JP2013502766A - プリコーディング行列コードブックグループを生成する方法及び装置 - Google Patents

プリコーディング行列コードブックグループを生成する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

プリコーディング行列コードブックグループを生成する方法及び装置を提供する。この方法は、チャネル行列セットを生成するステップと、性能パラメータ行列を生成するステップと、プリコーディング行列コードブックグループを生成するステップとを有し、生成された性能パラメータ行列に基づき、通信システムの性能パラメータに対する全てのプリコーディング行列の寄与に従って、プリコーディング行列の共通組(ユニバーサルセット)内のプリコーディング行列を順序付けることで、前記プリコーディング行列コードブックグループとして、順序付けられたプリコーディング行列ユニバーサルセットを取得する。マルチアンテナ通信システム用のプリコーディング行列指定方法、マルチアンテナ通信システム用のデータ伝送方法、並びに、その基地局及び移動局も提供される。

Description

本出願は、概して無線通信システムに関し、特に、マルチアンテナ通信システム用のプリコーディング行列コードブックグループを生成する方法及び装置、マルチアンテナ通信システムのプリコーディング行列を指定する方法、マルチアンテナ通信システムのデータ伝送方法、並びにマルチアンテナ通信システムの基地局及び移動局に関する。
これまで、無線通信システムは急速に発展してきた。伝統的な第2世代移動通信システムであるグローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications;GSM(登録商標))は、汎用パケット無線システム(General Packet Radio Service;GPRS)及びエッジ(Enhanced Data Rates for GMS Evolution;EDGE)へと継続的に進化し、システムのデータ伝送容量を大いに向上させている。例えば広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access;WCDMA)及びCDMA2000などの、より高い伝送速度を備えた第3世代移動通信システムが、世界中の多くの国及び地域で、商用利用され始めるよう配備されている。セル方式通信技術の開発中に、例えば無線LAN(Wireless Local Area Network;WLAN)及びワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access;WiMAX)技術など、その他の無線アクセス技術が急速に開発されてきている。さらに、第4世代移動通信システムに向かうIEEE802.16m技術、第3世代パートナーシッププロジェクト・ロングタームエボリューション(3GPP LTE)技術、第3世代パートナーシッププロジェクト・ロングタームエボリューション−アドバンスト(3GPP LTE−Advanced)技術が、研究開発段階に入っている。
MIMO(Multi-input Multi-output)用のマルチアンテナシステムは、並列データストリーム伝送に対応することが可能なことにより、スループットの大きな向上を提供することができ、学術研究及び実用システムにおいて、ますます多くの注目を集めている。一般に、マルチアンテナ伝送では、並列データストリームは別々に、順方向誤り訂正を用いた符号化を受け、そして、符号化されたコードワードが1つ以上の伝送レイヤ上にマッピングされる。符号化されたワードを複数の伝送レイヤ上にマッピングするため、コーダからのシリアルデータ出力がそれぞれのレイヤの並列データに変換される。1つの伝送でシステムによってサポートされる全レイヤの数は、システムのランク(Rank)とも呼ばれる。
一般に、マルチアンテナシステムによってサポートされる伝送レイヤの数すなわちランクは、マルチアンテナシステムの物理的なアンテナの数より少ないか等しいかである。複数のレイヤ上のデータを複数のアンテナ上のデータに変換する処理は、信号の“プリコーディング”と呼ばれている。特に、複数のレイヤ上のデータを複数のアンテナ上のデータへと線形処理によって変換する処理は、信号の“線形(リニア)プリコーディング”と呼ばれている。例えばLTEシステム及びWiMAXシステムなどの既存の無線通信システムにおいては、システムの計算の複雑性及びシグナリング制御の複雑性における制約のため、システムのために前もって或る一定数のプリコーディング行列を設計しておく必要がある。プリコーディング行列のセット(組)は、プリコーディング行列コードブックと呼ばれ、プリコーディング行列コードブック内のプリコーディング行列の数はプリコーディング行列コードブックのサイズと呼ばれる。マルチアンテナシステムにおいて、例えばスループットなどのシステムの性能指数は、プリコーディング行列と、プリコーディング行列コードブックのサイズ及びプリコーディング行列コードブックの要素とによって直接的に影響される。故に、システムのスループットを最大化するためには、プリコーディング行列コードブックのサイズ及びプリコーディング行列コードブックのプリコーディング行列要素を含めて、マルチアンテナシステムのプリコーディング行列コードブックを設計する必要がある。
以下、本発明の幾つかの態様についての基本的な理解を提供するよう、本発明の概要を述べる。理解されるように、この概要は本発明を網羅的に要約したものではない。また、本発明の重大あるいは重要な部分を特定することも、本発明の範囲を限定することも意図していない。この概要は単に、後述する詳細な説明への前置きとして、一部の概念を簡略化して提示しようとするものである。
本発明の一態様によれば、マルチアンテナ通信システム用のプリコーディング行列コードブックグループを生成する方法が提供される。当該方法は:N個のチャネル行列を含むチャネル行列セットを生成するチャネル行列セット生成ステップであり、Nは1より大きい整数であり、各チャネル行列が1つのチャネルインスタンスに対応する、チャネル行列セット生成ステップと;前記チャネル行列セットと、M個のプリコーディング行列を含むプリコーディング行列コレクションとに基づいて、M×Nの性能パラメータ行列TPを生成する性能パラメータ行列生成ステップであり、Mは正の整数であり、該性能パラメータ行列TPの各行が、同一のプリコーディング行列に関連する前記通信システムの性能パラメータの値を表し、該性能パラメータ行列の各列が、同一のチャネル行列に関連する前記性能パラメータの値を表す、性能パラメータ行列生成ステップと;前記性能パラメータ行列に基づき、前記プリコーディング行列コレクション内のプリコーディング行列を、各プリコーディング行列による前記通信システムの前記性能パラメータへの寄与に従って順序付けることで、前記プリコーディング行列コードブックグループとして、順序付けられたプリコーディング行列コレクションを取得する、プリコーディング行列コードブックグループ生成ステップと;を含む。
本発明の他の一態様によれば、マルチアンテナ通信システム用のプリコーディング行列を指定する方法が提供される。マルチアンテナ通信システムは少なくとも1つの基地局と少なくとも1つの移動局とを含む。当該方法は:前記基地局によって、前記移動局から受信した信号の情報に従って、前記基地局に格納された少なくとも1つのプリコーディング行列コードブックグループから、前記基地局と前記移動局との間での通信に指定されるべきプリコーディング行列を選択するプリコーディング行列選択ステップであり、各プリコーディング行列コードブックグループが前記通信システムの1つの伝送レイヤに対応する、プリコーディング行列選択ステップと;選択されたプリコーディング行列に基づいて、該選択されたプリコーディング行列を指し示す情報を含んだダウンリンクシグナリングを生成するダウンリンクシグナリング生成ステップと;生成されたダウンリンクシグナリングを前記移動局に送信するダウンリンクシグナリング送信ステップと;を含み、各プリコーディング行列コードブックグループ内の全てのプリコーディング行列は、Mは正の整数であるとして、M個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列による前記通信システムの性能パラメータへの寄与に従って順序付けられ、前記プリコーディング行列コードブックグループにおいて、Kは整数且つ1<K≦Mであるとして、前記通信システムの前記性能パラメータに対して1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、前記通信システムの前記性能パラメータに対してそれぞれ1番からK番目に大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成する。
本発明の他の一態様によれば、マルチアンテナ通信システム用のデータ伝送方法が提供される。マルチアンテナ通信システムは少なくとも1つの基地局と少なくとも1つの移動局とを含む。当該方法は:前記移動局によって、前記基地局からのダウンリンクシグナリングを受信するダウンリンクシグナリング受信ステップであり、前記ダウンリンクシグナリングは、前記基地局によって指定された、前記基地局と前記移動局との間での通信に使用されるべきプリコーディング行列、を指し示す情報を含む、ダウンリンクシグナリング受信ステップと;前記移動局に格納された少なくとも1つのプリコーディング行列コードブックグループから、前記プリコーディング行列を指し示す前記情報に従ったプリコーディング行列を取得するプリコーディング行列取得ステップであり、各プリコーディング行列コードブックグループが前記通信システムの1つの伝送レイヤに対応する、プリコーディング行列取得ステップと;取得されたプリコーディング行列を用いて、前記基地局に送信すべきデータをプリコードするプリコーディングステップと;を含み、各プリコーディング行列コードブックグループ内の全てのプリコーディング行列は、Mは正の整数であるとして、M個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列による前記通信システムの性能パラメータへの寄与に従って順序付けられ、前記プリコーディング行列コードブックグループにおいて、Kは整数且つ1<K≦Mであるとして、前記通信システムの前記性能パラメータに対して1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、前記通信システムの前記性能パラメータに対してそれぞれ1番からK番目に大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成する。
本発明の他の一態様によれば、マルチアンテナ通信システム用のプリコーディング行列コードブックグループを生成する装置が提供される。当該装置は:N個のチャネル行列を含むチャネル行列セットを生成するように構成されたチャネル行列セット生成ユニットであり、Nは1より大きい整数であり、各チャネル行列が1つのチャネルインスタンスに対応する、チャネル行列セット生成ユニットと;前記チャネル行列セットと、M個のプリコーディング行列を含むプリコーディング行列コレクションとに基づいて、M×Nの性能パラメータ行列TPを生成するように構成された性能パラメータ行列生成ユニットであり、Mは正の整数であり、該性能パラメータ行列TPの各行が、同一のプリコーディング行列に関連する前記通信システムの性能パラメータの値を表し、該性能パラメータ行列の各列が、同一のチャネル行列に関連する前記性能パラメータの値を表す、性能パラメータ行列生成ユニットと;前記性能パラメータ行列に基づき、前記プリコーディング行列コレクション内のプリコーディング行列を、各プリコーディング行列による前記通信システムの前記性能パラメータへの寄与に従って順序付けることで、前記プリコーディング行列コードブックグループとして、順序付けられたプリコーディング行列コレクションを取得するように構成されたプリコーディング行列コードブックグループ生成ユニットと;を含む。
本発明の他の一態様によれば、マルチアンテナ通信システム用の基地局が提供される。マルチアンテナ通信システムは当該基地局と少なくとも1つの移動局とを含む。当該基地局は:少なくとも1つのプリコーディング行列コードブックグループを格納するように構成された格納ユニットであり、各プリコーディング行列コードブックグループが前記通信システムの1つの伝送レイヤに対応する、格納ユニットと;前記移動局から受信した信号の情報に従って、前記格納ユニットに格納された前記プリコーディング行列コードブックグループから、当該基地局と前記移動局との間での通信に指定されるべきプリコーディング行列を選択するように構成されたプリコーディング行列選択ユニットと;選択されたプリコーディング行列に基づいて、該選択されたプリコーディング行列を指し示す情報を含んだダウンリンクシグナリングを生成するように構成されたダウンリンクシグナリング生成ユニットと;生成されたダウンリンクシグナリングを前記移動局に送信するように構成されたダウンリンクシグナリング送信ユニットと;を含み、各プリコーディング行列コードブックグループ内の全てのプリコーディング行列は、Mは正の整数であるとして、M個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列による前記通信システムの性能パラメータへの寄与に従って順序付けられ、前記プリコーディング行列コードブックグループにおいて、Kは整数且つ1<K≦Mであるとして、前記通信システムの前記性能パラメータに対して1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、前記通信システムの前記性能パラメータに対してそれぞれ1番からK番目に大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成する。
本発明の他の一態様によれば、マルチアンテナ通信システム用の移動局が提供される。マルチアンテナ通信システムは当該移動局と少なくとも1つの基地局とを含む。当該移動局は:少なくとも1つのプリコーディング行列コードブックグループを格納するように構成された格納ユニットであり、各プリコーディング行列コードブックグループが前記通信システムの1つの伝送レイヤに対応する、格納ユニットと;前記基地局からのダウンリンクシグナリングを受信するように構成されたダウンリンクシグナリング受信ユニットであり、前記ダウンリンクシグナリングは、前記基地局によって指定された、前記基地局と当該移動局との間での通信に使用されるべきプリコーディング行列、を指し示す情報を含む、ダウンリンクシグナリング受信ユニットと;前記格納ユニットに格納された前記プリコーディング行列コードブックグループから、前記プリコーディング行列を指し示す前記情報に従ったプリコーディング行列を取得するように構成されたプリコーディング行列取得ユニットと;取得されたプリコーディング行列を用いて、前記基地局に送信すべきデータをプリコードするように構成されたプリコーディングユニットと;を含み、各プリコーディング行列コードブックグループ内の全てのプリコーディング行列は、Mは正の整数であるとして、M個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列による前記通信システムの性能パラメータへの寄与に従って順序付けられ、前記プリコーディング行列コードブックグループにおいて、Kは整数且つ1<K≦Mであるとして、前記通信システムの前記性能パラメータに対して1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、前記通信システムの前記性能パラメータに対してそれぞれ1番からK番目に大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成する。
本発明の他の一態様によれば、記憶媒体が提供される。当該記憶媒体は、機械読み取り可能プログラムコードを含んでいる。該プログラムコードは、情報処理装置上で実行されるとき、本発明に係る上述の方法のうちの1つ以上を該情報処理装置が実行することを可能にする。
本発明の他の一態様によれば、プログラムが提供される。当該プログラムは、機械実行可能命令を含んでいる。該命令は、情報処理装置上で実行されるとき、本発明に係る上述の方法のうちの1つ以上を該情報処理装置が実行することを可能にする。
本発明に係る方法及び装置により生成されるプリコーディング行列コードブックグループは、ネスティング(入れ子)機能を有する。移動局及び基地局は、システムの信号対雑音比(SNR)の状況に応じて、システムの性能パラメータを最大にすることが可能な最適なプリコーディング行列を選択することができる。
また、基地局から移動局に伝送されるダウンリンクシグナリングは、プリコーディング行列を指し示す情報と、プリコーディング行列数割当て解を指し示す情報とを含み、プリコーディング行列全体を含む必要がない。故に、通信オーバーヘッドが最小化される。
また、基地局及び移動局においては、各ランクに関して、最大サイズを有する1つのプリコーディング行列コードブックのみが保有され、故に、記憶空間が大いに節減される。
以下の、図面を参照しての、本発明の好適実施形態の詳細な説明により、上述及びその他の利点が更に明らかになるであろう。
本発明の上述及びその他の目的、特徴及び利点は、以下に与えられる説明を図面とともに参照することによって、より十分に理解されるであろう。全ての図において、同一あるいは同様の構成要素は、同一あるいは類似の参照符号によって指し示される。
本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る性能パラメータ行列生成ステップを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループ生成ステップを示すフローチャートである。 本発明の他の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する方法を示すフローチャートである。 本発明の他の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックを指定する方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列選択ステップを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るデータ伝送方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列取得ステップを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する装置を示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係る性能パラメータ行列生成ユニットを示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループ生成ユニットを示す模式的なブロック図である。 本発明の他の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する装置を示す模式的なブロック図である。 本発明の他の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する装置を示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係る基地局を示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列選択ユニットを示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係る移動局を示す模式的なブロック図である。 本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列取得ユニットを示す模式的なブロック図である。 本発明の実施形態に係る方法及び装置を実現することが可能なコンピュータを示す模式的なブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る典型的な実施形態を説明する。明瞭さ及び簡潔さのため、以下の説明では、実際の実施形態の全ての機能は説明しない。しかしながら、理解されるべきことには、開発者の具体的な目的を達成するよう、例えば、実施形態によって変化しそうなシステム及びサービスに関連する制約を満たすよう、実施形態の展開中に、実施形態に特有の数多くの決定が為される。また、理解されるように、開発は非常に複雑で時間を消費するものとなり得るものの、開発はこの教示の恩恵を受ける当業者にとっての通常の業務に過ぎない。
なお、不要な詳細事項によって本発明が不明瞭にならないよう、本発明に係る解決策に密接に関連する装置構造及び/又は処理工程のみを図に示し、本発明に密接に関連しないその他の細部は省略することとする。
プリコーディング行列コレクション
プリコーディング行列コードブックは、1つ以上のプリコーディング行列によって形成される。故に、プリコーディング行列コードブック及びプリコーディング行列コードブックグループを設計する状況は、複数のプリコーディング行列のコレクション(収集物)が存在し、該コレクションから、プリコーディング行列コードブック及びプリコーディング行列コードブックグループを生成するためのプリコーディング行列が選択され得る状況である。当業者に理解されるように、設計条件を満足するプリコーディング行列の収集は、様々な既存技術を用いて達成され得る。
本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列の収集の一例を以下にて説明する。プリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列は、[1,1,・・・,1;x11,x12,・・・,x1q;x21,x22,・・・,x2q;・・・,・・・,・・・;xp1,xp2,・・・,xpq]なる形態を有する。ただし、pは整数且つ1≦p≦Pであり、qは整数且つ1≦q≦Qであり、Pは通信システムの送信アンテナの数を表し、Qは通信システムのランクを表す。上述のように、1つの伝送でシステムによってサポートされる全レイヤの数は、システムのランクとしても知られている。当業者に理解されるように、ここで与えられるプリコーディング行列コレクションは、単なる一例であり、本発明を限定することを意図したものではない。その他の形態のプリコーディング行列コレクションも、プリコーディング行列コードブック及びプリコーディング行列コードブックグループを生成するためのプリコーディング行列を提供するために使用され得る。
説明を容易にするため、以下では、4アンテナシステムを例にとって、本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列コレクションの形成を説明する。このようなシステムにおいて、システムによってサポートされるレイヤの数は1、2、3又は4とすることができ、すなわち、ランクは1、2、3又は4であり得る。
一例として、ランクが1であるとき、プリコーディング行列pは、[1;x11;x21;x31]なる形態を有する。例えば、プリコーディング行列コレクションは、この形態を満たす以下の種類のプリコーディング行列のうちの1つ以上によって形成されることができる。
DFT(離散フーリエ変換)行例から、各プリコーディング行列が該DFT行列の1つの列に対応する4つのプリコーディング行列を取得することができる。
アダマール行列から、各プリコーディング行列が該アダマール行列の1つの列に対応する4つのプリコーディング行列を取得することができる。
また、x11、x21及びx31はQPSK配置点(コンステレーションポイント)、8PSK配置点、16PSK配置点、又は、より多くの次元を有するPSK配置点とすることができる。
例えば、x11、x21、x31がQPSK配置点である場合、上記形態を満たした取得可能なプリコーディング行列の総数は4×4×4=64である。
他の一例では、x11、x21、x31が8PSK配置点である場合、上記形態を満たした取得可能なプリコーディング行列の総数は8×8×8=512である。
他の一例として、x11、x21、x31が16PSK配置点である場合、上記形態を満たした取得可能なプリコーディング行列の総数は16×16×16=4096である。
当然ながら、Rank=1を有するその他の形態のプリコーディング行列も存在し得る。
システムの要求に従って、上述のプリコーディング行列の1つ、幾つか、若しくは全ての形態、又はそれらの電力正規化行列が、Rank=1のプリコーディング行列のコレクションとして使用され得る。
他の一例として、Rank=2のとき、プリコーディング行列pは、[1 1;x1112;x2122;x3132]なる形態を有する。同様に、プリコーディング行列コレクションは、以下の種類のプリコーディング行列のうちの1つ以上によって形成されることができる。また、一例として、pはユニタリ行列、すなわち、αをスカラーとしてp×p=αIである。
DFT行例から、各プリコーディング行列が該DFT行列から選択された2つの列に対応する6つのプリコーディング行列を取得することができる。
アダマール行列から、各プリコーディング行列が該アダマール行列から選択された2つの列に対応する6つのプリコーディング行列を取得することができる。
また、プリコーディング行列内のx111221223132はQPSK配置点、8PSK配置点、16PSK配置点、又は、より多くの次元を有するPSK配置点とすることができる。
例えば、x111221223132がQPSK配置点である場合、上記形態を満たした取得可能なプリコーディング行列の総数は288である。
他の一例では、x111221223132が8PSK配置点である場合、上記形態を満たした取得可能なプリコーディング行列の総数は5376である。
他の一例として、x111221223132が16PSK配置点である場合、上記形態を満たした取得可能なプリコーディング行列の総数は92160である。
当然ながら、Rank=2を有するその他の形態のプリコーディング行列も存在し得る。
システムの要求に従って、上述のプリコーディング行列の1つ、幾つか、若しくは全ての形態、又はそれらの電力正規化行列が、Rank=2のプリコーディング行列のコレクションとして使用され得る。
Rank=3の場合及びRank=4の場合も上述の状況と同様であり、ここでは詳細に説明しない。
例えば、2アンテナシステム、8アンテナシステム、又はより多くのアンテナを備えたシステムなど、その他のアンテナ構成の場合にプリコーディング行列コレクションを形成する処理は、上述の4アンテナシステムでプリコーディング行列コレクションを形成する処理と同様であり、ここでは詳細に説明しない。
以下では説明を容易にするため、既存あるいは形成されたプリコーディング行列コレクションがPであり、PはM個の要素を有し、各要素はPであり、M及びmは正の整数且つ1≦m≦Mである、と仮定する。
プリコーディング行列コードブックグループを生成する方法
続いて、図面を参照して、本発明の実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する方法を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する方法のフローチャートを示している。図1に示す方法においては、先ずチャネル行列のセット(組)が生成され、その後、形成された性能パラメータ行列に基づいて、プリコーディング行列コードブックグループが生成される。
ステップS110にて、チャネル行列セットH=[H,H,H,・・・,H]が生成される。ただし、Nは2以上の整数である。各チャネル行列H(1≦n≦N)が1つのチャネルインスタンスに対応する。チャネルのランダム性のため、チャネル行列セットH内の要素の数Nは、チャネルの統計的な特性を反映するのに十分な大きさにされるべきである。
当業者に理解されるように、チャネル行列セットは、ここでは説明しない様々な手法で生成されることができる。以下では、4送信アンテナ−4受信アンテナシステムを例にとって、チャネル行列セットの幾つかの一般的な形態を説明する。
例えば、独立レイリーフェージング(Rayleigh fading)チャネルの場合、回ごとに生成されるチャネルインスタンスは、4行及び4列を有する4×4行列であり、この行列内の要素は、複素ガウス分布に従った互いに相関しない信号である。
他の一例として、送信アンテナと受信アンテナとの間の相関を考慮する場合、相関行列がRであると仮定すると、回ごとに生成されるチャネルインスタンスは、H=unvec(R1/2×vec(H))と表すことができる。ただし、Hは、ランダムに生成されるレイリーフェージングチャネルインスタンスであり、vec(H)は、行列Hの複数の列ベクトルを順次に1つの1次元列ベクトルに配列することを意味し、unvec処理はvec処理の逆の処理である。
当然ながら、ここでは詳細に説明しないが、その他の統計特性を有するその他の形態のチャネル行列、及び対応するその生成方法も存在し得る。
ステップS120にて、性能パラメータ行列TPが生成される。例えば、M個のプリコーディング行列を含んだ、既存あるいは形成されたプリコーディング行列コレクションP(コレクションP内の各要素はPであり、M及びmは正整数且つ1≦m≦Mである)が用いられ、且つ、N個のチャネル行列を含んだ、生成されたチャネル行列セットHが使用される。斯くして、ステップS120にて、プリコーディング行列コレクションとチャネル行列セットとに基づいて、M行及びN列を有する性能パラメータ行列TPが生成される。性能パラメータ行列TPの各行は、同一のプリコーディング行列に関する性能パラメータの値を表し、各列は、同一のチャネル行列に関する性能パラメータの値を表す。
図2は、本発明の一実施形態に係る性能パラメータ行列生成ステップのフローチャートを示している。この実施形態においては、説明を容易にするため、性能パラメータの一例としてシステムのスループットを用いる。当業者に理解されるように、要求に応じて、例えばシステムの相互情報など、その他の適当な性能パラメータも使用され得る。
図2に示すように、本発明の一実施形態に係る性能パラメータ行列を生成する方法において、先ずステップS210にて、システムの信号対干渉雑音比(Signal to Interference and Noise Ratio;SINR)が決定される。ここで、システムが動作するSINRは、例えば0dB、5dB又は10dBなどの点とし得る。当然ながら、ここでは詳細に説明しないが、その他の動作SNR点及びその他の統計分布特性も存在し得る。
そしてステップS220にて、帰納的(posteriori)信号対雑音比(SNR)ベクトルが計算される。プリコーディング行列コレクションP内の各プリコーディング行列に対応する帰納的SNRベクトルが、チャネル行列セットH内の各チャネル行列に対応する各チャネルインスタンスに関して、SINRに基づいて計算され、M×Nの帰納的SNRベクトルが取得される。帰納的SNRベクトルは、当業者によって、様々な既存の手法を用いて計算されることができる。例として、帰納的SNRベクトルを計算する幾つかの方法を以下にて説明する。
単一のシステム動作SNRに関して、それの正規化された雑音電力σを仮定すると、プリコーディング行列P(1≦m≦M)に関して、
MMSEアルゴリズムを用いるとき、Hの帰納的SNRベクトルは:
SNRpost,n,m=1./diag(σ・[σ・I+(H(H)]−1) (式1)
であり、
ZFアルゴリズムを用いるとき、Hの帰納的SNRベクトルは:
SNRpost,n,m=1./diag(σ・[(H(H)]−1) (式2)
である。
上記アルゴリズムにおいて、SNRpost,n,mは列ベクトルであり、その次元数はプリコーディング行列Pの列数に等しい。
当然ながら、例えば最尤復号法などのその他の復号手法も存在する。ここでは詳細に説明しないが、如何なる復号手法も、復号化された帰納的SNRベクトルに対応することになる。
ステップS230にて、帰納的SNRベクトルがスループットの値に変換される。従来技術の異なる定義又は異なるアルゴリズムに従って、システムのスループットの異なる値が得られ得る。
例えば、シャノン(Shannon)の公式:
C=log(1+SNR) (式3)
を用いることによって、シャノン限界によって表されるシステムスループットを得ることができる。
他の一例として、システムでQAM変調及び最尤復号法が使用されるとき、変調方式に対応する相互情報を、数値計算法又はテーブルルックアップ法によって得ることができ、システムのスループットの値を該相互情報によって表すことが可能である。
他の一例として、システムでQAM変調及びMax−Log−MAP復号法が使用されるとき、変調方式に対応する相互情報を、数値計算法又はテーブルルックアップ法によって得ることができ、システムのスループットの値を該相互情報によって表すことが可能である。
他の一例として、システムの各MCS(Modulation and Coding Scheme)のリンクレベルのブロック誤り率性能が知られているとき、システムの各MCSのブロック誤り率性能を、システムの該MCSのリンクレベルのスループット率性能に変換して、テーブルルックアップ法によってシステムのスループットの値を得ることができる。
ここでは詳細に説明しないが、当然ながら、帰納的信号対雑音比ベクトルをシステムのスループットの値にマッピングあるいは計算するその他のマッピング法又は計算法も存在する。
その後の使用を容易にするため、ステップS240にて、スループットの全ての値が、各行が同一のプリコーディング行列に関連するスループットの値を表し且つ各列が同一のチャネル行列に関連するスループットの値を表すM×Nのスループット行列TPへと配列される。該スループット行列TPの各要素は、該要素がある行に関連付けられたプリコーディング行列が、該要素がある列に関連付けられたチャネル行列に対応するチャネルインスタンスの下で使用されるときのシステムのスループットの値を表す。当然ながら、計算された帰納的SNRベクトルは、ステップS220でこのような行列に配列されることができ、その場合、ステップS230で計算されるシステムのスループットの値は、ステップS240における配列処理を必要とせずに、直接的に行列形式に配列されることが可能である。
以上にて、図2を参照して本発明の一実施形態に係る性能パラメータ行列生成ステップを説明した。図1を再び参照するに、ステップS130にて、プリコーディング行列コードブックグループが生成される。プリコーディング行列コードブックコレクション内の複数のプリコーディング行列が、性能パラメータ行列TPに基づいて、且つ各プリコーディング行列によって為されるシステムの性能パラメータへの寄与に従って順序付けられ、それにより、プリコーディング行列コードブックグループとして、順序付けられたプリコーディング行列コレクションが得られる。ここで、システムの性能パラメータへの寄与が大きいほど、システムによって得られる性能が良好であり、その逆もまた然りである。例えば、性能パラメータがスループットであるとき、スループットへの寄与が大きいほど、システムによって得られるスループットが高くなり、その逆もまた然りである。
本発明の目的のうちの1つは、以下のようなプリコーディング行列コードブックグループを生成することである:プリコーディング行列コードブックグループにおいて、順序付けられたプリコーディング行列コレクションのうち、システムの性能パラメータに1番大きい寄与を為すプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、且つ、Kは整数且つ1<K≦Mとして、システムの性能パラメータにそれぞれ1番目からK番目までの大きい寄与を為すK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成する。この特徴を有するプリコーディング行列コードブックグループは、ネスティング(入れ子)機能を有すると言われる。
図3は、本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループ生成ステップのフローチャートを示している。ステップS310からステップS3M0にて、異なる複数のレベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセス(部分処理)が順次実行されて、最終的なプリコーディング行列コードブックグループが生成される。理解されるように、プリコーディング行列コレクション内のプリコーディング行列が、通信システムの性能パラメータへの、各プリコーディング行列によって為される寄与に従って順序付けられるとき、順序付けられたプリコーディング行列コードブックグループがネスティング機能を有することを可能にするために、プリコーディング行列を寄与の降順又は昇順に並べ替えることができる。
各要素がPmであり、M及びmが正整数且つ1≦m≦Mである、M個の要素を有するプリコーディング行列コレクションが存在する、あるいはそれを形成すると仮定する。また、M×Nの性能パラメータ行列TPが生成され、各行が同一のプリコーディング行列に関連する性能パラメータの値を表し、各列が同一のチャネル行列に関連する性能パラメータの値を表すと仮定する。
行列削除モード
本発明の一実施形態によれば、プリコーディング行列コレクション内のプリコーディング行列は、通信システムの性能パラメータに対して各プリコーディング行列によって為される寄与に従って、以下の手法によって順序付けられる:性能パラメータ行列TP上で第1レベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを実行し、通信システムの性能パラメータに対して1番小さい寄与を為すプリコーディング行列を決定する;第2レベルから第Mレベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを順次実行し、通信システムの性能パラメータに対してそれぞれ2番目からM番目に小さい寄与を為すM−1個のプリコーディング行列を決定する;そして、各プリコーディング行列によって為される性能パラメータへの寄与に従って、プリコーディング行列コレクション内の全てのプリコーディング行列を順序付けることで、順序付けられたプリコーディング行列コレクションを得る。
K行及びL列を有する性能パラメータ行列Aを仮定するに、行列Aに対して以下の処理が行われる:行列Aの各列の最大値a、すなわち、a=max(A(:,l))、1≦l≦Lを取得する;L個の最大値を足し合わせる、すなわち、tp(A)=sum(a)。この開示において、この処理を、行列Aについての性能パラメータ値取得処理として定義する。
次に、本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列順序付けサブプロセスの処理を実行することについて説明する。
性能パラメータ行列TPを第1レベル性能パラメータ行列TPと見なし、第1レベルプリコーディング行列順序付けサブプロセスは:
(1)iは整数且つ1≦i≦Mとして、第1レベル性能パラメータ行列TPのi番目の行を削除し、(M−1)×Nの性能パラメータ行列TP1iを取得するステップ;
(2)性能パラメータ行列TP1iの各列の最大値を足し合わせ、すなわち、性能パラメータ行列TP1iについて性能パラメータ取得処理を実行し、性能パラメータ行列TP1iの性能パラメータ値としての値を取得するステップ;
(3)回ごとに性能パラメータ行列TPの異なる行を削除してステップ(1)及び(2)をM回、反復的に実行し、性能パラメータ行列TP1iのM個の性能パラメータ値を取得するステップ;
(4)1≦x≦Mとして、M個の性能パラメータ値のうちの最大のものに対応する削除された行が、第1レベル性能パラメータ行列TPのx番目の行であると仮定するに、プリコーディング行列コレクション内の、x番目の行に関連付けられたプリコーディング行列を、システムの性能パラメータに対して1番小さい寄与を為すプリコーディング行列として決定するステップ;及び
(5)第1レベル性能パラメータ行列TPからx番目の行を削除し、第2レベル性能パラメータ行列TPとして(M−1)×Nの性能パラメータ行列を取得するステップ;
を含む。
第2レベル性能パラメータ行列TP上で、第2レベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセス(そのステップ群は第1レベルプリコーディング行列順序付けサブプロセスのステップ群と実質的に同じである)が実行され、システムの性能パラメータに対して2番目に小さい寄与を為すプリコーディング行列が決定されるとともに、第3レベル性能パラメータ行列TPとして(M−2)×Nの性能パラメータ行列が取得される。第2レベルプリコーディング行列順序付けサブプロセスのステップ群は、第2レベル性能パラメータ行列TPの行数が第1レベル性能パラメータ行列TPの行数より1つだけ少なく、それ故に、計算時間及び行列の行数に僅かな差が存在することを除いて、第1レベルプリコーディング行列順序付けサブプロセスのステップ群と実質的に同じである。
同じようにして、第3レベルプリコーディング行列順序付けサブプロセス乃至第Mレベルプリコーディング行列順序付けサブプロセスがそれぞれ実行され、それぞれ、システムの性能パラメータに対して3番目乃至M番目に小さい寄与を為すプリコーディング行列が決定される。
そして、プリコーディング行列コレクションP内のM個のプリコーディング行列を、システムの性能パラメータに対する寄与に従って順序付け、プリコーディング行列コードブックグループとして、順序付けられたプリコーディング行列セットを得ることができる。斯くして形成されたプリコーディング行列コードブックグループには、全部でM個のプリコーディング行列コードブックが存在する。それらのコードブックの要素数は、それぞれ、1、2、3、・・・、M−1、Mである。また、得られるプリコーディング行列コードブックグループはネスティング機能を有する。
換言すれば、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブック内のプリコーディング行列の各々は、K+1個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックの要素である。逆に、K+1行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブック内には、K行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックに属さないプリコーディング行列が1つだけ存在する。最大サイズを有するプリコーディング行列コードブックがCであると仮定すると、プリコーディング行列コードブックCはM個のプリコーディング行列、すなわち、プリコーディング行列コレクション内の全てのプリコーディング行列を有する。
プリコーディング行列コレクションP内のプリコーディング行列が、システムの性能パラメータに対して為される寄与の降順に配列されると仮定すると、プリコーディング行列コードブックグループにおいて、1つのプリコーディング行列を有するプリコーディング行列コードブックが、プリコーディング行列コードブックCのうちの最初のプリコーディング行列で形成され;2つのプリコーディング行列を有するプリコーディング行列コードブックが、プリコーディング行列コードブックCのうちの最初の2つのプリコーディング行列で形成され;且つk個のプリコーディング行列を有するプリコーディング行列コードブックが、プリコーディング行列コードブックCのうちの最初のk個のプリコーディング行列で形成される。プリコーディング行列コレクションP内のプリコーディング行列が、システムの性能パラメータに対して為される寄与の昇順に配列されるときにも、ここでは詳細に説明しないが、状況は上述と同様である。
行列追加モード
本発明の他の一実施形態によれば、プリコーディング行列コレクション内のプリコーディング行列は、通信システムの性能パラメータに対して各プリコーディング行列によって為される寄与に従って、以下の手法によって順序付けられる:性能パラメータ行列TP上で第1レベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを実行し、通信システムの性能パラメータに対して1番大きい寄与を為すプリコーディング行列を決定する;第2レベルから第Mレベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを順次実行し、通信システムの性能パラメータに対してそれぞれ2番目からM番目に大きい寄与を為すM−1個のプリコーディング行列を決定する;そして、各プリコーディング行列によって為される通信システムの性能パラメータへの寄与に従って、プリコーディング行列コレクション内のプリコーディング行列を順序付けることで、順序付けられたプリコーディング行列コレクションを得る。
次に、本発明の他の一実施形態に係るプリコーディング行列順序付けサブプロセスの処理を実行することについて説明する。
やはり性能パラメータ行列TPを第1レベル性能パラメータ行列TPと見なすと、第1レベルプリコーディング行列順序付けサブプロセスは:
(1)iは整数且つ1≦i≦Mとして、第1レベル性能パラメータ行列TPのi番目の行を用いて、1×Nの性能パラメータ行列TP1iを形成するステップ;
(2)性能パラメータ行列TP1iの各列の最大値を足し合わせ、すなわち、性能パラメータ行列TP1iについて性能パラメータ値取得処理を実行し、性能パラメータ行列TP1iの性能パラメータ値としての値を取得するステップ;
(3)回ごとに性能パラメータ行列TPの異なる行を選択してステップ(1)及び(2)をM回、反復的に実行し、性能パラメータ行列TP1iのM個の性能パラメータ値を取得するステップ;
(4)1≦x≦Mとして、M個の性能パラメータ値のうちの最大のものに対応する選択された行が、第1レベル性能パラメータ行列TPのx番目の行(性能パラメータ行列TPとして表す)であると仮定するに、プリコーディング行列コレクション内の、x番目の行に関連付けられたプリコーディング行列を、システムの性能パラメータに対して1番大きい寄与を為すプリコーディング行列として決定するステップであり、該プリコーディング行列が、1つの要素を有するプリコーディング行列コードブックを形成するステップ;及び
(5)第1レベル性能パラメータ行列TPからx番目の行を削除し、第2レベル性能パラメータ行列TPとして(M−1)×Nの性能パラメータ行列を取得するステップ;
を含む。
第2レベル性能パラメータ行列TP上で、第2レベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスが実行される。第2レベルプリコーディング行列順序付けサブプロセスは:
(1)iは整数且つ1≦i≦M−1として、第2レベル性能パラメータ行列TPのi番目の行と、システムの性能パラメータに対して1番大きい寄与を為すプリコーディング行列に関連付けられた、性能パラメータ行列TPの行(すなわち、性能パラメータ行列TP)とを結合し、2×Nの性能パラメータ行列TP2iを形成するステップ;
(2)性能パラメータ行列TP2iの各列の最大値を足し合わせ、すなわち、性能パラメータ行列TP2iについて性能パラメータ値取得処理を実行し、性能パラメータ行列TP2iの性能パラメータ値としての値を取得するステップ;
(3)回ごとに性能パラメータ行列TPの異なる行を選択してステップ(1)及び(2)をM−1回、反復的に実行し、性能パラメータ行列TP2iのM−1個の性能パラメータ値を取得するステップ;
(4)1≦x≦Mとして、M個の性能パラメータ値のうちの最大のものに対応する選択された行が、第2レベル性能パラメータ行列TPのx番目の行であると仮定するに、プリコーディング行列コレクション内の、x番目の行に関連付けられたプリコーディング行列を、システムの性能パラメータに対して2番目に大きい寄与を為すプリコーディング行列として決定するステップ;及び
(5)第2レベル性能パラメータ行列TPからx番目の行を削除し、第3レベル性能パラメータ行列TPとして(M−2)×Nの性能パラメータ行列を取得するステップ;
を含む。
同じようにして、第3レベルプリコーディング行列順序付けサブプロセス乃至第Mレベルプリコーディング行列順序付けサブプロセスがそれぞれ実行され、システムの性能パラメータに対して3番目乃至M番目に大きい寄与を為すプリコーディング行列が決定される。
第kレベル(1≦k≦M)のプリコーディング行列順序付けサブプロセスにおいては、ステップ(1)にて、iは整数且つ1≦i≦M+1−kとして、性能パラメータ行列のi番目の行が、この第kレベルサブプロセスの前に削除されたk−1個の行と結合され、k×Nの性能パラメータ行列TPkiが形成される。k=1のとき、これは第1レベルサブプロセスであり、消去された行はないので、ステップ(1)にて、第1レベル性能パラメータ行列TPのi番目の行は、0個の行と結合されて、1×Nの性能パラメータ行列を形成する。
そして、プリコーディング行列コレクションPのM個のプリコーディング行列を、システムの性能パラメータに対する寄与に従って順序付け、プリコーディング行列コードブックグループとして、順序付けられたプリコーディング行列セットを得ることができる。斯くして形成されたプリコーディング行列コードブックグループには、全部でM個のプリコーディング行列コードブックが存在する。それらのコードブックの要素数は、それぞれ、1、2、3、・・・、M−1、Mである。また、得られるプリコーディング行列コードブックグループはネスティング機能を有する。
図4及び図5は、本発明の他の実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する方法のフローチャートを示している。これらの実施形態は、図1に示した実施形態と実質的に同じであり、図1に示した実施形態との相違は、これらの実施形態におけるプリコーディング行列コードブックグループを生成する方法は、性能パラメータ行列生成ステップの前に、電力正規化ステップを更に含むことである。電力正規化ステップは、図4に示すように、チャネル行列セット生成ステップの前に配置されてもよいし、図5に示すように、チャネル行列セット生成ステップの後且つ性能パラメータ行列生成ステップの前に配置されてもよい。これらの実施形態に係る電力正規化ステップにおいては、プリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列を、主対角線上の要素が完全には同じでない対角行列である電力正規化行列を用いて、電力正規化することができる。他の例では、プリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列を、主対角線上の要素が同じ対角行列である電力正規化行列を用いて、電力正規化してもよい。
プリコーディング行列コードブックグループの適用方法
本発明の実施形態に係る方法に従って生成されるプリコーディング行列コードブックグループの適用について以下にて説明する。
1つの通信特性として、無線通信システムにおいては、低めのSNR領域にいるユーザは、より低いランク値を有するプリコーディング行列を選択する可能性が高く、高めのSNR領域にいるユーザは、より高いランク値を有するプリコーディング行列を選択する可能性が高い。
従って、無線通信システムにおいて、低めのSNR領域にいるユーザは、低めのランク値に関する、より大きいサイズのプリコーディング行列コードブックと、高めのランク値に関する、より小さいサイズのプリコーディング行列コードブックとを必要とし、高めのSNR領域にいるユーザは、低めのランク値に関する、より小さいサイズのプリコーディング行列コードブックと、高めのランク値に関する、より大きいサイズのプリコーディング行列コードブックとを必要とする。
本発明の発明者は、SNRと、通信システムのそれぞれの伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数との間に、例えば表1に示すような、上述の通信特性を反映する或る一定の対応関係が存在することを見出した。表1においては、全てのランクの下でのプリコーディング行列の総数が56であると仮定している。
Figure 2013502766

表1からわかるように、異なるSNRの下では、異なるランク(Rank)値に関するプリコーディング行列の数の分布が完全に異なっている。上述の通信特性に起因して、例えば、SNRが非常に低いとき、全てのプリコーディング行列がRank=1に分配されている。SNRの増大に伴い、一部のプリコーディング行列がRank=2及びRank=3に分配され始め、Rank=1に分配されるプリコーディング行列が少なくなる。SNR=3dBのとき、全てのプリコーディング行列がRank=2及びRank=3に分配されており、Rank=1及びRank=4に分配されるプリコーディング行列は存在しない。SNRの更なる増大に伴い、Rank=2に分配されるプリコーディング行列は次第に少なくなり、Rank=3に分配されるプリコーディング行列が次第に多くなる。SNR=11dBのとき以降、1つのプリコーディング行列(従来技術において、これは恒等行列である)がRank=4に発生する。SNRの更なる増大に伴い、Rank=2のプリコーディング行列は次第に少なくなり、SNRが16dBのとき、Rank=2のプリコーディング行列の数はゼロになる。同時に、全てのプリコーディング行列がRank=3及びRank=4に分配される。Rank=4のときには1つのプリコーディング行列しか存在しないので、SNRが更に増大しても[0,0,55,1]なる分布は変化しない。
以上の分析を通じて、実際のシステムでは、SNRが変化するときに様々なランクでのプリコーディング行列の分配が変化することがわかる。しかしながら、従来技術においては通常、SNRを考慮することなく、例えば[16,16,20,1]なる分配などの固定分配方式が使用されている。例えば、Rank=3のとき、基地局は移動局に、20行列内の何れの1つが該移動局によって使用されるべきかを通知する。これは明らかに、最適な割当てではない。
無線通信システムにおいて、本発明の実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する方法によって生成されるプリコーディング行列コードブックグループのネスティング機能は、上述の問題を解決するために利用されることが可能である。例えば、アップリンクの送信機すなわち移動局は、各Rank値に関して、最大サイズを有するプリコーディング行列コードブックを保有するのみである。本発明に係るプリコーディング行列コードブックのネスティング機能により、記憶空間が大いに節減される。
ここでは、移動局及び基地局の双方が、異なる複数の伝送レイヤに関して、本発明の実施形態に係る方法を用いて生成されるプリコーディング行列コードブックグループを格納すると仮定する。各プリコーディング行列コードブックグループ内の全てのプリコーディング行列が、Mは正の整数であるとして、M行列のサイズを有するプリコーディング行列コレクションの各プリコーディング行列によって為される通信システムの性能パラメータに対する寄与に従って順序付けられ;プリコーディング行列コードブックグループにおいて、通信システムの性能パラメータに対して1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、Kは整数且つ1<K≦Mとして、通信システムの性能パラメータに対してそれぞれ1番目乃至K番目に大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成する。
さらに、説明を容易にするため、基地局及び移動局に格納されるプリコーディング行列コードブックグループのプリコーディング行列は、システムの性能パラメータ(例えば、スループット又は相互情報など)に対して各プリコーディング行列によって為される寄与の降順に配列されると仮定する。すなわち、プリコーディング行列コードブックグループ内の最初の行列は、システムの性能パラメータに対して最大の寄与を為し、プリコーディング行列コードブックグループ内の最後の行列は、システムの性能パラメータに対して最小の寄与を為す。
図6は、本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列を指定する方法のフローチャートを示している。この方法は、少なくとも1つの基地局と少なくとも1つの移動局とを含むマルチアンテナ通信システム内で使用されることが可能である。
図6に示すように、ステップS610にて、プリコーディング行列選択ステップが実行される。基地局が、移動局から受信した信号の情報に従って、基地局に格納されたプリコーディング行列コードブックグループから、基地局と移動局との間での通信のために指定されるべきプリコーディング行列を選択する。
ステップS620にて、ダウンリンクシグナリング生成ステップが実行される。基地局が、選択したプリコーディング行列に基づいて、選択したプリコーディング行列を指し示す情報を含むダウンリンクシグナリングを生成する。
次に、ステップS630にて、ダウンリンクシグナリング送信ステップが実行され、生成されたダウンリンクシグナリングが移動局に送信される。
図7は、本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列選択ステップのフローチャートを示している。
図7に示すように、ステップS710にて、基地局が、受信した信号のSNRに従って、基地局に格納されたプリコーディング行列数割当てテーブルから、SNRに対応するプリコーディング行列数割当て解を選択する。プリコーディング行列数割当てテーブルは、SNRと、システムの各伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数との間の対応関係を含んでいる。
ステップS720にて、基地局が、選択したプリコーディング行列数割当て解に従って、各伝送レイヤに対応するそれぞれのプリコーディング行列コードブックグループから、伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数と同じサイズを有するプリコーディング行列コードブックを選択する。
次に、ステップS730にて、基地局が、選択したプリコーディング行列コードブック内のプリコーディング行列で形成されるプリコーディング行列セットから、移動局と基地局との間での通信に使用される現在のチャネルの性能パラメータを最大にすることを可能にするプリコーディング行列を選択する。一例として、性能パラメータはスループットとし得る。移動局と基地局との間での通信に使用される現在のチャネルの性能パラメータを最大にすることを可能にするプリコーディング行列を選択することには、ここでは詳細に説明しないが、何らかの既存の手法が当業者によって使用され得る。
また、本発明の一実施形態によれば、ダウンリンクシグナリング生成ステップは更に:選択されたプリコーディング行列数割当て解を指し示す情報と、選択されたプリコーディング行列を指し示す情報とを、ダウンリンクシグナリング上に伝えることを含む。
図8は、本発明の一実施形態に係るデータ伝送方法のフローチャートを示している。この方法は、少なくとも1つの基地局と少なくとも1つの移動局とを含むマルチアンテナ通信システム内で使用されることが可能である。
図8に示すように、ステップS810にて、ダウンリンクシグナリング受信ステップが実行される。移動局が基地局からダウンリンクシグナリングを受信する。ダウンリンクシグナリングは、基地局によって指定された、基地局と移動局との間での通信に使用されるプリコーディング行列を指し示す情報を含む。
ステップS820にて、プリコーディング行列取得ステップが実行される。移動局が、移動局に格納されたプリコーディング行列コードブックグループから、プリコーディング行列を指し示す上記情報に従ったプリコーディング行列を取得する。
ステップS830にて、プリコーディングステップが実行される。移動局が、取得したプリコーディング行列を用いて、基地局に送信すべきデータをプリコードする。
斯くして、移動局から基地局にデータを送信することができる。
さらに、移動局によって受信されるダウンリンクシグナリングはまた、通信システムの各伝送レイヤに割り当てられるプリコーディング行列の数を提示するプリコーディング行列数割当て解を指し示す情報を含んでいてもよい。
図9は、本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列取得ステップのフローチャートを示している。
図9に示すように、ステップS910にて、移動局が、移動局に格納されたプリコーディング行列数割当てテーブルから、プリコーディング行列数割当て解を指し示す情報に従ったプリコーディング行列数割当て解を取得する。プリコーディング行列数割当てテーブルは、SNRと通信システムの各伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数との間の対応関係を含んでいる。
ステップS920にて、移動局が、取得したプリコーディング行列数割当て解に従って、各伝送レイヤに対応するそれぞれのプリコーディング行列コードブックグループから、その伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数と同じサイズを有するプリコーディング行列コードブックを選択する。
ステップS930にて、移動局が、選択したプリコーディング行列コードブック内のプリコーディング行列で形成されるプリコーディング行列セットから、基地局によって指定されたプリコーディング行列を指し示す情報に従ったプリコーディング行列を取得する。
以下、具体的な例に関して、本発明の実施形態に係るプリコーディング行列を指定する方法及びデータ伝送方法を説明する。
先ず、本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列を指定する方法の適用環境として、本発明の実施形態に係る方法に従って生成されたプリコーディング行列コレクションに加えて、プリコーディング行列数割当てテーブルも基地局及び移動局に格納される。以下の表2及び表3は、プリコーディング行列数割当てテーブルの2つの例である。表2及び表3において、各列は、或る1つの異なるSNRの下での異なる複数のランクに対するプリコーディング行列の数の割当て解を示している。表内のインデックスは、各列の割当て解を指し示すために使用される。テーブルクエリを実行するとき、SNRに合致する割当て解、又はSNRに最も適した割当て解が、表2又は表3から選択される。
Figure 2013502766
Figure 2013502766

以下、表2を例にとって、4送信アンテナシステムにおける本発明の実施形態に従った、基地局によってプリコーディング行列を指定する方法、及び移動局によって実行されるデータ伝送方法を説明する。
表2に示すように、Rank=1の場合、プリコーディング行列の数の最大値は56であり、Rank=2の場合、プリコーディング行列の数の最大値は48であり、Rank=3の場合、プリコーディング行列の数の最大値は51であり、Rank=4の場合、プリコーディング行列は恒等行列である。
故に、少なくとも56個のプリコーディング行列を含んだRank=1用のプリコーディング行列コードブックグループと、少なくとも48個のプリコーディング行列を含んだRank=2用のプリコーディング行列コードブックグループと、少なくとも51個のプリコーディング行列を含んだRank=3用のプリコーディング行列コードブックグループと、Rank=4用の恒等行列とが、基地局に格納される。
移動局がアップリンクデータ伝送を開始するとき、基地局は、以下のように、移動局から受信した信号の情報に従って、基地局と移動局との間での通信に使用される該移動局用のプリコーディング行列を指定する。
(1)基地局は、当該基地局が受信した移動局からの信号のSNRに従って、例えばインデックス0101がある列など、表2内の列を選択する。この列内の割当て解には、Rank=1の4個のプリコーディング行列、Rank=2の48個のプリコーディング行列、Rank=3の4個のプリコーディング行列が存在し、Rank=4のプリコーディング行列は存在しない。
(2)基地局は、Rank=1用のプリコーディング行列コードブックグループから最初の4個のプリコーディング行列を選択してRank=1用のプリコーディング行列コードブックを形成し、Rank=2用のプリコーディング行列コードブックグループから最初の48個のプリコーディング行列を選択してRank=2用のプリコーディング行列コードブックを形成し、且つRank=3用のプリコーディング行列コードブックグループから最初の4個のプリコーディング行列を選択してRank=3用のプリコーディング行列コードブックを形成する。Rank=4用のコードブックはヌルセットである。
(3)Rank=1,2,3及び4用それぞれのプリコーディング行列コードブックによって形成されるプリコーディング行列コードブックセット内には、全部で56個のプリコーディング行列が存在する。基地局は、これら56個のプリコーディング行列から、現在のチャネルの性能パラメータを最大にすることが可能なプリコーディング行列を選択する。そのプリコーディング行列が上述の56個のプリコーディング行列のうちの9番目のプリコーディング行列である、すなわち、そのプリコーディング行列のシリアル番号が1001であると仮定する。
(4)基地局は、ダウンリンクシグナリングによって、プリコーディング行列数割当て解を指し示す情報、すなわち、表2内のインデックス値0101と、プリコーディング行列を指し示す情報、すなわち、プリコーディング行列のシリアル番号1001とを、移動局に送信する。
移動局は、以下のように、基地局からのダウンリンクシグナリングを受信し、且つ、基地局によって指定されたプリコーディング行列を該ダウンリンクシグナリングから取得してデータ伝送を実行する。
(1)移動局は、ダウンリンクシグナリングから、プリコーディング行列数割当てテーブル内のインデックス値0101と、プリコーディング行列のシリアル番号1001とを取得する。
(2)移動局は、移動局に格納されたプリコーディング行列数割当てテーブルから、0101なるインデックス値を有するプリコーディング行列割当て解を選択する。その割当て解には、Rank=1の4個のプリコーディング行列、Rank=2の48個のプリコーディング行列、Rank=3の4個のプリコーディング行列、及びRank=4の0個のプリコーディング行列が存在する。
(3)移動局は、Rank=1用のプリコーディング行列コードブックグループから最初の4個のプリコーディング行列を選択してRank=1用のプリコーディング行列コードブックを形成し、Rank=2用のプリコーディング行列コードブックグループから最初の48個のプリコーディング行列を選択してRank=2用のプリコーディング行列コードブックを形成し、且つRank=3用のプリコーディング行列コードブックグループから最初の4個のプリコーディング行列を選択してRank=3用のプリコーディング行列コードブックを形成する。Rank=4用のコードブックはヌルセットである。
(4)Rank=1,2,3及び4用それぞれのプリコーディング行列コードブックによって形成されるプリコーディング行列コードブックセット内には、全部で56個のプリコーディング行列が存在する。移動局は、これら56個のプリコーディング行列から、シリアル番号1001のプリコーディング行列、すなわち、9番目のプリコーディング行列を、現在使用すべきプリコーディング行列として選択する。
(5)移動局は、選択したプリコーディング行列を用いて、送信すべきデータをプリコードする。
斯くして、移動局は、指定されたプリコーディング行列を用いて、基地局とのデータ伝送を実行することができる。
なお、実際の適用に応じて、基地局と移動局との間でプリコーディング行列コードブックセットを決定する処理は低速処理となる場合があり、データ伝送ごとにプリコーディング行列を更新する必要はない。
プリコーディング行列コードブックグループを生成する装置
以下、本発明の実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する装置を、図面を参照しながら説明する。
図10は、本発明の一実施形態に係る、マルチアンテナ通信システム用のプリコーディング行列コードブックグループを生成する装置の模式ブロック図を示している。図10に示すように、マルチアンテナ通信システム用のプリコーディング行列コードブックグループを生成する装置(プリコーディング行列コードブックグループを生成する装置と略記する)1000は、チャネル行列セット生成ユニット1010、性能パラメータ行列生成ユニット1020、及びプリコーディング行列コードブックグループ生成ユニット1030を含んでいる。
本発明の一実施形態によれば、チャネル行列セット生成ユニット1010は、N個のチャネル行列を含むチャネル行列セットを生成するように構成される。ただし、Nは2以上の整数であり、チャネル行列の各々が1つのチャネルインスタンスに対応する。
実施形態によれば、性能パラメータ行列生成ユニット1020は、チャネル行列セットと、M個のプリコーディング行列を含むプリコーディング行列コレクションとに基づいて、M×Nの性能パラメータ行列TPを生成するように構成される。ただし、Mは正の整数であり、性能パラメータ行列TPの各行は、同一のプリコーディング行列に関連する性能パラメータの値を表し、性能パラメータ行列TPの各列は、同一のチャネル行列に関連する性能パラメータの値を表す。
実施形態によれば、プリコーディング行列コードブックグループ生成ユニット1030は、性能パラメータ行列TPに基づき、通信システムの性能パラメータに対して各プリコーディング行列によって為される寄与に従って、プリコーディング行列コレクションのプリコーディング行列を順序付けることで、プリコーディング行列コードブックグループとして、順序付けられたプリコーディング行列コレクションを取得するように構成される。
本発明の実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループ生成装置1000を用いて生成されるプリコーディング行列コードブックグループにおいては、順序付けられたプリコーディング行列コレクションのうち、通信システムの性能パラメータに1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、且つ、Kは整数且つ1<K≦Mとして、通信システムの性能パラメータにそれぞれ1番目からK番目まで大きく寄与するK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成する。
図11は、本発明の一実施形態に係る性能パラメータ行列生成ユニットの模式ブロック図を示している。図11に示すように、性能パラメータ行列生成ユニット1020は、SINR決定ユニット1110、帰納的SNRベクトル計算ユニット1120、及びスループット行列生成ユニット1130を含んでいる。
本発明の一実施形態によれば、SINR決定ユニット1110は、通信システムのSINRを決定するように構成される。
実施形態によれば、帰納的SNRベクトル計算ユニット1120は、SINRに基づいて、チャネル行列セット内の各チャネル行列の対応するチャネルインスタンスに関して、プリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列に対応する通信システムの帰納的SNRベクトルを計算し、M×Nの帰納的SNRベクトルを取得するように構成される。
実施形態によれば、スループット行列生成ユニット1130は、帰納的SNRベクトルを通信システムのスループットの値に変換し、且つ全てのスループット値をM×Nスループット行列TPへと配列するように構成される。このスループット行列TPにおいて、各行は、同一のプリコーディング行列に関連する通信システムのスループット値を表し、各列は、同一のチャネル行列に関連するスループット値を表し、各要素は、該要素がある行に関連付けられたプリコーディング行列が、該要素がある列に関連付けられたチャネル行列に対応するチャネルインスタンスの下で使用されるときに通信システムによって到達されるスループット値を表す。
図12は、本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループ生成ユニットの模式ブロック図を示している。図12に示すように、プリコーディング行列コードブックグループ生成ユニット1030は、プリコーディング行列寄与決定サブユニット1210、及びプリコーディング行列配列サブユニット1220を含んでいる。
本発明の一実施形態によれば、プリコーディング行列寄与決定サブユニット1210は、性能パラメータ行列TP上で、第1レベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを実行して、通信システムの性能パラメータに1番小さく寄与するプリコーディング行列を決定し、且つ、第2レベルから第Mレベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを順次実行し、通信システムの性能パラメータにそれぞれ2番目からM番目に小さく寄与するM−1個のプリコーディング行列を決定する。
実施形態によれば、プリコーディング行列配列サブユニット1220は、各プリコーディング行列によって為される性能パラメータへの寄与に従って、プリコーディング行列を順序付けることで、順序付けられたプリコーディング行列コレクションを取得する。
本発明の他の一実施形態によれば、プリコーディング行列寄与決定サブユニット1210は更に、性能パラメータ行列TPを第1レベル性能パラメータ行列TPとして用い、Kは整数且つ1<K≦Mとして、第Kレベルプリコーディング行列順序付けサブプロセスを以下のようにして実行する:
A)iは整数且つ1≦i≦M+1−Kとして、第Kレベル性能パラメータ行列TPのi番目の行を削除し、(M−K)×Nの性能パラメータ行列TPKiを取得する;
B)性能パラメータ行列TPKiの各列の最大値を足し合わせ、性能パラメータ行列TPKiの性能パラメータ値としての値を取得する;
C)回ごとに性能パラメータ行列TPKiの異なる行を削除してステップA)及びB)をM+1−K回、反復的に実行し、M+1−K個の性能パラメータ行列TPKiの性能パラメータ値を取得する;
D)M+1−K個の性能パラメータ値のうちの最大のものに対応する削除された行に関連付けられたプリコーディング行列を、通信システムのパラメータにK番目に小さく寄与するプリコーディング行列として決定する;且つ
E)第Kレベル性能パラメータ行列TPから、M+1−K個の性能パラメータ値のうちの最大のものに対応する行を削除し、第(K+1)レベル性能パラメータ行列として(M−K)×Nの性能パラメータ行列を取得する。
本発明の一実施形態によれば、プリコーディング行列寄与決定サブユニット1210は、性能パラメータ行列TP上で第1レベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを実行し、通信システムの性能パラメータに1番大きく寄与するプリコーディング行列を決定し、第2レベルから第Mレベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを順次実行し、通信システムの性能パラメータにそれぞれ2番目からM番目に大きく寄与するM−1個のプリコーディング行列を決定するように構成される。
実施形態によれば、プリコーディング行列配列サブユニット1220は、各プリコーディング行列によって為される通信システムの性能パラメータへの寄与に従って、プリコーディング行列を順序付けることで、順序付けられたプリコーディング行列コレクションを取得するように構成される。
本発明の他の一実施形態によれば、プリコーディング行列寄与決定サブユニットは更に、性能パラメータ行列TPを第1レベル性能パラメータ行列TPとして用い、Kは整数且つ1<K≦Mとして、第Kレベルプリコーディング行列順序付けサブプロセスを以下のようにして実行する:
A)iは整数且つ1≦i≦M+1−Kとして、第Kレベル性能パラメータ行列TPのi番目の行と、通信システムの性能パラメータに1番目からK−1番目に大きく寄与するプリコーディング行列に関連付けられた性能パラメータ行列TPのK−1個の行とを結合し、K×Nの性能パラメータ行列TPKiを形成する;
B)性能パラメータ行列TPKiの各列の最大値を足し合わせ、性能パラメータ行列TPKiの性能パラメータ値としての値を取得する;
C)回ごとに性能パラメータ行列TPKiの異なる行を削除してステップA)及びB)をM+1−K回、反復的に実行し、M+1−K個の性能パラメータ行列TPKiの性能パラメータ値を取得する;
D)M+1−K個の性能パラメータ値のうちの最大のものに対応する選択された行に関連付けられたプリコーディング行列を、通信システムのパラメータにK番目に大きく寄与するプリコーディング行列として決定する;且つ
E)第Kレベル性能パラメータ行列TPから、M+1−K個の性能パラメータ値のうちの最大のものに対応する行を削除し、第(K+1)レベル性能パラメータ行列として(M−K)×Nの性能パラメータ行列を取得する。
本発明の一実施形態によれば、プリコーディング行列コードブックグループを生成する装置1000は更に、プリコーディング行列コレクション形成ユニット(図示せず)を含む。プリコーディング行列コレクション形成ユニットは:
プリコーディング行列の形態を[1,1,・・・,1;x11,x12,・・・,x1q;x21,x22,・・・,x2q;・・・,・・・,・・・;xp1,xp2,・・・,xpq]として決定し、ただし、1≦p≦P、且つ1≦q≦Qであり、Pは通信システムの送信アンテナの数を表し、Qは通信システムのランクを表し;且つ
上記形態を満たす以下のプリコーディング行列:DFT行列の少なくとも1つ列によって形成されるプリコーディング行列、アダマール行列の少なくとも1つ列によって形成されるプリコーディング行列、要素としてのQPSK配置点(コンステレーションポイント)によって形成されるプリコーディング行列、要素としての8PSK配置点によって形成されるプリコーディング行列、及び要素としての16PSK配置点によって形成されるプリコーディング行列、のうちの少なくとも1つを用いることによってプリコーディング行列コレクションを形成するように構成される。
図13及び図14は、本発明の他の実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する装置の模式ブロック図を示している。図10に示したプリコーディング行列コードブックグループを生成する装置1000と比較して、図13及び図14に示すプリコーディング行列コードブックグループを生成する装置1300及び1400は、それぞれ、電力正規化ユニット1310及び電力正規化ユニット1420を含んでいる。
電力正規化ユニット1310の機能は、電力正規化ユニット1420の機能と同じである。本発明の一実施形態によれば、電力正規化ユニット1310及び1420は、プリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列を、主対角線上の要素が完全には同じでない対角行列である電力正規化行列を用いて、電力正規化するように構成される。本発明の他の実施形態によれば、電力正規化ユニット1310及び電力正規化ユニット1420は、プリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列を、主対角線上の要素が同じ対角行列である電力正規化行列を用いて正規化するように構成されてもよい。
電力正規化ユニット1310と電力正規化ユニット1420との間の相違は、図13に示すように、電力正規化ユニット1310はチャネル行列セット生成ユニット1320の前に接続されていることである。すなわち、電力正規化ユニット1310は、チャネル行列セットが生成される前に、プリコーディング行列コレクション内のプリコーディング行列を正規化する。一方、図14においては、電力正規化ユニット1420は、チャネル行列セット生成ユニット1410の後ろ且つ性能パラメータ行列生成ユニット1430の前に接続されている。すなわち、電力正規化ユニット1420は、チャネル行列セットが生成された後、且つ性能パラメータ行列が生成される前に、プリコーディング行列コレクション内のプリコーディング行列を正規化する。
プリコーディング行列コードブックグループを生成する装置1300及び1400のその他の構成要素の機能は、プリコーディング行列コードブックグループを生成する装置1000の対応する構成要素の機能と同じであり、ここでは詳細に説明しない。
基地局及び移動局
以下、本発明の実施形態に係る基地局及び移動局を、図面を参照しながら説明する。基地局及び移動局は、本発明に係る方法及び装置によって生成されるプリコーディング行列コードブックグループを適用する。
図15は、本発明の一実施形態に係る基地局の模式ブロック図を示している。図15に示すように、基地局1500は、格納ユニット1510、プリコーディング行列選択ユニット1520、ダウンリンクシグナリング生成ユニット1530、及びダウンリンクシグナリング送信ユニット1540を含んでいる。当業者に理解されるように、基地局1500が有し得るその他の構成要素は、本発明の精神及び範囲を不明瞭にしないよう、図15においては省略されている。
基地局1500は、少なくとも1つの基地局と少なくとも1つの移動局とを含むマルチアンテナ通信システムで使用されることができる。
本発明の一実施形態によれば、格納ユニット1510は、各プリコーディング行列コードブックグループが通信システムの1つの伝送レイヤに対応した、少なくとも1つのプリコーディング行列コードブックグループを格納するように構成される。Mを正の整数として、M個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列によって為される通信システムの性能パラメータに対する寄与に従って、各プリコーディング行列コードブックグループ内の全てのプリコーディング行列が順序付けられる。プリコーディング行列コードブックグループにおいて、順序付けられたプリコーディング行列コレクションのうち、通信システムの性能パラメータに1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、且つ、Kは整数且つ1<K≦Mとして、通信システムの性能パラメータにそれぞれ1番目からK番目まで大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成する。
実施形態によれば、プリコーディング行列選択ユニット1520は、移動局から受信した信号の情報に従って、格納ユニットに格納されたプリコーディング行列コードブックグループから、基地局と移動局との間での通信のために指定されるべきプリコーディング行列を選択するように構成される。
実施形態によれば、ダウンリンクシグナリング生成ユニット1530は、選択されたプリコーディング行列に基づいて、選択されたプリコーディング行列を指し示す情報を含むダウンリンクシグナリングを生成するように構成される。
実施形態によれば、ダウンリンクシグナリング送信ユニット1540は、生成されたダウンリンクシグナリングを移動局に送信するように構成される。
図16は、本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列選択ユニットの模式ブロック図を示している。図16に示すように、プリコーディング行列選択ユニット1520は、プリコーディング行列数割当て解選択サブユニット1610、プリコーディング行列コードブック選択サブユニット1620、及びプリコーディング行列選択サブユニット1630を含んでいる。図16内の破線は、プリコーディング行列選択ユニット1520内の各構成要素と格納ユニット1510との間の接続関係の一例を示している。その他の接続関係も当業者によって容易に想到され得る。
本発明の一実施形態によれば、格納ユニット1510は更に、SNRと通信システムの各伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数との間の対応関係を含んだプリコーディング行列数割当てテーブルを格納するように構成される。
実施形態によれば、プリコーディング行列数割当て解選択サブユニット1610は、基地局によって受信された信号のSNRに従って、格納ユニットに格納されたプリコーディング行列数割当てテーブルから、該SNRに対応するプリコーディング行列数割当て解を選択するように構成される。
実施形態によれば、プリコーディング行列コードブック選択サブユニット1620は、選択されたプリコーディング行列数割当て解に従って、各伝送レイヤに対応するそれぞれのプリコーディング行列コードブックグループから、伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数と同じサイズを有するプリコーディング行列コードブックを選択するように構成される。
実施形態によれば、プリコーディング行列選択サブユニット1630は、選択されたプリコーディング行列コードブック内のプリコーディング行列で形成されるプリコーディング行列セットから、移動局と基地局との間での通信に使用される現在のチャネルの性能パラメータを最大にすることを可能にするプリコーディング行列を選択するように構成される。一例として、性能パラメータはスループットとし得る。
本発明の他の一実施形態によれば、ダウンリンクシグナリング生成ユニット1530はまた、選択されたプリコーディング行列数割当て解を指し示す情報と、選択されたプリコーディング行列を指し示す情報とを、ダウンリンクシグナリング上に伝えるように構成される。
図17は、本発明の一実施形態に係る移動局の模式ブロック図を示している。図17に示すように、移動局1700は、格納ユニット1710、ダウンリンクシグナリング受信ユニット1720、プリコーディング行列取得ユニット1730、及びプリコーディングユニット1740を含んでいる。当業者に理解されるように、移動局1700が有し得るその他の構成要素は、本発明の精神及び範囲を不明瞭にしないよう、図17においては省略されている。
移動局1700は、少なくとも1つの移動局と少なくとも1つの基地局とを含むマルチアンテナ通信システムで使用されることができる。
本発明の一実施形態によれば、格納ユニット1710は、少なくとも1つのプリコーディング行列コードブックグループを格納するように構成される。各プリコーディング行列コードブックグループは、通信システムの1つの伝送レイヤに対応する。Mを正の整数として、M個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列によって為される通信システムの性能パラメータに対する寄与に従って、各プリコーディング行列コードブックグループ内の全てのプリコーディング行列が順序付けられる。プリコーディング行列コードブックグループにおいて、順序付けられたプリコーディング行列コレクションのうち、通信システムの性能パラメータに1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、且つ、Kは整数且つ1<K≦Mとして、通信システムの性能パラメータにそれぞれ1番目からK番目まで大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成する。
本発明の実施形態によれば、ダウンリンクシグナリング受信ユニット1720は、基地局からのダウンリンクシグナリングを受信するように構成される。ダウンリンクシグナリングは、基地局によって指定された、基地局と移動局との間での通信に使用されるプリコーディング行列を指し示す情報を含む。
本発明の実施形態によれば、プリコーディング行列取得ユニット1730は、格納ユニットに格納されたプリコーディング行列コードブックグループから、プリコーディング行列を指し示す上記情報に従ったプリコーディング行列を取得するように構成される。
本発明の実施形態によれば、プリコーディングユニット1740は、取得されたプリコーディング行列を用いて、基地局に送信されるべきデータをプリコードするように構成される。
図18は、本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列取得ユニットの模式ブロック図を示している。図18に示すように、プリコーディング行列取得ユニット1730は、プリコーディング行列数割当て解取得サブユニット1810、プリコーディング行列コードブック選択サブユニット1820、及びプリコーディング行列取得サブユニット1830を含んでいる。図18内の破線は、プリコーディング行列取得ユニット1730内の各構成要素と格納ユニット1710との間の接続関係の一例を示している。その他可能な接続関係も当業者によって容易に想到され得る。
本発明の一実施形態によれば、ダウンリンクシグナリングはまた、通信システムの各伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数を提示するプリコーディング行列数割当て解を指し示す情報を含む。
本発明の実施形態によれば、格納ユニット1710は更に、プリコーディング行列数割当てテーブルを格納するように構成される。プリコーディング行列数割当てテーブルは、SNRと通信システムの各伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数との間の対応関係を含んでいる。
本発明の実施形態によれば、プリコーディング行列数割当て解取得サブユニット1810は、格納ユニットに格納されたプリコーディング行列数割当てテーブルから、プリコーディング行列数割当て解を指し示す情報に従ったプリコーディング行列数割当て解を取得するように構成される。
本発明の実施形態によれば、プリコーディング行列コードブック選択サブユニット1820は、プリコーディング行列数割当て解取得サブユニットによって取得されたプリコーディング行列数割当て解に従って、各伝送レイヤに対応するそれぞれのプリコーディング行列コードブックグループから、その伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数と同じサイズを有するプリコーディング行列コードブックを選択するように構成される。
本発明の実施形態によれば、プリコーディング行列取得サブユニット1830は、プリコーディング行列コードブック選択サブユニットによって選択されたプリコーディング行列コードブック内のプリコーディング行列で形成されるプリコーディング行列セットから、基地局によって指定されたプリコーディング行列を指し示す情報に従ったプリコーディング行列を取得するように構成される。
上述のそれぞれの装置の各ユニットの動作の更なる詳細については、それぞれの方法の実施形態を参照することができ、ここでは詳細に説明しない。
上述の装置の構成モジュール、ユニット及びサブユニットの各々は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせの形態で構成されることができる。その構成における具体的な手段又は手法は、当業者に知られており、ここでは詳細に説明しない。上述の装置の構成モジュール、ユニット及びサブユニットがソフトウェア又はファームウェアによって実現される場合、そのソフトウェアを構成するプログラムが、記憶媒体又はネットワークから、専用のハードウェア構成を有するコンピュータ(例えば、図19に示す汎用コンピュータ1900など)にインストールされる。該コンピュータは、様々なプログラムをインストールされるとき、様々な機能を実行することができる。
図19は、本発明の実施形態に係る方法及び装置を実現することが可能なコンピュータの模式ブロック図を示している。
図19において、中央処理装置(CPU)1901は、読み出し専用メモリ(ROM)1902に格納されたプログラム、又は記憶部1908からランダムアクセスメモリ(RAM)1903にロードされたプログラムに従って様々な処理を実行する。RAM1903にはまた、必要に応じて、CPU1901が様々な処理を実行するのに必要なデータが格納され得る。CPU1901、ROM1902及びRAM1903は、バス1904によって互いに接続されている。バス1904にはまた、入力/出力インタフェース1905が接続されている。
入力/出力(I/O)インタフェース1905には、入力部1906(キーボードやマウスなどを含む)、出力部1907(陰極線管(CRT)若しくは液晶ディスプレイ(LCD)やスピーカなどを含む)、記憶部1908(ハードディスクなどを含む)、及び通信部1909(例えばLANカードやモデムなどのネットワークインタフェースカードを含む)が接続されている。通信部1909は、例えばインターネットなどのネットワークを介した通信処理を実行する。必要に応じて、ドライバ1910も入力/出力インタフェース1905に接続され得る。ドライバ1910には、必要に応じて、例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又は半導体メモリなどの、リムーバブルメディア(取り外し可能媒体)1911が取り付けられることができ、それにより、必要に応じて、それから読み出されたコンピュータプログラムが記憶部1908にインストールされる。
上述の一連の処理がソフトウェアに基づいて実現される場合、該ソフトウェアを構成するプログラムが、例えばインターネットなどのネットワーク又は例えばリムーバブル記憶メディア1911などの記憶媒体からインストールされる。
当業者に理解されるように、記憶媒体は、プログラムを格納し且つ該プログラムを装置から従属的にユーザに配信するリムーバブルメディア1911に限定されない。リムーバブルメディア1911の例には、磁気ディスク(フロッピーディスク(FD)(登録商標)を含む)、光ディスク(コンパクトディスクROM(CD−ROM)及びデジタル多用途ディスク(DVD)を含む)、光磁気ディスク(ミニディスク(MD)(登録商標)を含む)、及び半導体メモリが含まれる。代替的に、記憶媒体は、プログラムが格納され且つ当該記憶媒体が収容された装置とともにユーザに配布される、ROM1902、又は記憶部1908に含まれるハードディスクであってもよい。
本発明はまた、機械読み取り可能な命令コードが格納されたプログラムを提供する。該命令コードは、機械によって読み出されて実行されるときに、本発明の実施形態に係る方法を実行することが可能である。
従って、機械読み取り可能命令コードが格納された上述のプログラムを担持する記憶媒体も、本発明の開示に含まれる。記憶媒体は、以下に限られないが、フロッピーディスク(登録商標)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、メモリカード、及びメモリスティックを含む。
以上の本発明の特定の実施形態の説明において、1つの実施形態にて説明/図示された特徴は、同一あるいは同様のようにして1つ以上のその他の実施形態で使用されてもよいし、その他の実施形態の特徴と組み合わされてもよいし、あるいはその他の実施形態の特徴を置き換えるように使用されてもよい。
なお、文脈中の用語“含む/包含する”は、特徴、要素、ステップ又は構成要素の存在を意味するものであり、1つ以上のその他の特徴、要素、ステップ又は構成要素の存在若しくは付加を排除するものではない。
また、本発明に係る方法は、この開示にて説明した時系列に従って実行されるように限定されるものではなく、その他の時系列に従って、並列モード又は独立モードで実行されてもよい。故に、本発明の技術的範囲は、本発明に係る方法の実行順序に限定されるものではない。
実験結果
以下にて、本発明に係るプリコーディング行列コードブックグループを生成する方法に従って生成されるプリコーディング行列コードブックグループの実際の例を提示する。当業者に理解されるように、これらの例は、例示目的で用いるものであり、本発明を限定するものではない。
表4は、4送信アンテナシステムにおけるRank=1用のプリコーディング行列コレクションを提示するものである。このプリコーディング行列コレクションは、本発明の実施形態に従ったプリコーディング行列コレクション形成方法を用い、且つ該コレクション内のプリコーディング行列の要素としてQPSK配置点を用いることによって形成されている。このプリコーディング行列コレクションは、全部で64個のプリコーディング行列を有する。
Figure 2013502766

一例として、表4に示したプリコーディング行列コレクションは、電力正規化行列:
Figure 2013502766

を用いて電力正規化され得る。
表4のプリコーディング行列コレクションを利用し、且つ本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループ生成方法を用いることにより、取得されるプリコーディング行列コードブックグループは:
(外1)
Figure 2013502766

又は、
(外2)
Figure 2013502766

又は、
(外3)
Figure 2013502766

又は、
(外4)
Figure 2013502766

となり得る。
4つの数列が上に与えられており、各数列が1つのプリコーディング行列コードブックグループに対応する。数列内の各数字は、表4内のプリコーディング行列に対応しており、表4内のプリコーディング行列のシリアル番号を表している。
具体的には、16個のプリコーディング行列を含むプリコーディング行列コードブック(又は、プリコーディング行列コードブックグループ)は:
(外5)
Figure 2013502766

となり得る。
上に提示した数列内の各数字は、表4内のプリコーディング行列のシリアル番号に対応している。なお、16個の行列のサイズを有する上記プリコーディング行列コードブックの系列内の各数字の位置に制限はない。
表5は、4送信アンテナシステムにおけるRank=2用のプリコーディング行列コレクションを提示するものである。このプリコーディング行列コレクションは、本発明の一実施形態に従ったプリコーディング行列コレクション形成方法を用い、且つ該コレクション内のプリコーディング行列の要素としてQPSK配置点を用いることによって形成されている。このプリコーディング行列コレクションは、48個のプリコーディング行列を有する。送信アンテナのピーク対平均比(Peak-to-Average Ratio)を低減するよう、各プリコーディング行列の各列内に2つのゼロが存在する。
Figure 2013502766
Figure 2013502766
一例として、表5に示したプリコーディング行列コレクションは、電力正規化行列:
Figure 2013502766

を用いて正規化される。
表5のプリコーディング行列コレクションを利用し、且つ本発明の一実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループ生成方法を用いることにより、取得されるプリコーディング行列コードブックグループは:
(外6)
Figure 2013502766

又は、
(外7)
Figure 2013502766

となり得る。
2つの数列が上に与えられており、各数列が1つのプリコーディング行列コードブックグループに対応する。各数列内の各数字は、表5内のプリコーディング行列に対応しており、表5内のプリコーディング行列のシリアル番号を表している。
具体的には、16個のプリコーディング行列を含むプリコーディング行列コードブック(又は、プリコーディング行列コードブックグループ)は:
(外8)
Figure 2013502766

又は
(外9)
Figure 2013502766

となり得る。
上に提示した数列内の各数字は、表5内のプリコーディング行列のシリアル番号に対応している。なお、16個の行列のサイズを有する上記プリコーディング行列コードブックの系列内の各数字の位置に制限はない。
表6は、4送信アンテナシステムにおけるRank=3用のプリコーディング行列コレクションを提示するものである。このプリコーディング行列コレクションは、本発明の一実施形態に従ったプリコーディング行列コレクション形成方法を用い、且つ該コレクション内のプリコーディング行列の要素としてQPSK配置点を用いることによって形成されている。このプリコーディング行列コレクションは、192個のプリコーディング行列を有する。各プリコーディング行列は3つの列を有しており、そのうちの(何れか)2つは、送信アンテナのピーク対平均比を低減するよう、それぞれ2つのゼロを有する。
Figure 2013502766

Figure 2013502766

Figure 2013502766

Figure 2013502766

Figure 2013502766

Figure 2013502766

Figure 2013502766

Figure 2013502766

Figure 2013502766
一例として、各伝送レイヤの電力が同一のされる必要がある場合、表6に示したプリコーディング行列コレクションは、電力正規化行列:
Figure 2013502766

を用いて電力正規化される。

一例として、各伝送レイヤの電力が同一でないようにされる必要がある場合、表6に示したプリコーディング行列コレクションは、表7に示す電力正規化行列を用いて電力正規化される。
Figure 2013502766

を用いて電力正規化される。
表6のプリコーディング行列コレクションと、対角要素が同一の電力正規化行列とを利用することにより、取得されるプリコーディング行列コードブックグループは:
(外10)
Figure 2013502766

となり得る。
1つの数列が上に与えられている。この数列が1つのプリコーディング行列コードブックグループに対応する。この数列内の各数字は、表6内のプリコーディング行列に対応しており、表6内のプリコーディング行列のシリアル番号を表している。
具体的には、20個のプリコーディング行列を含むプリコーディング行列コードブック(又は、プリコーディング行列コードブックグループ)は:
(外11)
Figure 2013502766

となり得る。
この数列内の各数字は、表6内のプリコーディング行列のシリアル番号に対応している。なお、20個の行列のサイズを有する上記プリコーディング行列コードブックの系列内の各数字の位置に制限はない。
具体的には、23個のプリコーディング行列を含むプリコーディング行列コードブック(又は、プリコーディング行列コードブックグループ)は:
(外12)
Figure 2013502766

となり得る。
この数列内の各数字は、表6内のプリコーディング行列のシリアル番号に対応している。なお、23個の行列のサイズを有する上記プリコーディング行列コードブックの系列内の各数字の位置に制限はない。
以上は、本発明の実施形態に係るプリコーディング行列コードブックグループ生成方法によって設計されたRank=1,2,3用のプリコーディング行列コードブックであり、特に、プリコーディング行列の数が決定される場合のプリコーディング行列コードブックを提示している。
Rank=4用のコードブックグループは、プリコーディング行列要素の数が1であるコードブック、すなわち、プリコーディング行列が恒等行列であるコードブックを採用することができる。
本発明の具体的な実施形態を参照して本発明を説明したが、理解されるように、上述の実施形態及び例は何れも、限定的なものではなく、例示的なものである。当業者は、添付の請求項の精神及び範囲内で、本発明に関する様々な変更、改良又は均等物を考え出し得る。それらの変更、改良又は均等物も、本発明の保護範囲に含まれると見なされるべきである。

Claims (28)

  1. マルチアンテナ通信システム用のプリコーディング行列コードブックグループを生成する方法であって、
    N個のチャネル行列を含むチャネル行列セットを生成し、Nは1より大きい整数であり、各チャネル行列が1つのチャネルインスタンスに対応する、チャネル行列セット生成ステップと、
    前記チャネル行列セットと、M個のプリコーディング行列を含むプリコーディング行列コレクションとに基づいて、M×Nの性能パラメータ行列TPを生成し、Mは正の整数であり、該性能パラメータ行列TPの各行が、同一のプリコーディング行列に関連する前記通信システムの性能パラメータの値を表し、該性能パラメータ行列の各列が、同一のチャネル行列に関連する前記性能パラメータの値を表す、性能パラメータ行列生成ステップと、
    前記性能パラメータ行列に基づき、前記プリコーディング行列コレクション内のプリコーディング行列を、各プリコーディング行列による前記通信システムの前記性能パラメータへの寄与に従って順序付けることで、前記プリコーディング行列コードブックグループとして、順序付けられたプリコーディング行列コレクションを取得する、プリコーディング行列コードブックグループ生成ステップと、
    を有する方法。
  2. 前記プリコーディング行列コードブックグループにおいて、前記通信システムの前記性能パラメータに対して1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、前記通信システムの前記性能パラメータに対してそれぞれ1番からK番目に大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、Kは整数且つ1<K≦Mである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記性能パラメータはスループットであり、前記性能パラメータ行列生成ステップは、
    前記通信システムの信号対干渉雑音比(SINR)を決定することと、
    前記SINRに基づき、前記チャネル行列セット内の各チャネル行列に対応するチャネルインスタンスに関して、前記プリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列に対応する前記通信システムの帰納的信号対雑音比(SNR)ベクトルを計算し、M×N個の帰納的SNRベクトルを取得することと、
    前記帰納的SNRベクトルを前記通信システムのスループットの値に変換することと、
    全ての前記スループットの値をM×Nのスループット行列TPへと配列することであり、該スループット行列TPにおいて、各行が、同一のプリコーディング行列に関連するスループットの値を表し、各列が、同一のチャネル行列に関連するスループットの値を表し、各要素が、該要素がある行に関連付けられたプリコーディング行列が、該要素がある列に関連付けられたチャネル行列に対応するチャネルインスタンスの下で使用されるときの、前記通信システムのスループットの値を表す、配列することと、
    を有する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記プリコーディング行列コードブックグループ生成ステップは、
    前記性能パラメータ行列TP上で、第1レベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを実行して、前記通信システムの前記性能パラメータに1番小さく寄与するプリコーディング行列を決定することと、
    第2レベルから第Mレベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを順次実行して、前記通信システムの前記性能パラメータにそれぞれ2番からM番目に小さく寄与するM−1個のプリコーディング行列を決定することと、
    前記プリコーディング行列コレクション内の全てのプリコーディング行列を、各プリコーディング行列による前記通信システムの前記性能パラメータへの寄与に従って順序付けることで、前記順序付けられたプリコーディング行列コレクションを取得することと、
    を有する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記性能パラメータ行列TPを第1レベル性能パラメータ行列TPとして用い、Kは整数且つ1<K≦Mとして、第Kレベルのプリコーディング行列順序付けサブステップは、
    A)iは整数且つ1≦i≦M+1−Kとして、第Kレベル性能パラメータ行列TPのi番目の行を削除し、(M−K)×Nの性能パラメータ行列TPKiを取得するステップと、
    B)前記性能パラメータ行列TPKiの各列の最大値を足し合わせ、前記性能パラメータ行列TPKiの性能パラメータ値としての値を取得するステップと、
    C)回ごとに前記性能パラメータ行列TPの異なる行を削除してステップA)及びB)をM+1−K回、反復的に実行し、M+1−K個の前記性能パラメータ行列TPKiの前記性能パラメータ値を取得するステップと、
    D)M+1−K個の前記性能パラメータ値のうちの最大のものに対応する削除された行に関連付けられたプリコーディング行列を、前記通信システムの前記性能パラメータにK番目に小さく寄与するプリコーディング行列として決定するステップと、
    E)前記第Kレベル性能パラメータ行列TPから、M+1−K個の前記性能パラメータ値のうちの前記最大のものに対応する行を削除し、第(K+1)レベル性能パラメータ行列として(M−K)×Nの性能パラメータ行列を取得するステップと、
    を有する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記プリコーディング行列コードブックグループ生成ステップは、
    前記性能パラメータ行列TP上で、第1レベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを実行して、前記通信システムの前記性能パラメータに1番大きく寄与するプリコーディング行列を決定することと、
    第2レベルから第Mレベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを順次実行して、前記通信システムの前記性能パラメータにそれぞれ2番からM番目に大きく寄与するM−1個のプリコーディング行列を決定することと、
    前記プリコーディング行列コレクション内のプリコーディング行列を、各プリコーディング行列による前記性能パラメータへの寄与に従って順序付けることで、前記順序付けられたプリコーディング行列コレクションを取得することと、
    を有する、請求項1に記載の方法。
  7. 前記性能パラメータ行列TPを第1レベル性能パラメータ行列TPとして用い、Kは整数且つ1<K≦Mとして、第Kレベルのプリコーディング行列順序付けサブステップは、
    A)iは整数且つ1≦i≦M+1−Kとして、第Kレベル性能パラメータ行列TPのi番目の行と、前記通信システムの前記性能パラメータに1番からK−1番目に大きく寄与するプリコーディング行列に関連付けられた前記性能パラメータ行列TPのK−1個の行とを結合し、K×Nの性能パラメータ行列TPKiを形成するステップと、
    B)前記性能パラメータ行列TPKiの各列の最大値を足し合わせ、前記性能パラメータ行列TPKiの性能パラメータ値としての値を取得するステップと、
    C)回ごとに前記性能パラメータ行列TPの異なる行を削除してステップA)及びB)をM+1−K回、反復的に実行し、M+1−K個の前記性能パラメータ行列TPKiの前記性能パラメータ値を取得するステップと、
    D)M+1−K個の前記性能パラメータ値のうちの最大のものに対応する選択された行に関連付けられたプリコーディング行列を、前記通信システムの前記性能パラメータにK番目に大きく寄与するプリコーディング行列として決定するステップと、
    E)前記第Kレベル性能パラメータ行列TPから、M+1−K個の前記性能パラメータ値のうちの前記最大のものに対応する行を削除し、第(K+1)レベル性能パラメータ行列として(M−K)×Nの性能パラメータ行列を取得するステップと、
    を有する、請求項6に記載の方法。
  8. 前記プリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列は、[1,1,・・・,1;x11,x12,・・・,x1q;x21,x22,・・・,x2q;・・・,・・・,・・・;xp1,xp2,・・・,xpq]なる形態を有し、ただし、pは整数且つ1≦p≦Pであり、qは整数且つ1≦q≦Qであり、Pは前記通信システムの送信アンテナの数を表し、Qは前記通信システムのランクを表し、
    前記プリコーディング行列コレクションは、前記形態を満たす以下のプリコーディング行列:
    離散フーリエ変換(DFT)行列の少なくとも1つ列によって形成されるプリコーディング行列、アダマール行列の少なくとも1つ列によって形成されるプリコーディング行列、要素としてのQPSKコンステレーションポイントによって形成されるプリコーディング行列、要素としての8PSKコンステレーションポイントによって形成されるプリコーディング行列、及び要素としての16PSKコンステレーションポイントによって形成されるプリコーディング行列
    のうちの少なくとも1つで形成される、
    請求項1に記載の方法。
  9. 前記チャネル行列セット生成ステップの前に、前記プリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列が、主対角線上の要素が完全には同じでない対角行列である電力正規化行列を用いて電力正規化される、請求項1に記載の方法。
  10. マルチアンテナ通信システム用のプリコーディング行列を指定する方法であって、前記マルチアンテナ通信システムは少なくとも1つの基地局と少なくとも1つの移動局とを有し、当該方法は、
    前記基地局によって、前記移動局から受信した信号の情報に従って、前記基地局に格納された少なくとも1つのプリコーディング行列コードブックグループから、前記基地局と前記移動局との間での通信に指定されるべきプリコーディング行列を選択し、各プリコーディング行列コードブックグループが前記通信システムの1つの伝送レイヤに対応する、プリコーディング行列選択ステップと、
    選択されたプリコーディング行列に基づいて、該選択されたプリコーディング行列を指し示す情報を含んだダウンリンクシグナリングを生成するダウンリンクシグナリング生成ステップと、
    生成されたダウンリンクシグナリングを前記移動局に送信するダウンリンクシグナリング送信ステップと、
    を有し、
    各プリコーディング行列コードブックグループ内の全てのプリコーディング行列は、M個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列による前記通信システムの性能パラメータへの寄与に従って順序付けられ、Mは正の整数であり、
    前記プリコーディング行列コードブックグループにおいて、前記通信システムの前記性能パラメータに対して1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、前記通信システムの前記性能パラメータに対してそれぞれ1番からK番目に大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、Kは整数且つ1<K≦Mである、
    方法。
  11. 前記プリコーディング行列選択ステップは、
    前記基地局に格納されたプリコーディング行列数割当てテーブルから、前記受信した信号の信号対雑音比(SNR)に対応するプリコーディング行列数割当て解を、該SNRに従って選択することであり、前記プリコーディング行列数割当てテーブルは、SNRと前記通信システムの各伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数との間の対応関係を含む、選択することと、
    選択されたプリコーディング行列数割当て解に従って、各伝送レイヤに対応するそれぞれのプリコーディング行列コードブックグループから、該伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数と同じサイズを有するプリコーディング行列コードブックを選択することと、
    選択されたプリコーディング行列コードブック内のプリコーディング行列で形成されるプリコーディング行列セットから、前記移動局と前記基地局との間での通信に使用される現在のチャネルの前記性能パラメータを最大にすることが可能なプリコーディング行列を選択することと、
    を有する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記ダウンリンクシグナリング生成ステップは、
    前記選択されたプリコーディング行列数割当て解を指し示す情報と、前記選択されたプリコーディング行列を指し示す情報とを、前記ダウンリンクシグナリングに伝えること、
    を有する、請求項11に記載の方法。
  13. マルチアンテナ通信システム用のデータ伝送方法であって、前記マルチアンテナ通信システムは少なくとも1つの基地局と少なくとも1つの移動局とを有し、当該方法は、
    前記移動局によって、前記基地局からのダウンリンクシグナリングを受信し、前記ダウンリンクシグナリングは、前記基地局によって指定された、前記基地局と前記移動局との間での通信に使用されるべきプリコーディング行列、を指し示す情報を含む、ダウンリンクシグナリング受信ステップと、
    前記移動局に格納された少なくとも1つのプリコーディング行列コードブックグループから、前記プリコーディング行列を指し示す前記情報に従ったプリコーディング行列を取得し、各プリコーディング行列コードブックグループが前記通信システムの1つの伝送レイヤに対応する、プリコーディング行列取得ステップと、
    取得されたプリコーディング行列を用いて、前記基地局に送信すべきデータをプリコードするプリコーディングステップと、
    を有し、
    各プリコーディング行列コードブックグループ内の全てのプリコーディング行列は、M個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列による前記通信システムの性能パラメータへの寄与に従って順序付けられ、Mは正の整数であり、
    前記プリコーディング行列コードブックグループにおいて、前記通信システムの前記性能パラメータに対して1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、前記通信システムの前記性能パラメータに対してそれぞれ1番からK番目に大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、Kは整数且つ1<K≦Mである、
    方法。
  14. 前記ダウンリンクシグナリングは更に、前記通信システムの各伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数を提示するプリコーディング行列数割当て解を指し示す情報を含み、
    前記プリコーディング行列取得ステップは、
    前記移動局に格納されたプリコーディング行列数割当てテーブルから、前記プリコーディング行列数割当て解を指し示す前記情報に従ったプリコーディング行列数割当て解を取得することであり、前記プリコーディング行列数割当てテーブルは、信号対雑音比(SNR)と前記通信システムの各伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数との間の対応関係を含む、取得することと、
    取得されたプリコーディング行列数割当て解に従って、各伝送レイヤに対応するそれぞれのプリコーディング行列コードブックグループから、該伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数と同じサイズを有するプリコーディング行列コードブックを選択することと、
    選択されたプリコーディング行列コードブック内のプリコーディング行列で形成されるプリコーディング行列セットから、前記基地局によって指定されたプリコーディング行列を指し示す前記情報に従ったプリコーディング行列を取得することと、
    を有する、請求項13に記載の方法。
  15. マルチアンテナ通信システム用のプリコーディング行列コードブックグループを生成する装置であって、
    N個のチャネル行列を含むチャネル行列セットを生成するように構成され、Nは1より大きい整数であり、各チャネル行列が1つのチャネルインスタンスに対応する、チャネル行列セット生成ユニットと、
    前記チャネル行列セットと、M個のプリコーディング行列を含むプリコーディング行列コレクションとに基づいて、M×Nの性能パラメータ行列TPを生成するように構成され、Mは正の整数であり、該性能パラメータ行列TPの各行が、同一のプリコーディング行列に関連する前記通信システムの性能パラメータの値を表し、該性能パラメータ行列の各列が、同一のチャネル行列に関連する前記性能パラメータの値を表す、性能パラメータ行列生成ユニットと、
    前記性能パラメータ行列に基づき、前記プリコーディング行列コレクション内のプリコーディング行列を、各プリコーディング行列による前記通信システムの前記性能パラメータへの寄与に従って順序付けることで、前記プリコーディング行列コードブックグループとして、順序付けられたプリコーディング行列コレクションを取得するように構成されたプリコーディング行列コードブックグループ生成ユニットと、
    を有する装置。
  16. 前記プリコーディング行列コードブックグループにおいて、前記通信システムの前記性能パラメータに対して1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、前記通信システムの前記性能パラメータに対してそれぞれ1番からK番目に大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、Kは整数且つ1<K≦Mである、請求項15に記載の装置。
  17. 前記性能パラメータはスループットであり、前記性能パラメータ行列生成ユニットは、
    前記通信システムの信号対干渉雑音比(SINR)を決定するように構成されたSINR決定ユニットと、
    前記SINRに基づき、前記チャネル行列セット内の各チャネル行列に対応するチャネルインスタンスに関して、前記プリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列に対応する前記通信システムの帰納的信号対雑音比(SNR)ベクトルを計算し、M×N個の帰納的SNRベクトルを取得するように構成された帰納的SNRベクトル計算ユニットと、
    前記帰納的SNRベクトルを前記通信システムのスループットの値に変換し、且つ、全ての前記スループットの値をM×Nのスループット行列TPへと配列するように構成されたスループット行列生成ユニットであり、該スループット行列TPにおいて、各行が、同一のプリコーディング行列に関連するスループットの値を表し、各列が、同一のチャネル行列に関連するスループットの値を表し、各要素が、該要素がある行に関連付けられたプリコーディング行列が、該要素がある列に関連付けられたチャネル行列に対応するチャネルインスタンスの下で使用されるときの、前記通信システムのスループットの値を表す、スループット行列生成ユニットと、
    を有する、請求項15に記載の装置。
  18. 前記プリコーディング行列コードブックグループ生成ユニットは、
    前記性能パラメータ行列TP上で、第1レベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを実行して、前記通信システムの前記性能パラメータに1番小さく寄与するプリコーディング行列を決定し、且つ、第2レベルから第Mレベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを順次実行して、前記通信システムの前記性能パラメータにそれぞれ2番からM番目に小さく寄与するM−1個のプリコーディング行列を決定するように構成されたプリコーディング行列寄与決定サブユニットと、
    前記プリコーディング行列コレクション内の全てのプリコーディング行列を、各プリコーディング行列による前記通信システムの前記性能パラメータへの寄与に従って順序付けることで、前記順序付けられたプリコーディング行列コレクションを取得するように構成されたプリコーディング行列配列サブユニットと、
    を有する、請求項15に記載の装置。
  19. 前記プリコーディング行列寄与決定サブユニットは更に、
    前記性能パラメータ行列TPを第1レベル性能パラメータ行列TPとして用い、且つ、
    Kは整数且つ1<K≦Mとして、第Kレベルのプリコーディング行列順序付けサブステップを、
    A)iは整数且つ1≦i≦M+1−Kとして、第Kレベル性能パラメータ行列TPのi番目の行を削除して、(M−K)×Nの性能パラメータ行列TPKiを取得し、
    B)前記性能パラメータ行列TPKiの各列の最大値を足し合わせて、前記性能パラメータ行列TPKiの性能パラメータ値としての値を取得し、
    C)回ごとに前記性能パラメータ行列TPの異なる行を削除してステップA)及びB)をM+1−K回、反復的に実行して、M+1−K個の前記性能パラメータ行列TPKiの前記性能パラメータ値を取得し、
    D)M+1−K個の前記性能パラメータ値のうちの最大のものに対応する削除された行に関連付けられたプリコーディング行列を、前記通信システムの前記性能パラメータにK番目に小さく寄与するプリコーディング行列として決定し、
    E)前記第Kレベル性能パラメータ行列TPから、M+1−K個の前記性能パラメータ値のうちの前記最大のものに対応する行を削除し、第(K+1)レベル性能パラメータ行列として(M−K)×Nの性能パラメータ行列を取得する、
    ようにして実行する、
    ように構成されている、請求項18に記載の装置。
  20. 前記プリコーディング行列コードブックグループ生成ユニットは、
    前記性能パラメータ行列TP上で、第1レベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを実行して、前記通信システムの前記性能パラメータに1番大きく寄与するプリコーディング行列を決定し、且つ、第2レベルから第Mレベルのプリコーディング行列順序付けサブプロセスを順次実行して、前記通信システムの前記性能パラメータにそれぞれ2番からM番目に大きく寄与するM−1個のプリコーディング行列を決定するように構成されたプリコーディング行列寄与決定サブユニットと、
    前記プリコーディング行列コレクション内のプリコーディング行列を、各プリコーディング行列による前記性能パラメータへの寄与に従って順序付けることで、前記順序付けられたプリコーディング行列コレクションを取得するように構成されたプリコーディング行列配列サブユニットと、
    を有する、請求項15に記載の装置。
  21. 前記プリコーディング行列寄与決定サブユニットは更に、
    前記性能パラメータ行列TPを第1レベル性能パラメータ行列TPとして用い、且つ
    Kは整数且つ1<K≦Mとして、第Kレベルのプリコーディング行列順序付けサブステップを、
    A)iは整数且つ1≦i≦M+1−Kとして、第Kレベル性能パラメータ行列TPのi番目の行と、前記通信システムの前記性能パラメータに1番からK−1番目に大きく寄与するプリコーディング行列に関連付けられた前記性能パラメータ行列TPのK−1個の行とを結合して、K×Nの性能パラメータ行列TPKiを形成し、
    B)前記性能パラメータ行列TPKiの各列の最大値を足し合わせて、前記性能パラメータ行列TPKiの性能パラメータ値としての値を取得し、
    C)回ごとに前記性能パラメータ行列TPの異なる行を削除してステップA)及びB)をM+1−K回、反復的に実行して、M+1−K個の前記性能パラメータ行列TPKiの前記性能パラメータ値を取得し、
    D)M+1−K個の前記性能パラメータ値のうちの最大のものに対応する選択された行に関連付けられたプリコーディング行列を、前記通信システムの前記性能パラメータにK番目に大きく寄与するプリコーディング行列として決定し、
    E)前記第Kレベル性能パラメータ行列TPから、M+1−K個の前記性能パラメータ値のうちの前記最大のものに対応する行を削除し、第(K+1)レベル性能パラメータ行列として(M−K)×Nの性能パラメータ行列を取得する、
    ようにして実行する、
    ように構成されている、請求項20に記載の装置。
  22. プリコーディング行列コレクション形成ユニットを更に有し、該プリコーディング行列コレクション形成ユニットは、
    プリコーディング行列の形態を、[1,1,・・・,1;x11,x12,・・・,x1q;x21,x22,・・・,x2q;・・・,・・・,・・・;xp1,xp2,・・・,xpq]として決定し、ただし、1≦p≦P且つ1≦q≦Qであり、Pは前記通信システムの送信アンテナの数を表し、Qは前記通信システムのランクを表し、
    前記形態を満たす以下のプリコーディング行列:
    離散フーリエ変換(DFT)行列の少なくとも1つ列によって形成されるプリコーディング行列、アダマール行列の少なくとも1つ列によって形成されるプリコーディング行列、要素としてのQPSKコンステレーションポイントによって形成されるプリコーディング行列、要素としての8PSKコンステレーションポイントによって形成されるプリコーディング行列、及び要素としての16PSKコンステレーションポイントによって形成されるプリコーディング行列
    のうちの少なくとも1つを用いることによって、前記プリコーディング行列コレクションを形成する、
    ように構成される、請求項15に記載の装置。
  23. 電力正規化ユニットを更に有し、該電力正規化ユニットは、前記プリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列を、主対角線上の要素が完全には同じでない対角行列である電力正規化行列を用いて正規化するように構成される、請求項15に記載の装置。
  24. マルチアンテナ通信システム用の基地局であって、前記マルチアンテナ通信システムは当該基地局と少なくとも1つの移動局とを有し、当該基地局は、
    少なくとも1つのプリコーディング行列コードブックグループを格納するように構成された格納ユニットであり、各プリコーディング行列コードブックグループが前記通信システムの1つの伝送レイヤに対応する、格納ユニットと、
    前記移動局から受信した信号の情報に従って、前記格納ユニットに格納された前記プリコーディング行列コードブックグループから、当該基地局と前記移動局との間での通信に指定されるべきプリコーディング行列を選択するように構成されたプリコーディング行列選択ユニットと、
    選択されたプリコーディング行列に基づいて、該選択されたプリコーディング行列を指し示す情報を含んだダウンリンクシグナリングを生成するように構成されたダウンリンクシグナリング生成ユニットと、
    生成されたダウンリンクシグナリングを前記移動局に送信するように構成されたダウンリンクシグナリング送信ユニットと、
    を有し、
    各プリコーディング行列コードブックグループ内の全てのプリコーディング行列は、M個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列による前記通信システムの性能パラメータへの寄与に従って順序付けられ、Mは正の整数であり、
    前記プリコーディング行列コードブックグループにおいて、前記通信システムの前記性能パラメータに対して1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、前記通信システムの前記性能パラメータに対してそれぞれ1番からK番目に大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、Kは整数且つ1<K≦Mである、
    基地局。
  25. 前記格納ユニットは更に、信号対雑音比(SNR)と前記通信システムの各伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数との間の対応関係を含むプリコーディング行列数割当てテーブルを格納するように構成され、
    前記プリコーディング行列選択ユニットは、
    前記格納ユニットに格納された前記プリコーディング行列数割当てテーブルから、当該基地局が受信した前記信号のSNRに対応するプリコーディング行列数割当て解を、該SNRに従って選択するように構成されたプリコーディング行列数割当て解選択サブユニットと、
    選択されたプリコーディング行列数割当て解に従って、各伝送レイヤに対応するそれぞれのプリコーディング行列コードブックグループから、該伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数と同じサイズを有するプリコーディング行列コードブックを選択するように構成されたプリコーディング行列コードブック選択サブユニットと、
    選択されたプリコーディング行列コードブック内のプリコーディング行列で形成されるプリコーディング行列セットから、前記移動局と当該基地局との間での通信に使用される現在のチャネルの前記性能パラメータを最大にすることが可能なプリコーディング行列を選択するように構成されたプリコーディング行列選択サブユニットと、
    を有する、
    請求項24に記載の基地局。
  26. 前記ダウンリンクシグナリング生成ユニットは更に、前記選択されたプリコーディング行列数割当て解を指し示す情報と、前記選択されたプリコーディング行列を指し示す情報とを、前記ダウンリンクシグナリングに伝えるように構成される、請求項24に記載の基地局。
  27. マルチアンテナ通信システム用の移動局であって、前記マルチアンテナ通信システムは当該移動局と少なくとも1つの基地局とを有し、当該移動局は、
    少なくとも1つのプリコーディング行列コードブックグループを格納するように構成された格納ユニットであり、各プリコーディング行列コードブックグループが前記通信システムの1つの伝送レイヤに対応する、格納ユニットと、
    前記基地局からのダウンリンクシグナリングを受信するように構成されたダウンリンクシグナリング受信ユニットであり、前記ダウンリンクシグナリングは、前記基地局によって指定された、前記基地局と当該移動局との間での通信に使用されるべきプリコーディング行列、を指し示す情報を含む、ダウンリンクシグナリング受信ユニットと、
    前記格納ユニットに格納された前記プリコーディング行列コードブックグループから、前記プリコーディング行列を指し示す前記情報に従ったプリコーディング行列を取得するように構成されたプリコーディング行列取得ユニットと、
    取得されたプリコーディング行列を用いて、前記基地局に送信すべきデータをプリコードするように構成されたプリコーディングユニットと、
    を有し、
    各プリコーディング行列コードブックグループ内の全てのプリコーディング行列は、M個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コレクション内の各プリコーディング行列による前記通信システムの性能パラメータへの寄与に従って順序付けられ、Mは正の整数であり、
    前記プリコーディング行列コードブックグループにおいて、前記通信システムの前記性能パラメータに対して1番大きく寄与するプリコーディング行列が、1つの行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、前記通信システムの前記性能パラメータに対してそれぞれ1番からK番目に大きく寄与する最初のK個のプリコーディング行列が、K個の行列のサイズを有するプリコーディング行列コードブックを形成し、Kは整数且つ1<K≦Mである、
    移動局。
  28. 前記ダウンリンクシグナリングは更に、前記通信システムの各伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数を提示するプリコーディング行列数割当て解を指し示す情報を含み、
    前記格納ユニットは更に、信号対雑音比(SNR)と前記通信システムの各伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数との間の対応関係を含むプリコーディング行列数割当てテーブルを格納するように構成され、
    前記プリコーディング行列取得ユニットは、
    前記格納ユニットに格納された前記プリコーディング行列数割当てテーブルから、前記プリコーディング行列数割当て解を指し示す前記情報に従ったプリコーディング行列数割当て解を取得するように構成されたプリコーディング行列数割当て解取得サブユニットと、
    前記プリコーディング行列数割当て解取得サブユニット取得された前記プリコーディング行列数割当て解に従って、各伝送レイヤに対応するそれぞれのプリコーディング行列コードブックグループから、該伝送レイヤに割り当てられるべきプリコーディング行列の数と同じサイズを有するプリコーディング行列コードブックを選択するように構成されたプリコーディング行列コードブック選択サブユニットと、
    前記プリコーディング行列コードブック選択サブユニットによって選択されたプリコーディング行列コードブック内のプリコーディング行列で形成されるプリコーディング行列セットから、前記基地局によって指定されたプリコーディング行列を指し示す前記情報に従ったプリコーディング行列を取得するように構成されたプリコーディング行列取得サブユニットと、
    を有する、
    請求項27に記載の移動局。
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