JP2013501472A5 - - Google Patents
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Description
[関連出願の相互参照]
本出願は、2009年8月4日に出願した「EXTENSION OF UE−RS TO DWPTS IN LTE」という名称の、米国仮出願第61/231,294の利益を主張する。前述の出願の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、2009年8月4日に出願した「EXTENSION OF UE−RS TO DWPTS IN LTE」という名称の、米国仮出願第61/231,294の利益を主張する。前述の出願の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[背景]
I.分野
以下の説明は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、ワイヤレス通信システムにおけるダウンリンク伝送に利用されるシンボル数の関数であるUE固有基準信号(UE−RS(user equipment specific reference signals))設計の利用に関する。
I.分野
以下の説明は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、ワイヤレス通信システムにおけるダウンリンク伝送に利用されるシンボル数の関数であるUE固有基準信号(UE−RS(user equipment specific reference signals))設計の利用に関する。
II.背景
ワイヤレス通信システムは、例えば、音声、データなどの様々な形の通信コンテンツを提供するために幅広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステム資源(例えば、帯域幅、送信電力、...)を共有することにより複数の利用者との通信を担う能力がある多重アクセスシステムであり得る。このような多重アクセスシステムの例には、符号分割多重アクセス(CDMA)システム、時分割多重アクセス(TDMA)システム、周波数分割多重アクセス(FDMA)システム、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)システムなどが含まれ得る。さらに、システムは、第3世代パートナープロジェクト(3GPP)、3GPP ロングタームエボリューション(LTE(long term evolution))、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB(ultra mobile broadband))、エボルーションデータオプティマイズド(EV−DO(evolution data optimized))などのマルチキャリアワイヤレス仕様、これらの1つまたは複数の版、などの仕様に準拠することができる。
ワイヤレス通信システムは、例えば、音声、データなどの様々な形の通信コンテンツを提供するために幅広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステム資源(例えば、帯域幅、送信電力、...)を共有することにより複数の利用者との通信を担う能力がある多重アクセスシステムであり得る。このような多重アクセスシステムの例には、符号分割多重アクセス(CDMA)システム、時分割多重アクセス(TDMA)システム、周波数分割多重アクセス(FDMA)システム、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)システムなどが含まれ得る。さらに、システムは、第3世代パートナープロジェクト(3GPP)、3GPP ロングタームエボリューション(LTE(long term evolution))、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB(ultra mobile broadband))、エボルーションデータオプティマイズド(EV−DO(evolution data optimized))などのマルチキャリアワイヤレス仕様、これらの1つまたは複数の版、などの仕様に準拠することができる。
一般的に、ワイヤレス多重アクセス通信システムは、複数の利用者装置(UE;user equipment)に対する通信を同時に担うことができる。各UEは、前方向および逆方向リンク上の伝送によって1つまたは複数の基地局と通信することができる。前方向リンク(またはダウンリンク)は、基地局からUEへの通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)はUEから基地局への通信リンクを指す。さらに、UEと基地局の間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システム、多重入力単一出力(MISO)、多重入力多重出力(MIMO)システムなどにより確立され得る。加えて、UEは、他のUEと(および/または基地局は他の基地局と)ピアツウピアワイヤレスネットワーク形態(peer-to-peer wireless network configuration)で通信することができる。
ワイヤレスチャネルを介して送信される伝送のコヒーレント復調および復号を容易にするために、チャネル推定(channel estimation)が用いられ得る。ある例では、チャネル応答は、伝送において既知の基準信号を埋め込むことにより推定され得る。基準信号は、チャネル状態に起因して伝送されたシンボルに対する変動を近似することができる、チャネル応答の推定を容易にするために受信機により解析され得る。変動の近似は、シンボル識別、復調および復号の間受信機に役立てることができる。
以下の内容は、1つまたは複数の実施形態の簡単化した概要を示し、そのような実施形態についての基本的な理解を可能にすることを目的としている。本概要は、全ての検討した実施形態についての広範囲に及ぶ概観をするものではなく、また、全ての実施形態の要点または重要な要素を識別するものでも、任意のまたは全ての実施形態の範囲を描くことを意図したものでもない。その唯一の目的は、1つまたは複数の実施形態についてのいくつかの概念を簡単化した形で後述のより詳細な説明の前段として示すことである。
1つまたは複数の実施形態およびそれらの対応した開示によれば、様々な態様は、ワイヤレス通信環境における利用者装置固有基準信号(UE−RS)の送信および/または受信を容易にすることに関連して説明される。UE−RSパターンは、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレーム(subframe)におけるシンボル数に基づき選択され、生み出されるなどがなされ得る。UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネント(time domain component)は、ダウンリンク伝送のために利用されるサブフレームにおけるシンボル数(the numbers of symbols)に基づき変化させることができる。例えば、少なくとも1つの時間領域コンポーネントが、パンクチャ(puncture)される、時間シフトされるなどをなされ得る。さらに、UE−RSは、UE−RSパターンの関数としてサブフレームのリソースエレメントにマッピングされ得る。さらに、UEは、サブフレームのリソースエレメント上のUE−RSを検出するためにUE−RSパターンを利用することができる。さらに、UEは、UE−RSに基づきチャネルを推定することができる。
関連した態様に従って、ワイヤレス通信環境においてチャネル推定のために基準信号を送信することを容易にする方法が、本明細書に記載される。本方法は、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数を識別することを含むことができる。さらに、本方法は、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンを選択することを含むことができる、この場合、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントが、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化する。さらに、本方法は、UE−RSパターンの関数としてサブフレームのリソースエレメントにUE−RSをマッピング(mapping)することを含むことができる。
別の態様は、ワイヤレス通信装置に関連する。ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数を識別することと、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンを選択することと、この場合、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントが、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化する、UE−RSパターンの関数としてサブフレームのリソースエレメントにUE−RSをマッピングすることと、に関連した命令を保持するメモリーを含むことができる。さらに、ワイヤレス通信装置は、メモリーに結合され、メモリー中に保持された命令を実行するように構成されたプロセッサーを含むことができる。
さらに別の態様は、ワイヤレス通信環境において基準信号を送信することを可能とするワイヤレス通信装置に関連する。ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数を識別するための手段を含むことができる。さらに、ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンを選択するための手段を含むことができる、この場合、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントが、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化する。さらに、ワイヤレス通信装置は、UE−RSパターンの関数としてサブフレームのリソースエレメントにUE−RSをマッピングするための手段を含むことができる。
さらに別の態様は、コンピュータ読み取り可能な媒体を備えることができるコンピュータプログラム製品に関連する。コンピュータ読み取り可能な媒体は、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数を識別するためのコードを含むことができる。さらに、コンピュータ読み取り可能な媒体は、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンを選択するためのコードを含むことができる、この場合、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントが、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化する。さらに、コンピュータ読み取り可能な媒体は、UE−RSパターンの関数としてサブフレームのリソースエレメントにUE−RSをマッピングするためのコードを含むことができる。
別の態様によれば、ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数を識別するように構成され得るプロセッサーを含むことができる。さらに、プロセッサーは、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンを選択するように構成され得る、ここにおいて、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントが、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化する。さらに、プロセッサーは、UE−RSパターンの関数としてサブフレームのリソースエレメントにUE−RSをマッピングするように構成され得る。
他の態様によれば、ワイヤレス通信環境においてチャネルを推定することを容易にする方法が、本明細書に記載される。本方法は、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数を識別することを含むことができる。さらに、本方法は、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数に基づき利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンを認識することを含むことができる、この場合、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントが、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化する。さらに、本方法は、UE−RSパターンにより特定されるサブフレームのリソースエレメント上のUE−RSを検出することを、含むことができる。本方法はまた、UE−RSに基づきチャネルを推定することを含むことができる。
別の態様は、ワイヤレス通信装置に関連する。ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数を識別することと、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数に基づき利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンを認識することと、この場合、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントが、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化する、UE−RSパターンにより特定されたサブフレームのリソースエレメント上のUE−RSを検出することと、UE−RSに基づきチャネルを推定することと、に関連した命令を保持するメモリーを含むことができる。さらに、ワイヤレス通信装置は、メモリーに結合され、メモリー内に保持された命令を実行するように構成されたプロセッサーを含むことができる。
さらに別の態様は、ワイヤレス通信環境におけるチャネルを推定することを可能とするワイヤレス通信装置に関連する。ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数を識別するための手段を含むことができる。ワイヤレス通信装置はまた、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数に基づき利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンを認識するための手段を含むことができる、この場合、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントが、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化する。さらに、ワイヤレス通信装置は、UE−RSパターンにより特定されるサブフレームのリソースエレメント上のUE−RSを検出するための手段を含むことができる。さらに、ワイヤレス通信装置は、UE−RSに基づきチャネルを推定するための手段を含むことができる。
さらに別の態様は、コンピュータ読み取り可能な媒体を備えることができるコンピュータプログラム製品に関連する。コンピュータ読み取り可能な媒体は、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数を識別するためのコードを含むことができる。さらに、コンピュータ読み取り可能な媒体は、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数に基づき利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンを認識するためのコードを含むことができる、この場合、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントが、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化する。さらに、コンピュータ読み取り可能な媒体は、UE−RSパターンにより特定されるサブフレームのリソースエレメント上のUE−RSを検出するためのコードを含むことができる。コンピュータ読み取り可能な媒体はまた、UE−RSの基づきチャネルを推定するためのコードを含むことができる。
別の態様によれば、ワイヤレス通信装置は、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数を識別するように構成され得るプロセッサーを含むことができる。さらに、プロセッサーは、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数に基づき利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンを認識するように構成され得る、この場合、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントが、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化する。さらに、プロセッサーは、UE−RSパターンにより特定されるサブフレームのリソースエレメント上のUE−RSを検出するように構成され得る。プロセッサーはまた、UE−RSに基づきチャネルを推定するように構成され得る。
前記および関連した目的の達成に向けて、1つまたは複数の実施形態は、以降に完全に説明され、かつ特許請求の範囲において詳細に指摘される機能を備える。以下の説明および付属の図面では、1つまたは複数の実施形態の詳細な特定の例示的態様が本明細書中に記載される。しかしながら、これらの態様は、様々な実施形態の原理が用いられ得る様々な様式のうちのいくつかを示すにすぎず、かつ説明した実施形態が全てのそのような態様およびそれらの等価物を含むことを意図している。
ここで、特許請求対象の主題の様々な態様が、全体を通じて同様の参照番号が同様の要素を指すために使用される、図面を参照して説明される。以下の説明では、説明の目的のために、多数の具体的な詳細が、1つまたは複数の態様の十分な理解をもたらすために記載される。しかしながら、そのような態様が、これらの具体的な詳細なしに実践され得ることは明らかであり得る。他の例では、周知の構造およびデバイスが、1つまたは複数の態様を説明することを容易にするためにブロック図の形で示される。
本出願中で使用されるように、用語「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」などは、コンピュータ関連の実体、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれか、を指すことを意図している。例えば、コンポーネントは、プロセッサー上で走行するプロセス、プロセッサー、集積回路、オブジェクト、実行ファイル、スレッドの実行、プログラム、および/またはコンピュータであり得るが、限定はされない。説明のために、計算デバイス上で走行するアプリケーションと計算デバイスの両方が、コンポーネントであり得る。1つまたは複数のコンポーネントは、プロセスおよび/またはスレッドの実行の中に置くことができ、またコンポーネントは、1つのコンピュータ上に局所化され、かつ/または2つ以上のコンピュータ間に分散され得る。さらに、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造で格納される様々なコンピュータ読み取り可能な媒体から実行することができる。コンポーネントは、1つまたは複数のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システム内でおよび/またはインターネットなどのネットワークを介して他のシステムと信号により、別のコンポーネントと対話するあるコンポーネントからのデータ)を有する信号に従うなどローカルおよび/またはリモートのプロセスを通じて通信することができる。
本明細書中に記載された様々な技術は、符号分割多重アクセス(CDMA)システム、時分割多重アクセス(TDMA)システム、周波数分割多重アクセス(FDMA)システム、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多重アクセス(SC−FDMA)システム、および他のそのようなシステムなどの、様々なワイヤレス通信システムに使用され得る。用語「システム」および「ネットワーク」はしばしば、ほぼ同じ意味で使用される。CDMAシステムは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、CDMA2000、などの無線技術を実装することができる。UTRAには、広帯域CDMA(W−CDMA)と他の異なった形のCDMAとが含まれる。CDMA2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856標準を包含する。TDMAシステムは、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM(登録商標))などの無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、進化型UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDMなどの無線技術を実装することができる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)の一部である。3GPP ロングタームエボリューション(LTE)は、OFDMAをダウンリンク上で、かつSC−FDMAをアップリンク上で用いる、E−UTRAを使用するUMTSの次世代リリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、「第3世代パートナープロジェクト(3GPP)」という名称の組織からの文書の中で説明されている。さらに、CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナープロジェクト2(3GPP2)」という名称の組織からの文書の中で説明されている。さらに、このようなワイヤレス通信システムは、付加的に、しばしば不対無認可スペクトラム(unpaired unlicensed spectrum)、802.xx、ワイヤレスLAN、BLUETOOTH(登録商標)および任意の他のショートまたはロングレンジワイヤレス通信技術を使用したピアツウピア(例えば、モバイルツウモバイル)アドホックネットワークシステムを含むことができる。
シングルキャリア周波数分割多重アクセス(SC−FDMA;single carrier frequency division multiple access)は、シングルキャリア変調および周波数領域等価を利用する。SC−FDMAは、OFDMAシステムのものと類似の処理能力および本質的に同一の全体的な複雑性を有する。SC−FDMA信号は、その固有のシングルキャリア構造故により低いピーク対平均電力比(PAPR(peak-to-average power ratio))を有する。SC−FDMAは、例えば、より低いPAPRが送信電力効率の点でUEに大きな利益を与えるアップリンク通信において使用され得る。従って、SC−FDMAは、3GPP ロングタームエボリューション(LTE)または Evolved UTRAにおけるアップリンク多重アクセス方式として実装され得る。
さらに、利用者装置(UE)に関連した様々な態様が本明細書中で説明される。UEは、音声および/またはデータ接続性を提供するデバイスを指すことができる。UEは、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータなどの計算デバイスに接続され得る、あるいは、携帯情報端末(PDA)などの自己完結型デバイスであり得る。UEはまた、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、利用者端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、利用者エージェント、利用者デバイス、またはアクセス端末と呼ばれ得る。UEは、携帯電話、コードレス電話機、Session Initiation Protocol(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL(wireless local loop))局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続能力を有する携帯デバイス、計算デバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスであり得る。さらに、基地局に関連した様々な態様が、本明細書中で説明される。基地局は、UEと通信するために利用され得て、アクセスポイント、Node B、進化型Node B(eNodeB、eNB)またはいくつかの他の用語で呼ぶことができる。基地局は、無線インターフェース上で、1つまたは複数のセクターを通じて、UEと通信するアクセスネットワーク内のデバイスを指すことができる。基地局は、受信した無線インターフェースフレームをIPパケットに変換することにより、ワイヤレス端末とインターネットプロトコル(IP)ネットワークを含むことができる、アクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして働くことができる。基地局はまた、無線インターフェースに対する属性の管理を調整することができる。
さらに、用語「または(or)」は、排他的「または(or)」よりはむしろ包括的「または(or)」を意味することを意図している。すなわち、特に指定されない、あるいは文脈から明らかでない限り、句「XはAまたはBを用いる」は、任意の自然な包括的置換を意味することを意図している。すなわち、句「XはAまたはBを用いる」は、次の例、XはAを用いる、XはBを用いる、またはXはAとBの両方を用いる、のいずれによっても満足される。さらに、本出願および添付の特許請求の範囲の中で使用される冠詞「a」および「an」は、一般的に、単数形が対象とされていることを特に指定されない、あるいは文脈から明らかでない限り、「1つまたは複数」を意味するものと解釈される。
さらに、本明細書中で説明される様々な機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組み合わせ中に実装され得る。ソフトウェア中に実装される場合、機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして格納されあるいは転送され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体には、コンピュータ記憶媒体と、あるところから別なところへのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方が含まれる。記憶媒体は、コンピュータによりアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。例として、かつ限定するものではなく、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶デバイス、磁気ディスク記憶デバイスまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは、所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形で搬送または格納するために使用され得て、かつコンピュータによりアクセスされ得る任意の他の媒体を含むことができる。また、任意の接続も、コンピュータ読み取り可能な媒体と呼ばれるのが適当である。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、より線対、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線およびマイクロウェーブなどのワイヤレス技術を使用して、Webサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから転送される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、より線対、DSL、または赤外線、無線およびマイクロウェーブなどのワイヤレス技術が、媒体の定義中に含まれる。Diskおよびdiscは、本明細書中で使用されるように、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタルバーサタイルディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)(BD)を含み、ここで、diskは通常磁気的にデータを再生し、また、discはレーザで光によりデータを再生される。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読み取り可能な媒体の範囲内に含まれることになる。
様々な態様が、いくつかのデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができるシステムに関して示される。様々なシステムが、付加的なデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができ、かつ/または、図と関連して説明されるデバイス、コンポーネント、モジュールなどの1つまたは複数が含まれる必要がないことを理解しかつ認識されたい。これらの取り組みの組み合わせもまた使用され得る。
ここで、図1を参照すれば、システム100が、本明細書中に示される様々な態様に従って示される。システム100は、複数のアンテナグループを含むことができる基地局102を備える。例えば、あるアンテナグループはアンテナ104と106とを含むことができ、別のグループは、アンテナ108と110とを備えることができ、また、さらに別のグループはアンテナ112と114とを含むことができる。2つのアンテナが、各アンテナグループに対して示されているが、より多くのまたはより少ないアンテナが、各グループで利用され得る。基地局102は、さらに、送信機チェーンと受信機チェーンとを含むことができ、当業者に理解されるように、これらのそれぞれが、信号送信および受信に関連した複数のコンポーネント(例えば、プロセッサー、変調器、多重化装置、復調器、多重分離装置、アンテナなど)を同様に備え得る。
基地局102は、UE116およびUE122などの1つまたは複数の利用者装置(UE)と通信することができるが、しかし、基地局102が、UE116およびUE122に類似した任意の数のUEと実質的に通信することができることを理解されたい。UE116およびUE122は、例えば、携帯電話、スマートフォン、ラップトップ、携帯通信デバイス、携帯計算デバイス、衛星ラジオ、グローバルポジショニングシステム、PDA、および/またはシステム100上で通信するための任意の他の適切なデバイスであり得る。図示のように、UE116は、前方向リンク118上でUE116に情報を送信し、また逆方向リンク120上でUE116から情報を受信する、アンテナ112および114と通信状態にある。さらに、UE122は、前方向リンク124上でUE122に情報を送信し、また逆方向リンク126上でUE122から情報を受信する、アンテナ104および106と通信状態にある。周波数分割デュプレックス(FDD)システムでは、例えば、前方向リンク118は、逆方向リンク120により使用されるものと異なる周波数帯域を利用することができ、また、前方向リンク124は、逆方向リンク126により用いられるものと異なる周波数帯域を用いることができる。さらに、時分割デュプレックス(TDD)システムでは、前方向リンク118と逆方向リンク120とは、共通の周波数帯域を利用することができ、また、前方向リンク124と逆方向リンク126とは、共通の周波数帯域を利用することができる。
各グループのアンテナおよび/またはそれらが通信するように指定されている領域は、基地局102のセクターと呼ばれ得る。例えば、アンテナグループは、基地局102により取り扱われる領域のセクター内のUEと通信するように指定され得る。前方向リンク118および124上の通信では、基地局102の送信アンテナは、UE116およびUE122に対する前方向リンク118と124との信号対ノイズ比を改善するためにビームフォーミングを利用することができる。また、基地局102は、関連したサービス範囲を通じてランダムに散在するUE116およびUE122に送信するためにビームフォーミングを利用するが、隣接したセル内のUEは、単一のアンテナを通じて全てのUEに送信する基地局と比べて干渉を少なくすることができる。
システム100は、ダウンリンクチャネル推定を容易にするためにUE固有基準信号(UE−RS)を用いることができる。より詳細には、基地局102は、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数を識別することができる。ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数は、サブフレームが通常のサブフレームである(例えば、サブフレームの全てのシンボルが、ダウンリンク伝送のために使用される、...)か、サブフレームが、ダウンリンクパイロットタイムスロット(DwPTS(Downlink Pilot Timeslot))を含むか、サブフレームが、ギャップシンボル(gap symbol)として予約されたサブフレーム中の1つまたは複数のシンボルによりリレーに対してダウンリンク伝送と関連して用いられるか、などに依存して変化する可能性がある。例えば、サブフレームが、DwPTSを含む場合、サブフレームは、TDD用のフレーム構造タイプ2を有する無線フレームにおける混合サブフレームであり得る。この例に従えば、混合サブフレームにおける1つまたは複数のシンボルは、ガード期間またはアップリンクパイロットタイムスロット(UpPTS)に対して割り当てられ得て、従って、混合サブフレームにおけるこれらの1つまたは複数のシンボルは、DwPTSに対しては使用されない、それゆえ、ダウンリンク伝送には使用されない。さらに、基地局102は、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に対応したUE−RSパターンの関数としてサブフレームのリソースエレメント(RE)にUE−RSをマッピングすることができる。
例えば、通常のサブフレームに対して、基地局102は、第1のUE−RSパターンに基づきサブフレーム中のREにUE−RSをマッピングすることができる。さらに、通常のサブフレームと比較して少ないサブフレームのシンボルが、ダウンリンク伝送に利用される(例えば、サブフレームにおける少なくとも1つのシンボルがダウンリンク伝送に使用されない、...)場合、基地局102は、第2のUE−RSパターンに基づきサブフレーム中のREにUE−RSをマッピングすることができる。第1のUE−RSパターンは、複数の周波数領域コンポーネントと複数の時間領域コンポーネントとを含むことができる。第1のUE−RSパターンにおける複数の時間領域コンポーネントの少なくとも1つは、第2のUE−RSパターン中で変更され得る。例えば、第1のUE−RSパターンにおける複数の時間領域コンポーネントの1つは、第2のUE−RSパターン内で時間シフトされ得る。別の例によれば、第1のUE−RSパターンにおける複数の時間領域コンポーネントは、第2のUE−RSパターン中で時間シフトされ得る。この例に従えば、第1のUE−RSパターンにおける複数の時間領域コンポーネントは、共通の数のシンボル分またはそれぞれ異なる数のシンボル分時間シフトされ得る。別の例に従えば、第1のUE−RSパターンにおける複数の時間領域コンポーネントの1つは、第2のUE−RSパターン中でパンクチャされ得る。さらに、第2のUE−RSパターンは、第1のUE−RSパターンと比較して同一の周波数領域コンポーネントを有することができる。
ここで図2に転じると、様々な態様に従ってダウンリンクチャネル推定を容易にするためにUE−RSを用いる例示的ワイヤレスネットワーク200が示されている。ワイヤレスネットワーク200は、ワイヤレスネットワーク上で互いに通信するワイヤレスデバイス202とワイヤレスデバイス220とを含む。ある例では、ワイヤレスデバイス202および/またはワイヤレスデバイス220は、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルまたはピコセルアクセスポイント、eNB、モバイル基地局、これらの一部、および/またはワイヤレスネットワークへのアクセスを提供する実質的に任意のデバイスまたは装置などの、アクセスポイントであり得る。別の例では、ワイヤレスデバイス202および/またはワイヤレスデバイス220は、UE、それらの一部、および/またはワイヤレスネットワークへのアクセスを受ける実質的に任意のデバイスまたは装置などの、モバイルデバイスであり得る。
ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス220とデータを送信すること/受信することを容易にするために複数の通信レイヤーを備えることができる。例えば、ワイヤレスデバイス202は、パケットヘッダーを圧縮し、かつデータの暗号化および完全性保護を容易にすることができる、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP(packet data convergence protocol))モジュール206を含むことができる。ワイヤレスデバイス202はまた、セグメンテーション/連結、再送操作、および高位レイヤーへの連続配信を達成する、無線リンク制御(RLC(radio link control))モジュール208と、論理チャネル多重化、ハイブリッド自動再送要求(HARQ(hybrid automatic repeat request)再送、スケジューリングを規定する、媒体アクセス制御(MAC)モジュール210と、符号化/復号化、変調/復調、およびアンテナ/リソースマッピングを管理する、物理レイヤーモジュール212と、を含むことができる。同様に、同一または類似の機能を提供する、ワイヤレスデバイス220は、PDCPモジュール224と、RLCモジュール226と、MACモジュール228と、物理レイヤーモジュール230と、を含むことができる。
ある例によれば、ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスチャネルを通じてインターネットプロトコル(IP)パケット204をワイヤレスデバイス220に送信することができる。ワイヤレスチャネルは、ダウンリンクチャネルまたはアップリンクチャネルであり得る。ワイヤレスデバイス202の高位レイヤー(図示されない)は、1つまたは複数のデバイスに送信するためにIPパケット204を生成するか、そうでなければIPパケット204を受信することができる。高位レイヤーには、アプリケーションレイヤー、IPレイヤーなどが含まれ得る。PDCPモジュール206は、IPパケット204を高位レイヤーから受け取り、1つまたは複数のPDCPサービスデータユニット(SDU(service data unit))を生成することができる。PDCPモジュール206は、IPパケット204のIPヘッダー圧縮を行うことができる。加えて、PDCPモジュール206は、IPパケット204を暗号化し、かつ/またはIPパケット204の完全性保護を提供することができる。PDCPモジュール206はさらに、圧縮されかつ暗号化されたIPパケット204(例えば、PDCP SDU)を少なくともPDCP SDUに関連したシーケンス番号を含むPDCPヘッダーと結合することによりPDCPプロトコルデータユニット(PDU(protocol data unit)を生成することができる。PDCP PDUは、RLCヘッダーに従って1つまたは複数のPDCP PDUをRLC PDUに分割および連結することができる、RLCモジュール208に提供され得る。例えば、リソーススケジューリングの決定に基づき、RLC PDUを生成するために1つまたは複数のPDCP PDUを分割および連結する、RLCモジュール208により管理されるRLCバッファから特定の量のデータが送信のために選択される。
RLCモジュール208は、MACレイヤーサービス(例えば、多重化、HARQ再送、スケジューリング、...)を論理チャネルの形でRLCモジュール208に提供する、MACモジュール210にRLC PDUを供給する。論理チャネルは、搬送される情報の形式に基づいて特徴付けられ得る。例えば、MACモジュール210により提供される論理チャネルは、システム情報をワイヤレスネットワークからモバイルデバイスに搬送する、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)と、ページングモバイルデバイスに対して利用されるページング制御チャネル(PCCH)と、ランダムアクセスに関連した制御情報を搬送する、共通制御チャネル(CCCH)と、モバイルデバイスへおよび/またはモバイルデバイスから制御情報を搬送する、個別制御チャネル(DCCH(dedicated control channel))と、モバイルデバイスにおよび/またはモバイルデバイスからの利用者データに利用される個別通信チャネル(DTCH(dedicated traffic channel))と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの伝送を行う、マルチキャストトラヒックチャネル(MTCH)に関連した制御情報を搬送するために利用されるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)と、含むことができる。
物理レイヤーモジュール212により提供されるサービスを表現する、MACモジュール210は、論理チャネルをトランスポートチャネルにマッピングすることができる。トランスポートチャネル上のデータは、トランスポートブロックにまとめられる。所与の伝送時間間隔(TTI)に対して、1つまたは複数のトランスポートブロックが無線インターフェース上で送信される。ある例では、MACモジュール210は、RLC PDUを1つまたは複数のトランスポートブロックに多重化する。
トランスポートブロックは、符号化、変調、マルチアンテナ処理、および/または信号の物理的時間−周波数リソース(例えば、RE、...)へのマッピングを容易にする、物理レイヤーモジュール212に供給され得る。ある例によれば、物理レイヤーモジュール212は、誤り検出を容易にするために巡回冗長検査(CRC)をトランスポートブロックに導入することができる。加えて、物理レイヤーモジュール212は、トランスポートブロックのビットを符号化する符号化モジュール214を含むことができる。ある例では、ターボ符号化が、符号化モジュール214で用いられ得る。物理レイヤーモジュール212は、符号化されたビットを変調してシンボルを生成する変調モジュール216を含むことができる。物理レイヤーモジュール212は、マッピングモジュール218を利用して、送信ダイバーシティ、ビームフォーミングおよび/または空間多重化などの異なるマルチアンテナ伝送方式を提供するようにアンテナを構成することができる。加えて、マッピングモジュール218は、空間上で伝送を可能とするためにシンボルを物理的リソースエレメントにマッピングすることができる。
ワイヤレスデバイス202は、1つまたは複数のアンテナ240を利用して、アンテナ250を通じて伝送を受けることができる、ワイヤレスデバイス220にIPパケット204を送信することができる。図2はそれぞれワイヤレスデバイス202とワイヤレスデバイス220とに関連した2つのアンテナを示しているが、ワイヤレスデバイス202およびワイヤレスデバイス220が、実質的に任意の数のアンテナを具備できることを理解されたい。ワイヤレスデバイス202からのIPパケット204の受信後、ワイヤレスデバイス220は、物理レイヤーモジュール230を用いて伝送を復号化し、かつ復調することができる。例えば、物理レイヤーモジュール230は、REをデマップして1組のシンボルを回復するデマッピング(demapping)モジュール236を含むことができる。物理レイヤーモジュール230はまた、1組のシンボルを復調して1組の符号化されたビットを回復する、復調モジュール234を用いることができる。加えて、復号化モジュール232は、1組の符号化されたビットを復号してトランスポートブロックを生成するために物理レイヤーモジュール230内に含まれる。トランスポートブロックは、MACモジュール228に供給されて、必要であれば、誤り(例えば、復号化誤り、伝送誤り、...)に起因した、HARQ再送を管理し、かつ1つまたは複数のRLC PDUを生成するためにMACの多重分離を容易にすることができる。1つまたは複数のRLC PDUは、再組み立てのためにRLCモジュール226に供給され得る。例えば、RLC PDUは、1つまたは複数のRLC SDUおよび/またはそれらの一部を備えることができる。従って、RLCモジュール226は、RLC PDUからRLC SDUを再構築する。再組み立てされたRLC SDUは、RLC SDUを非暗号化しかつ非圧縮化してIPパケット222などの1つまたは複数のデータパケットを回復する、PDCPモジュール224により処理され得る。
ワイヤレスデバイス220が、ワイヤレスデバイス202と類似の機能および/または類似のモジュールを利用してデータパケットをワイヤレスデバイス202に送信できることが理解されよう。さらに、ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス220に関連して上記に説明された類似のモジュールおよび/または機能を用いてワイヤレスデバイス220などの異なるデバイスからの伝送を受けることができる。
ワイヤレスデバイス202がIPパケット204をワイヤレスデバイス220に送信する例によれば、ワイヤレスデバイス220は、ダウンリンクチャネルの推定を利用して、IPパケット204を送信するために用いられるダウンリンク物理チャネルのコヒーレント復調を容易にすることができる。チャネル推定を可能とするために、ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス220への伝送中に基準信号を含めることができる。ある例では、ワイヤレスデバイス202は、伝送がOFDM伝送である場合に基準信号を組み込む。例えば、ワイヤレスデバイス202は、物理レイヤーモジュール212および/またはマッピングモジュール218を用いて、ワイヤレスデバイス220への伝送に対応したTTI内のリソースエレメントに基準信号をマッピングすることができる。ある態様では、基準信号は、多くのダウンリンクサブフレーム内で送信され得て、かつダウンリンクの帯域幅全体に広げることができる、セル固有基準信号(CRS)であり得る。基準信号はまた、特定の受信デバイスまたは受信デバイスのグループ向けを意図したサブフレームおよびリソースブロック中で送信される、UE−RSであっても良い。
再度、ワイヤレスデバイス202がワイヤレスデバイス220に送信する例を参照する。ワイヤレスデバイス220がそのような伝送に対するチャネル推定を生成することを可能とするために、UE−RSは、同様の方法でデータ伝送として組み込まれかつビームフォーミングされる。ある例では、ワイヤレスデバイス202は、物理レイヤーモジュール212を利用して、UE−RSを生成することができ、かつマッピングモジュール218は、UE−RSパターンに従って特定のREにUE−RSを挿入することができる。
ある例によれば、UE−RSパターンは、サブフレームに含まれる一対のリソースブロック(RB)(例えば、REのグループ、...)に渡って広げることができる。一対のRBは、1つのサブフレームの持続時間(例えば、1ms、...)を有し、かつ12サブキャリアに広がる時間−周波数グリッドとして提供され得る。サブフレームは、用いられる周期的プレフィクスに応じて、それぞれが6または7シンボル長である、2つのスロットを含むことができる。この点において、1対のRBは、REの12×12のグリッドまたは12×14のグリッドを備えることができる。しかしながら、他のRBの定義が、提供され得て、さらに、以下に説明されるUE−RSパターンがRB定義を変更して利用され得ることが理解されよう。
別の態様では、ダウンリンク伝送に用いられるUE−RSパターンは、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数の関数であり得る。ある例によれば、通常のサブフレームがダウンリンク伝送に利用される場合、第1のUE−RSパターンが活用され得る。この例に従えば、第1のUE−RSパターンは、サブフレームの全てのシンボルが、ダウンリンク伝送のために使用される(例えば、通常のサブフレーム、通常の周期的プレフィクスを用いる場合に、サブフレームにおける14のシンボルがダウンリンク伝送のために使用される、...)場合に、用いられ得る。別の例によれば、サブフレームの1つまたは複数のシンボルが、ダウンリンク伝送に使用されない場合、第2のUE−RSパターンが、活用され得る。この例によれば、サブフレームがDwPTSを含む場合、サブフレームの1つまたは複数のシンボルが、ダウンリンク伝送に使用されない。あるいは、サブフレームが、ギャップシンボルとして予約されているサブフレーム中の1つまたは複数のシンボルを伴ってリレーに対するダウンリンク伝送に関連して用いられる場合には、サブフレームの1つまたは複数のシンボルは、ダウンリンク伝送に使用されない。例えば、通常の周期的プレフィクスを使用する場合、第2のUE−RSパターンは、14シンボルより少ないサブフレームがダウンリンク伝送に使用される場合に活用され得る。
ダウンリンク伝送に用いられない少なくともシンボルのサブセットを有するサブフレームに使用される第2のUE−RSパターンは、通常のサブフレームに使用される第1のUE−RSパターンと異なり得る。例えば、第2のUE−RSパターンは、ダウンリンク伝送用に構成されたシンボル数を考慮に入れることができるが、しかしながら、特許請求対象の主題がそのように限定されないことを理解されたい。別の例によれば、少なくともサブフレームにおけるシンボルのサブセットがダウンリンク伝送に用いられない場合に利用される第2のUE−RSパターンは、通常のサブフレームに用いられる第1のUE−RSパターンに基づき得る。本例に従えば、通常のサブフレームに使用される第1のUE−RSパターンは、ダウンリンク伝送に用いられない少なくともシンボルのサブセットを有するサブフレームに使用される第2のUE−RSパターンを取得するために時間シフトされ、かつ/またはパンクチャされ得る。
さらにシステム200に示されるように、ワイヤレスデバイス202は、PDCPモジュール206、RLCモジュール208、MACモジュール210および物理レイヤーモジュール212のいくつかまたは全ての機能を実装するために利用され得る、プロセッサー217および/またはメモリー219を含むことができる。同様に、図2は、ワイヤレスデバイス220もまた、PDCPモジュール224、RLCモジュール226、MACモジュール228および物理レイヤーモジュール230のいくつかまたは全ての機能を実装するために用いられ得る、プロセッサー237および/またはメモリー239を含むことができることを示す。ある例では、メモリー219および/または239は、本明細書に説明されるようにUE−RSの利用を達成するコンピュータプログラム製品を保持することができる。
次に、図3を参照すると、ワイヤレス通信環境においてサブフレーム内のREにUE−RSをマッピングするシステム300が示されている。システム300は、UE304と通信することができる基地局302を含む。基地局302およびUE304が図3に描かれているが、システム300が任意の数の基地局および/またはUEを含むことができることが理解されよう。ある態様に従えば、基地局302は、前方向リンクまたはダウンリンクチャネル上でUE304に情報を送信することができ、UE304は、逆方向リンクまたはアップリンクチャネル上で基地局302に情報を送信することができる。システム300が、OFDMAワイヤレスネットワーク、CDMAネットワーク、3GPP LTEまたはLTE−Aワイヤレスネットワーク、3GPP2 CDMA2000ネットワーク、EV−DOネットワーク、WiMAXネットワークなどにおいて作動できることが理解されよう。
基地局302は、アップリンクおよびダウンリンク伝送に対応するためにUE304などの1つまたは複数のUEに無線リソースを予定しかつ割り当てるスケジューラ306を備えることができる。ある例では、スケジューラ306は、ダウンリンク伝送のために1つまたは複数のリソースブロックをUE304に割り当てることができる。1つまたは複数のリソースブロックは、同一のサブフレーム内にある、または異なるサブフレーム内に置かれ得る。
スケジューラ306は、様々な型式のサブフレームにおける無線リソースをダウンリンク伝送のためにUE304に割り当てることができる。例えば、スケジューラ306は、通常のサブフレームから無線リソースをUE304に割り当てることができ、従って、UE304に割り当てられる通常のサブフレームにおける全てのシンボル上の無線リソースは、ダウンリンク伝送に使用され得る。別の例によれば、スケジューラ306は、DwPTSを含むサブフレームにおける無線リソースをUE304に割り当てることができる。この例に従えば、DwPTSを含むサブフレームにおけるシンボルのサブセット上の無線リソースは、ダウンリンク伝送に使用され得るが、そのようなサブフレームにおけるシンボルの残余上の無線リソースは、ダウンリンク伝送には使用されない(例えば、代わりに、ガード期間またはUpPTSの一部としてアップリンク伝送のために使用され得る)。
示されてはいないが、別の例によれば、システム300がリレーを含むことができることもまた考えられる。ダウンリンク上で、基地局302は、リレーに送信することができ、かつリレーは、リレーに関連したUEに送信することができる。同様に、アップリンク上で、リレーに関連したUEは、リレーに送信することができ、かつリレーは、基地局302に送信することができる。一般に、リレーは、同時に送信および受信することができない可能性がある(例えば、通常のサブフレームの間に、...)。従って、基地局302が、所与のサブフレームの一部としてダウンリンク上でパケットを送信する場合、リレーは、基地局302により送信されたパケットを受信することができる(例えば、ある遅延の後、...)。その後、リレーは、後続のサブフレームの一部としてダウンリンク上でリレーと関連したUEにパケットを運ぶことができる。従って、リレーは、第1のサブフレームの間パケットを接続待ちする(listen)ことができ、そこで、第2のサブフレームの間にパケットの伝送に切り替えることができる。しかしながら、送信するために接続待ちから切り替えるには、時間がかかり得て、従って、第1のサブフレームにおける最後の1つまたは2つ(あるいはそれ以上)のシンボルが、バックホールリレー接続を担うためにギャップシンボルとして予約され得る。従って、スケジューラ306は、ギャップシンボルとして予約されたサブフレーム中の1つまたは複数のシンボルによりリレーに対するダウンリンク伝送に関連して用いられるサブフレームにおける無線リソースを割り当てることができ、従って、サブフレームにおけるシンボルのサブセット上の無線リソースは、ダウンリンク伝送に使用され得ると共に、サブフレームにおけるシンボルの残余上の無線リソースは、ギャップシンボルとして予約され得る。
さらに、基地局302は、パターン選択モジュール308と個別基準信号モジュール310とを含むことができる。個別基準信号モジュール310は、UE304への伝送のためにスケジューラ306により割り当てられたサブフレームにおけるUE−RSを生成しかつ無線リソース中に挿入することができる。個別基準信号モジュール310は、UE−RSを生成し、かつ/またはパターン選択モジュール308により選択されたUE−RSパターンに従って1つまたは複数のREにUE−RSをマッピングすることができる。
パターン選択モジュール308は、個別基準信号モジュール310により用いられるようにUE−RSパターンを選択することができる。パターン選択モジュール308は、スケジューラ306によりダウンリンク伝送に割り当てられたサブフレームにおけるシンボル数の関数としてUE−RSパターンを選択することができる。例えば、DwPTSを含むサブフレームに対してパターン選択モジュール308により選択されたUE−RSパターンは、通常のサブフレームに対してパターン選択モジュール308により選択されたUE−RSパターンとは異なり得る。DwPTSは、サブフレームわずかにのみ広げることができ、ダウンリンク伝送では、DwPTS中に含まれるシンボルを利用することができる。別の例によれば、パターン選択モジュール308は、DwPTS用に構成されたサブフレームのシンボル数を考慮に入れることができる(例えば、スケジューラ306により管理されるというように、...)。以下の表は、異なる構成(conf)用の通常のおよび拡張された両周期的プレフィクス(CP)サブフレーム(例えば、リリース8用、...)中のDwPTSを備えるシンボル数を示す。3シンボルのDwPTSに対しては、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH(physical downlink shared channel))伝送はなく、従って、DwPTSに対する3シンボルより大きいシナリオが取り組まれ得ることに留意されたい。
図によれば、DwPTS用のパターン選択モジュール308により選択されまたは生み出されたUE−RSパターンは、通常のサブフレームに対するUE−RSパターンに基づくことができる。従って、DwPTSに対するUE−RSパターンは、通常のサブフレームに対するUE−RSパターンを時間シフトする、かつ/またはパンクチャするパターン選択モジュール308により得られ得る。例えば、通常のサブフレームに対してUE−RSパターンをパンクチャすることは、DwPTSの一部である通常のサブフレームに対するUE−RSパターンの時間領域コンポーネント(例えば、シンボルに属する、...)を保持することを指すことができる。さらに、通常のサブフレームに対してUE−RSパターンをシフトすることのタイミングをとることは、通常のサブフレームに対するUE−RSパターンの時間領域コンポーネントを所定の値(例えば、シンボル数、...)だけ時間的にシフトすることを指すことができる。ある例によれば、通常のサブフレームに対するUE−RSパターンの全ての時間領域コンポーネントは、所定の値だけ時間シフトされ得る。さらなる例によれば、通常のサブフレームに対するUE−RSパターンの時間領域コンポーネントのサブセットは、所定の値だけ時間シフトされ得るが、通常のサブフレームに対するUE−RSパターンの他の時間領域コンポーネントは、シフトされない、異なる値だけシフトされるなどをなし得る。従って、パターン選択モジュール308は、例えば、通常のサブフレームに対するUE−RSパターンを時間シフトする、かつ/またはパンクチャすることによりDwPTSを含むサブフレームに対するUE−RSパターンを得ることができる。パターン選択モジュール308により達成される上記動作の簡単かつ通常の構造は、システム300の実装を簡単化するために使用され得る。
さらに、DwPTS中の制御シンボルの最大数は2であり得る。従って、パターン選択モジュール308は、DwPTSを含むサブフレームを生成する場合に、DwPTSを含むサブフレームの端に向かって通常のサブフレームに対するUE−RSパターンをシフトすることができる。さらに、パターン選択モジュール308は、構成されたいくつかの制御シンボルに応じて通常のサブフレームに対するUE−RSパターンをシフトすることができる。別の例によれば、通常のサブフレーム内に構成された制御シンボルの数と独立な固定のUE−RSパターンが、パターン選択モジュール308により利用され得る。
パターン選択モジュール308により達成されるパンクチャリングおよび時間シフト操作は、プライマリ同期信号(PSS(primary synchronization signal))、物理ブロードキャストチャネル(PBCH(Physical Broadcast Channel))、2次同期信号(SSS)など、異なる信号およびチャネルと衝突する可能性があるRBに対するUE−RSパターンに適用され得る。さらに、パターン選択モジュール308により達成されるパンクチャリングおよび時間シフト操作は、ギャップシンボルとしてサブフレームの1つまたは2つ(またはそれより多く)継続するシンボルを予約することが望まれ得る、バックホールリレー接続のためのUE−RSパターンを設計するために使用され得る。しかしながら、特許請求対象の主題は、前述のものに限定されないことを理解されたい。
システム300がリレーを含む例によれば、リレーが、基地局302からのダウンリンク受信からリレーに関連したUEへのダウンリンク伝送に切り替える場合に、リレーは、サブフレームにおける最後の1つまたは2つ(またはそれより多く)のシンボルを失う可能性があり、そこで、これらの1つまたは2つ(またはそれより多く)のシンボルが、ギャップシンボルとして予約され得る。従って、リレーとUE304の両方が、基地局302により(例えば、スケジューラ306により、...)予定されている通常のサブフレーム上で、パターン選択モジュール308は、UE304に対しては第1のUE−RSパターン(例えば、通常のUE−RSパターン、...)を、またリレーに対しては第2のUE−RSパターン(例えば、パンクチャされた、時間シフトされた、...)を使用することができる。従って、ダウンリンク伝送がUEまたはリレーのいずれに送信されるかにより、UE−RSパターンが、パターン選択モジュール308により選択され得る。
サブフレームにおける無線リソースは、組み込まれたUE−RSと共に、UE304に送信され得る。UE304は、UE304に割り当てられている1つまたは複数のサブフレーム中の1つまたは複数のリソースブロックを識別する割り当て解析モジュール312を含むことができる。割り当て解析モジュール312は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)などの、制御チャネル上に含まれる制御情報を解析して、1つまたは複数のリソースブロックを識別することができる。加えて、割り当て解析モジュール312は、UE304へのダウンリンク伝送に利用されるサブフレームのシンボル数を識別することができる。
1つまたは複数のリソースブロックの受信後、UE304は、基準信号評価モジュール314を用いて1つまたは複数のリソースブロックからUE−RSを抽出することができる。ある例では、基準信号評価モジュール314は、基地局302により用いられるUE−RSパターンの情報により1つまたは複数のリソースブロック中に挿入されたUE−RSを識別することができる。UE−RSは、UE−RSに関連した1つまたは複数のリソースブロック中のデータの復調を容易にするためにチャネル推定を生成する、チャネル推定モジュール316に供給され得る。
図4〜8を参照すれば、本明細書に記載された様々な態様に従って利用され得るUE−RSパターンが示されている。説明を簡単化する目的で、UE−RSパターンは、各リソースブロックが、周波数領域中の12のサブキャリアと時間領域中に7つのシンボルを有する1つのスロットとを備える、一対のリソースブロックとの関連で示され、説明される。あるリソースブロック対は、1つまたは複数の実施形態によれば、異なる次元(例えば、異なる数のサブキャリアおよび/または異なる持続時間(シンボル数))を含むことができるので、UE−RSパターンが、図示のリソースブロック対の制約により限定されないことを理解かつ認識されたい。さらに、本明細書中に図示され説明されたリソースブロック対は、周波数領域内で、各サブキャリアに対応した索引により、索引付けられる。図4〜8に示すように、サブキャリアは、上部またはより高い周波数のサブキャリアで始まる1から12までにより索引付けられている。加えて、リソースブロック対は、時間領域内で、サブフレーム内でサブフレームの先頭から始まる1から14までの各シンボル(例えば、OFDMシンボル、...)に対応した索引により、索引付けられる。構造は、本明細書に示された索引付けの約定に限定されず、他の約定が用いられ得ることを理解されたい。例えば、当業者は、リソースブロック対が、リソースブロックに対する他のラベル付けされた約定で表され得ることを理解かつ認識するであろう。さらに、図4〜8に図示された構造が、時間領域および/または周波数領域内の基準シンボル位置をシフトすることにより生成された等価的構造を包含することを意図することを理解されたい。
図4に転じると、ワイヤレス通信環境において活用され得る例示的サブフレーム400が示されている。サブフレーム400は、通常の周期的プレフィクス(CP)に対して使用され得る。サブフレーム400が例として提供され、かつ特許請求対象の主題が、そのように限定されないことを理解されたい。
サブフレーム400は、1msの持続時間を有し、かつ、2つのスロット(例えば、それぞれが0.5msの持続時間を有する、...)を含むことができる。図示の例では、サブフレーム400のスロットは、通常のCP長の場合には7シンボルを含むことができ、従って、サブフレーム400は、14シンボルを含むことができる。別の例によれば、拡張されたCPを用いるサブフレーム(示されない)が、それぞれが6シンボルを含むことができる2つのスロットを含み得ることが考慮される。しかしながら、特許請求対象の主題が、前述の例に限定されないことを理解されたい。
周波数領域では、サブフレーム400のリソースは、12のサブキャリア(例えば、180kHz、...)を単位としてグループ化され得る。1つのスロットの持続時間(例えば、0.5ms、...)に対する12のサブキャリアの単位は、リソースブロック(RB)(例えば、例ではRB402である、...)と呼ばれ得る。サブフレーム400は、一対のRBを含む。リソースの最小単位は、1つのシンボルの持続時間に対して1つのサブキャリアであり得る、リソースエレメント(RE)と呼ばれ得る(例えば、例ではRB402に含まれるRE404である、...)。RBは、通常のCPに対して84(または拡張されたCPに対しては72)のREを含むことができる。
ある例によれば、サブフレーム400は、通常のサブフレームであり得る。この例に従えば、サブフレーム400の最初の3シンボルまでは、制御シンボルであり得る(例えば、サブフレーム400の最初の1つ、2つまたは3つのシンボルは、制御シンボルであることができ、残りのシンボルは、データ用に利用され得る、...)。別の例によれば、サブフレーム400は、DwPTSを含むサブフレームであり得て、従って、サブフレーム400の最初の2つのシンボルまでは、制御シンボルであり得る。UE−RSがサブフレームのデータ部の中で送信されることに留意されたい。
サブフレーム400中のREは、CRSおよびUE−RSを搬送することができる。例えば、CRS(例えば、ある例ではCRS406である、...)は、サブフレーム400の第1、第2、第5、第8、第9および第12シンボル上のREにマッピングされ得る。しかしながら、CRSの他のマッピングが、本明細書に添付の特許請求の範囲内に含まれることを意図しているので、特許請求対象の主題が、この例に限定されないことを理解されたい。
さらに、UE−RSは、本明細書に記載のUE−RSパターンに従ってREにマッピングされ得る。UE−RSパターンは、複数のレイヤーに対して定義され得る。UE−RSパターン内の複数のレイヤーは、符号分割多重化(CDM)/周波数分割多重化(FDM)および/または時分割多重化(TDM)の組み合わせを使用して多重化され得る。例えば、UE−RSパターンは、2つのレイヤーまで担うことができる。従って、UE−RSパターンは、CDMグループが時間的に2つの連続したREにマッピングされる(例えば、ある例ではCDMグループ408である、...)、複数のCDMグループを含むことができる。従って、2つのレイヤーのパイロットは、2つの時間的に連続したRE上に直交多重化され得る。各レイヤーは、拡散シーケンスを割り当てられ得て、各レイヤーに対するUE−RSは、割り当てられた拡散シーケンスを使用して他のレイヤーにより共有される1組のRE上に拡散され得る。さらに、割り当てられた拡散シーケンスは、クロストークを最小化するために直交するように選択され得る。
図4は、通常のサブフレームに対するUE−RSパターンを示す。通常のサブフレームに対するUE−RSパターンは、周波数領域コンポーネントと時間領域コンポーネントとを含む。周波数領域コンポーネントは、同一のサブキャリア上の全てのCDMグループを指すことができ、従って、通常のサブフレームに対する示されたUE−RSパターンは、3つの周波数領域コンポーネント(例えば、周波数内の3つのルック(look)、...)を含む。さらに、時間領域コンポーネントは、同一の組みのシンボル上の全てのCDMグループを指すことができる。通常のサブフレームに対して図示されたUE−RSパターンは、2つの時間領域コンポーネント(例えば、時間内の2つのルック、...)を含み、ここで、1つの時間領域コンポーネントは、サブフレーム400におけるシンボル6と7上に3つのCDMグループを含み、別の時間領域コンポーネントは、サブフレーム400におけるシンボル13と14上の3つのCDMグループを含んでいる。従って、通常のサブフレームに対するUE−RSパターンは、周波数および時間におけるチャネル内の変化に起因する影響を軽減することができる、合計6つのCDMグループを含むことができる。
ここで、図5を参照すると、様々な態様に従った例示的な時間シフトされたUE−RSパターンが示されている。図5は、通常のサブフレームに対するUE−RSパターン500および時間シフトされたUE−RSパターン502を図示している。時間シフトされたUE−RSパターン502は、サブフレームが、例えば、DwPTSを含む場合に利用され得る。従って、ダウンリンク伝送は、サブフレーム最後におけるシンボルのサブセット上では送信されず、ここで、サブセット中に含まれるシンボル数は、DwPTS構成の関数である。図5〜8に関連した以下の説明の大部分は、シンボルのサブセットが、DwPTSを含むサブフレームに起因してダウンリンク伝送には使用されないこの例に従っている。しかしながら、以下の少なくとも一部は、リレーへのダウンリンク伝送に関連して用いられるサブフレームに拡張され得て、サブフレーム中の1つまたは複数のシンボルがギャップシンボルとして予約されている(例えば、制御シンボル数に依存する、...)ことを理解されたい。
図4のUE−RSパターンと同様に、UE−RSパターン500は、時間領域コンポーネント504および時間領域コンポーネント506と名付けられた、2つの時間領域コンポーネントを含む。時間シフトされたUE−RSパターン502を生み出すために、時間領域コンポーネント504および時間領域コンポーネント506は、共通の数のシンボル分時間シフトされ得る。より具体的には、時間領域コンポーネント504および時間領域コンポーネント506は、それぞれ3シンボル分シフトされ得て、時間領域コンポーネント508および時間領域コンポーネント510を有する時間シフトされたUE−RSパターン502となる。時間領域コンポーネント508は、シンボル3と4上に3つのCDMグループを含み、時間領域コンポーネント510は、シンボル10と11上に3つのCDMグループを含む。
ある例によれば、時間シフトされたUE−RSパターン502は、DwPTSが11または12のシンボルを含む場合に使用され得て、従って、最後の2つまたは3つのシンボル(例えば、シンボル12〜14またはシンボル13〜14、...)は、ダウンリンク伝送には用いられない。さらに、UE−RSパターン500が一様に時間的にシフトされていることから、時間シフトされたUE−RSパターン502は、UE−RSパターン500と比較して同一のパイロットスペーシングを提供する。時間シフトされたUE−RSパターン502は、最大3つの制御シンボル(例えば、最初の1つの、2つの、または3つのシンボル、...)が制御領域中に含まれ得る、通常のサブフレームと比べて、最大2つの制御シンボル(例えば、最初の1つのまたは2つのシンボル、...)が制御領域内に含まれ得ることから、DwPTSを含むサブフレームに活用され得る。さらに、周波数領域コンポーネントは、UE−RSパターン500と時間シフトされたUE−RSパターン502との間で変更されないままにできる。
図6を参照すると、様々な態様に従った例示的なパンクチャされたUE−RSパターンが示されている。図6は、通常のサブフレームに対するUE−RSパターン600およびパンクチャされたUE−RSパターン602を図示している。本明細書に説明するように、UE−RSパターン600は、時間領域コンポーネント604および時間領域コンポーネント606と名付けられた、2つの時間領域コンポーネントを含む。パンクチャされたUE−RSパターン602を生み出すために、時間領域コンポーネント606(例えば、パンクチャされたUE−RSパターン602の2番目の時間領域コンポーネント、...)は、パンクチャされ(例えば、除去され、...)得る。従って、パンクチャされたUE−RSパターン602は、シンボル3と4上に3つのCDMグループを含む、時間領域コンポーネント608を含むことができるが、2番目の時間領域コンポーネントを含まない。パンクチャされたUE−RSパターン602は、DwPTSが、9、10、11または12個のシンボルを含む場合に使用され得て、従って、最後の2つ、3つ、4つまたは5つのシンボル(例えば、シンボル10〜14、シンボル11〜14、シンボル12〜14またはシンボル13〜14、...)は、ダウンリンク伝送には用いられない。さらに、周波数領域コンポーネントは、UE−RSパターン600とパンクチャされたUE−RSパターン602との間で変更されないままにできる。
図7に転じると、様々な態様に従った例示的な部分的に時間シフトされたUE−RSパターンが示されている。図7は、通常のサブフレームに対するUE−RSパターン700および部分的に時間シフトされたUE−RSパターン702を図示している。本明細書に説明するように、UE−RSパターン700は、時間領域コンポーネント704および時間領域コンポーネント706と名付けられた、2つの時間領域コンポーネントを含む。部分的に時間シフトされたUE−RSパターン702を生み出すために、UE−RSパターン700の一部が、時間シフトされ得る。特に、時間領域コンポーネント706は、3シンボル分シフトされ得るが、時間領域コンポーネント704はシフトされない。前述のことは、時間領域コンポーネント708および時間領域コンポーネント710を有する部分的に時間シフトされたUE−RSパターン702をもたらすことができる。時間領域コンポーネント708は、シンボル6と7上に3つのCDMグループを含み、時間領域コンポーネント710は、シンボル10と11上に3つのCDMグループを含む。従って、UE−RSパターン700内の時間領域コンポーネント704と時間領域コンポーネント706との間の間隙は、部分的に時間シフトされたUE−RSパターン702内の時間領域コンポーネント708と時間領域コンポーネント710との間の間隙とは異なることになり得る。部分的に時間シフトされたUE−RSパターン702は、DwPTSが、11または12個のシンボルを含む場合に使用され得て、従って、最後の2つまたは3つのシンボル(例えば、シンボル12〜14またはシンボル13〜14、...)は、ダウンリンク伝送には用いられない。さらに、周波数領域コンポーネントは、UE−RSパターン700と部分的に時間シフトされたUE−RSパターン702との間で変更されないままにできる。
例えば、部分的に時間シフトされたUE−RSパターン702は、リレーに用いられ得る。リレーに対しては、最初の3シンボルまでは、制御シンボルとして構成され得る。従って、部分的に時間シフトされたUE−RSパターン702は、最初の3シンボルを無効にすることができる。さらに、部分的に時間シフトされたUE−RSパターン702は、リレーがギャップ期間として用いることができる、最後のわずかの(例えば、1つまたは2つ、...)シンボルを無効にすることができる。
図8を参照すると、様々な態様に従った例示的な時間シフトされたUE−RSパターンが示されている。図8は、通常のサブフレームに対するUE−RSパターン800および時間シフトされたUE−RSパターン802を図示している。本明細書に説明するように、UE−RSパターン800は、時間領域コンポーネント804および時間領域コンポーネント806と名付けられた、2つの時間領域コンポーネントを含む。時間シフトされたUE−RSパターン802を生み出すために、時間領域コンポーネント804および時間領域コンポーネント806は、異なる数のシンボル分時間シフトされ得る。例えば、時間領域コンポーネント804は、3シンボル分シフトされ得、かつ、時間領域コンポーネント806は、7シンボル分シフトされ得て、時間領域コンポーネント808および時間領域コンポーネント810を有する時間シフトされたUE−RSパターン802となる。時間領域コンポーネント808は、シンボル3と4上に3つのCDMグループを含み、また時間領域コンポーネント810は、シンボル6と7上に3つのCDMグループを含む。従って、UE−RSパターン800内の時間領域コンポーネント804と時間領域コンポーネント806との間の間隙は、時間シフトされたUE−RSパターン802内の時間領域コンポーネント808と時間領域コンポーネント810との間の間隙とは異なることになり得る。時間シフトされたUE−RSパターン802は、DwPTSが9、10、11または12個のシンボルを含み、従って、最後の2つ、3つ、4つまたは5つのシンボル(例えば、シンボル10〜14、シンボル11〜14、シンボル12〜14またはシンボル13〜14、...)がダウンリンク伝送に用いられない場合に使用され得る。さらに、周波数領域コンポーネントは、UE−RSパターン800と時間シフトされたUE−RSパターン802との間で変更されないままにできる。
図9に転じると、旧来型のワイヤレス通信環境内で活用され得る例示的サブフレーム900が示されている。サブフレーム900は、旧来型の個別基準信号(DRS)パターンに従ってREにマッピングされ得るDRSを搬送することができる。旧来型のDRSパターンは、例えば、リリース8ワイヤレス通信環境内で利用され得る。
図9では、本明細書で説明されたパンクチャリングと旧来型のDRSパターンとの関連したパンクチャリング間の相違を際立たせるために提供されている。時間領域CDMグループが、13個のシンボルを有するサブフレームに対して、本明細書で説明されたUE−RSパターン(例えば、図4〜8に記載されたUE−RSパターン、...)内で用いられることにより、シンボル13と14の両方の上のパイロット(例えば、UE−RS、...)は、除去され(例えば、パンクチャされ、...)得るが、シンボル13は、依然としてダウンリンク伝送に利用され得る。従って、CDMグループ全体が、パンクチャ時に除去され得る。
対照的に、サブフレーム900の旧来型のDRSパターンは、ランク1(1つのレイヤー)伝送に使用され得る。サブフレーム900が、DwPTSサブフレームである場合、旧来型のDRSパターンは、パンクチャされ得る。例えば、10〜12個のシンボルを有するサブフレームに対して、時間的に最初の3ルックは、保持され得るが、時間的に4番目のルックは、パンクチャされる。別の例によれば、7〜9個のシンボルを有するサブフレームに対して、時間的に最初の2つのルックは、保持され得るが、時間的に2番目の2つのルックはパンクチャされる。しかしながら、特許請求対象の主題が、図9に関連して記載される例に限定されないことを理解されたい。
図10〜11を参照すると、ワイヤレス通信環境においてUE−RSを用いることに関連した方法が示されている。説明の簡単化の目的で、本方法が一連の動作として示されかつ説明されるが、本方法が、動作の順序により限定されず、それは、ある動作が、1つまたは複数の実施形態に従って、本明細書に示されかつ説明されるものと異なる順序で、および/または他の動作と同時に発生し得るからであることを理解かつ認識されたい。例えば、当業者には、本方法が、状態図におけるなどの、一連の相互に関連する状態または事象として別な形で表現され得ることが理解かつ認識されよう。さらに、1つまたは複数の実施形態に従って方法を実装するために、全ての示された動作が要求されない可能性がある。
図10を参照すると、ワイヤレス通信環境においてチャネル推定のために基準信号を送信することを容易にする方法1000が示されている。1002において、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数が、識別され得る。例えば、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数は、割り当てから識別され得る。例によれば、サブフレームが、通常のサブフレームであると認識される場合、サブフレームにおける全てのシンボルは、ダウンリンク伝送に利用されるものと識別され得る。別の例によれば、サブフレームが、ダウンリンクパイロットタイムスロット(DwPTS(Downlink pilot timeslot))を含むものと認識される場合、ダウンリンク伝送に利用されるシンボル数は、構成されたDwPTS中に含まれるシンボル数であり得る。さらに別の例によれば、サブフレームが、ダウンリンク伝送をリレーに送信するために利用される場合、ギャップシンボルとして予約されたサブフレーム中の1つまたは複数のシンボルが識別され得る。
1004において、利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンは、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき選択され得る。例えば、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントは、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化し得る。UE−RSパターンの時間領域コンポーネントは、同一の組みのシンボル上の符号分割多重化(CDM)グループを含むことができる。さらに、UE−RSパターンの周波数領域コンポーネントは、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変更されない可能性がある。1006において、UE−RSは、UE−RSパターンの関数としてサブフレームのリソースエレメント(RE)にマッピングされ得る。
ある例によれば、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントは、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントを時間シフトすることによりダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化し得る。図によれば、UE−RSパターンの1組の時間領域コンポーネントは、共通の数のシンボル分時間シフトされ得る。別の例によれば、UE−RSパターンの1組の時間領域コンポーネントは、それぞれ異なる数のシンボル分時間シフトされ得る。さらに別の例によれば、UE−RSパターンの1つの時間領域コンポーネントは、時間シフトされ得るが、UE−RSパターンの異なる時間領域コンポーネントは、時間的に変更しないことができる。別の例によれば、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントは、UE−RSパターンの1つの時間領域コンポーネントをパンクチャすることによりダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化し得る。別の例によれば、UE−RSパターンは、ダウンリンク伝送がリレーまたはUEのいずれに送信されるかに基づき選択され得る。
図11に転じると、ワイヤレス通信環境においてチャネルを推定することを容易にする方法1100が示されている。1102において、ダウンリンク伝送に割り当てられたサブフレームにおけるシンボル数が、識別され得る。例によれば、サブフレームが、通常のサブフレームであると認識される場合、サブフレームにおける全てのシンボルは、ダウンリンク伝送に割り当てられていると識別され得る。別の例によれば、サブフレームが、ダウンリンクパイロットタイムスロット(DwPTS)を含むものと認識される場合、ダウンリンク伝送に割り当てられるシンボル数は、構成されたDwPTS中に含まれるシンボル数であり得る。
1104において、利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンは、ダウンリンク伝送に割り当てられたサブフレームにおけるシンボル数に基づき認識され得る。例えば、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントは、ダウンリンク伝送に割り当てられたサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化し得る。UE−RSパターンの時間領域コンポーネントは、同一の組みのシンボル上の符号分割多重化(CDM)グループを含むことができる。さらに、UE−RSパターンの周波数領域コンポーネントは、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変更されないようにできる。1106において、UE−RSパターンにより特定されたサブフレームのリソースエレメント(RE)上のUE−RSが、検出され得る。1108において、チャネルはUE−RSに基づいて推定され得る。
ある例によれば、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントは、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントを時間シフトすることによりダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化し得る。例として、UE−RSパターンの1組の時間領域コンポーネントは、共通の数のシンボル分時間シフトされ得る。別の例によれば、UE−RSパターンの1組の時間領域コンポーネントは、それぞれ異なる数のシンボル分時間シフトされ得る。さらに別の例によれば、UE−RSパターンの1つの時間領域コンポーネントは、時間シフトされ得るが、UE−RSパターンの異なる時間領域コンポーネントは、時間的に変更されないようにできる。別の例によれば、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントは、UE−RSパターンの1つの時間領域コンポーネントをパンクチャすることによりダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化され得る。
本明細書に説明される1つまたは複数の態様よれば、推測は、ワイヤレス通信環境においてUE−RSを送信および/または受信によりなされ得ることを理解されたい。本明細書で使用される場合、「推測する(infer)」または「推測(inference)」に対する用語は、一般的に、事象および/またはデータを通じて捕捉されるような1組の観察からシステム、環境および/または利用者の状態についての理由付けをすることまたは推測することの過程を指す。推測は、具体的な文脈または動作を識別するために用いられ得る、あるいは、例えば、状態の確率分布を生成することができる。推測は、確率的、すなわち、データおよび事象の考察に基づく関心のある状態の確率分布の計算であり得る。推測はまた、1組の事象および/またはデータからより高いレベルの事象を組み立てるために用いられる技術を指すことができる。そのような推測は、事象が時間的に密接に近接した相関があるか否かにかかわらず、また、事象およびデータが1つまたは複数の事象およびデータ源から来るかどうかによらず、1組の観察された事象および/または格納された事象データから新しい事象または動作を創出することになる。
図12を参照すると、ワイヤレス通信環境において基準信号の送信を可能とするシステム1200が示されている。例えば、システム1200は、少なくとも部分的には基地局内に置くことができる。システム1200が、プロセッサー、ソフトウェアまたはそれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)により実装された機能を表す機能ブロックであり得る、機能ブロックを含むように表現されていることを理解されたい。システム1200は、連動して作動することができる電気的コンポーネントの論理グループ1202を含む。例えば、論理グループ1202は、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数を識別するための電気的コンポーネント1204を含むことができる。さらに、論理グループ1202は、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンを選択するための電気的コンポーネント1206を含むことができる、この場合、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントが、ダウンリンク伝送に利用されるサブフレームにおけるシンボル数に基づき変化する。さらに、論理グループ1202は、UE−RSパターンの関数としてサブフレームのリソースエレメント(RE)にUE−RSをマッピングするための電気的コンポーネント1208を含むことができる。さらに、システム1200は、電気的コンポーネント1204、1206および1208と関連した機能を実行するための命令を保持するメモリー1210を含むことができる。メモリー1210に外付けであるように示されているが、電気的コンポーネント1204、1206および1208の1つまたは複数が、メモリー1210内に存在し得ることを理解されたい。
図13を参照すると、ワイヤレス通信環境においてチャネルを推定することを可能とするシステム1300が示されている。例えば、システム1300は、UE内に置くことができる。システム1300が、プロセッサー、ソフトウェアまたはそれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)により実装された機能を表す機能ブロックであり得る、機能ブロックを含むように表現されていることを理解されたい。システム1300は、連動して作動することができる電気的コンポーネントの論理グループ1302を含む。例えば、論理グループ1302は、ダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数を識別するための電気的コンポーネント1304を含むことができる。さらに、論理グループ1302はダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数に基づいて利用者装置固有基準信号(UE−RS)パターンを認識するための電気的コンポーネント1306を含むことができる、この場合、UE−RSパターンの少なくとも1つの時間領域コンポーネントはダウンリンク伝送に割り当てられるサブフレームにおけるシンボル数に基づいて変化する。さらに、論理グループ1302は、UE−RSパターンにより特定されたサブフレームのリソースエレメント(RE)上のUE−RSを検出するための電気的コンポーネント1308を含むことができる。さらに、論理グループ1302は、UE−RSに基づきチャネルを推定するための電気的コンポーネント1310を含むことができる。さらに、システム1300は、電気的コンポーネント1304、1306、1308および1310と関連した機能を実行するための命令を保持するメモリー1312を含むことができる。メモリー1312に外付けであるように示されているが、電気的コンポーネント1304、1306、1308および1310の1つまたは複数が、メモリー1312内に存在することができることを理解されたい。
図14は、本明細書に説明される機能の様々な態様を実装するために利用され得るシステム1400の図である。システム1400は、基地局1402(例えば、基地局302、...)を含むことができる。基地局1402は、1つまたは複数の受信(Rx)アンテナ1406を通じて1つまたは複数のUE1404から信号を受信し、また1つまたは複数の送信(Tx)アンテナ1408を通じて1つまたは複数のUE1404に送信することができる。さらに、基地局1402は、受信アンテナ1406から情報を受信する受信機1410を含むことができる。ある例によれば、受信機1410は、受信した情報を復調する復調器(demod)1412と動作可能なように関連付けられ得る。復調されたシンボルは、プロセッサー1414により解析され得る。プロセッサー1414は、UE1404に送信されまたはUE1404から受信されるべきデータ、および/または、本明細書に記載される様々な動作および機能を実行することに関連した任意の他の適切なプロトコル、アルゴリズム、情報など、を格納することができる、メモリー1416に結合され得る。例えば、基地局1402は、方法1000および/または他の類似のかつ適切な方法を実行するためにプロセッサー1414を用いることができる。基地局1402はさらに、送信機1420によりアンテナ1408を通じて送信するために信号を多重化することができる変調器1418を含むことができる。
プロセッサー1414は、受信機1410により受信された情報を解析することに充てられ、送信機1420による伝送のための情報を生成することに充てられ、あるいは、基地局1402の1つまたは複数のモジュールを制御することに充てられるプロセッサーであり得る。別の例によれば、プロセッサー1414は、受信機1410により受信された情報を解析し、送信機1420による伝送のための情報を生成し、かつ、基地局1402の1つまたは複数のモジュールを制御することができる。基地局1402の1つまたは複数のモジュールは、例えば、PDCPモジュール、RLCモジュール、物理レイヤーモジュール、符号化モジュール、変調モジュール、マッピングモジュール、スケジューラ、パターン選択モジュール、および/または個別基準信号モジュールを含むことができる。さらに、示されていないが、基地局1402の1つまたは複数のモジュールが、プロセッサー1414の一部または複数のプロセッサー(示されない)であり得ることを考慮されたい。
図15は、本明細書で説明された機能の様々な態様を実装するために利用され得るシステム1500の図である。システム1500は、UE1502(例えば、UE304、...)を含むことができる。UE1502は、1つまたは複数のアンテナ1506を通じて1つまたは複数の基地局1504から信号を受信し、かつ/または1つまたは複数の基地局1504に送信することができる。さらに、UE1502は、アンテナ1506から情報を受信する受信機1508を含むことができる。ある例によれば、受信機1508は、受信した情報を復調する復調器(demod)1510と動作可能なように関連付けられ得る。復調されたシンボルは、プロセッサー1512により解析され得る。プロセッサー1512は、基地局1504に送信されまたはから受信されるべきデータ、および/または、本明細書に記載される様々な動作および機能を実行することに関連した任意の他の適切なプロトコル、アルゴリズム、情報など、を格納することができる、メモリー1514に結合され得る。例えば、UE1502は、方法1100および/または他の類似のかつ適切な方法を実行するためにプロセッサー1512を用いることができる。UE1502はさらに、アンテナ1506を通じて送信機1518による伝送のために信号を多重化することができる変調器1516を含むことができる。
プロセッサー1512は、受信機1508により受信された情報を解析することに充てられ、送信機1518による伝送のための情報を生成することに充てられ、あるいは、UE1502の1つまたは複数のモジュールを制御することに充てられるプロセッサーであり得る。別の例によれば、プロセッサー1512は、受信機1508により受信された情報を解析し、送信機1518により送信される情報を生成し、かつ、UE1502の1つまたは複数のモジュールを制御することができる。UE1502の1つまたは複数のモジュールは、例えば、PDCPモジュール、RLCモジュール、物理レイヤーモジュール、符号化モジュール、変調モジュール、マッピングモジュール、割り当て解析モジュール、基準信号評価モジュール、および/またはチャネル推定モジュールを含むことができる。さらに、示されていないが、UE1502の1つまたは複数のモジュールが、プロセッサー1512の一部または複数のプロセッサー(示されない)であり得ることが考慮される。
図16は、例示的ワイヤレス通信システム1600を示す。ワイヤレス通信システム1600は、簡潔にするために、1つの基地局1610および1つのUE1650を図示している。しかしながら、システム1600が、2つ以上の基地局および/または2つ以上のUEを含むことができ、そこで、追加される基地局および/またはUEが、以下に説明される例示的基地局1610およびUE1650と実質的に類似しているまたは異なるものであり得ることを理解されたい。加えて、基地局1610および/またはUE1650が、本明細書に説明されたシステム(図1〜3および12〜15)および/または方法(図10〜11)を用いて、それらの間のワイヤレス通信を容易にすることができることを理解されたい。
基地局1610において、いくつかのデータストリームに対するトラヒックデータは、データソース1612から送信(TX)データプロセッサー1614に供給される。ある例によれば、各データストリームは、それぞれのアンテナから送信され得る。TXデータプロセッサー1614は、符号化データを提供するためにそのデータストリームに対して選択される特定の符号化方式に基づきトラヒックデータストリームをフォーマットし、符号化しかつインターリーブする。
各データストリームに対して符号化されたデータは、直交周波数分割多重化(OFDM)技術を使用してパイロットデータを多重化することができる。加えてまたは代替として、パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、または符号分割多重化(CDM)され得る。パイロットデータは、典型的には、既知の方法で処理され、かつ、UE1650においてチャネル応答を推定するために使用され得る既知のデータパターンである。各データストリームに対して多重化されたパイロットかつ符号化されたデータは、変調シンボルを供給するためにデータストリームに対して選択される特定の変調方式(例えば、二位相偏移変調(BPSK)、直角位相偏移変調(QPSK)、M状態位相偏移符号化(M−PSK)、M−位相振幅変調(M−QAM;(M-quadrature amplitude modulation)など)に基づいて変調され得る(例えば、シンボルがマッピングされる)。各データストリームに対するデータ転送率、符号化および変調は、プロセッサー1630により実行されかつ提供される命令により決定され得る。
データストリームに対する変調シンボルは、変調シンボルをさらに処理することができる(例えば、OFDMのために)、TX MIMOプロセッサー1620に供給され得る。TX MIMOプロセッサー1620はそこで、NT変調シンボルストリームをNT送信機(TMTR)1622aに1622tを介して供給する。様々な実施形態において、TX MIMOプロセッサー1620は、ビームフォーミングの重みをデータストリームのシンボルにおよびシンボルが送信されるアンテナに適用する。
各送信機1622は、1つまたは複数のアナログ信号を供給するためにそれぞれのシンボルストリームを受信しかつ処理し、さらに、MIMOチャネル上で伝送に適した変調信号を供給するためにアナログ信号を調整する(例えば、増幅する、フィルタリングする、およびアップコンバートする)。さらに、送信機1622aから1622tからのNT変調された信号は、NTアンテナ1624aから1624tそれぞれから送信される。
UE1650において、伝送された変調信号が、NRアンテナ1652aから1652rにより受信され、各アンテナ1652からの受信信号は、それぞれの受信機(RCVR)1654aから1654rに供給される。各受信機1654は、それぞれの信号を調整し(例えば、フィルタリングする、増幅する、およびダウンコンバートする)、サンプルを供給するために調整された信号をデジタル化し、さらに、対応する「受信された」シンボルストリームに供給するためにサンプルを処理する。
RXデータプロセッサー1660は、NT「検出」シンボルストリームを供給するために特定の受信機処理技術に基づきNR受信機1654からのNR受信シンボルストリームを受信しかつ処理することができる。RXデータプロセッサー1660は、データストリームに対するトラヒックデータを回復するために各検出されたシンボルストリームを復調し、デインターリーブし、かつ復号化することができる。RXデータプロセッサー1660による処理は、基地局1610においてTX MIMOプロセッサー1620およびTXデータプロセッサー1614により実行されたものと相補的である。
プロセッサー1670は、上記に説明された利用可能な技術のいずれが利用されるかを周期的に決定することができる。さらに、プロセッサー1670は、行列インデックス部およびランク値部(rank value portion)を備える逆方向リンクメッセージを形成することができる。
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々な形式の情報を備えることができる。逆方向リンクメッセージは、データソース1636からの、変調器1680により変調され、送信機1654aから1654rにより調整され、かつ基地局1610に返送されるいくつかのデータストリームに対するトラヒックデータもまた受信する、TXデータプロセッサー1638により処理され得る。
基地局1610において、UE1650からの変調信号は、アンテナ1624により受信され、受信機1622により調整され、復調器1640により復調され、かつ、RXデータプロセッサー1642により処理されて、UE1650により送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。さらに、プロセッサー1630は、ビームフォーミングの重みを決定するためにいずれのプリコーディングマトリックスを使用するかを決定するために抽出されたメッセージを処理することができる。
プロセッサー1630および1670は、基地局1610およびUE1650それぞれにおける動作を命令する(例えば、制御する、調整する、管理するなど)ことができる。それぞれのプロセッサー1630および1670は、プログラムコードおよびデータを格納するメモリー1632および1672と関連付けられ得る。プロセッサー1630および1670はまた、アップリンクおよびダウンリンクそれぞれに対する周波数およびインパルス応答推定を引き出すための計算を実行することができる。
本明細書で説明された態様が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組み合わせ中に実装され得ることを理解されたい。ハードウェア実装のために、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサー(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサー、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサー、本明細書で説明された機能を実行するために設計された他の電子装置、またはそれらの組み合わせ中に実装され得る。
実施形態が、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメント中に実装される場合、それらは、記憶コンポーネントなどの、機械読み取り可能な媒体中に格納され得る。コードセグメントは、手続き、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、あるいは命令、データ構造またはプログラム文の任意の組み合わせを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、アーギュメント、パラメータまたはメモリー内容物を通過させるかつ/または受信することにより別のコードセグメントまたはハードウェア回路と結合され得る。情報、アーギュメント、パラメータ、データなどは、メモリー共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク伝送などを含む任意の適切な手段を使用して通過させ、転送され、または伝送され得る。
ソフトウェア実装のために、本明細書で説明された技術は、本明細書で説明された機能を実行するモジュール(例えば、手続き、関数など)を用いて実装され得る。ソフトウェアコードは、メモリーユニット内に格納され、かつプロセッサーにより実行され得る。メモリーユニットは、プロセッサー内にまたはプロセッサーに外付けで実装され得、その場合に、既知の技術である様々な手段によりプロセッサーに通信可能な形で結合され得る。
上記に説明されてきたものは、1つまたは複数の実施形態の例を含む。無論、前述の態様を説明する目的で構成要素または方法のあらゆる考えられる組み合わせを説明することは不可能であるが、当業者は、様々な態様のさらに多くの組み合わせおよび置換が可能であることを理解するであろう。したがって、説明された態様は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内に入る全てのそのような変更、修正および変形を包含することを意図するものである。さらに、用語「含む(includes)」が詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかで使用される範囲では、そのような用語は、特許請求の範囲内で転換語として用いられる場合に「備える(comprising)」が解釈されているように、用語「備える」と類似の態様において包括的であることを意図している。
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