JP2013501268A - 子供が車内に残されるのを防止するためのドライバアラーム及び警告方法 - Google Patents

Abstract

子供が車内に残されるのを防止するためのドライバアラームは、電源デバイスと、電圧測定装置と、入力装置と、プロンプト装置と、制御装置とを備える。電源装置は車内のシガーライターソケットに挿入されてドライバアラームの電源として機能するプラグを有する。電圧測定装置は車内のシガーライターの電圧測定に用いられ、車が始動すると電圧は上昇し、エンジンが停止すると電圧は下降する。電圧測定装置は電圧上昇又は電圧下降について制御装置に報告する。入力装置は、車内に子供がいるか否かについてドライバが制御装置に報告できるように設計されている。プロンプト装置は車内に子供がいることをドライバに警告するために用いられる。
【選択図】図１

Description

本発明は、電子通信分野に属する。特に、本発明は電子警報装置の分野に関する。

施錠された車内に子供を放置するのは、特に夏期や冬期において危険である。高温の（又は凍えるような）車内で熱中症や低体温症又は窒息によって多くの子供が死亡したことで、多くの家族が悲劇にみまわれた。これらの悲劇の多くは、子供を持つ親やドライバの行為によって故意になされたものではなく、彼らの不注意や忘れっぽさによるものである。時として、親は子供を買い物に連れて行き、子供が車内で寝てしまうと、多くの家事が残されている忙しい親は急いで買い物に走り、車内で寝ている子供のことを忘れてしまう。親は車を施錠し、その結果、大変な不幸が起こる。施錠され猛烈に暑い車内で子供が窒息して死亡してしまうのである。親は自分の行為に対する法的責任を負わなければならない。時として、このような親たちは子供を失うだけでなく自分の家族を崩壊してしまう。

人々は、子供が車内に残されるのを防止するためのドライバアラームを望んでいる。ドライバアラームは、親／ドライバが車を離れる際に子供が車内にいることを自動的に知らせるので、このような悲劇を回避できる。従って、子供が車内に閉じ込められるのを防止するためのドライバアラームは非常に重要である。

この種の発明は以前から存在するが市場には出回っていない。その主な理由は、これらの発明は複雑で、特に設置が面倒で一般人が導入できないからである。

このような理由から、子供が車内に残されるのを防止するためのドライバアラーム（以下、「ドライバアラーム」と称する。）であって、使用が容易で信頼性を有するものを発明することが重要である。

本発明のドライバアラームは、プラグ・アンド・プレイ装置のような警報機である。つまり、ドライバはドライバアラームを車内のシガーライターソケットへ挿入するだけでよく、これにより警報機は自動的に正常に機能する。

発明者は、車内のシガーライターソケットの電圧は車のエンジンが始動すると上昇し、エンジンが停止すると降下することを発見した。発明者は、ドライバが車のエンジンを始動することでシガーライターソケットの電圧が上昇すると、これは車が出発することを意味し、子供（又はペット）が同乗しているかどうかをドライバに確認する良いタイミングであるという状況と、ドライバが車のエンジンを停止させることでシガーライターソケットの電圧が降下すると、これはドライバが車を離れようとしていることを意味し、子供／ペットのことを忘れて、施錠した車内に子供／ペットを残して行かないようドライバに気づかせる良いタイミングであるという状況とを独創的に結び付けた。その結果、発明者は簡素で信頼できるドライバアラームを発明できる。

子供／ペットが車内に残されるのを防止するためのドライバアラームは、電源デバイス、電圧測定装置、プロンプト装置、及び制御装置を備える。

更に、入力装置をドライバアラームに付加することもできる。

前記電源デバイスはプラグを有し、このプラグは車内のシガーライターソケットに挿入可能であり、シガーライターソケットはドライバアラームの電源として用いられる。

前記電圧測定装置は車内のシガーライターソケットの電圧変化を測定し、測定結果を制御装置へ報告するために用いられる。車内のシガーライターソケットの電圧はエンジンが始動すると上昇し、車内のシガーライターソケットの電圧はエンジンが停止すると降下する。電圧上昇又は電圧降下の信号は制御装置へ送信され、これに基づき制御装置はエンジン始動（電圧上昇）又はエンジン停止（電圧降下）の２つの状況に対応する。

前記入力装置は、ドライバが子供又はペットが車内にいるか否かを制御装置に対して報告するのに使用される。入力装置は省略することもできる。

前記プロンプト装置はドライバに対して警告音（又は音声による質問／プロンプト）を発するものであり、エンジン始動後には車内に子供／ペットがいるか否かを訪ね、エンジン停止時には、最初の質問に対するドライバの応答に応じて、施錠された車内に子供／ペットを残さないようにドライバに対して音声による警告／注意を発する。

前記制御装置は、車内の子供／ペットについて最適なタイミングでドライバに警告するようプロンプト装置を制御するように、適切にプログラムされている。

制御装置は次のプログラムに沿って動作する。

制御装置が電圧測定装置を介して車内のシガーライターソケットに基づく「電圧上昇」信号を受信すると（エンジン始動を示すもの）、制御装置は直ちに「質問指令」をプロンプト装置へ送信する。プロンプト装置は「質問指令」を受信し、車内に子供／ペットがいるかどうかを直ちにドライバに対して質問する。ドライバの応答は「イエス」（所定秒数以内に「イエス」ボタンが押された場合）、「ノー」（所定秒数以内に「ノー」ボタンが押された場合）、又は「応答なし」（ドライバが運転に忙しくてボタンを押して質問に答えることができず、所定数秒以内に何れのボタンも押されない場合）であり、そして入力装置はドライバの回答／応答を制御装置へ報告する。

制御装置が入力装置から「イエス」信号を受信すると、制御装置は「イエス」を乗車状態メモリレジスタに保存し、車内に子供がいることをドライバに警告するために、直ちに「警告指令」をプロンプト装置へ送信する。

制御装置が入力装置から「ノー」信号を受信すると、車内に子供／ペットがいないことをドライバに確認するために、制御装置は「確認指令」をプロンプト装置へ送信する。このときドライバには、間違いがあれば再度「イエス」ボタンを押して訂正する機会が与えられる。もし訂正がなければ「ノー」値が乗車状態メモリレジスタに保存される。

制御装置が所定数秒後に「応答なし」を受信すると、車内に子供がいるか否かをドライバに質問するために、直ちに他の「質問指令」をプロンプト装置へ送信する。質問を２回繰り返しても回答がない場合には、制御装置は車内に子供がいると自動的に仮定し、乗車状態メモリレジスタに「イエス」値を保存する。

制御装置が電圧測定装置を介して車内のシガーライターソケットに基づく「電圧降下」信号を受信し（エンジン停止を示すもの）、「イエス」回答／値（車内に子供）を乗車状態メモリから取得すると、制御装置は車内に子供がいることをドライバに警告するために「警告指令」をプロンプト装置へ送信する。しかしながら、もし乗車状態メモリレジスタ値が「ノー」の場合には、制御装置は何もする必要がない。

従って、前記ドライバアラームは、車のエンジンの始動時及び車のエンジンの停止時に、車内に子供がいることをドライバに警告できる。

本発明の構想により、前記ドライバアラームはセットアップが容易であるという利点を有するように設計されている。ドライバがドライバアラームを車内のシガーライターソケットに挿入するだけで、その後はドライバアラームが有効に動作する。車のエンジンが始動して出発するのか、或いは車のエンジンが停止してドライバが車を離れようとしているのか判断するために（シガーライターソケットの）電圧変化を用い、「イエス」ボタン又は「ノー」ボタンの押下によるドライバ自身による（子供／ペットの）乗車状態に関する報告に基づき、或いは何れのボタンも押されないことで（複雑で潜在的に信用性に欠けるセンサシステムに代えて）「イエス」ボタンが押されたのと同じ結果となるようデフォルト設定され、子供／ペットを施錠された車内に残していかないようにドライバに警告／促すことで、簡単且つ信頼できる方法で動作するようにドライバアラームが設計されている。

本発明のドライバアラームの構造を示す図である。 本発明のドライバアラームの動作理論を示す図である。 本発明のドライバアラームの制御装置の動作図１である。 本発明のドライバアラームの制御装置の動作図２である。 電源デバイスに電池ボックスが設けられているドライバアラームの他の実施形態である。 電源ソケットが設けられたドライバアラームの他の実施形態である。

図１に示す様に、ドライバアラーム１はＴ字形であって、車内のシガーライターのソケット３０に挿入可能な円筒形プラグ２を有する。本体３は内部を有する。内部は電源デバイス８、測定装置４、入力装置６、プロンプト装置７、制御装置５、及びＡ、Ｂ、Ｃ押しボタンを収容する。Ａ、Ｂ、Ｃ押しボタンはドライバアラームの前方に配置され、ドライバが何れかのボタンを押すことで制御装置からの質問に応答できるようにされている。Ａ押しボタンは、子供が車内にいるという状況を意味するように設定されている（つまり、「イエス」ボタン）。Ｂ押しボタンは、子供は車内にいないという状況を意味するように設定されている（つまり「ノー」ボタン）。Ｃ押しボタンは、ドライバアラームを停止させるように設定されている。Ａ、Ｂ、Ｃ押しボタンはフラッシュボタンであって、制御装置５が応答を要する場合にはボタンは点滅を開始する。

図２を参照して、前記ドライバアラームは電源デバイス８、測定装置４、入力装置６、プロンプト装置７、及び制御装置５を備える。電源デバイス８は車のシガーライターソケットを電源として用いる。電圧測定装置は電圧センサで構成されている。制御装置は適当な電子集積回路を備える。入力装置はＡ、Ｂ、Ｃの３個の押しボタンから構成されている。Ａ押しボタンは車内に子供がいることを示すように設計されており、Ｂ押しボタンは車内に子供がいないことを示すように設計されており、Ｃ押しボタンはプロンプト装置（又はドライバアラーム？）を停止するように設計されている。Ａ、Ｂ、Ｃ押しボタンはフラッシュボタンであって、システムがドライバからの回答を要する場合にはフラッシュボタンが点滅を開始する。プロンプト装置はアンプ（拡声器）から構成されている。入力装置は省略してもよい。

図５にドライバアラームの他の実施形態を示す。電源デバイスは電池又は充電池を収容する電池ボックスを有する。車内のシガーライターソケットからの電力を用いる代わりに、電池ボックスに電池又は充電池を入れれば、電源デバイスはドライバアラームの独立した電源になる。

図６にドライバアラームの他の実施形態を示す。この場合のドライバアラームは図６に示す様に電源ソケットＤを有する。電源ソケットＤは他の電子機器用の車内電源であってよく、これはドライバにとって便利である。

ドライバアラームの他の実施形態においては、ドライバアラームは内蔵電源スイッチＫ（Ｃボタンに対応？）を有する。

次に図３を参照してドライバアラームの動作理論を説明する。

ドライバアラームの円筒形プラグ２を車内のシガーライターのソケット３０に挿入し、ドライバアラームは電源がオンされて動作を開始する。車のエンジンが始動すると、測定装置はシガーライターソケットからの電圧上昇信号を測定し、制御装置に対してエンジンの始動を直ちに報告する。制御装置は、電圧測定装置から車のエンジンが始動したという報告を受けると、即座に「質問指令」を入力装置６及びプロンプト装置へ送信する。

そして、３個の押しボタンは点滅を開始し、そのとき制御装置は「質問指令」をプロンプト装置へ送信し、プロンプト装置は「子供が車内にいればボタンＡを押して下さい。子供が車内にいなければボタンＢを押して下さい。」という音声を発生させる。

もしドライバがボタンＡ（「イエス」ボタン）を押すと、制御装置は「警告指令」をプロンプト装置へ送信し、プロンプト装置は「車内に子供がいます。子供にシートベルトをして下さい。」という音声を発生させ、これと同時に「ボタンＡ押下」（子供が車内にいる）という応答が制御装置のメモリ（乗車状態メモリレジスタ）に保存される。

もしドライバがボタンＢを押すと、「警告指令」は送信されず、「ボタンＢ押下」という応答がメモリ（乗車状態メモリレジスタ）に保存される。

図４に示す様に、車のエンジンが停止すると測定装置は車内のシガーライターソケットの電圧が下がったことを測定し、車のエンジンが停止したことを直ちに制御装置へ報告し、制御装置は乗車状態メモリレジスタから保存されている値をサーチして取得する。もし状態値が「ノー」であって車内に子供がいないことを示している場合には、それ以上すべきことはないが、もし状態値が「イエス」であって車内に子供がいることを示している場合には、制御装置はプロンプト装置へ「警告指令」を送信し、プロンプト装置は「車内に子供がいます。子供を車の外へ連れ出して下さい。子供だけを車内に残すのは危険です。」という音声を発生させる。プロンプト装置はこの警告を数回繰り返してもよい。

ボタンＣは停止ボタンである。もしＣボタンが押されると、サービスの必要がなくなるとプロンプト装置（又はドライバアラーム全体）は警告を発するのを止める。

車のエンジンが停止してシガーライターソケットからの電力が得られなければ／得られないときには、代わりに（図５に示すように）電池ボックスが電源になる。

本発明の例についての詳細な説明は、公衆が発明を理解するのを助けるものである。例を参照して、多くの異なる実施形態が可能であり、これらの異なる実施形態は本発明の範囲に属するものである。

図２を参照して、前記ドライバアラームは電源デバイス８、測定装置４、入力装置６、プロンプト装置７、及び制御装置５を備える。電源デバイス８は車のシガーライターソケットを電源として用いる。電圧測定装置は電圧センサで構成されている。制御装置は適当な電子集積回路を備える。入力装置はＡ、Ｂ、Ｃの３個の押しボタンから構成されている。Ａ押しボタンは車内に子供がいることを示すように設計されており、Ｂ押しボタンは車内に子供がいないことを示すように設計されており、Ｃ押しボタンはプロンプト装置（又はドライバアラーム）を停止するように設計されている。Ａ、Ｂ、Ｃ押しボタンはフラッシュボタンであって、システムがドライバからの回答を要する場合にはフラッシュボタンが点滅を開始する。プロンプト装置はアンプ（拡声器）から構成されている。入力装置は省略してもよい。

ドライバアラームの他の実施形態においては、ドライバアラームは内蔵電源スイッチＫ（Ｃボタンに対応）を有する。

Claims (10)

1. 子供が車内に残されるのを防止するためのドライバアラームであって、
   当該ドライバアラームへ電力を供給するための電源デバイスと、
   車内のシガーライターの電圧変化を測定し、電圧変化を制御装置へ報告するための電圧測定装置と、
   シガーライターの電圧変化の上昇時又は下降時に車内の子供に関する警告を発するようにプロンプト装置を制御する前記制御装置と、
   車内の子供に関する警告を発する前記プロンプト装置と、を備え、
   電圧変化の上昇は車が始動したことを示し、下降は車のエンジンが停止したことを示すドライバアラーム。
2. 車内に子供がいるか否かについてドライバの印象を深め、これを前記制御装置へ報告するための入力装置を更に備える請求項１に記載のドライバアラーム。
3. 動作プログラムは、車が始動してシガーライターの電圧が上昇すると、前記測定装置はシガーライターの電圧上昇を前記制御装置へ報告し、前記制御装置は車内の子供に関する警告を発するようにプロンプト装置へ警告指令を送信し、車のエンジンが停止してシガーライターの電圧が下降すると、前記測定装置はシガーライターの電圧下降を前記制御装置へ報告し、前記制御装置は車内の子供に関する警告を発するようにプロンプト装置へ警告指令を送信する、請求項１に記載のドライバアラーム。
4. 動作プログラムは、
   車が始動してシガーライターの電圧が上昇すると、前記測定装置はシガーライターの電圧上昇を前記制御装置へ報告し、前記制御装置は前記入力装置へ質問指令を送信すると共に、ドライバに回答を求めるようプロンプト装置へプロンプト指令を送信し、前記入力装置はドライバからの回答を前記制御装置へ報告し、前記制御装置はドライバからの回答が「イエス」（子供がいる）の場合には車内の子供に関する警告を発するようにプロンプト装置へ警告指令を送信し、
   車のエンジンが停止してシガーライターの電圧が下降すると、前記測定装置はシガーライターの電圧下降を前記制御装置へ報告し、前記制御装置はドライバからの回答が「イエス」（子供がいる）の場合には車内の子供に関する警告を発するようにプロンプト装置へ警告指令を送信する、請求項２に記載のドライバアラーム。
5. 前記電源デバイスは車内のシガーライターソケットに挿入可能なプラグを有し、車内のシガーライターソケットは前記ドライバアラームの電源になる、請求項１に記載のドライバアラーム。
6. 前記電源デバイスは電池ボックスを有し、前記電源デバイスは前記電池ボックスに電池又は充電池を挿入することで前記ドライバアラームの独立した電源になる、請求項１に記載のドライバアラーム。
7. 前記プロンプト装置は、電源を切ってプロンプト装置の動作を停止させる電源スイッチを有する、請求項１に記載のドライバアラーム。
8. 前記入力装置は２個の押しボタンを有し、一方はイエス押しボタン（子供がいる）であり、他方はノー押しボタン（子供はいない）である、請求項１に記載のドライバアラーム。
9. 停止ボタンを前記入力装置に追加することができ、ドライバが停止ボタンを押下すると、前記プロンプト装置はプロンプト音の送信を停止する、請求項８に記載のドライバアラーム。
10. 車内の電子機器へ電力を供給するための電源ソケットを更に備え、前記ドライバアラームの動作中において、車内の他の電子機器への電力供給装置としても前記電源ソケットを用いることができる、請求項１に記載のドライバアラーム。

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