JP2013512632A - 補聴器における信号処理方法,補聴器をフィッティングする方法および補聴器 - Google Patents

補聴器における信号処理方法,補聴器をフィッティングする方法および補聴器 Download PDF

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Abstract

この発明は,第1の観点において補聴器において信号を処理する方法に関し,第2の観点において補聴器ユーザに対して補聴器をフィッティングする方法に関し,第3の観点に補聴器に関する。この発明の第1の観点による方法は,入力信号(1)から出力信号(3)を導出することを含む。上記制御信号の導出の処理は,標準圧縮器特性に基づいて標準処理済制御信号成分(7)を提供する標準処理(6),および特定個人向け圧縮器特性に基づいて特定個人向け処理済制御信号成分(11)を提供する特定個人向け処理(10)を含む。上記標準および特定個人向けの処理済制御信号成分が互いに乗算されて上記制御信号が形成される。

Description

この発明は補聴器に関する。より詳細には,この発明は第1の観点において補聴器における信号処理方法に関する。第2の観点においてこの発明は補聴器を補聴器ユーザに対してフィッティングする方法に関する。第3の観点においてこの発明は上記信号を処理する方法を実装した補聴器に関する。
基本的に補聴器は入力信号をピックアップしかつ処理された出力信号を出力する。上記処理にはユーザのニーズにしたがう上記入力信号の増幅が含まれる。増幅は増幅器において実行され,通常,上記増幅器は圧縮利得を有する圧縮器を含む。
一般には難聴者の聴覚損失は線形ではない。すなわち,聴能は,ある音圧レベル,典型的には比較的大きな音圧レベルについてはほぼ正常で,他方において他の音圧レベル,典型的には比較的ソフトな音圧レベルについてはかなり貧弱であることがある。増幅は上記ソフトな音圧レベルについて特に必要とされ,他方大きな音圧レベルについてはさほど必要とされないのが多くの難聴者に対してかなり当てはまる。
従来の補聴器は,圧縮器を用いることでこの通常パターンの聴覚損失を補償するように構成されている。上記圧縮器は利得を調整して入力信号の現在の音圧レベルを変化させる。上記レベル依存の圧縮器利得の変化は圧縮特性中に規定される。従来の補聴器は入力信号の各周波数帯について圧縮特性を含むことができる。
圧縮特性にしたがって音圧レベルを変化させる圧縮器利得を有する圧縮器において入力信号を増幅する補聴器の例が,欧州特許第1059016号および欧州特許第0824845号に記載されている。
慣例的には補聴器のフィッティングは,一般的な圧縮特性にしたがう圧縮器利得の調整を含み,以下,これを標準原理(the standard rationale)と呼ぶ。上記標準原理は個々の聴覚損失を考慮はするが,それはさておいて平均的な補聴器ユーザを受入れることを意図するものである。
しかしながら,多くの難聴者の聴覚損失は,ソフトな音圧レベルはより大きく増幅し,かつ大きな音圧レベルには同じ大きさの増幅を必要としないという上記ニーズについての上記パターンにしたがうものの,個々の差異は存在する。ある難聴者についての増幅のニーズが,同じ聴覚損失を持つ他のユーザの増幅のニーズとは非常にかけ離れていることがある。
従来の補聴器において特定の聴覚損失および個々のユーザの好みに対してより良く補償するために,上記補聴器は個々のユーザに対してさらに微調整されている。慣例的には上記微調整は,上記標準原理にしたがう標準フィッティングに対する追加の調整として実行されている。
個々のユーザに対して補聴器を微調整する既存のやり方の問題の一つは,上記圧縮器が,個々のユーザの聴覚損失に十分な精度でフィットさせるために,上記圧縮器特性を微調整することについて限定的な可能性(limited possibility)を提供するだけであることである。これは,上記圧縮器の圧縮特性を他の調整点とは独立に調整することができる調整点の数が,慣例的には非常に限定されているという事実に起因する。多くの場合,上記圧縮特性は2つの調整点しか持たない。したがって,一の音圧レベルに対する上記圧縮利得の調整が多くの他の音圧レベルに影響し,これは望ましいとは言えない。
したがって,個々のユーザの聴覚損失に対して圧縮特性の大まかなフィッティングができるにとどまっている。このことは,個々のユーザに対して補聴器をフィッティングするときに,一方においてはある音入力レベルについての入力信号に十分な増幅を提供し,他方においては他の音圧レベルについてユーザの快適なレベルを超えてしまうように入力信号を増幅してしまうことを避けるという妥協点を見いださなければならないことを意味する。
補聴器の入力信号を処理する従来のやり方に関する他の問題は信号最適化(signal optimization)に関連する。たとえば言語明瞭性の最適化のような様々なタイプの適応処理の実装が,補聴器における信号処理の広範さをもたらすようになってきている。
残念なことに,個々の補聴器ユーザに対する補聴器の微調整において上記圧縮特性の微調整を実行すると,上記微調整が最適圧縮特性から逸脱しているみなされることがあり,このために適応処理によって大きく制限されるまたは除去されることがある。このように,個々のユーザに対する補聴器の微調整の効果はユーザが体験したことがないほどに大きい(to a great extent)。
概して,既存の処理およびフィッティング方法は,多くの難聴者の上述した典型的な聴覚損失のパターンからの個別逸脱のなんらかの必要性に遭遇したときに(in meeting any requirements of individual deviation)困難を持つ。
したがって,実際の聴覚損失および個々の補聴器ユーザの好みによりよくフィットできるようにする,さらにフレキシブルに調整可能な圧縮器利得についてのニーズが存在する。
また,たとえば適合処理のような補聴器中の他の処理によって,何らかの微調整の効果が低減されてしまうまたは除去されてしまうことを防止することについてのニーズが存在する。
この発明は,上述した問題の少なくともいくつかを軽減するまたは克服することを目的とする。
上記の目的は,第1の発明における補聴器における信号処理方法を提供することによって達成され,この方法は,音響信号をピックアップし,上記音響信号から入力信号を導出し,上記入力信号から制御信号を導出し,上記制御信号にしたがって信号処理装置において上記入力信号を処理することで出力信号を提供するものであって,上記制御信号を導出する処理が,上記入力信号についての信号レベルを推定して入力信号レベル推定(input signal level estimate)を提供し,上記入力信号レベル推定を標準圧縮器(standard compressor)への入力として用いて,標準圧縮特性にしたがって上記入力信号について標準圧縮器利得制御信号を決定することを含む標準処理を実行して,これにより標準制御信号成分(standard control signal component)を提供し,上記入力信号レベル推定を特定個人向け圧縮器(individualized compressor)への入力として用いて,特定個人向け圧縮特性にしたがって上記入力信号について特定個人向け圧縮利得制御出力を決定することを含む特定個人向け処理を実行して,これにより特定個人向け制御信号成分(individualized control signal component)を提供し,上記標準および特定個人向けの処理済制御信号成分を乗算して上記制御信号を形成し,上記標準および特定個人向け処理が実質的に同一の(同じ)周波数帯において実行されるものである。
このように2つの個別かつ独立の圧縮器,すなわち標準圧縮器利得を持つ標準圧縮器と特定個人向け圧縮器利得を持つ特定個人向け圧縮器が設けられる。2つの個別の圧縮器を設けることで,上記標準圧縮器の上記標準圧縮特性を標準原理にしたがって調整することができ,他方において上記特定個人向け圧縮特性を個々の補聴器ユーザの微調整プロファイル(fine-fitting profile)にしたがって調整できるという利点が生じる。
第1の発明による実施例において,上記制御信号を導出する処理はさらに,上記標準圧縮器利得制御出力を利用して上記入力信号の適応処理を実行して適応処理済制御信号成分(adaptive processed control signal component)を提供し,上記標準,特定個人向けおよび適応処理済の制御信号成分(複数)を乗算して上記制御信号を形成し,上記標準,特定個人向けおよび適応処理(複数)が実質的に同一の周波数帯において実行されることを含む。
上記特定個人向け圧縮器の処理は,上記標準処理および上記適応処理のいずれとも独立している。これは,たとえば微調整が上記特定個人向け圧縮器によって実行される場合に,上記微調整の効果が上記標準および上記適応処理とは独立して維持されることを意味する。その結果,上記補聴器の微調整の効果を上記補聴器のユーザは実際に体感できることが達成される。
第1の発明の好ましい実施例では,上記適応処理は音声明瞭度指数(a speech intelligibility index (SII))の最適化を含む。音声明瞭度指数(SII)の最適化の処理は,たとえば欧州特許第1522206号に記載されている。
この場合,SIIの最適化といった適応処理は多数の入力に基づいて最適圧縮特性を検出するので,上記標準圧縮器を用いた標準フィッティングおよび特定個人向けの独立した圧縮器を用いた上記微調整の実行が特に有益なものとなる。したがって上記見つかった最適圧縮特性からの逸脱(偏差)(ずれ)(deviations)を排除することまたは減少することが試みられる。上記微調整は特定個人向け圧縮器を用いて実行され,この特定個人向け圧縮器は上記標準圧縮器と独立しているので,上記微調整の効果が上記適応処理によって除去されて求められることがなく,したがって上記ユーザは上記微調整の効果を体感する。
第1の発明による他の実施例では,上記適応処理は音量または快適性の適応最適化(adaptive optimization of loudness or comfort)を含む。
第1の発明の一実施例では,上記特定個人向け圧縮器利得制御出力が時間の関数として可変のものである。
この効果は馴化(acclimatization)が可能なることである。馴化によって,補聴器のユーザが次第に上記標準フィッティングに慣れることになる所定期間が与えられることになり,その期間になんらの調節を行う必要はない。
馴化はいくつかのやり方で実行することができる。第1の発明による一実施例では,上記特定個人向け圧縮器利得制御出力の値を所定期間のうちに(within a predetermined time)増加させることで達成することができる。
時間とともに上記特定個人向け圧縮器利得制御出力の値を増加させることで補聴器の増幅のダンピング(減衰)を導入する機会が与えられ,このダンピングを,時間とともに次第に取り除くことができる。
第1の発明による一の実施例では,上記特定個人向け圧縮特性は,入力レベルの範囲にわたって分散している複数の所定の調整点を用いて調整可能なものである。
好ましくは,2以上の調整点が存在し,より好ましくは5から20の調整点が存在し,最も好ましくは8から12の調整点が上記入力レベルの範囲にわたって存在する。
従来技術の圧縮器に比べてより多くの調整点を設けることで,上記特定個人向け圧縮器のより柔軟な調整が達成されるという利点がある。一の音圧レベルについての上記特定個人向け圧縮器利得の調整が,他の多くの音圧レベルについての上記特定個人向け圧縮器利得に影響を与えないので,聴覚損失およびユーザの個々の好みに正確にフィットしやすい非常に正確な調整を実行することができる。このことは,音圧レベルのある範囲では大きな増幅するが,他の音圧レベルではほぼ増幅しないといったユーザの可能なニーズに,従来と比べてかなり沿うものとすることができる。
また,上述した実施例において,特定個人向け圧縮器は馴化を目的にして用いられ,多数の調整点を持つ柔軟な特定個人向け圧縮特性を用いて,ユーザの聴覚損失のよりよい補償が可能になる。
第1の発明による一の実施例では,上記入力信号は音圧レベルであり,かつ上記調整点の間隔が2dB〜20dBから,好ましくは5dB〜10dBから選択される。
調整点の間のこの間隔は,上記特定個人向け圧縮特性の十分に柔軟な調整を得ることと,補聴器の複雑性を適切なレベルに維持することとの間の妥当な解決策を達成する,適切な妥協点であることが分かった。
第1の発明による一の実施例では,上記標準圧縮特性は入力レベルの範囲にわたって分散した複数の所定の調整点を用いて調整可能なものであり,かつ上記特定個人向け圧縮特性は上記標準圧縮特性よりもより多くの調整点を持つものである。
上記特定個人向け圧縮特性は上記補聴器の微調整に対応するので,上記標準圧縮特性よりも多くの調整点において上記特定個人向け圧縮特性を調整することができるようにすることは利点となる。微調整についてのより詳細な制御に対するニーズは,上記標準圧縮特性を用いて実行される標準的なフィッティングに対するニーズよりも大きい。
微調整のための多くの調整点を持つ特定個人向け圧縮特性は,標準フィッティングについてのより少ない調整点を持つ標準圧縮特性を十分に補足する(complement)。
第1の発明による一の実施例では,上記特定個人向け処理は,上記入力信号について,対応する複数のそれぞれの特定個人向け圧縮特性にしたがって,複数の並列(パラレル)の特定個人向け圧縮器利得制御信号(複数)を決定することを含み,各特定個人向け圧縮特性のそれぞれが他のものとは独立に調整可能である。
複数の並列の特定個人向け圧縮器を設けることによって,補聴器ユーザに対して補聴器のより複雑な微調整の可能性が提供され,それぞれの特定個人向け圧縮器を,異なる音状況,たとえば,音楽鑑賞,会議において話者の話しを聞くこと,たとえばカクテル・パーティにおいて複数の同時会話を聞くこと,のそれぞれに対して微調整することができる。
次に第2の発明は,補聴器ユーザに対して補聴器をフィッティングする方法の提供によって上述した目的を達成するものであり,標準圧縮特性にしたがって標準圧縮器利得を調整し,特定個人向け圧縮特性にしたがって特定個人向け圧縮器利得を調整し,ここで上記特定個人向け圧縮器利得が上記標準圧縮器利得とは独立して調整されるものである。
上記標準圧縮特性は標準原理にしたがって調整することができ,他方,上記特定個人向け圧縮特性は個々の補聴器ユーザの微調整プロファイルにしたがって調整することができる。個々のユーザに対する補聴器の,より取扱いやすくかつ適切なフィッティングが提供される。
第2の発明による一実施例では,上記特定個人向け圧縮特性は入力レベルの範囲にわたって分散する複数の所定の調整点を用いて調整される。
好ましくは,2以上の調整点が設けられ,より好ましくは5〜20の調整点が設けられる。最も好ましくは8〜12の調整点が入力レベルの範囲にわたって設けられる。
すなわち,一の音圧レベルについての上記特定個人向け圧縮特性の調整は多くの他の音圧レベルについての特定個人向け圧縮器利得に影響しないので,聴覚損失およびユーザの個々の好みに正確にフィットしやすい,より正確な調整を実行することができる。これは,音圧レベルのある範囲において大きな増幅を行うが,他の音圧レベルについてはほとんど増幅しないといったユーザの可能なニーズに,従来と比べてさらに沿うものとすることができる。
また,特定個人向け圧縮器が馴化の目的のために用いられる場合には,比較的多くの数の調整点を持つ柔軟な特定個人向け圧縮特性を用いることで,ユーザの聴覚損失のよりよい補償を行うことが可能になる。
第2の発明による一の実施例において,上記標準圧縮特性は入力レベルの範囲にわたって分散している複数の所定の調整点を用いて調整され,かつ上記特定個人向け圧縮特性は上記標準圧縮特性よりもさらに多くの点において調整される。
特定個人向け圧縮特性は補聴器の微調整に用いることができ,かつより詳細な制御のニーズは標準圧縮器特性を用いて実行される標準フィッティングよりも大きいので,標準圧縮特性よりも多くの調整点において特定個人向け圧縮特性を調整することができるようにすることは利点となる。
第2の発明による一実施例では,上記特定個人向け圧縮器利得は時間の関数として変動する。馴化が可能になるという効果が生じる。
第2の発明による一実施例では,上記ユーザが上記特定個人向け圧縮器利得を調整する。これにより,ユーザ自身が異なる調整を行うことができ,毎日の状況においてそれを推定することができ,自分自身の特定の要望に対して調整をフィッティングさせることができる。
第2の発明による一実施例では,上記フィッティングの方法が,対応する複数の各特定個人向け圧縮特性のそれぞれにしたがって複数の並列の特定個人向け圧縮利得を調整することを含み,各特定個人向け化圧縮器利得のそれぞれが他のものと独立して調整される。
これによって,異なる音状況,たとえば音楽鑑賞,会議において話者の話を聞くこと,またはたとえばカクテル・パーティにおいて複数の同時会話を聞くことについて,異なる圧縮特性についてのニーズを考慮した,複雑な微調整の可能性が得られる。
第3の発明において,上記目的は,音響信号をピックアップする手段,上記音響信号から入力信号を導出する手段,上記入力信号から制御信号を導出する手段,上記制御信号にしたがって上記入力信号を増幅して出力信号を提供する手段,および上記出力信号を音響信号に変換する手段を備え,上記制御信号を導出する手段が,標準制御信号成分を提供する標準圧縮器特性を持つ標準圧縮器,特定個人向け制御信号成分を提供する特定個人向け圧縮器特性を持つ特定個人向け圧縮器,上記標準および特定個人向け圧縮器についての入力を提供する信号レベル推定器,ならびに上記標準および上記特定個人向け制御信号成分をともに乗算して上記制御信号を形成する乗算手段を備える補聴器を提供することによって達成される。
第1の発明による実施例を表す図解フローチャートである。 第1の発明による実施例を表す図解フローチャートである。 第1の発明による実施例を表す図解フローチャートである。 特定個人向け圧縮特性の一例を表す。 特定個人向け圧縮特性の他の例を表す。 第1の発明によるさらに他の実施例を表す図解フローチャートである。
以下,図面を参照してこの発明の様々な観点の実施例を例示して記載する。
以下において,同様の特徴は同一の参照符号によって示される。
はじめに図1に示す実施例を参照して,入力信号1が「IN」によって示されるところでピックアップされる。上記入力信号1は通常はこの場所において様々な周波数帯に既に分割されている。以下,特に言及しない限り,上記入力信号は複数の周波数帯にあらかじめ分割されており,図1にはそのうちの一つが示されていると理解されたい。出力信号2が「OUT」によって示されているところで出力される。制御信号3が上記入力信号1から導出される。乗算点24において,上記入力信号1に上記制御信号3から導出される数が乗算されることで,上記出力信号2が提供される。
信号経路4が「IN」から「OUT」にかけてのびている。図1において上記信号経路4の下にのびる経路(複数)は制御信号経路(control signal paths)を形成している。以下,特に言及しない限り,上記制御信号経路中の入力信号1のレベルは信号レベル推定手段(図示略)によって推定されて,その後に様々の処理のための入力として用いられると理解されたい。
上記入力信号1から上記制御信号3を導出する処理は,標準圧縮器(standard compressor)において実行される標準処理(standard processing)6を含む。上記標準処理6は,標準圧縮特性(standard compression characteristic)20にしたがって,たとえば標準原理(standard rationale)にしたがって,上記入力信号1について標準圧縮器利得制御出力(standard compressor gain control output)を決定する処理を含む。これにより標準処理済制御信号成分(standard processed control signal component)7が提供される。
上記入力信号1から上記制御信号3を導出する処理はさらに,上記入力信号1についての少なくとも一の適応処理(adaptive processing)8を含む。図1では単一の適応処理8のみが示されているが複数であってもよいのは明らかである。上記適応処理8は上記標準処理済制御信号成分7を用いて適応処理済制御信号成分(adaptive processed control signal component)9を提供する。
上記入力信号1から上記制御信号3を導出する処理はさらに特定個人向け処理(個別化処理)(individualized processing)10を含んでおり,この処理は上記標準処理6および上記適応処理8の両方と独立しており,かつ特定個人向け圧縮器(individualized compressor)において実行される。上記特定個人向け処理10は上記標準処理6および適応処理8と独立しており,上記特定個人向け処理10にはその入力として上記入力信号1のみが与えられる。上記特定個人向け処理10は,上記入力信号1について特定個人向け圧縮特性(individualized compression characteristic)23にしたがって特定個人向け圧縮利得制御出力(individualized compression gain control output)を決定することを含み,これにより特定個人向け処理済制御信号成分(individualized processed control signal components)11が提供される。以下に説明するように,この特定個人向け処理はたとえば微調整(fine-fitting)を構成することができる。
上記標準7,適応9および特定個人向け11の処理済制御信号成分(複数)は適切な数の乗算点(複数)19において互いに乗算されて上記制御信号3が形成される。上記制御信号成分(複数)はdBによって与えられる値を表すことができ,この場合には上記乗算は加算に置換えられる。これについては当業者であれば容易に理解しよう。
図中における「IN」の前に上記入力信号1はあらかじめ複数の周波数帯に分割されており,上記標準6,適応8および特定個人向け10の処理は同一の(同じ)(same)周波数帯において実行される。図1に示す処理は上記補聴器の各周波数帯について実行されると理解されたい。このことが部分的に後ろに隠された特定個人向け処理ブロック(複数)10によって示されている。15程度までの周波数帯があるのが,近年の補聴器ではかなり一般的となっている。
明示されているように,上記標準処理済制御信号成分7と上記入力信号1とが上記適応処理8の入力として扱われる。すなわち上記適応処理8は上記標準処理6に依存する。これとは逆に,上述したように,上記入力信号1のみが上記特定個人向け処理10に入力されるという意味において,上記特定個人向け処理10は上記標準処理6および上記適応処理8の両方から独立している(依存していない)。このようにすることで,上記標準処理6を上記補聴器の標準フィッティングを実行するために用いることでき,他方において上記特定個人向け処理10を個々のユーザに対する上記補聴器の微調整の実行に用いることができ,上記微調整が上記適応処理によって除去されないようになる。
上記適応処理8は様々のタイプの適応処理とすることができる。開示する実施例では,単一ブロックはSIIの最適化のための適応処理を表している。さらに多くの種類の適応処理を持つ実施例ももちろん考えることができる。
次に図2を参照して,図2には第1の発明による他の実施例が示されている。この実施例では,上記特定個人向け処理10が馴化(新環境順応)(慣れ)(acclimatization)の目的のために用いられている。多くの難聴者は,補聴器を装着する前のかなりの期間,聞こえにくさに患わされている事実がある。したがって,そのような者は,周囲からの低減された環境音部分のみを感受することに慣れきっている。突如として補聴器の助けをかりてよく聞こえるようになることが耐え難い体験(overwhelming experience)となることがあり,これが多くの場合に馴化の期間が必要とされる理由である。
この発明の好ましい実施例において,馴化のために用いられる特定個人向け圧縮器の特定個人向け圧縮特性は,聴覚障害を感じないまたは補聴器を装着していないときにわずかに感じるだけの音圧レベルおよび周波数に対応する周波数における音圧レベルを抑制するように設定される。すなわち,上記特定個人向け圧縮器は,補聴器ユーザの聴覚損失を模倣する(mimic)ために用いられる。上記聴覚損失を模倣するダンピング(減衰)が次第に除去されることで,ユーザは徐々に補聴器の増幅に慣れるという効果が生じる。
図2に示す実施例において,上記標準処理6と独立している上記特定個人向け処理10は,上記入力信号1について特定個人向け圧縮特性23にしたがって特定個人向け圧縮器利得制御出力22を決定することを含む。
上記特定個人向け処理10はさらに,上記特定個人向け圧縮器利得制御出力22に時変動する乗算係数12を乗算することを含み,これによって特定個人向け処理済制御信号成分11が提供される。上記乗算は乗算点18において行われる。
図2に示すように,上記特定個人向け圧縮特性23は上記入力信号1の負性増幅(negative amplification)を提供するように構成されている。図示するように,上記乗算係数12は,馴化のために必要とされる期間(a period of time)にわたって値1から値0に次第に減少している。馴化期間の長さ(the duration of the acclimatization period)はユーザのそれぞれについて異ならせることができるが,典型的には数ヶ月間続くものである。開示する実施例では上記馴化期間は3ヶ月間続く。
一実施例では,上記乗算係数の上記変化が上記補聴器の使用ログ(usage log)に基づいて決定される。これによって上記馴化の進行が,上記補聴器が使用された時間にだけ依存することが担保される。
図1の実施例と同様に,上記入力信号1が「IN」においてピックアップされ,上記出力信号が「OUT」において出力される。信号経路4が「IN」と「OUT」の間にのびており,上記入力信号1から上記制御信号3が導出される。乗算点24において上記入力信号1に上記制御信号3から導出される数が乗算されて出力信号2が提供される。上記信号経路4の下方にのびる経路(複数)は制御信号経路(複数)を形成する。
上記入力信号1から上記制御信号3を導出する処理は,上述した特定個人向け処理に加えて標準処理6を含んでおり,この処理は,上記入力信号1について標準圧縮特性20にしたがって標準圧縮器利得制御出力を決定することを含む。これによって標準処理済制御信号成分7が提供される。
図2において省略されているが,この実施例においても,上述した一または複数の種類の適応処理の存在をもちろん考えることができる。上記標準7および特定個人向け11の処理済制御信号成分が適切な数の乗算点19において互いに乗算されて上記制御信号3が形成される。
他の実施例では,たとえば馴化と微調整の両方を実現するために,2以上の特定個人向け処理を結合させることができる。
図3は馴化を実現する他のやり方を示している。図3の実施例は図2の実施例に対応するもので,入力信号1,出力信号2,制御信号3,信号経路4および制御信号経路を示している。乗算点24において,上記入力信号1に上記制御信号3から導出される数が乗算されて上記出力信号2が提供される。また,標準処理6および特定個人向け処理10が実行されて標準7および特定個人向け11の処理済制御信号成分が得られ,これが適切な数の乗算点19において互い乗算されて上記制御信号3が形成される。しかしながら,この実施例における上記馴化は,ユーザ入力を表すブロック14によって示すように,ユーザによって制御される。ユーザは上記レベルの抑制を自由に制御することができる。
当業者であれば理解し得ることであるが,上記ユーザ制御の適用は馴化だけにとどまるものでなく,たとえば補聴器の微調整について適用することもできる。
馴化の形態を実現するさらに別のやり方は,所定期間内において上記特定個人向け圧縮器利得制御信号の値を増加することである。上記増加が乗算係数を用いることで達成される場合,特定期間にわたって値0から最終値1にまで増加するように乗算係数を増加させることで,上記特定個人向け圧縮器を最終的な特定個人向け圧縮特性に向けて設定することができ,これによって必要な馴化の効果が得られる。しかしながらこの解決策は好ましいものではなく,それは補聴器ユーザの聴覚損失を模倣する初期ダンピングがなく,微調整の次第の導入(gradual introduction)があるだけであるからである。
いずれの実施例においても,馴化が終わると,上記特定個人向け圧縮器を上記補聴器の微調整に用いることができる。これに替えてさらなる別の特定個人向け圧縮器を設けてもよく,これによって一の特定個人向け圧縮器を上記補聴器の上記微調整を担わせるために用いることができ,かつ一の特定個人向け圧縮器を上記馴化を担わせるために用いることができる。
他の実施例において,一セットの特定個人向け圧縮特性が補聴器中に記憶され,上記特定個人向け圧縮特性のそれぞれが,馴化の所与のステージ(段階)(a given stage of acclimatization)に適応する。上記馴化処理における所与のステージにおいて,上記記憶されているセットから一の対応する特定個人向け圧縮特性が選択されて,上記補聴器において用いられる。特定の実施例では,4つのこのような特性個人向け圧縮特性が補聴器中に記憶される。
一の実施例では,上記馴化の上記ステージ,すなわち選択されるべき特定個人向け圧縮特性は,上記補聴器中の利用ログに応答して決定される。これによって上記馴化の進行が,上記補聴器が使用された時間にだけ依存することが担保される。
さらに他の実施例において,上記馴化処理の上記ステージは,2つの補聴器が一緒になって形成される両耳補聴器システムにおいて,第1補聴器中および第2補聴器中のそれぞれの利用ログ(複数)の比較に応じて決定される。特定の実施例では,上記2つの補聴器が同期され,上記馴化のステージが2つの補聴器において同じとなることが担保される。一の実施例では,このことは,2つの補聴器のそれぞれにおける馴化時間の経過(時の流れ)(the lapse of acclimatization)を表すパラメータを無線交換することで行われる。一の実施例では,馴化時間の経過を表わすパラメータが上記2つの補聴器における馴化の異なるステージを意味する場合には,最も進んだステージの馴化(the most advanced stage of acclimatization)が両方の補聴器について選択される。
一の実施例では,自動的に決定される馴化のステージを上記補聴器ユーザが却下することができ,これによって馴化のステージをユーザの好みに沿うものとすることが担保される。
一の実施例では,上記馴化のステージは上記補聴器中のユーザ入力の操作を通して変更される。
他の実施例では,上記馴化のステージは,上記補聴器が所与の二重トーン多重周波数トーンのシーケンス(a given sequence of Dual-Tone Multi-Frequency tones)(DTMF)を認識したときに変更される。典型的な状況では,上記補聴器ユーザはディスペンサに電話をかけ,そのディスペンサに対して,上記ディスペンサの電話の対応キーを押下することで上記補聴器ユーザの電話において所望のDTMFトーンのシーケンスを生成させることを依頼し,他方において上記補聴器ユーザは上記電話のスピーカを補聴器マイクロフォンの近くに持ってくる。この発明による上記馴化処理は,遠隔制御のタイプによりよく適合するものであることが理解される。それは,馴化の好ましいステージを選択できるようにするために,簡単なコマンドを送信する上記DTMFトーンが必要とされるだけであるからであり,これによって適切な特定個人向け圧縮特性が選択される。このやり方では,上記ディスペンサを訪問するという不便さを回避でき,これを単に電話を掛けることに置き換えることができる。
他の実施例において,馴化のステージの自動決定が,補聴器の電源をオンしたときに実行され,かつ上記馴化のステージの自動決定の結果が,上記補聴器中において再生されるあらかじめ記録された音メッセージを通してユーザに伝えられる。
図4を参照して,図4は特定個人向け圧縮特性23の一例を示すもので,たとえば第1の発明の第1の実施例において用いられるものである。しかしながら,原理的には,第1の発明にしたがう上述したいずれの実施例にも適用することができる。いずれの実施例においても,標準原理(standard rationale)にしたがって上記標準圧縮特性を調整することができ,他方,上記特定個人向け圧縮特性については個々の補聴器ユーザの微調整プロファイルにしたがって調整することができる。
図4から分かるように,上記特定個人向け圧縮特性23は入力信号の音圧レベル依存増幅(a sound pressure level dependent amplification)を提供する。上記入力音圧レベルはdBにおいて計測され,上記増幅は利得の観点において表現されてこれもdBにおいて計測される。
図示されているように,図4に表されている上記特定個人向け圧縮特性23は,比較的大きな音圧レベル(the louder sound pressure level)よりも比較的ソフトな音圧レベル(the softer sound pressure level)を大きな程度で増幅するように構成されている。実際には,例示するように,比較的大きな音圧レベルは負性増幅にしたがって低減される。
図4において横座標からのびる各矢印は調整点(adjustment point)13を表している。調整点は,上記圧縮特性23を他の調整点における上記圧縮特性23に影響することなく調整することができる,そのような点である。
図示されているように,調整点13は上記入力音圧レベルの10dBごとに設けられている。より高密度の,または低密度の調整点ももちろん考えられる。好ましくは2つの隣接する調整点間のピッチないし間隔は2dBから20dBの範囲内で選択され,好ましくは5dBから10dBの範囲内で選択される。
入力音圧レベルの実質的に10dBごとの調整点は,一方においては特定個人向け圧縮特性の十分に柔軟な調整を得るようにし,他方においては補聴器の複雑性を適切なレベルで維持するための,適切な妥協点であることが分かった。
図4に示す例示的な実施例では,上記調整点13は入力音圧レベルの範囲にわたって等距離(等間隔)に(equidistantly)分布している。シンプルな実現が提供される。もちろん他の配置も考えることができる。
一実施例では,上記調整点の上記ピッチは,2を底としかつ自然数から選択される指数を持つ指数関数を用いて選択される。好ましい実施例では8dBのピッチが選択される。さらなる実施例では,上記調整点のゲイン値(複数)は,1から順に大きな数字が採番されて(numbered from one and up),シンプルなルックアップ・テーブルに記憶される。いずれの与えられる入力音圧レベルについても,補完に基づいて関連利得を決定するために(in order to determine, based on interpolation, the relevant gain),隣接する調整点およびこれに対応する利得値が必要とされる。8のピッチを持つ場合,上記隣接する調整点の利得値を含むルックアップ・テーブル中の数(the numbers in the look-up table containing the gain values of the adjacent adjustment points)は,シンプルに入力音圧レベルのバイナリ表現を3つ分左にシフトすることによって決定することができる。これにより非常に効果的なディジタル実装が提供される。
図4の上記特定個人向け圧縮特性23は上記入力音圧レベルの連続関数である。これによって,上記特定個人向け圧縮利得において,すなわち増幅において,ジャンプ(jumps)も不連続(discontinuities)も生じないことが担保され,悪い音品質(bad sound quality)となることが防止される。
なお,一の調整点13から隣接する調整点13への上記特定個人向け圧縮特性23の可能な変化に関する事実上の制限は存在する。2つの隣接する調整点の利得値の間に非常に大きな差異がある圧縮特性は悪い音質を生じさせることがある。たとえば,30dBの音圧レベルに対して15dBの利得を示し,他方同一周波数について40dBの音圧レベルに対して−15dBの利得を示す特定個人向け圧縮特性は,一の調整点から隣接する調整点への変動(変化)が適切な音質をもたらすことができない,大きすぎる例である。
図5は特定個人向け圧縮特性23の他の例を示すもので,入力音圧レベルの連続関数としての特定個人向け圧縮器利得を表している。調整点13は入力範囲の全体にわたって均等に分散している。図示するように,この特定の特定個人向け圧縮特性23は比較的ソフトな音圧レベルの増幅を提供するが,比較的大きな音圧レベルは増幅しない。
図5の上記特定個人向け圧縮特性は,特定周波数帯におけるたとえば60dB〜100dBの比較的大きな音圧レベルについてほぼ通常の聴力を有しており,他方において同時に,たとえば0dB〜50dBの比較的ソフトな音圧レベルに関してややシビアな聴力損失を体感しているユーザに適すると考えられる。上記特定個人向け圧縮特性23は比較的大きな音圧レベルの入力信号にほとんど増幅をもたらさないが,同時に比較的ソフトな音圧レベルについて入力信号を増幅するものであるからである。
このことは上記特定個人向け圧縮特性の調整の可能性の柔軟性(flexibility)を説明している。図4の圧縮特性の例は一の個々の補聴器ユーザにフィットすることができ,他方において図5の圧縮特性の例は,別の個々の補聴器ユーザにフィットすることができる。
ここでは詳細には記述していないが,第1の発明によるいずれの実施例においても,上記特定個人向け圧縮器の特定個人向け圧縮特性について上述したように,標準圧縮器の標準圧縮特性(standard compression characteristic)についても,入力レベルの範囲にわたって分散した複数の所定の調整点を用いて,調整することができる。
しかしながら,好ましくは,上記特定個人向け圧縮特性は上記標準圧縮特性よりも一層多くの調整点(more adjustment points)を持つ。これによって,上記標準圧縮特性を標準原理にしたがって調整することができるとともに,上記特定個人向け圧縮特性を個々の補聴器ユーザの微調整プロファイルにしたがって調整することができる。
さらに,既存の標準圧縮器を基礎として用い,さらに特定個人向け圧縮器を追加することによって,実績のある設計(proven design),容易な実装および調整の利点が得られる。すなわち,補聴器の全体的な複雑さを不必要に増やすことなく,特定個人向け圧縮のさらなる機能性を提供することができる。
好ましくはないが,上記特定個人向け圧縮器と同等のまたはより多い調整点を持つ標準圧縮器を持つ実施例ももちろん可能である。
図6を参照して,図6には第1の発明にしたがうこの発明のさらに他の実施例が示されている。図6に示す実施例は,図1に示す実施例と概略的には同じであるが,図6の実施例の特定個人向け圧縮処理10は3つの並列(パラレル)の特定個人向け圧縮器21a,21bおよび21cを備えており,そのそれぞれが,特定個人別圧縮特性23a,23bおよび23cをそれぞれ有している。各圧縮特性23a,23b,23cのそれぞれは,互いに独立して調整可能である。
この実施例は特に,特定音環境微調整(sound environment specific fine-tuning)に有用である。ここで「音環境」とはある音環境が優先する環境を意味する。異なる音環境の例には,音楽鑑賞(listening to music),聴講(listening to lecture),パーティのような雑踏の中で同時に会話を聞くこと(listening to simultaneous conversation in a crowd such as at a party),ほとんど静寂した環境に居ること(being in nearly quiet surroundings),または自動車,バスもしくは電車といったなんらかの乗り物に居ること(being in some sort of vehicle such as in a car, bus or train)が含まれる。
異なる音環境について補聴器の異なる微調整が必要とされることがある。たとえば,聴講の音環境について微調整された特定個人向け圧縮器は,会話(speech)について典型とされる音圧レベルおよび周波数を増幅するように設定される。音楽鑑賞の音環境について微調整された別の特定個人向け圧縮器は,補聴器ユーザの個々の好みにしたがって高音(treble)または低音(bass)に対応する周波数を増幅するように設定される。
図6に示すように,各特定個人向け圧縮特性23a,23b,23cは,他のものと異なるように構成されている。図示する実施例では,一番上の特定個人向け圧縮器23aは入力の全範囲にわたって大きな増幅を等しく提供する特定個人向け圧縮特性23aを有している。中央の特定個人向け圧縮器21bはソフトな音圧レベルおよび大きな音圧レベルにおいて小さな増幅または無増幅を提供し,これに対して中間の音圧入力レベルはより大きな増幅を提供するように構成された特定個人向け圧縮特性23bを有している。一番下の特定個人向け圧縮器21cはソフトな音圧入力レベル対して増幅を提供しかつ大きな音圧入力レベルには負性増幅を提供し,これに対して中間の音圧入力レベルには小さな増幅または無増幅を提供するように構成された特定個人向け圧縮特性23cを有している。図示する特定個人向け圧縮特性23a,23bおよび23cは任意に選択されるものであって,何らかの所与の音状況に適合させたものであることを特に意図していない。
図示するスイッチ15によって,唯一の特定個人向け圧縮器が一時にスイッチされ,すなわち現在の(支配している)音環境(the prevailing sound environment)に対応する特定個人向け圧縮器の圧縮特性にスイッチされる。
分類器16によって複数の所定の別々の音響条件を区別することができる。上記分類器はある瞬間においていずれの音環境が支配しているかを決定することができ,これに基づいてその音環境に対応する特定個人向け圧縮特性を持つ特定個人向け圧縮器にスイッチすることができる。分類器の例はUS5202927号に開示されている。
特に,ユーザが多くの音環境が同時に競合している音環境にいるときに,より連続した音体験を得るために,一の特定個人向け圧縮特性から別の特定個人向け圧縮特性へのスムースな移行を達成する手段(means for obtaining a smooth transition)を設けるとよい。
ユーザが自分自身で異なる特定個人向け圧縮器21a,21b,21c間をスイッチすることができるようにしてもよい。図6にはユーザ入力を実現するブロック17が示されている。上記ユーザ入力17は上記分類器16に代えて設けることができるし,図示するように,上記分類器16に加えて設けることもできる。
この発明は,上記に開示および/または記載した実施例に限定されるものでないことを理解されたい。添付する特許請求の範囲から逸脱することなく,様々な修正または変形を実行することができる。

Claims (26)

  1. 音響信号をピックアップし,
    上記音響信号から入力信号を導出し,
    上記入力信号から制御信号を導出し,
    上記制御信号にしたがって信号処理装置において上記入力信号を処理して出力信号を提供する,補聴器における信号処理方法であって,
    上記制御信号を導出する処理が,
    上記入力信号についての信号レベルを推定して,これにより入力信号レベル推定を提供し,
    上記入力信号レベル推定を標準圧縮器への入力として用いて,標準圧縮特性にしたがって上記入力信号についての標準圧縮器利得制御出力を決定することを含む標準処理を実行して,これにより標準制御信号成分を提供し,
    上記入力信号レベル推定を特定個人向け圧縮器への入力として用いて,特定個人向け圧縮特性にしたがって上記入力信号について特定個人向け圧縮器利得制御出力を決定することを含む特定個人向け処理を実行して,これにより特定個人向け制御信号成分を提供し,
    上記標準制御信号成分および特定個人向け制御信号成分を乗算して上記制御信号を形成し,
    上記標準処理および特定個人向け処理が実質的に同一の周波数帯において実行される,
    方法。
  2. 対象の補聴器ユーザの聴覚損失を模倣するように上記特定個人向け圧縮特性を設定する,
    請求項1に記載の方法。
  3. 上記特定個人向け圧縮器利得制御出力に,時間の関数として変動する馴化パラメータを乗算する,請求項1または2に記載の方法。
  4. 所定の馴化時間の経過後に上記馴化パラメータを低減する,
    請求項3に記載の方法。
  5. 所定の馴化時間の経過に応じて複数の所定の特定個人向け圧縮特性の中から一の特定個人向け圧縮特性を選択する,請求項1または2に記載の方法。
  6. 補聴器の利用ログの状態に基づいて馴化時間の経過を決定する,請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 両耳補聴器システム中の第1および第2の補聴器間において,上記第1および第2の補聴器のそれぞれにおける馴化時間の経過を表す第1および第2のパラメータを交換し,
    上記第1および第2の補聴器のそれぞれにおける上記パラメータを比較し,
    上記比較に基づいて,上記両耳補聴器システムにおいて馴化の共通のステージを選択する,請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 最も進んだ馴化のステージを選択する,請求項7に記載の方法。
  9. ユーザの対応に応じて複数の所定の特定個人向け圧縮特性の中から一の特定個人向け圧縮特性を選択する,請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 馴化のステージを表す音メッセージを再生する,請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 上記制御信号を導出する処理はさらに,
    上記標準圧縮器利得制御出力を用いて上記入力信号の適応処理を実行して,適応処理済制御信号成分を提供し,
    上記標準制御信号成分,上記特定個人向け制御信号成分および上記適応処理済制御信号成分を乗算して上記制御信号を形成し,
    上記標準処理,上記特定個人向け処理および上記適応処理を,実質的に同じ周波数において実行する,
    請求項1に記載の方法。
  12. 上記適応処理は音声明瞭度指数の最適化を含む,請求項11に記載の方法。
  13. 上記特定個人向け圧縮器特性は,対象のユーザの個々の好みにしたがって設定される,請求項11または12に記載の方法。
  14. 圧縮器入力レベルの範囲にわたって分散している複数の所定の調整点を用いて上記特定個人向け圧縮特性を調整する,
    請求項1に記載の方法。
  15. 上記圧縮器入力が上記音圧レベルの推定値であり,上記調整点のピッチが2dB〜20dBの範囲,好ましくは5dB〜10dBの範囲から選択される,請求項14に記載の方法。
  16. 上記圧縮器入力が上記音圧レベルの推定値であり,上記調整点のピッチが2を底としかつ自然数から選択される指数を持つ指数関数を用いて選択される,請求項14に記載の方法。
  17. 上記調整点のピッチが8dBとなるように選択される,請求項16に記載の方法。
  18. 上記標準圧縮特性が,圧縮器入力レベルの範囲にわたって分散している複数の所定の調整点を用いて調整可能であり,上記特定個人向け圧縮特性が上記標準圧縮特性よりも多くの調整点を有している,請求項14から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 複数の音環境に対応する複数の特定個人向け圧縮特性を決定し,
    現在の音環境に対応する特定個人向け圧縮特性にしたがう特定個人向け圧縮器利得制御出力を選択する,
    請求項11から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 標準原理にしたがって標準圧縮器利得を調整して,これにより標準圧縮特性を提供し,
    上記補聴器ユーザの好みにしたがって特定個人向け圧縮器利得を調整して,これにより上記特定個人向け圧縮器特性を提供する,
    補聴器ユーザに対して補聴器をフィッティングする方法。
  21. 上記標準圧縮特性が圧縮器入力レベルの範囲にわたって分散している複数の所定の調整点を用いて調整され,上記特定個人向け圧縮特性が上記標準圧縮特性よりも多くの点において調整される,請求項20に記載の方法。
  22. 標準原理にしたがって標準圧縮器利得を調整して,これにより標準圧縮特性を提供し,
    馴化の第1のステージにしたがって特定個人向け圧縮器利得を調整して,これにより馴化の第1のステージに適する特定個人向け圧縮特性を提供し,
    馴化の第2のステージにしたがって特定個人向け圧縮器利得を調整して,これにより馴化の第2のステージに適する特定個人向け圧縮特性を提供する,
    補聴器ユーザに対して補聴器をフィッティングする方法。
  23. 上記特定個人向け圧縮器特性が,対象の補聴器ユーザの聴覚損失の対応する特性を模倣している,請求項22に記載の方法。
  24. 音響信号をピックアップする手段,上記音響信号から入力信号を導出する手段,上記入力信号から制御信号を導出する手段,上記制御信号にしたがって上記入力信号を増幅して出力信号を提供する手段,および上記出力信号を音響信号に変換する手段を備えており,
    上記制御信号を導出する手段が,標準制御信号成分を提供する標準圧縮器特性を持つ標準圧縮器,特定個人向け制御信号成分を提供する特定個人向け圧縮器特性を持つ特定個人向け圧縮器,上記標準圧縮器および特定個人向け圧縮器についての入力を提供する信号レベル推定器,ならびに上記標準制御信号成分および特定個人向け制御信号成分をともに乗算して上記制御信号を形成する乗算手段を含む,
    補聴器。
  25. 適応制御信号成分を提供する適応処理手段,および上記適応制御信号と上記制御信号とをともに乗算する乗算手段を備えている,請求項24に記載の補聴器。
  26. 上記適応処理手段が音声明瞭度指数を最適化するように構成されている,請求項24または25に記載の補聴器。
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