JP2013257000A - 磁気式荷重センサおよび電動ブレーキ装置 - Google Patents

磁気式荷重センサおよび電動ブレーキ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高い耐久性と高い感度を併せ持つ荷重センサを提供する。
【解決手段】フランジ部6と円筒部7とからなる荷重入力部材2と、フランジ部6の外径側部分を支持する支持部材3と、荷重入力部材2の円筒部7に固定された磁気ターゲット4と、その磁気ターゲット4が発生する磁束を検出する磁気センサ5とを有し、その磁気センサ5で検出した磁束に基づいて軸方向荷重の大きさを検出する磁気式荷重センサ1において、フランジ部6の外径側部分に、フランジ部6の径方向内端の軸方向厚さTよりも小さい軸方向厚さをもつ低剛性部6aを形成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、磁気式荷重センサおよびその磁気式荷重センサを用いた電動ブレーキ装置に関する。
電動ブレーキ装置は、一般に、電動モータの回転を摩擦パッドの軸方向移動に変換し、その摩擦パッドをブレーキディスクに押し付けて制動力を発生する。この制動力を所望の大きさに制御するため、電動ブレーキ装置には、摩擦パッドに印加する荷重の反力を受ける部分に荷重センサを組み込むことが多い。この荷重センサにかかる荷重(すなわち摩擦パッドに印加する荷重)の大きさは最大で30kN程度であり、また、電動ブレーキの応答性を高めるために微小変位で荷重を検出する荷重センサが用いられる。
このように大きな荷重を微小変位で検出する荷重センサとして、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1の荷重センサは、対向一対の円環板状の押圧板と、その一対の押圧板の間に挟み込まれた水晶圧電素子と、その水晶圧電素子と片側の押圧板との間を電気的に絶縁する絶縁板と、水晶圧電素子が発生する電圧を取り出すリード線とからなる。
この特許文献1の荷重センサは、軸方向荷重が入力されると、その荷重で水晶圧電素子の内部に圧縮応力が生じ、その応力の大きさに応じた電圧が水晶圧電素子に発生するので、この水晶圧電素子の電圧を計測することで荷重の大きさを検出することができる。また、水晶圧電素子の変形による押圧板の変位は微小なので、このセンサを電動ブレーキに組み込んだ場合、電動ブレーキの応答性を損なうことがない。
しかしながら、この荷重センサは、入力された荷重を水晶圧電素子で直接受けるので、衝撃荷重や軸方向に対して斜め方向の荷重が加わると水晶圧電素子に割れや欠けが生じるおそれがあった。また、圧電素子と片方の押圧板の間を電気的に絶縁する絶縁板にも荷重が作用するので、絶縁板に高い耐久性が必要とされるが、樹脂などの安価な絶縁板では耐久性を確保するのが難しかった。
そこで、本願発明の発明者は、大きな荷重を微小変位で検出することができ、しかも耐久性に優れた荷重センサを研究し、そのような荷重センサとして、図17に示すものを社内において開発した。
図17に示す荷重センサ80は、荷重入力部材2と支持部材3と磁気ターゲット4と磁気センサ5とからなる。荷重入力部材2は、軸方向荷重が入力される環状のフランジ部6と、そのフランジ部6の径方向内端に一体に連続して形成された円筒部7とからなり、フランジ部6に入力される軸方向荷重によってフランジ部6がたわむようになっている。支持部材3は、フランジ部6の外径側部分が軸方向に移動しないように、フランジ部6の外径側部分を支持している。磁気ターゲット4は、荷重入力部材2の円筒部7に固定されている。磁気センサ5は、磁気ターゲット4が発生する磁束を検出するように、支持部材3に固定されている。
この荷重センサ80は、荷重入力部材2のフランジ部6に軸方向荷重が入力されると、フランジ部6のたわみによって磁気ターゲット4と磁気センサ5が相対変位し、その磁気ターゲット4と磁気センサ5の相対変位に応じて磁気センサ5の出力信号が変化するので、磁気センサ5の出力信号に基づいて荷重の大きさを検出することができる。ここで、荷重センサ80に荷重が入力されたときに、その荷重は荷重入力部材2のフランジ部6に作用してフランジ部6をたわませるが、磁気センサ5には作用しない。そのため、衝撃荷重や軸方向に対して斜め方向の荷重が加わっても故障しにくく、高い耐久性を確保することができる。
国際公開2011/030839号
ところで、図17に示す荷重センサ80の感度を高めようとした場合、荷重入力部材2のフランジ部6を薄くすることにより、荷重に対するフランジ部6のたわみを大きくすることが考えられるが、フランジ部6を薄くすると耐久性が低下する問題が生じる。一方、荷重センサ80の耐久性を高めるために、フランジ部6を厚くすると、フランジ部6がたわみにくくなるので、荷重センサ80の感度が低下する問題が生じる。すなわち、荷重センサ80の感度と耐久性は、一方を追及すれば他方を犠牲にせざるを得ないトレードオフの関係にある。
なお、荷重入力部材2のフランジ部6を薄くすることなく、荷重センサ80の感度を高める方法として、例えば、フランジ部6と支持部材3の接触面間に、荷重が入力されたときに変形するスプリング等の別部材を組み込み、その別部材の変形によって磁気ターゲット4と磁気センサ5の相対変位を拡大することが考えられるが、このようにすると、摩擦によるヒステリシス誤差が生じ、荷重センサ80の検出精度を確保することができない。すなわち、スプリング等の別部材を組み込むと、その別部材との摩擦で生じるエネルギ損失によって、荷重増加時(すなわちフランジ部6のたわみが増加するとき)と荷重減少時(すなわちフランジ部6のたわみが減少するとき)とで荷重検出値に差が生じる問題が生じる。
この発明が解決しようとする課題は、高い耐久性と高い感度を併せ持つ荷重センサを提供することである。
本願発明の発明者は、図17に示す荷重センサ80に軸方向荷重を入力したときに荷重入力部材2の内部に生じる応力を解析したところ、図18(a)に示すように、フランジ部6の内径側部分(特に、フランジ部6の円筒部7に連続する部分)に高い引張応力が生じるが、フランジ部6の外径側部分には低い応力しか生じないことが分かった。そして、高い引張応力が生じるフランジ部6の内径側部分は、高い耐久性を確保するために剛性を確保するとともに、低い応力しか生じないフランジ部6の外径側部分は、荷重センサ80に高い感度をもたせるために、剛性を低くしてたわみやすくすれば、荷重センサ80の高い耐久性と高い感度とを両立できる点に着眼した。
この着眼に基づいて、本願発明では、磁束を発生する磁気ターゲットと、その磁気ターゲットが発生する磁束を検出する磁気センサと、環状のフランジ部と、そのフランジ部の径方向内端に一体に連続して形成された円筒部とからなる荷重入力部材と、前記フランジ部の外径側部分を軸方向に移動しないように支持する支持部材とを有し、前記磁気ターゲットと磁気センサは、前記フランジ部に軸方向荷重が入力されたときにそのフランジ部のたわみにより磁気ターゲットと磁気センサの相対変位するように、磁気ターゲットと磁気センサの一方が前記荷重入力部材の円筒部に固定され、他方が前記支持部材に固定され、前記磁気センサで検出された磁束に基づいて前記軸方向荷重の大きさを検出する磁気式荷重センサとして、前記フランジ部の外径側部分に、前記フランジ部の径方向内端の軸方向厚さよりも小さい軸方向厚さをもつ低剛性部が形成された磁気式荷重センサを提供する。
このようにすると、フランジ部の内径側部分の軸方向厚さを確保することができるので、荷重入力部材に軸方向荷重が入力されたときに、フランジ部の内径側部分に比較的高い引張応力が生じても、その引張応力による荷重入力部材の破損が防止され、荷重センサの耐久性を確保することができる。また、荷重入力部材に軸方向荷重が入力されたときに、低剛性部が変形することでフランジ部が比較的大きくたわむので、フランジ部の軸方向厚さを全面にわたって同一とした場合よりも、高い感度で荷重を検出することができる。
前記低剛性部としては、例えば、前記フランジ部の内径側から外径側に向かってフランジ部の軸方向厚さが次第に薄くなるテーパ状に形成された部分を採用することができる。このようにすると、フランジ部の半径方向に沿った低剛性部の厚さの変化が滑らかなので、低剛性部に応力集中が発生するのを防止することができ、フランジ部の耐久性を確保することが可能である。
この場合、前記低剛性部は、内径側から外径側に向かって前記フランジ部の軸方向厚さが直線的に減少するように形成することができる。このようにすると、低剛性部の加工が容易であり、低コストである。また、前記低剛性部は、内径側から外径側に向かって前記フランジ部の軸方向厚さが円弧状の凹曲線的に減少するように形成することもできる。
また、前記低剛性部としては、例えば、前記フランジ部の内径側から外径側に向かってフランジ部の軸方向厚さが段階的に薄くなる階段状に形成された部分や、前記フランジ部の外周に円周方向に等間隔に形成された軸方向に貫通する複数の切欠きや、前記フランジ部の側面に円周方向に等間隔に形成された複数の径方向溝や、前記フランジ部の側面にフランジ部と同心となるように形成された円周溝等を採用することができる。
前記磁気ターゲットとして、前記磁気ターゲットと磁気センサの相対変位方向に対して直交する方向を磁化方向とする複数の永久磁石を、反対の極性を有する磁極が前記磁気ターゲットと磁気センサの相対変位方向に並ぶように配置したものを採用し、その隣り合う磁極の境目の近傍に前記磁気センサを配置すると好ましい。
このようにすると、磁気センサの出力信号は、磁気ターゲットと磁気センサの軸方向の相対変位に対して急峻に変化し、一方、軸方向以外の方向の相対変位に対してはあまり変化しないという軸方向の指向性を示す。そのため、磁気センサの出力信号が外部振動の影響を受けにくく、安定した精度で荷重の大きさを検出することができる。
また、この発明では、上記磁気式荷重センサを備えた電動ブレーキ装置を提供する。
この発明の磁気式荷重センサは、前記フランジ部の外径側部分に、前記フランジ部の径方向内端の軸方向厚さよりも小さい軸方向厚さをもつ低剛性部が形成されているので、軸方向荷重が入力されたときに高い引張応力が生じるフランジ部の内径側部分の軸方向厚さを確保すると同時に、軸方向荷重が入力されたときに低い応力しか生じないフランジ部の低剛性部が変形することで、フランジ部を比較的大きくたわませることができる。そのため、高い耐久性と高い感度とを両立することが可能である。
この発明の第1実施形態の磁気式荷重センサを示す断面図 図1に示す磁気式荷重センサの磁気ターゲット近傍の拡大断面図 図1に示す磁気式荷重センサの右側面図 図2に示す磁気ターゲットと磁気センサの配置を変更した例を示す拡大断面図 図1に示す磁気式荷重センサを使用した電動ブレーキ装置を示す断面図 図5の直動アクチュエータ近傍の拡大断面図 図6のVII−VII線に沿った断面図 図5に示す遊星ローラ機構にかえてボールねじ機構を使用した電動ブレーキ装置を示す断面図 図5に示す遊星ローラ機構にかえてボールランプ機構を使用した電動ブレーキ装置を示す断面図 図9のX−X線に沿った断面図 (a)は図10に示すボールと傾斜溝の関係を示す図、(b)は(a)に示す状態から回転ディスクと直動ディスクが相対回転して両ディスクの間隔が拡大した状態を示す図 (a)はこの発明の第2実施形態の磁気式荷重センサを示す左側面図、(b)は(a)に示す磁気式荷重センサの断面図 (a)はこの発明の第3実施形態の磁気式荷重センサを示す左側面図、(b)は(a)に示す磁気式荷重センサの断面図 (a)はこの発明の第4実施形態の磁気式荷重センサを示す左側面図、(b)は(a)に示す磁気式荷重センサの断面図 (a)はこの発明の第5実施形態の磁気式荷重センサを示す左側面図、(b)は(a)に示す磁気式荷重センサの断面図 (a)はこの発明の第6実施形態の磁気式荷重センサを示す左側面図、(b)は(a)に示す磁気式荷重センサの断面図 比較例の磁気式荷重センサを示す断面図 (a)は図17に示す比較例の磁気式荷重センサに軸方向荷重を入力したときにフランジ部に生じる応力を解析した結果を示す図、(b)は図1に示す磁気式荷重センサに軸方向荷重を入力したときにフランジ部に生じる応力を解析した結果を示す図 (a)は図17に示す比較例の磁気式荷重センサに軸方向荷重を入力したときにフランジ部の内部の各点に生じる変位を解析した結果を示す図、(b)は図1に示す磁気式荷重センサに軸方向荷重を入力したときにフランジ部の内部の各点に生じる変位を解析した結果を示す図
図1〜図3に、この発明の第1実施形態の磁気式荷重センサ1を示す。この磁気式荷重センサ1は、軸方向荷重が入力される荷重入力部材2と、荷重入力部材2を支持する支持部材3と、磁束を発生する磁気ターゲット4と、磁気ターゲット4が発生する磁束を検出する磁気センサ5とからなる。
荷重入力部材2は、支持部材3と対向する円環板状のフランジ部6と、フランジ部6の径方向内端に一体に連続して形成された円筒部7とからなる。このフランジ部6と円筒部7は、鉄等の金属で形成されている。
円筒部7は、フランジ部6の径方向内端から支持部材3側に軸方向に突出するように形成され、その支持部材3側に突出した部分が、支持部材3の内周と径方向に対向している。この円筒部7の支持部材3側に突出した部分には磁気ターゲット4が固定されている。そして、支持部材3の内周には、磁気ターゲット4と径方向に対向するように磁気センサ5が固定されている。円筒部7は、フランジ部6の径方向内端から支持部材3とは反対側にも突出するように形成されている。円筒部7の内周には複数の軸受8が軸方向に間隔をおいて装着されている。
フランジ部6の外径側部分には、低剛性部6aが形成されている。低剛性部6aは、フランジ部6の径方向内端の軸方向厚さTよりも小さい軸方向厚さをもたせることで、剛性を低下させた部分である。この実施形態では、低剛性部6aは、フランジ部6の内径側から外径側に向かってフランジ部6の軸方向厚さが次第に薄くなるテーパ状に形成された部分である。そして、荷重入力部材2に軸方向荷重が入力されたときに低剛性部6aが変形することで、図17に示すようにフランジ部6の軸方向厚さを全面にわたって同一とした場合よりも、フランジ部6が大きくたわむようになっている。一方、フランジ部6の内径側部分は、内径側から外径側に向かって軸方向厚さが一定となるように形成されている。
支持部材3は、荷重入力部材2と同一の金属で形成されている。支持部材3は、荷重入力部材2のフランジ部6と軸方向に間隔をおいて対向する円環板部9と、円環板部9のフランジ部6との対向面の外径側部分に形成された環状の支持突起10と、支持突起10の更に外径側に形成された嵌合筒部11とからなる。
支持突起10は、フランジ部6の外径側端部を軸方向に移動しないように支持し、円環板部9とフランジ部6の軸方向間隔を保持している。嵌合筒部11は、フランジ部6の外周に嵌合しており、この嵌合によって支持部材3と円筒部7の相対位置を径方向に保持している。
ここで、嵌合筒部11とフランジ部6の嵌合は、締め代をもった嵌合とすると、その嵌合によりフランジ部6を嵌合筒部11から抜け止めすることができる。嵌合筒部11とフランジ部6の嵌合をすきまばめとする場合は、フランジ部6と嵌合筒部11の嵌合部分を加締めて塑性変形させることにより、フランジ部6を嵌合筒部11から抜け止めすることができる。
磁気ターゲット4は、荷重入力部材2のフランジ部6のたわみによる磁気ターゲット4と磁気センサ5の相対変位方向に対して直交する方向(ここでは円筒部7の半径方向)を磁化方向とする2個の永久磁石12からなる。2個の永久磁石12は、それぞれの永久磁石12の反対の極性を有する磁極(すなわち、一方の永久磁石12のN極と他方の永久磁石12のS極)が軸方向に並ぶように隣接して配置されている。
永久磁石12としては、例えば、ネオジム磁石を使用すると、省スペースで強力な磁束を発生させることができるが、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、フェライト磁石、サマリウム窒化鉄磁石、プラセオジム磁石、などを使用してもよい。サマリウムコバルト磁石、サマリウム窒化鉄磁石、またはアルニコ磁石を使用すると、永久磁石12の温度上昇に伴う磁束の減少を抑えることができる。また、プラセオジム磁石を使用すると、永久磁石12の機械的強度を向上することができる。
図3に示すように、磁気センサ5は、2個の永久磁石12の隣り合う磁極の境目の近傍で磁気ターゲット4と軸直交方向(図では半径方向)に対向するように配置されている。磁気センサ5としては、磁気抵抗素子(いわゆるMRセンサ)や、磁気インピーダンス素子(いわゆるMIセンサ)を使用することも可能であるが、ホールICを使用するとコスト面で有利であり、また耐熱性の高いホールICが市販されているので電動ブレーキの用途に好適である。
この磁気式荷重センサ1は、図1の矢印に示すように、フランジ部6から支持部材3に向かう方向の軸方向荷重が荷重入力部材2に入力されると、その軸方向荷重によって荷重入力部材2のフランジ部6が外径側端部を支点として軸方向にたわみ、このたわみに伴い、磁気ターゲット4と磁気センサ5が軸方向に相対変位し、磁気ターゲット4と磁気センサ5の相対変位に応じて磁気センサ5の出力信号が変化する。そのため、フランジ部6に入力される軸方向荷重の大きさと、磁気センサ5の出力信号との関係を予め把握しておくことにより、磁気センサ5の出力信号に基づいてフランジ部6にかかる軸方向荷重の大きさを検出することができる。
ここで、磁気式荷重センサ1に軸方向荷重が入力されたときの磁気ターゲット4と磁気センサ5の相対変化量は極めて小さい。例えば、この磁気式荷重センサ1を後述する電動ブレーキ装置に組み込んだとき、磁気式荷重センサ1には最大で30kNの軸方向荷重が入力されるが、このときの磁気ターゲット4と磁気センサ5の軸方向の相対変化量は0.1mm〜0.2mm程度である。ここで、上記磁気式荷重センサ1は、半径方向を磁化方向とする2個の永久磁石12のN極とS極が軸方向に隣接しているので、そのN極とS極の境目に配置された磁気センサ5の付近には、軸方向に交差する磁束が高い密度で存在している。そのため、磁気ターゲット4と磁気センサ5の軸方向の僅かな相対変位に対して、磁気センサ5の出力信号が急峻に変化する。したがって、磁気ターゲット4と磁気センサ5の相対変位が極めて小さいにもかかわらず、フランジ部6に作用する軸方向荷重の大きさを検出することが可能となっている。
図17に上記実施形態に対する比較例の磁気式荷重センサを示す。この磁気式荷重センサは、フランジ部6に低剛性部6aが存在せず、フランジ部6の軸方向厚さが全面にわたって同一となるように形成されている。その他の構成は、上記実施形態と同一である。
そして、この図17に示す比較例の磁気式荷重センサに軸方向荷重を入力したときにフランジ部6に生じる応力を解析した結果と、上記実施形態の磁気式荷重センサ1に軸方向荷重を入力したときにフランジ部6に生じる応力を解析した結果を、図18(a)、(b)に示す。また、このとき、図17に示す比較例のフランジ部6の内部の各点に生じる変位を解析した結果と、上記実施形態のフランジ部6の内部の各点に生じる変位を解析した結果を、図19(a)、(b)に示す。これらの解析は1/36カットモデルを対象にして行なった。
この解析結果によれば、図18(a)、(b)に示すように、フランジ部6の内径側部分(特に、フランジ部6の円筒部7に連続する部分)に高い引張応力が生じるが、フランジ部6の外径側部分には低い応力しか生じていない。そして、一般に、荷重を受ける部材の耐久性はそのとき生じる最大引張応力とその部分の剛性とで決定される。したがって、フランジ部6の内径側部分の軸方向厚さTは荷重入力部材2の耐久性を左右するが、フランジ部6の外径側部分の軸方向厚さは荷重入力部材2の耐久性にほとんど影響しないことが分かる。すなわち、図17に示すようにフランジ部6に低剛性部6aを設けない場合と、上記実施形態のようにフランジ部6に低剛性部6aを設けた場合とを比較した場合、フランジ部6の径方向内端の軸方向厚さTが同じであれば、その耐久性はほとんど変わらない。
一方、フランジ部6の各部位の変位量は、図17に示すようにフランジ部6に低剛性部6aを設けない場合、図19(a)に示すような変位分布を示すのに対し、上記実施形態のようにフランジ部6に低剛性部6aを設けた場合、図19(b)に示すように、図19(a)と比較して、フランジ部6の径方向内端で1.5倍程度の変位量を生じる結果となっている。すなわち、図17に示すようにフランジ部6に低剛性部6aを設けないよりも、上記実施形態のようにフランジ部6に低剛性部6aを設けた場合の方が、フランジ部6が大幅に大きくたわむことが分かる。
以上のように、上記実施形態の磁気式荷重センサ1は、フランジ部6の外径側部分に、フランジ部6の径方向内端の軸方向厚さTよりも小さい軸方向厚さをもつ低剛性部6aが形成されているので、軸方向荷重が入力されたときに高い引張応力が生じるフランジ部6の内径側部分の軸方向厚さを確保すると同時に、軸方向荷重が入力されたときに低い応力しか生じないフランジ部6の低剛性部6aが変形することで、フランジ部6を比較的大きくたわませることができる。そのため、高い耐久性と高い感度とを両立することが可能である。
また、この磁気式荷重センサ1は、荷重が入力されたときに、その荷重はフランジ部6に作用してフランジ部6をたわませるが、磁気センサ5には作用しない。そのため、衝撃荷重や軸方向に対して斜め方向の荷重が加わっても磁気センサ5が故障しにくく、高い耐久性を確保することができる。
また、この磁気式荷重センサ1は、荷重入力部材2と支持部材3とを同一の線膨張係数をもつ材料で形成しているので、温度上昇したときに荷重入力部材2と支持部材3とが同じ割合で熱膨張する。そのため、温度変化による磁気ターゲット4と磁気センサ5の相対変位が生じにくく、温度変化による誤差が生じにくい。
図1〜図3では、荷重入力部材2の円筒部7に磁気ターゲット4を固定し、支持部材3に磁気センサ5を固定しているが、この磁気ターゲット4と磁気センサ5の関係を反対にしてもよい。すなわち、図4に示すように、荷重入力部材2の円筒部7に磁気センサ5を固定し、支持部材3に磁気ターゲット4を固定してもよい。
また、図1〜図4では、フランジ部6の軸方向の僅かなたわみに対して磁気センサ5の出力信号が急峻に変化するようにするため、荷重入力部材2および支持部材3に半径方向の対向面を設け、その対向面に磁気ターゲット4と磁気センサ5を固定した構成を採用しているが、荷重入力部材2および支持部材3に軸方向の対向面を設け、その対向面に磁気ターゲット4と磁気センサ5を固定するようにしてもよい。
図5〜図7に、上記の磁気式荷重センサ1を使用した車両用の電動ブレーキ装置を示す。
この電動ブレーキ装置は、車輪と一体に回転するブレーキディスク13を間に挟んで対向する対向片14,15をブリッジ16で連結した形状のキャリパボディ17と、対向片15のブレーキディスク13に対する対向面に開口する収容孔18に組み込まれた直動アクチュエータ19と、左右一対の摩擦パッド20,21とからなる。
摩擦パッド21は、対向片15とブレーキディスク13の間に設けられており、キャリパボディ17に取り付けられたパッドピン(図示せず)でブレーキディスク13の軸方向に移動可能に支持されている。他方の摩擦パッド20は反対側の対向片14に取り付けられている。キャリパボディ17は、ブレーキディスク13の軸方向にスライド可能に支持されている。
図6に示すように、直動アクチュエータ19は、回転軸22と、回転軸22の外周の円筒面に転がり接触する複数の遊星ローラ23と、これらの遊星ローラ23を囲むように配置された外輪部材24と、遊星ローラ23を自転可能かつ公転可能に保持するキャリヤ25と、外輪部材24の軸方向後方に配置された磁気式荷重センサ1とを有する。
回転軸22は、図5に示す電動モータ26の回転が歯車27を介して入力されることにより回転駆動される。回転軸22は、対向片15を軸方向に貫通して形成された収容孔18の軸方向後側の開口から一端が突出した状態で収容孔18に挿入され、収容孔18からの突出部分に歯車27がスプライン嵌合して回り止めされている。歯車27は、収容孔18の軸方向後側の開口を塞ぐようにボルト28で固定した蓋29で覆われている。蓋29には回転軸22を回転可能に支持する軸受30が組み込まれている。
図7に示すように、遊星ローラ23は、回転軸22の外周の円筒面に転がり接触しており、回転軸22が回転したときに遊星ローラ23と回転軸22の間の摩擦によって遊星ローラ23も回転するようになっている。遊星ローラ23は、周方向に一定の間隔をおいて複数設けられている。
図6に示すように、外輪部材24は、キャリパボディ17の対向片15に設けられた収容孔18内に収容され、その収容孔18の内周で軸方向にスライド可能に支持されている。外輪部材24の軸方向前端には、摩擦パッド21の背面に形成された係合凸部31に係合する係合凹部32が形成され、この係合凸部31と係合凹部32の係合によって、外輪部材24がキャリパボディ17に対して回り止めされている。
外輪部材24の内周には螺旋凸条33が設けられ、遊星ローラ23の外周には、螺旋凸条33に係合する円周溝34が設けられており、遊星ローラ23が回転したときに、外輪部材24の螺旋凸条33が円周溝34に案内されて、外輪部材24が軸方向に移動するようになっている。ここでは遊星ローラ23の外周にリード角が0度の円周溝34を設けているが、円周溝34のかわりに螺旋凸条33と異なるリード角をもつ螺旋溝を設けてもよい。
キャリヤ25は、遊星ローラ23を回転可能に支持するキャリヤピン25Aと、その各キャリヤピン25Aの軸方向前端の周方向間隔を一定に保持する環状のキャリヤプレート25Bと、各キャリヤピン25Aの軸方向後端の周方向間隔を一定に保持する環状のキャリヤ本体25Cとからなる。キャリヤプレート25Bとキャリヤ本体25Cは遊星ローラ23を間に軸方向に対向しており、周方向に隣り合う遊星ローラ23の間に配置された連結棒35を介して連結されている。
キャリヤ本体25Cは、滑り軸受36を介して回転軸22に支持され、回転軸22に対して相対回転可能となっている。遊星ローラ23とキャリヤ本体25Cの間には、遊星ローラ23の自転がキャリヤ本体25Cに伝達するのを遮断するスラスト軸受37が組み込まれている。
各キャリヤピン25Aは、周方向に間隔をおいて配置された複数のキャリヤピン25Aに外接するように装着された縮径リングばね38で径方向内方に付勢されている。この縮径リングばね38の付勢力によって、遊星ローラ23の外周は回転軸22の外周に押さえ付けられ、回転軸22と遊星ローラ23の間の滑りが防止されている。縮径リングばね38の付勢力を遊星ローラ23の軸方向全長にわたって作用させるため、キャリヤピン25Aの両端に縮径リングばね38が設けられている。
磁気式荷重センサ1は、荷重入力部材2のフランジ部6の軸方向後方に支持部材3が対向する向きで収容孔18内に嵌め込まれている。キャリヤ25と磁気式荷重センサ1の間には、キャリヤ25と一体に公転する間座39と、間座39と磁気式荷重センサ1の間で軸方向荷重を伝達するスラスト軸受40とが組み込まれている。スラスト軸受40は、荷重入力部材2のフランジ部6の内径側部分に接触するように設けられており、このスラスト軸受40を介して間座39からフランジ部6の内径側部分に軸方向荷重が入力されるようになっている。荷重入力部材2の円筒部7内に組み込まれた軸受8で、回転軸22が回転可能に支持されている。
磁気式荷重センサ1は、支持部材3の外周縁を、収容孔18の内周に装着した止め輪41で係止することによって軸方向後方への移動が規制されている。そして、この磁気式荷重センサ1は、間座39とスラスト軸受40とを介してキャリヤ本体25Cを軸方向に支持することで、キャリヤ25の軸方向後方への移動を規制している。また、キャリヤ25は、回転軸22の軸方向前端に装着された止め輪42で軸方向前方への移動も規制されている。したがって、キャリヤ25は、軸方向前方と軸方向後方の移動がいずれも規制され、キャリヤ25に保持された遊星ローラ23も軸方向移動が規制された状態となっている。
次に、上述した電動ブレーキ装置の動作例を説明する。
電動モータ26を作動させると、回転軸22が回転し、遊星ローラ23がキャリヤピン25Aを中心に自転しながら回転軸22を中心に公転する。このとき螺旋凸条33と円周溝34の係合によって外輪部材24と遊星ローラ23が軸方向に相対移動するが、遊星ローラ23はキャリヤ25と共に軸方向の移動が規制されているので、遊星ローラ23は軸方向に移動せず、外輪部材24が軸方向に移動する。このようにして、直動アクチュエータ19は、電動モータ26で駆動される回転軸22の回転を外輪部材24の軸方向移動に変換し、その外輪部材24で摩擦パッド21に軸方向荷重を印加することで、摩擦パッド21をブレーキディスク13に押し付けて制動力を発生させる。
ここで、外輪部材24が摩擦パッド21に軸方向荷重を印加するとき、外輪部材24には軸方向後方への反力が作用し、その反力は、遊星ローラ23、キャリヤ25、間座39、スラスト軸受40を介して磁気式荷重センサ1で受け止められる。そして、その反力によって磁気式荷重センサ1のフランジ部6が軸方向後方にたわみ、磁気ターゲット4と磁気センサ5が相対変位する。このとき、その磁気ターゲット4と磁気センサ5の相対変位に応じて磁気センサ5の出力信号が変化するので、磁気センサ5の出力信号に基づいて軸方向荷重の大きさを検出することができる。また、この磁気センサ5の出力信号を用いて電動ブレーキ装置の制動力をフィードバック制御することにより、高精度な荷重制御が実現できる。
この電動ブレーキ装置では、回転軸22の回転を外輪部材24の軸方向移動に変換する直動機構として、回転軸22の外周の円筒面に転がり接触する複数の遊星ローラ23と、遊星ローラ23を自転可能かつ公転可能に保持し、軸方向移動を規制されたキャリヤ25と、複数の遊星ローラ23を囲むように配置された外輪部材24と、外輪部材24の内周に設けられた螺旋凸条33と、螺旋凸条33と係合するように各遊星ローラ23の外周に設けられた螺旋溝または円周溝34とからなる遊星ローラ機構を採用しているが、他の構成の直動機構を採用した電動ブレーキ装置にも上記磁気式荷重センサ1を組み込むことができる。
例えば、直動機構としてボールねじ機構を採用した電動ブレーキ装置の例を図8に示す。以下、上記実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
図8において、直動アクチュエータ19は、回転軸22と、回転軸22と一体に設けられたねじ軸50と、ねじ軸50を囲むように設けられたナット51と、ねじ軸50の外周に形成されたねじ溝52とナット51の内周に形成されたねじ溝53の間に組み込まれた複数のボール54と、ナット51のねじ溝53の終点から始点にボール54を戻す図示しないリターンチューブと、ナット51の軸方向後方に配置された磁気式荷重センサ1とを有する。
ナット51は、対向片15に設けられた収容孔18内に、キャリパボディ17に対して回り止めされた状態で軸方向にスライド可能に収容されている。ねじ軸50の軸方向後端にはねじ軸50と一体に回転する間座39が設けられ、その間座39がスラスト軸受40を介して磁気式荷重センサ1で支持されている。ここで、磁気式荷重センサ1は、間座39とスラスト軸受40とねじ軸50とを介してナット51を軸方向に支持することで、ナット51の軸方向後方への移動を規制している。
この電動ブレーキ装置は、回転軸22を回転させることによって、ねじ軸50とナット51を相対回転させ、ナット51を軸方向前方に移動させて摩擦パッド21に軸方向荷重を印加する。このとき、ねじ軸50には、軸方向後方への反力が作用し、その反力は、間座39、スラスト軸受40を介して磁気式荷重センサ1で受け止められる。そして、その反力によって磁気式荷重センサ1のフランジ部6が軸方向後方にたわみ、磁気ターゲット4と磁気センサ5が相対変位する。そのため、上記実施形態と同様、磁気センサ5の出力信号が摩擦パッド21に印加される軸方向荷重の大きさに応じて変化し、この磁気センサ5の出力信号に基づいて軸方向荷重の大きさ(摩擦パッド21の押圧力)を検出することができる。
また、直動機構としてボールランプ機構を採用した電動ブレーキ装置の例を図9に示す。
図9において、電動ブレーキ装置は、回転軸22と、回転軸22の外周に回り止めされた回転ディスク60と、回転ディスク60の軸方向前方に対向して配置された直動ディスク61と、回転ディスク60と直動ディスク61の間に挟まれた複数のボール62と、直動ディスク61の軸方向後方に配置された磁気式荷重センサ1とを有する。
直動ディスク61は、対向片15に設けられた収容孔18内に、キャリパボディ17に対して回り止めされた状態で軸方向にスライド可能に収容されている。回転ディスク60の軸方向後端には回転ディスク60と一体に回転する間座39が設けられ、その間座39がスラスト軸受40を介して磁気式荷重センサ1で支持されている。ここで、磁気式荷重センサ1は、間座39とスラスト軸受40とを介して回転ディスク60を軸方向に支持することで回転ディスク60の軸方向後方への移動を規制している。
図9、図10に示すように、回転ディスク60の直動ディスク61に対する対向面には、周方向の一方向に沿って深さが次第に浅くなる傾斜溝63が形成され、直動ディスク61の回転ディスク60に対する対向面には、周方向の他方向に沿って深さが次第に浅くなる傾斜溝64が形成されている。図11(a)に示すように、ボール62は、回転ディスク60の傾斜溝63と直動ディスク61の傾斜溝64の間に組み込まれており、図11(b)に示すように、直動ディスク61に対して回転ディスク60が相対回転すると、傾斜溝63,64内をボール62が転動して、回転ディスク60と直動ディスク61の間隔が拡大するようになっている。
この電動ブレーキ装置は、回転軸22を回転させることによって、直動ディスク61と回転ディスク60を相対回転させて、直動ディスク61を軸方向前方に移動させて摩擦パッド21に軸方向荷重を印加する。このとき、回転ディスク60には、軸方向後方への反力が作用し、その反力は、間座39、スラスト軸受40を介して磁気式荷重センサ1で受け止められる。そして、その反力によって磁気式荷重センサ1のフランジ部6が軸方向後方にたわみ、磁気ターゲット4と磁気センサ5の相対位置が変化する。そのため、上記実施形態と同様、磁気センサ5の出力信号が摩擦パッド21に印加される軸方向荷重の大きさに応じて変化し、この磁気センサ5の出力信号に基づいて、軸方向荷重の大きさ(摩擦パッド21の押圧力)を検出することができる。
図12(a)、(b)に、この発明の第2実施形態の磁気式荷重センサ70を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
フランジ部6の外径側部分には、フランジ部6の内径側から外径側に向かってフランジ部6の軸方向厚さが段階的に薄くなる階段状に形成された低剛性部6aが形成されている。そして、荷重入力部材2に軸方向荷重が入力されたときに低剛性部6aが変形することで、図17に示すようにフランジ部6の軸方向厚さを全面にわたって同一とした場合よりも、フランジ部6が大きくたわむようになっている。
図13(a)、(b)に、この発明の第3実施形態の磁気式荷重センサ71を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
図13(a)、(b)において、フランジ部6の外径側部分の低剛性部6aは、フランジ部6の外周に円周方向に等間隔に形成された軸方向に貫通する複数の切欠きである。そして、荷重入力部材2に軸方向荷重が入力されたときに低剛性部6a(すなわち切欠きの部分)が変形することで、図17に示すようにフランジ部6の軸方向厚さを全面にわたって同一とした場合よりも、フランジ部6が大きくたわむようになっている。
図14(a)、(b)に、この発明の第4実施形態の磁気式荷重センサ72を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
図14(a)、(b)において、フランジ部6の外径側部分の低剛性部6aは、フランジ部6の側面に円周方向に等間隔に形成された複数の径方向溝である。そして、荷重入力部材2に軸方向荷重が入力されたときに低剛性部6a(すなわち径方向溝の部分)が変形することで、図17に示すようにフランジ部6の軸方向厚さを全面にわたって同一とした場合よりも、フランジ部6が大きくたわむようになっている。
図15(a)、(b)に、この発明の第5実施形態の磁気式荷重センサ73を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
図15(a)、(b)において、フランジ部6の外径側部分の低剛性部6aは、フランジ部6の側面にフランジ部6と同心となるように形成された円周溝である。そして、荷重入力部材2に軸方向荷重が入力されたときに低剛性部6a(すなわち円周溝の部分)が変形することで、図17に示すようにフランジ部6の軸方向厚さを全面にわたって同一とした場合よりも、フランジ部6が大きくたわむようになっている。
図16(a)、(b)に、この発明の第6実施形態の磁気式荷重センサ74を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
図16(a)、(b)において、フランジ部6の外径側部分には、内径側から外径側に向かってフランジ部6の軸方向厚さが円弧状の凹曲線的に減少するように低剛性部6aが形成されている。そして、荷重入力部材2に軸方向荷重が入力されたときに低剛性部6aが変形することで、図17に示すようにフランジ部6の軸方向厚さを全面にわたって同一とした場合よりも、フランジ部6が大きくたわむようになっている。
第1実施形態で説明した電動ブレーキ装置には、第1実施形態の磁気式荷重センサ1にかえて、第2〜第6実施形態の磁気式荷重センサ70〜74を使用することができる。
1 磁気式荷重センサ
2 荷重入力部材
3 支持部材
4 磁気ターゲット
5 磁気センサ
6 フランジ部
6a 低剛性部
7 円筒部
12 永久磁石
70 磁気式荷重センサ
71 磁気式荷重センサ
72 磁気式荷重センサ
73 磁気式荷重センサ
74 磁気式荷重センサ
T 軸方向厚さ

Claims (10)

  1. 磁束を発生する磁気ターゲット(4)と、
    その磁気ターゲット(4)が発生する磁束を検出する磁気センサ(5)と、
    環状のフランジ部(6)と、そのフランジ部(6)の径方向内端に一体に連続して形成された円筒部(7)とからなる荷重入力部材(2)と、
    前記フランジ部(6)の外径側部分を軸方向に移動しないように支持する支持部材(3)とを有し、
    前記磁気ターゲット(4)と磁気センサ(5)は、前記フランジ部(6)に軸方向荷重が入力されたときにそのフランジ部(6)のたわみにより磁気ターゲット(4)と磁気センサ(5)が相対変位するように、磁気ターゲット(4)と磁気センサ(5)の一方が前記荷重入力部材(2)の円筒部(7)に固定され、他方が前記支持部材(3)に固定され、
    前記磁気センサ(5)で検出された磁束に基づいて前記軸方向荷重の大きさを検出する磁気式荷重センサであって、
    前記フランジ部(6)の外径側部分に、前記フランジ部(6)の径方向内端の軸方向厚さ(T)よりも小さい軸方向厚さをもつ低剛性部(6a)が形成された磁気式荷重センサ。
  2. 前記低剛性部(6a)は、前記フランジ部(6)の内径側から外径側に向かってフランジ部(6)の軸方向厚さが次第に薄くなるテーパ状に形成された部分である請求項1に記載の磁気式荷重センサ。
  3. 前記低剛性部(6a)は、内径側から外径側に向かって前記フランジ部(6)の軸方向厚さが直線的に減少するように形成されている請求項2に記載の磁気式荷重センサ。
  4. 前記低剛性部(6a)は、内径側から外径側に向かって前記フランジ部(6)の軸方向厚さが円弧状の凹曲線的に減少するように形成されている請求項2に記載の磁気式荷重センサ。
  5. 前記低剛性部(6a)は、前記フランジ部(6)の内径側から外径側に向かってフランジ部(6)の軸方向厚さが段階的に薄くなる階段状に形成された部分である請求項1に記載の磁気式荷重センサ。
  6. 前記低剛性部(6a)は、前記フランジ部(6)の外周に円周方向に等間隔に形成された軸方向に貫通する複数の切欠きである請求項1に記載の磁気式荷重センサ。
  7. 前記低剛性部(6a)は、前記フランジ部(6)の側面に円周方向に等間隔に形成された複数の径方向溝である請求項1に記載の磁気式荷重センサ。
  8. 前記低剛性部(6a)は、前記フランジ部(6)の側面にフランジ部(6)と同心となるように形成された円周溝である請求項1に記載の磁気式荷重センサ。
  9. 前記磁気ターゲット(4)は、前記磁気ターゲット(4)と磁気センサ(5)の相対変位方向に対して直交する方向を磁化方向とする複数の永久磁石(12)を、反対の極性を有する磁極が前記磁気ターゲット(4)と磁気センサ(5)の相対変位方向に並ぶように配置したものであり、その隣り合う磁極の境目の近傍に前記磁気センサ(5)が配置されている請求項1から8のいずれかに記載の磁気式荷重センサ。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の磁気式荷重センサを備えた電動ブレーキ装置。
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