JP2013258682A - 映像処理装置、映像処理方法、テレビジョン受像機、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

映像処理装置、映像処理方法、テレビジョン受像機、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2013258682A
JP2013258682A JP2013061039A JP2013061039A JP2013258682A JP 2013258682 A JP2013258682 A JP 2013258682A JP 2013061039 A JP2013061039 A JP 2013061039A JP 2013061039 A JP2013061039 A JP 2013061039A JP 2013258682 A JP2013258682 A JP 2013258682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video
ratio
frame
edge
edge enhancement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013061039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5514344B2 (ja
Inventor
Akira Koike
晃 小池
Yoshinori Kono
嘉憲 河野
Ichiro Mizobuchi
一郎 溝渕
Masahiko Takiguchi
昌彦 瀧口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2013061039A priority Critical patent/JP5514344B2/ja
Priority to PCT/JP2013/061933 priority patent/WO2013172159A1/ja
Priority to US14/400,915 priority patent/US9275440B2/en
Priority to CN201380025155.4A priority patent/CN104335567B/zh
Publication of JP2013258682A publication Critical patent/JP2013258682A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5514344B2 publication Critical patent/JP5514344B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/73Deblurring; Sharpening
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/20Image enhancement or restoration using local operators
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/142Edging; Contouring
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20172Image enhancement details
    • G06T2207/20192Edge enhancement; Edge preservation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】エッジ強調処理による弊害であるギラつきを抑制する。
【解決手段】映像処理装置100のエッジヒストグラム作成部130は、フレームを構成する各画素について隣接画素間輝度差を求め、当該隣接画素間輝度差が所定の第1閾値以上である画素の割合である第1割合を求める。エッジ強調処理部140は、第1割合が大きいフレームほどシュート成分を小さくしてエッジ強調を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に、映像の画質を改善する映像処理装置、及び映像処理方法に関する。
従来、映像の画質を改善する技術として、エッジ強調処理を施すことで映像の鮮鋭感を高める技術が知られている。エッジ強調を行うことで、鮮明にディテールを表現し、立体的に映像を表現することができる。
特許第4550016号公報(発行日:2010年9月22日) 特開2009−100270号公報(公開日:2009年5月7日)
しかしながら、映像の内容によっては、エッジ強調処理を施すことにより、輪郭部に白い縁取りが付いてしまい映像が不自然にギラついて見えることがある。すなわち、映像の内容によっては、エッジ強調処理による弊害であるギラつきが生じてしまう可能性がある。
なお、特許文献1には、エッジ画素の密度であるエッジ密度を用いて、輝度が一様な部分のコントラストを下げ、輝度が一様でない部分のコントラストを強調する技術が記載されている。また、エッジ密度を求める際に、エッジ強度が所定レベル以上の画素のエッジ強度を0とすることで、コントラストで強調される部分が非常に明るい部分と非常に暗い部分との境界以外となり、非常に明るい部分と非常に暗い部分それぞれのコントラストの低下を防止することが記載されている。このように、特許文献1の技術は、エッジ画素に着目しているものの、適切なコントラスト強調を目的としており、上記のようなエッジ強調処理による弊害を防止するものではない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、エッジ強調処理による弊害であるギラつきを抑制することができる映像処理装置を実現することにある。
上記の問題を解決するために、本発明の一態様に係る映像処理装置は、映像を構成するフレームに対してシュート成分を付加してエッジ強調を行うエンハンス処理を行うエッジ強調処理手段を備えた映像処理装置であって、上記フレームを構成する各画素について隣接する画素との間の輝度差を求め、当該輝度差が所定の第1閾値以上である画素の割合である第1割合を求める算出手段を備え、上記エッジ強調処理手段は、上記第1割合が大きいフレームほど上記シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行うことを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る映像処理方法は、映像を構成するフレームに対してシュート成分を付加してエッジ強調を行うエンハンス処理を行う映像処理方法であって、上記フレームを構成する各画素について隣接する画素との間の輝度差を求め、当該輝度差が所定の第1閾値以上である画素の割合である第1割合を求めるステップと、上記第1割合が大きいフレームほど上記シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行うステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、エッジ強調処理による弊害であるギラつきを抑制することができる。
本発明の実施形態1に係るテレビジョン受像機の構成を示す機能ブロック図である。 エッジヒストグラムの一例を示す図である。 エンハンス処理によりエッジ部分に付加されるシュート成分を示す図である。 フィルタ選択テーブルの一例を示す図である。 エッジヒストグラムと、第1〜第3割合の関係を示す図である。 フィルタ選択テーブルの別の例を示す図である。 実施形態2に係る映像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 フレーム差分ヒストグラムの算出例を示す図である。 輝度差分ヒストグラムの一例を示す図である。 実施形態4に係る映像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 実施形態6に係る映像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 画質モードによる閾値の違いを説明する図である。 本発明の実施形態8に係る映像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態8に係る映像処理装置による映像処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態8に係る映像処理装置において、ある映像から検出された、輝度ヒストグラムの一例を示す。 本発明の実施形態8に係る映像処理装置において、ある映像から検出された、フレーム差分ヒストグラムの一例を示す。 本発明の実施形態8に係る映像処理装置において、ある映像から検出された、エッジヒストグラムの一例を示す。 本発明の実施形態8に係る映像処理装置による、エンハンスを調整する処理を概念的に示す。 本発明の実施形態8に係る映像処理装置による、LTIを調整する処理を概念的に示す。
<実施形態1>
(テレビジョン受像機1)
図1は、本発明の実施形態1に係るテレビジョン受像機1の構成を示す機能ブロック図である。テレビジョン受像機1は、入力された映像の画質を改善する映像処理装置100と、例えば液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなど表示部300と、映像処理装置100から順次出力されるフレームで示される画像を表示部300に表示させることで、当該複数のフレームにより構成される映像を表示させる表示制御部400とを備えている。
(映像処理装置100)
映像処理装置100は、入力された映像信号の画質を改善し、映像を構成する複数のフレームを順次出力する。フレームは、所定数の画素の各々における複数色の濃度値を示す画像データで構成される。映像処理装置100は、映像取得部110、復号処理部120、エッジヒストグラム作成部(算出手段)130、エッジ強調処理部(エッジ強調処理手段)140を備える。
(映像取得部110)
映像取得部110は、映像を信号化した映像信号を受け取る。映像信号の取得元は、例えば放送波、記憶媒体に格納された映像データなど、任意の形態の映像信号源が考えられる。また、映像取得部110は、映像信号の復号処理を実施するために必要となる量子化パラメータも取得する。例えば、量子化パラメータは映像ストリームのヘッダ部分などに記述されており、映像取得部110は、映像ストリームとともに量子化パラメータを取得する。
(復号処理部120)
復号処理部120は、映像取得部110が取得した映像信号を復号化する。映像信号は何らかの手法によって符号化されていることが通常であるため、復号処理部120の処理が必要となる。
復号処理部120が復号する映像信号は、例えば、MPEG−1、MPEG−2、及び、H.264/MPEG−4.AVC等によって符号化されている。
復号処理部120は、例えば、画面内予測(イントラ予測)及び画面間予測(インター予測)の何れかを用いて予測画像を生成し、当該予測画像の各画素値に対して、映像信号から復号した各画素値を加算することによって、復号画像を生成する。
復号処理部120は、予測画像をインター予測によって生成する場合、すでに復号化され、図示しないフレームメモリに格納されている1または複数の復号化済み画像を参照し、当該復号化済み画像を構成する各ブロックに対して、動きベクトルを用いた動き補償を行うことによって予測画像を生成する。ここで、各動きベクトルを表す動きベクトル情報は、映像信号から復号される。
また、映像信号には、通常、各ブロックに含まれる画素の画素値を、ブロック毎に周波数変換(例えば、DCT(Discrete Cosine Transform)変換)した後に、量子化パラメータに応じた量子化処理を施して得られる量子化変換係数(単に変換係数とも呼ぶ)が含まれている。例えば、映像信号が8×8画素のブロック毎に符号化されたものである場合、映像信号には8×8成分の量子化変換係数が各ブロックについて含まれている。
このような映像信号を復号する場合、復号処理部120は、各変換係数を量子化パラメータを参照して逆量子化した後、逆周波数変換を施すことによって、各画素値を復号する。
また、映像信号に含まれる各フレーム(ピクチャ)は、以下のように大別される。
・Iピクチャ:他のピクチャを参照することなく復号化することが可能なピクチャ。Iピクチャは、例えば、上述したイントラ予測を用いて符号化された画像である。
・Pピクチャ:他の1枚のピクチャを参照することによって復号化可能なピクチャ。Pピクチャは、例えば、上述したインター予測を用いて符号化された画像である。
・Bピクチャ:他の2枚のピクチャを参照することによって復号化可能なピクチャ。Bピクチャは、例えば、上述したインター予測を用いて符号化された画像である。
復号処理部120は、このようにして映像を構成する各フレームの画像データを出力する。
(エッジヒストグラム作成部130)
エッジヒストグラム作成部130は、復号処理部120から出力されたフレームごとに、当該フレームを構成する各画素について隣接画素との間の輝度差の絶対値である隣接画素間輝度差を求め、隣接画素間輝度差別の画素数を示すエッジヒストグラムを作成する。図2は、エッジヒストグラム作成部130により作成されるエッジヒストグラムの一例を示す図である。
また、エッジヒストグラム作成部130は、作成したエッジヒストグラムを基に、隣接画素間輝度差が所定の第1閾値以上である画素数の全画素数に対する割合である第1割合を求め、エッジ強調処理部140に出力する。
本実施形態では、エッジヒストグラム作成部130は、隣接画素間輝度差として、対象画素と当該対象画素の右に位置する画素との輝度差の絶対値を求めるものとする。これにより、エッジヒストグラム作成部130の処理速度が速くなる。また、映像を視るユーザにとってギラつきが気になりやすい画面縦方向のエッジによる輝度差を検出しやすくなる。
ただし、エッジヒストグラム作成部130による隣接画素間輝度差の求め方はこれに限定されるものではない。例えば、エッジヒストグラム作成部130は、隣接画素間輝度差として、対象画素と当該対象画素の左または上または下に位置する画素との輝度差の絶対値を求めてもよい。もしくは、エッジヒストグラム作成部130は、対象画素と当該対象画素の周囲に位置する4画素(右、左、上及び下に隣接するする画素)または8画素(右、左、上、下及び斜めに隣接する画素)との輝度差の絶対値の代表値(例えば、平均値、最大値など)を隣接画素間輝度差として求めてもよい。
(エッジ強調処理部140)
エッジ強調処理部140は、復号処理部120から出力された各フレームの全体に対してエッジ部分(輪郭部分)にオーバーシュート及び/またはアンダーシュートであるシュート成分を付加することでエッジ強調処理(エンハンス処理)を行う。具体的には、エッジ強調処理部140は、フレームの画像データの2次微分から得られる成分を当該画像データから差し引くエッジ強調フィルタをフレームに適用することによりエンハンス処理を行う。
ただし、エッジ強調処理部140は、エッジヒストグラム作成部130により求められた第1割合が大きいフレームほどシュート成分(つまりエッジ強調の度合い)を小さくしてエンハンス処理を行う。すなわち、第1割合が相対的に大きいフレームに対してシュート成分を小さくし、第1割合が相対的に小さいフレームに対してシュート成分を大きくする。
第1閾値以上の隣接画素間輝度差を有する画素数の全画素数に対する第1割合が大きい場合、隣接画素との輝度差が相対的に大きいエッジを多く含むことを意味している。隣接画素との輝度差が相対的に大きいエッジに対してエンハンス処理を実行すると、大きなシュート成分が付加されることにより、白い縁取りがエッジ部分に付き、ギラついて見えることがある。
しかしながら、本実施形態のエッジ強調処理部140は、第1割合が大きいフレームについてシュート成分を小さくしたうえでエンハンス処理を行う。そのため、隣接画素との輝度差が相対的に大きいエッジがギラついて見えることを防止することができる。
以下に、エッジ強調処理部140の具体的な2つの処理例を説明する。しかしながら、本発明はこれら具体例に限定されるものではなく、所定の第1閾値以上の隣接画素間輝度差を有する画素数の全画素数に対する第1割合が大きいほどシュート成分を抑制する処理であればよい。
(具体例1)
エッジ強調処理部140は、エンハンス処理においてエッジ部分に付加するシュート成分の大きさが異なる複数のエッジ強調フィルタを予め記憶しておく。図3は、エンハンス処理によりエッジ部分に付加されるシュート成分を示す図である。図3に示されるように、2次微分から得られたシュート成分が付加されることにより、エッジの上端ではオーバーシュートが生じ、エッジの下端ではアンダーシュートが生じる。そこで、エッジ強調処理部140は、シュート成分の深さH及び幅Wの大きさが異なる複数のエッジ強調フィルタを予め記憶しておく。ここでは、エッジ強調処理部140は、(1)2次微分成分をそのままシュート成分とする第1エッジ強調フィルタ、(2)第1エッジ強調フィルタよりもシュート成分の深さH及び幅Wを抑制させた第2エッジ強調フィルタ、(3)第2エッジ強調フィルタよりもさらにシュート成分の深さH及び幅Wを抑制させた第3エッジ強調フィルタを記憶している。すなわち、第1エッジ強調フィルタはエッジ強調の度合いが相対的に大きいフィルタ(つまりシュート成分を抑制していないフィルタ)であり、第2エッジ強調フィルタはエッジ強調の度合いが中程度のフィルタ(つまり、シュート成分を中程度抑制したフィルタ)であり、第3エッジ強調フィルタはエッジ強調の度合いが相対的に小さいフィルタ(つまり、シュート成分を強く抑制したフィルタ)である。なお、エッジ強調フィルタのフィルタ係数やフィルタサイズなどを調整することにより、シュート成分の大きさを制御することができる。
また、エッジ強調処理部140は、第1割合が取り得る範囲を3つに分割した分割範囲の各々と当該分割範囲に適したエッジ強調フィルタとを対応付けたフィルタ選択テーブル(対応情報)を記憶している。図4は、フィルタ選択テーブルの一例を示す図である。図4では、「30%未満」「30%〜70%未満」「70%〜100%」の3つの分割範囲が含まれる。図4に示されるように、第1割合が大きいほどシュート成分(エッジ強調の度合い)の小さいエッジ強度フィルタが対応付けられている。そして、エッジ強調処理部140は、フィルタ選択テーブルを参照して、各フレームに対して求められた第1割合に対応するエッジ強調フィルタを決定し、決定したエッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を行う。
本具体例によれば、第1割合が大きいフレームほどシュート成分が小さいエッジ強調フィルタによりエンハンス処理が実行される。すなわち、隣接画素との輝度差が大きいエッジが多く含まれているフレームには、シュート成分が小さいエッジ強調フィルタが適用される。そのため、エンハンス処理におけるオーバーシュート及びアンダーシュートの大きさが小さくなり、隣接画素との輝度差が大きいエッジがギラついて見えることを防止することができる。
なお、本具体例では、エッジ強調処理部140が3種類のエッジ強調フィルタを予め記憶しておき、3段階のシュート成分のいずれかでエンハンス処理を行うものとした。しかしながら、エッジ強調処理部140が記憶するエッジ強調フィルタは3種類に限定されず、2種類または4種類以上であってもよい。いずれの場合であっても、第1割合が大きいフレームほどシュート成分の小さいエッジ強調フィルタを選択することにより、エンハンス処理の弊害であるギラつきを防止することができる。
(具体例2)
映像には様々な種類のものがあり、例えばCG映像のような単色ベタ領域の多いものがある。このような単色ベタ領域の多い映像の場合、エッジ強調の度合いをそれほど高める必要がない。単色ベタ領域に無理にシュート成分を付加すると、それがノイズとなり画質を劣化させる可能性がある。本具体例は、単色ベタ領域の多い映像とそうでない映像においてもシュート成分の大きさを変化させる例である。
本具体例においても、具体例1と同様に、エッジ強調処理部140は、第1〜第3エッジ強調フィルタを予め記憶しておく。
本具体例では、図5に示されるように、エッジヒストグラム作成部130は、エッジヒストグラムを基に、第1割合の他に、第1閾値未満で第2閾値(<第1閾値)以上の隣接画素間輝度差を有する画素数の全画素数に対する第2割合と、第2閾値未満の隣接画素間輝度差を有する画素数の全画素数に対する第3割合とを求め、エッジ強調処理部140に出力する。
さらに、エッジ強調処理部140は、第1割合に対する範囲と当該範囲に適したエッジ強調フィルタとを対応付けたフィルタ選択テーブルを記憶している。ただし、エッジ強調処理部140は、第2割合≧第3割合を満たすか否かに応じて異なるフィルタ選択テーブルを記憶している。図6は、本具体例2におけるフィルタ選択テーブルの一例を示す図である。図6に示されるように、エッジ強調処理部140は、第2割合≧第3割合を満たす場合の第1フィルタ選択テーブルと、第2割合<第3割合を満たす場合の第2フィルタ選択テーブルとを記憶している。なお、第2フィルタ選択テーブルにおいて第1割合が70〜100%に対応するフィルタが設定されていない。これは、エンハンス処理を行わず、シュート成分が0であることを意味している。第1フィルタ選択テーブル及び第2フィルタ選択テーブルのいずれにおいても、第1割合が大きいほどシュート成分の小さいエッジ強度フィルタが対応付けられている。ただし、同じ第1割合に対応するエッジ強調フィルタにおけるシュート成分(エッジ強調の度合い)は、第1フィルタ選択テーブルの方が第2フィルタ選択テーブルよりも大きくなるように設定されている。
そして、エッジ強調処理部140は、各フレームに対して求めた第2割合と第3割合とを比較し、第2割合≧第3割合を満たす場合には第1フィルタ選択テーブルを、第2割合<第3割合を満たす場合には第2フィルタ選択テーブルを対象テーブルとして決定する。その後、エッジ強調処理部140は、決定した対象テーブルを参照して、第1割合に対応するエッジ強調フィルタを決定し、決定したエッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を行う。
単色ベタ領域の多い映像では、隣接画素間輝度差が相対的に小さい画素の数が多くなる。そのため、第2割合<第3割合を満たす場合の映像は、単色ベタ領域が多い可能性が高くなる。本具体例では、第2割合<第3割合を満たす場合には、シュート成分が相対的に小さい第2フィルタ選択テーブルが対象テーブルとして決定される。そのため、単色ベタ領域が多い映像については不必要に強いエンハンス処理を行わなくてすみ、画質の劣化を防止できる。
また、第1フィルタ選択テーブル及び第2フィルタ選択テーブルのいずれにおいても、第1割合が大きいほどシュート成分の小さいエッジ強度フィルタが対応付けられている。そのため、隣接画素との輝度差が大きいエッジが多く含まれているフレームには、シュート成分が相対的に小さいエッジ強調フィルタが適用されるため、隣接画素との輝度差が大きいエッジがギラついて見えることを防止することができる。
(実施形態1のまとめ)
本実施形態の映像処理装置100は、映像を構成するフレームに対してシュート成分を付加してエッジ強調を行うエンハンス処理を行うエッジ強調処理部(エッジ強調処理手段)140を備えるとともに、フレームを構成する各画素について隣接画素間輝度差を求め、当該隣接画素間輝度差が所定の第1閾値以上である画素の割合である第1割合を求めるエッジヒストグラム作成部(算出手段)130を備える。そして、エッジ強調処理部140は、第1割合が大きいフレームほどシュート成分を小さくしてエンハンス処理を行う。なお、第1閾値としては、大きなシュート成分が付加された場合にギラつきの原因となる白い縁取りが現れる隣接画素間輝度差の値が設定される。これにより、隣接する画素との間の輝度差が大きいエッジを含むフレームにおいて、シュート成分による白い縁取りが生じることを抑制することができる。その結果、エッジ強調処理による弊害であるギラつき、例えば縦じまのスーツの縞のギラつきを抑制することができる。
<実施形態2>
本発明の他の実施形態について、図7ないし図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
隣接画素間輝度差が大きいエッジに対してシュート成分の大きいエンハンス処理を行うことで生じるギラつきは、隣接画素間輝度差が大きいエッジを多く有する同一シーンがスクロール表示される際に目立つことが多い。例えば、縦じまのスーツを着用した人物(例えばニュースキャスターなど)を含む映像をスクロール表示した場合などである。本実施形態は、このようなギラつきが目立つときに限定してシュート成分を小さくする形態である。
(映像処理装置101)
図7は、本実施形態に係る映像処理装置101の構成を示すブロック図である。図7に示されるように、映像処理装置101は、実施形態1の映像処理装置100(図1参照)と比較して、エッジ強調処理部140の代わりにエッジ強調処理部141を備え、さらに同一シーン量検出部151及び動き量検出部161を備えている点で相違する。
(同一シーン量検出部151)
同一シーン量検出部151は、処理対象となる対象フレームと当該対象フレームの前のフレームとが同一シーンを示している度合いである同一シーン量を検出する。同一シーン量検出部151は、検出した同一シーン量をエッジ強調処理部141に出力する。
具体的には、同一シーン量検出部151は、フレームごとに、当該フレームの全画素について輝度値別の画素数を示す輝度ヒストグラムを求める。そして、同一シーン検出部は、対象フレームに対して求めた輝度ヒストグラムと、対象フレームの前のフレームに対して求めた輝度ヒストグラムとの差分のヒストグラムであるフレーム差分ヒストグラムを求める。図8は、同一シーン量検出部151におけるフレーム差分ヒストグラムの算出例を示す図である。そして、同一シーン量検出部151は、フレーム差分ヒストグラムの総度数を同一シーン量として求める。
(動き量検出部161)
動き量検出部161は、処理対象となる対象フレームと当該対象フレームの前のフレームとの間の映像の動きを示すパラメータである動き量を検出する。動き量検出部161は、検出した動き量をエッジ強調処理部141に出力する。
具体的には、動き量検出部161は、各画素について、対象フレームと対象フレームの前のフレームとの間の輝度差の絶対値であるフレーム間輝度差を求める。そして、動き量検出部161は、フレーム間輝度差別の画素数を示す輝度差分ヒストグラムを求める。図9は、動き量検出部161が求めた輝度差分ヒストグラムの一例を示す図である。そして、動き量検出部161は、輝度差分ヒストグラムにおいて所定の動き閾値以上の度数の割合(動き閾値以上の度数の和/全度数の総和)を動き量として求める。なお、動き閾値は予め設定されている値である。
(エッジ強調処理部141)
エッジ強調処理部141は、エッジ強調処理部140と同様に、各フレームに対して、エッジ部分にオーバーシュート及び/またはアンダーシュートであるシュート成分を付加することでエッジ強調(輪郭強調)するエンハンス処理を行う。また、エッジ強調処理部141は、エッジ強調処理部140と同様に、所定の第1閾値以上の隣接画素間輝度差を有する画素数の全画素数に対する第1割合を求め、第1割合に応じてシュート成分の大きさを変化させる。ただし、本実施形態では、以下の条件A、Bの両方を満たす場合に限り、第1割合に応じてシュート成分の大きさを変化させる。
条件A:同一シーン量<同一シーン判別閾値
条件B:動き量>動きシーン判別閾値。
ここで、同一シーン判別閾値は予め設定された量(所定量)であり、様々な映像を基に実験的に求められた、同一シーンである場合と同一シーンではない場合とを区別しやすい値が設定される。同一シーン量は、対象フレームと前のフレームとで示される映像が同一シーンであるほど小さくなるパラメータである。そのため、条件Aを満たすことで、前のフレームと同一シーンである確率の高い対象フレームを検出することができる。
また、動きシーン判別閾値は予め設定された量(所定量)であり、様々な映像を基に実験的に求められた、大きなシュート成分を付加したときにエッジのギラつきが目立ちはじめる動き量の値が設定される。動き量は、前のフレームに対する対象フレーム内の映像対象物の動きの大きさに比例して大きくなるパラメータである。そのため、条件Bを満たすことで、前のフレームに対して映像対象物が動いている確率の高い対象フレームを検出することができる。
上述したように、隣接画素間輝度差が大きいエッジに対してエンハンス処理を行うことで生じるギラつきが目立つ映像とは、同一シーンがスクロール表示される映像である。そのため、エッジ強調処理部141は、条件A、Bの両方を満たすフレームを抽出することで、ギラつきが目立つフレームを特定することができる。
以下、エッジ強調処理部141におけるシュート成分の大きさを変化させる具体例について説明する。
(具体例3)
エッジ強調処理部141は、図3に示されるシュート成分の深さH及び幅Wの大きさが異なる2種類のエッジ強調フィルタを予め記憶しておく。ここでは、エッジ強調処理部141は、2次微分成分をそのまま適用させる第1エッジ強調フィルタと、第1エッジ強調フィルタと比べてシュート成分の深さH及び幅Wを抑制させた第Nエッジ強調フィルタとを記憶している。
エッジ強調処理部141は、条件A及びBの少なくとも一方が満たされない場合、第1エッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を実行する。条件A及びBの少なくとも一方が満たされない場合、エンハンス処理の弊害となるギラつきが目立たないため、シュート成分が抑制されていない第1エッジ強調フィルタを用いてもそれほど映像が視にくくならない。
一方、エッジ強調処理部141は、条件A及びBの両方を満たす場合、第1割合が以下の条件Cを満たすか否かを判定する。
条件C:第1割合>大エッジシーン判別閾値
ここで、大エッジシーン判別閾値は予め設定されており、例えば実施形態1で説明した図4の「70%〜100%」の分割範囲と同様に70%が設定される。第1割合は、実施形態1で説明したように、隣接画素間輝度差の大きい画素を多く有するフレーム、つまり、はっきりとしたエッジ部分が多いフレームほど大きくなるパラメータである。そのため、条件Cを満たすことで、隣接画素間輝度差の大きい画素を多く有するフレームを検出することができる。
そして、エッジ強調処理部141は、条件Cを満たす場合、第Nエッジ強調フィルタを用いてエッジ強調処理を行い、条件Cを満たさない場合、第1エッジ強調フィルタを用いてエッジ強調処理を行う。
これにより、条件A〜Cを満たす場合、つまり、シュート成分の大きいエッジ強調処理を行ったときにギラつきが目立つ場合にのみ、第Nエッジ強調フィルタを用いることでシュート成分を抑制した状態でエンハンス処理が実行される。その結果、隣接画素間輝度差が大きいエッジであってもギラつきを防止することができる。
(具体例4)
上記具体例3の場合、条件A〜Cを満たすタイミングでエッジ強調処理部141は、エンハンス処理で用いるフィルタを第1エッジ強調フィルタから第Nエッジ強調フィルタに変更する。ここで、第1エッジ強調フィルタを用いたときのシュート成分と第Nエッジ強調フィルタを用いたときのシュート成分との差分が大きい場合、エッジ強調の度合いの変化が目立つ可能性がある。そこで、本具体例4では、このような変化を目立たせないように徐々にエッジ強調の度合いを変化させる。
エッジ強調処理部141は、第1エッジ強調フィルタ及び第Nエッジ強調フィルタの他に、第2〜第(N−1)エッジ強調フィルタを予め記憶しておく。ただし、第kエッジ強調フィルタ(k=2〜N)を用いたときのシュート成分の深さH及び幅Wは、第(k−1)エッジ強調フィルタを用いたときのシュート成分の深さH及び幅Wよりも小さくなるように、第2〜第(N−1)エッジ強調フィルタが設定されている。すなわち、エッジ強調処理部141は、シュート成分がN段階で順に小さくなるN個のエッジ強調フィルタを記憶している。なお、段階数Nは特に限定されるものではない。
そして、エッジ強調処理部141は、条件A〜Cを満たすフレームに対して、前のフレームに対して適用したエッジ強調フィルタよりも1段階だけシュート成分が小さいエッジ強調フィルタを適用する。ただし、前のフレームに対して適用したフィルタが第Nエッジ強調フィルタである場合には、当該第Nエッジ強調フィルタを適用する。これにより、条件A〜Cを満たすフレームが連続する場合、第1〜第Nエッジ強調フィルタが順次適用されるため、エッジ強調の度合いが徐々に小さくなるように変化し、当該変化を目立たなくさせることができる。
(その他の具体例)
条件A及び条件Bを満たす場合に限り、エッジ強調処理部141は、実施形態1の具体例1または具体例2に示す処理を行ってもよい。
(実施形態2のまとめ)
本実施形態の映像処理装置101は、対象フレームと当該対象フレームの前のフレームとが同一シーンを示している度合いである同一シーン量を検出する同一シーン量検出部(同一シーン量検出手段)151と、対象フレームと当該対象フレームの前のフレームとの間の映像の動き量を検出する動き量検出部(動き量検出手段)161とを備える。そして、エッジ強調処理部(エッジ強調処理手段)141は、同一シーン量が所定量である同一シーン判別閾値よりも同一シーンである度合いが高いことを示しており、かつ、動き量が所定量である動きシーン判別閾値よりも大きいことを示している場合に、第1割合が大きいフレームほどシュート成分を小さくしてエンハンス処理を行う。これにより、ギラつきがより目立つ可能性のあるフレームに限定して、シュート成分を制御してエンハンス処理が行われる。すなわち、シュート成分を変化させる処理を必要最小限に抑えることができる。
<実施形態3>
上記の実施形態1,2では、エッジ強調処理部140,141は、隣接画素との輝度差が第1閾値以上である画素の第1割合が大きいフレームほどシュート成分が小さいエッジ強調フィルタを適用することでギラつきを防止している。ただし、シュート成分を抑制することにより映像がぼける可能性がある。そこで、エッジ強調処理部140,141は、シュート成分が小さいエッジ強調フィルタを適用する場合、シュート成分の抑制量に応じてLTI(Luminance Transient Improvement)処理を行ってもよい。LTI処理とは、エッジに対してシュート成分を付加することなく、エッジの傾きを急峻にすることでエッジ強調させる処理である。また、シュート成分の抑制量が大きいエッジ強調フィルタほど、LTI処理の強度、つまりエッジの傾きを急峻にする度合いを大きくしてもよい。
例えば、実施形態1の具体例1の場合、本実施形態のエッジ強調処理部140は、第3エッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を実行する際に、LTI処理も合わせて行う。もしくは、エッジ強調処理部140は、第2エッジ強調フィルタ及び第3エッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を実行する際に、LTI処理も合わせて行う。この場合、LTI処理の強度を、第2エッジ強調フィルタを用いる場合よりも第3エッジ強調フィルタを用いる場合に強くする。
これにより、シュート成分を抑制することにより映像がぼけることを防止することができる。
<実施形態4>
上記の実施形態において、エッジ強調処理部140,141によるエッジ強調フィルタの切替機能のオン/オフをユーザ指示に応じて変更してもよい。図10は、実施形態1の変形形態である本実施形態4に係る映像処理装置102の構成を示す機能ブロック図である。図10に示されるように、映像処理装置102は、図1に示す映像処理装置100と比較して、エッジ強調処理部140の代わりにエッジ強調処理部142を備え、さらに指示受付部(指示受付手段)172を備える点で異なる。
指示受付部172は、(1)第1エッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を行うシュート抑制「弱」モード、(2)第2エッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を行うシュート抑制「中」モード、(3)第3エッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を行うシュート抑制「強」モード、(4)第1割合に応じたエッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を行う「自動」モード、の何れかの設定指示を受け付ける。
エッジ強調処理部142は、指示受付部172が受け付けたモードに従って、エッジ強調フィルタを選択する。すなわち、エッジ強調処理部142は、シュート抑制「弱」モードが指示された場合、第1割合に関係なく第1エッジ強調フィルタを用いる。また、エッジ強調処理部142は、シュート抑制「中」モードが指示された場合、第1割合に関係なく第2エッジ強調フィルタを用いる。同様に、エッジ強調処理部142は、シュート抑制「強」モードが指示された場合、第1割合に関係なく第3エッジ強調フィルタを用いる。このように、シュート抑制「弱」モード、シュート抑制「中」モード、シュート抑制「強」モードは、第1割合に応じてシュート成分を変更する機能をオフにするモードである。
一方、エッジ強調処理部142は、「自動」モードが指示された場合、実施形態1の具体例1,2で記載したように、第1割合に応じてエッジ強調フィルタを選択し、エンハンス処理を実行する。すなわち、「自動」モードは、第1割合に応じてシュート成分を変更する機能をオンにするモードである。
<実施形態5>
上記の実施形態では、エッジ強調処理部140,141の処理対象は、フレームの画面全体であるものとしたが、画面の一部のブロックのみに限定してもよい。
例えば、エッジヒストグラム作成部130は、フレームを構成する複数のブロックごとにエッジヒストグラムを作成し、ブロックごとに第1割合を算出する。このとき第1割合は、対象となるブロックにおいて隣接画素間輝度差が所定の第1閾値以上である画素数を、当該ブロックの全画素数で割った値となる。そして、エッジ強調処理部140,141は、ブロックごとに第1割合に応じたエッジ強調フィルタを選択してもよい。
<実施形態6>
本発明の他の実施形態6について図11に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、上記の実施形態にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、ユーザにより選択された画質モードに応じてエッジ強調処理の程度を変える形態である。図11は、実施形態6に係る映像処理装置103の構成を示す機能ブロック図である。図11に示されるように、映像処理装置103は、図1に示す映像処理装置100と比較して、エッジヒストグラム作成部130の代わりにエッジヒストグラム作成部131を備え、さらに画質モード決定部(画質モード決定手段)173を備える点で異なる。
画質モード決定部173は、表示部400に表示する映像の画質モードを決定する。画像モード決定部173は、ユーザ入力に従って画質モードを決定する。画質モードとしては、例えば、標準モード、ダイナミックモード、映画モード等がある。標準モードは、一般家庭において様々な映像コンテンツを視聴するのに適した汎用的なモードであり、ダイナミックモードは、例えば店頭において人目をひくように、色を濃くして輪郭を強調したモードであり、映画モードは、階調性を重視して、フィルムライクな映像(映画館で鑑賞しているような映像)を実現したモードである。
エッジヒストグラム作成部131は、実施形態1に記載のエッジヒストグラム作成部130の機能に加えて、画質モード決定部により決定された画質モードに応じて、図5に示す第1閾値および第2閾値を変化させる機能を備えている。
具体的には、エッジヒストグラム作成部131は、標準モード用の第1閾値および第2閾値、ダイナミックモード用の第1閾値および第2閾値、ならびに、映画モード用の第1閾値および第2閾値を予め記憶している。ただし、各閾値は、
ダイナミックモード用の第1閾値>標準モード用の第1閾値>映画モード用の第1閾値、
ダイナミックモード用の第2閾値>標準モード用の第2閾値>映画モード用の第2閾値
の条件を満たす。そして、エッジヒストグラム作成部131は、画質モード決定部173により決定された画質モードに対応する第1閾値および第2閾値を用いて、第1割合、第2割合および第3割合を求め、エッジ強調処理部140に出力する。
図12の(a)は、標準モード用の第1閾値および第2閾値と、ダイナミックモード用の第1閾値および第2閾値との関係を示している。図示されるように、ダイナミックモード用の第1閾値および第2閾値は、標準モード用の第1閾値および第2閾値よりも隣接画素間輝度差が大きい方にシフトしている。そのため、隣接画素間輝度差が大きい成分の割合を示す第1割合の値は、標準モードよりもダイナミックモードの方が小さい値となる。その結果、エッジ強調処理部140は、図6のフィルタ選択テーブルに従い、エンハンス処理の強度を、標準モードよりもダイナミックモードの方で強くでき、相対的に輪郭を強調した映像を実現することができる。
また、図12の(b)は、標準モード用の第1閾値および第2閾値と、映画モード用の第1閾値および第2閾値との関係を示している。図示されるように、映画モード用の第1閾値および第2閾値は、標準モード用の第1閾値および第2閾値よりも隣接画素間輝度差が小さい方にシフトしている。そのため、隣接画素間輝度差が大きい成分の割合を示す第1割合の値は、標準モードよりも映画モードの方が大きい値となる。その結果、エッジ強調処理部140は、図6のフィルタ選択テーブルに従い、エンハンス処理の強度を、標準モードよりも映画モードの方で弱くでき、過度な輪郭強調を行わずにフィルムライクな映像を実現することができる。
標準モード用の第1閾値および第2閾値の各々は、ダイナミックモード用の第1閾値および第2閾値と映画モード用の第1閾値および第2閾値との中間の値に設定されている。そのため、一般家庭にて通常放送を視聴するのに適した輪郭強調を行うとともに、他モードとの差別化を図ることができる。
なお、上記の説明は、実施形態1における具体例2に対応する処理を本実施形態で行う場合の説明である。実施形態1における具体例1に対応する処理を本実施形態で行う場合、エッジヒストグラム作成部131は、標準モード用の第1閾値、ダイナミックモード用の第1閾値および映画モード用の第1閾値を予め記憶しておき(ただし、ダイナミックモード用の第1閾値>標準モード用の第1閾値>映画モード用の第1閾値)、画質モード決定部により決定された画質モードに対応する第1閾値を用いて第1割合を求めればよい。
また、本実施形態において、映像処理装置103は、画質モード決定部173により決定された画質モードに応じて、明るさやコントラスト等を画質調整を行ってもよい。画質調整の方法は従来公知の方法を用いればよいので、ここでは詳細な説明を省略する。
<実施形態7>
各実施形態において、映像取得部110が映像信号を取得する取得元として以下のような例が考えられる。
(映像信号源の例1)アナログ映像放送波から映像信号を取得する。
(映像信号源の例2)デジタル映像放送波から映像信号を取得する。
(映像信号源の例3)Blu−ray(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile Disk)、HDDなどの記憶媒体に記録されている映像信号を取得する。
(映像信号源の例4)IP放送波、CATV放送波などの放送波から映像信号を取得する。
(映像信号源の例5)外付け映像記録装置、外付け映像取得装置などの外部装置から、映像信号を取得する。
<その他>
映像取得部110、復号処理部120、エッジヒストグラム作成部130,131、エッジ強調処理部140,141,142、同一シーン量検出部151、動き量検出部161、指示受付部172、画質モード決定部173は、これらの機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアを用いて実現することもできるし、マイコンやCPU(Central Processing Unit)などの演算装置とその動作を規定するソフトウェアを用いて構成することもできる。
また、各実施形態で説明する映像処理装置100,101,102の各機能部の処理を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記録して、この記憶媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、各機能部の処理を実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上記プログラムを格納した「記憶媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置などのことをいう。さらには、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
<実施形態8>
ここで、表示装置に表示される映像の中には、文字情報を含んだものが多く存在する。例えば、テレビジョン受像機においては、文字放送、録画リスト、番組表等、文字を多く含んだ映像が表示される機会が多い。このため、近年では、テレビジョン受像機おける文字情報は、単なる補助的なものではなく、視聴者にとって重要な情報伝達手段の一つとなっている。
それにも関わらず、テレビジョン受像機の中には、文字情報の視認性を高める機能を備えてなく、主に表示される映像である主映像のための画質設定が、そのまま文字情報の表示に反映されてしまうものも多く存在する。このため、例えば、主映像に対するエンハンス(輪郭強調)を強める設定がなされると、文字情報のエンハンスまでもが必要以上に強められてしまい、白い縁取りが文字のエッジ部分に付き、文字情報の視認性が低下する場合もある。
そこで、テレビジョン受像機に代表される各種映像機器に関し、このような文字情報の視認性を高める技術が考案されている。例えば、上掲の特許文献2には、テレビ放送受信機において、映像に含まれる文字の視認性を高めるために、映像から文字を抽出し、抽出された文字に対して、エッジ強調処理、コントラスト増加処理、および、文字濃度調整処理をおこなう技術が開示されている。
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、効率的な処理をおこなっているとはいい難い。例えば、特許文献2には、色情報クラスタリング処理、2値化処理、ノイズ除去処理等を施して文字を抽出する構成を採用している。これら処理は、複雑なロジックによるものであるため、比較的時間がかかる。特に、近年では、映像コンテンツの高解像度化および高フレームレート化が顕著であり、上記したように文字を抽出する処理に時間がかかってしまうと、映像の動きが停止してしまう等、映像の表示が不安定なものとなってしまう。
以降の実施形態にて説明する構成は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、映像に含まれている文字の視認性を効率的に高めることができる映像処理装置を実現することにある。
以下では、図13〜図19を参照して、本発明の実施形態8について説明する。実施形態8では、映像の特徴量に基づいて当該映像に文字が含まれているかを判断し、文字が含まれていると判断した場合には、各文字強調処理(エッジ強調処理)を上記映像に施す例を説明する。なお、実施形態8の映像処理装置200において、実施形態8で説明する文字強調処理に代えて、実施形態1〜6のいずれかに記載のエッジ強調処理を行ってもよい。
〔映像処理装置200の機能構成〕
図13は、本発明の実施形態8に係る映像処理装置200の機能構成を示すブロック図である。映像処理装置200は、映像に含まれている文字の視認性を高めるための処理をおこなうことができる装置である。映像処理装置200は、映像データを扱う各種映像機器(例えば、テレビジョン受像機や各種レコーダ機器等)に実装され得る。本実施形態では、テレビジョン受像機10に映像処理装置200を実装した実施形態を説明する。なお、テレビジョン受像機10は、映像処理装置200を実装した点以外は、一般的なテレビジョン受像機と同様の構成であるため、その具体的な説明は省略する。
図13に示すように、映像処理装置200は、取得部202、復号化部204、検出部210、判断部206、および文字強調部220を備えている。
(取得部202)
取得部202は、処理対象の映像データ(映像信号)を取得する。例えば、取得部202は、テレビジョン受像機10が備えるチューナによって受信された映像データや、テレビジョン受像機10に接続された外部機器(例えば、HDD(Hard Disk Drive)レコーダ、BD(Blu-ray Disc(登録商標))レコーダ等)から入力された映像データ、テレビジョン受像機10に装着された各種記録媒体(HDD、光学ディスク、メモリカード等)に記録されている映像データ等を取得する。取得部202が取得する映像データの種類および格納先は、上記に限定されない。
(復号化部204)
復号化部204は、取得部202によって取得された映像データを復号化する。取得部202によって取得された映像データは、何らかの符号化方式(例えば、MPEG−1、MPEG−2、H.264/MPEG−4.AVC等)によって符号化されている場合がある。この場合、復号化部204は、取得部202によって取得された映像データを、その映像データに適用されている符号化方式に応じた復号化方法により、復号化する。取得部202が、符号化されていない映像データを取得し得る。この場合、復号化部204による復号化処理は不要である。このため、映像処理装置200を、復号化部204を設けない構成とすることもできる。
(検出部210)
検出部210は、取得部202によって取得された映像データが表す映像の各種特徴量を検出する。検出部210は、エッジヒストグラム検出部212、フレーム差分ヒストグラム検出部214、および輝度ヒストグラム検出部216を備えている。
エッジヒストグラム検出部212は、上記特徴量として、上記映像のエッジヒストグラムを検出する。エッジヒストグラムとは、上記映像(フレーム画像)の各画素についての、隣接する他の画素との輝度の差分値である第2の差分値を統計することによって得られる、当該第2の差分値の度数分布を示すものである。
フレーム差分ヒストグラム検出部214は、上記特徴量として、上記映像のフレーム差分ヒストグラムを検出する。フレーム差分ヒストグラムとは、上記映像(フレーム画像)の各画素についての、フレーム間(当該フレーム画像と前のフレーム画像との間)の輝度の差分値である第1の差分値を統計することによって得られる、当該第1の差分値の度数分布を示すものである。
輝度ヒストグラム検出部216は、上記特徴量として、上記映像の輝度ヒストグラムを検出する。輝度ヒストグラムとは、上記映像(フレーム画像)の各画素についての、輝度を統計することによって得られる、当該輝度の度数分布を示すものである。
(判断部206)
判断部206は、検出部210によって検出された各種特徴量(エッジヒストグラム、フレーム差分ヒストグラム、および輝度ヒストグラム)に基づいて、取得部202によって取得された映像データが表す映像に、文字が含まれているか否かを判断する。
ここでいう、文字が含まれているか否かの判断は、少なくとも1文字が含まれているかを判断するのではなく、文字強調部220による処理が必要な程度に、多数の文字が含まれているかを判断することを意味する。
(文字強調部220)
文字強調部220は、映像データが表す映像に含まれている文字の視認性を高める処理を上記映像に施す。文字強調部220は、エンハンス制御部222、LTI制御部224、およびCTI制御部226を備えている。エンハンス制御部222は、映像データが表す映像に含まれている文字の視認性を高めるべく、上記映像のエンハンスを弱める。LTI制御部224は、映像データが表す映像に含まれている文字の視認性を高めるべく、上記映像のLTI(Luminance Transient Improvement)を強める。すなわち、映像のエッジ部分に対してシュート成分を付加することなく、その輝度変化率の傾きを急峻にすることで、当該エッジ部分を強調する。CTI制御部226は、映像データが表す映像に含まれている文字の視認性を高めるべく、上記映像のCTI(Color Transient Improvement)を制御する。
〔映像処理装置200による映像処理の手順〕
次に、図14を参照して、本発明の実施形態8に係る映像処理装置200による映像処理の手順について説明する。図14は、本発明の実施形態8に係る映像処理装置200による映像処理の手順を示すフローチャートである。
(取得工程および復号化工程)
まず、取得部202が、処理対象の映像データを取得する(ステップS202)。次に、復号化部204が、ステップS202で取得された映像データを復号化する(ステップS204)。
(検出工程)
次に、エッジヒストグラム検出部212が、ステップS204で復号化された映像データから、当該映像データが表す映像のエッジヒストグラムを検出する。(ステップS206)。また、フレーム差分ヒストグラム検出部214が、ステップS204で復号化された映像データから、当該映像データが表す映像のフレーム差分ヒストグラムを検出する(ステップS208)。また、輝度ヒストグラム検出部216が、ステップS204で復号化された映像データから、当該映像データが表す映像の輝度ヒストグラムを検出する(ステップS210)。
(判断工程)
そして、判断部206が、ステップS206で検出されたエッジヒストグラム、ステップS208で検出されたフレーム差分ヒストグラム、および、ステップS210で検出された輝度ヒストグラムに基づいて、上記映像に、文字が含まれているか否かを判断する(ステップS212)。ステップS212において、“文字が含まれていない”と判断された場合(ステップS212:No)、映像処理装置200は、当該映像処理を終了する。
(文字コントラスト制御工程)
一方、ステップS212において、“文字が含まれている”と判断された場合(ステップS212:Yes)、エンハンス制御部222が、上記映像に含まれている文字の視認性を高めるべく、上記映像のエンハンスを弱める(ステップS214)。そして、LTI制御部224が、上記映像に含まれている文字の視認性を高めるべく、上記映像のLTIを強める(ステップS216)。さらに、CTI制御部226が、上記映像に含まれている文字の視認性を高めるべく、上記映像のCTIを制御する(ステップS218)。そして、映像処理装置200は、当該映像処理を終了する。
例えば、CTI制御部226は、“映像に文字が含まれている”と判断された場合、映像に含まれている文字の視認性を高めるべく、当該映像のCTIを強めることにより、文字のエッジ部分における色コントラストを高める(すなわち、色差信号の変化の傾きを急峻にする)。
ただし、静止画像のように精細さが求められる映像に対しては、文字近辺のジャギーが目立ってしまい、かえって文字表示の品位が低下することもある。
したがって、上記のように精細さが求められる映像に対しては、CTI制御部226は、CTIを強くしすぎないよう適度に調整する構成とすることが好ましい。
上記映像処理は、ある1つのフレーム画像についての映像処理を説明するものであり、映像データが複数のフレーム画像を含んで構成されていることに応じて、映像処理装置200は、上記映像処理を繰り返しおこなうこととなる。この際、映像処理装置200は、上記映像処理を1フレーム画像単位で行ってもよく、複数フレーム画像単位で行ってもよい。また、映像処理装置200は、表示される直前のフレーム画像に対して、上記映像処理を行ってもよく、フレームメモリ等に格納されているフレーム画像に対して、上記映像処理を行ってもよい。
〔輝度ヒストグラムに基づく判断処理の具体例〕
図15は、本発明の実施形態8に係る映像処理装置200において、ある映像から検出された輝度ヒストグラムの一例を示す。図15に示す輝度ヒストグラムは、輝度ヒストグラム検出部216がある映像の各画素について、その輝度を統計することによって得られたものであり、当該輝度の度数分布を示すものである。この輝度ヒストグラムにおいて、横軸は、階調(輝度)を示し、縦軸は、画素数(度数)を示す。
映像処理装置200の判断部206は、このように、ある映像から検出された輝度ヒストグラムに基づいて、その映像に文字が含まれているか否かを判断する。具体的には、判断部206は、ある映像から検出された輝度ヒストグラムにおいて、以下条件(1)および(2)の双方を満たす場合、その映像に“文字が含まれている”と判断する。
(1)全画素数の6%にあたる画素数を第5閾値とし、画素数が第5閾値以上の階調(輝度)が2つ以上存在する。
(2)全画素数の1%にあたる画素数を第6閾値とし、画素数が第5閾値以上の階調に隣接する階調の画素数が、第6閾値以下である。
上記条件(1)および(2)を用いた理由は次のとおりである。映像における文字情報の表示領域においては、大概、背景部分がベタパターンとなっており、すなわち、その階調が1つの階調に固定されている。また、大概、文字部分の階調も1つの階調に固定されている。このため、文字情報を含んだ映像から検出された輝度ヒストグラムにおいては、少なくとも、上記背景部分に用いられている階調と、上記文字部分に用いられている階調との2つの階調について、画素数が突出する傾向にあることを、本発明の発明者は見出したからである。
例えば、図15に示す輝度ヒストグラムにおいては、低輝度側(図中左側)から3番目および11番目の階調において、その画素数が全画素数の6%(第5閾値)以上となっている。よって、図15に示す輝度ヒストグラムは、上記条件(1)を満たす。
また、図15に示す輝度ヒストグラムにおいては、低輝度側(図中左側)から2番目、4番目、10番目、12番目の階調が、上記“隣接する階調”に該当し、いずれの画素数も、全画素数の1%(第6閾値)以下となっている。よって、図15に示す輝度ヒストグラムは、上記条件(2)を満たす。
すなわち、図15に示す輝度ヒストグラムは、上記条件(1)および(2)の双方を満たす。このため、判断部206は、この輝度ヒストグラムが検出された映像に“文字が含まれている”と判断する。
〔フレーム差分ヒストグラムに基づく判断処理の具体例〕
図16は、本発明の実施形態8に係る映像処理装置200において、ある映像から検出された、フレーム差分ヒストグラムの一例を示す。図16に示すフレーム差分ヒストグラムは、フレーム差分ヒストグラム検出部214により、ある映像の各画素について、フレーム間(当該フレーム画像と前のフレーム画像との間)の輝度の差分値である第1の差分値を統計することによって得られたものであり、当該第1の差分値の度数分布を示すものである。このフレーム差分ヒストグラムにおいて、横軸は、上記第1の差分値を示し、縦軸は、画素数(度数)を示す。
映像処理装置200の判断部206は、このように、ある映像から検出されたフレーム差分ヒストグラムに基づいて、その映像に文字が含まれているか否かを判断する。具体的には、判断部206は、ある映像から検出されたフレーム差分ヒストグラムにおいて、以下条件(3)を満たす場合、その映像に“文字が含まれている”と判断する。
(3)上記第1の差分値の閾値である第3閾値を「25」とし、上記第1の差分値が第3閾値以上の画素を「動きがある画素」とし、全画素数の20%にあたる画素数を第4閾値とした場合において、「動きがある画素」の画素数が、第4閾値である。
上記条件(3)を用いた理由は次のとおりである。映像における文字情報の表示領域に着目すると、大概、複数のフレーム間において動きが無い静止画となっており、このような文字情報の表示領域が増加するにつれ、「動きがある画素」の画素数が減少する傾向にあることを、本発明の発明者は見出したからである。
例えば、図16に示すフレーム差分ヒストグラムにおいては、全画素が、「差分無」、「差分小」、および「差分大」に分類されている。「差分無」には、上記第1の差分値が0〜1の画素が属する。上記第1の差分値が0〜1の画素は、動きが無い画素であると考えられる。「差分小」には、上記第1の差分値が1〜24の画素が属する。上記第1の差分値が2〜24の画素は、動きが無い画素であると考えられ、当該画素に生じた上記第1の差分値は、ノイズによるものと考えられる。「差分大」には、上記第1の差分値が25〜1023の画素が属する。上記第1の差分値が25〜1023の画素は、動きがある画素であると考えられる。
そして、図16に示すフレーム差分ヒストグラムにおいては、「差分大」(すなわち、「動きがある画素」)の画素数が第4閾値以下となっている。よって、図16に示すフレーム差分ヒストグラムは、上記条件(3)を満たす。このため、判断部206は、このフレーム差分ヒストグラムが検出された映像に“文字が含まれている”と判断する。
本実施形態では、全画素数の20%にあたる画素数を第4閾値としており、映像におけるある程度の画素の動きを許容している。これは、文字情報が多く表示されている映像においても、録画リストにおいて選択された番組のサムネイル動画、文字情報のアニメーション表示、録画リスト上でのユーザ操作(例えば、カーソル移動等)等、動きのある画像が含まれる場合があるからである。
〔エッジヒストグラムに基づく判断処理の具体例〕
図17は、本発明の実施形態8に係る映像処理装置200において、ある映像から検出された、エッジヒストグラムの一例を示す。図17に示すエッジヒストグラムは、エッジヒストグラム検出部212により、ある映像の各画素について、水平方向に隣接する他の画素との輝度の差分値である第2の差分値を統計することによって得られたものであり、当該第2の差分値の度数分布を示すものである。このエッジヒストグラムにおいて、横軸は、上記第2の差分値を示し、縦軸は、画素数(度数)を示す。
映像処理装置200の判断部206は、このように、ある映像から検出されたエッジヒストグラムに基づいて、その映像に文字が含まれているか否かを判断する。具体的には、判断部206は、ある映像から検出されたエッジヒストグラムにおいて、以下条件(4)を満たす場合、その映像に“文字が含まれている”と判断する。
(4)上記第2の差分値の閾値である第7閾値を「319」とし、上記第2の差分値が第7閾値以上の画素を「エッジ部の画素」とし、全画素数の1%にあたる画素数を第8閾値とした場合において、「エッジ部の画素」の画素数が、第8閾値以上である。
上記条件(4)を用いた理由は次のとおりである。映像に含まれる文字情報は、大概、背景に対するコントラストが高まるように輝度設定がなされており、このため、映像において、このような文字情報が増加するにつれ、「エッジ部の画素」の画素数が増加する傾向にあることを、本発明の発明者は見出したからである。
例えば、図17に示すエッジヒストグラムにおいては、第2の差分値が「319」以上である「エッジ部の画素」の総画素数が第8閾値以上となっている。よって、図17に示すエッジヒストグラムは、上記条件(4)を満たす。このため、判断部206は、このエッジヒストグラムが検出された映像に“文字が含まれている”と判断する。
〔エンハンスを調整する処理の具体例〕
図18は、本発明の実施形態8に係る映像処理装置200による、エンハンスを調整する処理を概念的に示す。図18は、本発明の実施形態8に係る映像処理装置200において、ある映像から得られたエッジ付近の輝度を示すものである。図18において、横軸は、画素の座標軸を示し、縦軸は輝度を示す。
エンハンス制御部222は、“映像に文字が含まれている”と判断された場合、映像に含まれている文字の視認性を高めるべく、当該映像のエンハンスを弱めることにより、文字のエッジ部分におけるシュート成分(オーバーシュートおよびアンダーシュート)を除去する。
例えば、エンハンス制御部222は、テレビジョン受像機10の画質設定における、エンハンス設定の設定値を4つ減じることにより、上記シュート成分を除去する。具体例を挙げると、テレビジョン受像機10においては、画質モードに「ダイナミック」が設定されている場合、エンハンス設定の設定値には、「+4」が初期設定される。この場合、エンハンス制御部222は、エンハンス設定の設定値を、「+4」から「0」に変更する。
同様に、エンハンス制御部222は、エンハンス設定の設定値に「+8」が設定されている場合、エンハンス設定の設定値を「+8」から「+4」に変更し、エンハンス設定の設定値に「+10」が設定されている場合、エンハンス設定の設定値を「+10」から「+6」に変更する。
これにより、図18に示すように、処理対象の映像においては、文字のエッジ部分に生じていたシュート成分が除去されることとなる。一般的に、エンハンスを強めると、元信号の2次微分が元信号に加算され、これにより、エッジ部分にシュート成分が形成される。したがって、反対に、エンハンスを弱めることで、エッジ部分に形成されているシュート成分が除去されるのである。
但し、エンハンス制御部222は、エッジ部分におけるボケの発生を防止するため、エンハンス設定の設定値を、エンハンスオフの状態である「0」未満には設定しない。例えば、エンハンス制御部222は、エンハンス設定の設定値に「+2」が設定されている場合、エンハンス設定の設定値を「+2」から「−2」に変更するのではなく、「+0」に変更する。また、エンハンス設定の設定値に既に「0」未満の値が設定されている場合、既にシュート成分が除去されている状態となっているため、エンハンス制御部222は、当該設定値を変更しない。
一般的な輪郭強調処理においては、エンハンスを強めることにより、エッジ部分にシュート成分を形成する方法を採用しているが、本実施形態の映像処理装置200は、処理対象の映像に対し、エンハンスを弱めることにより、エッジ部分のシュート成分を除去し、文字の視認性を高めている。文字のエッジ部分においては、シュート成分がつくと、逆に文字が見難くなる場合があるからである。なお、エンハンス設定の設定値の変更処理において、エッジ部分の急峻な変化による見た目の違和感を視聴者に与えないように、複数フレームに亘って、徐々にエンハンス設定の設定値を変更するようにしてもよい。
〔LTIの調整処理の具体例〕
図19は、本発明の実施形態8に係る映像処理装置200による、LTIを調整する処理を概念的に示す。図19は、本発明の実施形態8に係る映像処理装置200において、ある映像から得られたエッジ付近の輝度を示すものである。図19において、横軸は、画素の座標軸を示し、縦軸は輝度を示す。
LTI制御部224は、“映像に文字が含まれている”と判断された場合、映像に含まれている文字の視認性を高めるべく、当該映像のLTIを強めることにより、文字のエッジ部分における輝度変化率を高める。
例えば、テレビジョン受像機10においては、LTI設定における最大設定値は「63」となっている。また、テレビジョン受像機10において、通常時には、LTI設定の設定値は「0」となっている。そこで、LTI制御部224は、LTI設定の設定値を、「0」から「47」に変更する。これにより、図18に示すように、処理対象の映像においては、文字のエッジ部分の輝度変化率が高まり、当該エッジ部が強調されることとなる。なお、LTI設定の設定値を最大設定値に変更しないのは、映像に含まれる斜線への影響を抑えるためである。一般的に、映像に含まれる斜線は、LTIが強められる程、ジャギーが生じ易くなるからである。
このように、本実施形態の映像処理装置200によれば、処理対象の映像に対し、シュート成分を除去しつつ、エッジ部分を強調することにより、文字の視認性を高めている。このように映像処理が施された映像は、例え細かい文字であっても、文字を明瞭に視認することが可能となっている。なお、LTI設定の設定値の変更処理においても、エッジ部分の急峻な変化による見た目の違和感を視聴者に与えないように、複数フレームに亘って、徐々にLTI設定の設定値を変更するようにしてもよい。
〔プログラム、記憶媒体〕
実施形態8で説明した映像処理装置200の各機能は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
例えば、映像処理装置200は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の各種記憶装置(記録媒体)を備えている。そして、上記CPUが、上記各種記憶装置に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することによって、映像処理装置200の各機能を実現することができる。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類等を用いることができる。
なお、上記プログラムは、通信ネットワークを介して映像処理装置200に供給されてもよい。この通信ネットワークは、少なくとも上記プログラムを映像処理装置200に伝送可能であればよく、その種類はどのようなものであっても良い。例えば、通信ネットワークとしては、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。
また、上記プログラムを映像処理装置200に供給するための伝送媒体としても、どのような種類のものを利用しても良い。例えば、伝送媒体として、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線によるものを利用しても良い。また、伝送媒体として、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE80211無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線によるものを利用しても良い。
〔補足事項〕
(検出方法について)
上述した実施形態8において、映像に文字が含まれているか否かを検出する検出方法として、エッジヒストグラムに基づく検出方法、フレーム差分ヒストグラムに基づく検出方法、および輝度ヒストグラムに基づく検出方法を用いたが、これ以外の検出方法を用いてもよい。
(処理対象とする領域について)
また、上述した実施形態8では、文字強調部220による処理(文字の視認性を高める処理)を、映像における全体の領域に対しておこなうこととしたが、文字強調部220による処理を、映像における一部の領域に対しておこなうようにしてもよい。例えば、映像において、文字情報が表示されている領域である文字表示領域を特定し、特定された文字表示領域のみ、または、特定された文字表示領域とその周辺の領域に対して、文字強調部220による処理をおこなうようにしてもよい。この場合、文字表示領域を特定する方法は、従来知られているどのような技術を用いてもよい。
(ノイズ低減処理について)
また、上述した実施形態8では、映像に対し、エンハンス、LTI、およびCTIを調整することとしているが、さらに、映像に対し、高周波フィルタ処理(高周波成分除去処理)、エッジフィルタ処理(エッジノイズ除去処理)、コアリング処理(微小高周波成分除去処理)、シャープネス処理(輪郭強調処理)等の各種ノイズ低減処理を施すようにしてもよい。この場合も、各種ノイズ低減処理を、映像における全体の領域に対しておこなうようにしてもよく、映像における一部の領域に対しておこなうようにしてもよい。
(判断条件について)
また、上述した実施形態8では、条件(1)〜(4)の全てを必須条件とし、条件(1)〜(4)を全て満たした場合に、最終的に“文字が含まれている”と判断する。すなわち、上述した実施形態8では、3つの判断処理(フレーム差分ヒストグラムに基づく判断処理、輝度ヒストグラムに基づく判断処理、およびおエッジヒストグラムに基づく判断処理)の全てにおいて“文字が含まれている”と判断された場合に、最終的に、“文字が含まれている”と判断する。但し、条件(1)〜(4)の全てを必須条件としなくてもよく、この場合、条件(1)〜(4)のうちの必須条件を全て満たした場合に、最終的に“文字を含んでいる”と判断するようにしてもよい。
(実行対象とする判断処理について)
また、上述した実施形態8では、3つの判断処理(フレーム差分ヒストグラムに基づく判断処理、輝度ヒストグラムに基づく判断処理、およびおエッジヒストグラムに基づく判断処理)を全て行なうこととしたが、一部の判断処理を行なわないようにしてもよい。例えば、エッジヒストグラムに基づく判断処理を行なわないようにしてもよい。但し、フレーム差分ヒストグラムに基づく判断処理および輝度ヒストグラムに基づく判断処理だけでは、特に、アニメ映像のような映像において、文字列を含んでいるか否かを正確に判断することが困難な場合がある。このような場合に、エッジヒストグラムに基づく判断処理をさらにおこなうことで、文字列を含んでいるか否かを、より正確に判断することが可能となる。
(第2の差分値について)
また、上述した実施形態8では、エッジヒストグラムに基づく判断処理において、水平方向に隣接する他の画素との輝度の差分値を、第2の差分値として用いたが、水平方向以外の方向(垂直方向、斜め方向)に隣接する他の画素との輝度の差分値を、第2の差分値として用いてもよい。
(各閾値について)
また、上述した実施形態8では、各閾値(第3閾値〜第8閾値)として好適なものを示したが、これら各閾値は、映像処理装置200が備えるメモリ等に予め格納されているものであり、適宜変更され得るものである。例えば、映像処理装置200が実装される映像機器の種類や、映像処理装置200に入力される映像の種類等に応じて、これら各閾値(第3閾値〜第8閾値)に適切な値を設定することが好ましい。
<まとめ>
以上のように、本発明の態様1に係る映像処理装置は、映像を構成するフレームに対してシュート成分を付加してエッジ強調を行うエンハンス処理を行うエッジ強調処理手段を備えた映像処理装置であって、上記フレームを構成する各画素について隣接する画素との間の輝度差を求め、当該輝度差が所定の第1閾値以上である画素の割合である第1割合を求める算出手段を備え、上記エッジ強調処理手段は、上記第1割合が大きいフレームほど上記シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行うことを特徴とする。
隣接画素との間の輝度差が大きいエッジ部分に対してオーバーシュートやアンダーシュートであるシュート成分を付加したエッジ強調を行う場合、当該シュート成分によって白い縁取りが生じる可能性がある。当該白い縁取りがギラつきの原因となる。しかしながら、上記の構成によれば、第1閾値以上である画素の第1割合が大きいフレームほど上記シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行う。これにより、隣接する画素との間の輝度差が大きいエッジを含むフレームにおいて、上記のような白い縁取りが生じることを抑制することができる。その結果、エッジ強調処理による弊害であるギラつきを抑制することができる。
本発明の態様2に係る映像処理装置において、上記算出手段は、さらに、上記輝度差が上記第1閾値よりも小さい第2閾値以上であり上記第1閾値未満である画素の割合である第2割合と、上記輝度差が上記第2閾値よりも小さい画素の割合である第3割合とを求め、上記エッジ強調処理手段は、第2割合が第3割合よりも小さいフレームに対するシュート成分を、第2割合が第3割合よりも大きいフレームに対するシュート成分よりも小さくしてエンハンス処理を行うことが好ましい。
単色ベタ領域の多い映像では、隣接画素との間の輝度差が相対的に小さい画素の数が多くなる。そのため、第2割合<第3割合を満たす場合の映像は、単色ベタ領域が多い可能性が高くなる。このような映像では、エッジがもともとはっきりしている場合が多く、大きなシュート成分を付加する必要がない。上記の構成によれば、第2割合が第3割合よりも小さいフレームに対するシュート成分を、第2割合が第3割合よりも大きいフレームに対するシュート成分よりも小さくしてエンハンス処理が行われる。そのため、単色ベタ領域が多い映像については不必要に強いエンハンス処理を行わなくてすみ、映像の画質を高めることができる。
さらに、本発明の態様3に係る映像処理装置は、対象フレームと当該対象フレームの前のフレームとが同一シーンを示している度合いである同一シーン量を検出する同一シーン量検出手段と、対象フレームと当該対象フレームの前のフレームとの間の映像の動き量を検出する動き量検出手段とを備え、上記エッジ強調処理手段は、上記同一シーン量検出手段により検出された同一シーン量が所定量よりも同一シーンである度合いが高いことを示しており、かつ、上記動き量検出手段により検出された動き量が所定量よりも大きいことを示している場合に、上記第1割合が大きいフレームほど上記シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行うことが好ましい。
隣接画素との間の輝度差が大きいエッジに対してシュート成分の大きいエッジ強調を行うことで生じるギラつきは、隣接画素との間の輝度差が大きいエッジを多く有する同一シーンが動いて表示される際に目立つことが多い。上記の構成によれば、同一シーン量が所定量よりも同一シーンである度合いが高いことを示しており、かつ、動き量が所定量よりも大きいことを示している場合に、上記第1割合が大きいフレームほど上記シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行う。これにより、ギラつきが目立つ可能性のあるフレームに限定して、シュート成分を制御してエンハンス処理が行われる。すなわち、シュート成分を変化させる処理を必要最小限に抑えることができる。
なお、上記同一シーン量検出手段は、例えば、フレームごとに輝度別の画素数を示す輝度ヒストグラムを求め、対象フレームの輝度ヒストグラムと当該対象フレームの前のフレームの輝度ヒストグラムとの差分のヒストグラムの総度数を上記同一シーン量として検出すればよい。
また、上記動き量検出手段は、例えば、画素ごとに、対象フレームと当該対象フレームの前のフレームとの輝度差を求め、所定の動き閾値以上の輝度差を有する画素の割合を上記動き量として検出すればよい。
さらに、本発明の態様4に係る映像処理装置において、上記エッジ強調処理手段は、上記してエンハンス処理に加えて、シュート成分を付加することなくエッジの傾きを急峻に変化させるLTI処理を行う機能を有しており、上記第1割合に応じてシュート成分を小さくしてエンハンス処理を行ったフレームに対して上記LTI処理を行うことが好ましい。
上記の構成によれば、シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行ったとしても、LTI処理が実行されることで、映像がぼけることを防止することができる。
さらに、本発明の態様5に係る映像処理装置において、上記エッジ強調処理手段は、上記第1割合が大きいフレームほど上記傾きを急峻にさせる度合いを大きくしてLTI処理を行うことが好ましい。
上記の構成によれば、エンハンス処理におけるシュート成分が小さいほどLTI処理における傾きを急峻にさせる度合いが大きくなるため、映像がぼけることをより一層防止することができる。
さらに、本発明の態様6に係る映像処理装置において、上記エッジ強調処理手段は、上記第1割合が取り得る範囲を複数に分割した分割範囲の各々とエンハンス処理を行うためのエッジ強調フィルタとが対応付けられた対応情報を参照して、上記算出手段により算出された第1割合が属する分割範囲に対応するエッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を行い、上記対応情報では、第1割合が相対的に大きい分割範囲に対応するエッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を行ったときのシュート成分の大きさが、第1割合が相対的に小さい分割範囲に対応するエッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を行ったときのシュート成分の大きさよりも小さくなるように、各分割範囲に対応するエッジ強調フィルタが設定されていることが好ましい。
上記の構成によれば、複数の分割範囲の各々に対応するエッジ強調フィルタを予め備えていることにより、容易にシュート成分の大きさを変更させてエンハンス処理を実行することができる。
さらに、本発明の態様7に係る映像処理装置において、上記エッジ強調処理手段が上記第1割合に応じてシュート成分を変更する機能をオンまたはオフに切り替える指示を受け付ける指示受付手段を備え、上記エッジ強調処理手段は、上記指示受付手段がオンに切り替えた場合に、上記第1割合が大きいフレームほど上記シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行うことが好ましい。
上記の構成によれば、ユーザは、シュート成分を変更する機能をオンまたはオフに容易に切り替えることができる。
さらに、本発明の態様8に係る映像処理装置において、上記映像の画質を示す画質モードを決定する画質モード決定手段を備え、上記算出手段は、上記画質モード決定手段により決定された画質モードに応じて上記第1閾値の値を異ならせることが好ましい。
上記の構成によれば、画質モードに応じて第1閾値の値が異なるため、画質モードに応じて第1割合の値が異なることとなる。そのため、画質モードに応じてエンハンス処理の強度を変えることができる。
また、本発明の態様9に係る映像処理装置は、映像データが表す映像の特徴量を検出する検出手段と、上記特徴量に基づいて、上記映像に文字が含まれているか否かを判断する判断手段と、上記映像に文字が含まれていると判断された場合、上記映像における文字の視認性を高める処理を上記映像に施す文字強調手段とを備え、上記検出手段は、上記映像における複数の画素の各々について、フレーム間の輝度の差分値である第1の差分値を検出し、上記判断手段は、上記第1の差分値の度数分布に基づいて、上記映像に文字が含まれているか否かを判断することを特徴とする。
上記映像処理装置によれば、映像に文字が含まれていると判断した場合に、文字の視認性を高める処理(本書において、「文字強調処理」と称している。)を行なうため、“映像に文字が含まれているか否か”を判断すればよく、映像における文字を特定する必要はないため、一連の映像処理に係る時間を短時間化することができる。
特に、上記映像処理装置によれば、フレーム間における画素の輝度の差分値である、第1の差分値の度数分布に基づいて、上記文字強調処理をおこなうか否かを判断しており、上記度数分布を検出する処理、および、上記文字強調処理をおこなうか否かの判断処理は、比較的簡単なロジックにより実現することができるため、一連の映像処理に係る時間を短時間化することができる。
本発明の態様10に係る映像処理装置において、上記判断手段は、上記第1の差分値の度数分布において、上記第1の差分値が第3閾値以上である画素の度数が、第4閾値以下の場合、上記映像に文字が含まれていると判断することが好ましい。
この構成によれば、映像に文字が含まれているか否かを、容易且つ確実に特定することができる。
さらに、本発明の態様11に係る映像処理装置において、上記検出手段は、上記映像における複数の画素の各々についての輝度をさらに検出し、上記判断手段は、上記輝度の度数分布にさらに基づいて、上記映像に文字が含まれているか否かを判断することが好ましい。
この構成によれば、映像に文字が含まれているか否かを、容易且つ確実に特定することができる。
さらに、本発明の態様12に係る映像処理装置において、上記判断手段は、上記輝度の度数分布において、度数が第5閾値以上の輝度が2つ以上存在し、且つ、度数が第5閾値以上の輝度に隣接する輝度の度数が、上記第5閾値よりも低い第6閾値以下の場合、上記映像に文字が含まれていると判断することが好ましい。
この構成によれば、映像に文字が含まれているか否かを、容易且つ確実に特定することができる。
さらに、本発明の態様13に係る映像処理装置において、上記検出手段は、上記映像における複数の画素の各々について、隣接する他の画素との輝度の差分値である第2の差分値をさらに検出し、上記判断手段は、上記第2の差分値の度数分布にさらに基づいて、上記映像に文字が含まれているか否かを判断することが好ましい。
この構成によれば、映像に文字が含まれているか否かを、容易且つ確実に特定することができる。
さらに、本発明の態様14に係る映像処理装置において、上記判断手段は、上記第2の差分値の度数分布において、上記第2の差分値が第7閾値以上である画素の度数が、第8閾値以下の場合、上記映像に文字が含まれていると判断することが好ましい。
この構成によれば、映像に文字が含まれているか否かを、容易且つ確実に特定することができる。
さらに、本発明の態様15に係る映像処理装置において、上記文字強調手段は、上記映像における文字の視認性を高めるべく、上記映像のエンハンスを弱めることが好ましい。
この構成によれば、文字のエッジ部分におけるシュート成分を除去することができ、文字の視認性を高めることができる。
さらに、本発明の態様16に係る映像処理装置において、上記文字強調手段は、上記映像における文字の視認性を高めるべく、上記映像のLTIを強めることが好ましい。
この構成によれば、文字のエッジ部分を強調することでき、文字の視認性を高めることができる。
さらに、本発明の態様17に係る映像処理装置において、上記文字強調手段は、上記映像における文字の視認性を高めるべく、上記映像のCTIを制御することが好ましい。
この構成によれば、文字のエッジ部分を強調することでき、文字の視認性を高めることができる。
また、上記映像処理装置を備えているテレビジョン受像機も本発明の範疇に含まれる。
また、本発明の態様18に係る映像処理方法は、映像を構成するフレームに対してシュート成分を付加してエッジ強調を行うエンハンス処理を行う映像処理方法であって、上記フレームを構成する各画素について隣接する画素との間の輝度差を求め、当該輝度差が所定の第1閾値以上である画素の割合である第1割合を求めるステップと、上記第1割合が大きいフレームほど上記シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行うステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明の態様19に係る映像処理方法は、映像データが表す映像の特徴量を検出する検出工程と、上記特徴量に基づいて、上記映像に文字が含まれているか否かを判断する判断工程と、上記映像に文字が含まれていると判断された場合、上記映像における文字の視認性を高める処理を上記映像に施す文字強調工程とを含み、上記検出工程では、上記映像における複数の画素の各々について、フレーム間の輝度の差分値である第1の差分値を検出し、上記判断工程では、上記第1の差分値の度数分布に基づいて、上記映像に文字が含まれているか否かを判断することを特徴とする。
上記のように構成された映像処理方法によれば、上述の映像処理装置と同様の効果を奏する。
また、上記映像処理装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラム、及び、そのようなプログラムを記録しているコンピュータ読取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、映像の画質を改善するための映像処理装置に好適に適用することができる。
1 テレビジョン受像機
100,101,102 映像処理装置
110 映像取得部
120 復号処理部
130,131 エッジヒストグラム作成部(算出手段)
140,141,142 エッジ強調処理部(エッジ強調処理手段)
151 同一シーン量検出部(同一シーン量検出手段)
161 動き量検出部(動き量検出手段)
172 指示受付部(指示受付手段)
173 画質モード決定部(画質モード決定手段)
200 映像処理装置
202 取得部
204 復号化部
206 判断部
210 検出部
212 エッジヒストグラム検出部
214 フレーム差分ヒストグラム検出部
216 輝度ヒストグラム検出部
220 文字強調部(エッジ強調処理手段)
222 エンハンス制御部
224 LTI制御部
226 CTI制御部

Claims (24)

  1. 映像を構成するフレームに対してシュート成分を付加してエッジ強調を行うエンハンス処理を行うエッジ強調処理手段を備えた映像処理装置であって、
    上記フレームを構成する各画素について隣接する画素との間の輝度差を求め、当該輝度差が所定の第1閾値以上である画素の割合である第1割合を求める算出手段を備え、
    上記エッジ強調処理手段は、上記第1割合が大きいフレームほど上記シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行うことを特徴とする映像処理装置。
  2. 上記算出手段は、さらに、上記輝度差が上記第1閾値よりも小さい第2閾値以上であり上記第1閾値未満である画素の割合である第2割合と、上記輝度差が上記第2閾値よりも小さい画素の割合である第3割合とを求め、
    上記エッジ強調処理手段は、第2割合が第3割合よりも小さいフレームに対するシュート成分を、第2割合が第3割合よりも大きいフレームに対するシュート成分よりも小さくしてエンハンス処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 対象フレームと当該対象フレームの前のフレームとが同一シーンを示している度合いである同一シーン量を検出する同一シーン量検出手段と、
    対象フレームと当該対象フレームの前のフレームとの間の映像の動き量を検出する動き量検出手段とを備え、
    上記エッジ強調処理手段は、上記同一シーン量検出手段により検出された同一シーン量が所定量よりも同一シーンである度合いが高いことを示しており、かつ、上記動き量検出手段により検出された動き量が所定量よりも大きいことを示している場合に、上記第1割合が大きいフレームほど上記シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の映像処理装置。
  4. 上記エッジ強調処理手段は、上記してエンハンス処理に加えて、シュート成分を付加することなくエッジの傾きを急峻に変化させるLTI処理を行う機能を有しており、上記第1割合に応じてシュート成分を小さくしてエンハンス処理を行ったフレームに対して上記LTI処理を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の映像処理装置。
  5. 上記エッジ強調処理手段は、上記第1割合が大きいフレームほど上記傾きを急峻にさせる度合いを大きくしてLTI処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の映像処理装置。
  6. 上記エッジ強調処理手段は、上記第1割合が取り得る範囲を複数に分割した分割範囲の各々とエンハンス処理を行うためのエッジ強調フィルタとが対応付けられた対応情報を参照して、上記算出手段により算出された第1割合が属する分割範囲に対応するエッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を行い、
    上記対応情報では、第1割合が相対的に大きい分割範囲に対応するエッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を行ったときのシュート成分の大きさが、第1割合が相対的に小さい分割範囲に対応するエッジ強調フィルタを用いてエンハンス処理を行ったときのシュート成分の大きさよりも小さくなるように、各分割範囲に対応するエッジ強調フィルタが設定されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の映像処理装置。
  7. 上記エッジ強調処理手段が上記第1割合に応じてシュート成分を変更する機能をオンまたはオフに切り替える指示を受け付ける指示受付手段を備え、
    上記エッジ強調処理手段は、上記指示受付手段がオンに切り替えた場合に、上記第1割合が大きいフレームほど上記シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行うことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の映像処理装置。
  8. 上記同一シーン量検出手段は、フレームごとに輝度別の画素数を示す輝度ヒストグラムを求め、対象フレームの輝度ヒストグラムと当該対象フレームの前のフレームの輝度ヒストグラムとの差分のヒストグラムの総度数を上記同一シーン量として検出することを特徴とする請求項3に記載の映像処理装置。
  9. 上記動き量検出手段は、画素ごとに、対象フレームと当該対象フレームの前のフレームとの輝度差を求め、所定の動き閾値以上の輝度差を有する画素の割合を上記動き量として検出することを特徴とする請求項3に記載の映像処理装置。
  10. 上記映像の画質を示す画質モードを決定する画質モード決定手段を備え、
    上記算出手段は、上記画質モード決定手段により決定された画質モードに応じて上記第1閾値の値を異ならせることを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の映像処理装置。
  11. 映像データが表す映像の特徴量を検出する検出手段と、
    上記特徴量に基づいて、上記映像に文字が含まれているか否かを判断する判断手段と、
    上記映像に文字が含まれていると判断された場合、上記映像における文字の視認性を高める処理を上記映像に施す文字強調手段と
    を備え、
    上記検出手段は、
    上記映像における複数の画素の各々について、フレーム間の輝度の差分値である第1の差分値を検出し、
    上記判断手段は、
    上記第1の差分値の度数分布に基づいて、上記映像に文字が含まれているか否かを判断する
    ことを特徴とする映像処理装置。
  12. 上記判断手段は、
    上記第1の差分値の度数分布において、上記第1の差分値が第3閾値以上である画素の度数が、第4閾値以下の場合、上記映像に文字が含まれていると判断する
    ことを特徴とする請求項11に記載の映像処理装置。
  13. 上記検出手段は、
    上記映像における複数の画素の各々についての輝度をさらに検出し、
    上記判断手段は、
    上記輝度の度数分布にさらに基づいて、上記映像に文字が含まれているか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の映像処理装置。
  14. 上記判断手段は、
    上記輝度の度数分布において、度数が第5閾値以上の輝度が2つ以上存在し、且つ、度数が第5閾値以上の輝度に隣接する輝度の度数が、上記第5閾値よりも低い第6閾値以下の場合、上記映像に文字が含まれていると判断する
    ことを特徴とする請求項13に記載の映像処理装置。
  15. 上記検出手段は、
    上記映像における複数の画素の各々について、隣接する他の画素との輝度の差分値である第2の差分値をさらに検出し、
    上記判断手段は、
    上記第2の差分値の度数分布にさらに基づいて、上記映像に文字が含まれているか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項11から14のいずれか一項に記載の映像処理装置。
  16. 上記判断手段は、
    上記第2の差分値の度数分布において、上記第2の差分値が第7閾値以上である画素の度数が、第8閾値以下の場合、上記映像に文字が含まれていると判断する
    ことを特徴とする請求項15に記載の映像処理装置。
  17. 上記文字強調手段は、
    上記映像における文字の視認性を高めるべく、上記映像のエンハンスを弱める
    ことを特徴とする請求項11から16のいずれか一項に記載の映像処理装置。
  18. 上記文字強調手段は、
    上記映像における文字の視認性を高めるべく、上記映像のLTIを強める
    ことを特徴とする請求項11から17のいずれか一項に記載の映像処理装置。
  19. 上記文字強調手段は、
    上記映像における文字の視認性を高めるべく、上記映像のCTIを制御する
    ことを特徴とする請求項11から18のいずれか1項に記載の映像処理装置。
  20. 請求項1から19の何れか1項に記載の映像処理装置を備えていることを特徴とするテレビジョン受像機。
  21. 映像を構成するフレームに対してシュート成分を付加してエッジ強調を行うエンハンス処理を行う映像処理方法であって、
    上記フレームを構成する各画素について隣接する画素との間の輝度差を求め、当該輝度差が所定の第1閾値以上である画素の割合である第1割合を求めるステップと、
    上記第1割合が大きいフレームほど上記シュート成分を小さくしてエンハンス処理を行うステップとを含むことを特徴とする映像処理方法。
  22. 映像データが表す映像の特徴量を検出する検出工程と、
    上記特徴量に基づいて、上記映像に文字が含まれているか否かを判断する判断工程と、
    上記映像に文字が含まれていると判断された場合、上記映像における文字の視認性を高める処理を上記映像に施す文字強調工程と
    を含み、
    上記検出工程では、
    上記映像における複数の画素の各々について、フレーム間の輝度の差分値である第1の差分値を検出し、
    上記判断工程では、
    上記第1の差分値の度数分布に基づいて、上記映像に文字が含まれているか否かを判断する
    ことを特徴とする映像処理方法。
  23. 請求項1から19の何れか1項に記載の映像処理装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラム。
  24. 請求項23に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読取り可能な記録媒体。
JP2013061039A 2012-05-15 2013-03-22 映像処理装置、映像処理方法、テレビジョン受像機、プログラム、及び記録媒体 Expired - Fee Related JP5514344B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013061039A JP5514344B2 (ja) 2012-05-15 2013-03-22 映像処理装置、映像処理方法、テレビジョン受像機、プログラム、及び記録媒体
PCT/JP2013/061933 WO2013172159A1 (ja) 2012-05-15 2013-04-23 映像処理装置、映像処理方法、テレビジョン受像機、プログラム、及び記録媒体
US14/400,915 US9275440B2 (en) 2012-05-15 2013-04-23 Image processing device and image processing method
CN201380025155.4A CN104335567B (zh) 2012-05-15 2013-04-23 视频处理装置、视频处理方法、电视接收机

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012111954 2012-05-15
JP2012111954 2012-05-15
JP2012112796 2012-05-16
JP2012112796 2012-05-16
JP2013061039A JP5514344B2 (ja) 2012-05-15 2013-03-22 映像処理装置、映像処理方法、テレビジョン受像機、プログラム、及び記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013258682A true JP2013258682A (ja) 2013-12-26
JP5514344B2 JP5514344B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=49583573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013061039A Expired - Fee Related JP5514344B2 (ja) 2012-05-15 2013-03-22 映像処理装置、映像処理方法、テレビジョン受像機、プログラム、及び記録媒体

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9275440B2 (ja)
JP (1) JP5514344B2 (ja)
CN (1) CN104335567B (ja)
WO (1) WO2013172159A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016072901A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社メガチップス 画像処理装置及び画像処理方法
US11785173B2 (en) 2020-05-22 2023-10-10 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Video processing device, video processing method, video generation device, video generation method, and recording medium

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3067857A1 (en) * 2015-03-13 2016-09-14 Thomson Licensing Method and device for processing a peripheral image
TWI570635B (zh) * 2016-03-08 2017-02-11 和碩聯合科技股份有限公司 圖像辨識方法及執行該方法之電子裝置、電腦可讀取記錄媒體
CN106210446B (zh) * 2016-07-18 2019-08-30 北京小米移动软件有限公司 饱和度增强方法及装置
CN106846270B (zh) * 2017-01-05 2020-02-14 浙江大华技术股份有限公司 一种图像边缘增强方法及装置
US10848772B2 (en) * 2018-09-28 2020-11-24 Ati Technologies Ulc Histogram-based edge/text detection
US11272185B2 (en) 2018-10-31 2022-03-08 Ati Technologies Ulc Hierarchical measurement of spatial activity for text/edge detection
CN110636331B (zh) * 2019-09-26 2022-08-09 北京百度网讯科技有限公司 用于处理视频的方法和装置
CN111738944B (zh) * 2020-06-12 2024-04-05 深圳康佳电子科技有限公司 一种图像对比度增强方法、装置、存储介质及智能电视
CN111932521B (zh) * 2020-08-13 2023-01-03 Oppo(重庆)智能科技有限公司 图像质量测试方法和装置、服务器、计算机可读存储介质
CN112819843B (zh) * 2021-01-20 2022-08-26 上海大学 一种夜间电力线的提取方法及系统
CN112448962B (zh) * 2021-01-29 2021-04-27 深圳乐播科技有限公司 视频抗锯齿显示方法、装置、计算机设备及可读存储介质

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0567210A (ja) * 1991-09-09 1993-03-19 Seiko Epson Corp 画像領域検出装置
JPH06164929A (ja) * 1992-11-19 1994-06-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 階調変換処理方法および装置
JPH10320557A (ja) * 1997-05-20 1998-12-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> テロップ文字表示フレーム検出方法及び装置
JP2003123072A (ja) * 2001-10-18 2003-04-25 Nec Corp 画像種別識別方法および装置と画像処理プログラム
JP2005312008A (ja) * 2003-09-11 2005-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 視覚処理装置、視覚処理方法、視覚処理プログラムおよび半導体装置
JP2006217385A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Sharp Corp テレビ画像処理装置
JP2007288534A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Toshiba Corp 波形整形装置及び波形整形方法
JP2009290608A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Fujitsu Ten Ltd 動画出力装置および動画出力方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1365355B1 (en) * 1997-06-02 2016-03-16 Seiko Epson Corporation Edge-enhancement processing apparatus and method
EP1428394B1 (en) * 2001-04-20 2013-07-24 Koninklijke Philips Electronics N.V. Image processing apparatus for and method of improving an image and an image display apparatus comprising the image processing apparatus
KR101027849B1 (ko) 2003-09-11 2011-04-07 파나소닉 주식회사 시각 처리 장치, 시각 처리 방법, 시각 처리 프로그램 및반도체 장치
JP4325388B2 (ja) * 2003-12-12 2009-09-02 ソニー株式会社 信号処理装置、画像表示装置および信号処理方法
CN100362850C (zh) * 2005-01-17 2008-01-16 深圳创维-Rgb电子有限公司 电视图像边缘增强方法
CN100375502C (zh) * 2006-03-30 2008-03-12 深圳创维-Rgb电子有限公司 一种视频图象边缘增强方法
JP4550016B2 (ja) 2006-06-19 2010-09-22 パナソニック株式会社 輝度変換装置
JP4221434B2 (ja) * 2006-10-04 2009-02-12 株式会社ナナオ 輪郭補正方法、画像処理装置及び表示装置
EP2198603A1 (en) * 2007-10-01 2010-06-23 Nxp B.V. Pixel processing
JP2009100270A (ja) 2007-10-17 2009-05-07 Sharp Corp 映像編集方法およびテレビ放送受信機
US20120127371A1 (en) * 2009-07-31 2012-05-24 Mihoko Watanabe Gradation adjustment device, image displaying device, television receiver, program, and computer-readable storage medium having program recorded therein

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0567210A (ja) * 1991-09-09 1993-03-19 Seiko Epson Corp 画像領域検出装置
JPH06164929A (ja) * 1992-11-19 1994-06-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 階調変換処理方法および装置
JPH10320557A (ja) * 1997-05-20 1998-12-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> テロップ文字表示フレーム検出方法及び装置
JP2003123072A (ja) * 2001-10-18 2003-04-25 Nec Corp 画像種別識別方法および装置と画像処理プログラム
JP2005312008A (ja) * 2003-09-11 2005-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 視覚処理装置、視覚処理方法、視覚処理プログラムおよび半導体装置
JP2006217385A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Sharp Corp テレビ画像処理装置
JP2007288534A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Toshiba Corp 波形整形装置及び波形整形方法
JP2009290608A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Fujitsu Ten Ltd 動画出力装置および動画出力方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016072901A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社メガチップス 画像処理装置及び画像処理方法
US11785173B2 (en) 2020-05-22 2023-10-10 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Video processing device, video processing method, video generation device, video generation method, and recording medium

Also Published As

Publication number Publication date
US9275440B2 (en) 2016-03-01
CN104335567B (zh) 2016-02-10
WO2013172159A1 (ja) 2013-11-21
CN104335567A (zh) 2015-02-04
JP5514344B2 (ja) 2014-06-04
US20150125090A1 (en) 2015-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5514344B2 (ja) 映像処理装置、映像処理方法、テレビジョン受像機、プログラム、及び記録媒体
JP5514338B2 (ja) 映像処理装置、映像処理方法、テレビジョン受像機、プログラム、及び記録媒体
US9256924B2 (en) Image processing device, moving-image processing device, video processing device, image processing method, video processing method, television receiver, program, and recording medium
KR100757474B1 (ko) 영상표시장치 및 그의 화소 조절 방법
KR20120018124A (ko) 인터넷 비디오 콘텐츠의 추정된 품질을 기반으로 한 비디오 후처리 프로세서의 자동 조정
US20090097775A1 (en) Visual processing device, visual processing method, program, display device, and integrated circuit
US20110019096A1 (en) Method and system for detection and enhancement of video images
KR20020008179A (ko) 비디오 영상의 선명도를 향상시키는 시스템 및 방법
US8503814B2 (en) Method and apparatus for spectrum estimation
CN109168065B (zh) 视频增强方法、装置、电子设备及存储介质
US20170076433A1 (en) Method and apparatus for sharpening a video image using an indication of blurring
WO2008067319A2 (en) System and method for processing videos and images to a determined quality level
US20080152253A1 (en) Noise cancellation
US10922792B2 (en) Image adjustment method and associated image processing circuit
EP1374563A2 (en) System and method for performing segmentation-based enhancements of a video image
JP4762352B1 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2003517785A (ja) 信号ピーキング
US20120008050A1 (en) Video processing apparatus and video processing method
JP6035153B2 (ja) 画像処理装置、画像表示装置、プログラム、および、記憶媒体
JP5509306B2 (ja) 画質モード設定方法、映像処理方法、および映像装置
JP2010118753A (ja) 再生装置、再生装置の制御プログラム、および再生装置の制御プログラムを記録した記録媒体
GB2468304A (en) Video image processing method that smooths the jagged diagonal edges created by epsilon filtering
Lachine et al. Content adaptive enhancement of video images
US20090129473A1 (en) System and method for adjusting compression noise reduction based on global and local motion detection
WO2023096728A1 (en) Denoising for sdr-to-hdr local reshaping

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5514344

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees