JP2013256569A - 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】環境に対する負荷が小さく、かつ優れた低温特性、耐湿熱性を有する熱可塑性エラストマー組成物を提供すること。
【解決手段】15〜50重量部のエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(A)、1〜50重量部の非石油原料由来熱可塑性樹脂(B)、0.01〜20重量部の極性基を含有するエチレン系共重合体(C)、および15〜50重量部のプロピレン系共重合体(D)を溶融混練してなる熱可塑性エラストマー組成物であって、透過型電子顕微鏡にて観察されるモルフォロジーにおいて、成分(D)が連続相、成分(A)が分散相の海島構造を形成し、かつ前記分散相中に成分(B)が分散している熱可塑性エラストマー組成物(但し、成分(A)、成分(B)、成分(C)、および成分(D)の配合量は、成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)の総量100重量部に対しての配合量である。)。
【選択図】なし
【解決手段】15〜50重量部のエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(A)、1〜50重量部の非石油原料由来熱可塑性樹脂(B)、0.01〜20重量部の極性基を含有するエチレン系共重合体(C)、および15〜50重量部のプロピレン系共重合体(D)を溶融混練してなる熱可塑性エラストマー組成物であって、透過型電子顕微鏡にて観察されるモルフォロジーにおいて、成分(D)が連続相、成分(A)が分散相の海島構造を形成し、かつ前記分散相中に成分(B)が分散している熱可塑性エラストマー組成物(但し、成分(A)、成分(B)、成分(C)、および成分(D)の配合量は、成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)の総量100重量部に対しての配合量である。)。
【選択図】なし
Description
本発明は、環境に対する負荷が小さい熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法に関するものである。
オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物は、通常の熱可塑性樹脂の成形機により加工ができ、リサイクルが可能であること、更に柔軟なことから、各種自動車内外装装部品、各種工業部品、各種建築材料など、種々の部材に用いられている(特許文献1)。
一方、近年、プラスチックの投棄による環境汚染やプラスチックの焼却時に発生するガスによる地球温暖化等が問題となっている。そのような中、例えば、でんぷん等を発酵させてできる乳酸を重合させることにより得られるポリ乳酸が、生分解性プラスチックやカーボンニュートラルな素材として注目されている。
しかしながら、現状では、ポリ乳酸単体では耐衝撃性が低いことから、従来の石油原料由来樹脂を代替することは困難である。そこで、ポリ乳酸系重合体に耐衝撃性を付与するために、ゴムを添加する方法(特許文献2参照)が提案されている。しかしこれらのプラスチックは、低温特性、耐湿熱性等に劣るものが多く、適用範囲は限られていた。
かかる状況のもと、本発明が解決しようとする課題は、環境に対する負荷が小さく、かつ優れた低温特性、耐湿熱性を有する熱可塑性エラストマー組成物を提供することにある。
すなわち、本発明は、15〜50重量部のエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(A)、1〜50重量部の非石油原料由来熱可塑性樹脂(B)、0.01〜20重量部の極性基を含有するエチレン系共重合体(C)、および15〜50重量部のプロピレン系共重合体(D)を溶融混練してなる熱可塑性エラストマー組成物であって、透過型電子顕微鏡にて観察されるモルフォロジーにおいて、成分(D)が連続相、成分(A)が分散相の海島構造を形成し、かつ前記分散相中に成分(B)が分散している熱可塑性エラストマー組成物(但し、成分(A)、成分(B)、成分(C)、および成分(D)の配合量は、成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)の総量100重量部に対しての配合量である。)にかかるものである。
本発明により、環境に対する負荷が小さく、優れた低温特性、耐湿熱性を有する熱可塑性エラストマー組成物を提供することができる。
(成分(A))
本発明の成分(A)は、エチレン単位と1種類以上のα−オレフィン単位とを有する共重合体ゴムであるエチレン−α−オレフィン共重合体ゴムである。(A)成分におけるα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、2−メチルプロピレン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンなどを例示することができる。好ましくは、炭素原子数3〜10のα−オレフィンであり、より好ましくは、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンである。これらは1種以上用いられる。
本発明の成分(A)は、エチレン単位と1種類以上のα−オレフィン単位とを有する共重合体ゴムであるエチレン−α−オレフィン共重合体ゴムである。(A)成分におけるα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、2−メチルプロピレン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンなどを例示することができる。好ましくは、炭素原子数3〜10のα−オレフィンであり、より好ましくは、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンである。これらは1種以上用いられる。
エチレン−α−オレフィン共重合体ゴムは、エチレン単位およびα−オレフィン単位に加え、非共役ジエンに基づく単量体単位(非共役ジエン単位)などの他の単量体単位を有していてもよい。該非共役ジエンとしては、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエンのような鎖状非共役ジエン;シクロへキサジエン、ジシクロペンタジエン、メチルテトラヒドロインデン、5−ビニルノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−ノルボルネンのような環状非共役ジエンなどがあげられる。好ましくは、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエンである。
成分(A)のエチレン単位の含有量は35〜75重量部であり、成形体の低温衝撃強度の観点から、好ましくは45〜73重量部であり、より好ましくは55〜70重量部である。成分(A)のα−オレフィン単位の含有量は、25〜65重量部であり、好ましくは27〜55重量部であり、より好ましくは30〜45重量部である。α−オレフィン単位の含有量が多すぎると、成形体の剛性が低下する可能性がある。また、α−オレフィン単位の含有量が少なすぎると、低温衝撃強度が低下する可能性がある。但し、エチレン単位の含有量とα−オレフィン単位の含有量との合計を100重量部とする。エチレン単位の含有量およびα−オレフィン単位の含有量は、赤外分光法により求めることができる。
成分(A)の非共役ジエン単位の含有量は、成分(A)を100重量部として、通常0〜10重量部であり、好ましくは0〜5重量部である。非共役ジエン単位の含有量は、赤外分光法により求めることができる。
成分(A)のエチレン−α−オレフィン共重合体ゴムとしては、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−1−ブテン共重合体ゴム、エチレン−1−ヘキセン共重合体ゴム、エチレン−1−オクテン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−1−ヘキセン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−1−オクテン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジシクロペンタジエン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−1,4−ヘキサジエン共重合体ゴム、および、エチレン−プロピレン−5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体ゴムを例示することができる。これらは1種で用いられてもよく、2種以上組み合わせ用いられてもよい。
成分(A)の125℃で測定されるムーニー粘度(ML1+4,125℃)15〜150であり、成形体の外観および低温衝撃強度、剛性の観点から、好ましくは20〜75であり、更に好ましくは30〜65である。該ムーニー粘度が過小であると得られるエアバッグカバー成形体の離型性、または機械的強度が劣ることがあり、過大であると得られる熱可塑性エラストマー組成物の溶融流動性が劣ることがある。該ムーニー粘度は、ASTM D−1646に従い測定される。
成分(A)の密度は、得られる成形体の機械的強度の観点から、好ましくは850kg/m3〜910kg/m3である。より好ましくは855kg/m3〜900kg/m3である。例えば、エチレン−α−オレフィン共重合体の密度の場合、好ましくは850kg/m3以上であり、得られる樹脂組成物の引張破断伸びの観点から、好ましくは910kg/m3以下である。より好ましくは855kg/m3〜900kg/m3である。ここでいう密度とは、JIS K 6760−1981に規定された方法により、アニール無しで測定される。
成分(A)のエチレン−α−オレフィン共重合体ゴムの製造方法としては、公知のオレフィン重合用触媒を用いた公知の重合方法が用いられる。例えば、チーグラー・ナッタ系触媒、メタロセン系錯体や非メタロセン系錯体などの錯体系触媒を用いた、スラリー重合法、溶液重合法、塊状重合法、気相重合法等があげられる。また、市販の該当品を用いることも可能である。
(成分(B))
成分(B)は、植物原料や動物原料から得られたモノマー、あるいは植物原料から酵素分解、発酵又は変性を経て得られたモノマーを主成分として重合された熱可塑性樹脂である。
成分(B)は、植物原料や動物原料から得られたモノマー、あるいは植物原料から酵素分解、発酵又は変性を経て得られたモノマーを主成分として重合された熱可塑性樹脂である。
具体的には、脂肪族ヒドロキシカルボン酸からなるポリエステル系重合体、脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸とからなるポリエステル系重合体、酢酸セルロース、でんぷん樹脂、バイオポリエチレンなどのバイオマス由来材料などが挙げられ、脂肪族ヒドロキシカルボン酸からなるポリエステル系重合体、脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸とからなるポリエステル系重合体であることが好ましい。
より具体的には、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、ポリ(4−ヒドロキシ酪酸)、ポリ(4−ヒドロキシ吉草酸)、ポリカプロラクトン、ポリエステルカーボネート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリへキサメチレンサクシネート、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリへキサメチレンアジペート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリエチレンオキサレート、ポリブチレンオキサレート、ポリへキサメチレンオキサレート、ポリエチレンセバケート、ポリブチレンセバケート等が挙げられる。これらは単独でもしくは二種以上併せて用いられる。
これらのなかでも、ポリ乳酸、ポリグリコール酸等のポリ(α−ヒドロキシ酸)を用いることが好ましく、比較的高い融点を持ち、高透明性、高剛性で加工性に優れるという点で、ポリ乳酸が特に好ましい。
上記ポリ乳酸中のポリ乳酸セグメントに含有されるL乳酸又はD乳酸に由来する繰り返し単位の含有量は、耐熱性を高める観点から、好ましくは80モル%以上であり、より好ましくは90モル%以上であり、更に好ましくは95モル%以上である。
ポリ乳酸の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは1万〜100万であり、更に好ましくは5万〜50万である。分子量分布(Q値、Mw/Mn)として、好ましくは1〜4である。なお、分子量および分子量分布は、ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)により、標準ポリスチレンを分子量標準物質として測定される。
ポリ乳酸のMFR(230℃、21.18N)は、好ましくは1〜100g/10分であり、より好ましくは5〜50g/10分である。ここでいうMFRとは、JIS K7210(1995)に規定された方法によって、試験荷重21.18N、試験温度190℃の条件で測定される値である。
ポリ乳酸の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは1万〜100万であり、更に好ましくは5万〜50万である。分子量分布(Q値、Mw/Mn)として、好ましくは1〜4である。なお、分子量および分子量分布は、ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)により、標準ポリスチレンを分子量標準物質として測定される。
ポリ乳酸のMFR(230℃、21.18N)は、好ましくは1〜100g/10分であり、より好ましくは5〜50g/10分である。ここでいうMFRとは、JIS K7210(1995)に規定された方法によって、試験荷重21.18N、試験温度190℃の条件で測定される値である。
本発明に用いられるポリ乳酸とは、L乳酸に由来する繰り返し単位および/又はD乳酸に由来する繰り返し単位を有するポリ乳酸、又はこのポリ乳酸と他の植物由来ポリエステルとの共重合体である。ポリ乳酸は、必要に応じて、他の植物由来ポリエステル樹脂を含有していてもよい。乳酸と共重合可能な他の植物由来のモノマーとしては、グリコール酸等のヒドロキシカルボン酸、ブタンジオール等の脂肪族多価アルコールおよびコハク酸等の脂肪族多価カルボン酸が挙げられる。ポリ乳酸は乳酸および/又は他の植物由来モノマーを直接脱水重縮合する方法、又は乳酸および/又はヒドロキシカルボン酸の環状二量体(例えば、ラクチド、グリコリド、ε−カプロラクトン)を開環重合させる方法により製造することができる。
(成分(C))
成分(C)は、極性基を含有するエチレン系共重合体であり、好ましくは成分(B)と反応性を有する極性基を含有するエチレン系共重合体であり、更に好ましくはエポキシ基を含有するエチレン系共重合体である。本発明で用いられる極性基を含有するエチレン系重合体(C)は、極性基を有する単量体単位と、エチレンに由来する単量体単位とを有する共重合体である。この共重合体は、極性基を含まないα−オレフィンに由来する単量体単位や、極性基を含まないビニル系単量体単位を更に含有していてもよい。
成分(C)は、極性基を含有するエチレン系共重合体であり、好ましくは成分(B)と反応性を有する極性基を含有するエチレン系共重合体であり、更に好ましくはエポキシ基を含有するエチレン系共重合体である。本発明で用いられる極性基を含有するエチレン系重合体(C)は、極性基を有する単量体単位と、エチレンに由来する単量体単位とを有する共重合体である。この共重合体は、極性基を含まないα−オレフィンに由来する単量体単位や、極性基を含まないビニル系単量体単位を更に含有していてもよい。
また、極性基を有する単量体としては、具体的には、グリシジルメタアクリレート、グリシジルアクリレート等のα,β一不飽和グリシジルエステル、アリルグリシジルエーテル、2一メチルアリルグリシジルエーテル等のα,β一不飽和グリシジルエーテル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル等の不飽和カルボン酸エステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の不飽和ビニルエステルなどを挙げることができる。これらの単量体は、2種以上を有していてもよい。
成分(C)は、エチレン、極性基を有する単量体のほかに、プロピレン、ブテン等のα−オレフィンやスチレン等のビニル系単量体に由来する構造単位を含むこともできる。具体的には、グリシジルメタアクリレート−エチレン−スチレン共重合体やグリシジルメタアクリレート−エチレン−アクリロニトリル−スチレン共重合体、グリシジルメタアクリルレート−エチレン−プロピレン−ブテン共重合体を好適に挙げることができる。
これらの重合体は、ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、水添又は非水添のスチレンー共役ジエン系等に、上記の極性基を有する単量体をグラフト重合させて得られたグラフト重合体でもよい。
これらの重合体は、ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、水添又は非水添のスチレンー共役ジエン系等に、上記の極性基を有する単量体をグラフト重合させて得られたグラフト重合体でもよい。
これらの中でも、不飽和カルボン酸および/又は不飽和カルボン酸誘導体に由来する構造単位を含有するエチレン系共重合体、ならびに、α,β−不飽和グリシジルエステルおよび/又はα,β−不飽和グリシジルエーテルに由来する構造単位を含有するエチレン系共重合体であることが好ましく、α,β−不飽和グリシジルエステルおよび/又はα,β−不飽和グリシジルエーテルに由来する構造単位を含有するエチレン系共重合体であることが更に好ましい。
上記α,β−不飽和グリシジルエステルとしては、グリシジルメタアクリレート、グリシジルアクリレート等が挙げられる。上記α,β−不飽和グリシジルエーテルとしては、アリルグリシジルエーテル、2−メチルアリルグリシジルエーテル等を挙げることができ、好ましくはグリシジルメタアクリレートである。
α,β−不飽和グリシジルエステルおよび/又はα,β−不飽和グリシジルエーテルに由来する構造単位の含有量は、好ましくは0.01〜30重量部であり、より好ましくは0.1〜20重量部であり、更に好ましくは、1〜15重量部である。ただし、成分(C)中の全単量体単位の含有量を100重量部とする。なお、α,β−不飽和グリシジルエステルおよび/又はα,β−不飽和グリシジルエーテルに由来する単量体単位の含有量は、赤外分光法により測定される。
成分(C)のメルトフローレイト(MFR)は、0.1〜300g/10分であり、好ましくは0.5〜50g/10分であり、更に好ましくは、1〜10g/10分である。ここでいうメルトフローレイトとは、JIS K7210(1995)に規定された方法によって、試験荷重21.18N、試験温度190℃の条件で測定される。
成分(C)の製造方法としては、公知の方法が用いられ、例えば、高圧ラジカル重合法、溶液重合法、乳化重合法等により共重合する方法、共重合可能な単量体をグラフト重合させる方法等を挙げることができる。
(成分(D))
本発明の成分(D)は、プロピレンに由来する単量体単位66〜100重量部有する重合体であり、好適には、プロピレン単独重合体、または、プロピレン−エチレン共重合体である。プロピレン−エチレン共重合体としては、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体が挙げられる。このプロピレン−エチレンブロック共重合体とは、プロピレン単独重合体成分と、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分とからなる共重合体である。
本発明の成分(D)は、プロピレンに由来する単量体単位66〜100重量部有する重合体であり、好適には、プロピレン単独重合体、または、プロピレン−エチレン共重合体である。プロピレン−エチレン共重合体としては、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体が挙げられる。このプロピレン−エチレンブロック共重合体とは、プロピレン単独重合体成分と、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分とからなる共重合体である。
剛性、耐熱性または硬度の観点からプロピレン系共重合体として好ましくは、プロピレン単独重合体または、プロピレン−エチレンブロック共重合体である。
上記プロピレン単独重合体の135℃のテトラリン溶媒中で測定される極限粘度([η])、および、ランダム共重合体の135℃のテトラリン溶媒中で測定される極限粘度([η])は、好ましくは0.7〜3dl/gであり、より好ましくは0.8〜1.5dl/gである。
上記ブロック共重合体のプロピレン単独重合体成分の135℃のテトラリン溶媒中で測定される極限粘度([η]P)は、好ましくは0.7〜3dl/gであり、より好ましくは0.8〜1.5dl/gである。
上記ブロック共重合体のプロピレン−エチレンランダム共重合体成分の135℃のテトラリン溶媒中で測定される極限粘度([η]EP)は、好ましくは、1.5〜12dl/gであり、より好ましくは2〜8dl/gである。
上記ブロック共重合体のプロピレン−エチレンランダム共重合体成分の135℃のテトラリン溶媒中で測定される極限粘度([η]EP)は、好ましくは、1.5〜12dl/gであり、より好ましくは2〜8dl/gである。
上記ブロック共重合体を構成するプロピレン−エチレンランダム共重合体成分の含有量は、5〜60重量部であり、好ましくは10〜40重量部である(ただし、ブロック共重合体の全量を100重量部とする)。
上記ブロック共重合体のプロピレン−エチレンランダム共重合体成分に含有されるエチレン単位含有量は20〜65重量部、好ましくは25〜50重量部である(ただし、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分の全量を100重量部とする)。
JIS K7210(1995)に従って測定される上記プロピレン単独重合体のMFRは、好ましくは、0.1〜400g/10分であり、より好ましくは1〜300g/10分であり、更に好ましくは80〜300g/10分である。但し、測定温度は230℃で、荷重は21.18Nである。
JIS K7210(1995)に従って測定される上記プロピレン−エチレン共重合体のMFRは、好ましくは、0.1〜200g/10分であり、より好ましくは1〜150g/10分であり、更に好ましくは17〜80g/10分である。但し、測定温度は230℃で、荷重は21.18Nである。
プロピレン系重合体を製造する方法としては、重合体のモノマー組成に応じて、チーグラー・ナッタ型触媒またはメタロセン触媒を用いて、プロピレンを単独重合する方法や、チーグラー・ナッタ型触媒またはメタロセン触媒を用いてプロピレン以外のオレフィンから選ばれる1種以上のオレフィンとプロピレンとを共重合する方法等が用いられる。また、プロピレン系共重合体としては、市販品のプロピレン系共重合体を用いても良い。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物に用いられる成分(A)、成分(B)、成分(C)、および成分(D)の配合量としては、これら四成分の合計量に対する量として、成分(A)が15〜50重量部であり、成分(B)が1〜50重量部であり、成分(C)が0.01〜20重量部であり、成分(D)が15〜50重量部である。そして、本発明の熱可塑性エラストマー組成物から得られる成形品の柔軟性、耐永久歪み性、加工性という観点から、より好ましくは、成分(A)の配合量が20〜50重量部であり、成分(B)の配合量が5〜50重量部であり、成分(C)の配合量が0.1〜15重量部であり、成分(D)の配合量が20〜50重量部であり、更に好ましくは、成分(A)の配合量が25〜45重量部であり、成分(B)の配合量が10〜45重量部であり、成分(C)の配合量が1〜10重量部であり、成分(D)の配合量が25〜50重量部である(但し、成分(A)、成分(B)、成分(C)、および成分(D)の配合量は総量100重量部に対しての配合量である。)。
本発明では上記の成分(A)〜(D)のほかに、本発明の目的に反しない限り、必要に応じて他の付加的成分を添加してもよい。このような付加的成分としては、無機フィラー(例えば、タルク、炭酸カルシウムおよび焼成カオリン)、有機フィラー(例えば、繊維、木粉およびセルロースパウダー)、酸化防止剤(例えば、フェノール系、イオウ系、燐系、ラクトン系およびビタミン系)、耐候安定剤、紫外線吸収剤(例えば、ベンゾトリアゾール系、トリジアミン系、アニリド系およびベンゾフェノン系)、熱安定剤、光安定剤(例えば、ヒンダードアミン系およびベンゾエート系)、帯電防止剤、造核剤、顔料、吸着剤(例えば、酸化亜鉛や酸化マグネシウムのような金属酸化物)、金属塩化物(例えば、塩化鉄および塩化カルシウム)、ハイドロタルサイト、アルミン酸塩、滑剤(例えば、脂肪酸、高級アルコール、脂肪族アミド、脂肪族エステル)ならびにシリコーン化合物のような添加剤を含有していてもよい。当該添加剤は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、および成分(D)のいずれもあるいは一方に予め配合してから熱可塑性エラストマー組成物を調製してもよく、成分(A)、成分(B)、成分(C)、および成分(D)とを溶融混練した後、あるいは溶融混練している際に配合してもよい。
透過型電子顕微鏡にて観察される熱可塑性エラストマー組成物のモルフォロジーにおいて、成分(D)が連続相、成分(A)が分散相を形成し、かつ前記分散相中に成分(B)が分散している相形態を有している。
その際に、成分(A)の平均粒子径は好ましくは0.01〜20μmであり、より好ましくは0.01〜10μmであり、更に好ましくは0.01〜5μmである。
また、成分(B)の平均粒子径は好ましくは0.005〜10μmであり、より好ましくは0.005〜5μmであり、更に好ましくは0.005〜3μmである。
また、成分(A)と成分(B)の配合量の割合(成分(A)/成分(B))は、モルフォロジーにおいて、分散相である成分(A)中に成分(B)が分散している相形態を有していることが好ましいことから、0.8〜50であることが好ましく、0.9〜20であることがより好ましく、1.0〜10であることが更に好ましい。
成分(A)相中に分散している成分(B)の割合は50〜100%であり、より好ましくは60〜100%であり、更に好ましくは70〜100%である。成分(A)相中に分散している成分(B)の割合が少なすぎると衝撃特性が低下することがある。但し、組成物中の成分(B)の全量を100%とする。
なお、本発明の熱可塑性エラストマー組成物の相形態、および成分(A)、成分(B)の平均粒子径は、超薄切片法により撮影した透過型電子顕微鏡写真から求めることができる。本発明の熱可塑性エラストマー組成物を透過型電子顕微鏡で観察する際には、初めに熱可塑性エラストマー組成物を凍結ミクロトームで超薄切片とし、四酸化ルテニウム、四酸化オスミウム、クロロスルホン酸、酢酸ウラニル、リンタングステン酸、ヨウ素イオン、トリフルオロ酢酸等の染色剤を使用して染色する。
成分(A)と成分(B)の平均粒子径は、得られる熱可塑性エラストマー組成物の透過型電子顕微鏡写真中の100個の成分(A)と成分(B)の各粒子を以下の方法で算出することにより得られる。すなわち、各粒子の粒子径は各粒子の面積Sを求め、Sを用いて、(S/4π)0.5を各粒子の粒子径とする。
成分(A)相中に分散している成分(B)の割合は、以下の方法で算出することができる。すなわち得られる熱可塑性エラストマー組成物の超薄切片法により撮影した透過型電子顕微鏡写真中の成分(B)100個の各粒子の内、成分(A)相中に分散している成分(B)の総面積をSA、成分(D)相中に分散している成分(B)の総面積SDを用いて、SA/(SA+SD)×100を成分(A)相中に分散している成分(B)の割合(%)とする。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物を得るために用いられる溶融混練装置としては、開放型のミキシングロール、非開放型のバンバリーミキサー、押出機、ニーダー、連続ミキサーなど、従来公知のものを使用しうる。これらのなかでは、非開放型の装置を用いるのが好ましい。また、溶融混練は、混練する全成分を一括して溶融混練してもよいし、一部の成分を混練した後に選択しなかった成分を加え溶融混練してもよく、溶融混練は1回又は2回以上行ってもよい。
また、溶融混練温度は、好ましくは150〜300℃であり、より好ましくは180〜250℃である。溶融混練時間は、通常1〜30分間である。溶融混練温度が高すぎると、成分(B)が熱分解され、成分(B)が凝集し粒子径が大きくなる傾向があり、溶融混練温度が低すぎると、成分(B)と成分(D)が充分に溶解せず、そのため充分な混練が行われず、成分(B)の粒子径が大きくなる傾向がある。
熱可塑性エラストマー組成物における相形態は、熱可塑性エラストマー組成物における成分(A)〜(D)、添加剤などの成分の添加量、熱可塑性エラストマー組成物を調製する際の溶融混練条件などによって影響を受ける。従って、上記した点を種々調整して、上記した相形態になるようにして重合体組成物の調製を行うことが好ましい。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製造方法としては、下記の方法を好適に挙げることができる。
方法1:成分(B)と成分(C)とを溶融混練して樹脂組成物前駆体を製造する第一混練工程と、前記樹脂組成物前駆体、成分(A)、および成分(D)とを溶融混練する第二混練工程とを有する製造方法。
方法2:成分(A)、成分(B)、および成分(C)とを溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物前駆体を製造する第一混練工程と、前記熱可塑性エラストマー前駆体と成分(D)とを溶融混練する第二混練工程とを有する製造方法。
方法3:用いられる成分(D)を100重量部として1〜99重量部の成分(D)と、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)とを溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物前駆体を製造する第一混練工程と、前記熱可塑性エラストマー組成物前駆体と残りの成分(D)の99〜1重量部とを溶融混練する第二混練工程とを有する製造方法。
これらの中でも、より好ましくは方法2および3である。
方法1:成分(B)と成分(C)とを溶融混練して樹脂組成物前駆体を製造する第一混練工程と、前記樹脂組成物前駆体、成分(A)、および成分(D)とを溶融混練する第二混練工程とを有する製造方法。
方法2:成分(A)、成分(B)、および成分(C)とを溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物前駆体を製造する第一混練工程と、前記熱可塑性エラストマー前駆体と成分(D)とを溶融混練する第二混練工程とを有する製造方法。
方法3:用いられる成分(D)を100重量部として1〜99重量部の成分(D)と、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)とを溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物前駆体を製造する第一混練工程と、前記熱可塑性エラストマー組成物前駆体と残りの成分(D)の99〜1重量部とを溶融混練する第二混練工程とを有する製造方法。
これらの中でも、より好ましくは方法2および3である。
第一混練工程および第二混練工程の混練設備は一般に市販されているものを使用でき、連続の混練設備で行っても、別々の混練設備で行ってもよい。混練設備としては、バッチ式混練設備や連続式混練設備が挙げられる。バッチ式混練設備としては、ブラベンダー、バンバリーミキサー等が例示され、連続式混練設備としては単軸混練機や二軸混練機が例示される。
上記熱可塑性エラストマー組成物は、公知の成形加工方法、好ましくは射出成形法により、所望の成形体を成形することができる。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、各種自動車内外装装部品、各種工業部品、各種建築材料など、種々の用途に用いられる。
その中でも本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、射出成形により、エアバッグカバー成形体を製造するための材料として好適である。本発明の熱可塑性エラストマー組成物からなるエアバッグカバーは、運転席用エアバッグカバー、助手席用エアバッグカバー、サイドエアバッグカバー、ニーエアバッグカバー、カーテンエアバッグカバーに用いられる。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、物性の評価は、以下の方法により行った。
(1)射出成形体の製造方法
東芝機械社製射出成形機EC160NIIにて、サイドゲート平板金型を用い、シリンダー温度220℃、金型温度50℃の条件で、熱可塑性エラストマー組成物からなる射出成形体(縦90mm、横150mm、厚み2mm)を得た。
東芝機械社製射出成形機EC160NIIにて、サイドゲート平板金型を用い、シリンダー温度220℃、金型温度50℃の条件で、熱可塑性エラストマー組成物からなる射出成形体(縦90mm、横150mm、厚み2mm)を得た。
(2)引張破断伸び(Eb)
JIS K6251に準拠した。なお、JIS 3号ダンベル、引張速度200mm/分とした。
JIS K6251に準拠した。なお、JIS 3号ダンベル、引張速度200mm/分とした。
(3)低温衝撃特性(IZOD)
JIS K6911に従い、上記条件で射出成形した試験片を用いて所定の温度で測定した。NB=破壊されず、B=破壊された
JIS K6911に従い、上記条件で射出成形した試験片を用いて所定の温度で測定した。NB=破壊されず、B=破壊された
(4)透過型電子顕微鏡(TEM)観察
ミクロトームにより、熱可塑性エラストマー組成物のペレットを切断し、断面を四酸化ルテニウムによって染色した。その後、更にミクロトームにより約140nmの厚さに切削し、観察用の超薄切片を得た。その後、TEMを用いて上記超薄切片の写真を撮影した。
ミクロトームにより、熱可塑性エラストマー組成物のペレットを切断し、断面を四酸化ルテニウムによって染色した。その後、更にミクロトームにより約140nmの厚さに切削し、観察用の超薄切片を得た。その後、TEMを用いて上記超薄切片の写真を撮影した。
(5)成分(B)の平均粒子径測定方法
透過型電子顕微鏡写真において、成分(B)の各粒子の面積Sを求め、Sを用いて、(S/4π)0.5を各粒子の粒子径とした。成分(B)について100個の粒子の平均値を平均粒子径とした。
透過型電子顕微鏡写真において、成分(B)の各粒子の面積Sを求め、Sを用いて、(S/4π)0.5を各粒子の粒子径とした。成分(B)について100個の粒子の平均値を平均粒子径とした。
(6)成分(A)相中に分散している成分(B)の割合
成分(A)相中に分散している成分(B)の割合は次式に従って求めた。
成分(A)相中に分散している成分(B)の割合(%)=SA/(SA+SD)×100
SA:成分(A)相中に分散している成分(B)粒子の総面積
SD:成分(D)相中に分散している成分(B)粒子の総面積
成分(A)相中に分散している成分(B)の割合は次式に従って求めた。
成分(A)相中に分散している成分(B)の割合(%)=SA/(SA+SD)×100
SA:成分(A)相中に分散している成分(B)粒子の総面積
SD:成分(D)相中に分散している成分(B)粒子の総面積
(7)耐湿熱性試験
試験片を温度85℃、湿度85%RHの恒温恒湿槽で1200時間処理した後、上記の引張破断強度の測定法と同様にしてJIS K6262に準拠して測定した。強度保持率は次式に従って求めた。
強度保持率(%)=(A/B)×100
A:試験片を温度85℃、湿度85%RHの恒温恒湿槽で1200時間処理した後の強度
B:恒温恒湿槽処理前の強度
試験片を温度85℃、湿度85%RHの恒温恒湿槽で1200時間処理した後、上記の引張破断強度の測定法と同様にしてJIS K6262に準拠して測定した。強度保持率は次式に従って求めた。
強度保持率(%)=(A/B)×100
A:試験片を温度85℃、湿度85%RHの恒温恒湿槽で1200時間処理した後の強度
B:恒温恒湿槽処理前の強度
実施例に使用した材料は、以下のとおりである。
成分(A) エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム
(A1)エチレン―プロピレン―5―エチリデン―2―ノルボネン共重合体
ムーニー粘度(ML1+4,125℃)=42、エチレン単位含有量=65.9重量部、プロピレン単位含有量=33.7重量部、ジエン単位含有量=0.4重量部、密度=865Kg/m3
(A2)ダウケミカル社製 「エンゲージ8842」
エチレン−オクテン共重合体; ムーニー粘度(ML1+4,125℃)=22.2、 エチレン単位含有量=59重量部、オクテン単位含有量=41重量部、密度=857Kg/m3、MFR(190℃、21.18N)=1.2g/10分
成分(B) 非石油原料由来熱可塑性樹脂
(B1)ユニチカ株式会社製「テラマック TE−2000」
ポリ乳酸樹脂; MFR(230℃、21.18N)=40g/10分、Mw=120,000、Mw/Mn=1.8)
(B2)ネイチャーワーク社製「2003―D」
ポリ乳酸樹脂; MFR(230℃、21.18N)=11g/10分、Mw=160,000、Mw/Mn=1.8)
成分(C) 極性基を含有するエチレン系共重合体
(C1)エチレン−グリシジルメタアクリレート共重合体
MFR(190℃、21.18N)=3g/10分、グリシジルメタアクリレートに由来する単量体単位含有量=12重量部、エチレン単位含有量=88重量部
(C2)エチレン−グリシジルメタアクリレート共重合体
MFR(190℃、21.18N)=13g/10分、グリシジルメタアクリレートに由来する単量体単位含有量=19重量部、エチレン単位含有量=81重量部
成分(D) プロピレン系重合体
(D1)プロピレン−エチレンブロック共重合体
MFR(230℃、21.18N)=33g/10分、極限粘度[η]P=1.00dl/g、極限粘度[η]EP=5.00dl/g、プロピレン単独重合体成分含有量=85重量部、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分含有量=15重量部、エチレン単位含有量=7重量部
(D2)プロピレン−エチレンブロック共重合体
MFR(230℃、21.18N)=55g/10分、極限粘度[η] P=0.90dl/g、極限粘度[η]EP=6.00dl/g、プロピレン単独重合体成分含有量=88重量部、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分含有量=12重量部、エチレン単位含有量=13重量部
(D3)プロピレン−エチレンブロック共重合体
MFR(230℃、21.18N)=32g/10分、極限粘度[η] P=1.27dl/g、極限粘度[η]EP=2.64dl/g、プロピレン単独重合体成分含有量=87重量部、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分含有量=13重量部、エチレン単位含有量=7重量部
(D4)プロピレン単独重合体
MFR(230℃、21.18N)=120g/10分、極限粘度[η]P=0.90dl/g
成分(A) エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム
(A1)エチレン―プロピレン―5―エチリデン―2―ノルボネン共重合体
ムーニー粘度(ML1+4,125℃)=42、エチレン単位含有量=65.9重量部、プロピレン単位含有量=33.7重量部、ジエン単位含有量=0.4重量部、密度=865Kg/m3
(A2)ダウケミカル社製 「エンゲージ8842」
エチレン−オクテン共重合体; ムーニー粘度(ML1+4,125℃)=22.2、 エチレン単位含有量=59重量部、オクテン単位含有量=41重量部、密度=857Kg/m3、MFR(190℃、21.18N)=1.2g/10分
成分(B) 非石油原料由来熱可塑性樹脂
(B1)ユニチカ株式会社製「テラマック TE−2000」
ポリ乳酸樹脂; MFR(230℃、21.18N)=40g/10分、Mw=120,000、Mw/Mn=1.8)
(B2)ネイチャーワーク社製「2003―D」
ポリ乳酸樹脂; MFR(230℃、21.18N)=11g/10分、Mw=160,000、Mw/Mn=1.8)
成分(C) 極性基を含有するエチレン系共重合体
(C1)エチレン−グリシジルメタアクリレート共重合体
MFR(190℃、21.18N)=3g/10分、グリシジルメタアクリレートに由来する単量体単位含有量=12重量部、エチレン単位含有量=88重量部
(C2)エチレン−グリシジルメタアクリレート共重合体
MFR(190℃、21.18N)=13g/10分、グリシジルメタアクリレートに由来する単量体単位含有量=19重量部、エチレン単位含有量=81重量部
成分(D) プロピレン系重合体
(D1)プロピレン−エチレンブロック共重合体
MFR(230℃、21.18N)=33g/10分、極限粘度[η]P=1.00dl/g、極限粘度[η]EP=5.00dl/g、プロピレン単独重合体成分含有量=85重量部、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分含有量=15重量部、エチレン単位含有量=7重量部
(D2)プロピレン−エチレンブロック共重合体
MFR(230℃、21.18N)=55g/10分、極限粘度[η] P=0.90dl/g、極限粘度[η]EP=6.00dl/g、プロピレン単独重合体成分含有量=88重量部、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分含有量=12重量部、エチレン単位含有量=13重量部
(D3)プロピレン−エチレンブロック共重合体
MFR(230℃、21.18N)=32g/10分、極限粘度[η] P=1.27dl/g、極限粘度[η]EP=2.64dl/g、プロピレン単独重合体成分含有量=87重量部、プロピレン−エチレンランダム共重合体成分含有量=13重量部、エチレン単位含有量=7重量部
(D4)プロピレン単独重合体
MFR(230℃、21.18N)=120g/10分、極限粘度[η]P=0.90dl/g
[実施例1]
(樹脂組成物前駆体(B1/C1)の製造)
非石油原料由来熱可塑性樹脂(B1)と極性基を含有するエチレン系共重合体(C1)とを20mm二軸押出機((株)テクノベル)にて回転数=300rpm、シリンダー温度=190℃、押出速度=6kg/hrの条件において、上流側投入口から成分(B1)100重量部に対して成分(C1)を20重量部の割合で添加、溶融混練して樹脂組成物前駆体(B1/C1)を製造した。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
続いて、エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A1)34重量部、前記樹脂組成物前駆体(B1/C1)30重量部、プロピレン系重合体(D1)36重量部、および酸化防止剤(チバガイギー株式会社製「Irg1010」)0.1重量部を二軸押出機TEX44HCT((株)日本製鋼所製)にて回転数=200rpm、シリンダー温度=200℃、押出速度=50kg/hrの条件において上流側投入口から添加、溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物を製造した。物性測定結果を表1に示す。
(樹脂組成物前駆体(B1/C1)の製造)
非石油原料由来熱可塑性樹脂(B1)と極性基を含有するエチレン系共重合体(C1)とを20mm二軸押出機((株)テクノベル)にて回転数=300rpm、シリンダー温度=190℃、押出速度=6kg/hrの条件において、上流側投入口から成分(B1)100重量部に対して成分(C1)を20重量部の割合で添加、溶融混練して樹脂組成物前駆体(B1/C1)を製造した。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
続いて、エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A1)34重量部、前記樹脂組成物前駆体(B1/C1)30重量部、プロピレン系重合体(D1)36重量部、および酸化防止剤(チバガイギー株式会社製「Irg1010」)0.1重量部を二軸押出機TEX44HCT((株)日本製鋼所製)にて回転数=200rpm、シリンダー温度=200℃、押出速度=50kg/hrの条件において上流側投入口から添加、溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物を製造した。物性測定結果を表1に示す。
[実施例2]
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A1)に代えてエチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)、プロピレン系重合体(D1)に代えてプロピレン系重合体(D2)を用いる以外は実施例1の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表1に示す。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A1)に代えてエチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)、プロピレン系重合体(D1)に代えてプロピレン系重合体(D2)を用いる以外は実施例1の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表1に示す。
[実施例3]
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A1)を41重量部、前記樹脂組成物前駆体(B1/C1)を12重量部、およびプロピレン系重合体(D1)を49重量部に変更する以外は実施例1の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表1に示す。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A1)を41重量部、前記樹脂組成物前駆体(B1/C1)を12重量部、およびプロピレン系重合体(D1)を49重量部に変更する以外は実施例1の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表1に示す。
[実施例4]
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)34重量部、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B1)25重量部、極性基を含有するエチレン系共重合体(C1)5重量部、および酸化防止剤(チバガイギー株式会社製「Irg1010」)0.1重量部を二軸押出機TEX44HCTにて回転数=200rpm、シリンダー温度=200℃、押出速度=50kg/hrの条件において上流側投入口から添加、溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物前駆体を製造した。続いて、下流側投入口からプロピレン系重合体(D2)36重量部を添加し熱可塑性エラストマー組成物を製造した。物性測定結果を表2に示す。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)34重量部、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B1)25重量部、極性基を含有するエチレン系共重合体(C1)5重量部、および酸化防止剤(チバガイギー株式会社製「Irg1010」)0.1重量部を二軸押出機TEX44HCTにて回転数=200rpm、シリンダー温度=200℃、押出速度=50kg/hrの条件において上流側投入口から添加、溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物前駆体を製造した。続いて、下流側投入口からプロピレン系重合体(D2)36重量部を添加し熱可塑性エラストマー組成物を製造した。物性測定結果を表2に示す。
[実施例5]
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)に代えてエチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A1)、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B1)に代えて非石油原料由来熱可塑性樹脂(B2)を用いる以外は実施例4の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表2に示す。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)に代えてエチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A1)、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B1)に代えて非石油原料由来熱可塑性樹脂(B2)を用いる以外は実施例4の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表2に示す。
[実施例6]
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
極性基を含有するエチレン系共重合体(C1)に代えて極性基を含有するエチレン系共重合体(C2)を用いる以外は実施例5の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表2に示す。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
極性基を含有するエチレン系共重合体(C1)に代えて極性基を含有するエチレン系共重合体(C2)を用いる以外は実施例5の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表2に示す。
[実施例7]
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)の配合量を33重量部、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B1)に代えて非石油原料由来熱可塑性樹脂(B2)、極性基を含有するエチレン系共重合体(C1)の配合量を6重量部、とする以外は実施例4の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表2に示す。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)の配合量を33重量部、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B1)に代えて非石油原料由来熱可塑性樹脂(B2)、極性基を含有するエチレン系共重合体(C1)の配合量を6重量部、とする以外は実施例4の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表2に示す。
[実施例8]
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)の配合量を39重量部、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B2)の配合量を15重量部、極性基を含有するエチレン系共重合体(C1)の配合量を3.6重量部、プロピレン系重合体(D2)に代えてプロピレン系重合体(D3)42.4重量部、とする以外は実施例7の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表2に示す。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)の配合量を39重量部、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B2)の配合量を15重量部、極性基を含有するエチレン系共重合体(C1)の配合量を3.6重量部、プロピレン系重合体(D2)に代えてプロピレン系重合体(D3)42.4重量部、とする以外は実施例7の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表2に示す。
[実施例9]
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)の配合量を34重量部、プロピレン系重合体(D)として、プロピレン系重合体(D3)24重量部およびプロピレン系重合体(D4)11重量部、とする以外は実施例7の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表2に示す。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)の配合量を34重量部、プロピレン系重合体(D)として、プロピレン系重合体(D3)24重量部およびプロピレン系重合体(D4)11重量部、とする以外は実施例7の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表2に示す。
[実施例10]
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)34重量部、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B2)25重量部、極性基を含有するエチレン系共重合体(C1)5重量部、プロピレン系重合体(D2)16重量部、および酸化防止剤(チバガイギー株式会社製「Irg1010」)0.1重量部を二軸押出機TEX44HCTにて回転数=200rpm、シリンダー温度=200℃、押出速度=50kg/hrの条件において上流側投入口から添加、溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物前駆体を製造した。続いて、下流側投入口からプロピレン系重合体(D2)20重量部を添加し熱可塑性エラストマー組成物を製造した。物性測定結果を表3に示す。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)34重量部、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B2)25重量部、極性基を含有するエチレン系共重合体(C1)5重量部、プロピレン系重合体(D2)16重量部、および酸化防止剤(チバガイギー株式会社製「Irg1010」)0.1重量部を二軸押出機TEX44HCTにて回転数=200rpm、シリンダー温度=200℃、押出速度=50kg/hrの条件において上流側投入口から添加、溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物前駆体を製造した。続いて、下流側投入口からプロピレン系重合体(D2)20重量部を添加し熱可塑性エラストマー組成物を製造した。物性測定結果を表3に示す。
[比較例1]
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A1)39重量部、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B1)25重量部、プロピレン系重合体(D1)36重量部、および酸化防止剤(チバガイギー株式会社製「Irg1010」)0.1重量部を二軸押出機TEX44HCTにて回転数=200rpm、シリンダー温度=200℃、押出速度=50kg/hrの条件において上流側投入口から添加、溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物を製造した。物性測定結果を表1に示す。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A1)39重量部、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B1)25重量部、プロピレン系重合体(D1)36重量部、および酸化防止剤(チバガイギー株式会社製「Irg1010」)0.1重量部を二軸押出機TEX44HCTにて回転数=200rpm、シリンダー温度=200℃、押出速度=50kg/hrの条件において上流側投入口から添加、溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物を製造した。物性測定結果を表1に示す。
[比較例2]
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A1)の配合量を41重量部、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B1)の配合量を10重量部、プロピレン系重合体(D1)の配合量を49重量部、とする以外は比較例1の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表1に示す。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A1)の配合量を41重量部、非石油原料由来熱可塑性樹脂(B1)の配合量を10重量部、プロピレン系重合体(D1)の配合量を49重量部、とする以外は比較例1の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表1に示す。
[比較例3]
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)の配合量を15重量部、プロピレン系重合体(D2)に代えてプロピレン系重合体(D3)を54重量部、とする以外は実施例7の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表2に示す。
(熱可塑性エラストマー組成物の製造)
エチレン-α-オレフィン系共重合体ゴム(A2)の配合量を15重量部、プロピレン系重合体(D2)に代えてプロピレン系重合体(D3)を54重量部、とする以外は実施例7の熱可塑性エラストマー組成物と同様に行った。物性測定結果を表2に示す。
Claims (9)
- 15〜50重量部のエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム(A)、1〜50重量部の非石油原料由来熱可塑性樹脂(B)、0.01〜20重量部の極性基を含有するエチレン系共重合体(C)、および15〜50重量部のプロピレン系共重合体(D)を溶融混練してなる熱可塑性エラストマー組成物であって、透過型電子顕微鏡にて観察されるモルフォロジーにおいて、成分(D)が連続相、成分(A)が分散相の海島構造を形成し、かつ前記分散相中に成分(B)が分散している熱可塑性エラストマー組成物(但し、成分(A)、成分(B)、成分(C)、および成分(D)の配合量は、成分(A)、成分(B)、成分(C)および成分(D)の総量100重量部に対しての配合量である。)。
- 成分(A)相中に分散している成分(B)の割合が50%〜100%である請求項1に記載の熱可塑性エラストマー組成物(但し、熱可塑性エラストマー組成物中の成分(B)の全量を100%とする。)。
- 成分(B)の配合量に対する成分(A)の配合量の割合(成分(A)/成分(B))が0.8〜50である請求項1または2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
- 成分(C)が、成分(B)と反応する極性基を含有するエチレン系共重合体である請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物。
- 極性基を含有するエチレン系共重合体が、α,β−不飽和グリシジルエステルおよび/又はα,β−不飽和グリシジルエーテルに由来する構造単位を含有するエチレン系共重合体である請求項4に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
- 成分(A)の125℃で測定されるムーニー粘度(ML1+4,125℃)が30〜65である、請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物。
- 成分(A)、成分(B)、および成分(C)を溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物前駆体を製造する第一混練工程と、前記熱可塑性エラストマー組成物前駆体と成分(D)とを溶融混練する第二混練工程とを有する、請求項1〜6のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。
- 用いられる成分(D)を100重量部として1〜99重量部の成分(D)と、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)とを溶融混練して熱可塑性エラストマー組成物前駆体を製造する第一混練工程と、前記熱可塑性エラストマー組成物前駆体と残りの成分(D)の99〜1重量部とを溶融混練する第二混練工程とを有する、請求項1〜6のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成物からなるエアバックカバー用成形品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012132599A JP2013256569A (ja) | 2012-06-12 | 2012-06-12 | 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法 |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2012132599A Pending JP2013256569A (ja) | 2012-06-12 | 2012-06-12 | 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法 |
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JP (1) | JP2013256569A (ja) |
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2012
- 2012-06-12 JP JP2012132599A patent/JP2013256569A/ja active Pending
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