JP2013503633A - 南京虫捕獲装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は南京虫捕獲装置に関する。当該装置は(a)南京虫の誘引要素、および、(b)少なくとも1つの経路を含む落とし罠捕獲要素を備える。当該経路は、(i)上方傾斜部と、(ii)外部の部分を有する下方傾斜部と、(iii)落とし罠領域とを備え、当該上方傾斜部および当該下方傾斜部の少なくとも外部の部分は、少なくとも約2.5マイクロメーターの表面粗さを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、南京虫捕獲装置に関する。
南京虫は、人間およびその他の恒温のホストの血液を餌とするトコジラミ科の小さな夜行虫である。南京虫は隠れた行動をとっており、探知および抑制することは困難である。一般的な南京虫(Climex lectularious)が、人間の環境に対しよく適合するようになったことは明白な真実である。南京虫のその他の種についても、人々および/または動物に対し、不快なものである。
アメリカ合衆国のような多くの領域にて南京虫が抑制されていく一方、近年では、国際旅行の増加によってこれらの害虫が再活動している。一度ある場所に定着してしまったら、南京虫を根絶やしにすることを困難にする要素が多数ある。従って、南京虫が定着する前に、その存在を確かめる効果的なトラップが必要とされる。
成虫の南京虫は、約6ミリメーターの長さで、5〜6ミリメーターの幅で、楕円形の平らな赤褐色の体をしている。幼体の若虫は成虫と同様の外見であるが、より小さく、色が薄い。南京虫は飛ばないが、表面を容易に動くことができる。雌の南京虫は隠れた領域において卵を産み、1日に5個をも、生涯の間に500個もの数の卵を産むことが可能である。南京虫の卵はとても小さく、ほぼ埃と同様の大きさである。産み付けられた最初は、卵は粘着性を有しており、表面に付着する。
南京虫は、長期間餌無しで生存することが可能である。成虫は餌無しで数ヶ月も生存することができ、若虫は数週間生存することが可能である。結果的に、当該南京虫による汚染は、単純に短期間の時間を置き、放置することによっては取り除くことができない。さらに、そのような食の習性は、南京虫が空腹の場合に餌に誘われて出てきている様子を観察することさえも困難にする。このように、これらへの有効な手段となるため、南京虫捕獲装置は、長時間において、効果的な濃度における誘引物質を発生し続けることが可能でなければならない。
南京虫は夜間に活動する一方で、昼間は小さな隙間や割れ目の中に隠れている傾向がある。そのため、南京虫は、ベッド、ベッドフレーム、家具、床板に沿った所、絨毯およびその他数え切れない隠れ場所を容易に見つけ出すことができるのだろう。南京虫は集合する傾向はあるが、他の虫のように巣を作ることはない。
南京虫は、延びた口の部分を通し、血液を吸うことによって栄養を摂取する。人間の場合、噛まれたことには気付きにくいが、南京虫に3分から10分間において餌とされているのかもしれない。噛まれた後は、時折痒い痕が現れたり、または後になって噛まれた範囲において腫れとなる過敏な反応も現れる。しかし、人によっては南京虫に刺されても何の反応も無かったり、とても小さな反応のみを起こす。南京虫は、蚊やダニのような他の害虫と似ている徴候を有している。噛み痕は、南京虫のものか他の害虫のものか判断することは不可能であり、また、蜂または肌の吹き出物における誤診である場合もある。結果的に、南京虫による汚染は、気付かれる前に長い間にわたって頻繁に起こっているのかもしれない。
南京虫による汚染は、南京虫が新たな場所へと運ばれることによって起こる。南京虫は定着して離れないことを好み、小さい場所に隠れる。そのため、南京虫は旅行者の荷物の中において運ばれているのだろう。結果として、占有者の回転率が高い建物である、ホテル、モーテル、小ホテル、営所、クルーズ船、シェルター、療養施設、キャンプ所、寮、分譲アパートおよびアパートが南京虫の汚染に対して特に弱い。
ここに記載した南京虫の全ての特性のため、南京虫は発見するのも根絶させるのも両方困難である。害虫除去の専門家や専門の殺虫剤が必要となる。全てにおける散らかっているものと不要なものを部屋から取り去り、掃除機を通して可能な限りの南京虫と卵とを除去し、隠れていそうな範囲に殺虫剤をまく必要がある。このような根絶のための処置は、ホテル等の営業に対し、破壊的となり得る。結果として、汚染が成り立ってしまう前に、最も早く可能な間において南京虫を見つけ出すことが望まれる。
南京虫を素早く見つけ処理しない限り、南京虫の小さくて素早く隠れる動きが、汚染を防ぎ抑制することを不可能に近い状態とする。壁、天井および床の中の穴を通り、隣接した部屋の中へ動く様子が南京虫において見つかっている。それ故、南京虫の早期発見のための装置および方法は、特にサービス産業において必要とされている。
過去に、南京虫捕獲装置を構成するいくつもの試みが行われてきた一方、これらの装置は、一般的に、商業上の効果があるものとしては提供されなかった。本発明者らは南京虫の多くの特徴を研究し、望ましく作動するための、そのような装置の失敗の1つの要因は、効果的な罠のメカニズムの欠陥であることを考えた。
例えば、南京虫は他の多くの害虫とは異なり、他の虫なら横切って捕らえられるであろう粘着式の罠の多くの型に対して抵抗力があり、特に、加熱要素が使用されていない場所では抵抗力があるということが、本発明者らによって観察された。結果的に、南京虫は容易に罠の表面を横切って歩き、最終的に装置を出ていたのかもしれないので、粘着式の罠に対して南京虫を誘い出すことによる南京虫の観察は、効果的ではなかったのかもしれない。
さらに、南京虫は彼らがいる場所の表面の粗さに対して極めて敏感である。南京虫は、なめらかな表面を横切ることを避ける傾向を有し、このことは南京虫を罠に掛ける前にそのような横断を必要とする現在の罠は効果がない事を示している。実際に、他の虫の種の抑制に対し効果があるテクスチャー処理された表面を有する罠は、南京虫の接触が得られるよう変形させた場合でも、南京虫の抑制に対して効果が得られないということが思いがけなく発見された。これは、そのような外見上の粗さにかかわらず、当該表面は南京虫にとって明らかになめらかすぎるからである。
本発明は、上述したような確認された問題を、新規な南京虫捕獲装置を提供することにより解決する。
本発明に係る南京虫捕獲装置は、(a)南京虫の誘引要素、および、(b)少なくとも1つの経路を含む落とし罠捕獲要素を備え、
前記少なくとも1つの経路は、(i)上方傾斜部と、(ii)外部の部分を有する下方傾斜部と、(iii)落とし罠領域とを備え、
前記上方傾斜部および前記下方傾斜部の少なくとも外部の部分は、少なくとも約2.5マイクロメーターの平均表面粗さを有することを特徴とする。
本発明の捕獲装置に係る、落とし罠捕獲要素の経路の第1の実施の形態の側面図である。 本発明の捕獲装置に係る、落とし罠捕獲要素の経路の第2の実施の形態の側面図である。 本発明の捕獲装置に係る、落とし罠捕獲要素の経路の第3の実施の形態の側面図である。 図3に示す実施の形態の、上方傾斜部および下方傾斜部の内部の部分の拡大図である。 本発明の装置に係る周囲の構成における1つの実施の形態の側面図である。 本発明の1つの向きによる、南京虫捕獲装置の斜視図である。 本発明の1つの向きによる、南京虫捕獲装置の部分的な斜視図である。 本発明の1つの向きによる、南京虫捕獲装置の縦断面図である。 本発明の1つの向きによる、南京虫捕獲装置の断面図である。 本発明の1つの向きによる、南京虫捕獲装置の上面図である。
1つの観点では、本発明は、(a)南京虫の誘引要素、および、(b)少なくとも1つの経路を含む落とし罠捕獲要素を備え、前記少なくとも1つの経路は、(i)上方傾斜部と、(ii)外部の部分を有する下方傾斜部と、(iii)落とし罠領域とを備え、前記上方傾斜部および前記下方傾斜部の少なくとも外部の部分は、少なくとも約2.5マイクロメーターの平均表面粗さを有することを特徴とする、南京虫捕獲装置に関する。
本発明に係る捕獲装置は、南京虫がいるか否かを確かめるための監視装置として、および/または、南京虫の抑制のための装置として使用されてもよい。
本発明の装置は、南京虫を装置の中へと誘うのに十分な、任意の南京虫の誘引物質を含んでいてもよい。その結果、南京虫は、落とし罠の要素の経路内へと入り、罠領域において罠に掛かるまで、その経路をたどる。使用し得る誘引物質は、二酸化炭素、熱、フェロモン、人間の汗の要素およびその類のもの、当該技術分野の人に対して公知である全てのものを含む。1つまたはそれより多くの誘引物質の混合でも使用しても構わない。
使用される誘引物質には、好ましくは有機酸およびアルデヒドから構成される群の少なくとも1つのものが含まれ、より好ましくはブチル酸、トランス−2−ヘキセン−1−アール(ヘキセナール)およびトランス−2−オクテン−1−アール(オクテナール)から構成される群の少なくとも1つのものが含まれる。
1つの特に好ましい誘引物質は、不飽和アルデヒド成分および有機酸成分を含有する。不飽和アルデヒド成分は、ヘキセナールおよびオクテナールから構成される群から選択される1つまたはそれより多くのアルデヒドを含むと好ましい。有機酸成分はブチル酸であると好ましい。アルデヒド成分がヘキセナールおよびオクテナールの両方から構成されている場合、アルデヒドの存在比において、ヘキセナールがオクテナールに対し約1:5および約5:1の間の割合で存在すると好ましく、約3:1および約1:3の間の割合で存在するとより好ましい。南京虫を最も多く誘い出すための、放出されるヘキセナールおよびオクテナールの混合物の最適の濃度は、約50ng/L/hrから約200ng/L/hrであり、放出されるブチル酸の最適の濃度は約15ng/L/hrと約50ng/L/hrとの間である。ヘキセナールおよびオクテナールと混合されたブチル酸は不安定な組成物を形成し、酸成分からアルデヒド成分を分離しておく必要がある。誘引物質の組成物の分離の成分が、適当な割合で放出されるために、それぞれの成分を、例えばC−C12アルカンの有機溶媒の中に溶解しておいてもよい。応用において、約20℃と40℃との間の温度変化にさらされるかもしれないので、デカンおよびウンデカンが特に好ましい溶媒である。この理由は、これらの揮発率がそのような温度変化によって受ける影響がノナンよりも小さいことによる。
本発明の1つの観点において、適切な誘引物質では、約2000から3000ppmのオクテナールの濃度範囲においてデカンに溶解されたオクテナールを含み、好ましくは約2500から2800ppmのオクテナールの濃度範囲において含み、より好ましくは約2700から2750ppmのオクテナールの濃度範囲において含む。オクテナールと共に使用され得る、2番目の適切な誘引物質は約200から2000ppmのブチル酸の濃度範囲においてデカンに溶解されたブチル酸であり、好ましくは約240から400ppmのブチル酸の濃度範囲である。
それぞれの組成物は吸収材料の中へ組み込ませてもよい。吸収材料は限られないが、例えば、木綿布、繊維状セルロース木材パルプ、合成綿、ポリエステル綿、フェルト、カードウェブ、(超)高密度ポリエチレンスポンジおよび高ロフトスパンボンド材料が挙げられる。拡散を抑制するため、半透過性の膜を吸収材料を包むために使用してもよい。誘引組成物は、半透過性膜の上面、または、周囲へと拡散させるための1つまたはそれより多くの穴が備えられ封がなされた上面のいずれかを有する容器から分配され得る。
1つの特に好ましい実施の形態では、誘引物質はアンプルの中に含まれている。当該アンプルは、不浸透性の材料で構成され少なくとも1つの開口を規定している外郭と、前記外郭内部に位置する内側のリザーバを規定している多孔性の拡散部分と、そのような内側のリザーバ内に含まれた誘引物質を有している揮発性の液体と、前記外郭に対して付着しており前記少なくとも1つの開口を覆っている薄片膜部分と、を含んでいる。また、当該薄片膜部分は、当該多孔性の拡散部分と当該薄片膜部分との間に空間が置かれるよう配置されている。また、当該多孔性の拡散部分は、当該揮発性の液体の分子が、当該多孔性の拡散部分を通って散布され、当該空間へと入ることのみが可能であるよう形成されている。薄片膜部分は、誘引物質が望ましい割合にて散布され通過する浸透性の材料から構成されていてもよい。または、不浸透性の材料から構成されており、望ましい割合にて誘引物質を散布するための特定の大きさの1つもしくはそれより多くの穴を規定してもよい。
当該装置は、南京虫が落とし罠の要素の経路へと誘引され、罠領域で落とし罠に掛かるまで、その経路をたどって誘導されるように構成されている。これは、落とし罠領域の壁の内部に誘引物質を配置することによって可能としてもよい。例えば、誘引物質が罠領域の区域内に配置された1つまたはそれより多くの筒状のものまたは穴を通るようにしてもよい。
本発明の誘引要素は、1つまたはそれより多くの空気の流れを作る手段を備えてもよく、南京虫が誘引される量における誘引物質が散布される。熱、圧縮ガス(特に二酸化炭素が誘引物質として使用される場合)、エアポンプ、ファンおよびその類のものを含む、望ましい空気の流れを作る任意の手段が使用されてもよい。誘引物質が、フェロモン、有機酸またはその他の誘引物質(上述した混合されたアルデヒド/有機酸の混合物も含む)のような、圧縮されていない空気よりも重い化学誘引物質を含む場合、好ましい空気の動きの手段はファンである。これは、そのような機械は約5および約50ml/cm/minの間の面速度を有しており、より好ましくは約10および約40ml/cm/minの間であり、最も好ましくは約15および約35ml/cm/minの間である。
罠の経路の領域は、当該装置内に位置する1つまたはそれより多くの路を構成してもよい。あるいは経路は、当該装置の外郭の少なくとも一部分を構成してもよい。さらなる観点においては、当該経路は、例えば円錐台形状を形成して、装置の全体の基盤または外郭を、取り囲んでいてもよい。その他の実施の形態においては、傾斜路および路の組み合わせが使用されていてもよい。あるいは、もし垂直に配置された罠が望まれる場合、罠の経路は、(上面から見て)180度傾斜した路、またはその路の一部でもよい。
罠の経路は、上方傾斜部と下方傾斜部と罠領域との3つの部分から構成されている。
上方傾斜部は、断面において見た際に、平面、凹面または凸面であってもよい。あるいは、そのような部分は、2つまたはそれより多くの部分、例えば凸面部および平面部から構成されていてもよい。または、そのような部分は、集合した状態において十分な粗さ表面を形成しさえすれば、小さい段差の連続から構成されていてもよい。1つの好ましい実施の形態においては、そのような部分は、異なる縦傾斜において配置される、少なくとも2つの平面部から構成されている。
上方傾斜部は、当該表面に沿って南京虫が登ることが可能である任意の傾斜のもので構わない。好ましくは、そのような部分とは、約20および約75度の間の傾斜である。より好ましくは、約30および約45度の間の傾斜である。
下方傾斜部は、断面において見た際に、平面、凹面、凸面または前述の混合であってもよい。しかし、凹面の表面は一般的に好ましくない。これは、当該表面は、装置の罠部分への南京虫の落下を妨げるかもしれないからである。
下方傾斜部は、その外側の周囲に沿って延び、上方傾斜部と接触または一体化している水平面の部分をさらに備えてもよい。
下方傾斜部が凸面状を含む(例えば、断面において凸面状部分が曲線状態である)実施の形態では、曲線の半径は約16分の1および約2分の1インチの間が好ましい。
罠の経路の罠領域は、実質上垂直の部分と実質上水平の部分とを含む。ここで使用されている、“実質上垂直”という文言は、南京虫が罠領域から登り出ることを妨げるために十分な勾配の傾斜のことを示す。実質上垂直の部分は、好ましくは、さらに南京虫の逃亡を妨げるように、なめらかな低摩擦仕上げを有する。そのような落とし罠は、約2.3マイクロメーターまたはそれより小さい、平均表面粗さを有すべきである。垂直の部分によって作られた落とし罠の深さは、好ましくは少なくとも約1cmであり、さらに好ましくは少なくとも約2cmの深さである。
もし望ましいのであれば、罠領域は、南京虫をさらに動けなくするよう、または殺すよう、粘着性または殺虫剤を有する液体を含有してもよい。特にもし熱要素が存在する場合には、罠領域が粘着性を有する表面を備えてもよい。しかし、そのような粘着性の罠領域の存在は必須ではない。
本発明の装置において使用される落とし罠の経路は、上方傾斜部および下方傾斜部の少なくとも外部の部分が、少なくとも約2.5マイクロメーターの平均表面粗さを有することを特徴とする。より好ましくは、少なくとも約3.0マイクロメーターである。平均表面粗さは、査定長さにおける翼形中心線から測定された、粗さの不規則性の計算上の平均高さである。材料の平均表面粗さは、Mahr Federal Inc. のPocket Surf(登録商標)portable surface roughness gageを使用し、測定することが可能である。
後述する実施例において示されるように、南京虫は渡る表面の粗さに対してとても敏感である。一般的に、南京虫は約2.3マイクロメーターより小さい平均表面粗さを有するなめらかな表面を渡ることを避けるだろう。結果的に、十分な粗さの程度を持っていない表面を有する罠を使用する装置は、南京虫が戻れない場所に到達するまでにそのような経路をたどろうとしないかもしれないので、非効果的であるのだろう。
対照的に、上方傾斜部および本発明の装置の下方傾斜部の少なくとも外部の部分は十分な表面粗さの程度を持っており、南京虫は、逃げることが困難である場所まで経路に沿って引き寄せられるだろう。好ましい実施の形態では、落とし罠の罠領域の中への落下を亢進させるなめらかな表面の領域への到着前に、南京虫は下方傾斜上へと誘引されるだろう。下方傾斜部の高い方の粗さ領域の最適の広さは、使用される特定の構成に依るものであることは、当該技術分野の者によっては認識されるであろう。また、なめらかな表面は、約2.3マイクロメーターより小さい平均表面粗さを持つべきである。
落とし罠捕獲要素は、任意の適切な材料または南京虫を逃げさせない材料によってつくられていればよい。好ましい材料は、耐衝撃ポリエチレンまたはアクリロニトリルブタジエンスチレン等の硬いプラスチックを含む。使用され得る他の材料は、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンクロライド、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ボール紙、パラフィン紙、亜鉛メッキ金属およびアルミニウムを含む。
もし上方傾斜部および下方傾斜部の外部の部分を構成するために使用される材料の表面が十分な表面粗さを持っていなかったら、これらの表面は、表面を研磨剤を用いて処置することによって(サンドペーパーまたはワイヤーブラシのようなものを用いて)、または適切な材料を適切な経路表面に対して付着させることによって(例えば、なめらかなプラスチックまたは金属に対して布または紙を接着剤で付着させることによって)、変化させることが可能である。1つの好ましい実施形態では、十分な表面粗さを作り出す、充填材料(ガラス、ガラス粒子、ガラスファイバーまたはタルクのようなもの)を含有するプラスチック(ポリエチレンまたはポリプロピレンのようなもの)から、そのような部分の少なくとも一部分が作られる。適当な平均表面粗さを作り出すだろう充填材料の任意の量を使用すればよいが、ガラス粒子を充填材料とし粗さを作るため使用される場合、好ましい充填材料の含有量は、最終のガラス/ポリマー組成物の重さにおいて、約10%から約30%の範囲が典型的であろう。約20%での重さのガラス粒子含有量が特に好ましい。
色において、装置は、例えば黒、暗い灰色、紺色、暗い青または深い紫のような暗いものが好ましい。これは、南京虫がより明るい表面よりも、より暗い表面を選ぶ傾向を有するからである。一般的に、写真撮影のグレーカードよりも暗い色が好ましい。
本発明の南京虫捕獲装置を使用する際、南京虫が罠に入らずに周囲を歩き回ってしまうことを避けるため、同じ高さの表面へ装置を配置することに対し気を付けなければならない。
本発明は添付された図面により、一層理解できるだろう。当該図面は、特定の実施の形態を示すものであるが、任意の手段における本発明の見解を限定するようなものではない。
図1は、本発明の南京虫捕獲装置において使用される、落とし罠捕獲要素の経路の第1の実施の形態の側面図である。本実施の形態では、当該経路は、上方傾斜部10、下方傾斜部20および落とし罠領域30から構成されている。落とし罠領域30は、実質上垂直の部分40および実質上水平の部分50により規定している。本実施の形態では、上方傾斜部10および下方傾斜部20の両方が、平面となっていることを特徴としている。上方傾斜部10の外側の表面、および下方傾斜部20の外部の部分が粗くされており(これらの領域は60にて記されている)、それにより、少なくとも約2.5マイクロメーターの平均表面粗さを持つ。下方傾斜部20の内側の部分70は、約2.3マイクロメーターより小さい平均表面粗さを持つ、なめらかで滑りやすい表面を有しており、実質上垂直の部分40も同様である。誘引物質(示されていないが)により、上方傾斜部10の粗い表面60を登り下方傾斜部20の粗い表面60を降りて、南京虫が引き寄せられる。この時点において、南京虫は下方傾斜部20の滑りやすい内側の部分70に到達し、彼らが罠に掛かる場所である落とし罠領域30の中へと落ちる。
図2は、本発明の監視装置において使用される、落とし罠捕獲要素の経路の第2の実施の形態の側面図である。本実施の形態では、当該経路は、上方傾斜部110、下方傾斜部120および落とし罠領域130から構成されている。落とし罠領域130は、実質上垂直の部分140および実質上水平の部分150により規定されている。下方傾斜部120は、水平部分170および曲線部分180により構成されている。上方傾斜部110の外側の表面および下方傾斜部120の外部の部分は粗くなっており(これらの領域は160にて記されている)、約2.5マイクロメーターに少なくとも等しい平均表面粗さを持っている。下方傾斜部120の内側の部分は、約2.3マイクロメーターより小さい平均表面粗さを持っている、なめらかな滑りやすい表面を有している。好ましくは、曲線部分180は、約16分の1および2分の1インチの間の曲線半径を有することを特徴としている。南京虫が垂直落下を避けてしまうので、より鋭い角度は好ましくない。
図3は、本発明の監視装置において使用される、落とし罠捕獲要素の経路の第3の実施の形態の側面図である。一方、図3Aは、本実施の形態での、上方傾斜部および下方傾斜部の内部の部分の拡大図である。本実施の形態では、当該経路は、上方傾斜部210、下方傾斜部220および落とし罠領域230から構成されている。落とし罠領域230は、実質上垂直の部分240および実質上水平の部分250により規定されている。上方傾斜部210は、異なる傾斜である第1の平削り盤傾斜270と第2の平削り盤傾斜280、および上方曲線部分290から構成されている。上方曲線部分290は、つながって曲がった表面を形成するように、下方傾斜部220と一体化している。上方傾斜部210の外側の表面および下方傾斜部220の外部の部分は粗くなっており(これらの領域は260にて記されている)、少なくとも約2.5マイクロメーターに等しい平均表面粗さを持っている。
図4は、本発明の装置に係る1つの実施の形態の側面図である。当該装置は、構造において循環状であり、上部310および底部320から構成されており、これらは棒部324および326によってつながっている。底部320は、上方傾斜部330、下方傾斜部340および落とし罠領域350を含む、落とし罠捕獲要素から構成されている。当該落とし罠領域350は、実質上垂直な壁354および実質上水平な基盤356により規定されている。上方傾斜部330の外側の表面および下方傾斜部340の外部の部分は粗くなっており(これらの領域は360にて記されている)、少なくとも約2.5マイクロメーターに等しい平均表面粗さを持っている。
当該装置は、誘引物質380を有する南京虫の誘引要素をさらに含む。当該誘引物質380は、壁374により形成される罠領域内に位置する穴の内部に配置されている。穴382を備えている薄片層370は、壁374を横切って延びつなげている。誘引要素はバッテリー400を動力とするファン390をさらに備え、あるいは外部動力源を使用してもよい。本特定の実施の形態では、ファン390は、構造の底部の上において配置されているが、当該装置の構成は、当該技術分野の通常の者により、ファンをどこにでも(例えば、カバー内や誘引物質の側方上に)配置するよう変形することは容易にされ得る。ファン390の回転により作り出された空気が穴402を通過すると、誘引物質380の分子は穴382を通り、やがて装置から出てくる。ファンの速さおよび穴の大きさを制御することにより、誘引物質の散布の割合を望むように制御することが可能である。
さらなる実施の形態を、図5Aから図8をもって説明する。
図5Aに南京虫捕獲装置500を示す。当該装置は、カバーハウス501および回転可能上部アクチュエータ502を備えている。カバーハウス501は、上方傾斜表面503、および、端が円形の開口504を規定している、上方傾斜部517と下方傾斜部518(図6および7に示す)とを有する端部を含む。好ましくは、カバーハウス501の少なくとも一部分は、少なくとも約2.5マイクロメーターの平均表面粗さを有するガラス充填ポリマーから構成されている。ガラス充填材料は、例えば、粒子やファイバー等のような任意の適切な形状でよい。下方傾斜部517の内側の部分は、約2.3マイクロメーターより小さい平均表面粗さを有するなめらかな、磨かれた表面を持つ。
図5Bには、基盤505が示されている。当該基盤は、1つよりも多い部品から構成されていても構わない。基盤505は、ポリカーボネートから作ることができる。図5Bには、動力供給源506(例えばバッテリー)、バッテリー止め507、ファンモーター508、空気ダム509、落とし罠要素510および誘引物質受容要素511も示されている。当該誘引物質受容要素は、適宜誘引物質を閉じ込めておくため、1つの要素より多くの要素を含んでもよい(例えば、誘引組成物を含むバイアル)。さらに詳細には、図5Aには通気孔512が示されている。また、図5Aおよび図5Bにおいて示されているスナップ部分513aおよび513bは合致するようになっている。
回転可能上部アクチュエータ502は、任意の適切なポリマー材料で構わない。好ましくは、回転可能上部アクチュエータ502は、落とし罠要素510の視察が可能であるよう十分に透明であるポリマーで構成されている。回転可能上部アクチュエータ502は好ましくはポリエチレンテレフタレートで構成されており、より好ましくは透明ポリエチレンテレフタレートで構成されている。基盤505はスナップオン部品、および、ポリカーボネートのような任意の適切な材料で構わない。好ましくは、基盤505はカバーハウス501ときつく封止されるよう形成される。基盤505とカバーハウス501との間の封止は、カバーハウス501と基盤505との間を南京虫が歩けないよう、十分にきつくしておくべきである。さらには、カバーハウス501と基盤505との間にて誘引物質が出てしまう事を防ぎ得る封止が望ましい。落とし罠要素510は、上方に延びている壁、または平坦な表面の周囲において延びている端の部分を有する、平坦な表面の皿として示されている。誘引物質受容要素511は、前述したように、金属の薄片上部を有するポリマーバイアルのような、1つまたはそれより多くの誘引物質容器を受け入れるように形成されていても構わない。
南京虫捕獲装置500のさらなる詳細は、図6から8に示されている。
図6は、装置500の縦断面図である。図7は、図6における線A−Aに沿った装置の断面図である。図8は、装置の上面図である。
図から示されるように、当該装置は、未だ述べていない次の特徴を含む。回転可能上部/アクチュエータ502は、穿孔部516だけでなく支持部515を含む。回転可能上部/アクチュエータ502は、図8に示すように回転することができる。回転可能上部502の直径は、カバーハウスの開口504の直径よりも大きくし得る。さらに、カバーハウスの開口504は、回転可能上部/アクチュエータ502が回転する際に、支持部515の停止箇所として受けることができる複数の段を規定しておいてもよい。3つのそのような停止箇所が、図8には示されている。当該装置における使用前では、回転可能上部/アクチュエータ502は下方の位置(図6における線B)であり、第1の箇所は開始位置として機能し得る。当該装置を作動させるためには、回転可能上部/アクチュエータ502を引っぱり、装置から離して第2の箇所まで回転させ得る。第2の箇所は、穿孔位置として機能し得る。この位置は、誘引物質受容要素511が穿孔部516の下に配置されるよう、設計されている。この位置において、穿孔部516が誘引組成物を含むポリマーバイアルの金属の薄片上部に穴を開けられるよう、回転可能上部/アクチュエータ502は押し下げられ得る。金属の薄片を穿孔した後、回転可能上部/アクチュエータ502は、上の位置に戻り第3の箇所へと回転し得る。第3の箇所は、当該装置が作動している際、“使用”ロック位置として機能し得る。この位置の場合、誘引組成物は周囲の空気中に散布し得る。モーター508およびプロペラ514は、誘い出す組成物をカバーハウスの開口504および回転可能上部アクチュエータ502に向かって導くよう、穿孔された金属の薄片を抜け、穏やかな空気の流れ(図6の左から右へ)をつくりだす。南京虫は誘引物質に誘い出され、カバーハウス501の上方傾斜表面503を登り、開口504に向かって引き入れられる。開口504近くの上方傾斜部517上に辿り着くと、その後、南京虫は開口504近くの下方傾斜部518へと歩き続け、落とし罠要素510へと落ちる。
図6および図7に示したさらなる構成であるカバーハウスの目板519は、南京虫が登ることができない材料からつくられ得る。例えば、ポリエチレンが挙げられる。約2.3マイクロメーターより小さい平均表面粗さを有するカバーハウスの目板519は、落とし罠要素510の上昇した端に対しきつく封止がされるよう形成され得る。これは、一度罠に掛かった南京虫を逃がさぬようにする、さらなる手段となるだろう。カバーハウスの目板519は、カバーハウス501の内部の表面に対して合致するようにも形成され得る。さらに、カバーハウスの目板519は、カバーハウスの開口504まで登ることができない表面をつくるよう、カバーハウス504まで延び得る。
(実施例1)
Trece Inc. によって販売され、grain beetle、cigarette beetleおよびflour beetleのような貯穀害虫を捕獲する産業において使用されているThe Dome(登録商標)Trapを落とし罠とし、Climex lectularius種の南京虫を誘い出す実験を試みた。この罠は、でこぼこの外側の表面を有する硬いプラスチックから製造され構成されているが、南京虫の罠として作用するには不十分な粗さであったことがわかった。この罠の外表面を、120から320グリットのサンドペーパーを使用し粗くした時は、滑りすぎるので、南京虫はその表面を登ることを避けてしまうという事は、もはや観察されなかった。
(実施例2)
タングルフットの直径25mmの塗抹罠(ハエのような虫の罠のために使用される粘着表面)にヘキセナールおよびオクテナールのそれぞれを4マイクログラムずつ染み込ませた。食物を与えていない25匹の成虫のClimex lectularius種の南京虫を、直接罠の上に配置した。その結果、南京虫は誘引されてその表面に止まってはいるのだが、何れの南京虫も粘着表面によって罠に掛かっていない事が観察された。
(実施例3)
重量比率で20%のガラス繊維を含むポリプロピレン(“PP−G”)を作ることによって、1.5インチ×2.0インチの寸法である平面サンプル片を準備した。そのサンプル片の平均表面粗さは、Mahr Pocket Surf(登録商標)portable roughness gageを使用して測定した。当該サンプル片を、約70度の角度で傾斜させた台上に配置した。成虫の南京虫(Climex lectularius)を当該サンプル片の中央上に配置し、南京虫が表面を歩行したり登ったりすることが可能か、または表面上につかまっているのが不可能で落ちてしまうかどうかを観察するため、約5分間視覚によって監視した。
さらに、ポリエチレン(“PE”)、100グリットのサンドペーパーで削ったポリエチレン(“sanded PE”)、および高密度ポリエチレン(35メルト)(“HDPE”)から構成されたサンプル片についても評価した。この評価の結果を以下の表にまとめる。
Figure 2013503633

Claims (17)

  1. (a)南京虫の誘引要素、および、(b)少なくとも1つの経路を含む落とし罠捕獲要素を備え、
    前記少なくとも1つの経路は、(i)上方傾斜部と、(ii)外部の部分を有する下方傾斜部と、(iii)落とし罠領域とを備え、
    前記上方傾斜部および前記下方傾斜部の少なくとも外部の部分は、少なくとも約2.5マイクロメーターの平均表面粗さを有することを特徴とする、南京虫捕獲装置。
  2. 前記上方傾斜部、および、内部への傾斜部の少なくとも外部の部分は、少なくとも約3.0マイクロメーターの平均表面粗さを有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 内部への傾斜部は、水平な外部の部分および下方傾斜の内側の部分を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  4. 前記上方傾斜部の内側の部分および前記下方傾斜部は、つながった曲線を形成していることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  5. 前記誘引要素は、アルデヒドおよび有機酸から構成される群の少なくとも1つのものを含有していることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  6. 前記誘引要素は、ヘキセナール、オクテナールおよびブチル酸から構成される群の少なくとも1つのものを含有していることを特徴とする、請求項5に記載の装置。
  7. 前記誘引要素は、約5ml/cm/min.と約50ml/cm/min.との間の空気の流れを作る手段を備えていることを特徴とする、請求項5に記載の装置。
  8. 前記空気の流れを作る手段は、ファンであることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
  9. 前記誘引要素は、約5ml/cm/min.と約505ml/cm/min.との間の空気の流れを作る手段を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  10. 前記空気の流れを作る手段は、ファンであることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
  11. 前記上方傾斜部および/または前記下方傾斜部の内部の部分の少なくとも一部は、ガラス充填ポリマーから構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  12. 前記ガラス充填ポリマーは、重量において、約10%から約30%のガラス充填材を含有していることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  13. 前記ガラス充填材は、ガラス粒子から構成されていることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
  14. さらに、少なくとも1つの誘引物質受容要素を備えることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
  15. さらに、前記少なくとも1つの誘引物質受容要素内の開口の中に大きさが合う、少なくとも1つのポリマーバイアルを備えることを特徴とする、請求項14に記載の装置。
  16. 前記少なくとも1つのポリマーバイアルは、さらに、金属の薄片上部を備えることを特徴とする、請求項15に記載の装置。
  17. さらに、少なくとも1つの穿孔部を有する回転可能上部アクチュエーターを備え、
    前記少なくとも1つの穿孔部は、前記回転可能上部アクチュエーターが回転している場合、前記ポリマーバイアルの前記金属の薄片上部に穴を開けるよう、配置されていることを特徴とする、請求項16に記載の装置。
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