JP2013514562A - 等方性材料よりなり且つ三角形ポケットによって強化されたパネルの構造解析の方法 - Google Patents
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Abstract
【選択図】図1
Description
薄くて強化された構造体は、主要な商用航空機構造体の大部分を表す。
−(一般的に縦通材と呼ばれる)長手方向補強材:これらの補強材は、過重の主方向において構造体のサポートを提供する。
−(一般的に“フレーム”や“リブ”と呼ばれる)横方向補強材:それらの主機能は、縦通材のサポートを提供することである。
−(一般的に表皮と呼ばれる)パネル:原則として、パネルは、平面(膜)において荷重を受ける。
正三角形ポケットによって強化されたパネルの解析計算の方法は、NASA Contract Report“Isogrid”設計ハンドブック(NASA−CR−124075,02/1973)に記述されている。
三角形ポケットによって強化されるパネルの構造解析を実行するために、構造解析のための方法が、複合板の理論に基づき且つその不具合の特定のモードを考慮して開発された。この方法は、等方性を有する材料で作られるフラットパネルに適用される。
本発明は、この趣旨で、解析的方法によって均質で等方性材料よりなる本質的にフラットなパネルの寸法を測る方法であって、パネルは、パネルに組み立てられる一セット(“グリッド”として知られる)の三つの平行束の補強材によって強化された表皮によって構成され、前記グループの補強材によって表皮上に決定されたポケットは、三角形であり、補強材は、ブレード形状であり、強化されたパネルは、所定の外部荷重に対する機械的抵抗のための仕様を満たさなければならず、補強材の束同士間の角度は、三角形のポケットが任意の種類の二等辺形状を有するように設定される。
ステップ2−強化されたパネルの幾何学形状とパネルの平面内にあると仮定され且つ(パネルの)一部分の重心に印加される外部荷重に基づいて、表皮と補強材に印加される応力並びに表皮における流れと補強材における荷重を計算することであって、強化されたパネルは、二つの異方性板のアセンブリによって表されること、且つ補強材のグリッドが等価パネルによって表されること、
ステップ3−強化されたパネルの内部荷重を計算すること、
ステップ4−最大容量に対する材料の予備ファクタ(reserve factor)と最大荷重の計算を含む抵抗解析、
ステップ5−局所応力容量を計算すること、
好ましくは、本方法は、補強材(0°、+θ又は−θ)の各タイプに対する有効直線部分の定義による補強材の事後座屈:A0° st、A+θ st及びA−θ stに起因して、パネルの有効厚みの計算を介するポケットの事後座屈:ts_effに起因して、及びランベルグ・オスグッド型構成方程式を使用しての、材料の種々の性質、特に、ヤング率及び補強材に対するポアソン係数:E0° st、E+θ st、E−θ st及び表皮に対するポアソン係数:Ex s、Ey s及びνep stに関する反復プロセスを介する印加外部荷重の可塑性に起因するパネルと補強材のグリッドとの間の印加応力の再分配を考慮に入れる。
●三角形板のFEMパラメータモデルを計算すること。
●種々の組み合わせをテストして座屈結果を得ること。
●解析多項式と適合するパラメータを得ること。
−異なる二等辺角を有する幾つかの三角形板の有限要素モデルを生成することであり、二等辺角(θ)は、二等辺三角形のベース角度として定義されること。
−各二等辺角に対して:
1:種々の板厚に対してしわの流れ容量(塑性補正を含まない)を決定するために有限要素モデルによって計算すること、
2:D/h2比(ここで、Dは、板の剛性、hは、三角形の高さ)に従って、座屈容量の流れ曲線をトレースすることであり、この曲線は、この比に従う二次方程式によってD/h2の小さな値に対して決定され、二次方程式の係数K1とK2は、考察されている角度と荷重のケースに依存すること、
3:二等辺三角形のベース角度に従って多項式K1とK2の係数の展開をトレースすることであり、これらの係数が、考察されている三角形板の角度及び二等辺角がいずれであれ定数を計算することを可能とする多項式を決定するための補間に従ってトレースされる。
−異なる二等辺角を有する幾つかの三角形板の有限要素モデルを生成すること、二等辺角(θ)は、二等辺三角形のベース角度として定義されること、
−各角度に対して、
1:外部荷重の種々の分布に対応する座屈の固有値を決定するために有限要素モデル(FEM)によって計算すること。
2:各角度と負荷の各組合せに対して相関曲線をトレースして、これらの曲線をこれらの組合せの全てをカバーする特異方程式で近似すること:
RcX A + RcY B + Rs C = 1(或いはRi=Ni app/Ni crit、Riは、負荷率を表し、Ni appとNi critは、X軸とY軸に従う圧縮のケースに対応し、且つせん断荷重のケースに対応するi=cX、cY又はsに対する印加流れと臨界流れを表す方程式)、A、B、Cは、実験係数である。
[式1]
ここで、
[式2]
である。
−せん断荷重を除いて、荷重の全てのケース(純粋及び組合せ)に対して、
[式3]
であり、
純粋せん断荷重のケースに対して:
[式4]
であり、
可塑性補正は、ミーゼス(Von Mises)の等価弾性応力を使用して計算される。
−一般的な挙動原理(式6−8)を使用し、一方で、流れとモーメントとの間の流れ及びモーメントの関係を、他方で、歪みを定義し、平面応力の状態が考察されること、
−補強パネルの要素の一般的なバランス方程式(式6−9と6−10)を使用して、流れ、モーメント、及び表面強度の密度をリンクすること、
−応力流れ、表面強度密度、歪み及び曲げ補強材の間の一般的な微分方程式(6−17)を解くこと。
[式5]
を示す。
学習されたゾーンのエッジが開口に隣接しない。
補強材のいずれもが学習されたゾーンの外側に延出しない。
各横断面が補強材によって隣接されなければならない。
表皮の全ての三角形のポケットが同じ厚みを持つと仮定される。
全ての補強材が同じ寸法を持つと仮定される。
パネルの不安定度:三角形ポケットの座屈
補強材の不安定度:補強材ウエブの座屈
表記法と座標系は、図2で説明される。
非制限例として、ここで考察されるパネルの幾何学的特徴は図3で与えられる。
記述の残りの部分に対して、以下の用語が定義される。
・安定的:この場合、荷重が増加すると、変位が制御下で増加する、即ち、追加の荷重を支持するための構造体の容量が維持される、或いは
・不安定:この場合、歪が瞬時に増加し、荷重を支持するための構造体の容量が迅速に下降する。
●不安定(一般的な不安定、事後座屈等)
●材料によって支持される最大荷重を超えることによって引き起こされる不具合(例えば、局所座屈後)
降伏応力(Fcy)まで、材料の応力−歪み曲線は、既知のランベルグ・オスグッド型構成方程式(明細書の残りの部分では、R&O公式と呼ばれる)によって理想化されることがここでは留意されるべきである:
[式6]
割線係数:
[式7]
接線弾性係数:
[式8]
ポアソン係数:
[式9]
ここで、νp=0.5 式0−4
である。
[式10]
ここで、ε2p=εult
ε1p=0.002
σ2=Ftu
σ1=Fcy
で計算される。
Ftu>Fcyとεult>0.002
[式11]
ここで、
[式12]
[式13]
である。
また、可塑性補正ファクタは、荷重のタイプと境界条件に依存していることは既知であることに留意すべきである。
●等価垂直応力の計算:σeq=τ・√3
●この応力に基づく対応するEsとν値の計算:σeq
●
[式14]
本方法は、考察されている三角形ポケットによって強化されたパネルとこのパネルに印加される荷重に関するデータを入力する第1の段階を含む。これらのデータは、既知の手段を使用して入力され、且つ公知のタイプでもあるデータベースに記憶される。
一般的寸法:矩形パネル(寸法:Lx、Ly)
補強材の直線部分:ウエブの寸法:b、d
パネルの一定厚み(t)
パネルの荷重境界Nx、Ny、Nxy
この部分は、フィレットとノードの半径を考慮に入れることを含む、三角形ポケットによって強化されたパネルの質量の完全な計算のために設計される。質量を計算するこのステップは、ここで記述される方法の残りの部分から独立している。この質量は、パネルの幾何学的定義を使用して既知の方法で計算される。
このステップは、三角形ポケットによって強化されたパネルの幾何学形状と外部荷重に基づいて表皮と補強材に印加される応力を計算することができる。本方法は、印加荷重の可塑性補正を考慮に入れ、反復プロセスを使用してなされる。補強材とポケットの事後座屈を考慮に入れることが可能である。
●幾何学データ:
・θ:三角形のベースの角度
・a:三角形のベース
・Ai st:補強材の直線部分、i=0°、θ又は−θ
・ts:表皮の厚み
・tg:グリッドと等価なパネルの厚み
●材料に関するデータ:
・Ex s、Ey s:表皮のヤング率
・Gxy s:表皮のせん断係数
・νxy s、νyx s:表皮のポアソン係数
・Est:補強材のヤング率
・νst:補強材のポアソン係数
・材料データ(n:ランベルグ・オスグッド係数、Fcy、Ftu、νplast=0.5)
●構造体に印加される荷重(Nx 0、Ny 0、Nxy 0)
●Nx s、Ny s、Nxy s:表皮での流れ
●σx s、σy s、τxy s:表皮への応力
●σ0°、σθ、σ−θ:補強材への応力
●F0°、Fθ、F−θ:補強材への荷重
・抵抗の解析(ステップ4):表皮及び補強材への応力
・ポケット座屈の解析(ステップ5.1):表皮への応力
・補強材座屈の解析(ステップ5.2):補強材への応力
・一般的不安定の解析(ステップ6):三角形のポケットによって強化されたパネルの曲げ剛性を計算するための表皮及び補強材への応力
[式15]
従って:ε≠0とκ=0→{N}=[A]・{ε}であり、そこでは
[式16]
である。
[式16-2]
[式17]
によって定義される。
[3.1補強材に等価な板]
[3.1.1.大域歪みと補強材の歪みとの間の関係]
幾何学的表記法と表現法は、図16に描かれている。我々は、(εx、εy、εxy)と(ε0°、εθ、ε−θ)との関係を探している。一般的な歪みは、以下の公式によって定義される:
[式18]
[式19]
である。
[式20]
が得られる。
[式21]
上述のように、幾何学的表記法と表現法は、図16によって描かれている。補強材への荷重は、以下の式によって与えられる。
[式22]
[式23]
を受ける(
[式24]
は、軸Yに従うベース要素が2hであるので、2倍にカウントされ、従って、0°に対応する補強材もまた、考慮に入れられるべきである)。
[式25]
であり、
軸yに従って:
[式26]
であり、
[式27]
[式28]
である。
[式29]
を有する。
[式30]
を得る。
[式31]
[式32]
[式33]
が得られる。
[式34]
で表される。
我々は、キルヒホッフの仮定を使用する:平面部分は、歪んだ後、平面のままである。補強材のネットワークは、Wマトリックス挙動を有する同等のパネルによってモデル化される(式3−5を参照)。この二つの直交異方性板によって、三角形ポケットによって強化されたパネルをモデル化する配置は、図15に描かれている。
[補強材と等しいパネルにおける流れ]
流れの一般式は:
[式35]
である。
[式36]
式3−5を使用すると、以下のように表される:
[式37]
[式38]
が得られる。
[式39]
となる。
[式40]
[式41]
が得られる。
[式42]
ここでは、
[式43]
である。
補強材に等しいパネル内の流れは、以下の式によって表される。
[式44]
[式45]
我々は、
[式46]
を有することになる。
[式47]
式3−8によって示されるように、表皮における流れは、以下のように表される:
[式48]
このように、表皮における応力は:
[式49]
によって表される。
当然、可塑性補正は、5つの材料パラメータ(一般的不安定度に関する節を参照)全体にわたって一般的不安定係数において計算された挙動法マトリックスを変化させる。
[式50]
印加された応力を計算するステップにおいて、ポケットフィレットの半径は、補強材の部分の計算のために考慮に入れられる。更に、事後座屈が無いので、我々は、
%A0° st=%A+θ st=%A−θ st=100%
ts_eff=ts
と書くことができる。
Lx=1400.45mm a=198mm ノード半径:Rn=9mm
Ly=685.8mm t=3.64mm ポケット半径:Rf=4mm
θ=58° b=2.5mm d=37.36mm
Nxg=−81.1N/mm σ0°=−101.14Mpa F0°=−10441N
Nyg=−39N/mm σ+θ=44.25Mpa F+θ=4437N
Nxyg=48.1N/mm σ−θ=−135.07MPa F−θ=−13537N
Nxs=−443.5N/mm σxs=−121.85MPa
Nys=−214.87N/mm σys=−59.03MPa
Nxys=279.3N/mm τxys=76.74MPa
この段階は、三角形ポケットによって強化されたパネルのコンポーネントにおける印加荷重の材料の最大応力容量との比較による予備ファクタ(RF)を計算することを目的とする。
●材料の容量値:Fty,Fcy,Fsy,Ftu,Fsu
●構造体に印加される応力:
・ (σxs、σysetτxys)
・ 補強材への垂直応力
注:印加応力は、上述のように、印加応力計算方法において可塑性に対して補正される。
表皮の予備ファクタを計算するために、主応力(σmax、σmin及びτmax)が使用される:
[式51]
補強材ウエブに関する予備ファクタ:
[式52]
表皮に関する予備ファクタ:
せん断容量:
[式53]
この公式において、Fsyが未知の場合、Fsu/√3が使用されることができる。
主応力:
[式54]
●包絡線予備ファクタは、荷重制限で計算される:
[式55]
●補強材ウエブに関する予備ファクタ:
[式56]
注:Fcuが未知である場合、FcyやFtuが使用されることができる。
●表皮に関する予備ファクタ:
最大せん断容量:
[式57]
主応力:
[式58]
●包絡線予備ファクタは、最大荷重で計算される:
[式59]
補強材ウエブに関する予備ファクタ:
[式60]
表皮の予備ファクタ:
主応力の計算:
[式61]
せん断容量:
[式62]
主応力:
[式63]
最大負荷(UL)での予備ファクタ包絡線RF
[式64]
二つのタイプの不安定度が三角形ポケットによって強化された構造体の全体の剛性を弱めるが、完全な構造体の全体的な機能停止を引き起こさない。
パネルの不安定:三角形ポケットの座屈
補強材の不安定:補強材ウエブの座屈
三角形ポケットによって強化されたパネルにおいて、ポケットは、平面内で複合荷重を受ける三角形の板である。完全な強化パネルの純粋な荷重下で座屈流れ容量と予備ファクタを計算するために、有限要素法(FEM)に基づく方法が使用される。
●幾何学形状データ(三角形のベース、二等辺角度、表皮の厚み)
●材料のデータ(線形(E,ν)と非線形(Fcy,Ftu,e%,nc))
・独自の等方性材料
・塑性座屈流れ容量がFcyに関連するに過ぎない。
●境界条件:単純に支持された場合又はクランプされた場合
●表皮に印加された荷重
[式65]
出力データは以下の通りである:
●ポケット座屈容量
●予備ファクタ
想定される純粋荷重の場合は、図12に提示される。
●三角形板のFEMパラメータモデルを生成すること(パラメータ:ベース角度、厚み、三角形の高さ、境界条件)、
●種々の組合せをテストして座屈の一次結果を得ること、
●解析呼応式(係数K)において使用されるパラメータを得ること。
相関曲線は、以下のように定義される。三角形板の6個の有限要素モデルは、三角形の角度に関する本非制限例において45°と70°の間の角度を持って生成された。この節では、二等辺角度(θ)は、二等辺三角形のベース角度として定義される(図18を参照)。各二等辺角度に対して及び純粋な荷重印加の各場合に対して、三点で、研究が編成されている。
既知のタイプの有限要素モデル(FEM)による三角形の局所座屈の線形計算は、種々の厚み、従って、板の種々の剛性に対してしわの流れ容量(塑性補正の無い)を決定するために実行された。我々は、観察された第1のモードが単一の座屈(単一のこぶ)を常に呈することに気付いた。
一般的に、文書化書類において、座屈流れ容量は、以下のように表される:
Ncrit=K.D/h2
Kは定数、
Dは板の剛性:D=E.t3/12(1−ν2)、
hは三角形の高さ:h=a/2・tanθ。
[式66]
K1とK2は、角度に従ってトレースされ、補間は、45°と70°との間の角度のこれらの定数を計算することを可能とする多項式を決定するために実行される。図19は、K係数に対する一次又は二次補間を示している。この関数が、45から70°への領域の外であるがそれに近い値を外挿することを可能とすることは明瞭である。このように、二等辺角度と境界条件を知ることは、研究されている三角形板の座屈流れ容量を直接に計算することが可能である。
この場合において、以下の仮定が使用される:複合荷重の幾つかの成分が、張力下にあり、これらの成分が、ゼロまで減少される(これらの成分は、計算には考慮に入れられない)。実際には、張力下の成分は研究されている座屈流れに関して影響を有さず且つ板への座屈応力を改良しないことを考察することは古典的である。例えば、Nx app=+200N/mm(これは張力を示す)で且つNs app=300N/mmの場合、複合荷重容量は、純粋なせん断荷重容量まで減少される。
以下に提示される全ての組合せに対して、有限要素方法による一次計算は、外部荷重の異なる分布に対応する座屈の固有値を決定するために実行された。
相関曲線は、各角度と荷重の各組合せに対してトレースされる。次に、種々の曲線は、計算が以下の形態を取る古典的な曲線で近似される:
R1 A+R2 B=1
ここで、Ri=Ni app/Ni crit、i=cX、cY又はs
RcX A+RcY B+RS C=1
[式67]
ここで、
[式68]
である。
二等辺角度と境界条件に従って、純粋な荷重印加の場合に対する可塑性補正を得ることは、非常に複雑である。実際、三角形の板に対して、偏向関数は複雑であり、多くのデジタル積分問題を引き起こす。
[式69]
によって、
また、純粋なせん断荷重の場合に対して、
[式70]
によって、定義される。
[式71]
従って、補正応力容量が計算されることができる:
[式72]
[純粋な荷重の場合]
図26と27は、二等辺三角形に従うK1とK2定数の展開を示す。これらの曲線の方程式は、(θ°で):
[式73]
である。
複合荷重の場合において、解析は、単純に支持された三角形の板に対する座屈の一次計算の有限要素モデルによって実行される。従って、我々は、計算された相関曲線に近いが、ここで記述される方法において使用される単純な公式において古典的な相関曲線を選択する。その方程式は、R1 A+R2 B=1である。
ここで、Ri=Ni app/Ni critであり、i=cX、cY又はsである。
荷重のこの場合において、45°と70°の間の角度に対して、我々は、相関曲線を選択する。即ち、45°と70°との間の角度値に対して計算される全ての相関曲線に関して、Xに関する圧縮RcXとYに関する圧縮RcYの合計よりも低い値に対する相関を示す値である。この曲線は、以下の方程式によって定義される:
RcX+RcY=1
荷重印加のこのケースにおいて、45°と70°との間の角度に対して、我々は、以下の方程式によって定義される、45°と70°との間の角度に従って、異なる相関曲線に関して、古典的相関曲線を選択する:
RcX+Rs 3/2=1
45°と70°との間の角度に対して、Yに従う複合圧縮荷重及びせん断荷重の場合における予備ファクタを決定するために、我々は、以下の公式の古典的方程式を選択する:RcY+Rs 2=1。荷重の全てのケースをカバーする単一の方程式に達するために、我々は、他のより一層古典的な曲線RcY+Rs 3/2=1を選択する。
荷重のこれらのケースに対して選択された方程式は:RcX+RcY+Rs 3/2=1である。この独自の方程式は、複合荷重の全てのケースに対して使用される。
[純粋な荷重の場合]
図28と29は、二等辺三角形に従うK1とK2定数の展開を示す。これらの曲線の方程式は、(θ°の場合)
[式74]
複合荷重のケースにおいて、解析は、クランプされた三角形の板に対する座屈の一次計算の有限要素モデルによって実行される。従って、我々は、計算された相関曲線に近いが、単純な公式において、ここで記述された方法において使用される曲線になる古典的な相関曲線を選択する。その方程式は、R1 A+R2 B=1であり、そこでは、Ri=Ni app/Ni crit、且つi=cX、cY又はsである。
荷重のこのケースにおいて、45°と70°との間の角度に対して、我々は、以下の方程式によって定義される、45°と70°との間の角度に従う異なる相関曲線に関して、古典的な相関曲線を選択する:RcX+RcY=1
荷重のこのケースにおいて、45°と70°との間の角度に対して、我々は、以下の方程式によって定義される、45°と70°との間の角度に従う異なる相関曲線に関して、古典的な相関曲線を選択する:RcX+Rs 3/2=1
45°と70°との間の角度に対して、Yに従う複合圧縮荷重及びせん断荷重のケースにおける予備ファクタを決定するために、我々は、以下の公式の古典的方程式を選択する:RcY+Rs 2=1。荷重印加の全てのケースをカバーする単一の方程式に達するために、我々は、他の一層古典的な曲線RcY+Rs 3/2=1を使用するために選択する。
荷重のこのケースのために使用される方程式は、RcX+RcY+Rs 3/2=1である。この独自の方程式は、複合荷重の全てのケースに対して使用される。
この係数は、ユーザによって定義されるべき様々な境界条件を有する矩形パネルとして考察される、補強材ウエブの座屈応力と予備ファクタを計算する。
●幾何学形状データ:補強材ウエブの寸法(長さ、高さ、厚み)、
●材料データ(線形(E,ν)及び非線形(Fcy,Ftu,εult,nc))。
本例において、我々は、等方性材料を考察しているに過ぎない、
●境界条件(4つが利用可能である)、
●補強材ウエブへ印加される荷重。
[式75]
ここで:
b:補強材ウエブの厚み
d:補強材ウエブの高さ
Lb:補強材ウエブの長さ
Ec:圧縮におけるヤング係数
νe:弾性分域
kc:局所座屈ファクタ(境界条件と幾何学形状に依存する)
η:可塑性補正ファクタ
である。
注:補強材ウエブの長さは、
[式76]
によって与えられる。
[式77]
である。
[式78]
[式79]
である。使用される境界条件は:
二つのクランプされた辺−一つの単純に支持された辺−1つの自由辺である。
[式80]
且つ横方向補強材ウエブに対して
[式81]
である。
[式82]
である。
[式83]
である。
σ0°=−101.14Mpa
σ+θ=44.25MPa
σ−θ=−135.07MPa
である。
[式84]
このステップは、純粋又は複合荷重において、三角形ポケットによって強化されたフラットパネルに対する座屈流れ容量に関するデータを提供する。
●幾何学形状データ:
・Lx:グリッドに相当するパネルの長さ
・Ly:グリッドに相当するパネルの幅
・ts:表皮の厚み
・tg:グリッドに相当するパネルの厚み
●材料に関するデータ:
・Ex s、Ey s:表皮のヤング率
・Gxy s:表皮のせん断係数
・νxy s、νyx s:表皮のポアソン係数
・Ex g、Ey g:グリッドのヤング率
・Gxy g:グリッドのせん断係数
・νxy g、νyx g:グリッドのポアソン係数
●構造体に印加される荷重(Nx 0、Ny 0、Nxy 0、pz)
●境界条件(荷重の印加のタイプに従って、2又は4つの条件が可能である)
●Nx c、Ny c、Nxy c:座屈流れ容量、
●Nx c comb、Ny c comb、Nxy c comb:複合座屈流れ容量、
●予備ファクタ
である。
[式85]
ベクトルUは、媒体表面のポイントM(x,y)の変位を表す:
[式86]
媒体軸からzの距離にある平面の部分における歪みの一般的な表現は:
[式87]
であり、そこでは、
[式88]
である。
[式89]
補強材に相当するシンクとパネルは、直交異方性の板と考えられる。このため、応力と歪みとの間の関係は:
[式90]
であり、そこでは、i=(s,g)(表皮に対しする値の指数s及び補強材グリッドに対する値の指数g)である。
長さ単位の流れとモーメントの表示は:
[式91]
であり、そこでは、(α,β)=(x,y)である。
●流れ:
[式92]
である。
式6−5と関係h=ts+tgを使用することによって、我々は以下が明らかになる:
[式93]
●長さの単位によるモーメントは:
[式94]
である。
式6−5と関係h=ts+tgを使用することによって、我々は、以下が明らかになる:
[式95]
[式96]
パネル(又はシェル)の要素の一般的バランス方程式は、以下の式によって与えられ、流れ、モーメント及び表面強度密度をリンクする:
[式97]
である。
ここで、
[式98]
は、シェル要素に働く表面強度密度である。表面強度密度は、Z半径方向に沿って働くだけであり、他の方向には働かない。従って、px=py=0である。更に、この例では、我々は、フラット板のケース、従って、1/R=0を考察している。このため、我々は、単純化されたバランス方程式を得る:
[式99]
[式100]
●x軸に沿う均一な圧縮流れ:−Nx 0
●y軸に沿う均一な圧縮流れ:−Ny 0
●x−y平面における均一なせん断流れ:−Nxy 0
●z軸に沿う均一な圧力:
[式101]
である。
Nxx,x=Nyy,y=Nxy,y=Nyx,x=0
である。
方程式6−8と方程式6−11を使用することによって、以下の関係が見つけられる:
[式102]
[式103]
[式104]
を有する。ここで、
[式105]
である。
[式106]
[式107]
[式108]
ここで、
[式109]
である。
[6.4.1長手方向圧縮流れ(Xに従う圧縮)]
この板は、(X軸に従う)均一な長手方向圧縮流れ:−Nx 0を受ける。このため、Ny 0=Nxy 0=pz=0である。従って、一般的な微分方程式(式6−17)は:
[式110]
を表す。
x=0とx=Lxに対して:w=0と−Mxx=0である。
y=0とy=Lyに対して:w=0とMyy=0である。
[式111]
[式112]
を得る。
[式113]
であることを実証する。
[式114]
ここで、
[式115]
である。
[式116]
の値を示す(4つの単純に支持されたエッジのケースは、ベース曲線である)。
この板は、(Y軸に従う)均一な横方向圧縮流れを:−Ny 0受ける。このため、Nx 0=Nxy 0=pz=0である。解は、先の節で記述されたのと同じである。
[式117]
であり、ここで
[式118]
である。
板は、均一なせん断流れ:−N0 xyを受ける。このため:N0 x=N0 y=pz=0である。我々は、この段落で、以下の公式がLy<Lxに対して有効であるに過ぎないことに気づいている。逆のケースでは、幾つかの項が交換されなければならない:Lx←→Ly、及びΩ1←→Ω2である。座屈流れ容量Nc xyは、
[式119]
によって表される。
[式120]
で定義される。
板は、複合荷重:(x軸に従う)均一な長手方向圧縮流れ及び(y軸に従う)均一な横方向圧縮荷重:−N0 xcomb及び−N0 ycombを受ける。このため:N0 xy=pz=oである。我々は、N0 ycomb=λN0 xcombによってλを定義する。一般的な微分方程式は、
[式121]
で表される。
●単純に支持されたエッジに対する境界条件
x=0とx=Lxに対して:w=0と−Mxx=0であり、
y=0とy=Lyに対して:w=0とMyy=0である。
変位wの以下の式は、上述の全ての境界条件を満足する:
[式122]
wに対する先の式は、一般的な方程式(式6−25)を満足しなければならず、従って、我々は:
[式123]
を得る。
[式124]
を満足しなければならない。
このように、座屈流れ容量が:
[式125]
として得られる。
●境界条件:四つのクランプされたエッジ:
x=0とx=Lxに対して:
[式126]
であり、
y=0とy=Lyに対して:
[式127]
である。
変位wの以下の式は、上で詳述された全ての境界条件を満足する:
[式128]
λに従うN0 xcombの式は、
[式129]
を満足しなければならない。
このように、座屈流れ容量が得られる:
[式130]
板は、複合荷重:(軸Xに従う)均一な長手方向及びせん断圧縮流れ:−N0 xcombと−N0 xycombを受ける。
このため:N0 y=px=0である。
Rx+Rxy 1.75=1 式6−30
であり、
ここで、
Rx=NC xcomb/NC x長手方向圧縮流れの比であり、
Rxy=NC xycomb/NC xyせん断流れの比である。
そこで、NC xとNC xyは、双方向荷重に対して上で計算された座屈流れ容量である。
板は、(y軸に従う)均一な横方向圧縮流れとせん断流れ:−N0 ycombと−N0 xycombを受ける。
このため:N0 x=pz=0である。
Ry+Rxy 1.75=1 式6−31
ここで、
Ry=NC ycomb/NC x横方向圧縮流れの比であり、
Rxy=NC xycomb/NC xyせん断流れの比である。
そこで、NC yとNC xyは、双方向荷重に対して上で計算された座屈流れ容量である。
板は、複合荷重:(x軸に従う)均一な長手方向圧縮流れ及び(y軸に従う)均一な横方向圧縮流れ並びに座屈流れ:−N0 xcomb、−N0 ycomb及び−N0 xycombを受ける。
このため:pz=0である。
[式131]
Rbi+Rxy 1.75=1 式6−33
ここで、
Rbi=RFbi −1双方向圧縮流れの比であり、
Rxy=N0 xycomb/NC xyせん断流れの比である。
そこで、Nxy cは、純粋なせん断荷重において計算された座屈流れ容量である。
従って、このようなプログラムは、例えば、専用ゾーンに格納された材料と幾何学形状データ並びに考察された荷重と境界条件の種々のケースを入力し、パネル質量の出力値、特に、三角形ポケット、補強材及び一般的機能不全に関する最大荷重での予備ファクタを供給するために使用される。従って、これらの出力データは、望ましい予備ファクタと相容れない荷重や寸法を測るケースを強調する。
我々は、先に知られているNASAプロセスは、航空ドメインの特殊性を考慮するために本発明のフレームへ実質的に拡張されたことを理解する:
−X又はY方向に従う圧縮及びせん断荷重に対する補強材の局所的容量値(破壊、横方向不安定度等)、
−X又はY方向に従う圧縮及びせん断荷重に対する三角形表皮の局所的容量値、
−可塑性補正、
−事前質量計算、
−X又はY方向に従う圧縮及びせん断荷重に対する一般的座屈の計算。
拡張:荷重のケース
−(局所及び大域座屈に対する)ダブル圧縮
−複合荷重:圧縮及びせん断荷重
拡張:本方法のパラメータの改良
−材料のポアソン係数に関する非限定
−(60°だけ異なる)グリッド角度のバリエーション
−三角形ポケットによって強化された構造体が等価強化パネルとして考えられる可塑性
−局所又は大域座屈に関する境界条件(クランプ又は中間境界条件)
本発明の範囲は例として上で考察された実施の形態のタイプの詳細に限定されず、反対に、当業者の範囲まで変更を拡張する。
Claims (10)
- 解析的な方法によって寸法を測るための方法であって、実質的に平らなパネルは、均質で等方性材料よりなり、パネルは、一セット(“グリッド”として知られる)のパネルに組み込まれた三つの束の補強材によって強化された表皮で構成され、前記グループの補強材によって表皮上に決定されたポケットは、三角形であり、前記補強材は、ブレードの形状であり且つ前記強化されたパネルは、所定の外部荷重に対する機械的抵抗のための仕様に適合されなければならず、当該方法は、
前記補強材の束間の角度は、前記三角形ポケットが任意の二等辺三角形のポケットであるようになっており、前記方法は、
−0°、+θ°又は−θ°に対してA0° st、A+θ st及びA−θ stと表示される、補強材の各タイプに対する有効直線部分を定義するステップ中に、補強材の事後座屈に起因して、
−ts_effと表されるパネルの有効厚みを計算するステップ中のポケットの事後座屈に起因して、及び
−ランベルグ・オスグッド型構成方程式を使用しての、材料の異なる特性、特に、ヤング率及び補強材に対するポアソン係数:E0° st、E+θ st、E−θ st、と表皮に対するポアソン係数Ex s,Ey s,νep stに関する反復処理を実施するステップ中に印加された外部荷重の可塑性に起因する、
パネルと補強材のグリッドとの間に印加される応力の再分布を考慮に入れることを特徴とする方法。 - 本方法は、プロセスの開始時に入力される材料の五つのパラメータ(E0° st,E+θ st,E−θ st,Eskin,νep)が塑性応力の計算後に得られる同じパラメータと顕著に等しくなるまで実行される、塑性応力を計算するための反復方法を使用して、前記可塑性を考慮に入れるために印加された荷重を補正するステップを含む、請求項1に記載の方法。
- 本方法は、座屈流れ容量及び二等辺三角形ポケットのための予備ファクタを計算するステップ5Aを含み、前記予備ファクタの計算を考慮に入れるべき印加荷重は、前記表皮に影響を及ぼす応力のみであり、表皮流れである、使用される外部流れは、十分に荷重がかけられた強化パネルに対応しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 本方法は、二つのサブステップを含み、第1のサブステップは、有限要素法を使用することによって純粋な荷重印加のケース(平面における二つの方向に従う圧縮、せん断荷重)を受ける板に対する容量値を計算することであり、第2のサブステップは、純粋な荷重印加のこれらのケース間の相関作用曲線を計算することを特徴とする請求項3に記載の方法。
- 前記容量値の計算は、以下のサブステップを含む:
●三角形板のFEMパラメータモデルを生成すること
●座屈結果を得るために種々の組合せをテストすること、及び
●解析多項公式と適合するパラメータを得ること
を特徴とする請求項4に記載の方法。 - 純粋荷重印加のケースにおいて、相関曲線が以下のサブステップによって定義される:
−異なる二等辺角度を有する幾つかの三角形板の有限要素モデルを生成するサブステップであって、二等辺角度(θ)が二等辺三角形のベース角度として定義され、
−各二等辺角度に対して:
1/種々の板厚に対してしわの流れ容量(塑性補正のない)を決定するために有限要素モデルによって計算を行うこと、
2/D/h2(Dは板の剛性、hは三角形の高さ)に従って座屈流れ容量の曲線をトレースすることであって、この曲線はそのD/h2比の小さな値に対して、この比に従う二次方程式によって決定され、二次方程式の係数K1とK2は、考察中の角度と荷重のケースに依存すること、
3/二等辺三角形のベース角度に従って多項式の係数K1とK2の展開をトレースすることであって、これらの係数は、考察中の三角形の板の角度及び二等辺角がいずれであれ定数を計算することを可能とする多項式を決定するための補間に従ってトレースされることを特徴とする請求項5に記載の方法。 - 複合荷重のケースにおいて、以下の仮定が使用される:複合荷重の幾つかの成分が張力下にある場合、これらの成分は、その計算に対して考慮に入れられず、相関曲線は、以下のサブステップによって定義される:
−異なる二等辺角度を有する幾つかの三角形板の有限要素モデルを生成するサブステップであって、二等辺角度(θ)が二等辺三角形のベース角度として定義され、
−各二等辺角度に対して:
1/外部荷重の異なる分布に対応する座屈の固有値を決定するために有限要素モデル(FEM)によって計算を行うこと、
2/各核及び荷重の各組合せに対して相関曲線をトレースし、これらの曲線を全てこれらの曲線をカバーする特異方程式で近似すること:
RcX A+RxY B+Rs C=1(又はRi=Ni app/Ni crit、Riは負荷率、Ni appとNi critは軸XとYに従う圧縮のケース及びせん断荷重のケースに対応するi=cX,cY又はsに対する、印加流れと限界流れである方程式)であり、A、B、Cは、実験係数である、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の方法。 - 単純に支持された又はクランプされた二等辺三角形板のケースにおいて、複合荷重のケースに対して、相関曲線が使用され、荷重の全てのケースに対して、RcX+RcY+Rs 3/2=1が使用されることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の方法。
- 本方法は、一般的な不安定度を計算し、純粋な又は複合荷重条件下での平らな補強パネルに対する座屈流れ容量と予備ファクタに関するデータを提供するステップ6を備え、予備ファクタの計算を考慮するために印加された流れは、補強パネルの外部流れであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法を実施するために適合する一連の命令を含むコンピュータプログラム製品であって、この一連の命令がコンピュータ上で実行されることを特徴とするコンピュータプログラム製品。
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