される。
本発明のさらなる発展又は修正によれば、以下のうちの1又はそれ以上が当てはまる。
− 集中化ステップは、受け取った少なくとも1つの信号メッセージの信号のタイプを判定するステップと、中継強化型アクセスネットワークの中継ノードから、判定した信号のタイプの関連する及び/又は非冗長な信号情報を収集するステップと、kの収集した信号情報を信号メッセージに集約して転送するステップと、を含む。
− この方法は、共通のドナー基地局により制御される中継ノードからの信号メッセージの受け取り、及び/又はこれらの中継ノードへの信号メッセージの転送を同期させるステップをさらに含む。
− 信号のタイプが、中継強化型アクセスネットワーク内のユーザ装置のモビリティに関連すると判定された場合、収集され集約される信号情報は、ユーザ装置のモビリティが向かう中継ノードの関連する及び/又は非冗長なアドレス情報を含むことができる。
− 信号のタイプが、負荷バランシング及び/又は干渉制御に関連すると判定された場合、収集され集約される信号情報は、関連する及び/又は非冗長な負荷情報、及び/又は中継強化型アクセスネットワークの中継ノード間のリソース分割についての関連する及び/又は非冗長な情報、及び/又は中継強化型アクセスネットワークの中継ノードにおける干渉レベルについての関連する及び/又は非冗長な情報を含むことができる。
− 前記集約ステップは、異なる中継ノードから収集された関連する及び/又は非冗長な信号情報に、それぞれの中継ノードからの信号情報が負荷バランシング及び/又は干渉制御に与える影響に従う重み付け係数によって重み付けすることを含む。
− この方法は、中継強化型アクセスネットワークの基地局間で重み付け係数を交換するステップ、及び/又は自動近隣関係に従い、負荷情報及び/又はリソース分割及び/又は干渉レベルに基づいて適切な重み付け係数を割り当てるステップをさらに含む。
− この方法は、前記少なくとも1つの中継ノードを制御するドナー基地局、前記少なくとも1つの中継ノードを制御していない非ドナー基地局、及び/又は前記少なくとも1つの中継ノードの中継ノードゲートウェイにおいて又はこれらによって実施可能であり、前記ドナー基地局、非ドナー基地局、及び/又は中継ノードゲートウェイは、LTE及び/又はLTE−Advanced仕様による進化型無線アクセスネットワークの一部であることができ、及び/又は、
− 少なくとも1つの所定の信号インターフェイスは、LTE及び/又はLTE−Advanced仕様によるX2インターフェイスであり、X2インターフェイスのピアが、前記ドナー基地局、非ドナー基地局、及び/又は中継ノードゲートウェイ、前記少なくとも1つの中継ノード、及び/又は前記少なくとも1つの中継ノードの1又はそれ以上の近隣中継ノードを含むことができる。
本発明の例示的な第2の態様によれば、中継強化型アクセスネットワークの少なくとも1つの中継ノードに関連する少なくとも1つの信号メッセージを、少なくとも1つの所定の信号インターフェイスを介して受け取るように構成された受信機と、この少なくとも1つの信号メッセージから、それぞれの中継ノードに関連する信号を無関係性及び/又は冗長性に関して集中化するように構成されたコンセントレータプロセッサと、この集中化した信号を信号メッセージに含め、少なくとも1つの所定の信号インターフェイスを介してそれぞれの中継ノードへ向けて転送するように構成された送信機と、を備える装置が提供される。
本発明のさらなる発展又は修正によれば、以下のうちの1又はそれ以上が当てはまる。
− 前記コンセントレータプロセッサは、受け取った少なくとも1つの信号メッセージの信号のタイプを判定し、中継強化型アクセスネットワークの中継ノードから、この判定した信号のタイプの関連する及び/又は非冗長な信号情報を収集し、この収集した信号情報を信号メッセージに集約して転送するように構成される。
− この装置は、共通のドナー基地局により制御される中継ノードからの信号メッセージの受け取り、及び/又はこれらの中継ノードへの信号メッセージの転送を同期させるように構成されたシンクロナイザプロセッサをさらに備える。
− 信号のタイプが、中継強化型アクセスネットワーク内のユーザ装置のモビリティに関連すると判定された場合、収集され集約される信号情報が、ユーザ装置のモビリティが向かう中継ノードの関連する及び/又は非冗長なアドレス情報を含むことができる。
− 信号のタイプが、負荷バランシング及び/又は干渉制御に関連すると判定された場合、収集され集約される信号情報が、関連する及び/又は非冗長な負荷情報、及び/又は中継強化型アクセスネットワークの中継ノード間のリソース分割についての関連する及び/又は非冗長な情報、及び/又は中継強化型アクセスネットワークの中継ノードにおける干渉レベルについての関連する及び/又は非冗長な情報を含むことができる。
− 前記集約は、異なる中継ノードから収集された関連する及び/又は非冗長な信号情報に、それぞれの中継ノードからの信号情報が負荷バランシング及び/又は干渉制御に与える影響に従う重み付け係数によって重み付けすることを含む。
− コンセントレータプロセッサは、中継強化型アクセスネットワークの基地局間で重み付け係数を交換するステップ、及び/又は自動近隣関係に従い、負荷情報及び/又はリソース分割及び/又は干渉レベルに基づいて適切な重み付け係数を割り当てるようにさらに構成される。
− この装置は、前記少なくとも1つの中継ノードを制御するドナー基地局、前記少なくとも1つの中継ノードを制御していない非ドナー基地局、及び/又は前記少なくとも1つの中継ノードの中継ノードゲートウェイとして又はこれらにおいて実施可能であり、前記ドナー基地局、非ドナー基地局、及び/又は中継ノードゲートウェイは、LTE及び/又はLTE−Advanced仕様による進化型無線アクセスネットワークの一部であることができ、及び/又は、
− 少なくとも1つの所定の信号インターフェイスは、LTE及び/又はLTE−Advanced仕様によるX2インターフェイスであり、X2インターフェイスのピアが、前記ドナー基地局、非ドナー基地局、及び/又は中継ノードゲートウェイ、前記少なくとも1つの中継ノード、及び/又は前記少なくとも1つの中継ノードの1又はそれ以上の近隣中継ノードを含むことができる。
本発明の例示的な第3の態様によれば、装置のプロセッサ上で実行されたときに、本発明の第1の態様及び/又はさらなる発展又は修正のいずれか1つによる方法を実行するように設定されたソフトウェアコード部分を有するプログラムを含むコンピュータプログラム製品が提供される。
本発明のさらなる発展又は修正によれば、このコンピュータプログラム製品は、ソフトウェアコード部分を記憶するコンピュータ可読媒体を含むことができ、及び/又はプログラムをプロセッサの内部メモリに直接ロードすることができる。
本発明の例示的な実施形態として、中継強化型アクセスネットワークにおける信号インターフェイスを改善するための機構及び対策を提供し、これにより無線リソース及びバックホールリソースが最適な形で使用されることを確実にすることができる。これは、信号インターフェイス上の信号を集中化して、非冗長な及び/又は関連する情報のみが信号インターフェイスを介して交換されるようにすることにより達成することができる。
本発明の例示的な実施形態として、信号インターフェイスはX2インターフェイスとすることができ、及び/又は中継強化型アクセスネットワークは、E−UTRANなどのLTE/LTE−Advanced仕様に基づくことができる。
本発明の例示的な実施形態として、冗長な及び/又は無関係なX2メッセージを減少させることにより、無線中継強化型システム内の総X2トラフィックが減少し、これにより貴重な無線及びバックホールリソースを節約することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を非限定的な例としてより詳細に説明する。
中継強化型アクセスネットワークの典型的な展開シナリオの概略図である。 X2インターフェイスをサポートする無線中継拡張機能を備えた中継強化型アクセスネットワークの展開シナリオの概略図である。 X2信号メッセージングを例示する中継強化型アクセスネットワークの展開シナリオの概略図である。 図2に示す展開シナリオに基づく、本発明の例示的な実施形態による手順の信号送信図である。 本発明の例示的な実施形態による重み付けテーブルの説明図である。 本発明の例示的な実施形態による装置のブロック図である。
本明細書では、本発明について、特定の非限定的な例、及び現在のところ本発明の考えられる実施形態であると見なされるものを参照しながら説明する。当業者であれば、本発明は、決してこれらの例に限定されるものではなく、より広範にわたって適用できることを理解するであろう。
特に、本発明及びその実施形態は、いくつかの例示的なネットワーク構成及び展開の非限定的な例として使用する3GPP仕様との関連で主に説明するものである。詳細には、このように説明する例示的な実施形態の適用性を表す非限定的な例として、LTE(E−UTRAN)無線アクセスネットワーク及び対応する標準規格(リリース8、リリース9、及びLTE−Advanced)を使用する。従って、本明細書に示す例示的な実施形態の説明では、これらに直接関連する用語を具体的に引用する。このような用語は、提示する非限定的な例との関連においてのみ使用するものであり、当然ながら決して本発明を限定するものではない。むしろ、本明細書で説明する特徴に適合する限り、他のあらゆるネットワーク構成又はシステム展開などを利用することもできる。
特に、本発明の実施形態は、信号送信の最適化を必要とするあらゆる中継強化型(セルラー)システムで応用することができる。本発明の実施形態は、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)又はIETF(インターネット・エンジニアリング・タスクフォース)仕様に基づく、あらゆる考えられる移動体/無線通信ネットワークを含むあらゆる種類の最新の及び将来の通信ネットワークに/で応用することができる。
以下、本発明の様々な実施形態及び実施構成、並びにその態様又は実施形態について、いくつかの代替例を使用して説明する。なお、一般に、特定のニーズ及び制約によれば、これらの説明する代替例は全て、単独で提供することも、又は考えられるあらゆる組み合わせ(様々な代替例の個々の特徴の組み合わせも含む)で提供することもできる。
以下、本発明の例示的な実施形態について、方法、手順、及び機能を参照しながら説明する。
本発明の例示的な実施形態によれば、コンセントレータユニットによる信号集中機能が提供される。以下、例示的にX2コンセントレータと呼ぶこのようなコンセントレータユニットは、基礎を成す中継強化型アクセスネットワーク内の下位の1又は複数の中継ノードに代わって作動するように構成される。例えば、このX2コンセントレータを、図2及び図3によるRNaのDeNB1のようなドナー基地局として動作する基地局に、及び/又はそれぞれの1又は複数の中継ノードにサービスを提供するシグナリングゲートウェイ機能(SGW)又はパケットゲートウェイ機能(PGW)などの中継ノードゲートウェイに設けることができる。
上述した考えられる中継アーキテクチャのカテゴリ化を参照すると、本発明の例示的な実施形態によるX2コンセントレータの組み込みは、以下ようになり得る。
第2のカテゴリの中継アーキテクチャでは、ドナー基地局(DeNB)が、その下位のいずれか1つとピア(すなわち、X2インターフェイスの終点)の間のX2メッセージングを認識しているので、X2コンセントレータをDeNBに実装することにより、本発明による信号送信の最適化を実現することができる。第1のカテゴリの中継アーキテクチャでは、ドナー基地局(DeNB)を、その1又は複数の中継ノードのX2メッセージを「傍受」できるようにアップグレードして、そこにX2コンセントレータを実装することにより、或いは1又は複数のそれぞれの中継ノードにサービスを提供する中継ノードゲートウェイにX2コンセントレータを実装することにより、本発明による信号送信の最適化を実現することができる。中継ノードゲートウェイは、1又は複数のそれぞれの中継ノードのドナー基地局に実装してもよいし、又はそこから離れて実装してもよい。すなわち、DeNB以外のノードがX2コンセントレータ機能を実行することもでき、関連するX2プロトコルレイヤ機能をRNゲートウェイプロトコルスタックの上位に含めることによってこれを実現することができる。
図4に、図2に示す展開シナリオに基づく、本発明の例示的な実施形態による手順の信号送信図を示す。図4では、例示的に、X2コンセントレータ機能が、中継ノードRNaのDeNB、従って中継ノードRNaを制御するDeNBであるDeNB1に配置されていると仮定とする。すなわち、この図は、上述した第2のカテゴリの中継アーキテクチャに、又はX2メッセージを傍受して修正できるようにDeNBをアップグレードした上述の第1のカテゴリの中継アーキテクチャにそのまま応用することができる。
なお、図4による例では、X2コンセントレータ機能が、中継ノードRNb及びRNcのDeNB、従って中継ノードRNb及びRNcを制御するDeNBであるDeNB2にも配置されている。この構成は、RNb及びRNcからRNaへ向けられるメッセージの集中化という点では特に有用であるが、DeNB1に加えてDeNB2もX2コンセントレータ機能を含む必要はない。
本発明の例示的な実施形態によれば、このように示す信号送信を、上述したような中継拡張機能を備えたLTE E−UTRANアクセスネットワークに例示的に適用することができる。例えば、本発明の例示的な実施形態を、LTE/LTE−Advanced仕様のリリース10及びそれ以降に使用することができる。
本発明の実施形態の基本として、X2接続性、すなわちX2インターフェイス仕様による接続性が、基礎となる中継強化型アクセスネットワークのネットワーク要素間、この例では、中継ノードRNa、そのドナー基地局DeNB1、中継ノードRNb/RNc、そのドナー基地局DeNB2、及び非ドナーeNB3の間に確立されると仮定する。このようなX2接続性を実現するために、RNaの観点から2つの方法が等しく考えられる。第1に、RNaなどの問題の中継ノードが、そのDeNB及びこの中継ノードが発見する全ての近隣セル(すなわち、非ドナー基地局eNB又は他のRNに属すセル)とX2接続を形成し、このDeNBがX2メッセージを傍受し、これらに基づいて動作することができる。第2に、RNaなどの問題の中継ノードが、そのDeNBとのみX2接続を形成し、この中継ノードは、いずれかの近隣を発見すると、これらの発見した近隣をDeNBに知らせ、このDeNBが、RNaに代わって近隣とのX2接続を形成することができる。
図4に示すように、DeNB1のX2コンセントレータ(例えば、その受信機)は、図2に示すようなそのX2ピア(DeNB2及びRNaなど)及び/又はその下位RNのX2ピア(RNb/RNc/非ドナーeNB3など)から、それぞれのX2インターフェイス又は接続を介して1又はそれ以上のX2信号メッセージを受け取る。これらの受け取ったX2信号メッセージは、DeNB1により制御される同じ中継ノードRNaに関連するものと見なされる。上述したように、この例では、DeNB2にもX2コンセントレータが存在し、このX2コンセントレータが、RNaへ向けられるX2メッセージを集中化する(すなわち、DeNB2からDeNB1へ送信される集中化されたX2メッセージは、DeNB2にコンセントレータが存在しなければ、DeNB2、RNb、及びRNcから送信されていたであろう別個のX2メッセージで構成された関連する集約されたICIC及びLB情報を含む)。次に、DeNB1のX2コンセントレータ(例えば、そのプロセッサ)は、受け取ったX2信号メッセージから、中継ノードRNaに関連する信号を無関係性及び/又は冗長性に関して集中化する。その後、DeNB1のX2コンセントレータ(例えば、その送信機)は、この集中化された信号をX2信号メッセージに含め、それぞれのX2インターフェイス又は接続を介して関連する中継ノードRNaへ向けて転送する。特定のRNへ送信されるX2メッセージは、その全てのピアから受け取ったX2メッセージ(及びこれらのコンテンツ)を集中化/集約したバージョンである。
図示の手順を、それぞれのドナー基地局により制御される中継ノードごとに行うことができ、これを事実上同時に及び/又は連続的に行うことができる。
これにより、すなわち個々のX2信号メッセージのいずれか1つを転送しないようにすること、及びこのようにして受け取った信号情報を、関連する中継ノードに関する冗長性及び/又は無関係性に関して集約することにより、転送される信号メッセージの数を減少させ、Unリンク上及びUuリンク上の両方のリソースを効率的に節約することができる。
なお、図4に示す動作の順序は例示的なものであり、異なってもよい。例えば、DeNB1において最初のX2信号メッセージを受け取ることによりX2集中化機能を開始し、この時点でさらなるX2信号メッセージが受け取られるのを待ち、その後(すなわち、十分な信号情報が収集されたときに)、実際のX2集中化機能を実行してもよい。
本発明の例示的な実施形態によれば、関連する信号のタイプに基づいて信号集中化を実行することができる。その場合、図4に示すように、信号集中化は、受け取った1又は複数のX2信号メッセージの信号のタイプを判定すること、この判定した信号のタイプに関連する及び/又は非冗長な信号情報を収集すること、並びにこの収集した関連する及び/又は非冗長な信号情報を、関連する中継ノードに転送する集中化されたX2信号メッセージに集約することを含む。
図4の例では、DeNB1において受け取られるX2信号メッセージが、負荷バランシング(LB)及び/又は(セル間)干渉制御(ICIC)に関連するタイプであると仮定する。この場合、全ての(ハンドオーバを処理していない)X2メッセージが傍受され、これらが直ちに転送されるのではなく、(冗長でなければ)他の関連する情報が収集され集約された後に転送される。関連する信号情報は、中継強化型アクセスネットワークの負荷情報、及び/又は中継ノード間のリソース分割、及び/又は中継強化型アクセスネットワークの中継ノードにおける干渉レベルを含む。
図4には示していないが、DeNB1において受け取られるX2信号メッセージは、中継強化型アクセスネットワーク内のユーザ装置のモビリティ、すなわちハンドオーバに関連するタイプの場合もある。この場合、下位中継ノードから受け取った、ハンドオーバを処理しているX2メッセージが傍受され、目的とするX2ピア、すなわちユーザ装置のモビリティが向かう中継ノードへ向けて直ちに転送される。上述した第2の方法によるX2接続の確立の場合、すなわちRNがそのDeNBとのみX2接続を形成する場合には、直接的なX2接続が存在しないので、必要に応じていくつかのアドレス指定情報を変更することができる。同様に、ハンドオーバを処理しているX2メッセージがDeNBにおいて受け取られ、このX2メッセージが下位のRNを対象としている場合、このDeNBは、このX2メッセージもRNに直接転送する。関連する信号情報は、ユーザ装置のモビリティが向かう中継ノードのアドレス情報を含む。
この点に関して、RNは、その全ての近隣へのX2接続を有することができるが、これらのRNは、そのそれぞれのDeNBとの間でしかICIC及びLBメッセージを(好ましくは、各メッセージを1回しか)送信及び/又は受信しないので、これによりUnインターフェイスを介した冗長性問題が解消される。
換言すれば、例えばDeNB1のX2コンセントレータは、受け取っているX2メッセージから関連する情報を収集し、これらの(集約された信号コンテンツを含む)集中化/集約されたバージョンをそのピア及びその下位のRNのピア、すなわち問題の1又は複数の中継ノードの近隣へ向けて転送することができる。
本発明の例示的な実施形態によれば、X2コンセントレータ(例えば、そのプロセッサ)が、信号メッセージの受信及び/又は転送を同期させることができる。一方では、X2コンセントレータが、その全ての下位RNのX2メッセージのタイミングを、X2メッセージが下位RNの全てからほぼ同時に受け取られるように任意に設定することができる。これにより、集約されたX2メッセージに、ほぼ最新の情報を確実に含めることができるようになる。また一方では、これとは別に又はこれに加えて、X2コンセントレータが、その下位RNの全てにX2メッセージングを送出するタイミングを任意に同期的に設定することができる。これにより、集中化された信号情報を、調整された時間及び同じ周期性でRNに確実に提供できるようになる。
本発明の例示的な実施形態によれば、X2コンセントレータは、特定の(下位)RNへ送信する複合メッセージを、以下のような要因を考慮することによって作成できるという点で関連性問題に対処することができる。
信号情報の関連性に関する考えられる要因は、近隣中継ノード間のリソース分割に関連する。すなわち、関連するRNに関するリソースブロック(RB)のみを考慮すべきである。例えば、現在のリソース分割の設定が、直交するリソースブロックの組を2つの近隣RNが使用するようになっている場合、この2つのRN間でX2メッセージングを通信する必要はない。なぜなら、リソースの直交性に起因して、これらのRN間に干渉が生じることは考えられないからである。
信号情報の関連性に関する考えられる要因は、干渉レベルに関連する。異なる近隣から受け取る干渉はレベルが異なり、従ってX2メッセージを組み合わせる際には、このことを適切に考慮すべきである。例えば、2つの近隣RN間に干渉がない場合、これらのRN間で干渉情報を交換する必要はない。
本発明の例示的な実施形態によれば、それぞれの中継ノードからの信号情報が負荷バランシング及び/又は干渉制御に与える影響に応じた重み付け係数を適用することにより、干渉レベルの考慮を実現することができる。すなわち、特定の信号情報の影響が大きいほど、それぞれの中継ノードから収集された対応する信号情報に重み付けするための重み付け係数を大きくする。例えば、非常に近接する他のセルの中継ノードなどの、干渉度が高いピアに属する値には、より大きく重み付けすべきである。
一方では、基地局が、そのRNに使用している重み付け係数を互いに交換することができる。従って、特定のRNに対するX2メッセージの重み付けを、DeNBにおいてだけでなく、他の近隣RNが存在し得る非ドナーeNBにおいても行うことができる。また一方では、これとは別に又はこれに加えて、基地局が、負荷情報及び/又はリソース分割及び/又は干渉レベルに基づいて、適切な重み付け係数を割り当てることができる。従って、X2メッセージの重み付けを動的に調整することができる。
例えば、重み付け係数の適切な割り当てを、自動近隣関係に従って(例えば、X2コンセントレータのプロセッサにより)行うことができる。
自己組織化ネットワーク(SON)の提案によれば、eNBなどの基地局において、UE測定に基づいて自動近隣関係(ANR)を維持することができる。この点に関して、UEは、検出したセルの基準信号受信電力(RSRP)の強度を送信することができ、(関連するRNのDeNBなどの)eNBは、この報告されたRSRPのレベルに基づいて、報告されたセルを近隣リストに加えるように決定するとともに、将来的なハンドオーバ、LB及びICIC通信を容易にするために近隣基地局又はセルとの間にX2接続を確立するように決定することができる。
本発明の例示的な実施形態によれば、この概念を利用(及び拡張)して、上述したようなX2メッセージの集中化/集約に使用する重み付け係数を識別することができる。特定のセルからの報告されたRSRP強度値を長期にわたって平均化し、これを他のセルのRSRP強度値と比較することにより、中継ノードは、その近隣の全ての相対的干渉レベルを検出することができる。所与の中継ノードに関して十分な統計が収集されると、この情報を中継ノードからそのDeNBへ送信して、X2メッセージを集約する際にDeNBが適切な重み付け係数を適用できるようにすることができる。リリース8のX2アプリケーションプロトコルは、(X2セットアップ要求中、又はX2近隣リスト更新メッセージ中に近隣のセル識別子を含めることによる)近隣リストの通信しかサポートしていないので、本発明の例示的な実施形態は、干渉レベルの通信をサポートするための拡張を実現する。従って、適切な重み付け係数を通信するために、本発明の例示的な実施形態は、X2信号メッセージに干渉レベルも含めるように埋め込むことができる新規のX2情報要素(IE)、及び/又は所与の(単複の)セル(の組)の干渉レベルのみを通信することができる新規のX2メッセージを提供する。
図5に、重み付け係数に基づくX2集中化の概念を示す。
図5は、本発明の例示的な実施形態による重み付けテーブルの説明図である。図5では、2つの近隣(マクロ)セルが存在する例を例示的に仮定しており、第1のセル内に2つの中継ノードRN1及びRN2、並びにこれらのドナー基地局DeNB−Xが存在し、第2のセル内に2つの中継ノードRN3及びRN4、並びにこれらのドナー基地局DeNB−Yが存在する。
図5に示すように、DeNBは、その関連するRNの各近隣の重み付け係数を保持し、このDeNBを、これらの重み付けを使用して各近隣からのX2メッセージを集約し、これらをRNへ転送するように構成することができる。上述したように、DeNBは、宛先DeNBの代わりに送信元DeNBにおいて集約を行えるように重み付けテーブルを交換することもできる。例えば、RN1及びRN2の重み付けテーブルが、RN3、RN4、及びDeNB−Yに関して類似しており、この重み付けテーブルをDeNB−Yにおいても利用できる場合、RN3及びRN4の未集約のX2メッセージをDeNB−YからDeNB−Xへ送信する代わりに、すでにDeNB−Yにおいて集約を行って集中的にDeNB−Xへ送信し、その後RN2及びRN1の入力もそれぞれ追加した後にRN1及びRN2へ転送することができる。
DeNB間で重み付け情報テーブルを交換できるようにすること、及びRNがそのDeNBへ向けて(UE測定を通じて収集したような)重み付け値を通信できるようにすることは、リリース8のX2アプリケーションプロトコルに基づいて実現することができる。
本発明の例示的な実施形態によれば、元々のHIIメッセージの使用を組み合わせ、従ってこの信号集中化との関連でも使用することができる。すなわち、中継強化型ネットワークにおいて、この信号集中化を、リソース分割を可能にすることと併せて使用し、HIIメッセージ内に1ビット識別子を使用して2つの目的を区別することにより、リソース分割の要求及び許可にもHIIメッセージを使用することができる。
本発明の例示的な実施形態によれば、中継ノードが密に展開され、同様のX2メッセージを受け取るようになっている複数の中継ノードが存在する場合、個々のメッセージを送信する代わりに、特別な物理チャネルを使用して、これらの中継ノード全てにX2メッセージを同時にブロードキャストすることができる。すなわち、中継強化型ネットワークにおいて、この信号集中化を、リソース分割を可能にすることと併せて使用し、リソース分割メッセージを圧縮することができる。
本発明の例示的な実施形態によれば、RNからそのDeNBへのX2メッセージングが同期されている場合でも、同じセル内の干渉源からのメッセージ間と比較して、近隣セル内の干渉源からのメッセージ間には、DeNB間でX2メッセージを転送する必要性に起因するタイムラグが常に存在する。DeNBは、近隣セル内の干渉源からのX2メッセージにこれらのタイムラグを追加した以前の報告期間からのX2メッセージを考慮することなどにより、このことを考慮することができる。
本発明の例示的な実施形態によれば、これとは別に又はこれに加えて、アクセスリンク上の負荷だけでなくバックホールリンク上の負荷も考慮し、従って近隣RN間で交換することができる。図5の例を参照して、RN1及びRN2がRN3及びRN4に負荷情報を送信すると仮定すると、RN1及びRN2のアクセスリンク上の品質及び容量情報はDeNB−XからDeNB−Yへ送信され、バックホールリンク上の容量及び品質情報は(RN1及びRN2がバックホール機能に関して同じ無線リソースを共有している場合)、DeNB−XとDeNB−Yの間で一度だけ送信することができる。このような方法は、ドナーセル内のバックホールリンクが受ける負荷も考慮してハンドオーバ閾値を設定するための最近の方法に従うものである。
上述した手順及び機能は、以下で説明するそれぞれの機能要素又はプロセッサなどにより実施することができる。
上記では、本発明の例示的な実施形態を、主に方法、手順及び機能を参照しながら説明したが、本発明の対応する例示的な実施形態は、それぞれの装置、ネットワークノード、及びシステムについても、これらのソフトウェア及び/又はハードウェアの両方を含めて対象とする。
以下、図6を参照しながら本発明のそれぞれの例示的な実施形態について説明するが、簡潔にするために、図4及び図5によるそれぞれの対応する方法及び動作の詳細な説明を、それぞれ図2に基づいて参照する。
以下の図6では、基本的に、実線ブロックが、上述したそれぞれの動作を実行するように構成される。基本的に、実線ブロックの全体は、上述した方法及び動作をそれぞれ実行するように構成される。なお、図6では、個々のブロックは、それぞれの機能、処理、又は手順をそれぞれ実行するそれぞれの機能ブロックを示すように意図される。このような機能ブロックは、実施構成に依存せず、すなわちあらゆる種類のハードウェア又はソフトウェアを使用してそれぞれ実施することができる。個々のブロックを相互接続する矢印は、これらの間の動作結合を示すためのものであり、これらの結合は物理結合であっても及び/又は論理結合であってもよく、一方では(有線又は無線などの)実施構成に依存せず、他方では、図示していない任意の数の中間機能エンティティを含むこともできる。矢印の方向は、特定の動作が行われる方向、及び/又は特定のデータが転送される方向を示すためのものである。
さらに、図6には、上述の方法、手順及び機能のいずれか1つに関連する機能ブロックのみを示している。当業者であれば、電源、中央処理装置又はそれぞれのメモリなどの、それぞれの構造配列の動作に必要な他のあらゆる従来の機能ブロックが存在すると認識するであろう。とりわけ、個々の機能エンティティが上述のように動作するよう制御するためのプログラム又はプログラム命令を記憶するためのメモリが設けられる。
図6には、本発明の例示的な実施形態による装置のブロック図を示す。上記に鑑み、ここで説明する装置は、X2/信号コンセントレータを表し、上述したようなドナー基地局、非ドナー基地局、及び/又は中継ノードゲートウェイにより、又はこれらにおいて実装することができる。
図6によれば、本発明の例示的な実施形態による装置は、図4及び図5に関連して説明したような手順を実行するように構成される。従って、以下では基本動作について説明するが、詳細については上記の説明を参照されたい。
図6に示す例示的な実施形態によれば、このように示すX2コンセントレータは、受信機、コンセントレータプロセッサ、及び送信機を備える。受信機は、少なくとも1つの所定のX2/信号インターフェイスを介して、図2のRNaなどの少なくとも1つの中継ノードに関連する少なくとも1つのX2/信号メッセージを受け取るように構成され、従って対応する信号メッセージを受け取るための手段を表すことが好ましい。コンセントレータプロセッサは、少なくとも1つの信号メッセージから、RNaなどのそれぞれの中継ノードに関連する信号を無関係性及び/又は冗長性に関して集中化するように構成され、従って対応する信号を集中化するための手段を表すことが好ましい。換言すれば、コンセントレータプロセッサは、不要なメッセージをフィルタ除去するように構成することができる。送信機は、集中化された信号を信号メッセージに含めて、少なくとも1つの所定のX2/信号インターフェイスを介してRNaなどのそれぞれの中継ノードへ向けて転送するように構成され、従って対応する集中化された信号メッセージを転送(すなわち、送信)するための手段を表すことが好ましい。
信号のタイプが中継強化型アクセスネットワーク内のユーザ装置のモビリティに関連する場合、コンセントレータプロセッサを、ユーザ装置のモビリティが向かう中継ノードのアドレス情報を処理するように明確に構成することができる。これとは別に又はこれに加えて、信号のタイプが負荷バランシング及び/又は干渉制御に関連する場合、コンセントレータプロセッサを、中継強化型アクセスネットワークの負荷情報及び/又は中継ノード間のリソース分割、及び/又は中継強化型アクセスネットワークの中継ノードにおける干渉レベルを処理するように明確に構成することができる。
例示的な実施形態によれば、コンセントレータプロセッサは、少なくとも1つの受け取った信号メッセージの信号のタイプを判定するように構成され、従って信号のタイプを判定するための手段を表し、この判定された信号のタイプに関する(関連する及び/又は非冗長な)信号情報を収集するように構成され、従って集中化する情報を収集するための手段を表し、この収集した信号情報を信号メッセージに集約して転送するように構成され、従って集中化を目的として信号情報を集約するための手段を表すことが好ましい。
コンセントレータプロセッサは、集約を目的として、上述したような重み付け係数により、異なる中継ノードから収集した関連する及び/又は非冗長な信号情報の重み付けを適用するように明確に構成することができる。換言すれば、コンセントレータプロセッサを、転送される、すなわちフィルタ除去すべきでない信号コンテンツに適切に重み付けするように構成することができる。このような重み付けは、上述したように、それぞれの中継ノードからの信号情報が負荷バランシング及び/又は干渉制御に与える影響に従って行うことができる。
コンセントレータプロセッサは、上述したように、中継強化型アクセスネットワークの基地局間における重み付け係数の交換を制御し、及び/又は自動近隣関係に従って負荷情報及び/又はリソース分割及び/又は干渉レベルに基づいて適切な重み付け係数を割り当てるように明確に構成することができる。
例示的な実施形態によれば、このように示す装置は、シンクロナイザプロセッサをさらに備えることができる。シンクロナイザプロセッサは、中継ノード(具体的には、共通のドナー基地局により制御されるノード)からの信号メッセージの受信及び/又は中継ノードへの信号メッセージの転送を同期させるように構成され、従ってメッセージの送信及び/又は受信を同期させるための手段を表すことが好ましい。
コンセントレータプロセッサ及びシンクロナイザプロセッサは、別個のプロセッサユニットによって実現することもでき、又は(図6のこれらのユニットの周囲の点線ブロックで示すような)単一の共通プロセッサユニットによって実現することもできる。
例示的な実施形態によれば、このように示す装置が、1又はそれ以上のプロセッサに接続されたメモリをさらに備えることができる。このメモリは、本発明の実施形態による信号集中化で使用するあらゆる永続データ及び/又は一時データを記憶するように構成されることが好ましい。例えば、1又はそれ以上のプロセッサが使用できるように、特定の信号情報の冗長性及び/又は(無)関係性に関するデータ、及び/又は重み付け係数/テーブル、又は近隣関係などに関するデータをメモリに記憶することができる。
詳細には示していないが、本発明の例示的な実施形態によれば、上述のX2/信号コンセントレータに対する機能的補完を表す装置が提供される。このような装置は、ドナー基地局及び/又は中継ノードゲートウェイなどの、X2/信号コンセントレータを実装する装置を含むセルの中継ノードにより、又はこの中継ノードに実装することができる。例えば、上記の図2及び図4によれば、このような装置を、ドナー基地局DeNB1により制御される、この下位に存在する中継ノードRNaにより、又はこの中継ノードRNaに実装することができる。
本発明の例示的な実施形態によるこのような装置は、問題の中継ノードの観点について、図4及び図5に関連して説明したような手順を実行するように構成される。従って、詳細については上記の説明を参照されたい。
例えば、このような装置は、少なくともプロセッサ及び/又はメモリ、並びにそれぞれの送信機及び/又は受信機ユニットを備える。このような構造の装置を、ドナー基地局との、又はドナー基地局及び近隣セルとのX2接続又はインターフェイスを形成するように構成することができる。また、このような構造の装置を、そのドナー基地局との間で、UEモビリティ(ハンドオーバ)、LB、及びICICに関連するメッセージを少なくとも含むX2メッセージなどの全ての信号メッセージを送信及び/又は受信するように構成することもできる。従って、このような構造の装置は、このような信号メッセージを装置のドナー基地局にしか(好ましくは、各メッセージを一度しか)送信しないように構成されるので、Unインターフェイスを介したこれまでの冗長性問題を解消することができる。さらに、このような構造の装置を、例えば、自動近隣関係(ANR)手順、及び重み付け係数計算のためのUE測定の準備などに関して、上述したような中継強化型アクセスネットワークの残り部分(ドナー及び非ドナー基地局、並びに他の中継ノードを含む)と協調するように構成することができる。装置の送信機及び/又は受信機ユニットは、例えば、特別な物理チャネル上で動作するように構成することができる。
本発明の例示的な実施形態によれば、システムは、このように示す(ドナー基地局などの)装置と、(下位及び/又は他の中継ノード又は他の基地局などの)他のネットワーク要素とのあらゆる考えられる組み合わせを含むことができ、これらは上述のごとく協調するように構成される。
なお、一般に、上述の態様に基づくそれぞれの機能ブロック又は要素は、それぞれの部分の説明した機能のみを実施するようになっている場合、あらゆる公知の手段によりハードウェア及び/又はソフトウェアのいずれかにおいてそれぞれ実現することができる。説明した方法ステップは、個々の機能ブロックにおいて又は個々の装置により実現することができ、或いは方法ステップの1又はそれ以上を、単一の機能ブロックにおいて又は単一の装置により実現することもできる。
一般に、いずれの方法ステップも、本発明の発想を変えることなくソフトウェアとして又はハードウェアにより実装するのに適している。装置及び手段は、個別の装置として実現することができるが、装置の機能が保たれる限り、システム全体にわたる分散方式で実現されることを除外するものではない。これらの及び同様の原理は、当業者にとって既知であると考えるべきである。
本説明の意味におけるソフトウェアは、それぞれの機能を実行するためのコード手段又はコード部分を含むようなソフトウェアコード、又はコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品、並びにそれぞれのデータ構造又はコード手段/部分を記憶するコンピュータ可読(記憶)媒体などの有形媒体上に具体化された、或いは信号又はチップ内に、場合によってはこれらの処理中に具体化されるソフトウェア(又はコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品)を含む。
一般に、本明細書で上述した本発明では、以下に留意されたい。
− (機器、装置及び/又はそのモジュールの例として、或いは装置及び/又はそのモジュールを含むエンティティの例として)ソフトウェアコード部分として実現される可能性が高く、エンティティ、ネットワーク要素又は端末においてプロセッサを使用して実行される方法ステップ及び機能は、ソフトウェアコードに依存するものではなく、これらの方法ステップにより定義される機能が維持される限り、Java(登録商標)、C++、C、及びアセンブラなどのあらゆる既知の又は将来開発されるプログラミング言語を使用して設定することができる。
− 一般に、いずれの方法ステップも、実施される機能の面で本発明の発想を変更することなくソフトウェアとして又はハードウェアによって実現するのに適している。
− 端末又はネットワーク要素、又はそのいずれかの(単複の)モジュールにおいてハードウェア構成要素として実現される可能性が高い方法ステップ、機能、及び/又は機器、装置、ユニット、又は手段はハードウェアに依存せず、MOS(金属酸化膜半導体)、CMOS(相補型MOS)、BiMOS(バイポーラMOS)、BiCMOS(バイポーラCMOS)、ECL(エミッタ結合型論理)、TTL(トランジスタ−トランジスタ論理)などのいずれかの公知の又は将来開発されるハードウェア技術又はこれらのいずれかの雑種を使用して、例えばASIC(特定用途向けIC(集積回路))構成要素、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)構成要素、CPLD(結合プログラムマブル論理回路)構成要素又はDSP(デジタルシグナルプロセッサ)構成要素を使用して実現することができ、また、ソフトウェア構成要素として実現される可能性が高いあらゆるステップ、及び/又は機器、ユニット又は手段は、例えば、認証、許可、キーイング及び/又はトラフィック保護などを行うことができるあらゆるセキュリティアーキテクチャに基づくことができる。
− 機器、装置、ユニット又は手段は、個々の機器、装置、ユニット又は手段として実現することができるが、これは、これらの機器、装置、ユニット、回路又は手段の機能が維持される限り、これらがシステム全体にわたる分散方式で実現されることを除外するものではない。
− 装置は、半導体チップ、チップセット、又はこのようなチップ又はチップセットを含む(ハードウェア)モジュールによって表すことができるが、これは、装置又はモジュールの機能が、ハードウェアで実現される代わりに、プロセッサ上における実行/動作のための実行可能ソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品などの(ソフトウェア)モジュール内のソフトウェアとして実現される可能性を除外するものではない。
− 例えば、機器は、互いに機能的に連携しているか、又は互いに機能的には独立しているが同じ機器のハウジング内に存在するかにより、1つの装置として、或いは複数の装置の組立品として見なすことができる。
本発明は、上述した方法及び構造配列の概念を適用できる限り、上述した方法ステップ及び動作のあらゆる考えられる組み合わせ、及び上述したノード、装置、モジュール又は要素のあらゆる考えられる組み合わせも対象とする。
中継強化型アクセスネットワークの少なくとも1つの中継ノードに関連する少なくとも1つの信号メッセージを、少なくとも1つの所定の信号インターフェイスを介して受け取ること、この少なくとも1つの信号メッセージから、それぞれの中継ノードに関連する信号を無関係性及び/又は冗長性に関して集中化すること、及びこの集中化した信号を信号メッセージに含め、少なくとも1つの所定の信号インターフェイスを介してそれぞれの中継ノードへ向けて転送することを例示的に含む、中継強化型アクセスネットワークにおける信号送信を最適化するための対策を提供した。例示的に、この対策を、中継強化型LTEアクセスネットワークにおけるX2メッセージングを最適化するために応用することができる。
以上、添付図面による例を参照しながら本発明について説明したが、本発明はこれに限定されるものではないと理解されたい。むしろ、当業者には、本明細書に開示するような発明の発想の範囲から逸脱することなく、本発明を多くの方法で修正できることが明らかであろう。

Claims (18)

  1. 中継強化型アクセスネットワークの少なくとも1つの中継ノードに関連する少なくとも1つの信号メッセージを、少なくとも1つの所定の信号インターフェイスを介して受け取るステップと、
    前記少なくとも1つの信号メッセージから、それぞれの中継ノードに関連する信号を無関係性及び/又は冗長性に関して集中化するステップと、
    前記集中化した信号を信号メッセージに含め、前記少なくとも1つの所定の信号インターフェイスを介して前記それぞれの中継ノードへ向けて転送するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記集中化ステップが、
    前記受け取った少なくとも1つの信号メッセージの信号のタイプを判定するステップと、
    前記中継強化型アクセスネットワークの中継ノードから、前記判定した信号のタイプの関連する及び/又は非冗長な信号情報を収集するステップと、
    前記収集した信号情報を前記信号メッセージに集約して転送するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 共通のドナー基地局により制御される中継ノードからの信号メッセージの受け取り、及び/又はこれらの中継ノードへの信号メッセージの転送を同期させるステップをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1及び2のいずれか1項に記載の方法。
  4. 前記信号のタイプが、前記中継強化型アクセスネットワーク内のユーザ装置のモビリティに関連すると判定された場合、前記収集され集約される信号情報が、前記ユーザ装置の前記モビリティが向かう中継ノードの関連する及び/又は非冗長なアドレス情報を含むことができる、
    ことを特徴とする請求項2及び3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記信号のタイプが、負荷バランシング及び/又は干渉制御に関連すると判定された場合、前記収集され集約される信号情報が、関連する及び/又は非冗長な負荷情報、及び/又は前記中継強化型アクセスネットワークの中継ノード間のリソース分割についての関連する及び/又は非冗長な情報、及び/又は前記中継強化型アクセスネットワークの中継ノードにおける干渉レベルについての関連する及び/又は非冗長な情報を含むことができる、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記集約ステップが、異なる中継ノードから収集された関連する及び/又は非冗長な信号情報に、それぞれの中継ノードからの前記信号情報が前記負荷バランシング及び/又は干渉制御に与える影響に従う重み付け係数によって重み付けすることを含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記中継強化型アクセスネットワークの基地局間で重み付け係数を交換するステップ、及び/又は自動近隣関係に従い、負荷情報及び/又はリソース分割及び/又は干渉レベルに基づいて適切な重み付け係数を割り当てるステップをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記方法が、前記少なくとも1つの中継ノードを制御するドナー基地局、前記少なくとも1つの中継ノードを制御していない非ドナー基地局、及び/又は前記少なくとも1つの中継ノードの中継ノードゲートウェイにおいて又はこれらによって実施可能であり、前記ドナー基地局、非ドナー基地局、及び/又は中継ノードゲートウェイは、LTE及び/又はLTE−Advanced仕様による進化型無線アクセスネットワークの一部であることができ、及び/又は、
    前記少なくとも1つの所定の信号インターフェイスが、LTE及び/又はLTE−Advanced仕様によるX2インターフェイスであり、前記X2インターフェイスのピアが、前記ドナー基地局、非ドナー基地局、及び/又は中継ノードゲートウェイ、前記少なくとも1つの中継ノード、及び/又は前記少なくとも1つの中継ノードの1又はそれ以上の近隣中継ノードを含むことができる、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 中継強化型アクセスネットワークの少なくとも1つの中継ノードに関連する少なくとも1つの信号メッセージを、少なくとも1つの所定の信号インターフェイスを介して受け取るように構成された受信機と、
    前記少なくとも1つの信号メッセージから、それぞれの中継ノードに関連する信号を無関係性及び/又は冗長性に関して集中化するように構成されたコンセントレータプロセッサと、
    前記集中化した信号を信号メッセージに含め、前記少なくとも1つの所定の信号インターフェイスを介して前記それぞれの中継ノードへ向けて転送するように構成された送信機と、
    を備えることを特徴とする装置。
  10. 前記コンセントレータプロセッサが、
    前記受け取った少なくとも1つの信号メッセージの信号のタイプを判定し、
    前記中継強化型アクセスネットワークの中継ノードから、前記判定した信号のタイプの関連する及び/又は非冗長な信号情報を収集し、
    前記収集した信号情報を前記信号メッセージに集約して転送する、
    ように構成されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 共通のドナー基地局により制御される中継ノードからの信号メッセージの受け取り、及び/又はこれらの中継ノードへの信号メッセージの転送を同期させるように構成されたシンクロナイザプロセッサをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項9及び10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 前記信号のタイプが、前記中継強化型アクセスネットワーク内のユーザ装置のモビリティに関連すると判定された場合、前記収集され集約される信号情報が、前記ユーザ装置の前記モビリティが向かう中継ノードの関連する及び/又は非冗長なアドレス情報を含むことができる、
    ことを特徴とする請求項10及び11のいずれか1項に記載の装置。
  13. 前記信号のタイプが、負荷バランシング及び/又は干渉制御に関連すると判定された場合、前記収集され集約される信号情報が、関連する及び/又は非冗長な負荷情報、及び/又は前記中継強化型アクセスネットワークの中継ノード間のリソース分割についての関連する及び/又は非冗長な情報、及び/又は前記中継強化型アクセスネットワークの中継ノードにおける干渉レベルについての関連する及び/又は非冗長な情報を含むことができる、
    ことを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 前記集約が、異なる中継ノードから収集された関連する及び/又は非冗長な信号情報に、それぞれの中継ノードからの前記信号情報が前記負荷バランシング及び/又は干渉制御に与える影響に従う重み付け係数によって重み付けすることを含む、
    ことを特徴とする請求項13に記載の装置。
  15. 前記コンセントレータプロセッサが、前記中継強化型アクセスネットワークの基地局間で重み付け係数を交換するステップ、及び/又は自動近隣関係に従い、負荷情報及び/又はリソース分割及び/又は干渉レベルに基づいて適切な重み付け係数を割り当てるようにさらに構成される、
    ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
  16. 前記装置が、前記少なくとも1つの中継ノードを制御するドナー基地局、前記少なくとも1つの中継ノードを制御していない非ドナー基地局、及び/又は前記少なくとも1つの中継ノードの中継ノードゲートウェイとして又はこれらにおいて実施可能であり、前記ドナー基地局、非ドナー基地局、及び/又は中継ノードゲートウェイは、LTE及び/又はLTE−Advanced仕様による進化型無線アクセスネットワークの一部であることができ、及び/又は、
    前記少なくとも1つの所定の信号インターフェイスが、LTE及び/又はLTE−Advanced仕様によるX2インターフェイスであり、前記X2インターフェイスのピアが、前記ドナー基地局、非ドナー基地局、及び/又は中継ノードゲートウェイ、前記少なくとも1つの中継ノード、及び/又は前記少なくとも1つの中継ノードの1又はそれ以上の近隣中継ノードを含むことができる、
    ことを特徴とする請求項9から15のいずれか1項に記載の装置。
  17. 装置のプロセッサ上で実行されたときに、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実行するように設定されたソフトウェアコード部分を有するプログラムを含む、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
  18. 前記コンピュータプログラム製品が、前記ソフトウェアコード部分を記憶するコンピュータ可読媒体を含み、及び/又は前記プログラムが、前記プロセッサの内部メモリに直接ロード可能である、
    ことを特徴とする請求項17に記載のコンピュータプログラム製品。
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