JP2013520210A - 粉状化粧品用器具 - Google Patents

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Abstract

本発明は、
開口部を有し、かつ粉状化粧品を保管する保管区画を備える、粉状化粧品の容器、
開口部を介して保管区画内に到達することができる、粉状化粧品の保持部材を備える、粉状化粧品の塗布具、及び
保管区画内に流体を吹き付けるブロアー
を備え、
粉状化粧品が、流体の吹き付けによって、保持部材に付着することができる、
粉状化粧品を保管し、塗布する器具に関する。本発明は、空気等の流体流を使用することによって、粉状化粧品を塗布具に付着させることができる。

Description

本発明は、粉状化粧品を保管し、塗布する器具に関する。本発明は、特に、ルースパウダー等の流動可能な粉状化粧品を扱うための器具に関する。
ルースパウダー等の高流動性の粉状化粧品を保管し、塗布する器具が知られている。かかる器具は、一般的に、粉状化粧品を保管するための容器ならびにブラシ及びパフ等の塗布具を備える。器具の1つの実施形態では、微細孔を有するフィルターを使用することによって所定体積の空間が容器内に形成され、この空間に塗布具が入れられる。
たとえば、米国特許第6945723号は、粉状化粧品を保管するための内部空間12、塗布要素16、塗布要素16を含むハウジング14及びハウジング14と内部空間12とを分離する透過壁23を有する容器11を備える収容・塗布器具を開示している。透過壁23は複数の微細な開口部25を有し、内部空間12内の粉状化粧品は、開口部25を通って塗布要素16に付着することができる。
しかし、米国特許第6945723号に開示されているような従来の器具を使用して粉状化粧品を塗布する場合、器具をひっくり返して、すなわちさかさまにして、粉状化粧品を塗布具に付着させる必要がある。このひっくり返し操作はユーザーにとって不便である場合がある。
加えて、取り出す粉状化粧品の量を調整することが困難である。これは、フィルターの孔のサイズ及び粉状化粧品の流動性等、いくつかの要因によって、粉状化粧品が塗布具に付着しない場合や、塗布具に付着する粉状化粧品が多すぎる場合があるためである。更に、塗布具に付着する粉状化粧品が多すぎる場合、粉状化粧品は、塗布具を使用する際に容易に飛散することがある。
一方、上記のフィルターが存在しない、別の実施形態がある。かかる実施形態では、容器内の粉状化粧品は、塗布具を粉状化粧品中に入れることによって取り出される。しかし、この操作中に粉状化粧品が容器から飛散することがある。更に、取り出す粉状化粧品の量を調整することはやはり困難である。したがって、粉状化粧品を容器から取り、粉状化粧品をたとえば手の甲に載せ、塗布具を使用して所望の量の粉状化粧品を使用することが必要な場合がある。このような操作はユーザーにとって不便である場合がある。
米国特許第6945723号 欧州特許出願公開第0,855,177号
したがって、本発明の1つの目的は、粉状化粧品を保管し、粉状化粧品を容易に塗布することを可能にするシンプルな機構を備える器具を提供することである。
本発明の別の目的は、使用しているときに粉状化粧品が器具から飛散しない、粉状化粧品を保管し、塗布する器具を提供することである。
本発明の別の目的は、使用しているときに、塗布する粉状化粧品の量を適切に調整することができる、粉状化粧品を保管し、塗布する器具を提供することである。
上記の本発明の目的は、
開口部を有し、かつ粉状化粧品を保管する保管区画を備える、粉状化粧品の容器、
開口部を介して保管区画内に到達することができる、粉状化粧品の保持部材を備える、粉状化粧品の塗布具、及び
保管区画内に流体を吹き付けるブロアー
を備え、
粉状化粧品が、流体の吹き付けによって、保持部材に付着することができる、
粉状化粧品を保管し、塗布する器具によって実現することができる。
ブロアーは開口部上に存在することが好ましい。
ブロアーは
流体を収容するための少なくとも1つの流体容器、
流体容器内に流体を供給する手段、及び
流体容器から流体を排出する手段
を備えてもよく、
流体容器内の体積は可変である。
流体容器はベローズでもよい。
供給手段及び排出手段の各々は、一方向弁を備えることが好まし。
供給手段における一方向弁を開閉するタイミングは、排出手段における一方向弁を開閉するタイミングとは異なることが好ましい。
供給手段は、保管区画の外部から流体を導入することが好ましい。
保管区画内の流体の少なくとも一部が開口部から排出可能なことが好ましい。
本発明による器具は、開口部を開閉するための蓋を更に備えてもよく、蓋はブロアーを備える。
保管区画は、流体が動くことができる空間を備えることが好ましい。空間は、少なくとも1つの隔離板によって形成されてもよい。隔離板は、好ましくは、開閉することができる少なくとも1つの孔を有する、少なくとも1つの可撓性又は剛性材料を含んでもよい。孔は流体が動く前に開いてもよい。
本発明によれば、保持部材はブラシを備えてもよい。
本発明によれば、流体は空気でもよい。
本発明による粉状化粧品を保管し、塗布する器具の機構は簡単であり、手で操作することができる。更に、従来の器具に必要な容器のひっくり返し操作はもはや不要である。したがって、本発明による器具は、簡単な操作で粉状化粧品を塗布することが可能である。
本発明による粉状化粧品を保管し、塗布する器具は、粉状化粧品を保管する容器を外部へと開けることなく、粉状化粧品を塗布具に付着させることができ、したがって、粉状化粧品が容器から飛散する恐れがない。
更に、本発明による粉状化粧品を保管し、塗布する器具は、容器から取り出す粉状化粧品の量を調整することが容易である。したがって、ユーザーが粉状化粧品を容器から取り出し、粉状化粧品をたとえば手の甲に載せ、塗布具を使用して所望の量の粉状化粧品を使用することは不要である。
本発明による粉状化粧品を保管し、塗布する器具の1つの実施形態の、器具を開けたときの略部分断面図を示す図である。 本発明による粉状化粧品を保管し、塗布する器具の1つの実施形態の、器具を閉めたときの略部分断面図を示す図である。 本発明による粉状化粧品を保管し、塗布する器具の1つの実施形態で使用されるブロアーの一部の略斜視図を示す図である。 本発明による粉状化粧品を保管し、塗布する器具の1つの実施形態で使用される一方向弁の略断面図を示す図である。 本発明による粉状化粧品を保管し、塗布する器具の1つの実施形態で使用されるブロアーの、吸気すなわち給気したときの略斜視図を示す図である。 本発明による粉状化粧品を保管し、塗布する器具の1つの実施形態で使用されるブロアーの、排気すなわち排出したときの略斜視図を示す図である。 隔離板4の1つの実施形態の正面図を示す図である。
発明者は、鋭意検討の結果、流体の作用で粉状化粧品を塗布具に付着させることが可能であることを発見した。したがって、本発明によれば、粉状化粧品を含む容器内に流体流を導入することによって、粉状化粧品が塗布具に付着する。したがって、容器をひっくり返して、すなわちさかさまにして、容器内の粉状化粧品を動かす必要はない。流体流を作るには、電動機駆動機構等の複雑な機構は不要である。本発明による器具は、手で動かすことができる簡単な機構のみを使用して流体流を作ることができる。
流体流は、容器内の閉鎖空間中で使用することができる。したがって、粉状化粧品が容器から飛散する恐れはない。
流体流は、容器内の所定の体積の閉鎖空間中で使用することができるため、流体の体積及び速度は、流動発生機構によって容易に調整することができる。したがって、本発明による器具は、特定量の粉状化粧品を塗布具に付着させることができ、このため、取り出す粉状化粧品の量の調整が容易である。
以下、本発明による粉状化粧品を保管し、塗布する器具の実施形態を、図面を参照しながら説明することにする。
図1及び2に示す本発明による保管・塗布器具1は、粉状化粧品Pを保管する略円筒形態の容器2を有する。具体的には、容器2は、やはり略円筒形態で容器2より直径が小さく、開口部3aを有する保管区画3を備える。保管区画3は、開閉することができる複数の孔を有する薄い円板形態の隔離板4を備える。粉状化粧品Pは保管区画3内の隔離板4と容器2の底との間の空間の中に保管される。保管区画3の底縁は、スリットの形態の開口部3b、3bを有し、開口部3b、3bは、保管区画3内の空間及び保管区画3と容器2との間の空間を連通することに留意されたい。
図1及び2に示す本発明による器具1は、略円筒形態の蓋5を有し、蓋5の縁は容器2の縁にはめ込むことができる。このように、蓋5は容器2と合体することができ、したがって、保管区画3の開口部3aは開閉することができる。
蓋5は略円筒形態のベローズ6を備え、ベローズ6の上端部は蓋5の天井に付着している。一方、ベローズ6の下端部は略平円盤形態の蓋基部7に付着している。このように、ベローズ6は蓋5と蓋基部7とを連結する。
蓋基部7は、蓋5の内表面に接触しながら摺動することができる略円筒形態の蓋ガイド8を、その周縁に沿って備える。したがって、蓋基部7は、蓋ガイド8の機能によって、蓋5の内表面に沿って上下に自由に動くことができる。蓋5の縁と容器2の縁とのはめ込みによって蓋5と容器2とが合体し、図2に示すように器具1が閉まったとき、ベローズ6は蓋5の中で圧縮される。
ブラシ9は蓋基部7の底面に固定されている。図2に示すように、ブラシ9は、保管区画3の開口部3aを通って保管区画3内の空間の中に到達することができる。
図1及び2に示す器具1において、蓋5、蓋基部7及びブラシ9は粉状化粧品Pの塗布具に相当しうる。ブラシ9は粉状化粧品Pの保持部材として機能しうる。したがって、図1及び2に示す本発明による器具1のユーザーは、蓋5を持って、ブラシ9に付着した粉状化粧品Pを、たとえば皮膚の所定領域に塗布することができる。
図1及び2に示す本発明による器具1において、蓋基部7の底表面の縁は、空気を吹き付けるための複数の吹き付け孔7a、7aを有する。したがって、蓋5と容器2とが合体することによって保管区画3の開口部3aが閉まっているとき、吹き付け孔7a、7aは、保管区画3と容器2との間の空間に対置する。ベローズ6中の空気は、吹き付け孔7a、7aから容器2の中に導入することができる。図1及び2に示す本発明による器具1において、ベローズ6中の空気を、吹き付け孔7a、7aから保管区画3と容器2との間の空間の中に導入し、開口部3b及び隔離板4を通して保管区画3の中に吹き付けることができる。このように、図1及び2に示す本発明による器具1において、ベローズ6は空気を収容する容器として機能し、容器の内容積は可変である。したがって、ベローズ6と、蓋基部7の中に存在する、空気供給手段(図1及び2には示さず)と空気排出手段(図1及び2には示さず)とは、保管区画3の中に空気を吹き付けるブロアーとして機能することができる。図1及び2に示すように、ブロアーは開口部3a上に存在する。
図3は、蓋基部7の中の、空気供給手段及び空気排出手段の例を示す。図3において、蓋基部7の円筒外周壁は示していない。
天板7cは、円板形態で、蓋基部7の上面を構成し、中央に開口部7bを有する。ベローズ6(図3には図示せず)の端部が開口部7bを覆って天板7cの上面に固定されている。したがって、開口部7bはベローズ6の内部空間に連通している。
天板7cの下に、円板形態の第1の中板7dが配置され、天板7cと第1の中板7dとの間に所定の高さの間隙を形成する。図3に示すように、一方向にのみ回転することができる扉10、10を備える複数のリード型一方向弁が、天板7cと第1の中板7dとの間の間隙に存在する。扉10、10は、図3に示していない外周壁上に開いている吸気開口部7fを通して外部から間隙に空気を導入する方向に開くことができるが、吸気開口部7fから外部に間隙中の空気を排出する方向には開くことができない。したがって、外部に存在する空気は、扉10、10が開いているとき、吸気開口部7f、天板7cと第1の中板7dとの間の間隙、及び開口部7bを通して、図3に示していないベローズ6に導入することができる。
第1の中板7dの縁は、複数の孔7e、7eを有し、上記の間隙を通じて開口部7bに連通する。
第1の中板7dの下に、略円板形態の第2の中板7gが配置され、第1の中板7dと第2の中板7gとの間に所定の高さの間隙を形成する。第2の中板7gの縁は、孔7e、7eに相当する位置に、各々の直径が孔7e、7eより大きい複数の孔7h、7hを有することによって、各々の直径が孔7h、7hより小さいが孔7e、7eより大きいボール11、11を伴うボール型一方向弁を形成する、前記複数の孔7h、7hと、図3に示していないガイド部材とを有する。孔7h、7hは、蓋基部7の底板7iに形成された吹き付け孔7a、7aに連通する。吹き付け孔7aは、直径が孔7hと同等であるが、吹き付け孔7aはメッシュ7jを有し、このため、ボール11は吹き付け孔7aから落下することはない。
図4は、ボール型一方向弁の拡大図を示す。図4(a)は開いた状態を示し、図4(b)は閉じた状態を示す。ボール11の直径は吹き付け孔7aの直径より小さいため、吹き付け孔7aは常に開いている。一方、図4に示すように、ボール11の直径は孔7eの直径より大きい。したがって、開く場合、ボール11はガイド部材Gに沿って下に動いて孔7eを開き、閉じる場合、ボール11はガイド部材Gに沿って上に動いて孔7eを閉じる。したがって、図4に示す一方向弁は、空気を上から下に通すが、下から上には通さない。
その結果、図3に示す実施形態において、図3に示していないベローズ6中の空気は、開口部7b、天板7cと第1の中板7dとの間の間隙、孔7e、孔7h、及び吹き付け孔7aを通して、図3に示していない容器2へと導入されうる。
蓋基部7の底板7iは、中央に開口部7kを有し、図3に示していない容器2の保管区画の内部空間に連通する。第2の中板7gも、中央に開口部7lを有し、開口部7kに連通する。開口部7lは、排気開口部7mに連通し、排気開口部7mは、第1の中板7dと第2の中板7gとの間の間隙に対応する外周壁(図3に示さず)上に存在する。したがって、図3に示していない保管区画3中の空気は、開口部7k及び開口部7lを通り、第1の中板7dと第2の中板7gとの間の間隙を介して、排気開口部7mから外部に排出されうる。
図1〜3に示す本発明による器具1を使用するとき、最初に、図2に示す閉じた状態の蓋5を容器2から外す。すると、圧縮されているベローズ6が自動的に膨張し始め、蓋5は蓋ガイド8に沿って上に動く。このタイミングで、蓋基部7の外周壁上に存在する吸気開口部7fが開く。このため、図5に示すように、扉10、10が負圧によって開き、空気が外部からベローズ6内へと自動的に取り込まれる。この負圧によってボール11、11が上に動き、孔7e、7eを閉じる。したがって、保管区画3内の空気がベローズ6の中に取り込まれることはない。
次に、蓋5を押し下げる。すると、ベローズ6が圧縮され、中の空気が開口部7bを介して蓋基部7の中に導入される。ボール11、11が下に動いて孔7e、7eが開くため、図6に示すように、空気が孔7e、7e、孔7h、7h、及び吹き付け孔7a、7aを介して、図6に示していない容器2の中に排出される。このタイミングで、扉10、10が閉まる。したがって、扉10、10は、ベローズ6内の空気が吸気開口部7fを介して外部に排出されるのを防ぐ。換言すると、蓋基部7において、リード型一方向弁を開閉するタイミングは、ボール型一方向弁を開閉するタイミングとは異なる。
吹き付け孔7a、7aから排出された空気は、保管区画3と容器2との間の空間内に導入され、開口部3b、3b及び隔離板4を介して保管区画3内に吹き付けられる。図1及び2を参照されたい。このようにして、保管区画3内の粉状化粧品Pは隔離板4から保管区画3の内部空間に噴出し、ブラシ9に付着する。
一方、保管区画3内に噴出した空気は、開口部3a(図1及び2を参照)、図6に示す開口部7l及び蓋基部7の底板7iにある開口部7kを介して、排気開口部7mから外部に排出されうる。したがって、保管区画3内の空気の少なくとも一部は開口部3aから排出されうる。
図1〜6に示す実施形態において、開口部7kはブラシ9で覆われている。したがって、粉状化粧品Pは、ブラシ9によって取り除かれ、排気開口部7mから排出されることはない。必要であれば、1つ又は複数のフィルターを開口部7k、開口部7l及び排気開口部7mの少なくとも1つに設置して、粉状化粧品Pが外部に排出されるのを防いでもよい。
ユーザーは、蓋基部7を伴う蓋5を器具1から取り外すことができ、蓋5を持ちながら、ブラシ9に付着した粉状化粧品Pを使用することができる。
本発明による器具1において、粉状化粧品Pは空気によって流動化し、ブラシ9に付着する。したがって、容器2をひっくり返して器具1内で粉状化粧品Pを流動化する必要はない。更に、粉状化粧品Pは、ベローズ6すなわち蓋5を単に押すだけで流動化することができるため、モーター等による電動機駆動機構等の複雑な機構は不要である。このように、器具1における機構は単純化することができる。更に、本発明による器具1は、閉鎖した保管区画3の中で粉状化粧品Pをブラシ9に付着させる。このため、粉状化粧品Pが容器2から外部に飛散する恐れはない。
保管区画3内への空気の排出量及び空気の排出速度は、ベローズ6の体積、ならびに吹き付け孔7aの数及びサイズ等のいくつかの要因によって、特定範囲に制限されるため、調整が容易である。事実、ベローズ6すなわち蓋5を押す速度を調節することによって、空気の排出量及び排出速度を調整することが可能である。したがって、本発明による器具1は、特定量の粉状化粧品Pをブラシ9に付着させることができ、その結果、取り出す粉状化粧品の量を容易に調整することができる。
図1及び2に示すように、隔離板4を保管区画3内に設置することが好ましい。器具1が使用されないとき、隔離板4は粉状化粧品Pをブラシ9から隔離することができる。一方、器具1が使用されるとき、隔離板4は、空気が効果的に動くことができる空間を形成することによって、粉状化粧品Pがブラシ9に付着するのを助けることができる。
隔離板4の構造は、開閉することができる少なくとも1つの孔を有している限り、限定されない。たとえば、標準状態では閉じているが、気圧等で隔離板が変形すると開く複数の孔を有する隔離板を使用してもよい。例として、エラストマー等の可撓性材料で作製され、複数のスリットを有するフィルム又はシートを挙げることができる。
一方、金属等の剛性材料で作製された隔離板4を使用することが可能である。図7は、隔離板4の例の正面図を示す。図7に示すこの例において、隔離板4は、図7に示していないシャッターによって開閉することができる、4つの開口部4a、4a、4a、4aを有する。シャッターを開閉する機構は、蓋5が容器2から外されるとシャッターが開くように、蓋5に連接されてもよい。この場合、開口部4a、4a、4a、4aは、ベローズ6中の空気が動く前に開くことができる。当業者は、既知の機構を使用して、かかる機構を容易に形成することができる。たとえば、蓋5を容器2から外すために蓋5を回転させると、シャッターに連結しているレバーをスライドさせることができ、開口部4a、4a、4a、4aを開くようにしてもよい。
上記の実施形態では、空気を保管区画3内に吹き付けるブロアーは、蓋5の中に設置される。しかし、エアブロアーの位置は限定されない。したがって、エアブロアーは、蓋5の中のみでなく、容器2の中にも設置してもよい。或いは、エアブロアーは、容器2の中にのみ設置してもよい。更に、エアブロアーは、別の方法で設置してもよい。たとえば、エアブロアーは、器具1内の独立した要素としてもよく、蓋5、容器2、又は器具1の他の任意の要素に取り付けてもよい。
上記の実施形態では、粉状化粧品Pを流動化するために空気を使用する。しかし、空気以外の任意の流体又は気体を使用してもよい。たとえば、必要であれば、空気ではなく窒素ガスを使用してもよい。
粉状化粧品Pは、たとえば、結合剤でコートした顔料粒子から構成されるファンデーション等の粉末である。好ましくは、粉状化粧品Pは、ルースパウダー等の流動可能な粉状化粧品であってもよい。
粉状化粧品Pは、少なくとも1つの液体を含有する粒子を含む組成物からなるものとすることもできる。
特に、粉状化粧品Pは、たとえば「液体粉末」であってもよい。液体粉末は、a)「乾燥」又は「粉末状の」相であって、任意選択で結合剤を含み、一般的に、顔料及び/若しくはパール剤及び/若しくは充填剤及び/若しくは薄片ならびに/又はこれらの混合物を基にした前記の相と、b)「液体」相であって、特に結合剤相として作用することが可能な相であって、かつ液体を収容し、特に圧力に応じて液体を放出することが可能なマイクロカプセル、ベシクル、マイクロスポンジ、多孔性ワックス、又は他の任意の構造の内部に、水、プロピレングリコール、油、ゲル又は水中油滴型若しくは油中水滴型エマルション等の液体を含有する前記の相と、を含む。
塗布するとき、粉末を皮膚に伸ばし広げ、押し付けることによって、ベシクル又はマイクロカプセル等に含有された液体が放出され、これによってさわやかな心地よい感覚が生まれる。
粉状化粧品Pは、化粧品組成物に通常使用される顔料及び/若しくはパール剤及び/若しくは充填剤及び/若しくは薄片ならびに/又はこれらの混合物から形成することが可能な粉末状の相を、「液体」相と混合するものとして含んでもよい。
粉末状の相を形成している粒子は、結合剤で更にコートされてもよい。
「顔料」という用語は、媒質中で溶けず、組成物を着色及び/又は不透明にすることを意図する、白色又は有色の、無機又は有機粒子を意味するものと理解されたい。
顔料は、通常サイズ又はナノメートルサイズでもよい。無機顔料及びナノ顔料には、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム又は二酸化セリウム及び酸化亜鉛、酸化鉄又は酸化クロム、カーボンブラック、チタンナノ粒子、亜鉛ナノ粒子ならびにフェリックブルー(ferric blue)を挙げることができる。
有機顔料には、カルシウム塩、バリウム塩、アルミニウム塩又はジルコニウム塩等のラッカー、及びハロ酸染料、アゾ染料又はアントラキノン染料等の酸性染料を挙げることができる。
顔料は、特に、ポリジメチルシロキサン等のシリコーン化合物、及び/又はポリマー、特にポリエチレンでコートされてもよい。したがって、Maprecoが販売している顔料SA又はSIを挙げることができる。
「充填剤」という用語は、化粧をするとき、組成物に、こし若しくは堅さ及び/又は柔らかさ、平滑さならびに均一性を与えることを意図した、無色又は白色の、鉱物又は合成の、ラメラ又は非ラメラ粒子を意味するものと理解されたい。
充填剤は、鉱物又は合成の、ラメラ又は非ラメラの種類のものでもよい。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ナイロン、ポリ-β-アラニン及びポリエチレンの各粉末、Teflon、ラウロイルリシン、デンプン、窒化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、テトラフルオロエチレンポリマー粉末、ポリメチレンメタクリラート粉末、ポリウレタン粉末、ポリスチレン粉末及びポリエステル粉末、EXPANCEL(Nobel Industries)等の合成中空マイクロスフェア、POLYTRAP(Dow Corning)等のマイクロスポンジ、及びTOSPEARLS(東芝)等のシリコーン樹脂マイクロビーズ、酸化亜鉛及び酸化チタン、酸化ジルコニウム又は酸化セリウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム及び炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、SILICA BEADS(Maprecos)等の中空シリカマイクロスフェア、ガラス又はセラミックのマイクロカプセル、ならびに炭素原子数8〜22、好ましくは炭素原子数12〜18の有機カルボン酸から誘導された金属石けん、たとえばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム又はステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛及びミリスチン酸マグネシウムを挙げることができる。
「パール剤」という用語は、光を反射する虹色の粒子を意味するものと理解されたい。
想定されうるパール剤には、天然の真珠層と、酸化チタン、酸化鉄、天然顔料又はオキシ塩化ビスマスで覆われたマイカと、有色マイカチタンも挙げることができる。
本発明による組成物は、薄片も含んでもよい。
本発明の粉末は、当該分野で通常に使用される任意の添加剤、すなわち、酸化防止剤、精油、防腐剤、中和剤、油中水滴型及び水中油滴型界面活性剤、ビタミンならびに抗しわ活性剤を更に含んでもよい。
「液体」相に含有される液体は、水性又は油性形態、特に、精油形態、ゲル形態、特に、立方体ゲル粒子、油中水滴型(W/O)エマルション又は水中油滴型(O/W)エマルション形態でもよい。
液体は、特にエポキシ、ポリエチレン、ゼラチン若しくはポリエステルで壁が作製されたベシクル若しくはマイクロカプセル中、又はマイクロスポンジ若しくはマイクロスフェア中に含有してもよい。液体は、ポリアクリラート等の多孔性ワックス中にも含有してもよい。
液体が、特に水である場合、欧州特許出願第A-0,855,177号に記載されているタイプの無水構造の中に含有することができる。
やはり例として、「液体」相は、水相を封入する脂質相膜からなるベシクルの水性分散物を含む。使用することができるベシクルは、ラメラ液晶のコーティングを備えてもよい。
この組成物は、少なくとも1つの活性剤を含有することが好ましい。かかる活性剤は、親水性、親油性、又はこの2つの組合せでもよい。
組み込むことができる種々の活性成分には、酸化防止剤又はフリーラジカルスカベンジャー、たとえばタンパク質及び酵素、ラクトペルオキシダーゼ及びラクトフェリン、ペプチド及びその誘導体、金属イオン封鎖剤、フラボノイド、クロロフィリン、エトキシキン、グアノシン、トコフェロール及びこれらの誘導体、アスコルビルパルミタート、β-カロテン、ビタミンE及びその誘導体、ビタミンC及びその誘導体ならびにビタミンA及びその誘導体;水和剤又は保湿剤、たとえばヒアルロン酸及びそのナトリウム塩、β-グリセロリン酸、グリセロール、ソルビトールならびにパンテノール;UV遮断剤、たとえばMerckがEUSOLEX 232(登録商標)の名称で、Givaudan-RoureがPARSOL 1789(登録商標)及びPARSOL MCX(登録商標)の名称で、ChimexがMEXORYL SX(登録商標)の名称で、ならびにBASFがUVINUL T150(登録商標)の名称で販売している製品;角質溶解剤、たとえばタンパク質分解酵素、サリチル酸及びその誘導体、たとえば5-(n-ドデカノイル)サリチル酸、ならびにレチノイン酸及びその誘導体;タンニング促進剤、たとえばカフェイン、ならびにグルコースチロシナート及びN-L-マリルチロシン(malyltyrosine)の二ナトリウム塩等のチロシン誘導体;脱色剤、たとえばコウジ酸、グリコール酸、ビタミンC及び特にリン酸アスコルビルマグネシウムならびにアルブチン及びその誘導体;天然着色料、たとえば植物から抽出したクロロフィリン及びβ-カロテン等の着色物質、又は動物から抽出したコチニールカルミン等の着色物質、ならびにカラメル;セルフタンニング剤、たとえばジヒドロキシアセトン及びインドール;脂質調整剤、たとえばゲニン及びアシアト酸(asiatic acid)を含有するセンテラアジアティカ(Centella asiatica)の抽出物、カフェイン、及びテオフィリン;抗加齢剤及び抗しわ剤、たとえばグリコール酸のようなヒドロキシ酸、n-オクタノイルサリチル酸、レチノール及びその誘導体、たとえばレチノールアセタート、レチノールパルミタート及びレチノールプロピオナート、ならびにレチノイド;抗炎症剤及び瘢痕形成剤、たとえば18β-グリチルレチン酸及びその塩、特にそのアンモニウム塩、α-ビサボロール、コルチコイド、センテラアジアティカの抽出物、アロエベラ;抗菌剤及び抗真菌剤、たとえば塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン、ヘキセチジン及びヘキサミジン;昆虫忌避剤、たとえばジエチルトルアミド及びジメチルトルアミド;防臭剤、たとえばヘキサクロロフェン及びCiba-Geigyが製造し、IRGASAN DP 300(登録商標)の名称で販売しているトリクロサン;スキンコンディショナー、たとえばカチオンポリマー及びカチオンを、特に挙げることができる。
指標として、「液体」相は、組成物の重量の1〜50%、好ましくは2〜30%、更に好ましくは5〜20%とすることができる。
1 保管・塗布器具
2 容器
3 保管区画
3a 開口部
3b 開口部
4 隔離板
4a 開口部
5 蓋
6 ベローズ
7 蓋基部
7a 吹き付け孔
7b 開口部
7c 天板
7d 第1の中板
7e 孔
7f 吸気開口部
7g 第2の中板
7h 孔
7i 底板
7j メッシュ
7k 開口部
7l 開口部
7m 排気開口部
8 蓋ガイド
9 ブラシ
10 扉
11 ボール
G ガイド部材
P 粉状化粧品

Claims (15)

  1. 開口部を有し、かつ粉状化粧品を保管する保管区画を備える、前記粉状化粧品の容器、
    前記開口部を介して前記保管区画内に到達することができる、前記粉状化粧品の保持部材を備える、前記粉状化粧品の塗布具、及び
    前記保管区画内に流体を吹き付けるブロアー
    を備え、
    前記粉状化粧品が、前記流体の前記吹き付けによって、前記保持部材に付着することができる、
    粉状化粧品を保管し、塗布する器具。
  2. 前記ブロアーが前記開口部上に存在する、請求項1に記載の器具。
  3. 前記ブロアーが、
    前記流体を収容するための少なくとも1つの流体容器、
    前記流体容器内に前記流体を供給する手段、及び
    前記流体容器から前記流体を排出する手段
    を備え、
    前記流体容器内の体積が可変である、
    請求項1又は2に記載の器具。
  4. 前記供給手段及び前記排出手段の各々が、一方向弁を備える、請求項3に記載の器具。
  5. 前記供給手段における前記一方向弁を開閉するタイミングが、前記排出手段における前記一方向弁を開閉するタイミングとは異なる、請求項4に記載の器具。
  6. 前記供給手段が、前記保管区画の外部から流体を導入する、請求項3から5のいずれか一項に記載の器具。
  7. 前記保管区画内の前記流体の少なくとも一部が前記開口部から排出されうる、請求項1から6のいずれか一項に記載の器具。
  8. 前記開口部を開閉するための蓋を更に備え、前記蓋が前記ブロアーを備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の器具。
  9. 前記流体容器がベローズである、請求項3から8のいずれか一項に記載の器具。
  10. 前記保管区画が、前記流体が動くことができる空間を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の器具。
  11. 前記空間が、少なくとも1つの隔離板によって形成されている、請求項10に記載の器具。
  12. 前記隔離板が、開閉することができる少なくとも1つの孔を有する、少なくとも1つの可撓性又は剛性材料を含む、請求項11に記載の器具。
  13. 前記孔は、前記流体が動く前に開くことができる、請求項12に記載の器具。
  14. 前記保持部材がブラシを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の器具。
  15. 前記流体が空気である、請求項1から14のいずれか一項に記載の器具。
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