JP2013517538A - ストレージ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定的な冷却性能を確保すること。
【解決手段】ストレージ装置は、複数の第1の冷却装置を開いた状態で汎用筐体の正面か
ら空間に挿入される第1のモジューラを収容するフロントディスクユニットと、複数の第
2の冷却装置を開いた状態で汎用筐体の背面から空間に挿入される第2のモジューラを収
容するリアディスクユニットとを備える。さらにストレージ装置は、汎用筐体の正面及び
背面に各々臨むように設けられた開閉式の複数の第1及び第2の冷却装置のうちの少なく
とも1つの冷却装置の開閉状態に応じて残りの冷却装置の開閉状態を規制する規制部材を
備えている。
【選択図】図27

Description

本発明は、ストレージ装置に関し、特に、汎用筐体の前後両面から筐体内にハードディ
スクドライブを収容させたストレージ装置に適用して好適なものである。
データセンター等のように大規模にデータを取り扱うシステムは、ホストコンピュータ
とストレージ装置とを用いてデータを管理している。ストレージ装置は、ハードディスク
ドライブをアレイ状に配置し、そして複数のハードディスクドライブをRAIDによって
管理し、データを保護している。
従来のストレージ装置では、扱うデータ量が増大していることに関連して、ハードディ
スクドライブの搭載数も増加されている。例えば、従来のストレージ装置は、複数のハー
ドディスクドライブを専用筐体に搭載していた(特許文献1参照)。
この種のストレージ装置では、筐体外から筐体内に供給された空気を筐体内に形成され
た流路を流す過程でハードディスクドライブを冷却した後、筐体の上面のファンユニット
から空気を排出していた。
一方、専用筐体ではなく、汎用筐体にユーザが順次ハードディスクドライブが搭載され
たモジューラを追加するようにしたタイプのストレージ装置も存在する(特許文献2参照
)。
汎用筐体を利用した従来のストレージ装置では、筐体の上面に排気用ファンを備えるこ
とができず、さらに、筐体の内部に空気の流路を形成することができなかった。このため
、従来のストレージ装置では、ハードディスクドライブに電源とファンとが一体化された
モジューラを筐体に収容する構造が採用されていた。このようなモジューラは、ラックの
正面から筐体の内部に挿入される。冷却用の空気については、モジュールの正面からラッ
ク内に吸気され、モジュールの背面から排気される。
特開2008−47249号公報 特開2007−11931号公報
ところで、従来のストレージ装置では、上述のようなモジューラの交換などの保守作業
をし易くするために、上記ファンを開閉式の構造を採用することも考えられるが、次のよ
うな問題点が生ずるおそれがあった。即ち、そのようなストレージ装置では、保守作業時
にいずれかのファンが開かれると、一時的とはいえ、その分の冷却能力が低下することか
ら、安定的な冷却性能を確保することができなかった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、安定的な冷却性能を確保することができ
るストレージシステムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため、本発明においては、正面及び背面のそれぞれから内部に通
ずる空間を有する汎用筐体と、前記汎用筐体の前記正面に臨むように設けられた開閉式の
複数の第1の冷却装置と、前記汎用筐体の前記背面に臨むように設けられた開閉式の複数
の第2の冷却装置と、前記複数の第1の冷却装置を開いた状態で前記汎用筐体の前記正面
から前記空間に挿入されるとともに、複数の第1の記憶装置を各々収容する複数の第1の
収容部が形成された第1のモジューラを収容するフロントディスクユニットと、前記複数
の第2の冷却装置を開いた状態で前記汎用筐体の前記背面から前記空間に挿入されるとと
もに、複数の第2の記憶装置を各々収容する複数の第2の収容部が形成された第2のモジ
ューラを収容するリアディスクユニットと、前記複数の第1の冷却装置及び前記複数の第
2の冷却装置のうちの少なくとも1つの冷却装置の開閉状態に応じて、残りの冷却装置の
開閉状態を規制する規制部材とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、安定的な冷却性能を確保することができる。
本実施の形態によるストレージ装置の全体構成を示す斜視図である。 ディスクユニットの構成例を示す斜視図である。 ディスクユニットの筐体の天板を取り除いた構成例を示す斜視図である。 ディスクユニットの一方のファンアセンブリが開かれた様子を示す斜視図である。 ハードディスクボックスの構成例を示す斜視図である。 ディスクユニットの内部の構成例を示す斜視図である。 ディスクユニットの正面を簡素化した平面図である。 ディスクユニットの正面を簡素化した平面図である。 フロントディスクユニット及びリアディスクユニットのモジューラの分解斜視図である。 フロントディスクユニットのバックボードの構成例を示す平面図である。 リアディスクユニットのバックボードの構成例を示す平面図である。 フロントディスクユニット及びリアディスクユニットにおけるエアーの流路の一例を示す断面図である。 フロントディスクユニットにおいて1つのファンアセンブリを開いた状態を示す平面図である。 ファンアセンブリの外観の一例を示す斜視図である。 ファンユニットの外観の一例を示す斜視図である。 ファンユニットの正面図である。 ホストコンピュータに接続されたストレージ装置の電気的な構成例を示す。 ファンアセンブリを開閉した際における制御例を示すフローチャートである。 ワーニング処理の一例を示すフローチャートである。 ディスクユニットにおけるハードディスクドライブの搭載順序の例を示す平面図である。 ディスクユニットにおけるハードディスクドライブの搭載順序の例を示す平面図である。 ハードディスクドライブとファンとの位置の対応関係を示す平面図である。 ハードディスクドライブとファンとの位置の対応関係を示す平面図である。 ハードディスクドライブとファンとの位置の対応関係を示す平面図である。 ハードディスクドライブとファンとの位置の対応関係を示す平面図である。 図22〜図25に示す位置の対応関係の一例を示す表である。 ファンアセンブリのロック機構の構成例を示す平面図である。 ファンアセンブリのロック機構の構成例を示す平面図である。 ロック機構の動作例を示す平面図である。 ロック機構の動作例を示す平面図である。 ロック機構の動作例を示す平面図である。 ロック機構を側面から見た場合の構成例を示す側面図である。 ロック機構を側面から見た場合の構成例を示す側面図である。 ロック機構を側面から見た場合の構成例を示す側面図である。 ファンアセンブリの同時開閉防止機構の構成例を示す平面図である。 ファンアセンブリの同時開閉防止機構の構成例を示す平面図である。 ストレージ装置の構成例を示すブロック図である。 ストレージ装置の構成例を示すブロック図である。 電源の接続構成の一例を示す概念図である。 電源の接続構成の一例を示す概念図である。 ディスクコントローラにおける電源に関する接続構成の一例を示す結線図である。 ディスクユニットにおける電源に関する接続構成の一例を示す結線図である。 ディスクコントローラとディスクユニットとの接続構成の一例を示す結線図である。 ハードディスクドライブのキャニスター構造の一例を示す斜視図である。 ハードディスクドライブのキャニスター構造の一例を示す斜視図である。 ハンドルの動作例を示す側面図である。 ハンドルの動作例を示す側面図である。
以下、図面について、本発明の一実施の形態について詳述する。
(1)本実施の形態によるストレージ装置
(1−1)本実施形態の概念
本実施の形態では、ハードディスクドライブの安定的な冷却性能を確保するために、後
述するように様々な構成を採用することができる。その構成の一例としては、ストレージ
装置のディスクユニットにおける開閉式の冷却装置が開かれてしまうことを規制する構成
を採用している。以下、まず最初に、その前提となる構成を詳細に説明し、その後、当該
規制を行うための規制部材などについて説明する。
(1−2)全体的な外観
図1は、本実施の形態によるストレージ装置1の全体構成を示す斜視図である。このス
トレージ装置1では、ラック20に収容されたラックマウント型が採用されている。この
ラック20は、フレームによって中空の直方体が構成される。
ラック20の内部には、ディスクユニット11及びディスクコントローラ(DKC)1
2が配置されている。これらディスクユニット11及びディスクコントローラ12は、フ
レーム20Aに固定されている。ラック20の側面には2つの電源2が設けられている。
電源2は、ディスクユニット11及びディスクコントローラ12に電力を供給したり、供
給中の電力を停止する。ディスクコントローラ12は、図示しないホスト計算機からのI
/O処理を実行し、複数のハードディスクドライブを有するディスクユニット11に対し
てデータのライト要求又はリード要求を実行する。
本実施の形態におけるストレージ装置1では、ラック20の下から上に向けて、ディス
クコントローラ12、基本ディスクユニット11及び増設ディスクユニット11の順に配
置されている。さらに、必要に応じて、そのラック20の横に、他のラック20が増設さ
れることで、他のストレージ装置を増設することができる。ディスクコントローラ12は
、後述するようにディスクユニット11に接続されており、ディスクユニット11との間
におけるデータの書き込み及び読み出しを制御する。これらディスクユニット11及びデ
ィスクコントローラ12は、ユーザの要求に応じて台数又は接続などの構成を変更するこ
とができる。
本実施形態では、ディスクユニット11として、ラック20の正面側のフロントディス
クユニット11、及び、ラック20の背面側のリアディスクユニット11が互いの背面を
向き合わせるように配置している。従って、図示の例では、ラック20の下部に配置され
たディスクコントローラ12の上に、4台のディスクユニット11が搭載されている。デ
ィスクユニット11の詳細な構成については後述する。
図2は、ディスクユニット11の構成例を示す。ディスクユニット11は、1面が開口
する筐体11Aの内部にハードディスク15を搭載している。ディスクユニット11にお
ける開口部11Bには、冷却装置としてのファンアセンブリ10が設けられている。この
ファンアセンブリ10は、その開口部11Bにおいて、左右に2つに分かれて設けられて
いる。1つのファンアセンブリ10は、垂直方向に長く構成されており、その垂直方向に
沿って、例えば4つのファン10Aを備えている。開口部11Bに配置する左右2つのフ
ァンアセンブリ10は、後述するように開かれたり、閉じられる。以下の説明では、正面
側のファンアセンブリ10が外気を吸引し、背面側のファンアセンブリ10が内側のエア
ーを外部に排出する構成となっている。
図3は、ディスクユニット11の筐体11Aの天板を外した構成例を示す。なお、図示
の例では、フロントディスクユニット11の右側のファンアセンブリ10を省略している
。フロントディスクユニット11及びリアディスクユニット11は、上述したように互い
の背面が向き合っており、その背面にはバックボード6が配置している。なお、両ディス
クユニット11を区別する必要がない場合には、単に、ディスクユニット11と称する。
このようにディスクユニット11がフロント及びリアに分かれていると、各ディスクユニ
ット11の重量が軽くなる分、作業がし易くなる。このバックボード6には、上述したハ
ードディスクドライブ15がマウントされる構成となっている。なお、図3においては、
ハードディスクドライブ15の図示が省略されている。
さらに、ディスクユニット11は、正面から見た場合に、水平方向の中央部に電源32
が設けられている。電源32は、ハードディスクドライブ15などに電力を供給したり、
供給中の電力を停止する。この電源32の側面には、電源を冷却するための風を取り入れ
るための開口部32Aが形成されている。
図4は、ディスクユニット11の一方のファンアセンブリ10が開かれた様子を示す。
なお、図示の例では、他方のファンアセンブリ10の図示が省略されているとともに、当
該一方のファンアセンブリ10のカバーが取り外されてその内部が露出している。また、
ディスクユニット11の右側の側壁は取り外されている。
左側のファンアセンブリ10は、開口部11Bにおける水平方向の中央部において垂直
方向に沿った軸C1を中心として、ユーザの操作に応じてファンアセンブリ10が開閉さ
れる構成となっている。なお、右側のファンアセンブリ10も、ほぼ同様な構成により、
開閉される構成となっている。
ディスクユニット11の右半分には、ハードディスクボックスが挿入されており、この
ハードディスクボックスは、例えば水平方向に2つ配列する収容部5Aを有する。ハード
ディスクボックスは、上述したハードディスクドライブ15を保持する容器である。この
収容部5Aについては後述する。
(1−3)ハードディスクボックス
図5は、ハードディスクボックス7の構成例を示す。ハードディスクボックス7は、例
えば縦方向に4列にわたり各列に複数のハードディスクドライブ15(後述するキャニス
ターに相当)を装着可能な構成となっている。このハードディスクボックス7は、閉じた
状態のファンアセンブリ10によって形成される冷却風を流れF1のように通すことがで
きる。
ハードディスクボックス7の一方の側面には、特定のチャンバの一例としての後述する
迂回チャンバ9が設けられている。この迂回チャンバ9は、図示しないハードディスクド
ライブ15が配列する部分における流れF1以外に、そのハードディスクドライブ15に
接することのない流れF2を形成するための中空部分である。迂回チャンバ9の詳細につ
いては後述する。
(1−4)内部構成
図6は、ディスクユニット11の内部の構成例を示す。なお、図示したディスクユニッ
ト11は、2つのファンアセンブリ10が省略された構成を示している。
ハードディスクボックス7は、水平方向に左右に配置された収容部5A同士の間に迂回チ
ャンバ9を備えている。この迂回チャンバ9は、正面側において吸気口9Aが露出してい
る。各吸気口9Aには、例えば2つのSASスイッチ8が設けられている。この吸気口9
Aには多数のスリットが形成されている。吸気ファンアセンブリ10によって吸い込まれ
たエアーは、吸気口9Aから迂回チャンバ9の内部の空洞に入ってその空洞内を奥へ進む
図7は、ディスクユニット11を正面から見た構成を簡素化して図示した一例を示す。
ディスクユニット11は、水平方向における中央部の電源32を中心として左右がほぼ対
称に構成されている。このような構成とすると、電源32までの各配線パターン及び各配
線長を均一にすることができ、信号送受信の効率が最も良くなる。また、ディスクユニッ
ト11は、電源32の左側及び右側も、それぞれ、迂回チャンバ9を中心としてほぼ左右
対称な構成となっている。
(1−5)エアー通過経路
図8は、ディスクユニット11を上方から見た場合における構成を簡素化して表した平
面図である。なお、図示の例では、天板を取り除いた形態を示している。上述のように、
吸気ファンアセンブリ10によってディスクユニット11内に吸い込まれたエアーは、そ
の一部が、フロントディスクユニット11のハードディスクボックス7におけるハードデ
ィスクドライブ15が配置されている空間を通る一方、その残りが、フロントディスクユ
ニット11の迂回チャンバ9内の空間を通ることになる。以下の説明では、ハードディス
クボックス7におけるハードディスクドライブ15が配置されている空間を「ドライブ配
置空間(HDD搭載部)」と呼び、迂回チャンバ9内の空間を「チャンバ空間(SSW搭
載部)」と呼ぶ。この迂回チャンバ9を通るエアーは、後述する構成によって、リアディ
スクユニット11のドライブ配置空間を通る構成となっている。
(1−6)内部構造
図9は、フロントディスクユニット11及びリアディスクユニット11のモジューラ1
24,126の分解斜視図である。このモジューラ124,126は、ファンアセンブリ
10を筐体11Aに対して開いた状態で、筐体11Aの正面及び背面から各々筐体11A
の内部の空間に挿入され、バックボード6にマウントされる。なお、フロントディスクユ
ニット11及びリアディスクユニット11は、同様な構成であるため、以下では、フロン
トディスクユニット11について説明する。
バックボード6は、通気口6Aが形成された板状部材であり、その板状部材の中央部の
垂直方向に沿って2つのコネクタ6Bが設けられているとともに、その中央部を挟んで左
右に多数のSATAコネクタ6Cが設けられている。バックボード6は、例えば通気口6
Aの構造などについて多少簡素化して図示しており、詳細な構成については後述する。ま
た、以下の説明では、フロントディスクユニット11のバックボード6をバックボード6
Dと称し、リアディスクユニット11のバックボード6をバックボードEと称し、これら
バックボード6D,6Eを総称してバックボード6と称する。コネクタ6Bは、電源32
を接続するためのインタフェースであり、SATAコネクタ6Cは、ハードディスクドラ
イブ15を接続するためのインタフェースである。
本実施の形態では、電源32をバックボード6の中心に配置し、電源32を中心として
左右に複数のハードディスクドライブ15を配置することにより、電源32から各ハード
ディスクドライブ15への給電パターンの合計長さを小さな値にできるため、バックボー
ド6のサイズが大きくなることを防ぐことができる。なお、バックボード6はプラッタと
も呼ばれている。
(1−7)フロントディスクユニットのバックボードの構成
図10は、フロントディスクユニット11のバックボード6Dの構成例を示す。バック
ボード6Dには、上述した通気口6A以外にも特定の通気口6Fが形成されている。この
特定の通気口6Fは、フロントディスクユニット11の迂回チャンバ9を通過したエアー
を、リアディスクユニット11に供給するために形成されている。
(1−8)リアディスクユニットのバックボードの構成
図11は、リアディスクユニット11のバックボード6Eの構成例を示す。リアディス
クユニット11のバックボード6Eには、上述した通気口6Aが形成されているとともに
、フロントディスクユニット11のバックボード6Dにおける特定の通気口6Fに相当す
る位置に、流路制御部材66が設けられている。
このような構成によれば、フロントディスクユニット11のバックボード6Dの特定の
通気口6Fを経由したエアーの流れの向きが流路制御部材66によって次のように変更さ
れることになる。
(1−9)エアー流路
図12は、フロントディスクユニット11及びリアディスクユニット11におけるエア
ーの流路の一例を示す断面図である。図示の例は、これらのディスクユニット11を上方
から見た場合における断面構成を示している。
フロントディスクユニット11では、吸気ファンアセンブリ10が吸引したエアーF1
をハードディスクドライブ15の近傍を経由せず迂回チャンバ9を経由し、さらには別の
チャンバとしての中間チャンバ90を経由してリアディスクユニット11に供給する。リ
アディスクユニット11では、バックボード6Eに設けられた流路制御部材66によって
エアーの流路が制御され、上述したエアーが迂回チャンバ9を経由せず、ハードディスク
ドライブ15の収容部(ハードディスクボックスに相当)を流れる。すると、リアディス
クユニット11の収容部(ハードディスクボックスに相当)を流れるエアーは、フロント
ディスクユニット11のハードディスクドライブ15の近傍を経由していないため、リア
ディスクユニット11における冷却効率を向上することができる。
図13は、フロントディスクユニット11において1つのファンアセンブリ10を開い
た状態を示す。なお、図示の構成では、後述するロック機構を省略している。上述のよう
にフロントディスクユニット11とリアディスクユニット11とは、互いにほぼ同様の構
成であるとともに、左右のファンアセンブリ10もほぼ同様の構成であるため、以下では
、代表として、フロントディスクユニット11のファンアセンブリ10について説明する
ファンアセンブル10は、所定条件のもと、ユーザの操作によって、筺体11Aに対し
て軸C2を中心としてR方向に回転し、開かれたり閉じられる。ファンアセンブリ10は
、筺体10Cにファンユニット10Bを内蔵している。筺体10Cは、その裏面における
軸C2の近傍に、ファンスイッチ10Aを備えている。ファンスイッチ10Aは、ファン
アセンブリ10が筺体11Aに対して閉じられた際に、筺体11Aの一部(電源32近傍
)に当たり、押し込まれてオン状態となり、開かれた際に押し込みが開放されてオフ状態
となる。
(1−10)ファンアセンブリの詳細構成
図14は、ファンアセンブリ10の外観の一例を示す。ファンアセンブリ10は、縦長
の直方体形状である。上述のように筺体10Cは、その側面の上下2ヶ所にファンスイッ
チ10Aが設けられている。筺体10Cは、カバー10Dで覆われた2個のファンを有す
る2組のファンユニット10Bを備えている。
図15は、1つのファンユニット10Bの外観の一例を示す。ファンユニット10Bは
、ほぼ直方体形状であり、上下に2つのファン10Eが設けられている。保守の際には、
このファンユニット10Bの単位で取り付け又は取り外しをすることができる。これら2
つのファン10Eの間には空間部10Fが存在し、この空間部10Fには形成されている
図16は、ファンユニット10Bの構成例を示す正面図である。空間部10Fには、温
度センサ10G及び発光ダイオード(LED)10Hが設けられている。温度センサ10
Gは、例えばサーミスタであり、ファンユニット10Bの温度を検知する。LED10H
は、内部の状態、警告などの所定の事項を視覚的に出力する。ファン10Eの回転数が不
足している場合、所定の警告がSVP(図示せず)に報告される。温度センサ10Gは、
ファン10Eごとに温度を検知する。あるファン10Eに不具合が生じた場合、残りのフ
ァン10Eの出力が上げられるように制御される。
(2)電気的な構成
図17は、ホストコンピュータ3に接続されたストレージ装置1の電気的な構成例を示
す。ストレージ装置1は、ホストコンピュータ3に対し、データを格納するためのボリュ
ームを提供するディスクユニット11と、これを制御するディスクコントローラ12とを
備える。ディスクユニット11とディスクコントローラ12とは、ディスクアダプタパッ
ケージ23を介して接続される。
ディスクユニット11は、記憶媒体としての少なくとも1台のハードディスクドライブ
15)、スイッチ(SSW)及び、ハードディスクドライブ15の駆動を制御する駆動回
路(図示せず)を備えている。なお、本実施形態では、ハードディスクドライブ15をH
DDと簡素化して表現している。
ディスクユニット11は、スイッチを介してディスクコントローラ12に接続される。
複数のスイッチを用いることで、複数のディスクユニット11を様々な形態で接続するこ
とができる。各スイッチは、後述するエキスパンダを備えている。ディスクコントローラ
12へのディスクユニット11の接続形態はコネクションマップにより定義される。
ディスクユニット11に搭載された各ハードディスクドライブ15は、いわゆるRAI
D(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)構成に基づいてRAIDグループが構成
されており、RAID制御の下、アクセスされる。なお、RAIDグループは、複数のデ
ィスクユニット11に亘っていても良い。同一のRAIDグループに属する複数のハード
ディスクドライブ15は、1つの仮想的な論理デバイスとして、上位装置としてのホスト
コンピュータ3に認識される。
ディスクコントローラ12は、ディスクアレイシステム1全体を制御するシステムコン
ポーネントであり、その主な役割は、ホストコンピュータ3からのアクセス要求に基づい
て、ディスクユニット11に対する入出力処理を実行することである。このディスクコン
トローラ12は、図示しないサービスプロセッサ(SVP)による各種要求に基づいて、
ディスクアレイシステム1の管理に関わる処理を実行する。
ディスクコントローラ12は、チャネルアダプタパッケージ21(CHA)、スイッチ
パッケージ22、ディスクアダプタパッケージ23(DKA)、プロセッサパッケージ2
4及びキャッシュメモリパッケージ27を備えている。ディスクコントローラ12が内蔵
する各コンポーネントは、耐障害性の観点から、二重化されており、ディスクコントロー
ラ12は、ディスクユニット11に対して2つ以上のチャネル(コネクションパス)を用
いてアクセスすることができる。
チャネルアダプタパッケージ21は、ネットワークを介してホストコンピュータ3を接
続するためのインタフェースであり、ホストコンピュータ3との間の所定のプロトコルに
従ったデータ通信を制御する。チャネルアダプタパッケージ21は、例えば、ホストコン
ピュータ3からの書き込みコマンドを受信すると、スイッチ及びキャッシュメモリ27を
介して、各々、メモリ25A,25Bに、当該書き込みコマンド及びこれに従うデータを
書き込む。即ち、チャネルアダプタパッケージ21は、ホストコンピュータ3からのデー
タをキャッシュメモリ27経由でディスクユニット11に書き込む。チャネルアダプタパ
ッケージ21は、ホストインタフェース又はフロントエンドインタフェースと呼ばれるこ
ともある。
スイッチパッケージ22は、ディスクコントローラ12内の各コンポーネント間のイン
タフェースであり、各コンポーネント間のデータの送受信を制御する。
ディスクアダプタパッケージ23は、ディスクユニット11を接続するためのインタフ
ェースである。ディスクアダプタパッケージ23は、ホストコンピュータ3からのI/O
コマンドに従って、ディスクユニット11との間において所定のプロトコルに従ったデー
タを転送する。
ディスクアダプタパッケージ23は、例えば書き込みコマンドを受領すると、当該書き
込みコマンドが指定するキャッシュメモリパッケージ27上のデータをディスクユニット
11(即ち、ハードディスクドライブ15の所定の記憶領域)にデステージングするため
、ディスクユニット11に対してアクセスを行う。また、ディスクアダプタパッケージ2
3のコントローラが、各々、読み出しコマンドを受領すると、当該読み出しコマンドが指
定するディスクユニット11上のデータをキャッシュメモリパッケージ27上にステージ
ングするため、ディスクユニット11に対してアクセスを行う。
ディスクアダプタパッケージ23は、上記のI/O機能に加え、障害回復機能を実装し
ている。これらの機能は、例えば、ファームウェアとして実現されている。ディスクアダ
プタパッケージ23は、ディスクインタフェース又はバックエンドインタフェースと呼ば
れることもある。
プロセッサパッケージ24はプロセッサを備えている。プロセッサは、各種の制御プロ
グラムを実行して、ディスクコントローラ12の動作を制御することで、ディスクアレイ
システム1全体の動作を制御する。
サービスプロセッサ(以下、SVPともいう)200は、ディスクアレイシステム1全
体を管理するための機能を有する。システム管理者は、サービスプロセッサを介してディ
スクコントローラ12に指示を与え、これによって、ディスクアレイシステム1のシステ
ム構成情報を参照したり、このシステム構成情報を設定したり変更したりすることができ
る。システム管理者は、サービスプロセッサ200を介して、例えば、ハードディスクド
ライブ15の増設に併せて、論理ボリューム及び仮想ボリュームを設定し、また、RAI
D構成を設定することができる。
(3)ファンユニットの制御例
図18は、ファンアセンブリ10を開閉した際における制御例を示す。ファンアセンブ
リ10が、筺体10Aに対して開かれると、ファンスイッチ10Aが御風状態となり、デ
ィスクユニット11の制御部(図示せず)が、ファンスイッチ10Aからの信号によって
、ファンアセンブリ10が開かれたことを検出する(SP101)。
制御部は、開いたファンアセンブリ10の全てのファン10Eの電源をオフ状態にし、
かつ、残りのファンアセンブリ10の全てのファン10Eの回転数を、例えば最高に設定
する(SP102)。この状態となると、ハードディスク15を交換するなどの保守作業
が実施される(SP103)。
保守作業が完了し、開かれていたファンアセンブリ10が閉じられると、ファンスイッ
チ10Aがオフ状態となり、制御部が、その信号をファンスイッチ10Aから受け取る(
SP104)。制御部は、その信号の受け取りを契機に、そのファンアセンブリ10のフ
ァン10Eの電源をオン状態にし、かつ、残りの全てのファン10Eの回転数を通常の回
転数に設定する(SP105)。
図19は、ワーニング処理の一例を示す。まず、ファンアセンブリ10の一組は、2組
のファン10Eを実装しており、これらファン10Eは、それぞれ個別の給電ライン(図
19に図示せず)が対応している。各給電ラインには、図示しないヒューズを実装してい
る。図示しない環境モニタは、例えば温度センサ10Gによって、各ヒューズの状態を確
認する。なお、ヒューズワーニングとは、そのヒューズの温度が規定の温度以上となり、
高温状態である場合に与えられる警告をいう。
ファンアセンブリ10では、最初、システムが正常状態であるとする。SSW1のヒュ
ーズワーニングが2回連続で検出されると(SP201)、ディスクユニット11の図示
しない制御部が、そのヒューズワーニングに応じて出力された上記SSW1のファンワー
ニングを抑止する(SP202)。次にこの制御部は、対象のディスクユニット11が搭
載するファンアセンブリ10における残り全てのファン10Eの出力を上げて、例えば最
高に設定する(SP203)。
この制御部は、上記SSW1のヒューズワーニングがあるか否かを判断する(SP20
4)。ヒューズワーニングがない場合、この制御部は、SSW1のヒューズに異常が発生
しているとして、上記SSW1のヒューズワーニングをディスクコントローラ12に報告
するとともに(SP205)、図示しないSVPに対して報告する(SP206)。次に
回復処理が実行され(SP216,SP217)、このワーニング処理が終了される。
一方、ステップSP204においてヒューズワーニングがある場合、この制御部は、上
記SSW2のヒューズワーニングがあるか否かを判断する(SP207)。ヒューズワー
ニングがない場合、この制御部は、スイッチ10A又はファンアセンブリ10に障害が生
じているものとして、上記SSW2のヒューズワーニングをディスクコントローラ12に
報告するとともに(SP208)、図示しないSVPに対して報告する(SP206)。
これにより、ファンアセンブリ10の交換が指示される。次に回復処理が実行され(SP
216,SP217)、このワーニング処理が終了される。
一方、ステップSP207においてヒューズワーニングがある場合、この制御部は、そ
のヒューズワーニングに応じて出力された上記SSW2のファンワーニングを抑止する(
SP209)。次に、上記SSW2のヒューズワーニングが2箇所あるか否かを判断する
(SP210)。ヒューズワーニングが2箇所ない場合には、この制御部は、SSW1の
ファンワーニングをディスクコントローラ12に報告する一方、SSW2のファンワーニ
ングをディスクコントローラ12に報告する(SP211)。次に回復処理が実行され(
SP216,SP217)、このワーニング処理が終了される。
一方、ステップSP210においてヒューズワーニングが2箇所ある場合には、この制
御部は、ファンアセンブリ10が開放状態であると判断し、ファンアセンブリ10(図示
のファン扉に相当)の開放時間の監視を開始する(SP212)。次にこの制御部は、対
象のディスクユニット11が搭載するファンアセンブリ10における残り全てのファン1
0Eの出力を上げて、例えば最高に設定する(SP213)。
上記制御部は、30分以上経過していなければ(SP214)、上述したステップSP
SP201に戻って実行し、30分以上経過していれば(SP214)、ファンアセンブ
リ10が規定時間以上開放され続けているワーニングをディスクコントローラ12に報告
する(SP215)。次に回復処理が実行され(SP216,SP217)、このワーニ
ング処理が終了される。なお、本実施形態では、ディスクユニット11の制御部は、スイ
ッチ10Aによってそのファンアセンブリ10が閉じられたことが検出されたことを契機
として、残りのファンアセンブリ10を通常の出力に設定する。
(4)RAIDとファン構成
(4−1)3D+1P
図20は、ディスクユニット11におけるハードディスクドライブ15の搭載順序の例
を示す。ファンアセンブリ10は、図示を省略されており、ディスクユニット11の背面
も同様の構成となっている。ハードディスクドライブ15の搭載順序としては、ディスク
ユニット11の正面の右側のハードディスクボックス7の右下、正面の左側のハードディ
スクボックス7の右下、背面の右側のハードディスクボックス7の右下、背面の左側のハ
ードディスクボックス7の右下に、1台ずつ搭載する。本実施の形態では、これが基本構
成である。これら4台以降については、1台ずつ左に移り、同様の法則に従ってハードデ
ィスクドライブ15が搭載される。
あるファンアセンブリ10は、そのうちの1つのファンユニット10Bが、片側のハー
ドディスクボックス7の上半分及び下半分の冷却を各々受け持つ。このような搭載順序と
することにより、例えば4台のハードディスクドライブ15が属する1つのRAIDグル
ープは、ファン10Eの故障の影響により同時に、そのRAIDグループ単位で故障する
ことがなくなる。
(4−2)3D+1Pの縦置き
図21は、ディスクユニット11におけるハードディスクドライブ15の搭載順序の別
の一例を示す。ファンアセンブリ10は、図示を省略されている。ディスクユニット11
の背面も、図21と同様の構成となっている。ハードディスクドライブ15の搭載順序と
しては、ディスクユニット11の正面の右側のハードディスクボックス7の右端上から下
まで4台(1つのグループ)のハードディスクドライブ15を搭載し、次に背面の右端上
から下まで4つ(1つのグループ)のハードディスクドライブ15を搭載する。次に、正
面に戻り、右から2番目に縦に1列の順で4台のハードディスク15を搭載する。右半分
にハードディスクドライブ15が実装された後に、左側半分に移り、同様にハードディス
クドライブ15が実装される。
あるファンアセンブリ10は、上述のように、そのうちの1つのファンユニット10B
が、片側のハードディスクボックス7の上半分及び下半分の冷却を各々受け持つ。このよ
うな搭載順序とすることにより、ハードディスクドライブ15の交換又は増設などの保守
の際に、1つ目のファンアセンブリ10を開いて、1グループを保守できるため、作業効
率が良くなる上、作業ミスを抑制することができる。
(5)RAIDグループの構成
(5−1)RAIDグループに応じたファンの配置関係の第1の例
本実施の形態では、例えばRAIDグループが、筐体20の正面における複数のハード
ディスクドライブ15と、筐体20の背面における複数のハードディスクドライブ15と
で構成される場合、各ファンアセンブリ10は、次のような配置としている。具体的には
、増設筐体の正面におけるファンアセンブリ10の複数のファン10Eが、それぞれ、増
設筐体の正面における複数のハードディスクドライブ15に対面するように配置されてお
り、かつ、増設筐体の背面におけるファンアセンブリ10の複数のファン10Eが、それ
ぞれ、増設筐体の背面における複数のハードディスクドライブ15に対面するように配置
されるようにする。
(5−2)RAIDグループに応じたファンの配置関係の第2の例
また、本実施の形態では、RAIDグループが垂直方向に沿った複数のハードディスク
ドライブ15で構成される場合、ファンアセンブリ10の複数のファン10Eが垂直方向
に沿って配置されており、かつ、ファンアセンブリ10の複数のファン10Eが垂直方向
に沿って配置されるようにしてもよい。
(5−3)ハードディスクドライブとファンとの位置関係
図22〜図25は、ハードディスクドライブ15とファン10Eとの位置の対応関係を
示している。図22及び図23は、ディスクユニット11の正面から見た場合の配置関係
を示しており、図24及び図25は、ディスクユニット11の背面から見た場合の配置関
係を示している。
図22及び図24は、それぞれ、ファンアセンブリ10を取り外し、ハードディスクド
ライブ15及び電源32などの配列状態を示している。各ハードディスクドライブ15及
び電源32に付された文字は、それぞれ、ハードディスクアドレス(後述するHDDアド
レスに相当)及び電源ユニットアドレスを表している。図23及び図25は、それぞれ、
ハードディスクドライブ15にファンアセンブリ10を重ねた様子を示す。なお、各ファ
ンアセンブリ10に付された文字列は、そのファンアセンブリ10のファンアドレス(後
述するFANアドレスに相当)を表している。
図26は、図22〜図25に示す配置関係の一例を示す表である。上述したハードディ
スクボックス7には、互いに区別するためのアドレス(HDDBOXアドレス)が割り当
てられている。この表では、ハードディスクボックス7のHDDBOXアドレスに対応す
るHDDアドレス及びFANアドレスを表している。
(6)ファンアッセンブリのロック機構
本実施の形態では、上述したように、その特徴の1つとして、ストレージ装置1が、次
のような規制部材を備えている。即ち、この規制部材は、筐体20の正面における複数の
ファンアセンブリ10及び筐体20の背面における複数のファンアセンブリ10のうちの
少なくとも1つのファンアセンブリ10の開閉状態に応じて、残りのファンアセンブリ1
0の開閉状態を規制するための構造である。以下、この規制部材の一例として、ロック機
構及び開閉規制部材について説明する。
図27及び図28は、ファンアセンブリ10のロック機構100の構成例を示す。図2
7は、ロック機構100によってロック状態が解除された様子を示し、図28は、ロック
機構100によってロックされたロック状態を示している。
ロック機構100は、図27に示すようにロック部材100AがD1方向に移動すると
、フロントファンセンブリ10が開かれることを規制していた状態から、その規制状態を
解除する。従って、フロントファンセンブリ10は、R方向に沿って開かれたり閉じられ
るようになる。一方、ロック機構100は、図28に示すようにロック部材100AがD
2方向に移動すると、フロントアセンブリ10が開かれることを規制し、全てのフロント
ファンアセンブリ10が固定される。
図29及び図30は、それぞれ、ロック機構100の動作例を示す平面図である。ロッ
ク状態では、図29に示すようにロック部材100AがD2方向に移動してロック状態と
なると、例えばU字型の固定部材100Bは、その端部がファンアセンブリ10の内壁1
0Iに噛み合うことで、ファンアセンブリ10を固定する。一方、アンロック状態では、
噛み合っていた固定部材100BがD1方向に移動し、ファンアッセンブリ10の内壁1
0Iを開放し、ファンアセンブリ10を開くことができる状態になる。以上のように2組
のファンアセンブリ10は、正面側のみが開放状態となったりロック状態となったり、或
いは、背面側が開放状態となったりロック状態となる。ロック機構100を異なる方向か
ら見ると、例えば次のような構成となっている。
図32〜図34は、それぞれ、ロック機構100を側面から見た場合の構成例を示す。
図32は、上述したロック状態に相当し、図29の状態に対応している。図33は、上述
したフロントファンアセンブリ10のアンロック状態に相当し、図30に対応している。
図34は、リアアセンブリ10のアンロック状態に相当し、図31に対応している。
ロック部材100Aは、図32に示すように長い平板状の部材であり、その両端部が極
僅かに少なくとも2段階の階段状の段差100D,100Eが形成されている。この段差
100Dは、図32に示すようにロック状態である場合に、ロック部材100Aが多少支
持部材100Cに対して滑った際にも、段差100Dが支持部材100Cに当たって止ま
り、ファンアセンブリ10のロック状態が解除されないようにするための部分である。
上記段差100Eは、図33に示すようにフロントファンアセンブリ10が開放状態で
ある場合に、ロック部材100Aが所定距離移動して指示部材100Cに当たって位置が
固定されるようにするための部分である。
また、上記段差100Eは、図34に示すようにリアファンアセンブリ10が開放状態
である場合に、ロック部材100Aが所定距離移動して支持部材100Cに当たって位置
が固定されるようにするための部分である。
(7)正面側又は背面側の複数のファンアセンブリの同時開閉の防止構造
本実施の形態では、その特徴の1つとして、ストレージ装置1が、正面側の複数のファ
ンアセンブリ10の開閉動作を規制するとともに、背面側の複数のファンアセンブリ10
の開閉動作を許容し、又は、正面側の複数のファンアセンブリ10の開閉動作を許容する
とともに、背面側の複数のファンアセンブリ10の開閉動作を規制するロック機構を備え
ていても良い。以下、具体的に説明する。
図35及び図36は、それぞれ、ファンアセンブリ10の同時開閉防止機構99の構成
例を示す。図35は、ファンアセンブリ10を閉じた状態を示し、図36は、1つのファ
ンアセンブリ10を開いた状態を示す。
同時開閉防止機構99は、図35に示すようにフロントファンアセンブリ10及びリア
ファンアセンブリ10を跨ぐように設けられている。この同時開閉防止機構99は、多少
の余剰部分99Aを保持しつつ、4つのファンアセンブリ10を互いに接続するように結
びつけた構成を採用している。この同時開閉防止機構99は、例えばほぼ伸縮しないロー
プ状部材で構成されている。
図36に示すように、1つのファンアセンブリ10が開かれると、同時開閉防止機構9
9が伸びきり、残りのファンアセンブリ10が強制的に閉じた状態に保持される。このよ
うな構成を採用すると、1つのファンアセンブリ10しか同時に開けないようにすること
ができ、同時に複数のファンアセンブリ10が開かれてしまったことを原因とする、ハー
ドディスクドライブ15への冷却用のエアーの供給が不足しないようにすることができる
(8)モジュールの構成
(8−1)1モジュール構成
図37は、ストレージ装置1の構成例を示す。ここでいうモジュールとは、ストレージ
装置1を構成するディスクユニット11及びディスクコントローラ12をいう。本実施の
形態では、その他にも様々なモジュール構成を採用することができ、図37では、左側に
示したストレージ装置1に、3台一組のディスクユニット11を2組増設している。
(8−2)2モジュール筺体間の連結構成
図38は、2モジュール間を連結したストレージ装置1の構成例を示す。図示の例では
、中央左に示したストレージ装置1に、図37と同様に3台一組のディスクユニット11
を2組増設し、さらに、この構成同士を両ディスクコントローラ12で連結した構成を採
用している。なお、連結する両ディスクコントローラ12では、後述するスイッチパッケ
ージを経由してケーブルによって接続されている(筺体間連結とも称する)。
(9)電源に関する接続構成
(9−1)接続構成
図39及び図40は、それぞれ、電源32の接続構成の一例を示す。図39は、図37
及び図38に示すモジュール構成のうちディスクコントローラ12と2台のディスクユニ
ット11とが連結された構成における電源の接続構成を示す。ディスクユニット11では
、電源32が電源132(PDUとも称する)から電力供給を受けている。一方、ディス
クコントローラ12も、電源12Aが電源132から電力供給を受けている。
一方、図40は、図37及び図38に示すモジュール構成のうち3台のディスクユニッ
ト11が連結された構成における電源の接続構成を示す。3台のディスクユニット11で
は、電源32が電源132から電力供給を受けている。
(9−2)電力供給構成
(9−2−1)ディスクコントローラ
図41は、ディスクコントローラ12における電源32に関する接続構成の一例を示す
。ディスクコントローラ12では、例えば4つの電源12Aが、例えば12Vの電力を、
プロセッサパッケージ24のプロセッサ、チャネルアダプタモジュール21、スイッチパ
ッケージ22及びディスクアダプタ23などの各要素に供給している。キャッシュメモリ
27には、上述した電源12Aによって電力が供給されるとともに、バッテリ27Aによ
って電力が供給されている。
(9−2−2)ディスクユニット
図42は、ディスクユニット11における電源32に関する接続構成の一例を示す。デ
ィスクユニット11では、例えばAC1系及びAC2系の2系統の電源32が存在する。
上述のように電源32は、バックボード6のコネクタ6Bに装着される。このバックボー
ド6には、その他にも、例えば4つのハードディスクドライブ用電源6L及び複数のSA
TAコネクタ6Cが設けられている。ハードディスクドライブ用電源6Lは、例えば5V
の電力をハードディスクドライブ15に供給する。なお、図示したハードディスクドライ
ブ用電源6Lに付された文字列は、複数のハードディスクドライブ用電源6Lを互いに識
別するために付されたアドレス(ハードディスクドライブ用電源アドレス)を表している
。複数のSATAコネクタ6Cには、それぞれ、上述した複数のハードディスクドライブ
15が接続される。
電源32は、バックボード6において分配され、ハードディスクドライブ15(図示し
たHDDに相当)のみならず、ファンアセンブリ10にも電力を供給する。具体的には、
AC1系電源32は、2つのファンアセンブリ10に搭載された4つのファン10Eに供
給される。AC1系電源は、上述した電源32を経由してハードディスクドライブ15に
電力を供給する。一方、AC2系電源32は、2つのファンアセンブリ10に搭載された
4つのファン10Eに供給される。また、AC1系電源は、上述した電源32を経由して
ハードディスクドライブ15に電力を供給する。
(9−3)接続構成
図43は、ディスクコントローラ12とディスクユニット11との接続構成の一例を示
す。上述のようにストレージ装置1は、1台のディスクコントローラ12及び2台のディ
スクユニット11を搭載している。ディスクコントローラ12は、4つのディスクアダプ
タパッケージ23を搭載している。ディスクアダプタパッケージ23は、ディスクユニッ
ト11のスイッチパッケージ22に接続されている。スイッチパッケージ22は、例えば
2つのエキスパンダ22Aを搭載しており、各エキスパンダ22Aは、多数のポートを備
え、それら多数のポートに介して各々ハードディスクドライブ15が接続される。
(10)キャニスター構造
(10−1)全体構成
図44及び図45は、ハードディスクドライブ15のキャニスター構造の一例を示す。
ハードディスクドライブ15は、上述したハードディスクボックス7の収納部に収納可能
な構成となっている。ハードディスクドライブ15は、図44に示すようにハンドル15
X及び筐体15Bを備えている。筐体15Bは、約16mmの厚みを有する薄いほぼ直方
体形状の部材である。筐体15Bは、例えば2.5インチのハードディスクを内蔵するデ
ィスク本体15Dを含む。ディスク本体15Dは、筐体15Bが存在しない部分に、凹部
15Fが形成されている。
筐体15Bは、挿抜方向D5の一方の端面にハンドル15Xが設けられている。ハンド
ル15Xには、冷却効率の向上を図るため、多数の風穴が形成されている。ハンドル15
Xは、軸C3を中心として筐体15Bに対して相対的にR3方向に回転可能な構成となっ
ている。ハンドル15Xは、筐体15Bに密着するように回転されると、後述するように
留め具15Eが筐体15Bに嵌り込む。ハンドル15Xには、ラッチ15Hが設けられて
いる。
ラッチHは、筐体15Bに嵌り込んだ留め具15Eによるロック状態を解除するための
操作部である。ラッチ15Hは、プッシュ方式であるため、操作範囲を最小限に抑えるこ
とができる。また、キャニスター構造のハードディスクドライブ15は、ラッチ15Hの
操作のみならず、ハンドル15Xをも操作しないと抜けない構成となっており、これら2
段階の操作を経てからでしか取り外しが許容されないため、誤った挿抜を防止することが
できる。
また、ラッチ15Hの近傍には、リブ15Cが設けられている。リブ15Cは、ラッチ
Hが操作された際に、操作者の指が隣のキャニスターに誤って触れないようにし、稼働中
の他のハードディスクドライブ15のハンドル15Xを操作しないようにするための部分
である。
図45に示すように筐体15Bには、挿抜方向D5の他方の端面(第2の端面)にSA
TAコネクタ15Fが設けられている。SATAコネクタ15Fは、ハードディスクドラ
イブ15がハードディスクボックス7の図示しないガイド部に挿入されると、ハードディ
スクボックス7の奥に設けられたバックボード6DのSATAコネクタ6Cに接続される
図46及び図47は、それぞれ、ハンドル15Xの動作例を示す。ハンドル15Xは、
図46に示すように留め具15Eが、F方向に付勢されており、本体15から開放されて
いる状態では露出している。一方、ハンドル15Xは、図47に示すように本体15に装
着されている状態では筐体15Bの第2の端面に形成された固定部15Gに嵌合している
。これによりハンドル15Xが筐体15Bに固定された状態となる。
(10−2)挿抜動作
ラッチ15Hを押し紺でロック状態を解除すると、ハンドル15Xが軸C3を中心にR
3方向に回転して倒れる。このように倒れたハンドル15XがさらにR3方向に引き倒さ
れると、キャニスター構造のハードディスクドライブ15を引き抜くことができる。一方
、挿入時には、この手順の逆となるように、ハンドル15Xが倒れている状態でハードデ
ィスクドライブ15を押し込み、SATAコネクタ15Fが上述したバックボード6のS
ATAコネクタ6Cに接続される。
以上のような構成としたのは、RAID構成を採用するストレージ装置1では、オン状
態のままハードディスクドライブ15が増設されたり取り外しされることから、安全な保
守作業を確保するためである。また、以上のようなキャニスター構成によれば、管路抵抗
を低減し、かつ、小さなスペースでの作業をし易くすることができる。
(11)本実施の形態の効果等
以上説明したように、本実施の形態では、ストレージ装置1が、正面及び背面のそれぞ
れから内部に通ずる空間を有する汎用筐体20と、汎用筐体20の正面に臨むように設け
られた開閉式の複数の第1のファンアセンブリ10(第1の冷却装置に相当)と、汎用筐
体20の背面に臨むように設けられた開閉式の複数の第2のファンアセンブリ10(第2
の冷却装置に相当)と、複数の第1のファンアセンブリ10を開いた状態で汎用筐体20
の正面から空間に挿入されるとともに複数の第1のハードディスクドライブ15を各々収
容する複数のハードディスクボックス7(収容部に相当)が形成された第1のモジューラ
124を収容するフロントディスクユニット11と、複数の第2のファンアセンブリ10
を開いた状態で汎用筐体20の背面から空間に挿入されるとともに複数の第2のハードデ
ィスクドライブ15を各々収容する複数の第2のハードディスクボックス7が形成された
第2のモジューラ126を収容するリアディスクユニット11と、フロントディスクユニ
ット11及びリアディスクユニット11における1つのファンアセンブリ10の開閉状態
に応じて、残りのファンアセンブリ10の開閉状態を規制する開閉規制部材99を備えて
いる。
このような構成とすると、ストレージ装置1は、正面及び背面から、多数のハードディ
スクドライブ15を搭載させることができ、高密度実装を実現することができるとともに
、保守作業を実施し易くすることができる。また、複数のファンアセンブリ10が必要以
上に開かないように規制することにより、保守作業時における冷却能力を一定レベル以上
に維持することができる。従って、ストレージ装置1は、安定的な冷却性能を確保するこ
とができる。
本実施の形態では、フロントディスクユニット11における複数のファンアセンブリ1
0の開閉動作を規制するとともに、リアディスクユニット11における複数のファンアセ
ンブリ10の開閉動作を許容し、又は、複数のファンアセンブリ10の開閉動作を許容す
るとともに、複数のファンアセンブリ10の開閉動作を規制するロック機構100を備え
る。
このような構成とすると、フロントディスクユニット11又はリアディスクユニット1
1の一方の複数のファンアセンブリ10が必要以上に開かないように規制することにより
、保守作業時における冷却能力をある程度確保することができる。
本実施の形態では、ストレージ装置1が、正面側から背面側に向けて複数の第1のハー
ドディスクボックス7の間に搭載された、複数の第1のハードディスクドライブ15に電
力を供給する第1の電源32と、正面側から背面側に向けて複数の第2のハードディスク
ボックス7の間に搭載された、複数の第2のハードディスクドライブ15に電力を供給す
る第2の電源32と、複数の第1のハードディスクボックス7の間に正面側から背面側に
向けて第1の電源32に沿って設けられた迂回チャンバ9を備えている。
このような構成によれば、ファンアセンブリ10によって正面から吸気されたエアーは
2系統の流れとる。第1の流れはハードディスクボックス7を通過する一方、第2の流れ
は特定のチャンバ9を通過する。すると、この特定のチャンバ9を通過したエアーは、フ
ロントディスクユニット11に搭載されたハードディスクドライブ15を冷却するのに用
いられていない。リアディスクユニット11では、ファンアセンブリ10によって、特定
のチャンバ9を通過した冷却に用いられていないエアーを用いて、搭載するハードディス
クドライブ15を効率的に冷却することができる。
本実施の形態では、ストレージ装置1が、正面から見た場合におけるフロンディスクユ
ニット11の奥の位置に設けられた、第1のモジューラ124をマウントするための第1
の基板としてのバックボード6Dと、背面から見た場合におけるリアディスクユニット1
1の奥の位置に設けられた、第2のモジューラ126をマウントするための第2の基板と
してのバックボード6Eと、バックボード6D,6Eの間に形成された、上記迂回チャン
バ9に連続する別のチャンバ90とを備える。
本実施の形態では、ディスクユニット11が、複数のファンアセンブリ10のいずれか
が開いたことを検知するスイッチ10A(検知部に相当)を有し、スイッチ10Aによっ
て複数のファンアセンブリ10のいずれかが開いたことが検出されたことを契機として、
複数のファンアセンブリ10のうち開いていない残りの冷却装置10の出力を制御してい
る。
本実施の形態では、ディスクユニット11が、スイッチ10Aによってそのファンアセ
ンブリ10が閉じられたことが検出されたことを契機として、残りのファンアセンブリ1
0を通常の出力に設定する。
本実施の形態では、第1のモジューラ124には、正面から見た場合、第1の電源32
の両側に複数の第1の収容部5Aが設けられており、第2のモジューラ126には、背面
から見た場合、第2の電源32の両側に複数の第2の収容部5Aが設けられている。
このような構成とすると、互いに別々に配置されているハードディスクドライブ15と
電源32との発熱量の違いを考慮した上で、ハードディスクドライブ15を優先的に冷却
することができる。
本実施の形態では、迂回チャンバ9は、複数の第1の収容部7の間における垂直方向に
おいて第1の電源32と重ね合わされるように設けられている。即ち、当該垂直方向では
、少なくとも1つの迂回チャンバ9と少なくとも1つの第1の電源32とが面しており、
いずれかが複数ある場合には複数ある方が他方を挟み込んでいる。
このような構成とすると、ストレージ装置1におけるスペースを有効に活用し、リアデ
ィスクユニット11のハードディスクドライブ15を効率良く冷却する為の構造を提供す
ることができる。
本実施の形態では、RAIDグループが、筐体20の正面における複数のハードディス
クドライブ15と、筐体20の背面における複数のハードディスクドライブ15とで構成
される場合、各ファンアセンブリ10は、次のような配置としている。即ち、増設筐体の
正面におけるファンアセンブリ10の複数のファン10Eが、それぞれ、増設筐体の正面
における複数のハードディスクドライブ15に対面するように配置される一方、増設筐体
の背面におけるファンアセンブリ10の複数のファン10Eが、それぞれ、増設筐体の背
面における複数のハードディスクドライブ15に対面するように配置される。
このような構成とすると、ファンアセンブリ10に障害が発生した時におけるRAID
グループへの影響を最小限に抑制することができる。
本実施の形態では、RAIDグループが垂直方向に沿った複数のハードディスクドライ
ブ15で構成される場合、複数のファンアセンブリ10は垂直方向に沿って配置されてお
り、複数のファンアセンブリ10は垂直方向に沿って配置されている。
このような構成とすると、RAIDグループ単位でハードディスクドライブ15を増設
する際に、ファンアセンブリ10の開閉回数を抑制することができる。
(12)その他の実施形態
上記実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にの
み限定する趣旨ではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施する
ことができる。例えば、上記実施形態では、各種プログラムの処理をシーケンシャルに説
明したが、特にこれにこだわるものではない。従って、処理結果に矛盾が生じない限り、
処理の順序を入れ替え又は並行動作するように構成しても良い。
1……ストレージ装置、5A……収容部、7……ハードディスクボックス、9……チャ
ンバ、10……ファンアセンブリ、10E……ファン、11……ディスクユニット11、
12……ディスクコントローラ、15……ハードディスクドライブ、15X……ハンドル
、20……ラック、90……中間チャンバ。

Claims (10)

  1. 正面及び背面のそれぞれから内部に通ずる空間を有する汎用筐体と、
    前記汎用筐体の前記正面に臨むように設けられた開閉式の複数の第1の冷却装置と、
    前記汎用筐体の前記背面に臨むように設けられた開閉式の複数の第2の冷却装置と、
    前記複数の第1の冷却装置を開いた状態で前記汎用筐体の前記正面から前記空間に挿入
    されるとともに、複数の第1の記憶装置を各々収容する複数の第1の収容部が形成された
    第1のモジューラを収容するフロントディスクユニットと、
    前記複数の第2の冷却装置を開いた状態で前記汎用筐体の前記背面から前記空間に挿入
    されるとともに、複数の第2の記憶装置を各々収容する複数の第2の収容部が形成された
    第2のモジューラを収容するリアディスクユニットと、
    前記複数の第1の冷却装置及び前記複数の第2の冷却装置のうちの少なくとも1つの冷
    却装置の開閉状態に応じて、残りの冷却装置の開閉状態を規制する規制部材を備える
    ことを特徴とするストレージ装置。
  2. 前記複数の第1の冷却装置の開閉動作を規制するとともに、前記複数の第2の冷却装置
    の開閉動作を許容する一方、前記複数の第1の冷却装置の開閉動作を許容し、又は、前記
    複数の第2の冷却装置の開閉動作を規制するロック機構を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージ装置。
  3. 前記正面側から前記背面側に向けて前記複数の第1の収容部の間に搭載された、前記複
    数の第1の記憶装置に電力を供給する第1の電源と、
    前記正面側から前記背面側に向けて前記複数の第2の収容部の間に搭載された、前記複
    数の第2の記憶装置に電力を供給する第2の電源と、
    前記複数の第1の収容部の間に前記正面側から前記背面側に向けて前記第1の電源に沿
    って設けられた特定のチャンバとを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージ装置。
  4. 前記正面から見た場合における前記フロンディスクユニットの奥の位置に設けられた、
    前記第1のモジューラをマウントするための第1の基板と、
    前記背面から見た場合における前記リアディスクユニットの奥の位置に設けられた、前
    記第2のモジューラをマウントするための第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に形成された、前記特定のチャンバに連続する
    別のチャンバとを備える
    ことを特徴とする請求項3に記載のストレージ装置。
  5. 前記ディスクユニットは、
    前記複数の第1の冷却装置及び前記複数の第2の冷却装置のいずれかが開いたことを検
    知する検知部を有し、
    前記検知部によって前記複数の第1の冷却装置及び前記複数の第2の冷却装置のいずれ
    かが開いたことが検出されたことを契機として、前記複数の第1の冷却装置及び前記複数
    の第2の冷却装置のうち開いていない残りの冷却装置の出力を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージ装置。
  6. 前記ディスクユニットは、
    前記検知部によって前記冷却装置が閉じられたことが検出されたことを契機として、前
    記残りの冷却装置を通常の出力に設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載のストレージ装置。
  7. 前記第1のモジューラには、前記正面から見た場合、前記第1の電源の両側に複数の前
    記第1の収容部が設けられており、
    前記第2のモジューラには、前記背面から見た場合、前記第2の電源の両側に複数の前
    記第2の収容部が設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載のストレージ装置。
  8. 前記特定のチャンバは、
    前記複数の第1の収容部の間における垂直方向において前記第1の電源と重ね合わされ
    るように設けられている
    ことを特徴とする請求項7に記載のストレージ装置。
  9. RAIDグループが、前記汎用筐体の正面における前記複数の第1の記憶装置と、前記
    筐体の背面における前記複数の第2の記憶装置とで構成される場合、
    前記第1の冷却装置の複数の冷却部が、それぞれ、前記筐体の正面における前記複数の
    第1の記憶装置に対面するように配置される一方、前記第2の冷却装置の複数の冷却部が
    、それぞれ、前記筐体の背面における前記複数の第2の記憶装置に対面するように配置さ
    れる
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージ装置。
  10. RAIDグループが垂直方向に沿った複数の記憶装置で構成される場合、
    前記第1の冷却装置の複数の冷却部が前記垂直方向に沿って配置されており、前記第2
    の冷却装置の複数の冷却部が前記垂直方向に沿って配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージ装置。
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