JP2013515517A - 膝関節置換手術における修正手術用大腿骨切断ガイド装置 - Google Patents

膝関節置換手術における修正手術用大腿骨切断ガイド装置 Download PDF

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    • A61B17/154Guides therefor for preparing bone for knee prosthesis
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Abstract

基本要素(11)を有し、膝関節置換手術において、大腿骨遠位に骨切り術を実施するための装置であり、基本要素(11)上に配置され、前方切開面(14)を規定する前方切断ガイドブロック(12)、及び基本要素(11)上に配置され、後方切開面(16)を規定する後方切断ガイドブロック(13)を有する装置。これに関連して、前方切開面(14)と後方切開面(16)の間の距離は可変である。
【選択図】図1

Description

本発明は、膝関節置換手術において、大腿骨遠位に骨切り術を実施するための装置に関し、特に修正手術に用いられる装置に関する。
人体に埋め込まれている人工膝関節の機能的な寿命は、およそ10年間から20年間である。非常に多くの原因、特に脛骨のインレーの磨耗、インプラントのゆるみ、及び膝が不安定なことにより、人工膝関節の主要な部分が傷み、膝関節修正手術での人工膝関節の取替えが必要となる。人工膝関節の主要な部分を除去することは重度な骨の喪失に関連する場合もあり、その後の修正インプラントを使うための限界条件は非常に様々に変わり得る。通常、広範な範囲の修正用機器が必要とされ、修正介入において可能性のある多様な異常や出来事に対処する必要がある。替えの膝関節の主要な部分を埋め込む場合と同様に、手術中に例えば、様々な大きさの大腿骨に対して器具を準備しなければならない。
特許文献1には、靭帯つかみ装置及び関節インプラントの適合を準備するための切断ガイドブロックが記載されている。しかし、これは修正手術には適していない。これに関連して、前もって調節可能及び再調節が可能な切除高が、記載された靭帯つかみ装置を用いて内側及び外側用に別々に設定され、対応する遠位骨切り術を切断ガイドを用いて行う。前面及び後面切開、並びに、前面及び後面斜め切開を実行するために個々の大腿骨の大きさに対応して選択された切断ガイドを更に用いる。よって、通常、大腿骨インプラントの大きさが5つある場合、5つの異なった大腿骨切断ガイドブロックが利用可能でなければならない。従って、手術のたびに異なった器具だけでなく、異なった大きさの器具が揃えられなければならない。これにより、手術の際の周りの環境が雑然とし、より多くの器具を保管する必要があるためコストが増大する。
国際公開第2006/042743号パンフレット
本発明は、手術、特に修正手術において必要となる器具の数を減らすこと、及びこれらの器具を簡単かつ直感的に取り扱えるようにすることを目的とする。
前記目的は、請求項1に規定する本発明の装置によって達成される。従属請求項は更に本発明の装置の有利な展開を規定する。
膝関節置換手術という状況において大腿骨遠位を切る際に用いられる本発明の装置は、基本要素を有し、その上に前方切開面を規定する前方切断ガイドブロックが配置される。更に、後方切開面を規定する後方切断ガイドブロックが基本要素に配置され、前方切開面と後方切開面との間の距離が可変である。よって、前方及び後方切開面の間の距離を、異なった大きさの、大腿骨又は大腿骨インプラントに有利に適合させることができる。本発明の装置は、それゆえいくつかある従来の大腿骨切断ガイドブロックに取って代わり、それらを一つにまとめる。これにより、手術のために準備する器具の数が減るだけでなく、手術のための器具にかかるコストが大幅に削減される。
前方切開面とそれと平行な基本面との、基本要素を通しての距離の変化は、後方切開面と基本面との距離と関連していることは有利である。これに関連して、基本面に対する前方切開面の距離の変化と基本面に対する後方切開面の距離の変化には、互いに固定された関係がある。よって、大腿骨上の基本要素の位置を調整した後、前方切開面の距離と後方切開面の距離は、単一の操作工程で一緒に変えることができる。前方切開面と後方切開面を別に調整することが必要である。前方切開面及び後方切開面の相互の距離の変化には固定された特定の関係があるが、該関係は、解剖学的な大きさの関係、特に異なる大きさの大腿骨インプラントの寸法に適合される。本発明の装置の更なるモデルでは、この関係は異なった製造業者のインプラントの寸法に適宜調整することができる。
有利なことに、基本要素は、大腿骨インプラントの大きさに対応する、前方切開面及び後方切開面の間の距離の設定を示す表示部を備える。これにより切開面を大腿骨インプラントの選択した大きさに正確にそして即座に調整することができる。
前方切断ガイドブロックと後方切断ガイドブロックは、回転が反対方向であり異なるリードを有する2つのねじ山が設けられた中間要素によって有利に接続されている。中間要素のねじ山があるため、連続した距離の変化が可能となり、微調整が可能である。異なるリードにより、前方切開面の変位と後方切開面の変位の関係が、距離の変化の範囲すべてに亘って、一定であることが確かとなる。前方切開面及び後方切開面の距離の変化の関係は、異なるリードのねじ山を用いることで変化させることができる。
更に、基本要素にへこみが設けられ、その中にスリーブを着脱可能に固定することができることは有利である。これに関連して、へこみは、基本要素を貫通し、内側から外側方向に、基本要素の前面の垂線に対してゼロ度とは異なった角度だけ傾いている。骨の髄内チャネル内に導入される棒状要素は、有利にスリーブ内に保持される。これにより基本要素が骨の特徴的な軸に固定することができ、その後、修正インプラントの取り付けに役立つ。0度とは異なった角度傾いているへこみがあることで、本発明の切断ガイド装置は、大腿骨の軸に対する自然外反角度に対応して位置調整することができる。これにより、大腿骨中の切開面及びその後の大腿骨インプラントが、大腿骨の機械的な軸に垂直に位置調整されることが確かとなる。体の体重は機械的な軸に沿って膝関節にかかるのでこのことは重要である。
基本要素が、基本要素の前面の垂線の周りを角度β回転し、固定されることは更に有利である。これにより大腿骨の回転に対応して切断ガイド装置の位置の調整が可能となり、脛骨のインレー上にある大腿骨がもとの身体状態に対応したように支持される。これにより全体として膝関節置換の安定性が促進される。
内側−外側方向に基本要素の前面よりも突出しているハンドルは、有利に基本要素に取り付け可能である。これらの突出したハンドルを用いて、大腿骨上の参照点、特に内外側上顆参照点(transepicondylar reference points)の位置を決めることができ、ハンドルを回すことでこれらの参照点まで含めることができる。よって、基本要素の位置調整が簡単かつ直感的に大腿骨の回転に対応して実行できる。
棒状要素は、骨の髄内チャネルに好ましく導入され、有利に保持される。棒状要素は、スリーブ中に偏心して保持されるが、スリーブの軸に平行して保持される。これにより、髄内チャネルと、大腿骨インプラント上の軸延長用台座の物理的な軸の間のオフセットを補償することができる。これに関連して、棒状要素は、髄内チャネルの位置を示す。一方、スリーブの真ん中は、大腿骨インプラントの、軸延長用台座の軸の位置を示す。
スリーブが棒状要素の軸の周りに回転可能である場合、有利である。一方、これにより、切断ガイド装置又は大腿骨インプラントの大腿骨の周りの回転を調整でき、他方、循環した変換を介して切断ガイド装置又は大腿骨インプラントの前方−後方及び内側−外側の微調整が可能となる。
大腿骨インプラントの内側−外側の幅を表示する目盛りが前方切断ガイドブロック上に提供されることは有利である。基本要素内の、オフセットを有するスリーブを回転させる、即ち、前方大腿骨切開を望ましい位置にした状態で、偏心して配置された棒状要素を有するスリーブを回転させることで、内側の位置(例えば10時)又は外側の位置(例えば2時)が調整でき、目盛りの印ができるだけ大腿骨の外側縁又は内側縁にうまく一致することとなる。これに関連して、表示は、前方切開面及び後方切開面の調整で既に選択された大腿骨インプラントの大きさに対応して用いられる。
前方切断ガイドブロックは、遠位切断ガイドブロック等の更なる切断ガイドブロックが係合する、前方向を向いているペグを有利に提供する。このプラグオン遠位切断ガイドブロックを用いて、いわゆるクリーニング切開を、大腿骨の遠位末端にて実行することができ、その後に行われる前方切開及び後方切開及び/又は大腿骨インプラントに調和するように位置が調整される。
更に、前方切断ガイドブロックが、固定要素が接続され、前方切開面より上から始まり、近位方向を向いている台座を提供する場合、有利である。固定要素は、これに関連して、大腿骨に強固につながれている。よって棒状要素に加えて、切断ガイド装置の固定、特に遠位−近位方向での固定が保証される。
よって、本発明の装置により、前方/後方切断ガイドブロックの大腿骨に対する適した位置を調整することができ、すべての使用可能な大腿骨インプラントの大きさに対して、前方/後方切断ガイドの数をわずか1つの要素にまで減らし、装置の位置調整の直感的な取り扱いを可能にし、遠位骨切開等に用いられる更なる切断ガイドの土台及び基準を形成する。
図1は、切断ガイド装置の実施の形態の一例を示す、斜視図である。 図2は、本発明の切断ガイド装置の実施形態の一例の、A−A平面を通る断面を示す。 図3は、中間要素の本発明に係る実施形態の一例の詳細図を示す。 図4は、本発明の切断ガイド装置の実施形態の一例における平面図を示す。 図5は、切断ガイド装置の前部に向かって視た、骨に適合した本発明の切断ガイド装置の実施形態の一例を示す。 図6は、骨に適合した本発明の切断ガイド装置の実施形態の一例における側面図を示す。 図7は、骨に適合した本発明の切断ガイド装置の実施形態の一例における平面図を示す。
すべての図において、互いに対応する部分は、同じ参照番号で示されている。
本発明の骨切り術用装置の実施形態を図面中の例によって示し、以下の記述を参照して更に詳細に説明する。
側及び方向表示は、以下の記述において切断ガイド装置の、骨上の適合した、規定した位置及び体の中での骨の位置を参照して示されている。本発明の装置は、前側とは反対に位置する後側が、膝と股関節の間の機械的な軸に垂直に大腿骨の遠位末端に配置される。その他すべての位置表示は、この基本位置に関連している。
図1は、本発明の切断ガイド装置10の実施の形態の一例を示す、切断ガイド装置の正面に向かって視た斜視図である。切断ガイド装置は、基本要素11を含み、その上に、前方に向かって位置調整された前方切断ガイドブロック12、及び後方に向かって位置調整された後方切断ガイドブロック13が配置されている。前記基本要素11には、第1のへこみ21が設けられ、その内部表面31は、基本要素11を貫通し、内側から外側方向に前面の垂線に対してゼロ度とは異なった角度だけ傾いている。この傾斜した第1のへこみ21に依存して、異なった切断ガイド装置が左、右膝用に提供され、いずれの場合にも第1のへこみ21は外側に向けられる。その他の点では、切断ガイド装置10の位置は同じままである。
図5、6、7に示されているスリーブ60は、第1のへこみ21に挿入することができる。スリーブ60は、第1のへこみ21に回転可能な保持用ピン29によって第1のへこみ21に固定される。基本要素11はまた、ボアホール30が正面側に設けられており、その中には切断ガイド装置10の追加の要素を固定できる。
後面切断ガイドブロック13は、基本要素11に接続される。後方切断ガイドブロック13における第3のへこみ27は、図6に示すように後方切断ガイドを受ける機能を果たす。後方切断ガイドブロックとは反対側に置かれ、前方切断ガイドブロック12は基本要素11に取り付けられる。前方に向いた、前方切断ガイドブロック12側には、目盛りが備わり、大腿骨インプラントの内側−外側サイズを示している。対応した目盛りが、前方切断ガイドブロック12の内側及び外側に設けられている。前方切断ガイドブロック12の真ん中付近に、前方方向に伸び、近位方向に前方切断ガイドブロックを超えて突出する台座22が形成されている。台座22は、一例として図7に描かれているように、更なる切断ガイド要素のため及び固定要素を取り付けるための支持体及び取り付け要素として機能する。第2のへこみ24は台座22を貫通し、接続要素83が入るのを可能にする。図6参照。前方方向を向いているペグ23は、台座22の上方に突出している。図6の切断ガイド要素81のような更なる切断ガイド要素がペグ23に合わされ、固定される。
前方切断ガイドブロックの上側32が、前方切開面14を規定する。同様に、後方切断ガイドブロック13の下側33が、切開面16を規定する。骨切り術を行うために、のこ刃がそれぞれこれらの切開面14、16に対して置かれ、切開面14、16に沿って導かれる。本発明の切断ガイド装置10を異なった大きさの大腿骨に適応させるため、前方切開面14と後方切開面16は取り外し可能である。
示された実施形態の一例では、2つの面14及び16の、第1のへこみ21の真ん中を通過し、並行する基本面15に対する位置は、へこみ26に導入される調整工具を回転させることでずらされる。もとの前方切開面と新たに調整された前方切開面14’の距離19、及びもとの後方切開面16と新たに調整された後方切開面16’の距離の変化20には、互いに固定された関係がある。前面の距離変化と後面の距離変化は通常およそ2:5の関係がある。基本要素11の前側9にある、大腿骨インプラントの大きさを示す表示部を通して、対応する調節マーク17、前方切開面、及び後方切開面は、それぞれ大腿骨インプラントの大きさに対応した距離に調節できる。従って、異なった大きさの大腿骨インプラントに対して、これ以上の切断ガイド要素は必要ない。例えば、5つの異なった大きさの大腿骨インプラントがある場合は、4つ少ない手術器具を備える必要がある。
図2は、図1に示した実施形態の一例の、点A−Aを矢印の方向に横断する平面を通る断面を示す。基本要素11の外側面から調節穴40よりアクセス可能で、第1のへこみ21まで延びる保持用ピン29は、基本要素11の中に配置されている。後方ガイド要素43、及び前方ガイド要素44は、保持用ピン29と反対側で、基本要素11と係合する。これらガイド要素は、前方及び後方切断ガイドブロック12及び13を安定させるために用いられる。後方ガイド要素43には、前方端に環状のマークを有するエンドストップ45が設けられている。これは、基本要素11の正面側9にて可視でき、これにより大腿骨インプラントの大きさ表示部18用調節マーク17が形成される。
前方切断ガイドブロック12及び後方切断ガイドブロック13は、中間要素41によって結合される。中間要素は、基本要素11に回転可能に取付けられているが、軸方向には固定されている。
文字Bで示した部分の詳細が図3に拡大して示してある。中間要素41は、基本要素11のへこみ57に挿入され、割り座金54によって取り囲まれている。割り座金54には、保持用ピン55が係合するへこみ56が周囲に設けられている。保持用ピン55はこれに関連して、へこみ70に押し込まれ、基本要素11を遠位−近位方向に貫き、中間要素41のへこみ56に押し込まれる。よって、中間要素41は、軸方向、及び前方−後方方向に固定されている。
中間要素41のヘッド領域58には、第1の周辺ねじ山52が設けられている。これは前方切断ガイドブロック12に接続されたねじ山に係合する。このねじ山は、前方切断ガイドブロック12中への切れ込みであってもよいし、又はボアホールに挿入されるねじ山付きスリーブ51を介して、力、又は形が適合するように前方切断ガイドブロック12に係合することができる。中間要素41のフット領域59には、第2のねじ山53を提供するへこみが含まれる。後方切断ガイドブロックのねじ山付きペグ42は、第2のねじ山53に係合する。第1のねじ山52及び第2のねじ山53は、反対方向の回転を提供する。即ち、それらはそれぞれ時計回り及び反時計回りのねじとして設計されている。同様に、第1のねじ山52及び第2のねじ山53のリードは異なっており、よって前方側に進む距離は、後方側に進む距離に対して望ましい距離を提供する。
図4は、図1及び図2に示した切断ガイド装置10の実施形態の一例における平面図を示している。内側−外側大腿骨インプラントの大きさ25、25’が表示されているのが、はっきりと可視可能である。この表示を参考に大腿骨の外側縁及び内側縁に一致して切断ガイド装置10が当てられる。これにより、大腿骨インプラントが内側から外側方向に大腿骨の大きさに合って大腿骨上に適切に位置することがモニターされ、確かになる。同様に、調整工具26を挿入するためのへこみ26が見える。中間要素41には容易にアクセス可能であり、このへこみを介して簡単に調節可能である。
この図には、第1のへこみ21が内側から外側方向に、前面9の垂線28に対して傾いていることが示されている。第1のへこみ21の内面31が示してあり、点線によって延長してある。これは前面9の垂線28に対して角度α傾いている。これに関連して、角度αは、大腿骨が体の軸115に対して傾いている外反角度に相当する。よって、髄内チャネル114に切断ガイド装置10を固定することで、骨切り術、特に遠位の骨切り術が体の軸115に対して垂直になされることとなる。図7に名前を挙げた軸の位置が示してある。
図5は、切断ガイド装置10の前側9に向かって見た、遠位大腿骨に固定された切断ガイド装置10の実施形態の一例を示す。ハンドル67は、基本要素11に取り付けられ、内側−外側方向に基本要素11よりも突出している。切断ガイド装置10は、ハンドル67を回転させ、突き出た大腿骨遠位の骨の形で調整することにより、大腿骨の回転に対応して位置が調整される。ハンドル67を基本要素11に取り付けるために、ハンドル67のピン68が基本要素11中のボアホール30に挿入される。図1参照。スリーブ60の中心61の周りを大腿骨が回転することに対応する、図に示したハンドル67のスタート地点から始まる時計回りの角度βの回転が、図5に示してある。
大腿骨の遠位末端に向かう髄内チャネルの貫通点からの、体の軸115のスタート位置のオフセット(ずれ)を補うために、棒状要素85が、スリーブ60に偏心して形成されたへこみを通して導かれる。スリーブの中心61と棒状要素85の中心64との距離は、髄内チャネル114に対する体の軸115のオフセットに対応する。前方−後方、又は内側−外側の位置調整において、大腿骨インプラントの位置の微調節のために、スリーブは棒状要素85の周りに回転可能なように取り付けられる。スリーブのヘッド62上にあるマーク63とハンドル67上にあるマーク65は、スリーブ60の周囲に分布して配置されており、その後の大腿骨インプラントの固定のために、前方−後方、又は内側−外側の位置調整を再生するのを容易にする。図5は、スリーブ60の、棒状要素の中心64の周りの回転66を示している。この回転66により、スリーブ60の中心61が位置61’へ再配置され、よって切断ガイド装置10が図の方向に、図の距離だけ動かされる。
大腿骨の大きさ、大腿骨の回転、及び大腿骨の遠位末端における体の軸115と髄内チャネル114のオフセットを調節した後、切断ガイド装置10は、台座22、又はペグ23に留められた固定装置100を介して固定される。ここで図7を参照する。同様に、更なる切断ガイドブロック81が遠位骨の切開を行うために取り付けられ、第2の接続要素83及び第3の接続要素82を介して切断ガイド装置10に固定される。固定装置及びしたがって切断ガイド装置10の遠位位置は、錨状保持要素101を介して固定される。
修正手術において、従来から遠位クリーニング切開が第一段階として遠位切断ガイドブロック81の補助を用いて行われている。これに続き、遠位切開面に完全に合うように切断ガイド装置10をあてる。このために、固定装置100上の第4の接続要素102が開放される。後方切開を行うために、のこ刃84は図示されているように前方切断ガイドブロック12の前方切開面に沿って導かれる。従来から、できるだけ除かれる骨材料を少なくするために前方切開面は上方に傾けてある。後方切開を導くために、任意で、後方切断ガイド80を後方切断ガイドブロック13に第1の接続要素86を用いて取り付けてもよい。これにより、のこ刃84’が滑るのを防ぐ。
遠位斜め切開87を行うために、切断ガイド装置10が固定装置100から開放され、棒状要素85とともに大腿骨69から取り外される。前方斜め切開87用切断ガイドブロックは固定装置100によってのみ保持される。
固定装置100は、図7に詳細に示されている。大腿骨の内側−外側の延長上を延長するアンカー103は、リーマー113の軸でおよそ示されている髄内チャネル114に垂直に位置調整される。錨状保持要素101は、ボアホール106を介して大腿骨69につながれる。代わりに、アンカー103は切断ガイド装置10を介して配向され、固定されてもよく、棒状要素85、又は該棒状要素85に取り付けられたリーマー113を介して髄内チャネル114に位置調整される。アンカー103とガイドレール105間の取替え可能な接続は、溝107を介してアンカー103に係合し、ガイドレール105に接続される第4の接続要素102を介して提供される。例えば、結合シャフト112に垂直に配置された第2の切断ガイド要素81は、結合シャフト112を介して取り付けられている。
切断ガイド装置10を固定したままで結合シャフト112がアンカー103に対して遠位又は近位方向に動くことが可能になるように、実施形態の1例における結合シャフト112、及びガイドレール105は、0度ではない角度傾いており、これは内反角度αに相当する。
アンカー103を大腿骨69へ更に取り付けるために、内側−外側方向に外部から設けられた、アンカー103の外側領域108は、後方に対して傾いている。傾いた外側領域108中のボアホール106は更に錨状保持要素101を収容し、所定の骨切り術でののこ刃に対する深さ止めとして機能する。プローブレール109を任意で結合シャフト112に導入してもよく、前方の骨を探索するのに用いられ、よって切断ガイド装置の前方−後方の正確な位置決めに用いられる。プローブレール109が大腿骨に前方で触れる場合、傾いたのこ刃84での前方切開面、よって大腿骨コンポーネントの前方末端は正しい高さに配置されることとなる。大腿骨インプラントの選択した大きさは目盛り111によって調整される。プローブレール109は、目盛り111上で大腿骨インプラントの大きさに対応した表示に調整されなければならない。
すべての記述及び/又は示された特徴は、本発明の枠内で互いに有利に結合可能である。本発明は、記載された実施形態の例に限定されない。

Claims (20)

  1. 基本要素(11)を有し、膝関節置換手術において、大腿骨遠位に骨切り術を実施するための装置であって、前記基本要素(11)上に配置され、前方切開面(14)を規定する前方切断ガイドブロック(12)、及び前記基本要素(11)上に配置され、後方切開面(16)を規定する後方切断ガイドブロック(13)を有し、前記前方切開面(14)と前記後方切開面(16)との間の距離が可変であることを特徴とする装置。
  2. 基本面(15)に平行に基本要素(11)を通る、前方切開面(14、14’)と前記基本面(15)との間の距離の変化(19)が、後方切開面(16、16’)と前記基本面(15)の間の距離の変化(20)と関連しており、前記基本面(15)に対する前記前方切開面(14、14’)の距離の変化(19)と、前記基本面(15)に対する前記後方切開面(16、16’)の距離の変化(20)が互いに固定された関係である請求項1に記載の装置。
  3. 基本要素(11)が、大腿骨インプラントの大きさに相当する前方及び後方切開面(14、16)間の距離の調節を表示する表示部(18)を備える請求項1から2のいずれかに記載の装置。
  4. 大腿骨インプラントの内側から外側の幅を表示する目盛り(25、25’)が、前方切断ガイドブロック(12)に取り付けられている請求項1から3のいずれかに記載の装置。
  5. 前方切断ガイドブロック(12)と後方切断ガイドブロック(13)が、回転が反対方向であり異なるリードを有する2つのねじ山(52、53)が設けられた中間要素(41)によって接続されている請求項1から4のいずれかに記載の装置。
  6. 中間要素(41)が、基本要素(11)に回転可能に取付けられており、軸方向に固定されている請求項5に記載の装置。
  7. 中間要素(41)に調整工具を受け入れるためのへこみ(26’)が設けられている請求項5から6のいずれかに記載の装置。
  8. 後方切断ガイド(80)を、着脱可能に後方切断ガイドブロック(13)に取り付けることができる請求項1から7のいずれかに記載の装置。
  9. 基本要素(11)に第1のへこみ(21)が設けられており、その中にスリーブ(60)が着脱可能に固定されている請求項1から8のいずれかに記載の装置。
  10. へこみ(21)が、基本要素(41)を貫通し、内側から外側方向に、前記基本要素(41)の前面(9)の垂線(28)に対してゼロ度とは異なった角度だけ傾いている請求項9に記載の装置。
  11. 棒状要素(85)が、スリーブ(60)に保持されている請求項9から10のいずれかに記載の装置。
  12. 棒状要素(85)が、骨(69)の髄内チャネル(114)に導入され、保持される請求項11に記載の装置。
  13. 基本要素(41)が、スリーブ(60)の中心(61)を通る軸の周りを0度とは異なる角度(β)だけ回転して前記スリーブ(60)に固定されている請求項9から12のいずれかに記載の装置。
  14. ハンドル(67)が、基本要素(11)に取り付けることができ、内側及び外側方向に前記基本要素(11)の前面(9)よりも突出している請求項1から13のいずれかに記載の装置。
  15. スリーブ(60)が、基本要素(11)のへこみ(21)に導入可能な保持用ピン(29)によって、前記へこみ(21)中に位置した状態で前記基本要素(11)に固定される請求項9から13のいずれかに記載の装置。
  16. 棒状要素(85)が、偏心しているが、スリーブの軸(61)に平行に前記スリーブ(60)に保持されている請求項15に記載の装置。
  17. スリーブ(60)が、棒状要素(85)の軸(64)の周りに回転可能である請求項16に記載の装置。
  18. 前方切断ガイドブロック(12)が、前方切開面(14)の上方から始まり、近位方向を向いている台座(22)を有し、前記台座に固定要素(100)が接続される請求項1から20のいずれかに記載の装置。
  19. 固定要素(100)が、大腿骨(69)に強固につながれている請求項18に記載の装置。
  20. 前方切断ガイドブロック(12)が、更なる切断ガイドブロック(81)が係合し、前方向を向いているペグ(23)を備える請求項1から19のいずれかに記載の装置。
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