JP2013503479A - 誘電体チャネル空乏層を有するトランジスタ及び関連する製造方法 - Google Patents

誘電体チャネル空乏層を有するトランジスタ及び関連する製造方法 Download PDF

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Abstract

金属−絶縁体−半導体電界効果トランジスタ(MISFET)は、第1の導電型の離間配置されたソース領域とドレイン領域とを内部に有する半導体層を含む。第1の導電型のチャネル領域が、ソース領域とドレイン領域との間に延びる。ゲートコンタクトが、チャネル領域上にある。誘電体チャネル空乏層が、ゲートコンタクトとチャネル領域との間にある。誘電体チャネル空乏層は、第1の導電型の電荷キャリアと同じ極性を有する正味電荷をもたらし、この正味電荷は、電圧がゲートコンタクトに印加されないとき、チャネル領域の隣接部分から第1の導電型の電荷キャリアを空乏化させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ電子デバイスに関し、より具体的には、例えば金属−絶縁体−半導体電界効果トランジスタ(MISFET)などのトランジスタ、及び関連した製造プロセスに関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、引用によりその全体が本明細書に組み入れられる、2009年8月27日出願の米国特許仮出願第61/237,401号に基づく利益及び優先権を主張するものである。
(政府の権益の生命)
本発明は、陸軍省の支援により契約番号W911NF−04−2−0022号の下で為されたものである。米国政府は本発明における一定の権利を有する。
パワー半導体デバイスは、大電流、高電圧、及び/又は高周波数信号を調整するために広く用いられている。現在のパワーデバイスは、一般に、単結晶シリコン半導体材料から製造される。広く用いられている1つのパワーデバイスは、パワー金属酸化膜半導体電界効果型トランジスタ(MOSFET)である。パワーMOSFETにおいて、制御信号は、介在する二酸化シリコン絶縁体で半導体表面から隔てられたゲート電極に供給される。電流の電導は、バイポーラトランジスタの動作において用いられる少数キャリア注入の存在なしに、多数キャリアの輸送により生じる。
MOSFETは、炭化シリコン(SiC)層上に形成することができる。炭化シリコン(SiC)は、高温、高電圧、高周波数、及び/又は高電力用の電子回路のための半導体材料として魅力的なものとなる電気的特性と物理的特性との組み合わせを有する。これらの特性は、3.0eVのバンドギャップ、4MV/cmの電界破壊、4.9W/cm−Kの熱伝導率、及び2.0×107cm/秒の電子ドリフト速度を含む。
その結果として、これらの特性により、炭化シリコンベースのMOSFETパワーデバイスは、シリコンベースのMOSFETパワーデバイスよりも高い温度、高い電力レベル、高い周波数(例えば、無線帯域、S帯域、X帯域)、及び/又は、より低い固有オン抵抗で動作することが可能になり得る。炭化シリコン内に作製されたパワーMOSFETは、Palmourに付与され、かつ本発明の譲受人に譲渡された「Power MOSFET in SIlicon Carbide」と題する特許文献1に記載されている。
炭化シリコンベースのMOSFETの電子移動度を高めることにより、その出力及び周波数動作特性を改善することができる。電子移動度は、電界の存在下で電子がどれだけすばやくその飽和速度まで加速されるかの基準である。高い電子移動度を有する半導体材料は、より低い電界でより多くの電流を駆動することができるので、電界が印加されたときにより速い応答時間が得られるため、典型的には好ましい。
米国特許第5,506,421号明細書
幾つかの実施形態により、金属−絶縁体−半導体電界効果トランジスタ(MISFET)は、第1の導電型の離間配置されたソース領域とドレイン領域とを内部に有する半導体層を含む。第1の導電型のチャネル領域が、ソース領域とドレイン領域との間に延びる。ゲートコンタクトが、チャネル領域の上にある。誘電体チャネル空乏層が、ゲートコンタクトとチャネル領域との間にある。この誘電体チャネル空乏層は、第1の導電型電荷キャリアと同じ極性を有する正味電荷をもたらす。
誘電体チャネル空乏層は、チャネル領域の隣接部分から第1の導電型電荷キャリアを空乏化させることができ、これにより、ゲートコンタクト電圧が閾値電圧を下回るときに、ドレイン漏れ電流が低い状態でMISFETをオフにすることを可能にする一方で、チャネル領域内の電子移動度を増大させるように、チャネル領域のドーパント濃度及び/又は厚さを増大させることが可能になる。誘電体チャネル空乏層は、代替的又は付加的に、MISFETの閾値を上昇させることができる(例えば、より高い正電圧に上げる)。
幾つかの他の実施形態において、MISFETは、炭化シリコンSiC層内に、離間配置されたn+ソース領域とn+ドレイン領域とを含む。n型チャネル領域が、ソース領域とドレイン領域との間に延びる。ゲートコンタクトが、チャネル領域上にある。Al23層が、ゲートコンタクトとチャネル領域との間にあり、ゲートコンタクトとソース領域との間の電圧電位がゼロであるときに、チャネル領域の少なくとも隣接部分から第1の導電型電荷キャリアを空乏化させる正味の負電荷をもたらす。
幾つかの他の実施形態において、MISFETを製造する方法は、半導体層内に、第1の導電型の離間配置されたソース領域とドレイン領域とを準備するステップを含む。第1の導電型の不純物原子を注入して、離間配置されたソース領域とドレイン領域との間のチャネル領域を形成する。誘電体チャネル空乏層が、チャネル領域上に形成される。ゲートコンタクトが、チャネル領域の上方の、誘電体チャネル空乏層上に形成される。この誘電体チャネル空乏層は、第1の導電型の電荷キャリアと同じ極性を有する正味電荷をもたらす。
幾つかの他の実施形態において、MISFETは、第1の導電型の離間配置されたソース領域とドレイン領域とを内部に有する炭化シリコンSiC層を含む。ゲートコンタクトが、ソース領域とドレイン領域との間のSiC層のチャネル領域上にある。空乏層が、ゲートコンタクトとSiC層との間に存在する。この空乏層は、第1の導電型の電荷キャリアと同じ極性を有する正味電荷を有する。
添付図面は、本発明のさらなる理解を提供するために含まれ、本出願に組み入れられ、かつその一部を構成するものであり、本発明の特定の実施形態を例証する。
本発明の幾つかの実施形態による、ドープされたチャネル領域上の誘電体チャネル空乏層を有する金属−絶縁体−半導体電界効果トランジスタ(MISFET)の断面図である。 本発明の幾つかの他の実施形態による、誘電体チャネル空乏層とドープされたチャネル領域との間に介在絶縁層を有するMISFETの断面図である。 本発明の幾つかの実施形態による、ゲートコンタクトとソース領域との間にゼロ電圧が存在するときに、ドープされたチャネル領域を空乏化し、ピンチオフする、誘電体チャネル空乏層を備えた図1のMISFETの断面図である。 図3のMISFETのドープされたチャネル領域にわたる深さで生じ得る電位分布の、ゲート電圧が閾値を下回る間、チャネル領域が空乏化され、ピンチオフされることを示すグラフである。 本発明の幾つかの実施形態による、チャネル領域にわたる狭い蓄積層を通る伝導を誘起するように閾値電圧がゲートコンタクトとソース領域との間に印加され、それにより、ドレインコンタクトを通って低電流が流れるようになった、図1のMISFETの断面図である。 図5のMISFETのドープされたチャネル領域にわたる深さで生じ得る電位分布の、狭い蓄積層がチャネル領域にわたって形成され、ドレインコンタクトを通って弱電流が流れることが可能になることを示すグラフである。 本発明の幾つかの実施形態による、チャネル領域の少なくとも大部分を通る伝導を誘起するように、閾値電圧より実質的に高い電圧が、ゲートコンタクトとソース領域との間に印加され、ドレインコンタクトを通って高電流が流れるようになった、図1のMISFETの断面図である。 図7のMISFETのドープされたチャネル領域にわたる深さで生じ得る電位分布の、蓄積層がチャネル領域にわたって形成され、ドレインコンタクトを通って高電流が流れることが可能になることを示すグラフである。 図1のMISFETにより与えることができるドレイン電流対ゲート電圧の動作特性のグラフである。 本発明の幾つかの実施形態による、図2のMISFETを製造するプロセスの一連の断面図である。 本発明の幾つかの実施形態による、図2のMISFETを製造するプロセスの一連の断面図である。 本発明の幾つかの実施形態による、図2のMISFETを製造するプロセスの一連の断面図である。 本発明の幾つかの実施形態による、図2のMISFETを製造するプロセスの一連の断面図である。 本発明の幾つかの実施形態による、SiC層のチャネル領域上の空乏層を有するMISFETの断面図である。
本発明は、本発明の実施形態が示された添付の図面を参照して、以下、より詳細に説明される。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具体化することができ、ここに述べられた実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が十分かつ完全なものとなるように、そして当業者に本発明の範囲を十分に伝えられるように提供される。図面において、層及び領域の大きさ及び相対的な大きさは、分かり易くするために誇張されている場合がある。ある要素又は層が別の要素又は層「の上にある」、「に接続される」又は「に結合される」ものとして言及されている場合、これは、直接、他の要素又は層の上にあり、接続され、若しくは結合されていることもあり、又は、介在する要素又は層が存在することもあることが理解されるであろう。対照的に、ある要素が別の要素又は層「の直接上にある」、「に直接接続される」又は「に直接結合される」ものとして言及されている場合、介在する要素又は層は存在しない。ここで用いられる場合、用語「及び/又は」は、関連付けられた列挙された項目のうちの1つ又はそれ以上のいずれか及びすべての組み合わせを含む。全体を通して、同様の番号は、同様の要素を指す。
第1及び第2のという用語が、ここでは、種々の領域、層及び/又は区域を説明するために用いられているが、これらの領域、層及び/又は区域は、これらの用語によって限定されるべきではないことが理解されるであろう。これらの用語は、1つの領域、層又は区域を別の領域、層又は区域と区別するために用いられているに過ぎない。したがって、本発明の教示から逸脱することなく、以下で論じられる第1の領域、層又は区域を、第2の領域、層又は区域と称することもでき、同様に、第2の領域、層又は区域を、第1の領域、層又は区域と称することもできる。
さらに、「下」又は「下部」又は「上」又は「上部」又は「横方向」又は「垂直方向」のような相対語は、ここでは、図に示されているときの1つの要素の別の要素に対する関係を説明するために用いることができる。相対語は、図に描かれた向きに加えて、異なる向きのデバイスを包含するように意図されることが理解されるであろう。例えば、図中のデバイスが回転された場合、他の要素の「下」側にあるものとして記述された要素は、他の要素の「上」側の向きになる。したがって、例示的な用語「下」は、図の具体的な向きに応じて、「下」及び「上」の両方の向きを含むことができる。同様に、図のうちの1つにおけるデバイスが回転された場合、他の要素の「下方」又は「真下」にあるものとして記述された要素は、他の要素の「上方」の向きになる。したがって、例示的な用語「下方」又は「真下」は、上方及び下方の両方の向きを含むことができる。
本発明の実施形態は、ここでは本発明の理想化された実施形態の概略図である断面図を参照して説明される。そのため、例えば、製造技術及び/又は公差の結果として、図の形状からの変形が予期される。したがって、本発明の実施形態は、ここで示された特定の領域の形状に限定されると解釈されるべきではなく、例えば製造加工の結果である、形状における偏差を含むものと解釈されるべきである。例えば、矩形として示された注入領域は、典型的には、丸みを帯びた又は湾曲した特徴を有しており、及び/又は、注入領域から非注入領域へと2成分で変化するのではなく、その縁部において注入濃度勾配を有する。同様に、注入により形成される埋め込み領域は、その埋め込み領域と、注入が行われる表面との間の領域内にある程度の注入をもたらすことがある。したがって、図中で示される領域は、本質的に概略的なものであり、それらの形状は、デバイスの領域の正確な形状を示すことを意図するものではなく、本発明の範囲を限定することを意図するものでもない。
ここで用いられる用語は、特定の実施形態を説明するためのものであり、本発明を限定することを意図するものではない。ここで用いられる場合、単数形の不定冠詞及び定冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていない限り、複数形も含むことが意図される。「含む」及び/又は「含んでいる」という用語は、本明細書において用いられる場合、言及した特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は成分の存在を指定するが、1つ又はそれ以上のその他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、成分、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除するものではないこともさらに理解されるであろう。
特段の断りのない限り、ここで用いられるすべての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。通常用いられる辞書で定義されているような用語は、関連のある技術分野の文脈内でのその用語の意味と矛盾しない意味を有するものと解釈されるべきであり、ここで明白にそのように定義されない限り、理想化された又は過度に形式的な意味合いで解釈されるものではないことが、さらに理解されるであろう。
本発明の種々の実施形態は、金属−絶縁体−半導体電界効果トランジスタ(MISFET)におけるチャネル領域の電子移動度を増大させることに関連して説明される。図1は、本発明の幾つかの実施形態により構成されたMISFET100の断面図である。図1を参照すると、MISFET100は、半導体層110を含む。半導体層110は、高純度半絶縁性(HPSI)4H−SiC基板とすることができる。SiC基板は、ノースカロライナ州ダラム所在のCree Inc.社から入手可能である。n+ソース領域112及びn+ドレイン領域114が、半導体層110内で離間配置される。ソース領域112とドレイン領域114との間に、n型チャネル領域116が延びる。チャネル領域116内のn型ドーパントの存在により、その電子移動度が増大され得る。
ゲートコンタクト130は、チャネル領域116の上方に位置合わせされ、部分的にソース領域112及びドレイン領域114の上に重なってもよい。誘電体層120は、ゲートコンタクト130を半導体層110から分離する。ソースコンタクト132は、ソース領域112に接触し、ドレインコンタクト134はドレイン領域114に接触する。本体コンタクト136は、半導体層110のゲートコンタクト130とは反対側の表面上にある。ソースコンタクト132、ドレインコンタクト134、及び/又は本体コンタクト136は、ニッケル又は別の適切な金属を含むことができる。MISFET100は、分離領域140a−b(例えば、浅いトレンチ分離領域)により、半導体層110上の隣接するデバイスから隔てられていてもよい。
チャネル領域116の電子移動度は、そのドーパント濃度を高めることにより、及び/又はチャネル厚(図2における垂直方向)を厚くすることにより増大させることが可能であり、これにより、そのチャネル抵抗を低下させ、それに対応してチャネル電流容量を増大させることができる。しかしながら、チャネルのドーピング及び/又はチャネル領域116の厚さを厚くすることにより達成することが可能な電気移動度の増大レベルは、MISFET100が、ゲートコンタクト130とソース領域112との間の電圧電位(VGS)が定められた閾値電圧を下回るときには非常に低い(好ましくはゼロ)ドレイン漏れ電流でオフにされなければならないという要件による制約を受けることがある。
本発明の幾つかの実施形態は、チャネル領域116に面する表面に沿って、ドープされたチャネル領域116における多数電荷キャリア(例えば、電子)と同じ極性を有し、それにより、ゲート・ソース間の電圧(VGS)がゼロであるときには、ドープされたチャネル領域116の少なくとも隣接部分の多数電荷キャリア(例えば、電子)を空乏化する、正味の固定電荷(例えば、図1における負電荷記号)を提供するように誘電体層120を構成することにより、改善された動作特性を有するようにMISFET100を製造することができるという、本認識から生じることができる。
誘電体層120(誘電体チャネル空乏層120と呼ばれる)内の固定電荷が、隣接するチャネル領域116から電荷キャリアを遠ざけるので、VGSが閾値電圧を下回るときにMISFET100はオフになることを可能にする一方で、ドープされたチャネル領域116における移動度がより高くなるように及び/又はチャネル電流容量が増大するようにするために、より高いn型ドーパント濃度を有し及び/又はより厚い厚さを有するようにチャネル領域116を作製することができる。隣接するチャネル領域116から電荷キャリアを空乏化させる誘電体チャネル空乏層120内の正味固定電荷を介してMISFET100の閾値電圧を上昇させるために、誘電体チャネル空乏層120を代替的に又は付加的に用いることができる。
誘電体チャネル空乏層120は、閾値電圧を下回るVGSの際にn型チャネル領域116の少なくとも隣接部分から電子を遠ざけることによって電子を空乏化させる固定負電荷をもたらす、Al23又はHfO2のような材料から形成することができる。例えば、Al23層を誘電体チャネル空乏層120として用いて、−6×1012cm-2の負の固定電荷密度をもたらすことができる。Al23より低いバンドギャップを有する、HfO2のような、負の固定電荷を有する別の誘電体材料を用いるのに比べて、Al23層120とSiC n型チャネル領域116との間のバンドギャップ差(バンド・オフセット)が大きいため、Al23層を誘電体チャネル空乏層120として用いることにより、チャネル領域116とゲートコンタクト130との間の漏れ電流を減少させることもできる。
誘電体チャネル空乏層120の材料及び厚さの選択は、チャネル領域116の隣接する単位面積内のドーパントにより生成される正味の電荷と少なくとも同じ大きさの単位面積当たりの正味の電荷を生成するように選ぶべきである。従って、例えば、以下の式1:
N_チャネル × n_チャネル≦Ng (式1)
により定義されるように、チャネル領域116のドーピング濃度と厚さの積は、誘電体チャネル空乏層120により与えられる負の固定電荷の量と等しいか又はそれより少なくなるべきである。
式1において、項「N_チャネル」は、チャネル領域116のn型ドーパントの濃度(例えば、cm-3)を表し、項「n_チャネル」は、チャネル領域116の厚さ(例えば、cm)を表し、項「Ng」は、誘電体チャネル空乏層120により与えられる負の固定電荷密度(cm-2)を表す。
幾つかの実施形態において、チャネル領域120は、約1×1016cm-3から約1×1018cm-3までのn型ドーパント濃度と、約0.1μmから約0.5×10-5μmまでの厚さとを有するものとすることができる。従って、式1に従うと、誘電体チャネル空乏層120の材料及び厚さは、約−1×1011cm-2から約−5×1013cm-2までの範囲の正味電荷密度を生じるように構成される。ソース領域及びドレイン領域の各々は、チャネル領域116のn型ドーパント濃度よりも大きいn型ドーパント濃度を有し、例えば、約1×1019cm-3から約1×1021cm-3までのn型ドーパント濃度を有することができる。
本発明の幾つかのさらに別の実施形態は、誘電体チャネル空乏層120とチャネル領域116との間に介在する絶縁層を設けることによって、チャネル領域116とゲートコンタクト130との間の漏れ電流をさらに減少させることができる、及び/又は、チャネル領域116を通る電子移動度をさらに増大させることができるという認識から生じることができる。図2は、本発明の幾つかの実施形態による、誘電体チャネル空乏層120とチャネル領域116との間に介在絶縁層210を有するMISFET200の断面図である。図2のMISFET200は、図1のMISFET100に類似した構造体を有するが、介在絶縁層210が付加されている。
図2を参照すると、介在絶縁層210は、誘電体チャネル空乏層120とチャネル領域116の間に設けられる。介在絶縁層210は、例えば100Å未満のように非常に薄くすべきであり、その結果、誘電体チャネル空乏層120によってもたらされる電荷がチャネル領域116に密接して配置され、チャネル領域116のより深い領域から電荷キャリアを空乏化することが可能になる。
介在絶縁層210は、例えば、n型チャネル領域116が形成される前又は形成された後のいずれかにSiC層を熱酸化することなどにより、SiO2から形成することができ、及び/又は、SiONから形成することができる。Al23チャネル空乏層120とSiC層110との間に比べると、SiO2介在絶縁層210とSiC層110との間には、より大きなバンド・オフセットが存在するので、Al23チャネル空乏層120とチャネル領域116との間にSi02介在絶縁層210を設けることにより、チャネル領域116とゲートコンタクト130との間の漏れ電流を減少させることができる。Si02介在絶縁層210は、電荷トラップ及び/又はそれらの間の界面に沿って電子移動度を減少させ得る他の望ましくない特性をもたらすことがある、チャネル領域116上にAl23チャネル空乏層120を直接形成することに比べると、付加的に又は代替的に、チャネル領域116の電子移動度を改善することができる。
本明細書において用いられる「p型」、「p+」、「n型」、及び「n+」は、同じ又は別の層又は基板の隣接する又は他の領域内に存在するキャリア濃度よりも高いキャリア濃度によって定められる領域を指す。本明細書においては、種々の実施形態は、半導体層上にn型チャネルとn+ソース領域とn+ドレイン領域とを含む、n型MISFETを背景として説明されているが、その他の幾つかの実施形態によれば、半導体層上にp型チャネルとp+ソース領域とp+ドレイン領域とを含む、p型MISFET構造体が提供される。p型MISFETの場合、誘電体チャネル空乏層120は、ゲートコンタクト130とソース領域112との間にゼロ電圧電位が存在するときには、チャネル領域116の少なくとも隣接部分の電荷キャリア(例えば、正孔)を空乏化する正の固定電荷を、チャネル領域に面する表面に沿って与えるように構成される。
ここで、図1に示されるMISFET100がオフ状態にあるとき、部分的にオン状態であるとき、及び完全にオン状態であるときに提供され得る種々の例示的な動作特性が、図3から図9を参照して説明される。図3−図9において、MISFET100は、0.5μmの厚さ及び−6×1012cm-2の固定電荷を有するAl23チャネル空乏層120と、6.5×1017cm-3のn型ドーピング濃度及び0.1μmの厚さ(ドーピング濃度と厚さの積は6.5×1012cm-2となる)のチャネル領域120とを有する。
図3は、ゲートコンタクト130とソースコンタクト132との間のゼロ電圧が存在し、かつゲートコンタクト130とドレインコンタクト134と本体コンタクト136とが電気的に接続されているときの図1のMISFET100の断面図である。図4は、図3のMISFETのドープされたチャネル領域にわたる深さで生じ得る電位のグラフである。図3及び図4を参照すると、Al23チャネル空乏層120内の固定負電荷は、チャネル領域116の電荷キャリアを0.5μmまで効果的に空乏化させ(空乏領域116’で示される)、従って、ピンチオフすることが観察される。従って、(存在するとしても)非常に僅かな電流しかドレインコンタクト134を通って流れないことになる。
図5は、ゲートコンタクト130とソースコンタクト132との間に12V(MISFET100に対する閾値電圧)が印加され、かつ、ソースコンタクト132と本体コンタクト136とが電気的に接続されているときの、図1のMISFET100の断面図である。図6は、図5のMISFETのドープされたチャネル領域にわたる深さで生じ得る電位のグラフである。図5及び図6を参照すると、VGS=12Vを印加すると、Al23チャネル空乏領域120によりもたらされる負電荷の多くがゲート電極130に反映されるので、空乏領域116’が、チャネル領域116の中央領域(図6における約0.32μmから約0.38μmまでの間)から退き、それにより、中央に位置する空乏化されていない電荷キャリア領域’’が形成されることが観察される。ソースコンタクト132と本体コンタクト136との間の電圧は図3に示される構成から変化しないので、チャネル領域116の下部に沿った空乏領域116’(図6における約0.38μmから約0.5μmまでの間)が残り、Al23チャネル空乏層120によりもたらされる負電荷のために、チャネル領域116の上部に沿った空乏領域116’(図6における約0μmから約0.32μmまでの間)が残る。従って、電流は、中央に位置する空乏化されていない電荷キャリア領域116’’を通ってドレインコンタクト134に流れることができる。
図7は、25Vがゲートコンタクト130とソースコンタクト132との間に印加され、かつソースコンタクト132と本体コンタクト136とが電気的に接続されているときの、図1のMISFET100の断面図である。図8は、図7のMISFETのドープされたチャネル領域にわたる深さで生じ得る電位のグラフである。図7及び図8を参照すると、Al23チャネル空乏層120によりもたらされる負電荷のさらに多くが、ゲート電極130に反映されるため、VGS=25Vを印加すると、空乏化されていない電荷キャリア領域116’’がチャネル領域116の表面まで上方に延びることが観察される。従って、はるかに高い電流が、空乏化されていない電荷キャリア領域116’’を通してドレインコンタクト134に流れることができる。
図9は、図1のMISFET100により与えることができるドレイン電流対ゲート電圧の動作特性のグラフである。図9を参照すると、MISFET100が図3に示されるように構成されるとき、ゲート電圧が約4Vに達するまで、ドレイン電流は実質的にゼロ(線分900)であり、チャネル領域116はピンチオフ状態である。ゲート電圧が4Vを上回って上昇すると、ゲート電圧が約16Vに達するまで、中央の空乏化されていない電荷キャリア領域116’’(例えば、図5に示される)を通るドレイン電流は徐々に増加する(線分910)。ゲート電圧が16Vを上回って上昇すると、空乏化されていない電荷キャリア領域116’’’(例えば、図7に示される)を通るドレイン電流は急速に増加する(線分920)。
図10−図13は、本発明の幾つかの実施形態による、図2のMISFETを製造するためのプロセスの一連の断面図である。図10を参照すると、SiC層110が設けられる。例えば窒素及び/又はリン原子を注入することによって、n型層1010がSiC層110内に形成される。n型層1010は、約1×1016cm-3から1×1018cm-3までの濃度、及び、約0.1μmから約0.5×10-5μmまでの深さで、n型ドーパントをSiC層110に注入することにより、チャネル領域116を形成する。
図11を参照すると、n型層1010の、チャネル領域116になる部分の上に、マスクパターン1012が形成される。さらに、n型ドーパントが約1×1019cm-3から約1×1021cm-3までのn型ドーパント濃度でSiC半導体層110の中に注入され、n+ソース領域112及びn+ドレイン領域114が形成される。次に、注入されたドーパントが約1300℃から約2000℃までの温度でアニールされ、チャネル領域116、ソース領域112、及びドレイン領域114が形成される。マスクパターン1012は、アニールの前又は後に除去することができる。
チャネル領域116に注入されるドーパントの深さ及び濃度は、後に形成される誘電体チャネル空乏層120によりもたらされる固定負電荷の量によって決まる。前述のように、チャネル領域116のドーピング濃度と厚さとの積は、誘電体チャネル空乏層120によりもたらされる固定負電荷の量に等しいか又はそれより少なくなるべきである。
図12を参照すると、絶縁層1014が、例えばSiC層110を熱酸化してSiO2の層を形成することによって、SiC層110にわたって形成される。前述のように、絶縁層1014は、100Å未満のように非常に薄くすべきであり、後に形成される誘電体チャネル空乏層120によりもたらされる電荷がチャネル領域116に緊密に配置され、チャネル領域116の深い領域からの電荷キャリアの空乏化を可能にする。例えば、Al23又はHfO2などの、固定負電荷をもたらす材料の誘電体層1016が、絶縁層1014にわたって形成される(例えば、原子層堆積及び/又は化学気相堆積によって)。
誘電体層1016を形成した後、後のプロセス・ステップを誘電体層1016の結晶化温度より下で行って、誘電体層1016の結晶化によるゲートコンタクト130とチャネル領域116との間の漏れ電流の増大を回避するべきである。例えば、Al23から誘電体層1016を形成する場合、Al23の結晶化を回避するために、後のプロセス・ステップを約850℃より下で行うべきである。
図13を参照すると、絶縁層1014及び誘電体層1016は、湿式又は乾式エッチング・プロセスなどによってパターン形成され、それぞれ、介在絶縁層210及び誘電体チャネル空乏層1016を形成する。例えば、ニッケル又は他の適切な金属の1つ又はそれ以上の層を誘電体チャネル空乏層1016上に堆積させ、次いでパターン化することによって、ゲートコンタクト130、ソースコンタクト132、及びドレインコンタクト134が形成される。例えば、ニッケル又は他の適切な金属の層を堆積させることによって、SiC層110の反対側の表面上に、本体コンタクト136が形成される。
図14は、本発明の幾つかの実施形態に従って構成されたMISFET1400の別の実施形態の断面図である。図14を参照すると、MISFET1400は、高純度半絶縁性(HPSI)4H−SiC基板とすることができるSiC半導体層1410を含む。ソース領域1412及びドレイン領域1414が、半導体層1410の表面に沿って離間配置される。ゲートコンタクト1430は、ソース領域1412とドレイン領域1414との間のチャネル領域の上に位置合せされる。誘電体チャネル空乏層1420は、ゲートコンタクト1430を半導体層1410から隔てる。ソースコンタクト1432はソース領域1412に接触し、ドレインコンタクト1434はドレイン領域1414に接触する。本体コンタクト1436は、半導体層1410の、ゲートコンタクト1430とは反対側の表面上にある。コンタクト1432、1434、及び1436は、ニッケル又は他の適切な金属を含むことができる。MISFET1400は、分離領域1440a−b(例えば、浅いトレンチ分離領域)により半導体層1410上の隣接デバイスから分離することができる。
空乏層1420は、ソース領域1412とドレイン領域1414との間のチャネル領域内の多数電荷キャリア(例えば、電子)と同じ極性を有する正味の固定電荷(例えば、図1における負電荷記号)をもたらし、それにより、VGSがゼロであるときには、チャネル領域の少なくとも隣接部分から多数キャリアを空乏化させる。空乏層1420内の固定電荷が電荷キャリアを隣接するチャネル領域から遠ざけるので、MISFET1400の閾値電圧を増大させることができる。
GSが閾値電圧を下回る場合に、ドープされたn型チャネル領域の少なくとも隣接部分から電子を遠ざけることによって電子を空乏化させる固定負電荷をもたらす、Al23又はHfO2のような材料から、空乏層1420を形成することができる。例えば、Al23層を空乏層1420として用いて、−6×1012cm-2の負の固定電荷密度をもたらすことができる。また、負の固定電荷を有し、Al23よりも小さいバンドギャップを有する、HfO2のような別の誘電体材料を用いるのに比べると、Al23層と半導体層1410との間のバンドギャップ差(バンド・オフセット)が大きいため、Al23層を空乏層1420として用いることにより、チャネル領域とゲートコンタクト1430の間の漏れ電流を減らすこともできる。空乏層1420の材料及び厚さの選択は、式1に関して前述したような、チャネル領域116の隣接する単位面積内のドーパントにより生成される正味電荷と少なくとも同じ大きさの単位面積当たりの正味電荷を生成するように選ぶべきである。
図面及び明細書において、本発明の典型的な好ましい実施形態が開示されており、特定の用語が使用されているが、それらは、一般的かつ説明的な意味合いで用いられているに過ぎず、限定を目的とするものではなく、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲において述べられる。
100、200、1400:金属−絶縁体−半導体電界効果トランジスタ(MISFET)
110、1410:半導体層
112、1412:ソース領域
114、1414:ドレイン領域
116:チャネル領域
116’:空乏領域
116’’、116’’’:空乏化されていない電荷キャリア領域
120、1420:誘電体チャネル空乏層
130、1430:ゲートコンタクト
132、1432:ソースコンタクト
134、1434:ドレインコンタクト
136、1436:本体コンタクト
140a−b、1440a−b:分離領域
210:介在絶縁層
900、910、920:線分
1010:n型層
1012:マスクパターン
1014:絶縁層
1016:誘電体層

Claims (23)

  1. 第1の導電型の離間配置されたソース領域とドレイン領域とを内部に有する半導体層と、
    前記半導体層内の前記ソース領域と前記ドレイン領域との間に延びる前記第1の導電型のチャネル領域と、
    前記チャネル領域上のゲートコンタクトと、
    前記ゲートコンタクトと前記チャネル領域との間にあり、前記第1の導電型の電荷キャリアと同じ極性を有する正味電荷をもたらす誘電体チャネル空乏層と、
    を含むことを特徴とする、金属−絶縁体−半導体電界効果トランジスタ(MISFET)。
  2. 前記誘電体チャネル空乏層は、前記ゲートコンタクトと前記ソース領域との間の電圧電位がゼロであるとき、前記チャネル領域の隣接部分から前記第1の導電型の電荷キャリアを空乏化させる材料を含むことを特徴とする、請求項1に記載のMISFET。
  3. 前記半導体層は炭化シリコンSiCを含み、
    前記チャネル領域はn型領域であり、前記ソース及びドレイン領域はn+領域であり、
    前記誘電体チャネル空乏層はAl23を含む、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のMISFET。
  4. 前記半導体層は炭化シリコンSiCを含み、
    前記チャネル領域はn型領域であり、前記ソース及びドレイン領域はn+領域であり、
    前記誘電体チャネル空乏層はHfO2を含む、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のMISFET。
  5. 前記誘電体チャネル空乏層の材料及び厚さは、前記チャネル領域内の前記第1の導電型の電荷キャリアにより生成される正味電荷と少なくとも同じ大きさの単位面積当たりの正味電荷を生成するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のMISFET。
  6. 前記誘電体チャネル空乏層によりもたらされる前記正味電荷は、前記チャネル領域内の第1の導電型ドーパントの濃度と前記チャネル領域の厚さの積と少なくとも同じ大きさであることを特徴とする、請求項5に記載のMISFET。
  7. 前記チャネル領域は、約1×1016cm-3から約1×1018cm-3までのn型ドーパント濃度と、約0.1μmから約0.5×10-5μmまでの厚さとを有することを特徴とする、請求項1に記載のMISFET。
  8. 前記誘電体チャネル空乏層の材料と厚さの組み合わせは、約−1×1011cm-2から約−5×1013cm-2までの電荷密度を生成することを特徴とする、請求項7に記載のMISFET。
  9. 前記ソース領域及び前記ドレイン領域の各々は、約1×1019cm-3から約1×1021cm-3までのn型ドーパント濃度を有することを特徴とする、請求項7に記載のMISFET。
  10. 前記誘電体チャネル空乏層と前記チャネル領域との間の介在絶縁層をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のMISFET。
  11. 前記介在絶縁層は、100Å未満の厚さを有するSiO2及び/又はSiONの層を含むことを特徴とする、請求項10に記載のMISFET。
  12. 炭化シリコンSiC層内の離間配置されたn+ソース領域及びn+ドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域との間に延びるn型チャネル領域と、
    前記チャネル領域上のゲートコンタクトと、
    前記ゲートコンタクトと前記チャネル領域との間にあり、前記ゲートコンタクトと前記ソース領域との間の電圧電位がゼロであるときに、前記チャネル領域の少なくとも隣接部分からn型電荷キャリアを空乏化させる正味負電荷をもたらすAl23層と、
    を含むことを特徴とする金属−絶縁体−半導体電界効果トランジスタ(MISFET)。
  13. 前記チャネル領域は、約1×1016cm-3から約1×1018cm-3までのn型ドーパント濃度と、約0.1μmから約0.5×10-5μmまでの厚さとを有することを特徴とする、請求項12に記載のMISFET。
  14. 前記ソース領域及び前記ドレイン領域の各々は、約1×1019cm-3から約1×1021cm-3までのn型ドーパント濃度を有することを特徴とする、請求項13に記載のMISFET。
  15. 前記Al23層と前記チャネル領域との間に100Å未満の厚さを有するSiO2及び/又はSiONの層をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載のMISFET。
  16. 金属−絶縁体−半導体電界効果トランジスタ(MISFET)を製造する方法であって、
    半導体層内に第1の導電型の離間配置されたソース領域とドレイン領域とを準備するステップと、
    前記半導体層内の前記離間配置されたソース領域とドレイン領域との間に延びる、前記第1の導電型の不純物原子を有するチャネル領域を準備するステップと、
    前記チャネル領域上に誘電体チャネル空乏層を形成するステップと、
    前記チャネル領域の上方の、前記第1の導電型の電荷キャリアと同じ極性を有する正味電荷をもたらす前記誘電体チャネル空乏層上に、ゲートコンタクトを形成するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  17. 前記チャネル領域は、約1×1016cm-3から約1×1018cm-3までの濃度、及び、約0.1μmから約0.5×10-5μmまでの厚さでn型ドーパントを注入することにより、前記半導体層内に形成されることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 前記チャネル領域上に前記誘電体チャネル空乏層を形成する前に、約1300℃から約2000℃までの温度で、前記チャネル領域を形成するように注入された前記第1の導電型の不純物原子をアニールするステップをさらに含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  19. 前記ソース領域及び前記ドレイン領域は炭化シリコンSiC層内のn+領域であり、
    前記チャネル領域はn型領域として形成され、
    前記誘電体チャネル空乏層を形成するステップは、前記SiC層の前記チャネル領域上にAl23を堆積させるステップを含む、
    ことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  20. 前記誘電体チャネル空乏層を形成する前に、前記チャネル領域上に100Å未満の厚さを有するSiO2及び/又はSiONの層を形成するステップをさらに含み、前記SiO2及び/又はSiONの層は、前記誘電体チャネル空乏層と前記チャネル領域との間にあることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  21. 第1の導電型の離間配置されたソース領域とドレイン領域とを内部に有する炭化シリコンSiC層と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記SiC層のチャネル領域上のゲートコンタクトと、
    前記第1の導電型の電荷キャリアと同じ極性の正味電荷を有する、前記ゲートコンタクトと前記SiC層との間の空乏層と、
    を含むことを特徴とする金属−絶縁体−半導体電界効果トランジスタ(MISFET)。
  22. 前記空乏層は、前記ゲートコンタクトと前記ソース領域との間の電圧電位がゼロであるときに、前記チャネル領域の隣接部分から前記第1の導電型の電荷キャリアを空乏化させる固定電荷を有する材料を含むことを特徴とする、請求項21に記載のMISFET。
  23. 前記空乏層の材料及び厚さは、前記ゲートコンタクトと前記ソース領域との間の電圧電位がゼロであるときに、前記チャネル領域内の前記第1の導電型の電荷キャリアにより生成される正味電荷と少なくとも同じ大きさの単位面積当たりの正味電荷を生成するように構成されることを特徴とする、請求項22に記載のMISFET。
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