JP2013258647A - レンズ装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1回の撮影によってマルチバンド画像を取得することができ小型化が可能なレンズ装置および撮像装置を提供すること
【解決手段】レンズ装置は、それぞれを撮像光学系1の射出瞳Expの異なる領域P1、P2からの光束が通過する複数のバンドパスフィルター201、202を有し、撮像素子の各画素には複数の光電変換部G110、G112が配置され、各光電変換部は、複数のバンドパスフィルターの一つを介して受光した射出瞳の異なる領域からの光束を光電変換し、各バンドパスフィルターと前記複数の光電変換部は共役な関係で配置され、前記複数のバンドパスフィルターの少なくとも2つは異なる分光透過率特性を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置本体に着脱可能に装着されるレンズ装置および、デジタルカメラやビデオカメラなどの撮像装置に関する。
従来、被写体の忠実な色再現を行うために、一般的なRGBバンドによる撮影を行う撮像装置に対してカラーバンド数を増加させたマルチバンド撮影装置が提案されている。
例えば、特許文献1は、撮像光学系と撮像素子との間に配置された分岐光学系によって光束を分割し、各分割光束を、分光透過率特性の異なるバンドパスフィルターを通過させることによってマルチスペクトル画像を1度の撮影で生成する方法を提案している。また、特許文献2は、一対の受光部を2次元的に配列したマイクロレンズアレイ毎に設け、このマイクロレンズによって受光部を撮像光学系の瞳に投影することで瞳を分割し、撮像素子に位相差方式の焦点検出を行わせることを可能にしている。なお、位相差方式の焦点検出とは撮像光学系の瞳の異なる部分を通過した2光束を用いて物体像をそれぞれ形成し、二つの物体像間の位相差を撮像素子の出力に基づいて検出し、それを撮像光学系のデフォーカス量に換算するものである。
特開2005−260480号公報 特開2001−083407号公報
特許文献1は分岐光学系を使用するため、撮像装置が大型になるという問題を有する。従来は1回の撮影によってマルチバンド画像を取得する小型の撮像装置は提案されていなかった。
本発明は、1回の撮影によってマルチバンド画像を取得することができ小型化が可能なレンズ装置および撮像装置を提供することを例示的な目的とする。
本発明のレンズ装置および撮像装置は、撮像装置本体に着脱可能に装着されるレンズ装置であって、物体の光学像を形成する撮像光学系と、前記撮像光学系の射出瞳の第1領域からの光束が通過する第1のバンドパスフィルターと、前記撮像光学系の射出瞳の第2領域からの光束が通過する第2のバンドパスフィルターと、を有し、前記撮像装置本体は、複数の画素を有する撮像素子を有し、各画素には第1、第2の光電変換部が配置され、前記第1の光電変換部は、前記第1のバンドパスフィルターを介して受光した前記第1領域からの光束を光電変換し、前記第2の光電変換部は、前記第2のバンドパスフィルターを介して受光した前記第2領域からの光束を光電変換し、前記第1のバンドパスフィルターと前記第1の光電変換部は共役な関係で配置され、前記第2のバンドパスフィルターと前記第2の光電変換部は共役な関係で配置され、前記第1、第2のバンドパスフィルターは互いに異なる分光透過率特性を有することを特徴とする。
本発明によれば、1回の撮影によってマルチバンド画像を取得することができ小型化が可能なレンズ装置および撮像装置を提供することができる。
本実施形態の撮像光学系、バンドパスフィルターユニット、撮像素子の配置例を示す光路図である。(実施例1、2、3) 図1に示す撮像素子の画素近傍の断面図および撮像光学系の射出瞳と2つの光電変換部の関係を示す図である。 本発明の撮像素子の部分平面図である。(実施例1) RGBカラーフィルターの分光透過率特性を示すグラフである。 図3に示す撮像素子に適用可能なバンドパスフィルターユニットの概略平面図である。(実施例1) 図5に示すバンドパスフィルターの分光透過率特性を示すグラフである。(実施例1) 図5に示すバンドパスフィルターの分光透過率特性を示すグラフである。(実施例1) 図4に示すRGBカラーフィルターと図6に示すバンドパスフィルターの合成分光透過率特性を示すグラフである。(実施例1) 図4に示すRGBカラーフィルターと図7に示すバンドパスフィルターの合成分光透過率特性を示すグラフである。(実施例1) 本発明の画像合成を示すグラフである。(実施例1) 本発明の別の撮像素子の部分平面図である。(実施例2) 図11に示す撮像素子に適用可能なバンドパスフィルターの概略平面図である。(実施例2) 図12に示すバンドパスフィルターの分光透過率特性を示すグラフである。(実施例2) 本発明の撮像装置のブロック図である。(実施例3) 図14に示す撮像装置においてマルチバンド画像を取得するための動作を説明するためのフローチャートである。(実施例3)
図1は、本実施形態の撮像光学系(結像光学系)1、バンドパスフィルターユニット200、撮像素子100の配置例を示す光路図であり、左側が物体側、右側が像面側である。図1において、波線で囲まれた撮像光学系1は、物体の光学像を形成し、内部に光量を調整する絞り2と、バンドパスフィルターユニット200を有する。撮像素子100は撮像光学系1の像面近傍に配置され、複数の画素を有する。図1は、一つの画素G110を拡大表示しており、GはRGBのGを意味する。図1に示すように、各画素には複数の光電変換部が配置されている。図1では、一例として一つの画素G110に2つの光電変換部G111、G112(それぞれ第1の光電変換部、第2の光電変換部)が配置されている。
図2は、撮像素子100の画素G110近傍の拡大断面図及び撮像光学系1の射出瞳Expと2つの光電変換部G111、G112の関係を示す図である。ここで、射出瞳Expは絞り2の開口部を撮像光学系1の像面側から見た虚像である。
図2では、光電変換部G111、G112に共通のカラーフィルターCF、撮像光学系1からの光束を効率的に2つの光電変換部に導くためのマイクロレンズ(光束分割手段)MLが設けられている。本実施形態は、光利用効率向上のためにマイクロレンズMLを設けているが、より簡易構成としたい場合はマイクロレンズMLを設けなくてもよい。マイクロレンズMLのパワーは撮像素子100の2つの光電変換部G111、G112を撮像光学系1の射出瞳Expに投影し、夫々が共役関係となるように構成されている。
図2に示すように、光電変換部G111に入射する光束は射出瞳Expの下半分の領域P1を通過する光束であり、光電変換部G112に入射する光束は射出瞳Expの上半分P2を通過する光束となる。これにより、複数の光電変換部G111、G112は撮像光学系1の射出瞳Expの異なる領域P1、P2(それぞれ第1領域、第2領域)を通過する複数の画像を同時に取得することができる。第1の光電変換部G111は、第1のバンドパスフィルターを介して受光した撮像光学系の射出瞳の第1領域P1からの光束を光電変換する。第2の光電変換部G112は、第2のバンドパスフィルターを介して受光した撮像光学系の射出瞳の第2領域P1からの光束を光電変換する。
特許文献1では分割光束にバンドパスフィルターを対応させているが、本実施形態はマイクロレンズMLによって光束が分割される前にバンドパスフィルターユニット200を配置している。つまり、図1に示すように、2つの光電変換部と共役な撮像光学系1の射出瞳Exp近傍、実空間上で言い換えれば絞り2近傍、に領域毎に分光透過率特性の異なるバンドパスフィルターユニット200を配置している。バンドパスフィルターユニット200は第1のバンドパスフィルターと第2のバンドパスフィルターを有する。第1のバンドパスフィルターと第1の光電変換部は共役な関係で配置され、第2のバンドパスフィルターと第2の光電変換部は共役な関係で配置される。これにより、小型の構成で分光特性が異なる複数の画像を同時に取得して合成することにより、マルチバンド画像を生成することができる。なお、バンドパスフィルターユニット200の位置は射出瞳に限定されず、光電変換部の直前などであってもよい。
以下、本発明の好ましい実施例を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図3は、実施例1の撮像素子の一部を示す部分概略平面図である。本実施例の撮像素子は、同図に示すように、2次元的に配置された複数の画素を有し、各画素には2つずつ光電変換部が配置されている。RGBは赤、緑、青のカラーフィルターが設けられていることを意味し、これは他の実施例でも同様である。即ち、G111、G112、G141、G142はグリーンチャンネル、R131、R132はレッドチャンネル、B121、B122はブルーチャンネルを取得する光電変換部である。本実施例の撮像素子は4画素が一組となる所謂ベイヤ―配列を形成している。
図4は、RGBカラーフィルター各々の分光透過率を示すグラフであり、横軸は波長(nm)、縦軸は透過率を表している。一点破線はR、実線はG、破線はBを表す。
図5は、本実施例のバンドパスフィルターユニット200の概略平面図である。バンドパスフィルターユニット200は、それぞれを射出瞳Expの異なる領域P1、P2からの光束が通過する複数のバンドパスフィルター201、202(それぞれ第1のバンドパスフィルタ、第2のバンドパスフィルタ)を有する。領域P1からの光束はバンドパスフィルター201を通過し、領域P2からの光束はバンドパスフィルター202を通過する。
複数のバンドパスフィルターの少なくとも2つは異なる分光透過率特性を有する。本実施例では、バンドパスフィルター201と202は異なる分光透過特性を有する。バンドパスフィルター201は図6に示す分光透過率特性を有し、バンドパスフィルター202は図7に示す分光透過率特性を有する。図6及び図7において、横軸は波長(nm)、縦軸は透過率を表す。
本実施例の撮像装置は図1に示す構成を有する。バンドパスフィルター201を通過する光束は光電変換部G111、G141、R131、B121に入射する。バンドパスフィルター202を通過する光束は光電変換部G112、G142、R132、B122に入射する。
図8は、図4に示すRGBカラーフィルターと図6に示すバンドパスフィルター201の合成分光透過率特性を示すグラフであり、図9は、図4に示すRGBカラーフィルターと図7に示すバンドパスフィルター202の合成分光透過率特性を示すグラフである。
図8および図9において、横軸は波長(nm)、縦軸は透過率を表す。図8および図9に示すように、各合成分光透過率は図4に示すRGBの波長帯域の約半分を透過する分光透過率特性となっており、W1〜W6の波長バンドが取得できることがわかる。つまり、図8,9に示すような分光透過率特性が異なる2枚の画像(第1、第2の画像)を取得することができ、2枚の画像について色度調整や輝度補正等諸々の画像処理を行い合成することでマルチバンド画像を得ることができる。本実施例による画像合成は次式によって行われる。
Multidata=(F201data×MC1+F202data×MC2)/(MC1+MC2) ・・・(1)
Multidataは画像合成後の画像データ、F201dataはバンドパスフィルター201を通過した光束による画像データ、F202dataはバンドパスフィルター202を通過した光束による画像データ、MC1、MC2は合成パラメータである。
図10は、本実施例における画像合成を示すグラフであり、図8および図9に示す2つの画像を数式1においてMC1、MC2=1として合成した場合に取得されるW1〜6の波長バンドを示している。バンドパスフィルターユニット200は分光透過率特性が異なる所望のバンドパスフィルターユニットと交換可能に構成される。例えば、撮像光学系と複数のバンドパスフィルターを収納する鏡筒に対してバンドパスフィルターユニット200は着脱可能に構成される。
このように、本実施例は、小型で、一度の撮影でマルチバンド画像を取得できる撮像装置を提供することができる。なお、撮像装置は、レンズ一体型の撮像装置でもよいし、撮像光学系を有するレンズ装置と、レンズ装置が着脱可能に装着されて撮像素子を有する撮像装置本体から構成されデジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラとして構成されてもよい。
本実施例の撮像装置の構成は図1と同様であるが、撮像素子の構成が異なる点で実施例1と相違する。
図11は、実施例2の撮像素子の一部を示す部分概略平面図である。本実施例の撮像素子は、同図に示すように、2次元的に配置された複数の画素を有し、各画素には4つずつ光電変換部が配置されている。G111、G112、G113、G114、G141、G142、G143、G144はグリーンチャンネル、R131、R132、R133、R134はレッドチャンネル、B121、B122、B123、B124はブルーチャンネルを取得する光電変換部である。本実施例でも、撮像素子は、4画素が一組となる所謂ベイヤ―配列を形成している。
図12は、本実施例のバンドパスフィルターユニット200の概略平面図である。バンドパスフィルターユニット200は、それぞれを射出瞳Expの異なる領域からの光束が通過する複数の複数のバンドパスフィルター211〜214を有する。バンドパスフィルター211は図6に示す分光透過率特性を有し、バンドパスフィルター212は図7に示す分光透過率特性を有し、バンドパスフィルター213、214は図13に示す全波長帯域において分光透過率が一定となるバンドパスフィルターである。このように、本実施例でも、複数のバンドパスフィルターの少なくとも2つは異なる分光透過率特性を有する。
射出瞳の第1の領域を通過する光束は光電変換部G111、G141、R131、B121に入射する。射出瞳の第2の領域を通過する光束は光電変換部G112、G142、R132、B122に入射する。射出瞳の第3の領域を通過する光束は光電変換部G113、G143、R133、B123に入射する。射出瞳の第4の領域を通過する光束は光電変換部G114、G144、R134、B124に入射する。つまり、図4、8、9に示すような分光透過率特性が異なる3枚の画像を取得することが可能である。
撮像面上で瞳の領域を分割する撮像素子では、各光電変化部で得られた信号の位相差を検出することで焦点検出を行うことが可能である。特に、実施例2の構成においては、分光透過率特性が等しいバンドパスフィルター213、214に対応した光電変換部からの信号を用いて焦点検出を行うことで焦点検知精度が低下するのを抑制できる。
各バンドパスフィルターを通過した光束による色度調整や輝度補正等諸々の画像処理を行い合成することでマルチバンド画像を得ることが可能となる。
この実施例による画像合成は次式によって行われる。
Multidata=(F211data×MC1+F212data×MC2+F213data×MC3+F214data×MC4)/(MC1+MC2+MC3+MC4) ・・・(2)
Multidataは画像合成後の画像データである。F211dataはバンドパスフィルター211を通過した光束による画像データである。F212dataはバンドパスフィルター212を通過した光束による画像データである。F213dataはバンドパスフィルター213を通過した光束による画像データである。F214dataはバンドパスフィルター214を通過した光束による画像データである。MC1〜4は合成パラメータである。本実施例においても、実施例1と同様に、図10に示すW1〜6の波長バンドが取得可能である。バンドパスフィルターユニット200は分光透過率特性が異なる所望のバンドパスフィルターユニットと切り替えることができる。
本実施例では、画素ごとに3つ以上の光電変換部を有し、少なくとも2つの光電変換部に対応するバンドパスフィルターの分光透過率特性が等しい。そして、図12では、分光透過率特性が等しいバンドパスフィルターは横方向に並んでいるが、縦にならんでいてもよいし、縦横に並んでいてもよい。例えば、バンドパスフィルター212、214が同一の分光透過率特性を有してもよいし、バンドパスフィルター212、213、214が同一の分光透過率特性を有してもよい。即ち、同一の分光透過率特性を有するバンドパスフィルターは撮像素子の主走査方向に並んでいてもよいし、副走査方向に並んでいてもよいし、主走査方向と副走査方向の両方に並んでいてもよい。
このように、本実施例は、小型で、一度の撮影でマルチバンド画像を取得し、撮像素子で位相差方式の焦点検出を行うことが可能な撮像装置を提供することができる。
実施例3の撮像装置は図1、実施例1、2と同様の構成を有する。簡単のため、本実施例では、バンドパスフィルターユニット200、撮像素子100の構成を実施例2と同様とする。
本実施例は、撮像光学系1の瞳のケラレを考慮した処理を行う。一般に、撮像光学系1においては軸外の光束についてケラレが生じ、周辺光量が低下する。さらに、瞳上において光束が非対称な形のケラレが生じることが多い。つまり、バンドパスフィルターを配置しない場合においても各光電変換部へ入射する光量が撮像素子上の位置によって変化する。そこで、本実施例ではケラレ効果の補正は次式によって行う。
F211data2(x,y)=MIN[F211data(x,y)/S1(x,y),q]・・・(3)
F212data2(x,y)=MIN[F212data(x,y)/S2(x,y),q]・・・(4)
F213data2(x,y)=MIN[F213data(x,y)/S3(x,y),q]・・・(5)
F214data2(x,y)=MIN[F214data(x,y)/S4(x,y),q]・・・(6)
ここで、x,yは撮像面上の座標である。F211data2(x,y)は光量補正されたバンドパスフィルター211を通過した光束による画像データである。F212data2(x,y)は光量補正されたバンドパスフィルター212を通過した光束による画像データである。F213data2(x,y)は光量補正されたバンドパスフィルター213を通過した光束による画像データである。F214data2(x,y)は光量補正されたバンドパスフィルター214を通過した光束による画像データである。MIN[a,b]はa,bのうち値が小さい方をとる演算を表す。qはその画像における輝度の最大値を表す。例えば、8bitで表現される画像であればq=255となる。軸上の光電変換部に入射する光量を1としたときの、軸外の光電変換部に入射する光量を補正係数S1(x,y)、S2(x,y)、S3(x,y)、S4(x,y)とする。補正係数については撮像装置内に記憶すればよい。
また、一般に、補正係数はズーミングやフォーカシングによっても変化するため、これらの情報を記憶しておき、ズームやフォーカス位置に応じて適切な補正係数を用いることが望ましい。本実施例は、数式3〜6による補正を行った後、数式2を適用することでマルチバンド画像を生成する。
図14は、本実施例の撮像装置のブロック図である。
撮像素子100は、撮像光学系1を介して像面に形成された光学像を電気信号に変換する。撮像光学系1と撮像素子100は図1に示す構成に対応する。また、A/D変換器1001は撮像素子100のアナログ信号出力をデジタル信号(画像データ)に変換して画像処理部1002に供給する。ここでの画像データは、実施例1、2で記したように複数の光電変換部からの複数の画像データも含む。画像処理部1002は、A/D変換器1001からの各画像データに対して所定の画素補間処理や色変換処理等を行う。また、画像処理部1002は、光電変換部に入射する光束の光量情報に関する像高特性に基づいて軸外の光量低下を補正するように数式(3)から(6)を使用して光電変換部で取得された信号を変化させる手段として機能する。
データ記憶部1003は、撮像光学系1による瞳のケラレによって生じる光量変動を補正するための撮像光学系1に対応する補正係数算出用データを記憶している。データ記憶部1003にはマルチバンド画像作成のための合成パラメータ算出用データが記憶されていてもよい。
補正係数算出部1004は、これら2つの補正係数、合成パラメータ算出用データを用いて画像調整に用いる各補正係数、合成パラメータを算出する。画像合成部(画像合成手段)1005は、各補正係数、合成パラメータを用いて複数枚の分光透過率特性が異なる画像を合成することでマルチバンド画像を生成する。
画像記録媒体1006は、マルチバンド画像や合成前の複数枚画像を記録、保存する。状態検知部1007はバンドパスフィルターユニット200の装着の有無を判定する。焦点検出部(焦点検出手段)1008は、複数の光電変換部で得られた信号に基づいて、位相差方式の焦点検出を行う。
撮像光学系制御部1009は、焦点検出部1008からの情報により、撮像光学系1に含まれるフォーカスレンズ群の移動量を算出し、算出した移動量に応じてステッピングモータなどの駆動手段を制御する。
システムコントローラー1010は、撮像装置の全体の動作を制御する制御手段であり、上述したケラレ補正などを行う。
表示部1100は、例えば、液晶表示素子で構成された表示装置からなる。
図15は、システムコントローラー1010がマルチバンド画像を取得するための動作を説明するためのフローチャートであり、「S」はステップ(工程)の略である。
ユーザーから撮影信号が入力されると、状態検知部1007がバンドパスフィルターユニット200の装着の有無を判定する(S300)。バンドパスフィルターユニット200が装着されていなければ(S300のNo)、通常撮影モードとなり、合焦動作を行って(S302)画像を取得して(S302)撮影を完了する。
一方、バンドパスフィルターユニット200が装着されていれば(S300のYes)、システムコントローラー1010はバンドパスフィルター情報を取得する(S306)。ユーザーがバンドパスフィルター情報を入力してもよいが、バンドパスフィルターユニット200に分光透過率の情報を記憶する不図示の記憶手段を備え、状態検知部1007が記憶手段から分光透過率の情報を読み取ってもよい。分光透過率の情報は、数式(1)や(2)における合成パラメータMC1、MC2などを算出するのに使用されるが、算出方法は知られているので詳しい説明は省略する。レンズ装置であれば、この記憶手段は、レンズ装置の記憶手段であってもよい。
次に、システムコントローラー1010は合焦動作を実行する(S308)。バンドパスフィルター213、214に対応した光電変換部からの信号を用いて焦点検出を行うことによって焦点検出精度を維持することができる。
次に、実施例2で説明したように、撮像素子100の複数の光電変換部からの信号から複数枚の分光透過率特性の異なる画像を取得する(S310)。次に、システムコントローラー1010は、データ記憶部1003から補正係数、合成パラメータ算出用データを読み出し、補正係数算出部1004を介して各補正係数、合成パラメータを算出する(S312)。なお、補正係数の算出は周辺光量補正の方法と同様であるので、詳しい説明は省略する。
次に、システムコントローラー1010は、夫々の画像に対応する前記補正係数、合成パラメータを用いて複数の画像に補正を加える(S314)。次に、システムコントローラー1010は、画像合成部1005に、数式(2)を利用して補正された複数の画像を合成してマルチバンド画像を形成させる(S316)。その後、システムコントローラー1010は、マルチバンド画像を画像記録媒体1006に保存したり、表示部1100に表示したりする。
本実施例も、小型で、一度の撮影でマルチバンド画像を取得し、撮像素子で位相差方式の焦点検出を行うことが可能な撮像装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、デジタルカメラやビデオカメラなどの撮像装置や、交換レンズ等のレンズ装置に適用することができる。
1…撮像光学系、G110…画素、100…撮像素子、G110、G112…光電変換素子、200…バンドパスフィルターユニット、201、202…バンドパスフィルター
Exp…射出瞳、P1,P2…射出瞳の異なる領域

Claims (11)

  1. 撮像装置本体に着脱可能に装着されるレンズ装置であって、
    物体の光学像を形成する撮像光学系と、
    前記撮像光学系の射出瞳の第1領域からの光束が通過する第1のバンドパスフィルターと、前記撮像光学系の射出瞳の第2領域からの光束が通過する第2のバンドパスフィルターと、
    を有し、
    前記撮像装置本体は、複数の画素を有する撮像素子を有し、各画素には第1、第2の光電変換部が配置され、前記第1の光電変換部は、前記第1のバンドパスフィルターを介して受光した前記第1領域からの光束を光電変換し、前記第2の光電変換部は、前記第2のバンドパスフィルターを介して受光した前記第2領域からの光束を光電変換し、前記第1のバンドパスフィルターと前記第1の光電変換部は共役な関係で配置され、前記第2のバンドパスフィルターと前記第2の光電変換部は共役な関係で配置され、
    前記第1、第2のバンドパスフィルターは互いに異なる分光透過率特性を有することを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記撮像光学系は、光量を調整する絞りを有し、
    前記第1、第2のバンドパスフィルターは、前記絞りの近傍に設けられることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記第1、第2のバンドパスフィルターの分光透過率の情報を保存した記憶手段を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ装置。
  4. 前記撮像光学系と前記第1、第2のバンドパスフィルターを収納する鏡筒を更に有し、
    前記第1、第2のバンドパスフィルターは一つのバンドパスフィルターユニットとして構成され、
    前記バンドパスフィルターユニットは前記鏡筒に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のレンズ装置。
  5. 物体の光学像を形成する撮像光学系と、
    前記撮像光学系の射出瞳の第1領域からの光束が通過する第1のバンドパスフィルターと、前記撮像光学系の射出瞳の第2領域からの光束が通過する第2のバンドパスフィルターと、
    複数の画素を有する撮像素子を有し、各画素には第1、第2の光電変換部が配置され、前記第1の光電変換部は、前記第1のバンドパスフィルターを介して受光した前記撮像光学系の射出瞳の前記第1領域からの光束を光電変換し、前記第2の光電変換部は、前記第2のバンドパスフィルターを介して受光した前記撮像光学系の射出瞳の前記第2領域からの光束を光電変換し、前記第1のバンドパスフィルターと前記第1の光電変換部は共役な関係で配置され、前記第2のバンドパスフィルターと前記第2の光電変換部は共役な関係で配置され、
    前記第1、第2のバンドパスフィルターは互いに異なる分光透過率特性を有することを特徴とする撮像装置。
  6. 前記画素ごとに設けられたマイクロレンズを更に有することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記第1、第2の光電変換部から得られる第1、第2の画像を合成する画像合成手段を更に有することを特徴とする請求項5または6に記載の撮像装置。
  8. 前記第1、第2の光電変換部で得られた信号に基づいて、位相差方式の焦点検出を行う焦点検出手段を更に有することを特徴とする請求項5乃至7のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記画素ごとに3つ以上の光電変換部を有し、該3つの光電変換部のうち2つの光電変換部に対応するバンドパスフィルターの分光透過率特性が等しいことを特徴とする請求項5乃至8のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記第1の光電変換部に入射する光束の光量情報に関する像高特性に基づいて軸外の光量低下を補正するように前記第1の光電変換部で取得された信号を変化させる手段を有することを特徴とする請求項5乃至9のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記第1、第2のバンドパスフィルターの分光透過率の情報を取得する手段を有し、前記分光透過率を用いて画像合成を行うことを特徴とする請求項5乃至10のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
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